穂乃果「……って、なに?」
花陽「全国スクールアイドルサッカー大会……略して『WSS』は全国のスクールアイドルがサッカーの試合をするんです!」
花陽「しかも!優勝したチームは次のワールドカップの開会式に歌うことができるんです!」
にこ「つまりにこたちの世界デビュー!?」
花陽「優勝すればです!」
穂乃果「へえ……なんか面白そう!」
海未「やるんですか?」
穂乃果「優勝すれば世界デビュー!やるしかないよ!」
絵里「決まりね。花陽。試合はいつなの?」
花陽「はい!開会式が一ヶ月後にあり、その次の日から試合になります!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424570088
穂乃果「一ヶ月後かあ……早速練習しなきゃ!」
ことり「サッカーって……何するの?」
希「経験者は……」
凛「凛できるにゃ!」
穂乃果「経験者あり!」
凛「まずは道具を揃えるにゃ!」
花陽「道具は大会運営が全額負うそうです」
絵里「随分と太っ腹ね大会運営」
穂乃果「道具って……何を買えばいいの?」
凛「スパイクにボール。脛当てにキーパーはグローブもにゃ」
凛「それにユニフォームとソックスにゃ」
ことり「ユニフォームとソックスはことりが作るよ!」
海未「ならソックスを優先してください。でないと練習できないので」
ことり「わかった!」
凛「じゃあ道具を買いにいくにゃ!」
~スポーツショップ~
穂乃果「スパイクはどれ買えばいいのかな?」
凛「スパイクは自分にピッタリなサイズがいいにゃ」
凛「脛当ても同様にゃ」
にこ「ていうかさ。キーパーは決めないとじゃない?」
海未「それもそうですね……」
絵里「誰にするの?」
凛「キーパーは背が高くて、どんなボールにも反応できる運動能力が必要にゃ!」
凛「言わない方がいいと思うけど、キーパーは一番怪我しやすいにゃ」
8人「………………」 ダラダラ
海未「……となると、柔軟性がある絵里が良いのでは?」
絵里「ちょっ……海未!?」
真姫「それもそうね!」
絵里「真姫まで!?」
にこ「キーパーは決まりね」
絵里「ええぇぇぇ!?」
凛「じゃあグローブは絵里ちゃんに合ったやつで」
凛「スパイクは自分にピッタリなサイズを選ぶにゃ!」
穂乃果「ほえー……スパイクって色んなデザインがあるんだ……」
凛「スパイクはメーカーによって靴の造りが違うから履きやすさも考えるにゃ」
穂乃果「結構奥深いね……」
凛「ボールは5号にゃ」
穂乃果「5号?」
凛「ボールには何号があってサイズが違うにゃ」
凛「凛たちは、高校生だから5号にゃ」
花陽「このスパイク、デザインいいなぁ……」スッ
花陽「うぅ……横幅狭い……」
凛「そのメーカーは、横幅狭いからかよちんはこっちのメーカーがいいにゃ」
花陽「デザインがよかったになぁ……」
ことり「仕方ないよ……」ヨシヨシ
絵里「グローブはどれがいいのかしら?」
凛「骨つきがいいかにゃ?」
絵里「骨……?」
凛「そうにゃ」
凛「骨つきは、常にグローブが形をとるにゃ」
絵里「形って?」
凛「キーパーの基本的なキャッチはこう……手を三角のようにして……」
絵里「こうかしら?」
凛「そうそう。で、指を少しこうして……」
凛「これが基本型にゃ」
凛「骨つきグローブは、指の形が常にこうなるにゃ」
絵里「便利ね」
凛「そうでもないにゃ。骨つきグローブは指が曲げづらいにゃ」
絵里「曲げづらいとどうなるの?」
凛「キーパーは常にキャッチできるわけでなはないにゃ。胸の高さ以上に速い球が来たら基本捕れないと考えるにゃ。
あとは、ゴールバーギリギリのかな?それを捕ろうとして、ミスして点が入ることは少なくないにゃ。コーナーキックとかも、無理に捕ろうとしてミスして、そこをつめられたら最悪にゃ。
そこで使うのが、パンチングにゃ」
絵里「なるほど」
絵里「パンチングするときは、手をグーにするからなのね」
凛「にゃ」
凛「パンチングは、高いボール、横の方に来たボール、強いボールの時に使うにゃ」
凛「まあ……慣れれば骨つきでも関係ないにゃ」
凛「感覚が嫌だってことで骨つきグローブを着けない人が多いにゃ」
絵里「骨なしは指が動きやすいのね?」
凛「そうにゃ」
絵里「うーん……骨なしにしようかな」
凛「決まりにゃ」
海未「全員、自分のは買いましたか?」
穂乃果「買ったよー!」
海未「では、帰りますか」
海未「帰ったらまずは、作戦会議しましょう」
・
・
・
~真姫の家~
真姫「なんで私の家なのよ!」
穂乃果「広いから?」
真姫「はあ……まあ、いいわ」
海未「そういえば花陽。何人制ですか?」
花陽「今回は、特別なので、8人制です」
にこ「8人制?」
絵里「ということは……一人あまり?」
凛「ベンチメンバー無しでやるつもりかにゃ?」
8人「…………あ」
凛「後先不安だにゃー」
海未「8人制ですか……」
希「フォーメーションどうする?」
海未「3ー3ー1ですかね?」
絵里「3ー2ー2?」
凛「凛は3ー1ー2ー1がいいと思うにゃ」
凛「少し攻撃タイプだけどね」
海未「ふむ……凛がそう言うならそれで行きましょう」
凛「一応、3ー3ー1も練習するにゃ」
凛「ポジションは一週間後に決めるにゃ」
穂乃果「じゃあ明日から練習開始だね!」
穂乃果「優勝目指して……がんばろー!」
8人「おー!」
ちょいと中断。また(今日中の)後で
~次の日~
海未「まずは基本的なことから始めましょう」
穂乃果「凛コーチ!お願いします!」
凛「凛が……コーチ?」
にこ「できるのがあんただけだしね」
凛「……うん。それじゃあまずは……インサイドキックから」
穂乃果「インサイドってどこ?」
海未「足の内側ですね」
凛「インサイドキックは、パスに使うよ」
凛「サッカーでのパスは重要。味方にどう繋げるか、うまく繋げられるかが勝負の鍵を握るんだよ!」
絵里「……にしても」
にこ「ことりはなんなの?」
にこ「一日で全員のソックス作るなんて……」
ことり「えへへ……」
花陽「えいっ!」ガッ
コロコロコロ……ピタッ
花陽「全然進まない……」
海未「よっ」ドッ
穂乃果「おお!ナイスパス!海未ちゃん!」
にこ「はっ!」ドッ
希「にこっち上手いやん!」
にこ「弟たちとやってたからね」
凛「しっかり相手の足元に来るようにしてから次に進むよ!」
ことり「えいっ!」ドッ
ことり「ああ……どっか行っちゃった……」
絵里「真姫!」ドッ
真姫「」スカッ
真姫「抜けちゃった……」
凛「トラップの場所が高いよ……」
凛「もう少し下でやってみて!」ドッ
真姫「こうかしら?」
真姫「」トンッ
真姫「!できたわ!」
穂乃果「」ガッ
穂乃果「いったーい!地面蹴ったぁ!」
凛「長くなりそうだな……」
海未「穂乃果!いきますよ!」ドッ
穂乃果「ほっ!」トンッ
凛「みんないい感じにゃ」
花陽「えいっ!」ドッ
ことり「ほっ!」トンッ
凛「それじゃあ次にいくよ」
凛「次はインステップキック」
凛「足の甲で蹴るんだよ」
凛「ここはシュートで使うんだ。……こんな感じに強いボールが蹴れるよ!」ドッ!
穂乃果「速い!」
絵里「え?あんなのを受け止めるの?」
凛「こんな速いシュートはあまり来ないよ」
凛「大抵のシュートはこの……インフロントキックが多いからね」ドッ!
穂乃果「ボールが曲がった!?」
凛「まずはインステップキックを蹴れるようにするにゃ」
花陽「うえい!」ドッ!
花陽「蹴れた!」
穂乃果「うえい!」ドッ!!
穂乃果「おお!いい感じ!」
凛(今の軌道……)
希「うぉりゃー!」ドッ!
ドンッ!
絵里「いたっ!?」
希「あ……ごめん。えりち……」
凛(希ちゃんのも……)
海未「みんないい感じですね」
凛「じゃあ次で今日は終わりにするにゃ」
海未「次はなにするんですか?」
凛「リフティングだよ」
穂乃果「リフティングってどうやるの?」
凛「リフティングはボールを空中で蹴り続けるんだよ」
凛「こんな感じ」トンットンッ
凛「これをインサイドとインステップだけでやってね」
凛「リフティングは重要だよ。リフティングが上手い人はボールタッチが上手いっこと。ボールタッチが上手いっことは、ドリブルが上手いんだよ」
凛「まずは十回を目指すにゃ」
穂乃果「ほっほっ」トンットンッ
穂乃果「あーっ!うぅ……二回かぁ……」
海未「はっほっ」トンットンットンッ
海未「はっ!」トンッ
海未「十回できました」
にこ「にこもできたわ」
凛「じゃあ二人は両足でやって」
海未「両足……ですか」
凛「交互にね」
真姫「とりゃ!」スカッ
花陽「えいっ!」スカッ
まきぱな「二回もいかない……」
凛「毎日練習前にリフティングをやるにゃ」
絵里「ふう……あら?もうこんな時間?」
海未「今日は終わりですね」
穂乃果「じゃあみんな!また明日ー!」
~凛の家~
凛「にゃんにゃにゃー♪」
ピロリンッ♪
凛「メール?誰から……」ピッ
凛「かよちん?」
花陽『凛ちゃん。今すぐ公園に来てくれない?』
凛「公園に?かよちんの頼みだから行くけど……」
凛「何のようかな?」
・
・
・
~公園~
凛「かよちーん!」
花陽「あ。凛ちゃん!来てくれたんだ」
凛「かよちんの頼みだからね。……真姫ちゃんもいたんだ」
真姫「悪い?」
凛「別に?……で、どうかしたの?」
花陽「凛ちゃん……私たちに、サッカーを教えて!個別で!」
真姫「みんなの足を引っ張るのは嫌なのよ!」
凛「真姫ちゃん……かよちん……」
凛「……わかった。徹底的に教えるにゃ!」
花陽「やった!」
凛「まずはリフティングね」
真姫「やっぱりそれなのね……」
~次の日の放課後~
穂乃果「今日も練習だよ!」
穂乃果「リフティングからだよね!」トンッ
海未「」トンッ
凛「遅れたにゃー!」
にこ「遅いわよ!」
凛「ごめんにゃー」
絵里「今日はどうするの?」
凛「今日はドリブルだよ」
凛「こう……ボールを足でコントロールして……」タッ
穂乃果「おお……ずれない……」
凛「まずは真っ直ぐ進めるようにするにゃ!」
穂乃果「はあっ!」タッ
穂乃果「ありゃっ!?」
穂乃果「難しいなぁ……」
凛「頑張れば大丈夫にゃ。みんな最初はそんな感じだよ!」
絵里「よっ!」タッ
凛「よく見ると、みんな覚えるの早いにゃ」
にこ「」タッ
にこ「」スッ
穂乃果「なに今の!」
凛「シザースだね。ドリブル中に内から外にボールを跨いで敵を騙すフェイントだね」
凛「フェイントの中でも基礎だけど、磨けば最強のフェイントだよ」
凛「シザースはもう一度やれば、ダブルシザースになって、シザースとダブルシザースを上手く使いこなせれば相当強いよ」
穂乃果「サッカーは奥深いね……」
絵里「でも、どうやって組み合わせるの?」
絵里「やることが一回増えるだけでしょ?」
凛「シザースを連続で使うにゃ。すると三回目くらいから読まれちゃうけど、ここでダブルシザースを使うと?」
海未「一回増える……つまり、相手の逆をとれる」
凛「そういうこと。で……ダブルシザースからいきなりシザースに変えると……」
絵里「なるほどね……」
凛「ダブルシザースするふりをしてアウトサイドパスをするっていうこともできるにゃ」
凛「しかもシザース、ダブルシザースは、リズム崩しができるにゃ」
真姫「リズム崩し?」
凛「シザース、ダブルシザースは、入り方を変えられるにゃ」
穂乃果「入り方?」
凛「右から入ってたのをいきなり左に変えられたら?」
絵里「バランス崩れそうね」
凛「フェイントは随時教えるにゃ」
穂乃果「まずはドリブルできないとね!」タッ
・
・
・
凛「次はジグザグにドリブルだよ」
凛「真っ直ぐドリブルしてるだけじゃ意味がない。色んな動きができて初めてドリブルになるよ」
花陽「わわっ!ジグザグドリブル難しい……」
凛「がんばれかよちん!」
凛(次はどうしよ……)
凛(ディフェンスもしなきゃか……)
凛(ディフェンス練習は、凛がやるしかないよね……)
凛(にこちゃんが予想外にできてるにゃ)
凛(海未ちゃんも覚えるの早いなぁ……)
凛(明日からは絵里ちゃんは、別メニューだね)
凛(穂乃果ちゃんと希ちゃんのシュート……フォーメーション変えないとかな?)
~また次の日の放課後~
凛「今日はディフェンス!」
穂乃果「ボールを奪うんだよね?」
凛「うん。けどファールを気を付けてね」
凛「服を引っ張ったり、相手を押したり、相手を押さえたり……」
凛「後ろからのスライディングは絶対禁止ね!」
凛「一発退場になっちゃうから……」
凛「敵にタックルするときは、肩でね」
穂乃果「肩だね!」
凛「あと……ペナルティエリア……キーパーが手を使える範囲だね」
凛「そこでファールをとるとPK(ペナルティキック)になっちゃうから気を付けてね」
凛「あ。キーパーはバックパスは手でとっちゃだめだよ。ハンドになっちゃうから」
絵里「バックパス?」
海未「味方からのパスですね」
凛「うん」
凛「ディフェンス練習始める前に……」
凛「海未ちゃんにこちゃん!攻撃よろしく」
海未「私が?」
凛「ドリブルが一番上手いからね。二人は」
海未「……なら、引き受けます」
にこ「にこもいいにこ♪」
凛「絵里ちゃんはキーパー練習ね」
絵里「ついにやるのね」
凛「絵里ちゃんは先行ってて。ディフェンス教えるから」
絵里「わかったわ」
凛「にこちゃんドリブルしてきて」
にこ「いくわよ!」タッ
凛「よっ」トッ
にこ「にこ!?」
凛「にこちゃんそんなんじゃだめにゃー」
凛「こうだよ!」タッ
にこ「――もらった!」
凛「よっ」スッ
にこ「にこ!?」ズザァ
凛「ディフェンスで突っ込んじゃダメだよー」
凛「海未ちゃん。カモン!」
海未「いきます!」タッ
海未「!」スッ
穂乃果「抜けた!」
凛「甘いよ海未ちゃん」ガバッ
海未「!?」
穂乃果「体を入れた!」
凛「こうやって抜かれるふりして敵とボールの間に自分の体を入れてボールを奪うにゃ」
穂乃果「おお……しか言えない……」
凛「こんな感じで頑張ってね」
凛「凛は、キーパーの方に行くね」
・
・
・
絵里「来たわね」
凛「じゃあまずはフォームを確認ね」
絵里「こうよね」スッ
凛「それは、オーバーハンドチャッチのフォームね」
絵里「他にあるの?」
凛「うん。まずは基本フォームね」
凛「こう……つま先で立って……膝を軽く曲げて……手をオーバーハンドチャッチのフォームみたいな感じで……」
絵里「こうね」
凛「そうそう」
絵里「あら?このフォーム……なんか動きやすいわね」
凛「膝をバネのように使うからね」
凛「次はアンダーハンドキャッチね」
凛「腰から下は基本これだよ」
凛「こう……ボールを迎えにいくような……」
絵里「こうね」
凛「うん。で、ゴロのボールなんだけど……」
凛「必ず足を……膝を曲げて、股の所に壁を作ってね。じゃないとミスしたときに点が入っちゃうから」
絵里「キーパーって大事なのね……」
凛「うん。みんなフォワードとかが目立ってカッコいいとかキーパーはなんかショボいとか思われてるけど、サッカーではキーパーが一番重要なポジションなんだよ」
凛「なんたってチームの守護神だからね」
凛「次はハイキャッチね」
絵里「あれね。ジャンプしてとるやつ」
凛「そうだよー」
凛「これはね……ジャンプしたときに片足上げるんだよ」
凛「敵と接触した時とかのために」
絵里「へえ……」
凛「じゃあ練習しようか」
絵里「きなさい!」
凛「まずはキャッチね」ポイッ
絵里「」ガッ
絵里「……突き指……」
凛「……下からいこうか」
絵里「うん……」グスッ
凛(前途多難だにゃ……)
ボール「」コロコロコロ
絵里「壁を作って……ボールを迎えに……」スッ
凛「うん。いい感じ!」
絵里「下のボールはドッジボールみたいな感じね」
凛「まあ……そうだね」
凛「次は横にふるよー」コロコロ
絵里「よっ」パシッ
凛「浮かすよー」ポイッ
絵里「」パシッ
凛「高めー」ポイッ
絵里「ほっ」パシッ
凛「おお……早いにゃー」
凛「ランダム!」ポイッ
絵里「ちょっ……遠い!」
凛「絵里ちゃん跳ばないと」
絵里「いきなり!?」
凛「ああ……教えてないね」
凛「じゃあ膝立ちして」
絵里「はい」
凛「転がすから倒れてとってね」コロコロ
絵里「よっ」パシッ
凛「横に跳ぶんじゃなくて、斜め前!」コロコロ
絵里「はっ!」パシッ
凛「よっ」ポイッ
絵里「いきなり空中!?」パシッ
凛「それでもとれてるにゃ」
凛「じゃあ立って」
絵里「」スクッ
凛「跳んでとってね」ポイッ
絵里「てやっ!」パシッ
凛「やるにゃー」
エリーリンー!ジカンデスヨー!
凛「時間かにゃ」
絵里「今日は終わりね」
~三日後~
海未「そろそろポジションを決めましょう」
絵里「凛。あなたが仕切ってね」
凛「え……」
海未「任せました。凛」
凛「……わかったにゃ」
凛「ポジションの前に少し変更したいんだけど……」
海未「なんですか?」
凛「フォーメーションを3ー1ー2ー1から3ー2ー1ー1に変えたいにゃ」
絵里「理由は?」
凛「これから発表するポジションで説明するにゃ」
凛「ポジション発表するにゃ」
凛「キーパーは言わないよ」
絵里「わかってるわよ」
凛「センターバックは……真姫ちゃん」
真姫「私!?」
凛「サイドバックはかよちんと海未ちゃんね」
花陽「私で大丈夫かな……?」
海未「私なんですか?」
凛「海未ちゃんはオーバーラップをして攻撃も参加してね」
凛「ボランチに凛とことりちゃんね」
凛「フォワードは希ちゃん。トップ下は穂乃果ちゃんね」
希「どうしてウチらなん?」
穂乃果「穂乃果も!」
凛「それは二人のシュートにあるよ」
凛「希ちゃんのシュートは基本、無回転なんだよ」
凛「穂乃果ちゃんのシュートはブレ球なんだ」
凛「しかも……相当ブレんだ」
凛「そして……穂乃果ちゃんは最初はベンチね」
穂乃果「なんで!?」
凛「切り札として使うから」
にこ「ちょっと!にこは!」
凛「にこちゃんはリベロね」
にこ「リベロ?」
凛「オールラウンダーだよ」
今回はここまで
ほなな
なんかいろいろあってカクガクシカジカにより書くことができるので書き始めます
(何があったかは聞かないでくれ……)
にこ「オールラウンダー?」
凛「簡単に言うと、ポジションなしにゃ」
にこ「ポジションなし!?」
凛「自由にゃ自由」
凛「どんな場所にいてもいいんだよ」
にこ「どうしてにこがそれに?」
凛「練習を見た結果にゃ」
にこ「……そう」
凛「そろそろ本格的な練習を始めるにゃ!」
凛「穂乃果ちゃんと希ちゃんは今日一日ずっと絵里ちゃん相手にシュート練習してシュートを磨いてね」
穂乃果「わかった!」
凛「にこちゃんには特別メニューね」
にこ「特別メニュー?」
凛「にこちゃんにはにこちゃん『しか』できないものを教えるにゃ」
にこ「にこにしか……できないもの?」
凛「うん」
凛「みんなはまず、リフティング30回とパス&ゴー、それとロングキックコントロールね」
7人「イエッサー!」
凛「にこちゃんいくにゃ」
凛「凛の『とっておき』を教えてあげる」
にこ「凛の……『とっておき』……?」
にこ(凛の『とっておき』……一体どんなのかしら?)
凛「それじゃあ始めるよ」
凛「まずは見せるね」
にこ「……」ゴクッ
凛の身体が、左へゆっくりと揺れる。
にこ(? 何してるのかしら?)
そのあと、今度は右に揺れ、また、左へ揺れた瞬間。
凛の姿が消えた。
にこ「!?」
にこ(き、消えた!?)
にこ(一体どんなトリックよ!)
凛「にゃは。これが凛の『とっておき』にゃ」
凛(ほんとは、あとひとつあるんだけど……)
にこ「あれを覚えるの?」
凛「うん」
にこ「うん。じゃないわよ!」
にこ「無理でしょ!?」
凛「にこちゃん……あれを使うには、条件があるにゃ」
にこ「じょ……条件!?」
凛「それは、身長が低くないとできないにゃ」マガオ
にこ「真顔で嫌み言ってんじゃないわよ!」
凛「これを覚えるにゃ。勝つために」
にこ「勝つ……それを言われたらしょーがないわね……」
凛(チョロい……)
にこ「で、どうやるの?」
凛「それはね」
凛「こう……ゆっくりと身体を揺らすにゃ」ユーラ
凛「んで、敵の注意が散漫する(かも)から……その瞬間を!」ヒュッ
凛「最大のスピードで駆け抜けるにゃ」
凛「駆け抜けるときは、できるだけ身体を低くね」
にこ「……わかったわ」
にこ「」ユーラユーラ
にこ「」バッ
凛「まだ高いにゃ!」トンッ
にこ「く……もう一回!」
凛「何度でも付き合うよ!」
~次の日~
凛「今日は希ちゃんと穂乃果ちゃんに付き合うにゃ」
穂乃果「見てて凛ちゃん!新技!」
凛「???」
希「ふふ……ほんとに凄いで?」
穂乃果「とりゃあ!」ドッ!!
穂乃果の蹴ったボールは無回転だった。
凛「無回転!」
希「だけじゃないんよ?」
さらに、穂乃果のシュートが無回転のまま、大きくブレた!
穂乃果「どう?穂乃果のシュート!」
凛「結構驚いたにゃ」
凛「……穂乃果ちゃんには、無理かな?」
穂乃果「ふえ?」
凛「希ちゃんにあるシュートを教えるよ」
希「シュート?」
凛「見てて」
凛「」ドッ!!
凛のシュートは……ただの無回転だった。
希「無回転シュート?なら……」
穂乃果「見て!」
凛のただの無回転シュートがいきなり落ちた!
希「なに!?今の!」
穂乃果「あれだね!ドライブシュート!」
凛「違うにゃ」
凛「ドライブシュートはボールを蹴る瞬間、巻き上げるように蹴るんだ。そして縦の高回転シュートのときに、起こるにゃ」
穂乃果「じゃあ……あれは?」
凛「蹴る時に少し工夫するんだ」
凛「無回転シュートを放ってボールが足から離れる瞬間に下に少し押すにゃ」
凛「凛のオリジナルにゃ」
凛「これを希ちゃんに覚えてもらうよ」
穂乃果「穂乃果は?」
凛「穂乃果ちゃんは無理」
凛「穂乃果ちゃんはブレ球なんだ。これを覚えたら折角のブレ球が失われちゃうよ」
凛「……でも、穂乃果ちゃんは、これができるかも……」
凛「」ドッ!!
凛のシュートはあまりブレていない。
凛「あんまりブレないなぁ……」
凛のブレ球がいきなり曲がった!
凛「あれは、バナナシュートを応用にゃ」
凛「ブレ球と見せかけて曲げるシュートにゃ」
凛「じゃあがんばってね」
凛「次は海未ちゃんかな?」
・
・
・
海未「凛。よろしくお願いします」
凛「海未ちゃんには……うーん……」
凛「とにかくフェイントを磨いてもらうにゃ」
凛「そのなかでも……ヒールリフトを使いこなしてね」
海未「ヒールリフト……ですか?」
凛「うん。凛は、たまにしか成功しないけど……よっ」
海未「ボールが……」
凛「これをちょっとした動きをしながらやってもらうにゃ」
海未「ちょっとした動き?」
凛「うん」
海未「それは一体……?」
凛「やる前にこう……身体を屈めるにゃ」
凛「で、屈めると同時にヒールリフトをする」
海未「まずはヒールリフトをできるようにならないとですね」
凛「うん。がんばってね」
海未「ほっ!」
凛「うん。三日はできないね」
・
・
・
~次の日~
凛「重大ニュース!」
穂乃果「なになに!?」
凛「来週……中学生のクラブチームと練習試合することになったにゃ!」
海未「練習試合ですか……」
絵里「ふふっ。私たちの実力を測るときが来たみたいね!」
希「ワクワクするやん!」
凛「それまでにいろいろある程度は、できるようにするにゃ!」
凛「まあ……これから教える人もいるけど……」
穂乃果「よーし!みんながんばろう!」
8人「おおー!」
今回はほんとにここまで
次回、練習試合します。なるべくリアルに表現出来るように頑張ります。
>>1です。
皆さまレス感謝。
安心して、イナ〇マ的展開にはならないから!
穂乃果たちに要求されてる技はほとんど>>1がssならこれくらい……って考えたやつだからね!(現実でもやろうとすればできるかも?十年後くらいには…)
んじゃ、続き始めるよ!
練習試合が決まり、一週間。穂乃果たちは猛特訓した。
……そして、練習試合当日。
JCたち「「今日はよろしくお願いします!」」
穂乃果「ほんとに中学生……」
JC1「あの!穂乃果さん!じ、実は…ファンなんです!サインください!」
穂乃果「いいよー」カキカキ
凛「ほらー、試合終わってからにしてー」
JCたち「はーい!」タタッ
凛「凛たちもベンチにいくにゃ」
凛「中学生だからって嘗めないでね」
凛「このクラブのトップチームを呼んだから」
穂乃果「そんなチームを呼べる凛ちゃんて……」
凛「今日は一つ、条件付きでやってもらうよ」
凛「条件は……教えた技を使わないこと」
8人「ええっ!?」
穂乃果「せっかく練習したのに!?」
凛「だからだよ。みんな、技を覚えたせいで技に頼りきってる……と思う」
凛「だから、あえて、技を使わせないことで技に頼りきった試合ができなくなる」
海未「なるほど……」
凛「うーん……」
穂乃果「せっかく練習したのに……まあ、いっか」
凛「……試合に一回だけ、使うことを許すよ。使いどころがわからないと意味ないしね」
にこ「一回だけ解禁ね」
凛「じゃあ試合始めるね」
凛「あ、今日は凛、試合出ないから」
凛「みんなの実力を見るためにね」
穂乃果「わかった!」
凛「じゃあ試合始めるよー!」
凛「凛が審判やるよ」
凛「じゃあ……キックオフ!」
ピーーーーーーー!
JC2「」トンッ
JC3(以下数字)が右サイドバックの4にパスする。
4は、しっかりトラップし、ドリブルで上がってくる。
希が右側を切り、パスコースを縮める。
4は3にパスする。
穂乃果「行かせないよ!」
穂乃果がすかさずインターセプトする。
3「くっ!」
2「へいっ!こっち!」
3「」トンッ
2「」トッ
2「6!」トンッ
2が左サイドハーフの6にパス。
6はトラップし、そのまま駆け上がる。
ポジション言っとく
μ's
フォワード 希
トップ下 穂乃果
左サイドハーフ兼ボランチ ことり
右サイドハーフ兼ボランチ にこ
左サイドバック 海未
右サイドバック 花陽
センターバック 真姫
キーパー 絵里
JCたち
フォワード 2、3
左サイドハーフ 6
右サイドハーフ 5
左サイドバック 4
右サイドバック 7
センターバック 8
キーパー 1
花陽「やらせません!」
6「」トンッ
6は、花陽の股にボールを通し、抜いた。股抜きだ。
花陽「あっ!」
2「なかっ!」
6「」ドッ!
なかに大きくボールが上がる。
2「」バッ
海未「やらせません!」バッ
2「」クイッ
海未(スルー!?)
3「」ドッ!!
3のダイレクトシュート!
絵里「くっ!」バッ
絵里の手が届かず、ゴールの左ネットに突き刺さる。
ピーーーー!ゴール!
3「いえーい!」ハイタッチ
絵里「くっ……」
穂乃果「まだ始まったばかりだよ!」
穂乃果「始めて二週間なんだから気にしない!」
希「切り替えていくで!」
ピーーー!
トンッ
穂乃果「ことりちゃん!」トンッ
ことり「」トッ
穂乃果「」コクッ
ことり「」コクッ
凛(早速使うかにゃ……)
穂乃果と希が駆け上がる。
1(なにする気?)
ことりが思いきり振りかぶる。
そして思いっきりボールを蹴った。
ボールは、高く舞い上がり、キーパーの真正面、ただし、少し高い。
ジャンプしないと捕れないボールだ。
1(キックミス?)
1(余裕に捕れるね)バッ
1がジャンプをする。
そして1がボールをキャッチした。
……が、ミスして、弾いてしまった。
1「えっ!?」
弾いたボールが前に転がる。
そこには、穂乃果が走ってきていた。
穂乃果「もらった!」ドッ!
こぼれたボールを穂乃果がつめ、ゴールネットに入れる。
ピーーーー!ゴール!
穂乃果「いえー!」
晩御飯食べてくるわ。あと風呂も
2「今のは!?」
1「しっかり捕ったはずなのに……」
凛(うん。成功したね)
凛(あのシュートは、蹴る時、普通に蹴るんじゃなく、ボールの下を蹴っている。しかも……つま先で)
凛(それのお陰でボールに高速バックスピンが掛かり、キーパーはキャッチミスをした)
凛(ことりちゃんのは成功したね)
凛(かよちんは……今日は無理かな?)
凛(……絵里ちゃんに教えることはないよ。だって……)
凛(キーパーに技なんてないよ……)
ピー!
2「どうする?」
3「あれやろう」トンッ
2「みんな!あれやるよ!」
1「わかった!みんな!」
8「」トッ
トンッ トンッ トンッ トンッ トンッ
希(パス回し?)
海未(……近場でのパスが、ない……?)
真姫「追いかけないで!」
真姫「まともに追いかけちゃだめよ!」
4「ちっ……」トンッ
真姫(でも……どうすれば……)
3(そろそろかな……?)チラッ
2「」コクッ
JCたち「」コクッ
海未(動きが……)
7「」トンッ!
パススピードが速くなった!
穂乃果「っ!?」
いきなりパススピードを上げ、一気に攻めこんできた!
花陽「あっ!」
6「」トンッ!
3「」トンッ!
2「もらった!」ガバッ
絵里(どっち!?)
2は、シュート――
――するふりをして、3に戻した!
絵里(しまっ――)
3「」ドッ!!
ゴール!!!
ピー!
穂乃果「……あれを打つ!」トンッ
穂乃果「にこちゃんよろしく!」
にこ「私に一人で全員抜けと!?」
穂乃果「うん!」
にこ「うんじゃないわよ!」
にこ「」タタッ
3「行かせないよ!」バッ
にこ「」スッスッ
シザースからの股抜き!
にこ「次!」
5「」バッ
にこはシザースをして左に抜ける。
5「おっと」
にこ「っ」
にこは、5がついてきた瞬間、左アウトサイドでターンをし、完全に抜く。
5「えっ」
にこはまだ駆け上がる!
にこ「穂乃果!」トッ!
穂乃果「ありがとにこちゃん!」
穂乃果「――決める!」
穂乃果「」ドッ!!
1(ブレ球!?)
1「けど……弾けば……!」
1は、弾こうとする!
1(よしっ!)
グイッ
1「っ!?」
穂乃果のブレ球が、いきなり曲がった。
バサッ!
穂乃果「ゴール!」
1「いきなり……曲がった?ブレ球で?」
2「えー……あれ、マジ?」
8「ブレ球で曲がるの初めて見た……」
短い(?)ですが今回はここまで
……花陽ちゃんの技どうしよう……?
次回で練習試合を終わりにできたらなぁと思います
それじゃあ、ほなな
続き書いていきます
ピー!
2「」トンッ
3「あんなシュートは反則だよー」トンッ
6「」トッ ダッ
にこ「行かせないにこ!」
6「」クイッ
にこ(ボールを引いた?)
2「」スッ…
にこ(なるほど。2に出すつもりなのね)
にこ(……いや)
にこ(だったら、ボールを引く意味がないわね)
にこ(抜きに…来る……)
6(たぶん、抜きに来るとでも思ってるんだろうな~)
6「けど、違うよ…」トンッ
にこ「バックパス!?」
4「せいやっ!」ドッ!
4は、ダイレクトで逆サイドに放り込んだ。
5「よっ」トッ
5「」ダッ
海未「やらせませんよ」バッ
5「」チラッ
5「3!」ガバッ
海未(なかに入れるつもりですね…ですが)
海未「やらせません!」バッ
海未が足を伸ばす。
5「」フッ
海未(キックフェイント!?)
5「」ダッ
海未(完全に騙されました!)
真姫「次は私ね」スッ
5「…………」
5(……この人はまだ、よくわからないなぁ…)
5(どのくらいできるのかな?)
5(……ダブルシザースでいいかな?)
5は、抜くため、ダブルシザースのモーションをしようとする。
真姫「……――――」
5「ん?」
5「」スッ
5「」スッ
5(……あれ?)
5(引っ掛からない!?)
5(なら……!)
5「」クイッ
真姫「……――シコね」
5(えっ…?いま…なんて…)
5「」クイッ
5はエラシコをする。
真姫「いまっ!」バッ
5「しまった!」
5(えっ……今の……)
真姫「海未!」トンッ
海未「」トッ
真姫「追加点……よろしくね」
海未「私に言わないでください!」
5(もしかして……)
5(動きが、読まれた!?)
5(違う!)
5(読んだのは…私がモーションをしたとき!)
5(つまり、この人は……)
5(動きのモーションでなんのフェイントをするかがわかる!)
5(……あの人は、たしか…医者の娘だよね…?)
5(医者のように優れた眼…)
5(観察眼がすごい……言うなら……)
5(『医者の眼(ドクターズ・アイ)』!)
5(……私が勝手に考えただけ、だけど…)
5(なんか、能力みたいだけど……観察眼がすごいだけ、だよね?)
海未「」タタッ
3「ディフェンダーが上がって大丈夫なの?」
3「しかも、ドリブルで」
海未「問題ありません」
海未「とりあえず、貴女には取られないので」
3「」イラッ
3「取ってやる!」バッ
海未「」ダッ
3「スピード上げていいの?」
海未「」クイッ
海未「」グルン
3「なっ…!」
3(ルーレット!?)
3(ディフェンダーなのに、そこまでドリブルの腕を上げてんの!?)
海未「私、もともとドリブルがμ's(凛を除く)のなかで二番目くらいに上手かったので」
3「」イラッ
7「抜かせません!」バッ
海未「次から次へと……」
海未「」バッ!
7(! いきなり体勢を低くした!?)
7(何するつもり?)
7(あれ……ボールが、)
7(ない……?)
海未「」ダッ
ヒュー…ストッ
7「っ!?」
7(いつの間に、ボールが!?)
海未(んっ…うまくいきましたね)
海未(いきなり体勢を低くしたのはこのためですか)
海未(いきなり体勢を低くすることで、視線をボールからずらし、その間にヒールリフトで空中に…ですか)
海未(バレない限り使えますねこれは)
海未(……あきらかに周りにバレてますが)
海未「希!」トンッ
希「おりゃー!」ドッ!!
1(無回転!)
1(パンチング!)
1「」ドッ!
希「あちゃー…入んなかったか…」
にこ「コーナーだからいいんじゃない?」
凛「あ。その事だけど……」
ピッピー!
凛「前半、終了」
穂乃果「コーナーやらせてよ!?」
凛「時間だから……無理にゃ」
今回はここまで
結局終わらなかった……リアルが忌まわしい……!
~ベンチ~
穂乃果「コーナー……」ズーン…
にこ「コーナーくらいで落ち込みすぎでしょ」
穂乃果「……強いねぇみんな」
にこ「無視すんじゃないわよ」
絵里「ほんとね。これが、長年やっている人との差、なのね」
凛「始めたばかりでよくやれてるほうだよ」
凛(このクラブチーム……日本で五本の指に入るんだけど……μ'sの成長速度が怖いにゃ)
凛「さて……後半も条件は同じにゃ」
凛「穂乃果ちゃんと海未ちゃん。それからことりちゃんはもう使っちゃダメだよ?」
穂乃果「あれ?真姫ちゃんは?」
真姫「私も使ったわよ?眼……」
凛「ああ、それなら……」
凛「使うなって言っても無理でしょ?」
真姫「……無理だわ」
凛「それじゃ……後半戦、始めようか」
海未(さて……どうやって攻略しましょうか……)
海未(相手は…中学生…なら)
海未(私たちより体力は……ない。はず……)
凛「後半戦、始めるにゃー!」
ピー!
穂乃果「」トンッ
希「にこっち!」トンッ
にこ「よし…いくわよ!」ダッ
2「いかせな――」
2(あれ…?ボールは……?)
ことり「チュンチュン♪」タタッ
2「っ!い、いつのまに!?」
ことり「チュン♪」トンッ
にこ「わっ!?ちょっとことり!ずれてるわよ!」
ことり「ごめんにこちゃーん」
にこ「しっかりしなさいよ!」
6「」サッ
にこ「にっこにっこにー♪」
6「……は?」
にこ「だぁーかぁーらぁー……」
にこ「」ニッ
にこ「」ダッ!
6「しまった!」
にこ(チョロいニコね)
4「今度は……抜かせない!」
にこ「」ピタッ
4「!?」
1(何……する気だ?)
にこ「」ユーラ
にこ「」ユーラ
4「っ…………」
にこ「」ユーラ…シュンッ!
4「き、消えた!?」
1「なに突っ立ってるだ!抜かれてるよ!」
4「うえぇ!?」
にこ「ニコッ♪」
4(えっ?嘘……)
4(全然気が付かなかった……!)
にこ「いくニコッ♪」
にこ「必殺――」
1(次は一体どんなシュートだ……!)
にこ「ラブリー……」
にこ「パス!」トンッ
希「からのダイレクトや!」ドッ
1(やばっ!?)
1「」バッ
1(くっ……届か…ない……!)
ピー! ゴール!
希「スピリチュアルやね」
にこ「どこがよ」
1(……完全に騙された……)
1(あの気迫……どう考えてもシュートでしょ)
1(周りも見ていなかった気がする……なら)
1(どうして『来る』ってわかったの……?)
短いけどリアルの都合により今回はここまで
無回転や、ブレ球は、キーパー……からだけでなく、周りからも見ると無回転かどうかはよくわかります。(自分はそんな球をたくさんくらったからよく見えるなぁ……)
練習試合が終わらない!どうしよう!って思ってますけど、自分のペースで進めさせてもらいます。決勝までの道のりは長い……
それではみなさん。また……数日後あたりに
>>1です。久しぶりですね…
そんなわけで(どんなわけ?)続き始めますね
にこ「次に備えるニコ~」
1「ちょっと待って」
1「どうして…味方が来るってわかったの?」
1「周り見てないのに」
にこ「それは…」
にこ「あんな巨乳が来たらわかるでしょ!?」
1「わからないから!?」
にこ「ふ…まだまだね」
1「なんで勝ち誇ってんだよ……」
2「」ポンッ
2「諦めよう…あの人たちの実力は…」
2「は……」
2「こういうときって何て言うんだっけ?」
1「……知らないよ…」
ピー!
3「どうする?」
2「完全に初心者だからって嘗めてた」
2「あの子を使おう」
3「え?そんなことしたら試合にならないよ?」
2「凛先輩が出なければね」トンッ
海未(わざとボールを外に?いったいなぜ…)
2「選手交代」
2「私に替わって…9」
9「え?私?」
9「いいの?」
2「いいよ…やっちゃえ」
9「ん~試合にならないなぁこんな素人が相手じゃ」
凛(にゃ?9が出たにゃ)
凛(まあ…大丈夫…だよね?)
花陽「えいっ!」
にこ「よっ」トッ
にこ「いくわ!」
9「」ザッ
にこ(さっき入ってきたやつ……)
にこ「そんなの関係ないわ!」ダッ
9「そうだね」トッ
にこ「あれ!?」
希(にこっちが一瞬で!?)
9「宣戦布告……」
9「私…初心者には負けないから」
9「凛先輩…早く出ないと負けますよ?」
9「それでも…負けないけど」
9「凛先輩にも負けませんから」
凛「わかったにゃ」
凛「にこちゃん交代ね」
にこ「凛……」
希(凛ちゃんが本気やね…)
にこ「嫌よ」
凛「……いや、交代 にこ「だから嫌よ」
にこ「アンタは引っ込んでなさい」
にこ「凛を入れちゃつまらないわ」
凛「……わかったにゃ」
9「ちぇ…凛先輩入らないのか…つまらないわー」
9「さっさと終わらそうか?」
にこ「アンタ」
にこ「初心者だからって嘗めないでくれるかしら?」
にこ「あと…チビって思ってたら……潰すわよ」
9「……怖っ」
9「」ダッ
真姫「抜かせないわ」
9「観察眼が鋭いんだよね?」
9「だったらそんな暇を与えなければいい」ダッ
真姫「やばっ」
9「」スッ
真姫「抜かれたわ!」
9「はい。シュート!」ガバッ
絵里「来なさい!」
9「なんちゃって」ダッ
絵里(ドリブル!)
絵里(えっと…どうするチカ)
穂乃果「あ…絵里ちゃんが!」
希「ポンコツの顔になっとる!」
9(ポンコツの顔ってなに?)
絵里「飛び込むチカ!」ダッ
9「」トンッ
絵里「ループチカ!」
トス……
9「ショボいキーパーだね」
絵里「……みんな!聞きなさい!」
絵里「あの9番なんだけど…」
絵里「もう…本格的に潰していいわよ?」
海未「いやダメですから」
ことり「アハハ……」
にこ「私にボールを集めなさい!」
にこ「あの調子に乗った子を叩き潰してあげるわ…!」
海未「正当法でお願いします」
9「………………」
ピー!
穂乃果「にこちゃん!」トンッ
にこ「ほいきた!」トッ
9「無謀なことをしますね」
にこ「教えてあげるわ」
にこ「私がアンタを抜くのは…無謀じゃないわ」
9「無謀だよ」
にこ「そう…」ユーラ
凛「にこちゃんルール違反だにゃ!」
にこ「黙りなさい!」
にこ「」ユーラ…ユーラ
9「それ……」
にこ「」ユーラ…ユーラ…シュンッ
9「もうバレてるよ」トッ
にこ「っ!?」
真姫「あれを取った!?」
9「それは私に効かないよ」
にこ「取り返すわ」
9「……はあ…」
9「凛先輩には…劣るけど…」ユーラ…
8人「!?」
花陽(にこちゃんの技!?)
9「密かに練習してたん…だ!」ユーラ…シュンッ
にこ「っ!?」
にこ(反応…できなかった…)
9「はあ…やれやれ…」
真姫「抜かせないわ!」
9「無理ですよ」クイッ
真姫(ルーレットね!)
9「…………」トッ
真姫「取ったわ!……あれ?」
真姫「ボールは!?」
9「こっち」
真姫「いつのまに!」
凛(ルーレットするふりしてボールを隠し、ボールを既に前に出していた…)
凛(やっぱり…腕をあげてる…ん?足?)
9「さあ…どうするポンコツさん?」
絵里「なにもしないわ」
9「え?」
絵里「するのは…にこよ」
9「……??」
にこ「」バッ
9「っ!いつのまに…」
にこ「世界のYAZAWAを嘗めんじゃないわよ!」
8人(いつ世界になったんだろう?)
9「ま…関係ないけどね」ダッ
にこ「そうね」
にこ「関係ないわ」トッ
9「……え?」
9(取られた?いつのまに?)
にこ「ボール…いただきよ」ダダッ
9(いつ取った……いつ取られた?)
9(というか…何が起きた?)
9(一瞬……消えたよな?)
9(まさか…あのドリブル技を応用したのか?)
9(……初心者に…)
9「初心者なんかに…私は負けない!」ダッ
にこ「来るの早いわね…」
9「初心者に負けませんから」
にこ「初心者に負けるわよ…アンタは」
にこ9「」ゴゴゴ…
今回ここまでです
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