フェイト「学園都市?」 (34)
リリカルⅩ禁書のクロスssです
初ssなので文章がおかしくなるかもしれませんがよろしくお願いします
ちなみにフェイトさんはstsの数年後 22~23歳ぐらいです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408450546
学園都市上空
フェイトが目を覚ますと、眼前には少しずつ迫る地上が見えた
フェイト「クッ…!…バルディッシュ…!!」
彼女は愛機バルディッシュを取り出してかざす
次の瞬間、フェイトの全身は眩い光に包まれ、光が消えるとその身体は紺色を基調としたバリアジャケットと、白いマントを身に纏っていた
そして手には漆黒の鎌のようなデバイス…バルディッシュを携えていた
変身したフェイトは飛行しながら地上に近づく
そしてゆっくりと着地した
着地をし、辺りを見渡す
どうやら公園のようだ
人は誰もいないようだった
周囲を確認したフェイトは変身を解く
身体が眩い光に包まれ、今度は黒い制服を身に纏う
下はオフィススカートでストッキングとハイヒールを履いている
フェイト「…私はどうしてここに?」
フェイトは自分が何故ここにいるのかが分からなかった
目が覚めたら空から降下していたのである
フェイト「とりあえず一度本部に行かないと」
フェイトは辺りに誰もいないことを確認すると魔法陣を展開し、呪文を唱えた
フェイト「…!…どうして転移しないの…!」
フェイとが唱えた呪文は自分を管理局の戦艦内に転移させる呪文である
管理外世界の行き来には宇宙圏を先行している戦艦を中継する必要があった
その呪文が使えないのである
フェイと「とりあえず情報収集だね」
フェイトはこの地域の情報を集めるために歩き出した
フェイトの読み通りここは地球だったのだが、街を歩いていていくつか奇妙なものを発見した
まず、空にはスクリーンのついた飛行船を模した飛行する機械
道を掃除するドラム缶に車輪がついたようなロボット達
彼女が知っている地球にはこんなものはない
ロボットに関しては、ガジェットと思って攻撃しようと思ったが、彼らは掃除をしてるだけだったのでやめた
フェイトは嫌な予感を覚える
パラレルワールド…平行世界なのかもしれない
だが何故自分がここにいるのか
それだけは腑に落ちなかった
街を歩き続けていたらいつの間にか日が落ちていた
夜道を歩くフェイト
ここは地球の日本にあたる場所だということは分かったが彼女は円を持っていない
それもその筈、目が覚めたらこの有様、準備などしているわけがない
管理局と連絡がとれない以上、この地でしばらく情報収集をするしかない
運が良ければ数日たてば救援がくるかもしれない
その為にも今晩はどこかで夜を越すしかなかった
しばらく歩いていると道端で男達が1人の女の子を取り囲んでいた
男「きみかわいいねー」
男2「しかも常盤台じゃん!今から俺らと遊ばない?」
男3「帰りはいつになるかわかんないけど ヒァッヒァッ」
何とも嫌な感じの男達
対して女の子は腕を組んで壁に寄りかかり、無視をしている
気の強い子なのか男達を何とも思っていない
これはやめさせるべきだと思い、フェイトはそこへ向かう
フェイト「貴方達、未成年をこの時間帯に遊びに誘うのは禁止されています。補導をされたくなければやめなさい」
フェイトは男達の前に出て言う
男「なんだぁ?…おぉ!今度は金髪のお姉さんかぁ!」
男2「お姉さんも遊びにいかない?」
男達はフェイトの注意を聞かずにフェイトまで誘おうとする
フェイト「ハァ…いいですか?未成年夜間外出禁止法がありまして…」
男「まぁまぁ、細かいことは放っておいてさー」ガシッ
男に腕をつかまれる
フェイト「話してください」
男「堅いこといわずにさぁ」
フェイト(争い事は避けたいけど仕方ないか)
フェイトは男の腕を自分の方に引き、男の足に自分の足をかけて転ばす
男「うわっ!………やりやがったなぁ!」
憤怒した男はフェイトに殴りかかろうとするが、フェイトは横に逸れて回避
後ろに回り込み、後頭部に打撃をあたえる
男「あ……」
男は気を失い倒れる
男2「あ…兄貴、帰りましょう…」
男3「すいませんでしたぁー!」
2人の男は気絶した男をおぶって去っていった
フェイト「格闘は久しぶりだなぁ…あとで復習しないと」
絡まれていた女の子が拍手をしながら近づいてきた
美琴「いや~面白いもの見せてもらったわ。ヤバくなったら割り込もうって思ってたんだけど…徒手格闘で不良を鎮圧しちゃうなんてねー」
貴方のためにやったのにとフェイトは呆れる
美琴「私は御坂美琴っていいます」
フェイト「フェイト・T・ハラオウンです」
美琴(珍しい名前…外国の人なのかしら?)
フェイト「御坂さん、大丈夫?怪我はない?」
美琴「大丈夫ですよ、私には」キィン
そういいながらコインを指で弾く美琴
ドゴォオオオオオオオオォォン!!!
少しの間の後、美琴の突き出した拳の先からビームのようなものが発射された
美琴「これがありますから!」
フェイト「………ハイ?」
その後、美琴からこの街が学園都市なる能力開発の都市であることや、美琴が能力者のなかでも最高位のLEVEL5のうちの1人であることも教えてもらったフェイト
もちろん自分が異世界から来たなどとは言わず、適当に誤魔化した
美琴「泊まる場所ねぇ…」
先ほどからフェイトの泊り場所を考えてくれているのだが、いい案が思いつかない
フェイト(仕方ない…今夜は野宿ね…御坂さんもそろそろ帰らせないと)
上条「よぉビリビリ、そちらの方は?」
美琴「アンタか…こちらはフェイトさんよ」
フェイト「フェイト・T・ハラオウンです」
上条「上条当麻です」
上条(綺麗な人だな…)
美琴(さすがにコイツの家には…ね)
フェイト「単刀直入に言います。一晩泊めて頂けないでしょうか?」
上条・美琴(何言ってるのこの人…)
フェイト(時間的にもこれが最後のチャンス…出来る事なら野宿は勘弁…!)
美琴「いやフェイトさん流石に…」
フェイト「構いません…泊まるのは、私ですから」
上条(悪い人ではなさそうだし、アイツは小萌え先生の家に泊まっているからいいかな)
上条「俺の家で良かったら…どうぞ…」
上条(御坂の視線が恐い…)
フェイト「ありがとうございます。それでは御坂さん、私達はこれで失礼します」
御坂にお辞儀をしてフェイトは上条とアパートに向かった
美琴「…ありえねぇから!!!」
美琴は傍にあった街頭の柱に拳を叩き付けた
拳から電流が流れ、ランプが割れた
上条「さて…着きましたよ」
フェイト「お邪魔します…」
ハイヒールを脱ぎ、部屋に上がる
何の変哲もないアパートの一室
懐かしい感じがする
フェイトは子供のころ、マンションの一室で寝泊まりしていた事がある
アパートといえど、雰囲気が似ている
上条「とりあえずここでテレビでも見ててください。俺は夕食を作りますから」
居間まで案内されると、上条が言った
フェイト「悪いよ…私も手伝うよ」
上条「いいですよ…フェイトさん、疲れているでしょ?」
フェイト「あ…」
フェイトは自分の服装が乱れていることを知り、急いで整える
恐らく街を歩き回っていたせいだ…上条はそれで気を使っているのだろう
フェイト「…いいの?」
上条「疲れている女性に手伝わせるなんて事、上条さんはしませんことよ」
フェイト「そう…じゃあお願いします」
柔らかい笑顔を浮かべてフェイトは言う
上条(嗚呼…いつも人の飯食うだけの奴とは大違いだ…)
上条が夕食を作っている間、フェイトはテレビで情報収取をしようとしたが特に良い情報は得られなかった
上着を脱ぎ、ワイシャツ姿で仰向けになるフェイト
フェイト(管理局は私の失踪に気づいているのかな?)
