ハンジ「赤い悪魔がやってきたぜ」(17)
*リヴァイ×ハンジです。微エロ有。苦手な方はご注意。
*生理ネタです。苦手な方はご注意。
とある会議の日。
会議が終わってからハンジはエルヴィンに伝えた。
ハンジ「エルヴィン、またいつものなんだけど、明日、休暇願いを出してもいいかな?」
エルヴィン「ああ、いいよ。ゆっくり休みなさい」
ハンジ「ううう……毎回、ごめんね」
エルヴィン「仕方がないさ。こればっかりはね。ハンジの場合、特に酷いのは知っている」
ハンジ「本当、面倒臭くてごめんね」
リヴァイ「………?」
リヴァイ「ハンジ、明日は休むのか」
ハンジ「あーうん。ごめんね。明日は1日だけ休ませて貰うよ」
リヴァイ「何か私用か?」
ハンジ「まーある意味ではそうだね。じゃあね」
そしてハンジが先に会議室を出て行った。
その後姿を目で追いながらリヴァイは思った。
リヴァイ「顔色が悪かったな。大丈夫か? あいつ」
ミケ「リヴァイ、察しろ」
エルヴィン「女性特有のアレだよ。ハンジの場合は特に酷いんだ」
リヴァイ「女性特有? ……………ああ」
リヴァイはようやく思い当たって手をポンと叩く。
リヴァイ「もしかしてアレか。月の物か」
エルヴィン「そうそう」
ミケ「ハンジだけって話でもないけどな。他の女性兵士も、不安定らしいが」
エルヴィン「仕方がないよ。こればっかりは。鎮痛剤で誤魔化すのにも限度があるそうだし」
リヴァイ「………ふむ」
エルヴィン「特にハンジの場合は不規則な生活と、ストレスのかかる仕事を担っているせいもあるだろう。こういう時くらいは休ませてあげないと」
ミケ「それもそうだな」
リヴァイ「そうか」
エルヴィン「明日のハンジの分の仕事は私が片付けるから大丈夫だ。じゃあ、解散」
そして男3人はそれぞれの自室に帰って行った。
翌日。ハンジの部屋にて。
ベッドに潜り込んで毒つくハンジだった。
ハンジ(3カ月ぶりにきたかと思ったら、またコレだよ)
ハンジ(鎮痛剤、許容量ギリギリまで飲んでも焼け石に水って感じだ……)
ハンジ(コレが来る度に、女のあそこを手術で取り出せないかなって思うよ)
ハンジ(手術費用がないから諦めるけどさ)
ハンジ(あー男に生まれたかった。女って本当、面倒臭い…………)
コンコン♪
ハンジ「はあい。誰ー? モブリットー?」
リヴァイ「いや、俺だ」
ハンジ「あらら。リヴァイ? 何か急な仕事かな? (ごそごそ)」
リヴァイ「いや、起きなくていい。寝てろ。渡したい物をドアの外にかけておく」
ハンジ「え? 何?」
リヴァイ「その、なんだ。そういう痛みの時に効くらしい飲み物を買ってきた。気が向いたら飲め」
ハンジ「え? そうなの? だったら部屋に持って来てよ。鍵開いているしさ」
リヴァイ「なら入るぞ」
ガチャリ。
リヴァイ「豆乳、と呼ばれる豆の飲み物だ。即効性はないそうだが、飲み続けると徐々に痛みが緩和される事があると聞いた。とりあえず、今日から試してみろ」
ハンジ「おおおお……ありがとう。まさかリヴァイがそんな気遣いをしてくれるとは」
リヴァイ「体を冷やすと痛みが酷くなるそうだから、しっかり温めて寝ろよ」
ハンジ「うん。ありがとう」
リヴァイ「じゃあな」
ハンジ「うん。またね~」
バタン……。
ハンジ「豆乳って、結構値段するのにな。有難いけど、勿体ない気もするよ」
ハンジ「でもそうだね。改善出来るならしたいし、試しに飲んでみるか」
ハンジ(チュー)
ハンジ「クソまっず!!!!」
ハンジ「えええええ……何コレ。変な味! こんなの毎日、飲めないよ……」
ハンジ「砂糖を足さないと飲むのは無理だわ。えい(サラサラ)」
ハンジ(チュー)
ハンジ「それでもまずいかな。さっきより飲めなくはないけど」
ハンジ「はー。少しは効果がありますように!」
そしてまた3か月後。
ハンジ「ううう……また赤い悪魔がやってきたぜ」
ハンジ「リヴァイから貰った豆乳を毎日飲んでいるけど、効果はあまりないみたいだ」
ハンジ「仕方がない。エルヴィンに今月も1日だけ、休暇を貰おう」
休暇を貰ったハンジが自室のベッドで痛みと格闘していると……。
コンコン♪
ハンジ「はあい。どなたー?」
リヴァイ「俺だ。また痛むのか?」
ハンジ「うーん。まあ、いつもの事だけどね。鎮痛剤で誤魔化しているけど、辛いかな」
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「あ、部屋に入っていいよ。鍵は開いているから」
ガチャリ。
リヴァイ(眉間に皺を寄せている)
ハンジ「そんな顔、しないでよ。仕事が滞るのが嫌なのは分かるけどさ」
リヴァイ「いや、別にそういう意味じゃねえけど」
ハンジ「一番いいのは手術して取っちゃう事だろうけど。そんな大金は持ち合わせてないから。諦めるしかないよ。こればっかりは」
リヴァイ「……………」
リヴァイがハンジのベッドに座りました。
ハンジ「何? 何でこっち睨んでいるの?」
リヴァイ「普通、月の物ってひと月に1度じゃねえのか? 何でお前、3か月に1回なんだよ」
ハンジ「ああ、サイクルが人より遠いだけだよ。だからその分、まとめてやってくる感じだから、来ると毎回重いんだ」
本当はリヴァイと話すだけでも辛い状態だったが、ハンジは続けた。
ハンジ「ごめんね。私が男だったら良かったんだけど。うっかり女として生まれたせいで、仕事を止めちゃって……」
リヴァイ「ハンジ」
そこで、リヴァイはハンジを遮るように言った。
リヴァイ「俺もあれから少し調べてみたんだが、そういうのを改善するのに一番いい方法があると人から聞いたぞ」
ハンジ「え? 豆乳よりももっといい方法があったの?」
リヴァイ「ああ。ある。ただそれを試すには、その…………」
リヴァイが一度、口を手で隠して悩んだ。
ハンジ「ん? 何で言いよどむの?」
リヴァイ「ハンジ、お前はその痛みから解放されたいんだよな?」
ハンジ「そりゃあ勿論だよ!! コレさえなければ、もっと仕事がバリバリ出来るのに!!」
リヴァイ「そうか。だったら、俺が今からすることに文句言うなよ」
ハンジ「ん? ……?」
そしてリヴァイはハンジのベッドに中にするりと潜り込んだ。
ハンジ「………え?」
その後、リヴァイに組み敷かれて、ハンジは、口を塞がれる。
塞がれたのは、リヴァイの唇だった。
ハンジ「んーんんん!!!!」
リヴァイの舌がぬるぬる侵入して舌の寝技を決められてしまった。
ハンジ「ん………んー………」
じりじりと柔い快楽が沸きあがって、徐々に抵抗する気力が……。
ハンジ(……って、駄目だから!!)
我に返ってリヴァイの胸を叩いたハンジだった。
抵抗するハンジにリヴァイは一度、キスを止める。
リヴァイ「………なんだ」
ハンジ「ちょい、待ち。意味分からん」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「何でキスした? ショック療法でもする気?」
リヴァイ「違う。キスでホルモンバランスとやらを整えようと思った」
ハンジ「え? ホルモンバランスを整える?」
リヴァイ「その手の痛みは、体が冷えたり、ホルモンのバランスが崩れている時に起きると言われているそうだな?」
ハンジ「まあ、そうですね。はい」
リヴァイ「だったら、体を温めて、かつホルモンのバランスを整えるのが1番いいじゃねえか」
ハンジ「…………………」
リヴァイ「という訳で、シテやる。俺が定期的にお前の身体を温めてやる」
ハンジ「それはエッチな意味で?」
リヴァイ「まあ、そうだな。つまりはそういう事だ」
そしてリヴァイの手が再び動き出す。
そこを慌ててハンジが止めた。
ハンジ「ちょっとまてえええええい!!!」
リヴァイ「なんだ? (イラッ)」
ハンジ「まず1点、おかしな点があるよね?」
リヴァイ「どこがおかしい?」
ハンジ「それをリヴァイがする必要性が何処にある?!」
リヴァイ「俺じゃ不満か? 贅沢な女だな(さわさわ)」
ハンジ「そういう意味じゃなくて! あ、こらああ! あっ……ああっ!! あん……ああ」
リヴァイの右手は服の上から太ももの内側をなぞっていた。
左手は尻の方に持って行き、丹念に体の固い筋肉を解していく。
ハンジ「待て! 生理中の女を襲うとか、あなたどうかしてますよね?!」
リヴァイ「心外だな。俺はお前の為を思ってやっているのに(さわさわ)」
ハンジ「頼んでないでしょうがああああ! あ……や……」
リヴァイ「大丈夫だ。あそこには触らない。触るのは、こういうところだけだ(さわさわ)」
太もも、尻、そして腹、脇腹、とあちこち触られていくうちに、だんだん、痛みよりも快楽の方が勝っている事に気づいた。
ハンジ(あれ……? 激痛が、和らいだ……?)
気が紛れている自分に気づいた。
リヴァイ「…………少し、痛みが和らいだか?」
ハンジ「あ、うん。なんか、これ、割と悪くないかも?」
リヴァイ「なら続けてもいいよな?」
ハンジ「ううーん。いや、でも、あの………リヴァイ、これって、どう考えても、ABCでいうところのBだよね?」
本当はCまで行きたい気持ちを押さえてリヴァイは言った。
リヴァイ「違うな。これはあくまで……そうだ。マッサージだと思えばいい」
ハンジ「こんな念入りでいやらしいマッサージ、聞いた事ないんだけど……あっ!」
其の時、リヴァイの指先がハンジの胸の先端に添えられた。
加えて、また唇を塞いで、リヴァイは目を細める。
リヴァイ「男日照りが続いているせいで痛みが出るっていうなら、やるしかねえだろうが」
ハンジ「なんでそんなに偉そうなの?! いや、私、頼んでないんですけど!?」
リヴァイ「じゃあ頼め。俺にシテ下さいって言えよ」
ハンジ「嫌だよ!! そもそもリヴァイにそこまでして貰う義理もないよ?!」
リヴァイ「ベッドに引き籠って「うーうー」唸っているクソメガネの唸り声が壁越しに聞こえてうるせえのに」
ハンジ「それは私が悪かったけど!! いや、でも、ああ…………!」
服越しに乳首をグリグリ攻撃されてハンジは遂に甲高い嬌声をあげた。
ハンジ「あっ……やっ……それ、やめて……!」
身を捩り、リヴァイから逃げようとするが、当然、逃げられない。
リヴァイ「ああ? そんな風には見えねえが? (グリグリグリグリ)」
ハンジ「ああ! ああっ……や……ああ!」
貫くような快楽に引きずり落とされて、本音が、漏れた。
ハンジ「やだあああ! もっと、優しく、シテよ……!」
リヴァイ「…………了解した」
言質を取った。とリヴァイは心の中で笑った。
そして数カ月後。
エルヴィン「そう言えば最近、休暇願いを出してこないね。最近、調子いいのかい?」
ハンジ「あーうん。まあ、そうだね。その………あははははは! (照れ笑い)」
エルヴィン「ん? 何かあったのか?」
ハンジ「いやーその、リヴァイがね。私の身体を改善する為に、いろいろシテくれるもんだからさ」
エルヴィン「ほぅ………」
ハンジ「おかげで生理不順も治ったみたいでさ。いやあびっくりだね! まさか定期的なエッチが生理痛にも効果があるなんて思いもよらなくて」
エルヴィン「……………………え?」
ハンジ「生理痛に効くからって言われて、毎日キスして貰えるようになってから、痛みが大分緩和されたんだ!」
エルヴィン「………本当に?」
ハンジ「うん。豆乳飲んだ時は効果がなかったのに、キスで治るとは思わなかったよ!」
エルヴィン「いや、そっちじゃなくて」
ハンジ「ん?」
エルヴィン「いや、何でもない。そうか。治ったのなら何よりだ」
そしてエルヴィンはリヴァイを見た。
リヴァイは平然と「何か?」という顔で居る。
ハンジ「うん。だから休暇願いはもう必要ないよ! 今まで面倒をかけたね」
満面の笑みで言われてエルヴィンは思った。
エルヴィン(出産したら完全に生理痛が治ると言われて身籠らないといいが)
エルヴィンがリヴァイをもう一度見ると、
リヴァイ「大丈夫だ。そこまで俺も調子には乗らねえよ」
どうだかな? とつい思ってしまうエルヴィンだった。
ハンジ「赤い悪魔がやってきたぜ」(終わり)
ちなみに砂糖は身体を冷やすので取り過ぎに注意。
豆乳自体は、長期間飲むと効果が出てくるそうです。
短いリヴァハンが思い浮かんだので書いてみた。
リヴァイがハンジを解したシーンの続きは各自で補完して下さい。
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