秋月「艦これSS雑談スレ……?」 (151)
クソスレ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433870086
鎮守府正面海域
秋月「えっと……ここをこうして……このサイトをお気に入り登録して……」
提督「……ん?どうした秋月、いくら退屈だからといって内職はいかんぞ」
秋月「あ、提督!申し訳ありません、少々舞い上がっていたもので……」
提督「その手のものは……携帯電話か?」
秋月「はい。少ないお賃金をやり繰りして、先日ようやく購入したんです!」
秋月「これで毎週のキラ付け作業中の退屈な時間に、鎮守府で待っているみなさんとお話ができます!」
提督「少ないお賃金とは言ってくれるな。もっと寄越せと暗に言っているのか?」
秋月「いいいいいえっ!?そのような滅相もない!!」
提督「そうか。……駆逐イ級が現れるまでこうして待っているしかないとはいえ……出撃中に携帯電話は感心せんな」
秋月「はい、面目次第もありません……」
提督「気にすることはない……携帯電話を購入するのは今回が初めてか?」
秋月「え、あっ、はい!」
提督「そうか……携帯電話を初めて手にしたときの高揚感、気持ちは理解できなくもないな」
提督「……索敵はこちらに任せろ。お前はそのまま携帯電話とにらめっこしておけ」
秋月「え……!?し、しかしそれでは」
提督「こちらも仕事がなくて退屈していたところだ。状態を広域索敵に変更、自動操舵に移行」
【広域索敵】【自動操舵】
提督「駆逐艦のキラ付け作業なぞ、ついていくのも億劫なのだ。少しくらいは仕事を寄越せ」
提督「よその艦隊の提督は艦娘に任せて鎮守府でのんびりしているらしいが……さすがにな」
秋月「提督……」
提督「どうした、携帯電話が寂しそうに震えているぞ。メールではないのか」
秋月「……はい!ありがとうございます!」
……………………
提督「…………退屈だ」
秋月「退屈ですねぇ……」
提督「普段は腐るほど湧くくせに、探してみるとここまで現れないものか、駆逐イ級……出撃して一時間以上は経ったように思えるが」
秋月「実際経ってますよ……同じところに留まっているのがよくないのでしょうか」
提督「とはいえ敵を探して動き回れば、ほかのキラ付け作業中の友軍艦隊と鉢合わせして、むしろ効率が落ちる可能性もある。無闇矢鱈と行動するわけにもいくまいよ」
秋月「それはそうですけどぉ……」
提督「……とにかく、お前はまだ携帯電話とおしゃべりしていろ。索敵は引き続きこちらが引き受ける」
秋月「もうとっくにメールも途切れましたし見るものも見飽きましたよ……」
提督「ふむ、そうか…………」
提督「よし秋月、携帯電話をこちらによこせ」
秋月「えっあっはい!」
提督「うむ…………よし、これでいいだろう。これを見てみろ」
秋月「はい……えっと、『SS速報DMM』ですか」
提督「ああ。DMMの名くらいは聞いたことがあるだろう。世界中の軍需産業のなかでもトップシェアを誇っている企業だ」
秋月「は、はい。それくらいは……」
提督「そうか、それなら話が早いな。DMMは遊び心の豊富な企業というのも知っているはずだ」
提督「柔軟な発想から平和が生まれるがモットーの企業。数多の軍事兵器を開発しつつも、創作の場を提供し続ける企業という側面も存在している」
提督「かくいうSS速報DMMもその一つでな。さまざまな方面の第一人者がここに集い、趣向を凝らした作品を創り出している」
秋月「そうなんですか。それはまたもの凄いサイトなんですね」
秋月「……ですが、どうしてそれを秋月に?」
提督「携帯電話を持つようになった艦娘には一度目を通してもらいたくてな。思うところがあるかもしれん」
秋月「はあ……ですが秋月、このようにごちゃごちゃしたサイトはどうしたらいいのか……」
提督「そうだな……ちょっと貸してみろ。…………こういうのはどうだ」
秋月「は、はい。えっと……これはなんですか?金剛さんとか、提督とか……」
提督「SS速報DMMは創作の場だと言っただろう?これはその創作のうちのひとつでな、SSと呼ばれている」
秋月「SSですか」
提督「ああ。SSとは【スパシーバストーリー】を略したものでな、自分の身の回りで起こった嬉しいことや楽しかったことを記す……まあ、日記帳のようなものだ」
秋月「ええ?それでは勝手に読んでしまうと怒られてしまうのでは……?」
提督「問題ない。このSS速報DMMで公開されているSSは、運営であるDMMが閲覧することはもちろん各鎮守府の役職者、それどころか一般市民にまで見られることを前提に作られている」
秋月「それって機密とかは大丈夫なんでしょうか?」
提督「本来、このSS速報DMMは招待制でな。接続元のIPを公開することで書き込みが可能となる」
提督「過去に情報を横流しした不埒な人間がいたのだが即刻その場で検挙されていた。からくりはわからないが、まあ情報の保護は問題ないらしい」
秋月「そうなんですか」
提督「とにかく読んでみろ。少なくとも暇つぶしにはなるはずだ」
秋月「はい、わかりました!」
提督「そう気張るな。気楽にな」
………………
秋月「すっごく面白かったです!これって日記帳なんでしたっけ?ほかの鎮守府だとみんなこんなにハチャメチャなんでしょうか!」
提督「SS速報DMMは創作の場だと言っただろう。日記帳のようなものとは言ったが、すべて事実起こりえたこととは限らない」
提督「書き手の妄想が多分に含まれている……それどころか、すべてが妄想であることもざらだ」
秋月「そうなんですか……でも、もしかしたら本当にあったことかもって思うとなんだか素敵ですね!」
提督「そうだな。その通りだ……気に入っていただけたかな?」
秋月「はい!……あ、あの、ほかにもこういうものはないのでしょうか?」
提督「もちろんだ。検索ウィンドウがあるだろう?そこに【艦これ】と入力してみろ」
秋月「艦これ……あっ!すごくたくさん出てきました!これが全部そうなんでしょうか!?」
提督「そうだ。【提督】と入力しても引っかかることが多いな。……と、こちら感あり。この信号は……」
秋月「あれ……あの二人は……」
秋月「不知火さんに朝潮さん?」
不知火「…………どうやら別の艦隊の管轄海域にまで来てしまったようですね」
朝潮「秋月ちゃん?それにそちらは……」
提督「こちら第二艦隊所属の秋月と……その付き添いだ。お前たちは第一艦隊所属の不知火と朝潮だな?お前たちもキラ付け作業中か」
不知火「その通りです。対象となる駆逐イ級を探索しておりましたが見当たらず」
朝潮「指定されたコンディションまで高めないと鎮守府に帰れないので、止むを得ず近隣海域まで足を伸ばした次第です」
提督「ふむ、そちらもか……残念ながら、この海域周辺にも駆逐イ級は目撃されていない。無駄足だったようだな」
不知火「そうでしたか」
秋月「司令官の言っていた通りでしたね。見事に鉢合わせです」
提督「ふむ、どうしたものかな……一度引き返して日を改めるのも一つの手だが」
不知火「そ、それは」
朝潮「ノルマ達成できなかったらご飯抜きになってしまいます。それは避けたいです……」
不知火「今朝からなにも口にしていませんから、これ以上食事を抜くことになるのは厳しいです……」
秋月「ご飯抜きですか?五日くらいなら水だけでも生きていけますよ?」
不知火「」
朝潮「」
提督「俺のほうから口添えできなくもないが、よその艦隊の方針に口を出すのもな。……どうせなら、俺の艦で少し休んでいけ」
提督「食料もそれなりに持ってきてある。敵の反応をキャッチしたら言ってやるから、ゆっくりとな」
秋月「お二人が休憩している間、秋月がしっかり見張っておきますから!」
不知火「そこまで仰るなら……」
朝潮「ありがたくいただきます。ハッチを……あ、ありがとうございます」
提督「ああ。艦内の端末も自由に使っていいからな」
朝潮「……なんだか漫画喫茶みたいなところですね」
秋月『司令官の趣味なんです。長時間の遠征のときにも代わりばんこで休憩できていい感じなんですよ!』
不知火「あら。こちらの会話もそちらに通じているのね」
秋月『いくら休憩中とはいえ海は海ですからね。急な出動もありますから』
朝潮「でも、こんなにたくさんあると何から手に取っていいかわかりませんね」
不知火「ええ。漫画や小説は食事中に見るには少し辛いですし」
朝潮「初めは食事中に行儀が悪いかな……と思っていましたけど、時間の節約にいいから慣れちゃったんですよね」
朝潮「SS速報DMMですか?」
不知火「知っていますよ。不知火も先日、同型艦の子に教えてもらいました。なかなか興味深いサイトです」
秋月『ですよね!?秋月もさっき見たばかりですけどすっごく面白くて!オススメがあったら教えてほしいなって!』
不知火「おすすめですか。それなら」
提督『…………カンコレエスエス、というSSはどうだろう。シリアスの中に笑いあり涙ありでなかなか良いと思うが』
朝潮「カンコレエスエス……?朝潮ははじめて聞きました。面白いのですか?」
提督『ああ。あやめ速報でも大好評だったSSだが……聞いたことがないか?』
不知火「あやめ速報…………ああ、不知火は知ってるかもしれません。……ただ」
秋月『ただ?』
不知火「…………いえ、一度読んでみたほうが早いかもしれませんね。カンコレエスエス……こちらです」
秋月『あ、不知火さんからメールが……このURLがそのSSですか?』
不知火「ええ。朝潮もほら」
朝潮「カンコレエスエス……なるほど。読んでみます」
秋月『秋月もいまから読みます!楽しみだなぁ』
提督『…………ああ。感想を楽しみにしている。きっと気に入るはずだ』
………………
朝潮「…………なるほど」
秋月『これは…………』
不知火「読み終えたようですね。…………いかがでしたか?」
提督『俺は読み込んでいるからな。質問があれば全部答えられると思います』
秋月『…………正直に言うと、あまり好みではありませんでした。前半までは良かったんですけど、後半はどうしてこうなったって感じが……』
朝潮「率直に言えば読みづらいですね。登場人物もセリフを読まされている感が凄いですし……だいいち」
不知火「…………『なんとなくつまらない』ですか?」
秋月『ああそう!それです!』
朝潮「ああ~なるほど!ぴったりな言葉が出てこなくてむずむずしてましたけどそれですね!」
朝潮「なんとなくつまらないですね!ほとんどのキャラクターが二重人格に見えますし、感情の流れがムチャクチャなんですよね」
提督『そ、それは……演じているだけじゃないのか?サプライズって書いてあるし』
不知火「サプライズだとすればお粗末ですね。特定のキャラクターにヒール役を押し付けて、無理やり収束させたようにしか思えません」
秋月『……こう言っておいてなんですけど、まとめサイトでは大絶賛なんですよね?』
提督『あっああ。この作者は日常系の作品も大好評だし良い書き手だと思うだが……』
秋月『そうですよね。わたしたちが好きに思わなくてもほかの人は違うってことでしょうし……たまたま合わなかったんでしょうね』
朝潮「でも、元スレで批判されているものがまとめサイトで大好評って……あり得るんでしょうか」
不知火「…………朝潮、秋月さん、こちらのレスをご確認下さい」
秋月『レス?』
朝潮「書き込みのことですよ」
秋月『なるほど……このレス?がどうかしたんですか?作者さんを持ち上げるような書き込みばかりですが……』
朝潮「そうですね。特筆すべきところはなにも…………ん?」
不知火「朝潮は気づいたみたいね」
提督『………………ぐ』
朝潮「なるほど、これはたしかに……」
