新人P「赤羽根P?」社長「うむ」 (177)
紛らわしくならないよう、赤羽根Pは「赤羽根Pさん」や「赤羽根さん」、新人Pは「プロデューサーさん」と呼ばれるものとします
時間軸としては、赤羽根Pがハリウッドから帰ってきた、劇場版のED後あたりです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411362973
【765プロ】
新人P(以下、P)「今日が、765プロ初出勤の日…ここでこれから、俺が働くんだな…あの有名なアイドル達と一緒に…が、頑張るぞ…!し、失礼します」(コンコン…ガチャ
小鳥「はい、こちら765プロで…あ、新しいプロデューサーになられる、Pさんですね。今社長を呼んできますので、そちらのソファに掛けてお待ちください」
P「は、はい…」(カチコチ
社長「やあ、待たせたね。朝早くから来てもらってすまないね…はは、まあそんな緊張せず、リラックスしてくれたまえよ」
P「はは…やっぱり、あの765プロに自分が勤められるなんて…夢みたいで…」
社長「あの765プロ、か…そこまで言われるまでに、我が事務所も成長するとは…感慨深いものだ」
小鳥「これも、アイドル達の頑張りと、社長、律子さん、そして赤羽根Pさんのおかげですね」
社長「はっはっは、私は何もしてないよ。でも、そうだな。赤羽根くんには感謝してもしきれん」
P「赤羽根P?」
社長「うむ。元々はこの事務所には二人しかプロデューサーがいなかったのだが、そのうちの一人だ。アイドルとしても知られている律子くんと共に、この事務所のアイドル達を支え、成長させてくれた立役者でね」
P「ふ、二人!?たった二人で、あんな凄いアイドル達を輩出して、あんな大きいライブの数々を…!?」
小鳥「ええ。ただ、Pさんの言う通り、今や一流のアイドルになった彼女たちには、大きい仕事が次々に入ってくるんです。そんな中で、プロデューサーを増やさないと、もう二人の負担が大きくなりすぎてしまうので、新人プロデューサーを募集したんです。」
P「はぁ…せ、責任重大ですね」
ざわざわ…
真美「ねえ、いおりん、誰か知らない人が応接間にいるよ→?」
伊織「そんなの言われなくたって見りゃ分かるわよ。社長も小鳥も一緒ね」
やよい「うー、あの人、なんだか緊張してるみたいです…」
真「ボク達の仕事関係の人なのかな…?」
美希「なんでもいいの…ミキ眠いの…朝早くに呼び出されて…あふぅ」
社長「まあ、初日からそんなに責任を感じても仕方ないし、まずはそう重く考えなくてもいい。私も、最初からなんでも上手くやれなどとは言わない。時間をかけて成長し、アイドル達と共に歩んでくれればいい。さて、そろそろアイドル達も集まってきたね。皆にも少し自己紹介と挨拶と行こうか、さあ、行こう」
P「は、はい!」(アイドル達…メディアで見たイメージがキャラ作りで、実際は全然違う人だったりしたらどうしよう…いや、それでも、やるんだ…!)
社長「さて、アイドル達は全員揃っているね。赤羽根くんはまだのようだが…」
小鳥「仕方ないですよ…彼は深夜、というより明け方まで頑張っていましたから」
P(あ、明け方!?)
春香「赤羽根Pさん…大丈夫かな…最近まともに休んでないよね…」
響「最近あくびも増えたよね…自分たちに見られないようにこっそりしてるけど、時々うっかり自分たちの前でもやってるしね」
社長「ゴホン、さて、アイドル諸君に今朝早くから集まってもらった理由は他でもない。今日は重大な発表がある」
あずさ「重大な…?」
社長「うむ、小鳥くん」
小鳥「はい。みんな、実は彼は…新しいプロデューサーよ!」
アイドル一同「!?」
P「Pと申します…よ、よろしくおねがいします…」
亜美「ちょ、ちょっと待ってよ!じゃあに→ちゃんはどうなるの!?いなくなっちゃうの!?」
雪歩「わ、私…お別れするの、嫌ですぅ…」
社長「落ち着きたまえ。彼を辞めさせるなんてことは絶対にしないから安心してくれ。ただ、知っての通り、今の彼は仕事が多すぎる。君達が売れるからこその事態なので、嬉しい悲鳴なのかもしれないが…」
律子「ああ、それでこの方を雇ったのですね…以前、私が社長に赤羽根P殿の過労のことを相談した時、『なんとかするから待っていてくれたまえ』って返してきたのは、このことだったんですね」
貴音「なるほど、それなら合点がいきますね」
社長「うむ。そういうわけで、最初は彼も不慣れだから全て上手くは行かないだろうが、どうかみんな、よろしく頼むよ」
一同「はーい」
社長「それではみんな、今日もよろしく頼む」
P「ふぅ…」(挨拶しただけなのに…緊張したな…あの765プロのアイドル達が目の前にいたんだから…でも、慣れていかないと…)
春香「プロデュ―サーさん♪」(ひょこっ
P「うおっ!?」(ビクッ
春香「あ、ビックリさせちゃいましたか?ごめんなさい。でも、私からもちゃんと挨拶と自己紹介しとかなきゃと思って…私、天海春香です!趣味はカラオケにお菓子作りです!よろしくお願いします!あ、今日クッキー焼いてきてあるんです。よかったらどうぞ♪」(ニコッ
P「あ、ああ!丁寧な自己紹介ありがとう、春香…ちゃん、かな?よろしく!お…美味しいな、これ…凄い…」(サクサク
春香「美味しいですか?良かったです!えへへ、春香でいいですよ~、これから一緒に仕事していくんですから!」
P「そうか、分かった…じゃあ、よろしくな、春香!」
真「あ、ボクも自己紹介します!菊地真でっす!よろしくお願いします!ボク、こう見えて鍛えてますから、どんなに忙しくてもヘッチャラです!ジャンジャンバリバリ、仕事しますよ!しっかりついてきてくださいね、プロデューサー!」
P「おお、俺も負けないように頑張るよ!よろしく、真!」
やよい「うっうー!私は高槻やよいですー!よろしくお願いしまーっす!」(ガルーン
P「ああ、やよいだな、やろしく!」(これが噂のガルウィングか…!)
P(とまあこんな調子で…みんなとの挨拶を終えたが…みんな、割とイメージ通りだったな。眠そうだった美希と、ちょっとツンツンしてた伊織だけは今までのイメージとちょっと違ったけど…でも、表裏がないような素直な子ばっかりだったな…)
P(みんな、快く俺を歓迎してくれたし…なんとか上手くやっていけるかも…)
赤羽根P「お、おはようございます!すみません、遅れました!」(ドタドタ…ガチャッ
小鳥「あっ、おはようございます。ふふ、いいんですよ。疲れてるんですし…それに、アイドルのみんなも、ある程度セルフプロデュース出来るようになってるんですから」
春香「あっ…おはようございます!」(パアアッ
美希「ハニー!?ハニー来たの!?」(ガバッ
P「!?」(な…なんだ…!?ハニーって…!?)
美希「ハニー、会いたかったの~!」(ギュー
赤羽根P「おっと、おいおい美希…」
律子「美希、ハニー禁止って言ってるでしょ。あと抱きつかないの!でも、本当にお疲れ様です。有給使ってもよかったんじゃないですか…?私だって、一日くらいカバー出来るのに…」
赤羽根P「いや、今が大事な時期だからな、俺だけ休むわけにはいかないよ」
伊織「アンタ、いつも『大事な時期』って言ってるじゃない。永遠に休まない気?た、倒れたりしたら、承知しないんだから…」
赤羽根P「ははっ、心配させてすまないな、大丈夫だから」
伊織「バッ…バッカじゃないの!?心配なんてしてないんだから!ただ、倒れられたら私達が困るって言ってるだけで…ふ、ふん!もう知らない!///」(プイッ
春香「あ、あの…疲れてる時には甘いものをと思って…クッキーいっぱい焼いてきたんです!食べてください!お口に合うといいんですけど…///」
赤羽根P「ありがとう、春香。後でいただくよ。楽しみだな」
貴音「貴方様、どうか自分の御身も大事になさってください…」
やよい「無理しちゃだめですよー…?私も、お掃除とか、出来ることはやりますから!」
赤羽根P「ありがとう、みんな…その気持ちが嬉しいよ。さて、今日も一日がんばろう!今日は響といぬ美が番組出演、雪歩と真がラジオだな!」
響「うんっ!自分、変な心配なんてさせないから!完璧に仕事してくるから、見ててよねっ!」
雪歩「が、頑張ります…私達のことも、見ててくださいね…///」
真「バッチリ、今日も決めてみせますからっ!ドーンと構えててください!ヘマして、余計な仕事を増やすようなマネはしませんからっ!」
赤羽根P「ああ、みんな頼もしいよ。さすがだ」
ワイワイ…
P(な、なんだ…?みんな、彼が来たのが凄く嬉しそうに…それどころか、何人かは顔が赤いような…あれが…例の赤羽根Pなのか…)
赤羽根P「ん?君は…ああ、社長から話が来ていたよ。君がPくんだね。俺が765プロプロデューサーの赤羽根だ、これからよろしくな!」
P「は、はい、よろしくお願いします!」(凄く信頼がある人なんだな…俺は…こんな風に、なれるのか…?)
社長(…赤羽根君は、今まで様々な障害を乗り越え、無名だった彼女たちをここまで導いた…だからこそ、強固な絆がある…そんな中、既にトップアイドルしかいない事務所に入った彼は、彼女らと、そこまでの絆を築けるだろうか…だが、事務所と、みんなのためだ、頑張ってくれよ、P君…)
とりあえずここまで
アイマスSS投下も初めてだし、ここでスレ建てるのも初めてだけど、なんとかそこそこのペースで完結させられれば
伊織は、信頼している赤羽根Pを心配してるから、心配してくれてるのか?って言われて照れ隠しに赤くなっただけのつもりでしたが、斜線(///)使うのはなんか違ったしれません。今後の表現はもっと工夫します
雪歩に関しては本当にすみませんでした、完全に必要なかったですね。信頼出来る数少ない男性ってだけで、恋では全くないですね、バネPには
とりあえず今日の分投下します
社長「赤羽根くん、おはよう。今日の仕事の出発までは少し時間があったね。それまでは、明日の他ユニットとの合同フェスに出るアイドル達の本番前最終レッスンに付き添ってくれたまえ。それから、Pくんも同行させて、レッスンについて必要に応じて教えてくれ」
赤羽根P「社長、おはようございます。はい、春香・真美・響でしたね。それじゃあみんな、行こう。Pくんも」
P「…!はい!」(レッスンか…どんな風にやっているんだろう…)
【レッスン場】
~1曲目~
P(す、凄い…ファンとしてライブを見に行ったりしてた時のダンスそのものだ…華やかな衣装じゃないけど…あの子達の魅力がビシバシ伝わってくる…!)(ジーン
~1曲目終了~
春香「ふぅっ…どうでしたか?赤羽根さん、プロデューサーさん」
P「す…凄かった!凄く!」
春香「はい?あ…ありがとうございます?」(キョトン
真美「えっ?」
響「ぷっ…あっはははは!違うぞープロデューサー。そうじゃなくて、直す所とか、間違ってるところなかった?って聞いてるんだぞ。まあでも、自分たち完璧だから、なかったよね!」(ゲラゲラ
P「あっ…な、なるほど…」(カアア…
赤羽根P「ああ、なかった。前話したクセもちゃんと修正されてるし、明日もこの状態で臨んでくれれば大丈夫だ!」
春香「でっ…ですよね!ありがとうございます!」
真美「もー!しっかりしてよー、新に→ちゃん」
P「し、新に→ちゃん!?」
赤羽根P「じゃあ、次の曲へ行こう!明日は3曲だからな!」
響「うん!へへっ、プロデューサー、次は『凄かった』じゃなくって、ちゃんとしたアドバイスお願いね。まあ、自分のダンスに惚れ惚れするのは分かるけどさ!」
P「う、うん…」(ぐぅ…恥ずかしい…)
~2曲目~
P「あの…レッスンって、どういうところに注意して見れば、ちゃんとしたアドバイスとかが送れるんでしょうか…?」
赤羽根P「んー…歌詞やダンスに間違いがあったら直すのはもちろんだけど、そうでなくても、普段と様子が違うところがないかどうか…だな」(ジー
P「様子が…ですか」
赤羽根P「ああ。もし普段と違うところがあったとしても、明確に間違っているっていうわけじゃなければ、『その結果、普段と比べて全体が良くなっているか、悪くなっているか?』というのを考えて、バランスが崩れているとか、悪くなっているなら注意しなければならないが、そうでないならそのままにしておくのも良いし、良くなっているなら、むしろそれを教えてやるのもいい」(ジー
P「なるほど…」(俺にレッスンについて教えながらも、じっとあの子達のダンスを見ている…凄い集中力だ…)
赤羽根P「まあ、今回は色々とレッスンを積んできた最終段階だから、もう3人とも明日に向けてのパフォーマンスが完成している。だから、初めてレッスンを見るPくんは、今の彼女達の様子が『普段の様子』だと思ってくれていい。俺も、今回はこれといって彼女たちに言うことも無いしな」
P「わ、分かりました!」
赤羽根P「おっと…すまない。もう雪歩と真のラジオに行かなきゃならない。午後の響の動物番組には間に合うようには迎えには来るから、それまでPくんはここに残って、彼女たちを見ていてくれ。あと…うん、2曲目も大丈夫、バッチリだ。そう伝えておいてくれ」
P「は、はい!」
赤羽根P「それじゃ、行ってく…」(クラッ
P「…?」
赤羽根P「すまん、大丈夫だ。行ってくる!」
P「は、はい!いってらっしゃい!」
~2曲目終了~
真美「あれ?に→ちゃんは?」
P「ああ、真と雪歩のラジオの仕事に向かったよ。今の2曲目もギリギリまで見てからね。『大丈夫、バッチリだ』って言ってた」
春香「そうなんですか…」
真美「つまんないの…」(シュン
響「最近、レッスンに最後まで居てくれること、ほとんどないよね。今日は途中まででもいてくれただけ良い方だけどさ」
春香「仕方ないよ、赤羽根さん、忙しいから…でも、バッチリなら、良かったかな…」
P「…よ、よーしみんな、このまんまバッチリ、3曲目も行っ…」(寂しそうだから、ここは俺が引っ張って…)
春香「よーし!響ちゃん!真美!3曲目、がんばろう!」
響「うん!いつまでも頼ってばっかの自分たちじゃないさー!」
真美「に→ちゃんが戻ってきた時に、成長したせくち→な真美を見せてやんなきゃね!」
春香「ふふっ。プロデューサーさんもご一緒に!行くよー!765プロー、ファイトー!」
響・真美「おー!」
P「お、おー…」
~3曲目~
P(……なんか……俺の居場所って………)
P(…いかんいかん、集中しないと…あの子達も集中して頑張ってるんだから…)
ハム蔵「ヂュイ」(トコトコ
P「…?」(ハムスター…?あ…響の!3人が踊ってるとこに行こうとしてる…!)
