dqn「忘れんなよなwwwwwwww」
男「……あぁ」
幼馴染(dqnちゃん……男に何を……)
男「……来たぞ」
dqn「遅えよwwwww……誰にも気づかれてないよな?」
男「うん、多分」
dqn「そうかwwwwww……んぅー……はぁ……」ギュー
男「……なぁ……何時までこのこと隠してるんだ?」
dqn「誰かにバラす気は永遠にねえよwwwwwww……だって、男を盗られるなんて想像もしたくないから……さ」
男「そう、か……」
幼馴染(う……そ……何で?何で男とdqnちゃんが……?)
みたいなのオナシャス!
>>1です
書き溜めないけど、それでもええならやります
dqn「私のこんな我儘で付き合わせてごめんなwwwwwww……本当にごめん」
男「いや、大丈夫だよ。お前にも面目があるだろうしな……それに、2人だけの秘密っていうのも、それはそれでハラハラして面白いし」ケラケラ
dqn「そっかwwwwww……それならいいんだ、ありがと……」ギュー
男「オゥフ……お前、胸当たってる」ムニュ
dqn「当ててんだよwwwwww言わせんな恥ずかしいwwwww」
幼馴染(………どうして、あんなに仲良く……?……いや、2人が付き合ってるっていう結論にはまだ早い……もうしばらく、様子を見よう……)ジー
dqn「それよりもよwwwwwwww今日も弁当wwwwww作ったったwwwwww……はい」サッ
男「毎度毎度すまん、助かる」
dqn「気にすんなよwwwwwww私が好きでやってることだしさwwwwww」
男「……ありがとな、この埋め合わせは何時かするわ」
dqn「マジで?wwwwww期待するわwwwwwwww」
男「無理難題はやめてくれよ?」
dqn「考えとくわwwwwwww」
幼馴染(あ……お弁当……何で?私ですら、男のお弁当作ったことないのに……)
dqn「ほれほれwwwwww丹精こめて作ったお弁当なんだからwwwww早く開けろよwwwwww」
男「……あぁ」パカ
dqn「どうよ?wwwwww……どう、かな?」ドキドキ
男「美味そうだな。毎回毎回、おかずの内容も変わるし何よりも手作りっていうのがいい……」ゴクリ
dqn「ホッ……だろだろwwwwww作るのにすっげー手間かかるんだぜwwwwww褒めろ褒めろwwwwwww」
男「……こんな美味い料理の出来る彼女を持てて、俺は幸せ者だよ。本当にありがとな」ナデナデ
dqn「ぁ……う、うん……えへへ」
幼馴染(……)ジー
ちょっくら私用があるんで、また後で来ますわ
男「……」ナデナデ
dqn「……あ、あのさwwwwwwさっさと食べようぜw」
男「ん、あぁ」パッ
dqn「ぁ……」
男「……どうした?」
dqn「い、いや何でもねーしwwwwwww……何でも、ないから」
男「……」ギュム
dqn「はひゅ!?……いいい、いきなり抱きしめるんじゃねーしwwwwwwwびっくりするわwwwww」
男(かわええ……)
幼馴染(……そういえば……最近、男が一緒に帰りたがらない……理由はdqnちゃんの線が濃厚、か)
幼馴染(……認めたくはないけど、あのじゃれあい具合といい、付き合ってる……ね)
幼馴染(……はぁ、もう少し……男にアプローチかけておくんだった……)
dqn「い、いいいい、何時まで抱き締めてんだよ?wwwwwww」
男「さぁ?昼休み終わるまで、かな?……だめか?」
dqn「べ、別にだめとは言ってねーよwwwwwww……で、でも、き、緊張が……ぅう」
男(教室での態度と2人っきりの時のギャップがいい……たまらん)
dqn(か、顔が近い上に男の匂いが……恥ずかしさでもう走り出したいよぉ……)
男「……」ギュー
dqn「……」カァァ
男「と、まぁ、冗談はこれぐらいにしてだ」パッ
dqn「あ……」
男「……そんな寂しそうな顔すんなって。放課後に幾らでもするからさ」ナデナデ
dqn「!……お、おうwwwwwwwwじ、じゃあ飯だなwwwwwwww」
男「で、どれも美味そうなんだけど、どれがオススメ?」
dqn「そうだなwwwwwww唐揚げは冷めても旨味が無くならないように味付けしてあるからwwwwwwwオススメだぜwwwwwwww」
男「ほう、どれどれ」パク
dqn「ど、どうよ?wwwwww……お、美味しい?」ドキドキ
男「モグモグ……うん、美味い!」
dqn「良かった……ま、まぁ私が作ったんだから当たり前なんだけどwwwwwwwwマジ料理の鉄人wwwwwwらくしょーだしwwwwwww」
男(とか言ってる割に……目の下にクマ出来てるんだよな……こいつの性格上、やる事にはとことんやるタイプだ)
男(……予想でしかないけど、この弁当を作るために夜遅くまで仕込んでたんだろう)
男(……感謝しても、しきれない。俺のために……健気に、頑張ってる)
男「……ありがとな、本当」ナデナデ
dqn「?お、おうよ?wwwwwwww」
―――――――
―――――
――
男「ご馳走様でした」
dqn「お粗末さまwwwwwwwそろそろ教室に戻るかwwwwwww」
男「……ん、あぁ」
男(明日は休み……良し)
男「……今日、さ。良かったらなんだけど……俺の家に泊まんないか?」
dqn「……え、え?」
dqn「じ、冗談だろ?wwwwwww全くもーそんなに驚かせんなってwwwwwwwwwww」
男「いや、本気」
dqn「wwwwwwwww……な、何で?」
男「家族に、お前のこと紹介したい。家族には……その……大切な人の事を知っておいて欲しいし」
dqn「……そ、そうなんだ……じ、じゃ、男が良ければ、その……是非お願いします」カァァ
dqn(た、大切な人……し、紹介……か、家族に知っておいて欲しい……こ、これって……ぁぁあ、どうしよ凄い恥ずかしい!)カァァ
男「いやいや、こちらこそお願いします」
dqn「……は、はい」カァァ
幼馴染(……)ジー
男「……」
dqn「……」モジモジ
男「……そろそろ戻るか」
dqn「……う、うん……わ、悪いけど、私、先に行ってるね、皆に……怪しまれる訳にはいかないしさ」
男「あぁ、分かった。俺は暫くしてから行くよ」
男「それと」
dqn「な、何?」
男「弁当ありがとう、美味かった」チュ
dqn「っ~~~!!」カァァ
タッタッタッ
ガチャン
男「……やっぱり、不意打ちが弱いんだな、あいつ……そんなところも可愛いんだけど」ボソ
男(……顔真っ赤だったな)
男(皆の前では明るくて少し抜けてて……でも、しっかり者で)
男(でも、おっちょこちょいでアホでふざけたような口調も憎めなくて)
男(そのくせ、心配性で献身的)
男(……俺には、勿体無いぐらいの彼女)
男「そんな、彼女を持てて俺は幸せだよな、本当……」
「やっぱり、付き合ってたんだ」
男「……え?」
幼馴染「……」
男「お、幼……?」
幼馴染「や」
男「お、おう……」
幼馴染「……男さ、治ってないね。思った事をたまに口に出しちゃう癖とか」クスクス
男「……」
男(や、ヤバい!ば、バレたか!?)
