宇佐見「あたしたちって付き合ってからまあまあ経つじゃない」

田貫「え、ええ、かれこれ一年以上経ちますけれど……」

宇佐見「その間何回ヤった？」

田貫「や、やったとか言わない！」

宇佐見「ウブなネンネじゃあるまいし、なんでそんな慌てるかねえ？」

田貫「アナタはもう少し恥じらいを持ちなさいよ！」

宇佐見「いーのよんなもん。 で、何回よ？」

田貫「お、覚えてませんわ」

宇佐見「はぁ……、いーい？ この一年間で三回よ三回、少なすぎでしょ！！」

田貫「うううう宇佐見！ 声、声！ もっと抑えて！」

宇佐見「いーえ我慢ならないわ！ それも一回は酔っててうろ覚えだし、あとの二回はもう八ヶ月も前じゃない！」

田貫「そ、それはアナタには大会があったから、その、邪魔しちゃ悪いかなって」

宇佐見「セックスが嫌いな女はいないわ！」

田貫「暴論が過ぎますわよ！！」

宇佐見「アンタだって溜まってんじゃないの！？」

田貫「溜まるとか言わない！」

宇佐見「こっちはもう溜まりまくりよ！ 男と違って発散しづらいのよ！？」

田貫「隣に聞こえますわよ！？」

宇佐見「隣だって女連れ込んでよろしくやってんでしょーよ！」

田貫「失礼が過ぎますわよ！！」

宇佐見「あんただって毎晩竿しごいてんでしょうが！」

田貫「もっと恥じらいを持ちなさいよ！」

宇佐見「あんたはもっと男らしく私を抱きなさいよ！」

田貫「こ、心は乙女ですわ！」

宇佐見「付くもン付いてるし、やることヤってもまだ言うか！」

田貫「こればっかりは譲れませんもの！」

宇佐見「いいから私を抱きなさいよ！」ｶﾞｯ

田貫「ひゅぅっ！？」ﾋﾞｸｯ

宇佐見「あー、溜まってんじゃないの、アンタ」ﾓﾐﾓﾐ

田貫「ちょ、う、宇佐見！ やめなさい！」

宇佐見「つーよがっちゃってー。 硬くなってるわよ〜？」ｽﾘｽﾘ

田貫「せ、んっ、生理反応、ですわ」///

宇佐見「ふーん……、まあ、パンツ汚しても知らないからね」ｽﾘｽﾘ

田貫「あっ、ちょ、宇佐見、やめっ！ んんっ！」///

宇佐見「あー、今のアンタ見てたらすっごいムラムラしてきたわ。 この辺にホテルってなかったっけ」ｽﾘｽﾘ

田貫「だめ、んっ、うさ、やめ、やめなさい！」ﾄﾞｽｯ

宇佐見「痛っ！ なにも殴ることはないでしょ。 プリティーな美々ちゃんが怪我でもしたらどうすんのよ」

田貫「アナタがやめないからでしょうが！」

宇佐見「本気で抵抗してたようには見えなかったけどねぇ～？」

田貫「もう！」

宇佐見「はぁ……、つまんなーい。 いいじゃん相手してくれたってさ」

田貫「時と場合を考えなさいよ！」

宇佐見「ムードが出来てた日もあったはずなんだけど……？ はぁ、亜美は花咲とよろしくやってるってーのに、こっちはこんな調子じゃあ結婚なんて夢の夢ね。 それにあの二人は、ありゃどう見ても今年中に籍入れるでしょうし」

田貫「まさしく結婚秒読みですものね」

宇佐見「恋多き乙女(笑)だったアンタには辛いんじゃないの？」

田貫「私にはもう相手がおりますから」

宇佐見「分かってるじゃない」

田貫「照れてるんですの？」

宇佐見「うっさいわ！ 襲うわよ！？」

田貫「こわいこわい」

宇佐見「あー、ホントにムラムラしてきたわ」

田貫「はぁ………。 アナタ、大会はいいんですの？」

宇佐見「しばらくは無いわよ」

田貫「そう……」

宇佐見「逃げ道無くなった、なーんて思ってるんじゃないでしょうね？」

田貫「いえ、なんというかその、学生のうちから溺れてていいのかなと思いまして……」

宇佐見「宇佐見ちゃんってば溺れちゃうくらい魅力だった？」

田貫「真面目な話ですわ！」

宇佐見「こっちだって真面目な話よ」

田貫「そりゃあ、その、魅力的でしたけど……」

宇佐見「そっかー、ひっひひ」

田貫「う、嬉しそうですわね」///

宇佐見「そりゃあねー、彼氏から褒められたら嬉しいわよ」

田貫「そ、そう……」///

宇佐見「ま、大学生なんて盛ってナンボでしょ。 そうじゃなかったら何のために同棲してんのよ」

田貫「そんなやましい気持ちが理由ではありませんわ！」

宇佐見「あたしはそのつもりだったけどね〜？」

田貫「ええ！？」///

宇佐見「そ、だからこのお預け状態に不満たらたらな訳」

田貫「いえその、イヤってわけじゃないんですのよ？ ただその……、お互いの帰る時間が違うとそういうことになりづらいというか、遠慮してしまって……」

宇佐見「はぁぁぁ〜……。 あのねぇ、あたしは田貫といるのが好きだし別の学校に行ってても家が一緒だといつでも会えて嬉しいし田貫とヤってるときは幸せよ。 なに、全部言わないと伝わってないわけ？」

田貫「…………」///

宇佐見「まだお互い若いんだし、若いなりに好き放題できた方が楽しいでしょ」

田貫「そう、ですわね」

宇佐見「お、こりゃ今夜は同衾かしら？」

田貫「夜じゃなくても、布団には入れるでしょ？」

宇佐見「え、」

田貫「じゃ、いきましょ」

宇佐見「う、うん」///

翌朝

宇佐見「あーーーーー……」

田貫「どうしました？」

宇佐見「次はナマね」

田貫「若いうちはダメですわ！！」