シンジ「もしも、『>>2みたいな世界』だったら」(23)

シンジ「どんな感じになってたんだろう……?」

シンジ「別の可能性があったのかな……?」

【アダムが卵に還元されてるけど、セカンドインパクトは起きなかった世界】


『サキエル殲滅後』


ネルフ作戦部長「シンジ君、君はお父さんとは暮らさないのかね?」

シンジ「はい……。父さんも一緒に暮らす気はないでしょうから、どこか別の家で一人暮らしします」

ネルフ作戦部長「しかし、それではあまりにも……。君はまだ中学生なんだし」

シンジ「いえ、今までも似たようなものでしたから、平気です。家事は一通り出来ますし……」

ネルフ作戦部長「とはいえだな……」

【ネルフ本部】


リツコ「シンジ君、一人暮らしするそうですね。今、作戦部長の方からそんな話が入りました」

葛城博士「司令と一緒には住まないのか?」

リツコ「ええ、作戦部長も困惑してましたけど、シンジ君本人がそう言っているので、どうにも。結局、ネルフでマンションの一部屋をあてがったそうです」

葛城博士「そうか……」

葛城博士「…………」

リツコ「何かひっかかる事でも? ずいぶん、深刻な顔をされてますけど」

葛城博士「いや……娘の事を思い出して、少しね」

リツコ「そういえば、あまり好かれてないとか……前にそんな事を言ってましたっけ」

葛城博士「ああ、どうやら私は嫌われてるようだ。だから、他人事のようには思えなくて、ついね……」

リツコ「確か、今は第二新東京市にいるとか……」

葛城博士「ああ、もう結婚してそっちで住んでる。そういえば、もう何年も顔を見てないな。研究一筋だったからな、私は……」

【マンションの一室】


シンジ「……ここが今日から僕の家か」

シンジ「知らない場所に来て、知らない家に住む事になって、誰もいない部屋でこれから過ごす……」

シンジ「別にいいんだ、それでも。これは僕が望んだ事だから。今更父さんと一緒に生活なんて、そっちの方が気まずいだけだし」

シンジ「でも……」

シンジ「部屋がやけに広く感じて……。部屋がやけに静かに感じて……」

シンジ「……本当に、これで良かったのかな」

【シャムシェル殲滅後】


ネルフ作戦部長「碇シンジ君。君はどうして私の言う事を聞かず、後退しなかったんだ」

シンジ「すみません……」

ネルフ作戦部長「今回は運良く使徒を殲滅出来たが、一歩間違えれば世界が滅んでいた。君にその自覚はあるのか」

シンジ「すみません……」

ネルフ作戦部長「私は謝罪を聞いている訳じゃないし、謝って済む問題でもない。自覚があるのかないのかを聞いているんだ」

シンジ「すみません……」

ネルフ作戦部長「…………」

ネルフ作戦部長「わかった、もういい。君は一回頭を冷やすといい」

シンジ「…………」

ネルフ作戦部長「何に対して不満があり、何に対して君がふてくされているのか、それをもう一度整理するんだな。言葉にしなければ何も伝わらないのだから」

シンジ「…………」

ネルフ作戦部長「君がいじけるのは勝手だ。そのせいで君が死ぬのも勝手だ。だが、そのせいで私たちや人類全体が滅ぶとなれば、話はまったく別のものになる」

シンジ「…………」

ネルフ作戦部長「しばらく様子を見させてもらう。殴れるものなら、多分、私は君を殴っていた。それだけは覚えておくように」クルッ、スタスタ

バタンッ

シンジ「……みんな、勝手な事ばかり…………」ボソッ

【逃げ出して、連れ戻された後】


ネルフ作戦部長「どうして、また勝手な真似をした。言い訳があるなら聞こう」

シンジ「……僕はもう、エヴァには乗りたくありません」ボソッ

ネルフ作戦部長「例え、そのせいで人類が滅んだとしてもか?」

シンジ「……人類の事なんて、僕は知りません。……僕はもう嫌なんです」ボソッ

ネルフ作戦部長「そうか。なら、もういい。司令には私からそう伝えておく」

シンジ「……!」

ネルフ作戦部長「恐らく、もう二度と会う事もないだろう」クルッ、スタスタ

バタンッ

シンジ「……僕は。僕は……!」グスッ

【モノレール出発前】


トウジ「今まですまんかった! だから、ワシを殴れ!」

ケンスケ「悪いな、こういうやつなんだよ」


シンジ「……別に。いいよ、もう。君たちとも二度と会わなくなる訳だし」


トウジ「せやけど、それじゃあワシの気がすまん! だから、一発殴れや! それでチャラや!」

シンジ「もういいって言ってるでしょっ! これ以上、僕に構わないでよ!!」

トウジ「っ……!」

ケンスケ「……碇」

【モノレール出発後】


トウジ「行ってまったな……あいつ」

ケンスケ「うん……」

トウジ「結局、殴らずじまいや……。なんか罪悪感が半端ないわ……」

ケンスケ「もう仕方なかったと思って諦めなよ……トウジ。どうしようもなかったんだからさ」

トウジ「せやけどな……」

【ヤシマ作戦】


青葉「再び、使徒に高エネルギー反応!」

マヤ「第二射まで、あと十八秒かかります! 間に合いません!」


ネルフ作戦部長「万事休す、か……! 終わった」


『きゃあああああああ!!』


ゲンドウ「レイっ!!」

ラミエル戦でファイナルインパクト発動

バッドエンド



もしも〇〇だったら
下1

【シンジとアスカの立場が生まれた瞬間から逆だったら】


チビアスカ「パパは……? パパはどこ?」

親戚の叔父「アスカちゃんのお父さんは、大事なお仕事をしてるんだ。だから、しばらくパパとは会えないんだよ」

チビアスカ「……そう」

親戚の叔母「アスカちゃんも寂しいだろうけど、我慢してね」

チビアスカ「アタシはさびしくなんかない……。一人でも大丈夫」

親戚の叔母「そう。アスカちゃんは偉いのね」

チビアスカ「うん……。アタシは偉いの。泣かないんだから」

【ドイツ 病院】


キョウコ「ほーら、シンジは可愛いわね。まるで私のお人形さんみたい」

人形「…………」


チビシンジ「母さん……?」

キョウコ「ねぇ、シンジ。シンジはママの事が好き?」

人形「…………」


チビシンジ「母さん……。僕はここにいるよ……。その人形じゃないよ……」


キョウコ「そう。やっぱりシンジもママの事が好きなのね。嬉しいわ……」

人形「…………」


チビシンジ「母さん……。僕に気付いてよ……。僕はここにいるよ……」グスッ

キョウコ「ねぇ、シンジ……。それなら一つお願いがあるんだけど……」

人形「…………」


チビシンジ「違う……。違うよ、母さん……。僕はここにいるよ……」グスッ、エグッ


キョウコ「私と一緒に死んでちょうだい……」(首しめ)

人形「」


チビシンジ「母さん……。母さん……。やめてよ……!」グスッ、エグッ

【サキエル戦】


ゲンドウ「そうだ。久しぶりだな、アスカ」

アスカ「パパ!」


ゲンドウ「出撃」

アスカ「え……」

ミサト「無茶です! レイでさえシンクロするのに6ヶ月もかかったんですよ!」

アスカ「待って! ミサト、待って」

ミサト「え?」

アスカ「一つだけ聞くわ、パパ。アタシを呼びつけたのはこのロボットに乗せる為なの」

ゲンドウ「そうだ。その為にお前を呼んだ」

アスカ「どうして!? アタシがパパの娘だから!? だから、このロボットに乗れっていうの!? 都合が良かったから!?」

ゲンドウ「お前にしか乗れないからだ。だから、呼んだ」

アスカ「……アタシにしか」

キョウコ「そう。やっぱりシンジもママの事が好きなのね。嬉しいわ……」

チビシンジ「それは違うよ!!」

キョウコ「アナタもキャラが違うわ」

アスカ「……いいわ。わかったわ。乗ってやろうじゃないの。すぐに準備させて!」

ミサト「いいの、アスカ? 大丈夫なの?」

アスカ「ええ、いいわ。どんなのか知らないけど乗ってやるわよ。それであの化物を倒してくればいいんでしょ、パパ!」

ゲンドウ「ああ」

アスカ「アタシの活躍、そこで見ておきなさいよね!」

ゲンドウ「…………」


リツコ「すぐにエヴァの準備を。急いで!」

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