にこ「あんた、うちの野球部に来ない?」 (297)
にこ「あんたなら絶対」
穂乃果「すいません、私…もう野球はしないって決めたんです」
にこ「でも」
穂乃果「失礼します」スタスタ
にこ「」すぅ…
にこ「私は諦めないわよっ!!!」
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希「また断られたん?にこっち」
にこ「うるさい」
絵里「まぁ、仕方ないわよ」
にこ「あいつが、入れば…きっと変われる気がするのよ…」
希「にこっち……」
絵里「でもにこ、今の野球部は…」
にこ「わかってるわよ……」
にこ「あいつが入っても…人数が足りないっ…」拳ギュッ
希「ま……まぁ、とにかく練習しよう!」パンッ!!
現在の音の木坂の野球部は三年生のにこ、希、絵里の三人のみだった。
スパァァァァァアン!!!
希「ナイスボールやでにこっち!」ヒュッ
パスッ……
にこ「だめよ…….私じゃ」ザッザッ……
にこ「あたしより…」振りかぶり
にこ「あいつがやるべきなのよ!!」ヒュッ!!
スパァァァァァアン!!!
希「にこっち…」
絵里「でも、やっぱり」
絵里「メンバー集めもしないといけないわよね…」
その頃
海未「穂乃果、待たせてすみません」
穂乃果「んーん、大丈夫」
ことり「帰ろっかー」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーー
ー
海未「そうですか、また…」
ことり「最近よく教室にも来るよねー」
穂乃果「うん…」
海未「穂乃果は…いいんですか?」
穂乃果「へ?何が?」
ことり「野球!!」
ことり「穂乃果ちゃん、本当にもう野球やらないの?」
海未「」コク…
穂乃果「うん…」
穂乃果「私はもう、やめたから……」
海未「穂乃果………」
海未「私は……我慢しているようにしか…見えません」
穂乃果「が…我慢?」
海未「本当はまだ、野球が好きなんでしょう?」
ことり「そうだよ!穂乃果ちゃん」
ことり「穂乃果の綺麗なフォーム、私好きだよ!」
穂乃果「わ…私は……」
海未「はぁ………」
海未「穂乃果……………」
海未「キャッチボール…………しませんか?」
穂乃果「だから私はっ」
海未「キャッチボールなら野球のうちに入らないでしょう」
穂乃果「っ…」
穂乃果「わかった」
ことり「そうと決まったら、あの場所に!」
海未「ええ」
〜公園広場〜
パスッ…
海未「穂乃果…」ヒュッ
ポスッ…
穂乃果「なに?」ヒュッ
パンッ
海未「さっきの話ですが…」ヒュッ
ポスッ…
穂乃果「だからもう…」ヒュッ
パンッ!
海未「……………」ヒュッ
海未「あっ……」
穂乃果「わっ!?」
海未「すみませんっ、狙いが…」
穂乃果「いいっていいって」
穂乃果「んー、どこだろう」ガサガサ
穂乃果「あった!」ガサッ
不良1「おうおう…俺たちの溜まり場で何してんだ?」
不良2「キャッチボール楽しそー!」
穂乃果「なに?あなた達」
不良3「おい見ろよ、こいつ結構かわいいぜぇ」
ことり「いやっ!なに!?離して!!」ジタバタ
穂乃果「ちょっと!なにするの!!」
不良1「あ?んだ?」
不良2「調子乗ってんな?剥く?」
不良3「へっ…w」
ことり「いたっ!離して!」
不良2「暴れんなや!」
穂乃果「」プチンッ
穂乃果「海未ちゃん…キャッチボール続けよっか」
海未「…………」
海未「はい」屈み
不良1「ぶはっ!放置w」
不良2「キャッチボールで屈むとか意外と本格的ぃ」
穂乃果「…」振りかぶり
ことり(あ……あのフォーム……)
穂乃果「すぅ…」
穂乃果「」ブンッ!!!!!!!!
ヒュンッ!!
不良1「!?」
不良2「ひっ!?」
不良3「っ!?」
バァァァァァァァァアン!!!!!!
不良1、2、3「ああ……あ…」
穂乃果「……」ギロッ
海未(久々の穂乃果の本気の球…堪えますね)ビリビリ…
海未(ですが…本気に不幸なのはあの本気の球を顔面ギリギリで通された彼らでしょうね…)
不良1「ひ……ひぃ!!」タッタッタッ!!!!
不良2、3「まっ…まてって」ダッ!!
ことり「あ…ありがとう、穂乃果ちゃん」
穂乃果「んーん…大丈夫?ことりちゃん」
海未「まったく…最低な人達です…」
寝ます
穂乃果「なんだか、変な感じになっちゃったし」
穂乃果「帰ろっか」
ことり「うん」
海未「そうですね」
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
ー
穂乃果宅
穂乃果「………………」
穂乃果(久しぶりに本気で投げたな……)
にこ『あんた、うちの野球部に来ない?』
穂乃果「……………」
翌日
穂乃果「おはよー二人とも」
ことり「おはよー穂乃果ちゃん」
海未「おはようございます」
にこ「いたわね!高坂!」
穂乃果「」ビクッ
にこ「ねえ?やっぱり気は変わらないの?」
穂乃果「……はい、私は」
にこ「せめて理由だ」
希「こら、にこっち!無理矢理な勧誘はあかんよ!」
にこ「希!?」
穂乃果「え…えと?」
希「ああ、そういえば初めてやったね」
希「ウチは三年の東條希」
希「うちのキャプテンが迷惑かけてごめんなぁ」
穂乃果「い…いえ…」
にこ「ちょっと希!邪魔するならっ…」
希「にこっち!」
にこ「ぅ……」
にこ「わかったわよ…」とぼとぼ
海未「な…なんだったんでしょう?」
ことり「うーん…」
穂乃果「とっ…とにかく行こっか」
海未「そうですね」
放課後
にこ「希っ!あんた一体なんの」
希「にこっちはやり方が強引すぎるんよ」
にこ「でも!そうでもしないと」
希「ウチに作戦があるで」
にこ「作戦?」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
穂乃果「それでねー」
海未「ふふっ」
ことり「ええー」
ザッ!
にこ「高坂穂乃果!!!!」
穂乃果「っ!?」
穂乃果「あの…いい加減に…」
にこ「私と勝負しなさい!!!!」ビシッ
海未「しょ…勝負?」
にこ「そうよ」
にこ「あんたの野球部入部をかけた勝負!」
にこ「あんたが勝てば、もう勧誘はしないわ!」
穂乃果「…わかりました」
穂乃果「それで、勝負の内容は?」
にこ「もちろん、野球よ」
にこ「まずは場所を変えるわよ」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
グラウンド
穂乃果「勝負の内容はわかりました」
穂乃果「つまり私が 三振を取れれば私の勝ち。打たれればそちらの勝ちでいいんですね?」
にこ「そうよ」
にこ「キャッチャーは希が…」
穂乃果「キャッチャーは海未ちゃんにお願いします」
海未「……穂乃果」
海未「わかりました」
にこ「別に構わないわ、こっちのバッターは絵里が」
絵里「」ニコッ
ことり「え?矢澤先輩がやるんじゃ…」
穂乃果「別に誰でもいいよ」
穂乃果「負けないから」
絵里「大した自信ね」
にこ「じゃあ始めるわよ!」
穂乃果「早く終わらせて…諦めてもらいます」
穂乃果「」振りかぶり
海未「」キッ!……
希「わぁ…すごく綺麗なフォームやね」
にこ「」ごくり
穂乃果「」すぅ…
穂乃果「」ブオッ!!!
絵里「!?」
バァァァァァァァァァアン!!!!
ことり「………」
ことり「あっ!す…すとらいーくっ」バッ
絵里「へえ……すごいわね………」
海未「ナイスです穂乃果」ヒュッ
パシッ
穂乃果「」ザッザッ
穂乃果(手加減はしない)振りかぶり
絵里「でも」
穂乃果「」ブオッ!!!
絵里「」にや
キンッ!!!!!!!
穂乃果「!?」
海未「!?」
シュルシュルッ………
ことり「ふぁ…ファールだね」
海未(穂乃果の球を…2球目で当てた!?)
穂乃果(まぐれ……まぐれに決まってる)
海未「」ヒュッ
パシッ
穂乃果「」振りかぶり
穂乃果「」ブオッ!!!!!!
絵里「ふっ」
キンッ!!!!!!
ことり「ま…またファール」
穂乃果「そんなっ…」
絵里「」にや
海未「大丈夫です、穂乃果!あと一本取れば!」ヒュッ
パシッ
穂乃果(負けないっ…)
穂乃果「」振りかぶり
穂乃果「」ブンッ!!!!!!!!!
キンッ!!!!!!!!!
穂乃果(また!?)
穂乃果「くっ」ザッザッ!
ーーーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
ー
キンッ!!!!!!!!!
ブオッ!!!!!!!!!!
キンッ!!!!!!!!!
希「もう、かれこれ30球ぐらいやね」
キンッ!!!!!!!!!!
ブオッ!!!!!!!
にこ「そうね」
キンッ!!!!!!!!!!
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーー
ー
にこ『作戦てなによ、希』
希『にこっちみたいに強引に誘っても多分、穂乃果ちゃんは絶対に入ってくれへんよ?』
希『なんか、理由があるにしろ穂乃果ちゃんは野球をやめたんやろ?』
希『なんで野球をやめたかはわからないけど………少なからず野球が嫌になったんやろ』
希『でも多分あの子……まだ野球が好きだと思うんよ』
希『だからもう一回、野球を楽しいって思ってもらうのが…一番やろ?』
ーーーーーーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
キンッ!!!!!!!!!
穂乃果(なんでだろ…わかんないよ…………)
海未「ドンマイです!穂乃果」ヒュッ
パシッ
穂乃果(もう、野球はやらないって決めたのに……)振りかぶり
穂乃果(すごく楽しい!!!!!)ブオッ!!!!!!!!
絵里「フッ!」
キンッ!!!!!!!!!!
穂乃果(この勝負)
穂乃果(負けたくっ)振りかぶり
海未「!」
穂乃果(ないっ!!!!!!)ブンッ!!!!!!!!!
絵里「!?」
ズバンッッッ!!!!!!!!!!!!
海未「くっ!」ビリビリ…
穂乃果「はぁ…はぁ…」
ことり「すごい………」
絵里(驚いたわ…完全に振り遅れたわ……)
穂乃果「勝ったぁぁ…」ふらっ…
海未「穂乃果!」ダッ
海未「大丈夫ですか?穂乃果」
穂乃果「うん…………」
穂乃果「私………やっぱり……」
海未「穂乃果…」
にこ「あーあ!負けたわ!」
にこ「まぁ、仕方ないわね」
にこ「あんたの勧誘は諦めるわよ……」
穂乃果「ぅ…………」
海未「…………」
海未「はぁ…」
海未「穂乃果…」
海未「これ以上…自分のしたいことから逃げてどうするんですか?」
穂乃果「!?」
穂乃果「私っ!」
海未「大丈夫です」
穂乃果「先輩!!!」
にこ「ん?」
穂乃果「私を………私を野球部に入れてください!!!!」バッ!
希「おぉー」ぱちぱち
絵里「もちろん大歓迎よ」
にこ「勧誘してたのはこっちよ、断る理由なんてないわ」
にこ「これからよろしく頼むわ」握手求め
穂乃果「それと!!」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんにも一緒に入部してもらいます!!」
海未、ことり「………」
海未「は?」
ことり「え?」
海未「ちょ!?穂乃果!?」
ことり「私、野球なんてしたこと…」
穂乃果「おねが〜い二人とも!このとおり!」
海未「」
ことり「」
海未「はぁ、仕方ないですね」
ことり「穂乃果ちゃんの頼みだもん」
穂乃果「二人とも!!あ…ありがとう!」
希「あらあら」
絵里「一気に賑やかになったわね」
にこ「ふんっ」
にこ「あんたたち!明日からビシバシいくから覚悟しときなさいよ!!!」ドン!!
一部終わり
数日後
海未「いきますよ!」
キンッ!!!
ことり「わっ!?」ドサッ
海未「次!!」
キンッ!!!!
にこ「よっ!!」パシッ!!
海未「次!!」
キンッ!!!!
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
花陽「わぁぁ………」
凛「かーよちん!!なに見てるの?」
花陽「ひぁ!?凛ちゃん?」
凛「なになに?野球部?」
花陽「う…うん」
凛「かよちんはほんとに野球が好きだにゃー」
花陽「だっ!だって!あの2年の高坂先輩が入部したんだよ!」
凛「?」
凛「?」
花陽「ええ!?凛ちゃん!高坂先輩のこと知らないの?」
凛「うん」
花陽「高坂先輩は、中学時代に高坂穂乃果の右に出るピッチャーはいないって言われるくらいの腕前で…」
花陽「その腕前もさることながら、特に注目されていたのは」
花陽「洗練された綺麗な投球フォームなの!!!」
凛「?」
花陽「はぁぁ///当時はすっごく憧れたなぁ……」
花陽「よく真似したり……」ブツブツ
凛「じゃあ、どうして高校でやめちゃったの?」
花陽「そ…それは…いろいろ言われてるんだけど…」
凛「んー…そんなに上手いんだったら別にやめなくても」
花陽「詳しいことは私も知らないんだけど…」
クラスメイト「りーん!!部活遅れるよお!!」
凛「あ!?うん!!いまいくにゃー」
凛「ごめんかよちん!!私部活行かなきゃ!」
花陽「う…うん…それじゃ…」
凛「あ!それと!」
凛「かよちんも、部活早く決めないとだよ!」
凛「じゃ!」
タッタッタッ
花陽「部活……………か……」
その後
凛「こっちこっち!!」
同期部員「凛!パス!!」バッ!!!
凛「っと!」ザッ!
凛「やっ!!!!」ダイレクトシュート
キーパー「くっ!」
バサァッ!!!!!
凛「やったにゃー!!」
同期部員「さっすが凛!!ナイスシュート!」
凛「へへー」
三年部員「やるなー星空!」
同期部員「凛はずっとサッカーやってたからねー」
凛「それほどでもー」
三年部員「これなら一年生でレギュラーもありえるな!」
三年部員「私たちもうかうかしてられないな!!ははっ!」
同期部員「一年でレギュラーなんてすごいよ凛!」
凛「そんな……まだ決まったわけじゃ」
同期部員「またまたー」
二年部員「……………………」
数日後
凛「かーよちん!!」
花陽「ん?」
凛「かよちんはもう部活決めたのー?」
花陽「う…んーん…まだ…」
凛「そっか…」
花陽「でも…………とか……」ごにょごにょ
凛「え?」
花陽「野球……部の…マネージャー……なんて……」ごにょごにょ
凛「マネージャー!?」
凛「うんうん!かよちんに向いてると思う!!すごく気が利くし!」
花陽「そ……そうかな////」
凛「そうと決まれば早速!!!」ガシ!!
花陽「へ?」
花陽「えええええええ!?」
野球部部室前
花陽「り…凛ちゃん………」
凛「じゃ!!頑張れかよちん!!」
タッタッタッ
花陽「え!?えええええええ!?」
ポツン…………
花陽「………よ…よし」
花陽「まずはノック……」すっ……
ガチャ!!
花陽「ひゃ!?!」
絵里「あら?どうしたの?」
疲れた寝ます
絵里「?」
花陽「」グッ…
花陽「あの!!わ…私!」
にこ「なに!?新入部員!?」
花陽「へ?」
にこ「歓迎するわ!!入りなさい!」
花陽「ふぇ?」
穂乃果「ええ!?入部希望!?」
海未「メンバーが足りないので、大歓迎ですね!!」
ことり「わぁぁ!どうぞどうぞ」
花陽(あれ?)
穂乃果「まずは、ユニフォームのサイズを計らないとだね!」
花陽(あれ?)
海未「どこか希望するポジションはありますか?」
花陽(あれれ?)
にこ「とりあえず、得意な事を知るためには練習に参加してもらうのが一番ね!」
花陽(………)
希「ポジション決めはその後で良さそうやね?」
花陽(え?)
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
ー
絵里「じゃあ行くわよ!!」
キンッ!!!!
ヒュンッ!!!!
花陽(あれ?)パシッ!!
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
穂乃果「走り込みは基本!!」タッタッタッ……
花陽(え?)タッタッタッ…
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーー
ー
にこ「軽く投げるから、とりあえず思いっきり振ってみなさい!」
ヒュッ!!!
花陽(ん?)ブン!!!!!!
ズバン!!!!
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
花陽「はあっ…はあっ………」
にこ「なかなかセンスはあるみたいね」
穂乃果「ちょっと体力をつければすごく上達すると思う!」
花陽「あ…あの」
海未「とりあえず、練習については来れるみたいですしね」
花陽「あの!!!」
一同「?」
花陽「私っ!!!実は」
花陽「マネージャー志望なんです!!!」
海未「マネー………ジャー?…………」
穂乃果「あぁ…」
ことり「…………………」
にこ「そう……」
絵里「マネージャー……」
希「そうやったんやね……」
花陽(うぅ………人が足りてないって言ってたし……まずかったかな……)
花陽「ぁ……あの……」
一同「マネージャーなんて大歓迎!!」
花陽「え!?」
花陽「え!?でも、メンバーざ足りないって……」
にこ「いや………実はメンバーはもちろんなんだけど」
絵里「マネージャーもいないから、私たち自身でマネージャーの仕事もしないといけなかったのよ……」
希「練習のスケジュールもキツキツやからなぁ……」
海未「正直、マネージャー志望はすごく助かりますね!」
花陽「えと……つまり?」
穂乃果、ことり「大歓迎ってこと!!」
花陽「ぁ……」
花陽「せっ!!!精一杯頑張るので!!よろしくお願いします!」バッ
にこ「ええ、こちらこそよろしくね」
希「よろしくなぁ、花陽ちゃん」
翌日
凛「かーよちん!」
花陽「わ!?何?凛ちゃん」
凛「聞いたよー、野球部のマネージャーになったんだって?」
花陽「う…うん」
凛「よかったね、かよちん!」
花陽「で…でも、やっぱりメンバーは足りてないし…練習試合も出来ない状態みたいで」
凛「…そっかー」
花陽「まだまだ問題は多いみたいなんだ…」
放課後グラウンド
スパァァァァァン!!!!
花陽「!?」
花陽「もう誰か来てるのかな?」
スパァァァァァン!!!!
海未「コントロールが乱れてますよ?穂乃果」
穂乃果「そ…そうかな?」
海未「やはりブランクがあるようですね」
海未「これは……特別メニューを」
穂乃果「そっそれだけはご勘弁をっ」
穂乃果「って?あれ花陽ちゃん?」
海未「早いですね、花陽」
海未「集合時間までは、もう少しありますが」
花陽「ど…道具の準備をしようと思ってて…」
穂乃果「おおー、いい心がけだね!」
花陽「こ…これでもマネージャーなので///」
穂乃果「でも…実は私が準備しちゃったんだよね」
花陽「ええ!?」
海未「穂乃果が早すぎるだけなので気にしないで大丈夫ですよ、その心がけはすごくいいと思います」
花陽「つっ…次は高坂先輩よりも早く準備しますっ!!」
穂乃果「おおー!私も負けないよ」
海未「なんの勝負ですか…」
海未「それよりも練習を続けましょう、穂乃果」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「」振りかぶり
花陽(わぁぁ///)
穂乃果「」ブンッ!!
スパァァァァァン!!!
花陽「すごい……」
海未「もう少し速くしてみましょう」ヒュッ!
パシッ
穂乃果「んー……」振りかぶり
花陽(やっぱり綺麗…)
穂乃果「」ブンッ!!!!
ドパァンッ!!!!!!!
海未「ナイスボールです、穂乃果」ヒュッ!!
パシッ
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
穂乃果「ふぅ…」
花陽(はぁぁ///高坂先輩の練習がこんなに近くで見れるなんて…)
海未「さっきから、穂乃果に夢中なようですね…花陽」
花陽「へ!?いや…その……」
花陽「ずっと憧れてたので…」もじもじ
穂乃果「ええ!?そんなぁ、照れちゃうなー」
海未「穂乃果に?」
花陽「はい…中学のときから、綺麗なフォームに憧れてて…」
海未「確かに…穂乃果の投球フォームは綺麗ですからね」
穂乃果「まっ…真面目に褒められると、本当に照れるなぁ//」
花陽「あ……あの…」
花陽「ひとつ聞いても…大丈夫ですか?」
穂乃果「ん?」
花陽「あの……」
花陽「どうして野球をやめちゃったんですか?」
穂乃果「!?」
海未「!?」
穂乃果「そ…それは…」
にこ「もう集まってたの?あんた達?」
希「やる気満々やねー」
絵里「ふふっ」
ことり「私もがんばろーっ」
穂乃果「皆…」
海未「れ…練習、始めましょうか!」
花陽(ま…まずいこと聞いちゃったかな…)おどおど
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
ことり「つ…つかれたー」
にこ「今日の練習はこのぐらいね…」
絵里「ふぅ…やっぱりマネージャーがいると練習が捗るわね」
希「確かにそうやね」
花陽「////」
穂乃果「練習もいいけど……やっぱり人数の事も考えないとだよね…」
海未「ですね…6人じゃ練習試合も組めないですし…」
にこ「そうね……実際に試合をしてみないとわからないこともたくさんあるし…」
凛「かーよちーーん!!!」
花陽「へ!?」
凛「ってあれ?もしかして練習…中?」
花陽「いや、今終わった所だよ」
穂乃果「え…えっと?」
花陽「あっ…えっと…幼馴染の凛ちゃんです」
穂乃果「花陽ちゃんの!?わぁぁ、よろしくね」
凛「よろしくですにゃー」
凛「かよちんのこと、よろしくで……」
にこ「……」じー
にこ「ふむふむ」じー……
凛(なんだか見られてる………)
よし寝ます。
続きを書き溜めてないので遅くなると思います
というかなります
にこ(運動神経は良さそうね….)
