北上「私のあなた、あなたの私」 (103)



北上「提督、こないだの出撃の記録だよ。はい」ぱさっ

提督「おう。ありがとう」

提督「ふーむ……今回は戦艦陣が頑張ったな」

北上「そーねー。榛名さんが鬼神に見えた」

提督「あいつは大人しいんだか積極的なんだか分からんな……」


※この二人はケッコンカッコカリしています


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421333739


北上「あ、提督ちょっと後ろ失礼」とてて

提督「ん? ああ」

北上「むぎゅー」ぎゅー

提督「…………」なで

北上「……あ、それ落ち着く」ぎゅー

提督「ん」なでなで


北上「よーし、提督パワー補給完了」ぱっ

提督「何だそれ」

北上「うーん…………テイトクニウム?」

提督「役に立ちそうもない物質だなあ……」

北上「そうてもないよ?」

北上「たとえお腹が空いてもぼろぼろでも、あたしはこれさえあればそこそこ頑張れるんだよ」

提督「……へー」ぽりぽり

北上「あれ、照れてる」ぷふー

提督「うるせえ」


提督「はーっ、昼前から何してんだかな」がたっ

北上「どっか行くの?」

提督「一応やることはやったし、気晴らしに釣りでも」

北上「あ、それならあたしも行く」

提督「んなら竿とチェア頼む。クーラーボックス準備する」

北上「あーい」



ー波止場ー


提督「今日はそんなに寒くないなー」

北上「……ねえ。今更だけど、冬の昼間から釣りってキツくない?」

提督「まぁ気分転換だし。何かいるかなー程度で」

北上「坊主が前提ってことか……」

提督「ほれ、準備してやるぞー」がたがたっ


提督「…………マチュピチュ」

北上「それは"ゆ"でいいの?」

提督「おう」

北上「ゆー……ごす、らびあ?」

提督「お、博識」

北上「艦だった頃とは思えない知識量だよ」

提督「今も艦の娘だけどな」

北上「じゃかあしいっ」


提督「じゃあ"あ"だな……ん?」ぴく

北上「どったの?」

提督「……あ、これ食ってねーか」かりかりかり

北上「嘘、すごいじゃん」

提督「何が来るかな……そりゃっ」ざばっ

北上「おおお、ほんとに釣っちゃったー!」

提督「っしゃー! 俺は海の男だからなー!」びちびち

北上「そういうのいいです!」


今更ですが
一応時系列としては前作の後の話です
読まなくても読めるようにはなってます。多分



ーーー


北上「結局、提督が釣ったカサゴだけか……納得いかねー」がちゃがちゃ

提督「だから海の男だからって。……よし帰ろう、よっこら」

北上「それはもういいよ……で、それどうするの」

提督「お前にやるよ。間宮さんあたりに持っていけば適当に料理してくれるんじゃないか」

北上「え、いいの?」

提督「暇潰しに付き合わせたお詫びな」

北上「やったー。提督大好き」

提督「はいはい」



ー食堂ー


提督「間宮さんただいまー」

北上「間宮さんお土産ー」

間宮「ええ? ……あら、カサゴ?」がちゃっ

提督「暇潰しにぶらついてたら釣れた」

間宮「まあ、すごいじゃないですか。今食べます?もうお昼過ぎですけど」

提督「ああ、北上にやってくれ」

北上「もらっちった」

間宮「はいはーい」

>>12
曙「クソ提督」提督「あ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421209478/)
多分これ



間宮「……北上さん」ぼそ

北上「ん、何?」

間宮「提督にあーん、とか。しないの?」ぼそぼそ

北上「…………しないよ、そんなこと」ふいっ

間宮「あらあら(顔赤くしちゃって。可愛いわねぇ)」

提督「?」


>>13
それです
寝落ちするやも分からないので最初から酉付けてます


提督「さて、午後の執務だ」

北上「午前と変わらず書類とにらめっこですね」

提督「そんなもんだろ……北上、こっち頼む」

北上「ん。判子必要なのだけ渡すね」

提督「あいよ」

北上「書類に飽きたらあたしとにらめっこも」
提督「しません」


北上「……」ぺらっ

提督「……」かりかり

北上「……提督」ぱさっ

提督「ん」

北上「……」ぺらっ

提督「……あー……北上、来週の月曜にお馴染みのところと演習な」

北上「お馴染みって、またあそこか……あ、提督」ぱさっ

提督「あいよ。なんつーかアレは、腐れ縁ってやつだなぁ……」


北上「あそこの曙ちゃん強いんだもん……」

提督「なんせ素早いからな。それに砲雷撃もなかなかだし」

北上「さすがナンバーワンだよね。ま、雷撃で遅れは取らないけど」

提督「期待してるぞ。…………そういやあいつ」

提督「こないだ実家に曙ちゃん連れ込んだとかなんとか……」

北上「…………アウトじゃ?」

提督「……手は出してないみたいだしセーフで」ぽんっ

北上「度胸あるなー……」かさかさ とんとん


提督「さすがに駆逐艦に手を出す勇気はねえなあ」かりかり

北上「じゃあ何か、軽巡のあたしは手を出すための妥協案ってことかー?」ぺら

提督「んなこたねえぞー」かりかり

北上「む」

提督「誰が相手だろうと、好きなもんは仕方ねえもん」かりかり

提督「俺もそうだし、あいつもそうじゃねえかな。あいつの場合、それがたまたま駆逐艦だったってだけで」かりかり


提督「茨の道だろうけど、応援はしてやりてえなあ、と思うよ」かりかり ぽんっ

北上「…………」

提督「どした」

北上「……なんでも」


北上「(……臆面もなく言ってくれちゃって。恥ずかしいったらないよ)」


今回はここまで。明日で終わるかなー

ぼのぼのの時よりは糖分少ないはず
北上さんはダウナー?な感じだから仕方ないね



ーーー


北上「……はー!疲れた!」

提督「ん、もう夕方か……休憩していいぞ。三十分くらいなら」

北上「やったー。何か食べたいな」

提督「あんみつでも食べてくればいいよ」かりかり

北上「決定。あんみつ食べようっ」がちゃ ばたん

提督「おー、気を付けてなー」


北上「あんみつあんみつー……」たたた

北上「…………うーん」

北上「…………」

北上「……すいませーん」



提督「……ふう、あとは予定表……ん?」

北上「……」がちゃ

提督「あれ、早かったな。まだ休んでてもいいのに」

北上「提督の目は節穴かっつーの」がさっ

提督「……なんだ、あんみつ持ち帰ってきたのか」

北上「ん」がさがさ


提督「真横で食うとか……お前もなかなか酷いこと「ん」……お?」

北上「……………………あーん」

提督「……」

北上「恥ずかしいから早くして」

提督「……あむ」


提督「……ごくん。どうした急に」

北上「い、いや。提督も疲れてるよなーって思って」

提督「……」

北上「……その目は何」

提督「北上も素直じゃねえなと」

北上「な、何さ」

提督「別にー。あ、でも可愛いところは見られたかなー」にやにや

北上「~~~!」ぽかぽかぽか


明日明後日はセンターなので更新できるか分からないので
とりあえず昼の間に更新
夜更新できるかなあ



ーーー


提督「……もうこんな時間か」ぱたん

北上「んー? ……ああ、もうそろそろ晩ごはんの時間」

提督「ちょっと早めに食堂行っておくかな。混んで待つのも嫌だし」

北上「行こう行こう」ぎゅ

提督「魚の煮付けでも食うかな」ぎゅ

北上「お昼に食べたから煮付けはいいよー……」



提督「……ん?」

北上「あ、大井っち」

大井「北上さん!」たたた

提督「この時間っつーと、大井も飯か」

大井「はい。ご一緒しても?」

提督「一緒というか、たまには姉妹で食べてみたらどうだ」

提督「俺がいると話しにくいこともあるだろ」


大井「」ちら

北上「」むすっ

大井「……提督もご一緒に」

提督「ええ? 本当にいいのかよ」

大井「あんまりしつこいと撃ちますよ?」にっこり

提督「アッハイ」


北上「ーーでね、その時の球磨姉すっごくかっこよかったんだよ」

大井「不思議よね。語尾はいつも通りなのに」

提督「クマー!ってか」

北上「そうそう。ぼーっとしてるんじゃねークマ!って喝を飛ばしてさっ」

提督「あいつも追い詰められると強いタイプなんだなー」

北上「強いって言えばさー……」にこにこ


大井「(……北上さん、楽しそう。提督を引き留めて大正解だったわ、ふふっ)」


明日明後日の更新は諦めました
センター気合い!入れて!行きます!

