・アイドルマスターと、ファイアーエムブレム聖戦の系譜のパロディです。
・原作は、聖戦の系譜のゲームブック下巻になります。
・原作の男性キャラが、アイドルマスターのキャラに置き換わっています。
・そのため、もしかすると多少百合百合しい展開が出てくるかもしれません。
・選択安価やコンマ安価があるので、お気軽に参加していただければと思います。
・多少、原作の展開を変更する部分が出て来るかもしれません。
・まったりのんびりと進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
それでは、冒険の始まりです……。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427549615
プロローグ
P「ユグトラル大陸の中心に位置する大国、グランベル」
P「ここではかつて、『バーハラの戦い』と呼ばれる争いがあった」
P[この激しい戦いに勝利した男、アルヴィス卿は」
P「グランベル王国の全権を手に入れるところとなった」
P「彼は、敵対するシレジア王国、レンスター王国の両国を滅亡させ」
P「ユグトラル大陸をほぼ統一した」
P「そして国民の圧倒的な支持によって、グランベル帝国の初代皇帝になったのだ」
P「そして、バーハラの戦いから、はや数年の歳月が流れた」
P「かつてはアルヴィス卿を熱狂して迎えた人々も、今ではその圧政に疲れきっていた」
P「特に、帝国の支配下にある地方の国々では」
P「人々は、まるで奴隷のような生活を強いられていた」
P「イザークもまた、帝国の過酷な支配に苦しむ国々のひとつであり」
P「人々の忍耐は限界に達していた」
P「イザークの管理は、帝国側による命を受け、ドズル家のダナンが受け持っていた」
P「彼は残虐な男であり、イザークはこの男の苛政により脅かされていたのだった」
P「ダナンは、長男ブリアンをグランベルに駐留させて我が身の安泰を確保し」
P「イザークの民を奴隷の身分に落とし、自らはリボーの王宮で快楽に溺れていた」
P「さらに、長女雪歩をイザーク城に、次男ヨハルヴァをソファラ城に」
P[辺境のガネーシャ城には腹心のハロルド将軍をおいて」
P「住民を激しく弾圧していたのである」
P「だが、それでもイザークの民には希望があった」
P「北方の隠れ里ティルナノグに、あずさ王女を中心とした解放軍が結成され」
P「日に日に力をつけてきたのである」
P「そして解放軍の中には、イザークの民が光の公女と呼び」
P「また、グランベルの皇女と敬う、一人の少女の姿があった」
P「少女は幼い頃にイザークに逃れ、密かに育てられていたのだった」
P「解放軍の若き盟主、バーハラの戦いで散ったシグルドの一人娘」
P「その名を、春香といった」
リボー城
ダナン「反乱軍の捜索はどうなっておる。奴らをいつまで野放しにしておくのだ!」
ハロルド「ははっ、申し訳ありません、ダナン様」
ダナン「あずさ王女率いる反乱軍は、日ごとにその力を増しているのだぞ!」
ハロルド「しかし、やつらのアジトはすでに突きとめてあります」
ダナン「それは、まことか!」
ハロルド「しかも、強者であるあずさや律子は、調べによれば留守中とのこと」
ダナン「ほほう……」
ハロルド「すぐにでも討伐隊を差し向けましょう」
ダナン「うむ。やつらは反逆者シグルドの子をかくまっているという、危険な噂もある」
ハロルド「では、直ちにガネーシャ城に戻ります」
ダナン「任せるぞ。この機会に、やつらを叩き潰すのだ!」
ハロルド「ははっ!」
ティルナノグ城
真「大変だよ、みんな!」
ラクチェ「どうしたの、真? そんなに慌てて」
真「敵にこの場所を知られてしまったみたいだ! ガネーシャ兵が進軍してくる!」
ラクチェ「ふぅん……。いずれは、こうなると思っていたわ」
真「ラクチェ……?」
ラクチェ「迎え撃ってやっつけて、ガネーシャ城も落としてやりましょうよ」
