【安価】京太郎「お前が俺を忘れても、俺は必ず奪い返す!」咲「誰……?」 (275)



・もはや出涸らしとなりつつある京太郎の育成安価スレ

・須賀京太郎が力を求め、渇望する物語

・恋愛描写もあります

・キャラの性格改変 声ネタもあるかも

・育成スレ初めてなので、よそ様のシステムをリスペクト(パクリともいう)


<<ストーリー>>
・基本的には京太郎が麻雀で力を求める物語
・その目的は――
・相棒ポジのヒロイン募集中

<<ステータス>>
・育成当初は弱いのが当然なので、簡易的なステータスを用意します
・物語の進行に従って細分化したステータスを作ります

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 ~はじまり~


 俺の名前は須賀京太郎
 どこにでもいるような、元スポーツマンの高校生

 成績は普通、これといった特技も無い
 女っ気も無く、今までに彼女が出来たことも無い

 だけど、そんな俺にも一人だけ……友人以上の関係を持つ女がいる

 それが、あの――


咲「あ、京ちゃん! 早いね!」


 宮永咲
 俺にとっては、いわゆる腐れ縁という奴だ


京太郎「おっす。今日は早起きしたんだよ」


 中学の頃からずっと同じクラスで、席もほとんど隣同士
 こいつは見た目こそちんちくりんで、口うるさい奴だがこれで可愛い部分もある


咲「ねぇねぇ、京ちゃん。この間貸した本って読んでくれた?」

京太郎「ん? あぁ、読んだけどあんまり面白くなかったな」

咲「えぇー!? 嘘ー」

京太郎「好みの問題だろ?」

咲「むぅ……でも、私は京ちゃんと同じ趣味がいいな」ボソッ

京太郎「?」

 
 お互いの間に、恋愛感情があったかどうかなんて定かじゃない
 ただ、隣にいるだけで

 傍にいるだけで――俺達は幸せだったんだ

 そう


咲「……ねぇ、京ちゃん。いよいよ、もうすぐだね」

京太郎「……ああ」


 あの日までは



 【部室】


京太郎「しっかし、咲がまさかこんなに将棋が強いなんてなー」

咲「お正月はよくやっていたからね」

久「でも大したものよ。お陰で今度の全国大会も優勝間違いなしだわ」

まこ「そうじゃな。今年こそ、団体戦優勝じゃ」

 俺と咲は学校の将棋部に所属している
 俺は単なる気まぐれで入ったんだが、まさか咲があの全国チャンピオンの妹だったなんてな

和「あ、須賀君。二歩ですよ?」

京太郎「うぇっ!?」

優希「あははは、ばーか! 気を緩め過ぎだじぇ!」

京太郎「くそぉ……」

咲「ふふっ」

 対する俺は激弱の部員
 県予選でも初戦で敗退して、今じゃ雑用を買って出るくらいしか取り柄がない

京太郎「……」

 この世界では将棋が野球やサッカーのように人気の競技になっている
 世界の将棋人口は一億を突破し、プロリーグの試合は毎日のようにテレビ放送されているくらいだ

 そんな世界で、咲は将棋に愛されている
 強く――そして、誰よりも美しく将棋を指す

 俺なんかとは、大違いだ

和「では飛車角落ちでやりましょうか?」

京太郎「情けはいらねぇ! もういちどだ!」

 俺は咲にコンプレックスを抱いていたのかもしれない
 でもそれ以上に憧れていた

 咲の持つ、天性の――センスそのものに



和「王手です」ピシッ

京太郎「あぁ、また負けた」

優希「だらしない犬だじょ」

京太郎「うっせーなぁ」

久「そろそろ休憩にしたら?」

まこ「そうじゃな。京太郎、少しは頭を冷やした方がええのぅ」

京太郎「それもそうっすね」

咲「京ちゃん、大丈夫?」

京太郎「当たり前よ。ちょっくらトイレに行ってくる」

 俺は焦っていた
 咲に追いつけない自分に、誰からも必要とされない焦燥感に

 だから、俺は――

咲「……いってらっしゃい」

京太郎「ああ」


 バタン


 咲の……不安そうな顔に気付けなかった


 ズズズズッ


?「……」スタッ

久「え?」

?「……宮永咲」

咲「!?」ゾクッ

まこ「な、なんじゃコイツ!? いきなりどこから……?」

?「雑魚に用は無い。消えて」ブゥーン

 ゴゴゴゴゴ  ガシャーン



     【雀卓】



優希「じぇ? 机?」ビックリ

和「麻雀用の、卓でしょうか?」キョトン

?「……勝負」

久「ちょっと! どういうつもり!?」

?「……」クスッ

咲「どう、して……?」ワナワナ



【男子トイレ】

京太郎「ふぃー」ジョボボボ

 どうにかして将棋で強くなれねぇかなぁ
 って、言っても――俺頭悪いから、向いてねぇのかも

京太郎「なんてな」ブルブル


 キャアアアアアアアアアア!


京太郎「え?」

 なんだ、今の悲鳴……?
 部長の声に、聞こえたけど

京太郎「くそ! 何があったんだ!?」

 俺は走った
 胸の中を駆け巡る、嫌な予感を必死に否定しながら

 何もあるはずがないと

 あの扉の向こうには、いつもの光景が広がっているのだと


 俺は――


京太郎「咲っ!! みんな!!」バタンッ

 
 信じたかった


和「……すが、くん」シュゥゥゥン

 カラン コロン

和牌「」チャラッ

京太郎「!?」

まこ「うっ……」シュゥゥゥン

 カラン コロン

まこ牌「」チャラッ

京太郎「和!! 染谷先輩!?」



 目の前で牌に変わった和と染谷先輩
 意味が分からなかった

 俺は夢を見ているのか?

優希「きょう、たろぉ」ガクッ

久「須賀、くん……」フラフラ

京太郎「部長! これは一体!?」

 半死人の状態で倒れそうになる部長達を支える
 しかし、その体はもう――

京太郎「あ、ぁっ……」

久「奴らは、麻雀で……うっ」

京太郎「部長!?」

優希「咲ちゃんは、さらわ……」シュゥゥゥ

 カラン

優希牌「」ジェーン

京太郎「優希!!」

久「聞き、なさい……須賀君」シュゥゥ

京太郎「!?」

久「咲は、もう……」シュゥゥゥ

 カランコロン

久牌「」チャラ

京太郎「う、うわぁぁぁぁぁっ!?」

 部室には俺だけが残された
 他には誰もいない

 四つの、麻雀牌を残して

京太郎「どうなってんだよ! 何が、一体何がどうなってんだよぉぉぉぉっ!!」

 俺の叫びは誰にも聞こえることは無い
 なぜなら、それ以上の叫びが――悲鳴が


 キャァアアアアア ウワァアアアアアアアアアアア


京太郎「!?」ダッ


 ギャアアアア! ダレカァァ!! ウワァァァ!!

 目の前に広がる、凄惨な光景
 麻雀を無理やり挑まれ、敗北した者が牌に変えられていく光景


京太郎「なんだよ、なんだよこれ!!」


 この日、平和だった俺の世界は滅びた
 人々は突如攻め込んできた謎の雀士達によって蹂躙され

 まるで、ハンティングゲームの獲物のように――


京太郎「……咲、みんな」フラフラ


 俺は、彷徨うことしか出来なかった
 大切な仲間の形見を胸に抱き――崩壊する街を歩いた

 でも、誰からの返事も無かった


京太郎「……」バタン

 俺の記憶はここで途切れている
 何もわからずに、俺の世界は終焉を告げた

 俺は、一体――俺たちは、一体


京太郎「……」

牌「」パァァァァァァァ


 バシュンッ




 【麻雀次元 清澄】


 ピピピピ 

京太郎「……んぅ」モゾモゾ

 あれ? ここは、どこだ?
 俺は確か――

須賀ママ「こら、京太郎! いつまで寝てるの?」

京太郎「母さん? あれ?」

須賀ママ「今日から高校生なんだから、しっかりしなさい」

京太郎「は? え?」

 俺が今日から高校生?
 何言ってるんだ母さん?

京太郎「もう八月だろ?」

須賀ママ「あんたまだ寝ぼけてんの? いいから顔を洗ってらっしゃい!」

京太郎「……?」

 さっきまでの地獄のような光景は夢だったんじゃないのか?
 というより、まるで意味が分からんぞ

京太郎「……まぁ、いいや」

 なんだっていい
 俺の仲間が、家族が消されたあの光景が全て夢だったなら

京太郎「……」

 ピンポォーン

京太郎「!」

須賀ママ「京太郎ー! アンタの彼女が迎えに来たわよー」

京太郎「彼女? って、ちげーよ母さん!」

 また咲のことを彼女だって
 はぁ……いい加減辞めてくれよな

 でもまぁ、いいや
 またこうして、咲と会えるんだから

京太郎「今行くー!」


 そうだ、全て夢だったんだ
 あれは全部――悪い夢


京太郎「悪いなー、起こしに来てもらってー」スタスタ

?「……」ニコッ

京太郎「え?」

 だから、これだってきっと

京太郎「だ、誰……?」


 悪い夢なんだ


 プロローグ終了、ネタが分かるデュエリストがいてくれて嬉しい

 最初の安価
 京太郎の幼馴染に成り代わった人物とは?

 ↓1~5 で多い方

1 宮永照
2 大星淡

 



京太郎「(なんだよ、これ)」

 玄関先に居たのは、俺の知るちんちくりんの角娘じゃなくて……
 
?「もぉ~! この超ウルトラギガント可愛い女の子を待たせるとは何事か!」

 スタイル抜群
 綺麗な金髪を腰元以上に伸ばした――


?「今日のお昼ご飯は、おごって貰うからね?」


        /   /  //  . :〃  . :iト、|:. |             ヽ    ヽ  ヽ
      乂 .′ / ,イ .:/ !   . :i| |:. |\: .                  ハ
      .′ i`ーァ′/ ! .:i |   . : | |:. |  \: .  ヽ: .  ____ i-‐ ´   .
     .′  !/ . : ′| .:| |   . : | |:. |   \: .        ̄| ̄ ̄ `ヽ:
        /i|  :|. :|  | .:| |   . : ! |:. |_,,-‐====‐\   . : :|   . :|: . i
    j〃 . :i|  :|. :|‐===┼-  | : j   -‐     \: .    . : |   . :|: . |
    /  . :i|  :{. :!  \八  . : | jノ   , -‐ __,,.⊥   . : }   . :|: . 人
   ′ . : 八  Ⅵ ≫=ミ、 . : !     ≫≦Y⌒'マハ:、  . : .′ . :|: . : .\
   i . :i    . :\{ハ 《  )i:::::::ハ\{     ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : /  . :/!: . \: .\
   | . :|   . :i   '. ヾ い;::::::jj         八∨乂 _;ノ:ノ  . :/  . :  |: .    : .`ー-
   | . :|   . :| . :| . :l'.   V辷ク            ゞ゚-‐ '  . :/   . :/ . :|: .  .
   | . :|   . :| . :| . :|ハ               /    . :/   . :/ .:.:|: .    : .
   | . :|   . :| . :| . :| :.       ,        /  . . : .′ . / . : :|: .     : : . .
   | . :|   . :| . :| . :|  :.             /  ,. : ,イ  . :/  . : 人: .       : : : . . .
   |..:i:|   . :| . :| . :|   ゝ.     、   ノ .′ // / . : : /  . :.:/  \: .\: .
   l :从  . : :| . :| . :{   / > .        { /'   / . : / . : : .:′    \: .\: .
   乂{: \. : :!\〉、:\_/   . : .:〕jッ。.     . ィV`ヽ /. :/ . . : :/       \: .\: . .
    `\ \{   \;/  . : .://{{   ` ´ | |│ ,// . : .:/             \: .\: . .


