【ごちうさ×Fate】チノ「聖杯戦争?」【安価】 (835)

・独自の解釈、設定あり

・このスレを読んで心がぴょんぴょんしなくても、当方では一切責任を負いません

・設定の一部は前スレにて決定しました。気になる方はご参照ください

・前スレ『【ごちうさ×Fate】シャロ「聖杯戦争?」第2羽【安価】』

【ごちうさ×Fate】シャロ「聖杯戦争?」第2羽【安価】 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411473292

おね……ココアさんは言いました。


――そういえばチノちゃん、この街を出たことないんだっけ

――私が連れてってあげるよ。街の外へ!


嬉しかった。考えたこともなかったから。

考えることは、許されていなかったから。

だから、叶わないと知りながら……あるいは、知っているからこそ。

私は、嬉しかった。

――ラビットハウス――


タカヒロ「チノ。今日は、大事な話がある」

チノ「大事な話、ですか」

ティッピー「うむ。チノ、香風家のことは、わかっておるな?」

チノ「はい。数百年前にこの街を拠点に定めた、結界師の家系、ですよね」

タカヒロ「そうだ。香風の初代は、この土地と契約することで結界師としての能力を開花させた」

ティッピー「香風を継ぐ者がこの街を守護し続ける代わりに、力をもらうという契約じゃ」

チノ「今は私が力をもらう立場ですから、よくわかっています」

タカヒロ「だが……正直、どうだ。チノ、街の外に出たいとは思わないか?」

チノ「!」

チノ「…………いえ、魔術師の娘として生まれた以上、受け入れる覚悟は……」

ティッピー「我慢しておるんじゃろう、チノ」

チノ「…………それは」

タカヒロ「初代は対等な契約のつもりだったのだろうが……俺たち子孫にとっては、これは呪いだ」

タカヒロ「未来永劫、香風をこの地に縛りつける呪い」

タカヒロ「それを解く可能性を、みつけた」

チノ「!」

チノ「本当ですか、お父さん!」

タカヒロ「チノ自身が一時的にこの街を出る必要があるが……短期間なら、俺がこの土地の結界をごまかせる」

チノ「街の外で、なにをすればいいんですか?」

ティッピー「…………」

チノ「……? どうして黙ってしまうのですか?」

タカヒロ「古い付き合いの、間桐から聞いた話だ。冬木市にて開催される、万能の願望器をかけた戦い」

タカヒロ「聖杯戦争。魔術師同士の、殺し合いだ」



バタン


チノ「…………聖杯戦争……魔術師同士の」

チノ「殺し合い……」

ココア「あ、チノちゃん。お話し、終わったの?」

チノ「はい。…………あの、ココアさん」

チノ「…………」

ココア「どうしたの? 何か悩みがあるなら、お姉ちゃんに言ってごらん!」

チノ「えっと……」

チノ「ココアさんのお部屋に、行ってもいいですか?」

ココア「もちろん! 朝まで語り明かそう!」

チノ「明日学校ですよ」

――ココアの部屋――


ココア「さあ、なにする?」

チノ(ココアさんは私が魔術師だということを知らない……なんとか隠しながら……)

チノ「あの、ココアさん。本屋さんで目にした、漫画の話なんですけど」

ココア「漫画?」

チノ「はい。主人公にはどうしても叶えたい願いがあるんです」

チノ「でも、それを叶えるためには、顔も名前も知らない人たちを何人も殺さないといけない」

チノ「主人公は、どうすればいいと思いますか?」

ココア「…………」

ココア「文系の問題はちょっと……」

チノ「そんなに難しく考えなくてもいいです」

ココア「うーん……」

ココア「みんなとお友達になる、とかは?」

チノ「難しいと思います。ほかの人たちにも、叶えたい願いがありますから」

ココア「むむむ…………」

ココア「…………ん?」

ココア「本当に殺さなきゃだめなの?」

チノ「え?」

ココア「勝ち負けを決めるってことなら、殺さなくてもいいんじゃない?」

チノ「…………」

チノ(お父さんが言うには、サーヴァントがすべて脱落すれば聖杯は降りる……これなら、確かに)

チノ「なるほど、殺さなくてもいいかもしれませんね」

ココア「でしょ? ちょっと喧嘩するくらいはいいけど、やっぱり平和が一番だよ」

チノ「ありがとうございました、ココアさん」

ココア「今のが正解なの?」

チノ「いえ、正解はないと思います。ただ、私はココアさんの答えが好きです」

ココア「ありがとう! チノちゃんに喜んでもらえて、姉冥利に尽きるよ!」

ココア「そういえば、千夜ちゃんも言ってたなー。国語の問題に、これっていう正解はないのよ~、って」

チノ「そう、ですね。きちんとした正解が用意してある問題の方が、珍しいです」

チノ「……ふ、ぁ」

ココア「あれ、今日は早寝かな?」

チノ「ちょっと、疲れたので」

ココア「そっか。じゃあ、一緒に寝よ!」

チノ「それ、は…………」

チノ「…………じ、じゃあ。お願いします」

ココア「うん!」

ココア「ねえ、チノちゃん。今度のお休みは、なにしよっか」

チノ「私は……ココアさんについていきます」

ココア「好きだから?」

チノ「…………と、突然そういうこと言わないでください。びっくりします」

チノ「心配だからです」

ココア「あはは、そっかあ」

チノ「…………でも、そうでないわけでは、ないですけど……」

ココア「チノちゃん?」

チノ「…………」

チノ(聞こえてないならそれはそれで恥ずかしい……)

チノ「もう寝ますね、ココアさん」

ココア「うん。寝坊しないようにねー」

チノ「ココアさんがそれを言いますか」

ココア「最近は早起きできるようになってる……んだけど」

ココア「チノちゃんに起こしてもらえるのがうれしくて、つい二度寝しちゃうんだよね」

チノ「!」

チノ「……ち、ちゃんと自分で起きてくださいね」

ココア「気を付けるよー」

チノ「それでは、ココアさん。おやすみなさい」

ココア「うん。おやすみー」

――学校――


マヤ「ええ!? せ……」

メグ「聖杯戦争……!?」

チノ「ふたりとも、ご存じなんですか?」



マヤ判定↓1(コンマ1桁目)


1~4、「一般人だが、香風家のことはチノから聞いている」

5~8、「魔術師の家系に生まれたが、魔術回路はない」

90、「魔術師」



メグ判定↓2(コンマ1桁目)


1~4、「一般人だが、香風家のことはチノから聞いている」

5~8、「魔術師の家系に生まれたが、魔術回路はない」

90、「魔術師」

コンマ1桁目6、5


マヤ「そりゃあ、魔術師の娘だしね! むしろ、なんでチノは知らなかったのさ?」

メグ「お父さんたちも知らなかったの?」

チノ「私たちは、この街のことだけ知っていればいいですから。お父さんたちも、あまり注意を払わなかったのでは」

マヤ「そういうもんかあ……」

マヤ「ところでチノ。そういう話なら、私たちもついていくからな!」

メグ「3人一緒だよ~」

チノ「えっ」

チノ「いけません、二人とも。すごく危険な戦いなんです。私は自衛くらいはできますが」

チノ「魔術師でもない2人にとっては、死にに行くようなものです」

マヤ「じゃあ、チノを一人で行かせるってこと? それはできないね!」

メグ「私たちは魔術は使えないけど、知識はあるから……きっと、なにか役に立つよ」

チノ「…………」

チノ「…………本当なら、きっぱり断るべきだって、わかってるんです」

チノ「でも…………私、嬉しいです。知らない土地に一人で行くのかって、不安だったから……」

メグ「チノちゃん……」

マヤ「私たち親友だし! 放っとくわけにはいかないじゃん!」

チノ「ありがとうございます。マヤさん、メグさん」

マヤ「よーし! そうと決まれば、家からいわくつきの礼装をもらってくる!」

チノ「そ、そんなものが……?」

マヤ「知らない!」

チノ「えー……」

メグ「でも、私たちには使えなくても、チノちゃんなら使える、っていう道具があるかも。私も聞いてくるね」

チノ「ありがとうございます。2人のことは、私が責任をもって守りますから」

――ラビットハウス――


ココア「ち、チノちゃんが私を置いて遠くの町に……!?」

ココア「ひどい! 私のことは遊びだったんだね!」

リゼ「家庭の事情で1か月程度家を空けるって言ってるだろ。話を聞け」

ココア「ティッピーにも会えないんだね……寂しいなあ」

ココア「ティッピー! 今のうちにモフモフさせて!」ギュー

ティッピー「!?」

チノ「…………」

チノ「リゼさん、お店はお任せしますね。お父さんは残りますから」

リゼ「承ったが……チノシックはどうしようもないだろうな。ま、なんとかするよ」

チノ「ありがとうございます」

リゼ「それにしても、チマメ隊総員出撃とは……仲がいいとは思ってたが、家族ぐるみの付き合いなんだな」

チノ「そうですね、そんな感じです」

ココア「もふもふー!」ギュー

ティッピー(チノ! 助けてくれ!)

リゼ「なんか、ティッピーが助けてほしそうにこっちを見てるぞ」

チノ「…………」

チノ「今日くらいは、ココアさんの気が済むまで」

チノ(すみません、おじいちゃん)

ココア「もふもふー!」ギュー



――冬木市・新都――


チノ「というわけで冬木市です」

メグ「わー、高いビルー!」

マヤ「な、なんか変な着ぐるみが風船配ってる! 行ってきていい!?」

チノ「二人とも落ち着いてください。私も遊びたくてたまりませんが、落ち着いてください」

マヤ「チノ、珍しくテンションあがりまくりだなー!」

チノ「……わかりますか」

メグ「もちろんー」

チノ「……そうですか。なんか、恥ずかしいですね」

メグ「ところで、私たちこれからどこに住むのー?」

チノ「それは……」



3人の拠点は↓1(コンマ)


01~33、「深山町」

34~66、「冬木市郊外」

67~99、「新都・冬木市ハイアットホテル」

00、「まだ見つかっていない」

チノ「郊外にあります。ここからは結構遠いみたいですね」

マヤ「えー。じゃあ、先にここで遊んでいかない!?」

メグ「めっ、だよ。いろいろ準備しなきゃ」

マヤ「ちぇー」



郊外って?↓1(コンマ1桁目)


1~5、「アインツベルンの森近く」

6~0、「アインツベルンの森からは離れている」

コンマ1桁目7


――冬木市郊外――


マヤ「あ、これ知ってる! しんでんづくりだっけ」

チノ「和風の邸宅というだけです。私たちには、なじみの薄いお家ですが」



メグ「わー、畳だー。これ、張り替えたの? いい匂いがする~」

マヤ「畳! ひっくり返したら、忍者がいたり!?」

チノ「いません」

マヤ「じゃあ、天井裏には!?」

メグ「いないと思うな~」

マヤ「そっかあ……いや」

マヤ「私が忍者になるっていうのは?」

チノ「そう簡単になれるものではないかと。ところで、忍者にあこがれてるんですか?」

マヤ「かっこいいじゃん! 影分身! 手裏剣!」

マヤ「禁術・穢土転s」

メグ「めっ」

マヤ「はーい……」

チノ「掃除などは終わっていますし……あ、そうだ」

チノ「お二人とも、なにか使えそうなものはありましたか?」



マヤの手土産↓1(コンマ1桁目)


1~5、「そんなものはない」

6~9、「汎用性の高いアイテム」

0、「条河家秘伝の礼装」



メグの手土産↓2(コンマ1桁目)


1~5、「そんなものはない」

6~9、「汎用性の高いアイテム」

0、「奈津家秘伝の礼装」

コンマ1桁目5、1


マヤ「いやー、それが……」

メグ「ごめんね、チノちゃん」

チノ「いえ、お二人が悪いわけではありません。気持ちだけで十分なんですから」

チノ「それはそうと、長旅でお疲れですよね。コーヒー淹れますから、休憩しましょう。おいしいお菓子もあります」

マヤ「やったー!」

メグ「なんか、修学旅行みたいで楽しいねー」

――ブルーマウンテン道場――


アオヤマ「こんばんは、アオヤマです」

アオヤマ「ここは、ブルーマウンテン道場、ここではないどこか」

アオヤマ「こちら側の世界と皆さんの世界の狭間……いわば、2.5次元」

アオヤマ「要するに、>>1の言葉を私たちが代弁する空間です」

アオヤマ「初めての方は、初めまして。前スレでお世話になった方は、今回もよろしくお願いします」

アオヤマ「私はアオヤマ。ごちうさの青山ブルーマウンテンとそっくりの、別の存在。そして、こちらは」

弟子三号「弟子三号だ。ごちうさのリゼと似ている気がするが、彼女とは関係ないぞ」

弟子三号「さて、チマメ隊出撃の運びとなったが……ここでようやく気付いた」

弟子三号「ティッピーのこと忘れてたよ。どうしよう」

アオヤマ「け、気配を消していたということで……ち、ちゃんとチノさんの頭に乗ってますからね」

弟子三号「さて、前スレから見てくれてる人にはおなじみだが、本編の更新終了ごとに、短編を一つ投稿するぞ」

アオヤマ「以下のルールに反している場合は無効、安価下です」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「よし、↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

チノ含めたチマメ隊がディルムットの黒子に魅了されてしまったら

弟子三号「よく考えたら、本編にディルムッドが出るのに短編で出せないっておかしいよな」

アオヤマ「というわけで、>>42は有効ですー」

弟子三号「相変わらずルールが穴だらけだな」



○チノ含めたチマメ隊がディルムットの黒子に魅了されてしまったら


マヤ「ランサー! 遊びにいこ!」グイグイ

メグ「マヤちゃん、今日はランサーさんは私とお家で遊ぶの」

ランサー「…………」

ランサー(まずい、非常にまずい……! 主に忠誠とか、それどころじゃない!)

ランサー(黒子でいたいけな少女を2人もたぶらかしたとなれば、英雄など名乗れん……!)

ランサー「いけません、マヤ殿、メグ殿。我らは確かに運命共同体とも呼べる関係ではありますが」

ランサー「今は、聖杯戦争に集中せねば……」

マヤ「そんなのどうでもいいよ! 遊ぼう!」グイグイ

メグ「ランサーさん、こっちこっち」グイグイ

ランサー(耳を貸してすらくれない!? なんと押しの強い方たちだ!)

チノ「…………」

ランサー「! 主! どうか、このディルムッドに救いの手を!」

チノ「ランサー、今日は私とコーヒー飲み比べです。寝かせませんよ」

ランサー「!? まさか、主まで……!」

マヤ「ランサー!」

メグ「ランサーさん」

チノ「ランサー」

ランサー「くっ……やはり俺には、騎士として忠義を貫くなどという願いは、身に余っていたということか……」

ランサー「…………!?」

ランサー(なんだ、この視線……主たちではない、いったい)バッ

ティッピー「…………」ジー

ティッピー「…………」ポッ

ランサー「!?」



弟子三号「本編でこうならないことを祈るばかりだな」

弟子三号「あ、メタ的な発言になるけど、チノは移動結界で確定で抵抗するからな」

アオヤマ「マヤさんとメグさんは……どうなるのでしょうか」

弟子三号「ともあれ、これで今日の更新は終了だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

マヤ「チノ、召喚っていうのはいつやるの? 私、結構楽しみにしてたんだよね!」

チノ「遊びでやるわけではないのですが……」

メグ「英雄さんが一緒に戦ってくれるんだよね?」

メグ「!」

メグ「もー、マヤちゃん。『ひでお』じゃなくて、『えいゆう』って読まなきゃ」

マヤ「口に出す前につっこまれた!」

チノ「さすがの以心伝心ですね」

チノ「で、召喚ですが。いくら聖杯の力を借りるとはいえ、魔術を行使するのは私です」

チノ「そして、魔術の成否には本人の力量のほかに、コンディションも重要な要素です」

マヤ「えっと…………」

マヤ「つまり?」

メグ「今日は疲れちゃったから、しっかり休んでから、ってこと?」

チノ「そういうことです。明日の夜を予定しています」

マヤ「そっかー。ま、楽しみはとっておけっていうしね!」

メグ「じゃあ、今日は?」

チノ「今日は…………↓1」



以下の選択肢から一つ選んでください



1、「早めに休みましょう」

2、「偵察用の使い魔だけ用意しておきましょう」

3、「この家に結界を張っておきましょう」

チノ「結界の構築をしておきたいところですが、これも休んでからにしましょう」

チノ「なので、今日は偵察用の使い魔だけ用意することにします」

マヤ「…………チノ。もしかして、使い魔って」

メグ「ティッピー?」

チノ「そういうつもりで連れてきたわけではありません。使い魔は別に用意します」

メグ「そっかあ。よかった」

マヤ「じゃあ、使い魔は?」

チノ「そのあたりの鳥さんたちに、少し手伝ってもらいます。…………あ、大丈夫ですよ、メグさん」

チノ「あくまで偵察用、私と視界を共有するだけですから。殺したりはしません」

メグ「え?」

マヤ「お、チノもメグの気持ちがわかるようになったの?」

チノ「マヤさんほどではありませんが。今、すごく心配そうな顔をされていたので」

メグ「そっかあ。ちょっと恥ずかしいけど、嬉しいなあ」



チノ「お待たせしました。すっかり暗くなってしまいましたね」

チノ「今から晩ご飯を……」

マヤ「待った!」

チノ「マヤさん?」

マヤ「全部チノにやらせたら、私たち役立たずになっちゃうじゃん! 家事とかは任せてよ」

チノ「で、ですが……」

マヤ「気にしなくていいよ! 私がやりたいんだからさ!」

チノ「…………」オロオロ

メグ「大丈夫だよ、チノちゃん。私も手伝うから」

チノ「では、お願いします」

マヤ「チノひどい!」ガーン



チノ「ご馳走様でした。おいしかったです」

マヤ「ちぇー。結局ほとんどメグがやっちゃった」

メグ「適材適所、だよ。マヤちゃんにはマヤちゃんの役目があるから」

チノ「マヤさんはそこにいるだけでいいんです。私とメグさんのモチベーション要因です」

マヤ「嬉しいけどなんか違う!」

マヤ「私も働きたい―!」

チノ「…………では」

チノ「明日はお買い物に行く予定なんですが。その指揮権を、マヤさんに一任します」

マヤ「隊長!? うん、任せて!」

メグ「そういば、チノちゃん。使い魔さんは用意できたの?」

チノ「はい。あまり多くはありませんが……」



チノが用意できた使い魔の数↓1(コンマ1桁目)


コンマ1桁目の数字 ÷ 2


※端数切捨て(1以下になった場合1として扱う)、コンマ0は10扱い

コンマ1桁目3


マヤ「1羽かー。チノ、ひょっとして結界以外はからっきし?」

チノ「うっ……じ、実はそうなんです。むしろ、1羽用意できただけでも僥倖というか」

マヤ「ぎょーこー?」

メグ「ラッキー、っていう感じかな」

チノ「数が少ない分、この子には愛情を注ぎます。それでイーブンです」

マヤ「そういうもんかなー?」

マヤ「で、どこに飛ばすの?」

チノ「そうですね……広く浅くか、狭く深くか…………」



どこに飛ばしますか?↓1


1、「深山町全域」

2、「新都全域」

3、「遠坂邸」

4、「間桐邸」

5、「アインツベルンの森」

6、「冬木教会」



※1、2の場合、範囲が広いため、当該区域で何かが起こっても察知できない可能性があります

 3、4、5、6の場合、当該区域で何かが起こった場合はほぼ間違いなく察知できます

チノ「やはり、御三家の動向が気になります。とはいえ、間桐は衰退しているそうですし、アインツベルンの森に使い魔を潜入させるのもリスキー」

チノ「あくまで慎重に、遠坂邸を警戒しましょう」

マヤ「おお! チノなんか軍師っぽい! メグあれない? あの、ふわふわした団扇」

チノ「団扇?」

メグ「三国志の話だと思うよ」

マヤ「チノ似合いそう! 頭の上もふわふわしてるし」

ティッピー「…………」

チノ「さて、今日はもう寝ましょう」

マヤ「まくら投げしよ! まくら投げ!」

チノ「マヤさん、私たちは遊びに来てるわけでは……」

メグ「ちょっとだけだよ、マヤちゃん」

チノ「メグさんがまさかの賛成!?」

マヤ「先手必勝! てーい!」ブンッ

チノ「もがっ」

チノ「やりましたね、マヤさん」ブンッ

ティッピー「チノ、儂は枕ではない!」

チノ「あ」

【聖杯戦争・1日目】


チノ「さて、お昼になる前に買い物を済ませておきましょう」

メグ「でも、家具とかはあるみたいだから……」

マヤ「ご飯の材料?」

チノ「おもにそれですね」



――深山町・商店街――


チノ「そういえば」

チノ「冬木には、野良うさぎはいないのですね」

マヤ「あ、言われてみれば」

メグ「変だねー」

マヤ「よし、あそこに人に聞いてみよう!」タタッ

チノ「ちょっ、マヤさん……!?」



そこにいたのは↓1(コンマ1桁目)


12、「衛宮士郎 & 衛宮切嗣」

34、「間桐桜 & 間桐慎二」

56、「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」

78、「遠坂凛」

90、「言峰綺礼」

コンマ1桁目5


マヤ「ねえねえ」

イリヤ「?」

マヤ「ちょっと聞きたいことがあるんだけど。この町って、野良うさぎはいないの?」

イリヤ「野良うさぎ……? この町どころか、日本中探しても山の中以外にはいないんじゃ……」

マヤ「えっ」

イリヤ「えっ」

イリヤ「…………私、おかしなこと言ったかな」

マヤ「見たことないの!? 野良うさぎ」

イリヤ「あんまり外には出ないけど……うん、見たことないよ」

イリヤ「森の中で、リスを見たことくらいはあるけど」

マヤ「あれー……私が間違ってるのかな…………」

メグ「マヤちゃーん、急に走ったら危ないよお……」

チノ「すみません、ご迷惑を…………」

チノ「!」

イリヤ「!」

イリヤ「…………そっか。じゃあ、ここで出会ったのも、意味があるのかも」

イリヤ「私はイリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」

メグ「アインツベルン……!」

イリヤ「あなたは?」

チノ「私は、香風智乃です」

イリヤ「チノ、ね。今あなたがこの町にいるのは、偶然? それとも……」

チノ「…………」



↓1


1、「適当に誤魔化す」

2、「無言」

3、「聖杯戦争のために来たと、正直に言う」

チノ「偶然なんかではありません。私は、聖杯戦争に参加するために来たんですから」

イリヤ「そっか。じゃあ……きっと、また会うことになるね」

チノ「そう……ですね」

イリヤ「…………」

イリヤ「ねえ、チノ。会っていきなりこんな話をするのも変だけど」

イリヤ「チノは、何のために戦うの?」

チノ「私は、大好きな人たちとの未来のために、戦います」

イリヤ「ふーん…………」

イリヤ「すっごく、綺麗な願いだね。羨ましいな」

チノ「イリヤさん……?」

イリヤ「ううん、なんでもない」

イリヤ「じゃあね、チノ」


タタッ


チノ「…………」

チノ「……そういえば」

チノ「二人とも、静かでしたね?」

マヤ「な、なんか近寄れないオーラが出てたというか……」

メグ「うん……戦いが始まっちゃうのかなって、怖かったよ……」

チノ「そ、そんなに緊迫してましたか?」

マヤ「とにかく、買い物して帰ろー。なんか疲れちゃった」

――拠点――


チノ「さて、お昼ご飯も食べて元気になりました。メグさんは料理上手ですね」

メグ「チノちゃんほどじゃないよー」

マヤ(この疎外感……今度料理の本でも読んでみようかな)

チノ「では、最初の大仕事、結界の構築にかかりましょう。拠点は常に安心できるだけの防備でおおわれている必要がありますから」

マヤ「チノの魔術って、見るの初めてだし、楽しみー!」

メグ「ねー」

チノ「あ、あんまり期待しないでくださいね。緊張してしまいます」

チノ「では……いきます」



結界判定↓1(コンマ1桁目)


1~6、「侵入者を察知し、その行動を阻害。阻害効果は、Dランク以上の対魔力を有する者には無効」

789、「侵入者を察知し、その行動を大きく阻害。阻害効果はCランク以上の対魔力を有する者には無効」

0、「侵入者を察知し、その行動を大きく阻害。阻害効果はBランク以上の対魔力を有する者には無効」

コンマ1桁目0




チノ「…………ふう」

チノ「終了です」

マヤ「お疲れー! 結構時間かかったね」

メグ「はい、コーヒー」

チノ「ありがとうございます」

マヤ「私にはよくわからないんだけど……うまくいった?」

チノ「はい。今の私に構築できる、最高の結界です。お父さんやおじいちゃんにも、胸を張って見せられます」

マヤ「チノが自信満々! これは安心!」

メグ「そうだねー」

ティッピー「うむ、見事じゃ、チノ」

メグ「でも、チノちゃん。結界魔術を使ったのに、立て続けに召喚って大丈夫?」

チノ「少し休めば問題ありません。それに」

チノ「今日はすごく調子がいいんです。むしろ、今日を逃すわけにはいきません」

マヤ「じゃあ、チノのために、私たちがマッサージするよ!」

チノ「できるんですか?」

マヤ「見よう見まねで!」

チノ「えー」

チノ「……でも、気持ちはとっても嬉しいので。せっかくですから、お願いします」

マヤ「うん! メグ、やるよ!」

メグ「か、肩もみくらいしかできないよー」



マヤ「どうだった?」

チノ「意外とよかったです。ありがとうございました」

メグ「どういたしまして」

マヤ「そうだ、チノ。この家、名前付けない?」

チノ「名前ですか? 遠坂邸などにならって、香風邸と呼ぼうかと思っていましたが……」

マヤ「香風邸……うん、渋くていい感じ。なんか、チノの名字って日本の家に合うね」

チノ「まあ、日本人ですし」

――香風邸・土蔵――


マヤ「へー、こんなとこまであったんだ」

メグ「ここでするの?」

チノ「はい。ここが一番、魔術の行使に適していますから」

マヤ「チノ。私たちがいてもいいの?」

チノ「……サーヴァントの召喚は、私にとって未知の魔術です。ですから、本来なら不安要素は取り除くべきです」

チノ「でも……それでも私は、二人についていてほしいんです」

チノ「ダメ、でしょうか……?」

メグ「ううん! 頼ってくれてうれしいよ!」

メグ「私たちは、チノちゃんの味方だからねー」

チノ「はい。ありがとうございます」




「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を」



「四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」



「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ」



「繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」





「――――Anfang」



「――――告げる」



「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」



「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」





「誓いを此処に」



「我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」



「汝三大の言霊を纏う七天」



「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――――!」


カッ


マヤ「……!」

メグ「すごい、これが……」

チノ「…………」



「サーヴァントランサー。まだ見ぬ主の求めに応じ、ここに参上した」

「貴女が、私のマスターか」

チノ「…………!」ダッ

マヤ「えっ、ちょっ!?」ガシッ

メグ「チノちゃん!?」ガシッ


タタタタッ


ランサー「…………」

ランサー「わが主(と思しき少女)が、2人の少女を連れて突然逃げ出した……? バカな、なにが起こっている……」



チノ「すみません、ランサー。驚かせてしまって」

ランサー「いえ、お気になさらず。しかし、どうして」

チノ「暗示か魅了かはわかりませんが……そういう類の能力を有してはいませんか?」

ランサー「!」

ランサー「確かに、この黒子は女性に対する魅了の効果がありますが……なぜ、それを?」

チノ「私は常に自身の周囲に結界を張っています。ですから、魔力による干渉は、向けられただけでわかります」

チノ「ひとつ、聞かせてください。魅了を向けたのは、故意ですか?」

ランサー「決して、そのようなことはありません。これは、私について回る呪いのようなもの」

ランサー「誓って、主やその周りの者を手籠めにしようなどという意思はございません」

チノ「そうですか。ならいいんです、安心しました」

ランサー「……?」

ランサー「お疑いに、ならないのですか」

チノ「え?」

チノ「嘘だったのですか?」

ランサー「いえ、そうではありませんが……事故とはいえ、主に対して魅了を向けるなど、不敬極まりない行為」

ランサー「それをあなたは、私の言葉一つで不問にしてくださると?」

チノ「事故だったのですから、ランサーは悪くありませんよ」

ランサー「……! 主…………」

チノ「それにしても、困りましたね……」

チノ「あの二人は、私の大事な友人なんです。その黒子、なんとかできないでしょうか」

ランサー「対象者に抵抗する意思があれば、ある程度は抵抗できるのですが……」

チノ「それだけだと不安ですね。私が結界を広げれば2人を守れますが、常にそうするのは困難ですし……」

チノ「……」

チノ「そうだ、こういうのはどうでしょう」

ランサー「それは……絆創膏?」



↓1(コンマ1桁目)


1~9、「絆創膏でランクCのスキルが消えるわけない」

0、「礼装『チノの絆創膏』」

ランサー「…………」

チノ「…………」

チノ「ダメでしたね」

ランサー「申し訳ない……」

チノ「ランサーは悪くありませんから、気にしないでください」

チノ「しかし、そうなると……ランサー、すみませんが」

チノ「家にいる間は、基本的に霊体化しててください。なるべく早く、頑張って解決策を考えますから」

ランサー「主……!」

ランサー「その心遣いだけでも、私は嬉しいです……!」

マヤ「えー。見せてくれないの?」

チノ「ちょっと事情があるんです。時が来たら、お話しできますよ」

メグ「男の人?」

チノ「はい。ランサー……槍を扱うクラスです」

マヤ「槍! 強そう!」

チノ「この家で実体化させるときは、ちゃんと2人に断わって部屋にこもりますから……入ってきてはいけませんよ」

チノ「いいですね。絶対に入ってこないでくださいね」

マヤ「……!」キラキラ

メグ「チノちゃん、そういうのはマヤちゃんには逆効果かなー……」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「本編の更新はここまでだ。ようやくランサーの召喚に成功、次回から聖杯戦争だな」

弟子三号「結界は大成功だが、黒子対策に追われる……魅了されて昼ドラにならないことを祈っておこう」

弟子三号「ところで、今回チノが構築した結界ってどれくらい強いんだ?」

アオヤマ「今回、ランクB以上の対魔力を持っているのは、自陣営のランサーさんを除けば」

アオヤマ「セイバーさんとライダーさんだけです」

弟子三号「それ以外には効くのか……強いな」

弟子三号「さて、恒例の短編タイムだ」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「よし、↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○チノがイリヤの母親だったら


イリヤ「お母さん、こっちこっち!」

チノ「あんまり走ると危ないですよ」

イリヤ「へーきへーき!」

イリヤ「今日は、ウサギ探しゲームしよ! 10分の間に、ウサギを多く見つけた方の勝ち!」

チノ「わかりました」

チノ「さっそく1羽発見です。一歩リードですね」

イリヤ「え? それウサギじゃないよ?」

チノ「このもふもふはアンゴラウサギといって、ウサギの一種です」

チノ「ですから私のリードです」

イリヤ「えー、ずるーい! お母さんズルしてるー!」

イリヤ「そんなことするんなら、もう遊んであげない!」

チノ「!」

チノ「それは困りました。では、アンゴラウサギはノーカンにしますから。これで許してくれませんか、お姫様」

イリヤ「…………」

イリヤ「ふ、ふふん! しょうがないなあ。でも、お姫様は寛大だから」

イリヤ「特別に許してあげるのだ!」

チノ「ありがたき幸せ」

イリヤ「ふふ、苦しゅうない。近う寄れ」


士郎「なぜ途中から時代劇に……?」

凛「あの母娘よくわからないわ……というか、母親が若すぎなのよ。画は完全に姉妹じゃない」

桜「でも、仲が良くて素敵です」




弟子三号「時代はいつだよ。チノは何歳だよ」

アオヤマ「まあ、おまけの短編ですから、あまり深く考えないでください」

弟子三号「今日の更新はこれで終了だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

チノ「さて、まずは偵察の結果を整理しましょう。遠坂のマスターは、リゼさんと同い年くらいの女の人のようです」

マヤ「へー。強そう?」

チノ「使い魔越しの観察では何とも言えませんが……少なくとも、凡才ではないでしょう」

チノ「今日は、赤い外套を着た男の人と一緒に出掛けたようです。おそらく、サーヴァントでしょう」

メグ「クラスは?」

チノ「そこまでは……ただ、積極的に外に繰り出していること、使い魔で捕捉できていること、マスターと会話していたことを考えれば」

チノ「キャスター、アサシン、バーサーカーである可能性は低そうです」

ランサー(見事な洞察力です、主)

チノ「ありがとうございます、ランサー」

マヤ「いいなー。私もランサーとお話ししてみたいー」

メグ「我慢だよ、マヤちゃん」

メグ「ところで、どんなお話してたか分かったの?」

チノ「それは……」



↓1(コンマ1桁目)



1~4、「全く分からなかった」

5~8、「断片的には分かった」

90、「ほとんど全部わかった」

チノ「慎重すぎたのでしょうか、少し遠かったようで」

チノ「どんなお話をしているのかまでは……」

マヤ「ありゃ。もうちょっと近づけないの?」

チノ「使い魔には、微弱とはいえ私が魔力を以て干渉した形跡が残ります。一流の魔術師ならば、きっと気づくでしょう」

チノ「距離感が難しいのです」

メグ「そっかー。難しいんだね」

チノ「はい。ただ、なにやら口論をしているようでした。なにか、食い違いがあったのかもしれませんね」

――遠坂邸――


凛「だから! 聖杯戦争のための偵察すを優先するのは当然だって言ってるでしょう!?」

アーチャー「それについては異論はない。昨日の私の行動は、その方針から逸脱することだというのも理解している。だが」

アーチャー「罪のない一般人が暴漢に襲われているのを見て見ぬふりはできない。なぜならそれは、私の理想に反するからだ」

アーチャー「ゆえに……謝罪はしても、反省するつもりはない」

凛「そうじゃないわよ! そのくらいなら私が対処するから、あんたは私に任せて偵察に当たれって言ってるの!」

アーチャー「それもできない相談だ。正義の味方を目指す者として、視界に入った悪を断罪せずにはいられない」

凛「なんて面倒くさい奴……これなら、悪人を召喚してた方が楽だったかもしれないわ」

アーチャー「行くぞ凛。今日も、この冬木の平和のために」

凛「聖杯のためだって言ってるでしょ!」

――香風邸・居間――


チノ「では、私はランサーと作戦会議をしてきます。お二人はゆっくりしててください」

メグ「はーい」

マヤ「…………」ウズウズ

メグ「ダメだよ、マヤちゃん」

マヤ「わ、わかってる……今、必死に自分を抑えてる……」

メグ(大丈夫かなあ……)

――香風邸・チノの部屋――


チノ「すみません、ランサー。窮屈な思いをさせてしまって」

ランサー「どうか、主はお気になさらず。主のそばに黙して控えることは、騎士としては当然の振る舞いですから」

チノ「そういうものなのですか。騎士さんの考え方とかはよくわかりませんが……」

チノ「ともかく、作戦会議を始めましょう。まずは、ランサー。あなたのことについて教えてください」

ランサー「は。お望みとあらば」



チノ「対魔力B、心眼(真)B、愛の黒子Cに、宝具が2つ……すごいです、ランサー。強いんですね」

ランサー「賞賛の言葉はうれしく思いますが、まだ早いです。戦果を挙げるまで、その言葉はとっておいてください」

チノ「謙虚なんですね。ただ……」

チノ「一部のパラメーターが低いのは、私が未熟だからでしょうか。だとしたら申し訳ないです」

ランサー「滅相もございません。主からの魔力供給は滞りなく、いつでも全力で戦える状況にあります」

ランサー「どうかご安心を」

チノ「そう言っていただけると、私も気が楽になります」

――香風邸・居間――


メグ「マヤちゃん、どうしたの? 眠い?」

マヤ「…………」ウズウズ



↓1(コンマ1桁目)


12、「好奇心には勝てなかったよ…………」

3~0、「チノからあんなに釘刺されたし……我慢我慢」

コンマ1桁目1


マヤ「無理! 私は行くよ!」ダッ

メグ「ま、マヤちゃん!? ダメだよぉ~」ダッ



――香風邸・チノの部屋――


チノ「では、次は…………」


バンッ


マヤ「ランサーの顔を見に来たよ!」

ランサー「!?」

メグ「マヤちゃん、待ってー……」

チノ「メグさんまで来てしまったのですか!?」

マヤ「!」

メグ「!」

ランサー「…………」

ランサー「まずい。これは、まずい」



マヤ「ランサー! 次はこれ、スマブラ! これやろー!」

メグ「もー、マヤちゃん。次は、ランサーさんは私といっしょに本を読むの」

ランサー「…………」

ランサー「主、これは……」

チノ「ランサー、画的にはまだ大丈夫です。まだ、お父さんが大好きな娘二人とじゃれ合ってるように見ます。セーフです」

ランサー「そ、そういう問題では……」

マヤ「ランサー!」

メグ「ランサーさん?」

ランサー「…………主」

チノ「作戦会議はいったん中止です。状況を整理するので、その間、2人と遊んであげてください」

チノ(愛の黒子の効力は、強い恋愛感情の誘発……しかし、今のマヤさんとメグさんを見るに、それとは少し違いますね)

チノ「どう思います?」

ティッピー「うむ……ひょっとしたら、チノの結界が、黒子の魔力への抑止力になっているのかもしれん」

ティッピー「確証はないが」

チノ「とすれば……恋に落ちることはない?]

ティッピー「今のところは、な。じゃが、放置するのは望ましくない。呪いの侵攻が停滞している間に、対策を練るべきじゃ」

チノ「そうですね」

1日目・夜、香風邸に↓1(コンマ1桁目)


1~5、「なにもなし」

678、「来客」

90、「襲撃」

ピンポーン


マヤ「あれ、お客さん?」

メグ「こんな時間に?」

ランサー「――――!」

ランサー「主、これは」

チノ「はい、サーヴァントがいるようです。しかし、襲撃ならともかく、なぜ玄関から……?」

ランサー「どのようにいたしましょう」

チノ「…………」

チノ「私とランサーで出迎えましょう。マヤさんとメグさんは、ここで待っていてください」

――香風邸・玄関――


チノ「律儀にインターホンを鳴らしたとはいえ……油断はできません。ランサー、迎撃の準備を」

ランサー「は」

チノ「…………」

チノ「では、開けます」


ガラッ



来客↓1(コンマ1桁目)


1~6、「イリヤ」

78、「衛宮士郎」

90、「遠坂凛」



その目的↓2(コンマ1桁目)


1~7、「話がある」

890、「同盟の提案」

コンマ1桁目1、5


チノ「……イリヤさん?」

イリヤ「ちょ、待って……息苦しい…………」

ディルムッド「目的は?」

ランサー「マスターが、話があるんだと。俺を見れば、内容にも察しがつくんじゃねえか?」

ランサー「なあ? ランサー」

ディルムッド「…………」

ディルムッド「主。戦闘の意思はないようです」

チノ「わかりました」

イリヤ「……っ。あれ、楽になった」

イリヤ「ひょっとして、敵意がないのを確認したら妨害効果が消えるの? なにその便利結界……」

――香風邸・居間――


マヤ「お客さん? って、昼間の綺麗な子!」

メグ「お茶の用意するねー」

ランサー「へえ、気が利くもんだ。それに、やっぱり生の人間はいい」

ランサー「あいつらも気は利くが、ちと冷たすぎる」

チノ「なんの話です?」

イリヤ「気にしないで。こっちの話」

イリヤ「さっそくだけど、本題に入るわ。チノ、彼はランサーよね?」

イリヤ「実は……私のサーヴァントもランサーなの」

チノ「え……? でも、それは」

イリヤ「そう、本来ならありえないこと。その異常を確かめるために、ここに来たの」

ディルムッド「聖杯戦争に呼ばれるサーヴァントは7騎……そしてそれらは、いずれも異なるクラス」

ディルムッド「この前提が、崩壊していると?」

イリヤ「そこまでは確認できてないけど……ランサーが2人いる時点で異常だと断言できるわ」

ランサー「7騎以上召喚されてるのか、数は合ってるがクラスが揃っていないのか……順当に考えればこのあたりだ」

チノ「それで、私たちはどうすれば?」

イリヤ「別に、なにかをする必要はないわ。アインツベルンとしては、聖杯が機能すれば問題ないんだろうし」

イリヤ「今日は本当に、確かめに来ただけなの」

ランサー「ったく、初陣かと思ったらお茶会とは、拍子抜けだ。…………だが」

ランサー「お前、強そうじゃねえか。どうだ? これから」

ディルムッド「魅力的な誘いだが……ここは断らせてもらう。生憎、主の準備が不十分でな」

ディルムッド「だが、俺たちが戦う運命にあるのなら……必ずどこかで、相見えることになるだろう」

ランサー「そうか、残念だ。俺と同じく、強敵を求める目をしてるのになあ」

ディルムッド「その見立てに誤りはないが……今の俺は、主の騎士だ。優先順位というものがある」

ランサー「はっ、そうかい。んじゃ、次合うのを楽しみにしようかね」

イリヤ「それじゃ、私は行くわ。急に押しかけちゃってごめんね」

チノ「…………」



↓1


1、「丁重に送り出す」

2、「イリヤの願いを聞いてみたい」

3、「もう少しゆっくりしていってほしい。策を考える」

チノ「イリヤさん。ひとつ、お聞きしてもよろしいですか」

イリヤ「なに?」

チノ「イリヤさんは、聖杯に何を願うんですか?」

イリヤ「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~6、「無言」

789、「少しだけ話してくれる」

0、「話してくれる」

コンマ1桁目6


イリヤ「…………」

マヤ「? どうしたの?」

ランサー「ま、話したいことじゃねえんだろうさ。勘弁してやってくれ、ウチのマスターにもいろいろあるんだ」

イリヤ「ごめんね、チノ」

チノ「いえ、私の方こそ、無神経な質問でした」



チノ「ランサー。私、決めました」

チノ「イリヤさんと、お友達になりたいです」

ディルムッド「主の決めたことなら、私は異論をはさむつもりはありません。ただ」

ディルムッド「理由を、お聞きしてもよろしいでしょうか」

チノ「私は、あの顔を知っています。やるべきことは分かってる、でも、それが正しいのかわからない」

チノ「それが、本当に自分のしたいことなのかわからない」

チノ「そういう悩みは、自分一人では解決できないんです。きっかけをくれる誰かが、必要なんです」

チノ「私は……その誰かになりたいんです」


マヤ「ランサー、こっちこっち! 遊ぼー!」

メグ「ランサーさん、はやくー」

ランサー「マヤ殿、メグ殿、落ち着いてください……!」


チノ「…………」

チノ「大丈夫です、これくらいでは泣きません。今のはちょっとボリュームが大きいだけの独り言ですから」

チノ「大丈夫なんです……」グスッ

――間桐邸――


慎二「……違う」

臓硯「む、なにか言ったか、慎二」

慎二「話が違う! 僕は、桜を聖杯戦争から守るためにマスターの権利を譲り受けたんだ。桜もお爺様もそれを承諾した!」

慎二「なのに……」

桜「う、あああああっ……!」

慎二「どうして……どうして桜が苦しんでるんだっ! 間桐臓硯!」

臓硯「カカ、そんなことわかりきっておろう。儂も聖杯戦争に参加すべくサーヴァントを召喚したが、消費が大きすぎた」

臓硯「それを賄うために、桜に力を貸してもらっておるだけのこと」

桜「あ、ああああああああああっ!」

慎二「貸してもらっている……? 奪っているの間違いじゃないのか!?」

慎二「…………」

慎二「取引だ、臓硯」

臓硯「ほう? 面白いことを言う。だが、お前ごときと組んで、儂になんの得がある?」

慎二「僕のサーヴァントはアサシンだ。その諜報能力を活用すれば、サーヴァントの力をより有効に使えるはずだ」

臓硯「ふむ……確かにな。では、聖杯はどうする? 首尾よく勝ち抜いたとて、聖杯を得られるはただ一組」

慎二「根源への到達を目指さない限りは、2人分の願いを叶えられるんだろう? なら」

慎二「アサシンとお爺様の願いを叶えればいい。バーサーカーには、願いなんてないはずだ」

臓硯「……至れり尽くせりだな。しかし、お前にメリットがないのは逆に怪しいぞ」

慎二「それを取り引きしようというんだ。僕の願いに必要なのは、聖杯じゃない。お前の意思なんだよ」

慎二「聖杯を得たなら……桜を解放しろ、臓硯――――!」

臓硯「カカ、カカカカカカ!」

臓硯「よかろう! 乗ってやろうではないか、慎二!」

――香風邸・居間――


ランサー「主よ、先ほどはとんだ無礼を……」

チノ「気にしていません。気にしていませんから」プクー

ランサー(くっ……完全にへそを曲げられてしまった。しかし、間違いなく俺に否があるのだ、この反応も当然……)

マヤ「ランサー!」

メグ「ランサーさん!」

ランサー「…………」

ランサー「しばし姿を消します。主よ、あとで正式に謝罪いたしますので、落ち着きましたら部屋にお戻りください」

マヤ「あー……消えちゃった」

メグ「ランサーさんと遊ぶの、楽しかったねー」

――香風邸・チノの部屋――


チノ「さっきは大人気なかったです。すみませんでした、ランサー」

ランサー「顔をお上げください、主。悪いのは私ですから」

チノ「……やはり、黒子対策は必要そうですね」

ランサー「そうですね……」

ランサー「ところで、マヤ殿とメグ殿は」

チノ「もう寝ましたよ。今日は忙しかったので、疲れたのでしょう」

チノ「……さて、明日の予定を決めておきましょうか」



明日は↓1


1、「イリヤのことを調べてみよう」

2、「早急に黒子対策を講じなければ」

3、「外に出て探索してみましょう」

チノ「……黒子対策も重要ですが、闇雲に取り組んで成功するとも思えません」

チノ「これは随時構想を進めるとして……明日は、イリヤさんのことを調べてみたいです。いいですか?」

ランサー「異論はありません。主にとって、彼女は放っておくわけにはいかない存在なのですね」

チノ「そう、ですね。どうして、会って少ししか経っていないのにこんな気持ちになるのかは、私にもわかりませんが」

チノ「彼女を蔑ろにして聖杯を手にしても……きっと、私は後悔します。そんな気がするんです」

ランサー「わかりました。私で役に立てることがあるなら、遠慮なく申し付けてください」

チノ「ありがとうございます、ランサー」

――衛宮邸――


セイバー「…………」

切嗣「…………」

士郎「…………」

士郎(なんでさ。なんでさ!)

士郎(空気が重い。爺さんから少しだけ聞いてはいたが……ここまで険悪だったのか)

セイバー「なんとか言ったらどうです、キリツグ」

切嗣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~8、切嗣「時が経てば考え方が変わると思ったかい? 英雄様にかける言葉なんて持ち合わせていないよ」 士郎「どうして俺に言うんだ」

90、「正直すまんかった」

切嗣「時が経てば考え方が変わると思ったかい? 英雄様にかける言葉なんて持ち合わせていないよ」

士郎「どうして俺に言うんだ」

士郎「頼むよ、セイバーに言ってやってくれよ」

切嗣「僕はもう寝るよ。顔を見るだけで死ぬほど疲れてしまった」


ピシャッ


セイバー「…………」

士郎「ゴメンな、セイバー。親父、結構頑固なとこあるからさ」

セイバー「シロウ……私を気遣うばかりか、彼のこともさりげなくフォローするとは。あなたは気配りができる方なのですね」

士郎「過大評価すぎないか」

セイバー「ありがとう、シロウ。キリツグの顔を見たときにはどうしようと思いましたが……あなたがいるなら大丈夫そうだ」

士郎(爺さんへの悪印象が強すぎて、相対的に俺への印象がよくなっている……なんか、だましてるみたいで申し訳ないな)

士郎「そうだ、セイバー。何か食べるか? 作ってやるよ」



【1日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「他陣営の描写が多くてペースが乱れてる、ってことはないだろうか。ちょっと心配だ」

アオヤマ「でも、今回は原作と違う要素が多々ありますので……世界観を馴染ませるためには、これが最適解ではないかと」

弟子三号「さて、今回はイリヤイベントだったが……べつに>>1が贔屓してるわけじゃないぞ。ほんとだぞ」

弟子三号「>>65でイリヤを引いたから、少しイリヤ寄りになってるだけだ」

アオヤマ「でも、可愛らしい方ですよね」

弟子三号「チマメ隊とイリヤが並んでる姿は、想像するだけでこころがぴょんぴょんするな」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

弟子三号「これは……『ココアがギルガメッシュの立場だったら』って解釈でいいのか?」

アオヤマ「その体で書きますねー」



○サーヴァントココアが言峰に愉悦が何であるか教えていたら


綺礼「さあ、香風智乃よ。遠慮することはない。私を兄と呼びたまえ」

綺礼「君が望むなら、兄貴、お兄様などでも構わん」

チノ「…………」ゾクッ

チノ「」ダッ

綺礼「ふむ……呼ばれればそれでよし。しかし」

綺礼「呼ばれずとも、その反応を楽しむ、か。ココアよ、愉悦とは、なかなか奥が深いのだな」

ココア「でしょー? やっと綺礼さんも、愉悦のなんたるかがわかってきたね」

ココア「じゃあ、次は上級編だよ」

綺礼「ほう……楽しみだ」

ココア「ココアの愉悦講座上級編! あえて同年代や、年上の人にお兄ちゃんと呼ばせてみる!」

綺礼「年齢差を前提とする呼び方であるのに、それを埋めてしまうとは……愉悦とは、言葉の意味すら覆すのだな」

綺礼「なんと罪深い」

ココア「さあ、実践あるのみだよ!」


綺礼「さあ、衛宮切嗣! 私を兄と呼べえええええっ!」

切嗣「なんだ!? 聖杯に汚染されて狂ったか、言峰綺礼!」

綺礼「お兄ちゃん、お兄様でも可!」

切嗣「なんだ、この気迫は――!? くっ、起源弾!」パァンッ

綺礼「無駄だ! 愉悦の前では、そんなものは無意味!」

切嗣「なっ……や、やめろ! こっちに来るな!」

切嗣「うわああああああああああああ――――っ!」



弟子三号「なんだこの狂化補正が入ったようなお題は(褒め言葉)」

アオヤマ「愉悦とはいったい」

弟子三号「ともあれ、今日の更新はこれで終了だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

【2日目】


――柳洞寺――


キャスター「さて……ひとまずはこのくらいでいいかしら」

キャスター「次は魂喰いの準備を……」

宗一郎「キャスター」

キャスター「宗一郎様?」

宗一郎「私は魔術のことは詳しくないが……ここが拠点として優れていることと」

宗一郎「それを盤石にするためには山門の守護が不可欠であることは分かる」

キャスター「それはそうなんですが……竜牙兵に門番を任せるわけにも」

宗一郎「私がやろう」

キャスター「!?」

キャスター「そんな、危険です! サーヴァントと戦う可能性を考えれば……」

宗一郎「しかし、ほかに頼れる人材がないのも事実。適材適所だ、キャスター」

宗一郎「私を使うことを、躊躇うな」

キャスター「っ……!」

キャスター「……わかりました。私も、できる限りサポートします」

宗一郎「ああ」

キャスター(宗一郎様に死なれるわけには……ここはなんとかして)

キャスター(門番を探す必要がありそうね……)

――冬木教会――


ライダー「戻りました、キレイ」

綺礼「ご苦労」

ギルガメッシュ「しかし綺礼、お前もなかなか肝が据わっている。あれを尖兵に使おうとはな」

綺礼「私が行くわけにもいくまい。それとも、お前が行くか? ギルガメッシュ」

ギルガメッシュ「は! お前も下らぬ冗談を言うようになったものだ!」

綺礼「して、ライダー。成果は」



1日目夜、ライダーが戦闘した相手↓1(コンマ1桁目)


1~3、「アーチャー」

4~6、「キャスター」

7~9、「セイバー」

0、「交戦せず」

コンマ1桁目9


ライダー「セイバーと交戦してきました」

綺礼「ほう。最優のサーヴァントとなれば、我らが警戒すべき相手。よく軽傷で帰ってきたな」

ライダー「あなたの命令でしょう、キレイ。聖杯戦争序盤の私の仕事は、その身をもって敵の実力を測ることだと」

ライダー「死んでしまっては意味がありません」

綺礼「セイバー相手に、よくそれが実行できたものだ。で、どうだった?」

ライダー「セイバー自身は、とてつもない力を秘めています。きっと、名のある英霊でしょう。ただ」

ライダー「マスターが未熟です。セイバーも、本来の力を出せていたかは……」

綺礼「ふむ、それは僥倖だ」

ライダー「それと、視えない剣というのは戦いづらかったですね」

ギルガメッシュ「視えない剣、だと……?」

ギルガメッシュ「おいライダー。その剣士のことをもっとよく話せ」

ライダー「よくと言われても……宝具やスキルの情報までは……」

ギルガメッシュ「たわけ、そんなことを聞いているのではない! 容姿の話だ!」

ライダー「は……?」

綺礼「なにかはわからんが……ライダー、話してやれ」

ライダー「は、はい。金髪の女性で、背は高くない……いえ、小柄でしたね」

ライダー「青と銀の甲冑を纏い、さっきも言った通り、剣は視えませんでした」

ギルガメッシュ「くくく、はははははははっ!」

ギルガメッシュ「気が変わったぞ綺礼! この戦い、なかなかどうして楽しめそうじゃないか!」

綺礼「……話についていけんが、どうやらやる気を出したようだ」

綺礼「お手柄だぞ、ライダー」

ライダー「は、はあ……」

――香風邸・居間――


チノ「というわけで、聖杯戦争と並行して、イリヤさんについて調べたいと思います」

マヤ「賛成! 私も友達になりたいな!」

メグ「私たちと同い年くらいかなあ……」

チノ「そうかもしれませんね。さて、というわけで」

チノ「↓1」



1、「アインツベルンの森に突入します」

2、「聞き込み調査を開始します」

チノ「聞き込み調査を開始します」

マヤ「聞き込み! 探偵だね! 行くよ、ワトソン!」

メグ「わ、私がワトソン?」

ランサー(主)

チノ「ランサー?」

ランサー(私はどうしましょう。この結界の外に出ては、黒子がどのように彼女らに影響するか……)

チノ「そうですね……有事の際はやむをえませんが、基本、霊体化したままでお願いします」

ランサー(は)

――深山町・商店街――


チノ「以前、イリヤさんとはここで会いました。それに、人も多いですし」

チノ「聞き込みには適しているかと」

マヤ「よーし、じゃあ行ってくるよ!」タタッ

メグ「あ、マヤちゃん待って~」タタッ

ランサー(別行動でよろしいのですか?)

チノ「効率がいいですし、二人なら大丈夫です。マヤさんたちは一般人ですし、襲われたりはしないでしょう」

チノ「では、私も始めましょう」



深山町でのイリヤの知名度↓1(コンマ1桁目)


1~3、「目撃者すら少ない」

4~7、「目撃証言は多いが、話したことがある人は少ない」

8~0、「有名人で人気者」

コンマ1桁目4


虎っぽいお姉さん「白い髪の綺麗な子? あ、知ってる知ってる! たまにこの辺にいるわよね。どこの子かしら?」

真面目そうな眼鏡の青年「話したことはないが……そこの公園に一人でいるところを見かけたことはあるぞ」



チノ「うーん……はかどりませんね」

チノ「たまにこの商店街や公園に出没することはわかりましたが……それくらいですね」

マヤ「チノー!」

チノ「マヤさん、メグさん。どうでしたか?」

メグ「耳寄りな情報はなかったかなー……ごめんね」

チノ「いえ。こっちも似たようなものですから」

マヤ「ねー、チノ。お腹空いた」

チノ「そうですね、そろそろお昼にしましょうか」

マヤ「ねえ、あそこは?」

メグ「泰山……中華料理?」

チノ「たまにはいいかもしれませんね」



神父が↓1(コンマ1桁目)


1~5、「いる」

6~0、「いない」

コンマ1桁目6


マヤ「そういえば、3人で外食ってあんまりしないよね」

メグ「そうだねー。夜はあんまり外に出ちゃだめだし」

チノ「休日のお昼は、私はお店にいますしね」

マヤ「なんか楽しいなー」


マヤ「じゃあ、麻婆豆腐」

店員「……お客さん、ここ初めてですか?」

チノ「? そうですが……」

店員「こういってはあれですが……覚悟なしに口に入れるものじゃありませんよ」

メグ「そ、そんなに辛いの~……?」

マヤ「面白そう! 麻婆豆腐で!」



「ありがとうございましたー」

メグ「大丈夫~?」

チノ「口が真っ赤です。お水を買いに行きましょう」

マヤ「うう……痛い……辛いを通り越して痛い…………」

マヤ「げ、外道だよ……あれは食べ物じゃないよ……」



マヤ「……はあっ。ちょっと復活」

チノ「あれだけ飲んでちょっととは……すごいですね、あの麻婆」

メグ「ねえ、チノちゃん。これからどうするの?」

チノ「公園に行ってみましょう。聞き込みから得た、数少ない情報ですから」

チノ「なんとか活用したいところです」

――公園――


イリヤ「あ、チノ」

チノ「本当にいるとは思いませんでした」

イリヤ「どうしたの?」

チノ「…………」



↓1


1、「正直に、会いに来たという」

2、「正直に言うのは恥ずかしいので、偶然を装う」

チノ「えっと、その……」

チノ「…………」

マヤ「チノ、なに緊張してんの?」

メグ「も、もしかして一目惚れからの告白……!?」

イリヤ「えっ」

イリヤ「ち、チノ。気持ちは嬉しいけど……」

チノ「待ってください、話を進めないでください」

チノ「……イリヤさん。あなたに会いに来たんです。ですから、探してました」

イリヤ「え……?」

イリヤ「や、やっぱり告白……!?」

チノ「その流れは忘れてください」

イリヤ「ご、ごめん。ちょっと混乱しちゃった」

イリヤ「で、どうしたの?」

チノ「↓1」



1、「お友達になりませんか」

2、「今から遊びに行きましょう」

3、「悩みがあるなら、聞かせてくれませんか」

チノ「お友達になりませんか」

イリヤ「…………」

イリヤ「えっ?」

イリヤ「そ、それを言うために私を探してたの?」

チノ「……? おかしいでしょうか」

イリヤ「……ううん、おかしくなんかない。嬉しい」

イリヤ「ありがとう、チノ。でも……私たちは、敵なんだよ?」

チノ「はい。ですから、イリヤさんとも戦うことになるかもしれません。でも、私は誰も殺さない覚悟で、ここにいます」

イリヤ「…………そっか。そうなんだね、チノ」

イリヤ「ありがとう。私……ずっと一人だったから、とっても嬉しい」

マヤ「イリヤイリヤ! 私たちは?」

イリヤ「マヤもメグも、お友達!」

メグ「うん!」

マヤ「あ、そうだ! ねえ、イリヤ。チノと一緒に戦うっていうのは?」

イリヤ「……同盟ってこと?」

メグ「あ、それいいかも~」

マヤ「チノは?」

チノ「イリヤさんさえよければ、私は……」

イリヤ「…………」

イリヤ「ううん、それはできない」

マヤ「えー、なんで?」

イリヤ「……チノ、さっきこう言ったわ。誰も殺さない覚悟だって」

イリヤ「じゃあ……誰かを殺すためにこの戦いに参加してる私を、許してくれる?」

チノ「……!」

メグ「イリヤ、ちゃん……?」

イリヤ「キリツグとシロウを殺すためだけに、私はサーヴァントを召喚した。だから、チノ」

イリヤ「私たちは、お友達にはなれても……仲間には、なれない」

マヤ「イリヤ……」

イリヤ「……でも、ありがと。また、会えるといいな」


タタタッ

チノ「…………」



↓1


1、「追いかける」

2、「『キリツグ』と『シロウ』について調べてみる」

3、「しばらくそっとしておこう。探索を開始する」

マヤ「どうしよ、チノ。追いかける?」

チノ「……いえ。情けない話ですが、今の私にはイリヤさんを助ける術がありません。ですから」

チノ「『キリツグ』と『シロウ』……おそらく、人の名前だと思いますが。この人たちに話を聞いてみたいです」

チノ「どこにいるのか、見当もつきませんが……」

メグ「シロウ……?」


「シロウ、あれはなんですか?」

「ああ、あれはたい焼きって言って……」


メグ「…………」

メグ「チノちゃん、その人、さっき見たかも」

チノ「えっ」

――商店街――


メグ「さっきはこの辺にいたよ」

マヤ「でも、さっきって聞き込みの時だよね? もういないんじゃ……」

チノ「この近くにいる、ということが分かっただけでも収穫です。ひょっとしたら、知ってる人がいるかもしれませんね」

マヤ「聞き込み第二回戦だね!」



チノ「あっさり分かってしまいました。深山町にお住いの衛宮さんだそうです」

マヤ「じゃあ」

メグ「さっそく……?」

チノ「行きましょう」

――衛宮邸前――


マヤ「わー、おっきい家!」

メグ「お屋敷だねー」

ランサー(主)

チノ「ランサー?」

ランサー(サーヴァントの気配がします。この距離です、向こうも気付いている可能性が……)

チノ「!」



↓1


1、「念のため、霊体化を解除しておく」

2、「戦う意思はないのだから、霊体化したままでいい」

チノ「……いえ、私たちは戦いに来たわけではありません。むしろ、霊体化を解けば誤解される可能性があります」

チノ「このまま行きましょう」


ピンポーン

ガラッ


セイバー「ふむ、堂々と玄関にいること、サーヴァントを霊体化させたままであることを考えれば……」

セイバー「感服しました、シロウ。あなたの言うとおり、彼女らに戦意はないようですね」

士郎「こんなことで感心しないでくれ。そもそも、俺はあんまり戦いたくないだけだしな」

チノ「あなたが、シロウさんですか」

士郎「ああ。俺に何か用か?」

チノ「はい、実は……」



士郎「イリヤスフィール……ひょっとして、あの子か……?」

マヤ「会ったことあるの?」

士郎「たぶん、だけど……けど、俺は彼女に恨まれる理由に心当たりは……」

切嗣「どうしたんだい、士郎。そこの英雄様が、またなにかやらかしたかな」

セイバー「キリツグ……! どうしてあなたはいつもいつも……!」

切嗣「…………」ツーン

セイバー「ぐぬぬ」

メグ「キリツグ……? もしかして」

マヤ「ねえ、おじさん! イリヤって知ってる?」

切嗣「!」

切嗣「なんだ……まさか、イリヤを人質にとって士郎を脅迫するつもりか!?」

切嗣「やれ、セイバー! 子供だろうと容赦はするな! イリヤのために!」

セイバー「やっと話しかけてくれたと思ったら、なんなんですか!」

士郎「親父、ちょっと落ち着けって!」

マヤ「な、なになに、どうしたの!?」

メグ「あわわわ……」

チノ「……?」

チノ(おかしい……今の反応、切嗣さんは、イリヤさんを大切にしてる…………?)

チノ(でも、だったらどうしてイリヤさんは……)

チノ「…………」

チノ「士郎さん、セイバーさん。お願いがあります」

士郎「え?」

チノ「協力してくれませんか?」

士郎「…………」

士郎「詳しく聞かせてくれ」

チノ「はい」




チノ「以上が事の顛末と、私が考えた作戦です」

チノ「でも、士郎さんたちにとっては、協力する意味のない作戦です。ですから……」

士郎「セイバー。俺は彼女たちに協力する。異論は?」

セイバー「シロウが決めたことなら、なにも」

チノ「…………」

チノ「え?」

メグ「協力してくれるんですか?」

士郎「断る理由がどこにもない。成功すれば、人が一人救われるんだ」

チノ「ありがとうございます」

マヤ「そういえば、おじさんさっきからずっと黙ってるけど……どうしたの?」

切嗣「感動しているんだ……」

切嗣「イリヤに、君たちのような友達ができたことが、嬉しいんだよ……!」

切嗣「ありがとう、イリヤのために戦ってくれて。そして」

切嗣「さっきはすまなかった。君たちを誤解していた」

チノ「いえ、気にしないでください。むしろ、切嗣さんの気持ちがわかりましたから」

セイバー「あのキリングマシーンがどうしてこんな親バカに……いや、元からこういう感じだったのか?」

セイバー「ところでキリツグ、私のことも誤解していませんか? さあ、お話ししましょう」

切嗣「ちょっと散歩に出てくるよ」

セイバー「おのれキリツグ……!」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「スレの5分の1を埋めたのにバトルなし……少し冗長だったかもしれないな」

弟子三号「だが反省はしていない。ロリは正義である」

弟子三号「次回こそはバトル有りだ、たぶん」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○ココアと綺礼でDaydream Cafe熱唱バトル



ココア「もうちょっと はじけちゃえ!」

綺礼「ぴょんぴょんと」

ココア「いっしょなら素敵だーい!」

ココア「君に言わせたいからー」

綺礼「言いなさい」


凛「ぶっwwwはっwwwwwwわ、笑いが止まらないwww」

士郎「なんでwww言峰がセリフの方なんだwww」

リゼ「渋すぎる……しかも思いのほかノリノリじゃないか」

チノ「ココアさん、存在感で負けてます。もっと頑張ってください」

綺礼「ふ、そんなものか。お前の歌に対する情熱は」

ココア「べ、別にそんなに力入れてるわけじゃ……」

綺礼「艦隊のアイドルはどうした」

ココア「露骨な他作品ネタはよくないよ!」

綺礼「さあ、次だ。次も私がセリフを担当しよう」


チノ「ストップです。言峰さんのお連れの方が、笑いすぎて動けなくなってます」

リゼ「こいつら失礼すぎだろ」



弟子三号「熱唱バトルというか、ただデュエットになってしまったな……」

弟子三号「そういえば、ごちうさブルーレイとDVDの6巻の特典で、青山さんとタカヒロさんがデュエットするらしいな(宣伝)」

アオヤマ「ちなみに、>>1はブルーレイ特典のDaydream Cafeを聞きながらSSを書いているようです(宣伝)」

アオヤマ「2期はまだでしょうか」

弟子三号「今日の更新はこれで終了だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――衛宮邸・庭――


セイバー「日は沈んだが……今宵は月が明るい。強者と武を以て語らうには絶好の空模様だ」

セイバー「そうは思わないか? ランサー」

ランサー「……奇襲を仕掛けたつもりだったがね。待ち構えられてたとはな」

セイバー「彼女の推理が当たっただけのこと。今のイリヤスフィールは、じっと機を窺えるような冷静さを失っている」

セイバー「ゆえに、動くなら今夜であろうと」

ランサー「やっぱり、あの嬢ちゃんがリークしてたか。なら、いるんだろ?」

ディルムッド「……」スッ

ランサー「人様の騎士道にケチつける気はないが……2対1でもいいのか? ああ、俺はいいんだが」

ディルムッド「セイバーと協力してランサーを倒せ、そう命じられたなら、反対したかもしれん。だが」

ディルムッド「俺たちの任は、お前を足止めすることだ」

ランサー「なに……?」

ランサー「! まさか、お前ら――――!」

セイバー「人質をとるつもりはない。彼女らには、話し合う時間が必要なんだ」

――衛宮邸前――


チノ「イリヤさん」

イリヤ「! チノ……」

チノ「やっぱり、来ましたね。目的は……」

イリヤ「うん。キリツグとシロウを殺すこと。ランサーにも、そう頼んでる」

イリヤ「邪魔するサーヴァントがいれば、それも殺してって」

チノ「…………」

イリヤ「私はね、チノ。平気で人が殺せるような、冷たいヤツなの」

イリヤ「あはは……嫌いになっちゃったかな」

チノ「↓1」



1、「平気そうには見えません」

2、「会ってほしい人がいます」

3、「それでも、私たちは友だちです」

チノ「それでも、私たちは友だちです」

イリヤ「…………」

チノ「イリヤさんの気持ちがわかる、なんてことは言えません。でも、私にもわかることはあります」

チノ「お母さんがいないのは、寂しいですよね……」

イリヤ「! チノ、もしかして……」

チノ「だから、イリヤさん。私は、イリヤさんに、家族と仲良くなってほしいんです」

イリヤ「…………」

イリヤ「無理、だよ。もう、戻れない。今まで、キリツグを殺すために生きてきたんだよ?」

イリヤ「なのに、いまさら仲良くなんて……」

切嗣「無理じゃない!」

イリヤ「!?」

士郎「ちょっ、勝手に飛び出すなよ! 香風が合図だすまで待てって言われてただろ!?」

切嗣「待てない! 愛する娘にあんな顔をさせて、放ってなんておけるか!」

イリヤ「……なんなの。なんなの…………?」

イリヤ「今まで私のことなんて無視してたくせに! なんで今更優しくするの!?」

チノ「イリヤさん、落ち着いてください!」

イリヤ「どうして!? キリツグは、私のことなんてどうでもよくて、お母様のことも嫌いになって……」

イリヤ「アインツベルンを……私たちを裏切ったんでしょ!? 私の代わりに、シロウを愛してあげたんでしょ!?」

切嗣「違う! 僕は……」



↓1(コンマ1桁目)


1、「錯乱」

2~9、「だったら、どうしてお母様はいなくなったの!?」

0、「少しだけ冷静になる」

コンマ1桁目9


イリヤ「だったら、どうしてお母様はいなくなったの!?」

切嗣「…………」

切嗣「アイリは、アイリは僕の壊れかけた理想のために、犠牲になったんだ」

イリヤ「嘘! 嘘だよ! 嫌いになったから、捨てたんでしょ! キリツグにとっては、アインツベルンなんてどうでもいいんだ!」

切嗣「違うんだイリヤ! 僕は、僕はイリヤを……」

イリヤ「でも、一度もお城には来てくれなかった! なんで!? どうして!?」

士郎「イリヤ!」

イリヤ「…………なに、シロウ。私は、あなたのことだって……」

士郎「そうだ。イリヤから見れば、俺は大事な父親を奪った男だ。恨んでくれて構わない。でも、親父のことは誤解しないでくれ」

士郎「見せたいものがある」

――衛宮邸・庭――


ヒュッ

ギィンッ

ギギギッ

ガギンッ


ディルムッド「っ……これは」

セイバー「強い……!」

ランサー「2対1の勝負、必ずしも多い方が有利とは限らねえぞ。即席のコンビじゃ、できることも限られる」

ランサー「特にセイバー、お前はもったいないな。全力を出してねえ……いや、出せねえんだな?」

セイバー「っ!」

ランサー「そっちのランサーも、宝具を隠してるか? まあ、手の内を隠すのは重要だが」

ランサー「それで負けてちゃ話にならねえぞ――――!」

セイバー(抜かった……自分が例外だということをすっかり忘れていた。彼はディルムッドに相違ないが)

セイバー(10年前、ともにキャスターを相手に戦ったディルムッドではないのか…………)

セイバー(……いや、悲観することはない。彼が私を知らずとも)

セイバー(私は彼を知っている――――!)

セイバー「ランサー、私が前に出ます。あなたは隙を見て攻撃を」

ディルムッド「だが、それではセイバーが……」

セイバー「問題ありません。あなたの槍と息を合わせることは、造作もないこと」

ディルムッド「…………」

ディルムッド「わかった。どうせジリ貧だ、任せるぞ」

セイバー「感謝します」

セイバー「はっ――――!」

ランサー「むっ?」


ヒュッ

ギィンッ


ランサー(セイバーが前に出て来たか……戦い方を変えたか?)

ランサー(だが、そんな小細工……)


ヒュッ


ランサー「!?」ギィンッ

ランサー(槍……!? バカな、このタイミングは……)

セイバー「はあっ――!」


ヒュッ

ドシュッ


ランサー「ちぃっ……!」

ランサー(急に息が合い始めやがった……! まずいぞ、これは……)

ディルムッド「おおっ――――!」ヒュッ

セイバー「はああっ!」ヒュッ


ギギギギンッ


ランサー(押し切られる…………っ!)

イリヤ「見せたいもの……?」

士郎「ああ。これは、俺が親父の部屋を掃除したとき。好奇心に負けて、勝手に引き出しを開けた時に見つけたものだ」

切嗣「…………」

切嗣「えっ」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「イリヤが描いてくれた似顔絵」

4~7、「家族で写ってる写真をまとめたアルバム」

8~0、「イリヤに宛てた手紙」

コンマ1桁目8


イリヤ「手紙……それも、こんなにたくさん」

チノ「切嗣さん、これは?」

切嗣「…………」

切嗣「自分で話すには、恥ずかしい話だけどね」

切嗣「魔術師としての力を失った僕は、アインツベルンの結界を乗り越える術をもたなかった。イリヤと連絡をとる手段もない」

切嗣「だから、どうにかコンタクトが取れないかと……手紙を書いては、届ける方法を模索してたんだ」

切嗣「けど、どれもこれも失敗に終わってね。結果、手紙だけが僕の手元にこんなに残ってしまった」

切嗣「捨てればよかったんだけど……なんだか、イリヤへの想いもいっしょに捨てることになるような気がしてね」

切嗣「僕には、できなかった」

イリヤ「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「嘘…………そんなの嘘だよ!」

4~0、「キリ、ツグ……」グスッ

コンマ1桁目6


イリヤ「キリ、ツグ……」グスッ

イリヤ「キリツグ――!」ギュー

切嗣「……ごめん。不甲斐ない父親だった。イリヤの大好きな母さんも、守ってやれなかった」

イリヤ「キリツグ、キリツグ……!」ギュー

チノ「…………」

チノ「ファインプレーでした、士郎さん」

士郎「イリヤって名前、初めて聞いた気がしなくってな。親父はずっと……イリヤのこと、大事にしてたんだよ」

チノ「一件落着、でしょうか。では、ランサーたちの仲裁に……」



↓1(コンマ1桁目)


1~7、「茶番は終わったか? 雑種ども」

89、「■■■■■■――――!」

0、「両方来ちゃった」

ギルガメッシュ「茶番は終わったか? 雑種d」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ギルガメッシュ「…………」

チノ「! サーヴァント……!」

士郎「それも、2体だと……!?」

イリヤ「嘘でしょ……!? このステータス、桁が違いすぎる……!」

ギルガメッシュ「ここに我の妻となる女がいると聞いたのでな。この我自ら出向いt」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ギルガメッシュ「ええい! 黙らんかこの畜生が! 我の言葉を二度も遮るなぞ、無礼千万!」

ギルガメッシュ「覚悟はできt」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ギルガメッシュ「……よほど死にたいらしい。まずは貴様からだ、雑種――!」

セイバー「シロウ!」

士郎「セイバー! まずい、大変なことになった……」

ランサー「見りゃわかる。戦力にならねえ奴は引っ込んでな。ところで、マスター」

ランサー「ひとまずここは、共闘でいいんだな?」

イリヤ「……」コク

ディルムッド「しかし、すでに戦闘は始まっているようだが……」

セイバー「……! あれは、アーチャー!?」

ギルガメッシュ「おお、ようやく姿を見せたか、セイバー」

バーサーカー「!」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

チノ「え……?」

チノ「こ、こっちに向かってきます……!?」

ギルガメッシュ「我に背を向けるか……まあ、いい。貴様なぞを気にかけてやるつもりはない」

ギルガメッシュ「セイバー、行くぞ。お前のあるべき場所はここではなかろう」

セイバー「戦闘はともかく……話し合いについては、すでに決着したはず。話すことなどありません」

ギルガメッシュ「話し合いがしたいわけではない。我は、お前を連れて行くだけだ」

セイバー「…………」

セイバー「彼は私に任せてください。彼とは、一度剣を交えていますから」

ランサー「承知した。なら……」

バーサーカー「■■■■――――!」


ブオンッ

ギィンッ


ランサー「お前の相手は俺だそうだ、バーサーカー――――!」

ディルムッド「主よ、私は……」

チノ「…………」



↓1


1、「金ピカと戦ってもらう」

2、「バーサーカーと戦ってもらう」

3、「様子を見る」

チノ「ここは様子を見ましょう。戦況を判断する時間も必要ですし……」


ヒュッ

ドスッ

ビチャァッ


チノ「――、――――」

チノ「え…………?」ドサッ

ディルムッド「主!?」

ギルガメッシュ「漁夫の利でも狙ったか?」

ギルガメッシュ「気に食わんな。子供らしさなぞ欠片もない狡猾さよ」

ギルガメッシュ「我の視界に入れるのも不快だ。疾く、失せよ」


ドドドドッ

ビチャァッ



【DEAD END】


ラビット道場に送還されます

――ラビット道場――


しゃろ「ようやく戦闘が始まったと思ったら道場行き……前途多難ね」

しゃろ「いらっしゃい。ここはラビット道場。本編でチノちゃん、マヤちゃん、メグちゃんのうち誰かが、死亡、もしくは再起不能になったら」

しゃろ「ここに送られるわ」

しゃろ「私はしゃろ。ごちうさのシャロのそっくりさんだけど、別に関係ないわ」

ちや「おなじく、ちやよ~。よろしくね」

ちや「えっと、記念すべき最初のデッドエンドだけど……」

しゃろ「ちょっと理不尽過ぎない? 選択としては合理的よ」

ちや「死なんて、だいたい理不尽なものよ。前触れもなく急にやって来るわ」

しゃろ「いや、前触れっていうか、フラグはすごい立ってたけど……」

しゃろ「そもそもあれよ、ノリであんな判定するからいけないのよ」

しゃろ「Zeroでもおんなじようなシチュエーションあったけど、人気のないとこだったし」

しゃろ「でも、今回の戦場、完全に住宅地なんだけど」

ちや「衛宮邸どころか、深山町が吹き飛びそうよねえ」

しゃろ「神秘の秘匿は……き、教会が何とかしてくれるわよね?」

ちや「金ピカさんは教会から来てるわよ?」

しゃろ「…………」

ちや「…………」

しゃろ「と、とにかく! >>246に戻ってやり直すのよ! まだ物語は始まったばかりなんだから!」

ちや「あ、ちなみになんだけど。今日はまだ出番がないマヤちゃんとメグちゃんは、衛宮邸に隠れてるわ」

ちや「忘れてたわけじゃないのよ~」

しゃろ「じゃあ、頑張ってね!」



>>246に戻ります

ディルムッド「主よ、私は……」

チノ「…………」



↓1


1、「金ピカと戦ってもらう」

2、「バーサーカーと戦ってもらう」

チノ「セイバーさんの助太刀に行ってください」

ディルムッド「は。しかし、おそらく強敵です。主を守り切れるかどうか……」

チノ「問題ありません。うまく隠れますから」

チノ「……頼みましたよ、ランサー」



ディルムッド「セイバー」

セイバー「! ランサー、力を貸してくれるのですか?」

ディルムッド「ああ。ところで、セイバー。あのサーヴァントのことを知っているようだが……」

セイバー「詳しく話している時間はありませんが……彼の戦闘は、ご覧のように」


ズズズズズズ


セイバー「宝具を射出し、攻撃するものです」

デッィルムッド「…………!」

セイバー「はっきりと対策を立てることはできません。せいぜい、二手に別れて突っ込む、といった程度でしょう」

ディルムッド「……セイバー」

ディルムッド「彼に肉薄できれば、勝機が掴めるか?」

セイバー「一刀のもとに、切り捨てて見せましょう」

ディルムッド「……よし、それでいこう。二手に別れる」

ギルガメッシュ「いかに雑種が知恵を絞ろうと、埋まることのない力の差だ」

ギルガメッシュ「せいぜい、うまく避けろ。お前たちが凡百の英霊でないのなら、即死くらいは免れるだろうよ――――!」


ドドドドドドドドッ

セイバー↓1(コンマ1桁目)


1~5、「避けきれず。重傷」

6~8、「軽傷ですむが、距離は詰まらず」

90、「接近に成功」



ランサー↓2(コンマ1桁目)


1~5、「避けきれず。重傷」

6~8、「軽傷ですむが、距離は詰まらず」

90、「接近に成功」

コンマ1桁目2、9


セイバー「行きますよ、ランサー!」ダッ

ディルムッド「――!」ダッ


ズガァァァァァァァンッ


セイバー「…………」

セイバー「がっ……」ドサッ

ギルガメッシュ「ふん、呆気なかったな、セイバー」


ザッ


ギルガメッシュ「な、に……!?」

ディルムッド(ここを逃せば、おそらく次はない……!)


――ランサー。私は、戦いというものがどういうものか、よくわかりません。ですから

――宝具を使うタイミングは、すべて任せます


ディルムッド(主よ……ここで、我が真名を解放します――――!)

ディルムッド「唸れ――――『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』!」


ヒュッ

ドスッ


ギルガメッシュ「貴様、我の鎧を……!?」

ディルムッド(胸元が無防備になった……この一瞬!)

ディルムッド(俺に道を作ったセイバーのためにも、仕損じるわけにはいかない――――!)

ディルムッド「――――『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』!」


ヒュッ


ギルガメッシュ「雑種――――っ!」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「回避される」

6~0、「命中」

コンマ1桁目4


ギルガメッシュ「なめるなよ――――!」


ギィンッ


ディルムッド「っ――!」

ディルムッド(弾かれた……だが)

ディルムッド(まだだ! この距離ならば、何度でもチャンスを作れるはずだ)

ディルムッド「おおっ――――!」


ヒュヒュヒュッ

ギッ

ドスッ


ギルガメッシュ「ちぃっ……我の鎧を無視するとは、不届き――――!」

ディルムッド(『必滅の黄薔薇』の能力はばれていないはずだが……あんな使い方をしたせいで、これが決め手になりうると看破されたか)

ディルムッド(だが、『破魔の紅薔薇』があれば、十分に牽制できる……なにより、今やつは、冷静さを欠いている……!)


ヒュヒュヒュヒュッ

ドスッ


ギルガメッシュ「貴様ぁ……っ!」




↓1(コンマ1桁目)


1~5、「そんなところでエアを抜かれては敵わん。ただちに帰還せよ、ギルガメッシュ」

6~0、「帰りますよ、英雄王」

コンマ1桁目0


ジャラララララ


ディルムッド「!?」バッ

ギルガメッシュ「…………」

ギルガメッシュ「なんのつもりだ、ライダーァァァッ!」

ライダー「あなたと違って、私は神秘の秘匿を守ろうとしているのです。さあ、帰りますよ、英雄王」

ライダー「こんなところで、ムキになったあなたにこれ以上宝具を使わせるわけにはいかないんです」

ギルガメッシュ「それが……」

ギルガメッシュ「それが、ペガサスに乗ってやってきた女の言うことかああああああああ!」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「神秘の秘匿(笑)」

弟子三号「これ絶対翌朝ニュースになるだろ」

アオヤマ「久しぶりのバトルでしたねえ」

弟子三号「やっぱり、ディルムッドって相手がビーム的な宝具使ってこない限り、強いと思う」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○チノが士郎の妹だったら



チノ「おはようございます、お兄ちゃん」

士郎「ああ、おはよう。朝飯できてるぞ」

チノ「ありがとうございま……」

チノ「…………」

チノ「お兄ちゃん」

士郎「セロリも食えよ?」

チノ「お兄ちゃん……いえ」

チノ「鬼いちゃんですね」

士郎「くだらないこと言ってたら、セロリ増やすぞ」

チノ「いただきます」


士郎「…………別に、特別自信があるわけじゃないんだけど」

士郎「コーヒーはチノに勝てる気がしないな。やっぱり、チノが淹れた方が美味い」

チノ「ありがとうございます」

チノ「でも、ご飯はお兄ちゃんの方がおいしいです」

士郎「はは、ありがとな」

凛「ねえ、チノちゃん。衛宮君のことで、聞きたいことがあるんだけど……」


桜「チノちゃん、おはようございます。そうだ。これ、先輩に渡しておいてくれませんか?」


セイバー「チノ。士郎のご飯について語り合いましょう」


大河「そしたらね、士郎が……チノちゃん、聞いてる?」


チノ「お兄ちゃん、結構モテるんですね」

士郎「え? ああ、鍛えてるからな」

士郎「荷物持ちなら任せろ」

チノ「これはひどい」



弟子三号「将来は二人で店を開くんだろうな」

アオヤマ「美味しいご飯に美味しいコーヒー……隠れ家的な名店ですね」

弟子三号「今日の更新は終わりだ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

あれ?このssのバーサーカーって
ヘラクレス?

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「>>285、その通りだが……なにかおかしなところでもあっただろうか」

弟子三号「ミスを発見したら、可能な範囲で、随時修正していくぞ。まあ、ないのが一番なんだが……」

――衛宮邸・庭――


士郎「セイバー!」

セイバー「シ、ロウ……心配は、いりません。ですが、すこし、休みます……」

士郎「っ……」

チノ「ランサー」

ディルムッド「主、ご無事でしたか」

チノ「私は大丈夫ですが……まだ動けますか?」

ディルムッド「は、深刻な傷もありません、問題ないかと」

チノ「では、急いでください! イリヤさんのランサーが……!」

ディルムッド「!」

ランサー(クー・フーリン)戦況↓1(コンマ1桁目)


1、「消滅寸前」

2~9、「辛うじて持ちこたえている」

0、「拮抗」

コンマ1桁目8


ブオンッ

ギィンッ


ランサー「ちっ……その図体でその速さか! 随分とでたらめなサーヴァントがいたもんだ……!」

バーサーカー「■■■■――――!」


ドガァンッ


ランサー「っ……それにしても、この堅さは……」

ディルムッド「ランサー!」ザッ

ランサー「!」

ランサー「援軍はありがてえが……あっちはもういいのかい?」

ディルムッド「黄金のサーヴァントは追い返した。天馬に乗った女が連れ去ったのだが……」

ランサー「なんだそりゃ」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ランサー「おっと……!」


ブオンッ

ドガァァァンッ


ランサー「のんきに喋ってる場合じゃねえか……!」

ディルムッド「戦況は?」

ランサー「見てのとおり、なんとか耐えてるって感じだ。まあ、最初は傷一つ負わせられなかったんだ、多少は好転してる」

ディルムッド「と言うと?」

ランサー「魔術で能力をあげた途端、攻撃が通るようになった。それまで全く効かなかった攻撃が、急に通用しだしたんだ」

ランサー「おそらく、耐久が異常に高いというよりは……一定レベル以下の攻撃を無力化する術をもってるんだろう」



ランサーは『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』を↓1(コンマ1桁目)


1~5、「既に使用した」

6~0、「まだ温存している」

コンマ1桁目1


ランサー「ただ、何より問題なのは……」

ランサー「あいつ、一回死んだんだぜ?」

ディルムッド「…………」

ディルムッド「は?」

ランサー「俺の宝具で一度殺した。だが、あいつはまだ動いてる」

ディルムッド「治癒能力、ということか?」

ランサー「それはほぼありえねえ。あれで受けた傷は、回復しねえ。そういう呪いだ」

ディルムッド「…………」

バーサーカー「■■■■――――!」

ディルムッド「っ!」バッ


ドガァァンッ


ディルムッド「ということは、もう一度殺す必要があると……!?」

ランサー「…………そうだな」

ランサー「一回で済めばいいが」

ディルムッド「……仮に奴自身の『能力』ではなく、宝具による加護、あるいは呪いなら……」

ディルムッド「俺が破れるかもしれん」

ランサー「ほう?」

ディルムッド「そのためには、俺の槍で奴の心臓を穿つ必要がある。ランサー……」

ランサー「隙を作れって? はっ、造作もねえこった」

ランサー「3秒ありゃあ足りるか?」

ディルムッド「1秒でいい」

ランサー「言うじゃねえか! いいぜ、その啖呵に免じて、死ぬ気でやってやろうじゃねえか――――!」

バーサーカー「■■■■――――!」ブンッ


ギィンッ


ランサー「2対1はお気に召さねえか? それとも、あいつの虎の子にビビってるか……」

ランサー「まあいい。せいぜい焦って、動きを大きくしちまいな!」


ヒュヒュヒュヒュッ

ギギギギンッ


バーサーカー「■■■■――――!」

ランサー「まだまだぁっ……!」

ヒュヒュッ

ギギンッ


ディルムッド「…………」


ブオンッ

ドガァァァンッ


ディルムッド「!」ダッ

ランサー「いいタイミングだ……!」

バーサーカー「!」

ランサー「気づいたか? だが、一秒遅れだ!」

ディルムッド「この一撃で、その心臓を穿つ!」

ディルムッド「――――『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』!」


ヒュッ



『破魔の紅薔薇』は↓1(コンマ1桁目)


1~5、「無効」

6~0、「通る」


※判定の結果がどちらであっても、このSS独自の解釈を採用することになります

コンマ1桁目2


ギィンッ


ディルムッド「……!?」

ディルムッド「この槍が通らないだと……!?」

ランサー「バカ、ぼさっとすんな!」

バーサーカー「■■■■――――!」

ディルムッド「!」


ブオンッ

ビチャァッ


ディルムッド「が、はっ…………!」ガクッ

チノ「ランサー!」

ディルムッド「っ……不覚…………!」

ランサー「…………」

ランサー「嬢ちゃん。あんただよ、毛玉乗せたあんただ」

チノ「え……?」

ランサー「セイバーもランサーも重傷だが、歩けないほどじゃねえ。とっとと霊体化させて、離脱しろ」

イリヤ「……! 待って、じゃあ、ランサーは……」

ランサー「それを俺の口から言わせんのかい? こういう時、主は黙って兵に殿を任せるもんだ」

イリヤ「けど、ランサー……!」

ランサー「ったく、戦争だってのに、子守をさせられた気分だった。ああ、けど」

ランサー「悪くなかったぜ、マスター。せっかく親父と和解したんだ、今度は手放すなよ」

イリヤ「…………」

イリヤ「みんな、ランサーの言うとおりに」

士郎「けど……!」

セイバー「シロウ……不甲斐ないですが、ここはランサーに任せるが上策……撤退、しましょう」

チノ「でも、令呪を使えば、まだ……」

ランサー「バカ言ってんじゃねえ、それは大事にとっとくもんだぜ」

ランサー「行きな」

イリヤ「…………」

イリヤ「令呪を二画重ねて命ずる! ランサー、必ず勝って!」キィィィィン

ランサー「!」

ランサー「へえ、太っ腹じゃねえか。けど、どうせなら3画とも使ったらどうだ?」

イリヤ「バカ言わないでよ」

イリヤ「あなたが戻ってきたときに、私に令呪がなかったらかっこつかないでしょ」

ランサー「…………ああ、その通りだ。いいぜ、その命令、受け取った!」

ランサー「運が悪かったな、バーサーカー。お前は今から、最強の槍兵と戦うことになる――――!」

バーサーカー「■■■■■■――――!」


イリヤ「…………」

イリヤ「ありがとう、ランサー」

――香風邸・居間――


切嗣「すまないね、押しかけてしまって」

チノ「気にしないでください。それより……」

イリヤ「ううん、私は大丈夫。ランサーは……」

イリヤ「…………」

マヤ(く、空気が重い……)

メグ「お、お茶の用意してきますね」

マヤ「あ、メグずるい! 私も!」

士郎「イリヤ、その……」

イリヤ「謝らないで。謝られたら……ランサーの覚悟が、無駄になっちゃう」

イリヤ「帰ってきてくれたらうれしいけど……」

イリヤ「…………」グスッ

チノ「…………」



↓1


1、「優しく抱きしめてあげる」

2、「切嗣をけしかける」

チノ「イリヤさん」ギュッ

イリヤ「! チノ……?」

チノ「…………」

イリヤ「…………」

チノ「…………」

チノ「すみません、気の利いたことが言えればよかったのですが……そういうのは苦手なので」

イリヤ「……ううん。嬉しいよ、チノ」

士郎(こうして見ると、姉妹みたいだな)

切嗣(こういうのは父親の役目な気もするが……いや、僕が出しゃばるにはまだ早いか)

イリヤ「なんか、安心するっていうか……落ち着くっていうか……」

チノ「よかったです。ある人のまねをしてみたのですが」

イリヤ「チノも、その人にそうされると安心するんだ」

チノ「はい」

イリヤ「そっか」

イリヤ「…………」

チノ「…………」

チノ「イリヤさん?」

イリヤ「すぅ……」

チノ「あれ?」

士郎「疲れてたんだろうな。身体はもちろんだけど……心の方が」

チノ「そう、ですね……」

チノ「では、空いたお部屋に運ん、で……」プルプル

士郎「お、おい。無理するなよ、俺が運んでおくから」

チノ「あ、ありがとうございます」


切嗣「チノちゃん。ありがとう」

チノ「家族と仲が悪いのは、とっても辛いことです。ですから……」

切嗣「いや、そのこともなんだけどね。僕は何より、イリヤに君たちのような友人ができたことが嬉しいんだ」

切嗣「これからも、仲良くしてやってくれ」

チノ「もちろんです」

マヤ「お茶だよー。あれ、イリヤと士郎は?」

チノ「イリヤさんはお休みになりました。士郎さんが運んでくれてます」

メグ「イリヤちゃん、お泊り?」

チノ「そういうことになりますが……起こさないであげてくださいね」


士郎「さて、少し落ち着いたところで……香風。話があるんだ」

チノ「なんでしょうか」

士郎「これは親父に聞いた話なんだが……どうやら、今の聖杯は正常じゃないらしい」

チノ「……? どういうことです」

切嗣「僕から説明しよう。過去の聖杯戦争で、ルール違反を犯した陣営があった。その影響で、聖杯は汚染されてしまったんだ」

切嗣「だから、冬木の聖杯は……願望器としては、正常に機能しない可能性がある」

切嗣「不当に、どこかの誰かが犠牲になるかもしれない」

チノ「……!」

士郎「だから俺は、この聖杯戦争を終わらせるために、戦うことを決めたんだ」

士郎「協力してくれないか、香風。聖杯は、誰の手にも渡るべきじゃないんだ」

メグ「そんな……」

マヤ「じゃあ、チノの願いは叶わないの……?」

チノ「…………」

チノ「士郎さんと切嗣さんを疑うわけではありません。ですが」

チノ「……もう少し、考えさせてくれませんか」

切嗣「もちろんだ。チノちゃんにだって、願いがあるんだ。無理強いはしない」

士郎「ただ……覚えておいてくれ。香風が、その願いを、誰かを犠牲にしてでも叶えるって決めたなら」

士郎「そのときは、俺たちは戦わなきゃならない」

チノ「…………」

士郎「それじゃあ、俺たちは行くよ」

マヤ「あれ、士郎たちは泊まっていかないの?」

切嗣「同盟を結んだわけではないからね。いるべきではないだろう」

メグ「でも、お家には帰れませんよね……?」

士郎「適当に探すさ」

士郎「世話になったな、香風」

チノ「いえ。こちらこそ、お世話になりました」

切嗣「イリヤのことは……今日は預かってもらいたい。いいかな?」

チノ「はい。むしろ歓迎です」

メグ「せっかくお友達になったもんねー」

切嗣「いつでも帰ってきていいと……いや、望むなら、衛宮切嗣が迎えに行くと、伝えておいてくれ」

マヤ「オッケー!」



メグ「やっと落ち着いたねー」

マヤ「お疲れ、チノ」

チノ「…………」

マヤ「チノ?」

メグ「あんなお話聞かされたし……それに、イリヤちゃんのサーヴァントさんも……」

チノ「…………」

チノ「…………はあ」

チノ「悩んでいても仕方がありませんね。情報収集の成果を確認しましょう」

マヤ「遠坂を監視してる使い魔だね」

メグ「そういえば、セイバーさん、金ピカさんのことアーチャーって呼んでたよね」

チノ「そして、それを迎えに来たのがライダー……」

チノ「…………」

チノ「?」

マヤ「あれ、キャスターとアサシンしか残ってないね」

チノ「読み違えたのでしょうか……」



遠坂凛を監視してる使い魔↓1(コンマ1桁目)


1、「存在が露見し、破壊された」

2~6、「新たな情報は得られず」

7~0、「情報を獲得」

コンマ1桁目5


チノ「特に成果はありませんね……残念です」

メグ「半分以上のサーヴァントが一か所に集まっちゃってたし、仕方ないよ~」

マヤ「いやー、それにしても怖かったー……チノ、よく隠れなかったね」

チノ「足が震えてまとも動けなかった、というのもありますが……」

メグ「やっぱり怖かったよね……」

マヤ「そういえば、チノの結界ってどれくらい強いの?」

メグ「例えばだけど……バーサーカーさんの攻撃、防げる?」

チノ「戦闘の際は、相手の攻撃に合わせて強化したりしますが」

チノ「そうですね、デフォルトの状態であのバーサーカーを相手にするなら……」



↓1(コンマ1桁目)


1~6、「一撃耐えるのがやっと」

7~9、「10秒くらいなら、なんとか」

0、「1分は耐えられます」

コンマ1桁目7


チノ「…………実際に受けてみないことにはわかりませんが」

チノ「10秒くらいなら、なんとか」

マヤ「あれを10秒!? 強い!」

メグ「強化したら、もう少し耐えられる?」

チノ「そうですね……ですが、私一人では、時間稼ぎがせいぜいです」

チノ「ランサーの槍も効きませんでしたし、対策を練る必要がありそうですね」

マヤ「…………」

マヤ「むむむ」

チノ「マヤさん?」

メグ「なんか、なにかに気づきかけてるけど、気づけない感じみたい」

チノ「そんなことまで以心伝心なんですね」

マヤ「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~7、「気づかない」

8~0、「気づく」

コンマ1桁目3


マヤ「…………」

マヤ「うあー、無理ー」ゴロッ

メグ「あ、だめだよマヤちゃん、こんなところで横になったら」

マヤ「うう、ここまで出かかってるのにー!」ジタバタ

マヤ「モヤモヤするー!」ジタバタ

チノ「…………」

チノ「今日はもう寝ましょうか。2人とも、お疲れ様でした」

マヤ「うん、お疲れ、チノ」

メグ「明日は?」

チノ「ランサーの具合と相談ですね。一撃とはいえ、バーサーカーの攻撃を受けてしまいましたから……」

チノ「ランサーが動けるようになるまでは、迂闊な行動は避けるべきでしょう」

マヤ「そうだ、イリヤはどこで寝てるの? 一緒に寝ようよ!」

メグ「そうだね。起きた時に一人だと、寂しいもん。チノちゃん、どう?」

チノ「…………そうですね」

チノ「明日の朝、イリヤさんをびっくりさせましょう」

マヤ「よーし、そうと決まれば布団運ばなきゃね!」

メグ「あんまり大きい音がしないようにしなきゃ」

――間桐邸――


慎二「臓硯、どうして彼女に固執してたんだ?」

臓硯「なぜそれを話さねばならん?」

慎二「情報の提供をしてるのはアサシンだ。狙いを絞るなら、理由を話しといたほうがいいだろ」

臓硯「…………香風は、警戒せねばならぬ勢力よ。首尾よく引き込めればよかったが」

臓硯「タカヒロめ、こちらの狙いを読んでおったな……同盟は組めなんだ」

慎二「…………」

臓硯「しかし、あの槍兵……思った以上に粘りおったな」



ランサーがバーサーカーを殺した回数↓1(コンマ1桁目)


コンマ1桁目の数字 ÷ 2 + 1



※端数切捨て(2以下になった場合2として扱う)、コンマ0は10扱い

 チノたちが離脱する前に殺した1回は、ここには含みません

コンマ1桁目5

5 ÷ 2 + 1 = 3.5



臓硯「まさか、2日目にして4つも失うとはな……」

慎二「ランサー自身の実力もそうだが、宝具が強力だった。アサシンの『妄想心音』が形無しってくらいにな」

慎二「ここで潰せてラッキーだったろ」

臓硯「…………ふん」

臓硯「慎二、お前は諜報に専念しておればよい」

慎二「言われなくても、わかってるよ」



【ランサー消滅】


【2日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「『十二の試練』と『破魔の紅薔薇』についてだが」

弟子三号「このSSでは、『破魔の紅薔薇』の『魔力的効果を打ち消す』力より」

弟子三号「『十二の試練』の『Bランク以下の攻撃を無効化する』力が優先されると解釈することにしたぞ」

弟子三号「実際どうかは知らん」

アオヤマ「遊○王でいうと、スキドレが先かショッカーが先か、というレベルでデリケートな問題です」

弟子三号「一部にしかわからない例えはやめるんだ」

弟子三号「ごめんな、ランサー。毎回早期に退場させてしまって。狙ってるわけじゃないんだが……」

アオヤマ「主人公に召喚されるしか、長生きする術はないのでしょうか……」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○輝く貌のディルムッドVS魔性の兎あんこで少女たち相手に魅了ファイッ!


ランサー「……急に呼び出されたが…………これはいったい」

あんこ「…………」

綺礼「これから君たちには、どちらが多くの少女を魅了できるか競ってもらう」

ランサー「なっ……俺への当てつけか!? だいたい俺は、自ら望んでいるわけじゃ……」

あんこ「…………」

綺礼「見苦しいぞ、ランサー。見たまえ、あんこの堂々たる立ち姿を」

ランサー「た、確かに堂々と……いや、微動だにしていないが」

ランサー「そ、そもそも言葉がわかっているのか……?」

綺礼「くどい。自害するか?」

ランサー「やめろ!」

ランサー「…………」

ランサー(この黒子はあくまで呪いだ……俺は、誰かがこれに惑わされるのを嫌っていたはずだ。なのに……)


ココア「あんこー! モフモフー!」

凛「ちょっ、ココア! 独占しないでくれる!?」

チノ「ああ、いけません、そんなにもみくちゃにしては……」

桜「本当に可愛らしいですね」

あんこ「…………」

リゼ「シャロは混ざらなくていいのか?」

シャロ「わっ、私は別に……」

千夜「あんこったら、大人気ねえ。さすがうちの看板うさぎだわ」


ランサー(なぜこうも、無性に悔しいんだ……!? あのうさぎ、俺の呪いを上回る何かをもっているのか……!)



弟子三号「こんなんでいいのだろうか……というか、魔性とは少し違うような……)

アオヤマ「細かいことはいいんです、あんこですから」

弟子三号「あんこをなんだと思ってるんだ」

弟子三号「ともあれ、今日の更新は終わりだ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

【3日目】


――香風邸・寝室――


メグ「ううん……」

メグ「目が覚めちゃった……まだお日様昇ってないなあ……」ムニャムニャ

イリヤ「んぅ、キリツグぅ……」

マヤ「むにゃ…………」

ティッピー「…………」

メグ「みんなも寝てるし…………」

メグ「あれ、チノちゃん? お散歩にでも行ったのかなあ」

――香風邸・庭――


チノ「ふっ――――!」ブンッ

チノ「はっ――――!」ブンッ

メグ「チノちゃん」

チノ「メグさん?」

チノ「すみません、起こしてしまいましたか?」

メグ「ううん、起きたのはたまたま。チノちゃんの姿がないのが気になって……」

チノ「それは、ご心配をおかけしました」

メグ「ところで、なにしてるの?」

チノ「素振りです」

メグ「バドミントンの?」

チノ「はい」

チノ「昨日の戦いで思い知りました。結界師である私にできるのは、自分を守ることだけ。足を引っ張ることはなくても」

チノ「ランサーを助けることはできないんです。だから、なんとか力になりたくて」

メグ「……それは、いいんだけど」

メグ「どうしてバドミントン?」

チノ「パトリオットサーブ、覚えていますか?」

メグ「ぱとり……あ、体育の時間に見せてくれた」

チノ「リゼさんが言うには、未完成の状態でも、シャトルが木の幹に突き刺さるそうです」

チノ「ですから、魔力的な干渉を行ったうえで完成させれば、武器になるかもしれません」

メグ「バドミントンが……?」

チノ「はい。魔術師でないリゼさんが、それだけの威力を出せるんです。結界以外は苦手とはいえ」

チノ「魔術師である私に、使えないはずはないんです」

メグ「うーん……そういうものなのかなあ」

チノ「メグさん。世の中には、テニスボールとラケットを用いて人の骨を砕いたり」

チノ「コンクリートの壁を破壊したりする中学生がいるそうです。私にも、きっとできます」

メグ(チノちゃんが、ショックのあまり錯乱してる……!? そんな中学生、いるわけないよー……)

チノ「では、そろそろ実践してみましょう。そこに、ちょうどいい感じの大木があります」

メグ「どうしてお庭にこんな大きな木が……」

チノ「……いきます」

チノ「――――『パトリオットサーブ』!」ブンッ



↓1(コンマ1桁目)


1~9、「反動で吹き飛ぶ」

0、「大木が木端微塵に」

コンマ1桁目9


チノ「きゅう……」バタン

メグ「ああ、チノちゃん! 大丈夫!?」


ドスンッ


メグ「…………え?」

メグ「し、シャトルが木を貫通してる……パトリオットサーブ、本物……!?」

メグ「…………」

メグ「そんなことより、チノちゃん運ばなきゃ」

メグ「うー…………」

チノ「」グッタリ

メグ「お、重いわけじゃないけど……一人じゃ運べないなあ……どうしよう」

イリヤ「メグ? どうしたの?」

メグ「あ、イリヤちゃん! 早起きだねー」

イリヤ「あんな大きい音したら起きるよ……って、チノどうしたの!?」

メグ「それが……」



イリヤ「そっか……チノも頑張ってるんだね」

イリヤ「私も手伝うよ」

メグ「ほんと? ありがとー」


――香風邸・寝室――


メグ「助かったよー。イリヤちゃんが魔術師でよかったー」

イリヤ「どういたしまして」

メグ「あ、そうだ。イリヤちゃん、キリツグさんがね」

メグ「帰りたくなったら、いつでも呼んでって言ってたよ」

イリヤ「!」

イリヤ「……そっか。ありがと」

メグ「どうしよっか……二度寝する?」

イリヤ「まだ暗いし……それもいいかも」

メグ「じゃ、私寝るね……」

メグ「……すぅ」

イリヤ「…………」

イリヤ「私は……どうしよっかな」



チュンチュン


チノ「うっ……右腕が痛い……」

チノ「私には諸刃の剣だったようですね……」

マヤ「おはよー!」

メグ「おはよう、マヤちゃん、チノちゃん」

チノ「おはようございます」

チノ「……?」

チノ「イリヤさんがいませんね。どうしたんでしょうか」

――香風邸・居間――


マヤ「お、イリヤ発見! おはよ!」

イリヤ「おはよう……」ムニャムニャ

メグ「!」

メグ「ひょっとしてイリヤちゃん、あれから寝なかったの?」

イリヤ「うん、ちょっとね……」

チノ「何か書いてるのですか?」

イリヤ「こういうの、本当は苦手なんだけど……」

イリヤ「チノ、ランサーの呪いに困ってるって言ってたでしょ? 力になれないかなって」

チノ「イリヤさん……!」

マヤ「それで、なんとかなりそうなの?」

イリヤ「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~7、「この家の中限定で、無効化できる」

8~0、「なんとかできそう」

コンマ1桁目9


イリヤ「なんとかできそうよ」

チノ「本当ですか!」

メグ「イリヤちゃん、すごーい!」

イリヤ「うーん……すごいのは私っていうか…………ま、いっか」

イリヤ「もう少ししたら戻ってくると思うんだけど」

マヤ「戻ってくる?」


コンコン


イリヤ「日本ではこういう時、噂をすればなんとか、っていうんだっけ」

メグ「鳥さんが窓をたたいてる……?」

チノ「なにか、足で掴んでますね」

イリヤ「お城には2つしかなかったんだけど……マヤとメグの分があればいいわよね?」

マヤ「これ……」

メグ「首飾り? 黒い宝石がぶら下がってるけど……」

イリヤ「正式な名前はないんだけど……魔除けみたいなもの。それを身に着けてれば、魔力的な干渉から守られるの」

イリヤ「サーヴァントのスキルに通用するかって言われると微妙なんだけど……呪いの特性を考えれば、抵抗する意思さえあれば無力化できるはず」

チノ「いいんですか? 大事なものなのでは……」

イリヤ「……チノたちは、私の大事なものを取り戻してくれたんだもん。このくらいじゃ、まだ返しきれないよ」

チノ「イリヤさん……」

マヤ「ありがと、イリヤ!」

メグ「プレゼント、もらっちゃったねー」

イリヤ「私にできることなら、力になるよ」

イリヤ「だって、チノたちは……私の、大事なお友達だから」

チノ「はい……!」



イリヤ「ごちそうさま! 料理上手なんだね」

チノ「人並ですよ」

マヤ「そういえば、ランサーは? もう、私たちの前に出てきて大丈夫なんだよね?」

メグ「怪我が治ってないのかな……」

チノ「私の部屋にいると思うので、ちょっと様子を見てきますね」

――香風邸・チノの部屋――


チノ「ランサー、具合はどうですか?」

ランサー「まだ万全とは言えませんが……今晩には、戦闘に支障がない程度には回復しましょう」

ランサー「ご心配をおかけしました、主」

チノ「いえ。大事にならなくて何よりです」



なにを話そう↓1


1、「昨日、役に立てなかったことを謝る」

2、「あえて正直にダメ出しする」

3、「昨日のことは置いておいて、今後の方針を相談する」

チノ(昨日役に立てなかったことを謝った方が……いや、私とランサーが友人同士ならそれでいいかもしれませんが)

チノ(今の私は、ランサーのマスター。マスターとして、私がすべきことは……)

チノ「ランサー、昨日のことでお話があります」

ランサー「は」

チノ「自慢の宝具が通用しなかった……これがショックだというのはわかります。ですが」

チノ「そのせいで隙ができてしまうのは、いかがなものかと」

ランサー「っ…………」

ランサー「返す言葉もございません」

ランサー「そのせいで、彼は……」

チノ「ストップです、ランサー」

ランサー「?」

チノ「私は、自分を責めろと言っているのではないのです」

チノ「私にも、いたらないところはたくさんありました。だから……」

チノ「二人でたくさん反省しましょう。そして、今度は勝ちましょう」

ランサー「…………!」

ランサー「は! このディルムッド、次こそは必ず、主に勝利を!」

――新都――


士郎「ホテルに泊まったのなんていつ以来だろ……慣れないところは疲れるなあ」

士郎「それにしても、ランサーには悪いことしたな……」

切嗣「家が残ってるといいけどね」

士郎「あ……そうか、住めない状態になってる可能性もあるのか」

セイバー「そういうときは、またホテルですかね。キリツグ」

切嗣「…………」

セイバー「そうは思いませんか、キリツグ」

切嗣「…………」

セイバー「キリツグぅ!」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「間桐慎二と遭遇」

6~0、「遠坂凛と遭遇」

コンマ1桁目7


凛「あ、やっと見つかった」

士郎「遠坂?」

セイバー「いけません、シロウ。さがって……!」

アーチャー「セイバー、確かに私は君に劣るが……今はどうかな。相当ダメージを受けているようだが」

セイバー「っ!」

凛「安心して、戦う意思はないの。……いや、いいんなら倒しておきたいんだけど、アーチャーがね」

アーチャー「衛宮士郎。話がある」

士郎「なに……?」

――香風邸・居間――


「現在、冬木市全域で原因不明の昏睡事件が多発しており……」

メグ「物騒だね……」

ランサー「主。これは……」

チノ「偶然……とは思えませんね」

イリヤ「うん」

マヤ「え? もしかして、聖杯戦争と?」

イリヤ「関係がありそう。ランサーが2人いる戦争だし……こんなことする奴が召喚されてても、おかしくはない」

チノ「誰だと思います?」

イリヤ「十中八九キャスターよ。昨日もいなかったし」

チノ「…………方針が決まりましたね」

チノ「ランサー、傷が治り次第、キャスターの捜索に向かいます」

ランサー「は。確かにこれは、決して捨て置けぬ事態」

メグ「でも、ランサーさんだけで大丈夫?」

マヤ「士郎たちに協力してもらおうよ」

チノ「…………」



↓1


1、「連絡を取ってみる」

2、「問題なし。ランサーだけで行く」

チノ「同盟を断っておきながら協力を仰ぐのもあれですが……」

イリヤ「大丈夫! もし向こうが何か言ってきたら、『そんなこと言うんならイリヤはキリツグのこと嫌いになるよ!』」

イリヤ「って言っていいから!」

マヤ「クリティカルヒットだね!」

メグ「せっかく仲直りしたのに……」

チノ「……そういえば、士郎さんのお家は無事なんでしょうか。電話番号はもらっていますが」



衛宮邸の現状↓1(コンマ1桁目)


1、「電話しか残ってない」

2~5、「半壊」

6~0、「庭は惨事だが、家屋は住める程度には無事」

コンマ1桁目3


Prrrrr


「もしもし」

チノ「士郎さん。ご無事ですか?」

「まあ……サーヴァント5人が暴れたと考えれば、無事な方だよ」

「で、どうした?」

チノ「さっき、ニュースで知ったのですが……」

「キャスターか」

チノ「! ……はい。ランサーの傷が癒える今夜、捜索に向かおうと思うんです」

チノ「出過ぎたお願いだとは思うんですが……協力していただけないでしょうか」

「ちょうど、俺たちもその方針で動こうとしてたところなんだ」

チノ「そうですか、なら……」

チノ「…………俺たち、ですか?」

「ああ。実は…………え、なんだよ遠坂、引っ張んなって!」

チノ(遠坂……?)

「…………」

「もしもし?」

チノ「はい」

「えっと……諸事情で、だれと組んでるかは言えないんだけど」

チノ(さっき言ってましたよ)

「俺は香風に協力するつもりだったんだが……こいつらがな、条件があるって」

チノ「条件、ですか」

「…………」

チノ「士郎さん?」

「いや、昨日あんなこと言っちまった手前、言い出しづらくてな」

チノ「……?」

「条件はこうだ」

「聖杯の破壊に協力すること」

チノ「!」

「これに同意してくれれば、キャスター討伐だけじゃなくて、この戦争の最後まで協力する」

チノ「…………」

「……そうだよな、すぐには、答えられないだろう」

「俺たちは、今日の夜9時、キャスターの拠点と思われる柳洞寺に向かう」

「香風がどういう答えを出すかはわからないけど……これは伝えておく」

チノ「…………」

チノ「わかり、ました」

「アーt…………こいつらが言うには、キャスターを倒すだけなら、俺たちだけでも問題はないそうだ。香風たちがいれば、より確実になるだろうけど」

「だから、しっかり考えて決めてくれ」

チノ「……はい。ありがとうございました」


ガチャ


マヤ「チノ? 元気ないけど……」

メグ「どうしたの?」

チノ「はい、実は……」



イリヤ「シロウが誰かと組むのはいいけど……2組も集まって、両方とも目的が聖杯の破壊?」

イリヤ「どういうこと……?」

マヤ「ここで協力しなかったら、もう士郎は敵になっちゃうの?」

メグ「そんなあ……」

ランサー「…………」

ランサー「主。決断の時ではありますが……まだ少しばかり時間があります」

ランサー「まずは、心を落ち着けるが上策かと」

チノ「…………」

チノ「はい、そうします」


大好きな人たちと、外の世界を見て回りたい

ほかの人間は、どう思うのだろうか

些細な願いと、嗤うだろうか

そんなことも許されない私を、憐れむだろうか

それでも、私は。この願いのために、戦禍に身を投じる覚悟を決めた

もう、気づいている

こんな願いのために、誰かを犠牲にするなんて間違っていると、そう思いながらも

私の中には、誰かを犠牲にしてでもこの願いを叶えようとしている私が、いる

チノ「…………」

チノ(一人で考えても、どうしようもありませんね……)

チノ(誰かと話せば、気がまぎれるでしょうか……)



誰と話そう↓1


1、「マヤ」

2、「メグ」

3、「ティッピー」

4、「イリヤ」

5、「ランサー」

チノ「イリヤさん」

イリヤ「あ、チノ……って、大丈夫? この数十分で一気に老けたね」

チノ「そうですね、大丈夫じゃないかもしれません」

イリヤ「…………そっか」

イリヤ「悩んでるんだね」

チノ「……」コク

イリヤ「…………ねえ」

イリヤ「チノの願い、聞いてもいい?」



イリヤ「…………」

イリヤ(先祖の契約による行動範囲の制約……チノにとっては、まさしく呪い。確かにこれは、聖杯に縋るしか……)

チノ「わかってるんです。これは、私のための願いです。だから……そのせいで誰かが犠牲になるなんて、あってはならないって」

チノ「でも……でも私は、士郎さんへの返事を二度も保留にしてしまった」

チノ「本当にそう思ってるなら、何も考えずに頷くべきだったのに――――!」

イリヤ「…………」

イリヤ「チノ」ギュー

チノ「!」

チノ「イリヤさん……?」

イリヤ「……ごめん。私じゃあ、チノの背中を押してあげられない。その呪いの辛さは……チノにしか、わからないものだから」

イリヤ「だから、私にできることは、これくらい」ギュー

イリヤ「ごめんね、チノ……」

チノ「…………いいえ、イリヤさん」

チノ「十分です。イリヤさんの優しさが、伝わりますから……」




チノ(ああ、落ち着きました。今なら、本当の意味で理解できる)

チノ(私が、自分で決めなければならないと。どちらを選ぶにせよ……覚悟を、決めなければならないと)

チノ(私、は…………)



↓1~(多数決、4票先取)


1、「願いを捨てる」

2、「願いのために戦う」


いままでのごちうさメンバーで聖杯に願いを持ってるのってチノが初めてだっけ?


何を勘違いしていたのだろう

私があの街から出られなくても、大好きなみんなが、外のことを教えてくれる

いや、それすら必要ないかもしれない。だって、私は


みんながいれば、幸せだから



チノ「士郎さんたちと、正式に同盟を結びます」

イリヤ「!」

マヤ「ってことは……」

メグ「チノちゃん……」

チノ「歪んだ聖杯は必要ありません。聖杯戦争を、終わらせます」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「多数決、って時点で気づかれた気がするが」

弟子三号「>>399はあくまで分岐点だ。ここでどっちを選んだからDEADEND確定、とかそういうのはないからな」

アオヤマ「でも、これ以降の選択肢によっては、DEADENDももちろんあり得ます。お気を付けくださいね」

弟子三号「多数決なんて面倒な方法にしたのは……>>400が言ってくれてるな」

弟子三号「3周目にして初めて、主人公が自分の願いのために戦争に参加したからだ」

アオヤマ「ご協力、ありがとうございました」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○言峰があんこに泰山特製の激辛麻婆を食わせる


ヒュー

ボトッ


綺礼「む? 何か降ってきたな」ヒョイ

綺礼「これは……」

あんこ「…………」

綺礼「うさぎ、か。野生かどうかはともかく」

綺礼「なぜ空から……?」

あんこ「…………」

綺礼「…………ふむ」

綺礼「……何かの啓示かもしれないな。このまま捨てるわけにもいくまい」



綺礼「やはり、昼食はここの麻婆豆腐に限るな」

あんこ「…………」ジー

綺礼「!」

綺礼「食うか――――?」

あんこ「…………」ピョンッ

あんこ「…………」ガッガッ

綺礼「ほう……この良さがわかるか、うさぎよ」

あんこ「…………」ガッガッ

綺礼「いい食べっぷりだ」

綺礼「あ、麻婆豆腐追加で」



弟子三号「うさぎに麻婆……?」

アオヤマ「あんこですから」

弟子三号「それで何でも許されると思うなよ」

弟子三号「今日の更新は終了だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――柳洞寺・山門――


キャスター「はあ……」

宗一郎「どうした、キャスター」

キャスター「ああ、私ったら宗一郎様の前で溜息なんて……すみません」

宗一郎「構わん。なにかあったのか」

キャスター「実は……」


魂喰いをする



アーチャーに目を付けられる



アーチャーとセイバーが同盟



ランサー陣営のマスターが心変わり



三 騎 士 同 盟  ← 今ここ



キャスター「というわけなんです……」

「ほう。それは芳しくありませんな」

キャスター「!?」

宗一郎「下がれ、キャスター」


スッ


アサシン「どうか警戒なさらず。戦いに来たわけではありません」

キャスター「信じられない……と言いたいところだけど」

キャスター「アサシンが姿を晒したってことは、本当みたいね」

アサシン「聡明なお方で助かります」

キャスター「で、何の用?」

アサシン「単刀直入に申しあげましょう。私と手を組みませんか?」

キャスター「おかしなことを言うのね。あなたのマスターには、もう相方がいるでしょう?」

アサシン「おや、調査済みでしたか。でしたら、話は早い」

アサシン「我がマスターは、バーサーカーとは手を切るおつもりです」

キャスター「…………」

キャスター「解せないわね。確かに、三騎士同盟が相手なら、あのバーサーカーといえど、勝利が確実とは言い難いわ」

キャスター「でも、あえて手を切って私につくのはどうして? 勝率でいえば、現状維持の方がいくらか可能性はあるでしょうに」

アサシン「マスターの目的は聖杯ではありません。聖杯は、あくまで手段」

アサシン「ほかに方法があるなら、必ずしも勝利する必要はないのです」

キャスター「なるほどね。で、私が協力すれば、あなたのマスターの願いがかなうと?」

アサシン「それを、お伺いに来たのです。実は、マスターの願いとは……」



アサシン「……というわけです。いかがでしょうか、キャスター殿。魔術師のクラスであるあなたなら、あるいはと……」

キャスター「…………」

キャスター「見てみないことには断言できないけど……たぶん、問題ないわ。所詮は、現代の魔術師の所業」

キャスター「私が打開できない道理はないわ」

アサシン「! では……」

キャスター「待って。ねえ、アサシン。あなたには願いはないの?」

アサシン「……ありますとも。しかし…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「令呪にて、桜殿の安全を優先するように命じられておりますので」

4~0、「マスターの願いのために戦うと、決めましたので」

コンマ1桁目2


アサシン「令呪にて、桜殿の安全を優先するように命じられておりますので」

キャスター「あら。じゃあ、いやいやってこと?」

アサシン「……そうとも言い切れませんな。マスターは、桜殿のために戦っておりますから」

アサシン「この令呪も、私が裏切る万が一の可能性を憂慮してのこと。用心深い……あるいは、臆病な方ですからな」

キャスター「……アサシン。提案があるの。これを呑んで、かつ成功したなら」

キャスター「間桐桜を救ったうえで、あなたが聖杯に届く可能性が残るわ」

アサシン「な、に…………!?」

キャスター「どんな手を使ってもいい。間桐桜と間桐臓硯を、ここに連れてくるのよ」

――香風邸・居間――


チノ「…………そろそろですね。ランサー、調子はいかがですか?」

ランサー「万全です。もう、昨日のような失態はありません」

チノ「はい、期待しています」

マヤ「でも、チノ。よかったの?」

チノ「誰かを犠牲にして自由を得ても……きっと、ココアさんは喜んでくれませんから」

イリヤ「ココア……チノの、大事な人の名前?」

チノ「えっ……あ、その…………」

メグ「うん! チノちゃんは、ココアちゃんのこと大好きだよ~」

チノ「め、メグさん……!」

イリヤ「ところで、チノ。わたしたちはどうしよう?」

チノ「そうですね……」



↓1


1、「連れて行くのは危険だ。留守番を任せる」

2、「留守番を任せるのは危険だ。連れて行く」

チノ「結界があるとはいえ……さすがに危険です」

チノ「いっしょに行きましょう」

イリヤ「うん、わかった」

マヤ「今日はこっちから攻めるのかー……チノ、ランサー、頑張って!」

メグ「あ、マヤちゃん、首飾り忘れちゃだめだよ~」

――柳洞寺・石段――


アーチャー「随分と大所帯だな」

チノ「みなさん、突然すみません」

セイバー「謝罪は不要です、チノ。戦力は多いに越したことはない」

凛「……あら、あなた」

凛「うちに使い魔飛ばしてた?」

チノ「!?」

マヤ「もー、チノー。ばれてるじゃん」

凛「随分半端な使い魔だったから、あえて泳がせてたのよ。どんなへっぽこが用意したのかと思ったけど……」

凛「凡庸な魔術師には見えないわね。少なくとも、衛宮君は足元にも及ばないわ」

士郎「どうして俺を引き合いに出した」

イリヤ「敵はキャスターだけ?」

アーチャー「結界が強固だからな、使い魔による偵察が完璧だとは言い難いが……」

凛「今朝の時点では、キャスターとそのマスターしかいなかったわ」

マヤ「楽勝かな?」

セイバー「私もいますし、用心すればそう苦戦することはないでしょう」

チノ「ああ、フラグの立つ音が……」

メグ「油断大敵だよー」

ランサー「では、向かいましょう、主。無関係な人々を毒牙にかける魔術師に、鉄槌を」

――柳洞寺・山門――


チノ「…………」

セイバー「…………」

イリヤ「…………」


バーサーカー「■■■■■■――――!」


マヤ「話が違うよー!?」

凛「なんでここにバーサーカーが……!?」

アーチャー「まさか、キャスター……バーサーカーを手なずけたか!?」

メグ「そ、そんなあ……」

士郎「こんな狭いところで暴れられたら手におえないぞ……!」

ランサー「……誰かがここでバーサーカーを釘付けにし、その隙に乗り込むしかないな」

アーチャー「異論はない。この狭さでは、三人とも残っても全力で戦うことはできまい」

マヤ「ど、どうするの、チノ!?」

チノ「…………」



バーサーカーの足止めを担うのは↓1


セイバー、ランサー、アーチャーから選択(1~2人)

チノ「ランサーとアーチャーさんでどうでしょうか」

凛「妥当ね。セイバーの対魔力の高さなら、キャスター相手に優位に立てる」

ランサー「しかし、主。私は……」

チノ「攻撃が効かなくとも、できることはあります。ランサー、不服かもしれませんが、アーチャーさんのサポートに徹してください」

ランサー「わかりました。策とあらば、こなしてみせましょう」

士郎「令呪を使える二人は……」

凛「残った方がいいでしょうね。衛宮君、セイバー。任せたわ」

セイバー「はい。行きますよ、シロウ。跳びます、しっかりつかまって――――!」


ダッ

チノ「マヤさんたちは、私の近くに。戦闘の余波くらいなら防げます」

マヤ「オッケー!」

メグ「頼りにしてるよー」

凛「……まさか、結界を移動させてるの!?」

チノ「……? そうですが、おかしいでしょうか?」

イリヤ「ダメよ、リン。チノ、魔術の世界の常識には疎いみたいだから」

凛「凡庸じゃないどころか、化け物一歩手前だったなんて……」

チノ「?」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

アーチャー「門よりでかい門番は反則だろう……!」

ランサー「アーチャー。このバーサーカーは、ある程度の攻撃は完全に無力化してくる」

ランサー「前衛での防御は私に任せて、お前は後方から攻撃してくれ」

アーチャー「……そうしたいのはやまやまだが」

バーサーカー「■■■■――――!」


ブンッ

ドガァァァァンッ


ランサー「っ……なぜ下がらない、アーチャー!」

アーチャー「柳洞寺の特性に加え、キャスターの防御結界が張られている現状」

アーチャー「遠距離攻撃はほとんど意味をなさない。バーサーカーの防御力を考えても……」

アーチャー「前衛後衛に別れるのは下策だ」

ランサー「……なら」

アーチャー「ああ。私たち二人、決死の覚悟で」

アーチャー「この怪物を食い止めるしかない――――!」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

――柳洞寺・境内――


キャスター「いらっしゃい、セイバー」

セイバー「キャスター。あなたの行為は、マスターの逆鱗に触れた。ここで倒します」

キャスター「あら、正義の味方ごっこでもやってるの?」

士郎「ごっこなんかじゃない」

セイバー「然り。あくまでも本気だ――――!」ダッ

キャスター「っ……!」

キャスター「――――――――!」


ドドドドドドドドッ


セイバー「見事な魔術だが……無駄だ!」ヒュッ


ズバァッ

キャスター「っ、ああっ……!」ガクッ

セイバー「避けたか、だが…………」

セイバー「!? いけない、シロウ!」ダッ

士郎「っ!」バッ


ヒュヒュヒュヒュヒュッ

ドスッ


士郎「があっ……!」

士郎(くっ、足を……!)

セイバー「……まさか、ここでお目にかかるとは思いませんでした」

セイバー「アサシン――――!」

アサシン「セイバーの指示があったとはいえ、急所を避けられるとは思っていませんでしたぞ」

「……悪く思わないでくれ、衛宮」

士郎「! その声……」

士郎「慎二……!?」

慎二「桜を救うには、この方法が一番確実だったんだ」

士郎「桜を……?」

慎二「…………その話は、今はいい」

慎二「衛宮、降参してくれ。セイバーは、足を怪我したお前をかばいながら戦わなきゃならない」

慎二「いくらセイバーが優秀でも、この状況からは勝てない。降参してくれれば、お前だけは助けてやれるそうだ」

士郎「……そういうわけにはいかない。俺は、俺たちは」

士郎「聖杯を壊すんだ。あれは、万能の願望器なんかじゃないんだ」

慎二「そう、か。お前らしいよ、衛宮」

――柳洞寺・山門――


ヒュヒュヒュッ

ギギギギンッ

ドゴォォォォォンッ


チノ「っ……ランサー、頑張ってください……!」

凛「アーチャー……」

イリヤ「……? いま、境内の方から何か……」


ヒュッ


「――――『妄想心音(ザバーニーヤ)』!」


グシャッ


ランサー「が、っ――――!?」ドサッ

チノ「え…………?」

凛「…………っ」

凛「アーチャー! 令呪を以て……」


ドゴォォォンッ


アーチャー「っ――――」ドサッ

凛「……そん、な」

チノ「ラン、サー……?」

バーサーカー「■■■■――――!」

アサシン「さて……」

キャスター「これで、終わりよ」


ドドドドドドドドドッ



【DEAD END】


ラビット道場に送還されます

――ラビット道場――


しゃろ「ちょっ、長くない!? 正解かと思ったじゃない!」

ちや「間違えたら即死。そういうエンディングばかりじゃないのよ~」

ちや「この戦いを制するには、ある条件があるの。それを満たす選択肢はいくつかあるけど……それを選ばない限り、突破できないわ」

ちや「そんなに難しくはないから、安心してね」

しゃろ「っていうか、キャスターとアサシンでセイバーを倒せるの?」

ちや「セイバーさんだけならセイバーさんの勝ちだと思うわ。でも、今回は膝に矢を受けた……もとい」

ちや「足に短剣をくらった士郎くんがいるもの。セイバーの動きも制限されるわ」

しゃろ「……先輩をかばってる間に、『破壊すべき全ての符』を使われたってこと?」

ちや「『妄想心音』かもしれないわ。ともかく、今回は残念だったけど」

ちや「次は頑張ってね」

しゃろ「ちゃんとハッピーエンドに連れて行ってあげるのよ!」



>>431に戻ります

士郎「こんな狭いところで暴れられたら手におえないぞ……!」

ランサー「……誰かがここでバーサーカーを釘付けにし、その隙に乗り込むしかないな」

アーチャー「異論はない。この狭さでは、三人とも残っても全力で戦うことはできまい」

マヤ「ど、どうするの、チノ!?」

チノ「…………」



バーサーカーの足止めを担うのは↓1


セイバー、ランサー、アーチャーから選択(1~2人)

チノ「…………言いにくいのですが」

チノ「アーチャーさんに任せることはできないでしょうか」

凛「理由は?」

チノ「対魔力が高いセイバーさんは、キャスターにぶつけるべきです。そして、ランサーの攻撃はバーサーカーに通用しない」

チノ「それと……キャスターの策が、これだけではない可能性もあります」

凛「……そうね。門番の相手に、過剰に戦力を割くのは愚策かも」

凛「で、アーチャー。できる?」

アーチャー「策としては現実的、かつ効率的だ。拒否する理由はない」

凛「ん。よく言った」

アーチャー「ところで、凛。時間を稼ぐのはいいが――――」

アーチャー「別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」

凛「……そうね。とっとと倒して、セイバーたちに加勢してあげましょ」

ランサー「主はどうなさるのですか?」

チノ「…………」

チノ「↓1」



1、「マヤさんたちを守るために、ここに残ります」

2、「私は、ランサーのマスターです。いっしょに行きましょう」

チノ「私は、ランサーのマスターです。いっしょに行きましょう」

ランサー「は」

チノ「凛さん。すみませんが、マヤさんたちをお願いします」

凛「ええ。流れ弾から守ってやるくらいは造作もないわ」

マヤ「よろしくね、凛!」

メグ「おねがいします~」

イリヤ「変なとこでポカしないでね」

凛「なんなの? 緊張感忘れてきたの?」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

アーチャー「守るべき門より巨大だな、狂戦士よ。せいぜい、暴れすぎて門を壊さないように気を付けることだ」

バーサーカー「■■■■――――!」

アーチャー「!」


ブオンッ

ドガァァァァァァンッ


アーチャー「それでは当たらん! 行くぞ、バーサーカー――――!」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

――柳洞寺・境内――


キャスター「! ……思い切ったわね。あのバーサーカーを、一人で止めるつもり?」

セイバー「アーチャーは、そう易々とやられる男ではない。それに」

ランサー「こちらをすぐに終わらせて、彼に加勢すればいいだけのこと」

キャスター「なめられたものね」

キャスター「――――――――!」


ドドドドドドドドドッ


セイバー「いきますよ、ランサー!」

ランサー「応!」

士郎「香風、こっちだ! できるだけキャスターから距離をとる」

チノ「そうですね、巻き込まれては足を引っ張ります。それと、士郎さん。できるだけ、私の近くにいてください」

セイバー「はあっ――――!」ブンッ


ヒュッ

ズバァッ


キャスター「っ!」

ランサー「まだだ、キャスター!」


ヒュヒュヒュッ

ドスッ


キャスター「がっ……!」

ランサー「…………?」

ランサー(なんだ……この不自然な感じは……?)

キャスター「…………」

キャスター「…………」ニヤッ

セイバー「しまった、シロウ!」ダッ

ランサー「主!」ダッ


ヒュヒュヒュヒュッ

キキキキンッ


士郎「え……?」

アサシン「まさか、魔術師に防がれるとは思っていませんでしたぞ」

アサシン「しかし……」バッ

チノ「っ! あの腕……!」

チノ(あの長さ……ランサーが戻って来るより速く、届く…………!)



↓1


1、「令呪を使ってランサーを呼び戻す」

2、「結界を強化して耐える」

チノ「あなたの主、香風智乃が命じます」

チノ「ランサー! アサシンを迎え撃ってください!」キィィィィィン


ヒュッ

ドスッ


アサシン「がっ……!」ガクッ

ランサー「惜しかったな、暗殺者……!」

キャスター「っ、まずい……」

セイバー「向こうは、ランサーに任せて大丈夫そうですね」

キャスター「!」

セイバー「あなたの相手は私です、キャスター」

ヒュッ

ドスッ


セイバー「…………」

セイバー「な、に――――?」

宗一郎「勝利の可能性。戦場で、一瞬でもそれを意識したならば、それは命取りとなる」

宗一郎「サーヴァントとて、例外ではない。いかな感情であろうとも、戦いには無用の長物だ」

セイバー「ま、さか」

セイバー「キャスターの、マスターか……!?」

士郎「セイバー!」

チノ「いけません、士郎さん! ここを離れては、守りきれません!」

チノ「ランサー! 急いでセイバーさんを助けてください!」

ランサー「はっ!」


ヒュッ


「令呪を以て命じる! アサシン、持てるすべての力を使って、ランサーを足止めしろ!」

アサシン「御意」


ギィンッ


ランサー「っ……アサシンの動きが……!?」

士郎「…………お前」

士郎「慎二……!」

慎二「悪いな、衛宮。これは、恩返しなんだ。僕の願いをかなえてくれた、アサシンとキャスターに対する」

士郎「お前の、願い……?」

慎二「…………それは、今すべき話じゃない」

慎二「衛宮、今のうちに令呪を差し出して降参してくれ。サーヴァントとはいえ……初見じゃ、葛木先生には勝てない」

士郎「それは、できない……俺は、聖杯を誰かに渡すわけにはいかないんだ!」

慎二「……諦めてくれ、衛宮。僕は、お前を失うわけにはいかないんだ。お前がいなくなったら」

慎二「桜が悲しむだろう――! 頼む、衛宮。降参してくれ!」

士郎「っ……それでも、俺は…………」

チノ「…………士郎さん」

チノ「桜さんというのは、士郎さんの……」

士郎「……大事な、後輩だ。家族みたいなものだよ」

チノ「…………家族」

チノ「士郎さん」



↓1


1、「降参を促す」

2、「戦うよう背中を押す」

チノ「戦いましょう、士郎さん。桜さんが望んでるのは、士郎さんが生きている……平和な世界です」

チノ「聖杯を使われても、士郎さんがここで負けても……きっと、それは叶いません」

士郎「…………ああ。そのとおりだ」

士郎「ありがとな、香風。年下なのに、言葉に重みがある」

チノ「接客業ですから」

士郎「はは、そっか」

士郎「―――令呪を以て命じる」

士郎「セイバー! 何としても勝て――――!」キィィィィィン

セイバー「っ…………」

セイバー「はあああっ!」ヒュヒュヒュヒュッ

宗一郎「!」


ズバァッ


宗一郎「っ……」ガクッ

キャスター「宗一郎様!」

セイバー「今度は仕留める……キャスター――!」ヒュッ


ビチャァッ


キャスター「っ、ぁ――――」ドサッ

ランサー「おおっ――――!」ヒュッ


ドスッ

ビチャァッ


アサシン「…………敵いません、でしたな……」ドサッ

チノ「ランサー!」

ランサー「申し訳ありません、主。手こずりました」

チノ「十分です。セイバーさんも無事のようですし」

チノ「……それと、ランサー」

ランサー「ええ。すぐに加勢に向かわねば……!」

アーチャー↓1(コンマ1桁目)


1~3、「消滅寸前」

4~7、「なんとか耐えている(令呪1画使用)」

8~0、「なんとか耐えている」



バーサーカー↓2(コンマ1桁目)


1~3、「まだ少し余裕がある」

4~0、「魔力切れにより消滅寸前」

コンマ1桁目3、1


――柳洞寺・山門――


マヤ「アーチャー! 頑張れー!」

メグ「負けないで―!」

イリヤ「やっちゃえー! アーチャー!」

凛「ほら、純粋な子供たちが応援してくれてるわよ? 気張りなさいな」

アーチャー「ふっ…………まったく、私には、過ぎた声援だな……」

アーチャー「だが……正義の味方を目指す者として、子どもの期待に応えぬわけにはいくまい――――!」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ザッ


ランサー「アーチャー!」

セイバー「すみません、遅くなりました」

凛「バーサーカーのマスターは?」

チノ「キャスターによって契約を破られていました。そのキャスターが消えた今、彼に魔力を供給する存在はありません」

士郎「セイバーたちと協力して、消えるまで時間を稼げれば……」

凛「…………そう」

凛「聞いたわね、アーチャー」

アーチャー「ああ。では、セイバー、ランサー」

アーチャー「マスターたちを連れて離脱しろ」

ランサー「なっ……」

セイバー「なにを言っているのです、アーチャー!」

チノ「凛さん、アーチャーさんを説得してください!」

凛「……見ればわかるでしょ。アーチャーはもう限界。それに」

凛「あなたたちには、最後の敵が残ってる。間違いなく、最強クラスのね」

凛「こんなところで、力を少しでも消費するのはもったいないわ」

士郎「っ……」

凛「わかったら早く行きなさい。あいつの戦い、無駄にしないでよね」

士郎「…………」

士郎「行くぞ、香風」

チノ「…………」コク

マヤ「あ、アーチャーおいてくの!?」

メグ「そんなあ、アーチャーさん、私たちを守ってくれたのに!」

凛「そう思ってくれるなら十分よ。最期まで、あなたたちの正義の味方でいさせてあげて」

イリヤ「リン……」



アーチャー「凛。どうして君は逃げなかった」

凛「ヒーローのバッドエンドは、だれにも看取られない孤独な死……なんて、かっこつけさせてあげない」

凛「最後まで無様にあがきなさい。そういう正義の味方、私は嫌いじゃないわよ」

凛「それとも、なに? バーサーカーが消えるまでは耐えられないから、私は逃げた方がいいってこと?」

アーチャー「……まったく、敵わないな」

アーチャー「いいだろう。中途半端なヒーローは、最期に、君を守ろう」

アーチャー「さあ、付き合ってもらうぞ。バーサーカー――――!」

バーサーカー「■■■■■■■――――!」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「後半の展開が2日目夜と同じになってしまった……バーサーカーが、バーサーカーが強すぎるから!」

アオヤマ「うーん……コンマ神のせいにしておきましょう。それで解決です」

弟子三号「ちなみに、気づいてたかもしれないが。>>431の正解条件は」

弟子三号「境内にセイバーを含む2人を行かせることだ。これさえ満たしてればOKだった」

アオヤマ「皆さんの判断とコンマ次第では、ランサーさんが消えてたかもしれないんですね……」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

弟子三号「あと、あんこの登場が連続してるから、今日はあんこはなしな。いいか、振りじゃないからな!」

弟子三号「あんこのこと書いたら安価下にするからな!」

○第四次聖杯戦争の大火災で切嗣に拾われたのがココアだったら


ココア「おとーさん! 私、妹が欲しいな!」

切嗣「妹か……そうだね、僕がもっと元気ならよかったんだけどね」

ココア「えー!」

ココア「妹ほしい妹ほしい妹ほしいー!」

切嗣「僕にできることならしてあげるつもりだけど……こればかりはね」

切嗣「奥さんもいないし……」

ココア「…………え?」

ココア「妹って、お母さんがいないとダメなの?」キョトン

切嗣「あっ」

ココア「ねえなんで? コウノトリさんが運んできてくれるんじゃなったの?」

切嗣「い、いや、それは……」

ココア「おとーさん!」

切嗣「…………じ、実はね」

切嗣「コウノトリを呼ぶためには、夫婦で誓いの舞いを踊らないといけないんだ」

ココア「舞い? 踊るの?」

切嗣「あ、ああ。だから無理なんだ」

ココア「…………」

ココア「じゃあ、今日だけ私がおとーさんのお嫁さんになるよ! そしたら舞いが踊れて、妹も来るよね!」

切嗣「!?」

切嗣「い、いやココア、親子でそういのは無理というか、倫理的にやっちゃいけないというか……」

ココア「?」



弟子三号「切嗣がセクハラしてるみたいに見えるけど、誤解だからな。混乱してるだけだからな」

アオヤマ「親の宿命ですねえ」

弟子三号「今日の更新は終了だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――柳洞寺・境内――


慎二「…………」

慎二「悪かったな、アサシン。どうせ令呪を使うんなら、僕を連れて逃げろ、とでも言うべきだったかな」

アサシン「……ご冗談を」

アサシン「あなたは、自ら望んで敗北を選ばれたはず。これ以上、桜殿が巻き込まれる危険性を、少しでも減らすように」

慎二「…………ああ。そうかもしれない」

慎二「付き合わせて悪かった。それと……ありがとう。まだやることは残ってるけど」

慎二「これで桜は、普通の女の子だ」

アサシン「……あなたのような主と出会えたのもまた、よい経験でしたぞ」


【アサシン消滅】

宗一郎「すまない、キャスター。力になることは、できなかった」

キャスター「……十分、ですよ。それにもう、今の私に、聖杯に託すような願いはありません」

キャスター「…………この時代に来てまで、私は主を裏切りました。でも」

キャスター「ほんの短い間……一人の女として、幸せでした。宗一郎様」

キャスター「どうか、お元気で……」


宗一郎「…………」

宗一郎「キャスター……」


【キャスター消滅】

――深山町――


イリヤ「シロウ。キリツグは?」

士郎「連れてくるわけにもいかなかったからな……」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「家においてきたよ」

6~9、「新都のホテルに泊まってるよ」

0、「なんか、行くところがあるって言ってたな」

コンマ1桁目0


士郎「なんか、行くところがあるって言ってたな」

マヤ「行くところ? もう夜だよ?」

セイバー「いかがわしい夜のお店にでも行っているのでしょう、キリツグですから」

士郎「イライラするのも無理はないが、セイバー。香風たちの前だ、ちょっと控えてくれると……」

チノ「いかがわしい……? ランサー、いかがわしいお店とはどういうところですか?」

ランサー「……主には、まだ早いかと」

メグ「まだ早い……あ、わかった~。きっと、お酒を飲むお店だよー」

チノ「なるほど」

――冬木教会――


ギィィィ


綺礼「今日の礼拝はすでに終わったが……おや」

綺礼「意外な客が来たものだ」

切嗣「お前と出会って10年経つが……戦場以外で顔を合わせるのは初めてだな」

切嗣「言峰綺礼」

綺礼「当然だ。あの戦いののち、私はお前への興味を失い」

綺礼「お前は、決して私に近寄ろうとはしなかった」

綺礼「……いや、よそう。世間話をしに来たわけではあるまい」

綺礼「何の用だ?」

切嗣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~8、「ランサーが2騎、アーチャーが2騎。どうなっているんだ?」

90、「いつから監督役は、マスターを兼任するようになった?」

コンマ1桁目5


切嗣「ランサーが2騎、アーチャーが2騎。どうなっているんだ?」

綺礼「……さてな。目下調査中と答えるよりほかにない。この儀式自体は非常に完成度の高いものだが」

綺礼「依然として謎は多い。特に、不正が行われた第3次聖杯戦争以降はな」

切嗣「監督役ですら、把握できていない事態だと?」

綺礼「そうだ」

綺礼「…………それにしても、変わったものだな」

切嗣「なに?」

綺礼「望みのために家族を捨てたお前が、家族のためにこの戦いに首を突っ込んでいることだ」

綺礼「以前なら考えられん。ああ、私が興味を失うのも当然だったな」

切嗣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~6、「わかったよ。邪魔したな」

7~0、(こいつ……何か隠している…………?)

コンマ1桁目2


切嗣「わかったよ。邪魔したな」

綺礼「信仰をもつ気になったら、いつでもここに来るといい」

綺礼「私個人としてはどうでもいいが……一人の聖職者として、歓迎しよう」

切嗣「礼拝堂での喫煙を許してくれる寛大な神様なら、考えてやらないこともない」


ギィィィィ

バタン


切嗣(あいつを全面的に信用するわけではないが……しかし、この儀式自体が歪みつつあるのは事実)

切嗣(何か対策が必要かもしれないな)

綺礼「…………」

ギルガメッシュ「お前が強がりを言う性質でないとは思っていたが……本当に興味を失っていたか」

綺礼「少しは期待した。じかに会って顔を見れば、声を聴けば。何かが変わるかもしれないと」

綺礼「だが、そうはならなかった。今更殺す気にも…………利用する気にすらならん」

綺礼「ところで、ギルガメッシュ。静観を決め込んでいる間に随分と戦況が動いたが」

綺礼「予定は立ててあるのか?」

ギルガメッシュ「そんなのは雑兵のやることよ。だが……」

ギルガメッシュ「セイバーがいるとなれば、話は別か」

ギルガメッシュ「そうだな……」



↓1(コンマ1桁目)


1~7、「あの女に露払いをさせる。話はそれからだ」

8~0、「我が直接出向こう」

ギルガメッシュ「あの女に露払いをさせる。話はそれからだ」

綺礼「だ、そうだ。聞いていたな、ライダー?」

ライダー「…………」ザッ

ギルガメッシュ「ふん、相変わらず陰気な女よ」

綺礼「さて、ライダー。こちらとしてはただちに向かってほしいところだが……尋常の勝負を望むというのなら、無理は言わん」

ライダー「ご心配なく。私の戦いは、誇りとは無縁の代物。命令とあらば、傷を負った相手の背中を刺すことに抵抗はありません」

綺礼「ならば話は早い。ただちにセイバー、ランサー同盟を叩け。優先すべきはランサーだ」

ライダー「…………」コク

――香風邸・居間――


士郎「本当に泊まっていいのか?」

チノ「最後の敵も、おそらく同盟を結んでいます。でしたら、私たちも一緒に行動した方がいいかと」

セイバー「理にかなっていますね。それに、あの家では防衛もままならない」

イリヤ「…………」

ランサー「イリヤ殿?」

イリヤ「ん、大丈夫……ちょっと、めまいがしただけだから…………」

マヤ「めまい!? 大丈夫じゃないかも……!」

メグ「今日は早めに寝よ、イリヤちゃん」

バチッ


チノ「! この感じ…………!」

チノ「気を付けてください、敵襲です!」

士郎「なに……!?」

セイバー「! ランサー」

ランサー「庭にいるようだな……」

チノ「マヤさんたちは、どこかに隠れて!」

マヤ「わ、わかった……!」

メグ「イリヤちゃん、もうちょっとだけ頑張って!」

イリヤ「う、うん……」

――香風邸・庭――


ライダー「決して本意ではありませんが……悪く思わないでください。命令ですので」

ランサー「お前は……あのときの」

ランサー「っ……!? 体が、重い……!」

セイバー「これは……魔眼か!」

ライダー「……? おかしいですね。セイバーはともかく、ランサーは無条件で封殺できると見込んでいましたが……」

ライダー「まあ、いいです。これで、満足には動けないでしょう……!」

士郎「香風! 俺たちは……」

チノ「……万が一に備え、令呪を発動する準備をしておくのが、ベストかと」

「なるほど、冷静だな。その若さで大したものだ」

チノ「!?」

士郎「お前……言峰!」

綺礼「それにしても……見事な結界だ。これほどの重圧は、そうそう味わえるものではない」

綺礼「さて、香風智乃。少し話を聞いてほしい」

チノ「話……?」

綺礼「ここで、セイバーとランサーを裏切る気はないかね?」

チノ「は…………?」

士郎「言峰! なにふざけたこと……!」

綺礼「君には願いがあるはずだ。そのために、わざわざこの冬木まで足を運んだのだろう?」

チノ「…………たしかに、ありました。ですが」

チノ「誰かを犠牲にしてまで叶えるべきではないと、確信しています。ですから、今の私には……」

綺礼「例えばだがね、香風智乃。もしここで君がランサーを自害、ないしはセイバーと敵対させれば、聖杯は君のものだ」

チノ「え……?」

綺礼「ライダーには聖杯に託す願いはない。私も、聖杯の願望器としての機能を欲しているわけではない」

綺礼「君たちがアーチャーと呼んでいる彼も、また同じ。つまり」

士郎「だめだ、香風! 耳を貸すな!」

綺礼「聖杯は、君の願いは。すでに、手を伸ばせば届くところまで降りてきている」

チノ「っ…………!」

綺礼「勘違いしてはいけない。君が願いをあきらめられたのは、それをある種、遠い話だと捉えていたからに過ぎない」

綺礼「だが、どうだ。今や、この話は限りなく現実ににじり寄ってきている。その令呪を使うだけで、聖杯は君のものだ」

士郎「黙れ、言峰――――!」ダッ

綺礼「…………愚かだな、衛宮士郎。確かに、私はこの結界の内側では満足に動けん。だが」


ヒュッ

ドガァッ


士郎「っ……!」ガクッ

綺礼「そもそもの力量が違う。この常軌を逸した結界をもってしても、差が埋まらないほどにな」

綺礼「さあ、答えを聞こう。香風智乃」

チノ「…………」

チノ「↓1」



1、「…………本当に、叶うんですか? 私の、願いは」

2、「それでも、私は…………願いを捨てると、決めましたから」

チノ「それでも、私は…………願いを捨てると、決めましたから」

綺礼「……そうか。ならば、これ以上問答を続ける意味もない」

綺礼「サーヴァントもろとも、ここで消えてもらおう――――!」ダッ

チノ(士郎さんは、動けそうにはないけど気絶はしていない……攻撃力は、だいぶ弱まっている)

チノ(なら……私の結界で、ランサーが来るまで耐える――!)


ヒュッ

ガキィィンッ


綺礼「! ほう、堅いな……!」

――香風邸・庭――


ライダー「ふっ――――!」


ジャラララララ

ガキッ

ギィンッ


セイバー「っ……」

ランサー「あの速度……主の結界が効いていないか……!」

ライダー「戦闘の直後ともなれば、さすがの三騎士も疲弊していますね」

ライダー「このまま決めます……!」ダッ

ランサー「……セイバー。なんとか、あれの体勢を崩すことはできないか?」

セイバー「この重圧の中あの速度……やれるだけのことはやりますが」

ランサー「この際、距離が離れていても構わん」

セイバー「……? しかし、それでは」

セイバー「…………いえ、わかりました。やってみましょう」

ランサー「任せたぞ、セイバー!」ダッ


ジャララララ

ヒュヒュッ

ギギギンッ


ライダー「っ……しぶといですね」

セイバー「…………」

セイバー(ここだ!)

セイバー「――――『風王鉄槌(ストライク・エア)』!」


ヒュゴォォォォッ


ライダー「なっ……!?」バッ

ライダー(まさか、この距離で届く攻撃方法が……! しかし、この位置なら追撃は……)

ランサー「距離が離れていると油断したな、ライダー――――!」ブンッ


ヒュッ

ドスッ


ライダー「っ!?」

ライダー(投擲……! しまった、足を)

ライダー「……!?」

ランサー「気づいたか、ライダー。そう、その槍による傷が癒えることはない」

ランサー「たかが片足、されど片足……機動力を失った今、お前の勝ちは潰えた!」

セイバー「反撃開始です――――!」

ライダー「っ、まずい……!」

――香風邸・居間――


綺礼「っ……これほどの結界師がいようとはな…………!」ヒュヒュヒュッ

チノ(まずい、そろそろ限界です……っ!)ギギギンッ


ヒュッ

バキィィンッ


チノ「!」

綺礼「随分と粘ったが……終わりにしよう」ヒュッ


ドゴォッ


チノ「っ!? がっ……」ガクッ

綺礼「……生身を相手に仕留め損ねるか。恐ろしいな、この結界の効力は。私の力を、これほど抑圧しているとは」

綺礼「だが、今度こそ終わりだ――――!」ヒュッ

チノ「っ……!」


ドクン


……死ぬ? 殺される? こんなところで………


ドクン


……嫌だ、私は――――!


ドクン



↓1(コンマ1桁目)


1~9、「二重結界」

0、「三重結界」

00、「 固 有 結 界 」

コンマ1桁目0


ガキィィンッ


綺礼「! 止められ……」


ジュゥゥゥゥ


綺礼「っ!? があああっ!」

綺礼(バカな、彼女の結界はあくまで防御と妨害に特化したもの……反撃する能力などなかったはず……!)

チノ「…………これ、は……」

チノ「寝てる場合では、なさそうですね…………。……?」

チノ「傷が、治っていく……?」

綺礼「……まさか、3つの異なる性質の結界を同時に展開したか……! 貴様、何者――――!?」

チノ(耐えられる……! ランサーが来るまで、十分に!)

チノ(こちらは問題ありません、ランサー。そっちは、任せましたよ)



――香風邸・庭――


ライダー「があっ……!」ドサッ

セイバー「とどめだ、ライダー……」


「雑種が。ゴミ掃除に何分かけるつもりだ」


ランサー「! あれは……」

セイバー「……来ましたか。アーチャー」

ギルガメッシュ「今一度聞くぞ、セイバー。我の……」

セイバー「くどい! 何度聞かれようと答えは同じだ!」

ギルガメッシュ「そうか。いや、それでこそ。ならば、力ずくで連れて行くまで――――!」


ズズズズズズズズ


ランサー「……!? 待て、アーチャー! このままでは、ライダーを巻き込むぞ!」

ギルガメッシュ「雑種が我を見上げるだけでも万死に値する不敬だが……言っている意味が分からん」

ランサー「なに……? 仲間ではないのか!?」

ギルガメッシュ「…………くく、はははははははっ!」

ギルガメッシュ「傑作だな! 目的の達成を放り出して、雑兵の安否を気遣う王がどこにいる!」

ギルガメッシュ「そんなこともわからぬ愚者は、ここで消え去れ――――!」


ドドドドドドドドッ

ギルガメッシュ「…………」

ギルガメッシュ「まさかこれで死にはすまいな、セイバー」

セイバー「っ…………」ガクッ

セイバー「むろん、だ……まだ、終わったわけではない…………!」


ライダー「…………なぜです、ランサー」

ライダー「どうして、敵である私をかばったのですか……!」

ランサー「……さて、な。俺にも、わからん。ただ」

ランサー「主なら……こうするだろうと、思ったまで、だ…………」ドサッ

ライダー「ランサー……!」

ドドドドドドドドドッ


セイバー「がっ――――!」ドサッ

ギルガメッシュ「……ふん、この程度か。拍子抜けだな、セイバー」

ギルガメッシュ「さて……」


ザッ


ギルガメッシュ「…………」

ギルガメッシュ「我の前に立ちはだかるとは……どういうつもりだ?」

ライダー「さて、どういうつもりなんでしょうね。ただひとつ、明らかなのは」

ライダー「私は、あなたたちより、彼らの方が好きということです」

ギルガメッシュ「死ぬ理由は、それでいいんだな?」

ライダー「ええ。悔いはありません」

ギルガメッシュ「愚かな話だ。貴様の令呪は、綺礼が」

ライダー「愚かなのは彼です。自分と相手の実力差を測り損なった」

ギルガメッシュ「なに……?」

ライダー「彼は、小さな魔術師に敗北しました。結界の影響を受けて気絶していたので」

ライダー「たった今、私が殺してきました。今、私を縛るものはありません」

ギルガメッシュ「…………」

ギルガメッシュ「ははははははははははははははははははっ!」

ギルガメッシュ「負けたか! 存外呆気ない男だったな、綺礼!」

ギルガメッシュ「すると、そうか。貴様は……」

ライダー「彼女らが逃げるまでの時間稼ぎにすぎません。お気づきですか? もう」

ライダー「セイバーもランサーも、ここにはいない」

ギルガメッシュ「いいだろう。精々あがくといい。貴様の醜態、我が見届けてやろう――――!」

ライダー「……足は動きませんが、私は騎兵。その真髄を、お見せしましょう――――!」




――深山町――


マヤ「チノ、チノ! どうしよう!」

チノ「落ち着いてください、マヤさん」

メグ「でも、イリヤちゃん、ずっと目を覚まさなくて……!」

チノ「この結界の内側で回復しないということは……傷を受けたわけではなさそうです。ともかく」

チノ「どこか休める場所を探さなければなりません」

士郎「けど、家も休めるとは言えないし……」

士郎「ん? あれは……」

切嗣「士郎、それに」

切嗣「! イリヤ…………」

チノ「すみません、切嗣さん。イリヤさんが……」

切嗣「……いや、心当たりがある。君たちが責任を感じる必要はないんだ」

切嗣「少し遠いが……新都のホテルをとろう。この時間だと、選ぶ余裕はなさそうだが……」

――新都・ホテル――


マヤ「イリヤが、聖杯!?」

切嗣「正確には、その器……顕現した聖杯を、宿すのが役目なんだ」

士郎「そうか……サーヴァントが脱落していったから……」

チノ「切嗣さん。イリヤさんを救う方法はないのですか?」

切嗣「可能性としては五分五分くらいだけど……一度聖杯を降ろして、破壊する。器であるイリヤでなく、聖杯自体をね」

メグ「そんなことが……?」

切嗣「サーヴァントの宝具があれば可能だよ。器が無事かどうかは……保証できないけど」



マヤ「チノー。ランサーは?」

チノ「霊体化していますが、私のそばにいます。どうやら、結界の治癒効果はサーヴァントにも有効なようで」

メグ「あ、だからセイバーさんはこっちのお部屋にいるんだねー」

セイバー「すみません……お邪魔しています」

マヤ「気にしないでー! 多い方がいいし!」

セイバー「しかし……見事な結界です、チノ。回復していることが実感できる」

チノ「力になれてるようで、嬉しいです」

マヤ「……ねえ」

マヤ「イリヤ、大丈夫だよね……?」

チノ「…………」

メグ「せっかくお友達になれたんだもん、もっとお話ししたいな……」

チノ「……きっと、大丈夫ですよ。私たちが信じていれば、戻ってきてくれます」

チノ「さあ、もう寝ましょう。決戦は、早ければ明日になるかもしれませんから」



【3日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「まだ三日しか経っていなかったという事実。やばいぞこれ、四日で終わってしまうぞ」

アオヤマ「早期決着させるつもりはなかったのですが……綺麗な人が多くなると、なんだかストーリの流れが健全ですね」

弟子三号「あと、アーチャーとバーサーカーが脱落した旨を書いてないのは、複線とかじゃなくて、>>1のミスだ」

弟子三号「3日目終了時点で、セイバー、ランサー(ディルムッド)、アーチャー(ギルガメッシュ)以外は脱落してるぞ」

アオヤマ「しかし、チノさんは結界関連の安価が強いですねー」

弟子三号「ここまで0ばかりだったからな……中学生で荒耶レベルってなんなんだよ」

アオヤマ「では、恒例の短編タイムです」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○ちまめとギルが仲良く遊ぶ


ギルガメッシュ「なに、釣りを知らん? 童に必要な知識や技術を与えないとは、世界も堕ちたものだな」

マヤ「ねー金髪の人! 教えてよ、魚釣り!」

メグ「もー、マヤちゃん。急に言ったら……」

チノ「そうですよ、ご迷惑です」

ギルガメッシュ「はっ、嘆かわしいな! 今の世界は、この年頃の童にすら周りを気にすることを強いているのか!」

ギルガメッシュ「遠慮するな! この我手ずから、釣りのなんたるかを教えてやる」

チノ「で、ですが……」

ギルガメッシュ「案ずるな、竿を人数分用意するなど容易い。日が暮れるまでみっちり指導してやろう!」

マヤ「やったー! ありがと!」

メグ「よろしくおねがいします~」

チノ(いいのでしょうか)

ティッピー(本人がああ言っているのだし、いいじゃろ)

マヤ「お! きたきた!」

マヤ「えーい!」

ギルガメッシュ「ほう、筋がいいな」

メグ「ねえ、お兄さん。釣ったお魚さんはどうするの?」

チノ「キャッチアンドリリースですか?」

ギルガメッシュ「それもいいが……お前たちは初めてなのだろう? なら、食すのもいい。釣りの醍醐味だ」

チノ「食べるんですか?」

ギルガメッシュ「新鮮な魚を盛るに相応しい皿はいくらでもある。楽しみにしていろ」

メグ「が、頑張ります~」

マヤ「あ、そうだ! 誰が一番釣れるか、勝負しない?」

ギルガメッシュ「ほう、我に挑むか! いいだろう、我の実力を思い知らせてやる――――!」



弟子三号「すっごい高級な醤油とか出してきそうだな、ギルガメッシュ」

アオヤマ「王様の食卓は、すべて一流でないといけませんからね」

弟子三号「今日の更新はここまでだ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

【4日目】


――新都・ホテル――


ティッピー「最初からおったぞ!」

ティッピー「食べられたわけでもない!」

チノ「ううん……おじいちゃん、まだ夜中ですよ…………あんまり騒いでは」

ティッピー「ぐー……」

チノ「…………」

チノ「寝言ですか……私ももう少し寝ましょう…………」

コンコン


マヤ「ぐー…………」

メグ「んん…………」


コンコン


チノ「…………はぁい、いま行きます……」


ガチャ


士郎「おはよう、香風」

チノ「おはようございます……」

士郎「悪い、起こしちまったな」

チノ「いえ、いい目覚ましになりました」

チノ「それで、なにかあったんですか?」

士郎「いや、そういうわけじゃないが……セイバーたちの調子が気になってな」

チノ「それでしたら」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「まだ万全ではない。今夜まで待つのが妥当」

6~9、「すでに万全。すぐにでも出撃できる」

0、「なぜか今までより調子があがっている」

コンマ1桁目1


チノ「おおよそ回復しましたが……相手は強敵です。今晩まで待つのが妥当かと」

士郎「そうか。……待ってくれるのか、あいつ」

セイバー「それについては、問題ないでしょう」

士郎「セイバー、傷は」

セイバー「チノの見立てどおりです。もうチノの結界に頼らずとも、今晩には回復しましょう」

セイバー「で、アーチャーについてですが……どうやら、こちらから攻めるのを待っているようです」

チノ「どうしてわかるんですか?」

セイバー「圧倒的な魔力と闘争心を感じます。こちらに意思を伝えるため、あえてむき出しにしているのでしょう」

セイバー「場所は、柳洞寺のようです」

士郎「わかるものなのか」

セイバー「因縁の相手ですからね…………お互いに」

チノ「ところで、彼のことをご存じなんですよね。アーチャーであることと、あの宝具以外に、知っていることはありませんか?」

セイバー「そうですね……」



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「それ以上は知らない」

5~8、「真名については察しがついている」

90、「最強宝具を確認済み」

コンマ1桁目9


セイバー「もっと早くに話しておくべきでしたね……いえ、話していたところで、対応できたかどうか……」

チノ「どういうことです?」

セイバー「ご承知の通り、彼は宝具の原典の『所持者』であり『担い手』ではない。ゆえに、あのような戦い方をしています。ただ」

セイバー「彼が真名を解放できる宝具が、あの宝物庫には眠っています。たしか、『エア』と呼んでいましたね」

士郎「エア……」

セイバー「単純な破壊力でいえば……私の宝具をもってしても、及ばないかもしれません」

チノ「そんな……」

セイバー「しかし、今回の戦いは私一人ではありません。ランサーがいれば、あるいは……」

セイバー「エアを抜かせる前に勝負を決めるのが最善ですが……最悪の事態を想定して、作戦を立てる必要があります」

士郎「そうだな……」

マヤ「あれ、士郎……?」

メグ「おはようございます~……」

士郎「ああ、おはよう」

セイバー「とはいえ、作戦会議の前に朝食をとるべきです。戦とは、作戦を立てるところから始まります。そして」

セイバー「空腹は思考を鈍らせる。さあ、シロウ。朝食を」




チノ「……今日で、最後なのですね。緊張してきました」

チノ「こういうときは……」



誰と話そうか↓1


1、「ランサー」

2、「マヤ」

3、「メグ」

4、「士郎」

5、「切嗣」

6、「セイバー」

7、「あえて一人で過ごす」

チノ「ランサー、具合はどうですか?」

ランサー「主のお力のおかげで、じき完全に回復しましょう。ありがとうございます」

チノ「いえ。マスターとして、当然のことをしたまでです」

ランサー「…………」

ランサー「主、昨日の戦闘……その際の、身勝手な行為をお許しください」

チノ「…………?」

チノ「……ライダーをかばったことですか?」

ランサー「はい。主に勝利を捧げることを考えれば、あの場は……」

チノ「謝らないでください。あの場で、あなたが決めたことなんですから」

チノ「ランサー。一度、私のことを考えずに答えてください。ライダーをかばったこと、後悔していますか?」

ランサー「…………では、思うまま口にいたします」

ランサー「私は、後悔していない。あの行為は……間違いだったとは思いません」

チノ「なら、それでいいんです。私はむしろ、誇りに思っているくらいですし」

ランサー「主……!」

チノ「そういえば、まだランサーの望みを聞いていませんでした。聖杯を破壊することに反対しなかったので、つい聞くのが遅くなりましたが」


チノ「聞いてもいいですか?」

ランサー「お望みとあらばお答えします。私の望みは、主に忠義を捧げ、聖杯をもたらすことです」

チノ「……では、聖杯を使って叶えたい願いはないのですか?」

ランサー「はい。しかし、主が聖杯を欲していない以上……代わりに、主に勝利を献上すると決めました」

チノ「なんだか、とってもランサーらしいです。私は、とてもいい仲間を得たのですね」

チノ「では、ランサー。今夜が、私たちの最後の戦いとなりましょう」

ランサー「は。必ずや、主に勝利を」

チノ「はい。ランサー、私のわがままに付き合ってくれて……」

ランサー「主よ。あなたの感謝の言葉は、私にとっては最高級の報酬。どうか、戦争が終結するまで」

ランサー「胸の内に秘めておいていただきたい」

チノ「……わかりました。ランサー」

チノ「頑張りましょうね」



セイバー「作戦と呼べるほど上等なものではりませんが……これ以上は、討議を重ねても妙案は出ないでしょう」

セイバー「もし、アーチャーがエアを使うような状況になったなら……ランサー、あなたにすべてを任せるよりほかにない」

ランサー「承知した。任せておけ」

士郎「最後の戦いだ、令呪は惜しまない。それでいいんだな?」

チノ「そうですね。出し惜しみして負けた、では困りますし」

チノ「それと、マヤさんたちですが……」



↓1


1、「連れて行く」

2、「待機させておく」

チノ「連れて行ってもよろしいでしょうか?」

士郎「危ないんじゃないか?」

チノ「今の私の結界なら、あの攻撃も10秒くらいは耐えられるかと。ほかに敵がいるとは思えませんが……念のためです」

チノ「近くにいた方が安全だと思います」

セイバー「そうですね。では、シロウたちは十分に距離をとっておいてください」

士郎「わかった」






――柳洞寺・山門――


セイバー「キリツグ。イリヤスフィールが巻き込まれては台無しですから……あなたはここで待機しt」

切嗣「士郎。僕は、もう少し離れて様子を見ているよ。足を引っ張るわけにもいかないしね」

士郎「わかった」

セイバー「…………」

マヤ「うう……あれと戦うんだね」

メグ「だ、大丈夫かなあ……」

チノ「問題ありません。私が、絶対に守りますから」

ランサー「では、主。行きましょう」

チノ「待ってください、ランサー」

チノ「…………」



令呪を使ってランサーを強化しますか?(残り2画)↓1


1、「1画使用」

2、「2画使用」

3、「使わない」

チノ「いえ、なんでもありません。行きましょう」



――柳洞寺・境内――


ギルガメッシュ「この我を丸1日待たせるとは、随分と厚顔な連中よな」

セイバー「あなたには言われたくない言葉ですね。ギルガメッシュ、今宵こそ決着をつけましょう」

ギルガメッシュ「それは構わんが……邪魔だな、雑種。我の怒りに触れたくなければ、疾く去ね」

ランサー「お断りだ、アーチャー。主への忠義を貫くためには、この戦いは避けては通れん」

ギルガメッシュ「忠義か。結果が伴えば美談となるが……犬死にすれば笑い話にもならんぞ?」

ランサー「承知しているさ。ゆえに……俺は、負けん」

ギルガメッシュ「ふん、身の程をわきまえろ。我に槍が触れるなどという幸運……二度はないぞ」


ズズズズズズズズズズズズ


セイバー「行きますよ、ランサー!」ダッ

ランサー「ああ――――!」ダッ

ギルガメッシュ「同じ手は通用せん――――!」


ドドドドドドドドドドドドッ


チノ「…………」



令呪を↓1


1、「1画使う」

2、「温存」

チノ「あなたの主が」

士郎「令呪を以て命じる」


チノ「ランサー! かいくぐってアーチャーの正面に!」キィィィィン

士郎「セイバー! アーチャーの背後に回り込め!」キィィィィィン


ランサー「その令呪……」

セイバー「承った――――!」

ギルガメッシュ「なに……!?」

ヒュヒュヒュヒュッ

ドシュッ

ズバァッ


ギルガメッシュ「っ……貴様らぁ…………!」



ギルガメッシュ↓1(コンマ1桁目)


1~5、「意外にも冷静」

6~0、「錯乱」

コンマ1桁目6


ギルガメッシュ「この我が、この我が……!」

ギルガメッシュ「貴様らごときにぃ…………っ!」


ジャラララララッ


ランサー「っ!? これは、鎖か……!」

セイバー「失策だな、アーチャー! ランサーを拘束したところで」

セイバー「状況は好転しない!」


ヒュヒュヒュッ

ギギギギギッ


ギルガメッシュ「っ……!」

セイバー「鎧……だが、長くはもつまい!」

ギルガメッシュ「おのれ……!」

ギルガメッシュ「おのれおのれおのれおのれおのれ――――!」


ズズズズズズズズズズズズ


セイバー「っ!? バカな、この間合いで宝具を射出するつもりか!?」

セイバー「そんなことをすれば、あなたもただでは……!」


ドドドドドドドドドドドドッ

マヤ「チノ! 令呪は……!」

チノ「……まだです。鎖から脱出するためだけに使っては、作戦が瓦解します」

チノ「セイバーさんの令呪を温存しなければならない以上……この1画は、最後の切り札なんです」

メグ「でも……ランサーさん…………」



セイバー「はあ、はあ……」

セイバー(なんとか間合いからは出られたが……ランサー…………!)



ランサー↓1(コンマ1桁目)


1~5、「脱出間に合わず。致命傷」

6~9、「脱出に成功するも、傷を負う」

0、「脱出成功、無傷」

コンマ1桁目5


ランサー「っ……」ガクッ

セイバー「ランサー!」

ギルガメッシュ「くく……ようやく、ゴミ掃除が終わったな。終いだ、セイバー」

ギルガメッシュ「決着をつけよう――――!」ズズズズズズ

セイバー「エア……!」

セイバー(いかに令呪の加護があっても、あなた自身に動くだけの余力がないなら届かない……ランサー、頼みます……!)





ギルガメッシュ「――――『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!」

セイバー「――――『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!」



マヤ「チノ、はやく!」

チノ「…………まだです。宝具が激突する余波は、彼の動きを妨害しかねません」

メグ「でも、このままじゃランサーさん……」

士郎「……ふたりとも、耐えるんだ。一番つらいのは」

士郎「香風なんだから……!」

チノ「…………っ」

チノ「お願いです、ランサー……もう少しだけ、踏みとどまってください…………!」

ガガガガガガガガガ


セイバー「っ…………!」

ギルガメッシュ「どうした、セイバー!? 随分と脆弱な輝きだな!」

ギルガメッシュ「受肉もせず、未熟なマスターに甘んじるからそういうことになる! もっとも……」

ギルガメッシュ「仮に万全だったとして、我には届き得ぬがな――――!」


ガキィンッ

ズドォォォォォォッ


マヤ「セイバーの宝具が……」

メグ「負けた……!?」

セイバー「っ、があああああっ!」

チノ「……!」



令呪を使うタイミングは↓1


1、「まだ」

2、「今」

士郎「香風!」

チノ「……まだです。アーチャーが、完全にランサーから意識をそらしてから……」


ギルガメッシュ「…………なんだ、もう終わりか」

ギルガメッシュ「セイバー」ザッ


チノ「……!」

チノ「令呪を以て命じます! ランサー! アーチャーを倒してください!」キィィィィン

ギルガメッシュ「っ!?」

士郎「気づかれたが……」

マヤ「これで!」

チノ「…………!」


ランサー「…………」


チノ「ラン、サー…………?」

ギルガメッシュ「慎重さは、時として己が首を絞める……経験が足らなかったな、娘。あの槍兵は、すでに限界だった」

チノ「そ、んな……」

士郎「くそっ……背に腹は代えられねえ、セイバー、令呪を以て」


ドスッ


セイバー「がっ……!」

メグ「あ、あ……」

マヤ「そんな……」

ギルガメッシュ「呆気ない幕切れだったな。もう、貴様らに用はない」


ドドドドドドドドドドドドッ



【DEAD END】


ラビット道場に送還されます

――ラビット道場――


しゃろ「最後のデッドエンドフラグだけは回収していくスタイル」

しゃろ「恒例行事になりつつあるわね」

ちや「ギリギリの戦いだもの……令呪の選択肢、多すぎないかしら」

しゃろ「なんやかんや言っても、強敵だもの。2対1とはいえ、令呪は最重要事項なのよ」

しゃろ「ちなみに、固有結界の可能性はないわ。収集つかなくなるし」

ちや「サーヴァントだけで頑張ってねー」

しゃろ「さて、私たちの出番も終わり。綺麗に勝って、帰ってきてね」

ちや「ふぁいと~」


>>601に戻ります

ガガガガガガガガガ


セイバー「っ…………!」

ギルガメッシュ「どうした、セイバー!? 随分と脆弱な輝きだな!」

ギルガメッシュ「受肉もせず、未熟なマスターに甘んじるからそういうことになる! もっとも……」

ギルガメッシュ「仮に万全だったとして、我には届き得ぬがな――――!」


ガキィンッ

ズドォォォォォォッ


マヤ「セイバーの宝具が……」

メグ「負けた……!?」

セイバー「っ、があああああっ!」

チノ「……!」

チノ(ランサーも限界……ここしかない!)

チノ「最後の令呪を以て命じます! アーチャーを倒してください!」キィィィィィン

ギルガメッシュ「なに――――!?」


ヒュッ

ドスッ


ギルガメッシュ「ぁ、がっ…………!」

ランサー「っ……最後の、最後…………抜かったな、英雄王――――!」

ギルガメッシュ「が、はっ……!」

ギルガメッシュ「…………つくずく、傲慢な男よ。よもや」

ギルガメッシュ「あの聖剣を、囮に使おうとはな……!」

ギルガメッシュ「くく……皮肉なものよ。我にとどめを刺したのは、我が求めたセイバーではなく」

ギルガメッシュ「もとより眼中になかった……貴様の槍だとはな。ああ、だが…………」

ギルガメッシュ「見事な忠義であった、槍兵…………」


チノ「ランサー!」タタッ

ランサー「主よ……この戦争の終結に立ち会えぬ無礼を、お許しください……」

チノ「十分です、ランサー。あなたは……騎士として、私に尽くしてくれました」

チノ「ありがとう。あなたと出会えて、よかった」

ランサー「…………ああ。主よ。その言葉は、心は」

ランサー「なにものにも勝る、最高の褒美です……」

士郎「セイバー」

セイバー「……心配はいりません、シロウ。ランサーがあれだけの働きをしたのに、私が消えたから聖杯が破壊できない、では」

セイバー「あまりにも情けない。さあ、シロウ。キリツグを呼んで、聖杯を降ろしてください」

士郎「ああ。……最後まで、力を貸してもらってばかりだったな」

セイバー「それが、サーヴァントとマスターのあるべき姿。それに……私は、力を貸す相手があなたで、よかったとおもっていますよ」

士郎「そうか。それなら、よかった」

士郎「ありがとう、セイバー」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「…………あれ?」

弟子三号「終わってしまったぞ!?」

アオヤマ「ま、まあ、こういうこともあります。ちょっと、試行錯誤しすぎましたかねえ……」

弟子三号「思ったより難易度高くなかったな……いいやつばっかりだったもんな」

アオヤマ「というわけで、次回の更新はエンディングと後日談になります」

弟子三号「さて、恒例のおまけコーナーだが……なんか、闇堕チノが気になってるやつがいるみたいだな」

弟子三号「どうする? 見てみるか? ハッピーエンドにはならないが……」



今日のおまけは↓1~(多数決、3票先取)


1、「いつも通り短編」

2、「闇堕チノ(>>515からの分岐。安価なし、BADEND注意)」

1:1票

2:3票


アオヤマ「意外と需要がありましたね」

アオヤマ「というわけで、今日は短編は中止、闇堕チノルートです」

弟子三号「チノのBADENDは見たくない! って場合は、閲覧しないことをお勧めするぞ」

弟子三号「安価はとらないから、まったり楽しんで……楽しめるのか…………?」


>>515に戻ります

綺礼「さあ、答えを聞こう。香風智乃」

チノ「…………」

チノ「本当に、叶うんですか? 私の、願いは……」

士郎「やめろ、香風! 惑わされるな!」

綺礼「惑わす? 人聞きの悪いことを言うな、衛宮士郎。そも、私からすれば、彼女を惑わしているのはお前たちのほうだ」

綺礼「よく考えろ、香風。聖杯は確かに汚染された。だが、その機能は健在だ」

綺礼「願いは、叶う」

チノ「…………」

チノ「…………わかりました」

士郎「っ、香ふ……」

チノ「ごめんなさい、士郎さん」


ズンッ


士郎「ぐっ、がっ…………!?」

士郎(これは……!? まさか、香風の結界……!)

綺礼「む、身体が軽くなったな。なるほど、君が敵と判断したものにのみ影響を与える仕様か」

チノ「はい。たった今、神父さんとライダーさんを味方に」

チノ「士郎さんとセイバーさんを敵と認識しました」

チノ「ただ……神父さん。士郎さんは、殺さないでください」

綺礼「なぜだ?」

チノ「私は願いを選びましたが……犠牲は、少ない方がいいので」

綺礼「そうか……そこが中途半端なままだと、あとあと苦労するぞ」

チノ「……?」

綺礼「まあ、無理強いはしない。君がこちらに寝返った以上、セイバーを倒しさえすれば終わりなのだ」

綺礼「マスターを殺しておく必要はない」

チノ「ありがとうございます。では、行きましょう」

――香風邸・庭――


ランサー「! 主、まだここは危険です、お下がりください!」

セイバー「……!? 言峰、なぜあなたが…………」

チノ「令呪を以て命じます。ランサー」

チノ「ライダーと協力して、セイバーを倒してください」キィィィィン

ランサー「なっ……!? 主、なにを!?」

チノ「私は、願いをとることに決めたのです。そのためには……ランサー、あなたにも寝返ってもらう必要があります」

セイバー「っ、チノ……!」

チノ「私は、あなたのことを理解しているつもりです。裏切りなどという行為には、決して従いませんよね」

チノ「令呪を使いでも、しない限りは」

ランサー「っ……すまない、セイバー…………」

セイバー「見損ないましたよ、チノ! 裏切るばかりでなく、あなたに忠誠を誓った騎士すらそれに巻き込むか!」

チノ「何とでも言ってください。聖杯が汚染したと知っていながら願いを選んだ時点で」

チノ「綺麗でいられないことは、覚悟していますから」

綺礼「さあ、やれ、ライダー。最優が相手とはいえ、2対1。そう苦戦することもあるまい」

ライダー「……承知しました」



綺礼「こうも呆気ないか。最優も名ばかりだったようだな」

ランサー「……なぜです、主!」

ランサー「あなたが、初めから願いのために戦うと決めていたなら! 私はそのために槍を振るった!」

ランサー「しかしあなたは、それとは逆の道を選んだはず!」

ランサー「それがどうして……今になって、心変わりをしたのです!?」

チノ「…………」

ランサー「主!」

チノ「…………最後の令呪を以て命じます。ランサー」

チノ「自害してください」

ランサー「っ!?」

ドスッ

ビチャァッ


ランサー「なぜ……なぜです、主…………」

ランサー「私は、ただ…………」

チノ「…………ああ、これが」

チノ「これが、裏切るということなんですね。自分に向けられた信頼を、ほかならぬ私自身が砕く。なんて」

チノ「なんて、醜い…………」

綺礼「なればこそ、ここで立ち止まるわけにはいくまい? その裏切りがなんのためだったか」

綺礼「決して、忘れてはならない」



マヤ「え……? 聖杯を使うには」

メグ「イリヤちゃんが、犠牲になる……!?」

綺礼「然り。それの役目は、聖杯の器となること。ひとたび器が満たされ、その中身を使うとなれば」

綺礼「外殻が耐えられるとは考えにくい」

マヤ「そんな……! チノ、やめようよ! イリヤは、私たちの友達でしょ!?」

メグ「そうだよ、チノちゃん! 考え直して!」

チノ「…………それでも」

チノ「それでも私は、立ち止まってはならないんです」

マヤ「うう……チノのばか! そんなひどい奴だったなんて!」

チノ「大丈夫です、マヤさん、メグさん。ちゃんと、二人の中からも、イリヤさんのことは消しておきますから」

メグ「え……? それって」

メグ「いや、やめてチノちゃん! そんなのって……!」

チノ「――――」

マヤ「」ドサッ

メグ「」ドサッ

綺礼「乱暴な術式だな。記憶を消すだけなら、そこまでは必要あるまい」

チノ「……少々、取り乱しました。怪我はしていないはずですが」

綺礼「さあ、お待ちかねの聖杯だ。香風智乃。お前には、これを使う資格がある。義務がある」

綺礼「望む世界を、手に入れろ。そこに犠牲があると知りながら、自由を求める哀れな仔羊よ」

チノ「…………」

チノ「……私の願いを、叶えてください」



チノ「私が、願うのは――――」








マヤ「うーん……何も思い出せないなあ。今までどこにいたんだっけ……」

メグ「街を出た記憶なんてないのに……」

チノ「…………」

チノ「…………あ、れ?」


「…………なん、で」


誰かが言った。汚染された聖杯は、願いをかなえるために、なにかを犠牲にすると

なにかを犠牲にしなければ、願いをかなえることはできないと


「あ、あ…………」


少女の願いは、ひとつ。自分を街に縛り付けている、呪いからの解放

願いは、叶った。悪意に染まった願望器は、少女の願いを叶えた


「……や…………いや………………っ!」


そこには、彼女を縛る呪いはなかった

否、そこには、なにもなかった


「――――いやああああああああああああああああああああああああああっ!」


街自体を消失させることで

聖杯は、彼女の願いを叶えた



【BAD END】

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「なにも考えてなかったが……エンディングと後日談、残しててよかったよ」

アオヤマ「こころぴょんぴょん……できませんよねえ…………」

弟子三号「今日の更新は終了、次回はエンディングと後日談だ」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「耳が痛い。半ば自覚してただけに耳が痛い」

弟子三号「でも、みんなの言葉には助けられてるから、これからも忌憚ない意見を聞かせてくれ」

アオヤマ「読んでくださってるだけでも嬉しいですけども」

アオヤマ「さて、これから、エンディングと後日談を更新します」

アオヤマ「安価はとりませんので、まったりとお楽しみください」

――ラビットハウス――


チノ「ただい……」

ココア「チノちゃん! おかえりー!」ギュー

チノ「むぐっ……こ、ココアさん」

チノ「…………」ギュッ

ココア「…………あれ?」

ココア「チノちゃんが抵抗しない!? 私、とうとうお姉ちゃんとしての才能に目覚めた!?」

リゼ「なんだその才能」

チノ「リゼさん、お店の方は大丈夫でしたか?」

リゼ「ああ。私たちは問題なかったよ」

リゼ「ただ、ちょっと青山さんの手を借りることが多くなったから、小説の執筆が遅れたみたいだけど……」

青山「お気になさらず~。好きでやったことですから」

ココア「でも、担当さんがここまで乗り込んできたんだから、一大事だよ!」

青山「ああ、言わないでください……! 思い出すと、身体が震えて……!」

チノ「……ご迷惑をおかけしました。これからは、もっとお仕事がんばりますから」

ココア「そんなことより、モフモフさせてー!」

チノ「今日の分はさっきので終了です」

ココア「時間制限あり!?」

リゼ「けど、ココアはもっと大変だったぞ? チノがいないから、ずっと元気がなかったんだ」

青山「お客様も、心配してましたね~……」

チノ「!」

チノ「そ、そうなんですか? ココアさん」

ココア「……うん。チノちゃんが心配、っていうのもあったけど」

ココア「やっぱり……チノちゃんがいないのは、寂しいから」

チノ「ココアさん……」

チノ「…………あの、どうしてもというなら。今日の分のモフモフ、延長してもいいですよ……?」

ココア「!」

ココア「やったー! モフモフー!」ギュー

チノ「…………」

チノ「ココアさん……」ギュッ

リゼ「なんか、素直になったな。なにかあったのか?」

青山「若者の心は、とても影響を受けやすいものです。ほんの少しのきっかけで、大きく成長することもありますよ」


ガチャ


タカヒロ「チノ」

チノ「! お父さん」

タカヒロ「あとで、私の部屋に来なさい。時間はあるね?」

チノ「はい。お話しすること、たくさんありますから」

ココア「えー! 私もチノちゃんのお話聞きたーい!」

リゼ「そう言うな。まずは、家族で話すことがあるんだろ」

ココア「私はチノちゃんのお姉ちゃん! つまり、家族!」

チノ「お姉ちゃんは後です」

ココア「お姉ちゃんって呼ばれた! でも後回し! 複雑!」

青山「そういえば、マヤさんとメグさんはご一緒ではないのですか?」

チノ「一度、帰ってからこっちに来るそうです」

ココア「そっかあ。じゃ、チノちゃんのお話が終わったら、みんなでパーティだね!」

リゼ「シャロと千夜も呼ぶか」

チノ「はい。楽しみです」




チノ「…………というわけで、結局聖杯は使いませんでした」

ティッピー「汚染されておるとは、予想外じゃった」

タカヒロ「そうか」

チノ「……あの、お父さん。ごめんなさい」

タカヒロ「どうして謝る?」

チノ「私は、誰かを犠牲にしてまで叶えるべきじゃないと判断しました。でも、よく考えれば、これは私だけの問題じゃなかったんです」

チノ「お父さんやおじいちゃん……それに、私たちの子孫になる香風の人たち。その人たちのために、私は……」

タカヒロ「自分で気づけたなら上等だ。そうだろ、親父?」

ティッピー「うむ。限られた世界でも幸せになれる。今回の一番の収穫は、チノがそれに気づいたことじゃな」

チノ「お父さん、おじいちゃん……」

タカヒロ「さて話は終わりだ。今日は店も閉めている、ゆっくり楽しんできなさい」

チノ「はい!」


ガチャ


タカヒロ「……なあ、親父」

タカヒロ「チノ、強くなりすぎじゃないか?」

ティッピー「間近で見ていて恐ろしかったわい」

ティッピー「つい、あれの母親を思い出した」

タカヒロ「血は争えないか。反抗期が大変そうだな」



ココア「あ、チノちゃん! もう準備できてるよ!」

シャロ「ご、豪華な料理がこんなに……!」

千夜「シャロちゃん、輝いてるわねー」

マヤ「チノー! こっちこっち!」

メグ「主役は、真ん中に座らなきゃね~」

チノ「主役……?」

青山「チノさんの帰還を祝う宴ですから」

リゼ「言うまでもないが、企画したのはココアだ」

チノ「……もう。たった1週間ですよ」

ココア「私にとっては、死ぬほど長い1週間だったんだよ!」

チノ「ココアさん……」

チノ「私も、その…………寂しかった、です」

ココア「チノちゃん……! 私、嬉しい!」

ココア「そうだ。さっきはバタバタしちゃったから……もう一回言うね」




「おかえりなさい。チノちゃん」


「はい。ただいまです、ココアさん」





【END】

~数日後~


――ラビットハウス――


ココア「イリヤちゃん! 私の妹になって!」

イリヤ「いいよ! よろしくね、お姉ちゃん!」

ココア「よろしくー!」ギュー

チノ「…………」

イリヤ「あ、チノやきもち? もう、素直じゃないんだから」

チノ「ち、違います……! 営業時間なのに、そんなに騒がれては困ると……」

イリヤ「でも、私たち以外に人いないよー?」

ティッピー「やかましい!」

凛「いいお店じゃない。コーヒーは美味しいし、店員も美人だわ」

シャロ「わかるー! 特にリゼ先輩、超綺麗ですよねー!」カフェインテンションハイ

士郎「賑やかだな。いや、俺はこういうのも好きだけど……喫茶店って、もうちょっと落ち着いた感じを想像してたよ」

青山「そうですねえ。心が休まる雰囲気、とは人によって違いますから。今のラビットハウスは、これが自然なんですよ」

士郎「なるほど。ところで」

士郎「なにしてるんだ?」

青山「観察しています。店員さんを」

士郎(変わった人だな……)

切嗣「いい娘さんですね」

タカヒロ「ありがとうございます。まだまだ未熟者ですが……」

切嗣「いや、大したものですよ。彼女は、ひとつの家族を救ったんですから」

切嗣「感謝しています」

タカヒロ「こちらこそ。チノは、あまり友人をつくらない性質ですからね」

タカヒロ「遠方に友人がいるというのは、いい刺激になりますよ」

切嗣「……ああ、美味い。…………初対面だけど、なぜか話しをしたくなってしまったな」

切嗣「聞いてくれるかい? 死んだ妻の話なんだが……」

タカヒロ「!」

タカヒロ「ええ、もちろんです」



カランカラン


千夜「こんにちはー」

マヤ「イリヤたちが来てると聞いて!」

メグ「遊びに来たよー」

チノ「いらっしゃいませ」

イリヤ「ふたりとも、久しぶりー!」

マヤ「久しぶり!」

リゼ「まだ1週間も経ってないだろ」

ティッピー「チノ」ピョンピョン

チノ「どうしたんですか?」

ティッピー「まだ、街から出たいと思うか?」

チノ「…………そうですね。出たくない、と言えば嘘になります。でも」

チノ「私は、この街が……ラビットハウスが好きです。私はここが、みんなを迎えてあげられる居場所であることを願います」

ティッピー「居場所か。うむ、喫茶店らしい、いい目標じゃ」

チノ「ですから、頑張って、一人前のバリスタになります」

ココア「チノちゃん? ティッピーとなに話してるの?」

チノ「いえ。なんでもありませんよ、ココアさん」

――ブルーマウンテン道場――


弟子三号「以上をもって、『【ごちうさ×Fate】チノ「聖杯戦争?」【安価】』全編終了だ」

アオヤマ「では、このスレ最後の短編をば」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate/stay night』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

 ※ディルムッドも有効とします

・上記二作品から、最低でも1人ずつ選出

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子三号「↓1。希望するシチュエーションと登場人物を書いてくれ」

○シャロと金ピカが夫婦だったら



シャロ「ギル! 起きなさい!」

シャロ「起きなさいったら!」

ギルガメッシュ「ええい、やかましい!」

ギルガメッシュ「なんだというのだ、日曜の朝っぱらから!」

シャロ「9時、開店直後に卵の特売があるのよ! しかも、家族で1つが当たり前のこのご時世に」

シャロ「お1人様1つ! これを逃す手はないわ!」

ギルガメッシュ「まだ貧乏性が抜けんのか! 金はあると言っているだろう!」

シャロ「今日あるからって、明日もあるとは限らない……それがお金よ」

シャロ「そもそも、卵1パックに200円も300円も出せないわよ!」

ギルガメッシュ「狭量な女め! 守銭奴!」

シャロ「成金!」

ギルガメッシュ「なっ……最古の英雄王を成金呼ばわりするか!」

シャロ「…………ねえ、ギル」

シャロ「催促するわけじゃないんだけど。指輪とか、くれる気ないの?」

ギルガメッシュ「そんなのは現代の風習であろう。我が縛られる道理はない」

ギルガメッシュ「まあ、宝石で着飾りたいというのなら、くれてやらんこともないが」

シャロ「いや、そういう話じゃなくて……気持ちの問題っていうか」

ギルガメッシュ「…………ふん」

ギルガメッシュ「聞くところによると、給料3ヶ月分というではないか」

シャロ「ちゃっかりリサーチしてるんじゃない」

ギルガメッシュ「だが、我は与える側だ。3ヵ月分と言われても、ピンとこない」

ギルガメッシュ「3ヶ月で集められる財、と考えた場合……とてもではないが、釣り合うような宝石がこの世にない」

シャロ「黄金律チートすぎ」

ギルガメッシュ「そうだな……宝物庫から1つもっていくか? エアと友はやれんが……」

シャロ「宝具の原典もらったって仕方ないわよ」

――ブルーマウンテン道場――


アオヤマ「さて……次回のお話ですが、設定などの判定は明日の夜に行う予定です。時間は……また報告します」

弟子三号「これからだが。今回は少し、反省点が多かったような気がするから、振り返る」

弟子三号「面白いものではないだろうが、次回以降のためだ。まあ、閲覧してくれないと困る、ってわけでもないから」

弟子三号「興味がなければブラウザバック推奨だ」

アオヤマ「あと、ご意見、ご感想、質問、提案などあれば、ご自由に書き込んでくださいね」

アオヤマ「>>1が起きてる間なら、お答えできますから」

しゃろ「ここからは私たちも」

ちや「参加するわよー」

弟子三号「じゃあ、最初はこれだな」


『HAPPYENDが聖杯を破壊するルートで固定されている』


アオヤマ「3回もやると、さすがにマンネリしますねー」

弟子三号「そもそも、聖杯が絶対に汚染されてなきゃいけない理由はなかった。次回は、このあたりも考えないとな」

しゃろ「原作を強く意識しすぎたかもしれませんね」

無理を承知でお願いしますが、聖杯大戦とか無理ですか
第四次サーヴァントと五次サーヴァントで、アルトリアが二人になるのでアポからジークフリードか
モードレッドをセイバーに入れればどうでしょう?

EXTRAか、APOCRYPHAの英霊は安価には参加させられないのですか?

少なくとも前者の赤セイバーやキャス狐のキャラは強烈ですが

『いい人が多すぎた』


ちや「原作改変自体は悪手じゃなかったと思うけど……やりすぎちゃったわね」

弟子三号「悪い奴というか、おかしい奴というか……そういうのも必要なんだよな」

アオヤマ「次回は、改変する場合でも、バランスを考えないといけませんね」



『主人公補正』


しゃろ「そもそも、『戦闘力』と『魔力』の定義があいまいでしたよね。全編通して、戦闘力の低さがあまり関係なかったです」

弟子三号「ついつい、活躍させるために主人公を優遇してた節はある。もっとシビアでもいいかもな」

チノの固有結界が見たかった

両作品ともキャラが一回りしたとは云え、リゼと千夜を主人公に据えずして終わるのはちと悲し

>>662>>663


弟子三号「説明してた通り、1作目を始めた時点では>>1の守備範囲はstaynightとzeroだけだった。ただ」

弟子三号「これについては改善しつつある。今のところ、>>1の守備範囲は上の二つにEXTRAとAPOCRYPHAが加わった」

アオヤマ「次回は、参加者の幅を増やせるかもしれません」

しゃろ「CCCはもうちょっと待ってね」

ちや「大戦は……どうかしら。やってみないことにはわからないけど」

しゃろ「最低でも登場キャラ28人……面白そうだけど、当面は普通にやるわ。普通のに飽きてきたら採用するかも」



>>665


ちや「一応、構想はあったのよー。出番はなかったけど……」

しゃろ「見てみる? 希望が当たら晒すわ」

>>666


アオヤマ「ご心配なく。最低でも、主要メンバー全員が『マスターとして』参加するまでは続ける予定です」

しゃろ「最低でもあと2回やるわ。その後も続くかも」

ちや「え? ごちうさ2期が始まるまでやるんじゃないの?」

弟子三号「無茶言うなよ……」

見たいです、チノの固有結界心象世界手どんな感じなんだろう、安価とかとります?

『どうあがいても綺礼とギルがラスボス』


弟子三号「やっぱり原作に引っ張られたよなあ」

しゃろ「柳洞寺で戦ってばかりでしたし」

ちや「舞台設定自体を変えてもいいかもしれないわ。地理とか、時代とか」



『3連続5次』


アオヤマ「なんでもコンマに任せようとしたのがあだになりましたね」

弟子三号「こっちで決めるべきか、みんなに決めてもらうか、コンマ神に託すか。熟考する必要がありそうだ」



>>669


弟子三号「いや、安価はとらないぞ。準備してくるからちょっと待っててくれ」

しゃろ「はいこれ。構想段階だけど、チノちゃんの固有結界候補よ」

ちや「今後、チノちゃんが主人公になることがあればネタバレになるかもしれないから……一応、閲覧注意と言っておくわ」



○固有結界『迷いうさぎの箱庭(ホワイト・ヘヴン)』


死と争いを拒絶するチノの心象風景が具現化した世界。展開された場合、以下の能力が適用される。

・死に直結するあらゆる現象(怪我、病、呪いなど)の完全治癒。

・戦意の減退。初期段階では「戦いたいが、身体が言うことを聞かない」という状態だが、時間の経過とともに「戦いたくない」

 という思考に固定されてゆく。この状態になって一定時間が経過した場合、結界が解除されてもしばらく戦意は復活しない。

彼女の故郷の街並みを再現している。人はいないが、そこら中にうさぎがいる。

これは、彼女がイメージできる『広大な空間』が『故郷の街並み』以外に存在しないからである。



弟子三号「名前については特に改善の余地がある気がする」

何とゆうか平和的な固有結界ですね、ここまで平和な固有結界てゆうのも珍しいかも

『衛宮士郎との同盟』


弟子三号「ごちうさメンバーを自分の願いとかに傾倒させなかった結果だろうが……同盟の自由度が低かった」

しゃろ「同盟を結ぶのか結ばないのか、結ぶとして相手は誰か……幅を広げるべきですね」



『不遇のキャスター』


1周目:事故によりマスターとうまくいかず、ウサギのぬいぐるみに殺された挙句、森を破壊した罪をなすりつけられる

2周目:強力なマスターと拠点を得たが、暴走したシャロの木刀に倒れる

3周目:突然の三騎士同盟に絶体絶命。アサシンらと結託するも敗退


ちや「魂喰いを放置しない、っていう方針が共通しちゃったからかしら」

アオヤマ「キャスターファンの皆様、なにより、キャスターさん。ごめんなさい」



>>672


しゃろ「ごちうさメンバーと『相手を倒す能力』がどうしても結びつかない。まあ、これに縛られるのもよくないと思うけど」

ちや「でも、洗脳に近いことしてるから、どっちかっていうと『平和を強要する能力』なのよねえ」

弟子三号「さて、反省点を挙げればきりがないが、あんまり続けてもな。無駄に埋まってしまう」

アオヤマ「少し席を外しますが……02:00くらいまでは早めに対応できると思いますので、なにかあれば書き込んでください~」

しゃろ「次回の話は、今日の20:00頃に開始する予定よ」

ちや「おつかれさまー」

五次3回で、四次が2回、それって結構バランスとれているような、気もする。

>>676


弟子三号「なるほど、そういう考え方もあるな」

しゃろ「可能な範囲でごちゃまぜにしてみる、っていうのも考えてたけど……」

ちや「このあたりも、次回のお話の時に考えてみましょうか」

もう(月で)いいんじゃないかな

>>678


弟子三号「それな。確かに月も面白そうなんだよな」

しゃろ「トーナメントだから楽……ゲフンゲフン。各陣営をちゃんと書けるし」

ちや「エレベーターで問答するシーンとか、書いてみたいわ」

アオヤマ「でも、猶予期間6日はSSにするには長すぎるので……やるとしたら、このあたりの調節は必要でしょうか」


しゃろ「じゃ、とりあえず今日の夜までさよならね」

アオヤマ「また今夜お会いしましょう」

――ブルーマウンテン道場――


アオヤマ「こんばんは~」

しゃろ「そろそろ時間ね。時間稼ぎがてら、みんなの書き込みに答えるわ」

弟子三号「いろいろ意見出してくれてありがとな。聖杯戦争の時代、場所、設定とかはこれから決めるが」

弟子三号「プリヤワールドとか、虎聖杯とか、ごちうさメンバー全員参加とか、そういう変化球については」

弟子三号「最低でも、ごちうさ側の主要キャラが1巡してからだな」

ちや「今日は、みんなの選択次第でコンマ判定以外の方法が増えるかもしれないから、協力よろしくねー」

弟子三号「毎度のことだが、ある程度進めてから」

弟子三号「あ、あれ忘れてた! ってことになったら、順序が前後することもある。そこは容赦してくれな」

しゃろ「さ、約束の時間になったわね。まずは、次回の主人公よ」

アオヤマ「これはコンマで決めましょうか」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「リゼ」

6~0、「千夜」

コンマ1桁目6


ちや「あらあら」

しゃろ「と、いうわけで。次回の主人公は千夜に決定よ」

アオヤマ「千夜さんって、魔術師が似合う気がします」

しゃろ「魔術師って、非力なのがデフォだものね。その分、魔術で挽回する、的な」

リゼ「最近は近距離で殺しあえる魔術師も増えてきたけどな」

弟子三号「やばい。ついリゼって名乗ってしまった」

しゃろ「完全に忘れてましたね」

ちや「次は多数決だけど、人はいるかしら……?」

アオヤマ「集え我が同胞たちよ~」

弟子三号「次は、聖杯戦争の舞台を決めるぞ。ただ、こっちの都合で悪いんだが、5次は外させてくれ」

アオヤマ「多数決で決めますね」



次の舞台↓1~(多数決、4票先取)


1、「第4次聖杯戦争(マスターは原作の7人+千夜、サーヴァントについては後で決定)」

2、「月の聖杯戦争(マスター、サーヴァントともに後で決定)」

3、「木組みの家と石畳の街(マスター、サーヴァントともに後で決定)」

1:4票

2:1票



アオヤマ「やっぱり集まってくれましたね」ドヤァ

弟子三号「お、おう」

ちや「みんな、ありがと」

しゃろ「圧倒的多数で、次回の舞台は第4次聖杯戦争に決定したわ」

ちや「かっこの中にも書いたけど、参加するマスターも自動的に決定したわ」

しゃろ「で、次なんだけど。参加するサーヴァントをどうするか」

弟子三号「多数決が続くが、協力よろしくな」



参加するサーヴァント↓1~(多数決、4票先取)


1、「原作と同じサーヴァント+α。組み合わせは変えず、千夜とαが契約」

2、「原作と同じサーヴァント+α。組み合わせは変える」

3、「可能な範囲(staynight,zero,EXTRA,apocrypha)でランダムに8騎を選出」

※選択肢3の「EXTRA」には「CCC」は含みません

しゃろ「ところで、>>697で投票してくれた人も、参加してくれていいのよ?」

弟子三号「というか、参加してくれ。人手が足りん」

アオヤマ「しかり、しかり、しかり~」

ちや「もう効果はないんじゃないかしら……?」

(やべぇEXTRA分かんねぇ……)

しゃろ「協力ありがとー!」カフェインテンションハイ

弟子三号「ど、どうした!?」

ちや「シャロちゃんのテンションあげて呼び込みしようと思ったんだけど……もう必要なかったわね」

アオヤマ「えー、非常に接戦でしたが……4票『先取』というルールでしたので」

しゃろ「えーっとぉ……3、2、3、2、3、2、3……あはは、なんかおもしろーい!」

弟子三号「サーヴァントは4つの作品から寄せ集めるぞ。ちなみに、コンマで決めるけど」

弟子三号「あんまり偏った場合は、少しだけ修正するかもしれないぞ」

>>719


しゃろ「大丈夫大丈夫! なんとかなりゅよ! フィーリングで楽しむのだ!」

ちや(噛んだ……というより、呂律が回ってないわ」



弟子三号「準備するから、ちょっと待っててくれ」

アオヤマ「お察しのとおり、コンマで決めますねー」



セイバー↓1(コンマ1桁目)


12、「騎士王」

34、「太陽の騎士」

56、「叛逆の騎士」

78、「皇帝」

90、「竜殺し」



ランサー↓2(コンマ1桁目)


12、「光の御子」

34、「イケメンの方」

56、「串刺し公」

78、「ドラキュラ」

90、「施しの英雄」

コンマ1桁目2、0


ドガァァァァン


ちや「!?」

しゃろ「か、壁が!?」

セイバー「こんにちは。このまま5次勢が選ばれなければ、4連続出場となる、アルトリアです」

セイバー「やはり、私がメインヒロイン。これは必定ですね」

ランサー「カルナだ。よろしくたのむ」

弟子三号「挨拶に来るなんて聞いてないぞ」

セイバー「ではいきましょう、ランサー」

ランサー「ああ」

アオヤマ「壁を壊しに来ただけでしたねー……」

アーチャー↓1(コンマ1桁目)


12、「正義の味方」

34、「ケンタウロスの大賢者」

56、「英雄王」

78、「顔のない王」

90、「純潔の狩人」



キャスター↓2(コンマ1桁目)


12、「青髭」

34、「劇作家」

56、「裏切りの魔女」

78、「狐」

90、「ゴーレムを極めた哲学者」


※諸事情により「ナーサリーライム」は外しています

コンマ1桁目1、9


アーチャー「まったく……英霊というのも楽ではないな。何度戦場に駆り出されるのか」

キャスター「まあ、そう言うな、正義の味方を目指した者よ。生前、成せなかったことをなすチャンスだ」

弟子三号「おお、ちゃんと扉から入ってきてくれたな」

しゃろ「インパクトだけを求めた騎士王とは違うわね」

アーチャー「酷い言われようだな、セイバー……」

ライダー↓1(コンマ1桁目)


12、「シャルルマーニュ十二勇士」

34、「石化の魔眼の怪物」

56、「トロイア戦争最強」

78、「征服王」

90、「太陽を落とした女」



アサシン↓2(コンマ1桁目)


1、「腕」

23、「殺人鬼」

45、「圏境使い」

6、「百の貌」

78、「侍」

90、「アッシリアの女帝」

コンマ1桁目7、9


ドガァァァン


弟子三号「またか!?」

ライダー「聖杯戦争! いやあ、心躍るわい!」

アサシン「征服王よ、なかなかの乗り心地だった。ただ、少し荒々しすぎるな」

ライダー「なにを言う! 征服王の進撃が穏やかでは、臣下たちに示しがつかんではないか!」

しゃろ「おねがいよぉ、破壊活動は本番が始まってからにしてえ……」

マスターがどのクラスを召喚するかは固定なのか?

>>741


弟子三号「そういえばちゃんと決めてなかったな……またあとで話をするよ」



バーサーカー↓1(コンマ1桁目)


12、「ギリシャの大英雄」

34、「三国最強」

5、「フランケンシュタイン博士の失敗作」

67、「湖の騎士」

8、「剣闘士」

90、「真祖の姫君」



8騎目のクラス↓2(コンマ)


01~15、「セイバー」

16~30、「アーチャー」

31~44、「ランサー」

45~58、「ライダー」

59~72、「キャスター」

73~86、「アサシン」

87~00、「バーサーカー」

コンマ7、87


ドガァァァンッ


しゃろ「なんなのよお!」

バーサーカー「■■■■――!」

弟子三号「バーサーカーはみんなセリフ同じなんだから、来なくてもいいだろ」

弟子三号「で……8騎目もバーサーカーだ。聖杯戦争の難易度というか、冬木の治安が心配だ」

8騎目(バーサーカー)↓1(コンマ1桁目)


12、「ギリシャの大英雄」

34、「三国最強」

56、「フランケンシュタイン博士の失敗作」

78、「剣闘士」

90、「真祖の姫君」

コンマ1桁目8


弟子三号「確率的な問題もあったが……Apocrypha勢が多いか……?」

しゃろ「4人いますね」

ちや「あと、EXTRA勢が1人もいないわ」


セイバー(アルトリア)

アーチャー(エミヤ)

ランサー(カルナ)

ライダー(イスカンダル)

キャスター(アヴィケブロン)

アサシン(セミラミス)

バーサーカー(ランスロット)

バーサーカー(スパルタクス)


アオヤマ「バランス調整のために、Apocrypha勢を1人減らして、EXTRA勢を1人追加してよろしいですか?」


↓1~(多数決、3票先取)


1、「いいよ」

2、「ダメ」

アオヤマ「はい、どうもありがとうございました」

弟子三号「じゃあ、判定するぞ」



↓1(コンマ)


01~25、「ドラキュラ」

26~50、「狐」

51~75、「圏境使い」

76~88、「三国最強」

89~00、「真祖の姫君」

コンマ98


弟子三号「結局おっかないぞ!」

アオヤマ「ま、まあスパルタクスさんをクビにできたので……」

しゃろ「街の被害的にはどっこいどっこいよね」


バーサーカー(スパルタクス → アルクェイド・ブリュンスタッド)

弟子三号「よし、参加サーヴァントとマスターが決定したぞ」



参加マスター一覧


宇治松千夜

衛宮切嗣

遠坂時臣

間桐雁夜

言峰綺礼

雨生龍之介

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト

ウェイバー・ベルベット

参加サーヴァント一覧


セイバー(アルトリア)

アーチャー(英霊エミヤ)

ランサー(カルナ)

ライダー(イスカンダル)

キャスター(アヴィケブロン)

アサシン(セミラミス)

バーサーカー(ランスロット)

バーサーカー(アルクェイド・ブリュンスタッド)

アオヤマ「さて、組み合わせですが……ちゃんと書いて無くてすみません。今回も、トリップによって決定します」

しゃろ「原作のままにしても、結局バーサーカーは判定しなきゃいけないし」

ちや「ならいっそ、全員やっちゃおう、って感じね」

弟子三号「>>764の表を参考に、マスターの名前を書いてくれ」



↓2

弟子三号「どうなんだろうな……相性も何もない気が」


◆P4UXaqPAa6 = #湖の騎士


しゃろ「ウェイバー&ランスロットよ」

アオヤマ「そもそもバーサーカーを扱える人材が少ないですから……」

しゃろ「どんどんいくわよー」


↓2

弟子三号「…………これなかなかいいんじゃないか?」


◆WD7aG5dkysNV = #ゴーレムの人


ちや「アヴィケブロンさん&ケイネス先生ね」

しゃろ「魔術師コンビかあ……昼ドラになる心配もなさそうね」

アオヤマ「次行きましょう~」


↓2

弟子三号「マジか」

アオヤマ「運命を感じますねー」


◆Qd/SAmzohg = #アーサー王


しゃろ「言峰&セイバー……何回目よこれ。でも、ほぼ自害前提の同盟なんて許してくれるかしら」

ちや「そこは綺礼さんの手腕にかかってるわね」

しゃろ「さあ、次よ!」


↓2

弟子三号「英雄嫌いにはちょうどいいかもしれん」


◆V3uEPoSklU = #真祖の姫君


しゃろ「切嗣&アルクェイドね。どうなっちゃうのかしら」

ちや「バーサーカーを囮にして狙撃、とか?」

しゃろ「なにそれ怖い」

ちや「次、お願いねー」


↓2

弟子三号「このラスボス臭。主人公だよな?」


◆QKEi62Wf92L = #アッシリアの女帝


アオヤマ「千夜さん&セミラミスさんです」

しゃろ「雰囲気だけでいえば、すごい仲良くなれそう」

しゃろ「あと3組ねー」


↓2

しゃろ「遠坂邸が賑やかになるわね」


◆y3mjeCKnBk = #征服王


弟子三号「時臣&イスカンダルだ」

アオヤマ「セイバーさんの運命やいかに」

ちや「組み合わせの判定はこれで最後ねー」


↓2

弟子三号「なんかこいつらの方が主人公っぽくないか」


◆fgseUQIFnU = #正義の味方


ちや「雁夜さん&エミヤさんね」

アオヤマ「ということは……」

アオヤマ「最後は、龍之介さん&カルナさんです」

しゃろ「カルナさんは龍之介を止めて…………くれるかなあ」

しゃろ「まとめるわよー」



宇治松千夜 & アサシン(セミラミス)

衛宮切嗣 & バーサーカー(アルクェイド・ブリュンスタッド)

遠坂時臣 & ライダー(イスカンダル)

間桐雁夜 & アーチャー(エミヤ)

言峰綺礼 & セイバー(アルトリア)

雨生龍之介 & ランサー(カルナ)

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト & キャスター(アヴィケブロン)

ウェイバー・ベルベット & バーサーカー(ランスロット)

弟子三号「さて、次は千夜の能力について決めるが……主人公の能力値は、こんな感じに分けるぞ」


・戦闘力……魔力、魔術を考慮しない場合の戦闘能力。基礎体力、運動能力、格闘技術などが該当

 目安……一般人:2、衛宮士郎:5、言峰綺礼(4次):9


・魔力……所有する魔力の量。

 目安……一般人よりは多い:1、衛宮士郎:5、遠坂凛:9


・魔術……魔術を行使する技術。

 目安……ポンコツ:1、衛宮士郎:4、ケイネス先生:9


しゃろ「士郎先輩が基準?」

ちや「平均的な人って、なかなかいないのよねえ」

ウェイバー君当たりじゃないですか、平均は

>>809


しゃろ「うへえ。失念してた」

ちや「まあ、5が平均くらいだと思っていただければ」



弟子三号「ただ、千夜については原作で散々運動能力の悪さとかが指摘されてるから、超厳しめにいくからな」

アオヤマ「というわけで、判定しますね」



戦闘力↓1(コンマ1桁目)


1~7、「1」

8~0、「2」


魔力↓2(コンマ1桁目、0は10扱い)


魔術↓3(コンマ1桁目、0は10扱い)

戦闘力:1

魔力:4

魔術:3



弟子三号「このシリーズ始まって以来の平凡さ。逆に新鮮だ」

アオヤマ「まあ、平均近い魔力があれば、アサシンの維持は問題ないでしょう」

しゃろ「サーヴァントがバーサーカーじゃなくてよかったわ」

ちや「全力で策謀をめぐらせないと厳しそうねえ」

弟子三号「第4次は今回が初めてだし、大きな原作改変はなしでいくぞ」

アオヤマ「でも、ひとつだけ。重要な判定を」



聖杯は↓1(コンマ1桁目)


1~5、「汚染されている」

6~0、「汚染されていない」

コンマ1桁目6


しゃろ「初の綺麗な聖杯ね。今回は壊さずに済みそう」



弟子三号「ここで決めるべきことは全部決めた……と思う。千夜の魔術については、まだ保留だ。本編の中で判定するかも」

アオヤマ「では、今日の更新は終了です。次スレを立てたら、ここにリンクを張りに来ますね」

しゃろ「次回の開始時期は未定よ。そんなに長く日を空けるつもりはないけど……」

ちや「みんな、協力ありがとう。また次スレで会いましょうね」

カルナ大先生は鎧ありすか……?

よくよく考えたら主人公になるごちうさキャラが必ず魔術師である必要はないよな、葛木先生みたいにサーヴァント拾って魔術師じゃない人間が途中参加するルートもあるわけだし

魔翌力と魔術の判定もサーヴァントの維持と、聖杯戦争に関わっていく上で触るであろう魔術礼装を扱う才能と捉えれば無駄にはならなそう

>>828


弟子三号「Apocryphaのランサーだ。つまり、鎧はありだ」


>>832


アオヤマ「なるほど、それもそうですね。とりあえず1巡目の主人公はみんな魔術師にしますが、それ以降はまた考えてみます」


しゃろ「たてたわよー」


【ごちうさ×Fate】千夜「聖杯戦争?」【安価】

【ごちうさ×Fate】千夜「聖杯戦争?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412511101/)


ちや「こっちのスレは、近いうちにHTML化依頼を出しておくわ」

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