秋月『なになに、なんですか!?秋月にも教えてください!』
提督『もういいじゃないか。ほかのSSにも色々オススメはあるぞ、ほらこれなんか』
不知火「……秋月さんはIDというものをご存じですか?」
秋月『あ、はい。その人の識別番号?みたいな認識でいいんですよね?』
不知火「ええ、だいたいそんな認識で結構です。このIDは毎日日付が変わる際に変更されるもので、特別な行動をしない限りは変わらないものなんです」
秋月『それはそうですよね。簡単に変わってしまったら大変ですから』
不知火「そこまでお気づきならば……どうですか?」
秋月『え?……あっ!作者さんのIDと絶賛コメントのIDが一緒です!』
朝潮「…………そうなんです」
提督『…………ちっ』
秋月『わ!ものすごい数の批判コメントが……!』
不知火「このSS速報DMMでは様々な創作の形が展開されていますが、こういった形の自作自演行為は推奨されていないんです」
朝潮「……虚名を高める行為ですからね。もちろんこの人だけじゃなくて色んな人がこっそりやっています。携帯電話とパソコンからだとIDも違いますから」
不知火「気づかれないぶんには幸せですが、もしミスをして自演行為が発覚すれば……こうなってしまいます」
秋月『でも……本当はよくない行為をしたからって、こうしてひどい言葉を浴びせかけるのは……』
不知火『それはもちろんいけないことです。ですが……いつの日からか、作者も読者も、心に余裕がなくなってしまったようですね』
提督『…………駆逐イ級が出てこないな。このままではキラ付け作業に支障が出てしまうだろうし、針路を変更して別の海域へと進行する。俺のオススメ海域だ』
朝潮「え、大丈夫なんですか?駆逐艦が三人いるだけですが……」
提督『ああ、当然だ……お前たちは気にすることなく雑談を繰り広げていろ。俺が、この俺に任せていろ……」
朝潮(し、不知火ちゃん。本当に大丈夫なんでしょうか?あちらの提督さん、様子がおかしいような……)
不知火(第二艦隊を任されているほどの人ですから信用出来ると思うのですが。…………まさか、あの人は)
秋月『とりあえず、ほかのオススメを教えていただけませんか?お口直しというかなんというか』
朝潮「秋月ちゃんなかなか毒舌ですね……それじゃ、朝潮のオススメです!」
不知火「またそれ?朝潮は本当にそのスレが大好きなのね……」
秋月『……面白い!面白いです!』
不知火「不知火の一押しスレはこちらです。登場人物の感情の押し引きがなかなか見ものですよ」
秋月『こっちも面白い!続きとかないのかな~』
朝潮「あ、それじゃこのスレを確認するといいですよ。新しく立ったスレッドを紹介してくれる人がいるんですよ」
秋月『これは……なんでしょうか』
秋月『艦これSS雑談スレ……?』
朝潮「このSS速報DMMに書き込んでいる艦これSS作者さんの半分は見ているスレです。日々議論が交わされていて見ているだけでも面白いものですよ」
秋月『このスレは……なんですか?物語ではないですよね?』
不知火「ええ。面白い創作物を作るために作者さんがお互いに意見交換を交わしている場よ」
不知火「もちろん作者でない方も書き込みは可能。読者の視点というのも、創作するうえで重要なファクターだから」
秋月『へー……あ、本当です!紹介してくれている人がいますね!すごく便利です!』
朝潮「この紹介してくれている人も自分のSSを書いているんですが、その忙しさを押して紹介してくれているんです。頭があがりませんね」
秋月『へえ……あ、金剛さんのおっきな絵がある!すごいです!』
不知火「それはアスキーアートと呼ばれる文字だけで構成された絵ね。非常に高い技術を要するものよ」
朝潮「漣ちゃんとかはAA職人やってるもんね。ついさっきも愚痴スレ立ててフルボッコだったし」
秋月『あ、作者さんが自分の書いたSSを貼りつけたりして、相互批評とかもしてるんですね。こういう空気ってすごく好きかも……』
不知火「お互いが切磋琢磨し合う場ですからね。ジャンル全体のクオリティが上がっていくことは……悪いことではないから」
不知火(…………もっとも、よそに上達されると自分のSSが不人気になると勘違いしている人もいるけれどね)
秋月『これは……夕立さん?それに那珂さんや木曾さんたちまで……』
不知火「ああ、彼女たちも昔はこのスレをよく見ていたのよ。創作するうえで良い刺激を受けられるからってね」
秋月『すごいです!金剛さんたちが書いたSSもいつか読んでみたいです!』
秋月『……って、『むかしは』ってどういうことですか?』
朝潮「…………はい」
不知火「読み進めてみて?」
秋月『は、はい。……え、え、え?なんだかすごく険悪な雰囲気に……?』
朝潮「秋月ちゃんは、さっきのカンコレエスエスの作者さんを……覚えてますか?」
秋月『え?は、はい。自作自演がバレた作者さんのことですよね?』
提督『……』
不知火「……形は様々よ。自演バレしてスレを批判された作者さん。単純に書いいてる作品に魅力がなくて、人が集まらないのを他人のスレのせいにする作者さん」
不知火「人の多いスレに嫉妬する作者さん。……大小さまざまな理由の人たちが、こうして鬱憤を晴らすためにこの雑談スレを愚痴箱として利用し始めたの」
秋月『愚痴って……それじゃ……』
朝潮「想像している通りだと思います。言葉が悪くなって、お互いに罵声を浴びせあうようになって……金剛さんたちも、いつの間にか離れていきました」
朝潮「面白くするために意見を求めてもつまらないとだけいい捨てられたり……」
不知火「それどころか、貼り付けたSSを見るも無残なほどに荒らされてしまって、進行が難しくなってしまったスレもあるわ」
不知火「スルーをできても、書いている人は機械ではありません。こころは傷ついてしまうのだから……」
