遊馬「AV男優？マジでなるのか」

カイト「まだ決まっていない。ただハルトの事を考えれば」

シャーク「科学者見習いとAV男優じゃAV男優のがいいだろ。どうせロクな職に就かねえだろうしな」

カイト「お前には言われたくはない。ちゃんと進学できるのか？」

シャーク「てめえ！」

遊馬「けど週刊誌はマズいぜ。ファンに殺されるぞカイト」

カイト「俺は構わんがハルトに危害が及ぶ可能性がある」

アストラル「なら素人男優として出ればいいんじゃないか？見習いとして」

遊馬「プロデュエリストってガラじゃねえもんなカイトは」

シャーク「無愛想なこいつじゃファンもつかねえだろ」

カイト「人は外見で決まる。育ちの良さは顔で出るものだ。そうだろ凌牙」

シャーク「てめえ・・・」

カイト「学歴は無し職歴も無し」

遊馬「デュエリストにそんなの必要ねえよ」

小鳥「ツァンさんや恵さんのコネで入ればいいんじゃない？」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

アストラル「カイトはこれまで多くの戦いを制してきた。時には私達の頭脳として」

シャーク「こいつが出るAVは絶対に見ねえよ」

カイト「お前が出るAVはきっと魚姦だろうな」

シャーク「てめえ！デュエルならいつでも受けて立ってやるぜ！」

カイト「経験人数は無し」

遊馬「童貞なんだなカイトって」

シャーク「ヘッ」

カイト「妹にしか相手にされん奴よりはマシだがな」

シャーク「デュエルしろカイト！」

カイト「こんなものか」

遊馬「いいんじゃねえか？」

シャーク「そもそも履歴書って必要なのか？」

カイト「さあな」

遊馬「とりあえず出そうぜ」

小鳥「うん！」

カイト「・・・」

「じゃあまず年齢を教えてくれるかな？」

カイト「18」

「18？ってことは学生？」

カイト「無職だ」

「無職？あっ・・・ふーん・・・今なにかやってるの？スポーツとか」

カイト「特に」

「へえ」

カイト「他に聞きたい事はあるか」

「好きなAVは」

カイト「昏睡逆レイプ！神獣と化した女先輩だ」

「あー彼女のAVね。今一押しだよね」

カイト「・・・」

「とりあえずAVを見てみようか」

カイト「ああ」

遊馬「上手くやってるかなカイトの奴」

シャーク「知らねえよ。ほっとけよ」

アストラル「とか言いながら足は撮影所の方へ向いているぞ」

小鳥「スカトロ男優脱獄か、物騒よね」

遊馬「スカトロ男優？あんなのは邪道だぜ」

小鳥「鷹栖って名前なんだね。撮影中に鼻毛をぶち撒けて懲役6年の罪で」

シャーク「鼻毛？何だ鼻毛って」

小鳥「さあ？」

アストラル「噂によると彼は別次元の出身でスカトロ男優へと落ちぶれたそうだ」

遊馬「気の毒だな。他の次元の出身者なのにスカトロ男優へ転落するなんて」

シャーク「どうせろくでもねえ野郎だぜ」

カイト「・・・」

遊馬「もう面接が終わったのか？」

カイト「ああ」

シャーク「知ってるかカイト」

カイト「スカトロ男優が脱獄した話か」

シャーク「ああ」

カイト「騒ぐ事でも無いだろ。大した事はない」

遊馬「たかがスカトロ男優だもんな」

アストラル「油断しない方がいい。私にはどうも嫌な予感がする」

鷹栖「・・・」ピピピ

アリト「こ、こいつ噂の脱獄スカトロ男優だぜ！？」

ニョキニョキニョキニョキ

ギラグ「何だこりゃ！？」

ミザエル「飛ばした鼻毛からまた奴が誕生しただと！？」

鷹栖「・・・」

鷹栖「・・・」

鷹栖「・・・」

ザッザッザッザッザッザッザッザッ

アリト「こいつはやべえぞ！急いでナッシュ達に」

ドルべ「うぐぅ・・・」

アリト「ただの鼻毛野郎じゃねえ！こいつはスカトロに落とされた怨念の塊だ！！」

カイト「正しいフェラチオのやり方だと？くだらん俺は」

ツァン「男優だって時と場合によってはするのよ。あんたはAV男優になるんだよね？少しは自覚を」

ザッザッザッザッザッザッザッザッ

カイト「どうやらお前とAV談義をしている場合ではないな。下がってろ」

鷹栖「・・・」ピピピ

カイト「スカトロ男優の鷹栖だったな？何の用だ」

鷹栖「・・・」ピピピ

鷹栖「・・・」

カイト「数は6人というところか、おいヤリザを出せ」

ツァン「ヤリザ？ヤリザ何かで」