真「ラクチェ! あずささんや律子たちがいない今、そんなの無茶だ!」
ラクチェ「そんなの、やってみなければわからない!」
真「そういう気の強いところが母さんにソックリだって、あずささんが言ってたよ」
ラクチェ「「何よ、真は怖いの? それでも私の双子の姉!?」
真「冷静になるんだ、ラクチェ!」
ラクチェ「帝国兵には、私のお友達もたくさん殺されたわ」
真「気持ちはわかる。だけど――」
ラクチェ「私だって、あずさ様に助けられなかったら、生きてはいなかったわ!」
春香「ラクチェ」
ラクチェ「あ……春香様!」
春香「真は私のことを心配してくれてるんだよ。そうだよね、真?」
真「ああ。春香にもしものことがあれば……」
ラクチェ「そうか……。シグルド様や、母アイラの汚名を晴らすこともできない……」
真「うん。そういうことだね」
ラクチェ「も、申し訳ありません……春香様」
春香「でも、私もラクチェの言う通りだと思う」
真「え?」
春香「このティルナノグは、私の故郷。私も戦って、守り通したいと思ってる」
ラクチェ「それでは……」
春香「真、ラクチェ! 一緒に行こう!」
真「わかった、そういうことなら!」
ラクチェ「はい!」
春香「街の人たちには、ラナに頼んで隠れているように知らせよう」
真「ラナ、頼んだよ!」
ラナ「春香様!」
春香「ん?」
ラナ「私だって、戦います!」
春香「え? でもラナはシスターだし、戦いには向いてないと思うけど……」
ラナ「でも私には、このライブの杖で回復ができます!」
春香「けど……」
ラナ「私も、みんなを助けたいんです」
春香「うーん……」
ラナ「お願いします!」
真「春香。ラナも一緒に連れて行ってあげない?」
ラクチェ「回復の杖があれば、きっと戦いも楽になるはずです」
春香「……うん、わかった! それじゃあラナ、よろしくお願いするね!」
ラナ「あ、ありがとうございます!」
春香「よし! 結果はわからないけど、全力を尽くして戦おう!」
真「よし! 頑張ろう、春香!」
パーティメンバーのステータス
春香 クラス:ジュニアロード(歩兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:細身の剣
真 クラス:ソードファイター(歩兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:鉄の大剣
ラクチェ クラス:ソードファイター(歩兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:鉄の大剣
ラナ クラス:プリースト(歩兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:ライブの杖
※10のEXを得ると、クラスチェンジします
ティルナノグ城 西のくぼ地
真「よし、ここで敵を迎え撃とう!」
ラクチェ「来るわ。ガネーシャ兵よ!」
真「敵は、アクスファイターが三人か」
春香「ラナ、危険だから後ろに下がって!」
ラナ「は、はい!」
春香「やろう真、ラクチェ!」
真「よぉし! はあっ!」
ラクチェ「やあっ!」
※コンマ安価下1 50以上で成功
今更だがスレタイに安価って入れてた方がよかったんじゃ…
>>14
確かにそうかも……すみませんでした。
とりあえず、このまま進めてみます。
ズバッ! ズバッ
ラナ「二人が、敵を切り倒しました!」
春香「よし、私も!」
真「春香、危ない! アクスファイターの斧が!」
春香「なんのっ!」
スカッ
ラクチェ「よし! 春香様が敵の斧をかわした!」
春香「とどめっ! ええいっ!」
ズバッ!
ラナ「やった! 春香様!」
ラクチェ「これで、敵は全部片づいたね!」
春香「ふぅ……」
真「何とかなったね。この調子で、勝ち続けられればいいけど……」
春香、真、ラクチェのEXにプラス1!