凛「?」
にこ「ねえ?」ガシッ
にこ「野球部に入らない?」
凛「え!?」
希「ちょっ!?にこっち!急すぎるで!」
凛「り…凛は一応サッカー部に入ってるので……」
にこ「そこをなんとか!!」グッ
凛「え!?え…」
絵里「にこ…無理強いは駄目よ」
にこ「ぅぅ……」
にこ(逸材なのに…)
凛「す…すいません」
希「ええよええよ、こっちこそごめんなぁ凛ちゃん」
海未「他の部に入ってるのでは、仕方ないですよ」
花陽「そ…それじゃあ凛ちゃん、片付けしたらすぐ行くから待ってて…」
凛「うん!」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
花陽「ごめんね、凛ちゃん」
花陽「メンバーが足りてないから…」
凛「大丈夫大丈夫、それにしてもいい人ばっかりだね野球部!」
花陽「う…うん」
花陽「部長は強引な所はあるけど、練習中は皆のことを気にかけてるみたいだし」
にこ「希先輩は……」
凛(かよちん……楽しそう)
翌日放課後
凛「かよちん!部活いこー!」
花陽「う…うんっ、ちょっと待って」
凛「先に玄関行ってるねー」
花陽「うん」
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
ー
凛「今日の練習メニューなにかなー?」
凛「あれ?」
凛「あれ?」
凛「スパイクが無い…朝は確かに下駄箱にあったのに」
花陽「ごめん!凛ちゃん…待たせて」
凛「あ…かよちん」
花陽「どうしたの?」
凛「スパイクが無くて…」
花陽「え!?」
凛「朝は確かにあったんだけど」
花陽「さっ………探そう!」ガシッ
凛「え?でも」
花陽「だって凛ちゃん、あれはお祝いで親から買ってもらった大事な物だってっ」
凛「でも…かよちんも部活が…」
希「あれ?どうしたん?二人とも」
にこ「ほら花陽!部活始めるわよ」
花陽「っあの…すいません!今日は部活に出れないです!」
穂乃果「どっどうしたの花陽ちゃん!?」
凛「かよちん…大丈夫だから、かよちんは部活出なよ…」
海未「…何か事情があるみたいですね
」
花陽「凛ちゃんのスパイクが無くなったらしくて…探すのを…手伝いたいので…今日は…」
穂乃果「よし探そう!」
花陽「へ?」
ことり「そうだね、そんなの聞いちゃったらほっとけないよねっ」
海未「はい、協力します」
絵里「心当たりとか…何かあるかしら?」
にこ「ちょっ!?あんた達!?」
希「にこっち…」
にこ「…はぁ」
にこ「仕方ないわね、今日は部活は中止!」
にこ「学校をくまなく探すわよ!」
花陽「部長…」
花陽「とりあえず…凛ちゃんはサッカー部の方に行った方がいいかもね」
凛「う…うんっ」
タッタッタッ
穂乃果「さてと…どこから探そうか」
花陽「凛ちゃんは…朝は下駄箱にあったって…」
海未「広い校内を探すのは骨が折れそうですね」
ことり「校内にあるかどうかも、わからないし…」
絵里「とりあえず、手分けして探しましょうか」
にこ「そうね」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
サッカー部練習場所
三年部員「そうか…星空も今日休むか」
凛「え?」
三年部員「いやな、実は二年部員の奴らも何人か今日は出て来てないんだ…」
三年部員「まったく…有望な後輩が入って来ているというのに…たるんでるな」
凛「はぁ…」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
ー
穂乃果「ここかな?」ガラッ
ことり「とにかく、花陽ちゃんから聞いたスパイクの特徴を頼りに探すしか無いね」
海未「そうですね、とにかくくまなく探しましょう」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
ー
にこ「まったく…あんた達はお人好しすぎるのよ」
希「そう言ってちゃんと探すのがにこっちのいい所やね」
絵里「確かにそうね」
にこ「うっさいわね!あんた達も探しなさいよっ」
絵里「ふふっ」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
花陽「うぅ…どこだろ」ガサガサ
花陽「やっぱり…広い校内を探すのは………」
花陽「んーんっ…凛ちゃんのためにも絶対に見つけなきゃ」
花陽「?」
花陽「話し声?」
二年部員1「今頃、あいつ泣きながら探してるんじゃないの?」
二年部員2「大事そうにしてたしねw」
花陽「あれって…サッカー部の」覗き込み
二年部員1「一年のくせに調子に乗ってるからw」
二年部員2「そーそーw」
二年部員1「これどうする?w」すっ…
花陽「!?」
花陽「凛ちゃんの……」
二年部員2「ズタズタにして下駄箱に返しとけば?w」
二年部員1「ww」
花陽「!?」
ダッ!
花陽「それ………返してくださいっ…」
二年部員2「!?だれ?こいつ」
二年部員1「ん?ほら、よく星空といる…」
二年部員2「あー……」
花陽「それ………返してっ!!」
二年部員1「……ちょっと面倒ね…」
二年部員2「バレたらまずいし」
花陽「」ふるふる…
二年部員1「わかった、返すわよ」
花陽「!」
二年部員1「その代わりにこれ」
二年部員1「あんたが、持ち出したことにしな」
花陽「え?」
二年部員1「バレたらちょっとマズイのよね」
二年部員2「だからぁ、あんたがやったことにすれば返してあげるw」
花陽「ぅ…」
二年部員1「まぁ、いらないって言うなら」
二年部員1「ズタズタにして下駄箱に返すだけだけど」カッター構え
二年部員2「www」
花陽「やめ…」
花陽「なんでこんなこと……」
二年部員1「一年のくせに調子に乗ってるからよ」
二年部員2「ちょっと、上手いからってレギュラー気取って」
二年部員1「まじで、むかつくわ」カッター近づけ
花陽「やめて!」
にこ「くっだらないわねっ」睨みつけ
花陽「ぶ…部長?」ぽろぽろ
にこ「くだらない…」
二年部員1「誰よあんた」
二年部員2「こいつの友達?」
にこ「先輩に対する言葉遣いから直しなさい」
二年部員1「さっ…三年!?」
にこ「はぁ」
にこ「あんた達…恥ずかしく無いの?」
二年部員2「は?」
にこ「後輩にレギュラー奪われそうだから、嫌がらせ?」
にこ「それは、あんた達の努力が足りないからでしょ?」
二年部員1「思い出した…野球部の部長の…」
二年部員2「野球部w?あのメンバー不足の?」
二年部員1「メンバー不足でレギュラー確定のあんたに何がわかるの?」
にこ「………………」
にこ「わかるわよ………あんた達なんかよりもずっと……」ギロッ…
二年部員1「っ…」
花陽「部長…」
にこ「練習サボって、後輩に嫌がらせ?」
にこ「そんなのレギュラー奪われて当然」
にこ「努力して、努力して努力して努力して」
にこ「努力しても、レギュラーを取れない人だっているの…」
にこ「練習もせず、そんな甘ったれたことしてる奴にっ」
にこ「試合に出る資格なんてないわ!!!」
二年部員1、2「っ!?」
二年部員1「なによ……メンバー不足の部長に言われたって説得力無いのよ!!」
ズバッ!!!!
花陽「!?」
花陽「ひどい…」
二年部員1「…ははっ…たかがスパイクでしょ?w」
凛「先輩…………なんで」
二年部員1、2「星空…」
花陽「凛ちゃん……………」
凛「なんで…」ぽろっ
二年部員1「これはあんたが、一年のくせに……」
二年部員2「そうよ」
ガシッ!!!
にこ「あんた達、歯ぁ食いしばりなさい」
二年部員1、2「ひっ」
ダッ!!
希「にこっち!!それはあかん!」
絵里「にこ!!」
にこ「………」ヒュッ!!!
ガンッ!!!!!!!!!!!
二年部員1「っ…………え?」
二年部員2「壁に?」
にこ「………なさい」
二年部員1「へ?」
にこ「凛に謝りなさい…」わなわな
にこ「次はないわよ…」ギロッ
二年部員1、2「ひぃっ……」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
ー
花陽「もう落ち着いた?凛ちゃん?」
凛「」ぽー…
花陽「凛…ちゃん?」
凛「っ!え?」
凛「うんっ!もう大丈夫!」
花陽「凛ちゃん…」
にこ「たく…」
希「ひどいことする子もいるもんやね…」
にこ「とりあえず今日は解散ね…希、高坂達にも伝えといてくれる?」
希「ん」
にこ「凛、また何かあったら遠慮せずに言いなさい、花陽を通してでも」
凛「は…はいっ」
希「じゃ!とりあえず解散やね!」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
帰り道
花陽「凛ちゃん…本当に大丈夫?」
凛「だっ大丈夫大丈夫!」
凛「かよちんは心配性だにゃー」
花陽「……」
凛「じゃっ!かよちん!また明日」
花陽「うん…」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
凛「ただいまー」
凛母「おかえりー」
凛母「あ、凛!部活で汗かいてるでしょうから、もうお風呂入っちゃいなさい」
凛「う…うん!」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
凛(ふぅ……)
凛(今日は色々疲れたなぁ……)ちゃぽん
にこ『凛に謝りなさい…』
にこ『次は無いわよ…』
凛(///////)ザバッ
凛(//////////)ぶくぶく………
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
翌日
凛「かーよちーん!!」
花陽「凛ちゃん、おはよう」
花陽(よかった…いつもの凛ちゃんだ)
凛「おはようー」
凛「あのね、かよちん……」
花陽「?」
凛「ちょっと相談があるんだ」
凛「ごにょごにょ…」
花陽「え!?」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
更新遅くてほんとスンマセン
とりあえず今日の夜あたりにでも続き上げます
多分…
二年教室
海未「昨日は大変だったみたいですね…」
ことり「そうだね…凛ちゃんに会ったら励ましてあげよっか…」
穂乃果「うん…………って…」
穂乃果「あああああ!!!!」ガタッ!!!
海未、ことり「」ビクッ
海未「どうしたのですか!?」
穂乃果「部室に忘れ物したぁ!!」
穂乃果「ちょっととってくるね!!」
ことり「とってくるって…」
海未「行ってしまいましたね…」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
部室前
穂乃果「私としたことがうっかりうっかり…」ガラッ!!
凛「どうかにゃ?」くるり
花陽「うんっ!似合ってるよ凛ちゃん」
花陽「ちょうどいいサイズがあってよかったぁ」
凛「えへへ……って、あれ?」
花陽「こ…高坂先輩!?」
穂乃果「こんな朝早くからどうしたの!?二人とも」
穂乃果「というか…凛ちゃん、そのユニフォームは」
凛「野球部のユニフォームですにゃ!」くるり
凛「私」
凛「野球部に入ることに決めました!!」
穂乃果「………」
穂乃果「ええええええええ!!?」
穂乃果「でも…サッカー部の方はどうするの?」
凛「いやぁ…….サッカー部の方は昨日のこともあって….居づらくなっちゃったし….」
凛「それに…野球部は」
凛「……もいるし……///」
穂乃果「え?」
凛「なっ…なんでもないですっ」
穂乃果「まぁ、なんにせよメンバー不足の今は誰であろうと大歓迎だよっ」
花陽「そ…それはそうと、高坂先輩はなんで部室に?」
穂乃果「あぁっ!忘れてた」
穂乃果「お昼休みに食べようと思ってたお菓子を忘れてて…」ガサゴソ
花陽(お…….お菓子)
ーーーーーーーー
ーーー
ー
放課後部室
凛「…というわけで、今日からお世話になりますにゃ」
海未「部室から戻ってきた穂乃果から聞いて驚きましたよ…」
ことり「でも、本当にサッカー部の方はいいの?」
絵里「そうね…ずっとサッカーを続けてたって聞いていたけど」
凛「うーん……サッカーは好きだけど……」
凛「実をいうと、小さい頃からなんとなく続けてただけだったり…」
凛「だから、新しく野球を始めるのもアリかなって…」
凛「それに」
凛「かよちんや、優しい先輩達もいて」
凛「こんなチームメイトがいる中でやるスポーツなら」
凛「なんでも楽しいかなって思ったんです!!」
希「らしいで….にこっち?」
にこ「な…なんで私に振るのよ…」
絵里「ふふっ…」
穂乃果「それじゃあ今日は練習は置いといて、凛ちゃんの歓迎会だね!」
海未「穂乃果」キリッ
穂乃果「じょ…冗談だよ海未ちゃん…はは」
ーーー
ーー
ー
希「それにしても、穂乃果ちゃんが入ってから…本当に変わってきてる気がするなぁ」
絵里「確かにそうね…彼女が部に来てからはメンバーも増えてきているものね」
にこ「私の目に狂いはなかったってことね!」
希「調子ええなぁ、にこっちは」
にこ「なによ」
にこ「まぁ……なんにせよ、もうすぐ9人揃うわ」
絵里「ようやくスタートラインが見えてきたって所かしら?」
にこ「そうね…………でも今度こそ……」グッ……
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
ー
教務室
一年担任「聞いてるのか?西木野」
真姫「…….」
一年担任「はぁ…」
一年担任「西木野だけだぞ?一年でまだ部活に入ってないのは」
真姫「はい」
一年担任「一年生は初めの一年は何かしらの部活に所属しないといけない決まりなんだ」
一年担任「なにかやりたいものとか無いのか?」
西木野「はぁ」
一年担任「まぁいい、とりあえず今週までに届け出を出すこと!」
一年担任「いいな?」
西木野「…….はい」
ミスって途中から西木野になってた
気をつけます
一年教室
真姫(やりたいこと……ねぇ…)
真姫「そんなの無いわよ…」
真姫「」チラッ
凛「かーよちん!!今日の練習メニューは?」
花陽「え!?…えっと…確か」
真姫(部活か……)
真姫(今日はとりあえずもう帰ろう)ガタッ
スタスタ……
凛「?」じー
花陽「どうしたの?凛ちゃん?」
凛「え?」
凛「んーん、なんでもないっ」
凛「部活いこう!かよちん!」
花陽「うん」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ー
グラウンド
キィンッ!!!!
海未「行きましたよ!ことり!」
ことり「え!?」バッ!!
ポスッ
ことり「……」
ことり「やった!取れた!」
にこ「南!!あんた今目ぇつむってたでしょ!」
ことり「だってぇ…」
にこ「試合では目なんてつむってらんないのよ!?」
希「まぁまぁ、にこっち…ナイスキャッチやったんやから」
ことり「えへへ…」
にこ「たく…」
タッタッタッ…
花陽、凛「すいませーん!!遅くなりました!!」
にこ「遅いわよ!!」クワッ
花陽「すいませんっ…先生の話が長引いて…」
にこ「言い訳しない!!」
穂乃果「なんだか、最近怒りっぽい?」ヒソヒソ
海未「何かあったのでしょうか?」ヒソヒソ
にこ「そこ!練習に集中!」ビシッ
穂乃果、海未「は、はいっ」
にこ「続き始めるわよ!!」
ーーーーーーーーーーーー
ーー
ー
数時間後
にこ「ふぅ、今日の練習はここまでね」
にこ「………て」
ことり「もうだめぇ………」
海未「流石に堪えますね……」
凛「うぅ……」
にこ「だらしないわね!このぐらいで!」
希「いやいや、にこっち…ちょっとペース上げすぎ……」
絵里「そうね、流石にこの練習量は…」
にこ「仕方ないじゃない……だって…もうすぐなんだから……」
穂乃果「それって………メンバーのことですか?」
にこ「そうよ」
希「とはいえ、残りのメンバーだって…あてすら無いんやろ?」
にこ「ぅ……」
凛「んん……」
花陽「どうしたの?凛ちゃん」
凛「あてなら……あるかも」
にこ「!?」
にこ「それって本当なの!?凛」
凛「今からメンバーを探すってなると、やっぱり部活に入ってない人を誘うしかないと思うから……」
花陽「部活に入ってない人?」
凛「ほら、いつもすぐに帰っちゃう……」
