※ほのうみ・ほのえり・ほのまきの短編を気が向くままに投下していきます(不定期)
※ネタは常に枯渇しているので随時募集中(お題でもシチュエーションでもいいので)
※現在の書きためはほのうみとほのえりのみ。今日はほのうみ投下予定
※なのでほのまきのお題を特にください
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お題 将来のこと
穂乃果「うぅ…生徒会の仕事多すぎるよ~」グター
海未「穂乃果、唸ってないで手を動かしてください。いつまでも終わりませんよ?」ハァ
穂乃果「…せめてことりちゃんが今日バイトじゃなければなぁ…もっと楽だったのに~」
海未「ここにいないことりを頼らない!何のために私が手伝っていると思っているのですか!?」
穂乃果「でもほとんど穂乃果の仕事じゃん!ことりちゃんなら半分くらいは手伝ってくれ…」
海未「残念ですがこの仕事は大体が生徒会長である穂乃果のチェックが必要な書類ですので私でもことりでも手伝える量は変わりません」
穂乃果「…海未ちゃんの鬼ぃ!」ウガー!
海未「…生徒会の仕事を放ったらかしては仕事を貯め続けたのはどこの誰でしたっけ?」
穂乃果「…うぅ、穂乃果です…」
海未「わかっているなら早くやってください。このままだと完全下校時刻までに終わりませんよ?」
穂乃果「はぁい…」
海未「…まったく。将来が思いやられますね。これで将来ちゃんとした職に就けるんでしょうか穂乃果は…」
穂乃果「失礼だよ海未ちゃん!穂乃果だってやる気になったらできるから!」
海未「そういうことは仕事を全部終わらせてから言ってください」
穂乃果「うぅ…海未ちゃん厳しい…穂乃果たち恋人同士なんだから。もっと優しくしてくれてもいいんじゃない?!」
海未「何を言っているのですか…それとこれとは別問題です!お喋りをしている暇があったら手を動かしてください」
穂乃果「むむぅ…」
海未「まったくもう…穂乃果ときたらいつもこうなんですから。生徒会の仕事に早く方が付いたらクレープ屋に寄って行くという計画が台無しじゃないですか…」ブツブツ
穂乃果「海未ちゃん何か言ったー?」
海未「…いえ、何も」
穂乃果「…‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」モクモク
海未「…………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」モクモク
穂乃果「…そういえば、進路希望調査っていつまでだっけ?」
海未「………」ムムム
穂乃果「えっ、何?もしかして提出期限切れてた?!」
海未「いえ、よく覚えていたなと思いまして。確か、来週末ですね」
穂乃果「そっかぁ…良かったぁ。思い出しておいて」
海未「穂乃果は進路はもう決めたのですか?」
穂乃果「うん」
海未「そうですよね。そんなの決まってるわけ…はい?」エッ?
穂乃果「??穂乃果は決まったよ?大体だけどね」
海未「え、えぇ!?私が決めかねているのに穂乃果がもう進路を決めているだなんて…これは夢なのでしょうか…」アワワ
穂乃果「前々から思ってたけど海未ちゃんも結構失礼なこと言う時あるよね…」ジトッ
海未「…コホン。取り乱しました。で、どこに決めたのですか?」
穂乃果「うん。○△大の栄養学科を受けようかなって思ってるんだ!」
海未「栄養学科ですか…やはり将来的には穂むらを?」
穂乃果「うん。そのつもりだよ!和菓子は飽きたーとかよく言っちゃうけどやっぱりほむまんとか好きだし。私は長女だしね」
海未「なるほど。距離も近いですし、家にいながら通えますから手伝いながら次第に…といった感じですか?」
穂乃果「うーん…どうなんだろ。お父さん、まだまだ引退する気はなさそうなんだよね。だから、最初はお店番とかする感じになるのかな?」
海未「とりあえず、穂むらを継ぐために栄養学の勉強をするということですか」
穂乃果「そういうことになるかな。…そういう海未ちゃんは?」
海未「…先程も言いましたが、まだ決めかねているんです」
穂乃果「どうして?いつもの海未ちゃんならもう決めてるくらいだと思ってたけど」
海未「…やりたいことが見つからないんです」
穂乃果「やりたいこと?」
海未「穂乃果やことりみたいに将来なりたい職業があって、それのために勉強することがあるという感じでは私はないですから…」
穂乃果「海未ちゃんは園田道場を継がないの?」
海未「行く行くはそうしたいと思っているのですが…生憎うちの母もまだまだ引退する気はなさそうで…」
穂乃果「海未ちゃんママまだまだ元気だもんねー」
海未「えぇ、ですから悩んでいるんです。これまで日舞と弓道、剣道ばかりやっていましたからね…それ以外のやりたいことを探すとなるとなかなか…」
穂乃果「うーん…穂乃果はやりたいことやってるだけだからね~。何とも言えないかな」
海未「穂乃果はそれでいいと思いますよ。それが穂乃果のいいところでもありますから」
穂乃果「………」ンー
海未「…穂乃果?」
穂乃果「…前から思ってたんだけどさ…」
海未「…却下です」
穂乃果「早いよ!?」
海未「どうせ変な思いつきでしょう?流石に今回は流されませんよ。自分の将来がかかってますからね」
穂乃果「うぅ…いいアイデアだと思ったのにぃ…」
海未「…まぁ、いいアイデアがないのも事実です。…聞くくらいはいいでしょう」
穂乃果「ホントぉ!?えっと、じゃあ…海未ちゃん!!!」
海未「はい。なんでしょう」
穂乃果「ウチに就職しない?」
海未「……………………はい?」
穂乃果「海未ちゃん、穂乃果と一緒に穂むらを一緒にやろうよ!」
穂乃果「あっ、もちろん将来的に…だけど。穂乃果も大学行くし」
海未「…何を言ってるんですかあなたは…そんなの…」
穂乃果「無理じゃないよね?海未ちゃんほむまん大好きじゃん。手先も器用だし、向いてると思う」
海未「…そ、そういう問題では」
穂乃果「海未ちゃんの家から穂むらまで5分もかからないし、行き来も楽だから日舞の稽古とも両立出来ると思うし融通効くからそういう面でもいいと思うよ?」
海未「…………………」
穂乃果「…ダメかな?」
海未「確かに…穂乃果の言うことも一理あります。私は和菓子…特に穂むらのお饅頭は大好物ですし。和菓子作りにも興味はあります」
穂乃果「なら…」
海未「ですが。だからこそ穂乃果の誘いに乗るわけにはいきませんね」
穂乃果「なんで?」
海未「確かにすごく魅力的なお誘いです。穂乃果が言うように道場での稽古と並行できる上、勝手知ったる穂むらで穂乃果と一緒に働ける…この上なくいい条件と言えるでしょう」
穂乃果「でしょ?それなのになんで?」
海未「…いつまでも穂乃果と同じというわけにはいきませんから。ことりが服飾デザイナーという自分の夢を見つけたように。私も私の道を見つけなければならない…そう思うんです」
穂乃果「海未ちゃんの道…」
海未「そうです。今度は穂乃果に頼らず、自分自身で自分の進むべき道を見つける…それが私に今、必要なことだと…そう思うんです」
穂乃果「…海未ちゃん」
海未「…すみません。穂乃果。せっかく誘っていただいたのに」
穂乃果「ううん。いいよ。海未ちゃんには海未ちゃんだけの未来があるもんね」
穂乃果「いくらでも相談に乗るからいつでも行ってね?」
海未「…ありがとうございます。たよりにさせてもらいますね」フフッ
穂乃果「あーあ、せっかく優秀な給仕さんが増えると思ったのになぁ~」
海未「ふふっ…」
穂乃果「…穂乃果、夢だったんだけどなぁ~」
海未「何がですか?」
穂乃果「海未ちゃんと夫婦で穂むらをやっていくの」
海未「……………!?!!ふ、夫婦!?」
穂乃果「うん。結婚して、海未ちゃんと二人で穂むらをやっていくのが穂乃果の夢だったんだー」
海未「な、なななななな…」
穂乃果「叶わなくなっちゃったけどね~?海未ちゃんどうかした?」
海未「な、何を言っちゃってるんですかあなたは!?」カオマッカッカ
穂乃果「?なんか変なこと言った?」ン?
海未「そ、それではプロポーズみたいではないですか!?」
穂乃果「………………あっ」ハッ
海未「ま、まだ早すぎます!!!私たちは未成年どころかまだ高校2年生なんですよ?!」
穂乃果「ま、まだ穂乃果だってプロポーズするつもりないよ!!!ただ、夢を言っただけ!!」
海未「そ、そうですか…少し安心しました。(…私からするつもりなのに、されてしまっては意味がないです…)」
穂乃果「?」
海未「なんでもありません。それよりお喋りが過ぎましたね、早く作業を終わらせましょう」
穂乃果「えー…もう少しお話しようよぅ」
海未「…早く終わったらクレープ屋に行こうと思っていたのですが、穂乃果は行きたくないみたいですね?」
穂乃果「!何やってるの海未ちゃん!生徒会の仕事は早め早めに終わらせないといけないって絵里ちゃんが言ってたよ!?」
海未「はいはい…」
穂乃果「………………………………………………………………」モクモク
海未「…………………………………………………………………」モクモク
海未「(まったく、穂乃果は現金なんですから。こんなふうに集中してできるなら最初からやればいいでしょうに)」
海未「(…先ほどの会話。穂乃果が私と穂むらをやりたいと言ってくれたのは嬉しかったですね…そんな風に考えていてくれたのですか)」
穂乃果「………」
海未「(断ってしまったのは名残惜しい気もしますが、私にも私なりの希望があるのですから。そこは受け入れてもらいませんと。…その、将来一緒になるかも知れないわけですし)」
海未「(…将来一緒になるといえば…穂乃果は私に夫と妻、どっちになって欲しいのでしょうか)」
穂乃果「…………………………………!」
海未「(将来一緒に店を継ぎたいということはどちらかというと私がお嫁さん…みたいな感じでしょうか)」
穂乃果「………………………………………………」
海未「(穂乃果の家に一緒に店をやりつつ、ご飯を作って食卓を囲う…いいですね。穂乃果のご両親も雪穂も、とても好感を持てる方たちですし。でも)」
海未「(…穂乃果には言いませんでしたが私にも小さな夢があったりして。それは…仕事に疲れて家に帰ったらそこに穂乃果がいて、笑顔で私を迎え入れてくれるというものです)」
穂乃果「………………………」
海未「(1日の仕事を終え、疲れきって家に帰ればそこには愛する人と暖かな食事が待っている…小さな夢だと思われるかもしれません。でも、私にとっては憧れてやまない夢だったり)」
海未「(穂乃果は笑顔が素敵な女性ですから。きっと、1日の疲れなんて穂乃果の笑顔で吹き飛んでしまうでしょうね…私は家に穂乃果にいてほしいんですよね。個人的には、ですけど)」
穂乃果「…………………………」ウルッ
海未「(穂乃果には私のお嫁さんになって欲しいんですよね…)」
海未「(式を挙げるなら私は穂乃果に白無垢を着て欲しいです)」
穂乃果「……………………?」
海未「(もちろん、ドレスも似合いますが。ただ、私の家は旧い家ですから…どうしても神前式になると思うのですよ)」
海未「(穂乃果はドレスを着たがるでしょうね…でも、私は白無垢を着て欲しいです。穂乃果は肌白いですし、絶対に似合います。えぇ)」
穂乃果「…海未、ちゃん?」
海未「(…μ'sのみんなにも祝福されて、最高の挙式になるでしょうね…と、なると結婚初夜というものもあるのでしょうか)」
海未「(ヤバいですね。興奮します!いつもの夜の穂乃果ですら可愛すぎて鼻血がでそうになるというのに結婚初夜なんてどうなってしまうんでしょうか!!!!!)」
穂乃果「海未ちゃん!!!!!!!もうやめて!恥ずかしいから!!」
海未「え…ほのか?」ハッ
穂乃果「海未ちゃんが穂乃果にお嫁さんになって欲しいのはよくわかったよ!でもこれ以上はやめて!!穂乃果、顔から火が出ちゃうよ!」
海未「ま、まさか…私、考えていたこと口に出してました?」
穂乃果「うん…」
海未「ぜ、全部ですか…?」
穂乃果「…全部かどうかは分かんないけど…その、そういえば穂乃果は…のあたりから…」
海未「」
海未「な、なななななななんで言ってくれないですかほのかぁ!!!!」
穂乃果「い、いったよぉ!?でもうみちゃん全然聞こえてないんだもん!」
海未「ねこだましでもなんでもいいからしてくれればよかったでしょう!?」
穂乃果「そんなことしたら海未ちゃん怒るに決まってるじゃん!!」
海未「それより妄想を口に出してたことの方がよっぽどショックですよ?!」
ギャーギャー
絵里「まったくもう…手伝ってあげようと思ってきてみれば…」アキレ
希「壮大なイチャイチャ劇場が展開されとるね~」ニヤニヤ
絵里「これ、どうする?多分このままじゃ生徒会の仕事どころじゃなくなると思うけど」
希「もうちょい観察したいなぁ~ウチは。あの二人の掛け合いは見てて飽きないやん?」
絵里「…そうね。もう少し観察して、収拾がつかなくなったら介入しましょうか」
希「まぁ、さすがに生徒会の仕事終わらせられないのはあかんからね」
海未「忘れてください!いや、物理的に忘れさせてみせます!」シナイトリダシ
穂乃果「海未ちゃん顔怖いよ!?それにどこから竹刀出したの?!」
海未「問答無用です!!!大丈夫ですよ♪痛いの一瞬だけですから…!」ブンッ!
穂乃果「海未ちゃん目がおかしいよ!?ってうわ!本気で振った!?」
希「あちゃ~海未ちゃんタガが外れちゃったか~」
絵里「恥ずかしさが限界に来たみたいね…仕方ない。行きますか」
希「そやねー」
海未「避けないでください!当たらないじゃないですか?!」
穂乃果「当たりたくないに決まってるじゃん!?うわーん!ダレカタスケテー!」
以上です
名前欄が安定せずすみませんでした…
次はほのえりを予定してます
遅くなりましたがほのえりいきます
~放課後の帰り道~
穂乃果「でねでね!そこに海未ちゃんが来て…」
絵里「…海未らしいわね」フフッ
穂乃果「でしょ?そこに今度は凛ちゃんが現れて…あっ」
ヒュー…(木枯らしが吹き抜ける音)
穂乃果「…………………」ブルブル
絵里「………………‥…」ブルブル
穂乃果「…寒いね。絵里ちゃん」
絵里「…えぇ、まったくもって同意見だわ」
穂乃果「あーもう!ついこの間まで日中は暖かかったのにー!」ウガー!
絵里「気温の寒暖差が激しいわね…今日はあまり着込んで来なかったのは失敗だったかしら」
穂乃果「うぅ…体全体が冷える…おこたが恋しいよぉ…」テコスリアワセ
絵里「まだ炬燵を出すような時期には少し早い気はするけどね。でも恋しくなるのは私も少しわかる気がするなー」
穂乃果「えっ、絵里ちゃんちって炬燵あるの!?」
絵里「?それはもちろんあるわよ。うちだって日本のいち一般家庭ですからね」
穂乃果「絵里ちゃんちにはおこたじゃなくて暖炉があるものだと思ってたよ…」
絵里「うちにはないわよ?暖炉なんて。真姫の家の別荘でもあるまいし」
穂乃果「え~!?絵里ちゃんちには暖炉と高そうなロッキングチェアと大きいワンちゃんが揃ってるものだと思ってたのに~」
絵里「…穂乃果は私の家にどんなイメージを持っているのかしら…」
穂乃果「それはともかく!おこたと言えばアイスだよアイス!!」
絵里「アイス?こんなに寒いのに?穂乃果、それはちょっとおかしいんじゃないかしら…普通はみかんじゃない?」
穂乃果「ちっちっち。絵里ちゃんはわかっていないみたいですなぁ~。ぬっくぬっくした部屋の中で食べるアイスの美味しさを!」
絵里「それってアイス早く溶けちゃうし本末転倒なんじゃ…」
穂乃果「絵里ちゃん全然わかってないなー!暖かい部屋でアイスを食べるっていう贅沢感が大事なんだよ!!」
絵里「そ、そうなの?私にはよくわからないけど」
穂乃果「そうだよー!ぜひ試してみてよ!最高だから!」
絵里「…検討しておくわ。と、そういえば今日は生徒会の仕事やらなくていいの?」
穂乃果「うん、今日はことりちゃんは風邪でお休みだし、海未ちゃんも放課後外せない用事ができちゃったらしくて。」
穂乃果「穂乃果1人が残っても何もできないだろうから直帰していいって海未ちゃんが。…その分、明日が厳しそうだけど」
絵里「…それって現職の生徒会長が言われていい言葉なのかしら…」
穂乃果「でもいいじゃん。ラッキーだよ!こうして、絵里ちゃんと一緒に放課後デートできてるわけだし♪」
絵里「…色々言いたいことがあるけど…まぁ、そういうことにしておきましょう。」
穂乃果「そうそう!細かいことはいいっこなし!」
絵里「………………………」
穂乃果「……………………」
ヒュー…
絵里「…しかし、寒いわね…」
穂乃果「うぅ、マフラーも手袋もなしじゃ寒すぎて死んじゃうよぉ」
絵里「…死なないわよ。これでも多分1桁の気温ではないはずだし」
穂乃果「北国の人はマイナスの気温の中で生活してるんだよね…穂乃果には想像できないよ…」
絵里「ロシアはもっと寒いけどね」
穂乃果「…でもそう言う割に絵里ちゃんも寒そうにしてるよね。絵里ちゃんはロシア人の血も入ってるからもっとこう…」
絵里「いやいや、ロシア人の血が流れてるとは言え私は東京生まれ東京育ちの純然たる日本人よ?寒さに対する耐性ももちろん人並みよ」
穂乃果「でもお酒は強いんでしょ?ウォッカをこう…ガブガブと飲んで寒さを吹き飛ばす!みたいなイメージがあるし!!」
絵里「…穂乃果の中の私ってロシア人なのかしら…」
テクテクテク
穂乃果「あっ、セ○ンだ。もうここまで歩いてきちゃったんだね」
絵里「早いわね。話が弾んでいたから余計そう思うのかもしれないけど」
穂乃果「絵里ちゃん!温かいもの買っていこ?穂乃果、もう限界…」プルプル
絵里「そうね。私もそろそろ温かいものが欲しいと思っていたところだったし」
穂乃果「うーん…何買おうかな…」
絵里「肉まんくらいなら、奢ってあげてもいいわよ?」
穂乃果「!だから絵里ちゃんすきー!」ダキ!
絵里「まったくもう…現金な子なんだから。ほら、行くわよ?」
穂乃果「はーい!にっくまん!にっくまん!」スキップ
コンビニの軒先
絵里「…そんなに食べられるの?」
穂乃果「大丈夫!穂乃果、お腹すいてるから!」
絵里「肉まんに加えておでんとか、夕ご飯前にお腹いっぱいになっても知らないわよ?」
穂乃果「いっただっきまーす!」ハムッ!
絵里「まったく…ねぇ、穂乃果」
穂乃果「?ふぁに、ふぇりちゃん」
絵里「肉まん食べながら喋らないの。…私たちが出会ってもう半年も経ったのよね。信じられる?」
穂乃果「………そうだね。穂乃果も信じられないな。あっという間、だったし」⑦
絵里「…そうね。私も同感だわ…あの時はお互い対立してたのに今はこうして、同じ空を見上げながら二人して肉まん食べてるなんて。あの時は思ってもみなかった」
穂乃果「…そうだねー」
絵里「あの時の私に半年後、あなたは穂乃果たちと一緒にスクールアイドルをやっていて。先輩後輩抜きで仲良くやってるなんて言ったらたら鼻で笑われてると思うわ」
穂乃果「…穂乃果は多分、あ~うまくやったんだなーって言うんじゃないかって思うな」
絵里「?なんで?」
穂乃果「あのね。今だから言えるんだけど、初めて会った時から穂乃果は絵里ちゃんと仲良くなりたいなって思ってた」
絵里「…どうして?」
穂乃果「だって絵里ちゃんってば超のつくほどの美人さんじゃん。お近づきになりたいと思うのが普通じゃない?」
絵里「…あのねぇ。そういう問題じゃないでしょ?」
穂乃果「え~。でもうちのクラスでも絵里ちゃん大人気だったし!穂乃果も絵里ちゃんファンの一員でもあったし!」
絵里「…あの時の私っていつも余裕がなくて常にピリピリとした雰囲気をまとってたと思うんだけど…よくもまぁ声をかけたいなんて思ったわね」
穂乃果「確かにそうだけど…それでも絵里ちゃんに近づきたいなーって思ってたよ。もちろん、絵里ちゃんと対立してた頃にも」
絵里「…なぜかしら。あの後私たちは対立して私はあなたたちをかなり厳しく非難までした。いいイメージを持つ要素なんてどこにも…」
穂乃果「うーん…それは…」
絵里「…それは?」
穂乃果「…わかんない!!」
絵里「………っ、あのねぇ…」
穂乃果「だってそうとしか言いようがないんだもん。絵里ちゃんと初めて会った時から、ずっと同じ気持ちだったし」
穂乃果「絵里ちゃんともっと話がしたい。もっと、絵里ちゃんのことを知りたい。絵里ちゃんと、友達になりたいって。ずっと、そう思ってた」
穂乃果「絢瀬絵里という人は絶対いい人だって確信してたし。私たちの力になってくれると思ってた!すこし対立してた時もあったけど…」
穂乃果「それでも、その気持ちだけはずっと変わらなかった…今でももっと絵里ちゃんと仲良くなりたいって思ってる。その気持ちだけは今もずっと同じだよ」
絵里「………………………」
穂乃果「……………………」
穂乃果「え、えりちゃん?何か反応を返してくれませんとさすがの穂乃果でも恥ずかしいんですが…」
絵里「………はぁ。」
穂乃果「溜息?!」
絵里「…穂乃果ってすぐこういうこと言っちゃうのね。まったく、恥じらいってものがないのかしら?」ヤレヤレ
穂乃果「ひどい!?」
絵里「海未やことりがああなるのも理解できるというかなんというか…」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんがどうかしたの…?」
絵里「…ホント、いい加減にしないと後ろから刺されるわよ?女の子は怖いんだから」
穂乃果「刺されるとか怖いよ!!」
絵里「…はぁ。私も人のことをとやかく言えないんだけど…同じ穴の狢とはこのことか」
穂乃果「ムジナ?」
絵里「…ハァ。まぁいいわ。ここまでやられるとさすがに自覚しないわけにはいかないしね。」
穂乃果「?」
絵里「…でもあの子達が現状ではものすごく優位よね。幼馴染で同学年で同じクラスなわけだし。一周半くらい差を付けられてる感じかしら」
