市原仁奈「IMCG・いっしょにいて」 (50)

あらすじ
ひとりなのは、悪い子だからでごぜーますか。


IMCG第3話

前話
桐生つかさ「IMCG・腐敗」
桐生つかさ「IMCG・腐敗」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429444611/)

設定はドラマ内のものです。

それでは、投下していきます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430307103



だいじょうぶでごぜーます。

さびしくねーですよ。

ほんとうに、ほんとうですよ。

だから、おしえてくだせー。

……ううん、なんでもないですよ。

いってらしゃいでごぜーます。

序 了

OPテーマ

HEATS UP!!


浜川愛結奈・若林智香・斉藤洋子・真鍋いつき



IMCG・オペレーションルーム

古澤頼子「IMC、活動停止」

井村雪菜「フェイズ2完了ですぅ!」

浜川愛結奈「パイロット、機体共に無事よ」

古澤頼子
IMCGのオペレーター。担当はシュリンクなど。

井村雪菜
IMCGのオペレーター。担当は周辺環境など。

浜川愛結奈
IMCGのオペレーター。担当はIMCの状況など。なお、3人とも全ての情報にアクセスできるとのこと。

柳清良「経過時間、1時間と22分」

兵藤レナ「フェイズ2完了」

兵藤レナ
IMCGの代表者。正式な役職は、警視庁警備部特殊事件対策課長。通称は司令。

柳清良
IMCGの職員。レナ付の職員。警視庁に接収される前は医務室勤務だった。

高峯のあ「……上々」

池袋晶葉「ふむ、わかりやすい結果だ」

池袋晶葉
IMC技術主任。『天才』の後をつぎ、シュリンクの整備に努める。

高峯のあ
IMCの技術職員。思考から何からミステリアス。

レナ「湾岸地域に出現したIMCは無事に倒されました。訓練終了、お疲れ様」

雪菜「お疲れ様でしたぁー」

頼子「訓練システム終了。待機状態に切り替えます」

愛結奈「訓練終了よ。全員待機に戻りなさい」

レナ「どうだったかしらね」

清良「放送でも待ちましょうか」

川島瑞樹「実践さながらの訓練でした。こうして、IMCの脅威に備えているのです」

川島瑞樹
地元テレビ局のアナウンサー。IMCGの公開訓練に招かれた数少ないうちの一人。

レナ「どうなることかしら」



IMCG・ドック

頼子『シュリンク4接続解除。木場さん、お疲れ様でした』

木場真奈美「動いてないと妙だな。そっちではどう映ってるんだ?」

木場真奈美
シュリンク4のパイロット。料理から戦闘まで多彩なスキル持ち。

頼子『シュリンク4の機体情報は収集しています。が、それだけです』

真奈美「じゃあ、何を写してたんだ?」

頼子『晶葉ちゃんと一ノ瀬さんが作ってた模擬データですよ』

愛結奈『かっこよく戦ってたわよ』

真奈美「まぁ、それならいいか」

雪菜『お疲れ様でしたぁ。取材が来たらよろしくお願いしますねぇ』

真奈美「私に聞いても仕方ないだろう」

愛結奈『あら、面白いと思うけど?』

真奈美「……降りるぞ。君たちもお疲れ様だ」

頼子『お疲れ様です。お客様が帰るまでは敷地内で待機をお願いします』



IMCG・ドック

瑞樹「これがシュリンクね!どこまで近づいていいのかしら?」

のあ「シュリンク4よ……下には降りないで」

晶葉「安全のためだ。基本的に撮っていけないものは、シュリンク4にはないぞ」

瑞樹「聞いた?ほら、テレビカメラは私達の独占なんだから、行くわよ!」

のあ「足元……気をつけて」

瑞樹「わかってるわ!」

晶葉「ふふふ、こうしてシュリンクの素晴らしさが世に伝わるのは良いことだ!」

のあ「……」

相川千夏「すみません」

相川千夏
雑誌記者。クールなメガネレディ。

晶葉「どうした?」

千夏「お名前とお仕事をお聞きしても?」

のあ「……」

千夏「そうね、申し遅れました。記者の相川です」

晶葉「ご丁寧にどうも。池袋だ。技術部門で働いている」

のあ「同じく高峯よ……」

千夏「あなたは学生?」

晶葉「ああ。労働法に引っかからない程度に働いてる」

千夏「そう」

のあ「……ご用は?」