上条と夕食を食べた後、風呂がどちらが先に入るかの話になった時、フェイトは気づいた
着替えがないと
事情を話して、制服は上条の私物のアイロンを借りて事足りるが、下着は替えがないので上条にお金を借りて買ってきた
寝間着はいらないのかと上条が聞いたが、下着姿で寝ている事を伝えると何故か急いで風呂場に向かっていった
夜
中々フェイトは寝付けなかった
浴槽で寝ている上条よりは寝やすい事は確かなのだが、不安で寝れないのだ
フェイト「なのはぁああ…うぅう…」
彼女の強くて優しい親友もここにはいない
夜の孤独がフェイトは恐かった
朝
上条は目を覚ますと居間に向かう
ベッドにはフェイトの姿はなく、布団が畳まれていた
上条「あれは?」
テーブルの上に何かある
皿に盛られたオムライスがラップで覆われていた
そして紙切れが置いてある
「おはよう上条くん
昨日は泊めてくれてしかもご飯までご馳走になって本当にありがとう
私、何もお返し出来ないのは嫌だから朝食だけは作ってみたの
口に合うか分からないけど良かったら食べてみて
借りたお金は必ず返すよ 心配しないで
それじゃあ さようなら
フェイト」
上条「…遅かったか」
フェイトが昨日泣いていた事は知っていた
いきなり一晩泊めて欲しいというのも何か変だ
今日は無理にでも事情を聞こうと思っていた
だが、フェイトは行ってしまった
フェイトの作ってくれた朝食を平らげると外に飛び出した
寮の階段を降りると
土御門「…よぉ、カミやん」
上条の親友がいた
とりあえず今日はここまでにします
では投下します
土御門「そのようすだと昨日はお楽しみって訳でも無さそうだな」
上条「土御門…お前はどこまで知っているんだ?」
土御門「イヤイヤ…お前と何ら変わらんぜ…そうだな、あの女が空から降りてきて不良を徒手格闘で撃退してお前の家に泊まったぐらいだな」
上条「あの人…泣いていた…今日は事情を聞こうと思っていたのに…急に…!」
土御門「それはあれか?泣いている子を、救ってあげてって!的な?」
上条「そのままにしておけないだろ!」
土御門「分かったから落ち着けカミやん…事態は深刻だ」
上条「どういうことだ!」
土御門「あの女は魔術師でも能力者でもない…あの女の持っている技術を欲しがる奴が沢山いるってわけだ」
上条「技術?」
土御門「空からマント姿で杖を持って降りてきたり、その姿から制服姿に変わったりしたところは目撃されている。あんな技術は見たことがない」
上条「お前もそうなのか?」
土御門「いや…俺は奴を保護して届ける…統括理事長のとこにな」
土御門「俺も詳しくは知らないんだが…奴はあの女に頼み事があるらしい…あの女はその為にこの街に来たとかな」
上条「そうなるとあの人は俺を利用しようとして…でもそれに耐えられなくて逃げたと?」
土御門「それは誤解だカミやん、あの女はこの世界に呼び出されたのさ」
上条「この世界…あの人は異世界から来たとでもいうのか?」
土御門「…まぁ詳しいことはあとで話す、お前はどうするんだ?」
上条「俺は真実を知りたい…土御門、俺も連れて行け」
土御門「了解だカミやん、だがちょっと待て」
土御門はそういうと携帯電話を取り出してかける
土御門「合流するぞステイル」
時空管理局会議室
はやて「皆に集まってもらったのは他でもない、フェイトちゃんの件や」
はやて「探査機がフェイトちゃんの魔翌力反応を探知した惑星がある…こことは別の銀河系の地球や…」
なのは「別の銀河系?」
はやて「うん、私らの知っている地球とはちょっと違うんや…何人か人を送って調べさせたんやけど、東京の三分の一が学園都市という街になっている」
はやて「街のまわりは壁で覆われていて、衛星で監視されている。」
はやて「内外の人の出入りは完全にスキャンされて、記録と一致されなければ拘束…表向きは学生の能力開発と謳っているようやけど何かくさいわ」
シグナム「失礼、主、能力開発とは?」
はやて「言ってしまえば頭の開発やね…血管に直接薬打って、耳の穴から脳に電極さしたりして超能力を使えるようにするんやって」
エリオ「脳に電極…ですか?」
赤髪の青年が言う
はやて「まぁ、まともとはいえないわね」
はやて「そして学園都市は通称、魔術サイドと言われる魔術勢力と敵対関係にあるということや」
はやて「そしてフェイトちゃんはこの危険極まりないところにいるという事が現状や」
はやて「そして先ほど、そこに救出要員を送ることが承諾された」
はやて「なのはちゃん、シグナム、ザフィーラ!この3人に行ってもらう」
フェイト(上条くんの家を出たのは良いけど…これといった進展は無し、一体どうすれば…)
当然行く当てなど無い、だがじっとしてるよりはマシだと思う
一休みをする為に路地裏に入る
スキルアウト「どうした一方通行!その子にはいつもの姿は見せられないってかぁ?」
一方通行「チィ…!行くぞクソガキ!」
打ち止め「あわわ…貴方も大変だねってミサカはミサカは同情してみたり」
杖を突いた少年と小さな女の子がこちらに走ってくる
後ろには男達が迫る
1人の男が手から火の玉を作り出し、2人目がけて投げつけた
一方通行(なるべく使わねぇようにしたかったが仕方ねぇ…!)
一方通行がチョーカーのスイッチを押そうとした時
フェイトは2人と男達の間に入り、手のひらを前に出してシールドを展開した
フェイト「バルディッシュ…セットアップ!」
身体が光に包まれ、バリアジャケット姿になる
フェイト「貴方達、これ以上の暴力行為は止めなさい!!」
スキルアウト「誰だか知らんが邪魔をするなぁああ!!」
男達が襲いかかる
フェイト「この…駄々っ子!」
フェイトは空中に舞い上がる
スキルアウト「なにぃいいぃ!?飛んだだと!?」
フェイト「サンダー…レイジ!!」
デバイスの先から電撃が放たれ、男達を襲う
スキルアウト達「うわああああああああああああ!!」
男達は気絶して次々と倒れた
地面に降り立つフェイト
デバイスから蒸気が放出される
一方通行(コイツ…間違いねぇ、土御門の言っていたターゲットじゃねえか…)
フェイト「2人とも大丈夫?」
打ち止め「大丈夫だよってミサカはミサカは無事を報告してみる!」
フェイト(ミサカ?)
一方通行「あぁ、大丈夫だ、ありがとうよ…行くぞクソガキ」
一方通行(とりあえず、コイツを家に帰さないことには始まらねぇ)
2人は表通りに歩いて行った
フェイト「この街は案外危険なようね…」
しばらく裏路地を歩いて行くと、道の真ん中に人形が落ちていた
フェイト(?)
拾い上げてみると人形が膨張し出した
フェイト「クッ…!」
人形を放り投げ、横に身を投げる
案の定人形は爆発した
辺りを黒煙が覆う
フェイト(待ち伏せ?)
立ち上がり辺りを見渡すが煙で分からない
フェイト「バルディッシュ!セット…」
変身しようとしたところに煙の中からフードを被った少女が遅いかかってきた
フェイト「ク…!」
腕を×の形にクロスさせ、ガードする
そして反対方向に走り出す
しかし、突如横から飛び出してきた帽子を被った少女が跳び蹴りを食らわした
フェイト「ガハ…!」
攻撃を食らい、地面に倒れる
立ち上がろうとするが背中を勢いよく踏みつけられた
絹旗「案外超簡単に仕留められましたね」
フレンダ「所詮、ただの雑魚ってことよ!」
絹旗「貴方をある依頼主に引き渡す事が私達の仕事です。大人しく捕まってくれますね?」
フェイト「そんな事…出来るわけ…」
ガン!
フレンダ「ちょとー、負け犬の分際で何言ってるのコイツ」
ガン!ガン!
立て続けに背中を踏みつけられるが、この程度の痛みにはフェイトは屈しない
彼女が幼少期に受けた痛みはこんなものではすまない
一方、フードを被った少女はフェイトの後ろを見て信じられないと言った顔をしている
フェイト(…?)
フレンダ「絹旗どうしたの?…うげ…!」
フェイト(一体何が?…!!)
振り返ったフェイトは驚愕した
何人かが横に並んで歩いてくる
ステイル「僕は大人数で仕事するのは嫌いなんだ」
土御門「まぁまぁ、しっかし…これはちと多すぎたかにゃー?」
一方通行「最近ガキのお守で退屈してたんだ…ちょうどいい」
淡希「私も最近ろくな仕事がなくて…」
エツァリ「腕がなりますねぇ」
すいません
禁書の時系列に関しましては自分の知識不足です…
一度調べてみることにします…
2人と別れ、路地裏の奥へと進むフェイト
歩いていると足に何かが引っ掛かる
フェイト「ピアノ線?…!!」
ピアノ線に引っ掛かると同時に足元に手榴弾が転がってきた
前方へ身を投げるフェイト
爆発のせいで耳鳴りがする
立ち上がろうとすると背後からボサボサの髪の少年が殴りかかろうとしてきた
咄嗟に前転し、攻撃をかわして立ち上がり、相手に向き合う
フェイト「バルディッシュ!」
バルディッシュ「yes,sir」
バリアジャケット姿に変身する
浜面「うおおおおおお!!」
少年がまた殴りかかろうと突っ込んでくる
フェイトはバルディッシュを構える
しかし、少年は殴りかかる直前で横に身を投げた
フェイト「!!」
予想外の行動に一瞬戸惑うフェイト
しかし、少年は身を投げながら懐から引き抜いた
拳銃だ
フェイト「クッ!」
シールドを展開しようとするが、フェイトの反応が遅れた
時空管理局とそれに列なる世界では拳銃を始めとする質量兵器の使用は全面的に禁止されており、代わりに魔法を取り入れている
管理世界で育ったフェイトが拳銃を瞬時に武器と判断するのは僅かに遅かった
学生の頃は地球に住んでいたが、大人になってからはミッドチルダに住んでいる
ミッドでの長い生活が裏目に出た瞬間だった
立て続けに銃弾が発射され、彼女の身体を貫く
フェイト「グァ…!!」
変身が解除され、地面に倒れるフェイト
顔を上げると少年がこちらに近づいてくるのが見えた
さらに奥から3人の人影が向かってくる
フェイトの視界が狭まって行き、彼女の意識はそこで途絶えた
浜面「意外と簡単に片付いたな」
意識の無いフェイトに簡単な手当をした後、浜面が言う
絹旗「浜面にしては上出来です。銃声を聞きつけて風紀員や警備員が来ると思います。早急に立ち去りましょう」
ニットのワンピースを着た少女が言う
滝壺「……」
麦野「さっさと行くよ、コイツのお仲間が来ると面倒だしね」
とりあえず様子見に投下してみたのですが…やはり無理がありますかね(^^;
もしくは気絶させたスキルアウトの1人を麦野が引っ張ってきて、投降しなければコイツをヤルみたいな事を言われて、優しいフェイトだから大人しく捕まるってのを考えたのですがどうでしょう?
浜面が拳銃を抜いたところから書き直します
フェイト「ク…!」
掌を前にかざしてシールドを展開
銃弾はシールドに弾かれ、落下した
浜面「シールドだと…!?」
フェイトは浜面に小走りで向かいながらバルディッシュ右手に持ち、横に突き出す
バルディッシュ「Thunder Arm」
フェイトの左腕が魔翌力を帯び、金色に光る
その電撃系の魔翌力を帯びた左腕で浜面を殴る
浜面「ぐわあああああ!!」
叫び声をあげたあと浜面は気絶した
すかさず、背後からニットのワンピースの少女が襲いかかる
バルディッシュ「Sonic Move」
だが、フェイトの身体がぶれて消えた
絹旗「な…!!」
フェイト「…」
絹旗の真後ろに移動したフェイトは金色に光る腕で絹旗を殴った
絹旗「がああああぁぁぁぁぁ!!」
気絶し、絹旗は地面に倒れた
2人の襲撃者を無力化し、襲撃の危険がない事を確認すると改めて路地裏の奥へと視線を向ける
奥から黒髪の少女と長髪の女が歩いてきた
麦野「浜面はともかく、絹旗を倒すなんてやるねえ…さすが報酬が高いだけあるわ」
滝壺「…」
フェイト「報酬…?」
麦野「そうさ、あんたを依頼人に引き渡せばうちらに金が入る…あんたは研究員どもの玩具になっちまう訳よ」
フェイト「研究?…ウッ…!」
筒状の水槽に入れられた自分を研究員達がみている光景を想像してしまい、吐き気を催すフェイト
なんとか堪える
麦野「…ってな訳でとっととくたばりな!!」
麦野の周囲に緑色に光る球体が現れ、球体からビームが発射される
フェイト「ソニック!」
バルディッシュ「Sonic Form」
身体が光に包まれ、マント姿ではなく黒を基調とし、軽量化されたバリアジャケット姿になる
剣状になっていたバルディッシュは二つに分離し双方の手に持つ
ソニックホームになったフェイトは急上昇し、ビームをかわす
そのままビームを回避しながら麦野に接近する
麦野「コイツ…!」
麦野はフェイトをビームで狙うがよけられてしまう
あっという間に接近し、麦野の少し前に着地する
分離したバルディッシュを一つに合体させ、それを携えて突撃する
麦野「墜ちろおおおおおぉぉぉぉ!!」
ビームが発射されるがフェイトは右手に持ったバルディッシュを横に突き出す
バルディッシュ「Sonic Move」
麦野「クソッタレ…」
