最果ての鎮守府【安価スレ】 (68)
艦娘達にある噂を知っている
『何処かに艦娘の楽園がある』
殆どの艦娘がその噂を信じず、笑い話の一つとして宴会のネタにされる程度だった。
だがその噂にしがみつく艦娘も存在する。
多種多様な理由でその楽園を求めずにはいられなかった艦娘達。
彼女達は鎮守府から逃亡してその楽園を目指し、そして消えていく。
誰かが言っていた
そこには楽園がある
誰かが笑っていた
そこには全てがある
誰かが泣いていた
楽園からは逃げられないと
今宵もまた1人の艦娘が楽園を目指す
そこにあるのは楽園か絶望か。
艦娘達の最果ての物語の始まった。
逃亡した艦娘
>>3
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足柄
足柄の逃亡理由(無理があると判断した場合は安価↓
↓3
ブラック鎮守府で酷使か。
今日はもう寝るので
↓1から20程度の艦娘をお願いします。
乙
瑞鶴
まだ募集中なら赤城さん
足柄は彷徨った。北から南へとただ一向に楽園を求めた。
だが楽園は見つからない。出会うのは敵だけだった。
『幸せになって』
日増しにその言葉が頭を反響して、大きくなっていく。
幸せが何だったのか足柄にはもう解らない。
弾薬が無くなり、装甲が磨り減って最後の燃料も尽きた。
「…」
足柄はそれでも満たされていた。
身体が海に沈んでいくのがわかる。
これが海の冷さだったのか。足が呑まれ、臍まで海に浸かった。
あと少しであの子達の場所に逝ける。
『幸せになって』
そんな事は私には無理だ。私には幸せが何だったのか忘れてしまったのだから。
『幸せになって』
私は貴方達と居れればそれでいい…、それが幸せなのだ。
全身が沈み、海の中から瞳を開けた。
そこには誰かの手がった。
差し伸べられた手がそこにはあったのだ。
掴むわけがない。私はもう何もしたくない。
『幸せになって…足柄』
背中を誰かに押された。懐かしい声がする。尊敬していた姉の声が。
『大丈夫…貴方はもう大丈夫』
手が私を掴んで引きずりあげた。海は冷たいのにその手が暖かい事だけは確かだった。
私の意識はそこで途絶えた
足柄「ここは何処?」
曙「目が覚めたのね。ここは最果ての鎮守府よ」
足柄「…曙」
曙「身構えなくていいから。それより傷を癒しなさいよね。艤装もボロボロだったから今は外してる」
足柄「私をどうするつもり?」
曙「どうもしないわよ。ただ貴方がしたい事をすればいいじゃない。ここは艦娘の楽園。艦娘は誰にも縛られない」
足柄「えっ?」
曙「それじゃあね、足柄。あと忠告しておいてあげる」
曙「あの人に手を出したら死ぬから気をつけてよね」
足柄「あの人?」
曙「そう。この鎮守府でただ1人の人間」
足柄「それはていと…」
曙「あんな屑みたいな職とあの人を同じにするな!!」
足柄「っ!!ご、ごめんなさい。そんなつもりは…」
曙「あの人は屑じゃない。だって私が何もできないのだからあんな屑になるわけがない」
部屋を出て行き、足柄だけが残される
足柄「…」
1.現状を考える
2.曙の後を追う
3.眠りにつく
↓3
足柄(艤装と装甲服が無い。それよりもここが楽園って言っていたけどどういうこと?)
辺りを見回し、窓を見つけてその向こうには晴れ渡った空が拡がっている
足柄「身体はうごく…さっきの曙の
言動が本当なら艦娘の楽園なのよね」
『幸せになって、足柄』
足柄「妙高姉さん…私は幸せになれるのかしら?」
立ち上がろうと身体を動かすが、立ち上がれずに倒れこむ。
足柄「っ!!」
顔から着地した為に鼻を押さえ込んでのたうちわり。
??「今の音は何!?」
曙以外>>10から>>36の艦娘1人
↓3
睡魔に負けました、ここまで。
安価なら↓
青葉「青葉見ちゃいました」
足柄「その声は青葉?」
青葉「そうですよ、皆の情報源の青葉です」
足柄「助けて。身体に力が入らないの」
青葉「妙高型三番艦足柄。某鎮守府において数百戦の公式出撃記録及び非公式出撃はその数倍とも言われる。最後は仲間になるはずだった艦娘に追い出された」
足柄「なんでそんな事を…」
青葉「情報は金よりも価値がある。それに青葉は全てを知ってますよ?じゃないと」
青葉「楽園は楽園では無くなりますから」
足柄「ここが楽園だと言うなら私を助けてくれないかしら?」
青葉「嫌ですよ。近づいたら関節技を仕掛けるつもりなんですよね」
足柄「っ!」
青葉「あっ、尋問の間違いでした。うっかりしてました。でも安心してください」
青葉「青葉が足柄が気になってる事に一つの事を除いて答えてあげます。でも一つだけ聞いてはいけない事があります。それを聞いたら貴方は此処にはいられない」
質問内容
↓2
足柄「曙が言ってたあの人は誰なの?」
青葉「青葉の夫ですよ?それ以下でもそれ以上でもありません」
足柄「…」
青葉「信じてませんね。でもそれが答えです。だって青葉にこう言ってくれたんですから」
「君が必要だ」
青葉「夫は1人では何もできません。あの人は青葉が居ないと…」
足柄(狂ってる…あの人って人も死んでいる可能性が)
曙「もうー、道も解らないなんて私が居ないと本当にダメなんだから」
青葉「あっ、夫がきたみたいです」
足柄に素早く近づいて、片腕で持ち上げてベッドに足柄を戻し
曙「ここよ、貴方」
扉が開き、曙と曙に車椅子を押された青年が居て
提督「初めまして足柄。ここの唯一の人間……名前はもう無いから好きに呼んでいいよ」
足柄「貴方が…」
提督「そうだよ。でもごめんね、見ての通り僕は足が不自由で動かない。だからこうやって皆に助けてもらってる」
提督「だから足柄も僕の事を助けてくれないかな?」
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