3人「~~~♪」
P(3人とも、歌とダンスに夢中で気づいてない…!このままじゃ危ないんじゃないか…!?止めないと!)(ダッ
P「ま、待て!」
真美「へっ?」
P「つ、捕まえt…」(ドンッ
真美「あたっ!」(ドサッ
春香「えっ…!?」
響「ま、真美…?な、なに?どうしたの?」
真美「いっつつつ…」(ズキッ
P「あっ…ご、ごめん!大丈夫か!?」
ハム蔵「ヂュイ…!?」(近いところで見たかっただけで、踏まれるほど近付くつもりはなかったのに…)
真美「わ、わかんない…ちょっち待って…あだっ…っ…」(ズキン
響「は、春香!救急箱持ってきて!」
春香「うん!待ってて、真美!」(ダッ
P(お、俺…もしかして、大変なことしてしまったんじゃ…)
【765プロ】
社長「そうか…これが、明日のフェスの参加メンバーか…」
小鳥「はい…彼ら…事務所をやめてからある程度経ったとはいえ…もう、こんな大きいフェスで共演するところまで来たのですね…」
社長「彼らの才能もやる気も本物だ…ただ、我が事務所のアイドル達も、放つ輝きで負けるとは、私は思っていないがね」
【???】
???「フン…そうか…あいつらがね…どうせ明日は予定が空いている…見に行ってやるか、暇つぶし程度にはなるだろう」
今日の分はここまで
続きは明日か、遅くても明後日を予定しています
何度か見ててここ何か前と違うなって思ったら指摘する程度でいいんじゃないか?
だから指摘するポイントがあんまりないような、Pが普段全て見なくてもいいレベルのもの、要は何もしなくてもいいもので経験させてるんだと思う
と好意的に解釈
まぁ、最初のうちはPの後ろに着いていくのが基本で一人でどっかに残すなんてありえないと思うけど
投下しますが…ここって猿さんというか、連続投稿規制とかありましたっけ?
正直、アニメ・劇場版に関わったあらゆる要素を入れたくて、逆に冗長になってるような気がします…
読んでくださってる方のアドバイスありがたいです
レッスンに関しては>>44のつもりです。まあ書類とかが初歩だと思うし、書類紛失とかがリアルなところだとは思うんですが、
アイドル達と近いところで、直接的に深く関わる形での波乱にしたかったので、少し無理矢理な展開にしました
【765プロ】
「……………」
P(みんな…真剣な表情で集まっている…俺のせいで…)
赤羽根P「ただいま戻りました…」
響「…ただいま」
社長「ご苦労だったね。どうだった?響くんの動物番組の収録は」
赤羽根P「…何度かNGは出しましたが、なんとか終わりました」
響「ご、ごめん…自分、全然うまく笑えなくて…何度か、上の空になっちゃって…」
赤羽根P「大丈夫だ、響はやれるだけのことをやって、OKも出たんだ。響はよく頑張ったよ」
響「で、でも…」
P(あの時、目の前で真美の怪我を見た響は、直後に、俺が手に乗せていたハム蔵に気づいた…そして、「自分のせいだ」と、責任を感じたまま、番組へ行ってしまった…時間ギリギリまで赤羽根さんがケアしてくれたが…俺は、パニックで何も言えなかった…)
雪歩「それで…真美ちゃんは…?」
律子「それが…捻挫みたいで…明日はちょっと無理ね。ショックを受けたみたいで…今は家で休んでるわ」
亜美「真美…明日のフェス、楽しみにしてたのに…」
やよい「あとでお見舞いに行きますー…」
P「…ご、ごめん…俺のせいで…」
響「いや…自分のせいだぞ…ハム蔵は賢いから、止めなくてもいいんだって、ちゃんとプロデューサーに話してれば…」
春香「私も、真美の隣で踊ってたのに…ごめんなさい…」
赤羽根P「いや、まだ色々勝手が分からないPくんを一人置いてきた俺に責任がある…それに…」
伊織「今は、そんな庇い合いよりも、大切なことがある…でしょ?」
赤羽根P「…ああ、その通りだ…」
あずさ「あ、あの~…プロデューサーさん…どうか、あまり思いつめないでくださいね…?誰にだって、間違いはあるんですから…」
小鳥「そ、そうですよ。赤羽根さんだって、最初はダブルブッキングとか、明らかに仕事と合わない人選とかしてたんですから…失敗から覚えるのも大切なことですよ。真美ちゃんのためにも…」
赤羽根P「そ、その例を出さなくても…」
千早「でも…あの頃の赤羽根さんとは、立場も状況も違うのではないでしょうか…?あの時と今とでは、一つのミスで巻き込まれる人達の多さも、一つのミスが影響を与える規模も、大きく違います…ミスを重ねながら成長する…なんて余裕は、無いのでは…?」
P「うっ…」
貴音「千早…事ここに至った今、そのようなことを言うのは野暮なのではありませんか…?間違いを犯せと言っているわけではなく、あくまで、どうしても間違いを犯してしまった時、それをどう活かすかという話なのですから…」
千早「…そうですね…ごめんなさい。責めているわけではないのですけれど…」
P「いや…本当に、俺が軽率だった…ごめん」
伊織「ああもう、じれったいわね!ウジウジしてんじゃないわよ!今はそれより何より、明日のことを考えるべきでしょ!」
律子「伊織、言い方…でも、そうね、それは早急に考えなければいけないことだわ」
P「…明日…?あの…俺が真美を怪我させてしまったから…出られなくなってしまった…のでは?」
美希「ミキ、それはありえない、って思うな」
赤羽根P「ああ。待ってくれているファンの人達がいるんだ。キャンセルは出来ない。ファンを裏切ることだけは、してはいけない」
P「…!」
春香「響ちゃんと私…デュオで、なんとか…」
響「い、今から、そんなダンス全部変えるのか!?できるかな…」
真「れ、レッスンには、ボクが時間ギリギリまで付き合えば…」
P「……」(俺は…トラブルを起こして、イベントを一つ潰したと思ってた…でも…この事務所は…そうじゃないんだ…「どうやってトラブルを乗り越えて、このイベントを成功させるか」…みんな、それしか考えていないんだ…俺は、認識が甘かったんだ…)
伊織「…私が行くわ。真美の替わりに、私が入る」
亜美「いおりん!?」
やよい「伊織ちゃん!?」
伊織「明日のスケジュール、いくらか空いている時間があるわ。新堂の車も使って移動すれば、なんとか間に合う。赤羽根、3人で練習してたビデオを貸して。絶対、本番までにマスターするわ」(3人の出るフェスをテレビで見るために空けてた時間だけど…)
赤羽根P「ああ、これがビデオだが…出来るか?」
伊織「出来るか出来ないかじゃない…やるのよ」(パシッ
赤羽根P「…頼む…!俺は、急いで運営側に、出演アイドルの変更の連絡をして、打ち合わせに行ってくる!」
律子「私も行きます!私だって、伊織のプロデューサーですから!」
社長「私も行こう。何か不都合があれば、私が全責任を負うよ」
春香「い、伊織!練習、私も付き合うよ!」
響「自分も!」
伊織「ええ、お願いね!それから…そこのバカプロデューサー!」
P「えっ!?」
伊織「アンタも手伝いなさい!いつまでもそんな顔してたら、承知しないわよ!いい、何があっても、どんなことがあっても諦めないのが765プロなんだから、覚えておきなさい!」
P「あ…ああ!分かった!全力でやらせてもらうよ!」(「次」じゃない…何があっても…どんな失敗をしても…それを、「今」に繋げなきゃならないんだ!自分のため、真美のため…765プロのために!)
~翌日~
【フェス会場】
春香「ここだね。会場…」
響「うん。真美のためにも、頑張らないと…」
伊織「やれることを、全力でやるだけよ」
P(赤羽根さんは、真美のところにいる…失意の中にいる真美の心を癒せるのは、あの人だけだからと…この後…真美と一緒にこのフェスを見てくれるのだろうか…)
P(俺は…素人なりに…精一杯の手伝いは出来たと思う…あとは…彼女達を見守るだけだ…)
冬馬「よう、765プロじゃねーか」
翔太「お久しぶり~」
北斗「チャオ☆エンジェル達」
春香「あっ…ジュピターの…」
響「な、なんでここに!?」
冬馬「なんでって…俺達も、このフェスに出るからだよ」
北斗「俺達も、あれからそれだけのものを積み重ねてきたからね」
P「ジュピターって…あの、元961プロの?」
翔太「そっ。まあ、辞めてからも地道に頑張ってたからね。こんな大きいフェスに戻ってこれたのも必然ってワケ」
冬馬「てか、誰だアンタ?初めて見るな…アンタも765プロなのか?」
P「あ、ああ…俺も、新しくプロデューサーになったんだ…よろしく」
冬馬「『も』ってことは…赤羽根も、今もいるんだな。まあいいや、誰が相手だろうと…俺達は誰にも負けねえ。全員追い抜いてやるから、覚悟しとけよ。」
伊織「望むところよ。私達だって…誰にも負けないわ」
冬馬「あっ、それと…」
765一同「…?」
冬馬「あの時、チケットサンキューな、天海…『M@STERPIECE』、良かったぜ」
春香「あっ…ありがとう!」
翔太「じゃ、今日はみんな、よろしくね~♪」
P(彼ら…あんな吹っ切れた顔をしたアイドルだったっけ…?俺が見た頃の961時代の彼らって、ああいう清々しいイメージはなかったんだけど…やっぱり芸能人って、直接合うと違うものなのかな…)
伊織「さっ、他の出演アイドルを気にして自分のパフォーマンスが出来なかったら元も子もないわ。早く控室に行って準備しましょ」
P「あ、ああ…」(まあ…考えても仕方ないか)
~フェス開幕後~
司会者「新幹少女の皆さん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました!続いては、久々の登場!ジュピターの皆さんです!」
ヒカリ「ありがとうございました~♪」
ワアアアア…
P(春香達の番は、次だな…もう、スタンバイできているはずだ…うう、ドキドキしてきた…思えば、実際の仕事に立ち会うの、初めてだし…)
???「…フン…若造共が…一端のパフォーマンスをするようになりおって」
P(…?誰だ…?この黒い人…)
???「やはり、私の目は狂ってはいなかったのだ…ちっ…なんでバーで高木が言っていたことなどを思い出しているんだ、私は…」
P(何をブツブツと…高木って…高木社長のことだろうか?怖くて話しかけられないな…)
司会「ジュピターの皆さん!番組復帰でいきなりの素晴らしいパフォーマンス!復活、いや、進化ですね!観客席の熱気も最高潮です!ありがとうございました!」
ワーワー♪ピーピー♪
冬馬「ありがとうございました!」
???「…いい顔だ…私の下では…あんな顔は見せなかったな…くそっ…そういうことなのか…」(ザッザッ
司会「さあ次は、急遽メンバー変更というサプライズがありました、765プロの皆さんでーす!」
P(行ってしまった…なんだったんだろう…おっと、春香達の番だ!)
春香・響・伊織「ARE YOU READY!!
I’M LADY!!
始めよう
やれば出来るきっと
絶対私No.1」
ワアアア…
P(みんな…頑張れ…!)
響・伊織・春香「CHANGIN’ MY WORLD!!
変わる世界輝け
CHANGIN’ MY WORLD!!
私の世界
私のモノCHANGE!!」
ウオオオ…
P(盛り上がってる…!みんな…本来のレッスン時間をオーバーしてまで、頑張ってたから、疲れはあると思うけど…成果は出てる…!)
伊織・春香・響「輝いたステージに立てば
最高の気分を味わえる
全てが報われる瞬間
いつまでも続け
夢なら覚めないでいて」
P(…すごい…これが…765プロのアイドルの、真価なのか…)
伊織「…!」(ガッ
P(…あっ!)
伊織「…」(ニコッ
伊織―!かわいい~!
伊織ちゃーん!頑張って~!
P(笑って手を振ってカバーした…これが、本番でのミスをものともしない…伊織の言っていた「諦めない姿勢」…!)
大空を飛ぶ鳥のように
翼を広げて羽ばたきたい
どんなに遠くても行こう
憧れの世界
夢だけでは終わらせたくない
ウオワアアアアアアアアアアアア!!!
司会「凄かったですね~!見事な3曲メドレー、ありがとうございましたー!」
3人「ありがとうございました~!♪」
P(俺は…ここに来て初めて…765プロのプロデューサーになるということがどういうことか、分かった気がする…)
今日はここまでで。
ほとんど最後まで基本的なビジョンはあるものの、書いていく上ですぐ横道に行きたくなる…(今回のジュピターとか)
この先も、876とか劇場版のバックダンサーとかも、出来ればどこかで話に組み込んで行けたらと思います
すみません遅れました、投下します
【765プロ】
P(フェスは、765プロの働きもあって大盛況だったな。真美も、見て喜んでくれただろうか…なんだか、もっともっとここで思い切り働きたくなって、やる気満々で始発で来てしまった…一番乗りだろうし、皆が来るまで掃除でもしておこうかな)
P「おはようございまーす!」(ガチャ
赤羽根P「………」(こくんっ…こくんっ…
P「…!?あ、赤羽根さん!?」
赤羽根P「あ…おはよう。早いな、気合十分って感じだな…ふああ…」
P「は、早いなじゃないですよ!俺、始発で来たのに…なんで先に来てるんですか!?」
赤羽根P「いや、昨日は真美のところに行ってから、スケジュールの組み直しとか、色々増えた仕事に取り掛かってたからな…泊まり込みだよ」
P「えっ…じゃあ、俺のせいで、昨日帰れなかったってことですか…!?そんな…すみません…」(俺…赤羽根さんの負担を軽くするためってのもあって雇われたのに…仕事増やしてるんじゃ、本末転倒じゃないか…)
赤羽根P「だからあれはPくんだけのせいじゃなくて…いや、まあいい。Pくんは、いつか俺と仕事を分け合う仲になるんだからな。俺の仕事が増えるのは、最初だけだよ。俺も最初は、社長に俺の分まで仕事をしてもらってたもんだ」
P「そうなんですか…?」
赤羽根P「ああ、アイドル達を海に連れて行って、一緒に休んでる間に社長が営業をしたり…っと、そんな世間話をしてる時間はないな。今度一緒に食事する時にでも話そう」
P「はぁ…そんなに…忙しいんですね」(…よく見ると…赤羽根さんの机に、何本かの空の栄養ドリンクが…)
赤羽根P「…Pくん、俺もな、食べたり飲んだりしながら、時間があれば世間話出来るようなプロデューサー仲間が出来ることを、嬉しく思っているんだ。だから、変に俺に気を使ったり、負い目を感じたりすることはない。それより、今日も一緒に頑張ろう」(肩ぽんっ
P「…!はい!」
赤羽根P「今日は、映画『眠り姫』大ヒット記念イベントで、美希と千早と春香のトークショーや握手会の仕事があるから、一緒に行こう。そこには『生っすか』のスタッフも大勢来るから、Pくんも挨拶をするといい。ただ、その前に…」
P「その前に…?」
赤羽根P「真美が…」
社長「おはよう」(ガチャ
P・赤羽根P「「おはようございます」」
社長「おや、Pくん早いね、感心感心。…赤羽根くん、徹夜明けですまないが、少し話がある。至急、社長室に来てくれたまえ」
赤羽根P「…はい。すまん、後でな」
P「え?あ、はい…」(真美が…なんだ…?)
………
P(二人とも、1時間近くも社長室にこもって、何の話をしているんだろう…)
美希「あ、おはようなの、プロデューサー」(ガチャ
P「おはよう。早いな。初対面の時の様子を見た感じ、ねぼすけさんのイメージがあったんだけど」
美希「むっ、失礼なの、プロデューサー。ミキだって、楽しみな仕事の日くらい早起きするの」
P「はは…楽しみじゃない仕事の時でも早起きしてくれよ」
美希「え~?でもミキ、楽しみな仕事が増えただけでも凄いって思うな。昔はお仕事なんて、どれもたいして楽しみじゃなかったの。でも、ハニーがそれを変えてくれたの!」
P「へぇ、やっぱり赤羽根さんは凄いな…」(この子にやる気を芽生えさせたのも赤羽根さん、だったのか…俺も、アイドルのやる気を引き出せるプロデューサーに…)
美希「ハニーが凄いのは当たり前なの!もう美希、竜宮小町に入れなくっても未練もないし!あっ、竜宮小町と言えば…亜美、さっき一人で歩いてたよ。もうすぐ来るけど、なんか元気なかったかも」
P「亜美が?どうしたんだろ…」
亜美「…」(ガチャ
P「おっ、話をすれば…おはよう、亜美」
亜美「おはよ…」
P「真美は一緒じゃないのかい?」(…なんか…よそよそしくなってる…?)
亜美「すぐ来るよ…今日は、真美が一緒に歩こうとしてくれなくて…亜美が何十歩か前を歩いてたから…ねえ、新に→ちゃん…新に→ちゃんのために言っとくけど、真美に、昨日のフェスの…」
真美「余計な話はしなくていいよ、亜美」
亜美「!」(ビクッ
P「真美!おはよう、その…あ、脚は、大丈夫か…?」(な、なんだ…?)
真美「…脚は、ね。もうフェスは戻ってこないけど」(プイッ
亜美「真美!」
美希「…」
P「うっ…ごめん…で、でも伊織が頑張ってくれて…フェスはちゃんと上手くやれたんだ。見てくれたか?」
亜美「あっ…!」(「昨日のフェスの話はしない方がいい」って言おうと思ってたのに…)
真美「兄ちゃんにも見ようって言われたけど、見なかったよ」
P「えっ…?どうして…?心配してたのか…?でも、無事フェスは成功したぞ…?みんな、真美のためにもって…」
真美「だからだよ」
P「え?」
美希「……」
真美「いおりんなら、きっと真美の分も完璧に覚えてくるし、ちゃんと踊れる。はるるんもひびきんも、そのいおりんにバッチリ合わせられる。そう分かってたから」
P「わ、分かってたなら、安心して見てくれれば…」
真美「だから!見たくなかったの!真美がいなくても何の問題もなくて、真美抜きで最高の仕上がりになるフェスなんて!」
P「…!」
真美「悔しかったんだもん!真美は、竜宮小町にいて早く売れた亜美と違って、兄ちゃんのおかげで仕事がいっぱい貰えるようになったのはけっこう遅れてのことだったし、今回のお仕事だって、真美がいなくても上手くいったら、また真美のお仕事なくなっちゃうんじゃないかって…!」
P「そ、そうだったのか…ごめん、俺、そうとは気付かず…でもな、真美…」
真美「もういいよ!聞きたくない!新兄ちゃんなんて大きr…」
美希「真美っ!」
真美「!?」(ビクッ
亜美・P「…!?」
シーン…
千早「ふふっ、そう、あの子達、見に来ていたのね」(ガチャッ
春香「うんっ!可奈ちゃん達、終わった後挨拶に来てくれて。感激したって言ってくれたの、それに伊織のところには志穂ちゃんが………あれ?な、何?この雰囲気…」
亜美「あ、千早おね→ちゃん、はるるん、おはよう…」
千早・春香「お、おはよう…」
美希「それは言っちゃいけないことなの、真美」
真美「だ、だって…」
美希「プロデューサーは、真美がハム蔵を踏まないように考えて動いただけで、余計なことはしたけど、悪いことをしたわけじゃないの。それに、真美が言ってるような心配は、全く必要ないって思うな」
P(余計なこと、か…まあ、否定出来ないけど…バッサリ言うなぁ…)
真美「心配ないなんて…どうしてそんなことが言えるのさ…」
美希「だって美希、知ってるもん。真美には、真美だけのファンがたくさんいるってこと。昨日でこちゃんが出たのは『765プロのファン』のためだし、そういうファンは満足でも、『真美のファン』は、昨日やっぱり寂しい思いしたって思うな。真美のファンだって、絶対会場にいっぱいいたに決まってるの。そうでしょ?春香」
春香「えっ?あ、うん…いっぱいいたよ?真美のグッズ持ってる人とか、応援グッズ作ってきた人とか、ハッピ着て来てた人とか…プロデューサーさんも見ましたよね?」
P「あ、ああ…春香や響のファンも多かったけど、真美のファンの数も物凄くて…昨日は、765プロのアイドル達のファンの多さに驚いたよ」
真美「…そうだったんだ…」
美希「だから、どんなにでこちゃんや他のアイドルが上手くやったって…真美のファンは真美のファンなんだから、ファンがいる限り、真美のお仕事は無くならないの。むしろ、次のお仕事で復活をアピールすれば目立てると思うし、1回出られなかった分なんて取り返せるくらいキラキラできるって思うな。心配してくれたファンも安心して、余計に喜んでくれるし」
美希「だから、どんなにでこちゃんや他のアイドルが上手くやったって…真美のファンは真美のファンなんだから、ファンがいる限り、真美のお仕事は無くならないの。むしろ、次のお仕事で復活をアピールすれば目立てると思うし、1回出られなかった分なんて取り返せるくらいキラキラできるって思うな。心配してくれたファンも安心して、余計に喜んでくれるし」
真美「…うん、そうだね…ありがとう、ミキミキ…」
美希「私は思ってたことを言っただけなの。それに、私より、プロデューサーに謝った方がいいって思うな」
真美「うん…ごめん、新に→ちゃん…私…」
P「いや、いいんだ…俺こそごめんな。次こそ、プロデューサーとして、真美のために精一杯頑張るから…」
真美「…うん!絶対だよ!」
千早「美希…本当に成長したわね…」
美希「え~?ミキはもともとこうなの!」
P「たしかに、てっきりもっと自分本位で、他の人のことはあんまり考えないタイプなのかと勘違いしてたよ…ごめんな」(最初の自己紹介、睡眠優先で放棄されたし…)
美希「むー!プロデューサー、さっきから失礼なの!」
千早「いえ、本当に昔はそうでしたよ、プロデューサー。竜宮小町に入れないって分かって、765プロから脱走したこともあったんですから、あの時は苦労したんですよ」(クスクス
P「だっ、脱走…?そりゃ凄いな…ははは」
美希「わっ、わー!千早さん、酷いのー!そういうことバラしちゃダメなのー!」
千早「ふふっ、ごめんごめん」(クスクス
春香「…」(千早ちゃんも…こんな風に冗談言ったりして笑ったり…変わったよね…♪)
赤羽根P「では、失礼します」
社長「うむ」
赤羽根P「ふぅ…ん?なんだ、何の話だ?」
千早「あっ、赤羽根さん、ちょっと美希が脱走した頃の話を…」
美希「あー!もうー!千早さん、イジワルなのー!」
P・真美・亜美・春香「あはははははっ」
P(よかった…丸く収まって…でも、そうだよな…真美や美希が言う通り…「事務所」としてはリカバリーできることでも…「アイドル個人」で考えれば、また違うということもある…真美のためにも、みんなのためにも…一人一人に気を配れるプロデューサーにならないとな)
今日はここまでで
赤羽根はどう考えたってあのままじゃ過労死するもんなぁ
しかしなんだろう
研修期間くらいは設けるべきだった思うんだが
投下します。今回の分で折り返し地点くらいになります
>>80-81
一応、「先輩プロデューサーに付いて仕事に行っていること」が研修代わりって感じのつもりで書いていますが、無理があったらごめんなさい
とはいえ本当に最低限のことは入社前に内定貰った時点で教わってるってことで…
【765プロ】
~正午~
P(「眠り姫」大ヒット記念イベントを無事に終え、生っすかスタッフの方々とも問題なく挨拶したところで、赤羽根さんと春香・千早・美希と共に帰ってきたわけだが…)
P「えっ?午後は赤羽根さんの仕事に同行出来ない?」