幼馴染「……」ジー
男「……ど、どうした?顔を見て……」
幼馴染「……はぁ、やっぱり男はdqnちゃんの事しか考えてないんだね……ううん、dqnちゃんしか目に入ってない」
男「……え」
幼馴染「……別に悪いとは言わないよ?寧ろ……恋をするのはいいことだと思うし」
幼馴染「でも……少し、妬けちゃうかな」
男「……幼」
幼馴染「大丈夫……それに、私は元々蚊帳の外みたいだったからさ」クスクス
男「それって……」
幼馴染「あーあ……負けちゃったよ……」
幼馴染「さて、恋路の弊害である私に出来ることはただ一つ」
幼馴染「……dqnちゃんと、幼馴染の男の幸せを願うことだけ」
幼馴染「恋せよ、少年!」
幼馴染「……それじゃ、私はこれにてニンニン」
タッタッタッ
ガチャン
男「……幼」
男(……ありがとう、幼)
バタン
幼馴染(本当にこれでおしまい……か)
幼馴染(結局、恋に敗れて……想いも届かぬまま……)
幼馴染(……でも、きっとこれが正しい選択なんだよね)
幼馴染(あいつにとっても、私にとっても……)
幼馴染(今まで、ありがとう男……)
幼馴染「……バイバイ」
タッタッタッ
dqn「……幼馴染、ちゃん?」
―――――――
男(……何時も通りの教室)
dqn「ウケるwwww」
ギャルa「つーか、今日もバイトだし……ダルいわー」
ギャルb「あたしもだー……」
dqn「まだ働き口あるだけよくね?wwww私の地元なんてwwww住宅街ばっかだからバイトwwww出来る場所ないしwwww」
ギャルb「それはそれでねぇ……」
dqn「マジで辛いwwwwコンビニとかチャリないと行けないしwwww」
男(……何時も通りの、dqn達)
男(……)
友「どうしたーしけたツラしやがってよ」
男「ちょっと……色々、とな……」
友「ふーん……悩みぐらいなら聞けるぜ?」
男「ありがとう、でも大丈夫だから……」
友「……そっか……ま、無理はすんなよ?」
男「あぁ……悪い」
友「お前は何かとあると直ぐ抱え込むからなぁ……誰でもいいから、誰かに悩みを吐き出すのが良い」
男「そんなことぐらい、分かってる」
男(……分かってる、つもりだ)
dqn「……」チラ
dqn(……男)
ギャルb「……dqn?聞いてる?」
dqn「……え?あ、あぁ聞いてるよwwww」
ギャルa「うっそだー!だって男君のことずーっと見てたじゃん!」
ギャルb「え、何なに?dqn、男君のこと狙ってんの?」
dqn「っ……ち、違うってばよwwww少し余所見してただけだってwwww」
ギャルa「へぇー?」
ギャルb「ふーん?」
dqn「ふ、2人してそんな顔すんなしwwww」
ギャルa「……ま、あんたに限ってそれはないか。それに男君は相方の幼馴染ちゃんがいるしね」
dqn(……幼馴染、ちゃん)
dqn(男……私がいなくなった後……幼馴染ちゃんと、何を……)
ギャルb「……大丈夫?あんたさっきから顔色悪いけど……」
dqn「っ、だ、大丈夫だしwwwwマジでwwww」
ギャルa「あんたが風邪引くとか、明日大雨が降るな」
dqn「ひっどwwwwその言い草はないでしょうwwww」
ギャルb「まぁー基本能天気なあんたが病気になるなんて滅多にないことだしね……体調悪かったらいいなさいよー?」
dqn「……やっぱりbは天使だーwwww私のお嫁さんに来てくださいwww」ギュ
ギャルb「ニヤニヤしながら抱きついてくんなしwwwwきっしょいわwwww」
dqn「そう言いつつもやんわり抱き留めてくれるwwwwwbちゃんマジ天使wwwww」
ガララ
担任「おらー席につけー」
ギャルb「やっば、担任だ」
ギャルa「ここは戻りますか」
dqn「おうよwwww」
dqn(……男)
男「……」カリカリ
男(……dqn)チラ
dqn「……」ボー
男(上の空、だけど……あいつもあいつで悩んでる……)
dqn「……っくしゅ!」
dqn「ふはぁ……」
男(……はず)
キーンコーンカーンコーン
担任「では、次の授業までこのページの復習。特に説明した場所を良くやっておくこと。それでは、終わりです」
生徒「きりーつ、礼」
アリガトウゴザイマシター
―――――――
―――――
―――
担任「……連絡事項は以上です。各自、有意義な週末を過ごして下さいね。ただし、ハメを外しすぎない事。では、日直」
生徒「きりーつ、礼!」
ガタガタワイワイ
生徒「先生は週末をどのようにお過ごしになるんですか?」
担任「私ですか?殆ど仕事で潰れちゃいますよ……ふふ」
生徒「日曜日は空いてますよね?それなら何処か行きませんか?」
担任「……ふふ、考えておきましょう」
生徒「これは手厳しいですね」
男「……」
友「どうした、ボーッとしてよ?」
男「ん、あぁ……」キョロキョロ
友「……その様子だと、誰か待ってるみたいだな。ま、俺は先に帰ってんぜ?」
男「あぁ、すまん……じゃあな、また来週」
友「おう、じゃあなー」
男「…………」
ブルブル
男「!」
男「メール……」
――――――――――――――
from.dqn
sub. いつもの場所で
――――――――――――――
待ってます
出来るだけ早めにお願いします
――――――――――――――
男「……」パタン
男(……何時もの感じのメールではない、な)
男(絵文字なしはいいとして、ふざけた感じもない。何時もなら、はよこいwwwwぐらい、付け加えるのに……)
男(……何にせよ、早く行かないと)
男(…………)
友『―――――誰でもいいから、誰かに悩みを吐き出すのがいい』
男(誰かに、か……)
男(……幼馴染のことをありのままあいつに言えば……楽になれるのか……)
男(……今、考えても仕方ないな。兎に角……)
男「……行くか」
―――――――
―――――
―――
dqn「……」
男(……いた)
スタスタ
dqn「……あ」
男「お待たせ」
dqn「…………いや、私も今さっき来たところwwwwだから気にしなさんなwwwww」
男(……何で、こいつは空元気に振舞ってるんだろう……)
男(……いや、こいつもこいつで悩んでるんだろうな)
男(……でも、辛そうなこいつに俺は……幼馴染のことを言う権利はあるのかな)
dqn「……いこっか」
男「……あぁ」
男「……」スタスタ
dqn「……」スタスタ
男(き、気まずいよなぁ……)
dqn(こ、こう言う時は何て声をかけたらいいのかな?)
男(……か、会話の糸口すら見つからん)
dqn(男に……聞きたいことあるのに、聞けないよぉ……)
男(……そうだ、思い切って、声をかけよう。何でもいい、気付いてさえくれれば、どうにでもなる!)
dqn(話したい時は、こちらから話す……大丈夫、大丈夫……気持ちを落ち着けて、一声かければいいだけなんだから……後は、普段と同じように話せばいいだけ!)
男・dqn「……あ、あの!」
男「……」キョトン
dqn「……」キョトン
男「……っく、ははっ」
dqn「……ふふっ、あはは!」
アハハハハッハハハハ
男「ははっ……何かおかしいよな、こんなカチコチに緊張して」
dqn「あはは……話そうとすると、タイミングがいいのか悪いのか被ってさ」
男「……まるで、付き合い始めた頃、みたいだよな」
dqn「……そうだね」
男「どう接したらいいか、お互い暗中模索の状態だったからなぁ……」
dqn「まぁ、まだ付き合って半年ですけどねwwww」
男「逆に言えば、もう半年も経ったってことだよな」
dqn「……早いね、時の流れって」
男「……あぁ」
男「……」
dqn「……」
男「……なぁ……俺さ、話したいことがあるんだ」
dqn「私も……男に聞きたいことがある」
dqn「……私から、いいかな?」
男「……あぁ」
dqn「昼休み、私が先に教室に戻ったじゃん?」
dqn「……男のこと心配でさ、屋上に戻ろうとしたんだ」
男「……」
dqn「でね、屋上の扉近くまで来たら幼馴染ちゃんが、壁に寄っかかっててね」
dqn「……寂しそうに泣きながら笑ってて」
dqn「……男と何かあったんじゃないか、って……思ってさ……聞きたかったんだけど」
dqn「でも……私なんかが、干渉していいのか分からなくて……どうやって聞いたら良いのかも分からなくなっちゃって……」
dqn「……ごめんね」
男「……そう、か」
男(……俺はどうしようもないよな……心配かけさせまいと思っていた彼女に心配かける上に小さい頃から一緒にいた……幼の好意でさえ、気付かなかった)
男(……最低、だ)
男(……でも、言わないと。幼も……幸せを願ってくれたんだから)
男「俺も……その件に関して話したいんだけど……いいか?」
dqn「……うん」
男「……今日の昼休みにさ、お前が教室戻った後……幼が来てさ」
男「俺は後ろにいた幼に気付かなくて、独り言で……つい、お前と付き合ってて幸せだって口走っちゃって」
男「秘密にしてなきゃいけないのに……軽率だった」
dqn「……そんな、ことないよ」
男「……で、さ。幼、俺のこと……好きだったみたいなんだ」
dqn「……うん」
男「それで……俺とお前が付き合ってる事を知って……」
男「……喜んでた」
男「……辛い筈なのに、精一杯笑って……祝福してくれたんだ」
男「でも……俺は、俺は……素直に受け入れられなくて……っ」
dqn「……」ギュ
男「っ……」
dqn「……男は優しいんだね」
dqn「……それは受け入れられないんじゃなくてさ……」
dqn「幼馴染ちゃんのこと、心配してるんだよ」
dqn「だから、優しい」ギュ
男「……」
dqn「……幼馴染ちゃんも、男のことを想って最後まで笑ってたんだろうね」
dqn「幼馴染ちゃんも優しいんだよ」
dqn「……少し、やきもち焼いちゃうな」
dqn「私の入る余地がないみたいでさ……」ギュウウ
男「……そんなことは、ない」
dqn「……そうだね、今は違う。男は……私の大事な人」
dqn「……でも、私は寂しかったりするんだよ?」
dqn「……それこそ、男が何処かに行っちゃうんじゃないかって……有り得ないことでも、現実に見えちゃったり」
dqn「分かる……かな?」ギュウ
男「……あぁ」
dqn「……そっか」
男「……俺も、お前がいなくなるって考えると、気が狂いそうになる」
dqn「……おんなじ気持ち、だね」
男「そうだな」
男「……それに、その、なんだ。俺はお前から離れることはないから……安心というか、心配はしないで欲しい」ギュ
dqn「……ふふ、何それ」
dqn「……好きな人に、心配するなって無理に決まってるじゃん……ばーか」ギュウウ
dqn「……何か吹っ切れた、かも」
男「……そうだな」
男「ある意味、幼のお陰かもな」
dqn「かもねwwwwww」
男「……あいつの願いのためにも、幸せにならないとな」
dqn「私は今のままでも、充分幸せだけど……」
男「その幸せをずっと続けていくんだよ」
男「俺も……お前となら行けると思うし」
dqn「そっかwwwww……そうだね」
男「思えば……あいつには、幼い頃から助けて貰ってたからな……感謝してもしきれん」
dqn「幼馴染ちゃん、面倒見良さそうだもんね……」
男「そうだな。まぁ、お前も中々家庭的だと思うが……」
dqn「ありがとwwwww……でも、私なんてまだまだヒヨッコだよ」
dqn「男を満足させるために頑張らなきゃいけないし」
dqn「そ、そのために……今日はお泊りするんだし」カァァ
男「……そ、そうだな」
男(……そういや、今日は泊まるように言ってたな……忘れてた)
男(……果たして、俺は今日眠れるのだろうか)
―――――――
―――――
―――
ガチャ……バタン
男「ただいまー」
dqn「お、お邪魔します」
男「さ、上がって上がって」
dqn「分かってるってwwwwそんな急かさんでなwwww」
dqn「……にしても、広い家だね」
男「まぁ、な。ちょっと多いけど……」
dqn「……え?」
―――
―――――
―――――――
―――――――
妹「兄貴が彼女を連れて帰ってきた……兄貴だけは……兄貴だけは信じてたのに!」
男「何をだよ……」
姉1「男も草食に見せかけての狼であることが今ここで証明されたわけだ」
弟「リア充死ね!爆発して砕け散れ!」
姉2「あんな小さかった男が今はもう彼女を……お姉さん、嬉し悲しよ!」
男「そこの3人うっさいぞー」
母「そもそも付き合ってること自体知らなかったしねぇ……まぁ、時々帰ってくるの遅かったり、朝帰りもしてたようだから大方想像はついてたけどね」
dqn「……」カチコチ
男「あぁ、ほら皆が一斉に喋るからdqnが固まってるじゃん!」
男「ごめん……家族多いこと言うの忘れてた」ボソ
dqn「アハ……アハハハハ……」
妹「彼女さん、彼女さん、普段の兄貴ってどんな感じ?」
dqn「え、ぇ、ええーと……優しいですよ?」
姉1「例えば例えば?」
dqn「た、例えば……ずっと抱き締めていてくれたり、その、色々と……」
姉2「色々って?色々って?」
dqn「え、え、え……あぅぅ……」
男「質問責めはそれぐらいにしといてやってくれ……」
妹「なんでさー……彼女さんだけ優しいとかズルいよー」
男「優しくするのは当たり前でしょうが……恋人なんだしよ……」
姉1「恋人……毎夜はお楽しみでしたね、みたいなことが……」
男「……それは……なぁ?」
dqn「……う、うん」カァァ
男「……と言う訳だ」
弟「いやいや、わかんねーし、そもそもリア充爆発しろよ」
母「……ま、あたしは大変喜ばしいよ。あんたが一丁前に恋愛してる事が分かってさ」
母「生涯一度っきりの青春を満喫するだけでも、今後の価値観や物事の捉え方も変わるからね……良い意味でも悪い意味でも」
母「まぁ、あたしが言いたいのはさ」
母「色んな物を体感出来る今だからこそ、その彼女さんと色んな物を見て色んな経験して、色んな事を感じなさい」
母「辛い事も、楽しい事も、嬉しい事も、
悲しい事も、彼女さんと一緒に見なさい」
母「――――恋を、学びなさい」
母「とまぁ、柄に合わない事を言っちまったね……これも、歳のせいかな」ケタケタ
男「……母さん」
dqn「……お母様」
母「でも、家族作りは計画的にね。この歳でまだおばあちゃんにはなりたくないからね」ケタケタ
男「珍しくマトモな事言ってると思ったのに、これはひどい」
姉1「私もまだ叔母さんにはなりたくないな……」フゥ
妹「……はっ!兄貴に子供出来たら私も叔母さんになるのか!そ、それは認めんよ!子作り断固反対!」
男「気が早いしまだ作るって決まった訳じゃないからな、そこのお二人さん」
男「そもそもまだ学生の身分、まだ経済力がないのに子供を作るなんて生まれてくる子が不憫な目に遭うだろうが」
姉2「……えらいね、男は。ちゃんと考えてるんだね」ナデナデ
男「そりゃ……な。つか、撫でるなよ姉さん」
dqn(男……そこまで私のこと考えてくれてたんだ……)キュン
母「まぁ、猿のように盛ってないようで何よりだ」ケタケタ
母「……母さんもね、あんたらの時ぐらいは父さんと一晩中濃厚な夜を過ごしたもんだよ……」ウットリ
弟「良い歳こいた母親の経験談は流石に自重しましょうや。特に肉親のなんて聞きたくねえです」
母「弟ぉー言ってくれるじゃないか……」
母「……ま、それは置いとくとして」
母「えーっと……dqnちゃん、だったっけ?」
dqn「は、はいっ!」
母「こんな無愛想で理屈っぽくて、小難しい上にどうしようもない息子ですが……どうぞ宜しくお願いします」
dqn「と、とんでもありません!わ、私のことを考えてくれて、優しくて……」
dqn「む、寧ろ私の方こそ迷惑をおかけしてばかりで……」
dqn「わ、私の方こそ不束者ですが、宜しくお願いします!」ペコ
母「……いい娘さんだね。こんなにあんたの事を想ってさ……あんたにゃ、勿体無いぐらいだよ」
男「……うっせ」
母「……dqnちゃん、顔を上げて」
dqn「……は、はひ?」
母「……差し出がましいお願いだけど、駄目息子と今後も仲良くしてやってくれるかしら?」
dqn「……は、はい!」
母「……こんな我儘聞いてくれて、ありがとね」
母「……よし、男に嫁が出来た記念だ!今日の夕飯は腕を振るうよ!」
妹「やったー!」
弟「肉、肉はあるか?」
母「安心しな、目一杯作るよ」
弟「よっしゃー!」
姉1「私も手伝うよ母さん」
姉2「母さんが腕を振るうなんて久々だから楽しみね」
男「そうだな……つか、嫁って……気が早いっちゅうに……」
姉2「こまけぇこたぁいいのよ!」
dqn「……あ、私もお手伝いします!」
姉2「いや、dqnちゃんは男と待ってて。せっかく男が可愛い彼女さんを連れてきたんだから……これぐらいは私達に作らせて、ね?」
dqn「で、でも……」
姉2「ね?」
dqn「でも……」
姉2「 ね ?」
男「……姉さんは頑固だから素直に頷かないと延々と続くぞ」ボソ
dqn「そ、そうなんだ……」
dqn「……そ、それじゃお言葉に甘えさせて……」
姉2「うん、良い子ね。素直な娘はお姉さん好きよ」ナデナデ
dqn「……あぅ」
母「じゃ、2人は待ってな。あたしらは買い出しに行ってくるからさ」
男「あぁ、分かった」
母「……家、空けるけど……あたしらがいない間だからって、ヤるなよ?」
男「さっさと行け、行っちまえ」
母「冗談、冗談だよ」ケタケタ
男「……母さんが真面目なのかふざけてるのか良く分からないよ……」
母「真面目だよ、至って真面目」ケタケタ
男「はぁ……もういいや……dqn、俺の部屋に行こう」
dqn「……う、うん」
―――――――
ガチャ……バタン
男「ベッドの上にでも座って」
dqn「……う、うん」キョロキョロ
男「……どうした、そんなキョロキョロして」
dqn「いや、男の部屋入るの初めてだからさ……」キョロキョロ
男「……何もないだろ?あるとしても、せいぜいテレビとか漫画ぐらいだしな」
dqn「そんなことない。男らしい……と思う」
男「そうか……?」
dqn「そうだよ」
男「俺らしいって……例えば?」
dqn「そうだねー……うーん……」キョロキョロ
dqn「無駄なスペースが無いって所とか、かな」
dqn「ほら、辞書もきっちり英和は英和だけで、和英は和英と一緒に纏めて本棚にある」
男「それって俺が神経質みたいじゃんか」
dqn「しっかり者、とも受け取れるよね?」
dqn「部屋は片付いてるし、整理整頓もされてる。私はそう思うけどなぁ……」
男「……お前にはかなわない、な」
dqn「それは男が好きだからだよー」
男「……そうか」
dqn「そうそう」
dqn「にしても、賑やかな家族なんだね」
男「そうかな?無駄に多いだけだよ」
dqn「あはは……でも、個性豊かじゃん」
dqn「優しそうなご家族ばっかりだし、憧れるなぁ……」
男(……そうだった……こいつの家庭訳ありだった)
男(両親は放任主義で、娘の世話は娘個人に任せっきり……いや、放任主義よりも無関心と言った方が正しいか。それで、こいつは少しやさぐれて……)
男(……せめて、こいつの居場所くらいは俺が作ろう)
男「……大丈夫だよ……何ならここがお前の家だと思えばいい」ギュム
dqn「……ありがと」ギュウ
男「……ま、もう殆どうちの家族みたいなもんだけどな」
dqn「あはは、確かにね!」
dqn「……でも、凄い嬉しかったんだ」
dqn「家族の賑やかさとか、温もりとか、笑い声とか……あぁ家族ってこんなものなんだ、って思ってさ。それで、私も、その中の一員になれた事が凄く嬉しかった」
dqn「……これも全部、男のお陰だね……ありがとう」
男「……俺は大したことはしてないよ」
dqn「ううん……私に温もりを教えてくれた、それだけで……男には感謝してもしきれないぐらいなんだ」
dqn「……本当に、ありがとう」
男「……何だか、こそばゆい」
dqn「ふふふ……」
男「……そのなんだ……こんなうるさい家族でも良かったら何時でも来てくれていいからな?」
dqn「うん……ありがと」
男「……」ギュ
dqn「……」ギュ
dqn「……一つ、言いそびれたことがあるんだ」
dqn「さっきのさ、部屋に男らしい部分があるって話なんだけど」
男「……あぁ」
dqn「……匂い、だよ」
dqn「男の……大好きな人の匂い」
dqn「匂いを嗅ぐだけで安心感が満ちて、落ち着くんだ……その落ち着く部分がこの部屋にもあるってこと」
男「そうか……?」
dqn「そうそう」
dqn「まぁ、男だって私の匂いよく嗅いでるし、分かるでしょ?」
男「そ、そりゃあ……なぁ?」
dqn「ふふ……」
男「……俺も……お前のこと愛してるし……恋人だしさ」
男「お前の匂いが……嫌いじゃないしさ……分からない訳ない」
男「寧ろ……好きだし」
dqn「そっか……ふふ」
dqn「……じゃあ、こういうのどうかな?」
男「……ちょ、んぐっ!?」ムギュ
dqn「……ん」ギュゥゥ
男(……今唐突に、頭をこいつの谷間に突っ込まれた)
男(柔い感触とdqnの、甘い匂いががが……)
dqn「私の匂い……どうかな?」
男(ど、どうかなって……そりゃ良い匂いだし……)
男(……柔いし)フニフニ
dqn「……あっ」
男(しかも今日、体育があったせいか、汗の匂いが混じって甘酸っぱい匂いに……)クンクン
男(……ヤバい、興奮してきた)
dqn「お、男……」
男(これって落ち着く所か、正反対の行為になってるよな……しかし、柔い、服越しでブラがあるというのに……これは柔らかいな)フニフニ
dqn「んっ」ピク
dqn「ぁ……ほんとに、男はおっぱいが好きだね」
男「ぷは……そらぁお前のだからな」フニフニ
dqn「……もう、そうやって……何かと私のって言えば済むと思ってない?」
男「本当の事だからな……お前のじゃなきゃ興奮しないし、したいとも思わないよ」フニフニ
dqn「ん……も、揉みながら言われても説得力ないよ?」
男「じゃあ行動で示すよ……っん」
dqn「ふ、んぅ!?……っふ、ぅむ……ちゅ、ぴちゃ……れろ……」
男「ん……ふ、ちゅぴ、んん、ぷぁ……」
男「はぁ……どうだ?」
dqn「はぁ、はぁ……ふ、不意打ちは卑怯だし、強引すぎ……」
男「……嫌だったか?」
dqn「……その言い方も、卑怯……だよ」ギュ
男「……じゃあ、もっとしようか」ギュ
dqn「うん……んっ」
dqn「む、ちゅぅ、れろ……ンン、ふぅ……」
男「ふ、ぅん、む、ちゅ、ぷ……」
dqn「っ……ふ、ちゅぷ、んくぅ……」
男(唇も柔らかいよな……ずっと味わってたいぐらいだ……)
dqn「ちゅる、む、ぅ……んっ、ぷ、はぁ……」
dqn(キス……だけなのに、身体が熱くて頭がボーッとする……)
男「はぁ……はぁ……dqn……」
dqn「あっ……」トサッ
dqn(押し倒されちゃった……男……凄く興奮してる……)
男「……服、脱がすぞ」プチプチ
dqn「ん……」
バッ……
男「……」
dqn「……あ、あんまりマジマジと見られると恥ずかしい、よ?」
男(いや、だって……今まで何度か見たけど……わがままボディ過ぎるでしょ……)
男(その上、少し汗ばんだ肌とか、はだけたyシャツとか、鬼灯色に染まった頬とか……)
男(……)ゴクリ
男「……」フニフニ
dqn「あ、んっ……ま、またおっぱい?」
男「何というか……すまん」モミモミ
dqn「男に揉まれる分は……んっ、いいんだけど……」
dqn「はぁ、ん……ブラ外そっか?直の方がいいでしょ?」
男「そうだな」モミモミ
dqn「……と、取り敢えず、揉む手を止めてくれる?ブラ外せないよ?」
男「おっと……ごめんごめん」
dqn「もう、現金なんだから……じゃ、ちょっと待ってね?」プチ
パサ……
dqn「っと……はい、取ったよ」
男「……お、おぉ」
男(相変わらず迫力があるな……服越しと直とでは違うな)
男(呼吸する度に揺れる程の大きさ、慎ましげに咲いた薄桜色の乳首、お椀型のバランスの取れた乳房……たまらん)
男(……おっぱい、まじおっぱい)
dqn「……ん、触らないの?」
男「……ん、あぁ、触らせて頂きますよ?はい」モミュモミュ
dqn「あっ、ぅ、ん……ど、どう?」
男「……すっげー柔らかい」モミモミ
男(滑らかな柔肌に加え、掌に吸い付くかのような瑞々しさと弾力性……癖になる感触で手を離したくなくなる)
男(言わば魔性の魅力、か……)
dqn「お、男……はぁ、のせいで、また大きくなってき、てるんだよね……」
男「……そうなのか?」モミモミ
dqn「あっ、ふ……だって、おっぱい好きでしょ?」
男「うん」モミモミ
dqn「ん、はぁ……それで、いっぱい揉むから、ブラがキツく……あっ」
男「良い事じゃないか」モミモミ
dqn「も、もう……誰のせいだと……んんっ」
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