フェイト「はぁあああああああ!!」
背後に瞬間移動したフェイトはバルディッシュをバットのように振った
麦野はバルディッシュに吹っ飛ばされて横の壁に激突した
フェイト「頭を冷やしなさい…」
土御門「いやーまさかアイテムを倒すとは…さすがはイレギュラーだな」
フェイト「誰ですか?…って上条くん!?」
上条「探しましたよフェイトさん…」
窓のないビル
上条達と合流したフェイトは土御門に連れられてこの場所にきた
目の前には生体ポッドの中に逆さまに浮かんでいる男
学園都市統括理事長・アレイスター=クロウリーである
なんでも、この男が学園都市の最高権力者らしい
アレイスター「…初めまして、漂流者さん…」
フェイト「時空管理局本局執務官フェイト・T・ハラオウンです。以後お見知りおきを」
アレイスター「では…ハラオウン執務官、君の戦いは見させてもらった…そこで君に頼み事がある…」
フェイト「待ってください!貴方に会えば何故自分がこの世界に来たのか分かると言われました…まずはそれを説明してください」
ここにくる前にフェイトは土御門にこの世界にきた理由がわかると言われてここに来たのだ
このまま話を進められるわけにはいかない
アレイスター「ふむ…いいだろう…私は君を一種の特異点だと思っている」
フェイト「特異点…?」
アレイスター「世界とは安定を求める…自然が環境を整えるのと同じ…しかし、その世界では安定が出来なかったらどうなる?」
アレイスター「この世にはいくつもの世界がある…ある世界の安定の為に別の世界から駆り出される者…それが特異点だ」
フェイト「…そんな馬鹿げた事が…」
アレイスター「つまり、この世界の問題を解決させるために君が選ばれたというわけだ…君の名がフェイト(運命)だからかもしれないね」
フェイト「運命…ですか…とりあえずそういう事にしておきます」
アレイスター「もの分かりが良くて助かる…さて、本題に入ろうか」
アレイスター「学園都市である者達がこの街に危害を加えようとしている」
フェイト「それが特異点である私にしか出来ないものなのでしょうか?」
アレイスター「そうだ、この者達の研究所には能力者の演算を乱すキャパシティダウンが設置されているばかりか、能力者でないと太刀打ち出来ないAI制御のロボット達が配置されている」
アレイスター「つまり、能力者でなくともこの研究所を壊滅させられる者を探していたわけだよ」
アレイスター「それで君が選ばれたということさ」
フェイト「なるほど…私がその研究所に潜入し、壊滅させれば良いというわけですね…」
フェイト「しかし…疑問があります」
アレイスター「役目を終えたら帰れるのか…という事かい?」
フェイト「はい…このような常識では考えられない事に巻き込まれ、今後どうなるのかが分かりません…もしかしたら帰れないのかも…」
アレイスター「その点については心配ない…君は良い仲間を持ったね…ほら…」
フェイトの前にディスプレイが出現し、映像を映す
フェイト「…!?」
廃工場でスキルアウト達と誰かが戦っていた
男「…ク!こいつらただの観光客じゃねぇな!」
男2「だからやめたほうがいいっていったんだよぉ!」
女「いきなり襲いかかられる覚えはないんだけど…」
白いバリアジャケットを身に纏った女が言う
女2「やはりどこにでもこのような奴らはいるのか…」
ピンク髪の長髪の女が言う
男「我々に手を出したことを後悔させてやる…!」
色黒の男が言う
フェイト「…なんで?」
アレイスター「大方、君を探しに来たんじゃないかね?まぁ君の仲間にも協力してもらう為に迎えを寄越すとしよう…」
アレイスター「それで、答えを聞きたいのだが…」
フェイト「分かりました…この街の為…協力させていただきます…!」
アレイスター「ありがとう…土御門、彼女の仲間と合流した後は手筈通りに頼む…」
土御門「了解した…いこうか」
フェイト「はい…失礼します」
タイミングよく現れた赤髪の少女に2人はビルの外へとテレポートした
廃工場
スキルアウト達「……」
ザフィーラ「…敵の殲滅を確認…死傷者ゼロ…問題なしだ」
なのは「うん…」
シグナム「どうしました?」
なのは「いや…こんな危険な街に学生さん達は通っているんだねって…」
シグナム「資料によれば彼らは無能力者だそうです…彼らは無能力の烙印を押された恨みからなのか、この街でギャングまがいの事をしているようです」
ザフィーラ「恨みからは何も生まれない…こいつらはそれを知るべきだ…」
なのは「うん…そうだよね…あっごめんね、こんな空気にさせて…はやくフェイトちゃんを見つけないとね!」
ザフィーラ「待て…」
シグナム「どうした?」
ザフィーラ「…誰かこちらに向かってきている…」
浜面「よし、ここら辺で待っていてくれ…車を出してくる…」
絹旗「分かりました…」
麦野「…ったく、早くしろよ」
滝壺「…待って…誰かいる…」
麦野「アァ?…」
なのは「…あ」
浜面「クッ!…こいつらさっきの奴の仲間か!?」ジャキ…!