律子「ええ、どうしても、赤羽根さんと社長だけで行かなきゃならない、重大な仕事が入っていて…新人を連れて行くわけにはいかない場なんです。多分、二人は早朝から、そのことについて話をしていたとは思うんですが…」
P「そ、そっか…」(赤羽根さん、社長室で長く話していたな…午後の仕事のことだったのか)
律子「そういうわけで、午後は私と一緒に仕事をしていただきます」
P「り、律子とか…なにげに初めてだな」
律子「私だってプロデューサーだし、私とだってお仕事で組めなきゃ話になりませんから。さて、午後は響・真美・やよいの新ユニットによるデビューミニライブと、報道陣による軽い質問タイムがあるわ、会場も貸し切ってあるから、行きましょう」
P「ああ、よろしくな」
律子「ええ…そうよ…私だって、プロデューサーなんだから…アイドルじゃなく…」(ブツブツ
P「…?」
【車内】
P「質問タイムとかって、俺達プロデューサーはどういう仕事をしていればいいんだ?」
律子「時間は限られているから、あまり答えが長くなりそうな質問は『簡潔に』ってサインを出すんです、そうすれば、簡単にだけ説明した後、『詳しくは後日ホームページを見てください』とでも言うように伝えてあるから。そうすれば、私は、その質問の内容をメモしておいて、後でホームページにその辺を付け加えておけるので」
P「なるほど…質問にも、簡単なのと複雑なのがあるだろうから…」
律子「ええ、質問は多く殺到するから、一つでも多くの質問に回答して報道陣を満足させないと…あんまり報道陣を邪険に扱うと、あることないこと書くところもあるから…」
P「えっ、そんな逆恨みみたいなことするところが…!?」
律子「いや、実際にはネットなんかで言われているほど、メディアに従事する人も悪者じゃないですよ?実際、吉澤さんっていう、凄く良いライターもいて…酷いバッシングに遭っていた千早を助けてくれたこともあって…でも、そんな吉澤さんとは正反対の、本当に酷い一部の記者もいて…961プロと結託してデマを流したのも、過去にいましたから…」
P「961プロ…?あの大きい事務所と、結託?どういうことですか?」
律子「えっ?赤羽根さんから聞いてないんですか…?あそこの黒井社長は、高木社長と昔何かあったみたいで…やたらと不正を働いたり、765プロを妨害してきたことがあるんですよ…それを知ったジュピターが961プロからいなくなってからは、妨害の数も減って、いざこざも随分なくなりましたけど…」
P(ジュピターを961プロに雇った社長、か…アイドルを見る目はありそうだけど、そんなことする人もいるのか…あ、ジュピターと言えば、この前ジュピターの出番の時にブツブツ言ってる人がいたな…なんだったんだろ、あの人…)
律子「まあとにかく、早い話、『アイドルがボロを出さないようにフォローする』仕事です。あとは、移動時間になっちゃったら、どうしても切り上げないといけないから、そこでしつこく追ってくる記者なんかを上手く止めたり、強引なのがいる時はプロデューサーが壁になってでもアイドルを守るんです」
P「問題にならない程度に…?」
律子「そういうこと。さあ、付きましたよ」
【ライブ会場】
やよい「うわー!おっきい会場ですー!」
響「自分、2日連続のライブでもへっちゃらさー!みんな、自分に付いてくるんだー!」
真美「えー?ひびきんじゃなんか頼りないよー」
響「えー!?じ、自分がこの中じゃ一番お姉さんなんだぞー!自分に任せるさー!」
真美「あっ…新兄ちゃん、今日は、昨日の分もバッチリ…ライブで輝く真美の魅力、見せてあげるかんねっ!目に焼き付けてよっ!1・6曲目の皆で歌う曲と、真美が中心の2曲目が真美の主役のターンだかんねっ!忘れてないよね?」
P「あぁ!ちゃんと覚えてるさ!その後の質問タイム含め、期待してるぞ!ちゃんと見届けるからな!」
響「うぎゃー!無視するなー!」
律子「はいはい!静かに!ライブに向けて早く準備しなさい!」
響「律子―!真美が」
律子「な に」(ジロッ
響「うっ…ナ,ナンデモナイゾ」
P(こ、これが、亜美が自己紹介の時にひっそり教えてくれた「鬼軍曹」…!こええ…!)
律子「あなたも、昨日は赤羽根さんも私も真美のことで忙しかったし、メンバー的に安心出来たので一人で行ってもらいましたけど、一人で色んな仕事を任せられるようになったら、どんなに心配な組み合わせでも、ちゃんとまとめてもらえるようにならないと困るんですからね、振り回されっぱなしにならないようにしてくださいよ」
P「お、おう!もちろんだ!もちろん…」(ちらっ
真美「あー!あそこ!765プロのポスター貼ってあるよー!」
やよい「ホントだー!おっきいポスターだね!」
響「これ、入場者に配られたりしてないかな!?ライブの後、スタッフに聞いてみて、あったら記念に貰おう!」
キャッキャ…
P(無邪気な3人だなぁ…元気なのは良いんだけど…本番でも緊張せずにこんな調子でいられるのかな…響が平気なのは昨日見たけど…)
【舞台裏】
響「はいさーい!みんなー!盛り上げていくから、付いてきてよね!」
やよい「うっうー!元気いーっぱい!歌っちゃいますよー!」
真美「会場の兄ちゃん、姉ちゃん!真美達のこと、覚えて行ってねー!」
かわいー!
がんばってー!
タカツキサンカワイイ!
響「それじゃあ1曲目!」
やよい「皆で歌いまーす!」
真美「最初の曲はー…」
3人「「「L・O・B・M!」」」
ワー!ワー!
P(うん…みんな、ステージ上でも元気いっぱいだな。よく輝いてる…俺の目なんて、観客と何も変わらないレベルだろうけど、でも、だからこそ分かる。俺の目に輝いて見えるのなら、客席のみんなからもそうなんだって…!)
律子「どうです、765プロの自慢のアイドル達は」
P「凄く、魅力的だよ…響は昨日も見たけど…やよいも真美も、凄い…」
真美「んっふっふー!良いスタート切ったところでー!2曲目はひびきんとやよいっちに踊ってもらって、真美の曲だよー!」
響「バッチリ踊るさ~!」
やよい「ダンスも見てくださいね~!」
真美「スタ→トスタ→!」
キャー!キャー!
P(気負いした様子もない…みんな、プレッシャーにも強いんだな…大舞台も、何度も経験したんだろう…)
律子「ふふっ、そうでしょうね…赤羽根さんと私が、苦楽を共にして、色んな時間を一緒に過ごしてきた子達ですから…ん?」(prrrr
P「…?律子、携帯…」
律子「…!赤羽根さん…!ごめんなさい、ちょっと席を外します!」(ダッ
P「えっ?お、おい、律子!?」(行ってしまった…あ、赤羽根さんからの電話…?お、俺、どうすべきなんだ…!?やっぱり、一人は最低限舞台裏に残っているべきか…!?)
P(いや、ミニライブとはいえあと4曲、20分あるんだ!終わるまでには戻ってこられる!何か緊急事態っぽかったし、律子を追おう!)(ダッ
真美「みんな、ありがと→!じゃあ真美は、ラストの曲になるまで、いったんダンサーに回るよ→!」
P(真美…約束通り、最後の曲までには戻ってくるからな!)
【廊下の隅っこ】
律子「じ、じゃあ…向こうの責任者に、許してもらえたんですね…良かった…」
P「はぁ…はぁ…!」(いた!わざわざ人が全くいない場所まで来て、何を話しているんだ…?)
律子「はい…赤羽根さんがハリウッドにいる間も、19人のアイドル達には、この話はしていません…アリーナの頃には、あの7人ももうその時の失敗を引きずった様子じゃなかったですし…ぶり返して、変に責任を感じさせることでもないと思いましたから…あの子達にどうこう出来る問題でもないですし…」
P(19人…?765プロは、律子を除いても12人じゃ…?)
律子「私…赤羽根さんがハリウッドにいる間に…この問題は片付けておこうと思ってたのに…『あんなに苦情が来たのに、半分アイドルの半人前の頭なんか下げられても、プロデューサーの謝罪として受け止められない』って…私は、そんな生半可な気持ちじゃなく、ちゃんとプロデューサーやってるつもりなのに…」(ポロッ…ポロッ…
P(…!?泣いてる…!?鬼の目にも…いや、そんなふざけたこと言ってる雰囲気でも無いな…)
律子「ごめんなさい…結局、赤羽根さんの仕事にしてしまって…少しでも楽にしてあげたいのに…私、結局…」(グシグシ
P(来ちゃ…いけなかったかな…)
律子「…え…?一人前…?本当に…そう思いますか…?ありがとうございますっ…嬉しい…そうですね…私、自信を失っていたのかも…あの時から、プロデューサー一人体制で、多大な仕事を抱えきれない時期もあって…赤羽根さんが来る前に戻っただけ、って言うには無理がある状態になっていましたから…でも、もう大丈夫です!秋月律子、完全復活です!」
P(そういえば…赤羽根さんがハリウッド行ってる間は…律子が一人で踏ん張っていたのか…そう考えると…凄く頑張っていたんだな…律子も…)
律子「な、何言ってるんですかっ!!泣いてなんかいませんっ!ホントですっ!…大丈夫ですよ、誰にも見られてませんから…」
P(やべっ…も、戻ろう!)(ダッ
律子「そ、それより聞いてください。あの子達、あの後7人で『MUSIC♪』のミニライブやって、無事成功させ…わ、話題逸らしじゃないですよっ!もうっ、笑わないでください!…まったくもう…ふふっ。あ、もう私も戻りますね。響達のライブ、終わりますから…はい、それじゃ」(ピッ
タッタッタッタ…
律子「…ん?今、何か遠ざかっていく足音が聞こえたような…まさかね」
【舞台裏】
やよい・響・真美「自由な色で~描いてみよう~♪」
P「はぁ…はぁ…」(この曲…ということは、これがラストの6曲目…良かった、真美の出番に、間に合ったな…それにしても…律子にあんな一面があるとは…でも、やっぱプロデューサー同士…赤羽根さんと律子の間にも、固い絆があるんだな…)
律子「すみません、お待たせしました、プロデューサー。ちゃんと、ずっとここで彼女たちを見ていてくれてました?」
P(ギクッ
律子「?」
P「あっ、ああっ!もちろんだっ!」
律子「…?まあいいです。さて、この後は小休憩を挟んで質問タイムがありますよ、気を引き締めてくださいね」
P「おうっ!」
~ライブ後~
律子「みんな、お疲れ様!この後質問タイムがあるけど、休憩時間はとってあるから、控室で着替えたら飲み物飲んでいいわよ!しっかりさんぴん茶も用意してあるから!」
響「助かるぞー、もう喉カラッカラだー…」
やよい「でも、とーっても楽しかったですー!最高のライブでしたねー!響さん、真美、はい・たーっち!」
響・真美「イエイッ!」(パアンッ
P(おお、微笑ましいなぁ)
真美「新兄ちゃん、ちゃんと真美の歌、聴いてくれた?真美、セクチーボイスでピチピチだったっしょ→?」
P「あ、ああ!素晴らしかったぞ!3曲とも!それに、曲の前に皆を盛り上げる一言なんかも元気で!」
真美「…!でしょでしょー!♪ふっふーん、もっと褒めてもいいんだよー!」
律子「ほら真美、調子に乗らない!まったく…」
真美「でもでもりっちゃん!新兄ちゃん、真美の良さ、ちゃんと分かってくれたんだよー!」
P「ははっ…」
やよい「…えへへっ♪」(にこにこ
~質問タイム~
P(「何事も経験」って、俺が「質問希望の記者さんを指す仕事」と、「終了時間になったら質問タイムを打ち切る仕事」を任されることになったけど…)
P「はい、そちらの方」
記者A「今日のライブの手応えはどうでしたか!?」
P「はい、そちらの女性の方」
記者B「今後の豊富を教えてください!」
P「はい、後ろで手を挙げている方」
記者C「その手に持っているポスター、我が社で仕上げたものなのですが、気に入っていただけましたか?」
P(予想以上にみんなグイグイ来るなぁ…でも…)
やよい「はい!お客さんと一緒にいーっぱい盛り上がれて、すっごく良いライブだったと思います!」
響「もっともっと、みんなに元気を与えられるようなライブをしていきたいさー!」
真美「うん、これめっちゃ気に入ったよ!いい仕事してますなー!またこういうのお願いね!」
P(凄いな、みんな…淀みなく答えていく…あ、でも、もうそろそろ時間だな)
律子「では、次の方―」(うーん…この辺で最後かしらね。まあ、ケースバイケースだけど…)
記者D「はい」
吉澤「はい」
律子(あっ!吉澤さん…!)
