男「彼女が欲しいです」(26)


男「彼女が欲しいです」

友「はーい、お薬出しときますからねー」

男「この感情は一般的な男子高校生の普遍とも呼べる願いで、心の病気じゃないんだよ?」

友「長い。3文字で」

男「ムラッ」

友「結局、ヤリたいだけじゃない。ひくわー」

男「そっちはどうなんだよ」

友「ムラッ」

男「ひくわー」


友「でもさ、お前、彼女の前に友達作ったほうがいいんじゃないの」

男「いや、そういうのは…まだ、早いかなって」

友「友達できないやつが彼女欲しがるなよ」

男「ほら、物事には順序があるじゃん」

友「今お前、全力で逆走してるからね。ゴールからスタート向かおうとしてるからね」

男「んで、手伝ってくれんの」

友「任せろ」


友「それで、どんな子がいいんだ」

男「うーん。改まって言われると迷うなぁ」

友「恥骨?恥骨がいい女?ねぇ恥骨?」

男「そんなフェチはありません」

友「んじゃ、どんなのがいいんだよ…なにケンシュタインがいいんだよ…」

男「なんで、そこで縛り入れんの?」


友「お前の場合、フラン系が好きそうだなー」

男「どっちかって言うと、黒髪で面白い子が好きだな」

友「あーなるほど。やっぱフラン系か」

男「違うって」

友「ふんがー」


友「黒髪で清楚系なら、クラスにいるだろ。声かけてくれば?」

男「なんて言えばいいんだ?」

友「へーい、へいへいへーい。へいへい。へいっへいっ」クイックイッ

男「ついに壊れてしまったか」

友「いやいや、最近の声のかけ方はコレが流行ってるんだって」

男「えーうそだー」

友「本当だって。ほら、試しに委員長にやってみろって」

男「えー、あの才色兼備で、クラスの人気者の委員長にー?」

友「さぁ、行って来い。当たって砕け散れッ!!」

男「粉砕は確定なんですね」


男「委員長、委員長」

委「あっ、えっ、何か用かしら」

委(今まで、機会が無くて話せなかったけど、話しかけてくれた…これを機に仲良く慣れればいいな・・・)

男「へーい、へいへいへーい」

委「えっ?」


男「へいへい。へいっへいっ」

委「ちょ、えっ、あの」

男「……」

委「……」

男「……」

委「…へい?」

男「ミッションコンプリート」

友「わーお」

委(なんなのかしら…訳が分からない…)


友「さて、委員長のフラグは立ったわけだが」

男「立ったのか。あれで」

友「フラグは一本じゃ何の意味も持たないからな。乱立させるぞ」

男「乱立、だと」

友「あぁ、お前をハーレムルートに導いてやる」

男「セーブデータは、いくつまで作れるんだ…」

友「もちろん、ひとつさ。お前という人生の、な」

男「……さすがだな、惚れたぜ」

友「…ふっ」

委(一体、何の話しているのかしら…ゲームの話?)


男「それで、次はどうするんだ」

友「秘密兵器を使おう」

男「どうした、携帯電話なんか呼び出して」

友「……あ、もしもしー、うん、ごめん。悪いんだけど教室来てくれない?」

妹「がってん承知の助」

男「もういるし」

友「うあああああああああああ」

委(一体なんなの!?)

妹「なんだよ、うるせぇな。大根の輪切り、ケツの穴に詰めんぞ」

男「妹ちゃん、妹ちゃん。女の子なんだからそんなバイオレンスな暴言はいけません」

妹「ごめんねお兄ちゃん!略してゴニン」

委(誤認…?五人…?)


友「というわけで、秘密兵器妹です」

妹「パンツが紙で出来てたら、どこで漏らしても平気だよね。どうも妹です」

男「兵器でもないし、平気でもない」

委(あっ、男くんの妹さんかな…?そういえば目とか似てるかも…)

友「妹ちゃんが来たことで、2つ目のフラグを立てることが出来ました」

男「早くない?」

妹「会話が成立した時点で、エロシーンに突入します」

男「早くない?やばくない?」


妹「私、お兄ちゃんにだったら処女あげてもいいって思ってるよ?」

友「わーお」

男「わーお」

委(!?)

友「でも、妹ちゃん、男だよね」

妹「うん」

委(!?!?)

男「しかも、先輩ですよね。妹さん」

妹「うん」

委(妹とは!?!?!?)


妹「まぁ、細かいことはいいじゃん。爪の間に挟まってる黒い何かの正体くらいどうでもいいことじゃん?」

友「あれ、なんなんだろうね」

男「臭いやつね」

委(あれは靴下の屑やゴミ、皮膚の垢だったりするんだよ)

友「さて、更なるフラグを立ち上げるために、何か策はある?」

妹「まずは世界征服するでしょー?」

男「ハードル高過ぎて、下スッカスカだよ」


友「続きを聞こう」

妹「そしてー全員おにいちゃんの妹にしてーグミ食べてー」

男「グミいる?」

友「ハリボーうまいよな」

妹「んで全人類とお兄ちゃんの乱交エンド。完璧」

友「わーお」

男「人類皆穴兄弟」

妹「この場合、お兄ちゃんが全人類を食う側だからその表現は違うよ」

委(何もかもが違うよ)




友「昼休みになったので、学食に来たわけですが」

男「うむ」

妹「ズソソー!ハフッハフッ!グチャクチャッ!ペロンペロンッ!」

委(私が見張ってなくちゃ…モグモグ)

友「ハーレムに向けて、更なるフラグを立てていきましょう」

男「今回のフラグはなんでしょうか」

友「学食のおばちゃんです」

男「あだるとー」

友「ちなみに君は熟女は?」

男「ムラッ」

妹「処理なら任せんしゃいゲフー」

友「そろそろ帰ってください」

委(カレーはやっぱり辛口よね…)


友「さて、今回のゲスト学食のおばちゃんです」

男「急だ」

猫「ニャー」

友「今日はお忙しい中、本当にありがとうございます。宜しくお願いします」

猫「ニャー」

委(???)

友「さて、今回のゲストである学食のおばさん…なんて言っちゃ失礼ですよね!お名前は…」

猫「ンナー」

友「なるほど。なるほど。どうしよう」

男「リズム良く困惑してる」

妹「学食に猫はアウトだわー。衛生面的にアウトだわー」

猫「だよね」

委(!?!?!?!?)


猫「大丈夫、これ着ぐるみだから」

友「料理作らないで何してるんですか」

猫「ニャー」

男「あざとい」

友「おっと、意外とまんざらでもない反応のようです」


猫「ご注文はなんでしょうか」

男「青春の一ページで」

猫「キスしてあげよっか?…嘘だよバーカっ♪」

男「ごちそうさまでした」

友「ずっるーい」

妹「キスあげよっか?…やっちゃえバーサカー♪」

男「ちゅっ」

友「えっ」

妹「うああああああああああああああ」

委(えええええええええええええええ)

猫「わーお」


友「え、何でキスしたの」

男「俺がバーサーカーだ」

妹「ズソソー!ハフッハフッ!グチャクチャッ!ペロンペロンッ!」

猫「まだ私キャラ立ってないのに、なんなんだよこの展開」

委(えっ、えっ、キスした?男くんが友に?キスした?)

男「さて、フラグ回収したな」

友「どっ、どういうこと?」

男「ほら、俺、お前に惚れたじゃん」

友「…はっ」

____
__


    友「あぁ、お前をハーレムルートに導いてやる」

              男「セーブデータは、いくつまで作れるんだ…」

 友「もちろん、ひとつさ。お前という人生の、な」

              男「……さすがだな、惚れたぜ」


             「……さすがだな、惚れたぜ」

        
                  「惚れたぜ」
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友「まさかの展開」

委「ちょちょちょ!!待ってよ!」

男「うおっ、どうした委員長」

委「友君は男性でしょ!?そんな、あの、駄目です!そういうの!」

男「いや、友は女性だけど…」

委「は?」

友「水をかけられると女になります」

委「は??????」


妹「負けたわ。幸せにね、お兄ちゃん」

猫「結婚式には呼んでよ」

犬「ったく、先越されちまったな…」

ゴリラ「ウッホウホ」

剛力彩芽「ウッホウホ」

男「皆…ありがとう…俺、立派な宇宙飛行士になるよ…」

友「Perfect Body」

男「Yes」



委「なんなのよコレ」

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先生「おい!委員長!」


委「ハッ!」

先生「居眠りなんてしちゃ、委員長失格だぞ?」

委「いまは…授業中…ですか?」

先生「もう終わるがな」キンコーンカン

委「す、すいませんでした…」


委(ゆ、夢かー…)


委「そうよね。あんな意味不明な話、夢である以外に考えられないわ…」

男「へーい、へいへいへーい」

委「えっ?」

男「へいへい。へいっへいっ」

男「……」

委「……」



男「Perfect Body」

委「Yes」




おわり

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