すみません。注意書きに聖戦のキャラとアイマスのキャラ多数が
姉妹になっていることを書き忘れてました。
途中で書くことになり、本当にすみません。
ガネーシャ城近く 岩陰
春香「ガネーシャ城まで、もう少しかな……」
真「気をつけて! 後ろから、三人の騎士が来るぞ!」
ラクチェ「待て、真! あれは律子様じゃないか?」
春香「本当だ! 律子さん、地方の偵察から戻って来てくれたんだ!」
真「隣にいるのは、もしかして美希?」
ラナ「それに……妹の、真美まで!」
律子「春香、無事だった?」
美希「遅くなってごめんなさいなの!」
真美「おまたせー! って、あり? ラナラナ姉ちゃんもいるんだ!」
春香「律子さん、各地の様子はどうでしたか?」
律子「帝国の圧政は、ますますひどくなっているわ」
真「そうなのか……」」
律子「各国の民は苦しみ、あちこちで反乱が起きているみたい
ラクチェ「……胸が痛くなるな」
律子「そうは言っても、今の解放軍の力では、帝国とは戦えないと思う」
春香「でもイザーク解放の戦いは、すでに始まってしまったんです」
ラナ「勝手に戦いを初めてしまって、ごめんなさい……」
春香「けど、もう後戻りはできないんです!」
律子「うーん、そうは言ってもね……」
美希「ミキ的には、春香に賛成なの!」
律子「ちょっと、美希?」
美希「ここの人たちもこれ以上、あんな苦しい生活には耐えられないって思うな」
律子「それはそうだけど……」
美希「だったら一刻も早く、王都リボーを攻めて、みんなを助けてあげようよ!」
律子「……そうね。そうかもしれないわね!」
真美「ラナラナ姉ちゃん、一緒に戦って大丈夫なの?」
ラナ「ええ、大丈夫。無理はしないから」
真美「何かあったら、エーディンママが悲しむよ?」
ラナ「でもね、真美。エーディン母様は言ってたわ」
真美「何て?」
ラナ「イザークの民には恩があるから、できるだけのことはしようって。それに……」
真美「それに?」
ラナ「それに、春香様のことが心配だったから……」
真美「もう! そっちの方がサイジュウヨーコーモクなんじゃん!」
ラナ「そ、そんなことは……ないわ」
真美「んっふっふ~。オーエンしてるよ、ラナラナ姉ちゃん!」
律子、美希、真美が仲間になった!
新規メンバーのステータス
律子 クラス:パラディン(騎兵) クラスチェンジ済み 装備:斬鉄の剣、手槍
美希 クラス:フリーナイト(騎兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:鉄の剣
真美 クラス:アーチナイト(騎兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:鉄の弓
ガネーシャ城近く
春香「律子さんたちが来てくれたから、これで百人力だね!」
美希「あ! ガネーシャ城が見えたの!」」
律子「城の前を守備しているのは、ボウアーマーとアクスアーマーか」
真美「そんじゃまずは、ボウアーマーを狙おうよ!」
真「こいつらを倒せば、あとはハロルドを倒すだけだ!」
ラクチェ「さて、誰が出る?」
1.律子が出る
2.美希が出る
※ 選択安価下1
美希「ミキが行くの! やあっ――」
真「美希、危ない! 敵が鋼の弓を引き絞ってるぞ!」
ギィィィx ピュン ドスッ
美希「うくっ……!」
春香「美希!」
ラクチェ「危ない!」
律子「援護するわ、美希! 手槍を受けなさい!」
ヒュウン ドスッ
美希「ありがとうなの! ええいっ!」
ヒュン ズガッ
真美「うっし、やった! ミキミキがとどめを刺したYO!」
ラナ「今、傷を癒すわ! ライブ!」
ファァァァァ
美希「た……助かったの……ラナ」
美希とラナのEXにプラス1!
ラナのライブの杖が消耗した……
真「次の相手は、アクスアーマーか!」
真美「ほんじゃ、ここは真美にまかちてよ!」
春香「真美、油断しちゃダメだよ!」
真美「もっちろん! いっくよ~!」
ギィィィ……
※コンマ安価下1 50以上で成功
ヒュンッ
真美「おーし、いっけー!」
ラナ「弓矢が、風を切って飛んでいきます!」
律子「……いや、ダメね。わずかだけど、狙いがそれてるわ」
スカッ
真美「むぅ~。ゴメン、はるるん……」
春香「気にしないで、真美! 運が悪かっただけだよ!」
ラクチェ「ならば、私が相手だ! はあああっ!」
ズバズバズバズバズバアッ
美希「ラクチェの剣が、舞うように敵を切り裂いていくの!」
真「出たな! ラクチェの十八番、流星剣が!」
律子「これは一たまりもないわ。ラクチェの勝ちみたいね!」
ラクチェ「ふぅ……。まぁ、こんなところだな」
ラクチェのEXにプラス1!
ガネーシャ城
ラクチェ「これで残るのは、ハロルド将軍だけだな」
真美「敵のクラスは、ジェネラルだYO!」
ラナ「装備は、鋼の斧と鋼の弓みたいです」
律子「よし、まずは私が行くわ! 春香、トドメは頼むわね」
春香「は、はいっ! わかりました!」
真「律子、どっちの武器で攻撃するんだい?」
律子「そうね……。ここは……」
1.手槍で間接攻撃
2.斬鉄の剣で直接攻撃
※ 選択安価下1
律子「ハロルド将軍! 覚悟しなさい!」
ヒュウン ドスッ
美希「やったの! 手槍がハロルドに命中したの!」
ハロルド「くっ、反乱軍ごときが、いい気になりおって!」
真「律子! ハロルドが、鋼の弓で反撃してくるぞ」
ギィィィ ピュン ドスッ
律子「うあっ……!」
ラクチェ「いけない! 律子様の肩に、弓が!」
真美「りっちゃん!? 大丈夫っ!?」
春香「ハロルド将軍、よくも! でやああっ!」
ズバッ ズバッ
ラナ「春香様の細身の剣が、連続で敵を切りつけたわ!」
ハロルド「ぐわっ……こんな寄せ集めの兵に……私が敗れるとは……」
ドサッ
美希「決まったの! ハロルドが倒れたの!」
律子「や、やったわね……春香」
ラナ「律子様、今傷を癒します! ライブ!」
ファァァァァ
律子「ふぅ……ありがとう、ラナ」
春香「律子さん、よかった……」
ラクチェ「よし! これで、ガネーシャ城は制圧は成しとげたな!」
春香のEXにプラス2! ラナのEXにプラス1!
ラナのライブの杖が消耗した……
ガネーシャ城内
春香「ガネーシャ城は制圧できたけど、これからどうしよう?」
真「ひとまずここに留まって、戦いの疲れを癒さない?」
律子「そうね。これから激しい戦いになるでしょうし、一旦英気を養いましょうか!」
真美「それにしてもここ、すっごい荒れ果ててるね……」
美希「ん? あんなところに、人がいるみたいなの」
ラクチェ「衣が風になびいているな……」
ラナ「一体、誰なのかしら……?」
春香「あ……! あれは、もしかして!」
P「久しぶりだな、春香」
春香「プロデューサーさん! ……いや、シレジアの王様!」
P「昔のように、プロデューサーでいいさ」
春香「でも……」
P「シレジアはバーハラの戦いのあと、帝国に占領され、母上とともに滅んだ」
真「そっか……プロデューサー、自分の国を……」
P「俺は今も昔も、間抜けなプロデューサーさ……」
春香「そんな……間抜けだなんて」
P「生き恥をさらしている俺を、間違っても王などと呼ばないでくれ!」
春香「ご、ごめんなさい……」
律子「ちょっと、プロデューサー! 言い過ぎですよ!」
P「ははは、すまんすまん。これもシャレだよ」
真美「……ねえ、ミキミキ。兄ちゃん、何か変わったよね」
美希「うん……。何だか昔より、厳しくなった気がするの……」
P「それより、あずささんは一緒じゃないのか?」
ラクチェ「あずさ様は今、イード神殿に行っています。
ラナ「イザーク王家の秘宝、神剣バルムンクがあるという情報があって……」
真美「でもさ。イード神殿って、ジャアクな暗黒司祭が支配してるんでしょ?」
春香「うん。だから私も、心配なんだけど……」
P「うーむ。まあ、あずささんなら大丈夫だろう」
律子「強さ的にはともかく、方向音痴的には不安ですけどね……」
真「ああ、確かにね……」
P「それより、今日は頼みがあってな」
春香「頼みですか?」
P「ああ。ユリア、来なさい」
ユリア「…………」
ラクチェ「銀髪の、女の子……?」
真「プロデューサー、この子は?」
P「幼い頃、記憶をなくしてバーハラで倒れていたのを、俺が助けたんだ」
美希「ふぅん……初耳なの」
P「それからずっと、シレジアの辺境で俺がプロデュースしてきたってわけさ」
ユリア「…………」ペコリ
律子「何だかもの静かで、少し陰りのある子ね……」
P「しかし、俺はこれから用事で、レンスターまで行かねばならん」
