レオ「生徒会の一存」ユリウス「月海原学園生徒会議事録」 (45)

キャラ崩壊注意

(基本的に)主人公はザビ子、自鯖はアーチャー

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レオ「本日の議題は、風紀の乱れについてです」

ザビ子「風紀の乱れって…NPCなんだしどうしようも…」

慎二「それ以前の問題だろう…月の裏側で風紀の乱れなんて気にしてどうするんだよ」

レオ「何を言ってるんですか、風紀の乱れを取り締まるのは生徒会の役目でしょう?」

ザビ子「一般的にそれは風紀委員会の仕事じゃ…」

アーチャー「だがまぁ、言っていることに一理はある。NPCはともかく、我々にはおかしなメンバーが多すぎる。それを取り締まるのは悪くないだろう」

レオ「では、賛成意見も得られたことですし、はじめましょうか」

ザビ子「今のところ、賛成してるのはアーチャーだけなんだけど」

[取り締まる生徒会]

ユリウス「それではまず私から意見を」

レオ「どうぞ、兄さん」

ユリウス「制服を着ていない、というのは問題ではないか?」

慎二「まぁ、無難なところかな…」

レオ「確かに、制服の乱れは学級崩壊の前触れらしいですし…」

凛「そんな言葉初めて聞いたわよ…」

凛「大体、ユリウス自身も着てないでしょ、制服」

ラニ「実は彼も着てみたいのでは?」

凛「なるほど…口実作りってわけね」

ガウェイン「しかし、年齢的に制服に無理がある方もいらっしゃいますし…」

ガウェイン「それに、私たちサーヴァントは…」

レオ「そうですね。まぁ、制服については仕方ないでしょう」

ユリウス「……そうか」

ザビ子(なぜだろう、凛とラニの話を聞いた後だとちょっと残念そうに見える)

アーチャー「では私から一つ」

レオ「はい。なんですか、アーチャーさん?」

アーチャー「ふむ。確かに制服については仕方ないだろう…だが、流石にノーパンはまずいのではないかね?」

ラニ「それは私のことを言っているのですか?」

アーチャー「ほかにだれがいると?言っておくが、私のマスターはあれを機にノーパン主義に目覚めるほどの変態性は持ち合わせていないぞ」

ザビ子「そんな当たり前のことは言わなくていいから…」

ラニ「それは少々残念ですね…ですが、ノーパンに何の問題が?」

ラニ「どうせスカートの中は見えないのですからいいじゃありませんか。それより、常に上半身半裸の貴方こそ問題なのでは?」

アーチャー「なっ…!?」

桜「確かに…世が世なら、セクハラで訴えられるレベルですね」

アーチャー「セクハラだと…この私が!?」

慎二「まぁ、セクハラ云々はともかく、変態扱いされるには十分だな」

アーチャー「変態…いや、いやいやいや!」

アーチャー「待て待て待て!オレよりよっぽど酷い露出をしている奴がいただろう!」

レオ「ほう?一体どこのどなたが?」

アーチャー「決まっている…メルトリリスだ!」

慎二「……ま、まぁ、確かにアレは酷いけどさ…」

アーチャー「そうだろう。下半身がほとんど丸だしな彼女と比べれば、私なんてまだまだ」

桜「いや…でも彼女、この校舎内にすら入れませんよ?」

凛「アーチャー、流石にそんな相手を引き合いにだすのは情けないわよ」

ガウェイン「そうですね…流石に彼女たちを生徒扱いはできませんし」

メルトリリス「何?呼んだ、アーチャー?」

レオ「………はい?」

慎二「ちょ…ちょっと待て!どういうことだよ?なんでお前が校舎の中に入れるんだ!?」

メルトリリス「そんなの決まってるじゃない。愛の力よ」

慎二「納得できるか!」

メルトリリス「そう…私の愛が、不可能を可能にしたのよ!」

レオ「なんと…僕にも片想いの相手さえいれば、月の裏側からすぐにでも脱出できたのでしょうか」

凛「いや…それは、どうだろう?」

ガウェイン「何にしても、ややこしいことになったのは間違いありませんね」

ザビ子「誰かさんのせいで」

アーチャー「ちょっと待ってくれ!これは私のせいなのか!?」

凛「まぁ、誰のせいかと言われたら…ねぇ?」

アーチャー「くっ…」

メルト「それで、結局私に何の用なの?」

店員「では…スタート!」

ガトー「むん…はふ、はむ…」

店員「制限時間は30分…制限時間内に、この激辛麻婆を完食できればエリクサー一本プレゼント」

店員「さぁ…」

ガトー「が…ぁ…ぅあぁぁぁあぁあああ!」

店員「くはは、はははははははは!」

キアラ「では、次は私ですね…」

アンデルセン「まさか…こんなことのために執筆させられることになるとは…」

アンデルセン「っはは…面白そうではないか!」

メルト「なるほど…でも、それならパッションリップとかも大概だと思うけど?」

凛「でも、あの子の露出度だとアーチャーとあんまり変わらないでしょ?」

ユリウス「彼は、上半身裸よりは下半身裸のほうが問題だということにしたいのだろうしな…」

ガウェイン「いや…ちょっと待ってください。もしかすると、下半身裸よりもパンチラのほうがエロいのでは?」

レオ「いやいや、BBのアレは完全にモロでしょう?あそこまでくると、もうエロくもなんともありませんよ」

ラニ「やはり、ノーパンが最強だということですね」

慎二「とりあえず、お前だけ思考が別方向に飛んでいってるのはよくわかったよ」

BB「全く…あなたたち、皆馬鹿なんですか?」

BB「勝手に出ていったのを回収しに来たら、どいつもこいつもアホみたいなことばっかり言って…」

アーチャー「今度はBBか…」

ザビ子「とりあえす、深く考えない方がいいみたい…」

ガウェイン「なるほど、確かにモロですね。直接見ると微塵も興奮しない…」

BB「もろ…?何の話ですか?」

レオ「いえいえ、こっちの話ですし、気にしないで下さい」

BB「…何か気になりますけど…まぁいいでしょう」

BB「いいですか、みなさん。よく聞いていてください」

BB「ノーパンも上半身裸も下半身裸も十分取り締まるべき対象です。ですが、それ以上に…」

BB「彼女の生活態度を、改めさせるべきではありませんか?」



ジナコ「…なんか、嫌な予感がするッス…」

ジナコ「折角矛先がこっちに向かないようにだんまりを決め込んでいたのに…」

カルナ「しかし、たしかにBBの言うように、生活態度は改めたほうがいいだろうな」

カルナ「そうすれば、少しはその無駄な肉も燃焼できるかもしれないぞ?」

カルナ「いや、まぁ焼け石に水だろうとは思うが…」

ジナコ「うるさいッスよ…」

レオ「なるほど…確かに一理ありますね。貴重な意見、ありがとうございます」

ザビ子「それで?結局取り締まりをうけるのは誰?」

桜「今のところ、あがっているのはラニさん、アーチャーさん、ジナコさん、メルトリリスの四人ですね」

ラニ「まぁ、ここは無難にこの人でしょうね」

アーチャー「そんなわけがあるか…流れからしてここはあのニートだろう」

ジナコ「誰がニートッスか、この半裸男!」

メルト「ねぇ、アーチャー、この話し合いが終わったら、一緒にお茶でもいかがかしら?」

レオ「…?何を言ってるんですか?四人全員、取り締まるに決まっているじゃありませんか」

アーチャー「…何だって?」

レオ「生徒会が生徒を差別するわけにはいかないでしょう?問題のある生徒は、平等に取り締まるに決まっています」

結局、アーチャーは赤原礼装に着替え、ジナコは一日4時間以上は部屋からでることを約束し、メルトリリスはアーチャーが手作りした服を満足気に持って帰っていった…

だが…

レオ「いい加減、パンツをはいてください、ラニさん!」

ラニ「お断りします。ノーパンは文化です!最強なんです!」

この人ばっかりは、どうにもなりそうにない…


[取り締まる生徒会 完]

なんとなくやってみただけ…

それじゃ、今日はここまでで。お休み

アーチャー「すまない…ちょっと頼みがあるんだが…」

エリザ「はぁ?頼みって…この私に?」

アーチャー「ああ」

エリザ「ねぇ、正気?私が平民ごときの頼みを聞くなんて、本気で思ってるの?」

アーチャー「君が毎日のようにマスターに作ってくる弁当についてだ」

エリザ「ちょっとー、当たり前のように私の台詞をスルーしないでくれる?」

アーチャー「いいか、本編でも散々言われたよう、君の料理の腕は酷い」

エリザ「その上で貶すの!?」

アーチャー「だが、私のマスターはお人よしでね。心のこもった弁当を捨てるわけにもいかないと、無理して完食しようとするのだよ」

アーチャー「いいか…サーヴァントである私には、マスターの体調を万全に整えておく義務がある…この事態を見過ごすわけにはいかない…」

アーチャー「そこで、だ…私から本格的に料理を教わるか、それとも、マスターに弁当を渡すのをやめるか…どちらか選んでくれないか?」

エリザ「あ、の、ねぇ!さっきから言ってるように、私は平民の命令を聞く気なんて微塵もないの!」

エリザ「大体、何よ、本格的に料理を教わるって…それじゃあ、そっちは私よりもおいしい料理が作れるっていうの?」

アーチャー「無論だ。美味しいだけではない。栄養バランスやカロリー計算まで完璧な料理を振る舞えると自負している」

エリザ「本人の発言なんてあてにならないわよ!私だって、指摘されるまでは、自信満々で料理してたんだから!」

アーチャー「では…勝負でもしようか」

エリザ「……は?」

アーチャー「私と君、どちらの料理スキルが上か…」

アーチャー「勝ったほうが、マスターの食事を作る…これなら、君も納得するだろう」

エリザ「上等じゃない!やってあげるわ!」

エリザ「料理対決よ、アーチャー!私だって練習してきたんだから…私がもう、あの時の私じゃないってこと、証明してあげるわ!」




[試食する生徒会]

レオ「それで、このようなことに…?」

アーチャー「ああ。審査員はマスター一人で十分だろうが、不正がないかどうか見張るものが必要だろう?」

アーチャー「当然、皆の分も用意しよう。審査するのはマスターだけだが、折角の機会だしね」

凛「…私、あいつの料理だけは遠慮したいんだけど…」

ラニ「今回ばかりは同感です、ミス遠坂」

桜「い、一応…胃薬も持ってきましたよ?」

慎二「ぁあ…思い出しただけで奮えがとまらない…」

慎二「視界に映る、赤、赤、赤…」

慎二「ぁぁぁあぁぁあああぁ!?」

凛「しっ…シンジ!?」

ラニ「よっぽど深いトラウマだったのでしょう…」

凛「そこまで深い心の傷になってたなら、なんでわざわざこんなところに来たのよ…」

ユリウス「待ってくれ…料理対決というのなら、私のカレーも…」

店員「私の麻婆も、捨てたものではないぞ」

レオ「それについては、またの機会ということで」

ザビ子(外野が何か騒いでるみたいだが、こっちはそれどころではない…)

ザビ子(何せ、あのエリザベートの料理を食べさせられるのだ…)

ザビ子(最近、わにかけて酷くなってきた真っ赤な料理を…)

ザビ子(もしかしたら、これもアーチャーの善意からの行動だったのかもしれないけど…完全に裏目に出てしまっている)

ザビ子(…あの料理をフルコース…本当に、生きて帰れるのだろうか…?)



ジナコ「ども、解説のジナコッス!」

ガウェイン「同じく、解説のガウェインです」

ガトー「しっかし…あの娘の料理は酷いものだと聞いていたが、作り方はそれなりに普通ではないか?」

ジナコ「あ、あのー…ここは自己紹介して欲しいんスけど…」

ガトー「おお、そうきたか!」

ガトー「うむ、やはりこの勝負、アーチャーのほうに部が…」

ジナコ「だから!自己紹介しろって言ってんスよ!」

ガウェイン「まぁまぁ、仕方ありませんよ」

凛「…何、あれ?」

レオ「あれですか?解説者ですよ。料理番組とかだと、よくいるでしょう?」

ラニ「そんなものを用意する必要性があるとは、とても思えないのですが…」

レオ「まぁ、必要かどうかと聞かれると、必要はないんでしょうけど…」

レオ「折角中継までしてるんだから、なるべく本格的にやりたいじゃないですか」

凛「……はい?」

BB「やってくれますね…BBチャンネルの真似事とは…」

緑茶「おー、あいつ、料理上手かったのか、意外だな」

リップ「あの、赤いの、なんか美味しそう…」

メルト「アーチャーの手料理ですって…!」

緑茶「アンタ、愛は尽くすほうで、別に相手からのほどこしなんてどーでもいいってスタンスじゃなかったか?」

メルト「まぁ、それはそうだけど…それでも、意中の人が自分以外の女のために何かしてあげるのを見るのって、気分がいいものではないでしょう?」

メルト「と、いうわけで…ちょっと行ってくるわ」

BB「あ!また勝手に出ていくつもりですか!?」

メルト「勝手じゃないわよ、だってほら、今言ったじゃない。行ってくる、って」

BB「…まぁ、確かに…」

メルト「それじゃ、具足を…」

メルト「………」

メルト「ちょっと…着替えてくるわ」

BB「って!騙されませんよ!私は別に行っていい、なんて許可はしていないでしょう?」

リップ「メルト、もう行っちゃったけど…?」

BB「あーもう!これだからあの子は!」

BB「ちょっと追ってきますから…絶対に出てきたりしてはいけませんよ!」

ガウェイン「お、両者共に完成したようですね。盛りつけられた料理がテーブルに並べられていきます」

アーチャー「さぁ、召し上がれ」

エリザ「ふん、勝つのは私よ。それは既に決定事項なの」

アーチャー「今から楽しみだよ…君の負け惜しみがね」

ジナコ「思ってたより普通の見た目ッスね…」

カルナ「これが普通とは…君はやはり食べられればなんでもいいんだろう。だから贅肉がいつまでたっても…」

ジナコ「最近は贅肉の話ばっかりッスね…ボクだって傷付かないわけじゃないんだから、ちょっとは気を遣ってほしいッス…」

ガウェイン「まぁ、想像よりは遥かにましな見た目ではあります…色が真っ赤なことを除けば…」

レオ「それでは…いただくとしましょうか」

凛「…ねぇ、やっぱりこっちのも食べないとダメ?」

ラニ「…私達はあくまで観客ですから…」

レオ「すみません…この部屋、完食した人しか出られないようになってるんですよ」

凛「ちょっ!?なんでそんな余計なこと…っ!?私はアーチャーの料理を食べたかっただけなのに!」

エリザ「ず、随分なこと言ってくれるじゃない…でも、私の料理を一口でも食べたら、二度とそんなこと言えなくなるわよ」

凛「永遠に何も言えなくなる可能性も十分あるけどね…」

ラニ「落ち着いてください、ミス遠坂。まずはアーチャーの料理を食べましょう…」

ラニ「その後は…このシンジくんに任せれば…」

エリザ「ちょっ!?まだあったの、それ!?」

エリザ「えいっ!」

