ツ母「あらー、ついにツンデレちゃんの彼氏さんが見れるのねえ」
ツンデレ「お母さん、ぜっっったい変なちょっかい出さないでよね!」
ツ母「もう、ツンデレちゃんったらダチョウ倶楽部さん好きなんだから」
ツンデレ「ふりじゃないから!本気だから!」ダダダ
ガチャ
男「お、おはよう」
ツンデレ「お、おはよ」
ツンデレ「それじゃその……あがって」
男「お、お邪魔します」
ツ母「あらあらー、いらっしゃい」
男「は、はじめまして。あの……娘さんとお付き合いさせて頂いている……」
ツ母「かたくならないでいいのよー、結婚報告じゃないんだから」
男「は、はい」
ツ母「ふうん、なるほどなるほど」ジー
男「な、なんですか?」
ツ母「優しそうなコじゃない」
ツンデレ「ま、まあね!」フフン
ツンデレ「そ、それじゃ、部屋に行きましょ」クル
男「あ、ああ」
ツ母 ツツー
ツンデレ「ひゃあんっ!?」ビクン!
男「ええ!?」
ツンデレ「ちょっとお母さん///!」
ツ母「うふふ、男くん」
男「は、はい」
ツ母「見ての通り、ツンデレちゃんは背中が敏感なの」
男「はい?えーっと……」
ツ母「まあ背中だけじゃなくていろいろ敏感なんだけど、もしいくところまでいった場合は、そこらへんをかわいがってあげるとかわいい声を出すわよ」
男「そ、そんな事を教えられても……」
ツンデレ「へ、変な事しないでって言ったでしょ!アンタも素直に聞いてないで行くわよ!」グイッ
男「お、おい引っ張るなよ」
ツ母「うふふ♪」
ツンデレ「じゃ、じゃあ入って」
男「お、おう」
ガチャ
男「…………」
ツンデレ「な、なによいきなり黙って……」
男「いや、意外にもすごい女の子女の子してる部屋でびっくりした」
ツンデレ「ば、ばか……///」
ツンデレ「い、今麦茶だすから」
男「ああ、ありがと」
トクトクトク
男「……なあ、2つ訊いていいか?」
ツンデレ「え、なに?」
男「いや、ごちそうされる側だし、不自由があるわけじゃないから全然いいんだけどさ……なんで麦茶も紙コップも部屋に最初からあったんだ?ついでない状態で……」
ツンデレ「……麦茶も紙コップも、昨日あたしが買って、部屋に置いておいたものなの」
男「そりゃなんでだ?わざわざ買わなくても普通に家にあるだろ?」
ツンデレ「それはその……」
男「ん?」
ツンデレ「アンタがうちに来るってお母さんに言ってから数日後に、お母さんの部屋をあさったら……」
男「え?なんで俺が来ると部屋あさるんだ?」
ツンデレ「聞いてればわかるわよ……それでね、あさったら見つかったの」
男「見つかったって何が?」
ツンデレ「その…………が」モジモジ
男「え?なに?」
ツンデレ「だから…………がよ」モジモジ
男「すまん、もうちょっと大きい声で」
ツンデレ「だっ、だから……!」
ツンデレ「エッチな気分になる薬がよ……///」モジモジ
男「……へ?」
ツンデレ「だ、だから、今冷蔵庫に入ってる飲み物なんて、怖くて飲めないのよ……少なくともアンタがうちにいる間は」
男「い、いやあまさか……そんな事するか?言いづらいけどその……お母さんとお父さんが使うやつなんだろ?」
ツンデレ「いいえ、ぜっっったいに、あたし達に飲ませるつもりだったのよ」
男「そ、そんなに強く断言するか……」
ツンデレ「そうよ。それ以外にも日常的にちょっかい出してきて大変なんだから」
男「おっとりした優しそうなお母さんに見えたけどなぁ」
ツンデレ「まあおっとりはしてるけど……とにかくアタシも気をつけるから、アンタも気をつけて」
男「わかったよ」
男「それじゃその……」ポンポン
ツンデレ「え、な、なに……?」
男「……おいで」
ツンデレ「……ん///」
ギュッ…
ツンデレ「ん……///」
男「あったかいな……」
ツンデレ「……それ、抱きしめるたびに言うわよね」
男「だってあったかいからさ」
ツンデレ「…………///」
ツンデレ「アンタも……すごくあったかいわよ」
男「そっか……」
ツンデレ「うん……///」
ツ母「うふふ」
男ツ「!?!?」
男「うわ、うわっ///!」パッ
ツンデレ「な、なにしてるの!いつ入ったの///!」
ツ母「青春ねぇ。甘酸っぱいわねー。羨ましいわねー」
ツンデレ「いつ入ったのって訊いてるの!」
ツ母「とりあえず男くんの『……おいで』より前よぉ」
男「うわぁあぁあ///!」
ツ母「まあそれはともかく、続けて続けて」ワクワク
ツンデレ「つ、続けられるわけないでしょ!リビングにでも戻って!」
ツ母「『続けるわけないでしょ』じゃなくて『続けられるわけないでしょ』なのねえ」クスクス
ツンデレ「なっ……///!」カアア!