千夏「特には。お名前だけでも、と」

晶葉「そうか?何でも聞いていいんだぞ?」

千夏「あなた方が、配られた冊子以上のことを答えてくれるなら」

のあ「……なら、ムダね」

晶葉「残念だが、機密というものもある」

千夏「ありがとう。警察組織としても危ないもの。安心したわ」

のあ「……」

千夏「写真、撮ってもいいのよね?」

晶葉「もちろんだ」

千夏「帰ったらデスクに自慢しましょう」

のあ「……」

千夏「あと、もう一つだけ」

晶葉「なんだ?」

千夏「シュリンク6のパイロットはいるの?大学生らしいけれど」

のあ「……彼女は」

晶葉「櫂なら、今はいない」

千夏「あら、お出かけ?」

のあ「デートよ……イケメンと」



さびしくねーですよ。

きぐるみにかこまれてあったかいですよ。

みんなのきもちになるですよ。

へいきですよ。

さびしくなんてねーでごぜーます。



某複合施設・噴水広場

西島櫂「ごめん、待った?」

西島櫂
シュリンク6、通称ドルフィンのパイロット。現役大学生。

吉岡沙紀「待ったっすよ」

吉岡沙紀
櫂の友人。櫂は知らない、先ほどナンパされていたことを。女子大生に。

櫂「そこは待ってないとか言わない?」

沙紀「待ったものは待ったす」

櫂「変わんないなぁ」

沙紀「変わる必要があるなら変わるっす。お淑やかにお話しましょうか?」

櫂「沙紀は変わんなくていいや」

沙紀「でしょ?お腹空いたっすね。ご飯に行くっすよ」



IMCG・警備室

伊集院惠「記者の、相川さん?」

大和亜季「私達に取材でありますか?」

伊集院惠
IMCG所属の巡査。趣味は一人旅。

大和亜季
IMCGに派遣されている巡査。趣味はサバゲーとプラモデル。

千夏「ええ。お仕事を教えてもらってもいいかしら?」

惠「と言っても」

亜季「今日配られた冊子の通りであります」

千夏「IMC出現時の警察との連携ね」

惠「ええ。特に装備が特殊とか言うのはないわ」

亜季「普通の警察官や警備会社が持っているものであります」

千夏「苦労とかはある?」

惠「時間と人を動かすのは大変ね」

亜季「後は、無駄なほどに書類を出さないといけないであります」

千夏「IMCに対して、どう思うかしら」

惠「そうね……正直なところ、何も感じてないわ」

亜季「……」

千夏「どういうこと?」

惠「真表に立ってるわけじゃないもの。私が考えないといけないのは、人々の安全よ」

亜季「そのためにいかに警察を動かすか、であります」

千夏「それじゃあ、真表に立ってるものについてお聞きします」

亜季「シュリンクとパイロットには頭が上がらないであります」

惠「私達は可能な限りのサポートをするだけよ」

千夏「警察官の二人に聞くけれど」

惠「なにかしら」

千夏「他の職員について、なにかあるかしら」

亜季「なにか、でありますか」

惠「警察官らしくはないと思うわ」

千夏「そう。ありがとう。お邪魔したわ」

亜季「お疲れ様であります」



某複合施設・水族館入口

櫂「わー混んでるなー」

沙紀「暖かくなってきたからっすね」

櫂「温かくなるとお出かけしたくなるもんね」

沙紀「それにしても、ちっちゃい子が多いっす」

櫂「いつものことだよ?」

沙紀「櫂さんは何回来てるんすか?」

櫂「見て見て、きぐるみ着てるよ、あの子、カワイイよ」

沙紀「聞いてないっすね。はいはい、カワイイっすよ」

櫂「ん……?」

沙紀「どうしたっすか?」

櫂「チケット買おっか!あたしは年間パスポートあるから、沙紀のも安いよ!」

沙紀「はいはい」

櫂「並んでるねー」

沙紀「お仕事はどうっすか?ロボットのパイロットなんすよね?」

櫂「ぼちぼちかな。がんばってみる」

沙紀「水泳はどうしてます?」

櫂「週2くらいは泳いでるよ。好きだもん」

沙紀「良かったっす。今日は楽しむっすよ」



IMCG・グラウンド

太田優「うふふ♪ふんふーん♪」

アッキー「くぅん」

太田優
IMCGの一般職員。暖かいので、お仕事をお休みして愛犬アッキーのトリミング中。

真奈美「へぇ、器用にやるものだな」

優「真奈美さんもやるー?今の内ならいいよー?」

真奈美「ふむ。やらせてもらおうじゃないか」

優「はい、どーぞ♪」

アッキー「……」

優「アッキー、真奈美さんは優しいから大丈夫だよぉ☆」

真奈美「ハサミの方が扱いやすいな」キラーン

優「ウルフの剣はすっごいもんねぇ」

真奈美「どれくらい切っていいんだ?」

優「丸まった毛先を切るようにしてぇー」

真奈美「了承した」

千夏「こんにちは。良いお天気ですね」

優「こんにちはぁ。テレビの人?」

千夏「テレビのスタッフはお昼の番組に間に合わせるように帰ったわよ。私は記者」

優「あ、名刺をありがとうございます」

真奈美「へぇ」チョキチョキチョキ……

優「真奈美さん、じょうずー♪」

千夏「お仕事は何をされてるんですか?」

優「あたしは事務」

千夏「お話を聞いてもいいかしら?」

優「あたし?」

千夏「ええ」

優「じゃあ♪この子ねぇ、アッキーって言うの」

真奈美「話始めると長いぞ」

千夏「それは個人的に後で。お仕事をしないと、怒られてしまうの」

優「ざんねーん」

千夏「ここはどう?警察になってから変わった?」

優「書類が増えただけかも」

アッキー「……」

真奈美「良い子だ」チョキチョキ

千夏「雰囲気は変わった?」

優「ううん。清良ちゃんとか亜里沙ちゃんの職場が変わったくらいかもー」

真奈美「大差はないな。伊集院、大和両巡査が来たくらいか」

優「ゼットテクニカの職人さんは前からいるしー」

真奈美「少し上が変わっただけだな」

千夏「なるほど……あら、あなたは」

真奈美「私か?」

千夏「パイロットですか」

真奈美「ああ」

千夏「少し、質問をしても?」

真奈美「かまわない。答えられない質問はあるかもしれないが」

優「アッキーは任せてぇ」

真奈美「頼むよ。それで、質問は?」

千夏「どのくらいまで答えられるの?」

真奈美「配ってある冊子ぐらいなら。細かいことは私にはわからない」

千夏「シュリンクの乗り心地はいかがかしら」

真奈美「悪くない。操縦も快適じゃないか」

千夏「動作連動システムでしたか」

真奈美「昔のアニメみたいな感じだな。モーションキャプチャーに近い」

千夏「IMCに対して何か印象を受けますか?」

真奈美「出て見ないとわからない。そういう怖さはあるな」

千夏「これはウワサなのだけど」

真奈美「なんだ?」

千夏「自作自演だとか」

真奈美「それならもっと上手くやるさ。どこからそんなウワサが出てくるんだ?」

千夏「ネットよ。陰謀論は確かめてみたくなるでしょう?」

真奈美「楽しそうだが、ほどほどにしてくれ」

千夏「ここまでにしておきましょうか。心と体にはお気つけて」

真奈美「私は平気だよ。そちらこそ」

千夏「ええ。それでは、失礼するわ」

優「あ、待って待ってぇ」

千夏「なに?」

優「アッキーの写真撮っていってぇ♪」

千夏「1枚くらいは撮っていこうかしら」



某複合施設・水族館売店

櫂「んー……」

沙紀「どうしたんすか?イルカのキーホルダーなんか眺めて」

櫂「なんでもないよ。なんか面白いものあった?」

沙紀「ダイオウグソクムシって人気なんすか?ぬいぐるみが一杯っす」

櫂「かわいいと思うよ?」

沙紀「はー、なかなか奥深い世界っすね」

櫂「沙紀のアートも奥深いよ」

沙紀「とっつきにくい感じっすかねぇ。もう少し気軽でもいいと思うっす」

櫂「あ」

沙紀「どうしたっすか?」

櫂「アシカショーの時間だっ!ほら、急ぐよ!」

沙紀「元気っすねぇ。クラスにお土産を買ってくんで先にどうぞ」

櫂「わかった!」

沙紀「すぐに追うっすよー」

沙紀「……」

沙紀「そんな遠慮する必要はないっすよ、先輩」

10

IMCG・女子寮

千夏「ここで管理人を?」

槙原志保「はい♪」

槙原志保
IMCG敷地内にある女子寮の寮母さん。IMCGの癒し。

千夏「大変ですか?」

志保「いいえ、みなさんいい人で助かってます♪」

千夏「なにか、悩み相談とかされる?」

志保「時には。聞いてあげることしかできないですけど」

千夏「聞いてもらうことだけでも変わるわ。ちょっと、聞いていいかしら?」

志保「なにをです?」

千夏「なにか、気になることはあった?変なことを言ってたとか」

志保「うーん……」

千夏「この会社の由来とか」

志保「ないですねー。あ、ゼットテクニカの重役さんは怖いらしいです」

千夏「それくらい?」

志保「自由がないとか、危険とか色々ありますけど、みんながんばってます」

千夏「良い職場ね」

志保「記者さんはどうですか?」

千夏「職場は悪くないわ。エネルギッシュな同僚とデキる直属の上司がいるの」

志保「ふふっ♪コーヒー、お替りいかがですか?」

千夏「いただくわ。美味しいです」

志保「ありがとうございますっ。待っててくださいね」

千夏「ええ」

千夏「……」

千夏「やっぱり、ゼットテクニカかしらね」

11

某複合施設・水族館

沙紀「櫂さん」

櫂「お土産買えた?」

沙紀「クッキーにしたっす。可愛くて甘いものは正義っすから」

櫂「そうだね」

沙紀「まだ、アシカショーは始まってないっすね」

櫂「うん。間に合ってよかったね」

沙紀「で、なんで櫂さんは」

櫂「なに?」

沙紀「せっかく早く来たのにこんな所に突っ立ってるんすか?」

櫂「え?」

沙紀「あそことか、座る場所空いてるっすよ」

櫂「あはは……」

沙紀「好きなんだから近くで見ましょうよ」

櫂「いいよ、ちゃんと見えるしさ。それに」

沙紀「なんすか?」

櫂「あたし、デカいから邪魔になるし」

沙紀「はぁー、もう、わかったっす」

櫂「わっ、引っ張らないでよ!」

沙紀「全部アタシのせいでいいっすから、行くっすよ」

櫂「でも……」

沙紀「でも、じゃないっす。近くで見たいんすよね?」

櫂「えっと……」

沙紀「はい、か、いいえで」

櫂「はい、かな」

沙紀「なら、問題ないっすね」

櫂「……うん」

沙紀「アタシはちゃんと言ってくれないとわからないっす。ほら、座るっすよ」

12

IMCG・休憩室

千夏「こんにちは」

頼子「こんにちは。相川千夏さんですね」

千夏「あら、知ってる?」

頼子「取材名簿で見ました」

千夏「ここで働く人へのインタビューをしてます。お話をお聞きしても?」

頼子「お断りします」

千夏「あら、別に機密情報聞き出そうとか思ってないわよ?」

頼子「自分のことは聞かれたくないので」

千夏「そう。じゃあ、一つだけ聞いていいかしら?」

頼子「なにでしょう」

千夏「出口はどちら?」

頼子「……こんなところに潜り込んでると思いきや、迷ってたのですか」

千夏「ええ」

頼子「案内します」

千夏「ありがとう」

13

某複合施設・水族館

櫂「ほら、見て、カワウソ!哺乳瓶で飲んでる!」

沙紀「元気になったすね」

櫂「そう?」

沙紀「変な遠慮してるくらいなら、正直に生きたほうがいいっすよ」

櫂「沙紀くらい正直に生きていければいいけどねー」

沙紀「櫂さんは一歩下がり過ぎっすよ」

櫂「そうかなぁ。そうそう、こっちこっち!ペリカンがいるんだよ!」

沙紀「その調子っす」

櫂「あら」

沙紀「あのキグルミの子がいるっすね」

櫂「やっぱり一人なのかな」

沙紀「小学生くらいなら一人で来れるっす。ちょっとした冒険っすね」

櫂「そんな隅のベンチにいなくてもいいの……に」

沙紀「どうしたっすか?」

櫂「ごめん!逃げて!」

沙紀「はい?」

櫂「IMCが出るよ!」

沙紀「へっ?な、あの布どこから出てきたっすか!?」

櫂「逃げて!」

14

さびしくねーでございます。

ひとりでもだいじょうぶでございます。

ほんとうに。

ほんとうですよ。

ほんとうで。

急にお日様の光が遮られたでごぜーます。

おおきなキグルミをになはきせられたでぜーます。

にげて、と手を伸ばしてくれたお姉さんの手は届きませんでした。

だいじょうぶですよ。

になはだいじょうぶですよ。

15

IMCG・女子寮前

ピンポンパンポーン……

千夏「館内放送?」

頼子「ここまで来れば大丈夫ですね。失礼します」

雪菜『みなさん、集まってくださいねぇ』

千夏「なにか、あったの?」

頼子「IMCが出現しました。女子寮にでも避難していてください」

千夏「そうね、お邪魔しても仕方ないわね」

頼子「理解が早くて助かります」

千夏「ご健闘を」

16

IMCG・オペレーションルーム

梅木音葉「毛玉……」

梅木音葉
シュリンク5、ディアーのパイロット。メディア関連の人物は苦手。

レナ「毛玉みたいに見えるわね」

頼子「遅れました」

レナ「大丈夫よ。着席を」

頼子「はい」

雪菜「出現地はビルの屋上ですぅ。水族館があるみたいですねぇ」

愛結奈「職員がその場にいた人への避難を誘導してるわ。被害者は特になし」

雪菜「伊集院巡査が現場へ向かいましたぁ。高速道路に通行規制をかけてますぅ」

頼子「IMCに微振動あり。警戒レベル最低。シュリンク6のみ出撃許可」

音葉「シュリンク6では……」

レナ「櫂ちゃんはどこに?」

頼子「通信受信」

櫂『IMCが出ました!』

愛結奈「こっちでも確認してるわ。今はどこ?」

櫂『目の前ですっ!』

レナ「目の前?水族館にいるの?」

櫂『はいっ!あの子を、取り戻します!』

雪菜「目の前で見たんですかぁ?」

櫂『うん!何で向かえばいいかな』

頼子「タクシーは、止まりそうですね」

亜季『大和であります!ご提案を!』

レナ「どうぞ」

亜季『ミニパトが近くにいるであります!ご協力をお願いしました!』

愛結奈「了解よ。場所を誘導するわ」

櫂『了解!すぐに行きますっ!』

頼子「櫂さん、移動を止めてください」

雪菜「IMC動き始めましたぁ!」

レナ「転がってる?」

頼子「IMC、ビルから落下」

音葉「柔らかそう……です」

愛結奈「IMC損傷なし!」

櫂『大丈夫なの!?』

雪菜「交差点付近で止まりましたぁ。動いても大丈夫ですよぉ」

櫂『はいっ!』

愛結奈「路上車両と建物に損傷が出たようね」

頼子「警戒レベル上昇。シュリンク4出撃許可」

レナ「真奈美さん、出撃を」

真奈美『了解。接続開始』

櫂『待って!』

雪菜「なんですかぁ?」

櫂『あたしがフェイズ1をするから待って!』

レナ「どうしたの?」

櫂『その、なんとなくわかるから』

真奈美『ふむ。なら、急ぎたまえ』

愛結奈「ウルフ接続完了よ」

レナ「IMCの動きは止めてるわ。シュリンク4発進!」

17

某複合施設付近・路上

愛結奈『その付近にミニパトはいるはずよ』

櫂「見つけた!」

片桐早苗「あなたが西島櫂ちゃんね!」

片桐早苗
ミニパトのお姉さん。相方は伊集院巡査に借り出された。

櫂「西島です!よろしくお願いします!」

早苗「話は乗ってから聞くわ」

櫂「はい!」

早苗「シートベルトよし、ミラーよし、サイレンよし!」

櫂「おお、緊急事態感が……」

早苗「ロボットのパイロットよりは簡単楽勝。いくわよーっ!」

18

IMCG・オペレーションルーム

雪菜「ウルフ、現場に到着しましたぁ」

愛結奈「センサー起動」

レナ「真奈美さん、様子はどう?」

真奈美『思った以上にあれだな』

清良「あれ?」

真奈美『フカフカしてそうだ』

頼子「武器は効くのでしょうか」

真奈美『わからないな。試していいか?』

レナ「発砲は許可しないわ。接近は許可」

真奈美『了解』

愛結奈「IMCに動きあり!来るわよ!」

真奈美『おおっと。ふむ……迂闊に接近しない方がよさそうだな』

雪菜「トリモチ、ですかぁ?」

頼子「車両が一台取り込まれました」

愛結奈「あの毛の中で浮いてるわね」

真奈美『弾丸は内側まで届くのか?』

愛結奈「試し打ちしてみる?」

レナ「やめておきましょう。接続は?」

頼子「可能レベルです」

雪菜「近づいた方がいいですねぇ」

愛結奈「近づくのは危険じゃないかしら」

レナ「ええ」

真奈美『なら、私とウルフの出番かな』

レナ「フェイズ2ならね」

雪菜「櫂さんに考えがあるのでしょうかぁ?」

頼子「シュリンク6、パイロット到着しました」

レナ「出撃準備を急ぎなさい。ドック、聞いてるわね」

晶葉『当たり前だ!訓練の成果を生かせ!全速力で行くぞ!』

19

ドルフィンコクピット内

櫂「いち、に、さん、し!」

頼子『接続完了』

雪菜『発進準備オッケーですぅ!』

愛結奈『ハッチオープン』

頼子『シュリンク、数値安定』

雪菜『エレベーター稼働しますぅ』

櫂「レナさん!」

レナ『シュリンク6、発進!』

20

某複合施設脇・交差点

亜季「片桐巡査部長ありがとうございま、え、はい、付き合うであります。出来れば、寮まで来てくれると、はぁ、ちょうどお茶頂いてるからバッチリ?それは良かったであります」