カイト「いいから出せ」

ツァン「ワガママばかり言って！ヤリザを召喚」

ヤリザ「どうやら拙者の出番でござるなカイト殿！」

カイト「お前に用はない。槍を貸せ」

ヤリザ「あ、はい」

カイト「ハァッ！」クルクルクルクルクルクル

キンキンキン

カイト「鼻毛を飛ばそうとも弾き返せばいい」

ヤリザ「さすがカイト殿！見事な槍捌きでござる！」

カイト「どうした。もう終わりか鼻毛男」

鷹栖「・・・」

鷹栖「・・・」

鷹栖「・・・」

カイト「倒しても倒してもキリが無いな」

ツァン「本体を倒せばいいんじゃないの？いつもカイトがやってるじゃない」

カイト「簡単に言うが本体など」

ツァン「まあ僕に任せなよ。たまには」

カイト「あれで俺より歳上か、槍は返してやる。護衛でもしてやれ」

ヤリザ「しかし武器が無くては」

カイト「拳がある」

シャーク「しっかりしろよドルべ」

ドルべ「ううっ・・・」

アリト「殴られて完全に参ってやがるよ」

鷹栖「・・・」

シャーク「脱獄鼻毛野郎！俺とデュエルしろ！」

鷹栖「・・・」

鷹栖「・・・」

鷹栖「・・・」

ミザエル「だが本体がわからない限り無限に増えるぞ」

シャーク「だろうな。だが本体なんて簡単にわかるもんだぜ」

ギラグ「本気で言ってんのかナッシュ」

シャーク「こいつはスカトロ男優だ。って事は本物はウンコ臭え！」

アリト「さすがナッシュだぜ！」

Ⅳ「動きが止まったぜ」

Ⅴ「誰かが本体を倒したのだろう」

Ⅲ「怖いですね。スカトロ鼻毛男優の逆襲とは」

Ⅴ「いやこの男だけでは出来んはずだ。もっと裏には」

「そう鼻毛所長は我ら毛の六人衆の中では最弱の男」

Ⅳ「誰だてめえ！」

「余は腋毛将軍なり」

Ⅴ「聞いた事がある。胸毛皇子を筆頭に暴れ回っている一団だと」

Ⅲ「じゃあ鼻毛所長はただの尖兵！？こんなに恐ろしい鼻毛所長が！」

「降伏するが良いデュエリストよ。そちらの命を脅かす事は」

Ⅳ「はあ？てめえらに降伏してたまるかよ！！」

「ならばどうする」

Ⅳ「デュエルに決まってるじゃねえか！」

遊馬「へえ雪乃先生が陰毛神官だなんて」

小鳥「AV女優やったり先生したり陰毛神官だなんて大変よね」

雪乃「何事も経験が必要なのよ。2人も大人になればわかるわ」

遊馬「そういやカイトがAV男優になるんだぜ」

雪乃「坊やが？」

遊馬「ツァンさんと雪乃先生どっちがカイトの童貞を奪っちまうんだろうな」

小鳥「でもカイトって硬派で女嫌いだから」

雪乃「あ、そうだった。このハートランドの地下に巨大要塞シリゲールが埋まってるのよ」

小鳥「シリゲール？」

雪乃「鼻毛所長がスカトロ男優としてウンコ塗れになったその日から蓄えてた怒りのパワーで動き出すらしいのよ」

遊馬「じゃあ」

雪乃「シリゲールが起動すればハートランドは毛で覆い尽くされてデュエリストの毛を根こそぎ持って行くって言ってたわ」

アストラル「これは一大事だぞ遊馬！」

遊馬「急いでシリゲールを粉砕しねえと！」

カイト「いきなり現れたと思ったら無様だな。腕毛大使とか言っていたな」

「そりゃああ！！」

カイト「またその攻撃か」

「俺の腕毛は蛇の如く相手に絡みつきやがては！」

カイト「それはさっき聞いた」

ブチブチ

「なっ！？」

カイト「この程度だお前達の実力は、俺達がくぐり抜けた修羅場を舐めるな」

「こうなれば腕毛を拳に集め」

ツァン「今のうちにやっちゃいなよ」

カイト「それは俺の流儀に反する」

「来い！」

カイト「拳と拳なら負けぬと思っているのか？とことん間の抜けた奴だ」

シャーク「これがデュエリストの力だ！」

「くっ・・・」

シャーク「脛毛博士とか言ったな。てめえが何を考えてるか知らねえが」

アリト「やっちまえナッシュ！」

シャーク「吹っ飛べ脛毛野郎！！」

「ギャッ！」

ゴゴゴゴゴ

ギラグ「地震か？」

ミザエル「何か地面から出てくるぞ！」

遊馬「おーいシャーク！」

シャーク「遊馬？」

遊馬「シリゲールが出てくるぞかっとビングだ！」

シャーク「何かわからねえがやってやるぜ！！」

Ⅳ「やりやがるぜ腋毛野郎・・・」

Ⅲ「Ⅴ兄様！」

Ⅴ「あれは遊馬に凌牙、それにカイト」

Ⅳ「行けー！」

Ⅴ「しかし毛の軍勢まで襲いかかってくるとは」

Ⅲ「世の中何が起こるかわかりませんよね」