アーチャー「そんなもの言われなくとも分かっている」
凛「なら当然知ってるわね?これが何のカードかっての」
アーチャー「そいつは…高橋和希原作の遊戯王から登場しているカードバトル
゛デュエルモンスターズ゛をベースにしたアニメシリーズ内で登場したカードであろう?」
凛「正解。へー以外、案外結構知ってるじゃないの」
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アーチャー「いや、これ位の事なら説明してもらわんでも、私がこちらに限界する以前から
知っていた知識だ…何せ、私は………って、違う!」
凛「何よ急に怒り出して…何が違うってのよ?」
アーチャー「論点が刷り変わっている!私が言いたい事はだな…
何故、その話で本来聖杯戦争に全くというほど関係のないハズのDMが絡んで来るというんだ?」
凛「はぁー!?アンタこれだけ私が言っても分からないっての?」
アーチャー「分かるかっ!」
凛「あんたねぇ…それでもサーヴァントだっての?まぁ…アンタ限界して間もないし、知らなくてもしょうがない事かもしんないけど」
アーチャー「それは仕方ない事であろう…私の記憶障害はキミの責任だ。」
凛「そ、それは…悪かったって言ってるでしょうが!」
アーチャー「なら私が納得がいくように聖杯戦争とそれが関連性がある事を説明してくれたまえ。」
凛「分かったわよ。…いいわ。教えたげる。
禁じられた聖杯を巡る決闘戦争… ”禁杯決闘戦争” を……」
アーチャー「(”禁杯決闘戦争”……?)」
”聖杯戦争”:それは、あらゆる願いを叶えると言われる万能の願望機”聖杯”をめぐって行われる争い。
―聖杯によって選ばれた七人の魔術師とそのサーヴァント達で生死を賭けた戦いをし、それで生き残ったものが聖杯の所有者となるという方式である――
アーチャー「そうだ。それが私の知りうる本来の聖杯戦争。…のハズだ……」
ジャンクアーチャー「俺が金ピカ枠か……」
アーチャー「だが…キミの反応を見るにそれは違うのであろう?」
凛「ええ。多分、あなたが知っているのは…以前の聖杯戦争の形式の事よ。けど今は違う」
アーチャー「バカな…以前の聖杯戦争までの形式と今回とでそこまで違っているというのか?」
凛「そうよ。何を考えてか協会側が勝手に取り決めを変えたらしくて今回の聖杯戦争にこうして響いて来てるってわけ。
あの似非神父も何を考えてるのやら」
アーチャー「…。キミのさっきの発言を聞くに、聖杯自体の器が以前までのモノではなくなって
代わりとして《禁じられた聖杯》を用いて取り決めは行われているようだな」
アーチャー「それで、私が召喚されている所を見るに…それは成功しているようだしな」
凛「そこは察しがいいのね。アナタ」
アーチャー「五月蠅いぞ。…しかし、分からん。《禁じられた聖杯》こそ協力な効果を持った汎用カードではあるが、言ってしまえばたかが紙切れだ。
それを聖杯の代わりとして代用して使うなど…まるで意味が分からん行為だ。その神父の今回の考えに私は理解に苦しむ……」
すまん、仮想立体触感(バーチャルソリッドフィール)で地形破壊出来ない雑魚おる?
凛「全く言えてるわね。そう思ってる所は私達気が合うのかしら」
アーチャー「どうだろうな?これは誰でも思う事だと思うからな……して、その取り換えられたその聖杯の効力は如何程のモノなんだ?」
アーチャー「っと言っても、たかがカードにそれ程の効力があるとは思えんが……
(いや、私がこうして召喚されてる辺り効力はあったとみるべきか?)」
凛「12の次元を一つにする位の効力よ」
アーチャー「…は?」
ユベ……ユベ……
アーチャー「どうやら…聞こえが悪かったようだ。もう一度言ってくれマスター」
凛「言い方が悪かったかしら?しょうがないわね。アンタに分かりやすいような例えでもう一度だけ説明したげる。いい?」
凛「この宇宙に散り散りになってる惑星があるとすれば次元もあるじゃない。そういった次元が12あれば
それを一つに出来る位の効力をそれは秘めているのよ」
……
…………
…………………
アーチャー「ファッ!?」
アーチャー「じょっ冗談はよせ。マスター…そんな効力をたかが紙切れ1枚が秘めている訳が無かろう!正気に戻れ!!」
凛「充分正気よ!だってあんなもん普通見せられたら例え有り得ないような非常識な事だと分かってても、もうそれを信じるしかなくなるじゃないのよ!」
アーチャー「まさか、マスターはサーヴァント召喚前にその神父に何かを見せられたとでも言うのか…?だとしたらキミは何を見た!?」
凛「宇宙はカード1枚から想像されて造られたってこと……」
アーチャー「」タジロキ
ドスン
アーチャー(な、何て事だ…。ここは私の知り得ている本来の歴史とは明らかに違う。記憶障害を起こしている今の私でも十二分に理解出来る。)
アーチャー「どうして…こんな事に……?」
協会
???????「随分と面白い余興を思いついたものだな。綺礼よ。」
綺礼「フッ…私とて、いつも遊んでいるわけではないぞ英雄王?お前の見えない所で…たまにではあるが、
監督役としての役務を全うしようと日々模索していたりするのだ。」
英雄王「ほう。ただ、協会でゴロゴロして酒飲みばかりしているだけと思いきやそんな事をしていたか」
綺礼「それお前」
英雄王「何か言ったか?」
綺礼「いや…何もない。」
英雄王「して、どういった思い付きでそれに行きついたのだ?そんな思い付いたような行動で宇宙想像の謎など
我ですら知り得なかった事を発見するわけがあるまいて」
綺礼「何…失楽の園から淑女が舞い降りて来ただけのこと」
英雄王「…?」
遠坂邸
アーチャー「グッ」アタマカカエ
???”超融合は覇王十代の象徴。超融合で12の次元を束ねてボクの愛で満たすのが夢なのさ。
十代…ボクの愛を受け入れてくれるなら超融合を選んでおくれ…”
???”ハハハハハ…ハハハハハハハハッ!!超融合発動!!12次元宇宙を統一せし、超融合神がここに誕生する!
そして、12の宇宙はひとつになり超爆発によって消滅するのだ!!”
アーチャー(何かの映像か…?それが私の記憶の中に流れて来る……ウッ)
十代”超融合するのは12の世界じゃあない!!俺とお前の魂だ!!!”
???”ぼく達が戦わなくちゃならないのは、宇宙をご破算に導く光の波動……君の魂を歪めてしまった光の波動を追っ払い、
覇王十代の魂が君に乗り移る。”
十代”もしそれで俺の存在が抹消えてしまったとしても……俺は構わない……。超融合を発動!!!!
俺とユベルの魂を一つに!!!!!!”
アーチャー「ハッ‼!?そ、そうか…分かったぞ。」
凛「どうしたってのよ…急に……」
アーチャー「どうやらやはりここは私の知る街ではないらしい」
凛「まさか…記憶を思い出せたの!?」
アーチャー「いや、残念ながらそれはまだだ。だが、私が例え記憶障害で分からなくとも肌に感じ取る事が出来る。
世界の構造の違いというモノが私の知り得ているモノと全くと言う程違うという位な」
凛「何言ってんの?そりゃ信じられない事かもしれないけどそれが宇宙誕生の事実よ。それ位サーヴァントならマスターが言ったらすぐ受け入れなさいよ」
アーチャー「それは出来ない」
凛「あんた何言って…」
アーチャー「私の記憶が回復したらその時に私が今思い出した内容を含めて全てを話そう。」
それまでは、まだこれは内密にしたい。それが如何にマスターだとしてもだ。」
凛「私が他人に情報を流すと思ってんの!?」
アーチャー「いや、確証を得られて居ない以上キミに伝えて他のマスターにそれを嗅ぎ付けられでもしたら元も子もいかないのでな」
凛「いいわ。従ってあげる。只…条件を呑みなさい?」
アーチャー「何とでも言え…マスター」
凛「令呪を持って命ずる。いい?アンタはわたしのサーヴァント!なら、わたしの言い分には絶対服従ってもんでしょうが…
だ、か、ら、以後私に口出ししないで…私の命令に従いなさい。い、い、わ、ね?」
アーチャー「そんな事で令呪を使うマスターがいるか…やめっ」
ウァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
その日遠坂邸周辺に居ないハズの青年の悲鳴が遠坂邸から聞こえたと噂になったのだった…
第一部 プロローグ 完
という訳で一先ずここまで書きましたが如何だったでしょうか?
Q:それよりも”第一部 完”って何かって?←ああ!それって序章?
…と言うのも、思い付きで書いた為にまだ終盤までの構想を練られていない段階だったので
こういった措置を取った次第で。続きが気になった方本当に期待させてすまない。
只、>>1が時間を取れ続きが書き溜められたら続きを立てに来る予定だ。それまで暫くの間待っていてくれ。さらばだ決闘者諸君
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