花陽「もしかして、西木野さん?」
凛「うん!」
穂乃果「よし!早速勧誘だ!!」
海未「流石にこの時間には、学校に残ってないでしょう」
穂乃果「………」
穂乃果「あ…明日にでも!!」
ことり「あはは…」
絵里「じゃあ今日のところは解散ね」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
ー
翌日放課後
花陽「ほ…ほんとに行くの?」
凛「早くしないと他の部活に入っちゃうかもしれないよ?」
花陽「う…うん」
真姫「……………」ぼー………
真姫(結局どの部に入るか決めてない……)
真姫(文化系の部はもう締め切っちゃってるし………)
凛「に…西木野さん」
真姫(とはいえ、運動部は練習が…)
凛「西木野さーん」
真姫(できれば、極力練習しなくても試合には出れるような…)
凛「西木野さん!!」
真姫(メンバーが不足してるような……)
凛「西木野さん!!!!」
真姫「え!?」
真姫「なっ…なに?」
凛「西木野さんって…まだ部活に入ってなかったよね?」
花陽「いつも、早く帰ってるから……」
真姫「そ、それがなに?」
凛「よかったら……」
凛、花陽「野球部に入らない?」ずいっ
真姫「へ?…え?」
凛「もしかして…他の部活に入ろうと思ってた?」
真姫「そ…そういうわけじゃないけど」
凛「じゃあっ」ぐっ
真姫「へ?」
凛「早速いくにゃー!!!」
花陽「りっ凛ちゃん!そんな強引に!?」
凛「いくにゃー!」タッタッタッ
真姫「なぁっ!?ちょっ…ちょっと!!」タッタッタッ
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
ー
部室
凛「というわけで連れて来ましたにゃー」
真姫「なん…なの」
にこ「よくやったわ!凛!」
にこ「あと花陽!」
凛「えへへ」
穂乃果「へえ…この子が西木野さんかぁ…」
穂乃果「よろしくね!」にこ
真姫「よろし…」
真姫「って!!私はまだ入るなんて一言も!!」
穂乃果「へ?」
真姫「私は無理矢理連れて来られただけで」
真姫「だから、まだ入部するなんて…」
海未「凛…花陽…これは一体どういうことですか?…」威圧
凛「いやぁ…これは…」
花陽「わっわたしも!?」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
ー
ことり「つまり、下校する前に無理矢理連れて来たって…こと?」
凛「だって西木野さん、野球部に入りたそうな顔してたから…」
真姫「してないわよ!!そんな顔!」
希「まぁまぁ…」
穂乃果「そういうことだったんだね…」
穂乃果「驚かせちゃってゴメンね?西木野さん」
真姫「い…いえ…」
穂乃果「強引に勧誘されるのってびっくりするよね?」
希「経験者は語るってやつやね」
にこ「う…うるさいわね…もういいじゃない」ぶつぶつ
穂乃果「これも何かの縁ってことでさ…」
穂乃果「よかったら、練習見ていかない?」
真姫「え?」
穂乃果「まだ、入る部活も決めてないんだよね?」
真姫「そ…それは」
穂乃果「だめ…かな?」
真姫「け…見学だけなら」こくり
穂乃果「おお!」
穂乃果「じゃあ、皆!早速練習しよう!」
にこ「ちょ!勝手に仕切るんじゃないわよ!部長は私よ!」
絵里「ふふっ…頼もしいわね」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
グラウンド
キィンッ!!!
バッ!!!!
ヒュッ!!!
真姫(そういえば、スポーツの練習なんて見たこと無かったかも)
真姫(そもそも、スポーツなんてあんまりやらなかったし)
キィンッ!!!!
真姫()じー……
真姫「」じー……
花陽「どうかな?西木野さん」
真姫「ひゃ!?」
真姫「ど…どうって?」
花陽「その…夢中で見てたから…」
真姫「べ…べつに夢中でなんかっ」
花陽「…………」
真姫「打ったり取ったり、走ったりで…なんだかすごく疲れそうなスポーツね…」
花陽「でも皆…すごく楽しそうでしょ?」
キィン!!!
そっちいったわよ!!!
キィン!!
真姫「…………そうね」ふっ
練習終了
花陽「皆、お疲れ様です」ドリンク渡し
凛「ありがとー」
穂乃果「ありがとっ」
穂乃果「どうだった?西木野さん」
穂乃果「野球部!」
真姫「わ…私は…」
穂乃果「て…練習見ただけじゃ、決められないよね…」
穂乃果「ゆっくりでいいからさっ!考えてみてよ」
真姫「…はい」
希「よーし、今日はとりあえず解散やね!」
翌日朝
凛「西木野さーん!!!部活決めたっ?」
真姫「まだよ」
凛「じゃあ!野球部に!」
真姫「考え中よ」
ーーーーーー
ーーー
ー
昼休み
凛「西木野さん!!部活動するのっ?」
真姫「考え中…」
ーーーーーーーー
ーーーーー
ー
放課後
凛「西木野さーーーーん!!!!」
真姫「もうっ!!まだよ!!」
凛「にゃっ!?」
真姫「もう、考える時間くらい…」
凛「だってぇ」
花陽「もう…凛ちゃん、これじゃあ無理矢理勧誘してるみたいだよ」
真姫「みたい…じゃなくて、そうなのよ!」
凛「でも…すっごく野球楽しいんだよ!!」
真姫「……」
真姫「た…楽しいかどうかなんてわからないわよっ」
真姫「スポーツなんてほとんどしたことないし…」
真姫「だから…楽しいかどうかわからないものを…はい、やります」
真姫「なんて、すぐに決めるなんて無理よ………」
凛「んー………」
凛「でもさっ!」
凛「楽しいかどうか知るには……」
凛「まずやってみないとわからないと思うよ?」
真姫「!?」
真姫「私…急いでるから…失礼するわね」ガラッ…
凛「あ…」
花陽「もう!凛ちゃんが強引に勧誘するから」
凛「ご…ごめんにゃー」
花陽「って…もう部活行かないと!」
凛「あっ!うん!」
タッタッタッ…
ーーーーーー
ーーー
ー
グラウンド
絵里「あら、来たわね二人とも」
穂乃果「よーし!揃ったね!今日も頑張ろう!!!」
ことり「おーっ」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーー
ー
練習後
穂乃果「そっかぁ…まだ考え中かー」
凛「でもなんとかして入部させるにゃー!」
にこ「まだまだ押しが足りないのよ!!もっとこう…」
希、絵里「にこ(っち)」
にこ「じょ…冗談よ」
海未「とにかく…今は返事を待つしかないですね」
ことり「メンバーが増えれば賑やかになるのになー」
花陽「……………」
凛「かーよちん!どうしたの?」
花陽「え!?いや…なんでもないの」
花陽「なんでも………」
凛「ん?」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
その頃
真姫「買い物してたら遅くなっちゃったわね……」
真姫「……………」
凛『まずやってみないとわからないと思うよ?』
真姫「っ!」
真姫「何よそれ………」
真姫「ん?………ここって…」
ーーーーーー
ーーー
ー
部活解散後
凛「ねえ…かよちん?」
花陽「なに?凛ちゃん」
凛「さっきはなんでもないって言ってたけど」
凛「隠し事は良くないにゃー」
花陽「う………」
花陽「実はね…」
花陽「野球部のメンバーのことなんだけど」
凛「メンバーのこと?」
花陽「もしも…西木野さんが野球部に入っても…」
凛「?」
花陽「結局8人でメンバー不足だよね?」
花陽「前にも言ってたよね、今からメンバーを探すってなると…まだ部活に入ってない人しかいないって」
凛「うん」
花陽「でもね…この前皆には内緒で先生に聞いたんだけど」
花陽「今部活に入ってない一年生って…西木野さんだけなんだって…」
凛「え?」
花陽「だから………これ以上メンバーを増やすのは…」
凛「諦めるのはまだ…」
花陽「だからっ!!」
花陽「わ……私も…」
花陽「えと….その………私も」
凛「かよちん……」
凛「うん!!それならっ!!」ガシッ
花陽「へ?」
凛「今からでも特訓だにゃ!!!」
花陽「ふぇ!?」
凛「だってかよちん」
凛「皆に今から追いつけるか心配なんだよね?」
凛「凛にはバレバレだよ?」
花陽「り……凛ちゃん」じわ…
凛「だからっ!今から特訓だにゃ!!」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
凛「ここなら空いてていいかもね」
花陽「バッティングセンター?」
凛「よーしっ!頑張ろう!かよちん!」
花陽「う…うん」
花陽「て…あれ?」
ヒュッ!!!!