ラナ「レンスターに?」
真美「もしかして、いおりんから呼ばれたの?」
P「まあ、そんな所だ。俺一人では、ユリアを守りきれないからな」
律子「それで、私たちが保護者役になれと?」
P「そういうことだ。ライブの杖を持たせたので、回復薬として使ってくれないか?」
春香「わかりました! ユリアちゃん、よろしくね!」
ユリア「は、はい……よろしくお願いします」
P「じゃあ、そろそろ俺は行くぞ」
春香「はいっ! 私、精一杯頑張りますね!」
P「ああ、頼んだぞ。それじゃあな」
スタスタスタ
ユリア「…………」
春香「ユリアちゃん。心細いだろうけど、プロデューサーにかわって私が守るからね!」
ユリア「…………」
春香「……なんて、ホントは、まだそんなに強くないんだ。でも!」
ユリア「…………」
春香「頑張って、きっと私のお父さんみたいに強くなる!」
ユリア「…………」
P「そして、帝国の圧政から人々を解放するんだ!」
ユリア「……春香様……」
ラクチェ「……ふぅん。何だか、いい雰囲気だな」
ラナ「…………」
真美「ラナラナ姉ちゃん……」
今日はここまでです。
なるべく毎日更新で、ゆっくり進めていければと思います。
またよろしくお願いします。
それでは再開します
リボー城
ダナン「何! ガネーシャ城が解放軍の手に落ちただと!」
ヨハルヴァ「ああ。ヤツら、近々ここに攻めこんでくるんじゃねえか?」
ダナン「こしゃくな! 雪歩、ヨハルヴァ! 部下と共に出撃して、連中を殲滅しろ!」
ヨハルヴァ「おう! 任せろ、親父!」
雪歩「ガネーシャ城を攻撃……」
ヨハルヴァ「ふん。姉貴の鼻を明かす、いいチャンスだぜ」
雪歩「命令とはいえ、解放軍にはラクチェちゃんがいる……」
ヨハルヴァ「姉貴のやつ、解放軍のラクチェとかいう娘に気があるから困るだろうな」
雪歩「ラクチェちゃんと戦うなんて、私には……」
ヨハルヴァ「まったく、楽しみだぜ!」
雪歩「うぅ……。とにかく、出撃しますぅ……」
ガネーシャ城
律子「大変よ、春香! イザーク城から、ダナンの娘の雪歩が出撃したわ!」
真「それにソファラ城からも、ダナンの息子のヨハルヴァが挙兵したみたいだ!」
春香「そっか……。また、戦いが始まるんだね……」
美希「ねえねえ。そういえば雪歩って、確かラクチェのことが好きなんじゃなかった?」
真美「そーそー! けっこうイイ人みたいだし、仲間にできないかなぁ……」
ラナ「どうかしら……。ラクチェ、あずさ様一筋だから……」
ラクチェ「……おい! 聞こえてるぞ!」キッ
美希「わわわっ!? ラクチェ?」
真美「ちょちょちょちょ! そんなに怒んないでよ→!」
ラナ「と、とにかく! 戦いの準備に取り掛かりましょう!」
ユリア「はい……」
ソファラ城 近く
バサッバサッバサッ
千早「ありがとう、フィー。こんな所まで乗せてもらって」
フィー「まったく千早ったら! シレジアからペガサスに二人も乗せて飛ぶなんて……」
千早「ごめんなさいね。でも、助かったわ」
フィー「私はいいけど、マーニャは大変だったわよ」
千早「へえ。フィーのペガサスは、マーニャという名前なのね」
フィー「ええ。昔シレジアのために戦った、偉い騎士様の名前なのよ」
千早「そうなの……。それにしても、本当はアルスターまで行けたら助かったんだけど」
フィー「アルスターですってぇ?」
千早「あら、何か問題でも?」
フィー「アルスターってここから海を越えて、さらに南に行かないといけないのよ!」
千早「ええ、そうね」
フィー「そうね……って」
フィー「アルスターまで歩いて、何日かかると思ってるのよ!」
千早「いいのよ、別に急ぐ旅じゃないし」
フィー「一体アルスターまで、何しに行くのよ?」
千早「生き別れの妹がいるって聞いたから、会えればいいなって思って……」
フィー「へえ、わかるなー」
千早「わかる?」
フィー「私もお父さんが行方不明なの。でね……」
