提督「妹が来るそうだ」 (172)
扶桑「避妊はしっかりしてくださいね」
扶桑「私、まだ身重になるつもりはありませんので」
何を言い出すかと思えば――。
随分と強欲なことだと、『彼』は思った。
子どもは欲しくない。でも、男とは交わる。
それはつまり、快楽を得るためだけに股を開くということだ。
――この阿婆擦れめ。
『彼』はそう思いつつも、口角を上げ、歯を見せて嗤った。
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提督「母上がお越しになる?」
提督「母上がお越しになる?」 - SSまとめ速報
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??「そんなに孕みたくないのなら――」
??「ゴムぐらいは、つけてもらわないとな?」
にやつく男をむっとした顔で見上げ――。
それでも、扶桑は言われた通りに避妊具の封を切り、男の一物に被せた。
いくら表面を取り繕うとも、彼女もまた、待ちきれないのだ。
切なく疼く女陰を広げ、扶桑はちろりと唇を舐めた。
扶桑「あっ、ああっ!」
扶桑「私、私、もう……!」
ギシギシと音を立て、ベッドを軋ませる男と女。
生まれたままの姿となり、汗みどろになって局部を打ち合わせる二人は、十数分の結合の末、絶頂の予感に震えていた。
??「くっ……中に出すぞ、扶桑!」
扶桑「ああっ、ああああっ!!」
犬のように這い蹲り、シーツを握り締める扶桑。
彼女の中に、男はたっぷりと――精を、解き放った。
扶桑「…………えっ!?」
四肢を硬直させ、快楽の余韻に浸っていた扶桑は――。
すぐにも、己の中に「じわり」と広がる感覚に、顔を青ざめさせた。
扶桑「そんな……っ!? ゴ、ゴムをつけたのに……!?」
信じられない、という顔で振り向いた扶桑は、男のにやけた顔から全てを悟った。
扶桑「避妊には気をつけてくださいと……!」
??「ああ? 気をつけただろうが?」
??「ゴムが破けたんだ。俺のせいじゃねえなあ?」
扶桑「……っ!!」
わなわなと身体を震わせた扶桑は――。
すぐにも腰を抜かし、ぺたん、とベッドに座り込む。
すると、彼女のほとからは、どろり、どろりと、餅のように白濁した粘液が垂れ――。
プルルルル
プルルルル
プルルルル
扶桑「……」
??「……」
二人「はあ~っ」ガックリ
提督「こんな時に誰だ、一体」
提督「せっかく、『鬼畜孕ませプレイ』を楽しんでいたのに……」
扶桑「余韻が大事なのに……」
扶桑「はあ……不幸だわ」
プルルルル
提督「まあ、直通の電話だ」
提督「出ないわけにはいかないな」ハァ
提督「もしもし?」ガチャ
提督「ん? ああ、お前か」
提督「久しぶりだな。元気にしていたか?」
提督「私は変わりない。いつものままさ」ハハハ
提督「……なに? おお、そうか!」
提督「うんうん、待っているぞ!」
提督「ああ、ああ」
提督「ああ。ではな!」カチャン
提督「ふふふ」ニコニコ
扶桑(……誰だったのかしら?)キョトン
扶桑「提督? どうかされましたか?」
扶桑「そのように浮き足立って……」
提督「ん? ああ、それがな」
提督「この泊地に、妹が来るんだよ!」ニコォ
提督「新人研修の一環として、一ヶ月間、私の補佐官を務めるそうだ」ニコニコ
提督「いやあ、こんな偶然もあるものなんだな!」ニコニコ
扶桑「まあ……そうでしたか」
うれしそう(小波)
扶桑「……って、妹!?」ビクッ
扶桑「提督の親族の方ですかっ!?」
提督「ん? ああ、そうだ」
提督「6つ離れた妹でな」
提督「会うのはもう、久しぶりで……」
提督「って、あれ? 扶桑?」
提督「慌てて出て行って……何かあったのだろうか?」キョトン
~翌日 軍港にて~
提督「さて、連絡によれば、そろそろ船が見えるはずだが……」
提督「……」
提督「ところで、どうしたんだ、お前たち?」
提督「そのようにかしこまって……」
吹雪「い、いえっ」プルプル
睦月「補佐官殿が着任されますのでっ!」プルプル
如月「私たちも、相応の対応を、と」プルプル
提督「???」
提督「あっ、見えたぞ!」ニコッ
艦娘「っ!!!!」ビクゥッ!!
長門(つ、つ、遂に来てしまった!)プルプル
陸奥(お義母さまの――娘っ!!)プルプル
時雨(あの人の血を引いているということは……!)ガタガタ
夕立(きっと鬼神みたいな人っぽい~!)ブルブル
ザザザザザザザ……
ザザザザザザ……ザァァァ
ガラガラガラ……バン!
カン カン カン カン
スタ
T妹「……」
T妹「お久しぶりです、兄上」
提督「ああ!」
北上(えっ! うそっ!?)
大井(かわいいっ!!!!)
瑞鶴(お人形さんみたい……)
翔鶴(そのくせ、長い黒髪、白い軍服と帽子が凛々しくて――)
提督「元気そうだな、妹」
T妹「はい。兄上もお変わりなく」
提督「いやいや、変わったぞ。嫁がたくさんできた」ハッハッハッ
T妹「……そのことですが」
鈴谷「え~っ、うっそ、かわいいじゃ~ん!」ドヤドヤ
三隈「本当に愛くるしいですわね」ドヤドヤ
球磨「緊張して損したクマ!」ドヤドヤ
多摩「ママさんとは似ても似つかぬ可憐さにゃ」ドヤドヤ
T妹「……」
T妹「下がれ、艦娘ども」ギロッ
艦娘「えっ」ビクッ
T妹「艦娘ごときが馴れ馴れしいぞ」
T妹「軍規を忘れたか? それとも守るつもりがないのか?」
T妹「兄上はどうだったが知らんが、私が来た以上――」
T妹「風紀の乱れは、決して許さん」ギンッ!
比叡(ひ、ひえええ~!?)
霧島(この気迫は、まさに――!)
榛名(お義母さま――!?)
天龍「おいおい、新米少尉様が言ってくれるじゃねえか」
提督「っ!?」
天龍「センパイへの遠慮ってやつをどこに落として来たんだ?」ポンポン
天龍「ママのお腹の中か? ……え~?」ギロッ
龍田「ちょっ、天龍ちゃん!?」グイッ
天龍「まあ、いいからオレに任せとけって」ヒソヒソ
天龍「こういう生意気な奴は、最初にガツンと言うに限るんだ」ヒソヒソ
天龍「オラッ、威勢が良かった割には、ブルって声も出ねえのか!」
天龍「何とか言ったらどうだ! あ~ん?」グイッ
T妹「……」
T妹「……愚かな」
天龍「あ゛あ゛!?」グイッ!
天龍「……って、あっ?」
グルンッ!!
ズドオオオオオオオオオオンッッッッ!!!!!
龍田「天龍ちゃああああん!?」
金剛「ノォォォォォッ!?」
金剛「テンリューがスケキヨ・オブジェになっちゃったヨー!?」
龍田「天龍ちゃん、天龍ちゃん、しっかり!」グイグイ
天龍「あがががが……!?」ビクビク
長門(コ、コンクリートをぶち抜くほどの投げ技……!)
陸奥(お義母さまだわ! ここにプチお義母さまがいるっ!!)
T妹「……」
T妹「まだ、何か言いたい者はいるか?」
艦娘「いえいえいえいえいえいえいえ!」ブンブンブン!!
T妹「この際だから言っておくが、」
T妹「貴様ら艦娘を、私は義姉と認めはしない」
T妹「それどころか、兄上を堕落に導く魔女だと思っている」
T妹「兄上は日ノ本を守る稀代の知将ぞ」
T妹「その兄上を誑かすなど、言語道断」
T妹「私の目が黒いうちは――」
T妹「兄上に手は出させぬからな」ギロッ
T妹「そのつもりでおけ」
艦娘「は、はいぃ……!」ブルブル
T妹「それでは兄上、行きましょう」
T妹「私の部屋に案内してください」スタスタ
提督「あ、ああ」
提督「お、お前らっ! 『そういうこと』だ!」
提督「喧嘩を売るようなことはせず――」
提督「あと、天龍に修復剤をぶっかけてやってくれ~!」タタタッ
大和「は、はいっ!」
大和「……」
大淀「これはまた……」
明石「すごいお方が来ましたね……」
武蔵「直接的被害が出ただけ、義母上を上回るというか……」
扶桑「提督は『かわいい妹』とおっしゃってましたが……」
山城「これから先が思いやられそうですね、姉さま……」
天龍「あばばば……!?」ビクビク
龍田「天龍ちゃん! 天龍ちゃぁ~ん!!」
~客室~
提督「どうしたんだ?」
提督「駄目じゃないか、いきなり喧嘩しちゃ」
T妹「……」プイッ
提督「黙っていては分からないだろう」
提督「お前は母上と違って、お淑やかな子だと思っていたんだがな」ハァ
T妹「……兄上が悪いのです」ボソッ
提督「ん? 何か言ったか?」
T妹「いいえ」
T妹「それはそうと、兄上」
T妹「私は研修のためにここに来ましたが」
T妹「兄上の生活態度を上に報告する役目も仰せつかっています」
提督「え゛? そうなのか?」アセッ
T妹「はい」
T妹「前代未聞の重婚を、上は不安視しています」
T妹「トラック泊地は重要拠点の一つ。浮かれた気分のままでは指揮官は務まりません」
T妹「万が一にも作戦指揮に支障が出るようなら――」
T妹「結婚の取り消しもやむなしだと」
提督「そんなっ!?」
T妹「この一ヶ月で結果を出してください」
T妹「乱れた生活を正し、真摯に提督業に向き合い」
T妹「若者の規範となるように、常に心がけて行動してください」
T妹「そうすれば、私は『問題なし』の判を押しましょう」
提督「……なるほど」
提督「分かった!」
提督「私も最近、浮かれているなと思っていたのだ」
提督「いくら新婚とはいえ――快楽に身を委ねてはいけない」
提督「仮にも私はこの泊地を預かる提督なのだ」
提督「身も心も、前以上に引き締めねばな!」キリッ
T妹「兄上」キュン
提督「妹よ、私の行動に目を光らせるがいい」
提督「兄はお前に恥じない男となるぞ!」ドンッ
そう言って、提督は胸を叩いたのだが――。
結婚したてのほやほや夫婦。
若く健康な男と女たち。
セックスを覚え、毎日、サルのようにやりまくっている彼らが――。
鬼のように強い小姑が現れたとて。
我慢など、できようはずもなかった。
所用で出かけるので、一度休憩を挟みます。
再開は明日。終わるのも明日中を予定。
ではでは。
ダメみたいですね(呆れ)
~とある日 提督の執務室~
提督「……」カリカリ
提督「よし、哨戒任務のシフトはこれでいこう」
提督「近頃、潜水艦がうろちょろしているようだからな」
提督「水雷戦隊に活躍してもらおうか」
妙高「かしこまりました」ペコリ
羽黒「あの、私、みんなに届けてきますね」
提督「ああ、頼んだ」
妙高「……大規模反攻作戦の前兆でしょうか」
提督「いや、見せかけだ」
提督「敵輸送部隊の動き、潜水艦隊の動き、偵察隊の動き」
提督「全てが連動していない」
提督「中途半端だ。たとえ、そう思わせるための演技だとしても――」
提督「このままの状態で反攻に出ても、痛い目を見るのは向こうの方だ」
妙高「そう、ですか」
提督「ああ」
妙高「でしたら、それを哨戒部隊の皆さんに通知して――」
提督「不要だ」
提督「そのようなことをすれば、意識に緩みができる」
提督「油断が生まれる。そうすれば、必ず、そこを突かれる」
提督「大規模反攻があり得る」
提督「そう考えて動けば、最悪の事態にも対応できる」
妙高「――はい」
妙高「出すぎたことを言いました」
提督「構わん」
妙高「でしたら、先ほどの話は」
妙高「私の胸にしまっておきますね?」プルンッ
提督「……」ムラッ
提督「――いや、信用できんな」
妙高「……提督?」
提督「その胸のどこにしまうと言うのだ?」スクッ
提督「教えてもらおうではないか」スタスタ
妙高「あっ……提督……♪」ジュン
提督「右の乳房か? それとも左の乳房か?」
提督「まさか――谷間ということはあるまい?」
妙高「あ、あり得るかもしれません」ハァハァ
妙高「そう考えて動けば、最悪の事態にも対応できます」プチ プチ
妙高「それを教えてくださったのは――提督です」プルルン
提督「――うむ」
提督「よくぞ言った、妙高」
提督「では、存分に確かめさせてもらおう」
提督「お前の秘密の格納庫を――!」モミィ!
妙高「あっ……♪」ブルルッ
トントン
T妹「失礼します」ガチャ
T妹「輸送物資のリストを――」
T妹「――兄上?」
T妹「今、何をしようとしていたのですか?」
提督「い、いやっ、ちょっとな!」ハハハ
提督「妙高のバラストタンクの点検をしていてな!」ハハハ
提督「そ、それだけだ! 決して、やましい気持ちなどなかったぞ!」ハハハハハ
妙高「そ、そうなんです!」ウフフ
T妹「……」
T妹「そう、ですか」ジロッ
T妹「でも、そういったことは工作艦や妖精に任せてください」
T妹「――いいですね?」
提督&妙高「……っ!」コクコク
~またある日 廊下~
提督(南方海域で正体不明の深海棲艦が発見された、か)スタスタ
提督(さては、南方棲姫め……また進化を遂げたな?)スタスタ
提督(負けてはいられないな。こちらも『改三計画』を推し進めよう)スタスタ
?「キャッ!?」ドンッ
提督「おっと」ダキッ
バサササー!
潮「す、すみません! すみません!」
潮「私、どんくさくって――!」アタフタ
提督「なんだ、潮か」
提督「謝罪はいい。気にするな」
提督「それより、怪我はなかったか?」
潮「あっ、はっ、はい」
潮「で、でも、書類が散らばっちゃって――」
潮「す、すみません。すぐに片づけますね?」アセアセ
提督「私も手伝おう」スッ
潮「そんな!? 提督にそんなことをさせるわけには――!?」
提督「このまま黙って見ているなど、ましてや、この場を立ち去るなど、できようはずもない」
提督「――そうだろう?」ニコッ
潮「~~~~~っ!」カァァ
潮「は、はい」ポッポッ
潮「うんしょ、うんしょ」フリフリ
潮「えっと……よいしょ」フリフリ
提督「……」ジー
提督(大きな胸とお尻が――)
提督( 揺 れ て い る )
提督(……)ムラムラッ
提督「……悪い子だ」ダキッ
潮「え、えっ!?」ビクッ
提督「男の前でそのように尻を振って――」
提督「――誘っている」
提督「そう思われるとは、考えなかったのか?」モミィ!
潮「あ、あんっ!」ビクッ
潮「ち、ちがっ」
潮「違います、私ぃ……」ウルウル
潮「そんなつもりじゃ……」ハァハァ
提督「どうした、息が荒いぞ?」モミモミ
潮「そ、それは提督が……」ピクッ
提督「もうすっかりその気になっているじゃないか」ニヤリ
潮「ち、違います」ハァハァ
潮「違うんですぅ……」ハァハァ
提督「何が違うだ。このように――乳首を尖らせて!」ギュウ!
潮「あああんっ!?」ビクビクッ!
提督「嘘つきは悪い子だ」
提督「そして――悪い子には罰を与えないとな」グッ
潮「あっ、て、提督のぉ……」ドキドキ
潮「こんなに、固く……!」ドクン ドクン
T妹「――兄上?」ヒョコッ
T妹「今、何を――」
提督「おおっ、潮!」
提督「そんなところにも書類が飛んで行っているぞ!」
潮「あっ、はっ、はい! 本当ですね!」
潮「すみません、提督! て、て、手伝っていただいて!」
提督「いやぁ、気にするな! 好きでやっていることだからな!」
二人「あははははは……!」ダラダラ
T妹「……」ジトー
~またまたある日 露天岩風呂『陸奥の湯』にて~
提督「ふぅ、しみるな……」カポーン
提督「一日の疲れが溶けていくようだ……」ハフゥー
提督「集めた家具コインを色々と無駄遣いもしたけれど――」
提督「この露天風呂は、作って正解だったな」ハハハ
カラカラカラ
提督「――ん?」
プリンツ「わー、姉さま姉さま! 空いてますよ!」タタタタッ
ビスマルク「そう。ゆっくりできていいわね」
プリンツ「はい!」
プリンツ「二人でぬっぽり――すっぽり? しっぽり?」
プリンツ「温泉を楽しみましょう!」ニコニコ
ビスマルク「そうね。たまにはそれもいいわね」
プリンツ「はいっ!」ニコニコ
提督(ど、ドイツの二人じゃないか!)ドキドキ
プリンツ「わーい!」タタタタッ
ビスマルク「待ちなさい。まず、簡単に身体を洗うのよ」
ビスマルク「湯船につかるのはそれから」
ビスマルク「欧州とは作法が違うの。貴女もいい加減、慣れなさい」
プリンツ「あっ、す、すみません」シュン
プリンツ「ゴーにイってはゴーに従え、と言いますものね」
ビスマルク「そうよ」
ビスマルク「まあ、私が色々と教えてあげるわ。来なさい」
プリンツ「はいっ!」パァァ
プリンツ「でも、日本って変わってますよね」ザパァ
プリンツ「このヘッチマーってなんでしょう? 植物? 木の根?」コシコシ
ビスマルク「それはレンコンを乾かしたものよ」ザパァ
ビスマルク「乾く前のものを食堂で見たことがあるわ」コシコシ
ビスマルク「貴女も食べたことがあるでしょう? キンピラに使うあれよ」ザパァ
プリンツ「へー、そうだったんですかぁ!」ザパァ
プリンツ「キン・ピラー、美味しいですよねぇ」ニコニコ
キャッキャッ ウフフ
提督(……)
提督(違う、違うぞ、ビスマルク……!)
提督(ヘチマはヘチマだ……!)
提督(ううむ、それにしてもすごい迫力だ)
提督(さすが欧州人――日本人とはまた違ったスタイルのよさがある)
提督(発育も素晴らしい)
提督(四つの果実や桃尻が、たわわに実っている――)ムクムクムク
プリンツ「あれーっ!?」
プリンツ「Admiralさん! いつ入ってきたんですか!?」ビックリ
提督「っ!?」ビクッ
提督「い、いや、私は先にここにいた」
ビスマルク「あら。それなら話しかけてくれてもよかったのに」
提督「声をかけそびれてな……」
提督「それに、使用中のかけ札があっただろう?」
提督「誰かが入ってくるとは思わなくて、驚いていたんだ」
プリンツ「そうだったんですかー」ヘェー!
ビスマルク「それは見落としていたわね」
ビスマルク「それなら、出ていきましょうか?」ザプン
プリンツ「どうしましょう? Admiralさん」ザプン
提督「そんなことを言って、もう、湯につかっているではないか……」
提督「それもわざわざ、私の両隣に」
提督「仕方のないやつらだ」ハァー
ビスマルク「ふふっ」
プリンツ「えへへ♪」
ビスマルク「それにしても貴方、すごい妹がいたのね」
提督「ん? ああ」
提督「あいつは母上の血を色濃く継いでいてな」
提督「戦闘能力もさることながら――」
提督「その聡明さには、私も敵わないところがある」
プリンツ「その割には乱暴ですよね!」プンプン
プリンツ「いきなりやってきて、エッチ禁止ー! だなんて!」プンスコ
提督「うーん……」
提督「思い返してみれば、結婚取り消しなど変な話だが――」
提督「まあ、あいつにはあいつの考えがあるのだろう」
ビスマルク「でも、貴方――」
ビスマルク「そろそろ辛いんじゃない?」
提督「ん? 何がだ?」
ビスマルク「性欲のことよ」
ビスマルク「男の人は特に――出さないと、辛いのでしょう?」
提督「うっ……ま、まあ」
プリンツ「だったら――」ムギュ
プリンツ「私たちが、手伝いますよ?」ヒソヒソ
提督「うっ」ゾクゾク
ビスマルク「ここはこんなに苦しそうじゃない」ギュッ
ビスマルク「さあ――上がって?」
ビスマルク「あそこのマットに、横になって?」
提督(どうする、どうする……!?)
提督(ここは手早く、手で抜いてもらうか?)
提督(それともローションぬるぬるドイチェランドサンドイッチを楽しむべきか!!)
提督(決断の時だぞ、T――!)クワッ!
ザザザザザ……
提督「……ん?」
ザパァ!!
三人「うわぁ!?」ビクッ
ポタ ポタ
提督「な、お、お前は――!?」
提督「妹ぉ!?」
T妹「……」ポタポタ
T妹「風呂場で女性を侍らせては――」ポタポタ
T妹「いけませんよ、兄上」ギロッ
提督「ひいっ! すまん!!」
T妹「貴女たちも――」
T妹「次は、ありませんよ」ギンッ!
二人「は、はひっ!」ブルブル
T妹「さあ、上がりましょう、兄上」グイッ
T妹「長風呂はいけませんよ」ズルズル
提督「わ、分かった!」ズルズル
提督「分かったから離してくれ!」ズルズル
提督「離っ、離し……」ズルズル
ア~レ~ェェェ…………
二人「ひえぇ……!」ブルブル
~またまたまたある日 会議室~
金剛「横暴デース!」ドンッ!
赤城「いくら風紀のためとはいえ――」
高雄「夫婦間に当然あるべく性交渉にまで口を出されるのは」
愛宕「いい気がしないわね~……」ハフゥ
摩耶「――どうする? あの女、締めちまうか?」
利根「そうじゃな。一度、あの天狗っ鼻をへし折ってやれば――」
天龍「や、止めておけ」ガタガタ
長門「天龍!?」
天龍「あいつの技を受けたオレだから分かる」
天龍「あいつは――人間じゃねえ」
天龍「いや、見た目は人間だ。成人前のガキンチョだ」
天龍「でも、そうじゃねえんだ! あいつはオレたち艦娘と同じような――」
天龍「人間の皮を被った、何かだ――!」ブルブル
艦娘(それは見れば分かる)
天龍「と、とにかく、オレは反対だからなっ!」スクッ
天龍「どうしてもやりたいなら、オレ抜きでやるか――」スタスタ
天龍「最低でも艤装してかかれよ!」スタスタ
天龍「そうでなきゃ、あいつには敵わねえぜ!」
バタンッ!!
艦娘「……」
長門「――だ、そうだが」
武蔵「どうする……?」
陸奥「いくら何でも、艤装まで持ち出すと洒落にならないわよ」
北上「でも、非武装状態だと敵う気がしないんだよね……」
吹雪「だとすると、結局は――」
大和「ええ。旦那さま――」
大和「私たちの提督に、お任せするしかありませんね――」
~同時刻 執務室~
提督「――調べさせてもらったぞ」
T妹「……!」ピクッ
提督「巧妙に偽装されてはいるが……」
提督「この風紀云々の指令書は、偽物だな?」
T妹「……」
提督「どうしてこのような真似をしたんだ」
提督「指令書の偽造、改ざんは、重罪だぞ――」
提督「そもそも、おかしいと思ったのだ」
提督「ハーレムのような重婚を認め、それ以前の『息抜き』も黙認していた上層部――」
提督「つまりは母上が、今となって口を挟むなど」
提督「私は種を撒き散らせ、とまで言われたのだぞ?」
提督「それがどうして、方針を急転換させるのか」
提督「この一週間、常に疑問を持っていた」
T妹「……」
提督「……黙っていては分からないだろう、妹」
提督「怒らないから話してくれ」
提督「事情によっては、このことは私の胸にしまっておこう」
提督「だから、さあ――」
T妹「……っ!」
T妹「――兄上には分かりませんっ!」タッ
提督「あっ、妹!?」
提督「……行ってしまった」
~トラック泊地 海岸~
T妹(馬鹿、馬鹿、兄上の馬鹿っ!)タタタタッ
T妹(艦娘を侍らせて――あのように鼻の下を伸ばして!)タタタタッ
T妹(私がどのような想いでいたか――!)タタタタッ
T妹(くっ……!)タタタタッ
タタタタッ タタッ
スタスタ……ピタッ
T妹「はぁ、はぁ、はぁ……」
T妹「はぁ……はぁ……」
T妹「……」
T妹(兄さま……)
提督『そーら、高い高ーい!』
T妹『きゃー♪』
提督『妹は可愛いな。自慢の妹だ』
T妹『そんな……』ポッ
T妹『わたし、兄さまとけっこんします!』
母上『ほほう? だ、そうだが?』
提督『茶化さないでくださいよ……』
提督『でも、そうだな』
提督『お前がもっと大きくなって、それでも結婚したいという気持ちがあれば』
提督『いつまでも兄妹二人で、仲良く暮らすのもいいかもな――』
T妹『っ!』パァァ
T妹『はいっ!』ニコッ
ザザァ……ザザァ……。
T妹「兄さまの、馬鹿」グスン
??「……」
??「ヒトリニ、ナルノヲ」
??「マッテイタゾ……」ヌッ
T妹「っ!?」ビクッ
T妹「何奴っ!!」バッ
ドスン
T妹「うっ……!?」
パタン
??「……」
南方棲戦姫「……」ガシッ
ザザザザザ……。
~数時間後 執務室~
提督「妹の姿がどこにもないだと!?」
大淀「は、はい。夕食の時間が来たので、探していたのですが……」
加賀「偵察機を放っても、影も形も見当たらなかったわ」
提督「な、な、何ということだ…・・・!?」ヘナヘナ
提督「やはりあの時、追いかけておくべきだったか……!?」
提督「ああ、ど、どうしたというのか。海に落ちたとでもいうのか?」
提督「それとも足を滑らせて、岩場の隙間に――!?」サァァ
長門(……そのどちらでも死にそうにないが)
提督「ああ、ああ、心配だ……!」ウロウロ
提督「そうだ! 空母総出で、もう一度偵察機を飛ばして――!」
暁「失礼するわ!」バタン!
電「た、た、大変なのです!」ハァハァ
長門「む? どうした、お前たち。そのように息せき切って」
雷「どうしたもこうしたもないわよ!」
響「トラック泊地近海に、南方棲戦鬼が――!」
提督「なにっ!?」ガタン
~夜 トラック泊地近海 海上~
南方「……」
T妹「くっ……殺せ!」
T妹「生きて捕囚の辱めを受けるぐらいなら――」
T妹「ましてや、兄上を呼び出す生餌に使われるぐらいなら、死んだ方がマシだ!」
南方「ソウハ、イカナイワ」
南方「ワレラニ、ナンドモ、ニエユヲノマセタアノオトコ」
南方「ヤツヲタオス、ゼッコウノキカイナノヨ」
南方「アナタニシナレテハ、コマルワネ」グイッ
T妹「むぐっ!?」
南方「アナタハ、ソコデ、ミテイナサイ」
南方「アナタノアニガ、ウミノソコニシズンデイクノヲ」
南方「ソノアトデ、アナタモ」
南方「アトヲオワセテアゲルワ……」
T妹(兄さま、兄さま……!)ポロポロ
T妹(すぐに舌を噛まなかった私を、お許しください……!)ポロポロ
T妹(すみません……!)ポロポロ
~十分後~
提督『南方棲戦鬼』ザザッ
提督『いや、その姿――また進化したのだな』ガッ、ピー
提督『南方棲戦姫とでも呼ぶべきか――』ガガガー
提督『いずれにしろ、大それたことをするじゃないか』ザザザッ
提督『私の妹を人質に取るとはな』ジジッ
南方「フン、ツウシン、カ」
南方「ドコニ、カクレテイル。オジケタカ?」
南方「マア、イイ。トラックキンカイハ、スデニ、フウサシテイル」
南方「ドコニカクレテイヨウト、スグニ、ヒキズリダシテヤル」
南方「ミロッ! コレハ、オマエノ、イモウトダ!!」
南方「ダイジナノダロウ? コロシタクナイハズダ!」
南方「ニンゲンハ、スグ、ジョウニナガサレルトキク――」
南方「デ、アレバ、オマエタチハワタシニ、テダシガデキナイ!」
南方「コウフクシロ! テイトクヨ、ワタシノマエニデテコイ!」
南方「コノテデ、キサマヲヒキサイテ――!」
南方「ゾウモツヲヒキズリダシ、コレマデノウラミヲ、ハラシテヤルワ!!」
T妹「ぐっ、ぐう~!!」ジタバタ
南方「――アバレルナ」ドスッ
T妹「むーっ!?」ガクッ
南方「サア、テイトク」
南方「コノコノ、イノチガ、オシイノナラ――」
南方「ゴフンイナイニ、スガタヲミセナサイ」
提督『――いいだろう』ジジッ
提督『お望み通り、出てきてやろうではないか』ザザー
南方「――フッ」
T妹(兄さま……!!)
提督「私は、ここだぁぁぁぁぁああああっ!!!!」ザパァ!!
南方「っ!?」
南方「ナ、ナニィィィィィィッ!?」
提督「妹は返してもらうぞ、南方棲戦姫」
提督「そして――今度こそ、貴様との因縁を断ち切ってくれる!!」グイッ
T妹(あっ!)グイッ
南方「クッ……!?」
南方「ニガスカ――」
南方「グアッ!?」ドゥン!
伊168「――海のスナイパー、イムヤにお任せ!」ザパァ!
伊58「魚雷さん、お願いします!」シュバッ!
呂500「がるるー!」シュバッ!
南方「オ、オノレ……!」
伊19「にひひっ、油断大敵なのね♪」
伊401「ほら、提督! 妹ちゃんもマスクとボンベをつけて!」
伊8「急速離脱します!」
南方「セ、セッコウハ、ナニヲシテイタ!?」
南方「ココマデノセッキンヲ、ユルスナド――!?」
提督『好機を手にし、足元が疎かになったな』ジジッ
提督『わざわざ視界が悪い夜に、泊地近海――我々の庭に出向いてくれるなど』ザー
提督『仕留めてくれと言っているようなものだ』ザザッ
提督『悪いが、貴様の部下は――』ザザー
提督『今ごろ、海の底で貴様を待っているだろう』ザッ、ザザー
南方「オ、オノレ……!」ワナワナ
南方「オノレ、テイトクゥゥゥゥァアアァアアアアア!!!!」
長門「――よし、潜水艦隊が十分に距離を取った!」
陸奥「今よ!!」
大和「大和、砲雷撃戦、はじめます!」ドォォォォォン!!
金剛「撃ちます! Fire~!」ドォォォォン!!
川内「待ちに待った夜戦だよ、っと!!」ドンッ! ドンッ!
神通「探照灯照射……突撃します、私に続いて!」ザァァァァ!!
那珂「那珂ちゃんセンター、一番の見せ場です!」キャピピピィ♪
ヒュゥゥゥゥ……
ドゥゥゥゥン!!!! ザザザァァァァァアアア!!!!
南方「イマイマシイ、カンムスドモメ……!!」
南方「ワタシハ……ワタシハ……ナンドデモ……!!」
――――カッ!!!!
……ドゥゥゥゥ……ン……
提督「……」
提督「どうやら、勝負は決したようだな」
提督「みんな、よくやってくれた」
提督「負傷者を庇いつつ、順次、撤退してくれ」
艦娘『――了解!』ザザッ
提督「……」
提督「終わったよ、妹」
提督「だからそんなに泣くな」
提督「もう怖いことはないからな」ギュッ
T妹「兄さま、兄、さま……」ポロポロ
T妹「すみま、せ……ごめんなさ……」ポロポロ
提督「……いいんだ」ナデナデ
T妹「~~~~~っ!!」
T妹「うわあああああん……!!」
T妹「あああああん! あああああ~~~……!」ギュゥゥゥゥ
提督「……」ナデナデ
提督(それから、妹は私に抱きついたまま――)
提督(トラック泊地に帰ってからも、ずっと、泣いていた)
提督(グスグスと鼻をすする妹を突き放すわけにもいかず――)
提督(その夜、私たちは、久しぶりに同じ布団で寝た)
提督(……夜も更けたころ、ようやく、寝息を立て始めた妹の)
提督(小さな頭をずっと、撫でていると――)
提督(この子がもっとずっと、小さかった時のことが)
提督(夢の中で、よみがえるようだった――)
~後日 軍港~
提督「もう本土に帰るのか、妹」
T妹「……はい」
提督「まだ任期は残っているだろうに……」
T妹「おめおめと敵の虜囚となったことに、母上がお怒りです」
T妹「相応の沙汰が、私には下されると思います」
提督「……そうか」
T妹「はい」
T妹「多分、お尻を百回くらいペンペンされます」
提督「……そうか」
提督「……死ぬなよ」
T妹「自信がありません」フッ
提督「それでも……」
提督「いや……」
T妹「……」
T妹「それでは、行きますね」
T妹「見送り、ありがとうございました」ペコッ
T妹「みなさんには――義姉上たちには、迷惑をかけたと」
T妹「伝えておいてください――」
提督「ああ、分かった」
提督「任せろ……」
T妹「……」
T妹「本当は……」
提督「……ん?」
T妹「本当は、私、兄上のお嫁さんになりたかったのですよ」エヘッ
T妹「ずっとずっと、そう決めていて――」
T妹「ずっとずっと、諦められなくて――」
T妹「遂には、ここまで追いかけてきてしまいました」
T妹「でも、兄上にとっては――迷惑でしたでしょうね」
T妹「実の妹に恋慕されるなど――」
提督「……」
T妹「……」
提督「………………えっ?」
T妹「えっ」
提督「いやいやいやいや……」
提督「えっ?」
T妹「あの、兄上……?」
提督「いや、お前……」
提督「色々と、勘違いをしているぞ?」
T妹「えっ」
提督「まず、私もお前が好きだ」
提督「嫁たちと同じぐらいに愛している」
提督「可愛い可愛い、たった一人の妹だからな」
T妹「あ、兄上……!」カァァ
提督「そして、結婚してもいいと考えている」
提督「戸籍上、内縁の妻、にもならないだろうが――」
提督「幼いころの約束通り、ずっといっしょに暮らしてもいい」
T妹「兄上、でもそれは……」
提督「まあ、待て」
提督「最後の一つなんだが――」
提督「私とお前は、半分しか血が繋がっていない」
T妹「えっ」
提督「私も最近知ったことだがな」
提督「何でも、母上は大乱交の末に我々を孕んだらしくてな――」
提督「私とお前の父親は、どうやら異なるようだ」
T妹「」
T妹「ち、父上は、死んだのでは――?」ワナワナ
提督「私もずっとそう思っていたのだがな」
提督「思えば、母上はそのようにおっしゃったことはない」
提督「どこかでお前たちを見守っているとは言っていたが――」
提督「まさかそれが、『相手が多すぎて誰が父親か分からない』」
提督「と、いうことだったとはな……」
T妹「」ガクガク
提督「だから、私とお前は半分しか血が繋がっておらず」
提督「子どもを作るリスクも、グッと下がるそうだ」
提督「――いや、逆に母上は『血が濃くなる』と言って」
提督「喜ぶかもしれんが……」
T妹「そ、そんな……」
T妹「だったら、だったら、私の人生の葛藤は……!」
T妹「何だったのか……!?」ブクブク
提督「わ、わーっ!?」
提督「妹が泡を吹いて倒れたーっ!!」
霧島「衛生兵ー! 衛生兵ーっ!?」
龍驤「あ、あかん! 呼吸が止まってるで!!」
青葉「あああ、このままでは明日の新聞に訃報がーっ!?」
初春「こ、これ、卯月! 何をしておる! ぷっぷくするのじゃ、ぷっぷく!」
卯月「ぷっぷくってなにっぴょん!?」
吹雪「じ、人工呼吸のことなのでは!?」
明石「みんなどいて! ク、クレーンで吊り上げるわ!」
香取「い、妹ちゃんは人間ですよ! 生身です!」
最上「うわーっ!? し、白目むいてるよー!!」
飛龍「やばいよやばいよ! だ、誰かなんとかしてー!」
蒼龍「直援隊を出します! みんな下がって!!」
長門「な、何をしているのだ、お前はーっ!?」
ワイワイ ガヤガヤ
ワイワイワイワイワイ!! ガヤガヤガヤガヤ!!
扶桑(……)
扶桑(どうやら……)
扶桑(あの一本の電話から始まった騒動は)
扶桑(新しいお嫁さんを加えて、まだまだ続くみたいです)
扶桑(提督と私たち、そこに一人を加えた日常は)
扶桑(これからもずっと、続いていくのでしょう)
扶桑(ですが、今は――)
提督「死ぬなー! 妹よ、死ぬんじゃない!」
ブッチュゥゥゥゥゥ!!
ワァァァァァァァ!!
Congratulations!!
扶桑(……ふふっ)
扶桑(ですが、今は――)
扶桑(これにて、一幕といったところでしょうか……)
ワイワイ ガヤガヤ
ワイワイ ガヤガヤガヤ……
~END~
おしまい
ここまで読んでくれてありがとー
もういい時間だから寝るわ。みんなもおやすみん!
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続きを下さい
お母様の株が下落中・・・
兄と妹で父親が違うってのは・・・