リツコ「この機体は…」(9)
エヴァのss
【注意】qのネタバレ有り
サクラ「心肺機能は正常です。四肢の麻痺も認められません」
サクラ「はい。目は開いてます」
サクラ「私の言葉が理解できますか?」
シンジ「ここは…どこですか?」
サクラ「言葉は話せます。意識は戻ったようです」
シンジ「確か…綾波を助けて…」
サクラ「はい…どうやら記憶の継続性も認められます」
シンジ「あの…綾波は…?」
サクラ「これが誰かわかりますか?」
シンジ「…僕、ですけど…」
サクラ「自己認識もあります。問題なさそうです」
シンジ「なんだ…?」
…
…
…
サクラ「よっと…検体、bm-03、拘引しました」
ミサト「了解。拘束を解いて」
ミサト「下がっていいわ」
シンジ「ミサトさん…?」
ミサト「碇シンジ君…でいいのよね…?」
リツコ「そうね。物理的情報ではコード第3の少年と完全に一致。生後の歯の治療跡など身体組織はニアサー時を100%再現している」
リツコ「なお、深層シンクロテストの結果は分析中」
ミサト「頸部へのdssチョーカーは?」
リツコ「すでに装着済よ。葛城艦長」
シンジ「葛城艦長…やっぱりミサトさん?」
シンジ「あれ…?」ピピッ
リツコ「作動正常。パスコ―ドは艦長専用に」
ミサト「了解」
シンジ「なんなんですかこれ?はずしてくださいよもう…!」
サクラ「絶対にはずしませんよ…それ…」
ミサト「面会終了。彼を隔離室へ」
使徒戦後
シンジ「これが初号機…?」
リツコ「ええ。初号機は現在、本艦の主機として使用中。故にパイロットは不要です」
シンジ「ホントにいらないんですね…」
リツコ「それと…あなたの深層シンクロテストの結果が出ました」
リツコ「シンクロ率は0.00%。仮にあなたがエヴァに搭乗しても起動しません」
サクラ「そっか~。よかったですね、碇さん」
リツコ「…とはいえ、先に突如12秒間も覚醒状態と化した事実は看過できない」
リツコ「ゆえにあなたにはdssチョーカーを装着させてあります」
シンジ「なんですか、これ…?」
リツコ「私たちへの保険。覚醒回避のための物理的安全装置。私たちの不信と、あなたへの罰の象徴です」
シンジ「どういうことですか…?」
リツコ「エヴァ搭乗時、自己の感情に飲み込まれ、覚醒リスクを抑えられない事態に達した場合、あなたの一命をもってせき止めるという事です」
シンジ「それって…死ぬってことですか?」
リツコ「否定はしません」
シンジ「そんな…ミサトさん、どういう事なんですか死ぬって!?」
シンジ「変ですよミサトさん!急にこんなことになってて訳わかんないですよ!」
リツコ「混乱するのも無理ないわ。少尉」
サクラ「はい!」
リツコ「彼に官姓名を」
サクラ「はい!えっと、今更ですが碇さんの管理担当医官、鈴原サクラ少尉です。よろしくです」
シンジ「あ、はい…でも、鈴原って…トウジの?」
サクラ「はい。お兄ちゃんがお世話になりました。妹のサクラです」
シンジ「妹!?お姉さんじゃなくて?」
サクラ「はい、妹です。ふふ…」
シンジ「妹…?なんで…」
アスカ「あれから14年経ってるってことよ。バカシンジ」
シンジ「アスカ!良かった!やっぱり無事だったんだね!アスカ…」
アスカ「」バキッ
シンジ「あうっ」
アスカ「駄目ね…抑えきれない。ずっと我慢してたし…」
シンジ「なんなんだよ」
アスカ「怒りと悲しみの累積…」
シンジ「何のことだよ…アスカ、左目…」
アスカ「あんたに関係ない」
シンジ「アスカ…さっき14年って…でも、眼帯以外変わってない…」
アスカ「そう。エヴァの呪縛」
シンジ「呪縛?」
シンジ「ちょっと待ってよ!アスカなら知ってるだろ!ねえ、綾波はどこなんだよ!」
アスカ「知らない」
シンジ「知らないって・・・助けたんだよあの時!」
アスカ「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ?葛城大佐」
シンジ「アスカ!」
シンジ「ミサトさん!綾波はどこなんですか!教えてください!」
ミサト「シンジ君・・・綾波レイはもう存在しないのよ」
シンジ「いいえ・・・確かに助け出したんです!きっとまだ初号機のプラグの中にいます!よく探してください!」
リツコ「当然、すでに初号機内はすべて探索済です。結果、発見されたのはあなたと・・・なぜかこれが復元されていたわ」
リツコ「検査結果に問題ないので、返還しておきます」
シンジ「父さんの・・・あの時綾波が持っていた・・・やっぱり助けたんじゃないか!」
すみません題名を変えるため別のスレッドを立てます
ここは無しでお願い致します
このSSまとめへのコメント
上手いね