上条当麻「反転世界?」 (353)
上条「っつ……な、なんだ?」
上条「右手の痛みで目が覚めるなんて珍し……ってあれ?」
上条「俺なんでベッドで寝てたんだ? インデックスは?」
上条「おーい、インデックスー!」
ギィイ
禁書「お、おはようなんだよ、とうま……」
上条「おはよう、どこいってたんだ?」
禁書「あ、や、ま、まだ寝てただけかも……ごめんなさい」
上条「なんで謝るんだ?」
禁書「ふえっ!? え、あ、ごめんなさいかも!!」
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上条「??? って、インデックスはどこで寝てたんだ?」
禁書「どこって、風呂場なんだよ」
上条「風呂場ぁ!? なんでまた……ってなんで俺がベッドで……」
禁書「なんでって……上条家家訓その1だからなんだよ」
上条「なんだそれ?」
禁書「『上条家の敷居を跨ぐものは何人たりとも上条当麻の上に非ず』だよ」
上条「……なんだそれ」
禁書「今日のとうまなんかおかし……いや、なんでもないかも! ごめんなさい!」
上条「あ、謝んなくていいから、でその家訓その1って誰が決めたんだ?」
禁書「とうま」
上条「……俺そんなこと決めた?」
禁書「私がここに来て2週間後には545の家訓が出来ていたんだよ」
上条「…………」
上条「どこだここは俺は誰だそして不幸だぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!」
禁書「ビクッ!! ご、ごめんなさいかも!!」
上条「そのしきりに謝るインデックスとか超気になるぅうううう!! やめてぇえええ!!」
ISの某ssみたいにならないことを祈ってる。
あれは辛かった……。
禁書「お、落ち着いた?」
上条「インデックスが持ってきてくれた水によってなんとか平静を持ち直したぜ」フー
禁書「せ、説明口調なんだよ」
上条「あーゴホン」
禁書「!! はい!!」
上条「あ……正座とかしなくていいんだぞインデックス」
禁書「え、今日は家訓48は無しの日なの?」
上条「あー、そういうことでいいぞ」
禁書「……」オソルオソル
上条「……えー」
禁書「!! サー!!」
上条「敬礼ッ!?」
禁書「『咳払い』は正座、『えー』は敬礼、『あのな』は気を付け……」ブツブツ
上条「け、正座も敬礼も気を付けをする家訓も今日は無し!!」
禁書「家訓88も96も無しの日なんて……今日は私の誕生日だった日なのかな」ホロリ
上条「切ない、やめて」
御坂や土御門達も気になる、期待!
>>3
あのssは精神的にくるよな………
上条「インデックス」
禁書「……なに?」
上条「驚かずに聞いてくれ」
禁書「……分かったんだよ」コクリ
上条「俺は……」
禁書「……」
上条「別の世界から来てしまった上条当麻かもしれない!!」
禁書「なっ、なんだってーーーーかも!!!!!」
上条「驚かないでくれって言ったし、そのワザとらしいリアクション何!?」
禁書「ご、ごめんなさい……あと、これは家訓8で……」
上条「しょぼ!!ここの上条当麻器小っちゃくてしょぼ!! しかも8て序盤でなんの家訓決めてんだ!?」
禁書「と、とうまべ、別の世界から来たって……」
上条「ああ……俺はインデックスのことやこの学園都市の事は記憶にあるけど」
上条「その……なんだ、家訓だとかはしらねえし、俺の知ってるインデックスとここのインデックスも少し様子が違う」
禁書「別の世界の私……?」
上条「ああ、それで聞きたくはないが……」
上条「ここの俺ってどんな性格してるんだ?」
禁書「『誰にでも平等、救いの手を差し伸べる聖者の如き心をもった生きる神の―――』」
上条「それは家訓の何番目だ?」
禁書「9」
上条「何してんだ……俺」
禁書「ご、ごめんなさい」
上条「……なぁ、インデックスもしかしてここの俺って……あー」
上条「お前に、その暴力、とかやってたりs―――」
禁書「と、とうまはそんなことしないかも!!」
上条「えっ!?」
禁書「と、とうまは確かに家訓に厳しいし、友達も少ないし、足はくさいかもしれないけど!」
上条「嫌なこと聞いちまった」
禁書「私にぼ、暴力とか痛めつけるようなことはしたことはないんだよ!!」
上条「……そっか」
禁書「あ……ご、ごめんなさい」
上条「謝らないでくれ、俺はここの俺とは違うんだから」
上条「でも、家訓が厳しいのは事実だろ? なんでずっと俺なんかの所に?」
禁書「……私とうまのことが好き」
上条「…………」
上条「……ぇぇぇええええええええええ!!!??!?」
禁書「あっ、こ、こっち?のとうまのことなんだよ」アセアセ
上条「あ……そっか」ドキドキ
上条「って、なんでこっちの俺なんか……家訓厳しくて足くさいのに」
禁書「だって―――」
禁書「私がいなかったらとうまはどこまでも落ちて行っちゃうかも」
禁書「とうまには私がいないと……」
上条「……」
上条「(あ、これダメな男に惚れちゃうダメな女の子の考え方じゃ……)」
禁書「放っておけないんだよ……」ハラハラ
上条「(いつもの俺たちの関係と微妙に反対方向に似てる気がする)」
上条「まぁ、なんだこっちはこっちでよろしくやってるみたいだな」
禁書「そ、そうかも」
上条「さて……問題はなんでこんなことが起こったのか、だな」
上条「インデックス、魔術の痕跡は感じられるか?」
禁書「……感じられないんだよ」
上条「となると……やっぱこいつか」
禁書「右腕?」
上条「ああ、やっぱこの『幻想殺し』が絡んでるはずだ」
禁書「へーとう、そっちのとうまは右手でそんな名前なんだね」
上条「え? こっちはまた違う能力なのか?」
禁書「うん、こっちのとうまは左手で―――」
禁書「幸福殺し≪ラッキーデストロイ≫って言うんだよ」
上条「俺より不幸そうな能力だな……」
禁書「い、言わないであげてほしいかも」
上条「しっかし、こいつが原因だったとしてなにがどうなってこうなったかなんて見当もつかん」
上条「どうすっかな」ンー
禁書「あ、あのとうまこんなときだけど朝ごはんは……?」
上条「お、悪いそういや朝だったなちょっとm―――」
禁書「い、急いで作るから待っててほしいかも!!」ピュー
上条「…………」
上条「……ジワッ」
上条「い、いん、インデックスさんが、りょ料理をや、やっ、てる……」
禁書「か、簡単なものになるけど、ごめんなさい……」ジャージャー
上条「ここの俺は……ダメ人間だけど、幸せな家庭を築いてたのか」
禁書「泣いてる!!? どどど、どうしたのとうま!!」
上条「いや……なんでもない」ポロポロ
禁書「と、とうまが泣いた時の家訓はあわわ!」
上条「そんなとこまで家訓にしてたらさすがに引く、もう引いてるけど」
禁書「て、手伝ってもらうなんてわ、悪いかも」トントン
上条「いいって、ていうか俺んちのキッチンだしな」
禁書「ハッ!! 家訓21『室内の物に許可なく触れることを禁ず』今日は慌ててまだ許可もらってないかも!!」アワアワ
上条「何その家訓毎日やってんの面倒くさ」
禁書「どうしよう、このままじゃ料理が……」
上条「いいよ、そんなこと気にしなくても、俺はこっちの俺じゃないし」
禁書「で、でも……それでもとうまから許可をもらうのは習慣ずいてるんだよ」
上条「っつてもなぁ……」
禁書「きょ、許可を……」ウルウル
上条「うっ……じゃ、じゃあ料理してもオッケーで」
禁書「ありがとうございますなんだよ!!」
上条「(こっちの俺は毎朝こんなやりとりを……)」
禁書「と、とうまは料理とかしてるの? その、あっちの世界で」
上条「おう、するぞ てか俺しかしない」
禁書「あっちの世界に私はいないの?」
上条「いるぞ」
禁書「じゃあ私はなにをしてるのかな?」
上条「食う寝る齧る」
禁書「じゅ、重大な家訓違反かも……齧る?」アワワ
上条「(両極端なインデックス達だな)」
上条「できた」
禁書「手馴れてるんだね」
上条「インデックスもな」
禁書「毎日作ってるからね」
上条「……ちくしょう」
禁書「? それじゃあ」
上条「ああ、いただきます」
禁書「どうぞ!」
上条「モグモグ……?」
禁書「……」ニコニコ
上条「モグモグ……食べないのか?」
禁書「家訓11『家主が食べ終わるまで食事をしない』だよ」
上条「それはひどくねぇか!! 何十年前の亭主関白なんだよ!!」
禁書「家訓12『家主が食べ終わるまでは見守ること』もあるかも」
上条「変わらねぇじゃんそれ、アホなんこっちの俺」
禁書「私は別にいいかも、私とうまの食べてるとこ見るの好きだから!」ニコッ
上条「ハウッ」
禁書「あ、こっちのとうまのことね……」
上条「分かってる分かってるんだが……クソ!」
上条「ごちそうさまでした」
禁書「お粗末様かも!」
上条「(インデックスからこのセリフが聞けるなんて……)」
禁書「それじゃ……いただきます」
上条「……」
禁書「モグモグ」
上条「……」ジィ
禁書「モグモグ……あの」
上条「(が っ つ か な い イ ン デ ッ ク ス )」
禁書「その、見られてると恥ずかしいかも」
上条「しかも食に関して謙虚、誰だあなた」
禁書「はい! 私はIndex-Librorum-Prohibitorumです!」
上条「食事中にも関わらず家訓に忠実……」
禁書「家訓55かも『正直に生きることは善』」
上条「聖書みたい……ま、ゆっくり食べててくれ俺は洗い物しとくから食べ終わったら持ってきてくれ」
禁書「!! そ、そんな恐れ多いかも!! 私がやるんだよ!」
上条「恐れ多いて……いいよ、インデックス今日は俺がやるって」
禁書「でも……でも」
上条「でもはなし、ゆっくり食べてていいからな」
禁書「……あの、ありがとう、かも」ペコリ
上条「ウッ……あ、ああ任せろ」
上条「(こっちのインデックスはなんとうか……謙虚でお淑やかでまさに大和撫子、イギリス人なのに)」カチャカチャ
上条「(それに普段とのギャップも相まって……超かわいく見える)」
上条「(いえ、別に向こうのインデックスさんがかわいくないとは言ってませんよ?)」
上条「(向こうのインデックスは愛嬌があって子供っぽいかわいさがだな―――)」
禁書「モグモグ……」
禁書「(とうまが洗い物をしてる……すっっっごい新鮮かも)」
禁書「(……でも私は洗い物をしながら見るとうまの方が好き、かも)」
禁書「モグモグ」
上条「(……結局洗い物しながら見るインデックスってのも慣れちまってんだよな)」
上条「(皿洗ってる時にご飯食べてるインデックスも新鮮だけど)」カチャカチャ
上条「……」カチャカチャ
禁書「モグモグ」
上条「さて、洗い物も終わったことだし」
禁書「結局全部洗ってもらって申し訳ないかも」
上条「まぁまぁ、いつもやってもらってんだから今日ぐらいいいじゃねえか」
禁書「……うん」
上条「さて、と……」ピピピ
禁書「けーたい? どこかに電話するの?」
上条「ああ、この世界に来た原因を探す、そのために……」
上条「学園都市第一位に頭脳を借りるってことさ!」
禁書「!! と、とうまあの学園都市第一位と知り合いなの!?」
上条「なーにいってんだ、インデックスも知って―――」
禁書「あの学園都市第一位佐天涙子と知り合いなんて、あっちのとうまはすごいかも!」
上条「は? さて?」ガチャ
「あのォー……どちらさまでェ?」
上条「あ、一方通行俺だ上条当麻」
「えっ上条くン? でも番号が……あれェ?」
上条「」ガチャ
禁書「とうま?」
上条「やっぱり不幸だぁああああああああああああああああ!!!」
禁書「ご、ごめんなさい!!」
上条「謝らないでぇえええ!!」
>>22
いつもの"皆に慕われてる一夏"と並行世界の"嫌われ者一夏"の立ち位置が変わる話で、いつもの一夏が女性陣から暴行や陰湿ないじめを受けるssがある
でもこのssはそんな感じじゃなさそうだから安心した!
乙!
>>23
なるほど
投下
禁書「お、落ち着いた?」
上条「例によってインデックスの水で平静に戻った」フー
禁書「な、なんか私から出たみたいになってるんだよ」
上条「……」
禁書「……」
上条「と、とにかく想像以上にこっちの世界は俺のいた世界と違う世界になってるんだ」
禁書「そ、そうなんだ……」
上条「あーゴホン」
禁書「!! サッ!! あ……」
上条「癖になってるんだな、いいぞ正座じゃなくて」
禁書「ご、ごめんなさいかも」
上条「いや、俺も悪かった でインデックス学園都市第一位は誰だって?」
禁書「佐天涙子かも! 女子中学生にして学園都市の頂点に君臨する学園都市のカリスマクイーンかも!」
上条「その学園都市のクイーンてやつ、なんか常盤台でも聞けた気がする」
上条「にしても佐天さんが第一位ねぇ……」
禁書「あっちの世界では違うのかな?」
上条「ああ、こっちの世界はさっき電話してた……あぁ」
禁書「?」
上条「てことはアイツこっちの世界じゃ知名度も頭脳も皆無なのか……」
禁書「どうするの?」
上条「うーん……あ、インデックス御坂美琴って知ってるか?」
禁書「ビクッ……し、知ってるんだよ」
上条「ってことはあいつは学園都市第三位ってことでいいのか?」
禁書「いい、けど……」
上条「よし、それなら……」ピピピ
禁書「あ……やめた方が……」
上条「え―――あ、御坂、上条だけど―――」
御坂「何?別にアンタの声なんか聞きたくないんだけど、てかインちゃんの声聞かせなさいよ」ハァハァ
上条「まぁまぁ、そう言わずに」
禁書「……」ブルブル
上条「御坂今時間あるか?」
御坂「アンタに会う時間はない、一切ない、てか何この番号」
上条「そういわずにさ―――」
御坂「アンタにはインちゃんという接点がない限り価値はない じゃ」プツッ
上条「……」ツーツー
禁書「ど、どうだった? 家に来るとか言ってなかった?」ブルブル
上条「……本当にこっち俺って友達いないんだなぁ」ホロリ
禁書「あ、あの人は特別かも、ってか特例かも……」
上条「やたらとインデックスを気にしてたけど、なにかあったのか?」
禁書「……き、聞かない方があっちの世界のイメージが崩れない、かも」
上条「なんだそれ……聞きたいような聞きたくないような……」
禁書「お、おすすめはしないんだよ」
上条「ええい、このまま家にいても埒が明かない! 外に出ようインデックス!」
禁書「え、私も出ていいの!?」
上条「何? まさかこっちの俺は監禁まがいのことを……!?」
禁書「違うんだよ! 私一人ではどこ行ってもいいけどとうまが言わない限り一緒に出掛けちゃダメって家訓が」
上条「なにその微妙な縛り」
禁書「家訓33『傍にいるものが常に傍にいると思うな』かも!」
上条「ダメ人間が言うセリフじゃねえな」
禁書「でも家訓511『7時までには帰宅せよ』には間に合わないと……」
上条「そういう健全なのを決めるのがどうしてそんな後なんだ」
禁書「とうまとお出かけだって! やったねスフィンクス!!」
スフィンクス「ワン!」
上条「犬なんかい」
禁書「家訓234『猫より犬派』による苦渋の選択だったんだよ……ごめんねあの時の猫ちゃん」グスン
上条「もはや家訓じゃないだろ、好みの話じゃねえか」
上条「へー見た目は本当に変わらないな」
禁書「えへへ、とうまと一緒に外歩くのなんてすごい久々かも!」ニコニコ
上条「(一緒に歩くだけでこんなに喜ばれるなんて……こっちの俺は幸せ者だなぁ)」
禁書「あ、あれは」
上条「ん?」
ステイル「おや、上条当麻にインデックスじゃないか珍しい」
神裂「インデックスですって!? しっしっ、塩を撒きなさいステイル!!」
上条「ステイルと神裂か」
禁書「ステイルと か お り !!なんだよ」グルルルル!!!
上条「ようお二人さん、学園都市に何か用でもできたのか?」
ステイル「ハハハ、別にないよ」
禁書「この二人はもはや学園都市にいる方が多いかも、理由は知らない」グルルルル!!
