俺「繭ちゃんは僕が守ってあげるからね!」
繭「うんっ!」
俺「よ~し、出てこい悪霊。僕がやっつけてやる!」
繭「あっ、俺君、あそこ!」
俺「……ん?」
村人「双子を……探せ……双子を……探せ……」
繭「ほら、俺君! 悪霊が私達を探してるよ!?」
俺「うわああああぁぁぁぁぁ!! おばけだああぁぁぁぁぁ!」
繭「ちょっと、 俺君! 射影機使ってよ!」
俺「こわいよおおおぉぉぉぉ! おかあさあああぁぁぁぁん!」
繭「ちょっと! 俺君、俺君! おしっこ漏れてるよ!?」
俺「もう帰りたいよおおぉぉぉ! 出口は一体何処なんだよおぉぉぉぉぉ!」
繭「はぁ、はぁ……何とか逃げ切れたね……?」
俺「うぅ、ズボンおしっこでびちゃびちゃで気持ち悪い……」
繭「大丈夫だよ。外だし、そのうち乾くよ」
俺「うぅ、それに臭いだって……」
繭「大丈夫だよ。風もあるし、そんなに臭わないよ」
俺「うぅ……パンツ洗いたい……」
繭「う~ん……じゃあ、悪霊がいて怖いけど、出口見つける前に、俺君のズボン洗いに行こうか?」
俺「……えっ?」
繭「ほら、大きなお屋敷の前に、川があったじゃない? そこで、俺君のズボンとパンツを洗おうよ!」
俺「うん」
俺「じゃあ、ここでズボンとパンツ洗うね」
繭「うん」
俺「恥ずかしいから、見ないでね? 繭ちゃんにおちんちん見られちゃうの嫌だから」
繭「大丈夫だよ、俺君。ちゃ~んと目を瞑っててあげるから」
俺「繭ちゃん、ありがとう」
繭「じゃあ、早くパンツとズボン洗いなよ?」
俺「うんっ! よ~し、頑張って洗うぞ~!」
女「冷たい……助けて……」
俺「あれ、繭ちゃん、何か言った? ちゃんと、目を瞑っててよ。おちんちん見られたら、恥ずかしいからさ」
繭「俺君、どうかした? 私、ずっと目を瞑ってるし、何も言ってないよ?」
俺「あれれ~? おかしいなぁ~?」
俺「不思議な事もあるもんだな。まぁ、いいや。気にせず、パンツとズボン洗おうっと」
女「冷たい……助けて……」
俺「ほら! やっぱり、声が聞こえた。繭ちゃんでしょ、これ!」
繭「……だから、私は何も言ってないってば」
俺「あれれ~? おかしいなぁ」
女「私を……助けろおおぉぉぉぉっ……!」
俺「……えっ?」
繭「俺君、危ないっ!」
俺「うわあああぁぁぁぁっ!」
繭「大変っ! 俺君が悪霊に、川の中へ引きずりこまれちゃった!」
女「お前も……私と同じ苦しみを……」
俺「ゴボゴボゴボ! 俺、泳げないんだよ! やめてくれよ! ゴボゴボゴボ!」
繭「俺君! 今、助けてあげるかね!」
俺「ゴボゴボゴボ。 あっ、繭ちゃんが川に飛び込んできてくれて、僕を助けに来てくれたぞ!」
繭「まぁ、なんという事でしょう! 俺君の足に悪霊がしがみついているわ!」
俺「ゴボゴボゴボ。 繭ちゃん……早く、助けて! 俺、泳げないんだよ。ゴボゴボゴボ」
繭「俺君、俺君! 射影機を使ってその悪霊を撃退して! 俺君は、今悪霊に引きずりこまれてるの」
俺「ゴボゴボゴボ! 射影機って何だよ、何言ってるかわからねぇよ! そんな事より、早く助けてよ、俺泳げないんだよ!」
繭「……ダメね。 俺君、パニックで幽霊を撃退するカメラの事、すっかり忘れてるみたい」
俺「ゴボゴボゴボゴボ」
繭「よ~し、こうなったら……」
女「……」
繭「たあぁっ! 繭パンチ!」
女「ぐはっ」
繭「俺君、俺君。 大丈夫だった?」
俺「うえぇ……お水いっぱい飲んじゃったよ……」
繭「もう、悪霊はやっつけたから、大丈夫だよ」
俺「繭ちゃん、ありがとう」
繭「それより、俺君……その……」
俺「繭ちゃん、どうしたの?」
繭「……ズボンとパンツ履いた方がいいんじゃない? おちんちん、丸見えだよ?」
俺「うわあああぁぁぁぁっ! 繭ちゃんにおちんちん見られたああぁぁぁ! 恥ずかしいよおおぉぉぉ!!」
繭「ちょっと、俺君! 私は気にしないから大丈夫だよ」
俺「恥ずかしいよおおぉぉぉ! もう生きて行けないよおおぉぉぉ! うわあああぁぁぁぁっ!!」
繭「ちょっと、俺君! そんなおちんちん丸出しで逃げなくてもいいじゃない。 ここには悪霊がいっぱいいて危険なんだよ!」
俺「ううぅ……繭ちゃんにおちんちん見られて、恥ずかしいから、とっさに逃げてきちゃった……」
俺「よく、考えたらここには悪霊がいるんだった……どうしよう……怖いな……」
俺「……ん?」
俺「あれ、あんな所に、蝶々が沢山いるぞ?」
俺「わぁ、赤くて綺麗な蝶々だなぁ……もっと近くでみてみよ~っと」
俺「お~い、待ってくれよ、蝶々さ~ん。逃げないでくれよ~!」
沙弥「……」
俺「う、うわぁ! 何だ、お前、そんな血塗れの着物を着て、どうしたってんだよ」
沙弥「……」
俺「黙ってねぇで、何か言えよ! お前も悪霊なのか!?」
沙弥「……儀式を続けよう?」
俺「……はぁ?」
沙弥「儀式を……続けよう……?」
俺「お、お前……何、言ってるんだよ……?」
沙弥「儀式を続けよう?」
俺「……」
沙弥「儀式を……続けよう……?」
俺「……そうだった。僕は儀式をしなくちゃ、いけないんだった。 早く行かなきゃ」
沙弥「……行きましょうか?」
俺「うん」
零~赤面するおちんちん~
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