惠「シュリンク6が来るわ」

亜季「相川記者にもよろしくおつたえください!また後であります!シュリンク6、到着であります!」

惠「周囲に逃げ遅れた人はないわ。櫂さん、真奈美さん、お願いします」

櫂『到着!』

亜季「IMCに動きはありません」

真奈美『任された。櫂君、状況はわかってるな?』

櫂『これ以上の接近すると攻撃される』

真奈美『フェイズ1に移動は微妙』

櫂『了解。なら、やることは簡単だね。惠さん!』

惠「こちら地上。どうしたの?」

櫂『逃げて』

惠「はい?」

櫂『真奈美さん、絡まったら助けて!』

真奈美『おい、待て』

櫂『せーのっ!』

亜季「さすが、水泳選手。見事な飛び出しであります」

惠「関心してる場合じゃないわ!退避!」

21

IMCG・オペレーションルーム

櫂『あぶない!よっし!』

頼子「トリモチを回避」

雪菜「IMCに接触まであと5秒ですぅ!」

レナ「発砲許可!真奈美さん、櫂ちゃん援護して!」

真奈美『了解。指部兵装利用』

のあ『銃弾は……節約を』

愛結奈「毛皮みたいのものが来るわ!」

櫂『おっとっと。ありがと、真奈美さん!』

真奈美『お礼を言うくらいなら、勝手に突っ込まないで欲しい』

頼子「IMCまであと3メートル!」

櫂『いっくぞー!』

雪菜「ドルフィン、IMCにパンチ……あれ?」

櫂『んー』

愛結奈「IMCの攻撃は止まった、のかしら」

レナ「どうしたの?」

櫂『すごい……もふもふ、だと思う』

晶葉「おお、ドルフィンとの接続でそこまでわかるのか!さすがだ!」

のあ「……感覚器とは接続してないのに」

頼子「マニュピュレータの反応だけで、判断しているようです」

櫂『でも、参ったな』

頼子「どうしましたか」

櫂『動けない』

雪菜「あら、毛に巻き取られましたか?」

愛結奈「そのようね」

レナ「つまり、準備は出来てるのね?」

櫂『はい!』

レナ「良い返事よ。フェイズ1移行!」

22

もふもふ倉庫

櫂「うわっ、おっとっと」

櫂「地面ももふもふしてるなー。あの子の中だから、仕方ないのか」

櫂「真奈美さんは、いないし」

櫂「あの子は、どこかな」

櫂「とりあえず……このキグルミの山を越えないとかな」

23

ウルフ・コクピット内

真奈美「フェイズ1を待っているのは、不安だな」

愛結奈『外から観察できるといいのだけどね』

雪菜『フェイズ1の進行度は、IMCの状況でわかるんですけどねぇ』

真奈美「今はどうなんだ?」

頼子『進行はありません』

真奈美「ドルフィンの様子は?」

雪菜『ピタリとも動かないですぅ』

真奈美「フェイズ1に関しては信頼しよう。私達は、次だ。愛結奈君」

愛結奈『解析中よ。なんとか、あの毛皮の構造がつかめるといいけど』

真奈美「お願いする。のあ」

のあ『武器の準備は出来てるわよ……』

真奈美「さ、頼むぞ、櫂君」

24

もふもふ倉庫

櫂「よっこらせ!君!」

市原仁奈「こんにちはでごぜーます」

市原仁奈
キグルミの少女。キグルミの山でキグルミを着て、独りでいる。

櫂「こんにちはっ!」

仁奈「おねーさんもキグルミを見にきたでありますか?」

櫂「そうかな」

仁奈「おねーさんにもキグルミを用意してあげるですよ!」

櫂「えーっと、どうしようかな」

仁奈「おねーさんには、きっとイルカが似合うでごぜーます。イルカは、えっと」

櫂「あそこかな?」

仁奈「あの水色です!取りに行くでごぜーます!待っててくだせー!」

櫂「あたしが取りに行くからいいよ。君は、えっと、名前は?」

仁奈「市原仁奈でごぜーます!」

櫂「仁奈ちゃんね。あたしは西島櫂、よろしくね」

仁奈「櫂おねーさんでごぜーますか」

櫂「うん。ちょっとキグルミ取ってくるから待っててね」

仁奈「はいっ」

25

もふもふ倉庫

櫂「イルカじゃなかったね」

仁奈「シャチでごぜーます……」

櫂「いいよー。シャチも好きだし」

仁奈「そうでごぜーますか!ほかのキグルミも見て行ってくだせー」

櫂「うん」

仁奈「仁奈は嬉しいですよ」

櫂「……なんで?」

仁奈「ここはキグルミが一杯でごぜーます」

櫂「うん」

仁奈「おねーさんが見に来てくれたでごぜーます」

櫂「そうだね」

仁奈「ごはんも出てくるですよ?」

櫂「本当だ……ちゃぶ台とオヤツが置いてある……」

仁奈「だから、平気でごぜーます」

櫂「……」

仁奈「大好きなカワイイに囲まれてるから、仁奈は大丈夫ですよ」

櫂「……そう」

仁奈「寂しくなんてないでごぜーます。きっとみんなもここに来てくれるでごぜーます」

櫂「こんなにわかりやすいのにね」

仁奈「どうしたでごぜーますか?」

櫂「仁奈ちゃん」

仁奈「なにですか?」

櫂「それ、誰かに言った?」

26

もふもふ倉庫

仁奈「……」

櫂「今日、なにしてたの?」

仁奈「水族館に行ってたですよ」

櫂「知ってる。見たから」

仁奈「楽しかったでごぜーますよ」

櫂「……でもさ」

仁奈「……」

櫂「寂しかった?」

仁奈「……仁奈はどうして寂しいのですか?」

櫂「……」

仁奈「悪い子だからでごぜーますか」

櫂「……」

仁奈「もっといい子になれば、いいでごぜーますか」

櫂「……」

仁奈「忙しいでごぜーます。ひとりでも平気ですよ。仁奈は寂しくなんて」

櫂「やめよう、仁奈ちゃん」

仁奈「どうして、ですか」

櫂「あたしもわかるよ。変な所に気遣って、素直になれないこと」

仁奈「おねーさんは、寂しくないですか?」

櫂「誰にも心配されたくなくて、あたしは倒れたりもしたよ」

仁奈「大変でごぜーます……」

櫂「でも、それってさ」

仁奈「……」

櫂「……信じてないんだよね、相手を」

仁奈「どうして、仁奈はひとりですか」

櫂「言わないから、だよ」

仁奈「言ったら悪い子でごぜーます」

櫂「ううん。きっと、その人達は誰も仁奈ちゃんを嫌いにならないよ」

仁奈「……」

櫂「信じてあげて、ね?」

仁奈「でも……」

櫂「不安かな?」

仁奈「不安でごぜーます」

櫂「じゃあ、はい」

仁奈「手を広げてどうしたでごぜーますか?」

櫂「一緒に行こう。ここから抜け出してさ、寂しいって言わないと」

仁奈「櫂おねーさん……仁奈はさびしいでごぜーます」

櫂「うん」

仁奈「一緒にいたいでごぜーます」

櫂「うん」

仁奈「一緒に来てほしいです……」

櫂「任せて。おいで!」

仁奈「おねーさん!」

櫂「もふもふだなぁ……」ナデナデ

仁奈「自慢ですよ。もっともふもふしていいですよ?」

櫂「それも言おうね。さ、行くよっ!」

27

IMCG・オペレーションルーム

雪菜「フェイズ1完了ですぅ!」

レナ「フェイズ1完了確認。櫂ちゃん?」

櫂『はいっ!うわっ、フェイズ1前よりひどくなってる!』

頼子「シュリンク6は動かせますか」

櫂『ちょっと厳しいかも。仁奈ちゃんも近くにいるのがわかるんだけど、これじゃあ』

レナ「真奈美さん、シュリンク6の救助を」

真奈美『了解』

愛結奈『解析完了してるわよ!データを送るわ!』

真奈美『これにしたがって、切ると』

晶葉「毛を切る?」

真奈美『トリミングだな。昼間の練習が役に立つようだ』

レナ「兵装使用を許可。飛び道具はまだダメよ」

のあ「肘部、肩部、膝部の安全装置を解除……」

愛結奈「セーフティ解除!」

真奈美『さて、やろうじゃないか』

のあ「ウルフ……牙を展開」

愛結奈「ブレード全展開!」

雪菜「回りに気をつけてくださいねぇ」

櫂『真奈美さん、お願い!』

真奈美『任された』

28

IMCG・オペレーションルーム

真奈美『斬れたか!?』

櫂『オッケー、ドルフィン、救助に入りますっ!』

頼子「コア情報の確認を」

櫂『せーのっ!』

雪菜「ドルフィン、IMCの外皮を壊しましたっ」

真奈美『はっ!』

愛結奈「トリモチを叩き落としたわ」

レナ「内殻は刃には強いようね」

櫂『よし、引き抜きますっ!仁奈ちゃん!』

頼子「ドルフィン、コアを引き抜きました」

雪菜「バイタル確認、体温正常ですぅ!」

レナ「フェイズ1完全終了確認。櫂ちゃん、離脱を」

櫂『はいっ!真奈美さん、お願いしますっ!』

レナ「フェイズ2移行。発砲許可するわ!」

真奈美『さて、終わりにしようじゃないか』

頼子「どの兵装を使いますか」

のあ「甲部安全装置解除……一気にやりなさい」

真奈美『言われなくても、わかってるさ、のあ!』

29

IMCG・オペレーションルーム

真奈美『止まった、か?』

雪菜「IMCの停止を確認しましたぁ」

頼子「弾丸使用量、規定範囲内。おとがめはないでしょう」

愛結奈「フェイズ2による周囲の損壊は微小ね」

レナ「フェイズ2完了。真奈美さん、お疲れ様」

真奈美『やれやれ、この程度で良かった』

愛結奈「トリミングはお見事だったわ。あの毛、使えないかしら?」

レナ「使いたい?」

愛結奈「ごめん。使いたくはないわ」

清良「回収後に処分しましょうか」

晶葉「すまん、サンプルとして少しだけ技術部にわけてくれ」

レナ「オーケー」

真奈美『櫂君は無事か?』

頼子「お疲れ様でした。ドルフィンのパイロットは無事です」

真奈美『櫂君はどうした?反応がないぞ?』

レナ「もうシュリンクから降りてるわよ」

真奈美『早いな』

雪菜「ドルフィンはゼットテクニカの作業車両で回収をお願いしますねぇ」

愛結奈「真奈美さんは帰投を。お疲れ様」

真奈美『了解。ルート指示を頼むよ』

30

某複合施設付近・IMC対策テント

仁奈「櫂おねーさん、ばいばいでごぜーます!」

櫂「ばいばーい!」

