ことうみです。
初めてなので至らないところがあったらご指摘をよろしくお願いします。
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ことり「おじゃましますっ」
海未「どうぞ、ことり。他に誰もいないのでくつろいでいってくださいね」
ことり「わー、海未ちゃんと二人っきり・」
海未「とりあえず部屋に行っててください、今お茶をいれますから」
ことり「はぁーい」
ことり「海未ちゃんのお部屋はここだよね」ガチャ
ことり「相変わらず綺麗な部屋だなぁ」
ことり「……ん?このノート……詩のノートかな?」
海未「お待たせしました……って、ことり!?」
ことり「あ、海未ちゃんありがとー」
海未「な、中見ましたか?!」
ことり「ううん、まだ見てないよー、詩のノート?」
海未「よ、よかったです……それは、いつか曲に使えそうな詩を書き留めているものです」
ことり「そうなんだぁ〜、中身見ちゃダメなの?」
海未「ダメってほどでは無いのですが……やはり気恥ずかしいです」
ことり「そんなこと言ったって、いつもみんなで歌ってるんだから」
海未「それだって恥ずかしいんですよ?一回やったことあることりならわかると思いますけど…」
ことり「確かに、ことりも初めてみんなでワンダーゾーンを歌った時は、なんだか変な汗かいたなぁ…」
海未「まぁ、もう慣れましたけどね。それに、みんなに歌ってもらえることの喜びの方が大きいですから」
ことり「それもそうだね♪」
ことり「ねね、やっぱり中見たいなぁ。いい?」
海未「まぁちょうど意見が欲しいところでもあったので……どうぞ、お願いします」
ことり「わーい・」パラパラ
ことり「わぁ、まだ見たことないのがこんなに…」
ことり「海未ちゃん結構歌詞書き溜めてるんだね」
海未「ええ。まず、これを見てもらえますか?」
ことり「えっと…知らないlove*教えてlove?」
海未「はい……とりあえず読んでみてください」
ことり「うん」
ことり「……」
ことり「これ……って、いつごろ書いたの?」
海未「え?……確か5月くらいですね」
ことり「ふぅーん……」
ことり「単刀直入に言うけど、海未ちゃん」
ことり「これ、穂乃果ちゃんのこと考えて書いたでしょ?」
海未「え、……は、はぁ?!」
ことり「バレバレだよぉ〜、時期的にも被ってるし」
海未「え、ちょ、ことり」
ことり「なぁに?」
海未「……まさか全部知ってたんですか?」
ことり「むしろことりが知らないと思ってたのかなぁ?」ニコニコ
海未「…………やっぱりことりには勝てませんね」
ことり「まぁ、いい歌詞だと思うよー。わかる人にはわかっちゃうかもね」
海未「…………というか、あの」
ことり「ん?」
海未「実はその……そのノートは、穂乃果専用のノートなんです」
ことり「」
ことり(うわぁホノキチだ)
ことり(このノート結構消費されてるのに……全部穂乃果ちゃん?ホノキチ怖い……)
海未「もうバレてたんなら話が早いですね……まぁそのことを踏まえて、次からのにも意見を欲しいんです」
ことり「う、うん……」
ことり「えっと次は……恋のシグナルRin rin rin!」
海未「タイトルからわかると思いますが、凛からイメージをもらって書きました」
ことり「へぇー、ことりのもあるの?」
海未「一応ありますよ、読みますか?」
ことり「読むー、でもまずはこっちだね」
ことり「……」
ことり「これは……なんだか恥ずかしくなってくるね」
海未「や、やっぱりそうですか……?」
ことり「まぁ知らない人なら大丈夫だろうし……何よりとっても可愛いし、うん、大丈夫!」
海未「うう……次お願いします」
ことり「次は……unbalanced love?」
ことり「……」
ことり「これは……多分夜に書いたでしょ?」
海未「な、なぜ分かったのですか?」
ことり「ん〜……夜に穂乃果ちゃんのこと考えてたら片思いが辛くなって、眠れなくなって書いた…ってとこかな?」
海未「そんなに分かりやすいですかね……あたりです」
ことり「ことりも夜に考えると止まらなくなることあるから、普通だと思うよ〜」
海未「そうですよね!」
ことり(そこで歌詞書いたりなんてすると深夜テンションでヤバいことになるんだね、ことりひとつ賢くなった)
海未「あ、次のもその時に書いたものです」
ことり「えっと……love marginal、ね」
ことり(この時英語ハマってたんだろうなぁ、タイトル的に)
ことり「……」
ことり「なんだか海未ちゃんらしい歌詞だね」
海未「私らしい……ですか?」
ことり「うん、青く透明な私になりたいってところが素敵!」
海未「そう言ってもらえると嬉しいです」
ことり「次行ってみよー、……キミのくせに!かぁ」
ことり「……」
ことり「こっちはあんまり海未ちゃんっぽくないかも」
海未「私もそれを目指しました。ちょっとポップな感じの曲にしたいなぁと思って…」
ことり(あ・れ・れ?とか……恋に落ちちゃうわけではないからね!とか……何も知らないで見たら海未ちゃんがおかしくなったー!って思いそうな歌詞……」
海未「……ことり、口に出てます」
ことり「えっ……あ、……」
ことり「……つ、つぎつぎー」
ことり「ラブノベルス」
ことり「……」
ことり(……ちょ……こ、こwれwはwwww)
海未「……海未ちゃんがおかしくなったー!ですか?」
ことり「」ギクッ
ことり「え、えっとぉ……」
海未「」ジッ
ことり「……い、いいと思いまーす!」
海未「そうですか」ニッコリ
ことり「はい次!」
ことり「…………しょうや、なく、とりこいうた?」
海未「ああ、それはナイチンゲールラブソングと読むんです」
ことり「」
ことり「……」
ことり「……歌詞は意外と普通なんだね。ちょっと病んでる感じがあるけど……」
海未「え?そうですか?」
ことり「なんだか……いつのまにか籠の中へあなたも入っていたの、のとことかね」
ことり「でもことりは、こういう曲もありだと思うよ」
ことり(ねばねばよりはずっといいね)
海未「そう言ってもらえてよかったです、それがことりからイメージをもらった曲なので」
ことり「あ、やっぱり?……でもちょっと安直すぎるよー、籠だとかナイチンゲールだとか……」
海未「いえ、それはオマケみたいなものですよ。穂乃果のことを考えていたときに、ことりならどういう風に穂乃果のことを愛するのかなぁと思いまして」
ことり「……な、なるほど」
ことり「歌詞から察するに……ことりって一途っぽく見えるのかな?」
海未「ええ、その通りです」
ことり「ふーん」
海未「え、違いましたか?」
ことり「うーん、ことりは……まぁいいや、次いこっ」
海未「……?」
ことり「えっと…微熱からmystery?」
ことり「……」
ことり「海未ちゃんの苦悩がひしひしと伝わってくるね」
海未「つ、伝わっちゃいますか」
ことり「はやく…振り向いて、とか切なさがビンビンくるねー」
海未「もうその頃は穂乃果への想いが抑えきれなくなってきてて…」
ことり「なるほどー」
ことり「じゃあ次ー……あ、これって」
海未「はい、前に見せたmermaid festa vol.1の続きの」
ことり「mermaid festa vol.2」
海未「〜passionate〜です」
ことり(サブタイトル)
ことり「……」
ことり「穂乃果ちゃんへの想いがパッショネイトなんだね」
海未「……はい」
ことり「微熱とはなんだか逆な感じかするー」
海未「……その頃がピークでしたので」
ことり「なにが?」
海未「……穂乃果への想いが」
ことり「あっ……」
海未「……あの、次を」
ことり「そ、そうだねっ」
ことり「んーと……告白日和、です!」
ことり「……」
ことり「……う、海未ちゃん、これって」
海未「……はい。お察しの通り……」
海未「これを書いた次の日に……穂乃果に告白しました」
ことり「だよね……」
海未「……その様子ですと、ことりは結果も知ってるんですね」
ことり「……うん」
ことり(忘れもしない、夏休みが終わりかけのある日……)
ことり(いつものように海未ちゃんと一緒に穂乃果ちゃんちに向かおうとして、海未ちゃんを待っていた)
ことり(待ち合わせに現れた海未ちゃんは目の下にクマを作っていて……)
ことり(穂乃果ちゃんは海未ちゃんを避けているような素振りをしていた)
ことり(二人ともわかりやすいんだから……)
海未「……でも、私、今は後悔はしてないんですし、全然大丈夫なんです」
ことり「……そうなの?なんだか意外」
海未「はい。……まぁ、フラれてからしばらくは大変でしたけど」
ことり「だろうねぇ」
海未「次からのはそんなテンションで書いたものですので……少し見るのに耐えないかもしれませんがお願いします」
ことり「うん、次は……」
ことり「……ありふれた悲しみ」
ことり(直球すぎ!!)
ことり「……」
ことり「…………うん……」
海未「…………はい……」
ことり「……辛かったね、海未ちゃん」
海未「……もう大丈夫ですので、お気になさらず」
ことり「それならいいけど……次いってもいい?」
海未「はい」
ことり「次は……夏、終わらないで」
ことり「……」
ことり「なるほどねー」
海未「穂乃果と一緒に楽しんだ夏が……最後で台無しになったという反省を込めて書きました」
ことり「は、反省……」
ことり「でも全体的に綺麗にまとまってて、そんなに悲壮感はなくていい感じだと思うよ」
海未「それならいいですが……」
ことり「うんうんっ、じゃあ次ね」
ことり「えっと……trouble bustersかぁ」
ことり「……」
ことり(これは海未ちゃんがおかしくなったー!の曲だね…)
ことり「えっと……これはにこちゃん?」
海未「まぁ、そうですね……実はにこに落ち込んでいたところを励ましてもらったので、そのお礼とでもいいますか」
ことり(お礼になるのこれ?)
海未「……なんか今すごく失礼なこと考えませんでした?」
ことり「そ、そんなことないよ?」
海未「」ジッ
ことり「次行くね!」
ことり「秋のあなたの空遠く……」
ことり「……」
ことり「まだちょっと引きずってたころの詩だね」
海未「はい……なんだかこの頃、穂乃果が妙に優しくて……情緒不安定でしたね」
ことり(新学期になってからもずっと海未ちゃんが落ち込んでたから、ことりが穂乃果ちゃんをさとしたんだよね……)
ことり(ちょっとでいいから海未ちゃんを気にしてあげてって)
ことり(逆に残酷だったかぁ)
ことり「今はもう、引きずってない?」
海未「もちろんですよ」
ことり「そっか」
ことり「んと次は……あ、これで最後?」
海未「はい。……これを書いたのはもう結構前になりますね」
海未「これを書いて、もう穂乃果への想いを断ち切ろうと決めたんです」
ことり「そうなんだ…」
ことり「…勇気のReason…」
ことり「……」
ことり「…なんだか、不思議な感じ」
海未「それは……どういう?」
ことり「あ、悪い意味じゃなくて……うーんと」
ことり「海未ちゃんらしくないけど、海未ちゃんらしい、みたいな……」
海未「……よく分からないです」
ことり「んー、ことりも上手く言えないの」
ことり「でも確実に言えるのは、これを歌う海未ちゃんを見てみたいってことかな」
海未「私が……ですか」
ことり「うん。μ’sで、じゃなくて、海未ちゃんが♪」
海未「……そうですか、なんだか……ありがとうございます」
ことり「お礼言われることじゃないと思うけど……」
ことり「あ、そういえば、なんで穂乃果ちゃんにフられたの?」
海未「えっ、……それ聞きます?」
ことり「ことりも流石にそこまでは把握してないし、気になってんだぁ」
海未「うーん……端的に言えば」
ことり「おぉ?」
海未「……穂乃果は、ノンケだったんです」
ことり「……それはしょうがないね」
海未「そもそも同性愛すら知らなかったようでした……」
ことり「女子校なら嫌でもわかると思うんだけどなぁ」
海未「まぁ、純粋で穂乃果らしいと思いますけどね」
ことり「そうだね」
海未「さて、次はことりですよ」
ことり「え?」
海未「さっき言いかけた言葉、最後まで聞かせてください」
ことり「さっき……?」
ことり『歌詞から察するに……ことりって一途っぽく見えるのかな?』
海未『ええ、その通りです』
ことり『ふーん』
海未『え、違いましたか?』
ことり『うーん、ことりは……まぁいいや、次いこっ』
海未『……?』
ことり「え、大したことじゃない…よ?」
海未「私だって言いたくないこと言ったんですから、ほら早く」
ことり「えー……」
ことり「えっとぉ……その…」
海未「」ジーッ
ことり「うう、分かったよぉ……」
ことり「ことり、一途って言えば一途なんだけど……でもなんていうか、多分違うの」
海未「? どういうことですか?」
ことり「え、と、言うならば二途、ってとこかな?あ、あはは」
海未「……つまり、それって」
ことり「…………そうです」
海未「…………そうなんですか」
ことり「……だってどっちも大好きなんだもんっ、決められないよ〜!」
海未「ふふ、そんなところもことりらしいといえばことりらしいです」
ことり「うぅ…………」
海未「それで?」
ことり「え?」
海未「誰なんですか?その…二人は」
ことり「え、嘘、……まだわからないの?」
海未「……え?」
ことり「海未ちゃんと穂乃果ちゃんに決まってるでしょっ!」
ことり「ありえなーい!!」
海未「…………え、え?え??」
ことり「だいたい、その他に誰がいるっていうのー!」
海未「え、ちょ、ことり、落ち着いて」
ことり「もう!穂乃果ちゃんも海未ちゃんもにぶちんなんだからー!もー!!!」
海未「ことり、落ち着いてくださいっ」
ガタンッ
ことり「ちゅんっ!?」
海未「こ、ことり!」
ドサッ
ことり「……う、いた……くない?」
海未「……大丈夫ですか?」
ことり「う、海未ちゃん!」
ことり(海未ちゃんが受け止めてくれたんだ…)
海未「……ことり、その……」
ことり「……海未ちゃんっ」ギュー
海未「!? こ、ことり!?」
ことり「そのまま聞いて!」
海未「は、はい!」
ことり「……あのね、ことり、ずっと我慢してたの」
海未「……」
ことり「二年生になってから……海未ちゃんが穂乃果ちゃんのこと好きになったことに気づいて」
ことり「海未ちゃんが遠くに行っちゃった気がして、すごく寂しかった」
ことり「それをことりに相談してくれなかったことも寂しかった」
ことり「その上穂乃果ちゃんまで取られちゃったらどうしようって……そればっかり考えてたの」
ことり「でも、どっちも大好きだから、海未ちゃんの邪魔はしないって決めて」
ことり「寂しくないって言い聞かせて、二人から離れる準備までしてたんだよ?」
海未「……ことり」
ことり「それで、海未ちゃんがフられたってわかったとき……ことり、どうすればいいか分からなくなって、困っちゃった」
ことり「今も困ってるの」
海未「……」
ことり「ねぇ海未ちゃん……ことり、どうすればいいのかなぁ?」
海未「……まずは、謝らせてください」
海未「ことりの気持ちに気付けなかったこと」
海未「ことりに相談できなかったこと」
海未「……ことりを寂しくさせてしまったこと」
海未「ごめんなさい」
ことり「ううん、ことりは……」
海未「駄目です!」
海未「ことりはいつもそうやって我慢してばかりですよ」
ことり「……」
海未「だから…誰にも遠慮しない、ことりの本当のそのままの気持ちを教えてください」
ことり「ことりの気持ち……」
ことり「ことりは……」
ことり「……海未ちゃんと穂乃果ちゃんとずっと一緒にいたい」
ことり「……友達以上の関係になりたい……、です」
海未「はい、…よく言えました」
ことり「う……なんだか恥ずかしいよぉ」
海未「本当のことを言ってくれて、私は嬉しいですよ」ナデナデ
ことり「うぅ……」
ことり「……もっと撫でて」
海未「ふふ、はい」ナデナデ
ことり「♪」
ことり「ねぇ海未ちゃん」
海未「はい」ナデナデ
ことり「ことり、もう我慢しなくてもいいかなぁ?」
海未「もともと、我慢するものではないんですよ、想う気持ちというものは」
ことり「そっか……」
海未「現に、私は我慢しませんでしたから」
ことり「あはは、そうだね」
ことり「……うん、ことり決めた!」
ことり「ことりも我慢しないで、自分に正直になる!」
海未「そう言ってくれてよかったです」
ことり「うん、ありがとう海未ちゃんっ」
ことり「やっぱりことり、海未ちゃんのこと大好き♪」
海未「……面と向かって言われると照れます」
ことり「照れてもらわなきゃ困るよ〜?」
海未「……すっごく照れます」
ことり「ありがと♪」
ことり「それで、返事は?」
海未「え、うぇっ!?」
ことり「もう穂乃果ちゃんのこと引きずってないんでしょ?ことりの告白のお返事、聞きたいなぁ〜」
海未「わ、私はっ……」
ことり「うん」
海未「……私は、ほんの数ヶ月前まで、穂乃果のことを好きだった人間です」
海未「しかも、ことりの気持ちに気付けないで……」
海未「それを……それをことりが許してくれるならっ」
海未「こっ…………こ、こっ…!」
ことり(頑張って海未ちゃん!)
海未「こ………!こちらからお願いしますっ!!」///
ことり「はい、よく言えましたー♪」ギュー
海未「ううう」///
ことり「ことりももう穂乃果ちゃんには何もないから、安心してね?」
海未「それは…私に遠慮しなくても」
ことり「んーん、遠慮なんかじゃないよ?」
ことり「海未ちゃんが可愛すぎて……もう、海未ちゃんしか見えないから♪」
ここまで、読んでくれた方ありがとうございます
終わり方強引すぎてすみません
納得いかないと思います本当にごめんなさい
ちなみにもちろんほのうみもことほのも好きです
このSSまとめへのコメント
ほのかさん・・・わざわざハブることを明言せんでも・・・