P「伊織!誕生日おめでとう!」 (16)
P「ゴフッ!」ドゴォ!
伊織「いまさら何ぬかしてんのよアンタは!!今!!何日だと!!思ってんの!よ!!!」ゲシゲシ
P「痛い痛い!結構ガチだろそれ!」
伊織「一日だけならまだしも、二日も遅れて、しかもナチュラルにその発言がでてくるアンタの頭を矯正してやってんのよ!!」
P「ありが……ごめんってば!悪かったよ!それに忘れてたわけじゃなくて……。」
伊織「忘れてたわけじゃなくて?」
P「その……うん。えっと……し、仕事が…。」
伊織「あ・ほ・か!!!そんなしどろもどろですぐにバレるような嘘つくくらいなら、せめて誕生日プレゼントを用意しそこなったとかいいなさいよ!」ゲシゲシゲシ!!
P「痛っ!………その手があったか……グフォ!!」ドゴォ!
伊織「なんでそういうことを口に出すのよアンタは!ばっかじゃないの!!?」
P「ありがt……本当にすまない…。」
伊織「まあいいわ。それより、あんた昨日一昨日と何やってたわけ?」
P「その……一昨日はビックサイトでゲームマーケットがやってて……それで……。」
伊織「………………ふんっ!!」ドガッ!!
P「ぐふぅ!」
伊織「…………その次の日は何を?」
P「仕事が終わったあと、伊織に謝ろうと思ったんだけど……。」
伊織「けど?けどなによ。」
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P「その…貰ったギャザのデッキ見てたり、scratchでゲーム作って遊んでたら……遅くなっちゃって……。」
伊織「…………………。」
P「プレゼント用意できなくて……それで会えなかったんだよ……。」
伊織「しんみりした空気かもし出しているところ悪いけど、アンタそれ所属アイドルの誕生日すっぽかしてまでやることじゃないわよね?」
P「なっ!ゲームマーケットは春秋の二回だけしかやらないんだぞ!?それにゲムマにはカラフルメモリーズが売っててだな……。」
伊織「うっさいわね!!イベントの感想なんか聞いてないわよ!!」
P「ギャザだって有名だろう!やってみたかったけどチャンスとお金がないから断念してたところに無料配布だぞ!?なら行くしかないじゃないか!」
伊織「どう考えても所属アイドルの誕生日すっぽかしてまで行くものじゃないわよ!!アンタは私とイベントどっちが大事なわけ!!?」
P「……は?伊織に決まってるだろ?当たり前のことを聞くなよ。」
伊織「あ、あらそう?ならいいんだけど……って良くないわよ!!いい訳あるか!!」
P「なぁ、本当に悪かったよ……許してくれよ伊織ぃ。」
伊織「………ちょっと待ちなさい。当日は……まあ……譲りに譲ってよしとしましょう。二日目は?どう説明するわけ?」
P「…………………………仕事がいそがsガハッ!」ドゴォ!!!
伊織「もっとマシな嘘付けって言ってんのよ!!アンタ自分でカード見たりゲームしてたりしてるって言ってたじゃないのよ!!! 」ゲシゲシ
P「痛い痛い!忘れてt痛っ!痛い!」
伊織「ばっっかじゃないの!!?」
P「本当にすいませんでしたぁぁぁ!!!」orz
伊織「どう処理してやろうかしらコイツ……。」
P「許してください。お願いします。」
伊織「このド阿呆……よりにもよってイベントに行ってたからパーティに参加しなかったのね…。」
P「いや、行こうと思ったんだけどさ……プレゼントの用意ができなくて…。」
伊織「あんたねぇ……プレゼントなんて無くてもよかったわよ。いつも世話になってるんだし。」
P「いや……それでも…。」
伊織「どうしても渡したかったなら、後で渡すなりなんなり言えばよかったでしょうが。私だって当日にプレゼントを用意しろなんておこがましいこと言わないわよ。」
P「うう……本当にすまない……。」
伊織「はぁ……まあいいわ。アンタがバカなのはよく知ってるし。今更たいして驚きもしないわ。」
P「伊織ぃ………!」ジーン
伊織「それで?今日はちゃんと用意できたんでしょうね?」
P「ああ……それなんだが……。」
伊織「なによ。アンタ……まさか……。」
P「いや……実はまだ……渡せる状態じゃないんだ。」
伊織「………二日遅れで誕生日のお祝いを言ってきて?遅れた理由がイベントの参加と遊び呆けて忘れて?挙句の果てにはいまだにプレゼントを用意してないと?………へぇ…。」
P「いや……その……今日中には用意するから待っt伊織「このっ……バーーカ!!!」ズドン!
P「オウッ……ぉぉぉぉぉ………。こ、股間が……。」
伊織「どうとでもしなさい!!!もう知らない!!」スタスタ
P「い、伊織……待って…」 バタン!!
P「あぉおぉ……。伊織ぃ……。」
律子「まあ、自業自得ですね。あれは誰だって怒りますよ。」
小鳥「伊織ちゃん、相当怒ってましたね……。」
律子「っていうかなんでプレゼント用意してないんですか……。」
P「そ…それが、プレゼントを注文したんだが……ゴールデンウィークで完成が結構後になってしまって……一応今日が完成予定なんだ。」
律子「なんでそのことを説明しなかったんですか……。」
P「言おうとしたら股間を蹴りあげられて、そのままどっか行っちゃって話せなかったんだよ……。」
小鳥「まあ……誕生日をすっぽかされて、二日後にあってもプレゼントの用意ができてないなんて言われたら、そりゃ怒りますよね…。」
P「配慮が足りなかったと反省してます……。」
律子「プロデューサーが足りないのは配慮だけじゃないと思いますけど……。」
P「そ…そうか……悪いことをしたなぁ……。他に何が足りなかったんだろう……。」
律子「デリカシーと常識と頭の回転ですかね。」
P「うっ……身も蓋もないな……。」
小鳥(まあ、一番足りないのは女心を理解する能力ですけどね。)
P「うぅ……伊織になんて言えば……。」
律子「はぁ……あのですね。こういう時は素直に謝って、プレゼントを渡して、素直な言葉をかけてあげるんです。それが今のあの子には一番です。」
P「そうだよな……素直に…俺、あいつのことあんまり考えられてなかったかもな。」
小鳥「伊織ちゃん。パーティの時もどことなく寂しそうでしたからね。本当はものすごく来て欲しかったんじゃないですか?」
P「うぅ……今更ながら腹が……。」キリキリ
律子「プレゼントはいつできるんですか?もう18時ですよ?」
P「そろそろできてもおかしくはないんだけど……。まだ連絡はきてな……おっ。」ブーッブッピッ
P「はい。Pです。………はい。あ、できましたか!?はい!はい!すぐ向かいます!ありがとうございます!」ピッ
小鳥「完成したんですか?」
P「はい!これで伊織に渡せる……!」
律子「それで、結局プレゼントっていうのはなんなんですか?気になります。」
P「ん……。まあ結構いいものだよ。遅れた分、最低限はな。」
律子「ふーん……それで?仕事は終わったんですか?」
P「ああ、それならもう終わってるんだ。……だから行っていいかな…?」
律子「なに今更当たり前のことを聞いてるんですか!!さっさと行ってください!」
小鳥「伊織ちゃん。きっと待ってますよ。」
P「……そうだよな……じゃあ、お疲れ様です!」
ことりつこ「「お疲れ様です!」」
バタン
小鳥「今日、結構な量あったはずなんだけど……。」
律子「仕事の早さは化け物なんですけどねぇ……。」
___________
伊織「………来たわねバカプロデューサー。」
P「伊織……ちゃんと来てくれてよかったよ。」
伊織「それで?人の事呼び出しておいてなんの用?」
P「その……ごめん。せっかくの誕生日だったのに行けなくて……行かなくて。今の今までプレゼントもロクに渡してなくて。本当にごめん。」
伊織「はぁ……別にもういいわ。そこまで気にしてないし。」
P「みんなと一緒に祝えなくてごめん。伊織に寂しい思いをさせて悪いと思ってる。」
伊織「……はぁ!?べ、別に寂しくなんてなかったわよ!!」
P「そうだったのか?音無さんが言ってたからてっきり……。」
伊織「あの鳥……まあ……少し…ほんの少しだけ寂しかったかもしれないけど。」
P「その……本当にすまなかった。」
伊織「………まぁ、ちょっと私も…大人気なかった部分もあるし……。悪かったわ。」
P「それで、実はプレゼントなんだけどさ……。」
伊織「……なによ。あんたまさかまだ用意してないとか言うわけじゃないでしょうね?」
P「あ、いや、そうじゃなくて。実はさ……。」
伊織「つまり、アンタは発注したプレゼントが出来上がらなくて、それを伝えるのが嫌で今までバックれてたってこと?」
P「まあ……うん。そういうことかな。」
伊織「あんたってつくづくバカよね……。」
P「本当にすまない…。」
伊織「で?わざわざ発注するくらいなんだし、それはもうこの伊織ちゃんにふさわしいものなんでしょうね?」
P「うっ…それを言われるとちょっと不安になるな……。」
伊織「あんたも存外ヘタレね……もう少し自身をもちなさいよ。」
P「そうだな……よし。誕生日おめでとう。伊織。………二日も過ぎちゃったけど。」
伊織「一言余計よ。ありがと。開けていいわよね?」
P「ああ。もちろん。」
伊織「…………へぇ…指輪。あんたにしては結構センスいいんじゃないかしら?」
