穂乃果「ランチョパックが94円!?」 (104)

ラブライブ! のSS。

二年生がランチョパックを買いに行く話。

カプ要素は無い予定。

至らない点があったらごめんなさい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422359424

追記:キャラ崩壊あり。口調もおかしくなります。



──高坂家──


穂乃果「おはよー」

穂乃果「──って居間にはだれもいませんでした、と」

穂乃果「テレビでも……ん? 近所のスーパーのチラシ?」ペラッ

穂乃果「甘い物ー、甘い物は安くないかー……ん?」

穂乃果「んんんんんんんん!?」

穂乃果「ランチョパックが94円!?」ガタッ!

穂乃果「税抜きとはいえ安過ぎるよ!」

穂乃果「穂乃果、いつもコンビニで130円位で買ってるんだから」

穂乃果「100円切るって、マジで?」

穂乃果「新年から仕掛けてきたねヤオk」

穂乃果「──まだ、間に合うかな」ダッ!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──南家──


ことり「おっりょうり、おっりょうり、楽しいなぁーっ♪」


ガタッ!


理事長「こ、これは……っ!」

ことり「お母さん、どうしたの?」キョトン

理事長「ちょっと出掛けるわ。ことり、留守を頼みます」ダッ!

ことり「う、うん」

ことり「えーっと、次はお砂糖を……」


ガサゴソ。


ことり「あれ?」


ガサゴソ。


ことり「お砂糖、ない」

ことり「……買いに行かなくちゃかぁ」

ことり「ヤオkに行こうかな」

ことり「チラシは……」ペラッ

ことり「ん?」

ことり「んんんんんんんん!?」

ことり「ランチョパックが94円!?」

ことり「本気で?」

ことり「ランチョパックをたくさん買うことが出来たら……」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ことり「はい、穂乃果ちゃん」ニコッ

穂乃果「これ、ランチョパック!?」

海未「こんなにどうしたんですか?」

ことり「このランチョパックを持って、穂乃果ちゃんと海未ちゃんと、三人でお出掛けしたいなって!」

穂乃果「ことりちゃん……ありがとう!」

海未「もう、ことりは優しすぎです……」

ほのうみ『大好きっ!』


ぎゅーっ♪


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ことり「……」

ことり「はらしょー!」ダッ!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──園田家──


海未「ふぅ、寒い日は稽古に身が入りますね」

海未「少しお茶を……」

海未「おや? ヤオkのチラシ……」

海未「な!?」

海未(ランチョパックが94円!?)

海未「勝負に出ましたねヤオk」

海未「私がたくさんのランチョパックを買うことが出来たら……」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


海未「穂乃果、ランチョパックですよ? はい、あーんっ♪」ニコニコ

穂乃果「あーん、ぱくっ♪」モグモグッ

穂乃果「おいひー」ニコニコ

ことり「海未ちゃん、ことりもーっ」ブスー

海未「ふふっ♪ はい、マカロンです。あーんっ♪」ニコニコ

ことり「あーん、ぱくっ♪」モグモグッ

ことり「うーん、おいしーっ♪」ニコニコ

穂乃果「海未ちゃん、もっともっとーっ!」

ことり「ことりもことりもーっ!」

海未「ふふっ♪ 慌てないでください、ランチョパックもマカロンもたくさんありますから」ニコッ

ことほの『わーい! 海未ちゃん大好きっ♪』


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

海未「でへへぇ……/// 二人とも破廉恥です……///」デレデレ

海未「──はっ!」

海未「詰まるところ能天気に竹刀を振っている場合ではないということ」

海未「急ぎましょうっ!」ダッ!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「でも、ランチョパックを大量に購入したことがご近所に知られたら……」


「きっと凄い目で見られちゃうよぉ……」


「どうしたら……。あっ! 閃きました!」



『矢澤先輩に教わった変装をしたらいいんだっ!』



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──ヤオk──


穂乃果(くっ! もうこんなに人がっ!)

穂乃果(とにかく並ばなきゃ)ダッ!


どんっ!


穂乃果「きゃっ!」

ことり「ちゅんっ!」

海未「わっ!」


ずってーん!


ことほのうみ『いたたっ……すみません、大丈夫ですか?』

ことほのうみ『……ん?』



ことり(なんかこの綺麗な黒髪ロング見覚えが……)

海未(このサイドポニー、どこかで……)

穂乃果(このトサカなに? どうなってんの? どういう構造?)


ことほのうみ((でも、今はそれどころじゃないや))

ことほのうみ『あ、あははっ』クスクスッ

穂乃果「すみません、ぶつかってしまって」

海未「いえ、こちらこそ」

ことり「お二人も特売に?」

穂乃果「はい、ランチョパックを……」

海未「え」

ことり「え」

穂乃果「ん?」

穂乃果「もしかして、お二人も?」


ことうみ『はい、そうなんです』


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



穂乃果(──とりあえず並んだけど)

海未(すごい人ですね)

ことり(ことり頑張る。穂乃果ちゃんと海未ちゃんのためだもん)


海未「──お二人は、どうしてランチョパックを?」

ことり「──っ!」

ことり(どういうつもり?)

ことり(ランチョパックを買いにきた以上、私たちは敵同士)

ことり(悠長に世間話をしている場合じゃないのに)

穂乃果「ランチです」

ことり「私は、友達とピクニックに行くために……」

海未「なるほど、ねぇ」ニコニコ


ことり(なに!? この絡め取られるような感覚!)

ことり(そう、例えるなら転んだ拍子に、おこりーちかだった頃の絵里ちゃん)

ことり(その絵里ちゃんのスカートをパンツ諸共ずり降ろしてしまったような感覚っ!)


穂乃果「あなたはなぜランチョパックを?」

海未「私は……愛する二人の親友のためです」

ことほの『……っ!』

海未「その親友はランチョパックを食べないと死んでしまうのです」

ことほの『なっ!?』

海未「今もベッドに横たわっている親友(多分二度寝して起きるのは昼だと思うので嘘ではない)のため、私は負けられないのです」

ことり(この子、覚悟の無い者を振り落とそうとしている!)

ことり(ことり達に戦う理由を述べさせて……自分がことり達よりもっともらしい理由を付けることで精神的優位性を得ようとしている!)

ことり(高度な心理戦……っ!)

海未「それなのにあなたたちは……ピクニックにランチ? 頭の中お花畑ですか?」

穂乃果「……」

ことり(ランチョパックに人の命を掛けてくるなんて……どうしたら)

穂乃果「──あなたは他人のためにランチョパックを買うんですか?」

海未「え?」

穂乃果「そうやってランチョパックを買う理由を他人に押し付けて……まるで自分が善の行いをしているような物言い」

穂乃果「私の親友ならきっとこう言います」

穂乃果「『──破廉恥ですね』」

海未「……なっ!」

ことり(この子……っ!)

穂乃果「ランチョパックでランチを取ると言ったが、すまん。あれは建前だ」

海未「じゃあ、なんだって言うんですか!?」

穂乃果「──食べたいから」

海未「な、に?」

ことり(この子、知ってる!)

穂乃果「ランチョパックで食欲を満たす。ただそれだけです」

ことり(ランチョパックの買い方を!)

海未「──なるほど、伊達にランチョパックを買いに来たわけではないということですね」

穂乃果「真実を偽って買えるほどランチョパックは甘くありませんよ」

海未「──食べさせたいんです」

ことり「え?」

穂乃果「ほう?」

海未「ランチョパックとマカロン。それぞれ二人の親友の好物です」

穂乃果「ふむ」

ことり「……あれ?」

海未「二人の好物を私が食べさせるんです」

海未「最初ははずかしがっていた二人も次第に『あーんっ♪』なんておねだりして」

海未「最後には『大好き』と私に抱きついてくる!」グッ!

海未「──その夢を叶えることが。私がランチョパックを買う理由だったのですが」シュン

海未「完敗です」

ことり(……親友がランチョパックとマカロンが好物ってまさか)

穂乃果「──まだですよ」

海未「え?」

穂乃果「あなたの戦いはまだ終わってません」

海未「ですが、私は──」

穂乃果「あなたのお友達はきっと、あなたに諦めて欲しくないと思います」

海未「!」

穂乃果「それにまだ──開店すらしていない」

穂乃果「勝負はここからですよ」ニコッ

海未「サイドポニーさんっ!」グスッ

ことり(も、もしかして……)

海未「……」ゴシゴシッ

海未「わかりました。私も園田の女! 最後まで戦います」ニコッ

ことり(うみちゃぁぁぁぁぁぁあああああああ!?)

穂乃果「……」ニコッ

ことり(ことりと穂乃果ちゃんの幼馴染でクールでカッコよくて下級生に大人気……)

ことり(そんな海未ちゃんがなんで変装してまでランチョパック買いにくるなんて!)

ことり(破廉恥が過ぎるよぉ……)

穂乃果「私も穂むらの跡取りとして恥じない戦いを出来ればと思います」ニコッ

ことり(ほのかちゃぁぁぁぁああああああああ!?)

ことり(このサイドポニー穂乃果ちゃんだったんかーい!)

ことり(なんでこんな時だけ朝はやいの!? いっつも遅刻して絵里ちゃんに怒られる穂乃果ちゃんはどこにいったの!?)

>ことり(なに!? この絡め取られるような感覚!)
>ことり(そう、例えるなら転んだ拍子に、おこりーちかだった頃の絵里ちゃん)
>ことり(その絵里ちゃんのスカートをパンツ諸共ずり降ろしてしまったような感覚っ!)

もっとわかりやすく頼む

穂乃果「ふふっ♪」クスクスッ

海未「どうしたんですか?」

穂乃果「なんだかあなた、私の親友にそっくりで……今日、はじめて会った気がしません」

ことり(親友だから! その目の前にいるグラサンマスク、あなたの親友だから!)

ことり(ていうか、本人が園田って言ってんのになんで気付かないの!? 鈍いにも限度があるちゅん!)

海未「……私も、です。ずっと、ずーっと一緒にいたような……あ、ごめんなさい。初対面の方に失礼でしたね」アワアワ

ことり(そりゃそうだ! お腹の中からの幼馴染だもん!)

ことり(ていうか、穂むらの跡取りって言ってるじゃん! 海未ちゃんも気づいてよ!)

穂乃果「あの、よかったらあなたのランチョパックを買う理由、もっと話してくれませんか?」

ことり(そこ掘り下げてどうするの! あーんっ♪ とか! 大好き! とか! 恥ずかしいだけだからね!?)

海未「ではまず、私の大好きな二人のこと……そこから話しても良いでしょうか?」

ことり(それこそ初対面の人にする話じゃないよ! さっきの恥じらいはどこにいったの!?)

穂乃果「是非、聞かせて下さい」キリッ

ことり(ちょっと待って! なにその顔!? そんなに真剣な顔で物事に取り組んだことあった!? どんだけ他人がランチョパック買う理由に興味あるの!?)

海未「私の好きな人、実は女の子なんです///」カァーッ

ことり(そこから!? まずそこからカミングアウトするんだ!? ど直球過ぎない!?)

穂乃果「スピリチュアルやね」カードピッ!

ことり「ぶっ!」

ことり(なんでいきなり希ちゃんの真似!?)

海未「二人の可愛い幼馴染。私にはどちらかなんて選べません! 出会った時からどちらも愛しているのですから!」クワッ!

ことり(はっずーっ!/// 園田、ちょっとタイム! 声が大きいです声が!///)

海未「だから、どちらとも結婚したいと思ってます……サイドポニーさん、私って変でしょうか?」グスッ

ことり(海未ちゃん……そっか、海未ちゃんも悩んでたんだね。ことり、海未ちゃんの本心がわかって嬉しいよ。不本意な状況だけど)

穂乃果「──どちらかを選ぶ必要なんてないと思いますよ」

海未「え?」キョトン

ことり「ちゅん?」キョトン

穂乃果「そのお二人はきっと幸せですよ。あなたのような素晴らしい方にそんなにも愛されているなんて」

海未「そ、そんな! 私なんか、サイドポニーさんと比べたら……///」

ことり(比べるところ間違ってない? 大丈夫?)

穂乃果「自分のためにこんなにも朝早くからランチョパックを並んで買ってきてくれるなんて……そんな人とだったらずっと一緒にいたいですもん!」

ことり(それさ、穂乃果ちゃんがランチョパックを食べたいだ──)

穂乃果「──ランチョパックが大好きだから」

ことり(ああ、うん……)

海未「サイドポニーさんっ!」グスッエグッ

穂乃果「だから黒髪さんもその親友さんの心をランチョパックでガッチリ、パックだよ!」ドヤァ

海未「……はい」ゴシゴシッ

ことり(『うまいこと言った』みたいな顔、やめて……噴き出すそう)プルプルッ

穂乃果「パックだよっ!」グッ!

海未「はいっ!」

ことり「ぶっ!」ゲホッ!

ことり(穂乃果ちゃんワザとでしょ!? ことりと海未ちゃんだって気付いてやってるでしょ!?)プルプルッ

ことり(絶対そうだ! ことりのことハメに来てる──)

穂乃果「グラサンマスクさんは──」

ことり「ちょっとまってぇぇぇえ!」

穂乃果「え」

海未「え」

ことり「もしかしてグラサンマスクさんって私のこと? 私のことですか!?」

穂乃果「はい! グラサンマスクさんはどうして──」

穂乃果「はい! グラサンマスクさんはどうして──」

ことり「いやいや! 黒髪さん、サイドポニーさんってきてなんで私だけグラサンマスクなの!?」

ことり「もっとあるじゃないですか! トサカさんとか、トサカロングさんとかさ!」

ことり「ていうか二人ともグラサンマスクじゃん! 私だけじゃないじゃん!」

穂乃果「え、うん……それでグラマスさんがランチョパックを買う理由って」

ことり「ねえ、話聞いてた? なんで略したの? ていうかグラマスってなに?」

海未「まあまあ、いいじゃないですか呼び方なんて。ね? 私は素敵だと思いますよグラマスさん」

穂乃果「そうですよグラマスさん!」

ことり(グラサンとマスクしてる人には言われたくないんです!)