ザクッ

凛「しっ…シンジくんがぁぁぁああ!?」

エリザ「私の料理を拒否するなんて、ありえないから」

レオ「しかし…アーチャーの料理はおいしいですね」

ユリウス「ああ…これはもうプロの仕事と言っていいだろう」

凛「え…?そんなに!?」

ラニ「……ふむ」モグモグ

ラニ「確かに…これは…」

凛「…うん。美味しいわ」

店員「流石…巷でバトラーのサーヴァントと噂されるだけあるな」

凛「それに…なんだか懐かしい感じが…」

ザビ子(どうやら、皆はアーチャーの料理を先に食べているようだ…気持ちは痛いほどよくわかる)

ザビ子(けれど、それは間違った選択だ…)

ザビ子(アーチャーの料理は間違いなく絶品…だからこそ、先にエリザの料理を食べなければならない)

ザビ子(先にアーチャーの料理を食べると、この赤い料理のダメージが倍増してしまうのだ)

ザビ子「……っ!」

ザビ子(相変わらずの酷い味。けれど、毎日のように食べている料理でもある。いい加減耐性もついてきた)

ザビ子(この調子で……一気に!)

エリザ「あ、食べてくれてる…ね、おいしい?美味しいわよね!」

ザビ子(こ…この子には悪いけど、返答する余裕なんて全くない…)

ザビ子(意識を保たせるだけで精一杯…)

ジナコ「よ…よく平気な顔して食ってられるッスね…」

ガウェイン「…?そんなに不思議ですか?」

ジナコ「並の人間なら卒倒するレベルのまずさッスよ」

ジナコ「まぁ…」

ガトー「おぉ!意外といけるな!」

ジナコ「…ほとんど人外のあの人には、効果ないみたいッスけどね」

ガウェイン「まぁ、この程度の料理ならよく食べていましたからね」

ジナコ「こ、こんな料理を…?」

ガウェイン「この時代でも、イギリスは料理のまずさで有名なのでしょう?」

ガウェイン「しかし、あれでも我々にとっては至上の料理なのですよ…かつての料理は、あんなものと比べものにならないほど酷かった…」

ガウェイン「それだけに、アーチャーの料理には驚かされましたよ…あんなに美味しいもの、初めて食べましたから…」

ガウェイン「正直、彼が我が国のシェフだったら、大半の騎士が餌付けされていたでしょうね…」

ジナコ「餌付けされる円卓の騎士って…なんか情けないッスね…」

BB「ちょっと、メルトリリス…!」

レオ「あれ…?BBじゃありませんか。どうしたんですか?」

凛「もうコイツが校舎に入れることについてはノータッチなのね…」

レオ「まぁ、害のないレベルまで力を落とさないと入れないみたいですし…」

レオ「それに、毎回同じような問答をするのも疲れますしね。そういうものだと思うことにしましょう」

レオ「それで、何の用ですか?」

BB「何の用もなにも…先輩、メルトリリス、来ませんでしたか?」

ザビ子「メルトリリス…?いや、来てないけど…」

BB「え?いや、そんなはずは…」

迷宮内部

メルト「ふぅ、これで準備OKね…って、あれ?BBは?」

緑茶「あいつなら、アンタを探しに出て行ったけど?」

メルト「私を探しにって…」

緑茶「多分校舎の中だろ。ちょっと勘違いしてたみたいだし」

メルト「ふーん…ま、どうでもいっか」

メルト「それじゃ、行ってくるから」

BB「お、本当においしいですねー」

アーチャー「丁度一人分材料が残っていたからな。ラッキーだったよ」

凛「運のいいやつね…もう一人のほうは材料切れなんでしょ?」

ラニ「アーチャーの料理だけ食べられるとは…」

凛(でもあれ、本当は自分用に残してた分なんだろうな…)

BB「ふふふ…先輩と一緒の食卓を囲めるなんて…」

ザビ子「やった…食べきった…!」

レオ「おお…!」

ユリウス「あの料理を…よく!」

慎二「…言っておくけど、君達も食べ切らないと出られないんだからな」

レオ「まさか…貴方も!?」

慎二「人間っていうのは、凄い生き物だよね…」

慎二「例え電子体でも、きっちり耐性ついてるんだからさ」

慎二「さぁ…残ったのはアーチャーの料理だけだ!」

ザビ子「思う存分、食べさせてもらう!」

メルト「それじゃ、私にも作ってよ、アーチャー」

アーチャー「なっ…!メルトリリス!?いつの間に!?」

メルト「BBにも作ってあげるくらいだし、私にだって、いいでしょ?」

アーチャー「残念ながら…材料切れだ。諦めてくれ」

メルト「は…材料切れ?」

アーチャー「それより…聞きたいことがあるのだが」ガシッ

メルト「な…何よ?」

アーチャー「…何故だ」

メルト「……?」

アーチャー「何故、私の服を着ていない!?」

メルト「……え?」

アーチャー「やはり、デザインが悪かったのか?生前も散々センスがないと言われ続けてきたのだが…」

アーチャー「認めたくはないが…君でも拒否するとなると、私のセンスの無さも相当のものだったのだろう…くっ!」

凛「いや、くっ!って…」

アーチャー「仕方ない…ここは自分の非を認めよう。メルトリリス、何か要望があったら言ってくれ。君の好みにあわせたものに作り直そう」

ザビ子「……」

メルト「え、えっと…」

BB「…?あの服ならいつも着てますよ、その子」

アーチャー「……なに?それは…」

メルト「ほ、本当よ!ただね、あの服装だと、具足が…」

アーチャー「…なるほど、確かにあのスカートでは、破れてしまいそうだな…」

アーチャー「悪かった…俺の配慮が足りなかったみたいだ。ちゃんとしたものを作るから、しばらくは我慢してくれないか」

メルト「え、ええ…楽しみにしてるわ、アーチャー」

ガタッ

アーチャー「…マスター?」

ザビ子「…こっちの勝ちだ」

アーチャー「……は?」

ザビ子「料理対決は…エリザベートの勝利!」

アーチャー「な…なに!?」

エリザ「ほ、本当に…?」

アーチャー「ま、マスター…正気か!?本気で言っているのか!?」

ザビ子「これ以上ないほどに正気だ!」

エリザ「や…やった!い、いえ…当然よ。当然!私が負けるわけないんだから」

アーチャー「そんな…まさか…負けるとは…」

アーチャー「いや…人間とは適応する生物…毎日のように彼女の料理を食べていたマスターが、あの料理を美味しいと認識するようになってもおかしくはない…」

アーチャー「既に……手遅れだったということか…!」

エリザ「ふふ、ふふふふふふ!これからは毎日私が料理してあげるわ、子リス」

アーチャー「……こん、な…」

アーチャー「私は……俺は…!」

メルト「あ、アーチャー…そ、そんな落ち込むことないわよ」

メルト「ほ、ほら…貴方の料理だって、十分以上に美味しいんだし…ね!」

BB「あ…ちょっ!それ私の…」

レオ「……アーチャー、ちょっといいですか?」

翌日

ザビ子「……なに、これ?」

レオ「何って…食事ですよ?」

ザビ子「そういうことじゃなくて、なんでアーチャーの料理が…?」

レオ「昨日の料理対決で、彼の料理にすっかりはまってしまいましてね…こちらで頼んだら、喜んで引き受けてくれましたよ」

ザビ子「そんなことが…でも、これ…」

アーチャー「ん?マスターの分は必要ないだろう?あのランサーから作って貰っているのではないのかね?」

ザビ子「なっ…!?」

アーチャー「さぁ、それじゃあ食事としよう」

[試食する生徒会 完]

更新遅くてすみません…今日はここまでで

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