なのは達に拳銃を向ける浜面
なのは「えーと…いきなり銃を向けられる覚えはないんだけど…」
なのはが苦笑いしながら言う
麦野「やめなよ浜面…あの女に勝てなかったのにこいつらにあたし達が敵うはずがない…」
浜面「クッ…」スッ
なのは(この人達ボロボロだ…さっきまで戦っていた人の仲間に思われるとしたら…)
なのは「ねぇ、その女の人について教えてくれないかな?」
なのは「…………なるほど」
浜面「その女に返り討ちにあって今はこんなざまだ…」
ザフィーラ「なぜ狙った?」
浜面「そ…それは…」
麦野「アイツを捕えて依頼主に引き渡すのがあたし達への仕事だった…それだけよ」
浜面「お、おい麦野!そんな事言ったら俺達…」
浜面が顔を青くさせる
シグナム「大丈夫だ、お前らが返り討ちにあったというなら見逃してやる…」
浜面「ふぅ…助かったぜ…」
シグナム「だが、また仲間を狙うというなら話は別だ」
浜面「ない!ない!そうだよな麦野!」
麦野「あぁ…」
なのは「それで、その人…あっ…フェイトちゃんって言うんだけどどこに行ったかとか分かるかな?」
滝壺「…それなら黒髪のYシャツ姿の男とアロハシャツを着た金髪サングラスの男とどこかに行った…」
数時間前
土御門「…………ってな訳だ」
フェイト「つまり、私がこの世界に呼ばれた理由が分かるということね」
土御門「行ってくれるか?」
上条「………」
フェイト「…分かりました…とりあえず行ってみることにします」
土御門「よし!では…」
土御門が指を鳴らすと突如目の前に赤髪の少女が現れる
結標「では、私の手を握ってください…移動します」
フェイト「待って」
そう言うと、フェイトは振り向き、少し離れたところにいた黒髪の少女に言う
フェイト「その子達をよろしくね」
滝壺「…」コク
少女は頷いた
土御門「積もる話があると思うが、カミやんは悪いが家にでも戻っていてくれ」
上条「分かった、あと土御門」
土御門「あぁ…分かっているぜ、いつものお節介だろ?」
フェイト「お節介?」
土御門「あぁ、上ヤンはいくつもの女と関係を…」
フェイト「え…」
上条「土御門、誤解を生むような発言は…」
フェイト「…上条くんにはお仕置きが必要なようですね…」
乾いた笑みを浮べるフェイト
上条「不幸だ…」
滝壺「……………という事があった」
ザフィーラ「窓のないビルとはなんだ?」
絹旗「学園都市統括理事長のいるビルのことです」
シグナム「なるほど、この街のトップに呼ばれたという事か」
なのは「フェイトちゃんがここに来た訳…」
浜面「異世界なんか未だに信じられないが…」
麦野「あの女と戦った今なら納得だ…なぜあの女が狙われて、あんなに強かったのか…辻褄が合う」
ザフィーラ「とにかく我々は一刻も早くフェイト執務官と合流せねば」
シグナム「そうだな、良い事の為にという訳ではない可能性もある…我々の技術を盗む為かもしれぬ」
なのは「フェイトちゃん…」
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