 俺の知らない、少女だった



須賀ママ「あら、淡ちゃん。今日もありがとうねー」

淡「いえいえー! これくらい普通ですよー」

 淡、と呼ばれた少女は俺の母親と何事も無いように話している
 待てよ、その会話はいつも咲と母さんが――

須賀ママ「ほら京太郎! 早く着替えなさい!」

淡「なんならこの淡ちゃんが着替えさせてあげるよー」ニヒヒ

京太郎「あ、え? 待っていてくれ」スタスタ

淡「およ? 元気無いじゃん」

京太郎「……」スタスタ

 バタン

京太郎「落ち着け、俺。事態を整理しよう」

 今日はなぜか入学式の日
 そして、咲の代わりに変な女が俺を迎えに来た

 つまり、これは――

京太郎「まさか? いや、そんなことがある筈ねぇ!」

 ここはもっと情報を集めねぇと……

京太郎「よし、まずは携帯を確認だ」パカッ

 日付はやっぱり前に戻っている
 つまり、少なくとも俺はタイムスリップはしていることになるな

京太郎「それじゃあ、あの淡とかいう女は?」

 咲の代わりに存在する少女
 今度はアイツについて知る必要がある

京太郎「よし、まずは着替えよう」



 バタン

淡「おっ! 似合ってるじゃん学らーん!」ニコニコ

京太郎「あ、あぁ」

淡「ねねっ! それでそれで?」

京太郎「え?」

淡「私の格好はどう? 惚れちゃったかな~?」クルクル

京太郎「……」

 どうも何も、普段の格好を知らない
 かといって、妙な反応をするわけにもいかないよな

京太郎「か、可愛いよ」

淡「! ほ、ほんと?」ピタッ

京太郎「あぁ。すごく可愛いよ」

                _, -──-  .,_
               '´         `丶、
            /              \

           ,          /         \
.           /     .   /            ヽ
           ′     / /              `、
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         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕

淡「え、えへへっ……キョウちゃんが褒めてくれたのって、初めてかも♪」

京太郎「……」ズキン

 そうだ、確かこのやり取りは――



【将棋次元 四月】


京太郎「可愛いぞ」

咲「えへへっ! 京ちゃんが褒めてくれたのって初めてかも♪」ニコニコ

京太郎「大げさだなぁお前」ハァ



【麻雀次元 四月】


京太郎「……」ギリッ

淡「? どうかしたの?」

京太郎「あ、いや。なんでもない」


京太郎「行ってきます」

淡「行ってきまーす!」

 バタン

京太郎「……」スタスタ

淡「やっと高校生だねー! 中学と違って面白いといいんだけどさー」テクテク

京太郎「あ、あぁ」


 さて、どうやってコイツのことを聞き出せばいいんだろう
 それに、咲のことも――


淡「ねねっ! 何部にするか決めた?」

京太郎「何部って……将棋、かな」

淡「はいぃ!? 将棋!?」

京太郎「?」

淡「将棋って、おっさんくさーい! なんでなんでー?」

京太郎「なんでって、将棋は人気だろ?」

 競技人口ナンバーワンだしな

淡「はぁ? 将棋なんてドマイナーじゃん。時代はやっぱ麻雀じゃない?」

京太郎「まー、じゃん?」ズキンッ

 麻雀だって?
 あの、俺たちの世界を滅ぼした――あの!?

淡「そうそう。だって今じゃ街中で……」

 まさか、この世界じゃ将棋よりも麻雀が有名なのか?
 あの、悪魔のような競技が……

京太郎「ごめん。俺、麻雀は嫌いなんだ」

淡「およ? そうだったっけ?」キョトン

京太郎「あぁ。だから、その話は辞めてくれ」ブルブル

淡「あ、ごめん……」シュン

京太郎「(しまった。別にこの子は悪くないのに……)」

 俺は何をやってるんだ
 早いところ、情報を聞き出す方が先だというのに


京太郎「……ところでさ、淡?」

淡「んー? なになに?」

京太郎「宮永咲って、知ってるか?」

淡「宮永……咲?」

京太郎「ああ」

 まず確認すべきは咲の安否だ
 俺の傍にいたであろうコイツなら、きっと知っている筈だ

淡「うん。知ってるよ」

京太郎「!!」

 そうか、やっぱり咲はこの世界にもいる!
 よかった、じゃあこのまま学校に行けば――

淡「そりゃあの宮永姉妹の妹だからねー」

京太郎「……え?」

 宮永、姉妹?
 そりゃ、姉の方は全国チャンプで有名だったけど……

淡「凄い強いらしいね。きっと麻雀プロ入り確実だってさ」

 麻雀、プロ?
 待て、咲が強いのは将棋の筈だ

 麻雀なんて、打ったことも無い!

京太郎「お、おい……なんだよ、それ。それじゃあまるで」

 やめろ

 ちがう

淡「? だって、あの【有名人】の話でしょ?」

 そんなわけがない

京太郎「まるで、咲が――あいつが!」

 俺の知っている咲じゃなくて

淡「キョウちゃんもテレビで見たの?」

京太郎「……嘘、だ」


 別人だって、言いたいのかよ



京太郎「ありえない、そんなこと」ブルブル

淡「キョウちゃん? なんか変だけど、本当に大丈夫?」

京太郎「……なぁ、淡」フラフラ

淡「な、なに?」ビクッ

京太郎「その咲って人は――長野にいるのか?」

淡「ふぇ? いや、確か東京だったとおもうけど……」
 
京太郎「そっか。そうなのか……」

 うっすらとだが理解出来た
 俺はあの世界で死んだか、どうかして……この世界で蘇った

 それがどういう経緯だったのかは分からない

 ただ一つ、確信めいたことがあるとすれば

京太郎「この世界は、地獄だ」

淡「!?」

京太郎「麻雀が一番人気? 反吐が出るぜ……こんな世の中は」

淡「ちょ、ちょっと? どうしたの急に?」

京太郎「……」ギリッ

 コイツだって、ちゃっかり咲の居場所に居座っているが
 所詮はただの――


 ↓2

00~09 「敵だ」
10~29 「咲の偽物だ」
30~59 「他人だ」
60~89 「……」
90~99 「いや、コイツにとっては――俺は本物なんだ」



京太郎「咲の偽物だ」

淡「え?」

 そうだ
 俺の隣にいるべき幼馴染は、アイツだけ

 コイツじゃない

京太郎「離れろ」

淡「え? なに、なんか……怒らせるようなことした?」ビクッ

京太郎「お前なんか知らない。俺は、俺の傍にいるのはお前じゃない!!!」ガッ

淡「ひぅっ!?」ビクッ

京太郎「俺に近づくな!! アイツの、咲のような顔で俺に声をかけるな!!!」ワナワナ

淡「ま、待ってよ……あはは、冗談、でしょ? ねぇ」ジワッ

京太郎「うるさい! くそ、くそっ! くそぉ!!」

 俺は走り出していた
 この世界が許せないこともそうだが、それ以上に完全に孤独と化した自分が嫌だった

淡「キョウちゃん!」

 俺の知っている仲間はもういない
 咲も、和も、優希も、染谷先輩も、部長も――


淡「キョウ……ちゃん」グスッ


 みんなみんな――消えたんだ


京太郎「うわぁぁぁぁ!!!」


 京太郎の悪意が5上昇した

 

【須賀京太郎】
<能力>
・Unknown

<善悪値>
(45/100)

コンマのランダム形式で善悪値が変動するのは厳しいな


>>41
 システムは模索中なので、どんどん意見もらえると嬉しいです
 善悪は今後は選択などでカバーしていこうと思います



京太郎「ハァ、ハァ……」

 あれから俺は淡から逃げるように走り出していた
 誰も宛になんてならない

 俺は一人なんだ
 仲間も、何も――

京太郎「咲、みんな……」

 ビーッ ビーッ

京太郎「!?」

 なんだ、この音!?

アナウンス「対局が開始されます。一般歩行者はただちに対比してください。繰り返します」

京太郎「対局!?」

 おいおい、意味が分からないぞ
 ていうかなんだこの光!?

アナウンス「使用可能な雀卓を検索。セントラルに申請、オーソリゼーション」

 カッ! ジャゴォン

 

 【雀卓】 ウィィィィン



京太郎「!?」

 なんだあれ? 歩道のど真ん中に雀卓が現れたぞ!?
 いや、この光景には見覚えがある

 そうだ――あの時も

 俺の世界で急に雀卓が出現して!

??「さぁ! 勝負ですわ! 逃がしませんわよのどっち!」

?「あの、ですから私は勝負なんて……」


京太郎「あいつらか……!!!」



 後ろ姿しか見えないが、あのピンク髪の女の子に金髪の女が喧嘩を売っているらしい
 くそ! まさかここでも無理やり対局を強いられているのか!?

京太郎「おいっ! やめろぉぉぉ!!!」ダダッ

?「えっ?」

京太郎「下がってろ!! おい、てめぇ!!」ビシッ

??「な、なんですのアナタ! 今は対局前でしてよ!」

京太郎「無理やり嫌がる相手に麻雀なんてさせるんじゃねぇ!!」

??「別に無理やりじゃありませんわ! それに、一度始めた対局を……」

????「おやめください、透華お嬢様」サッ

透華「ハギヨシ!?」

ハギヨシ「そこの少年の仰るとおりです。このままでは学校に遅刻してしまいますよ」

透華「うっ」

ハギヨシ「それは彼女達も同じこと。勝負を挑むのは結構ですが、時と場合を」

透華「……それも、そうですわね」グヌヌ

ハギヨシ「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

?「いえ、私は別に」

京太郎「……」ギロ

ハギヨシ「! (彼のこの気迫、まさか!?)」ハッ


 ↓2

00~49 「(まるでそよ風のようだ)」
何も無し

50~99 「(なんて、強い瞳だ……)」
スキル【プレッシャー】を取得

ゾロ目「(底が、見えない)」
スキル【覇気】を習得


京太郎「っ……」ブルブル

ハギヨシ「(まるでそよ風のようだ)」

透華「ふん、足が震えていましてよ!」

京太郎「!?」

透華「どうやら本能的に私の強さを悟ったようですわね」ニヤリ

ハギヨシ「(それにしては、この怯えようは尋常ではない。彼は一体?)」

透華「ハギヨシ。セントラルに対局の中止を」

ハギヨシ「もう既に終えています」

透華「なら構いませんわ。それではのどっち、名も知らぬ少年……ごきげんよう」

 バタン ブロロロロ

京太郎「くそっ……」ハァハァ

 俺は、怯えてしまった
 畜生、雀士なんかに!! 俺は、俺は!!!

?「あの」

京太郎「あ、あぁ」

 今俺が助けた人か
 とは言っても、別に俺は礼なんて……

京太郎「だいじょ……」クルッ

?「助けていただいて、ありがとうございます」

京太郎「のど、か……?」ドクン

      l:..  / . : : : : : :/ l: : :.l.:|! : :.l: : :ヽ: :.',: : : :V:    :,ノ:..  |
      |:.. /  , : : : : : : / : |:jl: :|.:|| : :.ト、: : :ト、:ハ:.:.: :j!:   く/⌒  ,ノ
     〉: ,′ /: : / l: : /|:__:|:||: :|小、孑代汁仆|l|:. :||:   .:j|:.   〈
     く:. i  /: :.:,':.厶rj´|l : |从.:| ヽ \| ∨从|l|:. :|L _/⌒ヽ /
      |:. | :,'j: :.:.j|:.:||: :l 八_」_ \    ィf乏[うメ、|: :从: :/  ヽ.-r'
     L l :l | l: :|| 八,ィ圻圷、         {ト _jハ.}}:∧|:.:.:|    } ',
.      Ⅵ,| |:.从 { {{゙ {ト、_jハ        弋jy沙 /  i: :.:レi⌒jレ'´〉
       / 八::{:.:\  Vj沙′          ,,,,、   i: : :.:.:|:.:|:.:.|
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  ,. ‐く \ ヽ ∨:|:.:ll.   / /  /  : : :.:.:;/ ̄\ ヽ:.:.|: :.l
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    ',    ハ/} 厶rヒ'7 /.:/ /             ',::/:.:. l:.:.l
     厶r '´ ̄`Y´〉    ,′.:/ /  .:/            .::∨:.:.:. l:.:.l
   /       ∨     {:.:.:/ { .::/            .::/:.:.:.:.: |:.:.|

和「え?」

京太郎「和! なんで和がここに?」ガッ

和「ひっ!?」ビクッ

京太郎「牌から戻れたのか? 自力で脱出を? 和!」

 ドスッ!

京太郎「うっ?!」

ユーキ「彼女は和ではない」

和「いえ、和ですけど……って、ゆーき!? いきなり何をするんですか!?」

優希「あ、そうだったじぇ」

京太郎「がっ……」ガクッ

  



和「だ、大丈夫ですか?」

京太郎「あ、あぁ。悪い」

優希「悪かったじぇ。通りかかったらいきなりのどちゃんに詰め寄ってたから」

京太郎「(優希まで……でも、この様子じゃやっぱり俺のことを知らないようだ)」ギリッ

 フラフラ

京太郎「ごめん、知り合いに似ていたもんだから」

優希「のどちゃんに似てるなんて、相当レベルの高い女だじぇ」

和「?」

京太郎「なんにしても無事でよかった。えっと、二人とも清澄の制服だよな?」

和「はい。今日から一年生なんです」

優希「そういうお前も清澄の制服だじょ!」

京太郎「ああ。俺も今日から一年なんだ。よろしく」

 この世界の二人が俺を覚えていないのは当然だ
 そして、この二人はおそらく――

京太郎「俺は須賀京太郎。えっと、二人は和と優希でいいのか?」

和「はい。私は原村和です」

優希「片岡優希だじぇ」

京太郎「(やっぱり瓜二つだ。名前も一緒だし)」

 ただ、俺の世界の和は赤髪だったな
 優希はもっと胸が大きかったし……多少の差異はあるらしい

京太郎「ところで、和ってもしかして」

優希「そのとおり! 泣く子も黙る! インターミドルチャンプだじぇ!」

和「別に、大したことでは」

京太郎「それって、やっぱり麻雀の……だよな?」

優希「他に何があるんだじぇ?」

京太郎「いや、聞いてみただけだ」

 やっぱりそうだ
 俺の世界で将棋をやっていた人は、ことごとく麻雀をやっている

 くそ……どうして! 麻雀なんて!!



