女友「どうした？女？あっちの日？」


女「ちがうちがう。つか、そうだったら休んでるし」


女友「重いもんねー、あんた」


女部員「違いない」


女「･･･もう！」


コーチ「そこー！！さっさとボール片付けろーー！！」


女友「あ、はーい！すんませーーん」


女部員「すいませーん」


女「はーーーい」

ﾀﾞﾝ　ﾀﾞﾝ　ﾀﾞﾝ　

ｶｯﾀﾘｰ　ﾊﾔｸｶｴﾛｰ

ｶﾞﾔｶﾞﾔ


女（･･･やっぱ集中できてなかったかな）

女（･････････）ﾁﾗ


男「わはははははは、男友っ！それマジ！？」

男友「そうだって！あとでみせてやっから」

男「うわありえねーっ」


女「･･････」

女友「おーい、いくぞー」

女「あ、うん」

駐輪場


モブ部員１「コンビニ寄るー？」

モブ部員２「うちもいくー!」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ　ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ　

女部員「あたしらもモブ部員達と行く？」

女友「あたし、今日パス。疲れたから早く帰る」

女部員「あたしもそーしよっかな」

女「･･････」ﾁﾗｯ


男「うわー、お前･･･これまじねーって」

男友「いやいや、これがいいんだろ」


女「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

女「あ、あたしも今日はパスかな」

女部員「女も？じゃああたしも帰るかなー」

女友「そうしよーよ。じゃあ、私お先ー」

女部員「あ、待ってよ。帰り道一緒でしょー。じゃ、女またね」

女「う、うん。じゃねー」

女友「じゃあなー！」ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ

女部員「女友！うるさいとコーチに怒鳴られるよー」ｼｬｰ

女（行っちゃった･･･）

女「･･･」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

男友「男ー帰るぞー」

男「おーう」

女（あ、あれ？今日は男友と一緒？）ｵﾛｵﾛ

男友「じゃあお前なんだったらいいんだよー」ｶﾞﾁｬﾝ

男「なんでもいいよ。ただあれだけはない」ｶﾞﾁｬﾝ

男友「ねーわー」ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ　ｼｬｰ

女（･･･あ、追いかけないと）

帰り道

男友「じゃあなー」

男「おう！明日はいいのもってこいよー」

男友「うっせー！」ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ

女（･･･あ、道ここで違うんだ）

男「･･････」ｺｷﾞｺｷﾞ

女「･･････」ｺｷﾞｺｷﾞ　←少し後ろを走ってる

女（こ、これ、チャンス）

女「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

男「･･････」ｺｷﾞｺｷﾞ


女（あー、くそぅ、今日も勇気でない）

男「･･････」ｺｷﾞｺｷﾞ

男「･･････」ｷﾞｨ

女（あ、信号だ）ｷﾞｨ

[///赤///信///号///] [青信号]　ﾋﾟｺﾝ　ﾋﾟｺﾝ

女（うわぁ、ちょ、これ隣並び合うんじゃ）

女「･･･」ｷﾞｨ



男「･･････」

女（うわー、隣並んじゃった･･･どうしよ、これいくしかないよ）

男「ん？」

女（うわ・・・こっち見た）

男「･･････」ﾌﾟｲｯ

女（なんだ･･･チラ見か･･･そりゃそうだよね･･･話したことないし）

女（って･･･弱気になってどうする！勇気だせっ！）

女「ぅ･･････ぁ･･･」

男「ん？」

女（うわあああああああああ、声なってないいいいいいい）

女「･･･ぁ･･･お･･･」

男「･･･？」

女（どうしよ･･･声出ない）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

女（なにこれ･･･泣きたくなってきた･･･）ｳﾙｳﾙ

女（な、なんで、私･･･なんで･･･）ｳﾙｳﾙ

男「女子の方の一回戦どこ？？」

女（あ･･････）

男「いや、今度の大会の」

女「ああ、う、うん。南高校とだよ」

男「マジ？普通に強くね？」

女「いや、でも、今年の代そこまで強くないらしくて」

男「え？そうなん？男子の南めっちゃ強いの入ってるぜ？」

女（うわ･･･話しかけてもらえた･･･うわああああああ）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

男「てか、部活一緒なのに俺らあんま話したことなかったよね」

女「う、うん、そうだね」

女（もしかしてへんな子に思われた？）

男「俺さー、結構人見知りするからさー、あんま女子とあんま話せてないんだよ」

女「え？そうなの？でも女友とよくクラスで話してるじゃん」

男「あいつだって話しやすいし、男子皆と話してるぜ」

女「あ、そうなんだ」

女（よかったぁ）

女「あの、よかったらﾒﾙｱﾄﾞ交換しない？」

男「おう、いいよ」

女（や、やったああ）

女「赤外線で･･･ここ･･･私送るから」

男「これ？ちょっと待って」ﾋﾟﾋﾟｯ

女（･･････ドキドキする）

男「･･･いいよー。おれここ」

女「あ、うん、じゃあ」ﾋﾟｯ

男「あ、きたきた。俺も送ればいい？」

女「あ、いや、あとでメールで送ってもらってもいいよ？」

男「おっけー。じゃああとでメールする。俺この辺だから」

女「あ、うん。じゃあねー」

男「じゃあなー」ｼｬｰ

女「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

女「･･････」ｺｷﾞｺｷﾞ

女「･･････」ｺｷﾞｺｷﾞ

女「はぁ～～～～っ////よかったぁ～～～～～」

女（ああ･･････落ちついてきたら）

女「顔赤い･･･」ｶｧ

女「･･････」ｷﾞｨ　

女「･･････」ﾋﾟﾋﾟ

prrrrrrrrrr

女友『はい？』

女「あ、女友」

女友『どした？」



女「･･････や、やったよお～～～～～～～っっっ～～～･･･」ﾌｼｭｰ

女友『おお！ﾏｼﾞ！』

女「･･････うん」

女友『ちょっと、いつ？？』

女「さっき帰り道で」

女友『やるじゃん！！！女！！よぉやったよあんた』

女「はぁ～～、なんかすんごい疲れた」

女友『おつかれ～、まず第一歩だね』

女「うん、あのさ、交差点でね･･･」

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女友『あははははっはは』ｹﾗｹﾗ

女「ちょっと！笑うなって！」

女友『あはは･･･いや、いいと思うよ』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

女「･･････こっちは真面目だったんだから」

女友『何はともあれ、やっとスタート地点に立てたね』

女「･･･やっとかぁ～」

女友『あんたがヘタレ過ぎたのかダメ』

女「うう･･･」

女友『男に話かけるだけで、ビビリ過ぎ』

女「お、女友～」

女友『次からはびびれないからね、ビビったら負けだよ。恋はね』

女「うn･･･」

女友『ほんじゃ、また明日、作戦会議なー』

女「あ、ありがとう！」

女友『いいってことよ～、じゃねー』

ﾌﾟﾂｯ　プー　プー


女「･･････～～～～っ///」ｸﾞｽｯ

女「うぇーー･･････腰ぬけてるや･･･」