提督「深海に住まうクトゥルフの神々」 (21)



艦隊これくしょん及びクトゥルフ神話のSSです

以下の内容を含みますのでご注意ください

①キャラクターの発狂、死亡等の描写あり
②独自の設定あり

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410803199




○月×日 鎮守府活動記録


近隣住民より奇妙なモノが海岸に流れ着いているとの報告があり、情報収集に長けた青葉を同行させ調査に赴く


発見された物体は成人男性を遥かに上回る大きさの石像であり、昨晩岸に流れ着いているのを地元の住民が発見


複数の妖精が石像を囲み「いあ、いあ、いあ」と唱えていたため、事情を尋ねた所、これは妖精が讃える神の銅像であるらしい


この神の要望により妖精は我々人類に力を貸しているとのこと


彼らの強い要望を受け、厳重に梱包した後に大本営へ送付


妖精の信仰に関する記録はほとんどなく、また、彼の生態は未だ多くが謎に包まれている


今回の発見を受け、大本営より調査班の派遣を決定、サルベージ艦が来月初旬に到着予定とのこと


なお、石像の発見後、妖精と普段からは想像できないほど円滑なコミュニケーションが測れたため、その内容をここに記す


①妖精は一神教ではなく、複数の神々を信仰している。それぞれ派閥があり、信仰形態も異なる。なお、海に関連する神も複数いるらしいが具体的な内容は知ることはできず


②1900年代に複数回、妖精は人類に接触を試みていたが、失敗したとのこと


人類のギリシャ神話に近い内容も部分的にあるとのことから、今後も引き続き彼らとの相互理解に向けた取り組みが求められる


この鎮守府の近くに深海棲艦が近寄ることが無かったのは、妖精が信仰する神々の加護があったとのこと、仮にこの神が力を持っているとするなら、人類にとって大きな希望になるに違いない


調査班の1日でも早い派遣を要請する



○月△日 鎮守府活動記録


大量の深海棲艦の死体を資源調達に赴いていた遠征班が発見


砲撃によるものではなく、全員自分たちの眼球、身体の一部を自分で抉り、死亡している


あまりに悲惨な光景に発見した数名は精神的なショックから休養が必要となった


新しい兵器を使用、もしくは実験的に何者かが行った可能性があるとして海水の分析を開始、大本営に依頼し、近隣住民の安否確認、漁業規制を実施

付近では生臭い悪臭が漂っており、現場検証に赴いた大和の推測ではガスが使用された可能性があるのではないかとのこと、


ここ数日で急激に増殖している妖精の受け入れ先も検討する必要があるため、秘書官を2名の体制で業務を推進、ここ数日この海域は何か変だ



1日1~2レス前後の更新を続けていく予定です。

本日は以上となります

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