惠「ご両親、迎えにきて良かったわね」

櫂「そうだねー」

惠「あなたも休暇だったのに、大変ね」

櫂「大丈夫。うん、許してくれるはず」

亜季「櫂殿は、いるでありますか?」

櫂「あ、大和巡査」

亜季「今日もお見事でありました」

櫂「ありがとっ。というか、今日は真奈美さんかな」

亜季「いえ、フェイズ1はお見事でありますよ」

櫂「へへっ、ありがと」

亜季「それはそうとして、お客様であります」

櫂「だれ?」

沙紀「ども」

亜季「確かにお渡ししたであります」

惠「大和巡査、撤収をしましょうか」

亜季「了解であります。お二人はごゆっくり」

惠「シュリンク6は回収しておくわ」

櫂「お願いします」

沙紀「やー、大変っすね」

櫂「そうだね」

沙紀「近くで見てたっすよ。もちろん、安全な距離で」

櫂「あたしの仕事はこういう感じ」

沙紀「十分にわかったっす」

櫂「謝ってなかった。ごめん、沙紀」

沙紀「わざわざ謝らなくていいっすよ」

櫂「言わないとわからないし、って沙紀が」

沙紀「あー、言ったっすねぇ」

櫂「ありがと、それで助かった」

沙紀「何の話っすか?」

櫂「なんでもなーい」

沙紀「ふーん……そうだ」

櫂「どうしたの?」

沙紀「これをあげるっす」

櫂「あ、これ……イルカのキーホルダー」

沙紀「誕生日も8月17日であってるっすね?」

櫂「……うん」

沙紀「欲しいものは欲しいって言うっすよ。他人の目とか気にし過ぎっす」

櫂「あの時、買ってたのか……はぁ」

沙紀「なんすか?」

櫂「敵わないって思ってさ」

沙紀「そんなんじゃ伝わらないっす」

櫂「まったくもー。ありがとっ、沙紀」

沙紀「それでいいっすよ。ついでにモノでも感謝と謝罪を示して欲しいっす。肉、魚、どっちでも」

櫂「わかったよ!焼肉でも寿司でも奢るからっ!このイルカ、500円もしないのにー!」

EDテーマ

アイの証明
歌 西島櫂・木場真奈美・梅木音葉

31

某雑居ビル3F

千夏「ただいま帰りました」

仙崎恵磨「千夏、おかえりっ!!どうだった?」

仙崎恵磨
千夏の同僚記者。千夏とは同じ取材チームに所属している。

千夏「特にはなにも。これ、あげるわ」

恵磨「これ、IMCGが配ってた冊子だよね」

千夏「ええ。それ以上は教えてくれなかったわね」

恵磨「これくらいならわかるって」パラパラ

柊志乃「あら、お帰りなさい」

柊志乃
千夏と恵磨の上司。小さな会社で記者になった理由は、お酒のため。

千夏「柊デスク……飲んでますね」

志乃「ええ」

恵磨「今更じゃん」

千夏「それもそうね……」

志乃「成果は?」

恵磨「この冊子もらったくらい?」

千夏「後は職員がわかったくらいかしら」

志乃「まとめておいて」

千夏「わかりました」

恵磨「このネタをアタシ達はどうすんの?」

志乃「追えるところまでね」

千夏「何かありそうなことはわかりますが」

恵磨「ま、怪物とロボットだし、面白そうなネタではあるけどさ」

千夏「気になることは、そうね……」

恵磨「なんかあるん?」

千夏「ゼットテクニカを調べてみようかと」

志乃「いいんじゃないかしら……明日からね」

千夏「今日は何かあるの?」

恵磨「飲みに行こうって」

千夏「いいですけど、デスク、そのワインは……」

志乃「ふふ……これは迎え酒よ」

千夏「誤用です」

志乃「いいのよ。今後の方向まで決めるとしましょう。お酒でも飲みながら」

千夏「はい、デスク」


製作 テレビ〇日

次回予告

雪菜「IMC攻撃開始しましたぁ!2棟の全壊を確認!」

愛結奈「浮遊型IMC移動開始!このままだと広域に被害が広がるわよ!」

頼子「警戒レベル最大に引き上げ」

レナ「後手に回っても仕方がないわ。そんな弱気の賭けをしてる場面じゃないようね」

頼子「シュリンク5出撃許可」

レナ「音葉ちゃん、聞いてる?」

音葉『……はい』

レナ「シュリンク5出撃。IMCを止めなさい」

オマケ

PaP「なに?わかった、すぐに見てくる」

CoP「どうしましたか?」

PaP「新作のキグルミが入荷したらしい。行ってくる」

CuP「仁奈ちゃんから頼まれたんですか?」

PaP「違う。仁奈ちゃんに色々着せたいチームが日夜情報収集をしてる。その工作員からだ」

CoP「ん?それでPaさんになんで連絡が入るんですか?」

PaP「衣装代として落とすからに決まってるだろ」

CuP「ちひろさんも共犯なんですね……」

CoP「事務所ぐるみできぐるみ着せる……」

おしまい

あとがき

某複合施設にある水族館の年間パスは安い。
ちなみに、イルカはいません。

次回は、
島村卯月「IMCG・花の命は短くて」(仮)

それでは。

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