ブンッ!!!
真姫「もうっ……全然当たらないじゃない…」
真姫「やっぱりスポーツなんて向いてないのよ…」
ヒュッ!!!!!!
ブンッ!!!
真姫「あぁっもうっ」
真姫「」構え
凛「うーん…大振りすぎるのが良くないのかも…」
真姫「そうかしら…」
凛「あとは、最後までボールを目で追った方がいいにゃー」
真姫「わかったわ…」
真姫「って………………………」
真姫「なんであんた達がここにいるのよぉ!!!」
凛「いいからいいからっ」
凛「ほらっ、次くるよ」
真姫「」構え
ヒュッ!!!!
真姫(大振りにならないように)ギュ
真姫(ボールを最後まで目で追う…)グッ……
キィンッッ!!!!!!
真姫「あ………」
真姫「当たったっ!!当たったわ!!」
真姫「やった!!やっ…………た……/////」
真姫「////」カァーーー
真姫「い…今のは違うのよっ!!!////」
凛「んふふ〜」にやにや
花陽「すごいよ西木野さんっ」
真姫「ぅぅ…」
凛「でも…どう?西木野さん」
凛「楽しいでしょ?」
真姫「………………」
真姫「そっ…そういうことにしておくわ///」
凛「」にやにや
数十分後
キィン!!!
凛「おおー!ほとんど当てられるようになってる」
真姫「と…当然でしょ!」
真姫「こんなの簡単じゃない」
花陽「か…簡単…」ふるふる
ヒュッ!!
花陽「はわっ!!」ブンッ!!
スカッ…
凛「か…かよちん……」
真姫「い…今のは、そういう意味で言ったんじゃ…」
花陽「うぅ…」
凛「と…とにかく練習あるのみだにゃー!」
花陽「う…うん」
またまた数十分後
花陽「もう…だめ…」ぜぇぜぇ
凛「かよちん…バッティングは苦手みたいだね?」
花陽「はぁ…はぁ…」
真姫「まったく…大丈夫?」
花陽「うん…」にこ
花陽「でも……やっぱり楽しいなぁ」ぜぇぜぇ…
真姫「!?」
花陽「西木野さんも……さっき楽しいって言ってくれたよね?」
真姫「……」
花陽「だからね?西木野さん……」
花陽「改めて聞くね」
花陽「一緒に……」
花陽「野球やってみない?」
真姫「!?」
凛「凛からもお願いするにゃー!」だきっ
真姫「ちょっ……!?」
凛「んふふー」
真姫「」ちらっ…
花陽「?」
花陽「」にこっ
真姫「……」
真姫「はぁ………」
真姫「…わかったわよ!」
真姫「やるわよ!野球!」
真姫「だから……」
真姫「その……」
凛、花陽「?」
真姫「こちらこそ………よろしく……///」
真姫「凛……花陽……」
凛、花陽「」きょとん……
凛、花陽「ふふっ………」
凛、花陽「うん!」
凛、花陽「真姫ちゃん!」
2部終わり
ーーーーーー
ーー
ー
二日後放課後
にこ「…………」
にこ「」にや…
希「にこっち?なににやけてるん?」
にこ「はっ!?」バッ!!
にこ「な///なによ、希」
希「なにって…もう放課後やろ?」
にこ「そっ…そうね」
希「まぁ、やっとメンバーが9人揃ったから…」
希「にやにやするのも、わからなくないんやけど」くすっ
にこ「なぁっ///ちっ!?違うわよ!」
にこ「いや、違くないけど…」
希「と!に!か!く!今日から9人揃っての部活なんやから!部長としてビシッと決めてもらわなきゃ困るで!」
にこ「………」
にこ「」ふ…
にこ「そうね……部長としてビシッと…ね…」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
ー
部室
にこ「よし…全員揃ってるわね!!!」
にこ「て……」
がらん……
希「誰もおらんね?」
キィン!!!!
希「ん?」
にこ「グラウンドの方からね」
グラウンド
穂乃果「花陽ちゃん!そっち行ったよ!!」
花陽「はっ…はいっ!」
花陽「」ふっ!
パシッ!
凛「ナイスキャッチ!かよちん!」
海未「まだまだいきますよ!」
キィン!!!
にこ「たく…もう始めてたのね」
希「おぉ、気合はいっとるなぁ」
にこ「よし!!」
すぅ……
にこ「あんた達!!」
穂乃果「部長!?」
にこ「あんたたち気合入ってるじゃない!!」
穂乃果「だって9人揃ったんですから!気合も入りますよっ!」
にこ「…」
にこ「ふっ…」
希「にこっち?」
にこ「あんたたち…」
にこ「これからは、もっとビシバシ行くから覚悟しときなさいよ!!!!」
一同「はい!!!」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
一週間後
にこ「って言ったのに…あんたたち…」わなわな
ことり「うぅ….」ぐだぁ……
凛「あ…あついにゃー…….」だらぁ…
花陽「……」ぜぇぜぇ…
穂乃果「もうだめぇ……」ぐてぇ…….
にこ「だらしないわよ!あんたたち!」
海未「そうですよ!これでは練習が進みません」
穂乃果「だってぇ…海未ちゃん!ここ最近すっごく暑いよぉ」
海未「夏なんですから当たり前です!!ほらっ」
にこ「これは…」
海未「なんとかしなければですね…」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーー
ー
3日後
穂乃果「うぅ….今日の練習メニューはあまりきつくないのがいいね」
ことり「うん…」
にこ「来たわねっあんたたち!」
海未「今日は皆に発表があります」
穂乃果「発表?」
にこ「ええ…」
にこ「ここ最近のあんたたちは、どうにもたるんでるわ….」
凛「うぅ….」
にこ「この状況を打破するためにあたし達は」
にこ、海未「合宿をするわよ!!!(します!!!)」
花陽「合宿!?」
希「おおー」
にこ「これを見なさい」ぴらっ
穂乃果「えと…」
ことり「学園間合同合宿?」
にこ「この合宿はただの合宿じゃなく」
海未「複数の学校が合同で行う形の合宿です」
海未「他の学校の生徒の前なら、ダラダラと練習できませんからね」
凛「たしかに…」
にこ「それに今回のこの合宿には…」
にこ「あのUTX学園も参加するのよ!!」
凛「UTX学園!!?」
花陽「!!?」
凛「UTX学園ってあの…」
凛「あれ?UTX学園て?」
花陽「知らないの!?凛ちゃん!!」
花陽「UTX学園っていったら、野球の名門校だよ!!」
花陽「人材育成のための設備が完備されてて……」ぺらぺら
真姫「ちょ…凛…変なスイッチ入っちゃってるわよっ」
凛「かよちんは野球のことになるといつもこうだよ?」
絵里「UTX…といえば、たしか他校から有望な選手の引き抜きをやっているのよね?」
凛「引き抜き?」
花陽「そうなんです!」
花陽「学年問わず、実力のある生徒を他校から引き抜いてUTXで活躍させる!!」
花陽「UTXの目に止まれば、プロ入りも見えてくるんです!」
凛「引き抜き…ってなんかずるくないかにゃー…」
希「設備やらが完璧に揃ってるからこそ出来る技やね…」
花陽「それと!最近他校から引き抜かれた3人の生徒がすごく話題になってるんです!!」
穂乃果「話題になってる?」
花陽「はい!この3人です!」カタカタッ
にこ「どれどれ?」
綺羅ツバサ
統堂英玲奈
優木あんじゅ
にこ「知らないわね…」
花陽「引き抜かれる前はあまり注目されていませんでしたから…」
にこ「ふむ…」
にこ「まぁ!なんにせよ、UTXの……実力のある人達の練習を間近で見れるチャンスでもあるわ!!」
海未「皆さん、合宿に参加で大丈夫ですか?」
凛「なんだか楽しそうだにゃー!」
花陽「UTXの練習…これは絶対に参加しましょう!」
真姫「まぁ…いいんじゃない?」
ーーーーーーーー
ーー
ー
にこ「決まりね」
にこ「合宿は来週の週末からよ!…といっても夏休みの最中ね」
にこ「とにかく!時間厳守よ!わかったわね!!」ビシッ!!
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
合宿前日夜
穂乃果宅
穂乃果「合宿かぁ…なんだかドキドキしてきた…」そわそわ
ーーーーーーーーーー
ーーーー
ー
すんませんでしたぁぁあ!!!
あげます
翌朝
雪穂「おねーちゃん!!いい加減起きなよ!!」ゆさゆさ
穂乃果「んん…あと五分」
雪穂「あと五分寝たら確実に合宿間に合わないよ!!!」ゆさゆさ
穂乃果「がっ……しゅく?」
穂乃果「ああああああ!!!!」ガバッ!!
穂乃果「雪穂………」サァァァ…
穂乃果「今何時?」
雪穂「8時10分」目覚まし指差し
穂乃果「あ…あと20分しかないよぉっ」ガシッ!
雪穂「大丈夫おねーちゃん!即行で支度してダッシュすればギリギリなんとかならなくなくもないかもしれ…なくもないかも…」目そらし
穂乃果「どーしよぉぉ!!」あせあせ
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穂乃果「というわけで今向かってるから!」タッタッタッ
海未『全く…あれほど時間厳守だと言ったはずですよ!!』
穂乃果「ごめんなさぁぁぁあい」タッタッタッ…
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集合バス内
海未「全く…」
花陽「それで…高坂先輩は?」
海未「今、向かって来ているそうですが……」
真姫「明らかに間に合わないわね」
希「あらら……」
ことり「でも……穂乃果ちゃんのことだし…もしかしたら…ね?」
一同「…………………………」
数分後
にこ「こないわね……」
海未「それなりの距離がありますからね……」
凛「ぜ…絶望的だにゃー!!」
絵里「?」
絵里「あれって」指差し
穂乃果「ま…まってぇぇぇ!!」ぜぇぜぇ…
ことり「穂乃果ちゃん!?」
にこ「ふぅ………なんとか間に合ったみたいね……全く…人騒がせなん…」
希「あ…信号引っかかった…」
にこ「なんでよ!!」バンッ!!
バス運転手「それでは時間なので発車しまーす」
一同「!!?」
にこ「まっ!?」
ブゥゥゥゥゥン……………………
バス停
穂乃果「あぁっ……そ…そんな…」
ポツン……
バス内
花陽「ど…どうするんですか」チラ
にこ「……………」わなわな…
海未「ふふふ…」威圧笑顔
花陽「ひぃっ………」
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バス停
穂乃果「ど………どぉしよぉぉ」あせあせ
タッタッタッ
少女「あぁ…やっぱり間に合わなかった…」
少女「こんなことなら…二人を迎えに行くんじゃなかったわね」むす…
穂乃果「?」
少女「?」
少女「もしかして…あなたも合宿に遅刻?」
穂乃果「へ?」
穂乃果「……はい」しゅん…
少女「それなら一緒に行きましょう」
少女「着くのは大分遅くなるけど…あっちのバス停からのバスなら合宿先まで行けるわ」ガシッ!!
穂乃果「へ!?あ………」タッタッタッ
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集合バス内
希「と…とにかくウチらだけでも先に合宿に、参加して穂乃果ちゃんとは後で合流するしかないね」
真姫「それしかないわね…」
海未「おかしいですね…」
ことり「どうしたの?海未ちゃん」
海未「穂乃果が電話に出ないんです…」
ことり(怖くて出られないんじゃないかな…なんて言えない)
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バス停
穂乃果「」チラッ…
少女「……」
穂乃果(この人……どこの学校なんだろ)
少女「………………」
穂乃果(バス来ないな………)
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数時間後
凛「んんー…ついたーーー!!」
花陽「わぁあ…」
にこ「ずっと座りっぱなしっていうのも…疲れるわね」
海未「それでは、まずは合宿寮に向かいましょうか」
海未「合宿メニュー自体は午後からみたいなので、まずは荷物を置きに行きましょう」
ことり「寮ってどんなところなのかな?」
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絵里「…………ここ…みたいね」
希「おお…これはなかなか…」
凛「ボロっちぃにゃ」むぐっ
花陽「凛ちゃん」口押さえ
にこ「とっとにかく中に入るわよ」
真姫(大丈夫なの?…ここ)
寮内
ことり「中は思ってたより綺麗だね」
海未「そうですね…安心しました」
凛「あっ…ここが私たちの部屋みたいだね」
花陽「なんだか、旅行みたいだね……」
海未、にこ「旅行じゃなくて合宿よ(です)!!」
花陽「はっ…はいぃ!!」
バス停
少女「あ…来たみたいね」
穂乃果「あのバスかぁ…だいぶ遅くなっちゃったな」
少女「そうね、とにかく乗りましょうか」
穂乃果「う…うん」
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合宿寮
にこ「よし…そろそろ良い時間ね、行くわよあんたたち!」
凛「よーしっ!やるにゃぁ!」
花陽「とうとうUTXの練習を…」ぶつぶつ
希「みんなやる気やね、ウチらも頑張らんとやね!」
絵里「そうね…」
集合場所
ことり「あ…だいぶ集まってるね」
海未「私たちも急ぎましょう」
整列
海未「それにしても…これだけの人数でどんな練習をするのでしょうか?…」
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穂乃果サイド
穂乃果「えぇ!?あなたもピッチャーなんだ!!レギュラーなの?」
少女「そうね…でもウチの学校、競争率が激しいから油断は出来ないけどね」
穂乃果「そうなんだー…ウチの部なんて人数が9人ギリギリだからなぁ…」
少女「でもそれって…今あっちにいるメンバーは8人てことよね」
穂乃果「あ……どうしよう…私のせいで練習出来ないなんてことになってたら」
少女「あぁ、それなら大丈夫よ…だって今日のメニューは」
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花陽「」はっはっはっ……
凛「かーよちん!頑張るにゃー」タッタッタッタッ
花陽「だ……だって、なんで」はぁ…はぁ…
花陽「どうして、初日からいきなり長距離マラソンなのぉ!!」タッタッタッタッ…
海未「なるほど…初日は参加者の体力を計測して」タッタッタッタッ
海未「計測結果に応じてグループ分けをするのですね」タッタッタッタッ
海未「これだけの人数で同じ練習メニューをしても、リタイアする人も少なくないでしょうし」タッタッタッタッ
ことり「か…感心してる場合じゃないよぉ海未ちゃん」はぁ…はぁ…
にこ「だらしないわよ!花陽!ことり!」タッタッタッタッ
にこ「このくらいで音を上げてたら最後まで持たないわよ」タッタッタッタッ
真姫「とはいえ…このマラソン…相当な距離よ」タッタッタッタッ
花陽、ことり「うぅ………」タッタッタッタッ
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このSSまとめへのコメント
イナズマナインwwwww
アイドルの甲子園を制し、音ノ木坂学院に帰ってきた穂乃果たち。しかし、校舎は崩壊しており、そこにはUTX学園のあんじゅと名のる少女がいた……
あんじゅ→英玲奈→ツバサかな?
雪穂・・・お姉ちゃんのことを許して
ええやん!
面白い!期待
面白い!! 次に期待!!
ラブライブよりガルパンに雰囲気が似てる気がする
続きはまだかね?
まだなのか
中途半端