千早「…………」
フィー「お姉ちゃんが父さんを探す旅に出たけど、その留守中にお母さんは……」
千早「お母さんは?」
フィー「病気で死んじゃったんだ……」
千早「……ごめんなさい。悪いことを聞いてしまったかしら」
フィー「ううん。大丈夫だから、そんなに気にしないで!」
フィー「私のお母さんは生前、英雄シグルドの仲間だったのよ!」
千早「英雄シグルド……。そういえば、私のお父さんとお母さんも、確か……」
フィー「私ね。これから解放軍に加わろうって決めたんだ」
千早「解放軍に?」
フィー「ええ! シグルド様の娘の春香様が、ここで旗上げしたらしいのよ!」
千早「へえ……。その話、私も興味があるわね」
フィー「ホントに!? それじゃあ、一緒に解放軍を訪ねに行かない?」
千早「いいわね。でも、ちょっと待って」
フィー「ん?」
千早「向こうの開拓村が、火に焼かれているわ」
フィー「大変! 斧を持った盗賊が暴れてるわ!」
千早「手始めに私達で、この盗賊をやっつけましょう」
フィー「わかったわ。なら、どっちが行く?」
1.ペガサスナイトのフィー
2.マージの千早
※ 選択安価下1
千早「そこまでよ。受けなさい、サンダー!」
ドガァァン
フィー「すごい! 雷の魔法が音を立てて、盗賊に落ちたわ!」
千早「もう一撃!」
ドガァァン
千早「……もう、起き上がってはこないみたいね」
フィー「やるじゃない、千早! 見直したわよ!」
千早「このぐらい、大したことじゃないわ」
長老「おお……ありがとうございました!」
フィー「最近は物騒ですから気を付けてくださいね、長老さん!」
長老「お礼にこのゴールドと、マジックリングを受け取ってくだされ」
千早「マジックリング?」
長老「持つと魔力があがる、魔法の指輪ですじゃ」
千早「……では、遠慮なく使わせていただきます」
マジックリングを千早が装備した!
千早のEXにプラス1!
フィー「ところで私たち、解放軍に入ろうと思ってるんですけど……」
千早「彼女たちがどこにいるか、知りませんか?」
村長「解放軍ならガネーシャ城を制圧し、まだそこにとどまっているはずじゃ」
千早「ガネーシャ城……ここから、そんなに遠くはないかしら?」
フィー「目的地は決まったわね! それじゃあ改めて出発しましょ、千早!」
ガネーシャ城
ユリア「皆さん。騎馬兵が、こちらに迫ってきました」
律子「あれは、雪歩の率いるイザーク軍か」
真「ヨハルヴァ率いるソファラ軍の歩兵よりも、ひと足早く着いたみたいだね」
春香「そうだ! ラクチェ、さっきの話なんだけど……」
ラクチェ「はい?」
春香「できるなら無駄な戦いは避けたいし、何とか雪歩を説得できないかな……?」
ラクチェ「な!? 春香様までそんなことを……!」
春香「お願い、ラクチェ!」
真「ボクからも頼むよ、ラクチェ!」
ラクチェ「も、もう! 何で私が~っ!」
雪歩「戦いたくない……戦いたくないけど……」
真美「お! 来たよ来たよ!」
美希「さあラクチェ、お願いなの!」
ラクチェ「う、うぅ……仕方がない」ズイッ
雪歩「……あ!」
ラクチェ「う?」
雪歩「ラクチェちゃん! ラクチェちゃんだぁ!」
ラクチェ「あ、ああ。元気そうだな、雪歩――」
雪歩「ああ、ラクチェちゃん! ラクチェちゃんの言葉は小鳥のさえずり……」
ラクチェ「は?」
雪歩「ラクチェちゃんの瞳は星の瞬き……。ああ!」
ラクチェ「…………」
雪歩「もう私は、ラクチェちゃんなしでは生きてはいけないですぅ……」
ラクチェ「…………」
ラナ「ちょっとラクチェ! ラクチェー!」
ラクチェ「……はっ!?」
真「なにボーっとしてるの! さあ、早く!」
ラクチェ「い、いかん。つい意識が遠く……。さて、どうする……私?」
1.攻撃する
2.話し合う
※選択安価下1
ラクチェ「なあ、雪歩。お前は本当に、今のままで――」
雪歩「うん、わかってる! 私、ラクチェちゃんとは戦えない! 解放軍に入る!」
ラクチェ「え」
雪歩「全軍に告ぎます! これより我が軍は、解放軍に協力します!」
春香「え」
雪歩「今日から私たちは、愛と正義とラクチェのために戦いましょう!」
ラクチェ「いやあの」
雪歩「さあ、行きましょう! 弟が進軍するルートへ、私たちが誘導しますぅ!」
ラクチェ「…………」
真美「説得、大成功みたいだね→……」
ユリア「さすがはラクチェさんです……」
ラクチェ「い、いや……。正直、何が何だか――」
雪歩「早く来てくださいぃ! 今なら、先手を取れるはずですぅ!」
春香「……行こっか、みんな」
律子「ええ……そーね」
雪歩が仲間になった!
新規メンバーのステータス
雪歩 クラス:アクスナイト(騎兵) クラスチェンジまでのEX:10 装備:鋼の斧
ソファラ城近く
真「お、ヨハルヴァの軍が見えたぞ――」
雪歩「雪歩隊、全軍突撃ー!」
ヨハルヴァ「何だ、姉貴か……うおおっ!?」
ドンゲゲドコスカバキバキドゲゲン!
ラナ「……すごい迫力ね」
真美「敵の部隊、あっという間にカイメツジョータイだよ……」
律子「と、ともかく! 残るはヨハルヴァと、アクスファイター一人だけよ!」
美希「よーし! あの人は、ミキがやっつけるの!」
※コンマ安価下1 50以上で成功
美希「雪歩に負けていられないの! たぁぁっ!」
ズバアッ
ラクチェ「力強い攻撃が、敵に命中したぞ!」
美希「決っまり! ミキの勝ちだね!」
ユリア「敵は、かすらせることもできませんでしたね……」
春香「これで残る敵は、司令官一人だね!」
美希のEXにプラス1
中途半端ですが、今日はここまでです。
平日はほとんど進まないと思いますが、またよろしくお願いします。
※聖戦キャラの参考画像
ラクチェ
ttp://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/seisen/character/images/02chara05.jpg
ラナ
ttp://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/seisen/character/images/02chara06.jpg
ユリア
ttp://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/seisen/character/images/02chara23.jpg
フィー
ttp://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/seisen/character/images/02chara18.jpg
少しだけ進めます
美希「部下は全部やっつけたの!」
真美「残るはお前一人だー!」
ヨハルヴァ「俺は、ただでは死なんぞ。姉貴とだけは、決着をつけさせてもらう!」
雪歩「これも運命なのかな……。勝負ですぅ!」
※コンマ安価下1 25以上で成功
ヨハルヴァ「うぉぉぉぉぉ!」
律子「鋼の斧を持ったヨハルヴァが、敵に突っこんでいくわ!」
ラナ「危ない!」
雪歩「甘いですぅ」
スカッ
春香「よけた! すごい!」
ヨハルヴァ「な、なにぃ!?」
雪歩「……ごめんね」
ドガッ
真「雪歩の斧が、ヨハルヴァを直撃したぞ!」
ヨハルヴァ「フッ……見事だっぜ、姉貴。俺の完敗だ……」
ドサッ
雪歩「…………」
雪歩のEXにプラス1!
短いですが、今日はこれまでです。
あと、いつ更新できるのかが結構微妙なので、これからは予告なしに投下、終了していこうと思います。
出来る限り毎日少しでも進めていきたいので、気が向いた時に安価を取ってもらえれば幸いです。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません