たまに安価が入ります。
一応初心者です。
※エロは一部あり
【魔王城】 --魔王の間前--
勇者「ここが魔王の間...」ゴクリッ
戦士♂「ここまで来てビビってんのか?」
勇者「べ、別にビビってなんか..」
魔法使い♂「そこまでしてくださいよ。少し気が抜けすぎなのでは?」
僧侶♀「そ、そうですよ、相手はあの魔王なんですよ!?」
戦士「ヘッ、これが位がちょうどいいっての。」
勇者「それでは..行きますよ。」
追記:書き溜めあり
.....バタンッ!
勇者「とうとう追い詰めたぞ!魔お...?」
勇者達一行が魔王の間に入ると、魔王の姿はなかった。
戦士「魔王がいねえぞ!?」
魔法使い「魔王の気配が全く感じられない。」
僧侶「一体...」
すると
???「よくぞここまで来られました勇者御一行。」
突如響く女性の声。
勇者「誰だ!?」チャキッ
勇者たちが身構える。
???「驚かせてすみません。」
魔王の座の背後からフードを被った女性が出てきた。
顔はよく見えない。
勇者「お前は何者だ!?」
???「これはこれは、申し遅れました。私は側近。魔王様の補佐をさせていただいております。」ペコッ
戦士「なら、魔王をとっとと出しやがれ!」
側近「お言葉ですが...魔王様はここにはおりません。」
勇者達は驚いた。
勇者「ど、どう言う事だ?」
側近「説明するよりもこれを見ていただいた方が早そうですね。これを」スッ
そう言うと側近は、一枚の紙を勇者に渡した。
勇者「どれどれ....」
よくぞここまできた勇者よ、そしてその仲間達よ。
まずはその勇気と力を称えよう。
しかし私はこれで人間の力を完全に認めた訳ではない。
これから待ち受ける5つの試練を乗り越え、そして見事この私を倒したら
私は人間の力を認め、魔界軍を人間界から引き上げよう。
勇者よ、そしてその仲間達よ、私の下まで辿り着けることを待っているぞ。
by魔王
勇者「...なるほど、大体は分かった。」
側近「左様でございますか。」
勇者「しかしその5つの試練とは一体どういう内容なんだ?」
側近「それにつきましては私どもから言わせていだきます。」
勇者「頼む。」
側近「まず試練の内容は至って簡単なものでございます。」
側近「5つの魔界に勇者御一行は行っていただきます。」
魔法使い「5つの魔界?」
側近「はい。では一つずつ説明を...」
側近「一つ目は、淫魔が支配している淫魔界」
側近「二つ目は、魔女が支配している魔女界」
側近「三つ目は、ガーゴイルの支配しているガーゴイル界」
側近「四つ目は、スケルトンが支配しているスケルトン界」
側近「五つ目は、ワーウルフが支配しているワーウルフ界」
側近「以上が5つの魔界となっております。」
勇者「どれも危険だな。」
戦士「ガーゴイルねぇ」
魔法使い「魔女か...」
僧侶「どれも怖いですぅ」ガクガクッ
側近「お言葉ですが、どの界も一筋縄ではいきませんよ」
勇者「なるほど...それでどうやって行けばいいんだ?」
側近「私がそれぞれの魔界にお送りいたします。」
戦士「帰りはどうするんだよ?」
側近「ここへは各界の最高支配者を倒すことにより戻れます。」
魔法使い「つまり、その最高支配者を倒さぬ限り我々は...」
側近「はい、戻ることもまた他の界へ行くこともできません。」
僧侶「なんだか不安です..」
勇者は考えた。
このままこの側近の言う通りにしていいのか?
罠では?、魔王の思う壺?
いずれにしよ、魔王は現れない
................
勇者「行こう、皆」
勇者は言った。
魔法使い「勇者?」
勇者「今のままでは魔王は現れない。」
戦士「・・・」
勇者「それは魔王が俺達人間の力を信じきれてないからだろ?」
魔法使い「・・・」
勇者「だったら、見せつけてやろうよ」
僧侶「・・・」
勇者「俺達人間の力をさ!」
魔法使い「はぁ...まったく勇者様のその意気には敵いませんよ。」
戦士「その粋だぜ勇者!俺も本物のガーゴイルと手合わせできるとなると腕が鳴るぜ!」
僧侶「私も...世界を守るためです、身を張ってこれ以上にお供させていだきます!」
勇者「みんな....」
側近「どうやら決心がついたようですね。」クスッ
側近が少し微笑む。
勇者「ああ、バッチリさ。」
側近「それでは最初に魔界を選んでください。」
勇者「どうする?」
戦士「勇者が行きたい所でいいぜ。」
魔法使い「自分もだ。」
僧侶「私も。」
勇者「そうか、分かった。」
勇者「(最初にどこの魔界に行こうか?)」
①淫魔界
②魔女界
③ガーゴイル界
④スケルトン界
⑤ワーウルフ界
>>15
②でオナシャス
勇者「...では、魔女界を。」
側近「分かりました。」
戦士「なぁ勇者、ちょっといいか?」
戦士が勇者を呼ぶ。
戦士「俺達ここに来るまでに既に消耗してるだろ?このまま行くのか?」
勇者「ああ、それは...」
側近「でしたら、この城から近い街に転送差し上げましょうか?」
側近が口をはさむように言ってきた。
戦士「聞こえてたのかよ..」
勇者「しかしそんな事できるのか?ここへ来る場合は?」
側近「今いるこの場所と近くの街を繋ぐ特殊な魔法を使います。これをお付けください。」
そう言うと側近は、勇者達に紫色の指輪を渡した。
側近「それを付けている事により、いつでも行き来ができます。」
戦士「便利なものだな。」
魔法使い「(転送術の応用だと?)。」
僧侶「なんだか、少し不気味な感じもしますが..」
勇者「しかしどうやれば..?」
側近「町の一部を思い浮かべてください。そうすればそこに出ます。」
勇者「なるほど...で、明日からでいいんだな?」
側近「はい。」
戦士「ならとっとと行こうぜ、今日はもう色々ありすぎて疲れたぜ。」
魔法使い「なら、あの街の宿屋の前にしませんか?」
僧侶「分かりました。」
勇者「ちょっと先に行っててくれ..ちょっとな...」
戦士「分かった......早めに来いよ。」
そう言うと、戦士、魔法使い、僧侶が目を瞑り数秒後消えた。
勇者「本当に行けたんだろうな?」
側近「はい。正確なら」
勇者「そうか....あんた、なんでそんなに敵である俺達にこんなに気遣いするんだ?」
側近「気遣いとかでは...これは役目ですので。」
勇者「そうか...なら俺も行くとするよ。」スウッ
勇者が目を瞑り、深呼吸をした。
ファッ
勇者は消えた。
--魔王城近くの街-- --宿屋前--
戦士「..ん? ここは?」
戦士が目を開けた
魔法使い「どうやら街に来たみたいですね。」
僧侶「本当に来れるなんて..」
目を開けるとそこには魔王城に向かう前の街に確かにいた。
勇者「ここか。」
数秒後、勇者も戦士達の隣にいた。
戦士「何かあったのか?」
勇者「いや、大したことじゃない。さ、それよりも今日はもう休もう。」
そう言うと勇者達は宿屋に入っていた。
店主「いらっしゃい! もしかして旅のお方ですか?」
勇者「え?」
勇者達は以前ここに泊まっている。つい最近の事だ。
勇者「最近泊まった事があるんだが?」
店主「いやいや、あなた方の様な旅人を見るのは始めてですよ~」
勇者「...ああ、そうでした。勘違いで..」
勇者はひとまず話を合わせた。
勇者「大部屋と小部屋を一つずつ。」チャリッ
店主「あいよ、階段を上がってすぐ左だ。」
勇者「どうも。」
勇者達は階段を上がっていった。
キイーン
戦士「ふあー!疲れた」
戦士は思いっきりベッドにダイブした。
僧侶「では、私はこっちですので..」
勇者「ああ、おやすみ僧侶」
僧侶「勇者様達もお休みなさい」
そう言うと僧侶は部屋に入っていた。
パタンッ
魔法使い「しかし何故だ?あの店主はふざけているのか?」
勇者「いや、きっと何かあるさ。明日側近に聞いてみる。」
戦士「zzzzzz」
.........................
.........................
勇者「すぅー」
戦士「ぐがぁzzzzzzzz」
魔法使い「...っ」
魔法使いはまだ起きていた。
魔法使い「(魔女の世界...か。これは滅多にないチャンスだ。)」
魔法使い「(しかしこちらを敵として見てくるだろうな。)」
魔法使い「(できれば分かり合いたいが...)」
今日はここまでで。
安価くださった方、ありがとうございます!
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