絵里「…………穂乃果っ!!」
穂乃果「………そんなこと言っても、はなれないもん」ギュー--
絵里「………………………」
穂乃果「……………」モギュッ
にこ「え、えっとぉ…」
にこ「どうしてこうなったんだっけ…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433259853
(少し前)
ガチャ
穂乃果「おっはよーございまーす!」
にこ「ん、おはよ」
穂乃果「あれ?にこちゃんだけ?」
にこ「ん、絵里ならあとで来ると思うけど?」
穂乃果「あれ?希ちゃんは?」
にこ「なんか神社の方で、すっごい優秀な巫女さんがいたんだけどね」
にこ「その人が急にやめちゃって、希がヘルプにいってるのよ」
にこ「代わりの人が見つかるまではしばらく部活の方に出れそうにないって言ってたわ…」
穂乃果「そうなんだ~」
穂乃果(っていうことは…にこちゃんを堕とせるチャンスだね…)
にこ「そういう穂乃果こそ」
穂乃果「ん?」
にこ「海未とことりはどうしたの?」
穂乃果「えっとね、ふたりとも希ちゃんと似たような状況で」
穂乃果「海未ちゃんは弓道部の団体戦に出る予定だった子が骨折しちゃった影響で助っ人にいってるんだけど…」
穂乃果「団体戦メンバーの中に、次の大会が最後の出場になる3年生の人がいてね?」
穂乃果「その3年生の人のために、弓道部一丸となって上位をめざしてがんばろーって流れなんだけど」
穂乃果「どうしても上位を狙いたいってなると、骨折した子の代わりだと海未ちゃん以外の候補がいなくてね…」
にこ「なるほどね…それで海未はこれないと…」
穂乃果「うん」
穂乃果「それで、ことりちゃんの方は、前にアルバイトしていたメイド喫茶のベテランさんが急にやめちゃって…」
穂乃果「そのことですっごく困ってた元後輩の子と偶然はちあわせちゃった関係で、後輩の子がことりちゃんに泣きついちゃって…」
にこ「断れなかったのね…」
穂乃果「そういうことだよ」
絵里「ということは、しばらく部活はこの3人だけってことになるわね」
にこ「あ、絵里」
穂乃果「絵里ちゃん、話きいてたのっ!?」
絵里「穂乃果が海未の話をしはじめたあたりからね…」
絵里「部室のドアをあけっぱなしで会話してたら、さすがに聞こえるわよ…」
穂乃果「あっ!?ついつい、ドアあけっぱなしのままで話し込んじゃった」エヘヘ
にこ「はあ~…穂乃果らしいというかなんというか…」
絵里「まあ、話をするなら中にちゃんと入ってから、座って話しましょ?」バタン
穂乃果「あはは…そうだね…」
にこ「で?」
絵里「ん?」
にこ「なんで1年生たちはこれないの?」
穂乃果「へ?なんでそうなるの?」
にこ「1年生がまだ来てないのに、"しばらく部活はこの3人だけ"って言ってたでしょーが」
穂乃果「おおっ!なるほどっ!」
絵里「さすがにこね!」
にこ「いや…それはいいから、説明しなさいよね?」
絵里「ええ、わかったわ…」
絵里「私たちμ'sの活動もあって、来年の音ノ木坂の入学希望者が結構な人数になったじゃない?」
にこ「ん、そうね」
穂乃果「私たちの行動で、廃校が阻止できてよかったよ~」
絵里「ええ…それでね?1年生の中で来年の新入生歓迎会をすっごく力をいれてやろうって方向で話がまとまったのよ?」
にこ「へ~そうだったのね」
穂乃果「そうだったんだ~」
絵里「え?…穂乃果?…生徒会には連絡が入ってるはずよ?」
穂乃果「へっ!?」
にこ「はあ~…まあ、穂乃果だものね…」
穂乃果「なんかにこちゃんの評価がヒドイっ!?」ガーン
穂乃果「そ、それでえっと…なんで1年生は来れないのっ!?」
絵里「えっと…そう、その新入生歓迎会は1年生総出でやろうってことになってね?」
絵里「他の部活も1年生はほぼ休んでる状態よ?」
にこ「らしいわよ?穂乃果?」
穂乃果「へ?うん、そうみたいだね?」
絵里「…やっぱり、この話を聞いてなかったのね…」
にこ「まあ穂乃果なんだし、その件はもういいでしょ…」
絵里「そうね…穂乃果だものね…」
穂乃果「ちょっと、ふたりともヒドイよっ!?」ガーン
穂乃果(む~……………)
穂乃果(にこちゃんにぞんざいな扱いを受けるのはともかく…)
穂乃果(絵里ちゃんにまでぞんざいな扱いを受けるのはなんかなあ…)
穂乃果(にこちゃんは穂乃果のにこちゃんなのに…)
穂乃果(そのにこちゃんと絵里ちゃんが同じ行動をとるなんて…)
穂乃果(っ!!)
穂乃果(そうだよね…絵里ちゃんがそういう態度をとるなら…)
穂乃果(ほんとは、にこちゃんとふたりっきりの時だけにしようと思ってたけど…)
穂乃果(穂乃果とにこちゃんのなかよしっぷりをアピールしないといけないんだから、しょうがないよね…うん…)
とりあえず本日分ここまで
某所で書いてたけど完結させれなかったのでここで再開
初見じゃない人はこれ以降も読んだこともあると思うけど、
完結まで書き溜めたらそれなりなら量になったので、小分けにしてちょくちょく投下していきます
むこうから引き続き読んでくださってる方が多いみたいで、ありがとうございます!
しばらくは誤字とか表現の微調整しながら、執筆済みの部分を投下していくだけなので、たんたんと行きますね
話の区切りがいい単位で投下していくつもりなので、
5レス、12レス、8レス
の3回の投下で1つ前のスレと同じ個所まで
8レス、9レス、9レス
を足した6回の投下で2つ前のスレと同じ個所まで
それ以降、埋まった後に、ローカルで完結まで執筆した部分を投下していく予定になります
それでは本日分の5レス分から投下していきますね
にこ「って、"しばらく3人"って状態ならどういう活動していくかとか話してたら、結構時間たっちゃったわね…」
絵里「そうね…」
穂乃果「ほんとだね~」
にこ「それじゃ、とりあえず今日は帰りましょうか?」スッ
絵里「ええ、そうしましょう」スッ
穂乃果「うん」
絵里(あら?穂乃果は立たないのかしら?)
スタスタ
にこ「ほら、穂乃果も…座ったまんまでボーッとしてないで…とっとと帰るわよ?」
穂乃果「は~い」スッ
穂乃果「って、あっ!!」グラッ
にこ「へ?穂乃果っ!?」ピタ
穂乃果「ご、ごめん!にこちゃんっ!?」フラッ
にこ「ちょっ!?穂乃果っ!?あんたっ!?」
絵里「っ!?」
ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里「っ!?っ!?」
穂乃果「ふぅ~…にこちゃんが止めてくれたから、転ばずにすんだよ~」ギューーー
にこ「まったく…なんで、椅子から立ちあがっただけでバランス崩すのよ…」ギュー
穂乃果「いや~、なんかバランス崩れちゃって~」エヘヘ
にこ「はあ~~…たまたまにこが後ろを通りかかったタイミングだったから良かったけど…」
にこ「にこがいなかったら、床に顔から倒れこんじゃうとこだったかもしれないんだから…感謝しなさい?」
穂乃果「うん、ありがとねっ!!にこちゃん!!」ギューーーー
にこ「はいはい、まったく仕方ないわね~」ギュッ
穂乃果「えへへ~…」ギューーーーーーー
絵里「………」
にこ「え、え~っと…穂乃果?」
穂乃果「ん?な~に?にこちゃん?」ギューーー
にこ「いや…"な~に?"じゃなくってね?その…」
穂乃果「うん?」ギューーー
にこ「その…そろそろ離れてもいいんじゃないかな?って思うんだけど?」
穂乃果「へ?なんで?」ギューーー
にこ「いやね?"なんで?"じゃなくてね?」
穂乃果「別にいいでしょ?」ニコニコ
にこ「いや、そりゃあ…」
絵里「………………………」
絵里「…にこから離れなさい、穂乃果」
穂乃果「…やだもん」ギュー
にこ「…」
絵里「…………穂乃果っ!!」
穂乃果「………そんなこと言っても、はなれないもん」ギュー--
絵里「………………………」
穂乃果「……………」モギュッ
にこ(って流れだったわね…ずっと抱きしめられてたから、混乱してたわ…)
別に小分けにしなくても書き溜めてるならいいだろ
分けてもここはあんまり反応増えないぞ
>>23
と思って、むこうで30レスちょっと投下したら災難に巻き込まれたことがあったので、
ここではちょっとまったりめに投下してこうと思ってるだけなんですけどね…
要望が多ければ、ちょっとだけペースはやめてみます
絵里「にこ!あなたからも何か言いなさいよっ!どうして何も言わないの!?」
にこ「わたしに言わないでくれるっ!?」ガーン
にこ「はあ~…ちょっと穂乃果?…絵里が怒ってるから離しなさい…ね?」
穂乃果「…」ギューーーーーーー
にこ「ほ、穂乃果?」
穂乃果「にこちゃんは…」
にこ「へ?」
穂乃果「にこちゃんは穂乃果に抱きしめられるのはイヤ?」
にこ「い、いや…別にいやでは…ない…けど…///」
穂乃果「じゃあ、このままでもいいよねっ!?」ギューーーーー
にこ「はあ…どうすればいいの…これ…///」
絵里「………」イラッ
絵里「ほら、穂乃果…にこも困ってるんだから、離れなさい…」
穂乃果「困ってるのは、にこちゃんじゃなくて、絵里ちゃんでしょ?」
絵里「えっ?!」
穂乃果「にこちゃんはさっき、穂乃果に抱きしめられるのはイヤじゃないっていってくれたも~ん」
絵里「それは…確かに言ってたけど…」
穂乃果「まあ、穂乃果とにこちゃんは恋人同士だし当然だよね~」ギューーー
にこ「へ?」
絵里「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!はぁっっ!?????」
絵里「ちょっとっ!!にこっ!!どういうことか説明してもらえるかしらっ!?」
にこ「いやっ!?ちょっと待ってっ!?わたしだって知らないわよっ?!」
絵里「そうやってしらばっくれようとしても、そうはいかないわよっ!!!」
にこ「だあーーーーっ!!ホントに知らないわよっ!!こらっ!!穂乃果っ!!あんた適当なこと言うんじゃないわよっ?!」
絵里「にこっ!!いい加減にっ!!」
穂乃果「…」ニヤリ
穂乃果「ごめんね~にこちゃん、軽い冗談のつもりだったんだけどね~」エヘヘ
絵里「っ!?」
にこ「はあ、まったく…心臓に悪い冗談はやめてちょうだい…」
穂乃果「えへへ~…ごめんね?」ギューーー
絵里「……………………」
穂乃果「それにしても絵里ちゃんってば…」
絵里「っ!?…なに?」
穂乃果「ただの冗談だったのに~何をそんなに怒っちゃってたのかな?」クスクス
絵里「えっ!?いや…それは…」
穂乃果「にこちゃんはずっと本当のことしか言ってなかったのにな~」
穂乃果「そっかぁ~…絵里ちゃんはにこちゃんのこと、信じてあげられないんだね~」クスクス
絵里「…」
穂乃果「も~にこちゃんが可愛そうだよ~」ヨシヨシ
にこ「だあーーーーー抱きしめながら頭を撫でるんじゃないわよっ!?」
絵里「………………………………」
絵里「ふっ…ふふっ……ふふふふふ…」
にこ「え、絵里?」
絵里「なにかしら?にこ?」ニッコリ
にこ「い、いや…なんでもないわ…」
絵里「そう?」ニッコリ
にこ(だめだわ…なんだかよくわからないけど、絵里がすっごい怒ってる…)ガーン
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「…」ピクッ
絵里「なにかしら?穂乃果?」ニコニコ
穂乃果「そんな怖い笑顔でいたら、にこちゃんに嫌われちゃうよ?絵里ちゃんはそれでもいいの?」
穂乃果「ねー、にこちゃん?」ギューー
にこ「へ?」
にこ(ちょっ!?そんな質問こっちに振るんじゃないわよっ!?)
絵里「…そ、そう…よね…」
絵里「…」シュン
にこ(なんか、さすがに絵里が可哀相になってきたわ…)
にこ「穂乃果、ちょ~っとだけ離れてちょうだいね?」スッ
穂乃果「えっ!?にこちゃん、待ってよっ!穂乃果をおいてかないでよっ!!」
にこ「おいてくってなによ…ちょっと離れるだけでしょうが…」
にこ「あと…明らかに絵里が怒ってるのに…あの発言はちょっと配慮が足りないわよ?」
穂乃果「そ、それは…」シュン
にこ「だから、あんたはもうちょっと考えて発言することっ!!ちょっと反省しときなさい…」テクテク
穂乃果「はーい…」
絵里「………」
絵里「………」
にこ「絵里?」
絵里「にこ?」
にこ「ほら…何ちょっとからかわれただけで落ち込んでるのよ…」
絵里「…だって、にこが私の事を嫌いに…」
にこ「嫌いになるわけないでしょーが…」
絵里「…ほんとに?」
にこ「本当よ」
絵里「…にこは私の事嫌いじゃない?」
にこ「嫌いじゃないわよ…」
絵里「にこ!」パァッ
にこ「このにこがそう簡単に絵里のことを嫌いになったりなんてしないわよ!」
絵里「にこーーーーーっ!!」モギュッ
穂乃果「……」
絵里「にこーーー」スリスリ
にこ「はあ~~まったく…仕方ないわね…」ナデナデ
絵里「はふぅ…」スリスリ
にこ「ふふっ…なんとか落ち着いたみたいね…」ナデナデ
穂乃果「……穂乃果のことなんてどうでもいいんだね?」
にこ「へ?」
穂乃果「だって…にこちゃんってば…穂乃果のことを放っておいて、ずっと絵里ちゃんにかまいっぱなしなんだもん…」
穂乃果「そうだよね…あんなに絵里ちゃんを怒らせちゃった穂乃果が悪いんだもんね…」グスッ
にこ「いや、穂乃果っ!?ちょっと落ち着きなさいってっ!?」
絵里「……」
穂乃果「そんな穂乃果なんて…にこちゃんに嫌われても当然だよね?」
にこ「いや、ちょっ!?穂乃果っ!?」
穂乃果「もうにこちゃんに嫌われてる穂乃果は出ていくよ…」テクテク
にこ「ちょっ!?穂乃果っ!?だあーーーもう…」
にこ「にこは穂乃果の事…嫌いなんかじゃないわっ!!むしろ好きなんだから、行くんじゃないわよっ!!」
穂乃果「…」パァッ
絵里「…」
穂乃果(ふふふっ…穂乃果はにこちゃんに"好き"って言ってもらえたよ?)
穂乃果(…絵里ちゃんはどう動くのかな?)
にこ「ちょっとっ!?絵里っ!?今度は穂乃果の様子がおかしいからちょっと離してほしいんだけどっ!?」
絵里「…」
穂乃果「…」チラッ
絵里「…zzz」スヤー
にこ「あ…絵里、寝てるわね…」
穂乃果「っ!?」
穂乃果「ちょっとっ!?絵里ちゃんっ!?なんで寝ちゃってるのっ!?」ガーン
穂乃果「ほらほらっ!穂乃果はにこちゃんに"好き"って言ってもらえたんだよっ!?」
穂乃果「絵里ちゃんみたいに"嫌いじゃない"どまりじゃないんだよっ!?」
にこ「なっ!?ちょっ!!///」
絵里「…」
にこ「って、絵里のやつ全然起きないわね…」
絵里「…zzz」スヤー
穂乃果「…」
にこ「はあ~~まったく…仕方ないわね…」ニコッ
穂乃果(む~~~…にこちゃんってば…まんざらでもない顔で…絵里ちゃんが寝てるのを許しちゃってるし…)ジトーー
穂乃果「いいもんっ!!穂乃果も後ろから抱きついて、空いてる方のにこちゃんの肩で寝ちゃうもんっ!!」ダダッ
にこ「はっ!?ちょっ!?穂乃果っ!?」ドスッ
穂乃果「…zzz」スヤー
にこ「って、寝るのはやっ!?」
にこ「…」
にこ「…どうしてこうなったのかしら…」
絵里「…zzz」スヤー
穂乃果「…zzz」スヤー
にこ「はぁ…まったく…」
にこ「元生徒会長と現生徒会長、ついでに2人ともお姉ちゃんなのに…何やってるのよ…」
にこ「はあ~世話がやける妹たちよね…」フフッ
にこ「まったく…」
にこ「2人とも立ったまま、にこの肩を枕にして熟睡とかどんな神経してるのよ…」
絵里「その…あまりにも寝心地が良くて…///」
穂乃果「うん…それにいい香りもするし…///」
にこ「そ、そう…///」
にこ「って違うわよっ!!立ったまま熟睡してる女子高生2人を支えてるのって、結構大変だったのよって言いたいのよっ!!」
絵里「…ごめんなさい」シュン
穂乃果「…ごめんね」シュン
にこ「いや…わかってくれればいいのよ…///」
穂乃果「あっ!アイス屋でセール中だってっ!!」
にこ「あら、ほんとね」
絵里「…元生徒会長として、買い食いはちょっと認められないんだけど?」
穂乃果「え~…ちょっとぐらい、いいじゃんっ!」ブー
にこ「あそこのアイスおいしいのよね~」
絵里「それでも…買い食いなんて…」
穂乃果「にこちゃんも食べたいでしょ?」
にこ「そうね~、最近食べてないし久々に食べたいかも?」
絵里「っ!?」
絵里「にこも食べたいの?」
にこ「まあね~」
絵里「……」
絵里「…仕方ないわね…今回だけよ?」
穂乃果「わーい、じゃあさっそくメニュー見にいこっ!にこちゃんっ!!」ギュ--
にこ「ちょっと穂乃果っ!?突然にこの腕をつかんで走り出すんじゃないわよっ!?」
絵里「…………」
絵里「…そんなに気軽ににこの手を握るなんて…穂乃果はずるいわ…」シュン
にこ「ん~、やっぱり定番のバニラにしようかしら?」
穂乃果「じゃあ、穂乃果はチョコにしようかなっ!?」
にこ「絵里はどうするの?」
絵里「じゃあ、私はにこと同じバニラにするわっ!!」フフン
穂乃果「それじゃ、決まりだねっ!!」
絵里「えっ!?」
にこ「ん?絵里どうしたの?」
絵里「いえ、なんでもないわ…」
絵里(おかしいわ…穂乃果がにこと別の味を選んだから、私はにことお揃いのを選んだのに…)
絵里(それに関して、穂乃果が何も反応しないなんて…)
穂乃果「すいませ~ん、バニラ2つとチョコ1つ~」
店員「カップとコーンはどちらにしますか?」
にこ「絵里はどうするの?」
絵里「えっと…それじゃ、コーンにしようかしら?」
にこ「にこはカップね」
穂乃果「えっと、バニラをカップとコーン、チョコはカップでおねがいします!」
店員「かしこまりました~」
絵里(…あれ?)
穂乃果「う~~~ん、やっぱりここのアイスはおいしいねっ!!」
にこ「そうね~」
絵里「たしかにおいしいわ!」
絵里(…)
絵里(でも、私だけコーンを選んじゃって…なんか仲間はずれな気が…)シュン
穂乃果「あっ、にこちゃん、バニラちょっとちょうだ~い」
にこ「ん、いいわよ?」
穂乃果「それじゃ、穂乃果のチョコと交換ね?」スッ
にこ「ん、ありがと」スッ
絵里「っ!?」
絵里「にこっ!!次は、私とも交換しましょっ!?」
にこ「へ?何言ってるのよ?絵里はにこと同じバニラだから、私と交換しても意味ないじゃない?」
絵里「はっ!?そ、そうね…」
穂乃果「…」クスクス
絵里「っ!?」
絵里(穂乃果…まさかここまで計算済みなのっ!?)
穂乃果「それじゃあ、にこちゃんのバニラいただきまーす」パクッ
絵里「っ!?」
絵里(よく考えれば…それはさっきまでにこが使ってたスプーンっ!?)
穂乃果「ん~~~、バニラもおいしいっ!!」
にこ「うん、チョコもおいしいわね」パクッ
絵里「っ!?っ!?」
絵里(そして、にこが使ってるのはさっきまで穂乃果が使ってたスプーンっ!?)
穂乃果「…」フフン
絵里「………」
にこ「ん、チョコありがとね」スッ
穂乃果「うん、にこちゃんもバニラありがとっ!」スッ
絵里「…」
にこ「っていうか、絵里?」
絵里「…な、なにかしらっ!?」
にこ「なんか…さっきからずっとアイスを凝視してるけど、絵里もチョコ味食べたいの?」
絵里「っ!?」
絵里(いまならまだ、穂乃果がもっているチョコアイスはにこが食べた直後っ!)
絵里(つまり、にこと交換したのと同じ価値があるじゃないっ!!)
絵里「…そ、そうね!穂乃果、わたしにもチョコをもらえるかしら?」
穂乃果「うん、いいよ~」
絵里(ふふふ…さすがの穂乃果も気づいてないようね…)
穂乃果「っと、その前にチョコをひとくち~」パクッ
絵里「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
にこ「っ!?」ビクッ
にこ「ちょっと絵里っ!?穂乃果がひとくち食べたくらいじゃまだチョコはなくならないんだから、落ち着きなさいよっ!?」
絵里「そのひとくちが重要だったのよっ!!」
にこ「へ?」
絵里「…い、いや…なんでもないわ…」
にこ「そ、そう?」パクッ
絵里「ええ…」
穂乃果「…」フフン
絵里「……………」
こう見えて、前回投下時から、意外とちょくちょく文章を修正してるんですけどね(何
ペースアップ要請をそれなりにいただいてるので、
のこりの投下済み3回分を、3日で投下じゃなくて、
今日2回分、明日1回分+新規書き溜め
くらいのペースでいってみますね
* * *
穂乃果「いや~今日は楽しかったね~」
にこ「そうね、わざわざ電車に乗って、遠出してきた甲斐があったわ」
絵里「あとはこの電車で帰るだけね」
にこ「そうね~」
穂乃果「うん!」
穂乃果「あ、席が空いたよっ!」
にこ「ん?でも2人分しか…」
穂乃果「とりあえず穂乃果とってくるよ!」ダッシュ
絵里「あ、こら穂乃果っ!電車内は走らないのっ!!」
穂乃果「席とれたよ~~~」フンスッ
にこ「はあ~仕方ないわね~…」
にこ「絵里、とりあえずにこ達も穂乃果の方へいきましょ?」
絵里「ええ、そうね」
穂乃果「ほらっ!穂乃果の隣が空いてるよっ!?」
にこ「ん?絵里座ったら?」
絵里「ううん、私は大丈夫だから、にこが座って?」
にこ「そう?」
絵里「ええ、私の事は気にしないでいいから」
にこ「そこまでいうなら…」
絵里(ふふっ…これでにこに対して、"席を譲る優しさをもつエリーチカ"のアピールができたわっ!)ドヤァ
絵里(まっさきに席を取りにいっただけの穂乃果より一歩リードね)フフン
にこ「あ、絵里、荷物貸しなさい?」
絵里「へ?どうして?」
にこ「席を譲ってくれたんだもの、荷物くらい持つわよ?」
にこ「というより、持たせてちょうだい…そうじゃないとなんかこう…絵里に悪いわ…」
絵里「にこ…」ジーン
絵里(さっそく席をゆずった効果がでたわね…)ハラショー
穂乃果「ん~~……」コテ
絵里「っ!?」
穂乃果「zzz...」スースー
にこ「ん?穂乃果ってば、寝ちゃったのね…」
絵里「………」
絵里(こ、これは………か…肩ズン…ですっ………て…)
絵里「ちょっと!ほの…「シーーーー」…にこ?」
にこ「穂乃果は今日すごいはしゃいでたし、疲れてるだろうから…このまま寝かせてあげて?」
絵里「…でも、それじゃあにこが…」
にこ「にこは大丈夫よ?さすがに穂乃果によっかかられても大丈夫なくらいの体力はあるわよ?」
絵里「そ、そう?…」
にこ「ええ、それにまあ…」
穂乃果「zzz...」スヤスヤ
にこ「こんな穏やかに眠ってる穂乃果を起こすのも悪いわよ…」フフ
絵里「……」
絵里「それもそうね…」
穂乃果「zzz...」ニヤリ
絵里「っ!?」
絵里「にこっ!!」
にこ「いや…静かにしなさいっていったでしょ?」
絵里「で、でも穂乃果ってば、いま…」
穂乃果「zzz...ん~…」
にこ「ほら…起きちゃいそうだから静かに…」
絵里「…ごめんなさい…」
穂乃果「zzz...」ギュー
絵里「っ!?っ!?」
にこ「…絵里?」
絵里「…ま、まだ何も言ってないわよ?…」
にこ「いまにも大声で何か言いはじめそうだから、先に釘さしといたのよ…」
絵里「で、でも穂乃果が…」
にこ「抱きついてきたって言いたいんでしょ?」
絵里「え、ええ…」
にこ「だから、にこは気にしないっての…」
にこ「どうせ寝ぼけて抱きついちゃってるだけでしょ…」
穂乃果「zzz...ん~…にこちゃ~~ん」ギューギュー
にこ「ほらね?」
絵里「…そう…みたいね…」
穂乃果「zzz...」ニヤニヤ
絵里「………」
* * *
穂乃果「いや~今日も楽しかったね~」
にこ「そうね、わざわざ電車に乗って、遠出してきた甲斐があったわ」
絵里「あとはこの電車で帰るだけね」
にこ「そうね~」
穂乃果「うん!」
絵里「それにしても…結構電車混んできたわね…」
穂乃果「そうだね…」
にこ「なんか人身事故で止まってたみたいだし、しょうがないわね…」
絵里「あら?そうだったのね…」
穂乃果「う~~~…どうりで今までに体験したことのない混み具合なわけだよ…」
にこ「しかも次の駅って普段から乗ってくる人が多い駅なのよね…」
絵里「あ…そういえばそうね…」
穂乃果「とか言ってる間に、もう次の駅ついちゃうよっ!?」
にこ「はあ~…これ以上混むのね…」
穂乃果「あ、見てみて!あそこのドアの端の方にいる人っ!」
絵里「ちょっと、穂乃果っ!?知らない人を指ささないっ!!」
穂乃果「あの人、降りる準備をしてる感じだから、もうすぐあそこの場所が空きそうだよっ!!」
にこ「あ、そうみたいね…」
絵里「ええ、どうやらそのようね…」
穂乃果「あの場所なら混んでても比較的安全な場所だから、次の駅についたら、あそこに移動しよっ!」
にこ「そうね~、そうしましょうか?」
絵里「そうね…」
電車アナウンス「車内お忘れ物のないようにお降りください~」
穂乃果「あ、降りたみたいだよっ!早く移動しよっ!」ダッ
穂乃果「ほらっ!!絵里ちゃんも早くっ!!」
絵里「え、ええっ!!」
穂乃果「ほらほら~、にこちゃんも!」グイグイ
にこ「わ、わかったから押すんじゃないわよっ!?」
絵里「ふう~なんとか左側によれたわね…」
にこ「ちょっと穂乃果っ!?なんとか右側が確保できたからいいけど、いきなり押さないでよねっ!?」
絵里「え?」
ドタドタドタドタ
ギューギュー
穂乃果「いや~すっごいいっぱい人が乗ってきそうだったから、急いじゃって…」
にこ「まあ、状況的にわからないこともないから、別にいいけど…」
穂乃果「えへへ~…」
にこ「っていうか、絵里が逆の方向いっちゃってるんだけど?」
穂乃果「ほえ?」クルッ
絵里「ちょっと穂乃果っ!!あなた、さっきは左の方を指さしてっ!!」
穂乃果「…」ニヤリ
絵里「っ!?」
穂乃果「もう~絵里ちゃんったら、"ドアの端"としか言わなかったから逆側いっちゃって~」
にこ「うん、確かに穂乃果の右手は右の方さしてたから、左だと逆ね…」
絵里「なんですって!?」
他の乗客「……………」ジーーー
絵里「あ……大声出しちゃってすいません…」シュン
絵里(くっ…穂乃果とにこの会話はかろうじで聞こえる距離だけど…)
絵里(こっちから話しかけるにはちょっと大きめに声を出さないといけなさそうなのに…)
絵里(周りの人達に迷惑をかけれないから、それもできない…)
絵里(…)
絵里(でも…私の方から見えたのは、左手で左の方をさす穂乃果だったはずよっ!?)
絵里(…あれは勘違いだったのかしら?)
絵里(…)
絵里(でも…私の角度からは穂乃果の右手は見えなかったし…)
絵里(はっ!?)
絵里(まさか、両側が空きそうだったうえに、両手で別々の方向を指さしてたっていうのっ!?)ガーン
絵里(…)
にこ「しかし、この混雑だとむこうにいる絵里との合流は難しそうね…」
穂乃果「そうだね~、混んでるし、そこはしょうがないよ~」
絵里「…」
にこ「っていうか…穂乃果?」
穂乃果「ん?なに?」
にこ「…なんか近いんだけど?…」
穂乃果「いや~、混んでるし、そこはしょうがないよ~」
絵里「っ!?」
電車アナウンス「この先カーブでゆれますのでご注意ください」
ガタッ
穂乃果「あ、ごめん、にこちゃん」ギューーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「ちょっ!?穂乃果っ!?あんた、きつく抱きしめ過ぎよっ!?」
絵里「っ!?っ!?」
穂乃果「いや~カーブでゆれちゃったし、他のお客さんに押されちゃったから仕方ないよ~」
絵里(それは嘘よっ!?)
絵里(カーブでゆれたのもちょっとだったし、他のお客さんと穂乃果はぶつかってないわっ!!)
にこ「まあ、状況的に仕方ないわね…」
穂乃果「そうそう、仕方ないよ~」ニコニコ
絵里「…………」
楽しみにしてくれてる方々ありがとうございます
&
お待たせしました
最後の前スレ分の投下後、本日から書き溜め分を投下していきますね
小分けに投下してたおかげで、結構見直しできてるのでそれなりな量を一気に投下していきますね
* * *
絵里「最近、にこに対する穂乃果の行動がやりすぎだと思うんだけど…」
絵里「それも私に対するあてつけみたいに…」
絵里「他のみんながいる時は普通に接してるのに、私とにこと穂乃果だけになると、ああいう態度なのよね…」
絵里「…」
絵里「うん、このままやられっぱなしなのは、上級生として納得いかないわ!」
絵里「ふふ…穂乃果にギャフンといわせてやるわ…」
穂乃果「に~~こ~~ちゃ~~~ん」ギューーー
にこ「ちょっ!?抱きついてくるんじゃないわよっ!?」
穂乃果「え~、別にいいじゃ~ん」ギューーー
にこ「はあ…まったくしょうがないわね…」
絵里「おつかれさま~」ガチャ
にこ「あ、絵里」
穂乃果「あ、絵里ちゃんだ」ギューーー
にこ「いや…絵里も来たんだし離れなさいよ…」グイグイ
絵里「…………」
絵里(くっ…)
絵里(ここはこらえるのよ絢瀬絵里…)
絵里(ここで穂乃果のペースに乗せられたらいつもと同じ流れに…)
絵里(落ち着くのよ…)
絵里(…)
絵里(かしこい!)
絵里(かわいい!!)
絵里(エリーチカっ!!!)
絵里(よしっ…)
絵里(今日こそは流れを変えて見せるんだから!)グッ
絵里「ところでにこ?」
にこ「はあ~やっと穂乃果が離れたわ…なに?」
絵里「明日の数学の小テスト対策はバッチリかしら?」
にこ「っ!?」
にこ「にににに、にこが対策をしてないわけないでしょっ!?」
絵里「そう…それなら私が手伝うことなんてなさそうね…」
にこ「へっ!?いやっ!?ちょっ!?」
絵里「じゃあ、3人だけど練習を…「うわーーーーごめんなさいっ!!!」…」
穂乃果「っ!?」
絵里「…」ニヤリ
絵里「あらあら、なんであやまってるの?にこ?」
にこ「いや…その…」ボソッ
絵里「ん?よく聞こえないわ?私の聞き間違えだったのかしら?」
にこ「だあーーーーもうっ!!」
にこ「さっきはつい勢いで対策してるって言っちゃったけど、実は全然できていませんっ!!」
にこ「だから、勉強を教えてくださいっ!!絵里先生っ!!!」
にこ「……」ゼェゼェ
にこ「これで満足?…」
絵里「ふふふ…そこまで頼まれたら仕方ないわね…」
穂乃果「………」
絵里「それじゃ教えてあげるわ」
にこ「助かるわっ!絵里っ!!」
穂乃果「む~…小テストなら、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないの?」
絵里「生徒会長の発言として、それはいただけないんだけど?…」
にこ「はあ~…他の教科はともかく、あの先生…やたら小テストの結果まで成績に絡ませてくるのよ…」
穂乃果「そ、そうなんだ…」
にこ「だから、頑張んないといけないのよ…」カリカリ
にこ「ん~…絵里、ここの解説おねがい?」
絵里「ええ、わかったわ」ピト
穂乃果「っ!?」
穂乃果「ちょっとっ!?なんでふたりでくっつく必要があるのっ!?」
にこ「へ?ああ…」
絵里「あら?私は普通に教えようとしてただけなんだけど?」
にこ「まあ、教科書って比較的小さいし、隣に座って教えてもらうとだいたいこんな感じよね?」
絵里「ええ、そうね」
穂乃果「…でも、そんなにくっつく必要はないんじゃないかな?…」
にこ「いや、なに同性の友達とくっついてるだけでそんなに気にしてるのよ…」
穂乃果「だって、気になるんだもんっ!!」
にこ「いや、あんた…いつもあんなに、にこにくっついといて何言ってんのよ?」
穂乃果「あ…」
絵里「…」クスクス
穂乃果「…………」
絵里「それで、え~と…この問題はね…ここでこの公式を使って…」ピトッ
にこ「ああ、なるほど~」ピトッ
絵里「そして、こうして解いていけば…」
にこ「ほんとだっ!解けたわっ!!」
絵里「おめでとうっ!やればできるじゃない!さすがにこねっ!!」ナデナデ
にこ「ふふんっ!このにこにーにかかれば…って違うわね…」
にこ「絵里、あなたの教え方がうまくて助かるわ、ありがとね?」
絵里「にこっ!」パアッ
絵里「……」ナデナデナデナデ
にこ「だあーーーー!教えてくれるのは助かるけど、いい加減にこの頭をなで続けるのをやめなさいよっ!!」
絵里「ああ、ごめんなさい…ついつい撫でちゃって…」
絵里「…」チラッ
穂乃果「…………」
絵里「…」ニヤリ
穂乃果「…………………………………」
絵里(ふふん、どうよ?穂乃果っ!)
絵里(かしこいかわいいエリーチカと呼ばれたこの私が本気を出せばこんなものよっ!?)ドヤァ
絵里(三年生の勉強っていう分野には、穂乃果には入ってこれないでしょうし…)
絵里(何より、にこ本人が望んで教えてもらってるから、迂闊に邪魔にも入れない!)
絵里(さすが私ねっ!)フンス
絵里(穂乃果みたいに、ギューとまでは行けなかったけど…)シュン
絵里(これで穂乃果に一矢報いたわっ!)フフン
穂乃果(ふ~ん………)
穂乃果(絵里ちゃんってば、そんな手段で来るんだね…)
穂乃果(絵里ちゃんがそうくるなら…)
穂乃果(穂乃果だって考えがあるんだから…)
穂乃果(………)ニヤリ
* * *
穂乃果「ねえねえ、にこちゃんっ!!ここはいってみようよっ!?」
にこ「ん?どれよ?」
\日本で2番目に怖いおばけ屋敷/
絵里「…っ!?」サァ--ッ
にこ「日本で2番目って…」
穂乃果「1番じゃないのがポイントだよねっ!!」
絵里「…………」ガクガク
穂乃果「…」ニヤリ
穂乃果(お化け屋敷なら、怖がるふりしてにこちゃんに自然に抱きつけるのもポイントだよね!)クスッ
穂乃果(それににこちゃんの方が怖がるパターンでも、それはそれで穂乃果に抱きついてくれるだろうし…)
穂乃果(そして、絵里ちゃんは怖いのが苦手そうだと思ったら、そのとおりな感じだし…)
穂乃果(これで邪魔者なしでにこちゃんに抱きつき放題だね!)フフン
穂乃果(でも、ちょっと気になるのは日本で2番目に怖いって書いてあるところだけど…)
穂乃果(どうせお客さんを集めるためにちょっとおおげさに書いてるだけだもんね!)
穂乃果(えへへ…これはお化け屋敷が楽しみだなあ…)
穂乃果「ねね?行ってみようよ~」
にこ「ん、そんなに行きたいならまあ…にこはべつにいいけど…」
穂乃果「絵里ちゃんは?」
絵里「全力でお断りするわっ!!行きたいなら2人で行ってきてっ!!!」ガクブル
穂乃果「…」ニヤリ
穂乃果「それじゃ、2人でいこっか?にこちゃん?」
にこ「そ、そうね…絵里を無理強いするわけにもいかないものね…」
絵里「…」コクコクコクコク
穂乃果「よ~しっ!それじゃあれっつごー」ギュッ
にこ「ちょっ!?なんで腕をくんでくるのよっ!?」
穂乃果「え~、だってお化け屋敷だよ?こうやらないと怖いって~」テクテク
にこ「いや…あんた全然怖がってる風には見えないんだけど…」テクテク
穂乃果「あはは…まあ、まだ入る前だし?」テクテク
にこ「まあ、それはそうね…」テクテク
絵里「…………」ガクガクブルブル
絵里(お、おおおおおお化け屋敷なんてっ!!)
絵里(穂乃果はなにを考えてるのっ!?)
絵里(はっ!?まさか私がお化け屋敷に入れないことを見越して…)
絵里(…)
絵里(くっ…悔しいけど…無理矢理入るのなんて絶対無理だし…)
絵里(私はおとなしく出口の方で待ってるしかないわね…)
絵里(…………)
にこ「うぅ…け、結構本格的なのね…」ピト
穂乃果「そ、そうだね~…」ピト
穂乃果(な、なんで本当にこんな本格的なつくりなんだろう…)ダラダラ
穂乃果(ううっ…にこちゃんとぴったりくっついて歩けてるのはいいんだけど…)
穂乃果(穂乃果もこう…それを満喫できるほどの余裕がないというかなんというか…)
ベチャァッ
穂乃果「ふぇ?」
にこ「ひぃっ!?」ビクッ
穂乃果「…あれ?…なんか前がさっきよりも真っ暗に…」
にこ「ほほほ、ほのか?…」ガクガク
穂乃果「ん?どうしたの?にこちゃん?」
にこ「あ、あんた…顔に…その…」ガクガク
穂乃果「な~んだ顔になんかついちゃってたんだね~」ヒョイ
天井からぶらさがった血まみれの死体のようなもの「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
にこ「ひっ!?…「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!」…ふぇ?」
穂乃果「きゃぁぁぁあああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!」ギューーーー
にこ「ちょっ?!穂乃果っ!?」
穂乃果「ふぇ~~~~~ん…怖いっ!!こわいよ~~~~~~~~っ!!!」ガクガクブルブル
にこ「穂乃果っ!?おちついてっ!?」
穂乃果「グスッ…だ、だめだよっ!!落ち着いてなんてられないよっ!!」
穂乃果「…グスッ…穂乃果、変なの触っちゃったし…きっと、触った部分から呪い殺されちゃうよ…グスッ…ヒクッ…」
にこ「だ、大丈夫よっ?!ここお化け屋敷なんだからっ!!ほらっ!!」
穂乃果「…グスッ…お化け屋敷だよ?…お化けがすごいいっぱいいるんだよ?…グスッ…ムリだよぉ~…グスッ…ヒクッ…」
にこ「はあ~…入る前にあんなに楽しみにしてたヤツがなんでこんなことになっちゃってるのよ…」
にこ「ふう~まったく…」
にこ「ほら…穂乃果…たてる?」
穂乃果「…グスッ…むりだよぉ~…………」
にこ「はあ~仕方ないわね…」
にこ「ほら…」スッ
穂乃果「…グスッ…ふぇ?」
にこ「立てないなら、にこがおぶってあげるわよ?立てなくても、にこの背中に乗るくらいならできるでしょ?」
穂乃果「に、にこちゃん?…グスッ…」
にこ「正直なとこいうと、にこの体力で穂乃果をおんぶして移動するのって結構きついとは思うのよ?」
にこ「それでも、こんな状態の穂乃果を放っておけないから、にこが背負ってあげるって言ってるのよ?」
穂乃果「…グスッ…にこちゃん!」パァッ
穂乃果「おんぶ…ありがとね…にこちゃん…」ギュッ
にこ「はいはい…まあ、ここあが似たようなことよくやらかすから、このくらい慣れてるわよ…」
穂乃果「そっかぁ…」ギューー
にこ「そうよ~」
にこ「それに背負ってみたら、意外とにこでも大丈夫だったし」
穂乃果「そ、それはよかったかな~」エヘヘ
にこ「はあ~まったくそのとおりよ…」
ドンッ!!
ほのにこ「「っ!?」」ビクッ
穂乃果「いいいいいい、いまのなんのおとっ!?」
にこ「え、えっと…そこの戸が開いたみたいだけど…」
穂乃果「そこの戸?」クルッ
凶器を持った血まみれ白装束の女「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
にこ「ひぃっ?!「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」…っ!?」
穂乃果「うわ~~~~~~んっ!!むりむりむりむりむりむりむりむりむりむりむりむりむりむりっ!!」ギューーーーーーーー
にこ「ちょっとっ!?穂乃果っ!?」
穂乃果「ふぇ~~ん…に、にこちゃん、はやくっ!!このまま走ってよっ!!」アワアワ
にこ「いやいやいやいや、あんたをおんぶしながら走るとかちょっと厳しんだけどっ!?」
穂乃果「でもでもっ!走らないと…ってうわあああああああああああああああああああああああっ!!なんか近寄ってきてるっ!!」
にこ「だあーーーーーっ!!わかったわよっ!!」ダッシュ
穂乃果「ふぇ~ん…グスッ…ヒクッ…」ギューーーーーー
キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里「で、出口で待ってるだけで悲鳴が外にまで漏れてくるなんて…」
絵里「やっぱり、私は入らないで正解だったわね…」ホッ
絵里「あ、にこが出てきたわねっ!!」
絵里「にこーーーーーーーっ!!って、あれ?」
にこ「はあ…、ただいま…」
穂乃果「………」ギューーー
絵里「…」
絵里(穂乃果が…にこにおんぶされてるですってっ!?)
絵里(くっ…中で抱きつくくらいはするだろうと思ってたら、おんぶなんて…)
絵里(ここはちゃんとやめさせないと…)
絵里「こらっ!!ほの「絵里っ!!」……にこ?」
にこ「にこはこのままでいいから…冷静になって、穂乃果の様子をみてみなさい?」
絵里「え?」
穂乃果「……………グスッ…………………ヒクッ…」ギュッ
絵里「え、えっと…」
絵里「穂乃果はどうしたのかしら?」
にこ「はあ~…穂乃果のやつ、あんなに興味津々で行ったはいいんだけど…」
にこ「あのお化け屋敷…想像以上に怖いつくりになってて、泣き出しちゃったのよ…」
穂乃果「…グスッ…だって………グスッ……こわかったんだもん……ヒクッ…」ギュッ
にこ「はいはい、こわかったわね~」ナデナデ
穂乃果「………グスッ」ギュッーーーー
絵里「そ、そうなのね…」
にこ「そうなのよ~」
絵里(この余裕のなさ…これは演技とかじゃなくて本当に怖かったのね…)
絵里(経験者だからよくわかるわ…)
にこ「穂乃果~?」
穂乃果「………ん…」
にこ「とりあえずは落ち着いた?」
穂乃果「………うん…」コクリ
にこ「ひとりで立てそう?」
穂乃果「………」フルフル
にこ「そう…それなら、もうちょっとおぶっててあげるわね?」
穂乃果「……ありがと…にこちゃん………」ギュッ
にこ「べつにいいわよーこのくらい」
絵里「………」
絵里(うう…状況が状況だから、しょうがないとはいえ…穂乃果だけおんぶなんて羨ましいわ…)
絵里(っ!!そうだっ!!)
にこ「それじゃ、このままにこが穂乃果を家までおぶっていくわね?」
絵里「待って、にこっ!」
にこ「ん、どうしたの絵里?」
絵里「にこはずっとおんぶしっぱなしでしょ?」
絵里「私の方が体力あるだろうし、変わってあげようかな?って思って…」
にこ「って絵里が言ってくれてるけど?」
穂乃果「…」フリフリ
穂乃果「…………このままがいい……」ギュッ
絵里「っ!?」
絵里「それだとにこがっ!!」
にこ「いいのよ、絵里」
絵里「え?でも…」
にこ「本当に怖い思いをしちゃった時って、一瞬たりとも人のぬくもりから離れたくないものなのよ?」
絵里「む~…それはわかるけど…」
にこ「そういうこともあるのよ~、うちのチビ達もよく…ってわかってるならいいわね…」
にこ「ってことで、にこがおぶってあげるから安心しなさい?」
穂乃果「………うん…」ギュー
絵里「それならいいんだけど…」
にこ「いいのよ~絵里も代わってくれるって言ってくれてありがとね?」
絵里「え、ええっ!!」パァッ
穂乃果「………」ギューーーーーー
にこ「ふふっ…穂乃果ったら甘えんぼなんだから…」ニコッ
絵里「………」
にこ「ほらっ、あなたの家についたわよ?穂乃果?」
穂乃果「………ん…」ギュー
にこ「いや、離れてくれないとにこが…「…離れたくない…」…へ?」
穂乃果「…にこちゃんから離れたくないもん…」ギューーー
にこ「はあ…どうすればいいのよ…これ…」
絵里「穂乃果?そろそろ…」
穂乃果「…泊まっていって…」ギュ
にこ「へ?」
絵里「え?なんですって?」
穂乃果「…穂乃果はにこちゃんに泊まっていってほしい…」ギューーー
絵里「ちょっとっ!穂乃果っ!!さすがにそれは…」
にこ「ん~…今日なら別に大丈夫だけど?」
絵里「えっ!?」
穂乃果「………」ギューーーーーーー
にこ「はいはい、わかったわよ~」
絵里「それなら私もっ!!」
にこ「え?」
絵里「私も穂乃果が心配だし一緒に泊まるわっ!!」
にこ「まあ、穂乃果がこんな不安定なら人数が多い方がいいとは思うけど…」
にこ「穂乃果もそれで大丈夫?」
穂乃果「………」
にこ「穂乃果?」
穂乃果「…」コクリ
にこ「ん、それなら決定ね!」
絵里「………」
とりあえずここまで
いけそうならいつもの時間あたりに、完結まで投下しようとおもいます
一旦乙
あっちのスレもこっちのスレもまだまだ書いていいのよ
>>102
一旦おつありです!
同時進行はツライので、こっちは完結もっていっちゃう所存です
そうじゃないとあっちのスレの構成が進まなくて(ぁ
ということで、完まで持ってきますね
にこ「まったく…しょうがないとはいえ、ごはんの時もお風呂の時もべったりなんて…」
穂乃果「…」ギューー
絵里「ほんとにね…」
にこ「さすがに寝る時だけは勘弁してほしいんだけど…?」
穂乃果「…ヤダ…寝る時が一番こわいもん…」ギューーー
絵里「ええ、寝る時が一番怖いわね…」
にこ「ちょっ!?なんで絵里がそっち側にまわるのよっ!?」ガーン
絵里「はっ!?つい本音がっ!?」
にこ「あーーーーそうだったわね…」
にこ「でも…ほらっ!このベットだと3人はちょっと寝れないと思うわっ!!」
穂乃果「…だいじょうぶ…」
絵里「大丈夫じゃなく見えるんだけど?」
穂乃果「…絵里ちゃんは…窓側に…からだをまどのほうにむけてつめて…」
絵里「え…えっと…こうかしら?」ゴロン
穂乃果「…うん…それで穂乃果があおむけで寝る…」ゴロン
にこ「ほら…やっぱりにこが寝るスペースがないじゃないっ!!」
穂乃果「…あるよ?」
にこ「へ?」
穂乃果「…はい」ガバッ
にこ「いや…両手広げてどうする気よ?」
穂乃果「……」オイデオイデ
にこ「…って…あんた、もしかして?」
穂乃果「…うん…穂乃果のうえがあいてるよ?」
にこ「いやいやいやいや…さすがにそれは…」
絵里「っ!?」
穂乃果「…にこちゃんはほのかのうえはいやなの?」
にこ「いやね…イヤというかなんというか…」
穂乃果「……うぅっ…」グスッ
にこ「だあーーーー泣くんじゃないわよっ!?」オロオロ
にこ「わかったわよっ!!そこでねるわよっ!!」ゴロン
穂乃果「…ありがと…にこちゃん…」ギューーーーーーー
にこ「はあ~……いいわよべつに…」
穂乃果「…にこちゃん抱きしめてると…落ち着く…」ギューーー
にこ「はいはい、ありがと…///」
にこ「おちついたんなら、寝ちゃいなさい?」
穂乃果「…うん」
にこ「おやすみ、穂乃果…」
穂乃果「おやすみ、にこ…ちゃ…ん…」
穂乃果「…zzz」スー
にこ「ふふっ…やすらかに寝ちゃって…」
にこ「ふぁ………穂乃果が寝るのを見届けたら…わた…しも…」
にこ「………zzz」スヤー
絵里「………………………………」
チュンチュン
にこ「…ん?ああ…あのまま寝ちゃったのね…」
にこ「寝てる間に穂乃果は落ち着いてくれたかしら?」
穂乃果「…zzz」
にこ「うん、ぐっすり眠ってるわね」フフッ
にこ「…」ソー
にこ「ふぅ…穂乃果に抱きしめられて、ベッドから起きあがれないって事態は避けれたようね…」ムクリ
にこ「よしっと!なりゆきで泊まりになったとはいえ、泊めてもらって何もしないのは心苦しいもんね」ウン
にこ「朝ごはんくらいは、にこが作らないとっ!!」フンス
にこ「それじゃ、穂乃果と絵里をおこさないように…」ソロリソロリ
にこ「…」
引戸|ミ スススッ
にこ「…」ソロリ
スーーーー→ 引戸|トンッ
穂乃果「…zzz」
絵里「……………」
絵里「…穂乃果、起きてるんでしょ?」
穂乃果「………絵里ちゃんにしては、よく気づいたね?」
絵里「…当然よ…ほんとに怖かったら朝起きても離せないもの…」
穂乃果「…ふ~ん、そっかぁ…」
絵里「…ついでに、昨日、穂乃果の家に入ってから少したったあたりにはもう怖くなかったでしょ?」
穂乃果「…へえ~、そこまでわかってたんだね…」
絵里「ふふん、本当の怖がりをなめてもらっては困るわっ!!」
穂乃果「…絵里ちゃん、それ自慢になってないからね…」
絵里「っ!?」ガーン
絵里「…コホン…それはそれとして…穂乃果?」
穂乃果「…なに?」
絵里「にこが朝食を作っていて、ここにはいない今…穂乃果と2人っきりで話しておきたいことがあるんだけど?」
穂乃果「ふ~ん、まあ、穂乃果もそろそろ話しておかないとダメかな?って思い始めてたからちょうどいいや」
穂乃果「で、なにかな?」
絵里「最近、穂乃果はにこによく抱きついてるわね?」
穂乃果「うん、そうだね」
絵里「否定しないのね…」
穂乃果「だって…にこちゃんを抱きしめたいんだもん…それで?」
絵里「それなんだけど…私とにこと穂乃果の3人の時だけ、露骨に抱きしめてない?」
穂乃果「うん、そうだよ?」
絵里「否定しても無駄よっ!!あれはどう見たって……って、あれ?」
穂乃果「うん、穂乃果とにこちゃんと、ついでに絵里ちゃんがいるときに抱きしめてるけど?」
絵里「それよっ!!」
絵里「どうして、そんなことするのよっ!?」
穂乃果「…絵里ちゃんだって、にこちゃんを抱きしめたいんでしょ?」
絵里「っ!?」
絵里「そ、それは…そ、そうだけど…////」
穂乃果「じゃあさ、なんで絵里ちゃんはにこちゃんを抱きしめたいの?」
絵里「え?」
穂乃果「どうせ絵里ちゃんのことだから…」
穂乃果「にこちゃんが1、2年の時に苦労してたのに助けてあげられなかった分、甘やかしたい…とか」
穂乃果「こんなにちっちゃいのにすごく一生懸命に頑張ってる姿を見て、妹のように可愛がりたい…とか」
穂乃果「そんな感じでしょ?」
絵里「そんなに深く考えたことはなかったけど…」
絵里「うん、穂乃果に言われた理由でだいたいあってる気もするわ」
穂乃果「そうだと思ったんだよ…」
絵里「…穂乃果?」
穂乃果「でもさ…穂乃果は違うの…」
絵里「違う?」
穂乃果「そう…」
穂乃果「穂乃果は、まじめににこちゃんのことが好きなの!」
絵里「………」
絵里「…ハラショー」
穂乃果「…絵里ちゃん?穂乃果、まじめな話をしてるんだけど?…」ジトーー
絵里「っ!?失礼ねっ!!私だって、いたってまじめよっ!!!」クワッ
穂乃果「…ということで、絵里ちゃんみたいなライクの意味での軽い"好き"じゃなくて…」
穂乃果「穂乃果は、にこちゃんを"ラブ"の意味で好きなの!同じ好きでも違うんだよ?」
絵里「そ、それなら…告白してつきあえばいいじゃない?」
絵里「いままではこう…穂乃果の気持ちに気づけなかったから、にこに対する対抗意識を持ってたけど…」
絵里「2人がそういう関係だってハッキリしてれば…私だって遠慮するわよ?」
穂乃果「…まだ告白には、はやいんだよ…」
絵里「え?」
穂乃果「にこちゃんが1年生の時に他のアイドル研究部の部員の人に裏切られてるでしょ?」
穂乃果「その影響で人間関係に臆病になってる部分があるから、そんなに仲が良くない時に告白してもうまくいかないと思うんだ…」
穂乃果「だから仲良くなろうと、なるべく長い間にこちゃんと一緒にいるようにしてるし」
穂乃果「普段の生活の中では、穂乃果からは軽い気持ちで"好き"って言葉を、にこちゃんには言わないようにしてるんだから…」
絵里「穂乃果…あなた…そこまで真剣に、にこのことを…」
穂乃果「だから、まじめに好きって言ったよね?」
穂乃果「だからさ…」
絵里「ん?」
穂乃果「そんな軽い気持ちで好きって思ってる絵里ちゃんにはさ、穂乃果とにこちゃんの邪魔をしてほしくないの…」
絵里「穂乃果…」
穂乃果「頭のいい絵里ちゃんなら、わかってくれるでしょ?」
絵里「…ええ、よくわかったわ…」
穂乃果「…それじゃあ…」
絵里「ええ、私は邪魔をせず二人を見守ることにするわ…」
穂乃果「…ほっ…」
絵里「………とでも言うと思ったのかしら?」
穂乃果「っ!?」
穂乃果「なに考えてるのっ!?絵里ちゃんっ!!」
絵里「…まあ、本当の事をいうと、にこと穂乃果を見守ることも考えたわ?」
穂乃果「それならっ!!」
絵里「でもね…」
絵里「そう思って、にこと穂乃果の2人が幸せにしている光景を思い描いてみたのよ…」
絵里「そうしたらね…」
絵里「無性にはらただしくなってきたのよっ!」
穂乃果「…へ?」
絵里「にこと一緒に幸せになるのが穂乃果なんて、認められないわっ!!…ってね?」
穂乃果「………」
絵里「そこまで考えたところで気づいちゃったのよ…」
絵里「むしろ気づかせてくれた穂乃果に感謝したいくらいだわ…」
穂乃果「…はあ…絵里ちゃん…つまりそういうことなんだね?」
絵里「ええ…」
絵里「絢瀬絵里はにこを愛しているわっ!!穂乃果に負けないくらい…ううん、穂乃果以上にねっ!!!」
穂乃果「…へえ~…」
絵里「うんっ!ということで…」
絵里「これからはにこを狙うライバル同士ってことで、改めてよろしくね?」
穂乃果「…う~ん」
穂乃果「まあいっか!今までの様子からして、絵里ちゃんじゃ穂乃果に勝てなさそうだし♪」
絵里「くっ…それは…」
絵里「…い、今まで本気じゃなかっただけよっ!!」
絵里「あ、明日からはにこが私にベタ惚れになるようにしてあげるんだからっ!!」
穂乃果「…そこで、"今日から"じゃないあたりが絵里ちゃんだよね…」
絵里「っ!?…くっ…」
穂乃果「あはは…まあ、うん、絵里ちゃんの考えはわかったよ」
絵里「えっと、それじゃあ?」
穂乃果「うん、いままでとおんなじ感じでよろしくね?絵里ちゃん」ニコッ
絵里「ええっ!!よろしくねっ!!穂乃果っ!!」
穂乃果「へ~…"いままで"と同じでいいんだあ~」ニヤニヤ
絵里「はっ!?」
絵里「…い、いままでどおりにはいかせないわよっ!!」
穂乃果「はいはい…まあ、穂乃果は手加減しないよ?」フフン
絵里「のぞむところよっ!!」
絵里「ま、まあ同じ3年生である私の方が有利だし?」フフン
穂乃果「…入学してから、μ'sに入るまでの間、ずっとにこちゃんをほったらかしだったのに?」ニッコリ
絵里「くっ…ま、まあ、BiBiでにこと一緒だし?」
穂乃果「まあ、そこはちょっとうらやましいけど…」
絵里「そうでしょ?」フフン
穂乃果「真姫ちゃんも一緒だからなにもできないだろうし…」
穂乃果「そもそも今はみんな部活に来れないから、ユニット毎の練習はしばらくないだろうし」
絵里「はっ!?そうだったわ」ガーン
穂乃果「まあ、こんな絵里ちゃんなら穂乃果が気にすることはないかな?」フフン
絵里「ぐぬぬ…今にみてなさい?穂乃果?」
穂乃果「ぷふぅ…典型的なやられ役みたいなセリフみたいになってるよ?」ニヤニヤ
絵里「くっ…」
ほのかーーーーえりーーーーーーあさごはんできたわよーーーーーーーー
ほのえり「「っ!?」」
引戸|ミ スーーーー
にこ「ほらーーーいい加減起きなさーーーいっ!!」
絵里「おきてるわよ?」
にこ「あら、絵里は起きてたのね?」
絵里「ええっ!」
絵里「おはよう、にこ」
にこ「うん、おはよ」
にこ「で、穂乃果は?」
絵里「え?穂乃果なら…」
にこ「…まだ寝てるわね…」
絵里「っ!?」
穂乃果「…zzz」スヤー
にこ「ほらーーー朝よーーー穂乃果ーーーー」ユサユサ
穂乃果「…ん」
にこ「ほーーーらーーーおーーきーーーなーーーさーーいーーー」ユッサユッサ
穂乃果「…ふぇ?…にこ…ちゃん?」ボー
にこ「そうよ!にこよっ!!だーーかーーらーー」ガバッ
にこ「へ?」
穂乃果「…にこちゃーーーん…」ギューーーーーーーーーーーーー
にこ「ったく…寝ぼけながら抱きしめるんじゃないわよ…////」
絵里「……………」
穂乃果「…」ニヤリ
穂乃果(ふふん、にこちゃんは渡さないよーだ)ギューー
絵里「………」
絵里(さすが穂乃果ね…手ごわいわ…)グヌヌ
穂乃果(だから…)
絵里(でも…)
ほのえり((にこ(ちゃん)は私のものなんだからっ!!!))
完
ということで、某所で2回も落とされたスレをようやく完結させることが出来ました。
むこうから読んでくださっていた方々、ならびにその他の読んでくださった方々、ここまでおつきあいありがとうございました。
乙、諦めず完結してくれてありがとう
この作品のにこを狙う策士穂乃果ちゃんが凄く好きでした
えりにこ、ほのにこ√の続きは無いのか
乙コメ&感想ありがとうございます!
>>128
ちょっと前まで書いてた作品の穂乃果と結構性格違ってたから、うまくかけてるか不安な部分ありましけど、
そう言っていただけて、幸いです。
>>133
もともと>>125 みたいに終わらせるのを目標に完結目指してたので、個別ルートは執筆予定ないです、ごめんなさい…
似たような雰囲気でいいなら、あと1ネタくらいは、おまけで書けそうですけど(何
それでいいなら、需要あればもうちょっとだけ頑張ります
需要あったみたいなので、最後の1ネタ投下しますね
~おまけ~
穂乃果「ねえねえ、にこちゃん?」
にこ「ん?なによ?」
穂乃果「壁ドンってなに?」
にこ「は?」
絵里「っ!?」
絵里(これは…そういう流れで話をすすめて、にこに壁ドンしてもらおうっていう魂胆ねっ!!)
絵里(ふふっ…させるものですか…)
にこ「なんで、いきなり壁ドンなのよ?」
穂乃果「いや~、最近"壁ドン"って言葉をよくきくけど、なんでそれがドキドキするシュチュエーションなのかな~?って思って」
絵里「壁ドンなら知ってるわっ!!」
穂乃果「ふぇ?」
にこ「へ?絵里が?」
絵里「ええっ!!」フフン
絵里(ふふふっ…最近たまたま亜里沙がテレビで壁ドン特集の番組を見ていたのを、横から見ていてよかったわ…)
絵里(穂乃果がにこに壁ドンされる前に、私が穂乃果に壁ドンすることで、にこから穂乃果への壁ドンを防ぐわっ!!)
絵里「ということで、私が穂乃果に教えてあげるわっ!!」フフン
穂乃果「うん、それじゃお願い~」
絵里「ええ!わかったわっ!!」
絵里「ん?」
絵里(おかしいわ…私が壁ドンをすることになったのに…穂乃果がノーリアクションですってっ!?)
絵里(む…私の深読みしすぎだったのかしら?…)
絵里(まあ…もしそうだとしても…にこにやらせるわけにはいかないものねっ!!)ウン
絵里「じゃあ、いくわよ?穂乃果?」
穂乃果「うん」
絵里「…」壁ドンッ
穂乃果「…」
絵里「……」
穂乃果「……」
絵里「………」
穂乃果「………え~っと…」
穂乃果「…これでおしまい?」
絵里「へ?そうだけど?」
穂乃果「ん~…全然ドキドキする要素がない気がするんだけど?」
絵里「えっ!?」
絵里「えっ!?いやっ!?壁ドンってこれであってるわよねっ!?にこっ!?」オロオロ
にこ「いや…あってると言えばあってるんだけどね…」
絵里「それならっ!!」
にこ「はあ…私がやるわよ…」
絵里「っ!?」
穂乃果「…まあ…こうなるんじゃないかって…予想できてたからね…」ボソッ
絵里「っ!?っ!?」
穂乃果「わーいっ!にこちゃん、おねがいっ!!」
にこ「はいはい…」テクテク
絵里「………」
絵里(結局…にこの壁ドンを阻止できなかったわ…)シュン
にこ「………」
穂乃果「…え、えっと…にこちゃん?」
穂乃果「その…穂乃果の前で立ったまま、動かなくなっちゃってどうしたの?壁ドンしてくれないの?」
にこ「思えば…穂乃果より背が低いにこが壁ドンやるのもどうかと思うんだけど…」
穂乃果「そういうものなの?」
にこ「壁ドンやる側の方が背高くないと、絵的にもアレだし、やる側がみじめだわ…」
穂乃果「そうなの?」
にこ「だから、身長差を考えると…にこが"壁ドン"について教えるから、絵里が「わーーーーーーーーーーー」…穂乃果?」
絵里「っ!!」
穂乃果「そ、それならこのダンボールを台にして、にこちゃんにやってほしいなっ!?」
絵里「穂乃果っ!!にこが教えてくれるなら、わたしが…「にこちゃんにやってほしいなっ!!!!」…」
にこ「はあ~…わかったわよ…にこがやるわ…」
穂乃果「ほっ…」
絵里「………」
にこ「ていうか、このダンボールどうしたのよ?」
穂乃果「え~っと…そこから?」
にこ「あ~…特筆するほどの価値はない古いアイドル雑誌とか会報をつめといたダンボールね…」
にこ「それならまあ土台に使ってもいいか…」
穂乃果「にこちゃん?」
にこ「はあ…今回はたまたまよかったけど…中には、台につかうなんてとんでもないようなお宝が眠ってるダンボールもあるんだから…」
にこ「今度っからはちゃんと中身を確認してからにしなさい?」
穂乃果「ご、ごめんなさい…」シュン
にこ「まあ、今回はいいんだけどね…」
にこ「よしっ!!それじゃ、やるわよ?」
穂乃果「うん!おねがいしまっすっ!!」
にこ「まあ、わざわざにこを指名してくれたんだし…」
にこ「特別に壁ドンだけじゃなく、顎クイ、肘ドン、耳つぶまでやってあげるわっ!!」
穂乃果「おおっ!!なんかたくさんだっ!!」
にこ「準備はいいかしら?」
穂乃果「はいっ!!」ドキドキ
にこ「それじゃ…」スッ
絵里「………」
にこ「…」壁ドンッ
穂乃果「…」
にこ「………穂乃果」
穂乃果「な、なにかなっ!?///」
にこ「あんたに伝えたいことがあるの…」
穂乃果「…///」コクリ
にこ「あんたの返事が聞けるまで、ここから逃がすつもりはないから…」
にこ「…覚悟しなさい?」
穂乃果「は、はい…///」
絵里「…」
にこ「…」顎クイッ
穂乃果「ふぇ?///」
にこ「あら?私はまだ何も言ってないのに…何をそんなに照れてるのかしら?」
穂乃果「え、えっと…それは…////」
にこ「ふふっ…穂乃果ってば可愛いわね…」クスッ
穂乃果「………////」カァッ
絵里「……」
にこ「…」肘ドンッ
穂乃果「ふぇ…/////」ドキッ
穂乃果(す、すごくにこちゃんの顔が近い…////)
にこ「………」
にこ「…いい?一度しか言わないわよ?…」スッ
穂乃果「…は、はい…////」ドキドキ
にこ「穂乃果…私のものになりなさい…」ボソッ
穂乃果「っ!?////」キュン
絵里「………」
穂乃果「…////」ポー
にこ「…ほら」
にこ「…返事はどうしたの?」ボソッ
穂乃果「…えっと…その…////」ポー
にこ「…返事を聞くまで逃さないって言ったでしょ?」ボソッ
穂乃果「…っ!///」ゾクッ
にこ「ほら…早く返事をきかせなさい…」
穂乃果「…/////」プルプル
絵里「………………」
穂乃果「…ほ、穂乃果は…/////」
にこ「な~~~~~んてねっ!!」スッ
絵里「…っ!?」
にこ「これがにこにー特製の壁ドンからの顎クイ、肘ドンそして耳つぶまでのフルコースよっ!!」
絵里「は、ハラショー………」
にこ「どうよっ!?このにこにー渾身の演技っ!!」フフン
にこ「これで、穂乃果も壁ドンが…って穂乃果?」
穂乃果「…/////」プルプル
絵里「っ!?っ!?」
にこ「お~~~い、穂乃果~?」
穂乃果「…そ、その………お、お願いします…///」ボソッ
にこ「へ?穂乃果?」
穂乃果「穂乃果はにこちゃんのものになりますっ!!!///」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「のわああああああああああああああああああっ!?」
絵里「っ!?っ!?っ!?」
にこ「ちょっ!?ちょっと穂乃果っ!?壁ギュで返してくるんじゃないわよっ!?」
穂乃果「えへへ…///にこちゃんがそういってくれてうれしいな…/////」ギューーーーーーー
にこ「いやいやいやいや、あんたが壁ドンしてほしいっていうから、演技しただけよっ!?」
絵里「そうよっ!!この後、私もにこに壁ドンしてもらうんだからっ!!!」
にこ「え?」
絵里「え?」
穂乃果「もう、絵里ちゃんてば~…」アハハ
穂乃果「穂乃果はにこちゃんのものなんだから、そんなのダメだよ?」ギュッ
にこえり「「え゛っ!?」」
にこ「だだだだだ、だからっ!!あれは、あんたが壁ドンしてほしいっていうからっ!!」
穂乃果「録音したもん…//」
にこ「へ?」
穂乃果「さっきのにこちゃんの告白は全部録音済みだもん…///」
にこ「ちょおっ!?穂乃果っ!!!あんたなんてことしてくれちゃってんのよっ!?////」ガーン
穂乃果「えへへ…///」ギューーーー
にこ「だあーーーーーっ!そんな可愛く抱きついてきても、ごまかされないわよっ!?」ムキーーー
にこ「くっ…///きつく抱きしめられすぎて、身動きが取れない…………////」
穂乃果「えへへ~…////」ギューーーーーー
にこ「…///」
穂乃果「…」チラッ
絵里「っ!?」
穂乃果「…」ニヤニヤ
絵里「…………………………」
~おわり~
ってことで、1ネタがだいぶ長くなりましたが、おまけを含めてこれで本当に終わりにしときます。
おまけまでおつきあいしてくれた方々、ありがとうございました。
あっちではホント災難だったな乙乙
えりちがちょっと可愛そうだからもっと書いてもいいのよ?
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