穂乃果「とりあえずランチョパックを買う本当を教えてくれませんか?」キリッ

ことり(穂乃果ちゃんどんだけ……)

脱字です。

穂乃果ちゃんのセリフを訂正します。

>>26

穂乃果「とりあえずランチョパックを買う本当の理由を教えてくれませんか?」キリッ



本日はここまで……。

色々すみません。

コメントくださった方、見ていただいた方、ありがとうございます!

ことり「……ランチョパックを買って、幼馴染の二人とお出掛けしたいからです」

穂乃果「ふむふむ」

海未「ほうほう」

ことり「一人はランチョパックが大好きで、もう一人はそんな幼馴染が大好きで……私は、いつも二人について行くだけで」

穂乃果「……」

海未「……」

ことり「いつもくっ付いて行くだけだけど……私、三人で一緒にいるのが大好きなんです」

ことり(……あれ?)グスッ

ことり「でも本当は、怖いだけなんです。いつの間にか置いてかれてしまうんじゃないかって」ポロ

ことり(言葉がスラスラ出てくる)

ことり「何の取り柄もない私を置いて……二人はずっと、ずーっと先に行ってしまうんじゃないかって」ポロポロ

ことり(悩みが、抱えていた物が……)グスッ

ことり(サングラスとマスクのおかげ、なのかな?)ゴシゴシッ

ことり「だから、少しでも多く。少しでも長く。二人と一緒に過ごしたい」

ことり「──これが、私がランチョパックを買う理由です」ニコッ

ことり(自分に素直になれた)

穂乃果「……ひっぐ、ぐすっ。うぅっ」ポロポロ

海未「私は……ぐずっ、こと……」ボロボロ

ことり(……っ! 二人が泣いてる? どう、して?)

穂乃果「す、すみません。親友とダブってしまって……」ゴシゴシッ

海未「私もです。突然こんな……ごめんなさい」ゴシゴシッ

ことり(──そっか)

ことり(ことり嬉しい。二人に伝わったんだ、ことりの気持ちが……)ポロポロ

ことり(サングラスとマスク越しだけど、ことりの気持ち、届いたんだね)ゴシゴシッ

ことり(──こんな物、もういらないね)


ばっ!


穂乃果「ん?」キョトン

海未「え?」キョトン

ことり「……穂乃果ちゃん、海未ちゃん。もう、こんな物で自分を隠す必要なんてないよね?」

ことり「だって、サングラスとマスクをしてたって……ことりがことりであることは伝わっちゃうもん」ニコッ


穂乃果(ことりちゃぁぁぁあああああんんんんん!?)

海未(ことりぃぃぃぃいいいいいい!?)

穂乃果(うっそ、まじで!?)

海未(グラマスさんってことりだったんですか!?)

ほのうみ((気づかなかったーっ!)

穂乃果(ていうか今、私の名前を呼んだ?)

海未(ってことは正体がバレてるってことですか!?)

穂乃果(ん?)

海未(ちょっとタイム)

ほのうみ((……この人もしかして))

穂乃果(うみちゃぁぁぁぁぁぁあああああああ!?)

海未(ほのかぁぁぁぁああああぁぁ!?)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



──海未ちゃんの脳内──


海未(サイドポニーさん、穂乃果だったんかーい!)

海未(うみみビックリ! 新年早々ビックリです!)

海未(ていうか三人揃ってヤオkで何してるんですかね)

海未(しかも、全員サングラスにマスクって)

海未(もっと、なんかなかったんですか?)

海未(まったくもう! ふふっ♪ やっぱり二人は私がいないと……ん?)

海未(ああああああああああっ!)

海未(な、なななななな、ぬぁんてことでしょう!?)

海未(私さっき、二人に『頭の中お花畑の破廉恥ガールズ』って)

海未(……ん?)



『二人の可愛い幼馴染。私にはどちらかなんて選べません! 出会った時からどちらも愛しているのですから!』


海未(──っていうか告っとるやんけぇぇぇぇええええ!?)

海未(うっそ、マジですか?)

海未(え?)

海未(10年近くあっためたこの想いを誤爆?)

海未(ヤオkで誤爆?)

海未(新年早々何やってるんですか私は……)

海未(私が一番の破廉恥ガールですわ)

海未(しかし、こうなってしまった以上、私が園田海未であることが完全にバレてはいけませんね)

海未(二人に想いを伝える場所がヤオkであっていいはずがありません)

海未(もっとロマンチックで破廉恥な場所こそ相応しい)

海未(……かくなる上は)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



──穂乃果ちゃんの脳内──


穂乃果(黒髪さん、海未ちゃんだったんかーい!)

穂乃果(全っ然気づかなかった……)

穂乃果(…………あ)

穂乃果(あああああああああああ)

穂乃果(穂乃果ったらなんてことを!)

穂乃果(海未ちゃんのことを破廉恥だなんて)

穂乃果(ランチョパックが絡んでいるからとはいえなんてことを……)

穂乃果(つーか、海未ちゃんさっき私たちのこと好きって言ってなかった!?)

穂乃果(マジですか/// 園田さんが破廉恥なのは変えようのない事実になってしまいましたね///)

穂乃果(お返事……返さなきゃかな?)ドキドキ



『自分のためにこんなにも朝早くからランチョパックを並んで買ってきてくれるなんて……そんな人とだったらずっと一緒にいたいですもん! ──ランチョパックが大好きだから』


穂乃果(……お返事?)


『だから黒髪さんもその親友さんの心をランチョパックでガッチリ、パックだよ!』


穂乃果(…………)


『パックだよっ!』


穂乃果(あぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?)

穂乃果(パックだよっ! じゃ、ねーっつの!)

穂乃果(なんやねん高坂! 自分本当になんやねん!)

穂乃果(海未ちゃんよりランチョパックが好きって言ってるようなもんじゃん!)

穂乃果(まじかー)

穂乃果(うわぁ、まじで破廉恥)

穂乃果(でも、こうなっちゃったのは仕方ないよね)

穂乃果(……かくなる上は)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



ほのうみ((──全てを無かったことに!))クワッ!

穂乃果(……)チラッ

海未(……)チラッ

ほのうみ((……))コクリ


ことり「……どうしたの二人共? なにか──」

海未「ちょっとちょっとー! ことりったら人違いにこよ?」

穂乃果「ぶっ!」

ことり「え」

ことり(この語尾……)

ことり「にこ、ちゃん?」

海未「しーっ! どぅぁめどぅぁめどぅぁめぇー!」

穂乃果(……ダメ、笑い、堪えなきゃ)プルプルッ

海未「いまはプライベートだ、か、らっ♪ μ'sのにこがこんなところにいるのがわかったら大騒ぎになっちゃうにこー」ウインクパチッ

ことり「えーっと」チラッ

穂乃果「……」ビクッ


ガサゴソ。


穂乃果「……ことりちゃん、スピリチュアルやね?」カードピッ!

海未(えええええええぇぇぇ!?)