ツ母「いいのよー、続けた挙げ句止まらなくなっちゃっても」
ツンデレ「出ていってーーーー///!」
バタン
ツンデレ「はあ、はあ……」
ツンデレ(つ、疲れた……)
男「なんか……おまえの言ってた事が本当だってわかった」
ツンデレ「そうでしょ……」
ツンデレ「そ、それでね……」モジモジ
男「ん、なんだ?」
ツンデレ「さっきお母さんが言ってた事……」
男「言ってた事?」
ツンデレ「その……最後まで、って……」
男「あ……」
ツンデレ「あの……家に呼んでおいてなんだけど、アタシはまだ、覚悟ができてなくって……」
男「お、おう。わかってる」
男(というかまだキスもしてないしな……そりゃそうだろう)
ツンデレ「でも、いつかちゃんとそういう事もできるようになるから……」
男「……うん」
男「大丈夫だよ、焦らず、ゆっくりと進んでいこう」
ツンデレ「う、うん」
男「お互いその……付き合うってのは初めてだしさ。だから俺もよくわからないし」
ツンデレ「うん……」
男「だから、ゆっくりやっていこう」
ツンデレ「うん……ありがとう」
一時間後
ツンデレ「あ、そろそろお昼ね」
男「ん、そうだな」
ツンデレ「じゃあ、その……お昼ご飯作ってくるから」
男「ああ、すっごい期待してる」
ツンデレ「ば、ばかっ、そんなに大したものじゃないわよっ///」
台所
ツンデレ「えっと、次はこれを入れて……」
ツ母「お母さんは手伝わなくていいのかしら?」
ツンデレ「うん……これは自分で作りたいの」
ツ母「うふふ、考えてみればお手伝いなら1週間前から散々してあげてたわねえ」
ツンデレ「うあ……つきあわせちゃってごめんなさい」
ツ母「うふふ、いいのよ。覗き見したのはともかく、甘酸っぱくて素敵だったのは本心だし」
ツンデレ「う……///」
ツ母「ほらほら、包丁使う時はもっと集中しなさい、指を切っちゃうわ。男くんにその後舐めてほしいというのなら大した策士だけれど」
ツンデレ「なっ!そんなの狙ってないわよ///!」
ツ母「うふふ」
男「はあ」ソワソワ
男「彼女の部屋に一人って……落ち着かないな」
男「料理、楽しみだな……」
カチャ…
男「ん?」
ツ母「うふふ」
男「!?」
ツ母「こんにちは、一時間ぶりね、男くん♪」
男「は、はい!こんにちは!」
ツ母「そんなにかしこまらなくていいのにもー」ニコニコ
男「えっと、俺になにか……?」
ツ母「そうねえ。いろいろ聞きたい事があって」
男「訊きたい事ですか」
男(やばい、嫌な予感が……)
ツ母「まあありきたりだけれど、ツンデレちゃんとはどこまでいったのかしらー?」
男「う……やっぱそういうのですか」
男「えっと、手をつないだり、お昼を一緒に食べたり」
ツ母「さっきみたいに抱き合ったり?」
男「は、はい……そのくらいです///」カアア!
ツ母「ということはキスもまだなの?」
男「そうです……」
ツ母「なるほどぉ、普通より少し遅いくらいねえ。うぶだわぁ」クスクス
男「う……///」カアア!
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