P「えーそれでは、最後は前の方(記者D)、どうぞ」
記者D「今日の曲目を選んだ理由を~」
真美「あー、真美が『スピ→ドスタ→』にした理由はね~」
やよい「私が『キラメキラリ』にしたのは~」
響「自分が『BRAND NEW DAY』を選んだのは~」
律子(あちゃー…まあ、しょうがないか…いつもお世話になってる吉澤さんには良い記事書いてもらいたいし、少し延長を…)
記者D「はい、ありがとうございました!」
律子「えー、では…」
P「では、お時間になりましたので、こちらで質問タイムを切り上げさせていただきたいと思います」
律子(…!ち、ちがっ、「では、次、そちらの方で、最後の質問にさせていただきます」って、私が最後はやっちゃおうと思ったのに…ああでも、あそこまで言われちゃったら、今更修正しても吉澤さん贔屓が周りに伝わっちゃうからマズいかー…)
吉澤(うーん…残念だ。まあ、今日は運がなかったな、質問はまたの機会にしよう。しかし、この新ユニットも楽しみだ。それに…彼、新しいプロデューサーかな。やる気のある好青年のようだ。うん、楽しみな人材はアイドルだけではないな、高木よ)
【帰りの車内】
P「ふー、最初から最後まで、問題なく終わったな」
律子「…まあ、概ね」
P「概ね?」
律子「最後、『曲目の選択の理由』を聞いてきた記者をあなたが選んだ時、他の手を挙げていた人の中に、この人がいたでしょう」
(写真を見せる)
P「…?あー…こんな人もたしかにいたような…」
律子「この人が、私達を影で支えてくれていた大恩人、吉澤さんです。来るときの車内で話した」
P「…え、えええっ!?じ、じゃあ俺…恩人に大変な失礼を…」
律子「まあ、顔知らなかったんですし、プロデューサーには非は無いですけど…来る時に先に写真を見せておかなかった私の手落ちですから…でもまあ、吉澤さんは、何かあったからって、不当に人や事務所を叩くような記事を書く人じゃないですから、その辺は心配しなくていいですよ、次から顔覚えてくれれば」
P「う、うむ…あ、765プロ着いたな…っと」
【仕事からの帰り道】
P「はぁ…」(今日はあのまま、俺の仕事は終わって…別に、今日は何も「ヘマした」とはみなされてないけど…なんとなく、やらかした気分だなぁ…)
やよい「あっ、プロデューサー!お疲れ様ですー!」(ガルーン
P「ん?ああ、やよい、お疲れ様、帰り道、こっちなのか?」
やよい「あ、今日は先に買い物してから帰るんですー!」
P「そうか…」
やよい「…プロデューサー、なんだか元気ないんですか?」
P「いやあ…なんだか、俺が765プロに来る前から皆の間にある『見えない繋がり』っていうのが、いっぱいあってさ…強い絆とか、恩人とかさ…なんとなく、後から来た俺には、なんとも言えない気分になるなーってだけさ…」
やよい「繋がり、絆…ですかー」
P「はは…ごめん、難しい話しちゃったかな」(中学生に何を愚痴こぼしてるんだ、俺は…情けない。ダサいなぁ…早く帰って寝て気持ちを切り替え…)
やよい「私、プロデューサーは、もうそういうのを作ってると思いますよー?」
P「え?」
やよい「あっ、ごめんなさいっ…私、そんなによく分かんないですけど…でも、今日の真美とプロデューサーを見てると…なんだか、絆…のようなものが、見えたかなーって」
P「そ、そうなのか…?俺と、真美が…?」
やよい「はいっ!あの、プロデューサー…こういうの、子どもの考えって言われちゃうかもですけど…私、『絆とか繋がりは、後から来た人でも作れる』って思います!」
P「…!」
やよい「私、伊織ちゃんとか、765プロの皆が大好きですけど、他のお仕事でご一緒したアイドルの人たちとかともそういうのあるって思いますし、これから初めて一緒になる人とだって、みーんなと作っていけるって思うんです!」
P「やよい…」
やよい「そ、それにっ…私とだって…そう思ってほしいです!プロデューサーは、765プロの、大切な仲間ですっ!」
P(ジーン…
やよい「そりゃあ、まだ会ったばっかりで、わからないこともいっぱいありますけど…これからみんなで、どんどん仲良くなっていきましょー!」
P「あ、ああ…そうだな!」
やよい「それじゃあ、今日のお仕事が上手くいった記念と、私と仲良くなった仲間の証にー!」
P(あ、あれか!)
やよい「はい・たーっち!」
P「イエイッ!」(パンッ
P(そうだ、最初から赤羽根さんのようには行くわけないけど…現状を嘆いたり、卑下する必要なんてない!俺はちゃんと、765プロの一員だ!これからみんなと、絆を築いていけばいいんだ!)
今日はここまでで。次は土曜日のアイマスライブより後になりそうなので、日曜か月曜になるかもしれません。
とりあえずこれで半分くらいなので、この辺で「何が書きたいか」を書くと…長くなりますが…
「皆との絆を確立させているPがいるところに新人Pを入れたら」というのを前々から書きたかったんですが、それと共に、アニマスが劇場版でストーリーとして完結した感があって寂しかったので、あの続きで何か話を考えるとしたら、
(バネPの仕事も負担も増えるだろうし)新しいPが必要なんじゃないかと思い、その2つを合わせたSSを書こうと思った次第です
アニマスは「未熟な赤羽根Pと未熟なアイドルが共に成長する物語」で、
ムビマスは「未熟な新人アイドル達が、成長した赤羽根Pと成長したアイドルによって共に成長し、ライブを作り上げる物語」だと思ったので、
「未熟な新人Pが、成長したアイドル達と成長した赤羽根Pによって成長し、絆を作り上げる物語」を書きたいと思った感じです
蛇足っぽい駄文失礼しました
失礼しました、>>89で恥ずかしい変換ミスをしてました、ご指摘ありがとうございます
訂正したものを投下します
~質問タイム~
P(「何事も経験」って、俺が「質問希望の記者さんを指す仕事」と、「終了時間になったら質問タイムを打ち切る仕事」を任されることになったけど…)
P「はい、そちらの方」
記者A「今日のライブの手応えはどうでしたか!?」
P「はい、そちらの女性の方」
記者B「今後の豊富を教えてください!」
P「はい、後ろで手を挙げている方」
記者C「その手に持っているポスター、我が社で仕上げたものなのですが、気に入っていただけましたか?」
P(予想以上にみんなグイグイ来るなぁ…でも…)
やよい「はい!お客さんと一緒にいーっぱい盛り上がれて、すっごく良いライブだったと思います!」
響「もっともっと、みんなに元気を与えられるようなライブをしていきたいさー!」
真美「うん、これめっちゃ気に入ったよ!いい仕事してますなー!またこういうのお願いね!」
P(凄いな、みんな…淀みなく答えていく…あ、でも、もうそろそろ時間だな)
律子「では、次の方―」(うーん…この辺で最後かしらね。まあ、ケースバイケースだけど…)
記者D「はい」
吉澤「はい」
律子(あっ!吉澤さん…!)
P「えーそれでは、最後は前の方(記者D)、どうぞ」
記者D「今日の曲目を選んだ理由を~」
真美「あー、真美が『スタ→トスタ→』にした理由はね~」
やよい「私が『キラメキラリ』にしたのは~」
響「自分が『BRAND NEW DAY』を選んだのは~」
律子(あちゃー…まあ、しょうがないか…いつもお世話になってる吉澤さんには良い記事書いてもらいたいし、少し延長を…)
記者D「はい、ありがとうございました!」
律子「えー、では…」
P「では、お時間になりましたので、こちらで質問タイムを切り上げさせていただきたいと思います」
律子(…!ち、ちがっ、「では、次、そちらの方で、最後の質問にさせていただきます」って、私が最後はやっちゃおうと思ったのに…ああでも、あそこまで言われちゃったら、今更修正しても吉澤さん贔屓が周りに伝わっちゃうからマズいかー…)
吉澤(うーん…残念だ。まあ、今日は運がなかったな、質問はまたの機会にしよう。しかし、この新ユニットも楽しみだ。それに…彼、新しいプロデューサーかな。やる気のある好青年のようだ。うん、楽しみな人材はアイドルだけではないな、高木よ)
以上です。私は問題なく終われませんでしたね
申し訳ございませんでした
すみません、遅れましたが投下します
【765プロ】
~朝~
P「ふあ~…さて、と…今日も一日頑張ろう」
P(そういやここ、エレベーター壊れっぱなしで、いつも階段で事務所まで行ってるけど…儲かってる事務所のはずなのに直さないってことは、みんな、不満を言っていないんだな…「運動になる」とか、真は言ってそうだな…ん?階段の上にいる二人は…)
P「春香、千早。おはよう」
千早「あ、おはようございます」
春香「おはようございます!プロデューサーさ…」(くるっ…つるっ
千早「春香!?」
P「え!?は、春香!?」
春香「わっ、わわわ、わあああっ!?」
P(ふ、振り向きざまに脚を滑らせて…このままじゃ、階段から落ちてくる!?受け止めなきゃ…)
ドガッ、ゴロゴロ…
千早「ちょ、ちょっと、二人とも大丈夫!?」
春香「いったたたた…って、あれ?階段から落ちた割には、なんかそこまででもないような…って、プロデューサーさん!?」
P「だ、大丈夫か、春香…」
春香「プロデューサーさんのおかげで、私は大丈夫です!私より、プロデューサーさんこそ大丈夫ですか!?私の下敷きになって…頭打ったりしてませんか!?」
P「俺は大丈夫…当たりどころは悪くないから…」
千早「はぁ…よかった…二人ともケガがなくて…で、でも、春香、早くどかないと…」
春香「よ、よかった…でも、ごめんなさい!私のせいで…」
P「いや、俺こそ…階段の上にいる子に声かけるなんて、不注意だったかもな…ごめん。あと…俺の上からどいてくれるとありがたい…目のやり場的にも…」
春香「いえ…それで転んじゃうのは、私だけですから…へ?角度…?…!ご、ごめんなさい!///」(そそくさ
P「いや、その、なんかゴメン…」
千早「…なんだか、今のプロデューサーを見ていて、いつかのセクハラカメラマンを思い出しました」
春香「ちっ、千早ちゃん!」
P「へっ!?セクハラカメラマン!?」
千早「昔出た料理番組で…私達のスカートの中を執拗に撮ろうとするカメラマンがいて…」
春香「あっ、あはは…懐かしいね、ゲロゲロキッチン…」
P「そんなことがあったのか…苦労してたんだな、二人とも…そういう嫌な仕事も乗り越えてきたんだな」
春香「ああいえ、別に嫌じゃなかったというか、楽しかったですよ?その…ちょっと、そういうのを狙われるのは恥ずかしかったですけど、お料理も楽しかったですし、良い思い出です。千早ちゃんもそうでしょ?」
千早「まあ…今思うと、楽しかったような気もするけれど…」
春香「それに、プロデューサーさんはそういうつもりじゃなかったんだし…」
P「う…でもまあ、申し訳ない」
春香「いえ…それより私は…プロデューサーさんにまで大怪我を負わせちゃったかと…本当にドキドキしました…無事で良かった、それが一番です」
P「え?『にまで』って…?」
春香「あっ、その…まあ色々あったんですよ!色々!そこは乙女の秘密です!とにかく…私のためにプロデューサーさんが怪我なんてしたら、悲しいですから…無事で良かったってことです!」
千早「春香…」
P「はははっ…俺なんかが身を挺して大切なアイドルを守れるなら、俺としては本望だよ」
赤羽根P「へえ、Pくんも、俺と同じか」
P「うおおっ!?ビックリした!お、おはようございます!」
千早「おはようございます、赤羽根さん。今出勤ですか?」
赤羽根P「ああ、おはよう。いや、今1件仕事の打ち合わせをしてきたところだよ。春香も、おはよう」
P(えっ!?まだ朝だぞ!?打ち合わせしてきただって!?こんな時間から!?)
春香「おはようございます…あ、あの、赤羽根さん、今の話、もしかして聞いちゃってました…?というか、もしかして最初から、下から見てましたか!?///」
赤羽根P「いや、今来たばかりだから、聞いてたのは『それより私は、プロデューサーさんにまで大怪我を…』あたりからだよ。その様子だと、転んでPくんを巻き込んだってところか?」
春香「あっ…はい、まあそんなところです…今後はもっと気をつけます」(ほっ
赤羽根P「まあ、気をつけるのはけっこうなことだが…春香、俺もPくんと同じで、アイドルの身を守れるのなら、自分の行動に後悔はしない。今までも、これからもな」
春香「…!…あ、ありがとうございます!でも…お願いですから、自分の身を大切にしてくださいね…?」
千早「本当に…自分を粗末に扱うのは、やめてください」
赤羽根P「ああ…春香達アイドルと関係ないところでは、自分の身も大事にするさ」
春香「赤羽根さんったら…まったくもう…///」
P(…あ、この子…そういうことか…わかりやすい子だな…)
律子「さっきからドアの外が騒がしいんですけど、何やってるんですかー!?雑談はそんなところでしてないで入ってきてからにしてください!」
P・春香「「は、はい!」」
赤羽根P「ははは…それじゃあ、入ろう…っとと」(ふらっ
P「わっ、大丈夫ですか?」
赤羽根P「ああ、はは、うっかりしてたよ」
千早「もう、しっかりしてください、春香じゃないんですから」
春香「あー!千早ちゃん、それはひど~い!」
千早「ふふっ」
P「あははっ」
春香「あー!プロデューサーさんまで笑いましたねー!?もー!」
律子「いいから早く入ってきなさーーーい!!」
春香「はいいっ!…あ、プロデューサーさん…」
P「ん?ああ、笑ってごめんな」
春香「いえ…そうじゃなくて…あの、さっきは助けてくれて…ありがとうございました!えへへっ、謝ってばっかりで、お礼言い忘れてたので」(ぺこり
P「…!ああ、どういたしまして!」
~昼~
雪歩「876プロと共演?」
真「僕達3人が!?」
貴音「それはまこと…楽しい時間になりそうですね」
律子「善澤さんが今、あの3人を推していて、この3人と雑誌インタビューで共演させることで、お互いより輝きを増して良い記事が書ける気がするんだとか」
P「へえ…876プロ…最近売れ始めていますよね、日高愛、秋月涼、水谷絵理…でしたっけ。ん?秋月…?」
律子「ああ、私は、秋月涼の姉なんです」
P「ええっ!?そうなんですか!?」
律子「まあ、仕事である以上は、そういうことに私情を挟む気はないですけどね。それに、今日その現場に行くのは赤羽根さんですしね」
赤羽根P「…」
律子「赤羽根さん?」
赤羽根P「…ん?ああ、そうだな…」
律子「ちょっと、ぼーっとしてどうしたんですか?大丈夫なんですか?」
赤羽根P「あ、ああ…大…丈、夫…だ……」
バタンッ
一同「!?」
美希「ハ、ハニー!?大丈夫!?ねえ、ハニー!」(ゆさゆさ
P「赤羽根さん!?…き、気を失っている…」
社長「どうし…!?!律子くん、急ぎ救急車を!」
律子「は、はい!」
春香「…あ、赤羽根…さん…!?…うそ、そんな…いや、いやっ…!」
P(ど、どうなっちまうんだっ…!?)
今日はここまでで
あと、前回善澤さんのことを「吉澤さん」と書いていました
そっちもすみませんでした
あと1回か2回(多分2回)の投下で完結の予定です
携帯から失礼
訂正を
春香「いえ…それで転んじゃうのは、私だけですから… へ?角度…?…!ご、ごめんなさい!///」
↓
春香「いえ…それで転んじゃうのは、私だけですから… へ?目のやり場…?…!ご、ごめんなさい!///」
で
すみませんミスです、ミスだらけで本当にお恥ずかしい…
~昼~
雪歩「876プロと共演?」
真「僕達3人が!?」
貴音「それはまこと…楽しい時間になりそうですね」
律子「善澤さんが今、あの3人を推していて、この3人と雑誌インタビューで共演させることで、お互いより輝きを増して良い記事が書ける気がするんだとか」
P「へえ…876プロ…最近売れ始めていますよね、日高愛、秋月涼、水谷絵理…でしたっけ。ん?秋月…?」
律子「ああ、私は、秋月涼のいとこなんです」
P「ええっ!?そうなんですか!?」
律子「まあ、仕事である以上は、そういうことに私情を挟む気はないですけどね。それに、今日その現場に行くのは赤羽根さんですしね」
赤羽根P「…」
律子「赤羽根さん?」
赤羽根P「…ん?ああ、そうだな…」
律子「ちょっと、ぼーっとしてどうしたんですか?大丈夫なんですか?」
赤羽根P「あ、ああ…大…丈、夫…だ……」
バタンッ
一同「!?」
美希「ハ、ハニー!?大丈夫!?ねえ、ハニー!」(ゆさゆさ
P「赤羽根さん!?…き、気を失っている…」
社長「どうし…!?!律子くん、急ぎ救急車を!」
律子「は、はい!」
春香「…あ、赤羽根…さん…!?…うそ、そんな…いや、いやっ…!」
P(ど、どうなっちまうんだっ…!?)
大変遅れて申し訳ございません
本当は赤羽根Pが倒れるくだりは、もっとアニマスみたいに「日常回」を重ねた先にしたかったんですが、
それをSSでやってたら間延びみたいになってダレそうだと思ったので、予定より早く倒れさせちゃいました…
投下します
【喫茶店】
P(結局、赤羽根さんは意識不明の重体のまま、病院に救急搬送された…そして俺は、律子が赤羽根さんの分の仕事に行くためについてこれなくなったので、一人で雪歩達のインタビューに同伴しているわけだが…)
善澤「うむ、こんなところかな。良い記事が書けそうだよ。ありがとう。みんなお疲れ様」
愛「ありがとうございましたー!雪歩先輩、先輩の話、とてもためになりました!私、頑張りますね!ありがとうございました!」
雪歩「ほ、本当?えへへ…愛ちゃんも、元気いっぱいで凄くて…私も見習わなくちゃ…」
絵理「あの、貴音さん…貴音さんの曲の動画とか、よく見てて…本当に、凄い…?あの、いつも参考にしてます…これからも頑張ってくださいね」
貴音「ありがとうございます…はて…しかし動画とは…びでおかめらを貸した覚えはないのですが…」
絵理「あの、ウェブや動画サイトで…」
貴音「うぇぶ…さいと…?はて…最近はよく分からないところでも動画が見れるのですね」
涼「真さん!運動会でのゴボウ抜きの時からかっこいいなって思ってて…でも、話を聞いてもやっぱりかっこよかったです!真さんを見習って、素敵なアイドル目指します!」
真「かっこいい…か…うん、ありがとう。頑張ってね」
P(真…昔はかっこいいとか言われるの、あんまり好きじゃなかったらしいが…今はもう吹っ切れているのかな…?いい顔だ…っと、そんなこと言っている場合じゃないな)
P「よし、それじゃあ3人は、車に戻っててくれ」
3人「はーい」(ゾロゾロ
善澤「…君、ちょっといいかい」
P「あっ、善澤さん。お疲れ様でした。あの…先日はすみませんでした、質問で挙手してくださってたのに…」
善澤「いや、そんなことはいいんだ。気にしてないよ。むしろ、有望そうなプロデューサーが新しく765プロに入ったんだなと、君達の将来がますます楽しみになったよ」
P「ゆ、有望…?そうですかね…はは…ありがとうございます」
善澤「うむ。さて、本題だが…雪歩くん達…無理をしていたね?」
P「!」
P(見抜かれている…!)
善澤「彼女たちは昔から見ているが、本当に芯の太い子達だ。そして、精神的に成長して今の立場を築いている。それだけに、何かがあっても『必要最低限』のコンディション以上で仕事をきっちりこなすだけのメンタルコントロールも出来ている。しかし…彼女たちが『ベストの状態』でなかったことは、すぐに分かったよ。何かあったのかい?」
P「その…実は…」
善澤「そうか…彼が…それは、彼女たちもショックを受けているだろう…その状態で、今日はよく頑張ったものだ。後日、私も見舞いに行こう。君は彼女たちを労って、よくケアをしてあげることだな…呼び止めてすまなかったね、彼女たちのところに戻ってあげるといい」
P「は、はい!ありがとうございました!失礼します!」
善澤(さて…つまらない連中が765プロを嗅ぎ回るかもしれんな…私も、やれるだけのことはやってあげよう。高木…踏ん張れよ)
【移動車内(コンビニ駐車中)】
雪歩「ひっく…ひっく…」
P(雪歩…さっきから泣きっぱなしだ…こんなに不安と悲しみでいっぱいの状態だったのに…笑顔でインタビューを全うしていたのか…なんて責任感のある強い子だ…)
真「雪歩…落ち着いて…きっと大丈夫だから…きっと…大丈夫…」
P(真は…拳をぎゅっと握って、泣くのを堪えながら雪歩を元気づけている…本当は自分も泣きたいだろうに、ここで自分まで泣いちゃだめだって、踏ん張っているんだな…)
貴音「雪歩…気持ちはわかりますが、泣いていても仕方ありません…私達には、あの方のためにできることがないか、考え、動くべきです…」
雪歩「はいっ…分かってるんですけど…もう、我慢できなくなっちゃって…」
P(貴音は冷静だが…表情にはやはり不安の色が見える…比較的胸の内が読めない子だが…今日ばかりは緊張や不安を隠せていないな)
P「…みんな、お茶買ってきたぞ。雪歩、お茶好きだったよな?少しは気持ちは落ち着くかもしれないぞ。はい。落ち着いたら事務所に帰ろう。慌てなくていい。のんびりとな」
雪歩「あっ…ありがとうございます…でも…大丈夫なんですか…?のんびりなんて…プロデューサー、戻ったら仕事がまだあるんじゃ…」
P「俺は大丈夫だから、今はそんなことは気にしなくていい」
P(赤羽根さんが倒れたことで、多くの仕事が延期になり、いくつかの仕事はキャンセルになってしまったから、俺のスケジュールが少し空いた…なんて、言わない方がいいよな…)
P「あっ、善澤さん。お疲れ様でした。あの…先日はすみませんでした、質問で挙手してくださってたのに…」
善澤「いや、そんなことはいいんだ。気にしてないよ。むしろ、有望そうなプロデューサーが新しく765プロに入ったんだなと、君達の将来がますます楽しみになったよ」
P「ゆ、有望…?そうですかね…はは…ありがとうございます」
善澤「うむ。さて、本題だが…雪歩くん達…無理をしていたね?」
P「!」
P(見抜かれている…!)
善澤「彼女たちは昔から見ているが、本当に芯の太い子達だ。そして、精神的に成長して今の立場を築いている。それだけに、何かがあっても『必要最低限』のコンディション以上で仕事をきっちりこなすだけのメンタルコントロールも出来ている。しかし…彼女たちが『ベストの状態』でなかったことは、すぐに分かったよ。何かあったのかい?」
P「その…実は…」
善澤「そうか…彼が…それは、彼女たちもショックを受けているだろう…その状態で、今日はよく頑張ったものだ。後日、私も見舞いに行こう。君は彼女たちを労って、よくケアをしてあげることだな…呼び止めてすまなかったね、彼女たちのところに戻ってあげるといい」
P「は、はい!ありがとうございました!失礼します!」
善澤(さて…つまらない連中が765プロを嗅ぎ回るかもしれんな…私も、やれるだけのことはやってあげよう。高木…踏ん張れよ)
【移動車内(コンビニ駐車中)】
雪歩「ひっく…ひっく…」
P(雪歩…さっきから泣きっぱなしだ…こんなに不安と悲しみでいっぱいの状態だったのに…笑顔でインタビューを全うしていたのか…なんて責任感のある強い子だ…)
真「雪歩…落ち着いて…きっと大丈夫だから…きっと…大丈夫…」
P(真は…拳をぎゅっと握って、泣くのを堪えながら雪歩を元気づけている…本当は自分も泣きたいだろうに、ここで自分まで泣いちゃだめだって、踏ん張っているんだな…)
貴音「雪歩…気持ちはわかりますが、泣いていても仕方ありません…私達には、あの方のためにできることがないか、考え、動くべきです…」
雪歩「はいっ…分かってるんですけど…もう、我慢できなくなっちゃって…」
P(貴音は冷静だが…表情にはやはり不安の色が見える…比較的胸の内が読めない子だが…今日ばかりは緊張や不安を隠せていないな)
P「…みんな、お茶買ってきたぞ。雪歩、お茶好きだったよな?少しは気持ちは落ち着くかもしれないぞ。はい。落ち着いたら事務所に帰ろう。慌てなくていい。のんびりとな」
雪歩「あっ…ありがとうございます…でも…大丈夫なんですか…?のんびりなんて…プロデューサー、戻ったら仕事がまだあるんじゃ…」
P「俺は大丈夫だから、今はそんなことは気にしなくていい」
P(赤羽根さんが倒れたことで、多くの仕事が延期になり、いくつかの仕事はキャンセルになってしまったから、俺のスケジュールが少し空いた…なんて、言わない方がいいよな…)
【765プロ】
P「戻りました…」
3人「ただいま戻りました」
P(結局、30分ほどで気持ちが落ち着いたようで、なんとか戻ってこれたが…)
律子「あっ、プロデューサー殿…おかえりなさい」(頭を抱えて
P「あ、ああ…なんか頭痛そうにしてるけど…大丈夫か…?もしかして、律子も過労気味なんじゃ…」
律子「いえ、違うんです…いや頭が痛い事態ではあるんですが、過労とかじゃなくて、美希が…いや、とにかく来てください」
P「あ、ああ…」
prrrrr
社長「こちら765プロ…ああ、その件は私が代わろう」
prrrrr
小鳥「はい、こちら765プロ…はい、はい、申し訳ございません…はい、その日でしたらおそらくは…」
prrrrr
社長「ああ、そうしてくれると助かる。私が行こう。急ですまないね」
P(二人は忙しそうに電話の対応をしている…仕事の延期をいつにするかの打ち合わせとかをしなきゃならないって言ってたもんな…赤羽根さんの信用のおかげで、キャンセルになった仕事は少数で、大半の仕事先は「待つ」とか「彼不在を他でなんとかしよう」と言ってくれているらしいし…)
P(というかよく見ると社長の対応が凄く速い。凄いスピードだ…これが社長の本気なのか…!?竜宮小町結成のためにも奔走したと聞いてはいるが…いや、今はそんなことはいいか)
P「みんな、ただい…ま…!?ど、どうしたんだ、美希、グッタリして…」
亜美「ねえミキミキ~、何か食べなきゃダメだって~」
真美「無理は身体に毒だよ~?」
美希「食欲ないの…何も食べる気にならないの…」
やよい「美希さん、朝から何も食べてないですよね?今日のお仕事はもう終わってるけど…このままじゃ倒れちゃいますよ!?」
P(あ、朝から!?)
伊織「美希、おにぎりといちごババロア買ってきたわ、これなら好物だから食欲も湧くでしょ?食べなさいよ。この伊織ちゃんが奢ってあげ…」
美希「いらないの!!」
伊織(ビクッ
律子「ちょっと美希、いい加減に…」
美希「ハニーは今病院なの!あんなにハニーが苦しんで倒れてるのに、ミキだけ呑気におにぎり?いちごババロア?冗談じゃないの!ミキはどんな楽しみも好みも断ち切ってハニーの回復を祈るの!昼寝も夜寝もしないでここで待ち続けるの!神様はきっと叶えてくれるの!」
律子「…っ!」
あずさ「美希ちゃん…私も、占いとか信じるから、神様にお願いをする気持ちもわかるけど…」
千早「でも、美希が無理することを、赤羽根さんが望んでいるわけじゃないと思うわ…」
美希「でも!いっぱい眠って、いっぱい好きなもの食べて、ミキだけ好きに過ごしてたら、ハニーに合わせる顔がないの!ミキもハニーの苦しみを背負うの!」
響「い、言ってることムチャクチャだぞ…美希、自分が何言ってるかわかってるのか?」
美希「だから!ミキはハニーのために…!」
春香「美希…嫌われるよ」
美希「!?」
春香「赤羽根さんは、美希がアイドルとして立派になるために…あんなに頑張ってくれてたのに…アイドルとしての自分を蔑ろにするような、そんなことしてたら…」
美希「………」(俯き
P(なんだこの修羅場は…と思ったが…なるほど、そういうことか…美希も、成長したと言っても、まだ15歳の女の子だ。恋する相手が倒れれば…暴走もするか)
美希「じゃあ…じゃあどうしろって言うの!?美希は、ハニーの苦しみを…」
P「苦しみにばっかり視点をあてているからいけないんじゃないか」
美希「プロデューサー…?」
春香「そうだよ…赤羽根さんが帰ってきた時に、赤羽根さんを2倍も3倍も喜ばせられるような…そういう努力の方が大切だよ!」
P「再来週、オールスターライブがあるだろ…?そこで、最高のライブを披露するんだ…それが、赤羽根さんが育てた、君達アイドルの出来る恩返しなんじゃないのか」
美希「でも…ハニーがいないところでライブなんて…」
春香・P「「それまでに帰ってくるって信じなきゃ!」」
春香「ですよね、プロデューサーさん!」
P「ああ!」
美希「…ふ、二人とも…そうだね…こんな時、ハニーを信じなきゃ…だよね」
真美「ミキミキ、私がおかしくなった時、いろいろ教えてくれたっしょ?今度は真美が、いろいろ教えてあげるよ!あのねあのね、音とか声は、寝てる人を起こす力があるんだよ!そんでね、声は、いっぱい食べた人のお腹から出るんだよ!」
響「あ、当たり前のことしか言ってないぞ…」
やよい「でも、そうですよ!いーっぱい食べて元気に歌えば、赤羽根さん、起きてくれるかもしれません!」
美希「うん…あはっ、そーだよね!美希の魅力なら、ハニーは起きるの!ぜーたいに!スッキリしたらなんだかお腹空いちゃった、デコちゃん、おにぎりちょーだい」
伊織「はいはい…まったく」
美希「…律子…さん、みんな…いっぱいわがまま言ってごめんなさいなの」
律子「わかればいいのよ…ライブ、頼むわよ、美希」
美希「はいなの!あと、春香、プロデューサー、みんな、ありがとうなの!」
P「なあに、いいってことよ」
亜美「いいのいいの!」
あずさ「元気になってくれてよかったわ」
春香「ふふっ、ほんと、よかった…あ、ごめんなさい…私ちょっと熱くなっちゃったからかな…風に当たりたくなっちゃった…ちょっと屋上、行ってきますね」
P(…?)
貴音「はて、何か盛り上がっていたようですが…」
雪歩「何かあったんですか…?」
真「みんな集まって、いったい何の話を?」
P「ああ、もう解決したよ…っと、そうだ。俺も…ちょっと屋上行ってくるよ」
雪歩「あっ、はい…行ってらっしゃいですぅ」
【屋上】
春香「うっ…ううっ…赤羽根さん…赤羽根さん…」
P「春香」
春香「あっ…ぷ、プロデューサー…さん…」
P「ちょっと…話をしようか」
ここまでです
次で終わらせる…予定です。考えている内容をそのくらいの文量に収めることが出来れば
すみません、またまた訂正です。>>71は「志穂ちゃん」じゃなく「志保ちゃん」でした
最終回投下します
【屋上】
P「屋上に行くって言った時に…もしかしてとは思っていたんだ…」
春香「バレてたんですね…うまくごまかせてたつもりだったんですけど…」(ごしごし
P「美希に話してる時の声も…少し震えてたしな…まるで、自分に言い聞かせるみたいに…」
春香「…プロデューサーさん、なんでもお見通しなんですね…」
P「そんなたいしたものじゃないよ…ただ、プロデューサーとして、アイドルに感じた違和感は、無視しちゃいけないなと思ってさ」
春香「…私、カッコ悪いですよね…美希にあんなこと言っておいて、自分はここで泣いてるなんて…これじゃいけないって、頭では解ってるんです…ここで頑張るのが赤羽根さんのためにも、自分のためにもなるって…なのに…胸が、痛くて…!…気持ちが落ち着かなくて…!」(ひくっ…ぐすっ…
P「春香…」
春香「プロデューサーさん…私…頑張ります、けど…大丈夫でしょうか…?今もこんな、震えてるのに…」
P「…!なあ、春香…君が積み上げてきたものは…これで大丈夫じゃなくなるようなものなのかい…?」
春香「え…?」
P「振り向いてごらん」
春香「あ…み、みんな…なんで…」
小鳥「そりゃあ…アイドルの様子くらいわからないと、事務員は務まらないもの」
あずさ「それにプロデューサーさんの屋上へ行く様子を見たら…春香ちゃんに何かあったことなんて、すぐに分かるわよ。プロデューサーさんがみんなをよく見てるの…分かってるから」
律子「春香は、いつもすぐ皆に心配かけまいと抱え込むしね。生粋のリーダー気質というかなんというか」
雪歩「そんな春香ちゃんが、かっこいいとも思うけど…でも…」
響「ムリはしちゃだめだぞ!春香が抱え込みすぎておかしくなったら、みんな悲しむ!」
貴音「あの方が倒れた時、春香が一番取り乱していたのを、私は見ていました。何事も無いかのように振る舞っても、内心そうではないことなど、わかりますよ」
真「僕達には隠したって無駄だよ、春香。春香は分かりやすいんだからさ」
亜美「はるるんはけっこう色んな時に泣いてるもんね→」
真美「こんな時に泣かないわけがないっしょ→」
伊織「あんた達、鬼ね…でもま、気丈に振る舞ってる時のアンタってのは、だいたい裏があんのよ」
美希「予想通りだったの!春香、春香にだけいいカッコはさせないの♪」
やよい「あのっ…春香さん、相談は、みんなでしましょう!」
千早「私達は…仲間なのだから」(にこっ
春香「みん…な…」(ぐすっ
P「ほら…大丈夫だろ?涙を隠す必要なんかない…不安を抱え込む必要なんかない…この絆を作ってきたのは…今までの皆との日々、だろう?」
春香「…はい…!」
美希「春香…ハニーは、ぜーったい、大丈夫なの!…でしょ?」
春香「うん…そうだね…えへへっ…ごめんね、美希…私…」(ごしごし
美希「お互い様なの♪でも、ハニーに一番良いところ見せるのは美希なんだからね!そこは負けないの!」
千早「そうと決まれば、さっそくレッスンしましょう。私達には、できることがある」
春香「うん!千早ちゃん、困った時には、教えてね?」
千早「ふふっ、ええ」
P「さあ、頑張っていこう、春香」
春香「はいっ!あの、プロデューサーさん…」
P「ん?」
春香「本当に…本当にありがとうございました!私…やれますっ!プロデューサーさんが、元気づけてくれたから…頑張りますねっ!」(にこっ
P「…ああ!」
P(春香の不安は、皆の力で、だいぶ和らいだはずだ…あとは…赤羽根さん…戻ってきてくださいよ…絶対に…!)
~2週間後~
【巨大アリーナ】
P(あれからもみんな…弱気になることもあっただろう…でも、それでも弱音を吐かずに、今までよく頑張ってくれた…けれど…赤羽根さんは、今でも…)
春香「プロデューサーさん♪」(ひょこっ
P「うおっ!?」(ビクッ
春香「あ、ビックリさせちゃいましたか?ごめんなさい…って、なんだか自己紹介した時のことを思い出しますね♪」
P「そ、そうだな…って、春香…元気だな。あんなに俺、大丈夫大丈夫って言ってたのに…赤羽根さん…」
春香「ストーップ!」
P「へっ!?」
春香「言わないでください。きっと…今日戻ってこれなくても…赤羽根さんは、私達と一緒にいます。また一緒に歩んでくれます。私達はそれを待って…今日を精一杯、楽しむだけです。今も寝ている赤羽根さんの耳に…心に…目一杯の心を込めた、私達の歌を届けるために」
美希「そういうことなのっ♪」
P「み、美希まで…はは、俺の取り越し苦労だったのかな」
美希「皆と一緒に、今日のライブ、思いっきり歌って…ハニーには、今日来られなかったこと、後悔させてあげるのっ!その後いーっぱいお説教して、ミキがハニーのための単独ライブで慰めてあげて…」
春香「えー!?だったら単独じゃなく、私もそのライブ入れて…」
P「ああほら、分かった分かった。早く準備しておいで、二人とも。まずは今日のライブのために…」
春香・美希「「はーい(なの)!」」
P「やれやれ…なんだかんだ言っても、頼もしい子達だな」
律子「もう、大丈夫そうですね」
P「ああ、律子…本当に凄いよ…こんなに大きな会場でオールスターライブをやるっていうのに…みんな、物怖じせずに、楽しそうに準備して…準備運動してたり、準備が終わった子はお茶を淹れてリラックスしながら、これからのライブの話に花を咲かせてたり…」
律子「…こんなに頼もしくしてくれた皆を、その本人が見られないなんて、皮肉ですけどね…」
P「…今、病院には小鳥さんと社長が行っているんだよな…?」
律子「ええ…小鳥さんも社長も、みんなのライブを見るのを楽しみにしてくれていたのに…申し訳ないです。私が病院にいようと思ったのに、『アイドルの側にいてあげてください』って言われちゃいましたし…」
P「本当に、社長と小鳥さんには感謝しかないよ…二人のためにも、俺達プロデューサーも、やれることをやって、あの子達のライブ、成功させよう」
律子「ええ…それが、みんなへの恩返しですからね」
P「ああ…さあ、行こう!もうライブ開幕だ!」
【観客席】
冬馬「ふぅ…間に合ったみてーだな」
北斗「まさか、とうとう自分でチケットを取るようになるとはね」
冬馬「ふん…ライバルと認めたら、そいつらは徹底的にチェックするんだよ、俺は」
翔太「それにしても、病院によってから直行とは強行軍だったねー、疲れたよ…向こうの事務員の人には驚かれるし、途中で黒ちゃんに合うしさ」
北斗「何か持ってたな、黒井社長…案外、俺達と同じで、昔迷惑をかけたことに責任を感じていたのかも…」
冬馬「ちっ、あのおっさんが何考えてるかなんて知らねえよ…『早く直接潰すだけのところまで来い』なんて捨て台詞まで吐いていきやがって」
翔太「黒ちゃんなりの激励だと思うけどね~…冬馬くんと同じで素直じゃないから」
???「あの…私達の席、この奥なので…通していただいてよろしいでしょうか」
冬馬「誰が俺と同じだ…って、おっとわりィ…ん?アンタら、あのライブの時のダンサー…」
七尾百合子「あっ…え!?も、もしかして、ジュピター…!?」
横山奈緒「え!?うわぁー、ホンマや!ホンモノやー!」
冬馬「ば、バカっ、騒ぐな…!」
箱崎星梨花「あ、あのっ…この前のライブ、テレビで見ました!すごかったです…!」
翔太「ははっ、ありがとう♪」
望月杏奈「えっと…」
北斗「はい、どうぞ、通って…あの時の君達の踊りも素晴らしかったよ、エンジェルちゃん達」
佐竹美奈子「あ、ありがとうございます!」
冬馬「でもよ…あいつら、今日は大丈夫なのか…?あの(赤羽根)プロデューサー抜きで…」
矢吹可奈「大丈夫ですっ!だって…春香ちゃ…天海先輩には…」
冬馬「…?」
北沢志保「ええ…心から支え合える、仲間がいる。765プロは、絆でつながっている…」
冬馬(へえ…こいつらも、良い面構えしてんじゃねーか…)
可奈「あっ…!ほら、出てきましたよっ!」
善澤(やれやれ、私の右側では凄い盛り上がりだね…まあ、そっとしておこう…スキャンダラスな写真を撮る趣味はないからね…良いライブにしてくれよ、みんな…)
【病院】
小鳥「何か音がしたので、廊下に出てみましたが…部屋の前に、こんなものが置かれていました」
社長「…この趣味の悪い感じの花束は…そうか…うん。ありがとう、そこに飾っておいてくれたまえ」
小鳥「はい…今日は来客が多いですね…さっき来たジュピターも、寝ている赤羽根さんに一言ずつ謝りながら出て行きましたし…驚いて私は何も言えませんでした」
社長「みんな、思うところがあるということだ…さて、始まるよ…テレビを点けよう。ここは個室だから、誰にも迷惑をかけないからね」
小鳥「はい…」(ピッ
社長「赤羽根くん…君が育てたアイドル達が、今、ステージに上がっていくよ…」
もう伏目がちな昨日なんていらない♪
今日これから始まる私の伝説♪
小鳥「聞こえますか…赤羽根さん…こんなに、立派なステージで…堂々と歌っているんですよ…あの子達…」
【舞台裏】
どこまでも行こう♪
まっすぐに行こう♪
行く先はまだ見えないけれど♪
走り抜けたらカンパイをしようよ♪
弾けろ!青い風♪
ワー!!♪
P「みんな…凄いぞ…」
律子「客席の反応も最高です。この後のソロコーナーに入っても、問題なさそうです」
P「ああ、まずは春香からだな…みんな、お疲れ!各々、次の出番に備えてくれ!美希は次だから、すぐに戻ってきてくれよ!」
みんな(春香以外)「はい!」
美希「はいなの!」
P(春香…頼むぞ…)
乙女よ大志を抱け!!
授業中Zzz…っと夢見ちゃえ♪
乙女よ大志を抱け!!
怒られ廊下で恋話♪
乙女よ大志を抱け!!
テストはチャット相談会♪
乙女よ大志を抱け!!
春香(ああ…楽しい…!こんな時でも…ファンの皆と笑いあいながら、歌うのが…踊るのが…楽しい…!やっぱり私…アイドルなんだ…!)
ガッ
春香「学びも遊びなんだよ♪…!」(どたっ
P・律子「!!?」
P(こ、転んだ…!)
春香「…た・ち・あがれ!女諸君!」(すっく
ワアアアアアアアアアア!!!!
春香「言えない言葉がずっとあったの…みんなに私いつもありがとう…」
春香「…ありがとうございました!えへへっ」(ぺこり
ワアアアアアアアアアアアアア!!!!!
P「春香…」
律子「もう、びっくりさせないでよー…」
春香「えへへっ、やっちゃいました!」
美希「見せつけてくれちゃって…次はミキの番だよ!ちゃーんと見ててね!」
春香「うん!頑張ってね、美希!」
美希「プロデューサーも、律子…さんも、だよっ♪」
P「ああ!」
律子「ええ…」
P(そして、ライブはソロコーナー、竜宮小町…と、問題なく進行していき…)
亜美「みんなー!ありがとー!」
あずさ「私達は、どこまでも、歩み続けます!」
伊織「次は新曲よー!みんな、進化していく私達を、ちゃんと見届けなさいよね!」
亜美・あずさ・伊織「「「みんな、カモーン!」」」
12人『ONLY MY NOTE』!!
新しい世界へ 信じて飛び出そう♪
ひとりじゃ出来ないコトも I believe your love♪
【客席】
ひかり「…凄いわね、悔しいけど」
のぞみ「真様…♪」
つばめ「私達も…いつかはあの舞台に…」
【ステージ】
貴音「まことに大きな声援…ありがとうございます」
やよい「私達、とっても幸せですー!」
雪歩「そして…名残惜しいけど、次が最後の曲なんですぅ…」
ええええええええええええええ!!!!
響「うんうん、みんなの気持ちはよく分かるぞ~!」
真「だから、最後は思いっきり、みんなで盛り上がろう!」
真美「いっくよ→!」
12人『M@STERPIECE』!!
うおおおおおおおおおおおおお!!!
【客席】
愛「すごい!憧れちゃうなぁ~!あんなに大きなステージでキラッキラで!」
絵理「うん…みんな、楽しそう?」
涼「やる気が湧いてくるよね、ああいうのを見せられちゃうと…」
善澤(左側も、新幹少女と876プロ…微笑ましい光景だね…あの子達は…他のアイドル達にも、気合いや希望、やる気を与える、太陽のような存在だからな…)
【病院】
夢を初めて願って今日までどの位経っただろう♪
ずっと一日ずつ繋げよう♪
夢は自分を叶える為に生まれた証だから♪
きっとこの心で 私のM@STERPIECE♪
赤羽根P「…ん…」(ぱちっ…
小鳥「…!あ…赤羽根さん!」
社長「キミ!!」
赤羽根P「…俺は…そうか…」
【舞台裏】
アンコール!アンコール!
みんな「はぁ…はぁ…」
P「みんな、お疲れ様…素晴らしかったよ…アンコール、応えられるか?」
千早「ええ…もちろんです!」
美希「絶対に行くの!」
Prrrr…
P「よし、それじゃあ、1分ほど休んだら…ん?なんだ?小鳥さんから、電話…?それも、ビデオ通話で?」
ピッ
P「はい、小鳥さん…どうしま…」
小鳥「あ、赤羽根さんが、目を覚ましました!!」
みんな『!?』
小鳥「い、今、代わります!」
赤羽根P「みんな…今まで、すまなかった…」
みんな『赤羽根さん(ハニー)!』
赤羽根P「ライブ中にごめんな…M@STERPIECEだけ聴けたよ…テレビ越しでも、みんなの魅力が伝わってくる…何度でも言うよ…みんな、どこに出しても恥ずかしくない…最高の、自慢のアイドル達だ!」
春香「赤羽根さん…良かった…」(じわ…
美希「ハニー…!」
赤羽根P「その前の曲も、後で録画で見るけど…まずは、このアンコールの大歓声に、応えてこい!俺からも、アンコールだ!俺に、みんなの最高のライブを見せてくれ!」
みんな『はい!!』
赤羽根P「それじゃあ、みんなのラスト、見させてもらうからな!また事務所で!」
P(やっぱり締まるな…この人がいると…)
春香「うぅ…うわああああ!!」(がばっ
P「は、春香!?」
春香「本当に…プロデューサーさんの言うとおり…大丈夫になって…私、私…良かった…良かった…!」(ぎゅう…
P「春香…ああ、良かったな…俺も、本当に嬉しいよ…さあ、最後だ…アンコールに応える2曲…涙を拭いて、精一杯、楽しんでおいで」(頭ぽんぽん
春香「…はい!」
美希「ねえ春香…いつものアレ、やるの!」
春香「うん!…いっくよー!!765プロ、ファイトー!!」
みんな「目指せ!トップアイドルー!!」
【ステージ】
ワアアアアアアアアアアア…!
春香「アンコール、ありがとうございます!」
美希「待たせてゴメンなのー!」
千早「アンコール、精一杯応えさせていただきます!」
亜美「どっちも新曲だよー!」
真美「一緒に歌おー!」
響「この日のために用意したとっておきだぞー!」
貴音「最後まで、共に楽しみましょう!」
真「精一杯、最後まで踊りますよ!」
あずさ「今日という日を、絶対に忘れない思い出にしましょう!」
伊織「曲は、『虹色ミラクル』と!」
雪歩「『Destiny』です!」
やよい「みんなで元気に、いきますよー!」
P(その後のことは…言うまでもないだろう…完璧という言葉ですら足りないくらい…最高で、夢の様なライブを、彼女たちは見せてくれた…)
~1週間後~
【765プロ】
赤羽根P「…みんな、ただいま!」
パン!パン!パパーン!!
みんな『おかえりなさーい!』
赤羽根P「ははは、クラッカーまで用意して、そんな大げさな…」
P「何言ってるんですか、みんなそれだけ、赤羽根さんを大切に思ってるんですよ」
美希「そうなの!ハニー、もういなくなっちゃヤだからね!疲れてるなら、ミキだってお手伝いするから、ちゃんと言ってなの!」
赤羽根P「はは…ありがとな、美希。もう大丈夫だから。ベッドでゆっくり休んできたからな」
美希「ホント?それなら良かったの♪今度のライブは、ちゃんと側にいてね?ハニー♪」
赤羽根P「ああ!…そして、Pくんにも、色々と迷惑をかけたな。教育係失格だ」
P「い、いえ!そんな!むしろ、おかげさまで赤羽根さんのやってきたことがいかに大変かわかったっていうか…とにかく、本当に良い勉強にもなりましたし…迷惑だなんて思っていませんよ!」
赤羽根P「そうか、良かった…なんだか、見違えるくらい頼もしくなったように見えるよ…これからもよろしくな…もう、新人じゃなく…相棒としてな」
P「…!はい!!こちらこそ、今後も、よろしくお願いします!!」
春香「あ…あの…」(もじもじ…
P「ん?」
赤羽根P「どうした、春香?」
春香(大丈夫…大好きな人に、感謝の気持ちを込めて、しっかり言うだけ…)
春香「あの…これからもずっと、私達の側にいてくださいね!改めて、これからもよろしくお願いします!」
赤羽根P「ああ、もちろんだ!俺は…いや、俺達は」
P「ああ、765プロのプロデューサーなんだからな!」
春香「はい!えへへっ…ずっと一緒ですよ、一緒!」
以上で終了です。
度重なる誤字をはじめとして色々と未熟でしたが、初のアイマスSSを書ききれて楽しかったです
読んでくださった方、ありがとうございました
最後に、個人的にはSSまとめサイトにまとめられてみたいと思うのですが…
まとめ依頼というのはどうすればよろしいでしょうか?
このままにしておけばまとめてもらえるのでしょうか?
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません