凛「存在変換セット?」ちひろ「はい!」 (36)
【モバマスSS】です
――――プロダクション、ラウンジ
凛「……はぁ」
卯月「凛ちゃん最近元気ないですねぇ、どうしたんでしょう?」
加蓮「ここの所ご無沙汰だからだろうね、プロデューサーさんとのデートが」
卯月「凛ちゃんのプロデューサーさんとのってことですか?」
加蓮「それ以外ないと思うよ。ちょっと前までは二人共こっちが見てて恥ずかしくなるくらい、いつもラブラブだったからね」
卯月「そういえば最近は、お仕事の時以外で凛ちゃんが自分のプロデューサーさんと話をしている姿あまり見ませんね」
加蓮「まぁ私達もそれなりに有名になってきたから、スキャンダルにならないようにって配慮なんだろうけど」
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※渋谷凛
http://i.imgur.com/CWkxSkZ.jpg
※島村卯月
http://i.imgur.com/AX0AtPE.jpg
※北条加蓮
http://i.imgur.com/9qTcNZn.jpg
奈緒「それにしたってもうちょっとやりようがあると思うんだけど……とりあえず甘いものでも食って元気出せ凛」スッ
凛「ありがと奈緒……」パクッ モグモグ ゴクンッ
凛「まぁ、私も分かってるよ。トップアイドルを目指すなら、男の人との付き合いは気をつけないといけないっていうことは」
凛「でも……今更プロデューサーに突き放された対応されちゃうと、自分でもこんなに寂しくなるなんて思わなかったな……」
加蓮「ふーん、凛は寂しいんだ。それじゃあ私が慰めてあげようか? 頑張ってカッコイイ感じの声も出してみるけど?」
凛「加蓮じゃプロデューサーの代わりはちょっとね……それよりも、なんとかして人目を気にせずデート出来る方法とかないかな……」
奈緒「重傷だなこりゃ……そんな都合のいい方法があるわけ――」
ちひろ「ありますよ」
四人「「「「うわぁ!?」」」」
ちひろ「そ、そんなに驚かれなくても……」
奈緒「いやいきなり出てこられて驚くなっていうほうが無理だって!」
卯月「相変わらずその、神出鬼没ですねちひろさん」
ちひろ「ふふっ、そんなことはありませんよ。それよりも、凛ちゃんはプロデューサーさんと楽しい時間を過ごしたいんですよね?」
凛「……うん。最近は街を歩くときも変装しないといけないし……もっとそういうことをしないで素直にプロデューサーと居たい」
ちひろ「でしたら、アイドルの皆さんに向けて丁度新しく始めたサービスがあるんですよ。……これです!」ピラッ
凛「なにこの広告……存在変換セット?」
ちひろ「はい! これは有名になってきて好きな人や大切な人と自由な時間がとれなくなってきた、なんて方の不満を解消するセットでして」
ちひろ「これを買っていただければ、世界中の人々がセットを買った方の存在を直接五感で確かめたとしても、まったく別の存在と認識します」
ちひろ「ですがもちろんその方のご家族や恋人など、親密な仲にある方には効果が出ないように設定しますから、これで指定された期間中は」
ちひろ「アイドルとしてではなく普通の一般的な女の子として、大切な方との大切な一時を過ごせるようになりますよ!」
奈緒「あ、怪しい……無茶苦茶怪しい……! というか確実にそんなのありえるわけないって!」
加蓮「でもちひろさんだよ?」
奈緒「そ、それを言われると困るんだけどさ……でもこれはいくらなんでも……」
ちひろ「ちなみにセットというだけあって、効果はこれだけじゃないですよ?」
ちひろ「このセットの効果が発動している時は、素敵な時間を邪魔する行列や渋滞に巻き込まれることもありません」
