妹「……だってしょうがないよね?」
妹「私とお兄ちゃんの邪魔ばっかりするんだもん」
妹「私とお兄ちゃんは結ばれなくちゃいけないんだから……」
妹「お母さんの不幸は、私にとっての最大の幸福によるものだったね」
妹「さてと、この屍の始末はどうしようかな……」
妹「ふふ……ふふふ……」
妹「ふふふふふふふ」
妹「もうこれで誰も邪魔モノはいないからね?」
妹「お兄ちゃん」
妹「やっと2人きりだね」
妹「あはっ」
妹「おかえり。遅かったねお兄ちゃん」
兄「ああ、まぁ受験も近いからな。母さんは?」
妹「母さん? なんで?」
兄「受験についてちょっと話したいことあるしさ。親父は単身赴任だし」
妹「……お母さんはね、ちょっとお父さんの所行ってくるって」
兄「なんだよ、聞いてないぞそんなの。全く……」
妹「それでねお兄ちゃん今日は私がご飯作ったから……」
妹「お兄ちゃん。おいしい?」
兄「うん」
妹「お母さんとどっちが上手いかな?」
兄「えっ? そりゃ母さんの方が上手いだろ。20年も主婦やってたら」
妹「……」
兄「そんな落ち込むなよ。お前は最近始めたばっかりなんだから」
妹「うん」
兄「じゃ俺は部屋で勉強するからな。ご馳走様」
妹「なんで? 今日からは2人きりなんだよ?」
兄「受験終わったら手伝うよ。それまで頼むよ」
妹「そっちじゃないもん……」
兄「?」
兄(今日…から?)
兄「ふぅー……今日はここまでっと。風呂でもはいるか……」
妹「あっお兄ちゃん。勉強終わったの?」
兄「なんだよ。こんな時間まで起きてたのか?悪かったな家事押し付けちゃって」
妹「ううんいいよ。お兄ちゃんは勉強頑張って」
兄「ありがとう。その内埋め合わせするから」
妹「だったら、お兄ちゃんとお風呂に入りたい」
兄「はっ!?」
妹「埋め合わせするっていったじゃん。私の背中流してよ」
兄「……」
妹「ほら。今日じゃないとお母さんが帰ってきちゃうかもしれないよ?」
兄「ほかになんかあるだろ……」
妹「ないの! だから、お風呂に一緒に入ろう? 兄妹なんだしさ」
兄「……」
妹「お兄ちゃん。タオルで前を隠さないでよ」
兄「お前は恥ずかしくないのか?」
妹「だってこの身体はお兄ちゃんに見せる為にあるんだよ?」
兄「……なぁ? お前最近おかしいぞ? なんかあったのか?」
兄(ベタベタしたがるし……もうブラコンの域じゃねぇ)
兄(最近は母さんとよく口論していたし)
妹「……なにもないよ。それより私の背中流して」
兄「え? あれってば本気で……」
妹「お兄ちゃん」
兄「いや・・・ごめん なんでもないんだ」
妹「じゃあ・・・背中流してよ」
兄「おう・・・すまんな」
兄(妹は一体どうしたんだ・・・)
妹(お兄ちゃんが気付いたらどうしよう・・・ 大丈夫よね 私は2人になりたかっただけなんだから きっとお兄ちゃんならわかってくれる)
妹「お兄ちゃんと一緒にお風呂入るの久しぶりだねー 小学校の頃以来だよね」
兄「そうだなぁ あの頃は父さんも家にいたし妹は父さんとも入ってたな」
妹「今は絶対無理だけどー・・・ お兄ちゃんとならいつでも入るよ」
兄「なあ、俺はもう高校生だしお前も中学生だ。兄妹で一緒に風呂入るなんて・・・」
妹「関係ないもん」
兄「妹・・・ 普通は小学校の頃ぐらいまでしか一緒に風呂に入ったりしないもんだぞ」
妹「関係ないって言ってるでしょ!」
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