前川みく「にゃんにゃんにゃんは眠れない」 (37)
ー深夜、3時ー
プルルル…
プルルル…
みく「…もしもーし」
のあ『ずいぶんと気迫のない声ね、み く』
みく「深夜3時に電話かけられて気迫のある声はでないにゃ」
のあ『深夜3時?ごめんなさいみく、時差があるみたいね』
みく「時差?のあちゃん海外ロケ中なのかにゃ?」
のあ『自宅にいるわ』
みく「国内やないかい」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415896932
のあ『甘いわね、みく』
のあ『私の自宅が国内じゃないかもしれないという可能性を考えないなんて…』
みく「で、どこ?」
のあ『川崎』
みく「日本やん、新宿近くて便利やん」
のあ『というのもねみく、たまにね地元に帰りたいのよ』
みく「地元トークなんてしてなかったと思うにゃ」
のあ『懐かしいわね、あの頃は楽しかったわ』
のあ『朝起きて学校へいき…そして級友たちと挨拶を交わしたわ』
のあ『ナマステ』
みく「いつから奈良はインドになったの?」
のあ『みく、あなたも時には地元が恋しくなるでしょう?』
みく「まぁないといえば嘘になる毛戸にゃ…」
のあ『思い出してみなさい、朝起きて中学校へ行き…そして挨拶を交わしたあの日を』
のあ『ナマスみく「普通におはよう言っとたわ」
のあ『さすが大阪、食い気味の突っ込み…』『ハラショー』パチパチ
みく「待ってなんかいまロシア語聞こえたんだけどにゃ!?」
のあ『なんのことかしら』
みく「いやなんではぐらかすのさ、アーニャちゃんもそこにいるのかにゃ?お泊まり?」
のあ『アーニャ……良い子だったわね…』
みく「なんで死人みたいな言いぐさ!?」
のあ『あのとき…最後に彼女はこう言ってたわね』『ホードロニースメルチ』『って…』
みく「完全にアーニャちゃんいるよねそこ!?」
のあ『あーもうはいはいいますいます、アーニャいますー』
みく「なんですねてんのにゃ…」
のあ『めっちゃいますー5000人はアーニャいますー』
みく「なにそれこわい」
みく「でもなんでアーニャちゃんいるのにゃ?ホントにお泊まり会でもしてるの?」
のあ『まぁそんなところね』
みく「なんでみくは誘ってくれなかったのにゃ…」
のあ『フフフ…』
みく「なにわらって……あ、切られた」プッ
みく「いやまつにゃ…いままでの経験上こういう電話をしてきた後ののあちゃんは高確率で窓からみくの部屋に入ってきてたにゃ……ということは今回も!!」バッ!!
窓『なんもないで』
みく「……考えすぎかにゃ」
???「コーホー!!!」
みく「!!?」
???「スクリュードライバー!!!」
窓「こらあかんわ」バリーン
みく「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
ウォーズマン「コーホー!!!」
ガチャ
のあ「ごきげんようみく」
みく「なんで窓割らせたくせに玄関から入ってきたのにゃ!?」
アーニャ「ドーブルイヴィエーチル……アー、こんばんわ、みく」
みく「あぁこんばんわ……じゃないよ!!!」
みく「深夜に来るのはべつにもういいにゃ!!なんで窓割らせたの!?」
のあ「大丈夫よ、彼が直してくれるわ」
ウォーズマン「すまないみくにゃん、のあの頼みは断れない」
みく「なんか弱みでも握られてるのかにゃ…?」
アーニャ「ダブノーニェヴィーチェリシ……久しぶりです、みく」
みく「いやそんなに久しぶりでもないと思うんだけどにゃぁ…」
アーニャ「夜に見るみくは…アー、チーストヴィンヌイですね」
みく「どういう意味にゃ?」
アーニャ「アー……エロいですね、そそります」
みく「だめだこのアーニャちゃん深夜テンションだにゃ」
のあ「実際夜に見るみくと昼に見るみくは少し違う気がするわ」
みく「えー…そうかにゃ?」
のあ「確かにエロスはあるわね」
みく「うーん…嬉しいような嬉しくないようにゃ…」
アーニャ「ヤー……昼のにゃーと夜のにゃーだと意味合いが違う?ですか?」
のあ「それね、夜のにゃーは誘ってる感じがするわ」
みく「誘ってねーよ」
のあ「この淫乱猫」
みく「なにこの言われよう!?」
のあ「ところでさっきも話してたけど二人はホームシックにはならないのかしら」
みく「まぁたまには」
アーニャ「ダー…私はロシアとホッカイドー、両方あります」
みく「でもアーニャちゃんは両方遠いもんね」
アーニャ「ですね…アー…」
アーニャ「でも……私には、最高のドゥルジィア…友達がいます」
アーニャ「のあ、みく…二人とも大切な友達です、だから寂しくないです」
みく「アーニャちゃん……」ジーン…
のあ「アーニャ……」
のあ「それとこれは別ね」
みく「空気よめ」
のあ「私だってみくもアーニャも大切な友達、愛してるとも言えるわ」
のあ「でも故郷の友人や家族には会いたい時はあるものよ」
みく「確かにそうだけどにゃ…なんか釈然としない」
アーニャ「ダー…確かにありますね」
のあ「思い出してみなさい、あなたたちの父や母のこと」
みく「お母さん…お父さん……」
アーニャ「マーチェ…アチェーツ…」
のあ「プロトノアmark1……プロトノアmark2……」
みく「ロボット!!?」
のあ「……冗談よ」
みく「そ、そりゃそうだよね……うん…」
アーニャ「のあがいうと冗談にきこえない、ですね」
アーニャ「ヤー…本当に、帰りたくなってきました、ハイ」
みく「そうだにゃあ……夜っていうのもあるのかもね」
アーニャ「…故郷の夜空、ズヴェズタ…星がとてもきれいです」
みく「へー…いっかい見てみたいにゃあ」
アーニャ「ダー…きますか?みく」
みく「え、いいのかにゃ?」
アーニャ「はい、きっとみくがくるとマーチェもアチェーツも喜びます」
アーニャ「もちろんのあも、です」
のあ「そうね…いつか向かわせてもらうわ」
みく「だったらアーニャちゃんもみくのおうちにくるにゃ!大阪は楽しいところいっぱいだにゃ!」
のあ「ええ、奈良も大仏とか…………大仏があるわ」
みく「大仏しかないみたいな言い方だにゃ…」
のあ「鹿もいるわ」
みく「修学旅行がなつかしいにゃ」
のあ「…でも本当に皆の故郷へ旅行というのはいつか叶えたいものね」
のあ「北海道、ロシア、奈良…そしてみくにゃん星」
みく「みくを勝手にうさみんみたいなキャラにしないでほしいにゃ」
アーニャ「みくにゃん星……?」キラキラ
みく「いやないからね!?そんなキラキラした目で見られてもこまるにゃ!!」
ウォーズマン「俺は好きだな、大坂…とくに新世界にはなんだか親近感を感じるよ」
みく「まだいたのかにゃ」
ウォーズマン「コー!?」
のあ「あら…もうこんな時間なのね」
みく「にゃ…もうこんな時間って…にゃぁぁぁぁぁ!!?もう外が明るいよ!!!」
アーニャ「ヤー…もう朝の6時、ですね」
みく「6時!?た、たしか今日は朝からロケが……」
のあ「さぁいくわよみく、用意しなさい」
みく「ま、まって!!せめて一時間!一時間だけでも寝させてほしい……」
のあ「そんな時間はないわ」
みく「誰のせいだと思ってるのにゃ!!!?」
みく「にゃああああああ!!!のあちゃんのバカァァァァァァァァァ!!!!」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません