妹「野獣先輩って可愛いなぁ…」 (42)

スマホ画面『ハァハァ…イきすぎぃ! イクイクイクゥ…アァ…ンアーッ! 』

妹「…ふぅ。やっぱり野獣のイキ顔は可愛いなあ!」

妹「萌えるっ」

妹「これをスマホで観れる時代が来たんだから…本当いい世の中になったなー」

ガラッ

兄「……」

妹「あっお兄ちゃん。どうしたの?」

兄「…おい、今すぐその気持ちの悪い動画を止めろ」

妹「ファッ!? …何で?」


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兄「何でじゃない! そういうビデオを観てニヤニヤしてるなんて絶対おかしいだろ!」

妹「でもお兄ちゃんだってノンケAVでシコシコ…いや、ニヤニヤしてるじゃない…」

兄「それとこれとは違う!」

兄「お前のニヤニヤはまるで『芸人のコント』を観て愉快そうに笑っているニヤニヤなんだ!」

妹「…へえ。じゃあお兄ちゃんのニヤニヤは?」

兄「だから関係無いって言ってるだろ! いい加減にしろ!」

妹「…お兄ちゃんはさあ、私がホモビを観てるっていう事実が不満なの?」

兄「ああ、そうだよ。何でホモビデオで笑っていられるのか…」

妹「あのさぁ…それってお兄ちゃんのエゴじゃん。意見の押し売りじゃない?」

兄「何だと!?」

妹「じゃあ聞くけど、お兄ちゃんは私を心配して言ってるの?」

兄「当たり前だろ!」

妹「はっ…よく言えたもんだね」

妹「…お兄ちゃんはさ、私がホモビを観てるっていうのが許せないんじゃなくて…」

妹「自分の身内にそういう輩が居るのが許せないんじゃないの? 利己主義のお兄ちゃんは!!」

兄「…!」

妹「図星だね…」

兄「…っく!」

妹「わたしはそんな人間の言葉なんて聞く気がないからさ。出てってよ」

兄「だ、だけど! やっぱり人のセックスを観て笑うのはどうかと思うぞ!」

妹「ふぅん。それって人のセックスを観て性欲を処理してるお兄ちゃんが言えるの?」

兄「い、いやAVっていうのはそういうモノなんだよ! !ホモビも同じだろ!」

兄「性欲処理以外で見るなんて! 出演者を馬鹿にしてるとしか思えない!」

妹 (いや性欲処理に使われること事態嫌がってそうだけどなぁ…女も男も)

兄「…大体淫夢ってなんだよ!」

妹「多田野が出たホモビが真夏の夜の淫夢」

妹「そんでそこから広がって、今やホモビ全体を淫夢と指してるんだ」

兄「いやそんなこと聞いてるんじゃなくてさぁ…」

妹「なに? 何が聞きたいの?」

妹「私のオススメの男優?」

兄「違う! その淫夢が広まった訳が分からないんだよ」

妹「だからさっきも言った通り、多田野がホモビに出たから淫夢が広まったの!」

兄「…多田野って野球選手の?」

妹「うん。横浜が指名してたってのもあって話題を呼んだんだよ」

兄「そんな人がホモビに出たのか…たまげたなぁ」

兄「でもそこから どうやって今の今まで淫夢ってのは続いてきたんだよ」

兄「10年ぐらい経ってるんじゃないのか? その事件から…」

妹「掲示板だよ。ネットの」

妹「多田野がホモビに出たーって時に、一番世間が騒いだんじゃない」

妹「インターネットが騒いだんだよ」

兄「ネット? あっ…」

夜まで用事が入っているので一旦休みます。
帰ってきたら続けます。

妹「ネットっていうのは本当に恐ろしいよ。掲示板が当事存在していたお陰で、今日まで多田野がネタにされてるんだから…」

兄「はぇー…」

兄「でもさ、それとぉ…夜襲先輩?」

妹「野獣先輩、ね」

兄「そう! 何でそいつも弄られてるんだよ。野球関係無いじゃん」

妹「あー、それはね」

妹「簡単に言っちゃうとね…迫真の演技、かな?」

兄「演技?」

妹「そう。初期は関本に似てるからSKMTだーってくらいの認識だったんだけどね」

妹「後々にそのドン引きするぐらいの迫真の演技に皆が目をつけたの」

妹「あっ…こいつ面白いなってね」

妹「そういう訳で野獣先輩っていう淫夢の看板が出来たんだよ!」

兄「はぇー…」

妹 (適当な説明で理解してくれる馬鹿でありがとう、お兄ちゃん)

兄「じゃあ一番気になってる質問していいか?」

妹「うん良いよ。でもそれ聞いたらもう帰ってね…?」

兄「ああ。でぇ、その淫夢が生まれた経緯は朧気に理解出来たんだけど…」

兄「何で皆はそれに未だにハマっていられるんだ? 飽きるだろ、普通…」

妹「んー」

兄「お前も実際去年ハマってからもう、ずーっと! 朝晩の淫夢は欠かしてないよな」

妹「…えへへっ」

妹「それが実際、分からないんだよなぁ」

兄「え?」

妹「たまに新作が発掘されるからっていうのもあるけど、でもきっとそれだけじゃない…」

妹「なにかが、何かが淫夢にあるんだよ」

兄「何か、か……」

兄「…分かった。急にごめんな、妹」

妹「うん良いよ。でもこれからは急に部屋に入ってこないでね?」

妹「…処理中の恐れがあるから」

兄「お、おう…じゃあな」

兄 (えーと。真夏の夜の淫夢、だったよな…)

ガララ…

妹「……行った、よね?」

妹「ハァ…」


妹「ぬわああああん疲れたんもおおおおんー!」ゴロンッ

妹「やめたくなりますよぉー家ッ族ゥ…」

妹「人の趣味に口出ししてきて…田舎少年は自分のことしか考えないのか……」

妹「なんか萎えたし外いこ外」

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