上条「さっきから殺気がでてるインデックスさんでした」
神裂「なんですかその目は、私は聖人ですよ聖人!」
禁書「だからなんなのかな? かおりは聖人よりも成人に見えるんだよ!」グルルルル
神裂「なっ、私はまだ18ですっ!!」
禁書「年をごまかすのもいい加減にした方がいいんだよ!嘘は天罰が下るかも!」
神裂「言わせておけばー!!」バッ
禁書「上等かも!!」バッ
上条「おいおい二人共マジ喧嘩はやばいって!!」
ステイル「ハハハ上条当麻大丈夫なことは知っているだろう?」
上条「なんだこのよく笑う優しいステイル」
ステイル「君の方こそずいぶんと……君はそんな感じだったかな?」
上条「まぁ、色々あって……あ、喧嘩が」
ステイル「大丈夫だって、二人共本気で嫌ってるわけじゃあない」
ステイル「むしろ互いに大好きなんだ、あの二人」
上条「大好きなのにあんな喧嘩もどきみたいなことするってことは……」
ステイル「インデックスは神裂に、神裂はインデックスに対してツンデレなんだよ」ハハハ
禁書・神裂「「ちが(うかも)います!!」」
ステイル「ほら息ぴったりだ」
禁書「かおりのマネなんかしちゃったら嘘つきが移っちゃうんだよ!」
神裂「インデックスと同じことなんて聖人の私には到底できません!」
上条「そういわれると……あー仲良し喧嘩に見えてきた」
ステイル「だろう、微笑ましいぐらいだよ」
上条「ま、神裂やインデックスが人を嫌うなんてほうが珍しいか」ハハハ
ステイル「いや、神裂は君のことものっすごい嫌いだけど?」
上条「」
ステイル「あ、大丈夫インデックスのやきもち的な意味で」
上条「あ、びっくりして死にそうだったけど、その言葉でちょっとほっこりした
神裂「ちょ、誰がインデックスにやきもちなんか!!」
ステイル「わざわざ外野の会話にまで口を挟むなんて必死じゃないか」
禁書「べ、別にかおりにやきもちやかれたってう、うれしくないかも!」
上条「百合百合してますなあ」ホッコリ
ステイル「ハハハ、仲良きことは美しきかな」
上条「(ところでステイルのキャラはなんだこれ)」
禁書「だーかーら! このとうまはあっちのとうまなの! おバカなかおりには理解できないのかな!?」
上条「喧嘩もそこそこにインデックスが説明を始めてくれました」
神裂「こっちだとかあっちだとか言われてもわかりません!」
上条「つまり俺はここの世界とは別の世界から来たってわけで……」
神裂「大体インデックスの言う事は抽象的すぎます!」
禁書「かおりの理解力が足りないだけなんだよ!」
上条「あれ? 華麗にスルーされた」
ステイル「神裂は君の事が嫌いだからね、それでなくともインデックスとの会話に集中したいのに」
神裂「だ、誰がです! いい加減なことばかり言うと首を唯閃しますよ!」
ステイル「怖い怖い」
上条「まぁまぁインデックス、今回は魔術的なことが原因じゃなかったんだし、この二人にも分からないだろう」
禁書「家訓20『主のいう事は限りなく真実』に基づいてそういうことにしてあげるんだよ!」
上条「早いうちに上下関係作ろうと思ったなバ上条、主て」
神裂「ふん、ならさっさとどこへでも行ったらどうです?」
禁書「なっ……言われなくてもそうするかも!」
神裂「それでは! 行きますよステイル!」スタスタ
上条「そっちがどっか行くんかい」
ステイル「……」スタスタ
禁書「ふん……」
上条「……」
上条・ステイル「「(ものっすごい寂しそうな顔してるんだよなぁ、このツンデレ)」」
禁書「お、おとといきやがれかも!」キーッ
上条「なんか違うぞそれ、ていうか俺一切神裂に会話してもらえなかったな」ズーン
禁書「わ、私が代わりにしてあげるんだよ!!」
ここまで
ステイルの通りキャラの性格はほぼ全員作ってない
ので、アイデアレス求む
吹寄がとんでもなくチンピラで体に悪いジャンクフードが大好きとか、姫神が青ピみたいにとにかく目立つ元気キャラ
>>36-47
ナイスアイデア、いつか使わせてもらう
そしてつっちー投下
上条「ところでさインデックス」
禁書「なにかな?」
上条「確認したいんだけど、こっちのおれはステイルや神裂、アニェーゼや天草式とかと戦ったのか?」
禁書「そりゃもう! こっちのとうまの孤軍奮闘ぶりときたら……あ」
上条「味方がいないから……」
禁書「み、味方/zeroってわけじゃないかも!と、友達だって少ないながらにいるし!」
上条「それで……こっちの上条さんはどうやってその戦いを切り抜けてきたんだ?」
禁書「もちろんその左手に宿る幸福殺しの能力かも!」
上条「それってどんな能力なんだ?」
禁書「すべての幸福を破壊し不幸に貶める能力なんだよ」ニコッ
上条「笑顔でとんでもないこと言ったな、例えば?」
禁書「ステイルから聞いた話によると、まず炎が発生しない」
上条「チートか」
禁書「これはステイルの中にある幸福な思い出を破壊してしまっているからステイルの魔術が具現化でき―――」
上条「それハリー・○ッターの設定じゃねえか」
禁書「まぁ、幸福云々よりも相手を不幸にする能力って感じかも」
上条「そりゃ上条さん友達いませんわ、人を不幸にする能力とか笑えねぇ」
禁書「だ、大丈夫だよ! 周りの人だけじゃなくてとうまも相対的に不幸だから!」
上条「笑えねぇ」シクシク
禁書「あわわわ!」
上条「ただいまーっと」ガチャ
禁書「インデックス、ただいま戻りました!!」ビシッ
上条「それ何番?」
禁書「家訓143『帰還報告は聞くものを安心させる』なんだよ!」
上条「俺絶対家訓全部覚えてないわ、インデックスの完全記憶能力にかこつけてるだけだわ」
上条「家訓357は?」
禁書「『テレビのリモコンは常に机の上に置くべし』」
上条「家訓の意味わかってんのか上条当麻、自分も守らなきゃダメなんだぞ」
禁書「とうま全部守ってるかも」
上条「やるじゃん」
禁書「結構時間もたっちゃたね」
上条「結局あれから誰ともエンカウントしなかったな」
禁書「普通はそんなもんだよ、でもとうまと一緒に外に出れてうれしかったかも!」
上条「俺はこっちの俺じゃないぞ?」
禁書「でもとうまはとうまだもん!」
上条「好かれてますなぁ、こっちの俺は」
禁書「晩御飯の準備するね、とうま!」テテテ
上条「……ホント、できた良妻ですこと」
上条「……そうだ」
上条「インデックス、晩御飯ちょっとまかせていいか?」
禁書「おまかせあれっ、かも!!」
上条「ちょっと隣いってくる」ガチャ
禁書「もとはるのところ? 了解なんだよ」
上条「さて……いてくれるのか」ピンポーン
「にゃーいまあけるぜい」
上条「お、いたいた」
土御門「はいはーい誰かにゃ……っておおぅ、上やんぜよ」
上条「うわぉ、結構微妙な顔された、プライベートは別ですみたいな」
土御門「にゃー、意外な客だがまぁ上がれよ」
上条「お邪魔しまーす」
土御門「それで、俺に話ってことは魔術関連の事か?」キリッ
上条「うんそうなんだけどね、いきなり真面目モード入られるとこっちの俺はやっぱりそっちだけの関係で」ブツブツ
土御門「なにブツブツ言ってるんだ、用件は?」
上条「土御門、おれ別世界から来たっていったら笑う?」
土御門「上やん、真面目に」
上条「おかしい、こんなノリの悪い土御門を俺は知らない」
土御門「俺は仕事に手を抜かないだけだ」
上条「まぁ、別世界から来たっていうのは本当だ」キリッ
土御門「……どうやら真剣に話しているらしいな」
上条「ああ、こっちは端から大真面目のつもりだ」
土御門「いいだろう、話を聞こう」
上条「ああ、実は―――」
上条「ってわけだ、案の状カットが入ったが」
土御門「なるほどな、確かに俺も魔術の気配は感じなかった」
上条「ってことはやっぱこの幻想殺しが……」
土御門「上やん、少し試させてもらっていいか?」
上条「え? 試す?」
土御門「――場ヲ区切ル事。紙ノ吹雪ヲ用イ現世ノ穢レヲ祓エ清メ禊ヲ通シ場ヲ制定
――界ヲ結ブ事。四方ヲ固メ四封ヲ配シ至宝ヲ得ン
――折紙ヲ重ネ降リ神トシ式ノ寄ル辺ト為ス
――四獣ニ命ヲ。北ノ黒式、西ノ白式、南ノ赤式、東ノ青式
――式打ツ場ヲ進呈。凶ツ式ヲ招キ喚ビ場ヲ安置
――丑ノ刻ニテ釘打ツ凶巫女、其ニ使役スル類ノ式ヲ
――人形ニ代ワリテ此ノヲ
――釘ニ代ワリテ式神ヲ打チ
――鎚ニ代ワリテ我ノ拳ヲ打タン」コォォオ
上条「ちょ」
ドゥゥゥウウウン
禁書「!! 家訓10『防御すること、すなわち生存の術と知れ』」ササッ
土御門「どうやら……本当に魔術をも打ち消せるようだ」
上条「つ、土御門ぉおおおお!! 危ねえだろぉが! 死んだらどうする!!」
土御門「死んだらそれは上条当麻を語る偽物だったってことだ」
土御門「それに本物の上やん相手にここまで赤ノ式は成功しない」
上条「案外強ぇな幸福殺し、俺の家破壊したあの光の細い版みたいなのを出させないとは」ゴクリ
土御門「説明乙、となると、魔術だけでなく超能力の方も真実だろうな」
上条「そういや魔術って……お前体は!?」
土御門「体? 俺の体がどうした?」
上条「いや、能力者が魔術を使うと体に負担がかかるって」
土御門「あぁ、そのことか」
土御門「学園都市第六位 肉体再生≪オートリバース≫ 土御門元春をご堪能いただけましたかな」ニィ
上条「チートや!!こんなんチートや!!!」
土御門「ぶっちぎりのチートがなぁに言ってんだ、あっちもこっちもチートの癖に」
土御門「どうやらそっちの俺は能力を昇華できていないみたいだな」
上条「それでも十分便利屋ですことよ」
土御門「さて、上やんここに来る前日、つまり昨日寝る前までなにをしていた?」
上条「何って、普通に学校行って、帰って、飯作って食べて、寝た」
土御門「怪しい魔術師との接触や、怖い超能力者との接触もなかったんだな」
上条「ああ、昨日は上条さんの不幸も鳴りを潜めて、タイムセールを逃すレベルで済みましたよ」ホホホ
土御門「それは鳴りを潜めているのか……まぁいい」
土御門「とにかく、今日明日で結論がでる問題じゃない」
土御門「俺個人としても俺の組織としても原因をさぐるつもりではいるが、それは理解しておけ」
上条「すまん、土御門恩に着る」
土御門「別に、これも仕事の内ぜよ、それにこっちの上やんはこっちで面倒みることになってるからな」
上条「そういやこっちの俺は―――」
ピンポーン
上条「お、お客さんか悪いな邪魔してそろそろ帰るよ」
土御門「ああ、また連絡する」
上条「それじゃあな」ガチャ
「あれー、上条当麻ーきてたのかー」
上条「……土御門君、こちらのお姉さまは一体どちら様で?」
土御門「土御門舞花、俺の 姉 だ」
舞花「なんだよ上条当麻ー忘れたのかー?」
上条「……結局土御門はこういう風に落ち着くのか」
土御門「舞花、あまり上やんにからんでやるな、彼は疲れてるんだにゃー」
舞花「お、それは悪いことしたなー、じゃぁな上条当麻ー」バタン
サーテ、メイドサマガモトハルノスキナモノツクッテヤルゾー
イイカラ、トットトクエルモノツクッテクレニャー
上条「……」
上条「お、俺だってインデックスのご飯があるもんね!」
上条「べ、別にお姉さん属性をもった舞花のことが羨ましいとか思ってないんだからね!」
上条「……帰ろ」
舞花じゃなくて舞夏だぞ間違ってる
ここまで
誰か家訓まとめつくらないかなーチラッ 番号かぶったりしたらダメだよなーチラッ
>>59
サーセン
上条家家訓545ヶ条(暫定)より一部抜粋
家訓その1 『上条家の敷居を跨ぐものは何人たりとも上条当麻の上に非ず』
家訓その8 『重大な発表には過剰な反応で以って返せ』 ※正式名称不明
家訓その9 『誰にでも平等、救いの手を差し伸べる聖者の如き心をもった生きる神の―――』 ※以下不明
家訓その10 『防御すること、すなわち生存の術と知れ』
家訓その11 『家主が食べ終わるまで食事をしない』
家訓その12 『家主が食べ終わるまでは見守ること』
家訓その20 『主のいう事は限りなく真実』
家訓その21 『室内の物に許可なく触れることを禁ず』
家訓その33 『傍にいるものが常に傍にいると思うな』
家訓その48 『咳払いには正座せよ』
家訓その55 『正直に生きることは善』
家訓その88 『えーには敬礼せよ』
家訓その96 『あのなには気を付けせよ』
家訓その143 『帰還報告は聞くものを安心させる』
家訓その234 『猫より犬派』
家訓その357 『テレビのリモコンは常に机の上に置くべし』
家訓その511 『7時までには帰宅せよ』
>>77
すごく感謝
今日中には投下すーる
上条「いただきます」
禁書「どうぞなんだよ!」
上条「モグモグ……家訓11と12はなしでいいんだぞ?」
禁書「大丈夫かも! 見てるのも好きだから!」
上条「(食に対して謙虚なインデックスとは……この先一生見れないな)」モグモグ
禁書「それで、もとはるになにか教えてもらったの?」
上条「いーや、土御門も俺の能力を見るのは初めてだし、まだなにが起こったかも分からんってさ」
上条「また何か分かったら連絡してくれるそうだ」
禁書「そうなんだ……はやく戻れたらいいね」
上条「そうだな、こっちの俺もどこいったか分からねえし」
禁書「あ、ちが、違うんだよ! 別にあっちのとうまに早くかえってほしいとかじゃなくて!」
上条「分かってるよ、俺としても元の世界に戻ることを望んでるしな」
禁書「うん……ところで、こっちのとうまはあっちの世界に行ってるのかな?」
上条「どうだろうな、入れ替わってるってことならそうなるけど……」
上条「こっちの俺の不幸度合いによっちゃあ……」
禁書「……今更になって心配になってきたかも……ハッ!!」
禁書「家訓34『いかなるときでも主の身を案じ、祈りを捧げよ』かも!」
上条「祈りて」
上条「さて、洗い物も終わったし……」
禁書「とうま、明日の学校はどうするの?」
上条「学校……うーん、あまりよそ者の俺が行くべきではないと思うんだけど……」
上条「こっちの俺は俺みたいに出席日数が危ういと予想する」
禁書「……とうま、行ける日はちゃんと学校行ってるかも……行ける日は」
上条「行ける日は、ね 了解、明日は学校行くことにするよ」
禁書「お願いします、かも」
上条「はは、まるでこっちの俺のお母さんみたいだな」
禁書「こっちのとうまは危なっかしいから……」
上条「じゃあ、そろそろ寝るか」
禁書「そうだね、おやすみなさいとうま」
上条「おう、おやすみ」
禁書「……」スタスタ
上条「……」スタスタ
上条・禁書「「なんで風呂場に向かってる(んだ)の!?」」
上条「いや、上条さんは風呂場が寝床でして―――」
禁書「私もそ―――ハッ!! 家訓78『常に3歩後ろに付くべし』に背いているかも!」アワワ!
上条「なんで家訓がインデックスのみを対象としたものになってるんだよ!?」
一度幸福殺しの上条さんブン殴りにいきたいわ
上条「あーインデックス?」
禁書「なに、とうま」
上条「上条さんはむこうの世界では風呂場が寝床なんです」
禁書「それはなんで?」
上条「むこうのあなたがベッドで寝てるからです」
禁書「家訓43『ベッドの使用は家主のみに限られる』に反しているかも!」
上条「ケチくせぇな、でもあっちの世界は家訓がないからさ」
上条「こっちの俺がどう考えてるかは知らないけど、俺は女の子を風呂場に寝かすことはできねぇよ」
禁書「……でも」
上条「気にすんなって、上条さん結構風呂場での眠りはなれてるんですよ」スタスタ
禁書「あっ! だめっ!!」
上条「え?」ガチャ
上条「インデックスの……その、服やら…………下着やらが」
禁書「こ、ここは半分私の部屋としてもつ、使ってる……かも」カァァ
上条「ごめん!! インデックス!!」バタン
禁書「べ、別に大丈夫かも! わ、私が注意しなかったからいけないんだし……」
上条「うぅ……いつもなら噛みついてくる分罪悪感が薄れるのに……こっちは胸が苦しい」
禁書「か、家訓51『同居者の荷物は寝室にまとめておくこと』だから……」
上条「じゃ、じゃ風呂はいる時とかはどうしてるんだ?」
禁書「防水の袋に全部入れて洗面所に置いておくんだよ」
上条「それは絶対おかしい!! いろいろと非人道的だ!!」
禁書「で、でもあっちのとうまも風呂場でねてるんでしょ?」
上条「うぐっ……だ、だけど俺は男だから」
禁書「男女差別はよくないかも」
上条「こ、これは差別じゃなくて……って、でも荷物をまとめるってのは風呂場では無理じゃないか?」
禁書「あ……それは……」
禁書「こ、こっちのとうまが……その……私の下着を見ちゃって」
禁書「鼻血だして倒れた時にできた家訓だから……見せないように」
上条「ウブ条かよ」
禁書「わ、私もあんまり見られたくはないからこれでいいんだよ」
上条「……ごめんなさい、インデックス」
禁書「あ、や、べ別にさっきのことを掘り返してるわけじゃ―――あわわ」
上条「……でも今日はベッドで寝てくれインデックス」
上条「荷物とか、袋にまとめれるんならまとめてリビングにでも置いてたらいい」
禁書「……でも」
上条「でも?」
禁書「…………その」
禁書「その……布団に……わ、私の匂いとかついてたらは、恥ずかしい、かも」カァァ
上条「(うぐっ! 恥じらうインデックスなんてめったに見ない分破壊力が桁違いだ……)」
上条「そ、そうか……なら俺はと、トイレででも寝るから心配するな」
禁書「そ、それはさすがに許容できないかも! それだったらやっぱり私が風呂場で……」
上条「いーや、それは上条さんが許容できません」
禁書「だ、だったらとうまは風呂場で……寝てくれていい、かも」
上条「ぐっ……そ、それはインデックスさんが許容できません!」
禁書「じゃあ私たちはどこで寝ればいいのかな?」
上条「最悪、一徹ぐらいなら上条さん耐えれるから―――」
禁書「明日元の世界に帰れるとは限らないかも」
上条「そうでした……」
禁書「……」
上条「ならどうすれば……」ウーン
禁書「二人共ベッドで寝ればいいかも」
上条「なっ、なんだってーーーーー!!!!!」
禁書「なら二人共安眠できるかも」
上条「い、いや確かにベッドで寝ると安眠できるかもですが、それと別に安眠できない理由が―――」
上条「ってインデックス、俺と一緒に寝る方が風呂場で寝られるより恥ずかしくないか!?」
禁書「なんで?」
上条「なんでって……」
禁書「一緒に寝ることは別に恥ずかしくないかも、とうまの寝顔は毎日見てたし」
上条「そういうことじゃなくてですね……」
禁書「家訓97『安眠することは最大の喜び』かも」
上条「同意するけど家訓としちゃおかしすぎる……あぁぁあ」
禁書「とうま?」
上条「…………」
上条「悪い! インデックスなら俺は先にベッドで寝る!」
禁書「分かったかも」
上条「~~~! お、俺が寝たと思ったら入ってきてくれていいから!! 寝てからな!」
禁書「分かったかも」
上条「そ、それじゃあ」
禁書「うん、おやすみとうま」
上条「お、おやすみ」
上条「(まさかこんなことになるとは……俺は寝る俺は寝る俺は寝れる)」ギンギン
禁書「ねぇ~むれぇ~♪ ねぇ~むれぇ~♪」
上条「ちょっとまて」ガバッ
禁書「家訓96『家主が眠る際子守唄を歌う事』」
上条「バ上条、この子守唄の感想として家訓97作りやがったな!」
チュンチュン
上条「……眠れないと思ってた時が僕にもありました」
上条「すっごい爆睡した、インデックスの子守唄パネェ」
上条「つか、インデックス?」
禁書「あ、おはようとうま!」
上条「おはよう、朝早いんだな」
禁書「お弁当つくらなくちゃいけないからね、昨日はとうまが起きる時間早かったかも」
上条「あ、悪いな……てなんか許可得ないと触っちゃダメな家訓なかったっけ? あ、今は全然いいけど」
上条「こっちの俺がこんな時間に起きてるなんて思わないんだけど」
禁書「あー……とうま家訓のことは大体把握してるけど」
上条「やるじゃん」
禁書「とうまが起きてる時に朝ごはんやお弁当を作らないから……そのつまり」
上条「バレなきゃOKってことか」
禁書「わ、悪いとは思ってるんだよ! で、でもとうまが起きる時間までまってたら弁当も朝ごはんも作れないかも……」
上条「いや全然いいんだ、むしろ気が利きすぎてるよ、弁当ありがとうな」
禁書「いいかも、毎日のことだからね!」
上条「毎日愛妻弁当か……羨ましい」
上条「さて、それじゃ行ってくる」
禁書「いってらっしゃいなんだよ!」
上条「……お?」スタスタ
禁書「?」スタスタ
上条「なんだ? 玄関までお見送りの家訓でもあるのか?」
禁書「ううん、これは家訓じゃなくて私が勝手にしてるだけかも」
上条「へー……愛されてますねこっちの上条当麻は」
禁書「……えへへ」ニヨニヨ
上条「それじゃ、いってくる」
禁書「いってらっしゃい、とうま!」
上条「いいなーこっちの俺……毎朝あんな気持ちのこもったお見送りされて」
上条「あれなら俺も学校にやる気MAXでいけるのになー」
土御門「朝から愚痴か上やん」
上条「お、土御門おはよう」
土御門「おはようだにゃー」
上条「毎日こっちの俺と学校行ってんのか?」
土御門「まさか、今の上やんだからだぜい」
上条「え……まさかコッチの人」
土御門「はり飛ばすぜい、仕事のことと……まぁこっちの上やんよりかは話せそうってだけだからだにゃー」
上条「こっちの俺ってどんだけなんだよ……」
土御門「分かってると思うが学校の奴らに容易に別世界のことを話すなよ」
上条「え? なんで? 事情分かってもらった方がよくね?」