ことり「……穂乃果ちゃん、だよね?」

穂乃果「何言っとるん? うちやで、うち? μ'sのお母さんののんたんやで?」ニコッ

海未(希ぃぃぃぃぃぃいいいい!?)

海未(おいいいぃぃぃ! 高坂、おまっ、もうちょっと考えてよぉぉぉおお!)

ことり「希、ちゃん?」キョトン

海未(髪の色違うし! 胸の大きさも全っ然違うじゃないですか!)

海未(せめて髪の色や体型の近い凛のほうが……)

海未(なにを考えてるんですか!?)

海未(……え?)

穂乃果「……やん?」ボイーン

海未(な、なんか胸が不自然に膨らんでます)

ことり「希、ちゃん? なんかお胸が変だけど……」

穂乃果「おまんじゅうを──じゃなくて、ブラがあってへんねん」

海未(ほむまんいれたのぉぉぉぉぉおおおおお!?)

海未(え、なんで!? なんで、そうしようと思ったの!? 全っ然わかりません! 理解出来ません!)

海未(わざわざ増設する必要がある人を選ばなきゃよかったじゃん! そんなのボロが出るだけじゃん!)

ことり「えと、にこちゃん? 希ちゃんのお胸──」

海未「ご、ごめんことり……にこ、胸の話は……///」シュン

ことり「あ。ご、ごめんね」アワアワ

海未(さすが園田、にこのコンプレックスを利用した冷静なファインプレー)

穂乃果「やん?」ドヤァ

海未(なにドヤ顔してるんですか。貸しですよ貸し。後で胸とほむまんを頂きますからね?)

ことり(うーん、なんで二人は正体を明かしてくれないんだろう?)

ことり(なんとかして……)

ことり「あ、そうだ! ことり、新年最初のアレがみたいなぁ、アレ」

海未「アレってなににこぉ? にこわかんないよぉー」ニコッ

穂乃果「にこっちー、アレにきまってるやーん!」アセアセ

ことり「にこにーだよぉーっ♪」

海未「なっ!? にこニー!?」

海未(ことり!? なにを言ってるんです!?)

海未(こんなとこで、にこを想ってしろ、ということですか!?)

海未(そんな……そんなことできません! 破廉恥すぎます!///)

海未(そもそも私……そんなことしたことが……)カァーッ

ことり(にこにーポーズの決まり具合で本物かどうかわかるね! ことりってあったまいいー♪)

海未「に、にこそんなのできないにこよぉー/// 恥ずかしいにこぉ」

ことり「えー、いいじゃん! いつもやってるんだからっ♪」

海未「にこぉぉぉぉおおお!?」

海未(ええええええええ!?)

海未(うそでしょう!?)

海未(にこっていつもにこニーしてたんですか!?)

海未(すご! どんだけ自分のこと好きなんですか!?)

海未(にこがにこのこと考えてにこニーするってレベル高すぎでしょ!?)

海未(ド変態じゃないですか!)

海未(ていうか、なんでことりはそんなこと知ってるんです!?)

海未(まさか私たちに隠れて……にこと!? 知らないLoveを教えてLoveですか!? 破廉恥にこぉぉぉぉおお)

海未「む、無理にこぉ!/// こんなところじゃ恥ずかしいにこよぉ///」

ことり(うーん、この人少なくともにこちゃんじゃないよなぁ。にこちゃんだったら)

ことり「いつも屋上でしてくれるのになぁ」

海未(おぃぃぃぃぃいいいいいい!)

海未(どういうこと!? こいつらいつも屋上でなにしてんの!?)

海未(え? だって……え?)

海未(屋上っていつもμ'sが練習してるところですよね?)

海未(私たち、ことりとにこが知らないLoveを教えてLoveしてる場所で練習してるってことですか? そんな破廉恥あります?)

穂乃果「にこっちがそんなに恥ずかしがるなんて珍しいやん?」

海未「の、のぞみ?」

穂乃果「しゃーない、ここはうちに任しときっ!」ニコッ

海未「にこぉぉぉおおおおおぉ!?」

海未(任しときっ! って、え!?)

海未(なに? どういうこと?)

海未(今からこの場所で穂乃果がにこのことを想いながら致すってことですか!?)

海未(そんなラッキー──じゃなくて、そんな破廉恥あります?)

海未(くっ! 若干見てみたい気持ちもありますが、ここは人で溢れかえっています)

海未(せめてことりと三人で個室に──)

ことり「わぁっ♪ 希ちゃんのにこにーも久しぶりにみたいなぁっ♪」

海未(ことりぃぃぃぃいいいいいい!?)

海未(どんだけ!? どんだけですか!?)

海未(あなたどれだけ人が致すところを見てるんですか!?)

ことり「みせてみせてー♪」ニコニコ

海未(汚れた笑顔に見えます)

ことり「はーやーくー♪」ニコニコ

海未(うぅっ、こんなの私のことりではありません……)

海未(穂乃果とことりとは結婚してから初めての夜を迎える予定だったのに)

海未(健全な付き合いをする予定だったのに!)

穂乃果「最近、ことりちゃんの前ではご無沙汰やったけど」

穂乃果「いつも教室でやってるからね! めっちゃすごいでー♪」

海未「えぇぇ!? 教室で!?」


海未(教室でにこニー!? 大丈夫なんですか音ノ木坂は!)

海未(そりゃ生徒数も減るわ! 廃校って話もでるわ!)

海未(いや、まて、ちょっとまて)

海未(この場合問題なのは、『穂乃果が教室でこっそりにこニーをしていて、以前はことりに見せていた』のか)

海未(それとも、『希が教室でにこニーをしていて、ことりの前でにこニーするのはご無沙汰なのか』)

海未(……前者はまあ、問題ないですが)

海未(問題なのは後者……ですね)

海未(『希が教室でにこニーをしていること、希がことりににこニーを見せ付けたことがあること。そして、この二つの出来事をなぜか穂乃果が知っている』ということになります)

海未(くっ! 闇がどこまでも広がって行きます)

海未(私の知らないところでμ'sの性がこんなにも乱れていたなんて!)

海未(……とにかく、今は落ち着いて見極めないと)


ことり「そうなんだぁっ! やっぱりみんなでやったりするの?」

穂乃果「えりちとはよく、ねっ♪ にこっちはプライベートだからって教室では全っ然!」


海未(はらぁぁぁしょぉぉぉぉおおおおおおおお!)

海未(なにやってんですかあのロシアかぶれはぁぁぁああっ!)

海未(見損ないましたよ絵里! あなたまでもが教室でにこニーなんて!)


穂乃果「やっぱりにこっちはファンの前でやるのが一番気持ちいいんだって♪」

穂乃果「ねっ! にこっち?」ウインクパチッ


海未(にこのばかぁぁぁあああああ!)

海未(どういうことですか!? 私なんて答えたらいいんですか!?)

海未(あなたが宇宙No1. 変態露出アイドルだと知っていたら、にこのモノマネなんてしませんでしたよ!)


ことり「にこちゃんはやっぱり意識高いよね。練習終わった後、一年生に教えてるのことり知ってるよ」ニコッ

海未(にこ、あなたは最低です。今年高校生になったばかりの三人にナニを教えているんですか?)

穂乃果「熱心やんなぁ。真姫ちゃんなんて絶対嫌がるやん」

海未(多分それ、真姫だけじゃないですよ?)

ことり「最初は嫌だったみたいなんだけどね……にこちゃんとしていくうちに悪くないなって思ったみたい」

海未(真姫ぃぃぃぃいい!? 快楽に溺れてしまったということですか!?)

海未(嫌がる真姫を無理やり快楽を覚えさせる!?)

海未(なにをしてるんですかにこは!)

ことり「あっ! ごめん、今のにこちゃんには内緒だったんだ……聞かなかったことにしてっ!」

海未(うん、にこ以外にも絶対言っちゃダメですよ? そのまま墓まで持って行って下さいね?)

ことり「──もーっ! にこちゃん!? さっきからだまってばっかり!」

海未(し、しまった!)

ことり「やっぱり海未ちゃんなんじゃ──」

海未(このままでは怪しまれてしまいます! 何かコメントを……)

>>54

訂正:海未(このままではバレてしまいます! 何かコメントを……)

海未「──は、花陽と凛はなんていってたにこ?」

ことり「うーん、最初は嫌がってたんだけど……かよちゃんが『アイドルには必要なことだから』って」

海未(花陽ぉぉぉおお!?)

海未(どどどどど、どういうことですか!?)

海未(アイドルに必要なことなんですか!?)

海未「じゃ、じゃあ凛は!? 凛! さすがにあの子は──」

ことり「『かよちんがやるならいいよ』って」ニコッ

海未(りぃぃぃぃいいいいん!)

海未(そんな! 凛が!?)

海未(女の子らしくへーんしんっ☆ した勢いで大人の階段登っチャッタノォ!?)

穂乃果「じゃあうち、そろそろやるけどいい?」ニコッ

海未「え」

ことり「じゃあことりも! せーのでやろうよ穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ええやん!」

海未「ちょ、まっ!」アワアワ

ことほの『せーのっ!』


「ストーーーーップ!」


海未「……え?」キョトン


「やん?」カードピッ!


ことほの『にこちゃん! 希ちゃん!』

海未「ど、どうしてここに!?」

希「それはうちが説明しようっ!」キリッ

今日はここまで。

次で終わる予定……。

見て下さった方、コメント下さった方ありがとうございました。

ID変わってますが>>1です。

コメントありがとうございます。

更新します。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


にこ「いやー卵と白菜、買えて良かったわー」テクテク

希「あははっ♪ まさかにこっちもヤオkに来てたなんてねっ♪」テクテク

にこ「それを言ったらにこだって意外だったわよ。卵取ろうと思ったら見慣れた顔がいるんだもの」

希「うちも家事があるからね!」ニコッ

希「そうだ! もし良かったら、今日のお昼うちで食べない? 希特製おうどんさんをご馳走するよ?♪」

にこ「おぉ、良いわねー♪ 家に帰ってママに聞いてみるわ」

希「うんっ♪」

にこ「……ん? あれって」


「あ、そうだ! ことり、新年最初のアレがみたいなぁ、アレ」


にこ「──ことり?」

希「ほんとやん」

にこ「……っ! 怪しい奴に絡まれてる!?」

希「にこっち!? 落ち着いて! まだ、そうと決まったわけじゃ……」


「アレってなににこぉ? にこわかんないよぉー」


にこ「あんな語尾してるやつなんて怪しいに決まってるわ! ことり、今行く!」 ダッ

希「ストーーーーップ!」


ガシッ!


にこ「ちょっ! なにすんのよ! はーなーしーてーっ!」ジタバタッ

希「落ち着いてにこっち! 一回落ち着いて!」

にこ「にこがことりを助けるのぉー! たまには先輩風吹かすのー! ことりに『ありがとうにこちゃん』ってぎゅっとしてもらうのー!」

希「ほら、よく見てみー? あのグラマス達」

にこ「えー? うーん……あぁぁっ! 穂乃果!? 海未!?」

にこ「まってまって! 海未がにこを真似てて……」

希「穂乃果ちゃんがうちの真似をしてるようやね」

にこ「な、なんで?」

希「うちにもわからんけど……面白そうだからしばらく見守るやん?」


「にこっちー、アレにきまってるやーん!」

「にこにーだよぉーっ♪」

「なっ!? にこニー!?」


にこ「なんで海未はにこにーであんなに動揺してんのよ! ポーズの話でしょ!?」

希「ほほー、これはこれは……海未ちゃんの破廉恥センサーが発動してしまったようですな」キリッ



「に、にこそんなのできないにこよぉー/// 恥ずかしいにこぉ」

「えー、いいじゃん! いつもやってるんだからっ♪」

「にこぉぉぉぉおおお!?」


にこ「どういうことよ希! 海未はなんであんなに恥ずかしがってるの!? にこにーってそんなに恥ずかしいの!?」

希「そうじゃないんよ、そうじゃないんよにこっち」

にこ「なに? じゃあなに? なんなの!? 教えてよ希! ねぇ、希! ねぇったら!」グイグイッ

希「あぁん! おさげ引っ張っちゃいやんっ♪」

希「いい、にこっち? 海未ちゃんはね……ごにょごにょ」ヒソヒソッ

にこ「えぇぇ!? そんな破廉恥なことを!?」

にこ「破廉恥すぎにこよぉ/// 海未、なにを考えてるにこぉ///」


「いつも屋上でしてくれるのになぁ」


にこ「にこぉぉぉぉおおお!?」

希(……あかん、あんまり笑わせんといてよ)プルプルッ

にこ「ことりひどいにこ! にこはそんなことしないにこっ! 破廉恥にこぉ///」

希「ことりちゃんが言ってるのはポーズのことやから!」


「にこっちがそんなに恥ずかしがるなんて珍しいやん?」


にこ「あっ! 穂希がなにか言ってるわ!」


「の、のぞみ?」

「しゃーない、ここはうちに任しときっ!」ニコッ

「にこぉぉぉおおおおおぉ!?」

「わぁっ♪ 希ちゃんのにこにーも久しぶりにみたいなぁっ♪」

「最近、ことりちゃんの前ではご無沙汰やったけど」

「いつも教室でやってるからね! めっちゃすごいでー♪」

「えぇぇ!? 教室で!?」


にこ「えええぇぇぇ!?」

希「穂乃果ちんっ! あかん、あの子達面白すぎ──」プルプルッ

にこ「希ってにこのことそんなに好きだったのぉぉぉぉおおおお!?」

希「え」

にこ「だ、だって! 教室でその……///」カァーッ

にこ「ってことはいつものワシワシって……///」カァーッ

希「え///」カァーッ

希「あ、い、いや! 別にうちは」

にこ「え!? 穂乃果は希の真似をしてるんでしょ?」

にこ「ってことは希が本当はにこのこと大好きで、教室でにこニーしてるんじゃないにこ?」

希「そ、そうじゃなくてね」アセアセ

にこ「──じゃあ、嫌いってこと?」シュン

希「え」

にこ「それって酷くない!? なんの気も無しに毎日にこのおっぱい揉みまくって──」

希「おいぃぃぃいいいいい!」

にこ「な、なに!?」ビクッ

にこ「急に大きい声出さないでよ!」

希「あかん! 宇宙No.1 アイドルがヤオkでおっぱい揉みまくるとかいうたらあかん!」

希「ていうか、その言い方だと聞こえ悪くない? 御近所さんとかに聞かれたら最悪やん!」

にこ「はぁー!? じゃあなんなのよ? なんで毎日毎日、にこのおっぱい揉みまくってんのよ? 説明しなさいよ!」

希「それはスキンシップやん! うちのキャラ的におっぱい揉んでナンボ、みたいなとこあるやん?」

にこ「えぇぇええぇ!? どういうキャラ!? ねぇ、それどういうキャラ!?」

にこ「もっと他に言うことあったよね? ねぇ!?」

希「いや、うちは──」

にこ「だってあんた、μ'sを作った女神様なのよ!? 影でみんなを支えてきたのよ!?」

にこ「いわばμ'sの仕掛け人なのよ!?」クワッ!

にこ「穂乃果が太陽なら希は月……にこはそんな風に思ってるのに!」

希「ちょっ! にこっちはずい! そんなに褒めんといて!///」アワアワ

にこ「そんなあんたがおっぱい揉まないとキャラが立たないって!」

にこ「揉まれて立ってるのはにこの乳首なんだけど!」

希「あかーーーーーーんっ!」

希「にこっち、熱くなりすぎや! アイドルなんやで!? μ'sなんやで!?」

にこ「そりゃ誰だって熱くもなるわよ! あんだけおっぱい揉みまくられたら熱くもなるわよ! 火照っちゃうわよぉぉぉ!」

希「にこっち、落ち着いて! 一回落ち着こ? ここヤオkやで? ヤオkでにこっちみたいな美少女がそんな破廉恥なこと言ったらあかんよ!」

にこ「これが落ち着いてられますかっての!」

にこ「大体にこだって人間なのよ!? 女の子なのよ!? 敏感な部分だってあるんだから! あんた自分のやったことに責任取りなさいよ!」

希「ボリュームおとしてぇぇええええ! ねぇ、声のボリュームおとしてよぉぉぉぉぉおおおお!」

にこ「なによ! もうっ!」

希「ねぇ、やめて!? 責任取るとかやめて!? 一回冷静にね? ねっ?」

にこ「──いや! 嫌よ! だって、その感じ……にこのことは全っ然好きじゃなくてただ性欲の捌け口にしたってことでしょ!?」

希「うぇぇえぇ!? なんでそうなるん!?」

にこ「こちとらあんたが教室でにこにーしたって情報が入ってんのよ!」

希「あ、あれは穂希ちゃんが勝手に言ってることで──」

にこ「だって、ことりにも見せつけてるんでしょ!? さっきそう言ってたわ!」グズッ


「そうなんだぁっ! やっぱりみんなでやったりするの?」

「えりちとはよく、ねっ♪ 」


希「あかーーーーーんっ!」

にこ「……やっぱり」ジワァ

希「に、にこっち?」

にこ「やっぱり希は、にこのことなんてほんとは嫌いで……絵里とはそんな関係で……」グスッ

希「そんな……っ」

にこ「……」ゴシゴシッ

にこ「ごめんね、困らせちゃったね?」

希「にこ……っち?」

にこ「にこ、本当は羨ましかったんだ」

希「え?」

にこ「いっつも一人でいるにこを気にかけてくれる希」

にこ「最初はね、大っ嫌いだった」

にこ「同情されてるんだと思って」

にこ「でも……少しづつ、少しづつ接しているうちに」

にこ「希のこと気になっちゃって」ニコッ

希「にこっち……」グスッ

にこ「そうして希のことを目で追ってるうちにね、気付いたんだ」

にこ「希の中の大きな存在に」

にこ「──絵里に」

希「そう、だったの」

にこ「その時に思ったの」

にこ「『ああ、私はあそこには入れないんだ。希の一番にはなれないんだ』」

希「……そんなことない」グスッ

にこ「──ここまで言えば、頭の良いあんたなら分かるわよね?」ニコッ

希「……」ゴシゴシッ

にこ「さよなら、『東條さん』」ダッ

希「捕まえちゃう!」


ぎゅっ!


にこ「なっ! なに……? 恥ずかしいよ?///」カァーッ

希「聞いて、にこっち?」

にこ「……」

希「うち、本当に大事な人にしかワシワシしないんよ」

にこ「え?」

希「うん」

にこ「そうなの?」

希「……うちが、にこっち以外の人をワシワシしてるの、見たことある?」ギュッ

にこ「……あっ」パァーッ!

希「ね?」ニコッ

にこ「期末テストの勉強会の時、穂乃果にしてたにこ」ニコッ

希「……それね、スピリチュアル」ニコッ

にこ「え」

希「ん?」

にこ「いやいや。『ん?』じゃなくて」

希「やん?」

にこ「は?」

希「え?」

にこ「どういうこと?」

希「にこっちが一番ってこと」

にこ「なんで?」

希「ワシワシするから」

にこ「ただの破廉恥じゃん」

希「ううん、すごい破廉恥」

にこ「穂乃果にもするじゃん?」

希「それね、スピリ──」

にこ「さっき聞いたわよ」

希「……」


「じゃあうち、そろそろやるけどいい?」ニコッ


希「あっ! まずいでにこっち!」


「じゃあことりも! せーのでやろうよ穂乃果ちゃん!」


にこ「ことりもにこニーを!? いけないっ!」ダッ


「ええやん!」

「ちょ、まっ!」

『せーのっ!』


にこ「ストーーーーップ!」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



希「というわけっ♪」

海未「おいぃぃぃいいいいい!」

穂乃果「え?」

ことり「え」

にこ「ん?」

希「やん?」

海未「なんですかそれ! なんなんですか!?」プンプン!

にこ「な、なんでそんなに怒ってるにこぉ」

海未「二人が出てきたせいですよ! 二人が出てきたせいですよ!?」

海未「私が園田海未であることがバレてしまったじゃないですか!?」

海未「ねぇ、穂乃果!? 私たちの正体は──」

穂乃果「ねぇねぇ、二人は何を買ったの?」ニコニコ

希「うちはおうどんさんの材料よっ♪」ニコッ

にこ「それより聞きたいことがあるんだけど」

海未「どうでもよくなっちゃったのぉ!?」

海未「なんでですか!? なんなんですか!? あなたの興味は食べ物にしかないんですか!?」

穂乃果「いや、そんなことは……あっ!」

ことり「希ちゃんたちが買い物出来てるってことは……」

ことほのうみ『ランチョパック!』


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

すみません、今日はここまで……。

来週終わらせられるかと。

見てくださった方、コメントくださった方、ありがとうございました。

コメントありがとうございます。

更新します!