ではまたノシ



ーーー


提督「……」かりかり


こんこん


提督「? どうぞ」

大井「失礼しますね」がちゃ

提督「ん、大井か。珍しいな、でも悪いけど北上なら外してるぞ」

大井「知ってますよ。それを見計らって来たんですから」くすくす


提督「……何やらかしたっけなー」たらり

大井「むっ、それってどういう意味ですか?」

大井「私のことを一体何だと思ってらっしゃるんですかねーっ」ぐいぐい

提督「うわわ、悪かった悪かった! 悪かったから色々押し付けてくるな!」


大井「ふふ。焦っちゃって」

提督「割と洒落になってないからな……んで?」

大井「ああ、そうでした」

大井「まあ、なんてことはないんです。北上さんとは、どうなのかなって」

提督「……どうとは」

大井「とぼけられるとまたやりたくなっちゃうなー?」ずいっ

提督「うぐぐ」


提督「……どう、って言われてもな」

提督「ただまあ、北上には俺の全幅の信頼を寄せてるよ」

提督「プライベートも、俺の中の色々を全部」

大井「それだけですか?」

提督「ああ。話のわかる、いい奴だ」

大井「……本当だけど、うそ」

提督「……」


大井「提督が北上さんを見る目。とっても優しくて、穏やかで」

大井「愛おしいものを、大事そうに見る目です」

大井「聞いています。この鎮守府に提督が着任してすぐ、北上さんがここに来たって」

大井「時間と一緒に、慣れてくるのは、当たり前だと思います」

大井「北上さんはいい人だから」

提督「……気のせいじゃないか」




大井「怖いんですよね」



提督「っ」

大井「傷つけたらどうしよう。自分がどうしてしまうか分からない」

大井「怖いんですよね? 自分の精一杯の行いが、相手をどう変えてしまうのかが」

提督「……そんなことは」

大井「まだ言いますか」


大井「それなら」

大井「それなら……そんなことないって、私が証明にな「大井」……すみません」

提督「……気遣ってくれてるのは、嬉しいけど」

提督「やっぱり……もう少し、考えさせてくれないか」

大井「…………」


話が大きくなってきました。大変だなあ(他人事)

センター無事に?終わりましたよ、まあ心配なさらず
明日から更新するぞー


#頭にランボー怒りのを付けると気迫が感じとれる

すみません間違えました



翌週、演習後


北上「……くっそお、あとちょっとで勝てたのになぁ」

提督「あれは仕方ない……最後の最後に魚雷がやってくるとは思わなかった」

北上「悔しいなあ……でも、あそこの艦隊をあれだけ追い詰められたってことは、あたしたちもなかなかいいところまで来たってことかな」

提督「慢心はダメだからな?」

北上「へいへーい」


北上「ふー……あ、それはそうと」

提督「ん、どうした」

北上「ちょっと、提督パワーちょうだい」ぎゅう

提督「んんっ?」

北上「……」ぎゅー

提督「ず、ずいぶん急だな?」

北上「んー……」ぎゅー


提督「……」

北上「…………はい」ぱっ

提督「ん、満足か」

北上「……本当ならもうちょっと」

提督「それならもう少しくらい……」

北上「でも、ちょっと大井っちに話があって」

提督「大井か」

北上「うん。また後でもいいかな」

提督「書類もあるから、早めに頼めるか」

北上「はーいっ」たたたっ ばたん



雷巡寮


北上「大井っちいる?」

大井「あら、北上さん。秘書艦のお仕事は?」

北上「うん、ちょっと時間もらった。話、いいかな」

大井「いいけど……話って?」

北上「ん。先週なんだけどさ」

大井「先週?」


北上「うん。大井っち、提督と何か話してたよね」

大井「提督とはよく話すけど?」

北上「そうじゃなくて。ずいぶん、声を荒げてたじゃん?」

大井「……」

北上「何か知ってるんだよね、大井っち」

大井「……あんまり、北上さんには話したくないわ」

北上「やっぱりかー」


北上「……この鎮守府じゃ大井っちの方が先輩だから、大井っちの方が色々知ってるのかなーとは思ってたけど」

北上「まさか大井っちのあんな声が聞こえるとは思わなかったなあ」

大井「……」

北上「……一応さ、あたしは提督と、まあ……そういう関係?だし」

北上「提督に関する話は聞いておきたいっていうか、さ」

大井「…………提督には、話さないであげて」

北上「ん」こくん


お久しぶりですみません
骨にヒビ入ったりしてました
シリアス?とか書くもんじゃないっすね


続き書くので今日はここまてで
北上さんかわいい

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