和「あの、よろしければ一緒に学校まで行きませんか?」

京太郎「え?」

和「助けていただいたお礼もまだですし」

京太郎「そんなのいらないよ」

優希「じぇー!? のどちゃんのお礼を断るなんて!?」

京太郎「……」

 俺は麻雀が嫌いだ
 いや、嫌いというよりは――トラウマなんだ

和「そうですか。では、また学校で会った時に」

京太郎「ああ。よろしく」

優希「達者でなー」フリフリ

 二人が去っていく
 俺は一人、その後ろ姿を眺めるしか出来ない

京太郎「……二人は、このまま麻雀部に入るんだろうな」

 俺は、どうすればいいんだろうか
 
京太郎「咲……」

 タタタッ

京太郎「ん?」

淡「あ、キョウちゃん!」

京太郎「……淡、か」

 咲の偽物
 咲の居場所を奪った紛い物

 俺は、こいつが憎い
 コイツは悪くないってわかっているのに――それでも!

京太郎「なんの、用だ?」

淡「っ」ビクッ

京太郎「お前なんか、俺の幼馴染じゃない!」

 きっと、向こうからしたら――意味不明なんだろうな
 嫌われちまうかもしれない

 でも、それでいいんだ

 だって、俺はお前の――知っている俺じゃないんだから

淡「……いい、からぁ」ボソッ

京太郎「え?」

淡「幼馴染、じゃな、ひっく、てもぉ、いい、っ、からぁ……ひっく」ポロポロポロ

京太郎「淡……」

淡「わた、わたしの、傍に、いてよぉ……」グスッ



京太郎「……」

 なんでだろうか
 元々の体の持ち主だったこの次元の俺の思い出の残留なのか――

 胸が痛い
 コイツなんて知らない人間の筈なのに

 どうしてだろう
 
 この泣き顔を見ていると、肩を抱き寄せたくなる

淡「うぅっ、う、ぅぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

京太郎「(でも、俺は……)」


 ↓2

1 咲のことは裏切れない

2 淡のことを抱き寄せる



淡「わぁぁぁんっ!」

京太郎「ごめん、俺が悪かった」ギュッ

淡「ふぇっ」

京太郎「どうか、してたよな……」

 俺は震える淡の肩を抱き寄せる
 そうだ、こいつは何も悪くないんだ

 憎い麻雀世界の人間だとしても
 咲の居場所に成り代わった奴だとしても

京太郎「(本当は逆なんだ。俺が、コイツの幼馴染の居場所を奪ったんだ)」

 俺にできることは――コイツの幼馴染であった【須賀京太郎】を演じること
 それだけなんだ

淡「キョウ、ちゃん……」ジワッ

京太郎「ごめんな。もう、あんな酷いこと言わないから」

淡「うぇぇぇっ……ばかばかばかばかばかっ!! もうっ! しんじらんないっ!!」ポカポカポカ

京太郎「ごめん」

 本当に、ごめんな

 京太郎の正義値が5上昇した


【須賀京太郎】
<能力>
・Unknown

<善悪値>
(50/100)


 そして、それから一週間が経った
 俺は数ヶ月前と全く変わらない入学式を終えて、同じクラスに割り振られた

 当然隣には淡がいる
 そして、咲と同じように――周りは俺たちを夫婦のように扱う

男子「いい嫁さんだなァ」

淡「もぉ~~! だからちがうってばぁ~」ニヘラァ

京太郎「……淡、飯食いに行くぞ」ガタッ

淡「あ、うん! 待ってよー」トコトコ

 本来ならこのあと、俺が咲を将棋部に誘うことになる
 そして県大会優勝、全国大会へ

 でも、そんなことは起きない

 俺は麻雀はおろか将棋も始めなかった

 この世界の和や優希、染谷先輩や部長にも近づかないでいる

淡「ねーねー! レディースランチ頼む?」

京太郎「ああ。半分こずつにしてくれるか?」

淡「うんっ!」ダキッ

 いいんだこれで
 どうせ、咲も和達と同じように――俺のことを覚えちゃいないんだろうし

 



【食堂】

京太郎「……」モグモグ

淡「でねー、隣のクラスからもいい嫁さんだってさ」テレテレ

京太郎「そうか?」

淡「もぉー、ちゃんと聞けよぉー」グリグリ

京太郎「聴いてる聴いてる」

 一週間も一緒にいれば、嫌でも淡と咲の相違点が見えてくる
 淡は活発で、少々暴走の気があるが……いい奴だ

 でも、それでも俺にとって――


TV『アマチュア大会を制したのは宮永照選手! やはり強い!!』


京太郎「?」

 あれは……


【TV 映像】

記者「優勝おめでとうございます」

照「まさか優勝できるとは思っていませんでした」

記者「今大会は妹さんと一位、二位フィニッシュですが感想は?」

照「妹は私以上に才能があるので、今後に期待しています」

記者「妹さんへのインタビューは可能ですか?」

照「今日は会場に来ていると思うので……」



京太郎「!?」

 咲が――テレビに映る!?
 



【TV 映像】

照「咲」

 スタスタ

咲「……どうも」ペコリン



京太郎「咲……!」

淡「……」ジィー


記者「咲選手! もうすぐ都大会が近いですが、自信の方は?」

咲「特に無いですけど……全国大会には出場したいです」

記者「目標が低いですね。優勝も無理ではないと、皆思っていますよ!」

咲「でも、私は――勝つ為に麻雀をしてるわけではないので」

照「……咲」

記者「それはどういう意味なんですか?」

咲「……探してる人がいるんです」



京太郎「!?」ガタッ

淡「きゃっ!?」

 咲が、人を探している!?
 それって、まさか――



咲「全国大会なら、きっとその人に会えると思うんです」

記者「その人は友人ですか? それとも恋人ですか!?」

咲「その人は――私の」


 ブツンッ


京太郎「!? テレビが!?」

淡「……あ、ごめんね。消しちゃって」

京太郎「淡!? お前!?」

淡「もう食べ終わったし、教室に戻ろうよ。ね?」ニコニコ

京太郎「……あぁ、そうだな」



 咲は誰かを探していると言った
 それに、あの感じ――

京太郎「(俺の世界の咲と、瓜二つだった)」

 俺の世界とこの世界では、同一の存在に若干の違いが見られる
 和の髪の色や、優希の体型がそうだ

 つまり、もしかすると――あの咲は?

京太郎「俺と同じ次元の、咲?」

 可能性は有り得る
 もし、そうだとしたら――

京太郎「……」ブルブル

 やれるのか? 俺に
 でも――咲は、きっと俺を捜してくれている

 なら、俺は! 俺はァ!!!

京太郎「……っ」ブルブル

淡「……」ジィィィィ


【放課後 麻雀部 部室】


京太郎「……」

 驚くべきことだが、この世界では麻雀の強さがものを言うらしい
 揉め事があれば麻雀で解決することもあるくらいだ

 そして、その為に全国のほとんどの通路で雀卓を展開することが可能なんだとか

 そんな狂った世界――

 俺の世界を滅ぼした元凶である麻雀

 その力を手にすることは、辛い
 でも――咲の為なら

京太郎「俺は! 戦うっ!!」

 ギィ、ィィィィ……



 これが俺の雀士としての戦いの始まり
 だけど、この時の俺は何も知らなかった

 どうして、俺の世界は滅んだのか

 そしてこの世界の咲の存在が―― 


咲「……お姉ちゃん」

照「咲、あの世界のことはもう忘れるの」ギュッ

咲「うん。何も――思い出さない」フルフル


 俺にとって、重要な意味を持つということに


淡「……宮永、咲」ボソッ

 ガリッ

淡「渡さない、京ちゃんは……私の、なんだから」ボソボソ


 俺たちを動かす運命の歯車は今――
 回り始めたんだ



 導入はここまで
 次回から京太郎の育成が始まります

 まず、ステータス

【須賀京太郎】
<能力>
・火力  点数の高さに関わります
・速度  和了率に関わります
・守備  振込率に関わります
・幸運  全ての要素に関わります
・オカルト 能力の使用や、強さに関わります

<善悪値> 
(50/100)  ゼロに近いほど取得する能力が凶悪になりますが……人格はお察し


 見てる人いないかもしれませんが、質問や意見などあれば受け付けます
 無いようなら初期ステ決めをやりますよー

善悪値によって行動選択肢やコンマに影響が出たりするの?

淡ルートはありますか(迫真)


>>70
 選択肢や判定後の行動は変わります


※ 淡に対するスタンス

80の場合
京太郎「咲を助け出すんだ! 淡、俺に協力してくれ!」

50の場合
京太郎「咲を助けるのは俺の役目だ! 淡の力に頼るわけにはいかない!」

20の場合
京太郎「散々使い倒してボロ雑巾のように捨ててやる」

 ざっとでもこんな感じになります


>>71-72
 大まかに分けて

1 咲の奪還ルート  
2 咲を討伐ルート 
3 麻雀次元爆★殺ルート


 の構想があります
 ただ、誰とくっつくかは好感度が高いキャラなので誰とでもありえます


 それでは初期値を決めたいと思います
 この次元の京ちゃんは完全に麻雀初心者なので運とオカルト以外はかなり低めにしておきます


【須賀京太郎】
<能力>
・火力 ↓1の五分の1 
・速度 ↓2の五分の1
・守備 ↓3の五分の1
・幸運 ↓4の半分
・オカルト ↓5の半分 

<善悪値>
(50/100)



 44が三つ……不吉ですが、なにげに凄いのでボーナス
 五分の一の二つは半分の22扱いに
 元々半分だった幸運はそのままに


 京太郎の初期値はこれで行きたいと思います
 ボーナスいらないという声があれば、取りやめも考えます


【須賀京太郎】
<能力>
・火力(22)
・速度(22)
・守備(12)
・幸運(44)
・オカルト(21)

<善悪値>
(50/100)



 最後に京太郎のデッキ(もとい能力)コンセプトですが
 今のところRRモチーフを考えています……といって分かる人がいるかどうか分かりませんが

 ですが、他のコンセプトもアリだと思いますので
 一応案を募集します

 完全にこちらの好きなデュエリストになって申し訳ないです

【無印】 城之内ギャンブルテーマ 
・弱い内から勝てる可能性があるが、逆に強くなってから負ける可能性も
【GX】 十代ネオスペーシアンテーマ
・様々なカラーで敵を翻弄 ユベルもあるよ
【5Ds】 蟹ジャンクテーマ
・牌は拾った おい、対局しろよ
【ZEXAL】 Ⅳギミパペテーマ
・相手を粉砕し、心を折る
【Arc-V】 黒咲RR(レイド・ラプターズ)テーマ
・鉄の意志に鋼の強さ カン☆コーン

 この他にも能力コンセプトとして向いてそうなのがあればお願いします
 

元ネタ遊戯王だったのか
最近の見てないからわからんかった


>>89
 意外にARC-Vって認知度無いんですかね?

  いずれにせよ、今日は遅いので次回までに出ている案から採用したいと思います
 お付き合いしてくださってありがとうございました

え、というかこれ、まさか麻雀だけじゃなくてデュエルもするの!?


>>102-104をオーバーレイ!
 三レスのモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!

 というのはさておき、デュエル次元から訪れた咲キャラを使う予定はあります
 ですが余りにも本筋とずれるのもアレなので、触り程度しかやらない予定です

 そういった事情で、誰か京太郎と同じく別次元からの登場人物を決めたいんですが
 誰かそれっぽい人や、リクエストあったらお願いします

政治次元から羊先輩とかどっすか

フェイタライザー次元は・・・

京太郎と顔が似てるからシロで
というか思いつかない


>>122 >>123
 競技系の次元枠に統一したいので……

>>124
 別にユーヤ、ユート、ユーゴみたいな顔ネタはやる予定はありません
 単純に将棋次元と同じく、麻雀次元に制圧されて復讐に来てるキャラが欲しいだけなので

 今のところ早急に募集してるのはデュエル次元から来たユーゴ的ポジションの人です


 ではそろそろ再開します




【清澄高校 麻雀部】


 ギィィ


京太郎「し……失礼します」

 俺は足を踏み入れた
 憎い麻雀……それを極めようとする部活へ

京太郎「入部をしたくて、来たんですけど」

 ドキドキと心臓が早鐘のように鳴り響く
 緊張ではない、怒りと憎悪――負の感情が渦巻いているんだ

和「あ、貴方は!」

優希「須賀京太郎!」

京太郎「お前たちは、和と優希!」

 やはりというか、俺を真っ先に出迎えてくれたのは和と優希だった

 よかった
 この二人の顔を見れば、幾分かは気が楽になる

和「驚きました。あれから、全然連絡をくれませんでしたので」

京太郎「あ、あはは。いやぁ、色々あってさ」

優希「まぁなんにしても部員が増えるのは嬉しいじぇ!」

京太郎「……」

 そうだよな
 この部には部員がまだ四人しかいないんだ

 団体戦にも出られない……咲が抜けたせいで

京太郎「咲ぃ……」ズキズキ

和「だ、大丈夫ですか?」

京太郎「あ、あぁ……持病みたいなもんだ」グッ

優希「先が思いやられるじょ」

京太郎「咲!?」ガッ

和「きゃっ!?」

京太郎「咲!? 今、咲って言ったのか!? どうして咲がここに!? 自力で脱出を?」グイグイ

ユーキ「……」ドスッ

(無言の腹パン)

京太郎「うっ、咲ぃ……」ガクッ

ユーキ「私が言ったのは……咲ではない」

京太郎「わ、悪い」

和「(大丈夫でしょうか?)」



 ガチャッ

久「あらあら、賑やかだなぁと思えば……面白そうな子がいるわね」

京太郎「!」

まこ「新入りかのぅ」

和「部長、染谷先輩!」
 
 これ、あの二人か!?
 懐かしいな、部長は確か黒髪で……いつもおさげにしていて
 染谷先輩は腰元まで髪が伸びていて、こんなにワカメしてなかったな

まこ「なんじゃジロジロと見て。失礼な奴じゃのぅ」

京太郎「あ、すみません!」

久「あははっ。私は竹井久よ、まぁ学生議会長だから知ってるわよね?」

まこ「二年の染谷まこじゃ」

京太郎「一年の、須賀京太郎です」

 あぁ、思い出す
 将棋部に入部した――あの日のことを鮮明に

久「でも、嬉しいわね。まさかこの清澄で麻雀部になんて」

京太郎「はい?」

まこ「あぁ、実は清澄は今まで麻雀部がなくてのぅ」

久「今はほら、何かと麻雀が幅を利かせる時代だから……大体の野心家は他校の強豪高に入るのよ」

京太郎「そうなんですか?」

まこ「それでわしらは通称、清澄のクズ呼ばわりされちょる。全く、麻雀で人格まで決めつけおって」

京太郎「それは酷いですね」

 くそ、どれだけ腐ってんだよ麻雀次元め!
 
久「でもね。それも今年で変わるわ」

京太郎「え?」

      /: . : . : . : . : . : . :イ: . : . : . : . : . : . : イ: ヽ: . : . ヘ

      . : . : . : . : . : . /: . : . : . : . : . : . : . イ: .:}:}ヘ: .ヽ: . : . :..
      . : . : . : . : . :/: . : . : . : . : . : . :/  ノ/从ソヘ: . ヽ: . : .,
     . : . : . : . : . : . : . : . : . : .//:./  / ノ ソ  .V: . :ヘ: . : .
    ,: . : . : /: . : /: . : . : ./ //           V: . :.ヘ: . ,

    {: . :./: . : . :7: . : .:/''ー-〃、        ,ィ'"´ }: . : . }: . ,
    :.:/: . : . : . 7: . /    /  `       '     i: . : . }: . }
    イ: . : . : . : .:{: ./  ,zェェェ/、        ,ィハ''㍉、 }: . : . i: . i
   〃: . : . : . : . :i:/ イ 巧.::: 抃ヾ         仍::ハ  〃.: . :.:.i∧:!
   7 V: . : . : . :.ヘ ヽ  {´ :::: C           { .::::さ ./:.:.}: . : ,  i:}
   ,'  V: . : . : . : ハ   乂ュ,少’        ゝュ,ノ .{:.:.:.:i. : .リ  ii}
      V: . : . : . : .ヘ                  !:.:.:..!. :.,'  i!
       ,: . : . : . : . :ヘ           ’      .}.: .:リ:./   .}
        }: .: . : . : . : ..',                ノ:. 〃/       __
       ,: . : .i: . : .{: . : .}    ー - 一'   イ://ノ       ',ヽ
      /: . : .i: . : .i: . : ..i` ,_        イ:.{: . { '"           ', V
      ,: . : . : i: . : ヘ: . : .!   `   __, <{: . : .i: . :            , ∨
     /: . : . : . {: . : ..ヘ: . 」       |: . :{: . : .!: . ヘ       r・ 、  }.  V
    ,: . : . : . : .ヘ: . : . ヘ'"}         .i`ヽ{: . : .ヘ: . : \      ヽ \ i   }  イ‐、
    {: . : . : . : . :__ヘ: . : .ヘ        ヽ:;:;\. : . ヘ: . : .}      ’, `!  ∨   ヘ¨' ,_
  __ヽ: ,ィ≦´:;:;:;:;:;:;\. : }、         }:;:;:;ヘ. : . }: .ノ`:;:,.<_   , ',  {  入 ヘ } `,
/⌒\:;:\\:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;\!:;ヘ‐-、    ,ィ'"i:;:;:;:;:ヘ: .:/:;:;:;:;:;//:;/、  }  \   / ノ ノ/


久「私達で全国大会に出場して、優勝するの! そうすれば、きっと世間の目も変わるわ!」

京太郎「!!」

和「はい。必ず勝ちましょう!」

まこ「当然じゃのぅ」

京太郎「……」ブルブル

 みんな、この世界の腐ったルールに立ち向かっているのか……
 麻雀に支配された、このくそったれの世界に!



 俺は戦おうともせずに、諦めていた
 でも! もし……この世界で力を獲ることで誰かを守れるのならば!

 昔の仲間を! そして、咲を!!!


京太郎「(俺は、強くなる!)」ゴッ

久「!」ゾクッ

まこ「(こいつ、急に目に闘志が!?)」

京太郎「部長! 俺、麻雀部に入ります! そして、絶対に全国で優勝してみせます!」

優希「いきなり大口叩きやがったじぇ」

和「でも、この瞳――」

久「本気……なのよね?」

京太郎「はい」

久「オーケー。最近は女の子目当てに入部しようとする腑抜けばかりだったんだけど……アナタは本物ね」

京太郎「! じゃあ!」

久「生ぬるい覚悟じゃないのはわかってるわよ。ふふっ、一緒に頑張りましょ」クス

京太郎「は、はいっ!!」

和「よろしくお願いしますね」

優希「この優希様が直に鍛えてやるじょ!」

 やった! これで俺はまた――みんなと戦える!
 待ってろよ咲! みんなで、みんなでお前を迎えに行くからな!!



淡「……」コソッ

 ジィィィ

淡「……」



 ↓2

【ダグナーっぽい編】
00~09 淡「泥棒猫……」 
10~29 淡「どうして、キョウちゃん……」

【バトルシティっぽい編】
30~69 淡「あ、あのー」
70~89 淡「待って!」
90~99 淡「ちょぉーっと待ったぁー!!」  



 バタァーン


淡「待って!」

京太郎「淡!?」

久「誰?」

京太郎「俺の……クラスメイトです」

淡「っ……あのっ! 私も麻雀部にいれてください!」

久「え?」

京太郎「お、おい淡!? お前何を言って!」

淡「キョウちゃんには言ってないもん」

京太郎「おいっ!」

淡「キョウちゃんこそ麻雀嫌いだって言ってた癖にさ!」

京太郎「うっ、それは……」

まこ「こらこら、何を痴話喧嘩しとるんじゃ」

和「喧嘩はよくありませんよ」

優希「そうだそうだじぇ!」

久「あら、これぐらい元気があった方がいいわ」

淡「じゃ、じゃあ!」

久「ええ。女子の入部希望者はからっきしでね、今人数不足なのよ」

淡「や、やったー!!わーい!」

京太郎「部長!」

久「アナタの入部を認めて、彼女の入部を認めないわけにはいかないでしょう?」

京太郎「そりゃ、そうですけど」

 参ったな
 まさか淡まで入部しちまうなんて

 これじゃあまるで、何から何まで――咲と

京太郎「うっ」ズキィン

淡「キョウちゃん!?」

和「大丈夫ですか?」

京太郎「あ、あぁ……」ハァハァ



京太郎「俺は気にせず、部活を――」

久「ええ。わかったわ」

まこ「じゃあまずは新入り二人の強さじゃな」

久「同じ一年の二人と打ってもらえる?」

京太郎「わかりました」

 これから、俺は麻雀を始めるのか
 とは言っても……

淡「あの! ルールわかりません!」

京太郎「お、同じく」

久「……鉄の意志は感じたんだけどねぇ」ハァ

京太郎「あ、あははっ……」

 まずは部長から麻雀のルールを教えて貰えることになった
 しっかり覚えねぇとな

 ルールとマナーを守って楽しく対局しよう



 初回なのでコンマ一桁分全能力値上昇
 ゾロ目と0は10扱いで

【須賀京太郎】
<能力>
・火力(22) ↓1
・速度(22) ↓2
・守備(12) ↓3
・幸運(44) ↓Ⅳ
・オカルト(21) ↓5


久「といった感じね」

淡「へー。思ったより簡単そう」

京太郎「将棋に比べれば、こんなもの!」

久「(なんで将棋? でも、飲み込みは本当に早いわね)」

まこ「じゃあ、早速四人で打ってみぃ」

京太郎「はい!」

久「あ、一応和と優希は手心を加えなさいよ」

淡「えー? そんなのいらないですってー」

久「一応よ。二人は経験者だし、原村さんに至ってはインターミドルチャンプだしね」

和「いえ、そんな大したことは」

優希「チャンプの頃ののどちゃんはもっと輝いていたじぇ!」

和「やめてください」

京太郎「……記念すべき初対局か」


【須賀京太郎】
<能力>
・火力(32)
・速度(27)
・守備(20)
・幸運(50)
・オカルト(31)

<善悪値>
(50/100)


※ 現時点の京太郎の実力では敗北確定ですが、淡の初対局、和と優希の手心で勝ち目があります
   しかしこの時点でズルズル勝負してもグダるの必死なので、簡易バトルでお送りします

淡「なーんか、簡単そうに思えるんだよねー」ゴゴゴ

久「(須賀君からは鉄の意志と鋼の強さを感じるけど、この子から感じるのはもっと異質な――)」ゾクッ

和「では、始めましょうか」サッ

 ジャコォーン!

 ウィィィィン

京太郎「これは!? 雀卓が勝手に?!」

優希「これくらい当然だじぇ! さぁ、対局開始だじぇ!」

まこ「全自動卓、ソリッドビジョン対応じゃぞー」

京太郎「!?」

久「さぁ、思う存分やりなさい」



【東一局】

  
 
   【雀卓】 ブィィィイン




京太郎「うぉー、すげぇー」

久「これはライディング麻雀じゃないからヘルメットはいらないわね」

京太郎「らいでぃんぐまーじゃん?」

久「え? まさか知らないわけないでしょ?」

まこ「一般常識じゃぞ」

京太郎「あ、いえ。なんでもないです」

淡「それより早くやろー!」

京太郎「ああ」

 和達は手加減してくれるみたいだけど
 早く追いついて俺も強くならねぇとな

京太郎「じゃあ、行くぞ!」


 簡易勝負判定

↓1 和 +20
↓2 優希 +15
↓3 淡 +30
↓4 京太郎 +4(幸運補正)

 一位で能力取得
 二位以下はステ上昇のみ


 物議を醸しそうなのであらかじめ確認します
 00は100扱いでいいですかね?

 ↓1~5 で多数決



 では能力取得イベントに入ります


【東一局】

淡「ふぅん」パチッ

京太郎「(ここまで定石通りの打ち方だけど)」

 あまりにもありきたりな打ち筋過ぎる
 こんなんじゃ、経験の差で――

和「ツモです」

京太郎「(やっぱ先に抜かれちまうよな)」

 こんなやり方じゃ……

久「……」

淡「なーんかコツ掴んじゃったかも!」

和「え?」

京太郎「なに?」

淡「ま、見ててよー」

 なんだこの淡の自信は?
 でも待てよ、もし淡が咲と同じポジションなのだとしたら――

久「動く、かしら」


【東二局】

淡「こう、全体を支配する感じで――」ブツブツ

 ゴゴゴゴゴゴ

久「……」ジィー

 ガコーン

京太郎「さて、配牌は……!?」

 なんだよ、これ?

京太郎「(なんてゴミ手だよ!?)」

和「これは!?」

優希「じぇっ!?」

久「(全員、ウーシャンテン!? これは、まさか!?)」

まこ「(そして、あの子の初手は!?)」

淡「リーチ」サッ

 カン☆コーン

京太郎「おいおい!?」

和「(ダブリー?!)」

優希「早すぎるじぇ!」

淡「ふっふーん♪ どんなもんかなー?」ニヤニヤ

京太郎「(これは淡の仕業だってのか!?)」



久「(でも役なしのダブリーのみ。これなら……)」

淡「この辺かなぁ」ボソッ

久「え?」

淡「あ、来た。カン!」バラッ

京太郎「暗槓、だっけか?」

和「ルール上は問題無いですよ」

京太郎「ふーん?」

 でも、なんだこの嫌な空気

淡「……ふふっ」スッ

 ドンッ

淡「ツモ!!」バララ

優希「あちゃー、やられたじぇ」

まこ「じゃが、ダブリーのみじゃから……」

淡「それはどうかな?」ニヤリ

 スッ

京太郎「裏ドラ……まさか!?」ハッ

淡「さぁて、どうなるかなー?」


 クルン


 カン☆コーン!

久「!?」

京太郎「暗槓が全て、ドラに?!」

和「跳満?!」

優希「ぐ、偶然だじぇ」

淡「えっへん! どんなもんだー!」

京太郎「(まさか、これが淡の力だっていうのか!?)」

 たった一回だけだけど分かる
 これが、淡に与えられた力だということは……

京太郎「(対して俺は……定石通りの打ち筋しか)」グッ

 どこか将棋と同じように考えてしまう自分がいる
 咲のように、美しく指すことも出来ない

 俺は――


 咲 



【将棋次元 あの日から数日前】


咲「京ちゃんは相変わらず下手だねー」

京太郎「う、うっせー」

咲「ふふ。でも、飛車の使い方が美味いと思うよ」

京太郎「そうかなぁ」

咲「なんていうか、京ちゃんの飛車は本当に飛んでるみたい」

京太郎「は?」

咲「ほら、京ちゃんって駒が取られそうになるとすぐにムキになって飛車で取り返しに来るでしょ?」

京太郎「あ、いやまぁ……なんとなくだな」

咲「将棋としてはダメダメな先方だけど、実際に戦いの中だったらきっと嬉しいだろうなぁ」

京太郎「味方として、ってことか?」

咲「うん。京ちゃんならきっと、どんな時でも駆けつけてくれると思うから」クスクス

京太郎「おいおい、買いかぶり過ぎだって」

咲「……もし、この飛車が空を飛べたら」

京太郎「?」

咲「京ちゃんに翼があればいいのに」

 そうだ
 咲は俺を一度だけ褒めてくれたことがある

 俺に、咲と同じ指し方は出来ない

 淡のような能力も無い

 和達のような知恵と経験も無い

 だけど、俺にだってひとつぐらい自慢できるもんがあるんだよ!


 それは――!!!

【麻雀次元 現在】

京太郎「(絶対に、諦めねぇ心だ!!)」カッ



                         _.-‐ニll  llニ‐‐._
                          _r≦>'" l|  |l ` <≧x、
                      /ニニ<    !   !    >ニニ\
                     ̄\ニ\       /ニ/ ̄
                       ノニニ\_   _/ニ弋
                       _.<ニニニ./    ∨ニニニ>._
                      _.<ニニニニニ{    }ニニニニニ>._
                 _.<ニニニγ⌒ヽニ乂  ノニγ⌒ヽニニニ>._
                 _.<ニニニニ.弋  ノニニ|  |ニニ弋   ノニニニニ>._
                _.<ニニニニニニ/  l|ニニニ|  |ニニニ|l  ∨ニニニニニ>._
          _.<ニニニニニニニ/    .l|ニニ|  |ニニ|l   ∨ニニニニニニニ>._
          ` <ニニニニニニ./      l|ニニ|  |ニニ|l    .∨ニニニニニ> "
               ` <ニニニ./       .l|ニニ|  |ニニ|l     ∨ニニニ> "
               ` <ニ/         l|ニ|  |ニ|l      ∨> "
                           l|ニ|  |ニ|l
                             l|::|  |::|l
                               l|:|  |:|l
                            l||  ||l
                              l|  |l

京太郎「!」ドクン



【東三局】

淡「さぁーて! いっくよー!」

和「(また悪い手ですね)」

優希「(うぇー)」

京太郎「……分かってる。来い!」

久「?」

まこ「京太郎の奴、何を――」

京太郎「RR-レイド・ラプターズ!!」カッ


    弋二二◎|lニニニニ\\
         \ニニニニ\\
.     弋二二◎\ニニニニ\\_ - ._
            \ニニニニ>‐.、  ',

       弋二二二◎ヽニニ/   }   |l
                  |ニ弋__ノ、_ノ
        弋二二二◎|ニニニl:::::::マム
                 |ニニニl:::::::::マム_            , -''>
        弋二二二◎|___/::::::::::::::Oヽ____ -──廴/ー- 、
                   {:::::O:::::::::::::ヘ-──‐┘/ ̄::{:::::::{ ̄`ヽ 〉
                 ,, -''/\__/    ヽ:::::::::::::::::乂::::>─ァ

            ____/l´ /`丶、:::::::::: ̄ ̄l ̄ ̄l:::::::::::,,-'' ̄ ` ̄´
        _{O}____/ ::::l /:::::::::::/γ⌒ヽ::::::l   `--/
       __{O}___/:::::::::::l  ̄l_/:::乂__.ノ:::::::l    /7       , -─ 、
      {O}___/::::::::::::::::l ////∧:::::::::::::::::::::::l__/:/____/  _ ノ
      /   〈:::::::::::::::::::/ /////_ <( ):::::::::::::::::::::/ニニニ\γ´ ノヘ
       ̄ ̄ ∧:::::::::::::/  ̄ ̄(O,, -'' ./::::::::::::::/⌒,ニニニニニゝ-≦ニヘ

            /γ⌒ヽ/三≧s。 (O / ヽヽ-( )ゝ‐イ ̄─ニニニニニニニヘ
         { 乂__ノニ三三三≧/ ̄二ニ=-//   l | l | l | ◎、ニニニヘ_
         乂/_/ト、....` <三三l   | |ー-、/./     |__| |__| |__|  マム`ー─‐ヘ >. _
          lヽ∠/l ̄ ` <|__|/ ̄ ヘl              マム\\\\、  >. _
         l ̄廴ノニ|      |       ヘー-/|               マム \\\\`<  >. _
         /ニニニr‐┘    弋  __,, -''"ーイ /                   \} \\ `<   ヽ
          ̄ ̄           ̄ `ー- .__/                       \}   `<ノ
                   / ̄ ̄f´ ̄lニニ|ニ|≧s。
                     /:::r‐-r "\ `ー‐┘::::::::≧s。
                 /:::::乂_ゝ-‐ニ\___r─-、l   ≧s。
                 ──── ′  `ー廴_ノ      ヘ
                                ̄ ̄ ̄`丶ヘ


久「ソリッドビジョンに!?」

まこ「モンスターが!?」

優希「なにこれぇ」

和「(ちょっと可愛いですね)」

京太郎「俺はRR(一索)の特殊効果を発動」スッ

久「!?」

京太郎「二体目のRR(1筒)を特殊召喚」スッ  

 ※ 配牌で取った牌を並べてるだけです

京太郎「さらにもう一つ! いでよ! RR(一萬)!」カッ

まこ「(これで三体のRRが揃ったようじゃな)」ゴクリ

久「(同じ数の牌が三つ――来るわよ!)」

淡「!?」


京太郎「雌伏の隼よ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ!反逆の翼、翻せ!」カッ

久「(三色同順、三暗刻のパーツを全て揃えた!?)」

京太郎「エクシーズ召喚!現れろぉ! RR-ライズ・ファルコン!」


> _                             |_|           /\/                _ <ニニニニニニ> ´
ニニ> _                     [__]          /:::://                _ <ニニニニニニ> ´
ニニニニ> _                     |::::|    _   O /:::://              _ <ニニニニニニ> ´
ニニニニニニ> _               |::::|   /........O´ ̄`O://_ -──- 、    _ <ニ> ´⌒⌒⌒> ´
ニニニニニニニニ> _   r≦三三≧s。  ,マム  l.../ ̄O_ o _O::「´ニニニニニ/_ <ニ> ´::::::::> ´. ̄ ̄/マム
`<⌒⌒⌒⌒`<ニニニ> _lニニニニニニへ l マム  l/:::::::::∨⌒∨::|ニニニ>─=ヽ> ´::::::::> ´      /  マム
 ̄ ̄ ̄ ̄`<::::::::`<ニニニ=-──- _ニニニ弋 マム三}:l|::::::::\/‐┘ニ/ _ -─- 、∨ > ´      /マム   マム
\       `<::::::::`.../´、_ -─- 、 \ニニ`ー┘/l\/lヽ.  |//  /       ',∨        /  マム   マム
  l\        `<:::::l /     ヽ  ',\l   /ニニ{==}ニi. |:::::l   l         l ∨___/ マム  マム   マム
  l::::l \        ` { l       }  l:::::|  {ニ○〉==〈○ヘ_|:::::{   ',      ノ / マム  マム  マム  マム   マム
  l::::|  |\_____弋乂     ノ  l::::::ヽ/ ⌒ ,.l = l l|ニl:::::::乂 ゝ ──彡./   マム  マム  マム  マム   マ|l
\ ̄ ̄`ヽ|  |:::|  |:::l  \ `ー─‐  /ー-、|ニ乂_ノ | = l l|ニl/ ̄ `ー- = ‐'"    マム  マム  マム  マ|l   ヘ
  ∨/// ∧ |:::|  |_」  __ `ー==彡    〉ニ\ | = l lb===ニΣ         マ/.  マム  マム  ヘ     ヘ
  l///// ∧.l:::|     (____)-≦三三三三\ニニ|_/\/ \/三≧s。_≦三≧s。.    ヘ   マム  マ|l   ヘ     ヘ
  f⌒ヽ// ∧:::|   /丶、.: : : :. ̄ ̄ 丶f⌒ヽニニト、_/. . . l . . . /ニ三三三三`ヽ三三}三≧s。_ ヘ  マ|l  ヘ     ヘ
  乂__ノ-イ::::ヘ:l  _/: : :/.: : : : : :. :. :. :.弋  ヘ ̄ ∨|l\. ..l. . ./   ` <三三/ .\/三三三三≧s。_ヘ.   ヘ    ヘ
   l     |::::::::_l ̄ ∨ /: : : : : : : : : : : : : `ーイ   ∨ ̄\l/      廴/ ̄/ 二二/⌒ ,三三三三≧s。_ ヘ    ヘ
 _l     |:::::::|   ∨ ̄ ̄`ヽ:: : : : : : : :._ -─‐-、             〈_//: : : : 廴_ノ 三三三三三/O、
O\|  l ̄|::::::::\ニニニ( ):::::::::}.: : : :.> ´      \           /ヽ|: : : : : : : l l` <三三三/O、 \、
  Ol  |  |::::::::::::::}ヽ / ヽ:::ノ、: : :./:::|_ -‐  ̄r‐''  ̄            ∨ ̄`ヽ_ //ヘ  ` </O、 \、 \、
./../ \|_|___//l∠__}`ー `ー//{/::::::::::{                ∨─彡─ ":::::::::∧      \、 \、 \、
.../  / |  /:::/ l| 乂_/ヽ}__  〈::::::::::::::::::::/                  ̄ ̄` <::::::::::::::∧〈l ̄ ̄`丶、\、 \、
/  / /| /::/.  l|____|///l`ー′::::::::::/                           ` <:::::::::{ ̄{ ̄l: : : /\\、
  / / .| ./        ///::::::::::::::/                         /\/ ` ( ̄) ̄ ̄\/   \

京太郎「……」

優希「なんかでっかい鳥が!?」

和「たぶん隼ではないでしょうか?」

淡「ふ、ふぅーん! キョウちゃんも中々やるじゃん! でも私はダブリーしちゃうもんね!!」

 リーチ!

京太郎「……ライズ・ファルコンには二つ特殊能力がある」

淡「え?」

京太郎「この能力を発動後は全員へ一度ずつの攻撃――つまり、俺の和了はツモ和了となる」

 そして!

京太郎「対局中、特殊能力を発動した相手対局者一体につき――! ドラが乗る!」

淡「(ぞくっ!)」

京太郎「俺のターン! ドロー(ツモ)!)」シャッ



京太郎「バトルだ!」リーチ

久「(須賀君の追っかけリーチ!)」

淡「くっ、まだカンもできてないのに……」

優希「降りた方がよさそうだじぇ」

和「必ずツモ和了だなんてそんなオカルトありえません」

京太郎「俺のターン!」スッ

 バァーン

京太郎「ツモ!」

久「なっ!?」

京太郎「ライズ・ファルコン! 全てを引き裂け!」

 カン☆コーン!


     ',ヘ ト、
      ',ヘl ∧                           _ </
     ',ヘ } ∧                        _ <  /ニニ7
     ',ヘl  ∧                      _ <    /ニニ7
     /l  ∧     /ヘ           _ <      /ニニ7
    ∠/ ヽ /\-、    マム      __ _ <     > ´\
     ∠/{r‐\ー\ヽ-、  マム   /      _> ´,\  \\
      ∠/',  _\ノ  ヘニ(0)  /  , ’ミ、> ´ /\ \\  \\
      ∠/',. 「〆ノ-‐≦/ヽ   f  //   }   ∧ \\ \\  ̄
       ∠/', {/フ`/ヽlニlo__}ー、/{ { {    /__/マヘ.  \\  ̄
        ∠/`ー'¨{ _/ニl、○=}/`ー弋 ノl」 マヘ マヘ.    ̄
         ァ=="ヽlニl \_/、/\\_¨_    マヘ マヘ
          /__/ /\  /\ ヽ__l__沁 ヽ_
        /{  ヽ_/ / `ーヘl  /::::::::( )、 > _
       / /l、_(  )、    ( )_/ / .l、    > _
      ∠_/  _l  /__」     \ -‐ \/ ` <__> _
    // / /`l///、      , -、l_l::::::l ̄ヘ   \ \ \
       /`ヽlヽ//、 ヘ    〃 {{〇}}-/   }
.      / /∨ ./  }_ノ    |`ヽ/l:::l  |/ ̄lノ
      l/     l/      | ./ ∨  ∨ /
                     |/      ∨

 111m 111456p 11122s カッ


京太郎「ブレイクローレボリューション!(面前三色リーチ一発三暗刻)」

淡「きゃぁぁぁ!」

和「あぁっ!?」

優希「じぇえええ!?」

 ピピピピピッ

久「……凄い」


京太郎「……あれ?」

 俺、今何を……

淡「あいたた……もぅ! ちょっとは加減してよキョウちゃん!」

京太郎「え?」

和「凄いですね。ソリッドビジョン」

優希「本当に焼かれたみたいだったじょ」

京太郎「俺、今何を……」

久「須賀君」

京太郎「あ、部長!」

久「もう対局はいいわ。二人とも、実力を見せてくれたしね」

京太郎「今のが……俺の?」

まこ「まだちゃんとコントロールできておらんようじゃな」

久「大星さんはばっちりみたいだけどね」

淡「いぇいっ!」

久「(大星さんは現時点で全国クラスはある。そして何より、この須賀君)」ジッ

京太郎「ライズ・ファルコン……」

久「(勝てる。この子はきっと――あの【キング】にさえ届きうる!)」

優希「今度は本気で勝負だじぇ!」

淡「望むところだよーん」

優希「ぐぬぬぬ!」

和「こらゆーき」

京太郎「……強く、なれるんだ! 俺!」グッ




【東京 某施設】



オペレーター「大変ですお嬢


 途中送信しちゃった


【東京 某施設】


オペレーター「大変ですお嬢!」

??「なんだ?」

以下オペ「長野にて強大なエクシーズ反応!」

??「エクシーズ? まさか、将棋次元の……」

オペ「現在反応は沈静化しています」

??「……引き続き計測を」

オペ「はっ」

??「長野……そういえば、あのキングの出身も長野だったか」フッ




 一位ボーナス 全ステ+5
 能力取得

【須賀京太郎】
<ステータス>
・火力(37)
・速度(32)
・守備(25)
・幸運(55)
・オカルト(36)
<能力>
【RR-ライズ・ファルコン】消費30
・自分の和了判定成功時に召喚可能、以下の効果を得る
①自分の和了は必ず三色三暗刻以上が確定し、ツモ和了となる
②卓に付いている特殊能力発動者一体に付き、ドラを一つ乗せる

<善悪値>
(50/100)

 新たな力ライズファルコンさんを入手しました
 消費というのはオカルト(MP)から惹かれる量のことです
 
 なにげに満貫以上確定の強能力なんでしょうかね、これ
 今後も色々と進化して、ブレイズ、レボリューションする予定です

普通に強いな
ツモ上がりだから能力者いなくても最低5飜か


>>170
 確定するのは9枚なので、残りで鳴く可能性もまぁ無いことも無いということで


 今日は以上にしておきたいと思います
 前置きもほぼ終わったので、次からは修行パートとなってそのあとに大会編に入ります

 麻雀中に大声上げてんじゃねぇよ、とか、デュエルってなんだよ、っていうのはご愛嬌で
 これからライディング麻雀とかもやる予定なので、細かいことは気にしたらきっと負けです

 能力案とかは随時募集してますので、お気に入りのテーマとかあれば教えてください
 あと、ネタ元的にも一番好きな遊戯王シリーズとかレスしてもらえると参考にします

 今日もありがとうございました 

【RR-ライズ・ファルコン】
Q:「攻撃モード」の神がフィールド上に表側表示で存在する場合、【RR-ライズ・ファルコン】の効果は発動できますか?

Q:ドラゴンロードがフィールド上に表側表示で存在する場合、【RR-ライズ・ファルコン】の第二の効果は発動できますか?


>>183
【RR-ライズ・ファルコン】
Q:「攻撃モード」の神がフィールド上に表側表示で存在する場合、【RR-ライズ・ファルコン】の効果は発動できますか?
A:【RR-ライズ・ファルコン】の効果は対象を取りません。よって効果を発動することができます。

Q:ドラゴンロードがフィールド上に表側表示で存在する場合、【RR-ライズ・ファルコン】の第二の効果は発動できますか?
A:ドラゴンロードでドラが全て出揃っている状況下でも、新ドラ又は裏ドラが自動的に乗ります


 戦闘システムを練っていたら遅くなってしまいました
 一応テストで作ってみたので、もし人が集まってくれるなら今日は実戦をやってみたいと思います


ランク12(100)
ランク11(95~99)
ランク10(90~94)
ランク9(80~89)
ランク8(70~79)
ランク7(60~69)
ランク6(50~59)
ランク5(40~49)
ランク4(30~39)
ランク3(20~29)
ランク2(10~19)
ランク1(0~9)

速度補正(ランク×20)
守備補正(ランク×20)
火力補正(ランク×50)
幸運補正(ランク×2)
オカルト(ランク以下のオカルトは使用出来ない)

【親決め判定】
・四人のコンマ二桁の大きい順
【和了判定】
・速度補正+幸運補正付きの判定
【放銃判定】
・守備補正+幸運補正付きの判定
【点数判定】
・火力補正付きの判定

<<点数計算式>>
火力補正×コンマ二桁=点数

※コンマ判定が00の場合は役満となる


【須賀京太郎】
<ステータス>
・火力(37)ランク4
・速度(32)ランク4
・守備(25)ランク3
・幸運(55)ランク6
・オカルト(36)ランク4

<能力>
【RR-ライズ・ファルコン】ランク4 消費30
・自分の和了判定成功時に召喚可能、以下の効果を得る
①自分の和了は必ず三色三暗刻以上が確定し、ツモ和了となる
②卓に付いている特殊能力発動者一体に付き、ドラを一つ乗せる

<善悪値>
(50/100)


 まずシステムはこんな感じです 
 現時点で質問とかはありますでしょうか?
 

点数の上限設定はあるの?
火力のランクがある程度高くなると00で役満よりも80〜90代の方が点数高くなんない?なんか損した気分


 じゃあとりあえず話を進めます
 参加者がいるかどうかドキドキ……チャージしてボンバー

>>189
 一応上限はありません なのでMAXだと……
 00の役満は実力低い選手でもラッキーで役満出せなきゃおかしいっていう救済みたいなものなので
 かおりんのようなデュエリストはそのラッキーを強化するオカルト持ちだったりします


【清澄】

 
 俺が清澄高校麻雀部に入部して翌日
 部室を訪れた俺に、部長が提案したのはこんな話だった


京太郎「修行用システムですか?」

久「ええ。そうよ」

 ツカツカ

久「うちにある雀卓は自動で穴埋めをしてくれるモード……つまりCPUが付いてるのよ」

京太郎「すげぇ」

久「まぁ旧型だからレベル5までしか設定できないんだけどね」

京太郎「レベル5?」

久「まぁ、県大会トップクラスってところかしら」

京太郎「強くないですかそれ!?」

久「まぁ、あくまでテクニックの話よ」

京太郎「?」

久「須賀君。アナタにも心当たりがあるでしょう? 麻雀には……不思議な力が働くことがあるって」

京太郎「!」

 俺の、ライズ・ファルコンのような能力……!

久「県大会上位にもなると、そういう能力を持った選手がゴロゴロいるわ」

京太郎「なるほど。元の実力+能力を持った奴を相手にするには」

久「まず、こっちも元の実力で上回らないとね」

京太郎「分かりました。俺、やります!」

久「でもまぁ、最初は能力の試運転も兼ねて使ってみなさい」

京太郎「え? いいんですか? だってテクニックを……」

久「能力に合った打ち筋を見つけるのも大事よ。能力有りで楽に勝てるようになってから、実力だけで勝てるようにね」

京太郎「はい!」

 とにかく、俺はCPUを軽々と倒せるようにならなきゃいけねぇんだ!
 待ってろよ! 咲!



京太郎「ということでCPUモードにしたのはいいけど」

和「よろしくお願いします」

優希「じぇ!」

まこ「よろしくのぅ」

京太郎「どういうことですか部長!? この三人がソリッドビジョンに!?」

久「あぁ。これはほら、ただ無機質なCPU狩りしてもつまらないでしょ?」

京太郎「そういうもんなんですか?」

久「そうよ。まぁ、とにかくこれは本物じゃないから遠慮なく倒しなさい」

京太郎「そうは言われても……(本物そっくりだ)」

久「実力は全部統一だけどね。まずはレベル4で様子見よ」

京太郎「はい! よろしくお願いします!」


【須賀京太郎】
<ステータス>
・火力(37)ランク4
・速度(32)ランク4
・守備(25)ランク3
・幸運(55)ランク6
・オカルト(36)ランク4

<能力>
【RR-ライズ・ファルコン】ランク4 消費30
・自分の和了判定成功時に召喚可能、以下の効果を得る
①自分の和了は必ず三色三暗刻以上が確定し、ツモ和了となる
②卓に付いている特殊能力発動者一体に付き、ドラを一つ乗せる


【CPU3人】 レベル4
<ステータス>
・火力 ランク4
・速度 ランク4
・守備 ランク4
・幸運 ランク4


京太郎「じゃあまずは親決めからですね」

和「サイコロを振ります」コロコロ

京太郎「ソリッドビジョンのくせに……」


【親決め判定】

↓1 和
↓2 優希 
↓3 まこ
↓4 京太郎



【東一局】東 京太郎

京太郎「じゃあまずは俺が親か」

久「じゃあ麻雀(デュエル)開始の宣言を」

京太郎「……あの、ここには俺と部長しかいないですし」

まこ「聞きたいのぅ」

和「聞きたいです」

優希「聞きたいじぇ」

京太郎「あのさ! これ本当にソリッドビジョン!?」

久「いいからいいから」

京太郎「わ、分かりましたよ……」

 ジャラジャラ ガー ガコン

京太郎「デュエル!!」シャキーン


【LP】

京太郎 25000
優希 25000
まこ 25000
和 25000

 ビィコーン

和「ぷっ」

京太郎「!?」

久「さぁ、アナタの先攻よ」

京太郎「……釈然としない」グヌヌ

久「ふふっ」

京太郎「(さて、俺の配牌はどうかな……)」


【和了判定】

↓1 優希 
↓2 まこ 
↓3 和

↓4 京太郎 +4 

※ 今回は設定をミスって全員速度のランクが同じなので、速度補正はありません 幸運のみで


京太郎の和了判定成功
無効、または妨害の効果を持つ能力者が存在しないのでライズ・ファルコンを発動できます


 発動しますか? 消費30

 ↓2

1 する
2 しない



【東一局】

 この状況――
 様子見なんて必要無い

京太郎「出し惜しみなどはしない」カッ

久「!?」

京太郎「俺は最初から――全力だ!」スッ

久「この、手牌はまさか!?」

京太郎「雌伏の隼よ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ! 反逆の翼、翻せ!」


 パァァァァ

京太郎「エクシーズ召喚!現れろぉ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!

    \l`ヽ

     \l::∧                           _ <7ニ7
      \l:::∧                        _ <::::::/ニ7
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      /l:::::∧     {ヽ           _ <:::::::::::::::::/
       /l::{\`ヽ    マム     _ ─- 、<:::::::::::::::::>´ニニニ7
        / ヽ:::\ノ ̄`ヽ マム.  γ   _ / _ < ̄>´ニニニ7
      ∠{  r`ーィ´..........ノニ(O) / /:/ ヘ........../丶
      ∠{  ャァ_ -‐≦/\__  lー/:::/     } ...../、\丶
        ∠廴 {/lノ/ 0=0_- ヽヽニ{:::::{   ./_/ ',ヘ \>
           {_ノ l=l、 ○-/ーミ`乂_ イl」 ',ヘ ',ヘ

        ァ=="乂廴l \ /、-、\\-、    ',ヘ ',ノ
         _/___/-/\l__/`ゞ / ̄\\> _

       /O::::::::::/_/    f⌒,   f⌒ヽ  > _
      /  ィl`ー(   )    ゝ‐'、_/`ー/}` <  > _
     ∠_/ ',  / _ノ     \  |ヽ/   ` <__> _
    / / /γ´/ヽ/ / ヘ     , ─ヘ.__|:::l「 \    l」 l」 l」
       /ヽ_l /´/、 ハ    /__/::/○-‐|─、ヽ
        / / |/ / >‐┘   l  ∨〈 l 〉 l  |ノ
.      {/    l/        l /  ∨  ∨ l
                       l/        ∨
和「鳥さんですね」


優希「相変わらず意味不明だじょ」

まこ「これがライズファルコン……」

京太郎「このカードの能力によって、俺の和了は必ずツモ和了となります」

久「でも、今回はCPU戦だからもう一つの能力は使えないわね」

京太郎「ええ、わかっています。だが、親番のこの時こそ絶好の機会!」カッ



【点数判定】
満貫は確定していますので合計値が12000以上になれば、判定を優先
200×コンマ=点数

 ↓2


京太郎「俺は1000ライフポイントを払い、リーチ!」カッ

久「(仕掛けるつもりね!)」

優希「だったらまずはそれを消し飛ばすじぇ! ポン!」

久「なるほど、一発消しね」

京太郎「……」

優希「へっへーん。奪ってやったじぇ」

京太郎「俺の、牌を……」ワナワナ

和「……?」

京太郎「許さねぇ!」ギリッ

まこ「この感じ、まずいのぅ」タン

和「須賀君?」

京太郎「いいか優希、俺は……俺の仲間は生半可な気持ちで戦ってなんかいない」

優希「?」

京太郎「俺も、この牌達も! 勝利の為に動いている!」スッ

 その勝利への道は、布石は!!

