リゼ「おい千夜、まず難民ってなんなんだ？」


千夜「あぁ、そうね。難民の説明がまだだったわね。」


千夜「私たちが出演しているアニメ。ご注文はうさぎですか？などは主に日常系アニメ、ほのぼの系アニメ、萌えアニメなどと呼ばれているのは知っているかしら？」

リゼ「あぁ、そのくらいなら私も知っている。」


千夜「目的、ゴールが無いようなアニメは大体がこれに属するわね。学園部活物やギャグ物と混同されることもしばしばあるわ。」

リゼ「あぁ、つまりそれで難民ってのは？」

千夜「難民というのはざっくり言うと日常系アニメのファンの事なの。」


ココア「たくさんの人に観てもらえるのは嬉しいことだよね～。」


千夜「えぇ、そうね。でもココアちゃん？」

ココア「？」


千夜「目的、ゴールの無いアニメは一体どこで観終われば良いのかしら？」


ココア「え？」


千夜「特に目的もなく話が進んで行き、ほぼいつもどうりのまま最終話を迎えられたらファンの人はどんな気分かしら？」


ココア「えと？ん～…どゆこと？」


チノ「まだまだこれからも…来週…再来週も観たいと思うのでは無いでしょうか？」


千夜「そう、そういうことなのよ。」


千夜「でも最終話は最終話。終わりが来るのは仕方ないことなの。」

ココア「じゃあ、ファンの人たちは好きな日常系アニメが終わっちゃったらどうするの？」


千夜「大丈夫よ、ココアちゃん。簡単な解決策があるの。」

ココア「それって？」



千夜「来期の日常系アニメを観ること。」


千夜「日常系アニメでできた心の穴は他の日常系アニメで埋めることができるの。」


ココア「それなら安心だね！！」


チノ「他の日常系アニメを観ている間に、前作品の続編を待つこともできますね。すばらしいです。」ムフー



リゼ「………………」


リゼ「でも、それって日常系アニメが来期の枠にあれば…の話だよな？」


ココア＆チノ「！！？」


千夜「そうよ、リゼちゃん。」


千夜「日常系アニメはとても素晴らしいものよ。」

千夜「でもそれ故に、最終話に近づくのが辛くなるの。」

千夜「そして、最終話を迎える。」

千夜「そして、心の穴を埋めるべく来期アニメに期待を寄せるの。」


千夜「でも、来期の枠に日常系アニメが無いの。」


千夜「そして生まれてしまうのが…」


リゼ「」ゴクリ…


千夜「難民なの。」