最後までお付き合い頂けると嬉しいです」



──希ちゃんの部屋──


海未「はぁ……。最低です。私は最低です」シュン

希「──大体のことはわかったよ」

海未「どうしたらいいんでしょう? 穂乃果とことりに合わせる顔がありません……」

海未「ランチョパックも買えませんでしたし……」シュン

希「そんなに落ち込むことないで?」グッ!

海未「のぞ、み?」キョトン

希「うちなんかにこっちからみたら体目当ての破廉恥同級生……うちの方がダメージが大きいよ」

海未「ああ、レイパー」

希「誰がレイパーやねん誰が」

海未「客観的な話をしてるんですよ」

海未「校内でワシワシ。教室でにこニー。確かににこからみたら性欲の捌け口にされている、そう思われても仕方ないですよ」

希「ちょ、うちやってないやん! さっき説明したやん!」

海未「熱くならないで下さい。あくまで『にこからみた場合』の話です」

希「……まあ、そうやね」シュン

海未「ごめんなさい、言い過ぎました」シュン

希「ええんよ。大切なのは、これからどうするかやん?」ニコッ

海未「これから……」

希「うんっ♪」

希「──二人のこと、大好きなんでしょ?」

海未「はい……ですが」ギュッ

希「こわい、の?」

海未「……」コクン

海未「だって、おかしいじゃないですか」ジワァ

希「おかしい?」キョトン

海未「女の私が二人を好きなんて……」

海未「──愛しているなんておかしいじゃないですか?」ポロポロ

希「海未、ちゃん」

海未「自分でも分かってるんです! 普通じゃないって!」

海未「分かってるんです! この気持ちは持っちゃいけないんだって!」

希「……」

海未「私はどうしたらいいんですか! どうしたら……っ!」

希「──うやむやにすればいいんじゃないかな?」

海未「う、うやむや?」

希「うんっ♪」ニコッ

海未「え?」

希「やん?」

海未「な、何言ってるんですか! そんなの無理……っていうかあなたらしくありませんよ!?」

希「え? うちらしい?」キョトン

海未「そうですよ! もっと、ほら? 得意のカードはどうですか? カードで私の未来を──」

希「所詮、うちはおっぱいを揉まないとキャラが立たん女や」

海未「で、ですが!」

希「それにあれね、適当に一枚引いてるだけだよ? それでもいいなら……」

海未「適当に一枚引いてるだけ!?」

希「うん、そう」

海未「うそ? え、ほんとに?」

希「うん。適当に一枚引いてそれっぽいこと言ってただけ」

海未「えぇぇぇ!? どどど、どういうことですか!?」クワッ!

希「いやいや、どうもこうも。今、伝えたことが全てで……」

海未「じゃあ、これからどうするんですか!? 私、かんっぜんに希の占いを頼りにしてましたよ!」

希「ありがとさんっ♪」ニコッ

海未「っていうか、なんで今カミングアウトしたの!? ねぇ、なんで!?」

希「……」

海未「気休めでもさいいこと言ってくれればよかったじゃん!」

海未「嘘でもいいから! うちの占いはよく当たるんだって!」

希「……」フルフル

海未「ねぇ、希!?」

希「──占いが海未ちゃんの人生を決めるの?」

海未「……え?」

希「違うでしょ? 海未ちゃんの人生を決めるのは……海未ちゃん自身だよ」

海未「……」

希「だから、本当に大切なことは……自分で決めなあかん」ニコッ

海未「…………私、は」

海未「──っ」ギュッ


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──にこちゃんの部屋──


にこ「──大体のことはわかったわ」

ことり「ことりもようやく合点がいったよ」

ことり「……にこちゃん、希ちゃんのこと」

にこ「とりあえず保留ね。あいつが穂乃果にワシワシした事実は消えないわ」

ことり「そ、そうだよね」

にこ「ことりは、これからどうするの?」

ことり「……穂乃果ちゃんと海未ちゃんに会うよ」

にこ「そう」フィッ

ことり「だけど、どんな顔して会えばいいか……」シュン

にこ「──まったく、世話が焼けるわね」クルッ

ことり「え?」

にこ「にっこにっこにー☆ あなたのハートににこにこにー☆ 笑顔届ける矢澤にこにこー☆ 青空も……にこっ♪」ニコニーポーズ

ことり「にこ、ちゃん?」キョトン

にこ「ほら、あんたも」プイッ

ことり「え、えと」オロオロ

にこ「……」プイッ

ことり「に、にっこにっこにー☆ あなたのハートににこにこにー☆ 笑顔届ける南ことりにこー☆ 青空も……にこっ♪」ニコニーポーズ

にこ「よしっ!」グッ!

ことり「な、なにが!?///」

にこ「笑いなさい、ことり」

ことり「──っ!」

にこ「あんたが笑ってれば、あいつらも笑顔になるわよ」

にこ「──だって、あんたは『アイドル』なんだから」

ことり「あ……っ!」

ことり「ありがとう、にこちゃんっ♪」ニコッ

にこ「……」ニコッ

にこ「あ、そうだ。たまたま見ちゃったんだけどヤオkでね……」

ことり「え? ほんと?」

にこ「ええ、メールかなにかで聞いてみたら?」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──不忍池──


海未「……はぁ」

海未(決めるのは私自身、ですか)

海未「これからどうしたら……」

海未「いっそこのまま!」


「捕まえちゃうっ!」

がしっ! ぎゅっ!


海未「わっ、え!? 」

海未「こ、ことり?」キョトン

ことり「……ダメだよ、池に飛び込むなんて! このままいなくなっちゃうなんて!」

海未「……」

ことり「いや、だよ……」グスッ

海未「ことり、私は──」

ことり「ずっと一緒だもん!」ギュッ

海未「……っ!」

ことり「ことりは、穂乃果ちゃんと海未ちゃんとずっと一緒にいるもん!」グスッ

海未「──私の告白、聞いてましたか?」

ことり「うん」グスッ

海未「そう、ですか」

海未「今さらこんなことを言うのもアレなのですが……その、なかったことになりませんか?」

ことり「え?」

海未「ちゃんと伝えたいのです。グラマスではない私が、ちゃんとした場所、然るべきタイミングで」

ことり「……うん、待ってるよ」ニコッ

海未「ありがとうございます」ニコッ

海未「さて、穂乃果にも話をしに行かないと……」

ことり「ことりも行くよ。まぁ、穂乃果ちゃんのことだから大丈夫だと思うけど」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──穂乃果ちゃんの部屋──


穂乃果「はぁ……」シュン

穂乃果(ランチョパック、買えなかった、な)

穂乃果「ランチョパックへの想いが足りなかったんだね」ボソッ


ピシャッ!


海未「そんなことはありません!」

穂乃果「海未ちゃん!? えぇ!? うっそ!?」ビクッ

ことり「穂乃果ちゃーん♪」ニコッ

穂乃果「トサカロングさんも!?」

ことり「誰がトサカロングやねん」

穂乃果「どーなってんのよ高坂家のセキュリティはさ!」

穂乃果「傷心の穂乃果の部屋に二人も侵入を許すなんて!」プンプン

穂乃果「っていうかノックしてよノック! にこにーしてたらどうするわけ!? 穂乃果恥ずかしいんだけど!」

海未「うるさいですね! そしたら私がそれを見てほのニーするだけです!」

ことり「園田、さりげなく何をいってるんだあんた。穂乃果ちゃんが言ってるのはポーズの話だよ」

海未「失礼」

穂乃果「で、なにしにきたの?」

ことり「ほら、海未ちゃん」

海未「……あの、さっきのこと、覚えてますか?」

穂乃果「さっきの、こと?」

海未「はい、私のこくは──」

穂乃果「──忘れたよ」キリッ

海未「え?」キョトン

穂乃果「ランチョパックを買えなかったこと以外は忘れちゃったよ」

穂乃果「だから、なにか大切な話があるなら──待ってるから」ニコッ

海未「ほ、ほのかぁっ!」グスッ

ことり(穂乃果ちゃんかっこいい!)

穂乃果「話は終わり? 穂乃果、明日も特売があるからその準備を──」

ことり「その必要はないよ」

穂乃果「え?」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんはことりとピクニックに行くんだよ」

海未「え!?」

穂乃果「え!?」

海未(三人でピクニック? なにを血迷っているんですか!?)

穂乃果(そうだよ! ことりちゃんがピクニックに行く行くためにはランチョパックが……)

ほのうみ((──まさか!))

ことり「その……実はお母さんも特売に行っていたみたいでね」

穂乃果(そっか、きっと純粋だったから)

海未(純粋に『誰かのため』を願ったから)

ほのうみ((手に入れることができたんだ))

ことり「買ってきてくれたんだ」

ことり「ランチョパックッ♪」ニコッ

ほのうみ『──最高だよ、トサカロングさんっ!』

ことり「誰がトサカロングやねん誰が!」

ことり「ていうかなんで今更!? なんでことりが呼んで欲しい時に呼んでくれなくて、今、この瞬間かな!? かな!?」

海未「私は穂乃果に乗っかっただけで……」

穂乃果「そうやって都合が悪くなると穂乃果に全て押し付けるのは海未ちゃんの悪い癖だよ」

海未「でしたら逆に、おっぱいやらなにやらを押し付けて頂いても構いませんよ?」ニコッ

ことり「だから、そういう破廉恥な物言いはやめてよ!」

海未「ことりも遠慮なく、そのふくよかな胸を……私はいつでもウェルカムです」ニコッ

ことり「園田、おまっ、なにを開き直って」

穂乃果「こんな感じ?」ギュッ

ことり「ほほほほほっ! 穂乃果ちゃん!?///」カァーッ

海未「ズルいですよことり! 穂乃果! 私にもお願いします! はやく!」クワッ!

穂乃果「えー、うーん……どうしよーかーなー♪」ギュッ

ことり「ほのかちゃぁぁぁぁああ! ことり、おかしくなっちゃうよぉ!///」

海未「くっ! こうなったら私も!」


ぎゅーっ!


穂乃果「海未ちゃん! くすぐったいよぉー♪///」ニコニコ

ことり「わわっ/// ことり幸せー///」

海未「自分から抱きついておいてなんですが……結構恥ずかしいです///」ニコッ


穂乃果(三人でピクニック、楽しみだなぁ♪)

穂乃果(二人のことが……ランチョパックが大好きだから!)



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──その頃希ちゃんは──


希(海未ちゃん、上手くいくといいね)

希(さて、うちはうちの問題を解決しなくては!)


プルルルルッ♪

プルルルルッ♪


絵里(電話)「はい、こちらかしこいかわいいえりーちか」

希「えりち? うちやうち! うちやで!」

絵里(電話)「うち? ははーん、なるほどねなるほど」

希「新年早々ごめんなんだけどにこっちと──」

絵里(電話)「最近流行りのうちうち詐欺ね」

希「え」

絵里(電話)「この、かしこいかわいいえりーちかが引っかかると思ったのかしら」

希「ちょ、え? うちの電話番号登録してないの?」アセアセ

絵里(電話)「うちうちうるさい詐欺師ね。でもいいわ。優しい私は答えてあげる。優しいかわいいえりーちかでもあるからね」

希(なんか腹たつなこいつ)

絵里(電話)「トイレに携帯落としたらデータが飛んだのよ」

希「おぃぃぃぃいぃぃいいいい!」

希「このポンコツ! いつもバックアップとっとけって言ったやん!?」

絵里(電話)「馬鹿ね希、えりちかがそういうの苦手って知ってるでしょ?」

希「めっちゃはらたつ! 今のえりちめっちゃはらたつわ!」

希「つーか今、うちの名前言った!?」

絵里(電話)「もちろんよ! だって最初からわかっていたわ」

絵里(電話)「愛するあなたの声をえりちかが忘れるわけないじゃない!」

希「え、じゃあ、冒頭のやつなんだったん?」

絵里(電話)「そうね、いうならば詐欺ね! 詐欺! えりちえりち詐欺よ!」

絵里(電話)「あははははっ」

希(このポンコツ……)

絵里(電話)「それでなにどうしたのよ希早く教えてよねえねえ早く早く早く!」

希(なんやねんこいつ)

希「実はにこっちとケンカしてしまったんよ」

絵里(電話)「ハラショー! 希とにこってケンカするのね! 愛故にか!」

希「理由が……なんやったっけ? イライラし過ぎて忘れちゃった」

希「えっと、えりちと……にこにー?」

絵里(電話)「え……まさか」

絵里(電話)(まさか私がにこニーをしていることがばれたというの!?)

希「ん? どうしたん?」

絵里(電話)「い、いえ。なんでもないわ」

絵里(電話)(いけない! このままじゃのぞニーしてることもばれちゃうかも!)

希「そか。とにもかくにも一回三人で話したいんよ。」

希「うちとえりちがいかににこっちを愛してるかにこっちに伝えて欲しいん」

絵里(電話)(!? それって、にこニーする時のシチュエーションを話せってこと!?)

絵里(電話)(詰まる所、希もにこニーをしていた、ということ!)

絵里(電話)(なんという破廉恥!)

希「ついでにうちのことも含めてしっかりと話して欲しいんよ」

絵里(電話)「えぇぇぇ!?」

絵里(電話)(ば、ばれてるぅ!? えりちか、のぞニーしてることばれちゃってるぅ!?)

希「にこっち、ああ見えて寂しがりやろ?」

希「お互いがお互いを大切に思ってること、今日はしっかりとわかりあいたいんよ」

絵里(電話)「──お見通しというわけね。いいわよ。どこに行けばいい?」

希「おおきに。うちの家でお鍋さんでも突きながら、ゆっくり話そか」ニコッ

絵里(電話)「了解」

絵里(電話)(あぁ、ロシアのお祖母様。きっとえりちか、バチが当たったんです)

絵里(電話)(大切な二人の親友をオカズにしてることを詳しく話さなきゃいけないなんて……)

絵里(電話)「希……だす・ぃだーにゃ」

希「ん? うん、じゃあまたね」ニコッ


──その後、三年生たちはめちゃくちゃギクシャクした。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


穂乃果「ランチョパックが94円!?」

おしまい

終わりです。

こんな駄文に付き合ってくれた皆様、ありがとうございました。

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