P「そうか?そう言われると嬉しいな。必死に選んだ甲斐があったよ。」
伊織「結構高そうなものね。っていうか高いわね。エメラルドの宝玉があしらってあるんだけど?」
P「ああ。たしか、五月の誕生石ってエメラルドだったよな?」
伊織「なるほどね。うんうん。なるほどなるほど。ありがたく受け取って………って……。」
伊織「な・る・か!!このバカプロデューサーがぁぁ!!!」
伊織「頭湧いてんのあんた!?誕生日プレゼントに誕生日の宝石をあしらった指輪をプレゼントするって……色々やばいわよそれ!!」
P「えっ!?ダメなのか!?」
伊織「ただのプレゼントで指輪を用意する時点でかなりマズイってのに、堂々と宝石ぶち込んでくるんじゃないわよ!!」
P「普通によくあるシチュエーションだと思ったのに……。」
伊織「どんなシチュエーションよ!!まさかとは思うけど、この指輪給料三ヵ月分とか、仕事仲間へのプレゼント以外に他意があるとかじゃないでしょうね!?」
P「いや、給料三ヵ月分だし、他意しかない。」
伊織「なっ………///」
P「えっ?……ああ!ごめん!なんにも言ってなかったから混乱させたか?」
伊織「言われても混乱してたと思うわ。」
P「その……まあそれは誕生日プレゼントっていうのと、もう一つ意味があって…。」
伊織「つまりあんたは未成年の所属アイドルにナチュラルに手をだそうとするロリコン変態バカプロデューサーということね。」
P「ぐっ……そんな身も蓋もない……。」
伊織「紛れもない事実よ。」
P「いや、俺だって必死に考えて出した答えなんだよ。」
伊織「………本気なわけ?」
P「さすがに冗談でこんなことはしないさ。」
伊織「私、未成年なんだけど。」
P「関係ない。俺は伊織が好きなんだ。」
伊織「アイドルとプロデューサー。」
P「社長達にはきちんと報告する。別に恋愛禁止じゃないし、アイドルにも恋をする権利だってあるはずだ。」
伊織「世間は納得しないわよ?」
P「やってみなきゃわからない。付き合ってる人がいようが人気は崩れなかった人だっているんだ。」
伊織「あんたは私にそんなバクチをしろっていうの?」
P「無理にとは言わないし、そもそもこれを受けるも自由だろ?」
伊織「私は……アイドルであり続けたいわ。今はまだ。」
P「……俺は隠れて付き合ってもいいと思う。バレなければ……な。」
伊織「………ホントに本気?」
P「ホントに本気。」
伊織「……………そう…。」
P「伊織。俺はな、アイドルとしてのお前じゃなくて、水瀬伊織として答えを出してほしいんだ。」
伊織「無理ね。私にもやっぱり立場ってもんがあるのよ。」
P「そ、そうか……ごめん。」
伊織「それに、私自身の答えだったら既に決まってるわ。というか、迷う理由がないわ。」
P「え?つまり……どういうこと?」
伊織「本当に鈍感ね!イエスってことよ!言わせないでよ!」
P「え?……それ本当か?」
伊織「……でも、私はアイドルなの。アイドルとしては……ノーと言わざるをえないわ。」
P「ああ……そうだろうな。」
伊織「でも……あんたがどうしてもって言うなら……ううん。この指輪、受け取るわ。」
P「え?それってつまり…?」
伊織「イエスよ。私も……あ、あんたのことが好きだから……ね。///」
P「伊織……。」
伊織「ただし!一つ条件があるわ!」
P「なんだ?ここまできたらなんでも来いだ!」
伊織「私は、アイドルの頂点に立つまでやめる気はないわ。だから、あんたは私が頂点に立てるようにフォローしなさい。」
P「自分で言ったことだしな。ああ、世間なんて関係ない。俺が説得してみせるよ。」
伊織「絶対よ!破ったりしたら、この指輪を粉々にしてあんたに突き返すからね。」
P「肝に銘じておく。」
伊織「ま、この伊織ちゃんにふさわしい人間じゃないと困るからね。せめて誕生日くらいは祝ってもらわないと……ねぇ?」チラッ
P「……以後、気をつけます。………なあ、伊織。」
伊織「なに?」
P「伊織!誕生日おめでとう!」
伊織「遅すぎるわよ。バカプロデューサー。」
おわり
ちょっと伊織のss忘れてて、アイマス神に怒られたから(喉が死んだ)書いた。
テンション狂ってるからちょっと変なところもあるかもしれないです。
ちなみに、半分実体験です。
指輪については……千早だけだったよね?あれ?
短いですが、読んでくれた方ありがとうございました。
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