ちひろ「さらに写真や映像も親密な仲の方が撮られるもの以外はすべて抹消されますし、何をしても警察などが捕まえに来ることもなく」
ちひろ「万が一電話やメールが来てもご家族か恋人のものでなければ、こちらで用意したダミーがすべて受け取ります」
ちひろ「この辺り、あやめちゃんのニンジャの力や晶葉ちゃんの科学力を参考に私が設定しましたから、効き目はばっちりです!」
卯月「でもそれだとやっぱりお値段のほうは……」
ちひろ「そこを初回はなんと限定価格100モバコインでご提供させて頂きます! どうですか凛ちゃん、一度試しに買ってみませんか?」
凛「……確かに、その効果が全部本当なら魅力的な提案だね」
奈緒「お、おい凛!」
凛「でも、そんな不確かな物に頼るほど、私とプロデューサーの絆は弱くない。だからごめんねちひろさん」
加蓮「凛ったらかっこつけちゃって」クスッ
凛「うるさい」
ちひろ「……そうですか、うーん、では他の皆さんも……」
卯月「面白いセットだとは思うんですが、私もちょっと……」
奈緒「あたしもパスだ。つーか初回だけ安くて後はすごい高いパターンだろこういうのって」
ちひろ「ええ、二回目からの購入は10万モバコインになります」
加蓮「それが分かってたら尚更誰も買わないんじゃ……そもそも、そのセット買った人っているんですか?」
ちひろ「実はまだ美嘉ちゃん一人だけしか……絶対10万モバコインでも安いと思えるくらい良い商品になったと思うんですがねぇ」
凛「……え、美嘉がこれ買ったの?」
ちひろ「はい、100モバコイン程度なら試しにと。ちなみに。昨日セットの効果を発動させるように指定さていました」
卯月「じゃあ今日美嘉ちゃんに会ったら感想が聞けるわけですね!」
加蓮「そういや今日はまだ美嘉見てないね。いつもならもう来ててもいい時間なんだけど……」
バタンッ!
美嘉「みんなおはよー! 今日も暑いね、ちひろさんいる?」
奈緒「お、噂をすればってやつだな。ちひろさんなら丁度ここにいるよ」
美嘉「あ、ホントだ★ じゃあ良かった、ちひろさんこの前の存在変換セットまだ売ってる?」
ちひろ「もちろんです。まだまだ購入者受付中ですよ」
美嘉「そっか、ならアタシまた買ってもいいかな?」
卯月「えっ!?」
凛「……ちょっと美嘉、それ本気?」
美嘉「あれ、みんなどーしたの? あ、もしかしてこのセットの説明、凛達も受けた?」
凛「ついさっきね、美嘉がもうそのセット1回買ってるってことも聞いた。分かってるの? そのセット、2回目買う時は……」
美嘉「10万モバコインする、でしょ? 知ってるって★ でも、使ったアタシとしては正直これでも安いと思えるくらいだったんだ」
奈緒「ま、まじかよ……」
美嘉「うん、大マジ★ このセット買って昨日プロデューサーと結構大きな夏祭り行ったんだけど、本当に夢みたいな時間を過ごせて……」
美嘉「浴衣で、夜の空の下でプロデューサーとあんな……すごいことをして過ごせたのは、アイドルになってからは初めてだったな★」///
卯月「ど、どんなことをしたんですか……?」
美嘉「それは流石にここでは言えないって★ でも、分かったことは確かにちひろさんの言ってる効果は本物だってこと」
美嘉「だからもし凛が買うのを迷ってるなら、思い切って買ったほうが絶対いいよ!」
凛「えっ!? わ、私はそんな……」
美嘉「またまた! その顔、どうせ愛しい凛のプロデューサーと熱い時間を過ごせなくて困ってるんでしょ? だったらこれ買いなって!」
美嘉「悩んでたことがおかしくなっちゃうくらい、すごい楽しくてキモチいい時間を過ごせるってアタシが約束するし★」
ちひろ「あら、美嘉ちゃん宣伝ありがとうございます。お礼に1万モバコイン割引しておきますね」
