P「さぁ今夜も始まりました!業界内視聴率No1との悪名も高い『765プロ毒舌王決定戦』」
P「オファーはもはやしようともしていません!司会進行のプロデューサーです!」
律子「解説の秋月律子です。それではコーナー説明を…」
P「いえいえお待ちください秋月さん」
P「実はですね、ここのところ社内外のアイドルからこのコーナーを終わらせてほしいとの要望が凄くて…」
律子「はぁ。無かった時期が無い要望ですよね」
P「私も思ったんですよ。大事な大事な自社アイドルの心からの懇願を、一貫してガン無視し続けるのもいかがなものかと」
律子「プロデューサー…」
P「数字は良いですが、やはり一番大事なのはアイドルの心」
P「ですから…このコーナーは前回を最終回としようかと思うんです」
律子「…それが貴方の決断なら、私は何も言う事はありません。だって私も全く同じ気持ちですから」ニコッ…
P「――ありがとう、ございます…」グスッ
P「という訳で新コーナー!!視聴者対決型企画!『ウチのアイドルより毒舌なヤツいんの?』がここに爆誕します!!」
律子「イエ―――ッ!!!」
アイドル「」
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P「それでは秋月さん!早速ルール説明をお願いします!一行で!」
律子「このコーナーはランダムに選出された765プロアイドル1名vs番組をご覧の視聴者の皆様に、毒舌バトルをしていただきます」
P「視聴者の皆様と毒舌バトルですって!?それは一体…」
律子「毒舌バトルといっても、競うのはたった一言。その一瞬の刃の切れ味の鋭さで、標的となるアイドルの心をより深く抉った者が勝者となります」
P「なるほど…手数よりもセンスが問われる訳ですね。…ん?標的となるアイドル……?」きょとん
律子「毒舌を放つには、当然それを受け止めるサンドバ…もとい、的が必要です」
律子「代表者のアイドル。そして視聴者の皆様が一斉にそのアイドルに対して毒を投げつけることで、勝敗を決す」
律子「ただ、それだけのことです」
P「至極シンプル…ですがそれ故に奥深い勝負となる訳ですね」ゴクリ…
P「ルールは理解しました。して、記念すべき第一回目のアイドルは……!?」
律子「初回ですからね。王者に出張って来て貰いましょう」ポチッ
765プロ代表『水瀬伊織』
P「水瀬伊織…!!これは完全に765プロは初陣を獲りに来ていますね…!!」
律子「そして的は…最初に相応しく、この子でいきましょうか」
標的『如月千早』
P「如月さんが標的…!これはつまりより如月千早さんの心を、胸を抉った一言を放った者が勝ちということですね!」
律子「その通りです。さぁ生放送で時間無いので二人は早くリングに来てください。ダッシュ!!」
伊織「ったく、あんなしらっじらしいことよく長々喋れるわねアンタ達…」
千早「記念すべき最初に相応しい標的が私って、どういう…?」
律子「時間が無いから手短に説明するわ!零時を越えた瞬間に、視聴者からの毒の受付は開始される」
律子「それに混ざって、伊織も毒を吐いて頂戴。その時分かりやすいように毒は『』で囲むこと」
律子「30分を過ぎた所で、毒の受付は終了。その後はワイワイ皆でどの毒が良かった語る会をする時間よ」
律子「そしてその会話を何となく見ながら、勝敗は決される。分かった!?」
伊織「わ、分かったわよ。後5分で始まるから、零時~零時半の間に言えばいいってことね」
P「例を出すとこんな感じですね」
『反り立つ壁』
千早「…………」
律子「そうそんな感じ!じゃあ伊織、頑張るのよ!」
伊織「フン。この伊織ちゃんが視聴者の皆様共に後れを取る訳無いじゃない」にひひっ
P「後3分!それでは視聴者の皆様も奮ってどうぞ!」
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