美希「ハニー!」P「うおっ!?」(40)
ガタガタッ!ゴンッ!
美希「ハニー!おっはようなのー!」すりすり
p「」
美希「今日も美希と一緒に―――あ、あれ?ハニー?どうしちゃったのハニー?」ゆさゆさ
p「」
美希「は、ハニー……?」ゆさゆさ
p「」
美希「…し、死んでる…の?」
美希「えっ?そんなだって…さ、さっきの『ゴンッ』って、頭とかぶつけちゃった音だったの…?」
美希「えっと、えっと…そ、そうなの!こーゆー時は、ミャク?ってのを確かめるべきだったような……う、腕だよね…ここら辺かな…?」ぴとっ
p「」
美希「………」
美希「な、なにも感じられないの」
美希「ど、どどどどどうしようなの!ミキ、ハニーを殺しちゃったの!」
「―――」
美希(ま、まずいの!もう誰か来ちゃったの!と、取りあえず、ハニーをデスクに座らせて……)ごそごそ
p「」
美希「ハニー…某、眠りの名探偵みたいなの」
美希「本当は眠ってるとかならいいのに……」
貴音「おはようございます…おや、美希の方が先でしたか」
美希「! お、おはようなの貴音」
貴音「あなた様もおはようございます」すっ
美希「あっ!だ、ダメなのー!」ばっ
貴音「はて?なにが駄目なのですか美希?」
美希「えっと、は、ハニーは今、仮眠をとってる最中なの!だから、皆が来るまでそっとしておいてあげて欲しいなって」
貴音「なんと…では、危うくぷろでゅぅさぁの休息を妨げる所でしたか…美希、止めてくれて感謝します」
美希「れ、礼には及ばないの…」
貴音「ふむ…それでは後は響が来るまで、お茶でも飲んで待つとしましょうか」
美希「あっ、お、お茶ならミキが淹れてくるの!」
貴音「いいのですか?美希がそのようなこと言うのは珍しいですね」
美希「な、なんか、無性にお茶を淹れたい気分ってカンジなの」
貴音「ではお願いいたしましょうか」
美希「任されたの」
美希(お茶を淹れる間に心を落ち着けるの……や、やっぱりジシュするべきかな)
貴音「………」すたすた
p「」
貴音「ふふっ、ぐっすり寝ておられるようですね……」
貴音「美希はそっとしておいてと言われましたが……失礼しますあなた様」だきっ
貴音「いつも、私達の為に……ありがとうございます」ぎゅっ
p「」
p「んあっ?」
貴音「あっ」
p「うぁ…ぁ…た、貴音か…?」
貴音「はい…申し訳ありません、起こしてしまいまして」
p「あえ?俺、寝てたのか……?って、頭が痛てなぁ…なんだこれ」
貴音「頭痛がするのですか?でしたらそこの棚に鎮痛剤がありましたね…出しましょう」
p「すまんな」
貴音「いえ……えぇと、これですね」
p「ありがとうな……って、これ空じゃないか」
貴音「はて…ですが棚の中にはそれしか……そう言われれば、確か小鳥嬢が薬の替えは棚の上のだんぼぉるの中にと……」
p「あー、それだったら俺が……」
貴音「いえ、これくらいでお疲れのあなた様のお手を煩わせるわけにはいきません」
p「そ、そうか?」
貴音「はい……では!んー」ぷるぷる
ゴソゴソッ
貴音「…はっ!と、取れました……この中に薬が―――」
グラグラ…
p「!! 貴音!危ない!」
貴音「えっ…?」
ドサッ!
貴音「……な、何事が?」
p「」
貴音「はっ!棚の上の荷物が落ちて…それに気づいたあなた様が私をかばって……あ、あなた様!?ご無事ですか!」
p「」
貴音「あなた様?あ、あなた様……?」ゆさゆさ
p「」
貴音「し、死んでいるのですか…?」
p「」
貴音「そ、そんな…私を庇ったばかりに、あなた様が……!」
貴音「………」うるうる
貴音「はっ!と、とにかく、落ちてきただんぼぉるを元に戻して」ごそごそ
貴音「ぷろでゅぅさぁは…そふぁに座らせましょう。固いですくよりは、幾分かよいはず……」
p「」ずるずる
貴音「お、重いです……ふっ…はぁ」どさっ
p「」
貴音「ほぅ……やはり、これは警察に名乗り出るべきでしょうか」
貴音「例え私が直接殺してしまったわけでなくとも、ぷろでゅぅさぁが死んでしまった原因は全て私にあるのです…それは罰せられて然るべき」
貴音「あなた様…申し訳ありません…私の不注意で、このような事に……!」
貴音「しかし、美希にはまだ知らせないでおきましょう」
貴音「美希は私と同様…いえ、私以上にぷろでゅぅさぁを慕っているかもしれません…今すぐに事実を伝えるべきはない」
貴音「………」うるうる
美希(覚悟を決めたの!お茶を出したら、貴音に全部打ち明けるの!そしたら、警察にジシュするの)
美希「お、お茶が入ったの!」がちゃっ
貴音「!!」
美希「!?」
貴音(美希…ごめんなさい……!)
美希(は、ハニーが、デスクからソファに移動してるの…!?)
貴音「…どうしたのです美希?入り口で固まって」
美希「えっ?あっ、な、なんでもないの!お、お茶なの」ことっ
貴音「ありがとう」
美希「………」
美希(ど、どういう事なの!?ハニーは確かに死んじゃってたから、動けるはずはないの!で、でも、移動してるし……貴音に聞いてみるしか……)
貴音「………」
貴音(ば、ばれていませんよね……?)
美希「ね、ねぇ、貴音…ハニーの事なんだけど」
貴音「! は、はい」
美希「ハニー…美希がお茶を淹れてる間に……起きたの?」
貴音「え、えぇ…ですが、無言のままこのそふぁに方に…恐らく、寝心地が悪かったのではないかと……」
美希「そ、そっか…デスクの椅子は固いもんね」
貴音「えぇ……」
美希「………」
美希(は、ハニーがリビングデッドになっちゃったのぉ!!)
p「」
美希(ま、まままま不味いの!きっとミキがうじうじ考えて直ぐにジシュしなかったから、ハニーが怒ってジョーブツ出来なかったの!)
美希(と、取りあえず、ハニーに謝らないと!)
美希「は…ハニー?」
貴音「!」
p「」
美希「え、えっとね、ハn―――」すっ
貴音「ま、待ちなさい美希!」ばっ
美希「貴音…止めないで欲しいの。ミキは、どうしてもハニーに言わなきゃいけないことがあるの」
貴音「それはぷろでゅぅさぁが起きてからでは……」
美希「ううん…今すぐじゃなきゃダメなの。理由は、ちゃんと貴音にも説明するから……
」
貴音「し、しかし……」
美希「しかしもかかしもないの。ハn―――」
響「はいさーい!」がちゃっ
美希(響…タイミングが悪いの……)
貴音(ないすたいみんぐです響)ほっ
響「なんだ、貴音も美希ももう来てたのかー」
美希「おはようなの」
貴音「おはよう」
響「まだ予定の時間まで1時間もあるから、自分が一番だと思ったのになぁ」
響「まっ、いいや!あっ、プロデューサーもいるんじゃないかー、返事がなかったから気づかなかったぞ」すたすた
美希・貴音「響っ!」
響「えっ?」びくっ
美希「ハニーは今……」
貴音「お疲れの様子で仮眠中……」
美希・貴音「だからもう(暫く)少しそっとしておいてあげ(ましょう)ようなの」
響「えっ、あっ、うん、分かった……」
響(なんで2人とも、こんなに怖い顔してるんさー……?)
ハム蔵「ヂュ!」
響「ん?どうしたハム蔵?のどが渇いたのか?」
ハム蔵「ヂュヂュ!」
響「そっか、じゃあ自分も喉渇いてたし、ついでにお茶を―――」
美希「それならミキが行くの」
響「えっ?いいの?」
美希「貴音のもミキが淹れたし、どうせだから響のも淹れてきてあげるの。ハム蔵は水でいいんだよね?」
響「うん。じゃあお願いするさー」
美希(こうなったら、ハニーをどうやってジョーブツさせられるか考えるの……)すたすた
貴音「…私はお手洗いに行ってきます」
響「んー」
貴音(どうにかして美希にばれないように…響には打ち明けるべきでしょうか……?)すたすた
響「一人になっちゃったぞ」
響「うーん、プロデューサーは寝てるしなー」
響「………」とてとて
p「」
響「………」じーっ
p「」
響「///」じーっ
p「」
響「プロデューサー……か、かなさんどー///」
響「え、えへへ、言っちゃったぞ///」
p「んえっ?」びくっ
響「えっ!?」
p「んぁ……響、か?お前…俺の顔なんて覗き込んでなにを……?」
響「な、なななななんでもないさー!そ、それより!プロデューサー、今の聞いてた!?」
p「あぁ…?悪い、今まさに起きた所だから全然聞いてなかった…なんか言ってたのか?」
響「そ、そっか…ならいいさー!気にしないで!」
p「そうなのか?って、確かもう美希も貴音も来てたよな…?い、今何時だ!?」
響「えっ?あっ、えっと…7時48分だぞ」
p「なんだまだ8時前か…良かった。というかさっきから俺は、気づかないうちに落ちすぎだな…ちょっと屋上で風でもあびて目を覚ましてくるわ」
響「いってらっしゃーい」ふりふり
バタンッ…
響「………」
響「…聞かれてなくて良かったぞ」
美希(やっぱりジョーブツさせるにはお寺に連れて行った方がいいのかな…?あれ?でも、リビングデッドなら教会に行くべき?)
貴音(やはり響にも言わない方がいいですね…ここは如何にして2人を一旦外に出すかですね)
ガチャッ
美希「お茶が……っ!?」
貴音「響、美希……っ!?」
響「わっ!凄いぞ2人とも!同時に戻ってくるなんて」
美希・貴音「………」
響「って、どうしたんだ?貴音も美希も信じられないような顔して固まって……?」
美希(は、ハニーが……)
貴音(ぷ、ぷろでゅぅさぁが……)
美希・貴音(消えた(の)!?)
響「おーい、2人とも?」
貴音「ひ、響!」
響「な、なに?」
貴音「ぷ、ぷろでゅぅさぁは…どうしたのですか?」
響「えっ?プロデューサーなら……」
美希・貴音「………」ごくりっ
響「今さっき上に行ったぞ」
美希・貴音「!!!!」
美希(は、ハニーが……)
貴音(上に……)
美希・貴音(逝った!?)
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