提督(一日の始まりである)

提督(軍人であるため、朝は非常に早い)

提督(総員起こしはないので、私に合わせて艦娘が起きる必要はない)

提督(ないんだけど…)

提督「何してるの、加賀」

加賀「おはようございます、今日はいつもより早いのね」

提督「昨日は早めに寝たから…いや、じゃなくて」

加賀「？」

提督「どうして私のベッドにいるの？」

加賀「添い寝だけれど？」

提督「どうして添い寝してるの？」

加賀「よく眠れるからです」

提督「誰が？」

加賀「私が」

提督「出てって」

提督｢加賀を追い出すのに大分時間が掛かってしまった…｣

提督「艦娘って本当に身体能力凄いんだなぁ…力じゃ敵わないや」ﾑｸﾘ

加賀「私は元は戦艦でしたから、尚更でしょうね」

提督「そうね」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

加賀「あ、寝巻きはそのままで大丈夫です。私が持っていきますから」

提督「……何故いるの？」

加賀「追い出したところで鍵を閉めなければ意味がないと思います」

提督「迂闊だった」

加賀「提督はつれないのね、残念です」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「貞操は大切だから」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

瑞鶴「おはよう提督さん！隣、いい？」

加賀「」ﾋﾟｸｯ

提督「おはよ瑞鶴、大丈夫だよ」

瑞鶴「へへ、やった」ｽﾄﾝ

加賀「…無粋ね」

瑞鶴「……あぁ、いたんですか加賀さん、提督さん以外に興味ないんで見えませんでした」

加賀「貴女の目は節穴か何かかしら？それでは深海棲艦ともまともに戦えないでしょうに」

提督「私を挟んで喧嘩しないでほしいんだけど」

瑞鶴「すみませんでした。それで、無粋ってどういうことですか？」

加賀「恋人同士の一時を邪魔する行為を無粋と言わずなんと言うのか分からないわね」

提督「恋人じゃないけどね」

瑞鶴「貴女が提督さんの恋人？はっ、笑えない冗談ですね」

加賀「…ごめんなさい、聞こえなかったわ。もう一度お願いできるかしら？」

瑞鶴「性欲ばっかり走ってる焼き鳥が提督さんの恋人になれるわけないって言ったのよ」

加賀「…そう、そんなに私と喧嘩したいのね」ｶﾞﾀｯ

瑞鶴「上等、幸運の女神の力を見せてあげるわ」ｶﾞﾀｯ

提督(誰か助けてください)