朝潮「むかしは名作佳作、玉石混合ですごくいい雰囲気だったんデースが……金剛だけに」
秋月『えっ?』
朝潮「」
不知火「……こほん。最終的には、ただ気に入らないスレを注目させて攻撃するだけの場に変わりました」
不知火「それどころか、熱をこじらせて新スレ……新しく立ったスレッドを無差別に荒らしてしまうようにもなりました。すべてのはじまりはだいたい……年が明ける前くらいからでしょうか」
朝潮「と、とある人が、IDを変更する簡単な小技を紹介してしまったんですよね」
不知火「ええ。それまでは時々くらいしかいなかった暴言レスが、その日を境に爆発的に増え始めたんです」
秋月『でも……IDって日付が変わるときにしか変更されないんですよね?』
不知火「ええ。ですが、特別な手順を踏めば意図的に変更できてしまうんです」
朝潮「そうして、自分は追われず遠くから石を投げることが可能になりました」
朝潮「とはいっても、そういった人たちは露骨ですから……専用ブラウザで特定単語をNGワードすればほとんど見えなくなりますけどね」
不知火「末尾をNGに入れれば一掃できますしね。……とはいえ、専ブラでも毎日IDが変わるんですから、専ブラを使ってわざと自分の携帯電話からの書き込みに噛み付くという自演行為を行っている人間も多数存在します。最近は特にこれが顕著ですね」
朝潮「そういうわるいひとスルーが一番です!むしろ二番以降は存在しません!」
秋月『せ、せんぶら?まつびえぬじい?」
不知火「…………忘れてください」
朝潮「ぷんぷん」
不知火「一度荒れ始めたらもう止まりません。飛んだネジは帰ってこないのです。ネジを探し出して、巻く人がいない限り……」
不知火「そうしていつの日からか、作者と読者の間に亀裂が走り……やがて分裂し始めるんです」
秋月『…………艦これSS議論スレ』
朝潮「雑談スレのおかしな空気を嫌った一部の作者さんたちが立ち上げた……作者さんたちの雑談スレみたいなものです」
不知火「艦これSSの雑談は雑談スレ、作者の寄り合い……または作品の相互批評。お互い用途が異なっていて、はじめは共存しているようにも思えましたが……」
朝潮「実際は違いました。まともな人はまともな人で固まり、おかしな人はおかしな人と騒ぐ」
朝潮「とても悲しかったです……昔のような和気藹々とした姿は、もう二度と見れないのかと思うと」
秋月『そう、ですか……じゃあ、まともな人が議論スレに移動しておかしな人が雑談スレに残ったってことでしょうか?』
不知火「いえ、一概にそうとは言い切れないわ」
秋月『え?え、でも、おかしくなった雑談スレがイヤになったから議論スレに来たんじゃ……』
秋月『まだ二つ目のパートまでしか見てないですけど、皆さん和気藹々と盛り上がっておられますよ?』
朝潮「……無自覚な荒らし、という人もいるんですよ。というか、大半の人がそうだと思います。本人は正義を振るっているつもりが、傍から見れば暴力を振りかざしているだけに過ぎない人です」
朝潮「普段は潜伏していますけど、きっかけがあればすぐに暴走してしまう……そんな人です」
不知火「おかしな人は触らないのが一番なんですけどね。……議論スレ、続きを読んでみてください」
秋月『わ、わかりました…………あれ!?雑談スレなくなっちゃんですか!?』
秋月『と、投票の結果って……』
朝潮「あ、もうそこまで読んだんですね?」
不知火「憎しみだけを集めて圧縮したようなスレでしたから。本来の用途とも異なっていましたし……こうなることは仕方がないことでした」
秋月『……たしかに。最後のほうをちょっと見てみたら、あれだけ昔から頑張ってくれていた紹介の人まで荒らし扱いに……』
朝潮「最後はあの人もムキになっちゃってましたけどね……」
不知火「とはいえ、その方を荒らし扱いをしているのはごく一部の……まあ、いまさら言っても仕方のないことです」
秋月『そうなんだ、なくなっちゃうんだ……なんだか寂しいですね』
朝潮「そうですね。とても……」
不知火「ええ……」
秋月『でも、ひどい人たちが集まっていた雑談スレがなくなるのなら良いことじゃないんですか?議論スレは残るわけですし、今後はまともに……』
不知火「万事悪いほうに転がるのが現実です。……雑談スレが廃止されて以降の議論スレをご覧ください」
朝潮「朝潮はもう、ここから見ていません……見ていられなくて」
秋月『え…………なに、これ……』
不知火「これが現実です。害虫の巣を潰したからと言って、害虫の存在自体が根絶されるわけではありません。むしろこの場合飛び散った形になります」
不知火「新たな巣を求めて彷徨いそこへ根付く……この場合、もっとも近くにあって、似通った環境のものが温床になります。それが……」
秋月『…………艦これSS議論スレというわけですか』
不知火「ご明察」
朝潮「気分が悪くなってきました……朝潮は少し潮風に当たってきます……」
不知火「……ええ、ごめんなさい」
秋月『で、でもなんでっ!なんで……雑談スレとは用途も雰囲気も全然違うじゃないですか!作者さんのスレなんですよね!?』
秋月『それに作者さんたちは、ただSSを書いているだけなのに……』
不知火「作者だけしか書き込めないというわけではないの。そういった制限はかけられないし……」
不知火「それに第一……おかしな人が、ルールを守れると思う?それに作者のなかにもおかしな人たちは多数いるわ。さっきのカンコレエスエスもそうだし……ね」
不知火「作者がいなければ読者も存在しないし、読者がいるからこそ作者が頑張れるのに……どうしてこうなってしまうのか……不知火にもわかりません」
秋月『あ……』
不知火「SSとは、わたしたちがなれたかもしれない可能性の一つ。幾万無限の三千世界。そんな幸せな世界が……あってはいけないというのでしょうか」