土御門「馬鹿か」
上条「ストレートにくるなぁ」
土御門「事情を話すという事は問題に巻き込むという事だ」
土御門「つまり問題に関するリスクが話した奴らに分散させてるってことだ」
上条「……そっか、ならインデックスや土御門にも……」
土御門「俺やインデックスに話したのは仕方ない」
土御門「っつてもこっちの俺がむこうの俺みたく陰陽師や魔術について知る人間ではないかもしれなかったがな」
上条「そうだよな……向こうの世界とは全く別になってることもあるかもしれない」
上条「インデックスや土御門や神裂達が魔術について知ってたことですら偶然だもんな」
土御門「何? 神裂に会ったのか?」
上条「ああ、って、あ 神裂とステイルにも事情を話しちまった……」
土御門「馬鹿か」
上条「ひどい」
土御門「ったく、あいつらが偶々魔術を知っていたからいいものを……」
土御門「いいか、上やん元の世界の人物とこっちの人物が同じなんて考えはするな」
土御門「お前の言葉一つで知らない間にとんでもないリスクを背負うことになるかもしれないんだぞ」
上条「わ、わかった」
土御門「とにかく、学校でもボロは出さないこった」
>>86
やりすぎ感はあるが本来居候ならこれぐらいの家事と労働はすべき
ちゃんと金を入れるとかなら別だがただの穀潰しを好き放題させてる上条さんよりはクズ条さんの方が正しい行いをしていると思うぞ
上条「そういや、土御門はレベル5なのにウチと一緒の高校なのか?」
土御門「ああ、俺は学校とは別に研究所をいくつか用意してもらっているからな」
土御門「というより、この世界は能力によって学校わけされているということはあまりない」
上条「そうなのか?」
土御門「ああ、そっちの世界がどのくらい能力によってきめられているのかは知らないが」
土御門「常盤台みたいな入学制限があるとはいえ、高位能力者が普通の一般校に入学している場合だって多い」
上条「へー結構生徒の希望を優先してくれるんだな」
土御門「まぁな、どの学校にも高位能力者は一定数いると思っていい」
上条「俺らの高校にも何人かいるのか?」
土御門「ああ、俺の他にレベル5がもう一人、レベル4も何十人かはいる」
上条「ただの一般校にそんなにねぇ……俺のいた世界とは大違いだ」
土御門「ところでこっちの上やんの性格というかイメージは聞いたか?」
上条「そういや詳しくは……友達いなくて足クサいぐらい」
土御門「なんだそれ……軽く説明してやるから覚え―――!!」
土御門「魔術師か!! 上やん! 悪いが学校はふけるぜい!」ダッ
上条「なんてタイミングで! これがご都合主義なのか!」
上条「クソ……これじゃ俺が別人だという話で軽く盛り上がっちまう……」
上条「……頑張ってばれないようにしよう」ウン
>>95
>>上条「なんで家訓がインデックスのみを対象としたものになってるんだよ!?」
の発言を見て「ウブ上さんインデックスさんを縛り過ぎだろォ!」…とつい思い、勢いのみでレスしてしまった
すまぬ orz
上条「ついた」
上条「とくに不幸なことはなくついた」
上条「これから特大の不幸が襲い掛かるとも知らずに……ッ!! なんて馬鹿なこと言ってる場合じゃない」
上条「昨日の晩学校と同じくクラスと座席は土御門に聞いていたからな、描写はないけど」
上条「思えばその時性格のイメージについて聞いとけばよかったなぁ……」
上条「さて入るか……南無三!!」ガラッ
「ん、あはよう上やん」
上条「お、おはようあ、青ピ」
青ピ「今日は遅刻ギリギリとかやないんやね感心感心」
上条「(……あまりこっちの青ピとは変わらないのか?)」
青ピ「そうや、今朝登校中珍しくバスで来てる小萌先生と一緒になってなぁ」
上条「(おっ、小萌先生の話題まで出してくるとはいよいよこっちの青ピと似て―――)」
青ピ「先生の専攻の発火能力について分かりやすくまとめた論文の紹介してもらえてん」
上条「んん!?」
青ピ「いやぁー話聞いてるだけでもわかりやすかったでー、長点上機学園の生徒が書いたっちゅうんやけど―――」
上条「ま、まてまて青ピ! お前―――!」
青ピ「ん? どないしたん?」
上条「!―――い、いやなんでもない」
青ピ「そう? でな、その論文によるとそもそも発火能力の構成原理っちゅうのは―――」
上条「(ビビった……青ピから小萌先生の話がでたと思ったら発火能力の話になるなんて……)」
上条「(土御門も青ピもこの世界じゃ真面目に賢くなっちゃって……デルタフォースは解散かな)」ホロリ
上条「……」
青ピ「それにしても……珍しいね上やん」
上条「へ? 何が?」
青ピ「黙って僕の話を聞いてるなんて……」
上条「(しまった! 自然といつものノリで青ピと会話しちまってた!)」
上条「(この世界じゃどうせ捻くれた対応でもしてクラスで浮いてるんじゃ―――)」
青ピ「いつもやったら話半分に寝てるか論文に反論的な考察でもしてくるのになぁ」
上条「(半分せいかーい!!! でも実はこっちの上条さん頭いいフラグたっちまったぁああああ!!)」
青ピ「なんか今日の上やんは話も真面目に聞いてくれるし聞き上手な感じやね」
上条「(クソ……正体がばれるありがちな展開になってきちまった……ここは……)」
上条「いや、たまには人の話に耳を傾けんのも悪くねぇと思ってさ」
上条「(なんか一方通行が言いそうな言葉だな)」
青ピ「せやねせやねー! ええことやでそれは!」
「何? 今日上条話通じちゃう系? うける」
青ピ「むっ、吹寄ちゃん! またそんな格好してからに!」
上条「……吹寄?」
吹寄「うっわ、まじ上条の方から話してくるとか予想外、うけるわ」
上条「(何このギャルギャルしい方、外見は吹寄なのに話し方とか服の着方とか化粧とか……)」
青ピ「スカート短すぎんで! それにその制服の着方もおかしいで!」
上条「(しかも青ピが女に反応しない……何だこの空間)」
吹寄「いやいい加減しつこいし、委員長だかなんだか知らんけどうざいし」
青ピ「そうや、僕は委員長としてこのクラスをまとめる義務があるんや!!」
上条「(まるで真逆ッ……!! 圧倒的日常との乖離ッ……!!!)」グニャァア
吹寄「あっそ、まがんばって、てか上条」
上条「な、なんだ吹寄」
吹寄「『な、なんだ吹寄』とか、まじ動揺してんだけど、うける」
青ピ「上やんが吹寄せちゃんと会話してる!?」
上条「(そんな驚かれること!? 普段どんななの俺!?)」
吹寄「何? なんで急にそんななったわけ?」
上条「いや、なんというか……」
吹寄「『いや、なんというか……』……うける」
上条「(何言ってもうけてるじゃん……)」
吹寄「ふぅん、へぇー……」ジロジロ
青ピ「ふむ……」ジロジロ
上条「……あの」
青ピ・吹寄「「目が死んでない」」
上条「はい?」
青ピ「いや、いつもよりやな吹寄ちゃん」
吹寄「いつもより目が生きてるとかなにその表現、うける」
青ピ「そうそう、若干は死んでるんや」
上条「若干死んでるって……」
青ピ「吹寄ちゃんよぉ気付いたなー」
吹寄「あんたこそ、何ホモ? うける」
上条「断じて違う」
吹寄「断じてて、うける」
青ピ「なんやの、実は二人は仲良かったりするんかいなー、やいちゃうで僕」
吹寄「は? ないない、てかその発想にうける」
「いや。あんた上条君と会話できてうれしいの見え見えだし。ださ」
ギャル子で再生される
上条「(この声は……)」
青ピ「こらっ! 姫神ちゃん! 喧嘩腰に話したあかんていっつも言うてるやん!」
吹寄「は? 根暗女が何言ってんの? うける」
姫神「上条君と会話できてうれしがってる高デビッチに言われたくないし。」
上条「(口が悪い姫神、心なしか存在感が際立って見えるぞ! てか仲悪っこの二人)」
吹寄「大体ウチらが会話してる中に入ってくること自体きもいんだけど」
姫神「あんたもそこの二人が話してる中に入っていったくせに何言ってんの。うける」
吹寄「は?」
姫神「図星付かれては?しか言えないとか語彙力の乏しさに笑みしかでない。」フフッ
姫神「てか素直に上条君と話せて嬉しかったって言えばいいじゃん。ほら得意のSNSにでも書けば?」
吹寄「別にうれしいなんていってないし、妄想とかうける」
姫神「毎日毎日無視されても上条君に話に言ってた癖に何言ってんのこのビッチ」
姫神「学級委員としてクラスの団結を図っている青ピ君と違ってあんたはなんのために上条くんと話てたのかな?」
吹寄「それh」
姫神「てか目の違いにわかるとかどんだけ上条君の事みてんすか。あなたしか見れない状態ですか」
吹寄「いや、d」
姫神「あれ? もしかして周囲への上条君は私のものアピールですか?。彼女でもないのい彼女面とか。」
吹寄「ちょt」
姫神「で。大好きな上条君への告白はいつなんですか?吹寄さん(笑)」
吹寄「はァー!?!?だから別にすすす、好きとかじゃないとか言ってないし!!!//////」ダッ
姫神「ふっ。逃げたか。ツンデレ力たったの5か……ごみめ。」フッ
青ピ「あーこの二人はもう……」
上条「(怖ぇ)」
上条「(ん……吹寄?)」
姫神「他愛もない。」スタスタ
上条「(……姫神はこっちの俺とはあんまり仲良くないのか? 席に戻っちまった)」
青ピ「また吹寄ちゃんはトイレかいな、まぁ根は真面目やから授業にはいつも戻ってくるのになぁ」
上条「(……ふーん)」
青ピ「そういや土御門君はまだ来てへんな」
上条「あー……土御門なら、朝あって今日は休むことを伝えてくれって」
青ピ「なんや、朝あったのに休むんかいな、用事かな?」
上条「さ、さあ」
青ピ「ちょくちょくこういうことあるからねぇ、彼は」
青ピ「他来てへんのは……」
上条「(てか他のクラスのやつらは向こうと一緒なの―――)」
「っぶねェ!! 遅刻かと思った」
上条「」
青ピ「今日もギリギリかいな」
一方通行「いやァ……おはよう上条君、青ピ」
上条「ぇぇえぇえええええぇええええええええぇえええええええええええええええ!!!!」
青ピ「えぇえええええええ何その声そんな声だせるん自分!!!!」
一方通行「ェェェええええええええええェェえええええええええええ? 理不尽に驚かれた?」
ここまで
ノリで書いてるのは間違いない
完走目指してるもの間違いない
>>103
なんすかこの子かわいい
乙!
最後の3人面白いなwww
そしてギャル子似(と言われてる)ギャル吹寄可愛い
横にされたんじゃなく
縦に真っ二つにされて死んだフレンダ
>>115
死因を反転させてどうする
投下ー
上条「あ、ああ、一方通行!」
一方通行「ン? どォしたァ?」
青ピ「ははは、やっぱ唯一の親友といってもいい一方通行には特大のリアクションやなぁ」
上条「(説明ご苦労様!! 親友?! 俺と一方通行が!? てか一方通行が俺と同じ学校の同じクラスぅ!?)」
一方通行「し、親友なンて声に出したら恥ずかしだろォ」アセアセ
上条「(なんすかこれ、どんだけ丸くなってんの一方通行さん)」
上条「……悪い一方通行、お前ってレベルいくつになったんだっけ?」
一方通行「え? 知ってるだろ、俺は今回もまたレベル0だったってことをさァ」
上条「(バッド! 予想はしてたが……)」
上条「そっか、なら能力みせてくれ」ニコッ
一方通行「全然文脈が繋がってないンですけどォ!?」
青ピ「しかも上やんが笑ってる!?!?」
上条「(ぁぁああああここは笑うことすら驚かれんのか! 窮屈な生活だなバ上条!)」
一方通行「ま、まァ別にいいけど」スッ
上条「(それでも見せてくれる一方通行なのである、紙とペン?)」
一方通行「ン、じゃァいつでもいいよ」
上条「? おう」
一方通行「……」
上条「……」
一方通行「……まだ?」
上条「(何がだぁああああああああああああああああ!!!)」
上条「あー、えー、ゴホン、青ピ今日はまかせるわ」
青ピ「いや毎日やってることではないやん」
上条「グッ……」
青ピ「まぁええか」
上条「(ナイス)」
青ピ「一方通行んないくでぇ」
一方通行「あァ」
上条「(てかさっき遅刻ギリギリだったのにこんなことやる時間あ―――)」
青ピ「563×204! 856+765! 444×253!!」
一方通行「114852! 1621! 112332!」カキカキ
上条「(えー!!地味!!すごいけど地味!!てか計算しないなら紙に書く意味ねぇ!! ていうかこれ一方通行の地力じゃね!?)」
青ピ「234×781!! 108×142!! 132+543!!」
一方通行「18274!! 15336! 675!!」カキカキ
上条「(すごいけど……すごいけどさ、あとたまに入る足し算はなんなんだ)」
青ピ「……全問正解、さすがやね一方通行」
一方通行「ン まァこンなモンじゃ確かにレベル0だよなァ」
上条「いやいや、俺のげんそ―――ゴホンこうふ―――エフンの、能力に比べりゃ全然たいしたもんだよ」
青ピ「上やんが人を素直に誉めて励ますなんて……」
上条「(基本なにしても驚かれるから多分なにもしないのが一番なんだろうなぁ……)」ホロリ
一方通行「そ、そォだなやっぱ努力してコツコツやることが大事だよなァ!」
青ピ「そやで一方通行ファイトやで! な、上やん」
上条「あ、ああそうだな」
上条「(ダメだ、こっちの一方通行とのギャップがすごい……)」
青ピ「おっと、こんなことしてたらもうええ時間や」
上条「(一方通行が来た時点でry)」
青ピ「遅刻未満者が続々とつづくでぇ」
上条「(クラスのやつがくるのか知らないやつが来るのか……)」ドキドキ
「あぁ~さっむ、誰か温めてくれるおじ様とかいないかしら」ブルブル
青ピ「結標ちゃん、おはようさん、もうちょっとはよこような」
結標「おはよ、そうね出勤中のおじ様たちに惑わされないようにするわ、あーさむ」ブルブル
上条「(見たことある人だけど……こんな人じゃなかった、はず)」
「しまった! この俺としたことが遅刻しかけるだとっ!!」
青ピ「あー浜ちゃん今日はえらい遅かったやん」
浜面「ああ、霧ヶ丘女学院の講演のレポートを纏めてたらちょっと遅くなっちまって」
上条「(なんだこのメガネ面、上条さんはこんな真面目な人しらんですよ)」
青ピ「あーあれかいな磯塩先生の」
浜面「そーそ、いやあ全く俺の考えとは違ってよ―――」
上条「(……もっとアホな話しませうよ)」シクシク
「あぁーピンク色の宇宙人を探していたら学校に遅刻しそうになってしまった……」
青ピ「非科学的な言い訳はあかんで滝壺ちゃん」
滝壺「いいじゃん電波キャラ、私一人が真面目でも他がダメなんだから私もダメに―――」
上条「(浜面の彼女か……この世界ではどうなんだろう)」
「おはようございますのっ! 早朝パトロールで少し遅れかけてしまいましたの!」
青ピ「おー白井ちゃん、それはごくろーさまやね」
黒子「青ピさんもごきげんよう、そして……お兄様ぁ!!」ヒュン
上条「んなっ!?」
黒子「黒子は学校に参りましたの! お兄様に会うために! えらいですの?黒子えらいですの!?」ダキッ
上条「(まるで真逆……ッ!! 俺を慕う白井圧倒的破壊力……ッ!!)」グニャァア
青ピ「はいはい、白井ちゃん自分の席ついてついて」
黒子「あぁ……お兄様ぁまた5分後にでも!」
上条「すぐじゃねえか」
上条「(白井が高校生とはな……こりゃまだまだ知り合いが出てくるかもしれねえな)」
おわり
あとのクラスメイトをどうするか決めあぐねているから夜までに考える
まさかの黒子ちゃんクラスメイト
てか同級生でお兄様は…
クズ条さん留年してたのか...
いつぞやの反転ハルヒシリーズを思い出す
黒井白子ちゃん頑張って飛び級したんじゃねーの
投下するでぇ
>>130
あのSS大好き
「あっぶなーい!! 結局、遅刻寸前って訳よ!」
「ふ、フレンダちゃんが一寸遅刻したからですよ!」
「にゃーん? てか今日ってがっこあったの?」
青ピ「フレンダちゃん、絹旗ちゃん、麦野さんほんまにギリギリやで」
フレンダ「結局、足には自信なくてギリギリになったわけよ!」
絹旗「しゃ、鮭の選別を一寸やってるからですよ!」
麦野「いっつも思うけどなんで私だけさんづけにゃーん?」
青ピ「おば……麦野さんには大人の魅力があるからやでぇ」
麦野「そうかにゃーん? ふふーん♪」
上条「(この人らは……確か第四位とそのお友達?)」
上条「(てかいつになったらチャイム―――)」
「おーっす、今日も高校生のお姉さんにかわいがってもらいに来ました!」ハァハァ
上条「み、御坂ッ!?」
御坂「あぁん? 朝から珍しく昨日に引き続き話しかけてきたと思ったらなにそのリアクション」
黒子「昨日!? お兄様! 昨日御坂さんとなにかお話しまして!?」ヒュン
御坂「くぅろこぉ~♪ お願いだからなでなでさせてぇー!」バッ
黒子「ええい! 百合姫には用はありませんでしてよ」ヒュン
御坂「待ってよくぅろこぉ~! あ、結標さん抱きしめてもらっていいですか!?」
結標「嫌よ、私はダンディーなおじ様しか興味ないもの、あーさむ」
御坂「あ、絹旗ちゃんおっすおっす、頭モフモフしていい?」
絹旗「美琴ちゃん聞くまでもなく一寸却下です」
上条「あいつもこの学校なのか……なんてカオスだ……」
青ピ「常盤台第三班はやっぱ騒がしいねぇ」
上条「(……説明係の青ピがなんか不穏なワードを出してきた、伏線か?)」
上条「あーゴホン、青ピ?」
青ピ「ん? どないしたん上やん?」
上条「えーと……常盤台三班の概要についてお、お前はどう思う?」
青ピ「概要? ああ、『常盤台中学見兼学システム』についてかいな?」
上条「あ、ああ」
青ピ「せやね、僕的には『常盤台中学在籍の三年間』に『自らが進学を希望する学校』に『見学』と『高校のカリキュラムの先行学習』
という前衛的な学習システムは最先端を走る常盤台らしくええと思うね。『週2日』を『三年間』続けるっちゅうのは半分高校生
生活を体験してるっちゅうことやからね『常盤台三班の御坂ちゃん、白井ちゃん、フレンダちゃん、絹旗ちゃん、食蜂ちゃん』は
この学校を志望してきたわけやけど、『1年単位で見兼学する学校を変えることができる』っちゅうのも三年間という強制性を
和らげてる感じがするねぇ。その『常盤台OGの麦野さんと滝壺ちゃん』も結局常盤台の三年間ここに通っとった言うし
やっぱり志望する学校の校風や雰囲気を中学校の内から体験できるっちゅうんはええと思うなぁ。
『常盤台の授業レベルの高さがあってこそ』できることやもんねぇ。うちの学校は常盤台に
『推薦見兼学枠』を何個か提供してるさかいこういう常盤台独特のシステムを体験できてるんやから儲けモンやねぇ」
上条「(※フィクションです 青ピ説明ご苦労様、無茶ありすぎだろと思ったのは俺だけじゃないはず)」
青ピ「こういうことが実現できるんも学園都市ならではなんやろなぁ」
上条「(だそうです、そういうことなんです)」
青ピ「ん、これで休んでる土御門君以外は……まぁおるな」
上条「(まぁ、て 後付しやす―――)」
「はい、おはよーなのです 野郎共も子猫ちゃんたちも席ついてーです」
青ピ「おはようございます、小萌せんせ、さっきぶりです」
小萌「はい、おはようございます青ピちゃん、さっきぶりですね」
上条「………………」
小萌「おはようございます、上条ちゃん」
上条「……おはようございます」
小萌「うん、今日も低テンションですねー、テンション上げていきましょうねー」
青ピ「せんせ、これでもさっきまではいつもよりもテンション高めの上やんやったんです」
小萌「ほぇ? そうだったんですか? それは先生も見てみたかったですね」
上条「…………」
上条「(合 法 シ ョ タ に な っ て る)」
青ピ「起立! 礼!」
オハヨウゴザイマース
小萌「おはようございまーす! 今日も張り切ってホームルームはじめちゃいますよ!」
小萌「ふむふむ……今日は常盤台三班の登校日でしたねー」
小萌「常盤台三班の子猫ちゃん達も全員いやがりますかー!」
フレンダ「はーい!」
絹旗「はぁーい」
黒子「はーいですの」
食蜂「は、はぁい」
御坂「フハ、はーい!!」
麦野「はーいにゃーん!」
小萌「よろしい、あと麦野ちゃんはもうここの生徒であって常盤台中学生じゃないのですよ」
麦野「あ、忘れてたにゃーん」
小萌「あと吹寄ちゃーん、目腫らしてなにかあったです?」
吹寄「は、は? 何もないし うける」
姫神「その答えがうける。」
小萌「またその二人ですかー、あんまり先生と青ピちゃんを困らしたらだめですよー」
浜面「せんせぇー!! 霧ヶ丘女学院のレポート書いてきたんで見てもらえますか!?」ガタッ
小萌「もちろんです、でも今はホームルーム中ですのであとでもってきてくださいねー?」
浜面「よろこんでー!」
一方通行「浜面君頭いいけど馬鹿なンだよなァ……」
結標「先生、暖房つけてもらっていいですか?」
小萌「ごめんなさい結標ちゃん、さすがに今の時期に暖房はちょっと無理があります」
結標「もう、そんな『もし私がショタコンだったら襲っちゃうこと間違いなし』みたいな顔したら何も言えないじゃない」
滝壺「妙にリアリティあるね」
フレンダ「なんでだろうね」
ナイスバディの小萌先生じゃなかったか…
小萌「削板ちゃーん!」
削板「は、はーい……」ゴホゴホ
小萌「あらら、まだ風邪です?」
削板「す、すみません根性不足で……ゴホゴホ」
上条「(軍覇もいたんだ……根性ない感じの)」
小萌「垣根ちゃーん!」
垣根「うぃーす」
ガリベンホストー!!
垣根「おぉら心理定規!! テメェが言ってることはバレてんだぞ!」
心理定規「あららばれてた、こころんうっかり☆」テヘッ
御坂「はい! こころんさん、胸揉ませて!!」ハイ!!
心理定規「えーやだ☆」
御坂「じゃあ滝壺先輩!!」
滝壺「妥協されたみたいだから嫌」
御坂「そんなことないっす! 自分マジ滝壺さんのこと尊敬してっすから!!」
滝壺「うさんくさい」
御坂「先っちょだけ! お願いします!!」
滝壺「なんの先っちょなの!?」
上条「(……こんな御坂見たくない、お前は本来尊敬される側のはずだろ……)」
滝壺「はまづらー、セクハラしてくるー」
浜面「自分でなんとかしろ、俺は今レポートの見直しで忙しい」ウーン
滝壺「……ばか」
御坂「うっひょー!! みせつけてくれるでおま! これは青春ポイント高高高よ!」クワッ
上条「(もうやめてくれ御坂、あっちの白井が見たら泣くぞ)」シクシク
>>142
すまん こっちでやってしまった
小萌「はい、大体みんな出席ですね、オッケーです」
小萌「それじゃ今日のホームルームは……」
麦野「修学旅行の班決めかにゃーん?」
小萌「ウチは修学旅行はないのです、というより学校行事としてある学校の方が少ないのです」
削板「保健室利用度調査?」ゴホッホ
小萌「それはクラス単位でやることじゃないのです、削板ちゃん保健室いきます?」
絹旗「も、もしかして一寸大ヒット映画鑑賞ですか!?」パァア
小萌「もしかしないのです、一寸大ヒットて何です?ていうか何を根拠にそう思ったのです?」
黒子「ずばり、私とお兄様の関係についての考察ですの!!」バン
小萌「クラスメイトじゃだめです?」
垣根「やれやれ、そんじゃドンペリパーティでもすっか?」ハーヤレヤレ
小萌「みなさん未成年です、垣根ちゃんあとで詳しくバイトの話聞かせてもらうです」
フレンダ「はいはーい! 結局、自分の体のどこに自信あるか発表会って訳よ! 私は足以外!」
小萌「それは休み時間にガールズトークでもしててください」
一方通行「100マス計算でもやりますかァ? レベル5にリベンジしたいンでェ」
小萌「その意欲やよし、でも今は抑えてくださいね」
海原「垣×一とかどうでしょう?」
小萌「個人の趣味にとやかくいう権利はないのですが、いまは黙っててください」
浜面「せんせぇー!! レポート持って行っていいですか!?」ガタッ
小萌「まだです」
御坂「せんせぇー!! おにゃのことイチャイチャしていいですか!?」ガタッ ハァハァ
小萌「ダメです」
滝壺「あーグラウンドの緑色の宇宙人が襲ってくるー」
小萌「それはグラウンドの端で庭いじりしている理事長です」
上条「(す、すげぇ……見事に話が進まねぇ……なんて濃い面子……)」
上条「(こっちの小萌先生は話折られても泣かないメンタルもちだから終わりが見えねぇ……ッ!!)」
上条「(結局ホームルームの連絡は避難訓練の説明だった)」
上条「(それ一つするためにどれだけ時間費やしてるんだこのクラス……)」
上条「(さて、いつも通りの授業になるのか……)」
フレンダ「ま、my penis big……ってもう乙女になに読ませるのよ!」テレテレ
一方通行「それはmy pen is って言うかあなた外国の方ですよねェ?」
削板「こ、こん、conjoi……根性!」フラッ!!
青ピ「あーもう体弱いのに大声出すから」
垣根「えーなになに『私は羽が欲しい、そう飛びっきりメルヘンな羽が』?」
浜面「とりあえずめちゃくちゃだし『ヘインズ』を羽と訳すのはやめろ」
絹旗「えー『シュレディンガーの猫』とは……ってなんかこれってB級映画のタイトルっぽくて嫌ですね」
結標「そうかしら? シュレディンガーなんていかにも立派な口髭揃えたおじ様が目に浮かぶもんだけど」
御坂「いーやいや、シュレディンガーから連想されるのは男装女子一択よ!!」
吹寄「いやないし、うける」
麦野「しゅれでぃんがー……あれだにゃーん、えーと、ほら、あれにゃーん!」
心理定規「分かるよぉ☆ あれでしょあれあれ、よく道に落ちてる☆ こころん知ってる」
海原「シュレ×猫ですか……なるほど」
黒子「つまり瞬間移動に必要な11次元の理解というのは―――」
一方通行「やっべェ……中学生の言ってることが難しすぎてよく分からねェ……」
結標「同じ瞬間移動系の能力者から言わせてもらうと実はあまり深く考えてないわよ」
一方通行「そォなのか?」
結標「そうよ、多少ミスっても壁の中めり込んだりするだけだし」ハハハ
一方通行「トラウマモンだわそンなことあったら……」
黒子「ですから私とお兄様を3次元的に考えるのではなく―――」
食蜂「な、なんの話ぃ?」
御坂「あぁ~話してるくぅろこぉもくぁわいいわねー!」クーッ!!
芳川「はい走る走る! 私は甘くはなくて厳しいわよ! トップは食蜂操祈! 中学生にまけてる場合じゃないわよ!」
食蜂「ハッ……ハッ」タッタッタッ 一位
一方通行「チッ……中学生に負けて、られるかッ!!」 二位
上条「フッ……フッ」 三位
滝壺「あー走るの気持ちいー!」 四位
御坂「(右を見ても左を見ても胸が揺れる揺れる! フヒヒ!!)」 五位
結標「走っても全然温まらないわ、サムイ」 六位
姫神「あれ。なんか影薄くなり始めてない?」七位
垣根「く、っそ……八人抜き見せてやるから止まれテメェら!!」八位
青ピ「は、八人も前におらへんでかっきー」九位
吹寄「……うける」十位
浜面「へぁ、へ、へふぁあ、あへ?」ブービー
削板「ここここ、ケフッ、じょぉ、お? オフッえ?」ゴッホゴッホ 最下位
上条「…………」
上条「(……突っ込みどころは多々あった、何度帰ってインデックスの顔を見たいと思ったことか)」
上条「(しかし、ここで昼飯だ、青ピは委員長会議でいないしこっちの俺は浮いてるっぽいからコソコソと一人で……)」
黒子「おっ兄様ー!! 一緒にランチいたしましょう♪」
御坂「ハァハァくぅろこぉ~、私もご一緒いいかしらぁ!」
食蜂「み、みぃさかさん……あっちで食べようよぉ」
吹寄「……別にそういうわけじゃないし」
垣根「女集まるところに俺は必要だな Yes ホスト」キラッ
心理定規「みさきちいる時はみさきちと食べる☆」
一方通行「そっかァ、今日は大人数になる日かァ」
上条「……」
上条「(不幸だ)」
上条「(友達いない(自称)だなここのバ上条、早くも死に設っ―――)」
ここまで
常盤台側に分けようか迷ったらこんなことになったで
黒子「んまぁーお兄様今日もおいしそうなお弁当ですこと!」
御坂「アンタ! もしかしてまたインちゃんの手作りじゃないでしょうね!?」ガタッ
食蜂「み、みぃさかさん、お、おとなしく座って食べよぉ?」
垣根「俺ぁ中学生に興味はねぇが……食蜂のバストには男のロマンがある」キリッ
食蜂「へっ? な、何急にセクハラ言ってるんですかぁ!//////」
心理定規「ガリベンホスト☆ 女の子口説くのはお店だけにしとくべきだしぃ☆」
一方通行「吹寄さん、ジャンクフードもいいけど偏りすぎはよくねェぞ?」
吹寄「は? 私が料理できないとかまじうける」
一方通行「いやそこまでは言ってねェンすけど……」
黒子「はい、おにーさま! あーん♪」
上条「い、いや俺は……」
御坂・垣根「「あーん♪」」ガタッ
黒子「ええい! あ・な・た・た・ち・は! 自分の弁当でも食べててくださいですのっ!」ガッツン!!
御坂「いったーい、くぅろこぉ~一口だけでいいから咥えさして」
垣根「俺もお前(の)が食べたいんだ」
黒子「この猥褻コンビども!!」
上条「(クソ、騒がしくてメシも食えねぇ……仕方ない)」
上条「あー、みんなもう少し静かに飯食べよう、な?」
御坂「!?!? 誰よアンタ!」ガタッ
黒子「お、お兄様が他人を注意した……?」
吹寄「ハハッ、やっぱ今日変だ、うける」ケラケラ
垣根「おうおう上条、らしくねーじゃねーの! 何事も我関せずののお前がよぉ!」
食蜂「上条さんのここまで大きい声初めて聞いた……」
上条「い、いやあのな、今日は気分的に落ち着いて食いたい気分でさ」
黒子「落ち着いて!? なら黒子の膝枕の上で食べますの!?」パンパン
御坂「食べますの!!」ハァハァ
一方通行「やっぱ今日の上条君は一味違うなァ」
心理定規「別人みたい☆」
上条「ギクッ……オホン、いやまぁ俺は本当はどっちでもいいけどぉ?」
上条「てかむしろ、眠い、あー寝る、すぐ寝る」コテ
御坂「なぁんだコイツかぁ」
黒子「いつものお兄様でしたの」
垣根「お、心理定規その卵焼きくれよ」
心理定規「500円になりまーす☆」
垣根「たけーよ」
御坂「買った!!」ガタッ
心理定規「物価変動~2兆円になりまーす」パクッ
御坂「買っ、あぁぁ卵焼きぃ」ガクッ
一方通行「いやさすがにレベル5でも卵焼きに2兆は無理だろォ……」
上条「(寝るだけでいいの? 寝るだけで俺に対する違和感がなくなるの?)」
上条「(……こいつらチョれーわ)」
フレンダ「今日の鮭弁当みる!? 結局厳選に厳選を重ねた逸品って訳よ!!」
絹旗「コンビニにそこまでの差は一寸ないですよ、それより今一寸大ブームのこのお弁当ですよ!」
滝壺「ミーハーだね、絹旗」
浜面「うーん……つまり猫のキャパシティでは能力実現の―――」ウーン
麦野「浜面ご飯食べないの? サバパンいるにゃーん?」ホレホレ
フレンダ「結局、小萌先生に添削してもらったレポートの見直しに必死こいてるわけよ」
絹旗「真面目ですねぇ浜面さんは、うーんこれは一寸なしですね……はずれ」パクパク
浜面「あっれー? でも磯塩先生は確か―――」ウーン
滝壺「……浜面、あーん」
浜面「んぁー、パクッ、つゅまり、もれがかんがうぇていたのはむぁたう゛ぇつの―――」モグモグ
フレンダ「おぉ♪ 大胆♪」
麦野「あーー! 私のは食べなかったのに滝壺のは食べたにゃーん!! ずるいずるい!!」ガタッ
絹旗「お熱いですねー、てかさすがにサバパンは私も一寸NGですよ」
滝壺「私は……こう、食事の場で勉強するような空気の読めない人が嫌いなだけ」
フレンダ「とか言ってぇ、勉強するの分かってる癖にすーぐ浜面の隣をキープするんだから」
滝壺「あーあー、宇宙人からの交信が入ってきーきーとーれーなーい」ワーワー
浜面「あーまさか前提から間違ってるのか!? ちっくしょー!!」
麦野「サーバーパーン!! おいしいからぁーー!」
結標「でね、今日見たおじ様はタイプで言うと凛々しめの方でね」キラキラ
姫神「淡希。それはそれとしてその。なんかTVで見たことあるようなおかずもらっていい?」
結標「え? いいけど、それ昨日の残り物よ?」
姫神「弁当とはそれが基本。というよりあなたは毎日毎日どこかのホテルで外食でもしてるの?」
結標「まさか、手作りしてるに決まってるじゃない、外出るなんてサムイし」
海原「ところで、さっきのおじ様の話詳しくお願いできますか?」
結標「あ、聞きたい!? あのね、目元が一番のチャームポイントでね―――」
海原「ふむふむ……これですと……浜面君か……上条君ですかね」カキカキ
姫神「またその話か……。」
削板「ゴッホホホオホ、クソ、また最下位だった」
姫神「さっきの体育?まだ気にしているの?」
削板「そりゃあな……男女混合で最下位とは……情けなゴホゴホッ」
姫神「……順位なんて関係ない。」
削板「しかし……結果としてみられるのは順位だけだ」ゴホゴホ
姫神「人はその見えない部分のことを努力って言うんじゃない?」
削板「! それは……」
姫神「ね。だから落ち込んでないでさっさとご飯食べて体力つければ。」
削板「すまん姫神、つまらんことを聞かせて」
姫神「私は。いい。」
削板「そうと決まれば……ゴホ、根性!」チョビチョビ
姫神「の。割にあなた私より小食だもの。フフッ」
番外個体「ほらほらボーっとしてないで早く食べて食べて」
御坂妹「突然現れてビックリした人もいるでしょう、どうも御坂四姉妹、妹達からの唯一の出演三女の御坂妹です」ペコリ
番外個体「分かった分かった、誰への挨拶か知らないけど双子の妹の方なのはしってるから」
御坂妹「説明ご苦労様です、おねーちゃん」
番外個体「もー、てかあんた朝ちゃんと挨拶した?」
御坂妹「失礼な、ちゃんとしましたよ、ていうかむしろしてないのは美琴ちゃんの方です」
御坂妹「リプレイです 御坂『フハ←美琴 はーい!←ミサカ』ドヤッこの伏線」ドヤッ
番外個体「はいはい綺麗なドヤ顔をどうも、伏線てなにさ」
御坂妹「美琴ちゃんは終始くろこん見ながらフハフハいってましたよ」
番外個体「とんでもない後付だけど事実なんだからしょうがないね」
黒夜「ワーストォ、おなかへったァー!!」
番外個体「あーもう自分で食べればいいじゃん、もー、あーん」
黒夜「あーん、ンンキュあーん」
御坂妹「てかこの教室あーん率たけぇな、ね?おねーちゃん」
番外個体「今更ながらあんたのその統一性のない喋り方におねーちゃんビックリだよ!あーん」
御坂妹「しゃーない、ミサカの中には二万人の意志がある! それを無下にはできない!!」
番外個体「あーもう分かったから早く食べちゃいな!」
御坂妹「はいはい……くろにゃん、あーん!」
黒夜「あーん」
番外個体「黒夜に嫌いなもの食べささない!!」
サーシャ「第一、今期のアニメは豊作揃いなのにみてないっておかしくない!?」
オルソラ「私……アニメなんて低俗なものに興味ありませんわ」
オリアナ「おねーさんもエッチなシーンが多いイメージがあるからあんまり……」
五和「お子ちゃまかよ、アニメて」ケラケラ
サーシャ「第二、五和だってヤンキーの漫画いーっぱいもってるじゃない」
オルソラ「あれは野蛮ですわ」
五和「アウトローはいいんだよ! 熱い熱い喧嘩なら見ててさいっこうに気持ちいいからな!」
オルソラ「というより、サーシャ? アニメを見るために日本のしかも学園都市に留学してきたのですか?」
サーシャ「第三、その可能性もなくはない、もしくはあるにはある」
オリアナ「呆れちゃう、真面目に考えないとぉ」
サーシャ「第四、私だってちゃんと日本の文化を身に感じようと―――」
五和「日本の文化って」
オルソラ「アニメでしょう」
オリアナ「アニメでしょ」
サーシャ「アニメだよ!?!?」ドン!
五和「開き直るなよ!」
上条「(昨日爆睡したせいで全然眠れず、周りの声がバンバン入ってくる……)」ピクピク
上条「(てか俺の知り合い多すぎじゃね? あ、幻想殺しが関わってるとしたらそうなってもおかしくないのか)」
上条「(はよ帰りたい)」
黒子「退避ーッ! 退避ですのーッ!! 百合姫が出たぞー!ですの」ヒュン
御坂「ヘヘッ、くぁわいいこはいねぇがー? 食後のモフモフタイムの時間じゃー!!」
心理定規「はぁい☆ 抜群に可愛い子がここにいますよぉ☆!」
御坂「いよっしゃぁああああああああああああああ!!」ダッ
心理定規「あわきちゃーん☆おねがーい☆」
結標「フヒヒ、素敵なおじ様の写真集……いいものもらったわッ!」ヒュン
心理定規「きゃっ☆」ヒュン ドサッ
結標「あら興奮して座標が」フフフウフ
垣根「ってぇな、なぁに暴れてやがる」
心理定規「……ごっめーん☆ 足痛いからもうちょっとこのままで☆」
垣根「あぁ? 膝の上なんざいたら予習の邪魔だろ、指名料とんぞ」
心理定規「ツケといて☆」
御坂「きぃぬはたちゃぁーん!!」
絹旗「ぎゃぁああ! あ、御坂さんあそこに足の遅い金髪レディが!」
フレンダ「んげっ! 結局私達の友情はそんなもんだったって訳よ!」
御坂「グルッ フ・レ・ン・ダちゅぁーん!」
フレンダ「きゃー! ドンッ あっ、ごめ」
削板「いっつ、ゴホッ大丈夫か、浜面」
浜面「っつつ、ああ、気をつけろフレンダ」
海原「んんんぬぁあるほど!!? 削×浜!?」カキカキ
食蜂「ふ、腐男爵まででた……」
滝壺「ワーストぉ、妹ぉー、身内の恥だよー」
番外個体「あんたが言うんかい、まぁ違いないけどさ」ハァ
御坂妹「わーい! お姉さまミサカもまぜてー!」ダダダ
番外個体「面倒事を増やすなっ!!」ビリビリ
御坂妹「キャラ作あばばばばば!」ビリビリ
一方通行「騒がしいなァ……」
上条「(一方通行が唯一の親友って言われてる理由分かった気がする……)」
上条「(元の世界に帰りたい)」シクシク
一方通行「……なァ、上条君」
上条「ん? なんだ?」
一方通行「今日本当にどォした? 何かあったのかァ?」
上条「! い、いや別に……」
上条「(さすがは親友、ささいな変化を気に掛ける、大事にしろよバ上条)」
一方通行「そォか? まァ、何か困ったことがあったら俺もできるかぎりのことはするからさァ」
上条「あ、ああ その時は頼む」
一方通行「おォ!」
上条「(……やっぱ早く帰る方法を探さねえとな、土御門とコンタクトをとらねえと)」
御坂「あはははははははははは!!!」
海原「うふふふふふふふふふふ!!!」
上条「(…………早急に!!)」
土御門「ふー、チョロチョロと逃げてくれやがって、こりゃ学校は遅刻もできそうにない」
アウレオルス「ククク、私を倒しても第二第三の私が」
アウレオルス=ダミー「残念! そっちは本物だ!!」ハーハッハ!!
土御門「馬鹿か」
上条「(午後もつつがなく、とは言い難いが終了した)」
上条「(さっさと帰って土御門と―――)」
浜面「おっし、上条行くぞ!」
上条「……へ? どこへ?」
浜面「おいおい、ファミレスで勉強会だよ、先週珍しく承諾したじゃねぇか」
上条「あ、あー! そ、そうか! そうだったな……」
浜面「と、悪い上条本当なら俺ら二人だけでやるつもりだったんだが」
上条「(え、やだよそれはキモイ)」
浜面「『あいてむ』のやつらも一緒にくるって言って聞かないんだよ」
上条「『あいてむ』?」
フレンダ「そ! 主に一、二名がね!」ヒョコッ
絹旗「一寸すいません上条さん、滝壺さんと麦野さんが聞かなくて……」
滝壺「私はかみじょうが珍しく勉強するって言うから興味あるだけ」
麦野「私は勉強に興味あるだけにゃーん!」
フレンダ「結局勉強に興味あるって意味わかんない訳よ……」
浜面「ハァ……分かってるのかお前ら、俺と上条は真剣に勉強や談義するんだ」
上条「(コイツ二人でなにしようとしてたんだ)」
浜面「邪魔だと思ったらすぐ帰ってもらうからな! はい返事!」
『あいてむ』「「「「はーい」」」」
上条「(あっちじゃパシリっぽい癖にこっちじゃリーダーなのか、あっちもあっちでスキルアウトのリーダーだったけど)」
浜面「でよ、磯塩先生と共同研究した綿辺先生によると―――」ペラペラ
上条「(め、めんどくせー!! ぜっっったいお前こんなキャラ似合わねぇって! 似合わないメガネはずせ!!)」
フレンダ「あ、その綿辺先生と言えば最近浮気疑惑が浮上してるね」
絹旗「え! それ一寸マジですか!? もしかしてスクープの香り!?」
浜面「おいおいあの先生に限ってそれはないだろ」
麦野「わたへん先生懐かしいにゃーん!」
滝壺「相手は誰か分かってるの?」
フレンダ「実は……分かってる訳よ!」
絹旗「誰誰誰!? 一寸気になります!!」ワクワク
麦野「あ、そういえばわたへん先生にサバ缶とられたまんまだにゃーん、返してもらお♪」
滝壺「保存が効くもので良かったね、肝心の保存は多分してないけど」
フレンダ「それは……ッ!!」
絹旗「そ、それは!?」
フレンダ「なんと小萌先生って訳よ!!」
浜面「解散」
絹旗「一寸B級映画の落ちみたいな話やめてくださいよ、フレンダちゃん」
麦野「小萌先生かわいいにゃーん!」
滝壺「罰としてフレンダはドリンクバー逆立ちで往復係ね」
フレンダ「厳しくないッ!?!?」
滝壺「……やっぱ店の迷惑になるから帰っていいよフレンダ」
フレンダ「やらなきゃよくない!?」
上条「(……濃いなぁ)」
バタン
フレンダ「にゅうてーん!! 『あいてむ』+二人でご案内よろしくっ!」
滝壺「いや『あいてむ』の人数言わなきゃ、6人でお願いします」ペコリ
近江「合点承知致した、6名様御席にご案内いたせー!!」
上条「(見たことあるぞこの人)」
浜面「いやー上条の意見を聞けるなんて貴重な機会だからドンドン聞かせてもらうぜ!」
上条「(浜面は浜面で変なスイッチ入ってるし……まぁこっちの俺みたくやる気なさそうにしてても問題ないだろ)」
絹旗「よいしょ、じゃあフレンダちゃんメロンソーダ」
フレンダ「え」
滝壺「オレンジジュース」
麦野「コーラにゃーん」
浜面「アイスコーヒー」
フレンダ「け、結局行かされるって訳よ! もー……上条は?」
上条「いや、俺も行くよ、持てないだろ?」ガタッ
浜面「おぉ……上条が気を使った?」
上条「あ……ひ、人の入れたものを信用しないだけだ」
絹旗「あ、なるほど」
滝壺「納得」
浜面「ま、フレンダだもんな」
フレンダ「ちょ、酷くない!?」
上条「(……こっちの俺ってホント捻くれてやがんな、最低だ)」
フレンダ「くっそー結局みんな酷いって訳よ!」スタスタ
上条「……いつもフレンダがドリンク係なのか?」スタスタ
フレンダ「ほぼ、大体、十中八九ね」
上条「そりゃ……お疲れ様」
フレンダ「だからこうしてミックスジュースを作るのだ」ゴチャゴッチャァ
上条「……」
フレンダ「とまぁこんな風にして次回のドリンク係りにされる理由をつくってしまうって訳よ」
上条「……理由分かってんならやめよう?」
フレンダ「大丈夫! あいつらも若干これ期待してる節もあるし!」
フレンダ「この前絹旗に入れたコーラマシマシオレンジスクナメウーロンチョイタシは結構いけたって訳よ」
上条「ふーん、お約束ってわけか」コポコポ
フレンダ「そ、定番って訳!」
上条「ん、貸せよ俺が持つから」
フレンダ「あれ? 本当に持ってくれるの?」
上条「あー……二人できたんなら平等にするべきだろ」
フレンダ「……へー」
フレンダ「……上条らしくないけど……ありがと、でも毎日持ってるから平気!!って―――ありゃ?」ヨロッ
上条「!! 危ねぇ!!」ガシッ
ガランゴロン!!!
ビッチャァ
近江「すぐ後始末致すのでご安心を!! であえであえー!!」
フレンダ「…………ごめん」
上条「今日は体育があって足疲れてんだろ」
フレンダ「疲れたまってるのわすれてた……」
上条「ったく……」
フレンダ「あー……上条? も、もう大丈夫ってわけよ 手離しても……」
上条「っわ、悪い」バッ
フレンダ「……」
上条「……」
フレンダ「……もどろっか」
上条「……そうだな」
フレンダ「ダークマター作り直してから」ゴッチャァア
上条「おい」
ここまで
フレンダ反転してないとか言っちゃあかんよ
インデックスや土御門は上条さんの立ち位置による変化って感じだが、他のキャラは何だかなぁ
分かりやすい属性持ちのキャラも反転させたというより、原型がまるでないほど崩壊させただけ
年齢変換も反転とは言えないし、中身がないというより何が書きたいか分からないss
>>203
キャラ崩壊させてるのは否めない
上条当麻『崩壊世界?』の方がよかったか
注意書きするのも遅いけど、これからもこんな感じで書いてく
夜ぐらいに投下ー
二時間以内に投下ー
投下ー
フレンダ「おまたせー!」
絹旗「なんか一寸どえらい音がしてましたけど?」
フレンダ「あー、あれは……ちょっと一回落っことしちゃって」
滝壺「……ちゃんとお店の人に謝った?」
フレンダ「あ、謝ってちゃんと片づけてくれたお礼も言ったよ!? 見えないところで」
上条「見えないところ?」
麦野「コーラはどれにゃーん?」
浜面「無駄だ、麦野そんな純粋なもん上条がいれてるオレンジジュースしかねえよ」
フレンダ「結局、お約束って訳よ!」
絹旗「ううーん……私これで!」
滝壺「じゃあ私はこれ」
麦野「じゃこれ!」
浜面「俺は残ったものでいい、フレンダどっちにするんだ?」
フレンダ「うーん……こっち!」
浜面「それじゃ……いただきます」ゴクッ
絹旗「」ゴクッ
麦野「」ゴクッ
滝壺「」ゴクッ
フレンダ「」ゴクッ
上条「……」
浜面・絹旗・麦野・滝壺「「「「『ハチミツよりも甘いラブコメの味』」」」」
フレンダ「ブーッ!!!!!!」
絹旗「わ、汚いですフレンダちゃん!」
フレンダ「ゲホッゲホッ、け、結局なんでみんな同じ感想な訳ぇ!?!?」
浜面「いや、俺は自分の舌の正直な感想だ」
絹旗「右に同じ」
滝壺「右に同じ」
麦野「上に同じ!」
フレンダ「クッソー、私だけゲキマズとかついてなーい!」
絹旗「あれリアクションじゃなくて単に一寸まずかっただけなんですか」
麦野「まぎわらしいにゃーん!」
滝壺「まぎらわしい、ね」
浜面「さて甘い飲み物も手に入ったことだし」
フレンダ「ちょ、ちょっとやめてよ」
浜面「ん? 何を?」
フレンダ「あ、いや、なんでも……」
浜面「さっそく始めるか、ズバリ―――」
絹旗「好きな人発表会ー!!」
麦野「いっいぇーーい!!」
浜面「違う!! お前たちは何をしに来たんだ!?」
絹旗「まぁまぁまぁ、高校生のファミレスときたら一寸ド定番じゃないですか!」
滝壺「むしろそれは中学生、高校生は下n―――」
浜面「知らん! 定番だかなんだか知らんが俺と上条は勉強しに来たんだ!! な、上条!」
上条「うぇ? あ、そ、そうだっけ?」
浜面「何お前まで当初の目的を忘れているんだーっ!!」
上条「(ぶっちゃけ最も流れてほしい事だし)」
絹旗「一寸決まり!!」
フレンダ「盛り上がっていっちゃうよーっ!!」
浜面「決まってない!! いかない!!」
麦野「浜面、浜面」チョイチョイ
浜面「あぁん?麦野お前まで―――」
麦野「大野雷禅教授の講義をわかりやすーく纏めたレポート、ほしくないかにゃーん?」ピラピラ
浜面「まま、まさか犯罪心理学の権威……大野教授の講義を受けたのかぁ!!?」
麦野「この前わたへん先生に紹介してもらったにゃーん」
絹旗「麦野さんは常盤台元主席でしたからね、コネなんて一寸いくらでもあります」
滝壺「勉強できる馬鹿だもんね、むぎのは」
浜面「お、恐るべき常盤台ブランド……クッ! 俺を買収しようってのか!?」
麦野「そんなこと言ってないにゃーん、ただこれを欲しかったらその勉強やめてお話するにゃーん」
浜面「クッ……こんな重大なチャンスを……しかし、俺から上条を誘っておいてそれは……っ!?」ポン
上条「……欲しいんだろ、あのレポート」
浜面「か、上条」
上条「俺と勉強なんていつでもできるだろ、ただあのレポートはいまここでしか手に入らない」
上条「浜面……お前は馬鹿じゃないだろ? 何をすべきか分かってるはずだ」
浜面「……すまねぇ、上条……!!」
上条「いいって」
浜面「……麦野、条件をのもう」
麦野「ほんとかにゃーん? やったね、絹旗!」
浜面「ただ、こっちからも条件、というか頼みがある」
麦野「頼み?」
浜面「……是非」ゴゴゴゴゴ!!!
浜面「次の著名教授の講義がある時は同伴してもよろしいでしょうかぁぁあああああああああああ!!」ドゲザッ!!
上条「(な、流れるように土下座!! コイツこのスキルはあっちにも引けを取らねぇ!)」
絹旗「……浜面さん、さらっとデートに誘ってません?」
浜面「デートなどではない!! 共に自らの見聞を広めるための合同学習の提案をしているだけだ!」クワッ
フレンダ「結局、浜面がそれなりに優秀で真面目だから許される発言な訳よ、アホだけど」
麦野「いいにゃーんいいにゃーん!! 浜面行こ行こ!!」ピョンピョン
滝壺「……浜面、『PR≪パーソナルリアリティ≫』の精神医学的観点からの講義があるんだけど」
浜面「何!? それはもしや常盤台で毎年行われるというあれか!?」
絹旗「おおっと!! 滝壺さんも一寸参戦だぁ!!」
麦野「っむ、滝壺~?」
滝壺「あー、電波を受信中、ただいまコミュニケーション不可、ただいまコミュニケーション不可」アーアー
ヤンヤヤンヤ
上条「……」
上条「……いまのうちに」スッ
フレンダ「上条! 帰るの?」
上条「ッ……とフレンダか、まぁな」
上条「今日は浜面と勉強できないみたいだからさ」
フレンダ「あ、もしかして悪いことしちゃった?」
フレンダ「だとしたらごめん! 上条があんまし勉強したいようには見えなかったから……」
上条「んー……まぁ正解」
フレンダ「え? したくなかったの?」
上条「あー……今日は気分が乗らない」
フレンダ「ふーん……じゃあ話していかない?」
フレンダ「結局、どうせ今から私たちも勉強なんてしないで駄弁ってるだけな訳よ」
フレンダ「上条もまだ時間あるでしょ? だったら―――」
上条「悪い、それは……よそ者の俺には無理だ」
フレンダ「よ、よそ者なんかじゃ―――」
上条「浜面と、まぁ他のみんなにも謝っててくれ」
フレンダ「……結局、今日の上条はやっぱりおかしいって訳よ」
上条「……やっぱり?」
フレンダ「あ、いい意味で! あ、別に普段が悪いって意味じゃないよ!?」
フレンダ「今日の上条はなんか話やすいし、てかこうやって上条と話すのなんて初めてだし」
上条「(……余計なことしちまったかなぁ)」
フレンダ「とっとにかく、今日の上条はなんかとっつきやすかったってこと!!」
上条「……褒め言葉として受け取っておくよ、じゃあな」
フレンダ「……じゃあねー!!」
滝壺「ぐぐぐ……」
麦野「ふぬぬ……」
絹旗「さぁーてこの一寸アームレスリング対決の軍配はどっちに!?」
浜面「なんでこんなことに……?」
上条「……まずいな」
上条「やっぱ下手に人に関係しちまうと戻った後の俺に迷惑かけちまう」
上条「……まぁ、まだ戻れる手段なんて見当もついてないんだけど……」
上条「ハァ……不幸だ」
上条「あ、そうだスーパーよって食材買って帰ろう、インデックスがバクバク食わないから少しでいいんだよなー」
上条「あっちのインさんもそうだったら食費大助かりなのになぁ……」ホロリ
上条・禁書「「え」」バッタリ
禁書「と、とうまがなんでスーパーに!?!?」
上条「むしろなんでインデックスが―――ってそりゃそうか、こっちの俺が買い物するわけないか」
禁書「家訓399『私財の乱用を禁ず』! む、無駄な買い物はしてないかも、ほ、ほら!」
上条「決めるの遅いって、お金関係とかは大事なことなんだから……ほぅ、今夜はカレーか」
上条「ん? インデックスが家計の管理してるのか?」
禁書「んーん、とうまの分はとうまがしてるかも」
上条「とうまの分?」
禁書「うん、私の分は私がしてるけど……」
上条「私の分??? あのー失礼ですけどインデックスさんはバイトでもしてらっしゃるんでせうか?」
禁書「してないよ?」
上条「して、インデックスさんの収入源とは?」
禁書「『必要悪の教会』なんだよ」
上条「」
禁書「『必要悪の教会』」
上条「…………ふ、ふふふふふ」
禁書「と、とうま?」
上条「あんの大馬鹿教会がぁぁああああ!!!あっちでも仕送りぐらいやりやがれぇええええええええええええ!!!」
禁書「ビクッ!! ご、ごめんなさい!」
禁書「食費とか家賃は折半で、日用品とか消耗品は私が買ってとうまがあとで出してくれてるかも」
上条「むむぅ……こっちの俺にしては常識的で優しさも見られる……」
上条「まぁ家事炊事等色々やらせてるからそんぐらいは当然か」
禁書「と、当然なんて思ってないかも! 私は常日頃から家主たる上条当麻に―――」
上条「感謝してあげるのは結構だけど、宗教観を取り入れるのはやめよう、科学の街での周りの目が痛い」
禁書「でもとうまは非公式に国王から『必要悪の教会』を通して叙勲されているかも」
上条「ふーん、じょくんかぁ……」ヘー
禁書「(……わ、分かってるのかな?)」
上条「あ、そうだインデックス、『必要悪の教会』に土御門や神裂の他にだれがいるか教えてもらっていいか?」
禁書「えーと、私とこっちのとうまが知ってる人で言うと……」
禁書「ゴンザレスかとう、ミシマロ、中央のいぐにす……とか」
上条「……すまん、誰も知らない」
禁書「ええっ!? 『必要悪の教会』の三英雄はあっちの世界じゃ有名じゃないの!?」
上条「その三人そんな大御所なのかよ……少なくとも俺は聞いたことないなぁ」
禁書「ブリテンの父アサイタマは!? 落馬王セサミーは!?」
上条「うん知らない、知らないけど俄然興味は出た」
禁書「そうなんだ……てことはあっちの世界じゃ『英国防衛魔術大戦争』はなかったんだね」
上条「なにそれこわい」
禁書「とうまが叙勲されたのも三英雄が三英雄たるのもここでの功績があったからかも」
上条「なにしたんだ俺と三英雄……」
禁書「! とうま! 隠れて!!」
上条「え? 何―――」
禁書「『御坂四姉妹』なんだよ!!」
番外個体「いーい? 家に来るんだったらおねーちゃんのいう事ちゃんと聞きなさいよ?」
御坂妹「いぇすマム、がってんしょうちのすけでござる」
御坂「オーケーおねーちゃん、だから黒夜さん一日貸してね!」
番外個体「なんでそっちが要求してるのよ、あと私のじゃないし」
打ち止め「ミサカ的には別に無理して四姉妹集まらなくても、ってミサカはミサカはぁ」
番外個体「そんなこと言わない、お姉ちゃん二人が常盤台入ってからあんまり遊んでもらえないから寂しいでしょ?」
打ち止め「は、はぁ? そんなことないんですけどですけど、ってミサカはミサカはぁ!」
御坂「あーごめん、打ち止め私自分の顔には萌えられないわ」
打ち止め「そっちに対しての謝罪!?」
御坂妹「そうですか……打ち止めには友達がおらず寂しい思いを……グスン」
打ち止め「勝手に同情された!? と、友達ぐらいいるし! 嘘泣きやめてよってミサカはミサカはぁ!」
番外個体「騒がない騒がない、さっさと買うもの買って家行くよ!」
御坂妹「えー」
番外個体「えっ、なんで不満げなの?」
御坂「ん?……まって、この電磁レーダーの感じ……」ピクッ
打ち止め「……なんか不自然なノイズ、ジャミング? あっちから……」チラッ
御坂妹「おーや、あれは」
御坂「インちゅぁぁあああああああああああああああああああああああん!!!!!!」バッ!!!
禁書「いやぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
上条「インデックスさんごめんなさぁぁぁぁあああああああああああああああああああああい!!!!」
御坂「ハフハフ!!!!フゥフゥ!!!!」
禁書「あ、ああ……家訓30『いかなる時も絶望するな』に、そ、背いて……ッ!」ゾクゾク
上条「インデーックス!! み、御坂は、離れてやってくれ!」
御坂「フゥッフゥッ!!!ハゥハゥハゥ!!!!!」
番外個体「何やってんのよ!! この恥さらし!!」ビリッ
御坂「ハフハフぎゃん!」コテ
上条「ひどい言われよう、こんなレベル5いやだ」
禁書「うぅ……グス」ブルブル
上条「おおインデックス子猫みたいに震えてしまって……怖かったなぁ」
禁書「も、もうだめかと……」ブルブル
番外個体「ハァ……ごめんねヒーローさん、バカな妹が迷惑かけて」
上条「あ、ああってヒーロー? さん? って御坂!?」
番外個体「ん? 今さら? てかなんかリアクションでかいね、やっぱ今日変ってのはマジなわけ?」
上条「い、いや……」
上条「(そういやあっちでもこっちでも視界の端に何回か見えたことあるような……)」
御坂妹「グッイブニーング上条さん」
上条「よ、御坂妹」
御坂妹「? 確かに私は妹ですがなぜそのような呼び方を? あ、キャラ付け?」
上条「(……も、もしかしてこの御坂妹はクローンじゃなくて正真正銘の御坂の妹!?)」
上条「(だから御坂四姉妹なのか! てことは御坂妹にも当然名前がある!! ※ここまで2秒 俺理解力すごッ!!)」
上条「いやーちょっとど忘れしちまって……名前なんだっけ?」
打ち止め「ひ、ひどい」
御坂妹「ひどいもひどいし、上条さんえらいフランクですね、他人の名前なんて夏の蚊並に気にしないのに……」
上条「その理論だと結構気にするぞ」
御坂妹「ツッコミまで!? 万能ですね上条ボーイ!!」HAHAHA
上条「(よかったなぁ、表情豊かになって……ちょっと悲しいけど)」
御坂妹「いいですか、重要なことなので一回しかいいませんからよーく聞いてください」
打ち止め「でも重要なことなのに一回しか言わないっておかしくない? ってミサカはミサカはー」
御坂妹「そういわれるとそうですね……じゃあ重要じゃないことなので一回しか―――」
御坂妹「いや重要でないかと言われると重要ではないこともなく―――」
番外個体「それてるそれてる、はいあんたの名前は?」
御坂妹「私の名前は御坂妹(メイ)ですっ! 一生懸命頑張りますので次からもご指名よろしくおねがいしまーす!!」
上条「なんの指名だよ、メイ……か」シミジミ
御坂妹「ナイスツッコミ!! いやぁ~、私らまっとたんですわN○Kのトップになるであろう次世代の若手っちゅうのを!」
番外個体「どこ目線のだれなのさ、あんた」
御坂「ウーン、ハッ!! ロリシスター!!!」ガバッ
打ち止め「最低の寝起き言葉だってミサカはミサカはー」ヒクッ
御坂「インちゃぁーん、今夜私と一緒にご飯食べなーい?」
禁書「え、ええええ遠慮するんだよ!」
御坂「えぇええええええええ!?!?」
番外個体「そんな驚かなくても誰もが予想できた答えだったでしょ」
御坂「私予想できてないんですけど!?」
打ち止め「完全に自分だけの現実しか見てないし、ってミサカはミサカはぁ」
禁書「わ、悪いけど失礼するんだよ! と、とうまぁ」
上条「あ、ああ それじゃ俺たちはここで」
御坂「インちゃぁーーーーーーーーーーーーーーん!!ウウッ」ガクッ
禁書「は、早く行こう!」ササッ
上条「(なんと哀れな……)」
御坂「ウッウッ……」
打ち止め「……ミサカ今周りを見るのが怖い」
番外個体「……安心しな、悪くも予想通りの感じだから」
御坂妹「ぃいんちゅぅぁあああああああああああああああん!!」
番外個体「対抗すんなっ!! ああーもうこんのバカ二人はっ!!」
御坂「ううっ……インちゃん……」
御坂妹「てへっ☆」
番外個体「反省の色なし!! 片方はもはや非を非とも思わず被害者面してる!?」
御坂「い、イン……ちゃ、ウワーン!!!」
御坂妹「おねえちゃん、泣かないで……この外道ォ!! おねーちゃんを泣かすな!!」
番外個体「こっちのおねーちゃんの方が泣きたいよ!? 天然でだめな美琴よりあんたのがタチ悪いわ!!」
御坂妹「おうおうおう、おねーちゃんさっきから好き勝手言うてくれたなぁ、とミサカはメンチを切ります」
番外個体「さっきから好き勝手やったり言ってんのアンタらだから!! 思い出したように語尾に口癖つけんな!」
御坂妹「ミサカの右ストレートが火を噴く前に謝るのをお勧めしますよ!!」シュッシュッ
番外個体「あんたの拳から火を噴く前に私は顔から火が出るよっ!!!!」
打ち止め「……もう帰りたい」
ここまで
なんせ一投下が少ないねすぐ投下するから
どうでもいいようでどうでもよくないけど>>1の投稿時間がいつも凄い時間帯なんだが大丈夫か?
>>236
大丈夫じゃない、問題だ しかし時間がない
ちょっと投下ー
上条「あの御坂の変わりようはやっぱりなぁ……」
禁書「よかった、あっちの世界じゃ百合姫によびえる人はいないんだね……」ホロリ
上条「こっちの世界でもそうだったらいいんですけどね!」ウワァア
「おらあ!! ど、っけつってんだろ!!!」
上条「! あの集団、銀行強盗か!?」
馬場「邪魔だ邪魔だどけどけっー!!」ダダダ
介旅「どかねぇとふふ吹き飛ばすぞっ!!」ダダダ
上条「クソ、インデックス離れてろ!!」
禁書「と、とうまも危ないかも!!家訓99『面倒事には関わらない』が……ッ!!」
上条「確かに面倒事だし、銀行強盗なんて俺達には関係ない……でも、放っておくほど大したことないことでもねぇ!!」ダッ
禁書「とうま!!」
馬場「おい!! どけっつってんだろぉ!!」
介旅「やるぞ馬場?いいのか馬場!!?」
上条「いかせるかよぉおおおおおおおおおおおおお!!!」ダッ
「―――超能力になる能力―――かぁ」フワリ
馬場「んごっ!!」ドゥン
介旅「ゲッヘェ!!」ドドゥン
上条「! な、なんだ急に鳩尾に膝蹴り食らったかのように前のめりに倒れたぞ!! 衝撃波ッ!?」
禁書「せ、説明ごくろうさまかも! 怪我はないとうま!」タッタッタ
上条「ああ、というか俺はなにもしてなくて……」
「――――――勇敢な少年よ」
上条「!? 空から声、ってインデックス!空から女の子が!!」
禁書「あ、あれはまさか……!!」
「――――――その身に宿す熱き魂、感服します」
上条「テレパシーで語り掛けてるような……なんというかRPGの神の声みたいな」
禁書「『学園都市の完成系』、『歴史に名を残す者』、『科学の街の女神』。『人は超能力者になった』等の異名を持つ―――」
佐天「――――――学園都市第一位より感謝の言葉を―――ありがとう」
禁書「さささ佐天涙子かも!! と、とうまサインもらっていいかなぁ!?!?」
上条「佐天さんが圧倒的カリスマに!? しかも神話的な感じだ!!」
禁書「もはや佐天涙子は科学の範疇を超えたとも言われているんだよ……」ゴクリ
上条「え、それって魔術側にもいってるってことか?」ヒソヒソ
禁書「一概に科学の先が魔術とは限らないかも、『超越者』であることは確かだけど」ヒソヒソ
上条「てことはもはやレベル6ってことか?」ヒソヒソ
禁書「世間的には学園都市第一位とだけされているかも、レベルの公表は第二位までかも」ヒソヒソ
上条「怪しい……」
佐天「―――あの」
禁書「!! はい! な、なななんですかですなんだよかも!?」
上条「緊張しすぎ」
佐天「―――警備員が直到着します―――事情聴取等に協力を―――」
上条「あ、あぁそれはもちろん……」
上条「(……俺の中にある考えがよぎる)」
上条「(元の世界の一方通行ですらこの佐天さんの次元にはたどり着いていなかっただろう……)」
上条「(しかし、この佐天さんなら……科学をも超えたとされる佐天さんなら!)」
上条「(俺が元の世界に帰れる方法を知っ―――)」
佐天「―――ところであなた―――ここの世界の人じゃ―――ないですね」
上条「はえぇ!! フライングだよ佐天さん!! 学園都市第一位パネェ!! 一方通行なんていらんかったんや!」
禁書「と、とうまも乗り換え早いかも……」
上条「佐天さん! 頼む、俺の話を聞いてくれないか!?」
佐天「――――――」
禁書「と、とうま佐天涙子は多忙でも有名かも……メディアへの露出、能力研究、統括理事会への出席」
上条「え、統括理事もやってるの? え、すごすぎ」
佐天「―――その通り―――私にはあまり自由な時間がありません」
上条「……そっか……そうだよなぁ……」ガクッ
禁書「ご、ごめんなさい……私が余計なこと言ったから……」
上条「いや……インデックスが言おうと言うまいと佐天さんは事実忙しかったさ、インデックスのせいじゃない」
禁書「と、とうまぁ」ジワッ
上条「よしよし」ナデナデ チラッ
佐天「―――その三文芝居が―――何を意図しているのか―――わかりません」
上条「ダメかぁ……」
佐天「―――ですが」
上条「インデックス、帰ろ……あれ、インデックス?」
佐天「―――時間がないなら時間を作りましょう―――私が今―――時を止めた」
上条「パネェええええええええええええええ!!!!」
上条「す、すげぇ……学園都市の時が止まってる……」
佐天「―――正確には世界中です―――尤も―――能力を受けていない人もいるようですが―――あなたのように」
上条「え、俺だけを対象外に発動させたんじゃないの?」
佐天「―――それも可能です―――しかし私はあなたの能力を見切った上で―――試してみました」
上条「幻想殺しのことまで……魔神クラスのチートだな」
佐天「―――それで―――あなたはどこから来たんです?」
上条「それがよくわからないんだが……」
上条「俺のいた場所も学園都市があってこっちの世界と似たような場所なんだ」
上条「で、こっちの世界にはこっちの俺もいて、映画とかでよくある反転した世界みたいなものだと思ってる」
佐天「―――この世界に来た理由や原因は?」
上条「全く……この右手が関係しているとは思ってるんだけど……」
佐天「―――ほぼ―――情報なしですね」
上条「情けないことに……不幸だ」
佐天「―――ふふっ―――あははっ」
上条「なんだ、笑ったりもするんだな」
佐天「―――失礼―――ですよ―――それ」
上条「っとすまんすまん、なんかさっきからちょっとラフな感じになってねえか?」
佐天「ここでは―――というよりあなたには―――対外的な顔をする必要はありませんから」
上条「対外的? そりゃつまり学園都市代表としてのってことか?」
佐天「―――はい―――広告塔ともなると―――悪いこともできません」
上条「意外とおてんばなのな、てか本来の広告塔御坂ェ……まあれじゃ無理か」
上条「中学生なのに色々背負ってて大変なんだな」
佐天「―――そうでもありません―――慣れればルーチンワークですから」
上条「それでも佐天さんにかかってるプレッシャーなんて相当なものだろ?」
佐天「―――責任という面では―――そうかもしれません―――しかし」
佐天「―――私は―――私の能力に謙遜も慢心も―――しません」
佐天「―――私が一回できると思ったことは必ずやりとげます」
佐天「それが―――」
佐天「無能力者だったころからの私の中のルールですから!」
上条「……かっこいいな佐天さん」
佐天「―――つい―――口が滑ってしまいましたね」
上条「いいじゃねえか、立派なことだぜ」
佐天「―――話やすくて―――余計なことまで―――」
佐天「―――あなたからは―――私と同じ感じがしたもので」
上条「ないない、俺は正真正銘のレベル0、超能力者とは似ても似つかねーよ」ハハハ
佐天「―――違います―――そっちじゃなくて―――こっちの」
上条「ん? どっち?」
佐天「―――やっぱいいです」
佐天「―――さて―――あなたを元の世界に―――戻す方法ですけど」
上条「お、おう」
佐天「―――残念ながら―――今はまだ見当がつきません―――」
上条「そっか……ん、今はまだ?」
佐天「―――これは―――時を止めた中での―――二人の秘密の約束」
佐天「―――学園都市第一位の名に懸けて―――と」
佐天「―――私の中の自分ルールに懸けて」
佐天「―――あなたを元の世界に戻すことを約束します―――上条さん」
上条「……サンキュー佐天さん、本当に感謝する」
佐天「―――いえ―――困ってる人は助けるのが―――当然ですから」
上条「……あれ? そういえば俺名前教えたっけ?」
佐天「――――――さあ」
佐天「―――それじゃあ―――時間を進めます」
上条「ああ」
佐天「―――なにか分かったことがあった場合―――ここへ」スッ
上条「お、メアドげっと、さすがに名刺なんだ……」
佐天「―――そして―――時は動き出す」
上条「うん、俺しか聞いてないけど佐天さんそれ言わない方がいい、っと」
禁書「残念だね、とうま」
佐天「―――時間がないので―――それでは」フワァ
上条「……ああ、ありがとう」
禁書「とうま、なんでありがとう?」
上条「……なんとなく、だよ」
佐天「――――――」フワァアア
禁書「??? どうするの?」
上条「うーん……とりあえず事情聴取の後、帰ってカレーだな」
禁書「おまかせあれっ、かも!」
上条「(悪い……頼んだぜ、佐天さん!)」
「―――おまかせあれっ」
ここまデェェエエン
この世界の佐天さんレベルアッパー知らなさそう
ちょっとっていったけど夜は投下できそうにない
>>249
女神がドーピングなんてするわけがないよ!
この世界のオティちゃんどうなってんだろ
>>261
出るよ出るよ出るよ
もうちょっとで投下―
上条「で……帰ったら帰ったで」
オッレルス「おおっ?邪魔してるぞ幸福殺し!」
フィアンマ「許可を得ずに住居に侵入したことをお許し下さい、上条当麻」ペコリ
上条「なぁんでお前らがいるんだよ!!」
オッレルス「冷たいこと言うな、俺とお前の仲じゃないか」
上条「え、インデックスこっちの俺はオッレルスと仲いいの?」
禁書「……私この人とは初対面かも、フィアンマは知ってるけど」
上条「全く……どこで知り合ったんだか……」
オッレルス「まぁ、座れ幸福殺し」
上条「ここは俺の家だ」
禁書「あ、お茶を入れてくるんだよ! 家訓397『客人ならある程度もてなせ』かも」
フィアンマ「ああ、おかまいなく」
上条「ある程度て……それで、なんの用だ?」
オッレルス「え、用がなくちゃきちゃいけないのか?」
上条「殴るぞ」
オッレルス「怖い、なにイライラしてんのさ」
上条「別にイライラなんかしてねぇよ、ただ厄介ごとの匂いはしてるけどな」
フィアンマ「厄介ごと……中々に的を得てますね上条当麻」
上条「やっぱりか……」
オッレルス「というよりも、既にお前は巻き込まれてるじゃないか」
上条「……え?」
オッレルス「こっからは元魔神との会話と思え、別世界の上条当麻」
オッレルス「なぁフィアンマ! 今のキメ顔中々よかっただろ!?」
フィアンマ「話を進めなさいオッレルス、せっかくの緊迫した空気が台無しです」
上条「な、なんなんだこいつら……」
オッレルス「まぁ、分かったとは思うが、俺達も"分かってる側"だ」
フィアンマ「つまり、今の上条当麻に幸福殺しの能力がないことを知っています」
上条「お前らもか……この魔神共め」
オッレルス「お前らも? なんだ俺らより先に接触したやつがいたのか」
上条「あー、まあそれはこっちの話だ」
オッレルス「ほほーん、科学の街にもデキるやつはいるようだ」
フィアンマ「上条当麻、私たちは今回のことの"原因"を知っています」
上条「何!? さて……ゴホン今のところ誰も予想できなかったのにか?」
オッレルス「まぁ、魔術の事を知らないやつらが原因を知るわけはない」
上条「てことは、やっぱ魔術師の仕業なのか!?」
フィアンマ「魔術師なんて生易しいものではありません」
オッレルス「魔神オティヌス―――この世界から幸福殺しを消した張本人だ」
上条「オティヌスだって!?!?」
オッレルス「なんだ、知ってるのか」
フィアンマ「今回、私たちが気付けたのはオッレルスやオティヌスのような幸福殺しの力を知る者のおかげです」
オッレルス「俺やオッレルスは幸福殺しの能力があってこそ魔神になりえる」
オッレルス「人一倍、いや魔神一倍幸福殺しという能力には敏感なのさ」ドヤッ
フィアンマ「別になにもうまくないですし、おもしろくもないですよ」
上条「ま、待てよ、ここのオティヌスも魔神になるには幸福殺しが必要なんだろ?」
上条「だったらなんでその能力を消すような真似をしたんだ?」
オッレルス「勘違いするな、別に魔神になるために必ずしも幸福殺しがいる訳じゃあない」
上条「は? さっき能力があってこそって言っただろ?」
オッレルス「確かに魔神になる以上幸福殺しの存在は無視できない、そういった意味でのあってこそなんだ」
上条「???」
フィアンマ「つまり、幸福殺しが存在するから、必要とされる」
オッレルス「ならば元々なかったことにすれば」
上条「……幸福殺しという能力を無視して魔神になれる?」
オッレルス「そゆこと」
上条「……そんなバカな、大体そこまでの価値が幸福殺しにあるのか?」
フィアンマ「少なくとも、『魔神の持つ可能性』にまで干渉できるレベルです」
オッレルス「確率0の原点、それにもっとも近いのが幸福殺しってことだ」
上条「…………」
上条「すまん、多分俺が来たことで幸福殺しを消した意味がなくなってると、思う」
オッレルス・フィアンマ「「はぁ!?!?」」
上条「くそぉ……せっかく向こうのオティヌスが片付いたのに……」シクシク
オッレルス「つ、つまりお前の右手にも幻想殺しっつぅ魔神に干渉する力が?」
上条「うん、基準点だとか復元点だとか……」
フィアンマ「つまり、その右腕が存在する限り……」
オッレルス「魔神の可能性を歪めるってことか……」
上条「YES」
オッレルス・フィアンマ「「oh……」」
上条「で、そもそもお前たちは能力を失ったと思ってた俺に何しに来たんだ?」
オッレルス「いや、まぁ念のための確認というか……」
フィアンマ「というか、なんでいるの?と思ってました」
オッレルス「あ、俺も俺も! 普通別の世界から来るかねー?」
上条「殴るぞお前ら! 俺だって来たくて来たわけじゃねえよ!!」
オッレルス「ハァ……困ったなぁ、オティヌス魔神になれると思ってウキウキしてるのにそこ邪魔されたら……」
フィアンマ「マジ切れしてすぐ殺しにきそうですね」
上条「もうやだよぉおお!! 殺し殺され合戦止めよう!? てか殺され合戦になるよ!?」
オッレルス「とはいえ、俺達はお前を元の世界に返す"手段"がない」
フィアンマ「それをできるとしたら完成した魔神オティヌスぐらいのものですが……」
オッレルス「魔神は完成してないし、そもそも殺そうとまで思ってた相手の助けをするとは思えない」
上条「あぁ……ってあれ? 幸福殺しをなくすためにこんな面倒くさいことしなくてもいいんじゃないか?」
オッレルス「と、言うと?」
上条「いや、まぁ言いたかないけど普通に殺すなりなんなり……」
フィアンマ「ご冗談を」
上条「いや、冗談とかじゃなしに」
オッレルス「誰が幸福殺しを殺せるんだ?」
上条「? オッレルスやオティヌス……とか」
オッレルス「はっはっは!! 魔神になってやっと戦えるかぐらいだぜ? 俺らなんかやりあえば一瞬で殺られちまうよ」
上条「もうこっちのバ上条意味わかんない……化け物も化け物じゃねえか、そりゃ孤軍奮闘でも余裕だわ」
フィアンマ「オティヌスが幸福殺しを消したことでさえ数万分の奇跡レベルですからね」
オティヌス「だから本当かどうか確認しに来たんだよなぁ」
上条「そしてその数万分の一を引く不幸を持ち合わせているとか、マジ意味わかんない……」
オッレルス「やれやれ……まじでどうなるか……」
フィアンマ「最悪、グレムリンが学園都市に攻めてきてもおかしくありません」
上条「それ原作まんまじゃねえか!!!」
オッレルス「原作? とにかく、オティヌスが気付いてないわけがないんだ」
フィアンマ「なにかしらのアクションは必ずとる、ということです」
上条「な、なにかしらって……」
オッレルス「ま、ぶっちゃけ幸福殺しの存在が消えた時点でこの世界は終わったと思ったからなー」
フィアンマ「まだこの世界が存在していることがオティヌスにとって最大の不幸でしょう」
上条「……」
上条「……お前たちは、これからどうするんだ?」
オッレルス「……そうだな、現実的な話として幸福殺しを呼び戻すことを置いている」
上条「げ、現実的な話ってことなんだな、それは!」
フィアンマ「しかし先ほども言った通り、私たちが知るのは"原因"のみ、"手段"は知りません」
オッレルス「どうにかして幸福殺しを呼び戻す手段を考える」
上条「……お、俺を元の世界に送り返す手段は……?」
オッレルス「…………」
フィアンマ「…………に、二の次に」
上条「いやだぁああああ!!このままオティヌスと戦うことになるのはごめんだぁああああああ!!!」
オッレルス「お、落ち着け幸福殺しが戻ってくれば向こうも絶対に手出しはしない」
フィアンマ「まずは安全を確保してから、元の世界に帰る手段を探しましょう」
オッレルス「なぁに、なにかしらのアクションをとるといってもそこまですぐじゃない……はず」
フィアンマ「短くても3日、長ければ1か月ということもありえます」
上条「上条さん的にはどっちにしろ短いけど大丈夫?」
オッレルス「な、なんとかなるって」
上条「……うぅ」
フィアンマ「二の次といいましたが、私たちはあなたを見捨てることはありませんのでご安心を」
オッレルス「幸福殺しと入れ違いに来たやつさ、大事に扱えって神が言ってる」
フィアンマ「その右手も……元の世界に戻るキーになってるかもしれませんしね」
上条「……ハァ、どうなっちまうんだ」
オッレルス「……もしも、もしもさっき言ったような最悪の事態になったとして」
オッレルス「俺達が気にかけることができるのはお前だけだ、上条当麻」
上条「…………」
フィアンマ「残念ながら……上条当麻の周りの人を気に掛ける余裕はありません」
上条「……」
オッレルス「気に病むな、お前のせいでも幸福殺しのせいでもない」
フィアンマ「責任を感じるな、なんて無理なことはいいませんが……あまり自分を責めないように」
上条「……分かってるよ、だからそうならないよう早く幸福殺しを戻す方法を考えてくれよ」
オッレルス「ああ、そっちの方は任せとけ」
フィアンマ「あなたが元の世界に帰る方法も並行して調べておきます」
上条「ああ、助かる」
オッレルス「さて……じゃ俺らはここで―――」
オッレルス「晩御飯でも食べて帰るか」ゴロン
フィアンマ「日本のカレーはおいしいらしいですよ」クンクン
禁書「おまたせかも!! ご飯食べていくと思って先作っちゃったかも!!」
上条「帰れ!!帰れ!! インデックスも気を使うんじゃありません!!」
オッレルス「モグモグ……禁書目録は今回の件どう見る?」
禁書「モグモグ……とうまがいなくなってとうまがきたこと?」
オッレルス「ややこしいな……そうだ」
禁書「あなたたちが言った通り、オティヌスが幸福殺しを消失させたというなら……」
禁書「幻想殺しのとうまがこっちにくるのはおかしいかも」
オッレルス「だよなぁ……モグモグ」
上条「どうしてだ? 普通に入れ替わったってだけじゃないか?」
オッレルス「さっきも言ったろ、ここにいることに驚いたって」
フィアンマ「幸福殺しを消失させるためにまた別世界から代わりを呼ぶ必要はない、ということです」
上条「?????」
オッレルス「……幸福殺しは察しがいいんだがなぁ」
上条「うるさい!」
禁書「えーっと、オティヌスはね、とうまをこの世界から消す力があったのに、なんでとうまがここによんだのかってことなんだよ?」
上条「それはだから、さっきも言った通り入れ替えたってことじゃないのか?」
オッレルス「だーかーら、オティヌスはそんなことする必要はないんだって」
フィアンマ「わざわざ消失させた幸福殺しの変わりを呼ぶ必要はないでしょう?」
上条「あ、なるほど」
オッレルス「同じことを3回言ってるんだぞ?」
上条「う、うるさい!!」
禁書「つまり、この世界からの幸福殺しの消失によって幻想殺しが出現した理由はオティヌスの意志じゃなく」
オッレルス「……世界の選択、基準点の代替品か」
上条「つまり……俺がここに来た理由はオティヌスじゃなく」
フィアンマ「上条当麻、つまり幸福殺しにある、ということですね」
禁書「多分だけど……いや、もしかしたら幻想殺しかも」
上条「なぁ、でも別世界のその……座標?とかの力を借りないとできない、なんてことはないのか?」
上条「する必要はない、じゃなくてしなければならないだったとか」
オッレルス「ふむ、中々いい線だが……」
フィアンマ「根本として、魔術に平行世界という概念はないのです」
上条「え、そうなの?」
フィアンマ「ええ、『位相』といった別空間はあるとされいますが……ゲンサクヨリ」
オッレルス「オティヌスは図らずとも別世界の証明をしちまったってことか」ハハハ
フィアンマ「笑い事じゃありません、"創造"ではなく"転送"した上条当麻は魔術の根本を揺るがしかねません」
上条「え、そうなの?」
オッレルス「科学的に言えば新発明、ってところだ、誰も発見も開発もしてない」
フィアンマ「あなたがこの世界に来た原因はオティヌスですが」
フィアンマ「あなたが選ばれた理由はその右腕……なのか」
オッレルス「幸福殺しなのか……あるいは両方か」
禁書「私が言ったことなんだよ?」
上条「……難しくてチンプンカンプンですのことよ」
オッレルス「だいぶ噛み砕いて説明してるのになぁ……」
オッレルス「帰る」スクッ
上条「急だな」
オッレルス「ま、ダラダラ喋ってても幸福殺しが帰ってくるわけでもないしな」
フィアンマ「そろそろおいとまさせていただきます、ディナー、ごちそうさまでした」
禁書「おそまつさま、かも」
上条「……次はいつくるんだ?」
オッレルス「あれ? ああは言ってたけどやっぱ来てほしいの? ん?」
上条「……フィアンマ」
オッレルス「俺はいらない?」
フィアンマ「そうですね、状況にもよりますが……」
オッレルス「ま、近日中に、ってことで」
上条「近日中か……分かった」
オッレルス「じゃあ次はお土産食べててくつろいどくから」
上条「食べるな! お土産は渡すもの!! くつろぐな!! 入るのは許可を得てから!!」
オッレルス「今度入ってくつろいでていい?」
上条「ダメ!! はい帰れ!!」
オッレルス「チェッ……それじゃあ幻想殺し、ごきげんよう」
フィアンマ「次のディナーも楽しみにしておきます、では」
上条「ったく……騒がしいやつらしかいねえなこの世界は」
禁書「とうま……大事になってきたね」
上条「まぁ、別世界に来た時点で大事だったんだ」
上条「今更大事の一つや二つ増えたところで変わらないさ」
禁書「家訓66『いのちだいじに』なんだよ!」
上条「それは作戦だバ上条」
ここまで
一応進めてるつもりやで、好きなように
今日中に投下ー
とある日の四人組
黒子「御坂さん、いい加減離れてくださいですの」グググ
御坂「一回!! 一回だけだからぁ!!」グググ
黒子「なんの一回ですの!?」グググ
初春「騒がしいですよー、うるさくするなら首つって死んでくださーい」
御坂「あー、いいわぁ……可愛らしいその唇から紡ぎだされるは悪舌! マニアックかなぁ……?」
初春「気持ち悪いですねー、地球から出て行ってくれませんかねー」
佐天「―――大丈夫、今は騒がしくしても―――怒られないよ」
黒子「怒られなければいい、というわけでもありませんの!!」
御坂「神々しい女の子も素敵! 抱いて佐天さん!!」
佐天「―――お断りします」
初春「ほらぁー学園都市一位様に迷惑ですよ、第三位さん」ニッコリ
御坂「ほら、ね? だから結局黒子になるって訳よ!」
黒子「フレンダさんみたいに言ってもダメです、ええいうっとおしい!!」
佐天「―――やっぱり―――この人たちといると楽しいね」クスッ
初春「正気ですか?」
初春「はぁ……死ね」
黒子「初春……何の気なしに死ねと呟くのはやめてくださいまし」
初春「すいません、口癖になっちゃってて」
御坂「それにしてもまさか学園都市第一位と知り合いになれるなんてねー」
黒子「もう一週間たったんですのね、時が過ぎるのは早いですの」
初春「何でいまそんなこというんですかねー、誰への説明なんだよって感じですねー」
黒子「お約束ですの」
御坂「ですの萌え~」
黒子「イラッ」
初春「ところでみなさん知ってます?こ―――」
御坂「倒置法萌え~」
初春「ぶち殺しますよ」
佐天「―――なんのこと」
初春「幸福殺しっていう都市伝説的な能力ですよ」
佐天「―――幸福殺し―――」
黒子「なんですの、そのとてつもなくついてなさそうな能力名は……」
御坂「私も黒子もツいてないけどねっ! アレは!」フフン
初春「もうこの人追い出しません? いいですよ佐天さん、ほら」
黒子「女子中学生の下ネタとか……ですの」
御坂「ああ~、その目っ!! いいわねー!!」
佐天「―――初春―――幸福殺しって」
初春「話題戻し助かります、ネットでの情報なんですけど」
初春「なんでも『学園都市の災厄の中心』『歩く幸福吸引機』『あるいみ奇跡』などなど……」
初春「ありとあらゆる悪名が恐れの意味を込めてつけられてるみたいですねー」
黒子「都市伝説では収まらない規模ですの」
御坂「はいはーい! 私は常盤台の超電磁砲って呼ばれてまーす!」
初春「変態は黙ってましょーねー、佐天さん聞いたことないですか?」
佐天「―――ない」
初春「わお、学園都市のすべてを知る佐天さんも知らないってことは……ガセネタですかねー」
黒子「しかし、ガセとしては中々の情報量が存在していますの」
初春「ガセだから悪ふざけ的に情報が拡散したんじゃないですか? 死ね」
御坂「はぅ!」
黒子「初春」
初春「あは、ごめんなさい」
初春「しかし、それもそうですね……ここまで拡散した情報を例え嘘だとしても佐天さんが知らないなんて……」
佐天「―――私はなんでも知ってるわけじゃない」
御坂「知ってることだけ、ってね!」
黒子「ホント黙っててくださいですの」
御坂「お話するために時間止めてるのにじゃあ私はなんでここにいるのよ!?!?」
黒子「ホントなんでここにいるんですの? 今日は呼んでませんの」
初春「だから安心して帰ってもらって結構ですよー、あ、佐天さん御坂さんの記憶いじっちゃってください」
御坂「いじるのは記憶だけでいいのかなっ!?」スカートチラッ
初春「こいつウゼー」ハッハ
佐天「―――本当にそんな能力があるなら―――レベル5ぐらいにはなる」
黒子「ですの、逸話をみるかぎりでもそう言えますわね」
初春「『学園都市第二位を打ち負かす』『最先端の駆動鎧を素手で9機破壊』『100人組手で警備員に勝つ』……嘘くせー」
佐天「―――第二位さんが―――誰かに負けたという情報はあるよ」
黒子「あの第二位が!? ですの!?」
初春「うっそー、あの人も人に負けるんだぁ……佐天さんは別として」
御坂「『一日5人の女を堕とす』……弟子入りしてこようかしら!!」ガタッ
初春「帰ってこなくていいですよー」ニコッ
黒子「(ここ……堕とす……『物理』って……)」
佐天「―――本当に存在するなら―――確かめてみたい」
黒子「おおっ、第一位の探求心をもくすぐるとは」
初春「本当にいたらどのくらい強いんですかねー、都市伝説見る限り相当ですよ」
御坂「佐天さんに挑む前に私を通してもらおうか!」ドン
黒子「あの、第二位が既に負けているんですの、都市伝説だと……」
御坂「黒子っ、所詮は噂!! この目で確かめるまでは信じないわっ!!」
初春「うわー無駄に熱い、めんどくせー」ハッハ
黒子「しかし、第二位を倒すことができるということはやはり佐天さんクラスに……」
初春「ないない、ないですって、佐天さんですよ? 白井さん正気ですかぁ?」
黒子「イラッ……まぁ、確かにですの」
御坂「『学園都市の完成形』なんて言われるものねー、あー女の子から崇められたいわぁ……」
初春「欲望がありのままですね」
黒子「常時ダダ漏れですの」
御坂「漏れっ!?」ガタッ
黒子「ほら」
初春「気持ち悪いですね」
佐天「―――御坂さんも―――常盤台で尊敬されてるんじゃ―――」
御坂「さっすが佐天さん! 分かっちゃうかー私尊敬されてるってわかっちゃうかー!」
初春「佐天さん、あなたの目腐ってるんですか?」
黒子「『百合姫』ははたして尊敬なのか畏怖なのか……」
御坂「そういや佐天さんはどうして柵川にしたの? 私が常盤台にしたのはね―――」
黒子「はいはい、女子しかいないから、でファイナルアンサーですの」
御坂「大正解っ!! さすが私達以心伝心コンビね!!」
黒子「言われたことないですの……」
佐天「―――柵川中学に入学したのは―――」
佐天「―――初春がいたから」
初春「…………」
黒子「あれ、お二人は中学入学前からのお知合いですの?」
初春「……中学に入る少し前に会ったんですよ」
初春「知りません? あの発火能力者の銀行強盗事件」
黒子「あーあの集団強盗事件ですの?」
初春「それで立てこもりした犯人の人質の中に私が居て、事件を解決したのが佐天さん、ってわけです」
御坂「あれ、二人の濃密な出会いの話は?」
初春「……いや、だからそこで初めて会ってややあって、友達になって……ですよ、死ね」
御坂「照れてる~、きゃわいい!」
初春「この際白井さんでもいいです、もう殺っちゃって下さい」
黒子「落ち着きなさい初春」
佐天「―――私が犯人を警備員に引き渡した後―――銀行の中で隠れていた初春を見つけたんです」
初春「えっ、このうやむやに話が流れた感じなのにまだ話すんですか!? 空気よめよ第一位」
佐天「―――他の人はもう外に出てるのに―――初春は奥で背中を丸めてたから」
初春「ちょ、おい」
御坂「やーん、怖がり飾利ちゃんきゃわたん!」
初春「白井! やれっ!!!」
黒子「落ち着いて落ち着いて」
佐天「―――私がもう大丈夫って声をかけたら―――」
佐天「―――『この子、親御さんの所に帰してあげてください』―――って」
佐天「―――背中丸めてたのは―――親と離された子供を守ってたから」
黒子「初春……あなた」ジーン
初春「……だってもう風紀委員でしたし? そりゃあ、あー、ちゃんとやりますよ」
御坂「風紀委員っつっても小学生の時でしょ? いやーその時から他人を守れるって偉いと思うわよ」
黒子「ですの、まだ自分のことも自分で守れないような年なのに……」
初春「うざいんで感動するのやめてもらえます? それにその私と同じ年で事件解決してる人もいるんですけど」
佐天「―――私には学園都市第一位の力があるから」
初春「あ、それって私に力がないってことを言ってます?」
佐天「―――言ってる―――でも、だからこそ私は初春と友達になりたいって思った」
佐天「―――自分に力がないのに、他人のことを思える子」
佐天「きっと心の優しい子だと思ったから、友達になりたいと思った!」
初春「……なにテンションあげてんですか、常時ローテンションキャラ作ってる癖に」
黒子・御坂「「」」ニヤニヤ
初春「うっわ、そういうとこあるから白井さんも御坂さんと同列なんですよ 引きます」ウワー
黒子「えっ、同列?」ガーン
御坂「キャー、自他公認よー!! やったわ!!」
初春「全く……佐天さんもバカですよね」
初春「ありとあらゆる……というよりすべての有名校から推薦がきてるのに全部蹴って柵川くるんですもん」
初春「正気じゃないですよ、柵川なんて普通の公立で別にどこが優れているとかないのに」
佐天「―――初春がいるから」
御坂「キャー!! 見せつけてくれるわねー!! 黒子!私達も負けてられないわっ!」
黒子「無理ですの、純粋度合で完敗ですの」
初春「私がいるからって……そんなの別に一緒の学校じゃなくても……友達じゃないですか」
佐天「―――うん」
黒子「うんうん、これがまさに友情なんですの!」
御坂「ハァハァハァハァハァ」
黒子「うんうん、これがまさに欲情なんですの!」グググ
佐天「―――うまい」
黒子「うれしくないですの……」
初春「面倒くさい人たちだなぁ」ワー
御坂「初春さんもツンデレという意味では面倒くさいわよ?」
初春「無駄に正論……じゃないけどムカつきますね、死ね」ニコ
御坂「その笑顔とのギャップに私はヤられるッッ!!!」ドッキューン
佐天「―――おもしろいなぁ」
黒子「……もしかしてこれは観察されてるだけなんですの?」ハッ!
ここまでー
閑話休題、次からは進める
おし行くで
チュンチュン
上条「……んー、いい目覚めと眠りだった」
上条「例によってインデックスの子守唄は効果抜群なのでした」
禁書「おはよう、とうま」
上条「おはよう、悪いな今日も弁当と朝ごはん作ってもらって」
禁書「んーんー、日課かも!」
上条「ホント出来たインデックスさんですこと」
禁書「家訓94『賛辞には最大の敬意を表わせ』、お褒め頂き光栄です!かも」
上条「ははは、苦しゅうないぞ、ってなんだこれ」
禁書「冷めないうちに食べるかも! ってこれは昨日の残りだけど、ごめんね?」
上条「朝カレーか、うんたまにはこういうのもありだなー、いただきます」
禁書「どうぞ、かも!」
上条「モグモグ……ん、うまい」
禁書「……」ニコニコ
『本日、学園都市は身体検査≪システムスキャン≫が行われている―――』
上条「ふーん、今日は身体検査の日か」モグモグ
禁書「大変そうかも」
上条「んなことねーよ、少なくとも俺の世界では、だけど」
土御門「大変だぁ!!!上やん!!!!!!!!」ガチャ!!
禁書「ビクッ!!」
上条「うわ!! びっくりした、どうしたんだ土御門!!?」
土御門「今日が身体検査ってことを忘れてたんだぜい!」
上条「うん、俺も今テレビで知った」
土御門「……知ったら少しは焦れこの馬鹿が」
上条「言葉きついって、なぁ」ホロリ
禁書「な、泣かないでほしいんだよ……」
上条「大体なんで焦らなきゃいけないんだよ、もしかして俺の世界とは身体検査の仕組みがちがうのか?」
上条「能力を測定して結果を待つだけじゃねえの?」
土御門「いや仕組みや測定方法も恐らく同じだろう」
上条「だったらいいんじゃないか、外見とかも今さら別に心配する必要ないだろ、なにも言われてないし」
土御門「上やん、能力が発動する仕組みは習ったか? 知ってるか?」
上条「おい土御門それは上条さんを馬鹿にしてるのか、それとも向こうの世界の確認のためか?」
土御門「両方だ」
上条「ったく……あれだろ自分だけの現実が能力発動の土台になって……な?だろ?」
土御門「なるほど、初等部で教育は止まってるようだな」
上条「お、俺の世界ではこんな感じで教えられたんだよ!」
土御門「まぁ、そんなことはどうでもいい、上やんAIM拡散力場ってモンは知ってるか?」
上条「……俺の世界にはないもんだな」キリッ
土御門「……嘘かどうかはこの際どうでもいい、がこっちの世界で今の状況は非常にまずい」
土御門「このAIM拡散力場っていうのは、いわば能力者が無自覚に発してしまう微弱な力のことだ」
上条「……」
土御門「……続けるぞ、このAIM拡散力場ってモンは独自のもんで外の世界で言う指紋みたいなものだ」
上条「……指紋、あっ!ってことは……一人一人違うってことか!?」
土御門「それを独自という言葉で説明したんだ、上やんの能力にもAIM拡散力場はあるだろう」
土御門「だが、今はそれがあってもなくても困る状況なんだ」
土御門「『上条当麻のAIM拡散力場』ではないということがばれてしまうんだからな」
土御門「……理解したか?」
上条「…………やばい」ダラダラ
土御門「……理解したからやばいんだよな? 理解できなくてやばいじゃないよな!?」
上条「ど、どうしよう土御門ぉ……」
土御門「今更焦っても遅いぜい、今日休んで先送りにしても回避したことにはならんからな」
土御門「元の世界に戻れるあてがない以上、無駄に面倒になることはしない方がいい」
上条「(……オッレルス達のことは……いや、言わない方がいいな)」
上条「(それこそ土御門達をグレムリンとの争いに巻き込みかねない……この選択があってるか分からないけど……)」
上条「(少なくとも今は、言わないでおこう)」ウン
土御門「とにかく上やん、身体検査は普通に受けろ」
上条「え、大丈夫なのか? 対策とか……」
土御門「だから初めにいったろ、忘れていたってな」
上条「だ、だったらその対策とやらができるまでは身体検査は休んでおいたほうがいいだろ?」
土御門「安心しろ、身体検査の時間までにはなんとかする」
上条「……本当か?」
土御門「俺は嘘をつかない」
上条「……あっちのお前は天邪鬼って言ってたんだけど」
土御門「……ほぅ、俺を表わす言葉としては悪くない」
上条「やめて!! 不安をあおらないで!」
土御門「昨日の段階である程度上やんの様子がおかしかったというのは聞いてる」
上条「だってあそこまでこっちの俺があんなだったなんて知らなかったんだもん」ブー
土御門「何一つ具体的なことは言えてないが……」
土御門「つまり今日身体検査を休むってことは察しのいい連中に『俺は別人です』って言うようなもんだ」
上条「えー本当かよ、こっちの俺もよく学校休むんだろ? じゃあ身体検査の一日ぐらい休んだって……」
土御門「いいから行け」
上条「察しのいい連中って……そんな諜報員やスパイみたいなやつがいるわけじゃないだろ」
土御門「両方同じ意味だバカたれ、早く準備をしろ行くぞ」
上条「急かすなよ……ただでさえ不安で行きたくねーのに」ハァ
土御門「……幸福殺しがいないという事実を知った魔術師や暗部の連中に報復等々やられてもかまわないんだな?」
上条「さあ土御門! 学校に行こう!! 今日は身体検査なんだからな! 休むなんて言語道断だ!」
土御門「その通りだ、行くぞ」
上条「……ねぇ! 本当になんとかなるんだよな!? 結局バレて襲撃なんてないよな!?!?」
土御門「……行くぞ」
上条「答えろ!! 答えて!! 答えてください!!!」
禁書「い、いってらっしゃいとうま……」ハラハラ
上条「うわぁあああああんいってきますぅうううううううう!!」
上条「ハァ……こんなに学校行きたくないの補修以来だ」
土御門「最近だろ」
上条「何故わかったし……ハァ、悪いこといてないのに罪悪感が」
土御門「溜息をよくつくところはこっちの上やんに似てるにゃー」
上条「嬉しくねー……ハァ」
垣根「よぉよぉ上条、今日は昨日と違ってらしいじゃねーの!」
上条「おぉ……えーっと、垣根?」
垣根「なんで疑問形なんだよ、俺はいつでも垣根帝督だぜ」
土御門「おはようだぜい、ホスト君」
垣根「確かに俺はホストだが、名前じゃねぇ、第六位さんよぉ」
土御門「強気だな、身体検査に自信でもあるのか?」
垣根「おぉよ、今回の身体検査でレベル5当確間違いなしの結果を残してやるよ」
上条「(なんだコイツレベル5じゃなかったのか……っぽい顔してるのに)」
土御門「そうか、ま頑張れ、うちの学校にレベル5が三人になるのは喜ばしいことだぜい」
垣根「言ってろ、レベル5ドベ2なんざすぐ追い越してやるぜ」カカカ
上条「(いいなー身体検査に前向きな気持ちで向えて……俺は前向きに考えたことなかったなぁ)」
上条「(そういや結局もう一人のレベル5って誰なんだ?)」
垣根「へっ、今回の身体検査であいつもお前もレベル5陥落なんてのはやめてくれよ?」
土御門「心配どうもだぜい、だが今日は絶好調でレベル6が出るかもだぜい?」
上条「(今は垣根もいるし、どうせ今日分かるからいいか、にしてもこいつら仲いいな)」
垣根「上条、お前は調子どうよ?」
上条「へっ? あ、ああボチボチってとこだ」
垣根「ボチボチねぇ……いい加減レベル0から抜けれんだろうなー?」
土御門「別にレベル0でもいいじゃねーか、上やんは強いんだし」
垣根「だからだよ、こいつの意味わからん力がレベル0なんて俺は納得できねーよ」
上条「(評価たけー……)」
土御門「入学早々喧嘩挑んでボッコボコにされて『お、お前がレベル5……か』ガクッ 」
土御門「って、てんで的外れの寒いセリフ吐いてたもんな」
垣根「うっせー! 思い出させんな!! あれで俺の高校統一の夢は完璧に打ち砕かれた」
土御門「幻想だったってわけだな」
上条「ピクッ」
土御門「今回は麦野がいい線いくんじゃねーかにゃー」
垣根「麦野ねぇ……どうだか」
土御門「元常盤台主席って箔もあるし、学園都市としては売り出したいんじゃねーかにゃー」
垣根「ハッ、それならもう現常盤台のレベル5第三位の御坂がいるじゃねーか、常盤台からはそれだけでいいだろ」
土御門「売り出すと言えば……レベル5第七位だにゃー」
垣根帝督「元スキルアウトのリーダー駒場利徳か」
上条「(駒場……? スキルアウトって確か浜面がそんなこと……)」
垣根「確かにレベル5に昇格した当時の話題性は高かったな」
土御門「あんな超格闘家みたいなナリしたやつがレベル5なんて最強のレベル5とも騒がれてたにゃー」
垣根「さすがに第一位には適わないだろうって大多数に、それすら超えるって少数派の言い争いもあったな」
土御門「期待度は第一位についで高かったにゃー」
垣根「まぁ、あれは瞬間最高みたいなもんだ、今はやつがどこでなにしてんのか誰も取り上げねぇ」
土御門「噂じゃスキルアウトのリーダーに出戻りしたらしいぜい」
垣根「あぁ? レベル5なんざスキルアウトの敵も敵、ありえねーだろ」
土御門「さぁ、所詮噂だぜい、駒場本人がどう思ってるかなんて読心能力でもわかるか微妙だぜい」
上条「(いろいろあるんだなぁ……スキルアウトも)」
垣根「まぁでも学園都市第一位が今回の身体検査で揺らぐとはおもえねーな、いくら俺でも」
上条「……佐天涙子」
土御門「……まぁ、あれに追いつくことは当分は無理だにゃー」
垣根「当分どころか今後ウン十年、いやもしかしたら二度と出てこねーレベルかもしれねーって」
上条「……そんなに?」
垣根「あったりめーだろ、能力が凄すぎて能力名が思いつかなくて『学園都市』になるとこだったんだぞ?」
上条「……土御門、結局なんて能力になったんだ?」ボソボソ
土御門「『超能力者』」ボソッ
上条「結局思いついてねーじゃねーか!何やってんだ研究者」ボソボソ
垣根「いくら凄さを表現したいからって『学園都市』はねーよな、なんの能力かわかりゃあしねえ」
土御門「垣根、お前の『未元物質』も分かりにくいぜい」
垣根「はぁー? すっげえ分かりやすいじゃねーか! しかもかっこいーだろ!」
上条「(最後が多分一番の理由だな、てか、だーくまたー?なんじゃそれ)」
垣根「今はまだ現存する物質に依存して能力を使う事しかできねーが……」
垣根「いいか?この能力がレベル5級になりゃあ、なんでも作れるようになるんだぜ?」
上条「え、冷蔵庫とかでも?」
垣根「なんでピンポイントなんだよ、まぁ作れるだろうけどよ」
土御門「無理だろ、なんとなく」
土御門「まぁ、もし、可能性の話をするならレベル5になると凄いのは一方通行や結標だな」
垣根「結標はともかく一方通行? あれは演算機能の向上だろ? なんだ、円周率でも解けるようになるのか?」カカカ
上条「(解けるのかな、あっちの一方通行)」ボー
土御門「演算機能の向上ってことは自分だけの現実の拡大にもつながるんだぜい?」
土御門「それに……一方通行の能力の本質はまた違う、と俺は推測するにゃー」
垣根「なんだよそれ、えらく一方通行を買ってんじゃねーか、ホモ?」
土御門「お前を暗黒物質にしてやろうかにゃー?」
垣根「やめろやめろ、俺の能力名を使ってうまいこと言うのもやめろ」
垣根「ん?……なぁ土御門、お前って身体検査どうやってんの?」
土御門「ん、どうって?」
垣根「いや、肉体再生ってどうやってレベル図ってんのかなーって」
土御門「ああ、それは体を切り刻んだり、毒物を食わされたり、そっからの回復速度とか……」
上条「…………」
垣根「…………マジ、かよ」
土御門「……いやマジなわけねーだろ、嘘だぜい冗談、てか信じてほしくなかったぜい」
垣根「お前があまりにもサラッと言うからだろ!! てか低レベルだったら死んじまうだろそれ!!」ドキドキ
上条「(上条さんも肉体再生の検査受けたらレベル2ぐらいありそう……右手的な意味で)」ドキドキ
垣根「ま、とりあえず今日は『垣根帝督レベル5到達祝賀会』の準備でもしといてくれや」
上条「自分でやれ」
土御門「準備してやってもいいが、できなかった時の恥ずかしさはとんでもないことになるぞ」
垣根「……凹ますなよ」
土御門「ほとんど自爆だぜい」
垣根「まー緊張してもしょうがねーか、気楽に行くか」
土御門「……上やんも気楽にな」
上条「あ、ああ」
上条「(大丈夫だろうな……な!)」チラッ
土御門「……グッ」
上条「(それは大丈夫のサインだよな!? ガンバレじゃないよな!?)」
垣根「さて……」
ガラッ
垣根「よぉーっす! 今日は俺がレベル5なるのを祝すために集まってくれたんだっけー!?」ハハハ
上条「……懲りないやつ」
土御門「ま、いいムードメーカでもあるからにゃー」
青ピ「おはようさん、三人とも」
一方通行「おはよう、垣根君自信満々だねェ」
垣根「おぉよ、一方通行土御門はお前に期待してるみたいだぜ?」チラッ
土御門「まーた誤解を生むようなことを……まぁ期待はしてるけどにゃー」
一方通行「レベル5からの期待かァ……いいねェ!」
ガラッ
フレンダ「おっはー!! 今日は私のレベル5到達のお祝いに集まってくれてありがとねー!」
土御門「よぉ、フレンダ そのネタは垣根がもうやったぞ?」
垣根「このエセ外人!! 俺の高等なネタに、いやネタじゃねえけど! 被せてんじゃねえよ!!」
フレンダ「結局乙女のギャグをホストが使うなってわけよ!!」
一方通行「見兼学組は高校と常盤台で同時期に身体検査が二回あるから大変だなァ」
土御門「説明と帳尻合わせ乙」
上条「みんな向上心あるなぁ……」
青ピ「上やんも今回はやる気だしていこうなー!」
上条「……ま、まぁ」
ガラッ
浜面「おはよう!! いやー今日は俺のレベル5―――」
垣根・フレンダ「「うるさい!!」」ドゴッ
浜面「ぐっへぇええええええええ!?!? 理不尽に暴力を受けた!?」
土御門「ネタつぶしだぜい、それはもう二回見た」
浜面「! なるほどな、俺の思考についてくるやつが二人もいたとは……レベル5の二人かっ!?」
一方通行「察し悪いなぁ……頭いいけど馬鹿な浜面君」
垣根「俺は浜面と同じネタゴホン発言をしてしまったのか……」
フレンダ「結局身体検査前に調子狂っちゃうってわけよ」
削板「」
上条「…………軍覇?」
土御門「調子狂ってるやつはもういたみたいだにゃー」
ガラッ
姫神「どうも。レベル5学園都市第四位姫神秋沙です。」
青ピ「大嘘つくんやめーや姫神ちゃん、結果も検査もまだやけども」
姫神「インパクトは大事。言霊という言葉がある。」
一方通行「そ、そうか……じゃ学園都市レベル5第一位一方通行でェす!」
垣根「っははは! 第一位はちょっとやりすぎだろ一方通行!」
一方通行「あ、やっぱり?」クカカ
上条「(……笑えないんだよなぁ)」
フレンダ「あ、でも本物の第四位ももうすぐ来るはず」
上条「……ゴクリ」
浜面「どうも学園都市レベル6 絶対能力者浜面仕上です」キリッ
土御門「もう黙っとけ」
ガラッ
上条「(来た!!)」
滝壺「おはよー」
垣根「レベル5第四位様のご入場だぜー!!拍手拍手!! ま、今日までだがなぁー!!」パチパチ!!
フレンダ「ね、本物がきたでしょ?」パチパチ
姫神「わ。私は偽物。。。」ガーン
一方通行「実際偽物だろ……」
滝壺「かきね、朝から元気だね、レベル5になれる自信でもでた?」
垣根「馬鹿言え、そんな自信出てなかった時がねーよ」
滝壺「あっれぇ~? でもかきねのAIM拡散力場ちょっと不安な感じだなぁ~? 緊張してる?」ンー?
土御門「ほう」ニヤ
フレンダ「ほうほう」ニヤ
青ピ「やっぱ緊張してるんやね」ニコニコ
垣根「ば、バカ言って、適当なこといってんじゃねーぞ滝壺!!」
一方通行「垣根君、動揺隠してからにしようぜ」
垣根「~~~っ!!」
上条「(この人がレベル5第四位……浜面軍団でのポジションチェンジってとこか?)」
ここまでー 深夜に更新するのはすまんで
少ないけど投下
小萌「はいはいおはよーございますなのですー!」
オハヨーゴザイーマース
小萌「本日は身体検査なので気合い入れて検査に励んじゃってくださいねー!」
垣根「先生、祝いの言葉の準備はできてるか? ここにレベル5が新たに誕生するぜ?」
土御門「もう分かったって、しつこいぞ」
小萌「ふふ、気合十分ですね垣根ちゃん、みなさんも負けないように頑張ってください!」
上条「(身体検査の時間は午後……なんとかしてくれるんだよな?)」チラッ
土御門「」グッ
上条「(お前もそのガッツポーズどんな意味なのか分からないんだよ!!)」
フレンダ「ねね、上条調子はどう?」ヒョコ
上条「ん、あぁ……まぁ、よろしくはない」
フレンダ「ふぅん、いつも通りやる気はあんましないってわけ?」
上条「んー、まぁそうだな……」
フレンダ「……なぁんか今日の上条は上条らしいね」
上条「ん、それっておかしいことなのか?」
フレンダ「んー昨日の上条は少し違ったから……いい意味なのかな?」
上条「…………まぁ、いい意味なんじゃね?」
休み時間
麦野「よぉ~し、いくにゃーん!」
御坂「フヒヒ、いつでもどぉぞぉ!!!」
麦野「にゃーん!!」ドォッ ドドォ!!
御坂「ああっ! 麦野さんからでたものが、私にとんでくるぅううううう!!?」バリッバリッ!!
絹旗「なんで楽しそうなんですかね……こんなレベル5一寸嫌です」
フレンダ「それでも麦野の攻撃全部撃ち落としてるのは流石って訳よ」
御坂妹「だろ?」ドヤッ
絹旗「いやなんで妹ちゃんがドヤ顔?」
番外個体「ムムム……」ビビビ
黒夜「zzZ……」テクテク
結標「おぉ……すごいわね、普通に起きてるみたいだわ」
番外個体「ていうか黒夜はなぜこの状態で寝てられるのかな?」
上条「(休み時間に身体検査のために能力の調整をしているのでした)」
黒子「お兄様ぁ!!」ヒュン
上条「うおっ! 白井!?」
御坂「!! くぅろこぉ~!!」ピョーン!!
絹旗「ちょ、御坂さん今そっちいったら麦野のビームが!!」
御坂妹「とするとここは地理的にどないなっとんねんちゅうことやなぁ……」
フレンダ「誰?」
麦野「にゃーん!?」ドォ!!
絹旗「一寸危ない! そこの人!!」
削板「へ―――?」
ドォン!!
モクモク
麦野「……」
滝壺「……」
麦野「……滝壺、浜面を頼んだわよ」ピピピ
滝壺「任せて」コクリ
フレンダ「麦野ぉ……」
麦野「フッ……あ、もしもし警備員の方ですか? ちょっと人を殺めて―――」
絹旗「ストップストップ! み、未遂! 一寸未遂で済みましたから!」
フレンダ「あれは!」
垣根「っぶねーな、大丈夫かよ削板」バサッ!!
削板「あ、ああ」
麦野「きゃー! カッキ―ファインプレイだにゃーん!! 前科回避だにゃーん!」
海原「!! 垣×削だぁ……うわぁ……」ジィー
垣根「ま、俺だからこそ麦野のビームを止めれたってことだな、感謝しな」
絹旗「一寸かっけぇ……王道の展開でゾクゾクしましたよ!!」キラキラ
垣根「ふふん、だろ? これがレベル5に一番近いものの実力さ」バサッ
滝壺「そのレベル5から言わせてもらえば、AIM拡散力場は震えまくりの超不安定だけどね」
垣根「」
滝壺「なんで能力を保ててるのか不思議なくらい、ファインプレーには変わりないけどね」
食蜂「(……ついでに言うと内心垣根さん自身もなんでできたのか戸惑ってる……垣根さん凄いの?)」
垣根「っるせぇ! 結果を見ろ結果を!!」
心理定規「じゃ☆ 私が考えてることあててみてね☆」
食蜂「うん」
心理定規「はいいいよ☆」
食蜂「(えーっと……『みさきちは今日もかわいいなぁ☆』……うぁ!?)」
心理定規「分かった?☆ まぁ分かってるよねぇ☆」
食蜂「ま、まぁ……見えたけどぉ」
心理定規「言って☆」
食蜂「え」
心理定規「答え合わせ☆」
食蜂「え、ええ!? あの、み、みさみさきっ、あのみさきっ!//////」
食蜂「み、みさきちはき、今日もかわいいなぁ……って」
心理定規「☆」ニコニコ
食蜂「あ、あれ!? ち、違った? やだ、違う私は別にそんなこと考えてるわけじゃぁ!」
心理定規「ああん☆ やっぱりかわいいなぁみさきち☆」ダキッ
食蜂「ちょ、心理定規ちゃ―――!!」
食蜂「(あ、あれ!? いつも抱きつかれてるのに、な、なんで今日はこんな……)」
食蜂「(……ドキドキするの?)」ドキドキ
心理定規「(心の距離15☆ やらせていただきましたぁ☆)」
食蜂「(ち、違うわみさき、私はお、女の子同士とかそんな//////)」ドキドキ
心理定規「(かっわいい☆)」ギュー
御坂妹「ほれ」ビリリ
一方通行「うわっ、危ねェ! 何急に!?」
御坂妹「やだなぁ、ミサカも皆さんに習って能力の練習してるだけですよ、ほら」ビリリ
一方通行「うおっ、それは分かってるけど、何で俺に!?」
御坂妹「ミサカ思うんですよ、結局今練習しても悪あがきだって、ほい」ビリリ
一方通行「あァ!? 聞いてます、俺の話!?」
御坂妹「無駄だと分かってても当日の朝テストの勉強するのが学生ってもんなんですよね、ほっ」ビリリ
一方通行「ちょ、やめ、やめてくれェ!」
御坂妹「はい、347×856、ほりゃ」ビリリ
一方通行「ぐわっ! 297032! ちょ、あたってきてる!あて、あたってる!」
御坂妹「……ファイナルアンサー?ほーれ」ンー? ビリリ
一方通行「ァああァ! ファイナルアンサー!! まじやめて下さい! お願いします!!」
御坂妹「ミサカそういうプレイ的なのは受け付けてません、中学生に何言わせてんですか、ほれぃ」ビリリ
一方通行「ぐゥゥ! ど、どっちかと言うと電撃食らわす方がプレイっぽ―――しかもやめねェのかよ!」
御坂妹「愉快にケツ振りやがって、誘ってんのかァ!? ほーら」ビリリ
一方通行「えェええ! 振ってないし誘ってない!! 愉快よりかは不快だってェの!!」
御坂妹「……ハァ」ビリリ
一方通行「な˝あっ! な˝ンか言えよォォォお!!」
上条「……」
上条「(刻々と近づいてきている身体検査……)」
上条「(このままじゃ―――)」
滝壺「ねぇ」
上条「……うおっ、た、滝壺?」
滝壺「そうだけど、あなたは誰?」
上条「だ、誰って上条だけど……」
滝壺「うん、あなたはかみじょうだね」
上条「……うん」
滝壺「うーん、でもおかしいな、あなたからかみじょうのAIM拡散力場は感じない」
上条「!!」
滝壺「実を言うと昨日の時点から」
上条「(この人、そういうタイプの能力者でしかもレベル5なのか!?)」
上条「(ていうか俺がボロ出さなくても俺の正体疑う人結構いるよね!? 怖いわこの世界!)」
滝壺「間違いなくかみじょうなんだけどねー、でも様子がおかしい時もあったけど……」
上条「あ、あーもしかして俺の不幸が能力までも消しちまった、とか?」ハハハ
滝壺「……んー、冗談?」
上条「……あー、まぁ」
滝壺「珍しいね、かみじょうが冗談なんて」
上条「(墓穴掘ったなこれ)」
上条「……はー、滝壺」
滝壺「なに」
上条「俺、異世界から来たって言ったら笑う?」
滝壺「なんと……奇遇だね、私も並行世界からきた宇宙人なんだ」
上条「(意外に痛い子だったかー)」ハハハ
滝壺「ふーん、かみじょうも異世界人だったんだ」
上条「ああ、だからたまーにおかしな現象に見舞われたりするんだ」
滝壺「異世界人は世界から拒絶されるんだね……私と一緒だね」
上条「(無駄に重い設定だな)」
滝壺「でもかみじょうそのままの状態で検査を受けちゃうと異世界人ってバレちゃうよ?」
上条「! そ、そうなんだ滝壺なんかいい方法ないか? 俺が異世界人だってバレない方法!」
滝壺「うーん……私の能力でかみじょうのAIM拡散力場をいじれば……」
上条「ほんとか!?」
滝壺「と、思って今やったんだけど」
上条「行動はやいな」
滝壺「なんか……不思議な力に邪魔される……これが異世界人の力なんだね……」
上条「(! くそっ、幻想殺しか……)」
上条「そっか……他はなんか思いつかないか!?)」
滝壺「別にバレてもいいんじゃないの? かみじょうはバレたくないの?」
上条「あ、ああ俺は異世界からのエージェントだからな、素性は伏せたいんだ」
滝壺「なら先生を殺して裏社会に身を投じ―――」
上条「お、俺の組織は殺人は禁止なんだ! あれ! じぇ、ジェントルマン(?)だから!」
滝壺「(ジェントルマン……?)大変なんだね、かみじょう」
上条「ああ、ほんとに……」ホロリ
浜面「よ、上条昨日は悪かったな、いつのまにか帰っちまってたみたいでよ」
上条「浜面……いや気にしなくていい」
滝壺「はまづら、かみじょうは異世界人らしい」
浜面「異世界人?」
上条「ちょ! 滝壺さん、しーっ!」シー
滝壺「あ、迂闊、これは秘密だったね」シー
浜面「はは、なんだ二人だけの秘密ってやつか?」
滝壺「あのねかみじょうのAIM拡散力場が昨日からおかしくてねこのかみじょうは別人だと思うの」ペラペラ
上条「滝壺さんんん!!??」
滝壺「ごめん、私は嘘と秘密がない女になりたい」キリッ
上条「女は秘密を着飾って綺麗になるんですよ!!」
浜面「AIM拡散力場が急にかわったなんて事例は聞いたことないな……」
上条「あー、浜面これは超秘密事項でな、俺は異世界からのエージェントで殺人はダメでな!」アタフタ
浜面「……何言ってんだ?」
上条「あぁああああ!! ほんと何言ってんだ俺ぇええ!!」
滝壺「ね、テンション高いかみじょう」
浜面「本当だ、やっぱ昨日の時点でおかしかったんだ」
上条「エートエート……! あーAIM拡散力場の調子が悪いから俺もなんか調子狂うわー、あー8時間しかぐっすりねてねーわ」アー
滝壺「なるほど……AIM拡散力場がおかしいからかみじょうも様子がおかしいんだね」
浜面「なんだ俺はてっきり滝壺の遊びに付き合ってるだけとおもってたけど本当に調子悪いのか上条?」
上条「ん!? あー、まぁ悪すぎないから良いぞ!」
滝壺「重症だね」
浜面「本当に大丈夫か?」
上条「プロブレムプロブレム、上条さんちょっとおかしいけど元気デース!」ダラダラ
滝壺「それだと問題ありになるよ」
上条「え、ええいうるさい! 異世界の業火に焼かれたいかーっ!!」ガーッ
滝壺「!! はまづら、伏せて! あなたは私が守る!」
浜面「(遊んでるのかマジなのか……どっちにしろ上条がここまでおかしいのは珍しい)」
上条「(頭の中真っ白だ……今自分が何言ってるのかマジわかんねぇ)」
ここまでぇ
このSSまとめへのコメント
そして更新がとまっていく...