モバP「アカーーーーーン!!!」 (69)
城ヶ崎莉嘉「あっ、みてみて!この服カワイイ!」
結城晴「えー、ちょっとヒラヒラしすぎてねえ?」
橘ありす「デザインが子供っぽ過ぎると思います」
莉嘉「そういうのがイイんじゃーん☆
カッコイイ系の服なんてこれからでも着れるんだしー、
今のウチにできるカッコしとかないと損でしょ?」
晴「まあ、一理あるけどな……
どっちにしてもオレはこういう服はパス」
莉嘉「えー」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418739810
ありす「というか城ヶ崎さん、こんな感じの服持ってましたよね?
同じような服を買うのはムダだと思いますけど」
莉嘉「それなんだけどさー、
……最近小さくなったみたいで入らなくなっちゃったなんだよねー」
晴「えっ、マジかよ」
莉嘉「マジマジ!ホントショックだよ、あのスカート超お気に入りだったのにさー!」
ありす「確か美嘉さんからもらった服だと言ってましたよね」
莉嘉「そーそれー……」ガックリ
莉嘉「はぁーあ、ダイエットでもしようかなー……」
モバP「アカーーーーーーーーン!!!」ガッシャーン
三人「!!?」
P「ダメダメダメダメ!一体何考えてるんだ!!」
晴「ぷ、プロデューサー?」
ありす「今、窓から飛び込んできませんでしたか?」
P「窓は後で俺が弁償するから今はどうでもいいの!」
P「それより莉嘉ァ!!」
莉嘉「はいっ!?」
P「お前さっきダイエットとか言ってなかったか?」
莉嘉「う、うん、言ったけど……」
P「………」ゴゴゴゴゴゴ
莉嘉「べ、別にいーじゃーん☆
お姉ちゃんだってしょっちゅうダイエットしなきゃって騒いでるし…」
P「アカーーーーーーーン!!!」クワッ
三人「」ビクッ
………
……………
…………………
P「……悪い、熱くなりすぎた。」
莉嘉「ううん、別にいいけど……」
晴(熱くっつーかオカしくなってたぜ)
P「で、話もどるけど何?ダイエットしたいのか?」
ありす「城ヶ崎さんが言ってただけです。私と結城さんは関係ありません」
莉嘉「あっ、ずるい!」
P「はぁーーーーー……まあ、結論から言うと俺は反対だな」
莉嘉「どうして?」
P「お前たちには必要ないからだ」
三人「?」
P「これを見ろ」
晴「多いよ……」
ありす「これは何の資料ですか」
P「これは厚生労働……あー、役所が定めた一日のカロリーや栄養摂取量の目安だ」
莉嘉「どゆこと?」
P「簡単に言うと、一日これぐらいの栄養やカロリーをとればOKよって目安さ。
7ページ目を見ろ」ホラ
三人「?」
P「ここに年代・身体活動レベル別の一日の必要カロリーがまとめてある」
晴「身体活動レベル?」キョトン
P「要するに、1日にどれくらい体を動かすかってことだ。
お前たちは普段からレッスンや仕事で普通のお子さんよりは運動してるからⅢでいいだろ」
ありす「2700……キロカロリーですか?」
P「そう!」
P「つまり、お前たちは一日最低2700キロカロリーは摂取しないと足りないということだ!」
莉嘉「えー!」
P「ちなみにコンビニサイズのおにぎり一個で大体168キロカロリーだ。
どこにダイエットしている余裕があるんだ!!」
晴「マジで?おにぎりのカロリーってそんだけなの?」
P「それに、カロリーだけ気を付けていればいいというわけでもない
これを見ろ」
http://i.imgur.com/zRE3ilX.gif
莉嘉「何コレ?」
ありす(あっ、これ学校でみたことある)
P「これは三色食品群と言って、食物を栄養の特徴で3種に分類した表だ」
晴「あっ、これ学校の保健室に貼ってあったぜ!」
ありす「!……わ、わたしも知ってました!」
P「知ってたか。なら話は早い」
P「体を作る赤色群、エネルギー源となる黄色群、体の機能を調節する緑色群、
これらをバランスよく食べましょうね、ということだ」
莉嘉「へー……」
P「中でもお前たちにとって一番重要なのは赤色群、タンパク質だな」
晴「どうして?」
P「それは………
お前たちが『成長期』だからだ!!!」
三人「!!」
P「成長期は体が大人になる準備を始める大切な時期なんだ。
だから体を作る『材料』をちゃんと補給してあげなきゃだめなんだ」
晴「成長期かー……なるほどな」
ありす「私たちもこの一年でかなり身長伸びましたしね」
莉嘉「じゃあ、アタシの服が入らなくなったのも?」
P「莉嘉の骨格が成長したってことだ。お気に入りの服は惜しいだろうが、こればかりはしょうがない」
莉嘉「そっか!じゃあアタシのカ・ラ・ダがオトナになったってことだね☆」
P「ま、そういうことだな!……あっ、ちょ、ちひろさん通報は……!
今割と真面目な話してるんで……はい、窓は後で……ウッス!あざっす!」
三人「………」
晴(キマらねえなあ……)
ありす(台無しです)
莉嘉(そんなPクンもカワイイ☆)
P「…………コホン!さて、ここまでは良いかな?」
三人「ハーイ☆」
P「宜しい。じゃあ、そんな大切な時期に栄養制限を含むダイエットなんてしたらどうなる?」
ありす「…………」スイッスイッ
P「検索禁止。没収!」ヒョイッ
ありす「あっ!」
P「この話が終わったら返すよ。
で、分かったか?」
莉嘉「うーん……」
晴「何となく体に悪いってのは分かったけどよ……」
P「じゃあ、家を建てる時に例えて考えてみよう。
家を建てるのには丈夫な骨組みをつくらないといけないだろ?」
ありす「当たり前です」
P「じゃあ、骨組みの材料になる木材や鉄骨が足りない状態で、
予定よりも高い家を建てようとしたらどうなる?」
晴「そんなんヒョロヒョロの家しか建てらんねえ……あっ」ピコン
P「そう、ヒョロヒョロで吹けば飛ぶような家ができあがる。
だから成長期のダイエットっていうのは家ができあがった後、
つまり大人になってから影響が出るんだ」
P「具体的には骨がもろくなる骨粗しょう症、脂肪が急激に減ることによる女性ホルモンの不足、
それに伴う体の不調、とまあロクなことにならない」
ありす「怖いですね……」
P「そうだぞ、それに元気な赤ちゃんも産めなくなるんだ」
莉嘉「えー、絶対ヤダ!!」
P「な?困るだろ?」
ちひろ「ん?」ヌッ
P「あっ、ちひろさん…!
違うんです、これもうこの上ないくらい真剣な話で……どうかご慈悲を……
早苗さんの刑だけはマジ勘弁……はい……はい…」
三人「………」
P「………今月も味噌と米かぁ……」ハァ
ありす(プロデューサーの食生活は誰も心配してないんでしょうか……)
P「……ゴホンッ!で、俺の言いたいことは分かったか?」
莉嘉「うん!アタシたちはまだまだコドモだから、たくさん食べて大きくなれってことでしょ?」
P「その通りだ!良く食べ、良く遊び、良く学ぶ……
少なくとも、それが健康的な子供の生活だと俺は思ってる。
それにな、莉嘉」
P「ちゃーんと食べるモン食べれば、あんなふうに育つことだって夢じゃあない」アレ
莉嘉「うん?」
ピシャーーーーン
篠原礼「ひゃんっ!」タユンッ
http://i.imgur.com/hnKDs9R.jpg
篠原礼(27)
身長:171cm
体重:49kg
3サイズ:93-58-88
礼「い、今のは結構近くに落ちたわね……」ドキドキ
莉嘉「………」
P「断言はできない、だがこれだけは言える」
P「お前たちには、無限の可能性がある」
莉嘉「Pくん、アタシいっぱいたべる!おっきくなる!!」フンフン
P「ははは、その意気だ!!」
晴「先生しつもーん」
P「何ですか結城さん」
晴「成長期にダイエットしちゃいけないってのは分かったけどさ、
一体いつまでが成長期なワケ?」
P「なるほど、良い質問だな。
これには個人差があるし一概には言えないが、
本人に聞いてみるのがいいだろ」
ありす「本人?」
P「音葉」パチンッ
梅木音葉「風に呼ばれて……」フッ
晴「うわっ、ビックリした!」
http://i.imgur.com/M49MZ5a.jpg
梅木音葉(19)
身長:172cm
P「音葉、マルマルウマウマでカクカクシカジカなんだけど」
音葉「身長……身の丈…それは音の波長を決める…。
それはつまり音を、私のあり方をきめる……」
音葉「音には、過去も、未来もない。ただ、今どうあるか……
季節が巡るより前の音を、もう私は思い出せない………」
莉嘉「………うん?」
P「要するに、去年まで伸びてたって」
晴「分かりにくいな!!」
ありす「やっぱり、18歳前後まで身長は伸びるということですね」
P「そういうことだろうなあ」
諸星きらり「Pちゃ~~~ん!おっすおっす☆」
http://i.imgur.com/iAojTVt.jpg
諸星きらり(17)
身長:186.2cm
きらり「何のお話してゆの?きらりも混ぜて~~!」
P「こいつらがな、きらりみたいにおっきくなりたいって」
きらり「ほんと~~~~!?」
P「ホントホント、きらりに憧れてるんだって。なあ?」
三人「「「うんうん」」」コクコク
きらり「うれすぃ~~☆うぇへへへ」テレテレ
P「………それでな、きらり」
きらり「にょ?」
P「その、何だ………。
…………いつまで伸びてた?」
きらり「まだ伸びてるにぃ」
P&三人『マジで!!???』
第一話 成長期にダイエットはアカン! おわり
今日はここまで
読んでくださってありがとうございます
こんな感じで後2話くらい続きますが、
お暇でしたらおつきあいください
トリつけときますね
皆さん、お久しぶりです。
>>1です。
遅くなりましたが続き投下したいと思います。
―――レッスンルーム
ガチャッ
吉岡沙紀「ふーっ、レッスンの後のシャワーは気持ちいいっすねぇー」ゴシゴシ
ルキトレ「ふふっ、今日もお疲れ様でした。
あっ、今ドライヤー持ってきますね」
沙紀「あ、大丈夫っすよ。これくらいならすぐ乾くし」ゴシゴシ
ルキトレ「えっ」
沙紀「この後はオフだし、髪が乾くまでここで休憩……」
P「アカーーーーーーーーーーーーン!!!!」ドガーーーン
沙紀「!?」ビクッ
ルキトレ「きゃあ!?」
P「沙紀……お前まだアイドルの自覚が足りないみたいだな……!」ゴゴゴゴゴゴ
沙紀「えっ、あっ、ち、違うんすよプロデューサー!
休憩っていうのは何もサボろうとしたわけじゃ……」
P「違ーーーーーう!!!」クワッ
ルキトレ「ヒィッ!」ビクッ
P「お前というやつは……髪の毛を何だと思ってるんだ!!」
沙紀「へ?髪って、これっすか?」クシャッ
P「だから髪を適当に扱うなと言っておろうがーーーーーーーっ!!!」キシャー
沙紀「」
ルキトレ「」
………
……………
…………………
ルキトレ「そ、それじゃあ私は失礼します……」
P「お疲れ様でした。また来週もお願いします」ペコッ
ルキトレ「は、はい!それでは!」ソソクサー
P「……何か今日のルキトレさんよそよそしかったな」
沙紀(そりゃいきなりやってきてあれだけ騒げば誰だってビビるっす……)
P「ところで沙紀」クルッ
沙紀「うっ!」
P「ちょっとここにきて座りなさい」チョイチョイ
沙紀「な、何すか?お説教っすか!?」
P「違う……髪、ブローするからドライヤー持ってきなさい」
沙紀「え?」
…………………
ゴーッ
P「まったく自然乾燥なんて……何を考えてんだ何を」サッサッ
沙紀(うわーっ。うわーーーっ。何すかこの状況……
プロデューサーに髪乾かしてもらってブラシまで……えーーっ)
P「………沙紀」サッサッ
沙紀「………///」
P「沙紀」サッサッ
沙紀「へっ?あっ、ハイ!何すか!?」
P「お前、いつも髪洗った後は自然乾燥なのか?」サッサッ
沙紀「いやぁ、さすがに寝る前はちゃんとブローするっすよ?
でもホラ、今日みたいに軽くシャワー浴びたときは……」
P「なるほど」
沙紀「夜にまたお風呂入るし、ちょっとくらいいいかなって……」
P「だめだぞー、ちゃんと髪には気をつかわないと。
アイドルである以前に、女の子なんだからな」
沙紀「!」
P「……ほら、終わったぞ」ポムポム
沙紀「……どもっす」
沙紀(いつもよりふわふわ……)
P「そういえば沙紀」
沙紀「何すか?」
P「明後日は完全オフだったよな?」
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