不知火「わたしたちはただ、幸せな世界を夢見ていたいだけなのに……」
秋月『…………不知火さん』
提督『…………ゆるされない』
不知火「…………っ!」
秋月『し、司令……?』
提督『許されない。そのような幸せな世界。みんなに支持される世界……そんなものが、あっていいはずがない』
提督『俺の世界が否定されて……なんであんな脳みそのない世界が持ちあげられる。なぜ俺の世界は赦されない。なぜだ、なぜだなぜだ』
秋月『し、司令官!?お気を確かに!』
不知火「…………やはり、あなたは」
提督『不知火は……気が付いていたみたいだな。そうだ、俺がさっきの……『カンコレエスエス』の作者だ。お笑いだろう?』
秋月『カンコレエスエスって……ま、まさか司令官!』
提督『そう。俺がみっともない……自演バレした作者さ。必死に脳みそひねって創り出した世界が受け入れられず、自らの手で……』
秋月『そんな……そんなことしなくても、読んでくれてる人だって……ROM専っていうんでしょう!?そういう人たちがいたはずです!』
提督『……投下したのに乙すら一個もつかない虚しさを知っているか?』
秋月「…………え?」
提督『ROM専がいるというのは幻想だ。レス番号が進まない限り、それはいないも同然なんだ』
不知火「…………」
提督『カッコいいシリアスを書いてみようとしたら、序盤の段階で設定の矛盾……甘さを指摘されたときの恥ずかしさがわかるか』
秋月『そ、それは……』
提督『唐突にエロ安価がきたと思って、神捌きで対処しようと思ったら曲解と受け取られて荒らされた悲しみがわかるか』
提督『雑談スレで安価内容に愚痴っただけでスレを特定され、クソ作者認定された怒りがわかるか』
提督『固定ハンドルネームをつけただけでにわか扱いされる作者の気持ちがわかるのか』
不知火(……いや、それはさすがに……)
提督『雑談スレでオススメスレを挙げる空気になっているときに、自分のスレの名が挙がらず……むしろゴミスレ扱いされた気持ちが、お前たちにわかるのか!!』
提督『議論スレも雑談スレもな!自薦して挙げてくる作者の作品だってな!全部面白い!全部面白いんだ!読んでてこっちが辛くなるくらいな!』
提督『だがなぜ俺のSSはつまらない!なぜだ!?俺のリアルとお前たちのバーチャル……その二つにどれだけの差があるというのだ!?』
提督『敵わないなら荒らすしかないじゃないか!簡単なことだ!相手を下げればいいんだ!簡単じゃないか!』
秋月『し、司令官……』
提督『読者なんてな、作者のことをゴミだと思っていやがるんだ。自動で自分好みのSSを書いてくれるスクリプトかなにかだと思っていやがる!』
提督『だから好き放題言える!画面の向こうに人間がいることを理解しちゃいないんだ!』
秋月『し、司令官!少し落ち着いてください!』
提督『構ってちゃんだと?こういった場で公開している以上な、誰かと共感したいってんだ!だから誰よりも読者のことを想っている!当然だ!プラスの反応がほしいからだ!』
提督『悪い反応が返ってくることを織り込んで考えろだぁ?当たり前だ!だからと言って暴言投げかけていいわけじゃねぇだろうが!』
提督『人に見られていないところでの行いがな、その人間の価値を左右するんだよ!地球に優しく、人に優しく、みんなに優しくだ!路上タバコやめろ!』
提督『楽しませようと必死に捻り出したSSをクソゴミ扱いしやがる!俺だって人間なんだ!発想だって限界がある!』
提督『そんな作者が……絶賛されるためには……携帯電話とまとめサイトを駆使して自演コメするしかないじゃないか……』
不知火「…………それは」
提督『だがな……俺は気付いた。気付いてしまったんだ。【俺のSSが評価されないのならば、ほかのSSの評価も下げてしまえばいい】……とな』
不知火「それは……!?あなたまさかっ!?」
バターンッ
朝潮「し、し、し、不知火さん!!外……外に出てください!!」
不知火「どうしたの朝潮!?」
朝潮「しらない海域なんです!電探もまったく役に立ちません!海が赤くて、空が黒くて見たこともなくて……!」
秋月『ええっ!?わたしもすぐ出ます!』
提督『ふへへへへへ……もう終わりだ!俺の秘密を知ったお前たちを生きて返すわけにはいかない……』
提督『そして、俺の作品をつまらないと評したお前たちには……死が待っているのみだ……』
不知火「……あなたという人はっ!」
不知火「…………なに、これ…………」
秋月「海が血の色みたいで……空も星ひとつない真っ黒な暗闇……」
朝潮「すごく……不気味なんです……わたしが外に出たときにはもう、このなかにいて……」
不知火「こんな海域知らない……見たこともない……いったい、どういうことなの……」
提督「時の流れとは非情なものだ」
秋月「て、提督!」
提督「澄んだ川の流れとて、小石一つの波紋で揺れる。波紋が時を経て大きく育ち、川の淀みを呼ぶ……」
不知火「…………なんの話ですか」
提督「この淀みにつられるように、尖った小石が集い始める。どんなに小さな小石でも……積もり積もれば、川の流れを阻害する大きな山となる」
朝潮「…………?」
提督「はじめはまんまるい原石だった作者も、心無い言葉の刃で傷つき……やがて尖った小石に変わる」
秋月「…………まさか」
提督「かくいうわたしもその一人だ。わたしのSSの何が悪かったのだろうか……なにがつまんねだ。なにがクソスレエタれだ。そんなものやつらの主観に過ぎないではないか」
不知火「……あなたのSSが面白いというのも、あなたの主観に過ぎないと思いますが?」
提督「ええい、やかましいっ!お前たちはさっき、俺のSSをつまらんと評したな。未来ある作者を傷つけたその報い……受けてもらうぞ」
提督「お前たちがつくった、俺の尖った部分でお前たちを傷つけてやる……!」
ビーッ!! ビーッ!!
秋月「え、え、止まっていた電探がいきなり……!」
朝潮「…………っ!!敵です!!前方距離二千!深海……深海棲艦です!!」
不知火「なっ!?さっきまではなんの反応も……!」
朝潮「一番大きなもので……航空戦艦戦艦の反応が一つ……軽巡洋艦の反応が一つ、駆逐艦一隻!まだまだ来ます!!」
不知火「な、なんてこと……こちらは駆逐艦三隻だというのに……」
提督「あははははははははははははっ!!!俺を否定したやつらは全員消えてしまえばいいんだ!!!あっはははははははは!!!」
提督「ここはDMM海域!お前たちみたいな正論派は淘汰される運命にあるんだ!!沙汰じゃないぞ!!淘汰だ!!」
不知火「DMM海域……?あなた、いったいなにを知って……!」
朝潮「敵爆撃機、来ます!!一機二機……とにかくたくさんです!!その下に見ゆるは敵艦隊!その数……計り知れません!!」
秋月「くっ……わたしが前に出て対空します!不知火さんと朝潮さんは提督の乗る艦を護衛してください!」
朝潮「提督さんもですか!?」
提督「くはっ!くははははははっ!!みんな、みんな荒れてなくなってしまえばいいんだ!!あははははは!!」
不知火「こんなものを護衛してなんになるというの!?」
秋月「いいから!……さあ、防空駆逐艦秋月!対空支援始めましょうか!」
不知火「くっ、仕方がない……朝潮!右舷前方の護衛をお願い!不知火は左舷後方に位置取ります!」
不知火「提督艦を中心に時計回りで旋回しつつ索敵を継続!不知火は近づいてくる敵艦を牽制します!」
朝潮「了解!漏れてきた敵艦上機の対空はこちらにお任せください!」
秋月「こっちで全部食い止められたらいいんだけどね!……撃ち方……はじめー!!」
秋月(飛来してくる爆撃機の数は多いように見えるけど、直撃線上にいる機体はそこまで多くはない……)
秋月(だけどそのぶんタイミングが重要になる……一度でも外せば、司令官の乗った艦に直撃して大破炎上……秋月たちをも巻き込む勢いかもしれません。失敗できない)
秋月(焦るな……まだまだ引き付けるの……まだ……まだ……っ!)
秋月「いまッ!四基八門の一斉射!秋月なら狙えるはずッ!!」ドンドン
秋月「……よしっ、第一陣は壊滅!残りは…………!?」
艦爆アキヅキニ級「二刀流スルヤデ」
秋月「弾幕が薄い!?二機の爆撃機(>>49)が突破してきた……でも、やれるはず!」
艦爆アキヅキニ級「俺以外ニモ秋月取ッテルヤツはイルヤデ」
秋月「醜悪なその顔を……粉々にしてあげますッ!撃てぇッ!!」ドゴン
艦爆アキヅキニ級「Abooooooommmm!!」BOKAAAAANNN!!
艦攻アキヅキニ級「二刀流ッテイッタヤデー」
秋月「前機の陰に……ですがまだいけます!自慢の高射装置で……っ!」
艦攻アキヅキニ級「ドンナスレモ秋月ニ染メ上ゲルヤデー」
秋月「……入った(>>54)!消え去れええええッ!!」ドンドンドン
艦攻アキヅキニ級「Abooooooooooommmmm!!」BAKOOOOONN!!
秋月「この秋月が健在な限り、やらせはしません!」
末尾D0級「ショジョカ……ショジョナンカ……?」
不知火「ちっ、さっきからなにをゴチャゴチャと……っ」
不知火(この駆逐艦はさっきから周囲を旋回しているだけ……なにが目的なの……?)
末尾D0級「返事ナイッテコトハ……ヒショジョナンカ……?」
不知火「……耳が腐り落ちてしまいそうです。即刻失せなさい」
末尾D0級「否定シナイッテコトハ……ヒショジョカアアア!!ネトラレカアア!!クアアアアアアアッ!!」
不知火「処女か非処女かなどと……気持ち悪い!消えてしまえ!!」ドーン
末尾D0級「アアアアアア!!リアルデモネットデモコウダナンテエエエエ!!」ジュウウ
不知火「…………愛とは、不変であるから愛なのです。下衆な思惑を持ち続ける限り、あなたに恋情は訪れない」
末尾D0級「アイ?ナニソレダッサー!」
不知火「なっお前は……不知火が打ち倒したはずでは!」
末尾D0「モデム再起動シタヤデ」
不知火「甲高い唸り声を挙げるな、うっとうしいケダモノめ……!何度蘇ってきても同じことです」
末尾D0級「セイロンハ、オカシイモノニハ通用シナイアアアアア!!」
不知火「さっきのものとは別の個体か……?ちっ、次から次へと!塵になってしまえ!」ドゴン
末尾D0級「ピャアアアアア」ズドオオン
不知火「…………みっともない」
朝潮「くっ、四方八方から砲撃が……不知火ちゃん!あまり攻撃を許すと提督の乗った艦が保ちませんよ!」
不知火「こちらも精一杯反撃を試みています!ですが多勢に無勢では……!」
末尾O級「クッサ」
末尾O級改「ツマンネエタレ」
末尾O級elite「オマエ、アタマ、パンパカパーン」
末尾O級flagship「イマ明カサレル衝撃ノ牛缶~」
不知火「…………新手ですか」
朝潮「さ、さすがにもう……弾薬が……」
提督「諦めてしまえばいいではないか」
不知火「…………誰の所為で、こんな状況だとッ」
提督「誰の所為?俺のせいか?お前たちのせいか?……違うだろ。俺のスレを否定したすべての読者が悪いんだろう」
朝潮「このタイミングでいったい何を……!」
提督「俺の……俺のスレ……売れない作者のスレさえ、大絶賛でいてくれたなら……こんな悲しい争いは起こっていないだろう」
提督「見ろ、あの様を」
末尾O級flagship「ツマンネアラスワ」
末尾O級「キタナイAA探シテクルヤデ」
末尾O級改「連投シテ埋メ尽クスヤデー」
朝潮「…………なに、あれ」
不知火「ただひたすらに、醜い……」
提督「…………俺もきっと、お前たちと心中したあとは、ああいった姿になるのだろうな」
朝潮「……っわかっているなら!なんで!!」
提督「もはや後戻りが出来ないのだ。……初めて自演レスをつけたとき、胸が張り裂けそうなほどに揺らめいた」
不知火「…………なにを」
提督「初めて自分のスレに対して批判的な意見を見たとき、呼吸が止まりそうになった」
提督「初めて自分のスレが荒らされたとき……なにかが切れる音がした」
提督「はじめて他人のスレに暴言を書き込んだとき……胸がドキドキした」
提督「はじめて自分のレスが火種になって燃え上がったとき……少しだけの憐れみと、多くの充足感を得られた」
提督「俺がこうなってしまったのも……すべて……!」
秋月「それは違います!」
提督「…………なんだと」
秋月「司令官、わたしはあなたが、どんな苦境に置かれていたか知りません」
秋月「一読者に過ぎないわたしは、あなたがどんな苦しみを感じていたか知りません」
秋月「……ですがあなたが、逃げていることだけはわかります」
提督「逃げている……だと……?笑わせる。俺は立ち向かったぞ。立ち向かったが……」
秋月「いいえ!あなたのスレについたレスを頭のなかで反芻してみました。そうしたら……」
秋月「あなたが、自身に都合の悪いレスをすべて荒らしだと思い込み、意見を取り入れようとしていないことに気付いたんです」
提督「意見だと?それこそ片腹痛いわ!乙もつけないあんな暴言が意見だと?読者様の思い上がりも甚だしいな!」
秋月「本当にそうでしょうか?中にはあなたのことを思い遣ったレスがいくつかありました。それがあなた自身の自作自演によるものかはわかりません」
秋月「ですがあなたは、そういった意見に耳を傾けることをせず、目の前の読者の意見を聞こうともしなかった!」
提督「…………うるさい……」
秋月「自分が愉しめないものは罪。自分を認めないものは罪。自分が書いたものがすべてのあなた……」
提督「うるさい……」
秋月「そんな傲慢なあなたのスレに、たった一つの大切な乙がつくとお思いですか!!」
提督「うるさいうるさい黙れ黙れ黙れ黙れ!!筆を持ったことのないお前になにがわかるというのだ!!」
秋月「わかりません!ええわかりませんとも!ただ、見ているだけとは違い多大な労力と時間を消費することだけは理解できます!」
秋月「だからわたしは作者を尊重していたい!お互いに対等な関係でいたい!」
秋月「だから、あなたみたいな……後ろ向きな人に、前を向いてもらいたい!!」
提督「だまれええええええッッ!!俺に現実を語るなああああッッ!!!」
秋月「本当はあなたも気づいているはずです!他人のSSを荒らしても意味がないことに!」
秋月「他人の安価スレを潰しても、自分の安価スレに人が寄りついてくるわけではないことに!」
秋月「他人の評判を陥れても……自らの地位が向上するわけではないということにッ!!」
提督「黙れと言っているだろうがあああああッッ!!!」
グオオオオオオオオオオオオオオオン
不知火「っ!?高速で敵の大隊が接近中!これは……」
朝潮「鬼……いえ、姫級のものです!秋月ちゃん、警戒してください!!」
秋月「なんですって!?」
提督「はは…………は……」
提督「そうか……お前たちは解ってくれるか……そうだよな、そうだもんな、そうでなくっちゃなあ……?」
作者タ級「…………」
作者ハ級「…………」
作者チ級「…………」
朝潮「あ…………あ…………」
不知火「まずい……もう弾薬も燃料も底を尽きかけている……」
秋月「ですが、かの姫級を前に提督艦へ帰投し補給するわけにもいきません。いい的になるだけです」
不知火「一か八か、包囲網を突破して……逃げ切るしかないわね」
朝潮「逃げ切るったってどこに!?」
不知火「知らないわ!敵は億万無双の敵艦隊、こっちは寡勢の駆逐艦……正面からぶつかったところで勝負は見えているでしょう!」
秋月「二人とも落ち着いて!今は敵の動向を探るべき……」
作者タ級「…………ア……」
秋月「…………っ」
不知火「くるか、作者タ級……っ」
朝潮「待って、様子がおかしいです……」
作者タ級「コレハ……未来永劫ウツニナルレベル……」
不知火「……は?」
朝潮「なんの話……?」
提督「そうだよな!お前のような偉大なる先駆者をなぁ!?」
作者ハ級「ガッコウイッテナクテモ……クラスデキラワレテモ……SSカケルシ……」
秋月「学校って……それに、DMM海域……まさか、この場所は……」
提督「あははっ、そうだよそうだよな!お前もわかってくれるか!」
作者チ級「ゴーヤヲシアワセニ……マトメサイトデハ大絶賛デシタ」
提督「あは!そうそう俺も大絶賛だった!お前も俺と同じだよな!エレファントとあやめ速報!」
末尾O級「ウキャキャキャキャキャ!」
末尾D0級「イヒヒヒヒヒヒ!」
艦爆アキヅキニ級「ニキキキキキキー!!」
朝潮「なんですかこれは……周囲の深海棲艦も、なんだか笑っているみたいで……」
秋月「わたしたちを攻撃してこない……?」
不知火「なにが起こっているというの……?」
提督「そうだ!そうだよなあ!許せないよなあ!憎いよなあ!ずるいよなあ!羨ましいよなあ!」
提督「そーんなものはさ、ぜーんぶぶっ壊してしまえばいいんだ!なあ!?」
作者タ級「タックフォオオオオオオ!!」
作者ハ級「ハルゥバアアアアア!!」
作者チ級「チャンプルゥゥゥゥゥゥゥゥゥアッ!!」
朝潮「……得体のしれない大きな力を感じます!警戒を厳としてください!」
不知火「とっくにしてるわよ!」
秋月「司令官……司令官は、もうそこまで…………?」
提督「なあ……よくもおまえらさっきは言ってくれたなあ?なんとなくつまらないだとか、感情がおざなりだとか……」
作者チ級「ゴヤア!ゴヤアッ!アヤメェ……」
提督「チ級さんもお怒りだ……その罪、その命をもって償ってもらうぞ!」
秋月(…………司令官っ)
提督「消えろーーーーー!!!」
Kenpe★「そこまでだ」
末尾O級「グギャアアアア!」ジュウウウ
末尾D0級「アヅイ……アヅイイイイイ!!」ボオオオ
艦爆アキヅキニ級「オレハルールドオリヤッテルダケダロオオオ」シュウウ
朝潮「し、深海棲艦が……焼けていく……」
不知火「ここ、海の上よね……?」
秋月「あ……ああ……?」
Kenpe★「度重なるローカルルール違反、並びにネチケット違反……規定回数に満ちた。これより焼化作業を開始する」
作者タ級「マ……マッテ……オレハジエンシタダケ……グギャアアアアアア!!フォオオオオオス!!!」ジュウウウ
ボカンッ
Kenpe★「次は貴様だ。覚悟しろ」
作者チ級「オレハタダノヒガイシャ……チャンプルルルルルルルンンンンン!!」ジュウウ
ボカンッ
Kenpe★「最後は貴様だ。貴様は……なんだったか、まあいいとりあえず焼こう」
作者ハ級「チョッ……オレハマジデオカシイ……スイソウガクブゥゥゥゥゥゥォォォォォォン!!!」ジュウン
ボカンッ
Kenpe★「終わったか。……最後は貴様だ」
提督「ひっ……待ってくれ、俺は自作自演をしただけで、ローカルルール違反は……」
Kenpe★「先ほど自身で言っていただろう。この期に及んで見苦しい……やはり、こういった存在は芽ごと片っ端から焼くのが最善か」
提督「ひ、ひぃぃぃ……」
Kenpe★「そうだな……おい、新入り!お前に任せる。これも経験だろう」
??「了解。焼き作業を開始する」
不知火「……な……もしや、あなたは」
朝潮「しばらく前に見なくなったと思ったら……」
秋月「……ひ、響ちゃん?」
Bep★「響じゃない。ヴェールヌイだよ」
Bep★「いまはこのSS速報DMMの管理人見習いをやっている」
提督「ま、まて!お前は本来こちら側の存在だろう!なあ!仲間だろう!?」
Bep★「わたしは罪を悔い改め、おろしたんだ。いつまで経っても罪人のままで居続ける君たちとは違う」
Bep★「深夜板に活動の場を移し、心を改めて一心不乱に物語を作っていたら……こちらのKenpe★が声をかけてくれてね」
Bep★「いまのSS速報DMMは無法地帯と化している。艦これSS界の……悪い意味での第一人者であるわたしなら。とね」
提督「バカな……お前の罪はその程度でおろせるものではないはずだ!今では風化したが、お前が一番の……!」
Kenpe★「……おい新入り。そろそろ終わらせろ」
Bep★「了解。……わたしはね、もう人の心を響かせる存在ではなくなったんだよ」
Bep★「いまのわたしは、利用者のみんなから信頼される、そんな管理人さ」
Bep★「……それじゃ、さようなら」カチッ
ゴオオオオオオオオオオオオオッ
提督「やめろ!やめてくれ!熱い!熱い熱い熱いあついいいい!!!」
秋月「司令官ッ!!」ダッ
朝潮「秋月ちゃんッ」ガシッ
秋月「離して!離してよ!!」
不知火「……もうあの人は、わたしたちの知っているお方ではありません。もはや一人の……荒らしです」
提督「星付きどもめええええ!!よくも、よくもこんなときに!!俺のときは出てこなかったくせによおおお!!!」ジュウウ
提督「があああああああ!!」ジュウウ
秋月「…………あ、ああ」
Bep★「…………これで、終わりだね」
「ぐぎゃあああぁぁぁぁ…………」
ボカンッ
グニャアアアアアアアア
Kenpe★「終わったか」
朝潮「な、なに?いきなり空間がねじれて……!!」
Bep★「この空間の主が消滅したことで、やがてこの空間も消失する。無事に現実空間に戻れるから安心するといい」
Bep★「それじゃ…………さようなら。秋月」スッ
秋月「…………!?」
シュンッ
ドサドサドサッ
秋月「ぁ……ここは…………?」
不知火「ううん…………」
朝潮「鎮守府…………ですよね?」
不知火「え、ええ……鎮守府……ね……」
朝潮「戻って、これたんでしょうか……?」
秋月「…………っ!司令官!!」
朝潮「あっ……秋月ちゃん!」
秋月「しれいかぁぁぁぁぁぁんッッ!!!」
結局、司令官は見つからなかった。
それどころか、司令官の存在を覚えている人は、わたしと、朝潮さんと、不知火さんの三人だけだった。
あの不思議な空間はなんだったのか。
あそこで起きた出来事は幻だったのか。
あの空間が真っ暗になる前に、響ちゃんがこっそり耳打ちしてきた……。
ディープ・マリン・マスターという企業は……いったいなんなのか……
わたしにはわからない……わからない……。
ただ一つだけわかることは……。
司令官がいなくなったことによる喪失感と……。
みんな公共の場はきれいに使おうという義務感と……。
なんでこんなスレ書いたんだろうという虚無感だけだった……。
おわり。もう二度とこの題材では書かないと思います
>>101
一つ質問なんだが響提督が深夜板で書いてるってマジなのか?
詳細はよ
>>106
ごめんすっげえ昔に雑談スレで誰か言ってたの聞いてただけ 誰かと混同してるかもしれん
>>107
酉漁ったけどもう活動してないよ
秋月ニキと対になる秋月
処女厨不知火ニキと対になる不知火
朝潮要らなくね?そりゃ秋月ニキに分類されるって知ってるけど
あと響提督は深夜に居ねーぞ
立てるならガバガバ設定じゃなくてもっと練ろうぜ色々と惜しい
>>108
じゃあちょうどいいしBep★になったことにしておこう
>>111
すまんな情報漁る時間がもったいないから勢いで書いた
というかこんな題材でじっくり練ってたら気が狂うわ
このSSまとめへのコメント
朝潮はドッキリ仕掛けてる下衆部隊じゃないかな。対になるのは無かったけどね