京太郎「何者にも!! 拒めはしない!!」キラーン

久「須賀君の、ツモ!!」

京太郎「ドロー!!!」

 カン☆コーン!

京太郎「俺が引いたのは――和了牌!」カッ

久「まさか、嘘でしょ!?」

京太郎「俺は手牌の三種の牌でオーバーレイ!!」

レイズ・ファルコン「クケー!」

京太郎「バトルだ!!RR-ライズ・ファルコン、全てを引き裂け!」

> _                             |_|           /\/                _ <ニニニニニニ> ´
ニニ> _                     [__]          /:::://                _ <ニニニニニニ> ´
ニニニニ> _                     |::::|    _   O /:::://              _ <ニニニニニニ> ´
ニニニニニニ> _               |::::|   /........O´ ̄`O://_ -──- 、    _ <ニ> ´⌒⌒⌒> ´
ニニニニニニニニ> _   r≦三三≧s。  ,マム  l.../ ̄O_ o _O::「´ニニニニニ/_ <ニ> ´::::::::> ´. ̄ ̄/マム
`<⌒⌒⌒⌒`<ニニニ> _lニニニニニニへ l マム  l/:::::::::∨⌒∨::|ニニニ>─=ヽ> ´::::::::> ´      /  マム
 ̄ ̄ ̄ ̄`<::::::::`<ニニニ=-──- _ニニニ弋 マム三}:l|::::::::\/‐┘ニ/ _ -─- 、∨ > ´      /マム   マム
\       `<::::::::`.../´、_ -─- 、 \ニニ`ー┘/l\/lヽ.  |//  /       ',∨        /  マム   マム
  l\        `<:::::l /     ヽ  ',\l   /ニニ{==}ニi. |:::::l   l         l ∨___/ マム  マム   マム
  l::::l \        ` { l       }  l:::::|  {ニ○〉==〈○ヘ_|:::::{   ',      ノ / マム  マム  マム  マム   マム
  l::::|  |\_____弋乂     ノ  l::::::ヽ/ ⌒ ,.l = l l|ニl:::::::乂 ゝ ──彡./   マム  マム  マム  マム   マ|l
\ ̄ ̄`ヽ|  |:::|  |:::l  \ `ー─‐  /ー-、|ニ乂_ノ | = l l|ニl/ ̄ `ー- = ‐'"    マム  マム  マム  マ|l   ヘ
  ∨/// ∧ |:::|  |_」  __ `ー==彡    〉ニ\ | = l lb===ニΣ         マ/.  マム  マム  ヘ     ヘ
  l///// ∧.l:::|     (____)-≦三三三三\ニニ|_/\/ \/三≧s。_≦三≧s。.    ヘ   マム  マ|l   ヘ     ヘ
  f⌒ヽ// ∧:::|   /丶、.: : : :. ̄ ̄ 丶f⌒ヽニニト、_/. . . l . . . /ニ三三三三`ヽ三三}三≧s。_ ヘ  マ|l  ヘ     ヘ
  乂__ノ-イ::::ヘ:l  _/: : :/.: : : : : :. :. :. :.弋  ヘ ̄ ∨|l\. ..l. . ./   ` <三三/ .\/三三三三≧s。_ヘ.   ヘ    ヘ
   l     |::::::::_l ̄ ∨ /: : : : : : : : : : : : : `ーイ   ∨ ̄\l/      廴/ ̄/ 二二/⌒ ,三三三三≧s。_ ヘ    ヘ
 _l     |:::::::|   ∨ ̄ ̄`ヽ:: : : : : : : :._ -─‐-、             〈_//: : : : 廴_ノ 三三三三三/O、
O\|  l ̄|::::::::\ニニニ( ):::::::::}.: : : :.> ´      \           /ヽ|: : : : : : : l l` <三三三/O、 \、
  Ol  |  |::::::::::::::}ヽ / ヽ:::ノ、: : :./:::|_ -‐  ̄r‐''  ̄            ∨ ̄`ヽ_ //ヘ  ` </O、 \、 \、
./../ \|_|___//l∠__}`ー `ー//{/::::::::::{                ∨─彡─ ":::::::::∧      \、 \、 \、
.../  / |  /:::/ l| 乂_/ヽ}__  〈::::::::::::::::::::/                  ̄ ̄` <::::::::::::::∧〈l ̄ ̄`丶、\、 \、
/  / /| /::/.  l|____|///l`ー′::::::::::/                           ` <:::::::::{ ̄{ ̄l: : : /\\、
  / / .| ./        ///::::::::::::::/                         /\/ ` ( ̄) ̄ ̄\/   \

京太郎「ブレイブクローレボリューション!(面前三色リーチ三暗刻)」

 オール6000!

【LP】 ピピピピピッ

京太郎 43000
優希 19000
まこ 19000
和 19000




久「やったわね須賀君」

京太郎「は、はい! でも、これで俺の力はもう……」

ライズファルコン「くけー」クロサキシュンッ

久「消えた? まだ一回の対局で一度しか打てないようね」

京太郎「すげー疲れるんです」

和「いきなり跳満とは」

優希「うぅー、油断したじょ!」

まこ「さぁ、一本場じゃな」

京太郎「(開幕で一撃は与えたけど、問題はこれからだな)」

 自力での差はほとんどない
 むしろちょびっと不利なくらいか?

京太郎「どうにか逃げ切られねぇと」


【東一局 一本場】 東京太郎


京太郎「じゃあ始めます」

まこ「今度はさっきのようにはいかんけぇのぅ」

優希「飛ばしていくじょー!」

京太郎「正念場だ!」カッ

【和了判定】

↓1 優希 
↓2 まこ 
↓3 和

↓4 京太郎 +4 



久「(凄い、さっきので勢いを付けたのかしら?)」

京太郎「俺のターン! ドロー!」

久「(配牌もよかったけれど、何より引き運も強い!)」

和「中々手が進みませんね」

優希「うぅーん」

京太郎「……」

まこ「どうしたんじゃ?」

京太郎「やはり、相手はCPUですね」

久「どういうこと?」

京太郎「このデュエルには鉄の意思や鋼の強さを感じない!」

 シャッ

京太郎「俺がそれを見せます!!」カッ


【放銃判定】

↓1 優希 
↓2 まこ 
↓3 和


 全員のコンマ判定が50以上ならツモ和了 ※補正抜き



京太郎「俺のターン! ライフを1000P払い、リーチ!」カッ

久「またリーチ!?」

和「そう簡単には振込みませんよ」

まこ「そうじゃ」

優希「それともまたツモ狙いか?!」

久「(いや、この須賀君の顔は……)」

京太郎「……」

久「(何かを狙っている目!)」

                __
            . . : . : . : . : . : . : . : . .
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         : . : ./: . : . / /. ',:/ ヘ: . : . : .ヘ: . :.
        .{: . :7: .:../  (  {!  ヾ、: . : . :}: ..:}
         . : .{: . /‐- 、    ` ,.ィ'"ヽ: . : !: ..:
        ,: . i: 7 __, `    ´ ,zォュ、,: . : . .

         V: .:{《 {::令、    ´代さ 》 }: . :.リ
         V:.ハ  ゞ-’      `ー'’  !: .:./
          ヽ: ',      ,       ノ: .:/
          .ヘ:.\   、 _ ,   ィ: . : 7

            }={>      <ー}='ヘ
        >-‐‐}: . ヘ:{   ¨     ム: . : .ヽ`.,.<
     >:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ: . : .}i!‐-、  _,,, ィ ム:;ヽ. : . :} :;:;:;:;:,.,<
    /入 :;:;:;:;:;:;:;:/. : . :ノ:;i!       ム:;:;:;:}. : .ノ :;:;:;:;:;:;:;:;>、
   ./   や:;:;:;:;:{. : ./:;:;:;:i      ム:;:;:;:ノヘ:/ :;:;:;:;:;:;:;: / ヽ}
  ∧   {.や:;:;:;:|.:./ :;:;:;:;:;:;i  ̄ ̄ ̄ ム:;:;:;:;:;:;:ソ :;:;:;:;:;:;:; /}  V
  , ヘ  i!. や:;:;:;!/ :;:;:;:;:;:;:;:i       ム:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: / }   ,
  ,  \   \:;:ヾ :;:;:;:;:;:;:;:;i    ム:;:;:;:;:;:;:;:;:; >"   ノ/

久「ふふ、見せてもらうわよ……その自信の正体を!」

優希「うーん」サッ

京太郎「!!」カッ


【点数判定】
200×コンマ=点数

 ↓2


京太郎「ロン」

優希「!?」

和「ゆーき!」

まこ「まずい、これは!」

京太郎「準備は整った……バトルだ!」バラッ

優希「じぇっ!?」

京太郎「現れろ! レベル4! ワイルドヴァルチャー!!」


          「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l≧s。.       ト∧イ      _ .≦7_r────┐
        ___` <..     |:::::::::::≧  ∧ {:l:゚:l:} ∧  .≦::::::::/ /    > ´__
       {l|____` <..  |:::::::::::::::|ヽ/∧_ィl∨l、 /∧/l:ノYヘ::l_/、 > ´____|l}
           / /     ` <l',:::::::::::::|_( 〇 }\__/{ 〇 )_|:::l:::::://_/    \ \、
.        /  /.           ',::(0):::| ',  |lO:|:|:Ol|  ,' |(0)::/        ∨. \、
     /  /l             ',::l|:::::!  ',__| l\/l |__,'  |::l:::/          \  \、
    /  /´/           ',:::::/.  ∨ 乂||.ノ ∨   ',:::/            l\  \、
.   /   /  /             ∨       .||       ∨            l  \  \、
  / /   /                    /ニ/ニニ||ニヘニヘ               ∨  \. 「l
. // ./  /                    // //  ∧  ヘマヘ               ∨  \l」
    / /                   {/ //  /  ',  .ヘマ}                 \  ',
    l/                  〈∧O/    ',O∧〉                  \l
                              ̄     ̄

優希「また鳥!?」

京太郎「気高き隼の怒りを知れ! ブレイブクロー!(リーチ一発三色ドラドラ)

優希「じぇええええ!?」

 200×84=16800≒18300

【LP】 ピピピピピッ

京太郎 61000
優希 700
まこ 19000
和 19000


優希「うぅ……」

京太郎「……」

久「(強い!)」ゾクッ


【東一局 二本場】

京太郎「……」

久「しっかし、CPUとはいえ東一局でこうも優希が……」

優希「うぅぅ」

和「昨日まで素人だった人の動きとはとても」

まこ「というよりそろそろネタばらしせんかのぅ?」

京太郎「もう気づいてますよ」

まこ「!?」

京太郎「実際にはコンピューターが打っていますが、今こうして話しているのは本人なんですよね?」

久「あら? バレちゃった?」

京太郎「当たり前ですよ。それで、淡は一人でどこに?」

久「ふふ、それは後で教えるわ。まずは、この対局でしょ?」

京太郎「ええ。そうですね」

 これ以上、ここから得るものは無い
 俺が目指すのは――もっと上の次元なんだ!

京太郎「さぁ、続けましょう」


【和了判定】

↓1 優希 
↓2 まこ 
↓3 和

↓4 京太郎 +4 


 進行の最中にすいません
 一言だけ言わせてください


 この京太郎、完全にあの人が乗り移ってませんかねぇ!!!

         ∨>x、,,_,ィ彡//////////ミh。,
         ∨: : : : : `''ーミ//℡、///ミh。//h、

            λ: : : : : : : : : : : : : : ∨////ム、/h、
         ‰h : .`、: : : : : : : : : : : V /////厶//L、‐ア _、イ
          丨//ハ : . .\ : . . . . . . . . V////// |__∠‐'゙/
          |∥//! : : . . ト、: . . . . . : : :V//////{ . . . : /
         |j'///\ : : : ',`ー-=三ミV ////∧_∠‐ア
        }//《ーzzヽ、: ヽイイチわ ア ∨////,∧: : /

         ///∧'弌わムヽ、:\´ ̄~´   〉//////,イレ′
        寸'//,| `~  リ  `丶、   u ∥////ア゙ノ′
          ∨ /|   ヽ        ∥///ア,イ:′
          ∨/ト、  `          j{////イ:/
            寸{ \  ヾ二ニヽ    j{///:/∥三ミh、
              ヽ、 _,,>、     _,ィ刋//|/ ∥ニニミh、
           ,ィニニニ>、_,,、イ  /l//、从从/ニニニミ:、
            /ニ二>'゛ ム    _/j[/ハ; ; ; }/ニニニニニミh、
       /ニニニニ、; ; ; `ー‐''"´, ;|/ ;λ; ;リニニニニニニニミh、

     、‐゛ニニニニニニ〕、; ; ; ; ; ; ; ;∥; ,' ;レ'ニニニニ>宀冖¬ミッ、
   、‐゛ニニニニニニニ{; ;ミ; ; ; ; ; ;xj ; ∥‰ニニ>'゛ニミ=-、、,,_,,,,、、、、
 、‐冖"´ ̄ ̄`>、ニニニ!; ; ; ヽー'゛; ;|; ; ‰ニ{レ<ニニニニニニ∠ニニニミ:、

   /三≦三三ニムニニト、; ; ; ; /;jレニニニ\ニニニニニニ/ニニニニニ',
  /ニニ/ニ:Y⌒Yニニト、ニ',ヽ; ; ; ; ; ‰ニニニニ=\ニニニニ/ニニニニニニ|
. ∥=ニ∥ニニヽー'ニニl lミ、ニ',; ; ; ; ;‰ニニニニニニニミh、ニニ/ニニニニニニニ、

.∥ニニニ|ニニニニニニ!jニ∧∧; ;‰ニニニニニニY⌒Yニミh、ニニニニニニニニ〉
∥ニニニ!ニニニニニ| !ニ∧∧'ニニニニニニニニヽー'ニニ/ヽニニニニニニニ/



久「(この勢いづいた須賀君は、もうCPU如きじゃ止められない!)」

京太郎「俺のターン! ドロー!!」

和「しかし、CPUの思考通りに打つのはなんだか歯がゆいですね」

優希「全くだじぇ」

まこ「我慢せぇ。これも京太郎の修行じゃ」

京太郎「大丈夫ですよ」

まこ「なんじゃと?」

京太郎「早く終わらせますから」ゴッ

久「また、この感じ……!?」

京太郎「うぉぉぉっ!!」


【放銃判定】

↓1 優希 
↓2 まこ 
↓3 和


 全員のコンマ判定が50以上ならツモ和了 ※補正抜き


【点数判定】
200×コンマ=点数
↓4

 圧勝ボーナス
 ここで優希を仕留められれば新たな力に覚醒


 あれ、おかしいな
 戦闘システムのテストの筈だったのに……これ、システムが悪いんかなぁ、うん

 とりあえずCPU優希はご臨終です

          ,..-..‐..‐..‐..‐..-..、
     __/: : : : : : : : : : : : : : \
    /: 「/: : : : : : : |: : : : : : : : : : ○ヾ:ヽ
   //: :/: :/: |: l: | :|: :|: : |: :n: :l: :l: :|:゙、::゙、\
   //: : :|: |:|: :| :ト:|、|: : |: : |、| |:_|, :!-|: :|、:゙、:゙、|

    |: : :!゙、:|:! : レ∀ヾ゙、ハ : :|;ナ∀|/|/ :/: | :|:/´
    ゙、: :|: 〉ハ、.( ● l   ` i .● ) |: : :/: ハ|
      ゙、|`>: !,!. `ー‐ 'r――-、ー‐' |: : ;レイ/
      ト、: :ゝ、 .   |    |   /: : ;ィ/
       ∨"Vw-,、|      |__ノ/;w'
            _|____|_

          /:.:.:.:.|9P/.:.:.:.\
          / ヽ\:.:.:| /.:.:.:.:.;ィ'゙、
        / \|`ーヾ_V∠二ノ_/゙、
        /   |     H´   |  |



京太郎「俺のターン!」カッ

 なんだ、この感じ――

京太郎「!」ドクン

 俺が牌に手をかけた瞬間、聞こえたこの鼓動!
 これは、お前なのか? ライズファルコン?

京太郎「いや、ちがう」

久「?」

京太郎「そうか――更なる力を得たんだな」

和「何を……?」

京太郎「俺と一緒に! お前も次のランクへ進むんだ!! ライズファルコン!!!」


 ブゥゥゥン


優希「!?」

まこ「なんじゃ、これは!? まるで意味が分からんぞ!!」

     ',ヘ ト、
      ',ヘl ∧                           _ </
     ',ヘ } ∧                        _ <  /ニニ7
     ',ヘl  ∧                      _ <    /ニニ7
     /l  ∧     /ヘ           _ <      /ニニ7
    ∠/ ヽ /\-、    マム      __ _ <     > ´\
     ∠/{r‐\ー\ヽ-、  マム   /      _> ´,\  \\
      ∠/',  _\ノ  ヘニ(0)  /  , ’ミ、> ´ /\ \\  \\
      ∠/',. 「〆ノ-‐≦/ヽ   f  //   }   ∧ \\ \\  ̄
       ∠/', {/フ`/ヽlニlo__}ー、/{ { {    /__/マヘ.  \\  ̄
        ∠/`ー'¨{ _/ニl、○=}/`ー弋 ノl」 マヘ マヘ.    ̄
         ァ=="ヽlニl \_/、/\\_¨_    マヘ マヘ
          /__/ /\  /\ ヽ__l__沁 ヽ_
        /{  ヽ_/ / `ーヘl  /::::::::( )、 > _
       / /l、_(  )、    ( )_/ / .l、    > _
      ∠_/  _l  /__」     \ -‐ \/ ` <__> _
    // / /`l///、      , -、l_l::::::l ̄ヘ   \ \ \
       /`ヽlヽ//、 ヘ    〃 {{〇}}-/   }
.      / /∨ ./  }_ノ    |`ヽ/l:::l  |/ ̄lノ
      l/     l/      | ./ ∨  ∨ /
                     |/      ∨

京太郎「行くぞ! 俺は墓地のライズファルコンに対し! このカードを使う!!」カッ

久「あれは!?」

京太郎「ランクアップマジック!! ラプターズ・フォース!!」

 カン☆コーン

和「ランクアップマジック!?」

京太郎「この力により、墓地のライズファルコンはランクを一つ上げることができる!」



久「まさか!? 昨日目覚めたばかりの能力が、もう進化するっていうの!?」

京太郎「「獰猛なる隼よ、激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!」

まこ「来るぞ……!」

京太郎「ランクアップエクシーズチェンジ! 現れろ! ランク5! RR-ブレイズ・ファルコン!


         / ̄/{ト、

  マ二二二二O):::::::::|l \                                     /ヽ_ _______
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  マ二二二二O)::::::::|l     \                               // /∧ ______
           \:::\      \        ト、         __             //  ///O_____ノ
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         マ二二γ⌒ヽ     {ll}、     弋 ヘ    _≦マニ|ヽー/ヽ/    //  /::///O_____ノ
            マ二乂__ノ .\γ⌒ヽヽ    弋 ヘ__// マ_|:::|∧%、l}  _/::/  /ヽ ー-O、
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                    //マムヘ     `ヽ\_/::::::Ψ:::l  弋 {   /  マム \}  \}
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         ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ 「 | l_/O l          /ヽ_  ./、 \___ヘ
                     |  l_/ |\/l           /`「 |ヽ\l、_l\{\
                  /  _/  ヽ.__|        |、/ |   ヘ |    ̄
                    /、/       ∨        |/    ̄\/|
                 //                        \l

和「今度は赤い鳥さんですね」

京太郎「このブレイズファルコンには三つの能力がある」

まこ「三つもじゃと!?」

京太郎「はい。一つ目は、必ずロン和了になるということ」

久「ライズファルコンとは逆ね!」

京太郎「そして二つ目、この能力によって和了った場合――対局者の特殊能力を次のターンの間、全て無効にすることができる」

優希「!?」

京太郎「最後の三つ目。能力を無効化された相手に対し、次のターン俺は確実にロン和了し、無効にした能力の数×1翻のダメージを与える!」

京太郎「だけど、今回使うのは一つ目の能力だけだ!」



 7700+600=8300

京太郎「覚悟しろ優希! これが俺の――!」

優希「ひっ?!」


                    _,  ´ ̄\__ .イニニニニ/
                    > ´ イ⌒',   `ヽニニニ{
              _ - ´       |    ハニニム
                 _>   ' ,/  、 } , : | ハニニニニニ=--
                  /⌒/ | | _/| ∨ / l|  |}ニニニニニニニニニ=-
                /   { |゙ト、| / /}ィリ|n  |ニニニニニニニニニニニニニニ=-zzzzzx
                   ̄ィ , 从沁∨'/炒 } リ ハ!ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ≫
                   { /从  ,     ム从ニニニニニニニニニニニニニニニニ{ニニニニニニニヽ
                     /\ -‐ イ「ニニニニニニニニニニニア¨¨¨¨ ̄⌒寸ニニニニニニニニ\
                       `ヾ. ≧≦ /ニニニニニニニニニニニ,'        寸ニニニニニニ,=ミニヽ
                     {_ヽ /ニニニニニニニニニニニ,'            ヾニニイ/`Yニニム
                   _      `寸ニニニニニニニニニニア            lア゙ { 〈〉'〈ニニニ}
                  `寸≧s。    ィニニニニニニニニニニ{           _-" ::::',:::`¨´ー‐=ニ}
                      /ニニニニ=-,=ニニニニニニニニニニニニ{        __, イ ヽ:::::::ヽ:::::::ゝ┐ }!
                  マニイ´ヾニニニニニニニニニニニニニニニ〉         乂___.イ‐ヽ=-⌒ヽ:::::::{´. /
                 //////}ニニニニニニニニニニニニニニム                    ‘,:::ゝ' ',
                 _,,ィ///////>ニニニア//-==ニニニニニニム                 〈::::/ /
              /////////////ア///////////.寸ニニニ{                   /]ゝィ
              ,イ/////////////ア///////////////寸ニi〉                {__/
.          ,イ/////////////>'////////////////}ニア゙
.         /////////////ア´ {{////////////////ニア
.         ,イ////////ニ=-     寸////////////イ¨´
      ,イ///////イ´         マ/////////ア´
.     /ゞ===イ´           マ/////アイ
      ム:::::::::::::::::}              {:::::::::::::リ
   く::::::::::::/¨¨´.               {:::::::::::/
    ¨¨¨                     ゞ─'゙

京太郎「新たな力だ!!」

優希「!」

京太郎「行け! ブレイズ・ファルコン!!」カッ

                             `
                    '"`;,. .    _ i /;,,         ´
              ,.    /      7 し'  ⌒`;, ,,.  ,.
              ヾ;,,  /`    ‘ .,;;''ヾ'`       /"゛;,,_..,
               );,,"/;;,.`; /` ゝ,.i ,;∵      '    `;,.
           从;;,,/;,,人, , ,,,;;;;; 从"⌒`, ::;;;;'     /"
           ソ;;;,,∴. . .,,,;;;(;;;,`./"゛;;;,,_・".,,;;)人/

         ,, 从,,, ,;;ゞ,,从, ,,...人,;;;;),..て.,;; :  /`ゞ,.i.;
         そ;;;, ,,;;;). ...,,,,,,;;),.人.. ノ `::ヾノ: :;: :⌒)., ,;;て_ _,,,..

優希「じぇええええええええええ」ピピピピピ


【LP】 ピピピピピッ 

京太郎 68700
優希 -7600
まこ 19000
和 19000




京太郎「……」

優希「うぅ……打ってたのは私じゃないのに」グスッ

和「凄いですね。いくらCPU相手とはいえ」

まこ「ああ。これはもう、わしらですら……」

京太郎「……ありがとう、ブレイズ・ファルコン」

ブレイズ・ファルコン「クケケー」クロサキシュンッ

京太郎「RUM、そしてブレイズ・ファルコン。俺……前に進んでる!」

久「凄い成長よ須賀君」パチパチ

京太郎「ありがとうございます!」

久「これなら、須賀君にもあれができるかもしれないわね」

京太郎「あれ?」

久「そう。今大星さんも練習に行ってるんだけど」

京太郎「それって、一体……?」

久「ふふ、それは勿論!」

 バンッ

久「ライディング麻雀よ!!」

京太郎「!!」



 続く



 完全勝利ボーナス 全ステ+5
 新たな能力取得


【須賀京太郎】
<ステータス>
・火力(42)ランク5
・速度(37)ランク4
・守備(30)ランク4
・幸運(60)ランク7
・オカルト(41)ランク5

<能力>
【RR-ライズ・ファルコン】ランク4 消費30
・自分の和了判定成功時に召喚可能、以下の効果を得る
①自分の和了は必ず三色三暗刻以上が確定し、ツモ和了となる
②卓に付いている特殊能力発動者一体に付き、ドラを一つ乗せる

【RR-ブレイズ・ファルコン】ランク5 消費50
・自分の和了判定成功時に召喚可能、以下の効果を得る
①自分の和了は必ずロン和了となる
②この能力発動後に直撃した対戦相手一体の持つ特殊能力を、次局の間のみ無効とする
③ブレイズ・ファルコンが能力者を無効にした次局、その無効にした能力×1翻のダメージを能力の持ち主に与える

【RUM ラプターズ・フォース】消費10
・自分の墓地にRRエクシーズ能力がある場合に発動可能
・そのモンスターよりも1ランク高いRRエクシーズ能力を、適切な発動タイミングで召喚発動できる


 今回で戦闘システムのお披露目となりました
 一応、このままシステムはいじらない予定ですが、意見あれば参考にします
 まぁある意味盛り上がる試合にはなったんでしょうか……

 あと、演出とかセリフとかつまらないですかね?
 なんだか滑ってる感じがするので次回からは省略したいと思います

 では、次の更新をお待ちください

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