美嘉「マジで!? そ、そんなつもりじゃなかったんだけど……まぁいいや、ありがとちひろさん!」
ちひろ「お礼を言われることではありませんよ。それではあちらの机で購入手続きをしましょうか」スタスタ
美嘉「りょーかい★ みんなも買いたくなったらこっちでね!」スタスタ
奈緒「……おいおい、美嘉の反応が予想外すぎるぞ……あたしはてっきり『騙されたー!』って言うもんだとばっかり……」
加蓮「やっぱりちひろさんの売り出す商品なだけはあるってことかな。それで、凛はどうする?」
凛「ど、どうするって……」
加蓮「美嘉はああ言ってるけど存在変換セット買う? どうせ最初は100モバコインだし、悪くない話なんじゃない?」
卯月「そう言う加蓮ちゃんはどうするんですか?」
加蓮「私はもし凛が買ったらその評価待ちかな。流石に美嘉一人だけの評価じゃ決めれないし」
奈緒「ちゃっかり凛を実験台にしてんじゃねーよ!」
加蓮「酷いね奈緒。私は身体が弱いからこういうのは慎重にいかないと危ないんだよ?」
奈緒「ぐぬっ……こんな時だけ都合のいいやつめ……!」
卯月「まぁまぁ! とにかく、凛ちゃんの本当の気持ち次第だと私は思います」
凛「私の……本当の、気持ち?」
卯月「凛ちゃんは自分のプロデューサーさんと楽しい時間を過ごせなくて寂しいんですよね?」
卯月「だったら、こういう機会に凛ちゃんのほうから頑張ってアプローチしてみるのもいいと思います!」
卯月「きっとプロデューサーさんも応えてくれるはずですよ! だって、凛ちゃんと恋人として過ごせるなんて素敵じゃないですか!」
凛「卯月……」
卯月「それに、私もいつまでも元気のない凛ちゃんを見るのは辛いですから……あっ、もちろんセットを無理に買うのは駄目ですからね!?」
凛「……ふふっ、分かってるよ。でも卯月、ありがとう。おかげで決心がついたよ」
奈緒「どうするんだ?」
凛「買ってみるよ。100モバコインだし、美嘉を疑うわけじゃないけど、この存在変換セットが本当に大丈夫な物なのか確かめないとね」
凛「もしかすると、美嘉がちひろさんに騙されてる可能性だってあるから。そうだった時は目を覚ましてあげなきゃ」
凛「……あとは、これを口実にすれば久しぶりにプロデューサーと遊びに行けるってのが一番だけどね」
加蓮「最後のは凛が素直に『プロデューサーと居たい!』って言えば解決だと思うけど?」
凛「あのね……」ジトー
加蓮「ウソウソ冗談だって。でも、そっか、セットを買って試すなら気をつけてね凛」
奈緒「ああ、ミイラ取りがミイラ……なんてことにならないようあたしも祈ってる」
凛「大丈夫、心配しないで。とりあえずセットを買ったら明日試してみるから、結果報告はその次の日になるかな」
凛「じゃあ、ちひろさんと交渉してくる。三人共、2日後を楽しみにしててね」スタスタ
卯月(凛ちゃん、大丈夫ですよね……?)
美嘉「……で、これで……っと、凛! こっちに来たってことはつまり★」
凛「うん、そうだよ美嘉。ちひろさん」
ちひろ「はい、なんでしょう凛ちゃん?」
凛「私もその存在変換セット、買います――」
――――2日後、プロダクション、ラウンジ
奈緒「今日が凛の言ってた報告の日だけど、大丈夫だったのかな……」
加蓮「昨日は不思議と凛のことは覚えてるのに、連絡しようとすると気づいたら違う相手に電話してたりしたもんね……」
卯月「うぅ……私も昨日は凛ちゃんとまったく連絡取れませんでした……」
加蓮「これはいよいよちひろさんの話が真実味を帯びてきたね」
奈緒「や、でもまだ凛から話を聞いてないしさ! 決めつけるのは早いって!」
奈緒「三人が全員凛と連絡取れなかったのももしかしたら偶然かもしれないだろ!? 案外やっぱりちひろさんに騙されて落ち込んでるだけ」
ガチャ
凛「おはよう、みんな!」ニコニコ
奈緒「」
加蓮「おはよう凛。昨日は……どうだったかなんて聞かなくても、その様子だとすごい楽しかったみたいだね」
凛「分かる? 本当に幸せだったんだ……! ちひろさんったらもっと早くこのセットのこと教えてくれれば良かったのに!」ニコニコ
卯月「2日前とは別人みたいに元気になってますね凛ちゃん!」
凛「……コホンッ。ごめん、ちょっと興奮しすぎてた。さっきまでずっとプロデューサーに甘えられてたからそれの影響があったみたい」
卯月「あれ? でもセットの効果って昨日だけなんですよね?」
凛「……その効果の効いてる間で起きた出来事の思い出は、消えたりしないから。そのことをプロデューサーと確かめ合ってて……」
加蓮「なるほど……良かったね凛」ニヤニヤ
凛「もう加蓮ったら!」カァァ///
奈緒「……あー、つまり、なんだ、その、ちひろさんの話は本当だったってことでいいんだな」
凛「そういうこと。だからみんなも心配しないで買ってみたら? 絶対いい思い出が作れるから」
ちひろ「その通りです。凛ちゃんもオススメしていますから、どうですか皆さん、1回だけでも!」スッ
奈緒「……もう当たり前のようにいきなり出てきますねちひろさん」
加蓮「じゃあ私買います。凛にまで試してもらったし、効果が本物だって分かった以上は使ってみたいから」
卯月「……あ、あの……わ、私もいいですか?」
奈緒「ふ、二人共本気かよ!?」
ちひろ「はい、加蓮ちゃんに卯月ちゃんがお買い上げと。凛ちゃんはどうされます? 今回からは10万モバコインになりますが……」
凛「当然買うよ。現金も持ってきたからこの場で相談したいんだけど……」
ちひろ「はい、それはもちろん喜んで。それで、奈緒ちゃんはどうします?」
奈緒「あ、あたし!? あたしは、その……」モジモジ
加蓮「あーあ、奈緒のプロデューサーさんも可愛そうだなぁ、想い合ってるはずの子が、こんないい機会に勇気出してくれないなんて」
凛「きっと今頃寂しくて泣いちゃってるかも……」
奈緒「寂しがってたのは一昨日の凛だろ! と、というか確かにこれは魅力的な話だけどさ……でもさ……」
卯月「やっぱり悩むのは仕方ないことだと思います。でも、焦らなくてもチャンスはありますからじっくり考えて、それから」
ちひろ「それがですね。このセット、効果を発動するには私のほうでも色々とやらなければいけないことがありますので」
ちひろ「セットの受注が出来るのは今のところ同時に最大5名までなんです。もちろん、要望が増えれば枠を増やす準備はしていますが」
ちひろ「この話をプロダクション内で大分広めましたし、ここを逃せばもしかすると次は待っていただくことになるかも……」
凛「それで、今はだれから注文を受けてるの?」
ちひろ「現在効果使用中の美嘉ちゃんに、先程セットを買っていただくことになった凛ちゃん、加蓮ちゃん、卯月ちゃんですね」
加蓮「つまり四人……あ、枠はあと一人分しかないけど、奈緒本当にいいの?」
奈緒「う、うぐぐ……」
ちひろ「私のほうは今は無理に買われなくても……先程卯月ちゃんが言われていたこともありますし、他に買いたい方もいるでしょうから」
奈緒「分かったよ! 買う、買います! こうなったらあたし自身で効果を確かめる!」
ちひろ「はい、奈緒ちゃんもですね。ありがとうございます、これで一旦存在変換セットの販売は停止ですね」ニコニコ
卯月「ちひろさん、嬉しそうですね!」
ちひろ「ええ、それはもちろん。では入金確認後、皆さんがセットの効果を発動させたい日時を伺っていきましょうか――」
――――数時間後、プロダクション、事務室
ちひろ「~~~♪」カチャカチャ
ダダダダッ バタンッ!
仁奈「ちひろおねーさん! ただいまでごぜーます!」ダキッ
ちひろ「あら仁奈ちゃん、お帰りなさい。パパさんとの休暇は楽しかったですか?」
仁奈「とっても楽しかったですよ! 朝も昼も夜もパパが一緒にいてくれる日が何日も続くなんて夢みてーでやがりました!」
ちひろ「ふふっ、でもそれは夢じゃなくてちゃんと仁奈ちゃんの思い出ですから、大事にしてくださいね?」
仁奈「分かってるです。パパはまた仕事で海外に行っちゃいました……でも、楽しい思い出がいっぱいだから少しは寂しくねーです!」ニコニコ
ちひろ「それはそれは。短冊にお願いごとをしてよかったですね」ナデナデ
仁奈「わふっ……あっ、でもこの思い出が出来たのもちひろおねーさんのおかげでごぜーますから、だからお土産買って来たですよ!」スッ
ちひろ「別に私はなにもしていませんよ。だからこれは……」
仁奈「いいんでごぜーます! 仁奈があげたいんですよ! 受け取ってくだせー!」
ちひろ「じゃあ……あらこれは、可愛らしいお饅頭」
仁奈「ホントはキグルミにしたかったですけど、パパがちひろおねーさんはいつも働いてて大変だから甘いものがいいだろうって!」
ちひろ「ええ、丁度新しく受注した商品の設定が一段落して休もうとしていた所ですからこれはいいですね。ありがとうございます仁奈ちゃん」
仁奈「えへへ……ところで、ちひろおねーさんはまたお仕事を増やしやがったですか?」
ちひろ「ええ、この前の七夕のあと、仁奈ちゃんがパパさんと楽しく過ごしている話を聞いて思いついたことがありまして」
仁奈「……? 仁奈の話を聞いてですか?」
ちひろ「そうです。……あ、仁奈ちゃんの分のお茶も入れますから一緒にお饅頭食べましょう」
仁奈「いいんでごぜーますか!? じゃあ仁奈も、いただきまーす!」モキュモキュ
ちひろ「はい召し上がれ。お茶もここに置いておくからね?」コトッ
仁奈「はーい! でも、ちひろおねーさん。さっきのこと、仁奈の話がどうしてちひろおねーさんのお仕事に繋がったですか?」モキュモキュ
ちひろ「うーん……じゃあここでクイズにしましょう。仁奈ちゃんは私の気持ちになってその理由を考えてみてください」
仁奈「ちひろおねーさんの気持ちになってですか? 任せてやがってくだせー♪ うーん、うーん……ちひろおねーさんの気持ちで……」
仁奈「仁奈とパパの話で……ちひろおねーさん……仁奈嬉しくて、パパも嬉しくて……そこからお姉ちゃん達……なにか光って……あっ!」
ちひろ「理由が思いつきましたか?」
仁奈「えっと、う、うまく言葉にできねーですけど、仁奈の話を聞いたちひろおねーさんの気持ちになったらすごく眩しかったでごぜーます!」
仁奈「眩しくなる前にアイドルのおねーさん達と、そのプロデューサー達がとっても楽しそうにしてる姿も見えやがりました!」
仁奈「あと、楽しそうな姿のみんなからなにか丸いものや四角い紙が落ちて、それがいっぱい光ったから眩しくなったんですよ!」
仁奈「そしたらその眩しさで仁奈すごく嬉しいと思ったでごぜーます! ちひろおねーさんのお仕事に繋がったのはこれが理由です?」
ちひろ「……すごい、大正解ですよ仁奈ちゃん! やっぱり素質がありますね!」ナデナデ
仁奈「えへへ……褒められたー♪」
ちひろ(私の気持ちになっても問題がなく、漠然とはいえそこまで見れるなんて……色々と教えたらいつか私の……)
ちひろ(いえ、今の仁奈ちゃんはアイドルですからね、そこまで望むのはやめておきましょう。でも、せめて……)
仁奈「……ちひろおねーさん? 饅頭食べねーですか?」モキュモキュ
ちひろ「……えっ? あ、ああ、もちろん食べますよ。食べたら今度は別のお仕事しないといけませんから」モグモグ
仁奈「ちひろおねーさんは大変でごぜーますね……次はなんのお仕事をしやがるんです?」
ちひろ「ふふっ、それはですね……あることに向けて大量のドリンクを準備するんですよ」
ちひろ(……アイドル達から回収方法も決まってきたことですし、次はまたプロデューサーさん達から色々集めるとしますか)
ちひろ(仁奈ちゃんの見た眩しい物が、現実でも作れることを教えるためにも、ね)ニコッ
仁奈「……?」ニコニコ
〈終〉
7/10の応援一コマと劇場第539話を見て思いついたネタ
今更ですがほとんどのアイドルにPが一人ずついる設定です、あとアニメPVのちひろさんの表情が不安を感じると同時にとっても好きです
読んでくださった方ありがとうございました
一つ前に書いた物
麗奈「仁奈の願い事が叶ったですって?」紗南「うん」
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