提督「すまないが任せてもいいか?」
吹雪「かまいませんけど……待機室に司令官の命令を届けるだけですよね?」
提督「……そうだあと部隊の出撃以外の雑用もできる範囲でやってほしい」
吹雪「いままではどうしてたんですか?」
提督「歴代の秘書艦にやってもらっていたが負担が大きくなってな」
吹雪「大変なんですねえ……」
提督「この部隊はうちの司令部で最高翌練度だ、いろいろ勉強にもなるだろう」
吹雪「はぁ……」
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提督「ではまず今月の予定を決めておいたから伝えてきてほしい」
吹雪「わかりました!司令官!まかせてください!」
提督「ちなみに現時点での部隊所属メンバーだがわかってるよな?」
吹雪「ええっと……大和さん武蔵さん長門さん……加賀さん大鳳さんと……千歳さんでしたっけ?」
提督「そうだあっている」
提督「命令を伝えてきてくれ」
吹雪「わかりました!」
提督「……死ぬなよ」ボソッ
吹雪「この司令部の特殊部隊扱いで秘密兵器……」
吹雪「そんなひとたちとかかわりを持てるなんて!」
吹雪「でも部隊の人たちとほとんど話したことないんだよね……」
吹雪「訓練でも一緒にならないし……たまにお風呂で位しか……」
吹雪「……」
吹雪「大丈夫!なんとかなる!」
吹雪「……えっとこの部屋かな?みなさん待機してるんだよね?」
吹雪「失礼しまーす今月のよて……」
長門「ビスマルクか!?」
長門「貴様何しに来た!?」
吹雪「ひぃ!」
長門「……」
長門「……すまん」
吹雪「……新しく連絡役になりました駆逐艦吹雪ですよろしくおねがいします」
長門「あ、ああ……」
吹雪「失礼ですがこの司令部にはビスマルクさんはまだ未配属だと……」
長門「そ、そうか」
大和「惨めですね……いつリストラにあうかわからない窓際艦娘は」
吹雪「!?」
長門「な、なにを……」
大和「貴方以上の実力とうわさされるビスマルクさん……」
大和「配属が決定となったらいったいこの部隊もどうなることやら……」
長門「なにを言っている!大和貴様がはずされる可能性も大いにあり得るだろう」
大和「なにをおっしゃってるんでしょうか?」
大和「火力、装甲、耐久すべてにおいてあなたが私に勝てますか?」
長門「くっ……」
大和「いい加減もっと楽に攻略したいものですね」
長門「……大和お前裏で何と呼ばれているか知ってるか?」
大和「いったいなんです?」
長門「むだな鋼材喰らいだ」
長門「提督も気の毒だな、海域攻略に必要とはいえ資源にやさしくない健啖家を運用せざるを得ないなんて」
長門「あながち貴様との結婚も食費を抑えるためなんじゃないか?」
大和「なんですって!?」
吹雪(帰りたい)
長門「部隊のために妥協した愛のないケッコンか……」
長門「胸が熱くなるな」
大和「いい加減に……」
武蔵「……そこまでだ」
武蔵「これ以上恥を晒すな」
武蔵「すまなかったな戦艦武蔵だ吹雪、よろしく頼む」
吹雪「あっはい」
吹雪(よかったまともそうな人だ)
大和「余裕ですね常識人ぶっちゃって相棒(笑)は」
長門「そうだな相棒(笑)」
武蔵「……いったい何の話だ?」
長門「なんだ気付いてなかったのか可哀想に」
大和「長門さん教えて差し上げたらいかがです?」
武蔵「だから……いったい何の話だと聞いている!?」
長門「大和、貴様に促されていうというのも癪だが……」
大和「さっきまでの冷静さはどうしたんですか?相棒(笑)」
吹雪(だめかもしれない)
長門「最近提督と二人きりになった覚えはあるか?」
武蔵「……」
武蔵「……無いがそれはどういう意味だ?」
大和「提督はこんな恰好をした艦娘と相棒でなんか居たくないってことですよ」
武蔵「はぁ!?なんだと!?」
長門「提督と一緒に並んで歩いたことあるか?」
長門「ましてや提督と外食などは?」
長門「私はあるぞ」
大和「私もありますねえ」
武蔵「……轟沈させてやる」
吹雪(だめでした)
長門「武蔵とのケッコンも妥協か」
長門「胸が熱くなるな相棒(笑)」
大和「私は万が一にもあり得ませんが妥協のケッコンでも一緒にお食事にはいきましたし?二人きりで」
長門「そうだな二人きりで」
武蔵「表へ出ろ!」
大和「まぁ、荒々しい」
長門「男女の世話も大変だな」
武蔵「ぶっ潰す!!」
吹雪(もうやめたい)
吹雪「あ、あのー……」
長門「……」
大和「……」
武蔵「……」
吹雪「空母のみなさんは?」
長門「空母……?」
大和「知りませんね」
武蔵「ボーキ臭い連中に会いたいなら隣の部屋に行ってみろ」
長門「やさしいな相棒h」
吹雪(ええ……)
吹雪「こんな役目引き受けるんじゃなかったよもう」
吹雪「隣の部屋……?」
吹雪「ここかな……?」
吹雪「失礼しまーす……」
加賀「あら?何かご用?」
吹雪「あ、はい!新しい連絡役の吹雪です!」
加賀「……そう」
加賀「こちらにきなさい皆に紹介するわ」
吹雪(やった!こっちは当たりだ!)
加賀「みなさんきいてください」
加賀「こちらは新しい連絡役の吹雪さんです」
吹雪「はい!このたびはよろしくおねがいします」
加賀「私たちの部隊は右から……」
加賀「大鳳さん」
大鳳「タウイタウイ」
加賀「千歳さん」
千歳「…………ヒック」
加賀「赤城さん」
加賀「……」
吹雪「……??」
加賀「そして私です」
加賀「赤城さん、初対面なんですから食事はとめてください」
吹雪(見えちゃいけないものが見えてる)
千歳「もう命令の来る時期ですかああ……?」
千歳「指令書とかあった、たら見せてもらっもらっても……」プルプル
千歳「あらいけない、ちょっと燃料がき、き、きれて指先が……」プルプル
加賀「もう買い置きの分はありませんよ」
加賀「飲むなら夜に飲んでください」
千歳「仕方ないですね……みりんで代用しますからち、ちょっとまっててくださいね」プルプル
千歳「……」ゴクッ
千歳「ぷはー!ごめんなさいね!それで指令所とかありますか?」
吹雪(やばい)
大鳳「タウイタウイ」
吹雪「あの……おさけはほどほどにしたほうが……」
加賀「そうですよ赤城さんからも言ってあげてください」
吹雪「……」
千歳「わかってはいるんですけどねえ」
千歳「私みたいなカラダの強くない軽空母が難関海域に毎月っていうのはちょっと眠れなかったりしちゃって……」
千歳「最初はほんのちょっぴりだだったんだけどどど…」プルッ
千歳「い、いけない……」プルプル
大鳳「タウイタウイ」
吹雪(ここは……地獄だ)
吹雪「えっと……大鳳さんは」
大鳳「タウイタウイ」
加賀「ごめんなさい今日はタウイタウイの日なの」
吹雪「なんですそれ」
大鳳「タウイタウイ」
加賀「入れ込んでる占い師に数日に一度タウイタウイしかしゃべらない日をつくれば人並みの運勢は戻ってくると……」
大鳳「タウイタウイ」
加賀「日課を設けるのはかまいませんが高くて場所を取る壺をたくさん購入するのは控えていただけると……」
大鳳「タウイタウイ!」
加賀「いつもそういってばかりじゃないですか」
吹雪「意思疎通できるんですね……」
吹雪「あっそうだ本題を忘れてました」
吹雪「司令官が10日後にサーモン海域北方の月次攻略を開始すると」
加賀「わかりました」
吹雪「はい確かにお伝えしました」
加賀「よろしければ私はこれから間宮にいって赤城さんとおやつを食べる予定なのだけれどよろしければいっしょにどうかしら」
加賀「赤城さんもいいでしょう?」
吹雪「あのっまだ戦艦組のみなさんには伝えてなくて……」
加賀「鉄と油まみれのひとたちですか…」
大鳳「タウイタウイ!」
加賀「そうね、面倒くさいですしドアの下から書置き入れるだけで伝わると思いますよ」
加賀「伝わらないようならあの人たちが提督からの評価を下げますし」ボソッ
加賀「前の連絡担当の子はトラブルの時はそうしてたし貴方もそれでいいのではなくて?」
吹雪「は、はあ……」
加賀「それで一緒に間宮に来るかしら?」
吹雪「こ、今回はすぐに司令官のもとに戻って報告してこようかと」
加賀「そう、残念ね赤城さん」
吹雪(この人には何が見えてるんだろう)
吹雪「……ということがありましたけど」
提督「おつかれ」
吹雪「あれでいいんですかね?」
提督「結果を出してるし聞かないでくれ」
吹雪「ええ……」
提督「考えてもみろ……最激戦区に毎月駆り出されて死ぬような思いをしてるんだぞ」
提督「それでいて決して死ぬことはなく戦い続ける……俺が殺させないからな」
提督「早く既定の回数を討伐できればそれだけ早く死ぬような苦しみから逃れられる……」
提督「多少はおかしくなろうとここにはあいつらしかいないんだ」
吹雪「……司令官が悪に聞こえますけど」
提督「実際これ以上の改善が見込めない以上艦娘を苦しめてる悪のようなものさ」
提督「だがやらないとこの国はじわじわと亡びる」
提督「辛い思いをさせてると思うよほんと」
吹雪「じゃ、じゃあ武蔵さんと二人っきりで食事に行くのは……」
提督「えっ」
提督「あの恰好で一緒に出歩くのはちょっと……」
吹雪「……」
おしまい
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