提督「艦娘と楽器やってみる」 (30)
提督「♪~♪~」
金剛「ねえ提督、なにしてるノ?」
提督「♪~…何って、楽器吹いてるだけだけど」
※>>1は楽器を吹き始めてからまだ日が浅い為、ここに出てくる音楽関連の知識には誤りがある恐れがございます。ご容赦ください。
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金剛「それで提督はなんの楽器を吹いてるんですカ?」
提督「これか?これはトランペットっていう楽器。結構メジャーな楽器だから知ってる人も多いとおもうぞ」
金剛「トランペット、ですカ。ねえ提督、私もそれを吹いてみていいですカ?」
提督「別に構わないけど、今ここあるのは俺のだけだからこれを貸すしかないけどいいか?」
金剛「No problemデース。むしろ提督の使用済みのものなんて大歓迎デース!」
提督「さすがに口つけたものをそのまま使わせるのはアレだからマウスピースは予備の物に替えとくぞ」
金剛「……」
マウスピース……管楽器の口をあてて息を吹き込む部分です。ここでは提督は金剛に予備の物を使わせていますが、実際に楽器を吹いている人たちは間接キスなど気にせずに使いまわしている場合が多いです。
金剛「ー!ー!」スカー
金剛「…提督ゥ、全く音が出ないデース…」
提督「やっぱりいきなりは無理か」ハハハ
金剛「笑わないでくだサーイ…提督、どうやら私に楽器はムリみたいネー」
提督「いやいや、最初はみんなそんな感じだから(※個人差があります)。ほら、ちゃんと教えてやるから機嫌なおせって」
金剛「手取り足とり?」
提督「憲兵さんに睨まれない程度に、な」
提督「それじゃまず、楽器を置いて」
金剛「Why?楽器を吹くのに楽器を置いちゃうんですカ?」
提督「ああ。金剛にはまず、どうやって楽器から音を出すのかを教えときたいからな」
金剛「むぅ…分かりましタ。ところで、どうやって音を出すんですカ?」
提督「こうだ」
ブー
金剛「汚なッ!?」
提督「汚いとか言うなよ、せっかく人が教えてやってんのに」
提督「いいか、今やったのはバジングって言ってトランペットとかの金管楽器を吹くときに使うんだ」
金剛「それがですカ?簡単には信じられないデース」
提督「信じる信じないの問題じゃなくて実際こうなってるんだけど…まあいい、見てろ」
提督「こうやってバジングしたまま楽器を口にあてて…」
ブー・・・パー
金剛「!?」
提督「とまあ、こんな感じに唇を震わせて音を出している訳だ」
バジング…虫が飛ぶ時に鳴る羽音のような音を唇もしくはマウスピースを使って出すこと。ちなみにさっき提督が行ったのは唇だけのバジングです。
金剛「ふー!ふー!...うう、できまセーン…」
提督「ムリに力を入れないほうがいいぞ。そうだな、口だけでやるってのも難しいしマウスピースをあててやってみるか」
金剛「ー!ー!...やっぱり出ないんですケド」
提督「いや、そんなに口が開いてちゃ音は出ないって」
提督「音を出す時はこういうふうに軽く唇を閉じた状態からそのまま息を出すんだ。あまり力は入れすぎるなよ?」プー
金剛「分かりましタ。やってみマス」
ー・・・プッ、ププッ
金剛「!提督、鳴った!鳴ったヨ!」
提督「いいぞ、その調子だ。今の感覚でもう一回やってみるぞ」
金剛「ハイ!」
管楽器はサックスこそ至高
ブー・・・ブブー・・・
提督「よし、だいぶ良くなってきたな。そろそろマウスピースを楽器につけて吹いてみるか?」
金剛「ようやくですカ!」
提督「まあマウスピース吹いてるだけじゃつまらないしな。とりあえず、マウスピースでの感覚を忘れずに吹いてみて」
金剛「ハイ!私の実力、見せてあげるネー!」
・・・ププッ・・・プアー
金剛「ウーン、なんか提督が出してた音とは違う気がシマース…」
提督「まあ、初めてだから仕方ないって。金剛、ちょっとそれ貸してみ」
パー、パパー
金剛「おおー」
提督「とまあ、こんな音を出すイメージでやってみな?」
金剛「ハイ!」
提督「うん、けっこう慣れてきたところで音階ごとの指の振り分けにはいってみるか」
金剛「Yes!ようやくここまで来たネー」
提督「これを覚えれば曲とかも吹けるようになるしな。一気にやれることが広がって楽しくなるぞ」
金剛「前置きはいいカラ、はやく教えてヨー」
提督「わかったわかった。トランペットには普通、3つのピストンが付いている。この3つの組み合わせでドレミファソラシドを吹き分けるんだ」
ピストン……楽器の中ほどにある円筒形の部品。手前から1番ピストン、2番ピストン、3番ピストンと呼び、楽器が出す音を変える重要な役割を担っています。音を出す時のピストンの組み合わせについては、ここでは省略します。
ドーレーミーファーソーラーシードー
金剛「どう、提督?」
提督「驚いたな。初めてなのに1オクターブ(ド〜1つ上のド)吹けるなんて。大体の人はソやラあたりで詰まったりすることが多いのに」
金剛「エヘヘ、私だってやればできるんだヨ?」
提督「スゴイスゴイ。それじゃ次はー
大淀「お取込み中失礼します、提督。お楽しみのところを申し訳ないのですが、もう時間も遅いので…」
提督「え、もうそんな時間?すまん、全然気づいてなかった」
金剛「Wow、もう2100を過ぎてましたカ。sorry,大淀」
大淀「いえいえ。それでは私はこれで失礼します」
提督「おう、また明日な。っと金剛、そういうことだから今日はここまでだな」
金剛「ちょっと残念だけど、しょうがないネー。あ、提督にお願いがあるんですケド」
提督「なんだ?」
金剛「この楽器、明日まで借りていってもいいかナ?」
提督「まあ構わんが。部屋で練習でもする気か?」
金剛「まあそんな感じネ。提督、今日はお疲れ様でしタ。また明日もよろしくネ!」
取り敢えず一旦ここまで。この先もこんな感じで進んでいくと思います。
それより、次に出す楽器と艦娘決めないと…
>>9木管は吹いてみたいけどマウスピースが精一杯でした…
クッソ短いですが投下します
・「たまには、こんな夜もいいよね」
♪〜,♪♪〜
提督「?こんな夜更けに笛の音…いったい誰が…」
♪〜,♪♪〜
提督(まあ、悪くない。というかとても綺麗な音だな…ピッコロだろうか。しかしそれにしては篠笛の様なクセがついているように聞こえるな)
♪〜,♪♪〜
提督(もう2300を過ぎている。更にはあの煩い声も響いてこないとすれば…)
提督(明日あたり、声をかけてみるかな)
かなり短いですがここまで。もっと書き溜めしとけば良かった…
昨日久しぶりに楽器にスワブを通したらバケモノが出てきました。ここまでほったらかしてた自分を殴りたい。
投下します
ー翌日ー
川内「うう、眠い…」
神通「また夜遅くに部屋を抜け出してたんですか、姉さん」
川内「いやいや、昨日は早めに切り上げて静かにしてたからセーフセーフ…あ、間宮さん、今日は焼き魚定食ご飯少なめで」
神通「朝からフラフラな時点でセーフじゃありませんよ…あ、私と那珂ちゃんも同じもので」
那珂「確かに昨日の夜は静かだったけどー、いったい何してたのさ?夜更かしはお肌に悪いよー?」
川内「いやまあちょっと、ね…あ、提督おはよー」
提督「おう、おはようさん。相変わらず朝はテンション低いなお前…間宮さん、いつものお願いね」
神通「おはようございます、提督」
那珂「おはよー。ねえ提督、また川内ちゃんが夜中に抜け出して何かしてたみたいなんだけど提督からも何か言ってよ」
提督「ああ、ちょうど俺も昨日の夜について川内に話したい事があったんだ」
神通「それは良かったです。夜更かしは翌日の出撃に支障が出やすいからやめてくださいって良く言い聞かせてください」
川内「ちょっと二人とも、そんなに言わなくてもいいじゃん。夜は私の人生だよ、人生」
提督「それで艦隊勤務に支障が出たら困るんだけどな。てか川内。昨日の夜、妙に綺麗な笛の音が聞こえたんだが。お前さん、何か知らない?」
神通(何か知らない?って...今ので大体察しましたけど、提督も面倒な方ですね)
那珂(なるほど、そういうことかー)
川内「あー…聞かれちゃってたか、アレ。ちょっと恥ずかしいかなー」
提督「やっぱりお前だったか。あれ程夜中に抜け出すのはやめろと言ってたってのに」
川内「分かってるけどさー。夜戦は私のライフワークだよ、ライフワーク。そうそうやめる事なんて出来ないって」
提督「ライフワークとまで言うか…」
神通「はぁ…」
那珂「あはは…」
提督「まあ、夜間に寝所を抜け出した事は規則違反だが今回は不問にしておいてやる」
川内「おお!提督もいいとこあるじゃーん」
提督「人の言うことは最後までよく聞け。その代わり、昨日の夜の事について話したいから本日の訓練が終わり次第、執務室まで来ること」
川内「うええ、めんどくさ…」
那珂「いやー、那珂ちゃん的にはこれだけで済んで良かったと思うけど?」
神通「て、提督、いいんですか?そんな甘くて」
提督「確かに俺自身甘いとは思うが…まあ、その…なんだ。川内、昨日吹いていた物も持ってこいよ」
川内「!わかった。楽しみにしててよ」ニヤリ
神通「ちょ、提督!」
那珂「いやー、これはもう提督もダメみたいだねー」アハハ
神通「まったく、もう…」
今回はここまで。たぶん次から楽器に入れると…いいなぁ
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