穂乃果「?持久走の話?」
絵里「…ここでちょっと楔を打ち込むくらい…いいわよね」
穂乃果「??」
絵里「穂乃果」
穂乃果「なにー?」
絵里「ほら、おでん食べてないで。あそこに猫がいるわよ」
穂乃果「え!?どこ!!」フリムキ
絵里「もーらい♪」チュッ
穂乃果「!!!!?????!!!」クチオサエ
絵里「…ほら、簡単に騙されるからこういうことになるのよ?」
穂乃果「えええええ、ぅ絵里ちゃん!!」アワワワワ
絵里「何?」
穂乃果「ほ、穂乃果はファーストキスだったのですが…」
絵里「あら奇遇ね。私もよ」
穂乃果「そ、そうなんだ…って違うよ!?絵里ちゃんはこんな簡単に初チューを捧げちゃっていいの?!」ドギャーン
絵里「いいのよ。だって、私はあなたのことが好きだもの」
穂乃果「……え。えええええええええええええええええええええええええ」
絵里「何をそんなに驚いているのよ」
穂乃果「だって絵里ちゃんだよ?!海未ちゃんと双璧をなすオトノキが誇るモテ女の絵里ちゃんがなんてったって穂乃果のことなんぞ…」
穂乃果「はっ!?これはいわゆるLOVEではなくLIKEの意味だったというそういうオチ…」
絵里「いえ、普通にLOVEの意味でよ」
穂乃果「……………………………」
絵里「で、返事は?」
穂乃果「いや…えと…その…ほのかも好きです。というかずっと前から絵里ちゃんのことが好きでした…///」
絵里「…………………え」
絵里「えええええええええええええええええええええええええええええええええ」
穂乃果「そんなに驚くことかな」
絵里「だって!!こういう時は基本まだ返事はできないみたいなことになってこれからアプローチ積極的に行くから覚悟しといてよね展開で終わる感じじゃ…」
穂乃果「いや、そんな中途半端な展開ないよ。」
絵里「そもそもいつ好きになったのよ?!ついさっきとかそういうのは…」
穂乃果「一目惚れだよ。初めて顔を合わした時。その時多分好きになったと思う」
穂乃果「仲良くなりたいと思った時点で穂乃果は絵里ちゃんに惚れてたんだな~と今となって思うしね」
絵里「……………………」ポカーン
絵里「こ、ことりとか海未は?」
穂乃果「大事な存在には代わりにないけど恋愛感情はないかな!」
絵里「………………………」
穂乃果「……………………」
絵里「…本当に、私でいいの?」ウルッ
穂乃果「…絵里ちゃんがいい。絵里ちゃんだけが好きだよ」ギュッ
絵里「ひ、一目惚れって言うことは私の外見が好きなだけじゃ…」
穂乃果「ううん…いっぱい関わっていくたびに絵里ちゃんのことが好きになっていったから。今では絵里ちゃんのすべてが好きだよ」
絵里「…私、多分ものすごくめんどくさいわよ」グスッ
穂乃果「いいよ」
絵里「いっぱい嫉妬もしちゃうだろうし独占欲だって強いし」
穂乃果「穂乃果だって嫉妬するし絵里ちゃんのこと独占したい」
絵里「えっちだっていっぱいしたいし毎日キスしなきゃ多分我慢できないし」
穂乃果「穂乃果も絵里ちゃんにいっぱい触れたいしキスしたいよ…」
絵里「グス…後悔、するわよ」
穂乃果「しないよ」
絵里「…それでも私と付き合ってくれますか?高坂穂乃果さん?」
穂乃果「よろしくお願いします。絢瀬絵里さん」ニコ
絵里「ほのかぁ!!!」ダキッ!
穂乃果「絶対に幸せにしてね!絵里ちゃん!」
おわり
以上です
ほのまきはだいたい固まったので週末までには投稿できればいいかなと思ってます
ほのうみとかほのえりのお題もよろしくお願いします
このSSまとめへのコメント
ほのまきがない・・・だと?