提督「駆逐艦って軍艦じゃないのな」 (1000)

陸軍出身の提督が奮闘する話

時々安価あり

イベントと平行だからゆっくり息抜き更新です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407492115

提督(終戦直後に現れた深海棲艦)

提督(そして、それと戦い祖国日本を守るのが艦娘)

提督(艦娘は海軍が保有する艦艇の記憶を保有している)

提督(おかげで長く海軍の連中に、我々陸軍は苦渋を舐めさせられてきた)

提督(そんなある日、ついに我が誉れある帝国陸軍が製造した船舶が艦娘として現れたのだ!)

提督(そして、陸軍はそこに漬け込んで陸軍将校にも提督をやる資格があるとかなんとか言い出したわけだ)

提督(そんなわけで陸軍側からも士官数人を鎮守府に送り込んで提督稼業をやらせている)

提督(つまり、俺である)

提督「どうしてこうなった」

人間が陸に住んでる限り、何だかんだで最後の頼りは陸軍よ

提督(思い返せば、俺の親父が陸軍歩兵)

提督(地方、中央を主席とはいかないが10位以内で卒業した)

提督(士官学校でも上位成績で卒業。歩兵科で士官をやろうと思っていた矢先だ)

提督「海軍については訓育提要で見た程度だぞ……」

提督「まぁ、鎮守府前でうじうじしていても仕方ない」

提督「帝国陸軍士官たるもの、臆病風に吹かれていてはいかん!」

提督「いざ!」

提督(うん、分かっていただけど)

提督(かなり浮く!)

提督(周囲が水兵服やら純白の海軍士官服)

提督(対する俺はカーキ色の陸軍士官服)

提督(軍服に関して言えば海軍の方が格好良い。これに関しては認めざるを得ない)

提督(街を歩けば俺達陸士学校の連中より、海軍共の方がモテていた)

提督「ッチ」

>>8「貴方が陸軍から派遣された提督か?」

ゴーヤ

提督(おう、目の前にスク水の少女が現れたぞ)

提督(あれか?海に泳ぎに来た序に鎮守府見学してる小学生か?)

提督「あ、貴様が艦娘とか言う奴か」

伊58「そうでち!伊58でち!」ビシッ

提督「陸軍から派遣された提督だ。よろしく頼む」ビシッ

伊58「まぁ、私は案内役だから秘書艦のところに案内するでち」


夕飯落ち

提督「秘書艦?」

伊58「そうでち。提督一人につき一人の艦娘がつくでち」

伊58「秘書艦は提督の業務をサポートする存在でち」

提督(なるほど。副官みたいなものか)

提督「貴様もその秘書艦とか言う奴なのか?」

伊58「ゴーヤは違うでち」

提督「そうか。それで俺の秘書艦は誰だ?」

伊58「何人かいるから自分で選ぶでち」

伊58「ほら、この部屋でち」

提督(案内された部屋には6人の少女達がいる)

伊58「右から>>11>>12>>13>>14>>15>>16でち」

初雪

那智

如月

伊19

駆逐艦限定?

白雪

安価でやらかしたので>>12から>>17を採用します
>>18 基本的に指示がなければ全艦問題ないです 艦種指定がある場合は、それに沿った艦娘をお願いします

雷「雷よ!かみなりじゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわねっ!」

提督(近所の小学生みたいだな)

電「電です。どうか、よろしくお願いいたします」

提督(電に似ているし、名前も似ている。姉妹か?)

初雪「初雪……です……よろしく」

提督(何か扱いにくそうだな。引っ込み思案というか、なんというか)

那智「貴様が司令官か。私は那智。よろしくお願いする」

提督(此奴はデカいな)

伊19「素敵な提督で嬉しいのね。伊十九なの。そう、イクって呼んでもいいの!」

提督(また水着か)

提督「陸軍から派遣された提督だ。よろしく頼む」ビシッ

伊58「この中から一人秘書艦を選んで欲しいでち」

伊58「選んだら、これに書いて人事部に提出するでち」ピラッ

提督「了解した」

如月ちゃんどこいった

提督(さて、この中から一人選べと言われてもな……)ジィ

電(なんだか、怖そうな人なのです)

雷(陸軍の軍人を初めて見たわ。何かダサい色の軍服ね)

提督「取り敢えず、貴様等については何も知らん」

提督「俺の知っている船は大和や赤城とか言うレベルだ」

提督「悪いが、貴様等の艦種と役割を言ってくれ。雷、貴様からだ」

雷「暁型駆逐艦の4番艦よ。こっちは妹の電よ!」

電「よろしくなのです」

提督(駆逐艦。駆逐艦ってのはあれだな。戦艦とか空母の周りにウジャウジャと居るちっさい船)

提督「初雪とかいったか?お前もか?」

初雪「うん……吹雪型3番艦」

提督(もっと、ハキハキ喋れんのか?)

>>25 すまん、忘れてた。

如月「如月と申します。おそばに置いてくださいね」

提督(大人びた小学生みたいだな。背伸びしてみたい年頃って奴か)

 これを>>24の最後の方に入れておいて下さい


提督「なんだ、貴様等。全員駆逐艦か?」

那智「いや、私は重巡洋艦だ」

提督(重巡洋艦ってなんだ?軽巡洋艦もあるんだよな?)

提督(戦車なら分かるんだがな。きっと、重戦車とか軽戦車とか中戦車みたいなもんだな)

提督「重巡洋艦とは?」

那智「簡単に言えば、大口径の砲を積んだ重装甲、重武装の巡洋艦だ」

那智「対空を重視したり水上機運用を重視したりする者も多いな」

提督「なるほど。で、巡洋艦とは?」

那智(本当に何も知らないのか……)

那智「巡洋艦とは遠洋航行が可能な艦艇を指す区分だ」

那智「まぁ、これは第一次世界大戦前話で、それ以降は軽重で区分されているな」

提督「わかった。ありがとう」

提督(あとで調べておこう)

伊19「イクは巡潜乙型潜水艦の3番艦伊19なの!」

提督「潜水艦なら知っている。我が陸軍も作った」

伊19「まるゆって娘なのね。見た事あるけど、あれは潜れてなかったの」

提督「そんな事は知らん。俺は技術屋じゃない。士官だ」

提督「じゃあ、最後。如月だ」

如月「睦月型駆逐艦2番艦の如月よ。睦月型は吹雪型の一個前の駆逐艦なの」

提督「なるほど。で、貴様達の中から秘書官を決めれば良いんだな?」

提督「なら>>31で良い」

那智

やっとメンテ終わったけど、繋がるのは何時かね?

那智「私が秘書艦か。よろしく頼む」

提督「ああ」

提督(高校生ぐらいか?)

提督「それで、提督は何をすれば良いのだ?」

那智「基本的には深海棲艦を倒すために出撃する」

那智「艦隊を編成し、何処に向かうのかを指名するのも提督の仕事だ」

那智「出撃に際しては現場指揮官と戦うな」

提督「佐官もか?」

那智「ああ。佐官、大佐は艦長だ」

高校生には見えんだろ 大学生か社会人だと思うが

>>37 駆逐はJS、軽巡はJC、重巡はJK、戦艦空母はJD以上で想像している

提督「俺は大尉だが、どうなるんだ?」

提督(本当は士官学校上がったばっかりだから少尉が正しいけど陸軍の見栄と意地で二階級特進だ)

那智「やる事は変わらん。司令官殿も前線で我々の作戦をしてくれれば良い」

提督「俺は貴様等艦娘の指揮なんぞ出来んぞ?」

那智「ほかの提督たちも最初は『兵隊の指揮なんぞ!』と言ってるから大丈夫だ」

提督(兵隊と同じ戦い方をさせれば良いのか?)

提督(しかし、海上をスケートのように移動するとかいう話だったな)

提督(つまり、あれか?西部戦線異状なしやバリーンドンよろしく横一列で敵に突撃していくのか?)

提督「取り敢えず、海軍の連中がどのようにして戦っているのか見学しておかねば」

提督「一先ず、俺の執務室に行こう」

那智「そうだな」

執務室

提督「当たり前だが、何もないな」

那智「そうだな」

提督(しかし、命令系統がまったくもってややこしい)

提督(俺は帝国陸軍所属だから命令は参謀本部から出てるわけだ)

提督(で、参謀本部側も陸軍兵士を捩じ込んだはいいが海で何をしていいのかわからない)

提督(と、言うか陸軍が海の上でやれる事なんぞないのだ)

提督(なので、参謀本部からの命令は着任せよという物しか出ていない)

提督(取り敢えず>>40でもするか)

開発

提督「那智。普段提督は出撃しない時は何をするんだ?」

那智「工廠に行って開発をしたり、他の提督と演習をしたりするな」

提督「じゃあ、その開発とかいうのをしてみようじゃないか」

提督「工廠に案内してくれ」

那智「わかった。ついて来てくれ」


工廠

提督「ここが工廠か」

明石「おや?陸軍の士官殿じゃないか」

那智「彼女は工作艦の明石だ。工作艦は特務艦の一種で艦船の修理を可能としている船だな」

那智「彼女に世話になった船は数知れずだ」

提督(移動工廠って事か。ドイツ軍の重戦車大隊に付き従った整備部隊と考えれば想像しやすいな)

明石「ま、今じゃ地上でこうやって工廠の妖精達を取りまとめてるんだけどね」

明石「それで、何をしに?」

提督「開発とかいうのをしてみたい」

明石「開発ですね?では、こちらへどうぞ」


工廠開発部

提督「ここは?」

明石「開発を専門に行う開発部です」

明石「交渉には大きく分けて二つの部門があります」

明石「一つは建造部。艦娘の全身装備を製造する部門です」

提督(全身装備を製造できるのか。しかし、本体はどうするんだ?)

明石「そして、もう一つはここ、開発部です」

明石「ここは開発部では、艦娘装備を開発します」

明石「例えば、戦艦に必需品の砲や駆逐艦の一撃必殺魚雷発射管などです」

提督「わかった」

明石「では、何を開発しますか?」

提督「そうだな>>45を」

夕張

砲弾

>>46が艦娘なのでその下を

提督(さて、目的も持たず来てしまったが、実際何を開発するか……)

提督(まるで、腹が減ったからとりあえず食堂に入って何を食うか決めかねているのに似ている)

提督(そう言えば、海軍の砲弾は種類があるのだろうか?)

提督(陸軍は榴弾、徹甲弾から始まり徹甲榴弾や対戦車榴弾と様々に存在する)

提督(なら、海軍も製造しているだろう)

提督(よし、ここは砲弾だ)

提督「砲弾を」

明石「砲弾ですね?では、提督が現在保有している資材を元に開発します」

提督「資材?」

明石「はい。資材は提督に与えられる艦隊運営用の官給品です」

明石「鉄鋼、油、弾薬、ボーキサイトの4つに別れています」

明石「詳しい説明は秘書艦の那智さんに聞いて下さい」

提督「わかった」

明石「開発が終了したらま報告をするので、この場にいなくても大丈夫ですよ」

提督「わかった」

提督(さて、次はどこに行こうか?)

どこに行く?>>48

食堂

提督(どこに行こうか……)グゥ

那智「ん?腹が減っているのか?では食を案内してやろう」

提督「ああ、頼む」

提督(食堂か……)

提督(海軍の飯は陸軍のメシより豪華らしいじゃないか)

提督(なんでも、山本五十六が夕飯に飯を食うときは音楽を演奏して食べていたとか)

提督(考えられん。俺たち士官ですら戦場じゃ椅子に座って食う事はままならないのに)

提督(演習は悲惨だった。冷めて硬い握り飯に油が固まった煮込み肉)

提督(暖かい飯なんか演習が終わるまで食えなかったぞ)

那智「司令官、食堂についたぞ」

提督「おう、助かった」

提督(鎮守府の食堂か)

提督「士官用食堂か」

那智「ああ。あと、艦娘もこの食堂を使う」

那智「保有艦隊の艦娘と打ち合わせをする際にも食事を取りながら出来るから便利だ」

提督(確かに、演習時にも飯を食いながらの作戦会議はざらだったな)

提督「わかった。では、食事にしよう」

提督(確かに、艦娘と提督がともに食事を取っているな)

提督(何を食べるか……とんかつ定食にしよう)

提督「トンカツ定食を」

おばちゃん「とんかつ一つ。アンタ陸軍の軍人さん?」

提督「ああ、本日付でこの鎮守府に配属になった」

おばちゃん「はいよ。陸軍の飯よりも美味しいから安心しなよ!」オマチ

提督(確かに美味そうだ)

提督「ああ、今日からよろしく頼む」

提督(とりあえず、適当に座って食うか)

那智「司令官。あそこが空いている。隣に座らせて貰おう」

提督「おう」

提督「相席良いか?」

>>52「ええ」

>>53「無論よ」

加賀

陽炎

提督「悪いな」

提督「貴様等も艦娘か?」

加賀「はい。航空母艦加賀です」

陽炎「駆逐艦の陽炎よ!」

提督(知らんな)

提督「陸軍から派遣された提督だ。よろしく頼む」

加賀(陸軍の軍人)

陽炎(提督の着てる服と違ってちょっと芋っぽい)

提督(めっちゃ見られてる。軍服めっちゃ見られてる)

提督「加賀、貴様は空母とか言ったな?」

加賀「はい」

加賀(初対面で、偉そうね……)

提督「赤城とか言う空母も艦娘になっているのか?」

加賀「居るわよ」

加賀「呼びましたか?」

提督(なんか来た!?)

加賀「彼女が赤城」

赤城「赤城です。一航戦の赤城です。よろしくお願いします」

提督(なんだ此奴?俺のトンカツをジッと見つめてるぞ)

提督「よろしく。それと、これはやらんぞ」

赤城「そうですか。残念です」

陽炎「相変わらず食い意地張ってますね、赤城先輩」

赤城「失敬ですね、陽炎さん」

赤城「私の何処が食い意地張っているというのですか!」

陽炎「おう、そのとんかつに向けている目をこっちに向けてからもう一度言ってみろ」

提督(赤城は食い意地が張ってるのか)

提督(とりあえず、飯を食うか)

?「あの、中尉殿」

提督「む、貴様は誰だ?」

?「はい、自分はあきつ丸と言うであります」ビシッ

提督(あきつ丸。件の陸軍がこじ付けに使った艦娘か)

提督「俺は陸軍の提督だ。貴様は何故ここに?」

あきつ丸「はい。自分は参謀本部より中尉殿を補佐するよう言付かってきたであります」

あきつ丸「つまりは副官であります」

提督「副官に近い秘書艦とか言うのならもういるぞ」

あきつ丸「秘書艦は海軍さんの方で決められている制度であります」

あきつ丸「自分は陸軍参謀本部の命で陸軍の副官として中尉殿の下につくであります」

提督「了解した」

大尉だね


提督(参謀本部からの監視役がついたわけか。やれやれ)

あきつ丸(いよいよ、自分も実戦参加であります!張り切っていかねば!)

那智(あきつ丸は空母だったか?)

提督「とりあえず、飯だ」

提督「貴様はもう飯を食ったのか?」

あきつ丸「いえ、まだであります」

提督「ならまだ席は空いている。飯を貰ってこい」

あきつ丸「了解であります」

赤城(どうにかして、トンカツを一きれ貰えないだろうか?)

加賀(赤城さん、涎が垂れているわ)

時代設定的には1960年代ぐらいで

執務室

提督(赤城のトンカツをよこせという尋常ならざる眼力に耐え抜いた)

提督(赤城との飯は止めよう)イマシメ

提督「あきつ丸」

あきつ丸「なんでありましょうか」

提督「貴様はなんなのだ?戦中の写真では貴様は空母のような格好をしていたが」

あきつ丸「自分は特種船丙型という分類で、簡単に言えば揚陸艦強襲揚陸艦とか言う奴に近い存在であります」

提督「強襲揚陸艦か。米海軍が空母を元手に作ったとかいう船だな」

あきつ丸「自分がその本家本元であります」

提督「じゃあ、貴様も航空機を離発着できるのか?」

あきつ丸「着陸は無理でありますが、発進は出来るでありますよ!」フンス

提督(それは色々とダメじゃないか?)

提督「そ、そうか、分かった」

提督(実戦ではどう使うんだ?言ってみれば人員輸送とそれを最前世に送り込む手段としての強襲揚陸艦だ)

提督(しかし、艦娘が送り込むのは人員ではなく、妖精さんとかいう小人だ)

提督(此奴等が戦闘できるとは到底思えんしな……)

提督(とりあえず、放置!)

那智「提督、工廠から報告だ」

那智「開発は>>67(成功失敗のどちらか)だ」

那智「出来たものは>>68(成功なら三式か九一式、失敗ならペンギンを含め他の物を両方書いてください)だ」

成功

九一式

提督「九一式徹甲弾。それはどういう徹甲弾なのだ?」

那智「簡単に言えば、水中でも砲弾の突進力を削がず、喫水線下に穴を開けやすい砲弾、というべきだな」

提督「なんだそれは?魚雷みたいに推進力でもついているのか?」

那智「まさか!ただ弾頭の先に鋭利な円錐形の帽子を被せているだけだ」

提督「なんだ、普通の徹甲弾じゃないか」

提督(戦車用の徹甲弾も対戦車用の徹甲弾も全部帽子付きだ。APC弾だ)

提督(まぁ、今では形成炸薬弾が主流になってきてはいるが、まだまだAPC弾は使われている)

提督「他に砲弾はどんなものがある?」

那智「そうだな。三式弾があるな」

提督「どういう物だ?」

那智「砲弾の内部に燃焼性の弾子を保有しており、時限信管でそれをばらまくんだ」

提督(なんだ、榴散弾と変わらんわけか)

那智「基本的に地上施設を攻撃したり、対空用に使うな」

提督(高射砲弾という訳か)

提督「それじゃあ、九一式弾を積んでおいてくれ」

那智「無理だ」

提督「は?」

那智「軍艦の頃なら重巡洋艦用の九一式徹甲弾もあったが、艦娘では戦艦か航空戦艦しか載せられない」

那智「と、言うか戦艦以外は載せられないな」

提督「現状戦艦が居ないじゃないか」

那智「ああ、だから、戦力が増強されるまで倉庫にしまっておくのだな」

提督「やれやれ」

提督(さて、いよいよする事が無くなったぞ)

提督「あきつ丸、参謀本部から何か命令を受けてはいないか?」

あきつ丸「>>78(受けている、受けていない)」

あり

あきつ丸「そう言えば、ありました」

提督(あるのか)

あきつ丸「これであります」

提督(なんだこれ?)

提督(>>79をすること)

提督(ケッコンカッコカリなるものを調べ、報告せよ)

提督「おい、このケッコンカッコカリとはなんだ?」

那智「ああ、それは提督が任意の艦娘の能力を限界を超えて改造をするものだ」

那智「まぁ、十分な練度と経験に艦娘との絆を深めねば不可能だ」

提督「ふむ、つまり今の俺や貴様等では無理だということか」

那智「そういう事だ」

提督「しかし、このアホみたいな名称はなんだ?」

那智「あぁ、それはだな」

金剛「ヘーイ!」バンッ!

提督「なんだ!?」

那智「ちょうどいいところに」

那智「金剛、左手を見せてくれ」

金剛「Why?まぁ、構いませんけどネー」

提督(なる程、薬指に指輪を嵌めるからか)

提督「理解した。それで、貴様は何用だ?」

金剛「オー!そーでした!>>83をしてはどうか?という提案が司令長官から来てマース!」

遠征

凄く今さらだがsagaにしないのか

>>86戦闘パートになったらsagaにしようと思ってるけど、常時したほうが良いかな?


提督「遠征?何処かに出撃するのか?」

金剛「簡単に言えば輸送任務ですですネー」

金剛「テートクの保有艦を見れてる限り、実戦よりも先ずは遠征で空気に慣れるのが先デース!」

那智「確かに、我々は未だに戦場に出たことないな」

あきつ丸「そうでありますな」

提督(成る程な)

提督(海軍の手を借りると上がうるさそうだが、この際致し方ない)

提督「その提案を受け入れよう」

提督「それで、どうすれば?」

金剛「遠征に行くには作戦本部へ行って下サーイ!」

金剛「遠征任務は地味ですが必須の仕事デース」

金剛「重巡以下の艦娘は遠征を必ず経験してますカラ、皆さんも頑張ってくだサーイ!」

2つ入れておけばいいか


提督「助かった。貴様、名前は?」

金剛「私ですカー?私は金剛型高速戦艦一番艦の金剛デース!」

提督(金剛。なるほど、此奴が金剛か)

提督「分かった、金剛」

金剛「No program! 戦場で会えたら会いまショー!」


作戦司令部

提督「ここで遠征任務を受け入れられると聞いたが」

大淀「遠征任務ですか?失礼ですが、貴方は?」

提督「陸軍所属の提督だ」

大淀「ああ、貴方が」

大淀「では、此方です」ツイ

提督(近海の警備航海)

提督(近海で敵なんか出んだろうに)

提督(まぁ、戦場の空気に慣れると言う事ならこんなもんか)

提督「じゃあ、これで」

大淀「了解しました。それでは、待機所で待機していてください」

大淀「準備が完了したら、お呼びします」

待機所

提督(待機所って何だよ)

提督(かれこれ30分待ってるんだが)

大淀「提督、艦娘の準備が出来ました」

提督「やっと出撃か」

大淀「いえ、残念ながらまだです」

提督「何?」

大淀「警備の際に乗船してもらう艦艇が決まりましたので案内します」

提督「どういう事だ?」

大淀「提督も出撃するのはご存知ですね?」

提督「ああ」

大淀「なので、提督自身が乗る船が必要なのです」

大淀「また、実際に戦場に向かう際にも艦娘の移動手段となります」

提督「なるほど。じゃあ、今から何をするんだ?」

大淀「艦長に会ってもらいます。そして、その際に警備航路と日程を聞いて貰います」

提督「了解した」

ノープログラムって打ってたのが原因でしたプロブレム……

大淀「これが今回使用する重巡洋艦“猿投”です」

提督(デケェ。重巡洋艦ってかなりデカいな)

大淀「艦長の山崎艦長です」

提督(近づいて来るおっさんが艦長か?)

提督(って、大佐かよ!?)ビシッ

山崎「重巡猿投の艦長、山崎です」

提督「陸軍所属の提督大尉であります!」

山崎「ハハ、元気があってよろしいじゃないか」

山崎「中で打ち合わせをしよう」

重巡猿投 会議室

山崎「今回の任務は近海を警備航行とのことでしたね」

提督「はい、そうであります!」ガタッ!

提督「近海での警備ということで、自分や艦娘達が先ずは実際の現場の空気に慣れることを主眼としております!」

山崎(何故立つ?)

副艦長(声がデカくて良いじゃないか)

航海長(緊張しすぎだな。まぁ、上官ばかりじゃしょうがないか)

砲雷長(陸軍さんも大変だねぇ)

山崎「ハハ、そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。まぁ、無理かもしれんがね」

山崎「基本的に航海に関しては我々が引き受ける」

山崎「戦闘になったら、君は艦娘とこの艦の指揮を譲渡する」

提督「自分は艦の指揮を知らぬのでありますが……」

山崎「基本的に我々は旗艦だからね、前には出ないよ」

山崎「無線で艦娘へ指示を出すのが基本だよ」

提督「了解であります」

山崎「警備航路は決まっている。これを見てくれ」ツイ

提督(海図渡されても困るぞ)

山崎「まぁ、君は海図が読めんだろうから掻い摘んで説明しよう」

提督「ありがとうございます」

山崎「出航は明後日の朝0730時だ」

提督「今からはいかないので?」

山崎「まさか!」

機関長「船のエンジンってのはよ」

機関長「戦車や飛行機みたいにクランク回せば直ぐにつくってもんじゃねぇ」

機関長「暖気してエンジンを暖めるにしてもかなり時間がかかるんだ」

機関長「この船は蒸気推進式、つまりはボイラーで蒸気作ってタービンを回すんだ」

機関長「だから、先ずは蒸気を作らにゃいけねぇ。気醸ってんだ」ハハ

機関長「次に蒸気ができたら各管を暖めなくちゃいけねぇ。暖気暖管って言う。此奴がまた長いこの船じゃだいたい半日かかる」

提督「は、半日!?」

機関長「ハッハッハ!その顔が見たかった」

機関長「まぁ、出航するにはだいたい前日からエンジンをあっためる作業を始めるんだ」

山崎「だから、出航は明後日だ。わかったかね?」

提督「十分に」

山崎「とりあえず、明日の夕方までに船に来なさい」

提督「了解しました!」ビシッ

執務室

提督(とりあえず、明後日までの予定は決まったな)

那智「司令官」ガチャッ

提督「貴様か。どこに行っていたのだ?」

那智「艤装を搭乗予定艦に運んでいたのだ」

提督「なるほど」

那智「それで、そろそろ終業時間だ」

那智「このあと、司令官の着任祝いと我が艦隊の結成を祝ってちょっとした会を開こうと思っている」

提督「いいぞ。何処でやる?」

那智「そこは既に用意してある。1830時に鎮守府正門に来てくれ」

那智「ああ、分かった」

今回のE-1結構難易度高いと思うんだ…… ALで使った船ほかの作戦で使えないし

鎮守府正面

提督(しかし、この時間になると艦娘と提督が多いな)

提督(しかも、同じ艦娘が何人もいるな)

提督(駆逐艦なんか凄まじい事になってるぞ)

あきつ丸「大尉殿、那智は何処にいるか知っておられるでありましょうか?」

提督「む、貴様もここで待てと言われたか?」

あきつ丸「そうであります」

提督「ふむ……じゃあ、暫く待つか」

あきつ丸「お供させて頂くであります」

提督(しかし、配属されるも急だったし海軍についてはもっと勉強せねばいかんな)

提督「あきつ丸」

あきつ丸「なんでありますか?」

提督「貴様、海軍のことについて何を知って居るか?」

あきつ丸「何も知らんであります。大尉殿はどうでありますか?」

提督「貴様と同様だ」

提督「せめて艦娘どもが軍艦だった頃の戦績などを調べておく必要があるな」

あきつ丸「自分も大尉殿と同じように勉強するであります」

提督「そのほうがいいな。手始めに俺の部下達の事を調べよう」

あきつ丸「那智、電、雷、初雪、如月、伊19の5名でありますな」

提督「それと貴様だ、あきつ丸」

あきつ丸「そうでありましたな。自分も提督の事を知らねばいけませんな」ハハハ

提督「それもそうだな」ハハハ

1950年代って設定にすると日向が電波女になってしまうので現代で変更させてください 遅くとも1980年代で

那智「すまない、待たせたな」

提督「!」

あきつ丸「!」

提督(那智が私服だ!)

あきつ丸(那智が私服を!)

那智「ん?何か変か?」

提督「いや、着替えてきたのかと思ってな」

那智「ああ、司令長官からのお達しで私服での外出を推奨するとの事でな」

那智「まぁ、面倒くさがりな連中はそのまま外に出ているが」チラッ

カラオケイクデース ヒェー

あきつ丸(も、もしかして自分も面倒臭がりと思われたのでは?)チラッ

提督(艦娘と知って近づく輩がいるからだろうな)

提督「事情はわかった。それで、どこに行くんだ?」

那智「ああ、ついて来てくれ」

正直言って如月と伊19は持ってるけど旗艦にしたことがないので私の中では存在感が0なんです

居酒屋鳳翔

提督(ついて来いと言われて向かった先が海軍の保有する敷地内にある居酒屋だった)

提督(しかも、海軍関係者にしか入れない場所だし)

那智「居酒屋鳳翔だ」

提督「ああ、そうだな」

那智「ここは鳳翔が女将をしている居酒屋でな」

提督「誰だ、それは?」

鳳翔「初めまして、陸軍の提督さん」

鳳翔「鳳翔型空母の鳳翔です」

提督「貴様、艦娘か!」

鳳翔「はい。昼間は新人の空母艦娘に艦載機を教えています」

提督「新人?空母の艦娘は飛行機を飛ばせんのか?」

鳳翔「ええ、そうですね」

鳳翔「艦艇時代とはまた違っているので多少の訓練が必要なんですよ」

提督「成る程」

鳳翔「よかったら今度、見学に来ますか?」

提督「ああ」

那智「鳳翔、先に駆逐艦と潜水艦が来てるはずなのだが」

鳳翔「ええ、聞いていますよ。奥の個室にいます」

那智「済まないな」

鳳翔「ごゆっくり」

提督(待てよ、この少女達は飲酒をしても大丈夫なのだろうか?)

提督「那智」

那智「なんだ?」

提督「貴様等艦娘は酒を飲んでも大丈夫なのか?」

那智「当たり前だ。外見は人間の未成年と同じだが、内部構造はまるっきり違う」

那智「まぁ、許容出来る量は体の大きさと艦種で変わる」

那智「駆逐艦娘は基本的に弱い。軽巡、重巡は普通だ。個体差がある」

那智「戦艦や空母は強い。酒豪レベルだな」

提督「なる程、わかった」

提督「あきつ丸はどうだ?」

あきつ丸「酒は初めてであります」

提督「そうか。那智、貴様は?」

那智「人並みにはいける筈だ」

提督「そうか、わかった」

那智「すまない、待たせたな」

伊19「遅いの!もう始めてるのね!」

如月「提督さん、こちらにどうぞ」

提督「ああ」

初雪「提督、これ、邪魔」

提督「ん?あぁ、軍刀が当たってたか。すまん」

雷「刀はこっちに置いたらいいわ!」

提督「何で居酒屋に刀置きがあるんだ?」

電「伊勢さんや日向さんが軍刀を持ってるかなのです」

提督「伊勢と日向?」

那智「伊勢型戦艦の一番艦と二番艦だ」

那智「胴着のような上着に袴を穿いて、長刀を下げているから直ぐに分かる筈だ」

提督「暇があれば探してみよう」

あきつ丸「大尉殿、注文はどうしますか?」

提督「取り敢えず、ビールだ」

あきつ丸「了解であります」

那智「それでは、司令官の着任と我々那智戦隊の結成を祝って……」

伊19「待つのね!」

那智「何だ?」

伊19「何時から那智戦隊になったのね!」

那智「何?私が秘書艦なのだから、那智戦隊だろう」

提督「秘書艦だから貴様の名前が付くのか?」

那智「大抵はそうだな」

提督「だが、不満を持つ者もいるようだな」

那智「わがままを言うな伊19」

提督「海軍式が揉めるなら陸軍式で行こう」

那智「陸軍式?」

提督「ああ、そうだ」

提督「貴様等は知らんだろうが、大東亜戦争末期にソ連軍が攻めてきた」

提督「その際第11戦車大隊が士魂部隊と名乗っていた」

提督「今でも第11戦車大隊は士魂部隊と名乗っている」

提督「だから、貴様等がこれと思う文字や愛称を考えてそれを部隊名に付ければ良い」

と言う訳で>>117(艦娘名不可)

日出艦隊

あきつ丸(まさか、艦隊名を決めるだけ2時間かかるとは思わなかったであります)

伊19(提督、頭硬すぎなの……)

初雪(もうやだ、帰りたい……)

那智(気軽に士魂で良いではないかと提案したら……)

2時間前

那智「ならばその第11戦車部隊にあやかって士魂かんたと名乗れば良いではないか」

提督「馬鹿野郎!我々と第11戦車大隊では歴史が違う!恐れ多いぞ!」

那智「な、ならば何が良いのだ?」

伊19「なら、海軍の英雄である東郷提督の名前を肖って東郷艦隊にするのね!」

提督「それこそ馬鹿を言うな!俺は陸軍出身だぞ!」

提督「それのに貴様等海軍提督の名を冠した部隊を率いてるなど……」

提督「俺の首が飛ぶわ!」

回想終わり

如月(そして、無難に決まったのが)

提督「うむ、素晴らしいじゃないか日出艦隊」ウムウム

雷電「Zzz……」

北方棲姫以外の敵を全部開幕爆撃と魚雷で倒したら艦娘全員でほっぱちゃんフルボッコにしてた
ほっぽちゃん『ゼッ』『ゼッ』ってウルトラマンみたいな声出して笑ってしまった

提督「む、駆逐艦共はもう眠いようだな」

提督「今日はもうお開きだな」

那智「司令官は何処に寝泊まりしているのだ?」

提督「うん?この近くにアパートを借りている。軍の物だから給料も安ければ綺麗で、寮生活よりだいぶましだ」

那智「住所を教えてくれればあすの朝迎えに行くぞ?」

提督「大丈夫だ。それに陸軍のアパートだ。他の陸軍士官もいる」

提督「貴様、石を投げられるぞ」

提督「貴様等が台頭したおかげで陸軍は軍縮を強いられている」

提督「国民に税金泥棒とまで言われているからな」

提督「貴様等に恨みはあっても仲良くしようと思う連中はおらんて」ハハハ

那智「し、司令官はどうなのだ?」

提督「決まっとるだろう」

提督「俺は貴様らに対して何も思っとらん」

提督「貴様等のせいで陸軍が厳しい立場に立っとるとは思わんよ」

提督「それに、逆に言えば、未だに大戦で負けた日本が帝国の体をなしているのは貴様等のおかげだろう」

提督「もし、貴様等やあの化物共が現れなければ、我々は今頃アメリカ軍になっていたやもしれんな」

那智「どういう事だ?」

提督「ああ、アメリカ軍を含めた連合軍は当時日本を4分割で統治する予定だったらしい」

提督「しかし、アメリカは戦後ソ連が厄介な敵になると睨んでいた」

提督「だから、日本をアメリカが完全統治してしまおうとアメリカに幸福をさせ、占領軍を送り込んだ」

提督「だから1945年から50年まではGHQが日本政府を補佐する為に入っていたんだ」

提督「もっとも、GHQも太平洋全域を深海棲艦に乗っ取られ本土がヤバくなると撤退したがな」

提督「日本は殆ど戦前と変わらぬ有様だ」

提督「ただし、戦前と違って軍は政治に口出しせぬし、陸軍より海軍の方が優位だわな」

提督「ま、そこらへんは貴様等が興味あるならば自分で調べろ」

提督「帰るぞ」

提督「起きろ、駆逐艦共」

那智「いや、我々でおぶって行く」

那智「伊19、雷を」

伊19「了解なのね」

那智「では、また明日」

提督「ああ」

このSSの世界観わからないけど、主に敵が深海棲艦じゃ戦う機会ないだろうし、陸軍やることあるのか?

>>141 それこそ、ほっぽちゃんやら港湾ちゃんやらが占拠した土地奪い返しに行くんですよ それと、他国から侵略されないように最低限度の陸軍要りますし 海軍の仕事は制海権の確保と物資輸送路の確立護衛ですからね 陸を制圧する陸軍いなくちゃ陣地奪え返せませんよ

提督「あきつ丸。貴様はどこで寝泊まりしているのだ?」

あきつ丸「はい、本日より大尉殿の身の回りのお世話もさせていただきます」

提督「聞いとらんぞ!?」

あきつ丸「それは知らんであります」

あきつ丸「参謀本部からは『陸軍船舶たる貴様が海軍の世話になるとは何事か』と言われました」

あきつ丸「なので大尉殿のアパートでお世話になるであります」

提督(参謀本部も大概だな)

提督(そのまま、陸軍のスパイとしてあきつ丸を潜らせておけば良かろうに)

あきつ丸「なので、今晩よりよろしくお願いするであります」

提督「ああ、わかった」

提督「取り敢えず、本屋に寄る」

あきつ丸「本屋でありますか?」

提督「ああ、此処等辺は本屋も海軍の本が充実しておる」

提督「だから、本屋で戦前の戦艦の図鑑なり何なりがあるあろう」

あきつ丸「なる程、それならこの先に少しでかい本屋があるであります」

世界が戦車をSheって言う様になったら擬人化しても女の子になるよ、きっと多分

でかい本屋

提督「店員」

店員「なにかお探しでしょうか?」ッシャーセー

提督「海軍の艦艇が載っとる図鑑や本はないか?」

店員「海軍、ですか?」

提督「ああ、大日本帝国海軍だ。戦前の軍艦」

提督「できれば、艦娘に成っとる軍艦が載っとる奴が良い」

店員(陸軍の人だよな?陸軍の軍服来てるし軍刀提げてるし)

店員「こちらにどうぞ」

あきつ丸(本屋には初めて入ったであります)ワクワク

提督(自分で探すより聞くほうが早いからな)

提督(さて、いくらぐらいするのだろうか?)

正直説明書を文字オンリーにして真面目に読むのは日本人だけ 真面目で有名なドイツ人ですら女の子出さないと読まないもの
アメリカ人は漫画にして教えてたし ソ連は教育すらしてない
そんな国に負けた日本人、国力差は偉大やでェ~
ティーガーフーベは萌えよ戦車学校の3巻か4巻あたりで載ってた

提督「想像以上日本が出てた」ドッサリ

あきつ丸「ありますな」

提督「おい陸軍省で領収書を切れるか?」

あきつ丸「わからんでありますが、資料名目で請求出来るのでは?」

提督「出なけりゃ俺が困る」

提督「一応、参謀本部名義でも書いて貰おう」

店員「了解しました」

あきつ丸(海軍船ばかりか陸軍船もあったであります)

提督(序でに海軍の航空機もあったので買っておいた)

提督(空母娘がいるのだから艦載機に関わる何かがあるだろう)

あきつ丸「では、帰りましょう」

提督「ああ」

アホでも使える兵器が作れることがむしろ技術の証左じゃないかな
作る人間は天才でも使う人間まで天才とは限らん

>>155 ハンマーがなければ繋げないクラッチ、装填手が乗れない砲塔、気泡たっぷりのペリコープ アホどころかマトモな人間ですら扱うのが難しいT-34をバンバン使ってたソ連なんですがそれは……
まぁ、戦争終盤で持ち直したけど 
アホでも使える=操作が簡単=パーツが複雑じゃない=製造が楽ってイメージがあります
アメさんもシャーマンとかティーガーに勝てないって現場から文句出たけど10両いで相手にゃ出来んなら11両でいけよ、CASとGMC部隊付けるからとやっぱり物量で押してますし

あきつ丸「しかし、よくこうもまぁ、詳細に艦娘の事を調べれましたなぁ」

提督「日本政府だってバカじゃない」

提督「艦娘が現れた極初期に艦娘が深海棲艦ではないのか?と言う噂が出た」

提督「せっかくの戦力を国民の意見で潰されてはたまらんと言うことから初期の時期に艦娘をマスコミに流している」

提督「貴様達艦娘がこうやって鎮守府外に出て歩けるのも貴様等が無害だと言う事を表明す為だな」

提督「もっとも、外部の悪い影響を受ける艦娘が問題を起こすこともあるがな」チラッ

ヒャッハージュンヨウノミスギヨ

あきつ丸「止めなくて良いのですか?」

提督「それは憲兵の仕事だ。ほら、来たぞ」

ソコノカンムス!

あきつ丸「憲兵殿も大変でありますな」

提督「そうだな」

提督のアパート

提督(さて、家に艦娘を連れ込むと海軍の方では下手すりゃ銃殺らしいじゃないか)

提督(陸軍ではどうなのだ?)

提督(困った時の上官だ)

提督「あきつ丸、貴様は適当にしていろ」

提督「俺は電話をする」

あきつ丸「了解であります」

提督「少佐殿、夜分に申し訳ございません。提督であります」モシモシ

上司『おぉ、提督君か。若い娘に囲まれてどうかね?』

提督「海軍の本丸にいて心地い陸軍軍人はおりますまい」

上司『全くだ。それで?』

提督「はい。あきつ丸と言う我らが陸軍の艦娘が自分の家に泊まると言うのですが……」

上司『>>158(良いか、悪いか)』

いいよー

上司『何それずるい』

提督「ず、ずるいと申されましても、自分も先ほど聞いて驚きました」

上司『クソ、俺も面倒くさがらず参加すればよかった』

提督「少佐殿、そんな理由で自分を指名したのですか?」

上司『当たり前だろ。自分から好き好んで海軍に行くとかアホか?』

提督(上官じゃなかったらぶん殴ってやるよこのおっさん)

提督「では、自分はこれで失礼します」

上司『あ、そうだ』

提督「まだ何か?」

上司『うん、あのね』

上司『>>161(むちゃぶり命令、エロも可)』

1ヶ月以内に誰かとケッコンカッコカリして

エロは直球で書かないと文言通りに受け取りますので注意を

上司『ケッコンカッコカリって奴だけどさ、あれを艦娘とやってきなさいよ』

上司『一ヶ月以内ね』

提督「は、はぁ、その程度の命令ならば喜んで」

提督(まぁ、参謀本部からもケッコンカッコカリと呼ばれる物について調べよとことだし)

提督(言ってみれば、改造をするだけだから全く問題ないな)

提督(明日、全員に聞いてみるか)

上司(あれ?思ったより反応が淡白だぞ?)

上司(もっと『何を言っとられるのですか少佐殿!』的な反応があってもよろしいと思うのに)

提督「では、失礼します」

上司「あ、はい。頑張ってね」

提督「痛み入ります」チン

提督「やれやれ」

あきつ丸「電話は終わったでありますか?」

提督「ああ」

提督「次は貴様の寝床だな」

あきつ丸「自分は毛布さえ貸してもらえれば……」

提督「ダメに決まっとろうが!」

提督「貴様は(我が陸軍がようやく手に入れた)大切な存在だ!」

あきつ丸「た、大切な存在!?」

提督「ああ。だから、貴様は布団で寝ろ」

提督「俺は毛布とソファーで十分だ」

翌朝 鎮守府

提督「おはよう」

那智「おはようございます、司令官」

あきつ丸「おはようございます」

那智「司令官、その荷物はなんだ?」

提督「ん?ああ、貴様等が軍艦時代の写真集だ」

提督「貴様等を少しでも知っておくべきだろう」

那智「ほぉ、成る程。その姿勢は良いと思うぞ」

提督「ああ、そこで疑問に思ったのだがな」

那智「なんだ?」

提督「重巡の一部に前から三番目の砲塔が後ろ向きなのは何故だ?」

提督「後ろに付いているならばまだしも、前に付いているのはほとんど意味ないだろう」

那智「ああ、それは第三砲塔と言う」

那智「前から数えて第一、第二と数えるんだ」

那智「そして、3番砲塔が後ろをむいている理由だな?」

提督「ああ」

那智「簡単に言えば、砲身同士を干渉させないためだな」

那智「あとは技術的問題や作業効率なども関係してくる」

提督「例えば?」

那智「技術的な説明は良いな?」

提督「ああ」

那智「砲塔がどう言う仕組みなのか司令官は知っているか」

提督「いや?」

那智「簡単に言えば、砲塔はデカい塔になっているんだ」

那智「砲塔上部には砲自身とそれに弾を込めたり操作する兵員がいる」

那智「外部から見えるのはこの部分だな」

那智「しかし、その下には船底近くにある弾薬庫から砲弾と発射薬を運んでくるんだ」

那智「砲弾は思い。一発で200kg300kgはあるんだから、そんなものを背負って運ぶのはまず無理だな」

那智「だから、砲塔下部にはエレベーターが付いている」

提督(戦車のバケット砲塔がでっかくなった物と同じか)

那智「で、三番砲塔を二番砲塔より高く置くとこのエレベーターが長くなったり、二箇所に設置する必要がある」

那智「だから、同じ高さで後ろ向きに置いたんだ」

那智「それに、艦砲射撃をする際には側面を向ける」

那智「後ろを向いていようが、前を向いていようがあまり関係はないのだよ」

提督「確かに、そうだな。戦車と違って大砲は一門じゃないからな」

那智「ちなみに、同じ位置で前を向いている三番砲塔もあるぞ」

提督「成る程な。助かった」

那智「何、私にわかる範囲でなら答えよう」

あきつ丸(陸軍の戦車もそう言う砲塔にすれば良かったのではないだろうか?)

提督「さて、今日の予定だが……」

那智「午後より重巡洋艦の猿投に乗艦だな」

提督「ああ、それまではどうするか?」

那智「>>173をしてはどうだ?」

海域状況の確認

提督「海域の状況?」

那智「ああ、海図を貰ったのだろう?」

提督「海図は読めんのだ」

那智「まぁ、それはおいおい習っていけ」

那智「見回りの報告書があるだろう。それを呼んで、どんな敵が現れるかを確認しろ」

提督「ふむ、そうだな」

あきつ丸「資料ならここにあるであります」ツイ

提督(ふむ、最近の報告書は全てデータ保存されているから楽だな)

あきつ丸「鎮守府海域に現れる敵は駆逐艦イ、通称イ級と呼ばれる深海棲艦であります」

あきつ丸「艦娘にとっては雑魚に等しい存在ですが一般船舶にとっては十分脅威であります」

あきつ丸「体長は駆逐艦娘程あります」

あきつ丸「武装は5インチ単装砲、つまり127mm単装砲でありますな」

あきつ丸「他にも武装を持っているでしょうが、何分弱い上に単艦なのですぐやられて詳しくは不明であります」

那智(仕事全部取れれた……)

提督「ふむ、全部書いてあるな」

提督「この深海棲艦は何者だ?」

那智「それが分かれば誰も苦労しない」

提督「確かに」

提督「何故インチ表記なんだ?」

那智「最初に見つけたのがアメリカ軍だからだ」

重巡洋艦猿投は愛知県豊田市の猿投山から
何で愛知県かっていうと陸軍幼年学校の地方幼年学校があったからです
他に船を出すときは基本的に地幼年があった県から取ることにしたからです

ケッコンカッコカリは安価で決めるので、誰になるのかは私にもわかりません

>ケッコンカッコカリは安価で決めるので、誰になるのかは私にもわかりません
まるゆだったりした日には胸熱どころの騒ぎじゃないので
妙な娘は出現させないかレベル上げないかして候補に挙がらんようにしてほしいところ

>>181
安価は絶対
行動方針は安価で決定、どの手に入るか、レベルを上げるか安価次第です
それに、まるゆだろうが明石だろうが立派な艦娘です
差別する気はありませんので、貴方の言う妙な娘をケッコンカッコカリに選びたくなければ、安価を取って下さい

多分出てきてない、会話もしてない艦娘と突然ケッコンカッコカリはどうなん?と聞いてるんじゃないのかな
これから色々出てくるけども

提督「何でもかんでもアメリカ基準」

提督「国体は戦前のままだが、結局アメリカ様か」

那智「す、すまない」

提督「なぜ貴様が謝る」

那智「我々が負けたばっかりに」

提督「ハッ!貴様等兵器風情が何を言うか!」

提督「貴様等に何の責任もない。有るとしたらその時代生まれた言う不運だろうな」

提督「戦後、アメリカの言いなりになっているのは政府が無能だからだ」

あきつ丸(た、大尉殿の考えは危険であります!)

あきつ丸(このままでは二・二六事件が!)

提督「が、軍政分離をした今、我々が上の方針に文句を言う事は不可能だろう」

提督「それに立場の悪い陸軍である俺がそんなことを言えば二・二六の再来だとかなんだかとか言われるだろう」

提督「だから、俺はここで文句を言うだけだ」

提督「取り敢えず、情報収集の続きだ」

>>183
ケッコンカッコカリは最初に那智が言ったと思うけど十分な練度と経験に艦娘との絆を深めねば不可能なので誰でも可能ではないです


ケッコンカッコカリについて
任務(遠征ではなく、正式な出撃)を5回こなした提督が保有している艦娘のみが可能
今回は提督が同伴するけど、これはカウントされません(遠征に提督が無理やりついてきてるだけ)

なので、今のところは誰ともケッコンカッコカリは出来ません

あきつ丸(それから昼食まで、海図の勉強と情報が殆ど無いに等しい報告書を検討したであります)

伊19(提督、こんな意味のない作戦会議を毎回やるのね?)

如月(報告書、全部同じことが書いてあったわね)

初雪(提督、真面目すぎ、もうやだ……)

電(司令官さんは真面目なのです)

雷(うちの司令官は真面目ね!)

那智(提督は真面目すぎだろう。もう少し肩を抜かねばかんな)

提督「そろそろ昼か」

提督「昼食に行こう」

初雪(やっとおわった)ホッ

伊19「お昼なのね!」

もし、地元の幼年校が気になったら近代日本軍隊教育史料集成って本を読むと当時の陸軍から海軍までの学校の条例とか決まりとか載ってるから読んでみるといいですよ
全部で12巻か13巻ぐらい、バラ売りなしで30万するけど
ただし、当時の本をそのままコピーしてるから字が読めねぇとかページ抜けてるがありますけどね

東京に住んでる人はこんな本借りるか買うよりも、防衛研究所の図書館行ったほうが100倍早いですけど

あと、各校が出してる学校史を買うのもよいかと
名地幼なら名幼会ってところが作った本があるはずです
アマゾンで7千ぐらいで売ってた気がします
ちなみに、名古屋だと前期学校跡地は名古屋城ちかくの病院が後期学校跡地は小牧ってところにあって今では警察学校が建ってますよ
小牧の方は向かいに石碑が建ってますからね
敷地内には観武台って奴があるらしいです

有名な人だと前期では辻政信がいたらしいです

艦これ一切関係ないですけどね

食堂

提督「そう言えば」

那智「なんだ?」

提督「電と雷は特Ⅲ型駆逐艦とあったが」

提督「貴様等は暁型とか言う型ではないのか?」

電「えぇっとですね……」

雷「ワシントン条約って決まりの後に作られた駆逐艦の総称が特型なのよ!」

電「なのです!」

那智「そして、特型駆逐艦は大きく分けて3種類、吹雪型、綾波型、暁型に分けられる」

電「なのです!」

初雪「だから、吹雪型は特Ⅰ型、綾波型は特Ⅱ型、暁型は特Ⅲ型って呼ばれる」

提督「なる程、助かる」

赤城「あら、陸軍の提督さん」

加賀「昨日はどうも」

提督「おぉ、貴様等は赤城と加賀」

加賀「同席しても?」

提督「ああ、構わんぞ」

赤城「お邪魔しますね」

電「いっこーせんの赤城さんと加賀さんなのです!」

伊19「提督は二人と知り合いなの!?」

提督「ああ、昨日、食堂で相席をした」

提督「それよりイッコーセンとはなんだ?」

加賀「一航戦、正確に言えば第一航空戦隊と言います」

加賀「第一航空戦隊とは大日本帝国海軍が世界に誇る機動艦隊が一番隊」

加賀「第二次世界大戦は我々が真珠湾を攻撃しました」

加賀「そして、“私の”航空隊がかのレキシントンを沈めました」ドヤァ

提督(私のの部分を強調しやがった)

提督「凄いな」

あきつ丸(そこはかとなくドヤ顔でありますな)

那智(加賀の自慢話は長いんだがな……)

提督「質問してもいいか?」

加賀「どうぞ」

提督「貴様の航空隊は随分と風紀が悪かったと聞いたが」

加賀「……それが?」

提督「それでよく一航戦を張ってられたな」

提督「言ってみれば一航戦は近歩一みたいなものだろう?」

電「キンポイチ?」

提督「ああ、恐れ多くも天皇陛下とそのお住まいである宮城の護衛をしている陸軍最強の歩兵師団、近衛歩兵第一連隊だ」

提督「軍縮の中でも殆ど人員を減らされない唯一の師団だな」

提督「近衛第二師団はかのマレー作戦のフィリピンで戦い、マッカーサーを打ち負かした」

提督「近歩一、天皇陛下を守護しエリート中のエリートだから、風紀の乱れなんてありえんのだ」

提督「加賀はエリートだというが、エリートがそんなことで良いのか?」

加賀(此奴、さては海軍をコケにしているな?)

那智(あ、加賀が青筋を立てた)

提督「まぁ、良いのかっていうか」

提督「そうだったのだから、良かったのだろうが……」

提督「それと、何故貴様は空母なのに大砲を積んでいるのだ?」

提督「しかも、高射砲ではなく」

雷「コーシャホー?」

提督「ああ、飛行機を狙う大砲だ」

那智「海軍じゃ高角砲と言うな」

提督「ああ、すまん」

提督「で、加賀。重巡なみの武装をしていた理由は何故だ?」

提督「砲を抜いて、航空機を追加したほうが良かったのではないか?」

加賀「……知りません」

提督「知らん?自分の事なのにか?」

提督「まぁ、貴様が自分を設計した訳じゃないから仕方ないのか」フム

加賀(此奴、私を侮辱しているのか?)

赤城(加賀さん、お昼に手を付けていないけど、要らないのかしら?)

海軍も陸軍も頭固いですよ
カッチコッチです

ちなみに陸軍の学校は幼年校から入った人達しか、大学校にしか入れませんし、年功序列
また、海軍は士官学校が江田島にあり、外の文化が入ってこないので内輪の伝統重い上に出世とかは成績順で決まる(ハンモックナンバー)

海軍良い者、陸軍悪者って言う陸軍悪玉論もあり、海軍優しいとか緩いってイメージが私の周りのであるみたいですが、そんな事ありませんよ

海軍だと真珠湾で航空機前面に押し出してアメ公びびらせて「これからは航空機の時代か!」と言ったのに、大艦巨砲主義の思想で第一次の漸減邀撃で米軍と戦おうとしてましたし
山本提督が真珠湾の作戦を考えて、立案したのに漸減邀撃大艦巨砲の思想から抜け出せませんでした

まぁ、日本の艦載機開発の遅れとか色々あったので一概にダメとは言えませんがね

あきつ丸(提督の悪意なき追求が加賀殿を煽っているでありますな)

那智(提督はもしかして、相手を怒らせているという自覚がないのだろうか?)

初雪(積極的に煽ってくスタイル……)

伊19(し、心理戦なのね……)

如月(私は関係ありませんよ~っと……)

雷電(加賀さん怒ってる!?)

提督「それと加賀」

加賀「まだ何か?」

提督「貴様の昼食を赤城が食べているぞ」

加賀「赤城さんっ!?」

赤城「ひはいまふ!」ダッ

加賀「待ちなさい!」ダッ

提督(仲良いな)ハッハッハ

那智(煙に巻いたか)

提督「さて、そろそろ飯を食ったな?」

あきつ丸「無論であります」

艦娘一同「え?」

提督「なんだ貴様等?」

提督「まだ食い終わっていなかったのか」

あきつ丸「海軍はゆっくりでありますな」

あきつ丸「まぁ、船の上じゃ食事ぐらいしか楽しみがないから長く楽しもうという魂胆なのでありましょう」ハッハッハ

提督「なる程。まぁ、時間はまだある。ゆっくり食え」ハッハッハ

提督「俺たちは先に行っている」

あきつ丸「お先に失礼するであります」

一同(悪意はないのだろうが腹立つ!)

本当に少ないですけどね
まるで、幼年校出てない士官達が余りに五月蝿いので仕方なく作ったと言わんばかりの数ですもん

ちなみに、エリートコース辿って陸大出た人より中学出て陸大出た人のほうが柔軟な思考を持っているように思えます

陸軍幼年校の存在が陸軍を独断専行させたと昭和天皇が言ったりしたので、幼年校が陸軍を悪くした一要因とも言えますね
陸軍幼年校については野邑理恵子って人が陸軍幼年学校体制の研究って本で書いてるので、読んでみても面白いですよ

かなり高い(中古で8千円ぐらいした記憶が)ですから、図書館で読むのがお勧めです

取り敢えず、世界観としては陸軍の幼年校から陸大まで存在してる
天皇陛下の為に死ねって教育はしてないけど立憲君主制のまま
GHQが日本から完全に天皇制を抜く前にアメリカ本国ヤバくなって「教育方針ちょっと変えて取り敢えずそのまんまで」「あと、独立していいよ」ってのを48年ぐらいまでにやっちゃったって感じです

正直、あんまり考えていないです
あと、ミリオタ三等兵の薄っぺらい知識しかないので、設定に関しては上記を元に独自で想像して下さい


曾祖父さんぐらいが妥当でしょう
祖父さん世代(70代)が戦中子供で90代で兵士でしたからそれ以上の年の人でイケメンで成績良かった人なら全国から集められてましたし
ちなみに、上位者ばかり集められると各師団が困るので2位とか3位ぐらいの人たちを送り込んでいたようですけどね


執務室

あきつ丸「大尉殿、失礼を承知で申し上げるであります」

提督「なんだ?」

あきつ丸「大尉殿はもう少しオブラートに包んで質問するべきであります」

提督「どういう事だ?」

あきつ丸「先ほどの加賀殿への質問は加賀殿を怒らせる聞き方であります」

提督「そうか?事実確認をしただけなのだがな」ウーム

あきつ丸「あとで謝罪をしておくと良いかと思うであります」

提督「では、今度会った時に謝罪をしよう」

あきつ丸「それが良いでありますな」

あきつ丸「海軍さんはお嬢様でありますからな!」ハッハッハ

提督「そうだな!」ハッハッハ

執務室外

那智(これはツッコミ待ちなのだろうか?)

那智(それとも素なのだろうか?)

那智(取り敢えず、司令官もあきつ丸も真顔、抑揚のない言葉だから真意が読みづらい!)

夕方 重巡猿投

提督「陸軍所属提督および指揮下にある艦娘7名、現刻より重巡洋艦猿投への乗艦の許可をお願いするであります!」ビシッ

艦長「乗船を許可します」ビシッ

艦長「今、ちょうど出港準備が始まった所だ。明日の朝には出航出来るよ」

艦長「取り敢えず、君には君の寝泊りする部屋に案内するよ」

提督「はい!ありがとうございます!」

艦長(相変わらず声デカいなぁ。怒鳴らんでも聞こえるのに)

あきつ丸(先日も来ましたが、やはりデカイでありますな)

艦内

艦長「大尉君、現代の重巡洋艦と軽巡洋艦の違いを知っているかね?」

提督「はい!知りません!」

艦長「軽巡と重巡に違いは殆どない」

提督「無いのでありますか?」

艦長「性能的な面を見たら、だけどね」

艦長「軽重とは名ばかりで、ほとんど大差ない」

艦長「ただし、搭載しているミサイルの量やレーダー、無線機の性能がちょっと違う」

艦長「例えば、アメリカやソ連が保有する標準的なミサイル巡洋艦が軽巡洋艦だとする」

艦長「我が帝国海軍が保有する重巡洋艦は言ってみれば高速戦艦、つまりは巡洋戦艦に近いな」

艦長「艦砲と防御力が上がっており、艦隊指揮能力が付与されているんだ」

提督「つまり、対化物戦闘が重視されていると?」

艦長「そだよ。だから、もっぱら艦娘を載せて外洋へ行くのはこの重巡さ」

提督「勉強になります!」

あきつ丸(勉強になるであります)カキカキ

那智(そのぐらい、私に聞いてくれれば教えてやるのだが)

艦長「何か質問はあるかね?」

提督「はい。この船は化物の攻撃をどのぐらい耐えられるので?」

艦長「そうだなぁ。私の経験では雷巡型と呼んどる奴の攻撃を1kmで一発」

艦長「駆逐艦型は700mで3発だな。もっと近づけるだろうが、そうなれば決死の覚悟だな」

提督「では、今回は敵を見つけたら700mまで近づけますな」

艦長「ん?」

那智「え?」

提督「次に艦砲とミサイルですが、命中率と射程を」

艦長「待て待て、大尉君?私の聞き間違えかな?」

艦長「いま、近づくと聞こえたんだが……」

提督「はい、そうでありますが……」

艦長「君、戦うのは艦娘だよ?」

提督「勿論でありますな。船舶で倒せれば、我々はアメリカの第51番目の州でしょうな」

艦長「では、何故、そこまで近づくのかね?」

提督「指揮官が戦闘時に目標指示をしなくて誰がするのでありますか?」

艦長「現場には秘書艦の那智君が居るのだろう?」

提督「秘書艦が現場にいるだけで、那智は指揮官ではありません」

提督「我々提督は言ってみれば艦娘共の隊長でありましょう?」

提督「隊長が現場に出ずに、一体どうやって戦闘をするので?」

艦長(陸軍と海軍との認識の差がここまでとは……)ウーム

那智「て、提督。提督は危険なので後方10km程離れ場所で指示を出していてください!」

提督「馬鹿か貴様は?」

提督「10kmも後ろに居たら参謀本部とほとんど変わらんではないか」

艦長「と、取り敢えず、今回は海軍が行っている方法でやられてはどうかね?」

提督「まぁ、艦長殿がそうおっしゃられるのであれば……」チラ

あきつ丸(ふむ、郷に入りては郷に従えと言うことでありますか?)ジーッ

提督(監視がいるのだぞ、こっちは!)

提督は補充学校でたばっかりで実施学校には行ってないです
なので、砲兵隊の存在意義とか概要は知ってますが、実際にどう言う運用をしるのかは知りません

と、言うか、補充学校でどこまでの教育を施すのか私は知らないので、彼は歩兵学校に入学する予定でしたぐらいでしか考えていません

硫黄島か他の戦争ドラマをどっちを見るか、けっこう悩むところ

個人的にペリリューの戦い3時間ぐらいの映画でやってほしいです
冒頭30分は日本軍優勢ですすみ、残りの2時間30分は飢えと病気にアメリカ軍の物量で押され、中川州男大佐が自決するまでをやってほしい

日本版とアメリカ版そうほうの視点で

取り敢えず、アメリカ兵は日本兵のゲリラ戦と狙撃に怯え、仲間が次々と殺されていく恐怖から戦争はごめんって思わせる
日本兵はアメリカの圧倒的な物量で医薬品欠乏で治療もままならず、食糧不足で栄養失調、絶え間ない爆撃と火炎放射で次々と死んでいくことから戦争はごめんって思わせる

正直、最近のドラマは見ていたあまり面白くないです
何が言いたいのかよくわかりませんし

戦争はダメって言いたいなら、南方戦線舞台でR-18レベルのやつを嘘偽りなく作れば良いと思います


つーか、ザ・パシフィック流せ!くだらんドラマ作るぐらいならあれ流したほうが余程戦争の悲惨さを理解出来ると思います

NHKのペリリュー見ました
一番印象残ったのはカラーで股間押さえた海兵隊員を助けようとして5人の兵士が立ち往生してるシーンでした
狙撃は本当に恐ろしい、しかも、非常にいやらしい足しか狙わないっていうね
狙撃兵が捕まったら拷問の末殺されるってのが分かる映像でした

取り敢えず、家には硫黄島のDVDあるんでパラオ見ます

艦長「取り敢えず、君の部屋だよ、大尉君」

提督「ありがとうございます」

あきつ丸(ここが提督の部屋でありますか)カキカキ

那智(あとで来よう。作戦中に前に出られては堪らん)

提督(艦内の配置等を確り確認しておかねばな)

艦長「じゃ、引き続き艦内を見てまわろう」

提督「よろしくお願いします!」

私の聞いた話では、嬲り殺すんじゃなくて、足撃って動けない敵兵を助けに来た兵士撃ち、敵をどんどん減らしていくって聞きました
兵隊を1人殺しても損失は1人だけど、1人怪我させれば最低でも2人は減らせる、だから狙撃兵は一般兵を撃つ際は敵が即死しない足などを狙って撃つと
一撃死を狙うのは通信兵や指揮官、衛生兵に機関銃手ぐらいじゃないですかね?
それなりに育てるのが大変な役職はバンバン狙撃して撃ち殺し、補充がすぐ来る兵隊は怪我させて撤退

で、その過程で出血多量で死ぬのがジワジワなぶり殺しにされるって言う風に捉えられるんじゃないですかね
撃たれた側からすれば、仲間がいなくちゃ撤退もできませんし

提督「しかし、軍艦は狭いでありますな」

艦長「ええ、そこら中からパイプが出てるんで頭には十分気をつけて」

艦長「そして、ここがCIC、言ってみれば作戦司令室だよ」

提督「外が見えませんな」

艦長「うん。今はレーダーが発達してるから、敵艦を目視で捉える必要もないしね」

艦長「ちなみに、戦闘が始まっても艦長達は艦橋には殆ど残らないよ」

提督「なんと!?」

あきつ丸「それは本当でありますか!?」

艦長「艦橋下の作戦司令室に行くんだよ」

艦長「そこで作戦指揮を取って戦うんだよ」

艦長「陸と違って海じゃ敵の距離と天候、波の様子で変わってくるからね」

艦長「遮蔽物がないんだ。とくに、現代では技術が向上して武器兵器も進化している」

艦長「陸と違って文字通り隠れる所はないんだよ」

提督「では艦娘の戦闘は戦列歩兵と同じでありますかな?」

艦長「いや、一応陣形はとって戦うよ。戦国時代みたいに」

提督(それでも会戦だ)

提督(やれやれ、俺は18世紀の歩兵操典を読んでくればよかったか?)

しかも、戦車砲で打たれようが手榴弾で吹っ飛ばされようがショックパドルで生き返りますからね

提督「しかし、そう考えると何故敵を倒せんので?」

提督「戦後直後ならいざ知らず、現代のミサイルがあればただっ広い太平洋に立っている化物なんぞ一方的では?」

艦長「君もそう考えたかい?」

提督「ええ、まぁ、先人達も考えたのでしょうが」

艦長「連中はレーダーを妨害するんだ。どう言う訳か知らんがね」

艦長「電波は全て遮断しやがるんだよ」

提督「なる程、ミサイルも誘導が切れるわけか……」

提督「レーザー誘導は?」

艦長「近づけれたらいいだろうが、まず無理だね」

艦長「敵はミズーリを5分と立たずに沈める程に強力な砲艦を持っているし」

艦長「F-4やF-14を相手に6分の1サイズほどのUFOで撃ち落としてくる」

艦長「雷巡までならなんとか艦隊を出してレーザー照準でミサイルや艦砲攻撃できるが」

艦長「空母や重巡型の深海棲艦が出て来られれば、まず艦娘がいなくちゃ無理だよ」

提督(成る程なぁ、さて、どうするか)

艦長(こりゃ、艦娘にレーザー照射器持たせて云々と言いそうだな)

提督「敵の化け物はどの程度の大きさなので?」

艦長「艦娘と殆ど変わらないよ」

提督(随分と小さいな)

提督(そう言えば、艦娘共の使用する兵器はどういう物だろうか?)

提督「艦長殿、艦娘共は一体どういう武器を扱うので?」

艦長「仕組みは知らんが、元々装備していた武装と同名の武器を使用しているよ」

艦長「例えば、大和と言う戦艦は46cmの三連装砲塔を3基持っているし、駆逐艦達は12.7cm砲の単装砲ないしは連装砲を持っている」

艦長「空母だと弓矢や巻物から艦載機を飛ばすよ」

提督(空母については一切想像がつかん)

提督「なる程。そういえば、部隊には潜水艦がいたな」

提督「艦長殿、潜水艦はどのような武器を?」

艦長「そうだな。魚雷発射管をもってしてに先制魚雷を放てるな」

艦長「また、夜戦じゃ、視認性の低さから魚雷を放って轟沈ってのもできるよ」

提督「了解しました」

艦長(一体何が了解したんだろうか?)

提督(レーザー誘導装置を伊19に持たせて、海中からそっと出せば良いな)

提督(問題は、耐水性のレーザー誘導装置が無い事だな)

提督「127mm砲を見学したいのでありますが」

艦長「うん、良いよ」

艦長「最近の艦砲は第一砲塔しかない」

艦長「しかも、重巡洋艦といっても127mm砲だ」

艦長「この艦は第二砲塔まであるけどね」

艦長「ちなみに、単装砲」

艦長「Mk.45Mod4と言う5インチ、つまりは127mm砲だ」

艦長「アメリカ海軍も使用している最新鋭の兵器だよ」

艦長「射程も37kmあるし、GPS誘導弾を使えば100kmを超えるよ。対地対艦対空のどれをとっても最高峰だよ」

提督(情けない。帝国海軍の艦長たる者が他国製の兵器を賞賛するとは)

提督(自国で生産できない事を悔やむべきだろうに)

提督(我が国の国防の半分は米国からの武器弾薬援助で賄っている)

提督(物資が少ないと言う点それが当たり前だが、武器すら自国生産品ではないとは)

艦長(あれ?何か地雷踏んだ?めっちゃ眉間にシワ寄っているけど)

艦長「まぁ、アメさんはシステムまで売ってくれなかったから自国産だけどね」

提督(当たり前だ。自国の全ての兵器が外国産だと国防なんぞ有ってないものだ)

提督「そうですか。帝国陸軍では情けない事に戦車砲や機関銃がラ産と言う体たらくです」

提督「もっとも、戦前の九九式軽機もチェコ式軽機のパクリではありますが」

艦長(彼って物凄く国粋主義だよね。結構冷静だけど)

艦長「これが125mm砲だよ」

提督「想像していたより、小さいですな」

艦長「まぁ、狙うのも装填するのもほぼ自動だからね」

艦長「装填は下にいる三人の兵士が行う。狙うのは全てCICにある砲雷長達が行うのさ」

提督「なる程。艦砲で敵の化物を殺せるので?」

艦長「軽巡洋艦級の深海棲には効果覿面だけど、それ以上は期待薄かな」

艦長「戦艦クラスになると対艦ミサイル耐えちゃうからね」

提督「では、どうやって沈めるのでありますか!?」

艦長「艦娘が近距離から大口径砲と魚雷使ってボコスカやるのさ」

艦長「凄まじい戦闘だよ、数度見たことあるけど」

艦長「頭部に付けたヘルメットカメラみたいなのを通してみたけどね」

艦長「彼我の距離が500mを切っての超接戦だ」

艦長「戦艦長門を旗艦として、後方に控えるは伊勢型戦艦2隻と金剛型戦艦2隻」

艦長「別働隊には空母機動艦隊が主力の第一航空戦隊だ」

艦長「6時間にも及ぶ、凄まじい撃ち合いでね」

艦長「……まぁ、その時の記録映像もあるから君に貸してあげるよ」

艦長「それを見て艦娘の艦隊戦闘を勉強すると良いよ」

提督「はい、ありがとうございます」

艦長「まぁ、艦内は適当に見てまわると良いよ」

艦長「ただし、ひとりで行くと絶対に迷うだろうから、艦娘を連れてね」

艦長「もちろん、陸軍じゃなくて、海軍の艦娘だよ?」

提督「了解であります、艦長殿」

提督の部屋

提督「取り敢えず、本を読むか」

本『海軍とはなんぞや!?猿でも分かる海軍』

提督(海軍とは即ち、商船を守る為に存在するといても過言ではない)ペラッ

提督(特に、日本の場合は資源の殆どを外国から輸入している)ペラッ

提督(先の大戦でそもそも我が国が戦争をするに至った理由はこの資源輸入を止められたからである)ペラッ

提督(ABCD包囲網と言う奴だな。支那を制圧した我が帝国に恐れをなしてアメ公が嫌がらせをしやがったうちの一つだな)

提督(中国で市場を開拓を狙ったアメ公が満州帝国を開いた我々に嫉妬したのだ)

提督(まぁ、あの戦争もインドネシアを占領し、マッカーサーを追い払ってフィリピンを制圧したところで止めておけば良かったのだ)

提督(海軍の阿呆どもは何を考えているのか自分達の力を過信し、島を制圧するために我が陸軍にまで泣きついてきた)

提督(イギリス、フランスはヨーロッパで手一杯)

提督(そこで講話を持ちかけておけばよかったのだ)

提督(連中はヨーロッパでドイツに押されまくってたのだから)

>>272「提督」コンコンコン

初雪

提督「どうぞ」

初雪「おじゃまします……」

提督「初雪か。どうした」

初雪「暇だから来た」

提督「暇?やる事はないのか?」

初雪「……ない」

提督(ボーッとしとるが、コイツは大丈夫か?)

提督「なら、貴様に幾つか尋ねたい事がある」

初雪「なに?」

提督「海軍とはそもそも何だ?」

初雪(なにそれ?考えた事もなかった)

初雪「知らない」

初雪「私は駆逐艦。生まれてるくる時から決まってた」

提督「ふむ、なるほどな。しかし、自分がどいう組織にいるのか知りたいと思わんのか?」

初雪「……思わない。提督は」

提督「おう」

初雪「提督は、なんでこの世に生まれてきたの?」

提督(随分と哲学的なことを聞いてくるな)

提督「生物学的に言えば、子孫をのす為らしいが、貴様の求める答えではなかろう」

提督「と、なると哲学的意味だろうな」

提督「貴様の問いは人間が何百年、何千年と考えてきた事だ」

提督「お前は軍とはなんぞやという質問に対して疑問を持たぬのは、まぁ、それが当然というのもあるんだろう」

提督「生まれたときは軍艦で、艦娘として生まれてもそれが当然という考えもあったのだろう」

提督「まぁ、そんな事はどうでも良いのだ。俺は海軍という組織はそも何ぞや?という概念的なことを聞いているのだから」

提督「貴様が知らんとなれば、それで良い」

提督「暇ならともに海軍とは何ぞやを勉強するぞ」

初雪(来なきゃよかった、メンドくさい……)

連合国ではなく、イギリスフランス相手なら少なくともワンチャンあったっと思う
そもそも、フランスなんて44年までまともな政府がなくビジーと自由の二派に別れちゃってたし、イギリスもイギリスで北アフリカで手一杯、本国眼前にはドイツ軍ってシャレにならんぐらいに逼迫してましたし

まぁ、イギリス眼前のドイツはBoBでボロ負けしたから脅威度は低いけど、5月に南太平洋が完全に日本軍に制圧され6月にはトブルク陥落するから5月に持ちかけて6月になったらイギリスが講和に応じる可能性は高いと思います
フランスは本土の外で戦っているイメージが殆どないし、本土で戦ってるフランス人もパルチザンってイメージしかないです
B1bisとか41年にビヨット大尉が大暴れしたぐらいで正直、何やった?って話です
まぁ、WoTだと結構頑張ってますけど

満州放棄して降伏するってはソ連に侵攻して下さいって言ってようなものだと思います(陸軍としてはその提案に反対である)

食堂

提督(飯を食う場所は士官下士官兵卒同じなのか)モグモグ

艦長「どうかしたのかい?」モグモグ

提督「ええ、海軍では艦長が食事をすると伴奏が流れると聞きましたが、伴奏どころか兵卒士官下士官ゴッタで食事を摂るのでありますな」

艦長「い、何時の時代の話をしているんだい、君は?」

提督「大和じゃ山本元帥がフルコースを食べ、食事をする際伴奏が付いたという話を聞いたであります」

那智「それは事実だ。私も聞いたことがある」

あきつ丸「自分も、船舶時代に乗っていた軍属達が話していたのを覚えているであります」

艦長「今じゃ、そんな事ないからね?」

艦長「料理も平等だし。ほら、彼と僕の皿見てよ」

提督「カレーですな」モグモグ

あきつ丸「ありますな」モグモグ

提督(まぁ、多少の差はあるのだろうが)

提督(そう考えると、海軍は恵まれているな)

提督(我が陸軍は戦場じゃ缶飯とパックのオカズだ)

提督(まぁ、あれはあれで美味いのだが)

艦長(ご飯の時も険しい顔してる……)

あきつ丸(大尉殿が笑っているであります)

那智(どうしよう、空気がすごく重い)

初雪(カレー( ゚Д゚)ウマー)パクパク

雷電(カレー(゚д゚)メチャウマ-)パクパクパク

伊19(ラッキョウが無いのね!)

というか、ロシアとやるために中国に進出したってのもありますね
明治初期に出た征韓論だって元を正せばロシアの南下政策に対して日本がヤベーって話で出た話ですし

戦後、マッカーサーが朝鮮戦争時に日本が満州に固執した理由を知りましたし

そもそも、日本の本来の敵はソ連ですからね
現代になってようやく中国が仮想敵国の一つになりましたけど、日本が建国して以来真の敵はロシアですし
それに、狩りに日本ドイツで共同してソ連に攻め込んだとして、しっかり統治できたんでしょうか?って疑問が浮かびます

日本に劣らない文化を持つ全く別の言語を持つ人々に日本の教育のを施すのは台湾や朝鮮のような原住民ばっかりだった場所よりも難しいと思います
まぁ、読み書き出来ん農民ばっかりだから一概には違うとは言えませんけど

そう言えば、ジパングで満州あたりにある油田を掘り返して云々って話出てたけど、あそこの油ってかなり油質が悪いって聞いた
もしかりに気がついて掘り返したとして、当時の日本はちゃんと精製出来たんだろうか?

提督の部屋

那智「提督、夕食前に初雪に変なことを聞いたとか?」

提督「変なこと?」

提督「ああ、海軍とは何ぞやという質問か」

提督「海軍については何も知らんからな」

提督「暇だとかでやって来た初雪に聞いたのだ」

提督「貴様は知っているか?」

那智「海防の要だろう?」

提督「陸幼年では不正解の答えだな」

那智「では、なんなのだ?」

提督「商船を守るのが海軍の本質だ。特に日本の場合はな」

那智「商船を守る?我が帝国海軍がそんな犬の散歩をするかのような詰まらん事のために存在したのか?」

提督「馬鹿者!」ドンッ!

提督「貴様等海軍は兵站を軽視したためにガダルカナルやペリリュー、硫黄島と行った南方の島々で兵士達が餓死したのだ!」

提督「艦隊決戦による戦力温存とかで補給船を守る船を出さなかったおかげでどれぐらいの陸軍兵士達が死んでいったか!」

那智「……それは、申し訳ない事をした」

提督「まぁ、そんな事を貴様に言った所で当時は軍艦だったので責めるのはお門違いにも程があるな」

那智(何だろう、凄く嫌味を言われているようにしか聞こえない)

イギリスってソ連大っ嫌いってイメージしかなかった
チャーチルの回顧録読んだ事無いから暇があったら見てみようかな

でも、反ファシスト反民主主義と言いながらイギリスって十数年前まではその日本と同盟組んでるんだから政治の世界は茶番だよね

提督「まぁ、海軍が存在する理由は粗方分かった」

提督「次は海軍の編成だが……」

提督「まぁ、これは艦娘を運営するにあたり余りあてにならんと書いてあるから飛ばそう」

那智(と、飛ばすのか)

提督「次に装備だが、これも艦娘じゃ参考にもならんと書いてあるから飛ばす」

那智「あ、ああ」

提督「で、船の分類だ」

那智「ああ、分類か」

那智「それなら任せろ」

提督「駆逐艦って軍艦じゃないのな」

那智「お、おぉう?」

提督「俺は軍が保有している船はすべて軍艦だと思っていた」

提督「特に戦闘の要となる戦闘艦は最たるものだと思っていた」

那智「あ、ああ。駆逐艦は駆逐艦と言う区切りだな」

那智「厳密に言えば軍艦は軽巡洋艦からだ」

那智「舳先に菊の御紋がない船は軍艦ではないぞ」

提督「雷電姉妹や初雪は軍艦じゃないのか。アイツ等も大変だな」

提督(苦労しているのだろう。きっと、軍艦どもからもいじめられる事もあるだろう)ウムウム

那智(なんだろうか。提督が凄まじく勘違いしている気がする)

陸海軍はTDMというよりFFAだと思う

陸海で戦ってる所にアメリカとかソ連とかイギリスとかが参入してきてのごったまぜ
それか分隊デスマッチもちろん、陸海で別分隊
分隊リーダーが無能で、分隊の一人がすごい強いけど、連携の取れてる他の分隊の方が強くて結果負ける的な?

じゃあ、本編3か4投下して雑談1ぐらいの感じがいいかな?

提督「取り敢えず、艦隊の主力はなんなのだ?」

那智「難しい質問だな。何を中心に編成するかによる」

那智「アメリカではそれこそ空母を中心とした機動艦隊が今では主力だ」

提督「第7艦隊だな」

那智「ああ、陸軍だって戦闘によって戦車が主力だったり歩兵が主力だったりとするだろう」

提督「いや?主力は歩兵だ。何時の時代も主力は決してかわらん」

提督「歩兵がいなければ戦車も大砲も存在する意味がない」

提督「戦車だけでは都市は制圧できず」

提督「砲兵だけでは進撃はできず」

提督「そもそも、陸軍と海軍では根幹からして違う」

提督「海軍を陸軍で例えることは出来ても陸軍で海軍は例えれん」

那智「そうなのか?」

提督「ああ。そうだとも」

提督「海上護衛任務とはすなわちコンボイ輸送だ」

提督「貴様、アメリカが中東で戦争をしているのを知っているな?」

那智「ああ、もちろんだ」

那智「アメリカは戦争で外貨を稼いでいる国だ」

提督「全くアホらしい。まぁ、日本も石油産出国に喉元を握られており値上げされるのに反対だからアメリカを支援しているのだが」

那智「わざわざ太西洋艦隊を中東まで運ぶのに機動艦隊が出動したからな」

提督「ああ、国内でも大問題になった」

提督(結局油がなけりゃ艦娘も動かせん)

提督(艦娘が動かなくては化物を倒せん)

提督(故に原油価格を不当に釣り上げる原油輸出国は化け物と同等と言い切っていたな)

提督(まぁ、実際に海軍も原油価格高騰で出撃しようにも手を拱いていたとかで自国の船を警護することを優先して他国から顰蹙買っていたし)

提督(結局、アメリカが侵攻を開始して一部の油田を占領して石油産出国は降伏、日本とアメリカには安い値段で原油を売ることを決定した)

提督(他国が文句を言おうものなら、海軍はその国の船や周辺海域の警備を引けば良いのだから)

提督(そういう意味では化物様々だな)

提督(砲艦棒外交ならぬ艦娘外交だ)

提督「話を戻そう」

提督「コンボイ輸送とは物資輸送をする際に取られる形態だ」

提督「中央に物資を乗せたトラックをおき、周囲には武装した軽装甲車を配置する」

提督「先頭には装輪装甲車が先を行くわけだ」

提督「これは中東のように広く何もない場所で使用する。湾岸戦争や先のイラク戦争でもずっとこの隊形だ」

提督「これが海の上に変わっただけで、海軍の本質はこの兵站を維持するということだな」

那智「おぉ、これがさっき言っていた商船を守るになる訳か」

提督「そうだ」

提督「海軍の戦闘は基本的に領土を増やす戦争は不可能なのだ」

提督「何故貴様等海軍が態々海軍陸戦隊なんぞ持っているか知っているか?」

那智「港を襲撃して確保するためだろう?」

提督「では、何故港を確保する必要がある」

那智「その港に戦略的価値があるからだ」

提督「そうだとも。そこに敵がいられては補給路を絶たれる危険性があるからだ」

提督「海軍の場合はすべて商船を守るために活動をしているのだ」

提督「陸軍は敵の侵略を防ぎ、敵に侵攻する足がかりを得るために港や基地を確保するのだ」

那智「なる程、そこまでは考えたことがなかった」

提督「もっとも、これは俺がそう思っているだけであって絶対的に正しいとは思わん事だ」

提督「俺は海軍は資源確保とその運送護衛を本懐とし、戦闘はそれらを守るために行うものだとこの本を読んで考えたわけだ」ツイ

本『海軍とはなんぞや!?猿でも分かる海軍』

那智(さ、猿でもわかる……)

那智「陸軍はなぜそう思ったのだ?」

提督「歴史を見れば当然だろう」

提督「何時の時代も軍といえば陸軍がそれに当たる」

提督「海軍は帆船時代から何一つとして変わっていない」

提督「海上封鎖は敵に物資や増援を届けん為だし、陸軍は敵の国に攻め込むためのものだ」

提督「なんで軍艦の種類か話が戻ったんだ……」

那智「さぁ?」

提督の部屋の外

雷(司令官と那智がないか難しい話をしてるわ)コソコソ

電(なのです)コソコソ

あきつ丸(あれは海軍の雷電姉妹でありますな)

あきつ丸(提督の部屋の前で何をやっているのでありましょうか?)

如月「あきつ丸さん、何やってるの?」

あきつ丸「ああ、如月殿でありますか」

あきつ丸「あれを見るのであります」

雷電「ゴニョゴニョ」コソコソ

如月(あの二人扉に張り付いて何やってるのかしら?)

あきつ丸「まぁ、声をかけるでありますけど」

あきつ丸「雷電姉妹」

雷電「!?」ビクッ

提督「誰かいるのか?」

提督「何だ、貴様等か。何をしているんだこんな所で?」

雷「司令官が何か難しい話してたから」

電「外で待っていたのです」

提督「何だ。別に難しい話をしているわけじゃない」

提督「海軍が海軍として存在する意義を話していたのだ」

提督「あと、軍艦の種類だ」

あきつ丸「おぉ、そんな事をしていたのでありますか!」

あきつ丸「自分も呼んで頂ければ良ったのに」

提督「む、すまん。今度からは呼ぶ事にしよう」

提督「まぁ、狭い廊下でこんなに居ては邪魔だ」

提督「中に入れ」

あきつ丸「失礼するであります」

雷「邪魔するわ」

電「なのです!」

如月「失礼します」

那智「お前達まで来たのか……」

雑談用トリップ制度導入します
最初にも書いたように、息抜きだから基本的にほかのSSより雑談多めです

陸軍が南方に行った理由
上に行くとガチでロシアと戦争になるから取り敢えず、満州帝国を属国として扱うことで第一防波堤にして関東軍がロシアの侵攻を抑える
そして、被害甚大で満州帝国突破したソ連軍は次に目指すは朝鮮半島
朝鮮半島目指さなくても一部の軍は割かないと横っ腹から朝鮮半島に駐留してる部隊が突っ込んでくるから何らかの対処しないといけない
つまり、これ以上上に行く必要はない
しかし、ソ連軍云々の前に中国大陸が全然片付かない、んでもって石油ないし軍需必需品ないし、蒋介石ルート(援蒋ルート)も潰したいしで専ら海軍の対米戦は眼中になかったです
そのため、ガ島とかあそこらへんまで侵攻して飛行場作る事なんか全く考えてなかったってのが陸軍の実際ですね

インド目指して進軍してましたし、インドが完全に独立すれば大東亜共栄圏の確立とイギリスのアジアでの拠点を潰せますからね

悪名高いインパール作戦もこの蒋介石ルートを潰すためでしたが、結果は存知の通りです

中国に固執する理由は中国に大量の共産主義がいたからでしょうね
満州だけとっても後ろからゲリラでやられたら兵站なんか立ち行かなくなりますし
あと、中国での鉱物資源、人材確保に市場とかでしょうかね?あと、食糧確保とか?
国土広いし耕作地帯も大量にありますからね

正直、戦争については政治の最終結果という認識なので、当時の人間が当時の政治家を支持した結果がそうなったと言う認識です
日本で軍部に台頭を許したのも、軍部を抑えきれなかった政治家を選んだ当時の国民の結果だったんだし、ナチスなんてまったくもって正当な方法で政権とったわけであって、ナチスの戦争犯罪の根幹にはドイツ国民が彼らを選んだという責任があると私は思います
あと、第一次後の連合軍
ドイツを戦後日本のようにボッコボコにして焼け野原にしたら第二次は起きなかったでしょうね
少なくとも、第二次大戦は太平洋戦争とかアジア戦争とかそういう名前で呼ばれていたように思えます

もっとも、戦勝国も1918年の時点でドイツ本国に行くまでの力なかったですけどね、アメリカ以外
ハマンが大東亜戦争を起こし、英米仏が第二次を起こしたわけですよ

ドイツはウシジマくんとかミナミの帝王なんて目じゃないぐらいにやばい借金背負わされ、一発逆転大戦争
日本は国土防衛のために領土拡張したら世界を非難され、ライフライン止められ、一発逆転大戦争

結果、ドイツ日本は失敗したって捉えてます

提督「狭いな」

那智「士官用個室とは言え船内だからな」

那智「娯楽室へ行ってはどうか?」

提督「娯楽室?」

那智「ああ、食堂のことだが、食事以外で使う場合そう言う」

提督(なる程、軍艦みたいな狭い場所にずっと居たら身が持たんからな)

提督(陸と違い、スポーツやろうにもそんなスペースないし)

提督(士気を保つのは大変だな)

提督「よし、娯楽室に行こう」

食堂

提督(おう、食堂に入ったら一斉に振り向かれたぞ)

伊19「提督なの!イクに何か用なのね?」

提督「いや、全然。と、言うか貴様ずっとその格好なのか?」

伊19「そうなのね!」ムフー

提督「正直に言えば、ずっとその格好はアホに見えるぞ」

初雪「!!」ブフゥッ

伊19「ど、何処がアホなのね!?」

提督「常識的に考えて、常時女児用水着というのは一部の変態が喜ぶかそう言う特殊趣味の連中だろう」

提督「せめて初雪のようなセーラー服を着てろ」

伊19「!!」

伊19「水着の上にセーラー服……提督もマニアックなのね」ゴクッ

提督「馬鹿か貴様は?」

提督「貴様は海軍所属なのだからセーラー服を着るべきだろうが」

提督「それか、士官服だな」

提督「まぁ、貴様等に階級があるのかどうか知らんが」

伊19(冗談を冷静に返された、急速潜行したい恥ずかしさ)

初雪(提督、頭硬すぎ)

当時中国には張作霖と張学良のテンポウ派だか奉天派だかって政党等?と蒋介石の国民党軍(反共、反張作霖派)と毛沢東の共産党の3つの派閥があり内紛してました
で、日本は張派だったんだけど、張派が日本の言うこと聞かんくなって勝手やりだした(反共、反日の欧米に擦り寄り始めた)から関東軍が怒ってぶっ殺しちまったってのが張作霖爆殺事件(関東軍の独断、暴走)名前だけは誰でも知ってると思います
張作霖は日露戦争で日本のスパイだった。で、日本軍に可愛がられて当時その位置にいたわけです
で、張学良がオジキ殺されて共産党だか国民党に降伏という名の反日に回りました

これだけ見れば蒋介石は日本に付けますよね
事実、なんちゃら同盟みたいな奴で日本と同盟関係になろうとしてました
しかし、それを結ぶ直前に西安事件(エロ漫画家と同じ名前で覚えると覚えやすいですよ)で御釈迦しました
ちなみにこれは張学良が起こした事件です。オジキの恨みって奴です

で、同盟結べぬまま、張親子が所属してた派閥が戦仕掛けてきて、テンテコ舞い
そのとき、ちょうど共産党が手を貸してやるよと言われて共同でなんちゃら派を倒しました
で、その頃になると日本軍は同盟断った蒋介石が赤共と手を組んだと見て国民党を攻撃して、結果的に日本の敵に回ったわけですよ

正直、本当に攫っただけだから間違ってる部分も多いし、そもそも、私は歴史畑の人間じゃないのでこれ以上は知らん
ウィキとか読んで勉強してくれ
ぶっちゃけ、学校の授業でこのぐらいの簡単な説明をしないと日中戦争と台湾の問題、張作霖爆殺事件とか全く理解できんと思う
戦争反対って言ってる連中はどうして戦争が起こったのかをちゃんと説明しないといかんよね
日本が悪いで片付けるからいかん
まぁ、これに関しては関東軍が全面的に悪いんですけどね

やる夫でまとめる日中戦争的なものがあればそれ読んで勉強すると良いよ

提督「まぁ、良い」

提督「それで、軍艦の話だ」

提督「軍艦の区分については大まかに把握したが役割が問題だ」

那智「ほぉ、何がわからん?」

提督「巡洋艦だ」

提督「特に重巡洋艦だ」

提督「軽巡洋艦はまぁ、わかる。水雷戦の要だ」

提督「問題は、重巡洋艦だ。あれは要らんだろう」

提督「砲戦をするなら戦艦を作れば良い、水雷戦をするなら軍艦を作れば良い」

提督「重巡洋艦はどちらにしても半端だ」

那智「ふむ、確かにそうだな」

提督「だろう?」

那智「重巡洋艦はその何方も使えるようにするものだ」

那智「砲戦になった場合は、戦艦を相手にするには不足だが軽巡や駆逐艦を射手にするには十分だ」

那智「更に言えば、魚雷も持っているから戦艦相手に逆転も狙える」

那智「また、対空兵装を強化して空母や戦艦の直掩とすれば主力艦を守れるわけだな」

那智「それに、重巡はデカイ身体だ。航続距離も長ければ搭載弾薬量も多い」

那智「つまり、戦闘継続可能時間が伸びるという事だ」

那智「重巡は艦隊の主力であり、何でも屋でなり得る存在だな」

提督「つまり、重巡を使いこなすものが海戦を制するわけか」

那智「もちろんだ!」

全員(それは流石に言い過ぎだろう!)

提督(つまり、軍艦を兵科で捉えると重巡は歩兵か)

提督(戦車が戦艦として、重巡の盾であり突破の要だな)

提督(駆逐艦は魚雷が強力だから、的確に運用すればかなり強力だな。軽迫撃砲部隊か)

提督(空母は……砲兵か?)

提督(と、なると潜水艦だが……)

提「おい、伊19。貴様は何の為に存在する?」

伊19(おう、行き成り哲学的な質問されたぞ)

伊19「それは深海戦艦を倒すためなの!」ドヤァ

提督「貴様は何言ってるんだ?」

提督「そんな事は百も承知だ」

提督「潜水艦は何の為に存在するのかを聞いているんだ」

伊19「……」カァッ

初雪「!!!」ブフッ!

那智(可哀想な伊19)

あきつ丸(話の流れを考えれば分かるはずなのでありますが……)

提督「で、何のためにいる」

伊19「艦隊決戦前に敵の主力艦に近づいて雷撃攻撃する存在だったのね!」

伊19「まぁ、それ以外にも偵察用とか色々あったのね!」

如月(めんどくさがったわね)

初雪(はしょった)

提督「つまり、貴様は海の中からピンポイントで敵主力艦を狙ったわけか」

伊19「そうなのね!イクは海のスナイパー、なのね!」

提督「!?」ピキーン

提督(スナイパーと言ったな?)

提督(ならば陸軍式ではなく海兵隊式になって貰おう)

提督(参謀本部に防水防塩耐圧式のレーザー照射機を開発するように頼んでみよう!)

提督(よしよし)

伊19(な、なんかすごい睨まれてるのね!?スナイパーって言ったのが悪かったのね!?)

あきつ丸(大尉殿が何か企んでいるであります)

提督「よし、俺の理想を言う」

那智「は?」

提督「我が部隊は重巡クラス多数、駆逐艦クラスを少数、戦艦クラスを極少数、潜水艦を極少数で組んだ部隊を基本的な戦闘部隊とする」

如月「え?」

提督「この戦闘部隊を最低でも5部隊用意し、空母を中心とした部隊をこの戦闘部隊の後ろに置く」

伊19「え?」

提督「そして、軽巡と駆逐艦を主体とした部隊を空母部隊と戦闘部隊の間に置き、重巡と潜水艦を主体とした部隊も同様に置く」

初雪(寝言は寝てから言うべき)

雷(な、何言ってるのかしら?)

電(な、なのです……)

あきつ丸「提督、何を言っとるんでありますか?」

提督「ああ、海戦を会戦と考えた際にどう言う陣容が展開して、どう言う艦娘がどう言う編成をするべ考えたのだ」

提督「戦列歩兵に当たるのが重巡を中心として戦艦を加えた部隊だ」

提督「こいつらが主立って敵と戦う」

提督「後方に控える空母部隊は砲兵と考え、後方より敵が白兵戦の距離に至るまでに航空機で攻撃を続ける」

提督「そして、戦闘部隊が敵を蹴散らしたら、騎兵隊替わりの軽巡を引き連れた部隊で敵の陣形を総崩れさせる」

提督「騎兵の隣にいる重巡と潜水艦部隊は第二部隊であり、戦局が押されたら投入する」

提督「潜水艦は主に観察だ。戦闘の成り行きを見守り、必要があれば敵の旗艦や主力艦、こちらのウィークポイント狙う敵艦を攻撃する」

提督(レーザー照射装置が完成すればそれを使って重巡からミサイル攻撃が出来るし、最悪砲撃ができる距離まで近づき艦砲射撃で支援だ)

那智(ひょっとして、それはギャグで言っているのか?!)

あきつ丸(大尉殿、それをするには一体どのぐらいの艦娘を揃えるのでありますか?)

如月(どうしましょう?)

初雪(面白いから黙っておこう)

艦長「何やら面白い話をしているようだから黙って聞いたけど」

艦長「艦娘の燃費ってどれかけか知ってるかい?」

提督「艦長殿!?」バッ

艦長「あ、良いから良いから。楽にして」

艦長「取り敢えず、一番燃費の良い駆逐艦クラスで言うとだね」

艦長「そこにいる初雪くんは一回の出撃で普通自動車1台分の燃料を使う」

艦長「重巡洋艦では大型トラック程の燃料がいるし、戦艦になると大和クラスだと戦車クラスの燃費の悪さだよ。空母もね」

艦長「だから、君の考えだと1回の出撃で凄まじい量の燃料を使うんだよ」

艦長「そうなると、流石にねぇ?」

提督「貴様等はそんなに燃料を使うのか!?」

提督(うーむ、想像以上に厄介だぞ)

提督(全員戦車で考えるか)

提督(区分は第二次対戦の時と同じでいいか)

提督(幸い、俺と同じで出向してきた奴に機甲科志望の奴がいたな)

提督(奴に話を聞いて艦娘運用を考えよう)

提督「そう上手くはいきませんな」

艦長「まぁ、そうだね。君は昨日提督になったばかりだ。焦らずに行こうじゃないか」ハハハ

提督「そうでありますな」

那智(あ、すんなり引き下がった)

伊19(もっと対立するかと思ったのね)

如月「提督は随分とすんなり認めるのですね?」

提督「ああ、1艦隊6人で最高でも4艦隊しか持てないと聞いていたからな」

提督「その理由が不明だったが、貴様らの運用コストがバカ高いということだな」

提督「海軍が通常以上の資源を欲する理由が理解出来た」

提督(しかし、何故燃費を良くしようと工夫しないだろうか?)

提督(まぁ、海軍の連中が慢心しているというならしょうがないだろう)

提督(技術的な問題かもしれんがな)

提督(両方だとしたら、可哀想な連中だ)

提督(武装も機関も戦時中そのままで戦わされるとは)

那智(また、黙り込んでしまったぞ……)

艦長(あ、またなんか艦娘達を睨んでる)

あきつ丸(大尉殿がなぜか我々を哀れんだ目で見てくるであります……)

提督「しかし、艦娘どれだけいるんでありますか?」

艦長「発見されている種類は210だよ」

提督「では、現在自分と同じように艦娘達の指揮官は?」

艦長「提督は確か8万人近くいたと思うよ」

艦長「深海棲艦は増える一方だからね。今でも提督が足らないんだよ」

艦長「だから、陸軍の君もあっさり入れたんだと思うよ」

艦長「出撃も世界的に見れば毎日出撃している」

艦長「おかげで、資源はいっぱいいっぱいなんだよね」

艦長「塵も積もれば山となる。4艦隊を全力で動かすとなると、燃料弾薬鋼材あっという間に無くなってしまうんだよ」

艦長「オイルショックてあったろ?」

提督「ええ、中東の石油産出国が石油の値段をつり上げた事件ですね」

艦長「あれね、本当は民間へ流れる分の石油まで海軍が確保したから配給制にまで落ち込んだんだよ」

提督「は?」

艦長「あの頃ね、姫と呼ばれる深海棲艦達のボスクラスが現れてね」

艦長「世界的に結構やばかったんだよね」ハハハ

艦長「これ、極秘事項だから喋っちゃダメだよ?上に報告してもダメだからね?」

艦長「海軍のトップシークレット」

提督「な、なぜそんなことを知っておられるのでありますか!?」

艦長「だって、姫と接触した提督の一人が私だもん」

艦長「箝口令敷かれてるけど、結構都市伝説として巷で噂されてるよ。知らない?」

提督「そんな物にうつつを抜かす日々は送っとりませんでしたので」

艦長(頭固いなぁ~)

今回のイベントまったくレア艦でねぇと思っていたらあきつ丸と夕雲が出た
E-4にしてようやくレア艦……
今回のイベントは引きが悪い(白目)

日本陸軍の戦車は主に歩兵の援護という第一次世界大戦時代と同じ思想で作られたから装甲が薄いのです
ノモンハンでソ連戦車の硬さにビビって新型戦車を開発したけど時すでに遅し、シャーマンに対抗できる三式中戦車が出来るころには戦局悪化で活躍する前に終戦しました

WoTやってる人ならわかると思いますけど、日本軍の戦車は対戦車戦するにはまったくもって非力です
良くて軽装甲車相手の戦闘で、重戦車相手に立ち回るには航空支援か砲兵隊読んだほうが確実じゃないかってレベルでしょうね

中国がドイツから強力な対戦車火器を大量に購入してればノモンハンで気がついた自国戦車の貧弱さと火力不足とかにもう少し早く気づけたのではないかと思います


パラオとかにいた戦車隊も基本的に活躍する前に殺られたので専ら地中に埋められて即席トーチカ状態です
これはドイツ軍もやっていた(正確に言えば擱座したパンターの砲塔とか使ってるので日本軍との導入した経緯は違います)
戦車と見ればザコい日本軍戦車ですが、装甲された重機関銃、大砲、機関砲を装備した砲台なので撃破するのも一苦労という、アメリカ兵に取っては厄介な存在でした

那智「と、言うかそのように大事なことを喋ってしまって構わないので?」

艦長「う~ん、最近さ、終戦から75年間近ってこともあってか知らないけどね」

艦長「連中、何かすごい活発的なんだよね~」

艦長「下手すると、陸軍さんにも本格的に手伝って貰う事になるやもしれないし」

艦長「と、言うか。上の連中は確実に陸軍さんも兵力の一員と数えていると思うよ」

提督(海軍が俺達陸軍を頼る?)

提督(どれだけ切羽詰っているんだ?)

提督(戦力が拮抗いや、劣勢に回っとるということか)

提督(それとも姫とかいうは単純ではなく力押しだけでは通用せんという事だろう)

提督(化物と戦闘で死亡した提督の数を調べてみる必要があるな)

提督(九段に行けば戦死者が祀られておるから、帰ったら行こう)

提督(オイルショック時代の提督戦死者数と海軍省の図書館行って当時の出撃者数を調べれば)

提督(敵の規模や戦闘能力はわかるだろう)

提督(敵が俺の常識範疇内で存在していれば、だがな)

提督(さて、オフレコと言われたが上に言うか言わないか……)

提督(俺が言わなくてもコイツが報告するか)チラッ

あきつ丸(艦長殿の話は初耳であります!)

あきつ丸(これは上に報告しなければ!帝国陸軍の威信に関わるであります!)

提督(しかし、艦長殿に迷惑をかけるのもまた忍びない)

提督(さて、どうするか)

>>356(参謀本部に報告するか、しないか)

しない

提督(まぁ俺がしなくてもあきつ丸がするだろう)

提督(確証はないし、証拠もない)

提督(もし、俺がなにか言われても与太話として捉えていたとか、後々情報が固まり次第報告するつもりだったといえば良い)

提督(海軍はその隙に証拠隠滅するだろう。汚いな、さすが海軍、汚いな)

艦長「そろそろお開きにしよう」

提督「ええそうでありますな」

提督「貴重な情報をありがとうございました」

艦長(おう、上に報告する気じゃねーのかこの提督?)

艦長(まぁ、少なくともあきつ丸君は鬼の首を取ったような顔でこちらを見てるけどね)

あきつ丸(フッフッフ、このあきつ丸、艦娘であっても陸軍所属。陸軍と陛下への忠誠は忘れんであります)ハッハッハ

提督(うむ、あきつ丸は絶対に報告するだろう)

提督「あきつ丸、あまり迷惑を掛けるなよ」

あきつ丸「りょ、了解であります」

あきつ丸(あれ?大尉殿は何故海軍の見方をするのでありますか!)

あきつ丸(こんな大スキャンダルを……はっ!?)

あきつ丸(大スキャンダルからこそ、より時間をかけて情報を収集するということでありますな!)

あきつ丸(このあきつ丸早計でありました……)

艦長(なんかしらんけど助かったことは確かだね。それと、あきつ丸君が誤解してるみたいだ)

艦長「じゃ」

提督「ええ」

提督の部屋

提督「取り敢えず、一番の問題が編成だな」

提督(陸軍でも歩兵畑の俺だからなぁ)

提督(艦種を洗車に割り当てるとすると……)

提督(重戦車は戦艦だな。重装甲と高火力で突破口を開く。敵陣突破の主力といっても過言じゃない)

提督(重巡洋艦は中戦車だな。重戦車を援護したり対戦車戦闘から機動戦オールマイティーに活躍できるからな)

提督(となると足の速さとある程度の力を持つ軽巡は軽戦車か?)

提督(否、軽巡は駆逐戦車とし、駆逐艦は突撃砲としよう)

提督(軽巡は駆逐艦より強力な装甲だし、なにより軍艦だからな)

提督(駆逐戦車は機甲科の括りだが突撃砲は砲兵科の括りだからな)

提督(うむ、我ながらなかなか洒落が利いているではないか)

あきつ丸「大尉殿」

提督「む、なんだ貴様?」

提督「部屋に戻らなくても良いのか?」

あきつ丸「自分は大尉殿の当番兵に近いものでありますので」

提督(やれやれ、昨日まで士官学校にいた俺がもう既に当番兵が付くのか)

提督(貧乏少尉、やりくり中尉をあっという間にやっとこ大尉だもんな)

提督(まぁ、良いか。明日も早い)

提督「貴様はずっとこの部屋に居るつもりか?」

あきつ丸「そうであります」

提督「そうか」

提督(やれやれ、一人になる時間もないわけか)

提督(まぁ、新米には信用もくそもないもんな)

エヴァって改めて見ると末期の鉄血勤皇隊だよね
下手すりゃ、日頃からある程度の軍事訓練施されていた彼らよりもヒデェかもしれん

訓練無しに行き成りロボットに放り込んで、援護無し
しかも、直属のオペレーターが無能って……

天津風ゲットしたよ
燃料が2000、バケツ5切ってるけど(白目)
皆さんは何処で諦めます?

翌朝 甲板

提督(陸軍の将校を目指した俺が、まさか軍艦の上で朝を迎える日が来るとは)

艦長「おお、早いですな、大尉君」

提督「おはようございます!」

艦長「ああ、おはよう」

艦長「我が重巡の寝心地はどうかな?」

提督「はい、土の上で寝るよりも快適でありました」

艦長「そ、そうか。そろそろ朝食だ。食堂に行こうじゃないか」

提督「はい!」ビシッ

艦長(相変わらず声デカいし固いなぁ)ハハハ

艦長「出航時間だがね」

提督「はい。0700時であります」

艦長「うん。、そうだよ。出港時は挨拶があるから甲板に並んでくれるかな?」

提督「了解であります」

那智「提督!ここにいたのか!」

提督「ああ、そうだ」

提督「本日0700時に出港の挨拶がある。遅れずに来るよう、他の連中に行ってくれ」

那智「あ、ああ、分かった」

あきつ丸「た、大尉!起こして下さればお供しましたのに!」

提督「ああ、ヨダレ垂らして寝てる当番兵なんぞ初めて見たぞ」

あきつ丸「め、面目次第もありません……」

提督「構わん」

食堂

提督(洋食か。ふむ、朝は白米を食べたいが……まぁ、良いか)パクパク

あきつ丸(朝食は米を食べたかったであります)パクパク

艦長(二人とも、凄まじい早さで食べてるけど……)

艦長「時間ないって言うけど、ご飯はちゃんと食べる時間はあるから、よくかんで食べていいからね?」

提督「はい」

あきつ丸「はい」

那智(艦長の言葉を聞いてもなお食事の速度を落とさないっていうね)

伊19(消化に悪そうなのね)

如月(陸軍の人ってみんなこうなのかしら?)

雷(胃薬用意しておかなきゃ!)

電(なのです!)

初雪(眠い……)

提督(そういえば、遺書を書いていない!)

提督(後で遺書の書き方を艦長殿に聞こう)ジッ

艦長(な、なんだろう?なんで私は彼に睨まれてるんだろうか?)

那智(提督は艦長の食事の遅さに思うところがあるのか?)

那智(だとしたら、それは誤解だ。提督が早いのであって艦長は普通だ)

あきつ丸(大尉殿は艦長殿に質問があるご様子。なんだろうか?)

左舷甲板上

提督(帽子フレで帽子を振れば良いと言われた)

提督(しかし、真っ白の士官服ばかりの中、俺はかなり目立つな)

提督(何処からやってきたのかプレス共も居るし……)

あきつ丸(紙テープは投げないでありましょうか?)ワクワク

那智(あきつ丸の奴、何をキョロキョロいているんだ?)

艦長(やっぱりマスコミは多いねぇ~)

砲雷長(今回は簡単な任務だ。出番もねぇし)

機関長(お客さん乗せてクルージングだしな)

提督(む、俺と一緒に出向してきた奴も居るな)

那智(む、陸軍士官があそこに居るな)

あきつ丸(陸軍士官殿でありますな!)

提督(帰ったら彼奴等に聞いてみるか)

あきつ丸(他の士官殿は誰がついているのだろうか?)

提督の部屋


提督(帽子振れは中々壮観だった)

提督(乗員総勢358名とのことだしな)

提督(一個大隊には足りんな、2~3個中隊ほどか)

提督(この船を動かすにはこんなに大量の人員が必要なのか)

提督(大和には3千だか4千の人員が必要だったとか聞いた事があるな)

提督「那智」

那智「何だ?」

提督「貴様が艦艇だった頃には何人の人間が動かすのに携わっていた?」

那智「約1000名だな」

提督「ずいぶん遠いな」

那智「まぁ、今は殆どの作業を機会が肩代わりしているそうだからな」

提督「なるほど。ところで、あきつ丸の奴はさっきから何をがっかりしているのだ?」

那智(紙テープか)

那智(観光船じゃないから仕方ないだろうに)

那智「些細な事だ。気にするな」

提督「そうか」

那智「それより、そろそろ外洋だぞ」

那智「景色でも見に行かないか?」

提督「ふむ、それもまた面白そうだな」

提督「いこう」

提督「あきつ丸。貴様も行くか?」

あきつ丸「お伴させていただくであります」 

甲板上

提督「ほぉ、ずいぶんと揺れるな」

提督「客船と軍艦の違いか」

あきつ丸「そうでありますな」

那智(今日は結構波が高いな)

あきつ丸(今日は結構波が高いでありますな)

提督(カモメが飛んどるな)

提督「こんなに揺れていてよく大砲を撃って当てられるな」

那智「ああ、浪で揺れるとはいっても一定の感覚がある」

那智「それはわかるだろう?」

提督「ああ、上下するからな」

那智「そこの間隔に合わせて照準にし、撃つのだ」

提督「砲兵隊よりも面倒臭いんだな」

那智(もっと褒められるとか思ったらそんな事はなかったでござる)

那智(もっとも、砲弾も散布するから戦艦主砲の命中率なんか10%程しかないんだがな)

那智(まぁ、演習時に10%で実戦じゃ5%切っていたんだがね)

あきつ丸(那智が黄昏れてるであります)

提督(砲兵科に行った同期の連中にも話を聞いてみるか)フム

提督(さて、海を眺めているだけでは詰まらん)

提督(戦闘指揮所でも覗くか?)

提督(艦橋へ行くのも面白いな)

提督(管内各所を見て回るのも良いな)

提督(さて、どうするか?)

>>414 艦上で出来る事

筋トレ

提督(まぁ、出港してまだ間もない)

提督(筋トレでもしておくか)

提督(最近身体を動かしていなかったし)

提督「部屋に戻る」

あきつ丸「了解であります」

那智「ああ」

提督の部屋

提督「何だ貴様等?まだなんか用があるのか?」

那智「我々はお前の部下なんだが?」

提督「なら、動きやすい格好をして後部甲板に集合だ」

あきつ丸「他に何か持ち物は有りますか?」

提督「自分の木刀と竹刀があれば持ってこい。以上だ」

那智「りょ、了解」

あきつ丸「了解であります」

提督(用具は借りれるよな?)

後部甲板

砲雷長「おぉ、陸軍の。どうしたこんなところで?」

提督「砲雷長殿。自分は運動でもしようかと」

砲雷長「なるほど。ちょうどいい。今から運動の時間だ」

砲雷長「一緒にやればよかろう」

提督「ありがとうございます」

提督「砲雷長殿、この船に剣道用の道具は有りますか?」

砲雷長「おお、勿論だとも」

砲雷長「帝国軍人たる者、常日頃から心身を鍛えねばいかんからな」

砲雷長「柔道と剣道の道具は揃っとる。もっとも、防具は十数しかない」

提督「自分と艦娘達達の分が揃えば問題無いです」

砲雷長「ほぉ、君は剣道派か。段位は?」

提督「五段でありますが、まだまだひよっこです」

砲雷長「艦長は七段だ。暇があれば手合わせして貰え」

提督「本当ですか!暇があれば、艦長殿に願い出てみます」

砲雷長「ああ、そうしろ。おっと、お姫様方が来たようだぞ」

提督(全員来たのか。てっきり、初雪や如月あたりはサボると思ったが……)

提督「貴様等、砲雷長殿のご好意で我々も共に鍛錬をする事になった」

提督「確りやるように」

甲板

初雪(何で、私、走ってるんだろ……)ノロノロ

伊19(わ、私は潜水艦なの!海上どころか甲板上走るなんてあり得ない、なの!)ノロノロ

雷(イクさんがセーラー服姿ってのも珍しいわ)ノロノロ

電(なのです)ノロノロ

那智(駆逐艦共はやはり遅いな)

あきつ丸(大尉殿のペースは早すぎではないだろうか?)

提督(後部甲板が一周30メートルちょっと)

提督(そこを、延々とグルグル回って走ってるだけか……)

提督(軍艦ではまともに運動も出来んのか)

提督(大変だな)ジーッ

砲雷長(なんだろう、大尉に物凄く見られてる……)

砲雷長(しかも、かなりのハイペースなんだけど……)

1時間後

提督(うーむ、ぐるぐる回ってたせいか、少し目が回った)

提督(しかし、初雪も途中でへばるかと思ったがちゃんと走ったな。亀のように遅かったが)

那智(て、提督が凄く険しい顔で駆逐艦たちを睨んでる!?)

初雪(もうやだ……疲れた……)

伊19(も、もう走れないのね……)

雷電(疲れた……)

あきつ丸(大尉殿、目が回ったのでありましょうか?)

あきつ丸(あれだけ速く走ってればしょうがないでありましょうな)

砲雷長「10分休憩で、次は各自剣道か柔道に別れろ~」

海兵達「「「了解!」」」

提督(剣道か。今度からは剣道道具一式を持ってこよう)

初雪「司令……」

提督「何だ?」

初雪「もう、無理。休む」

提督「ああ、あの様子ではこれ以上無理だもんな」

提督「出来ん奴に無理させても時間の無駄だからな」ウム

あきつ丸(て、提督!その言い方だと誤解が生まれるでありますよ!?)

那智(司令官!?)

初雪「……やっぱやる」カチン

提督「いや、顔色が悪いから、貴様はもう休んでろ」

提督「伊19に雷、電、如月もだ」

提督「貴様等は部屋で休んでろ」

提督「これ以上は貴様等は無理だ」

あきつ丸(まずいであります!)

あきつ丸(これ以上此処にいては大尉殿と他の者とに溝が出来るであります!)

あきつ丸「で、では、自分が初雪殿達を連れて行くであります!」

提督「ああ、頼む」

あきつ丸「さぁ、行くでありますよ初雪殿!」ズルズル

初雪「まだ、やれる」

那智「司令官!あの言い方は何だ!?」

提督「あの言い方?何か不味いか?」

那智「あ、当たり前だろう!」

提督「???」

提督「あれ以上初雪や伊19を練習させたところで、怪我をする」

提督「昔の陸軍では、ぶん殴っていたそうだが、真剣に走ってあの様子だ」

提督「あいつらはこれ以上の鍛錬は出来ん」

提督「まずは、基礎体力を付けねば奴等にこれからやる剣道はやっても怪我をするし、意味が無い」

提督「出来ん奴にこれ以上やらせて、奴等の時間の無駄になる。確り休むこともまた鍛錬だ」

那智(そ、そういう意味でのあの発言!?)

那智「だったらそう言ったらどうなのだ!?」

提督「だから、そう言っただろうが。貴様は何を怒っとるのだ?」

那智「……駄目だコイツ」ボソッ

提督(意味が分からん)

提督(あとであきつ丸に聞いておこう)ウム

提督「取り敢えず、剣道をするぞ」

提督「貴様も防具を借りてこい」

那智(道具は借りてきた)

那智「これ、腐ってないか?」プーン

提督「防具なんぞ、そんなもんだ」

提督「どうしても嫌なら脇で竹刀でも振ってろ」

那智(おう、何たる挑発的な発言か)

那智(だが、さっきの発言を考えるに私を気遣っての発言だろう)

提督(艦娘とは言え、外見は年頃の女だ)

提督(防具をつけるのを嫌がるのは当然だ)

提督(柔道をやらせてもいいな)

提督「で、どうするのだ?」

提督「さっさと決めろ。防具をつけてないのは貴様だけだ」

那智「いや、やろう。防具の付け方を教えてくれ」

提督「ああ、簡単だ」

提督説明中

那智「よし、出来た」

提督「次からは自分でつけろよ」

那智「任せろ」

提督「準備完了であります」

砲雷長「よし、じゃあそれぞれ相手を組め」

提督「那智、貴様は俺とやれ」

提督「貴様、剣道をやったこと無いようだから、まずは竹刀の握り方だ」

提督「構えてみろ」

那智「こうだろ?」

提督「左手が後ろで、右手が前だ」

提督「そして、左手の小指が柄頭に来るように握るんだ。右手と左手の間は開けろ」

提督「構える時は腹と柄頭の間に拳一つ分開けるんだ」

那智「こ、こうか?」

提督「違う。良いか、一緒に握ってやるから、確り位置を覚えろ」ギュッ

那智「!?」

提督(ふむ、緊張してるのか?体が強張っているな)

那智(うぅううぅぅぅ後ろから抱きつかれた!?!?)

砲雷長(なんて羨ましい事を。海軍であんな事やったらセクハラで軍法会議物だぞ)

提督「もっと力を抜け。リラックしてやれ。構え方は分かったな?」スッ

那智(あ……)

提督「取り敢えず、かまえはそれだ。次は足元だな」

那智「あ、ああ……」

那智との剣道鍛錬はキンクリされました。

船内食堂

電(那智さんがヤムチャみたいにぼろぼろなのです)

雷(対する提督は険しい顔で那智を見てるわ!)

如月(私達が休んでいる間に一体何があったのかしら?)

あきつ丸「大尉殿、剣道はどうでしたか?」

提督「最初は素振りと足運びをやった」

提督「飲み込みも速く1時間もやれば基本の型は完成したので、防具をつけて打ち込みをやったのだ」

あきつ丸「では、那智殿は何故こんなにボロボロに?」

提督「余りに覚えが良いから陸軍式剣道を教えた」

あきつ丸(おう、調子乗って陸軍内部でしか教えてない足だろうが手だろうが何でもありの剣道を教えたでありますか)

提督「取り敢えず、明日からは柔道の方も教えてやらねばな」

提督「ポンポン投げれてしまった」ハッハッハ

あきつ丸(何故、通常の足技無し、鍔迫り合いからの投げ無しと言う所謂スポーツ剣道を教えるという気がないのだろうか?)

あきつ丸(あ、大尉殿は幼年校組でありましたな)

あきつ丸(剣道は幼年学校からずっと習っていた、つまり、スポーツ剣道はやったことがないのでありましょうな)

あきつ丸(明日からは大変そうでありますな)

艦長「やぁ、提督君」

提督「艦長殿!」ビシッ

艦長「さっき、艦橋から見てたけど、君、那智君ぽいぽい投げてたね」

提督「はい。剣道をやっとりました」

艦長「うん、陸軍式剣道じゃなくてスポーツ剣道を教えた方が良いよ」

提督「あんな甘っちょろい物をやっては此奴の為になりませんよ」ハッハッハ

提督「那智はセンスが良いので、これからビシビシ鍛えていくつもりであります、艦長殿」

艦長(今度から、誰か付けてあげないと那智君が死んでしまうんじゃないだろうか?)

艦長(陸軍マジ容赦無い)

>>462 DかNか選びましょう

D

DはダーでNはニェト
ロシア語で書くとバレるからローマ字の頭文字にしたのに……

艦長「それより、今日の昼は何だい?」

提督「ソフト麺と『レーダーに感アリ!敵深海棲艦発見!駆逐艦型と思われる!』

艦長「全員戦闘配置!対艦戦闘用意!」

艦長「提督、本艦はこれより貴官の指揮下に移行します」ビシッ

提督「了解しました!」

提督「日出艦隊出陣用意!」

那智「皆、出撃だ!」ダッ

雷電如月「「「おぉ!」」」ダッ

提督「あきつ丸、貴様はどうするのだ?」

あきつ丸「自分は強襲揚陸艦であります」

あきつ丸「矢面に立つのは無理でありますが、後方から戦場の把握なら出来るであります」

提督「では、貴様は後方から戦闘移行と第二陣の有無を監視報告するように」

あきつ丸「了解であります!」ダッ

艦長「CICに行こうか」

提督「ええ」

CIC

艦長「敵は?」

レーダー「敵深海棲艦の駆逐艦型です」

艦長「形式は?」

ソナー「イ級型です」

艦長「映像は?」

航空管制「UAVからの映像です」

提督「画質が悪いな」フム

航空管制「やっこさん達はどういう訳か凄まじい磁気があって映像や写真はどうしてもノイズが入ってしまうんですよ」

艦長「だから、艦娘達にフィルムカメラや懐かしの8ミリカメラを持たせて撮ってきて貰ってるよ」

提督「彼我の距離は?」

レーダー「約40kmです」

提督「那智達は出撃したか?」

通信管制「現在、甲板に居ます」

提督(出撃が遅い。今後出撃をする際の訓練をせねばな)

提督「出撃を急がせろ。敵は我が方に気がついているのか?」

レーダー「いえ、UAVに気がついて機銃を射掛けただけで、本艦には気がついていないようです」

提督「敵方はどのぐらいで我が方に気がつく?」

レーダー「そうですね、だいたい我が方のレーダー20km圏内に入れば探知されます」

提督「では25kmまでは近づけるな」

全員(((え?)))

提督「敵艦25kmまで近付く。その後、そこで艦娘を出撃させ、敵艦との距離を維持しつ戦闘移行を見守る」

提督「艦娘の指揮は那智に一任する」

提督「あきつ丸は状況伝えよ。本艦は艦娘の要請に従い艦砲あるいはミサイルによる支援をする」

提督「よって、艦砲とミサイルは常に撃てるよう照準をしておいてくれ」

那智『りょ、了解』

あきつ丸『了解』

艦長(さて、本艦始まって以来の敵軍大接近なんだけど)

砲雷長(おう、規定戦術まるっきり無理視してるけど、艦長は止めないのか?)チラッ

艦長(多分、彼は何言っても無駄だろうね。イザとなったら止めに入るけど、ぎりぎりまでは彼に任せよう)

陸軍は基本的に自衛隊を攻撃的にした感じ
防衛戦重視。アメリカみたいに機甲化したいけど、カネがないから無理という今の自衛隊と殆ど変わらない感じです

海軍は大艦巨砲主義やめて空母航空機重視
艦娘については、基本的に戦艦主力で行くか空母主力で行くかで変わります
母艦は普通、自艦のレーダー圏内ギリギリに敵艦を補足しておき、艦娘出したらそのまま後方に待機、で、戦闘終了して海域の安全を確認したら艦娘を回収するために戻ってくる感じです

後方に居る母艦はUAVや衛星、現場艦娘からの報告で指揮を取ります
言ってみれば、前線基地ですね

なので、ミサイル、大砲を撃てる距離まで近づくのはあり得ませんね
こっちは一撃で倒せるかどうかわからないのに、向こうは片手の射撃で轟沈できるので
艦娘の敗北条件は全滅と母艦の撃沈です

甲板上

那智「て、提督は正気なのか?」

伊19「き、危険すぎなのね!」

あきつ丸(何故、彼女たちはこんなにも騒いでるのでありましょうか?)

初雪(あきつ丸さん、よくわかってない顔してる)

雷電(何と無く事情はつかめたけど、どれほど重要なのかわからない!)

如月(こっちも、よくわかってない顔してるわね)

あきつ丸(取り敢えず、自分の任務は後方から状況把握と状況の報告)

あきつ丸(ッハ!?自分の任務は督戦隊でありますか?!)

提督『あきつ丸』

あきつ丸「大尉殿!どうかしたのでありますか?」

提督『貴様は揚陸艦だ。戦闘は絶対にするな』

提督『貴様は母艦では分からない客観的な情報を得る重要な存在だ』

提督『そして、貴様は攻撃能力が殆ど無い。故に、戦闘は出来る限りせずに退避しろ』

あきつ丸「りょ、了解であります」

提督『偵察は日の目を見ることは少ない』

提督『しかし、戦争では無くてはならない重要な存在だ。拗ねるなよ?』

あきつ丸「す、拗ねては居ないであります!大尉殿、このあきつ丸にお任せ下さい!」

提督『ああ』

CIC

提督(あきつ丸に沈まれては俺の首が飛ぶしな)ウム

レーダー「敵艦25kmの距離に到達!」

艦長「両舷機関舷減速」

機関長「両舷機関減速ヨーソロー」

艦長「面舵90度、艦娘出撃よーい」

操舵「面舵90度ヨーソロー」

砲雷長「艦娘出撃用タラップ展開、展開完了」

提督(ふむ、映画で見たまんまなのだな)

艦長「提督君、出撃の号令を」

提督「ええ。日出艦隊出撃!」

砲雷長「艦娘出撃確認!」

艦長「VLSと125mm砲の射撃準備!」

砲雷長「発射準備完了、諸元入力も完了。何時でもどうぞ」

艦長「さて、どうするかね、提督君」

提督「待機を。彼我の距離を一定にし、艦娘の状況を確認しつつ、でありますな」

提督「もっとも、自分も敵艦1隻相手に不覚を取るとは思っとりませんが、何しろ此方は初陣でありますし」

艦長「そうだね。我々は後方で見ているしか出来ないからね」

海上

那智「全艦、敵艦は1隻だ」

那智「しかし、我々は初陣ということも有り、十分に注意して行くぞ!」

一同「了解!」

那智「司令官、陣形はどうする?」

提督『伊19が先行して、敵情視察』

提督『那智を中心とし、前方に電と雷が展開、後方は如月だ。初雪はあきつ丸の護衛』

提督『雷と電の砲撃で、敵の注意を貴様等に向けろ』

提督『そして、移動しながら砲撃を加えていけ。隙を突いて伊19が雷撃で敵を撃沈せしめるのだ』

提督『那智、個人間は20mで保て』

提督『伊19は敵艦6次方向に陣を取り、那智達は敵艦0時から突入しろ。そして、時計回りで攻撃だ』

提督『伊19は那智達が3時方向に付くまでに撃破出来なかった場合は魚雷を発射しろ。あきつ丸と初雪は敵から10kmの位置で待機しろ』

全員「了解!」

那智(提督は、一体何を考えているんだ?)

那智(陣形は一応、単縦の様だが……)

伊19(私は先行なのね!)

あきつ丸「初雪殿、護衛頼んであります」

初雪「うん、頑張る……」フンスッ

那智「雷、電!行くぞ!」

雷電「「了解!」」

CIC

提督「展開がもたつくな。やはり、事前に確りと決めて、訓練をするべきだったな」フム

艦長「しかし、実に妙な陣形を作るね。4隻をくの字型かね?」

提督「ええ、前2隻で正面火力を上げ、敵艦の注意を引き受けます」

提督「その後、左に回ることですり鉢状に攻撃できます」

提督「此処で、各艦が全力を持って砲撃を開始出来ます」

提督「そして、万が一にでも敵の正面から右側面にかけての攻撃が失敗に回った場合は伊19が魚雷を発射します」

提督「その時、丁度、敵は横っ腹を見せており、そこに魚雷が着弾する事になります」

艦長「なるほどね。君の考えは実に陸軍的だね」

提督「陸軍出身ですから」

艦長「そうだったね」ハッハッハ

海上

あきつ丸「那智殿!彼我の距離10km。自分は此処で監視に入るであります」

那智「ああ!伊19、位置についたか?」

伊19『バッチリなのね!』

那智「よし!3人共、作戦開始だ!主砲発射準備!」

那智「うちーかたーはじめ!」ドン

伊19(那智達が砲撃を開始したのね!)

伊19(イクも、魚雷の発射準備ね!)コボボ

那智(敵艦、此方に回頭し始めたな)

電(て、敵も発砲してくるのです!)

雷(そんな砲撃、当たらないんだから!)

如月(砲塔が口の中にあるのね)

那智「クッ、中々当たらんな!」

少し離れた場所

あきつ丸(砲撃精度低し、でありますか……)

あきつ丸(しかし、口の中に大砲が付いているとは、気持ち悪いでありますな)

初雪(何で私、見張りなんだろ?)

初雪(もしかして、あんまり、当てにされてない?)ハッ

あきつ丸「大尉殿に報告しなくては」

あきつ丸「砲撃精度悪シ、シカシ、敵艦ハ予定通リ回頭開始」

あきつ丸「これでよし」

CIC

通信「あきつ丸から通信は入ります!」

提督「読み上げろ」

通信「砲撃精度悪シ、シカシ、敵艦ハ予定通リ回頭開始」

提督「射撃精度も問題か……部隊間での歩調はどうか聞いてくれ」

通信「了解」

海上 戦域から少し離れた場所

あきつ丸(返信が来たであります)

あきつ丸(歩調でありますか……)

あきつ丸(及第点でありますな)

あきつ丸「マズマズ也」

あきつ丸「お、魚雷を発射したであります!」

海上

伊19「魚雷発射、なの!」バシュッ

那智「どうだ!」

雷電「!?」

如月「外れた!?」

那智「提督!魚雷が外れた!」

提督『だからなんだ。撃ち続けろ』

提督『伊19、魚雷は9時方向に来たら撃て』

提督『それと、支援砲撃を開始する』

提督『敵を動かすな』

CIC

提督「魚雷が外れました」

艦長「やっぱり?」

提督「支援砲撃を」

艦長「敵艦位置入力!」

砲雷長「敵艦位置入力完了!」

艦長「砲撃開始!1番から4番ミサイル発射!」

砲雷長「127mm砲うちーかたーはじめ!」

砲雷長「次いで、ミサイル1番から4番発射!」

艦長(さて、提督君はどう反応するかな?)

提督(全体的な命中率が低いな。練度を上げねば)

提督(それと、戦術の見直しもせねばいかんな)

提督(そして、那智は指揮官としてもう少し落ち着かせるべきか?)

提督(しかし、このまま戦闘が続くと、間延びするな)

提督(決定打どころか有効打すら与えられとらん)

提督(1度の実戦は100の演習を凌ぐというが、基礎すらできとらんようでは、意味が無いな)ウム

海上

那智「砲弾が来るぞ!」

シャシャシャッ!ドーン!

あきつ丸「ミサイルが見えたであります」

シャーッドーン!

あきつ丸「弾ちゃーく、今!」

初雪「イ級が……」

あきつ丸「木っ端微塵でありますな……」

那智「せ、戦闘終了。帰投する」

あきつ丸「ミサイル及ビ砲弾ニテ、敵艦撃滅ス」

あきつ丸「これでよし」

那智(ック、駆逐艦如きに遅れを取るとは……)

あきつ丸(しかし、今後、提督はミサイルと艦砲で敵を殲滅する戦法に方針変えするでありましょうな)

CIC

提督(うむ、やはり艦砲とミサイルで戦うほうが良いな!)

提督(よし、かごめかごめ戦法と名付けて、積極的に運用していこう!)

艦長(あ、何か凄い怖い顔して戦域を睨んでる)

艦長(彼女達も初陣だったし、彼が怒りだしたら私を止めてやらねばな)ウム

甲板

提督「貴様等、良くやった」ジロッ

提督「初陣だ、生きて帰ってくるだけで大戦果だ」

那智(凄い顔で睨んでる……)

あきつ丸(おぉ、大尉殿。やはり、嬉しそうでありますな)

提督「しかし、貴様等の練度は想像以上に悪かった」

提督「初陣で身体が肝を潰してしまったのも致方なかろう」

提督「明日からは砲撃と雷撃訓練を重点的にやれ」

提督「以上解散だ。部屋でゆっくりしろ」

那智「了解……」

あきつ丸(戦術に触れなかったから、やっぱり、この作戦で行くようでありますな)

1日後、鎮守府 提督執務室

陸軍士官A「おう、貴様、海に出て化け物と戦ったそうだな」

陸軍士官B「艦娘はどんな奴等だ?」

陸軍士官C「化け物に対してどう、戦った?」

提督「おう、貴様等か!」

那智「司令官、この者達は?」

提督「俺の同期だ」

提督「俺も、貴様等にその事で話があってな。調度良かった」

提督「どこか、会議室を借りよう」

提督「その時の映像と通信記録もある」

士官A「おお、良いな!」

士官B「此方の艦娘共を参加させよう。ご意見番だ」

士官C「序に、海戦の資料も持ってきて、今後、使えそうな作戦を考えようじゃないか!」

>>493 士官Aの秘書艦(艦種フリー、海軍艦と陸軍艦を書くこと)
>>494 士官Bの〃
>>494 士官Cの〃

誰かこの男の感情表現を艦娘達に翻訳してやってくれ……
このままだと空中分解一直線だぞ

58 まるゆ

会議室

提督「さて、今回は遠征で出会った敵艦についてだ」

士官A「ああ」

士官C「資料によると、敵はイ級駆逐艦とか言う奴だな」

士官B「出撃した艦娘は重巡1、駆逐艦4に潜水艦1、揚陸艦1日」

那智(なんだろうか、この軍法会議的重苦しい雰囲気……)

伊58(頭固そうな人ばっかりでち……)

青葉(青葉、もう帰りたいです!)

木曾(提督の奴、今日の訓練は休めと言ってが、何する気だ?)

まるゆABC(((ただの輸送艦であるまるゆが作戦立案会議に初めて参加しました!)))

あきつ丸(うーむ、使用した軍艦の設計図やミサイル、艦砲のデータまで引っ張り出してきたでありますな……)

提督「今回、俺は敵艦が1隻で、しかも駆逐艦ということで、艦砲とミサイルを使った殲滅を中心にした陣形を立案した」

提督「目標を中央に置き、周囲を旋回するようにして攻撃を仕掛けるのだ」

士官C「アメ公のAC-130がやるすり鉢旋回みたいなものか」

士官A「潜水艦はどうした?」

提督「敵艦の後ろに配置させ、旋回する艦が3時方向か9時方向に来たら魚雷で攻撃だ」

提督「最初の内は当たらんな。現に、今回の戦闘では艦娘の砲撃も潜水艦の雷撃も失敗した」

那智「し、司令官!」バッ!

提督「どうした?」

那智「こ、今回の作戦は艦砲とミサイルを使うための陣形とはどういう事か!」

提督「うむ。今回の出撃に試してみたかった事が2つある」

提督「貴様等も聞け」

提督「敵艦の特性だが、艦娘を見かけると、かなり攻撃的になる」

提督「あきつ丸からの報告でも、海軍の深海棲艦に付いて纏めた報告書でも同様だった」

提督「まぁ、これは俺の目で知りたかったと言うことがあるな」

提督「次に、この人型ではない敵による攻撃方法だ」

提督「此奴は口に砲塔があり、攻撃の際は必然的に動きを止めて、艦首を敵方に向けなければいけない」

提督「その際に敵が横移動するならば、必然的に自分も旋回するか、後方に回らなければいけない」

提督「報告書にはこの駆逐艦がどう攻撃するのか書いていないが、少なくとも後方に回ってという記述はなかったわけだ」

士官A「なるほど、その場で停止して攻撃するのかどうか知りたかったわけか」

提督「ああ。案の定止まってその場で旋回していた」

士官C「止まってれば、ミサイルでもなんでもぶち込み放題だからな」

士官B「艦娘の被害が押さえられるし、十分な方法だな!」

提督「しかし、戦艦クラスではこの戦法は通用せんそうだ」

提督「また、重巡クラスや魚雷を食らうと一発で撃沈するとか」

士官A「ふむ……まぁ、当たらなければよかろう」

提督「今後は、艦娘と軍艦、どちらを積極的に狙っていくかを調べねばいかんと思う」

那智「は!?」

伊58「え?」

青葉「ん?」

木曾「は?」

士官A「しかし、海軍の連中が近づくか?」

士官C「ムリだろう」

士官B「聞いてみればよかろう」

那智「待て待て待て!!」

青葉「な、何考えてるんですかぁ!?」

伊58「無謀でち!」

木曾「さすがにそれはあり得ないぞ、司令官!」

提督「何、試すのは駆逐艦でやる」

提督「複数の艦で出撃したい」

士官A「我等は協力は惜しまん」

士官B「だが、海軍をどうするか?」

士官C「参謀本部に頼ってはどうだ?」

提督「よし、上官に頼んでみよう」

士官B「俺は、幼年校の校長に聞いてみる」

士官A「よし、じゃあ、俺は近衛に行った一期上の先輩に聞いてみる」

士官C「じゃ、俺は海軍に居る従兄弟に頼んで根回しして貰えるよう言ってみる」

あきつ丸(おう、完全に暴走しとるでありますな)

秘書艦((((もしかして、大変なことになってるんじゃないか?))))

まるゆ(((Zzzz……)))

無謀ってレベルじゃねーぞ!

会議室

提督「それより、貴様等は何やってるんだ?」

士官A「>>501だな」

士官B「>>502だ」

士官C「>>503をやった」

それぞれ出撃、演習、遠征以外での行動(建造や開発ならその結果も、ゲーム内にない選択肢でもOK)

まるゆwwww

会議室

士官A「艦隊戦について勉強をしていた」

提督「うむ、では、次は海軍の艦隊戦を取り入れた戦法を考えよう」

士官B「俺は大型建造とか言う奴をやった」

提督「本当か。俺は開発をやったが、散弾しか手に入れられなかった。何を手に入れた?」

士官B「聞いて驚くな?なんと戦艦大和だ!」

一同「おぉぉぉ!!!」

士官B「だが、資材を全部投入したから、次の資材が来るまで艦隊を動かすことは出来んのだ」

士官C「貴様は本当に、後先考え無いな」

士官A「全くだ。中幼年でもそうだった」

提督「小遣いを一発で散財していたしな」

士官C「俺は、開発でゼロ戦を手に入れた」

士官C「まぁ、空母が居なくてはゼロ戦は飛ばせんらしいから、宝の持ち腐れだ」

提督「俺の散弾も同じだな」

提督「よし、Bの奴に全員で資材を分けてやろう」

提督「そして、我々の持っている艦で行える対艦戦闘を試してみようじゃないか」

士官A「良いなそれ」

士官B「ありがてぇ!」

士官C「今度奢れ」

提督「では、演習場に移ろう」

士官ABC「「「おう!」」」

那智「演習か?」

提督「ああ、全員、演習場に集合させろ」

那智「艤装はどうする?」

提督「一先ず、付けずに集合。地上で確認を取ってから、海上で活動をする」

那智「了解!」

演習場

提督「全員揃ったか?」

士官A「ああ」

士官B「整列済みだ」

士官C「バッチリだな」

士官A~Cの艦娘5人(同艦隊に同じ艦娘は不可)

>>513 士官A(旗艦伊58)

>>514 士官B(旗艦青葉+大和)

>>515 士官C(旗艦木曾、正規、軽空母は不可)

大潮、若葉、北上、足柄、比叡

陸軍提督は四大鎮守府に数名づつ配備されてます
因みに、那智提督達は横須賀って設定です

同じ鎮守府内の士官は同期です
全員士官学校を上位成績で収めた者ばかりで、幼年学校卒のエリート組です
ただし、余りに頭が硬すぎる奴は選考から落ちてます(一般中より頭は硬いが、エリート組の中でも比較的柔らかいって感じの連中です)

あと、士官Aは伊58をでち公と呼ぶ予定ですが、悪い意味ではなく、純粋にアダ名を付けただけです

伊58「司令がごーやの提督でちか!よろしくでち!」

士官A「おう、貴様のアダ名はでち公だな!」

初対面でこんな感じだったので命名されました

なんか揉めてるようですけど、今回の提督の行動(陸軍側の考え)と艦長の静観理由(或いは海軍側の考え)が分からないって事で良いですか?
それと、安価は下~ってします
自分で埋めちゃいかんよね

取り敢えず、作戦の考えを理解する前提として、今回の任務では敵が1隻(しかも駆逐艦)しか出てこないと言う事を念頭に置いてます

で、陸軍としては

艦娘だけに頼りきっている戦闘は如何な物か?(人間では無いといえ、こんな少女もどきに頼り切るなんて情けない)的な考えあります

当初、人間側が開発した武器兵器は歯がたたないと考えられていた、思われていた(実際は違うけど、かなりそれに近い)

理由
敵艦が駆逐艦でもかなり強いジャミングを持ってるから、かなり接近してレーザー照射しないといけない
でも、こっちが近づくと、防御力があるとはいえ2~3発で沈む(場合によっては一撃)

で、今回、提督は艦長と海軍内部でしか見れない資料から『既存の兵器でも軽巡あたりまでなら倒せるor損害出せる』『艦娘>人間操作の船?』『2~3発までなら耐えられる』と言う情報をゲットしました
なので、『敵艦をその場に足止めして、ミサイルや艦砲を直撃させればいいんじゃね?』と言う単純明快な結論に辿り着きます

で、今回の敵は駆逐艦、どういう攻撃をするのか不明だが、外見の分かる所に砲がない
自走砲みたいに体ごと的に向けて攻撃するのではなかろうか?→今回の作戦
ってなりました

海軍としては

今までの戦い(出現から現代に至るまでの六十余年までの膨大な経験)からして、人間が乗る軍艦が前線に出っ張って深海棲艦とやり合うのは、あまり意味が無い、倒せても損害の方が大きいから、出るだけ無駄である

と言う考えがあります

で、今回に関しては、『敵のレーダー識別圏からぎりぎり外に留まった』、『艦娘が前線に一応7隻居る』、『敵艦は駆逐艦1隻』と言う理由から艦長は殆ど口出しをしませんでした

これが『空母1、戦艦1、重巡1、軽巡1、駆逐艦2』みたいな編成だったら、先ず、撤退します(艦長判断で)

上で誰かが言っていたように、陸軍は『数発“なら”耐えられる』海軍なら『数発“しか”耐えられない』的な考えもあり、また、軍艦についての考え方も海軍に比べて素人に近い考えしか無いので今回のような海軍側から見たら異常とも取れる作戦を立案しました

なので、今回の作戦で両者が得た経験は

海軍は『素人って怖い!』
陸軍は『人間でも倒せるじゃん!』

という感じです

あと、士官Cの分の艦隊を>>下3あたりまでで書いて下さると嬉しいです

多分、士官Bは青葉+大和と書いたので募集する艦娘を4隻だと勘違いしたと思いますが
海軍に6隻分の艦娘を与えられているので4隻ではなく5隻書いて下さい

彼は言ってしまえば、自分で艦娘を作ってしまったので、青葉と大和を保有していると言う事です
なので、提督も最初に開発ではなく建造を選んでいれば7隻の海軍艦を保有している事になりました

演習場

提督「しかし、駆逐艦ばかりだな」

士官ABC「「「それは仕方ない」」」

提督「で、これが大和か」

士官B「ああ、馬鹿みたいにデカイだろ?」

大和「はじめまして、大和型戦艦1番艦の大和です!」

提督(アメ公のバスケット選手ぐらいあるんじゃないか?)ジロッ

士官A(何でこんな偏った服装してるんだ?)ジロッ

士官B(改めると、デケェよな、此奴。乳も背も武装も)ジロッ

士官C(背中の大砲クソデケェ。こんなの海に浮かんぶんか?)ジロッ

大和(何で睨まれてるのかしら!?)

あきつ丸(おぉ、全員が圧倒されてるであります!)

まるゆA(大和さんだ!)

まるゆC(自分の事覚えてるでありましょうか?)

まるゆB(そういえば、木曾さんに、潜れるのか?なんて言われたなぁ~)

那智(おう、提督達全員で大和睨み付けてる……)

青葉(青葉、この険悪な雰囲気に耐えられません!)アイェェ

伊58(ウチだけじゃなくて他のところの提督も基本的に睨むんでちね)

提督「取り敢えず、今いる艦娘だけでも25人だ」

士官A「内、戦艦が2、重巡2、軽巡3、潜水艦3だな」

士官C「残り全部が駆逐艦か。取り敢えず、海軍の基本陣形についてだな」

士官B「まずはこの単縦陣って奴だ」

提督「縦に並ぶだけだろ?」

提督「全員、縦に並べ」

士官A「何でこんな陣形が火力に秀でるのか、理解できんな」

士官B「全くだ。突破力に欠けるではないか」

士官C「傘型の方が突破力に長けているし、凹型ならば、火力の一挙集中ができるしな」

提督「確かに。並ぶとしたら、大和ともう一人の戦艦が前だな」

士官A「比叡と大和。貴様等前に出ろ」

大和「は、はぁ……」

比叡「はい」

那智(もしかして、司令官達は海戦の基本を知らないのか?)

大和(傘型陣形ってなんでしょうか?)

比叡(横陣なんか、対潜や防御用陣形なんだけど……)

あきつ丸(大尉殿達は、海戦の基礎を勉強せず、陣形ばかりに拘っていたでありますからな)

足柄「あの、司令官?」

士官A「何だ狼?」

足柄「そのアダ名は定着なんですね、まぁ、いいですけど」

足柄「艦隊戦は普通、敵艦と二列になって戦います」

足柄「えっとですね、大和さんがA艦隊、比叡さんがB艦隊とします」

足柄「大和さんの艦隊が右側から、比叡さんの艦隊が左から来ます」

足柄「で、このまま、お互いの横をすり抜ける際に砲撃をし合います。これを反航戦と言います」

提督「まるで馬上槍試合団体戦だな」

士官ABC「「「まったくだ!」」」ハッハッハ

全員(((何がいったい面白いんだろうか?)))

足柄「で、次にお互いに同じ方向に向かって進みながら砲撃するのを同航戦と言います」

士官A「損害が多くなるだろう」

士官B「殴り合いしながらの横移動だもんな」

士官C「これは避けねばいかんな」

足柄「そして、最後に日本海海戦で有名になった丁字戦」

足柄「これは、単縦陣の横合いから、単縦陣が突っ込む事を言います」

足柄「こうすると、先頭の艦隊から順次撃沈できるので、理想的な陣形になります」

陸軍提督「「「その理屈はおかしい」」」

足柄(えぇ!?!?)

伊58「で、でも、実際に丁字は横に突っ込まれれば、後は各個集中狙いで撃破出来るでち」

提督「……成る程、そういう事か」

士官A「何がだ?」

提督「戦艦は前後に砲塔がある」

士官C「ああ、そういう事か」

士官B「それをスッカリ失念していた」

士官A「ああ!そういえば、そうだったな。コイツ等が人型だからスッカリ忘れてた」

あきつ丸(おぉ、此処で漸く海戦の基本を思い出したようでありますな)

青葉(青葉、この先不安になってきました!)

木曾(やれやれ、手のかかる指揮官だぜ)

大和(ほんとうに大丈夫なんだろうか?)

比叡(ヒェー)ヒェー

提督「だが、しかし。貴様等の格好を見てると、やっぱり、軍艦時代の挙動では損害が大きくなるだろう」

士官A「基本的に全員、砲門が前方を向いてるからな」

士官B「大和も、ある程度は46cm砲の砲塔が上下左右に動くが、やっぱり、前方を狙ったほうが15cm砲塔も使えるから前方砲撃だよな」

士官C「駆逐艦共も足に魚雷発射管付けてたりする奴も居る。やっぱり、基本前方射撃だ」

提督「戦列歩兵か……」

士官A「明治時代の歩兵操典を陸士学校で借りてこねば……」

士官C「いや、戦車の戦術で代替わりできるだろう。抜刀突撃無いし」

士官B「それもそうか。しかし、どの時代のどの戦術を参考にする?」

提督「近代ではダメだな。ドイツの電撃戦も参考にはならんだろう。あれは戦術ではなく戦略だ」

士官A「なら、通常の戦車戦か?パッと思いつくもはなにもないぞ」

士官B「そもそも、戦車は敵陣突破用の兵器だ。区分するのは便利だが、その戦術を応用するのは無理があるだろう」

>>下「何をやっているんですか?」

誰が来た?(艦娘なら戦艦か空母、大淀、明石、人間なら役職)

加賀「何をやっているのですか?」

提督「む、貴様は何時ぞやの」

士官A「誰だ?」

士官C「廊下や食堂で何度か見たぞ」

加賀「航空母艦の加賀です」

士官B「貴様が加賀か」

加賀「それで、貴方方は何をなさっているので?」

陸軍提督「「「艦娘の基礎陣形についての話し合いだ」」」

加賀(2時間近く、演習場脇の待機所で話し合っていたと思ったら……)

加賀「演習場は、使用しないので?」

提督「基本陣形が決まらんことには演習も糞も無いだろうが」

士官A「そういえば貴様」

加賀(陸軍士官は全員偉そうですね、本当に……)イラッ

加賀「何でしょうか?」

士官A「貴様は、何故ここに居る?」

加賀「訓練です。五航戦の監督です」

提督「ゴコーセン?」

加賀「ええ、五航戦です」

瑞鶴「ゲッ、加賀先輩もう来てるし……」

翔鶴「す、すいません遅れてしまいました……」

提督(何か加賀みたいな格好した奴が更に来た)

士官A(コイツ等がゴコーセンか)

士官B(どっちがゴコーでどっちがセンだ?)

士官C(ゴコーセンってあの二人の名前か)

あきつ丸(あ、大尉達が大きな勘違いしてる予感がするであります!)

まるゆs(((この人達はイッコーセンと言う人達では?)))

那智(取り敢えず、どーすんだホントに)

伊58(加賀さんの顔がどんどん不機嫌になっていくでち)

木曾(早く訓練をしてくれよな)

瑞鶴(なんだろう、加賀先輩の機嫌がとんでもなく悪いんだけど……)

翔鶴(ああ、今日は長いなぁ~……)

提督(そういえば、戦艦の工面は何とかなったが、空母については完全に忘れていたな)

提督「おい」チラッ

士官ABC「ああ」チラッ

那智(何だ今の目配せは!?)

あきつ丸(お、空母に意見を求めるようでありますな)フムフム

不知火(先程から、あきつ丸さんは提督達の事を理解しているのでしょうか?)

不知火「あきつ丸さん」

あきつ丸「何でありますか?」

不知火「あきつ丸さんは、提督たちの考えていることがわかるので?」

全員「!?」

あきつ丸「当たり前であります」ハァ?

あきつ丸「自分は将校殿の補佐官でありますよ?」

あきつ丸「海軍の秘書艦とは違うのであります」ムフーン

那智(ドヤ顔ぶん殴りてぇ……)

大和(あの加賀さん以上に仏頂面の提督達の表情読めるの!?)

比叡(ヒェー)ヒェー

提督「貴様等の訓練を見て構わんか?」

加賀「……別に構いませんが」

士官A「貴様等空母はその弓矢で戦うのか?」

士官B「戦艦みたいに砲を持たないんだな」

提督「前までは20cm砲持っていたぞ、加賀と赤城は」

士官C「空母なのに何で大砲持っとるんだ?その分航空機積めるだろう」

提督「それはもう俺が突っ込んだ」

士官ABC「「「ハッハッハ」」」

加賀(ぶん殴ってやろうか?)ビキビキ

五航戦((もう止めて陸軍さん!加賀さんの堪忍袋はパンパンよ!!))

翔鶴(これ以上、加賀さんの堪忍袋に怒りを溜めないようにしなくては!)

翔鶴「か、加賀さん。訓練しましょう?」

加賀「えぇ、そうね……」

大和(おう、加賀さんの激おこぷんぷん丸状態めっちゃ怖いんですけど!)

青葉(青葉、もしかして殺人事件現場に居合わせちゃいました!?)

比叡(ヒエェー!オネーサマー!!)ヒエェー

提督「さて、どうやって航空機を飛ばすのか……」

瑞鶴「艦載機は破魔矢がその変わりよ」

瑞鶴「破魔矢を射てば、それが艦載機に変わるのよ」

瑞鶴「まぁ、静かに見てなさい」

提督「ああ」ジーッ

士官A(破魔矢が艦載機ねぇ……)ジーッ

士官B(そういえば、妖精さんがどーのこーと工廠の艦娘が言っていたな)ジーッ

士官C(俺が射っても艦載機になるのか?)ジーッ

翔鶴(物凄く見られてる!とってもやりづらい!)

加賀(とっと自分達の訓練に戻ったらどうなのかしら?)イライラ

翔鶴(しかも、加賀さんのイライラ具合が半端ない!)

翔鶴(えぇい!どうにでもなれ!)バユン!

陸軍士官「「「おぉぉ!」」」

提督「本当に矢が航空機になったな!」

士官C「貴様、俺にも弓を貸せ」

士官C「俺もさっき開発したゼロ戦を飛ばしてみたい」

瑞鶴「いや、人間の提督さんじゃ無理ですよ」

士官C「やってみなければ分からんだろう」

瑞鶴「まぁ、いいですけど……重いですよ?」ツイ

士官C「スマンな」ハッハッハ

あきつ丸「A殿は弓を習っていたので?」

提督「いや。だが、何とかなるだろう」

士官C「ム……かなり重いな」ギリギリ

瑞鶴(思いとか言いながら弓をちゃんと引けてる人初めて見た……)

士官B「おい、全然引けてないぞ」ハッハッハ

士官A「貴様、砲兵隊志望だろうが。そんなんじゃ砲弾込めれないぞ!」ハッハッハ

提督「全くだな!根性が足りんぞ!」ハッハッハ

士官C「上着持ってろ。絶対、飛ばしたる!」ギリリッ

士官「そりゃ!」バユン!

陸軍提督「「「ダッハッハッハ!!!」」」

あきつ丸「見事に海に落ちたでありますな」

伊19「回収してくるのね」ボチャン

士官C「うーむ、ゼロ戦だから悪かったんだ。あれが隼や鍾馗なら、間違いなく変身した」

提督「おい、何か言ってるぞ」

士官A「諦めろって」

士官B「そうだ、諦めが肝心だ」

提督「それで、飛ばした航空機はどうやって元に戻るんだ?」

瑞鶴「私達の肩にある甲板に着陸させるわ」

士官A(ザクみたいだな)

提督(盾だと思ってた)

士官C(盾じゃなかったのか)

士官B(盾だと思ってた)

あきつ丸(全員盾だと思っていたという顔で有りますな)ヤレヤレ

大和(あ、あきつ丸さんが、何やら苦笑して提督達を見てる)

翔鶴「艦載機の皆さん、着艦して下さい!」

提督「着陸の仕方が汚いな」

士官B「ああ、あれじゃ、まるで墜落だ」

士官C「まさに落着だな」

士官A「もっと静かに降りなければ足が折れるだろうに」

加賀「頭にきました……」ボソッ

瑞鶴「ファッ!?」ビクッ

翔鶴「!?!?」ビクッ

全員(((か、加賀さんがブチ切れた!!!)))

あきつ丸(む……加賀殿がキレたでありますな!)

あきつ丸(此処は、自分が話を逸らさねば!)

あきつ丸「将校殿」サッ!

提督「何だ?」

あきつ丸「陸上機と違い、艦上機は着陸するスペースが決められているであります」

あきつ丸「ちょっと甲板借りるでありますよ」

瑞鶴「え、ええ」

翔鶴(あの陸軍艦の子、激おこぷんぷん丸状態の加賀さんの前に平然と割り込んでいったわね……)

翔鶴(陸軍生まれはスゴイ!私はいろんな意味で思った)

瑞鶴(あの子は、あの加賀さんが怖くないのだろうか?)

瑞鶴(そういえば、陸軍は凄まじく怖い士官ばっかりと聞くわね……慣れてるのかしら?)

瑞鶴(陸軍生まれはスゴイ、私は感動を覚えずにはいられなかった。)

あきつ丸「通常、この甲板だと、前が離陸するために使うであります」

あきつ丸「後が着陸用であります」

あきつ丸「着陸する際に、この後部にはワイヤーが張られており、そこに飛行機の尻にあるフックを引っ掛けであります」

あきつ丸「故に、尻を同時に付けて着艦するであります」

あきつ丸「陸上機は最初に前輪を付け、その後だんだんと失速させて後輪を付けるであります」

あきつ丸「空母の滑走路が5km位あれば戦闘機も悠々と陸軍式に離発着出来るでありますよ」

提督「ほぉ、そういう事だったのか」

士官A「あきつ丸は優秀だな、流石強襲揚陸艦の元祖」

士官B「流石航空運用が出来ただけはある」

士官C「ただし着陸は出来なかったが」

瑞鶴「えっ!?常識でしょ!?」

提督「残念ながら、海軍の常識は陸軍の常識では無いのだ」

士官A「貴様、KIAという言葉を知ってるか?」

瑞鶴「ケーアイエー?」

士官C「作戦行動中に死亡、つまり戦死だ」

士官C「MIAは?」

瑞鶴「いえ」

士官B「作戦行動中に行方不明だ」

提督「何方も陸軍ではよく使う」

提督「まぁ、悲しいかな、我が帝国陸海軍共にアメリカの様式に染まっておる」

士官A「LMGや小銃、HMG、全てアメリカ製か専用の弾丸を使用せねばならない」

士官B「ボンボン共の使っとる航空機も、アメリカのイーグルのラ産だ」

士官C「F2だって米国との共同開発だし、次の戦闘機は米国からの購入だぞ?」

瑞鶴「あの、えっと、ボンボンって空軍の事ですか?」

提督「ああ、そうだ。貴様は奴等の整備基地に行ったことがあるか?」

瑞鶴「いえ」

士官A「なら、一度行ってみろ。ありゃ、ボンボンだよ」

翔鶴(LMGとHMGって何でしょうか?)

士官B「そんな事より、この飛行機はどの位あれば敵艦を倒せるのだ?」ブンドド

士官C「確かにそれは気になるところだな」

士官A「制空権確保すれば、より此方が有利だからな」

提督「で、どうなのだ?」

瑞鶴「え、えぇっと……練度と機種による、としか……」チラッ

翔鶴「!」

翔鶴「え、ええ、そうですね!」

翔鶴「加賀さんや赤城さんは私達なんか足元に及びません!」

五航戦((取り敢えず、ここで加賀さんと赤城さんを褒めまくって機嫌を直そう!))

提督「うーむ、取り敢えず、今日は貴様等、砲撃精度を上げる練習をしておけ」

那智「は?陣形をやるのではないのか?」

士官A「無理無理。海軍を勉強せにゃいけんな、これは」

士官C「ああ、空母の離発着と陸上機の離発着がこんなに違うとは思わなかった」

士官B「やれやれ、勉強会ですわ」

提督「試験前が懐かしいな」

士官ABC「全くだな!」

提督「では、各自、これより毎日朝起きて寝るまでずっと基本訓練だ」

提督「嵐の中でも必中出来るつもりで訓練をしろ」

提督「解散!」

士官C「あ、そうだ。貴様にこれをやる。弓の礼だ」ツイッ

瑞鶴「えっ!?い、いや、そんな、悪いですって」

士官C「空母が居ない俺の隊にゼロ戦はいらん」

士官C「ではな」

瑞鶴「え、あ!ちょっと!」

瑞鶴「うーん、私もゼロ戦21型貰っても困るんだけどなぁ~……」レップウ

翔鶴「まぁ、貰っておいて損はないと思うから、受取っとけば?」

加賀「訓練を再開するわ」

数日後 参謀本部

将校A「横須賀に行った提督からの報告書が届いた」

将校B「防水耐圧仕様のレーザー誘導装置を寄越せと言っとるな」

将校C「潜水艦型の艦娘とか言う奴に持たせれば、レーザー誘導で化け物どもが叩けると」

将校D「アメ公のSOFLAMとか言ったか?あれを加工さて試作を作ってみればよいのではないか?」

将校F「現在、我軍で使用してるSOFLAMに余剰はないぞ。米国は光学機器の製造権まで売ってくれんし」

将校E「だったら、作ればよかろう」

将校E「どうせ、その研究をしとるんだろう?」

将校C「技研がやっとるでしょうな。連中、上の意向に従わんから」

将校E「では、その方向で話を勧めればよかろう」

将校E「アメリカ政府としてもパナマの防御をチラつかせば押し黙るさ」

将校A「パナマ運河の防衛計画を見直すと言えば、奴さん黙るさ」

将校達「「「ハッハッハッハ!」」」

将校C「海軍ばかりに良い思いはさせておけんよ」

将校E「全くですな」

将校B「他の鎮守府はどうなっとる?」

将校E「どれも海軍式にやっとるらしい」

将校D「やはり横須賀が一番の注目株だよ」

将校A「何はともあれ、我等帝国陸軍と皇国日本のために」

さらに数日後 鎮守府

提督「貴様等朗報だ」

提督「かねてより要求していた海用のレーザー誘導装置の試作品が完成したそうだ」

陸軍提督「「「おぉぉ!!」」」

士官A「これで、漸く我々の戦陣を試せるな!」

士官C「ああ、全くだ!」

士官B「現段階で、重巡の艦娘達には行進射と躍進射をさせているし、軽巡以下の艦娘も肉薄する度胸を付けさせている」

提督「それに、近接格闘術を教えたのも良いだろう」

提督「天龍や龍田と言った連中のように格闘専用の武器をもたせればより、近接時の戦闘力も上がる」

那智(那智だ。提督達があの出撃から4人で連日連夜会議をしていたと思ったら、とんでも無い事をしていた)

那智(1人で4艦隊回すと資源的にキツイから4人の資源を合わせて4艦隊動かせばいいじゃんと言う、凄まじい事をやりだした)

那智(海軍の順位絶対主義とは違う同期絶対主義の恐ろしい実態を見た気がする!)ドウニデモナーレ

更に数週間後 演習場

伊19(どうも、コンニチワ、伊19ことイクです)

伊19(深海棲艦は水の中でも戦えるのか?という質問をされ)

伊19(活動は出来るが火砲を撃ったり、することは不可能だし、潜水艦とは違うので動きも非常に緩慢になると答えたら)

伊19「こっそり水面下から近付いて、水上艦を水中に引きずり込んでワイヤーロープで首を絞め落とすと言うエゲツナイ戦法を伝授されたのね」

伊19「しかも、短刀片手に首掻っ切ってやれば死ぬだろうと、ナイフの使い方まで叩きこまれたのね!!」

伊58(イクがまた、空に向かって叫んでるでち……)

伊58(実際、怖い)

まるゆA「足を掴んで思いっきり、水中に引きずり込む」ブツブツ

まるゆB「引きずり込んだ敵の首にワイヤーを掛ける」ブツブツ

まるゆC「そのまま、相手の浮翌力に逆らうように沈めば」ブツブツ

まるゆs「「「首は勝手に閉まる」」」フフフ

伊58(こっちもこっちで色々とヤバイ感じになってるでち)

伊58(こんなの潜水艦の戦い方じゃないでち……)

大和(正直、潜水艦達に足引っ張られてそのまま首締められるのはマジでキツイ)

比叡(一度沈むと、艤装が重すぎて浮かび上がれないし、首が絞められかなりパニクる)

大和比叡((汚いなさすが陸軍きたない))

不知火(潜水艦娘の訓練が始まって最初の1週間程はレーザー誘導装置の水中からの照射訓練をしていました)

不知火(照射訓練の練度十分と分かったら、今度は陸軍の二股分校と言うところからゲリラ戦の教官呼んで来て)

不知火(ナイフとワイヤーロープの使い方を徹底的に教え、海中に引きずり込んで[ピーーー]というとんでも無い戦い方を訓練し始めた)

不知火(戦艦クラスの眼光と恐れられてる私でもドン引きです)

不知火(そして、訓練として手伝わされてる大和さんと比叡さんの目がどんどん死んでいっています)

木曾「なぁ、軍刀や銃剣ってなら分かるんだが……」

木曾「何でマチェーテなんだ?」シャキーン

青葉「軍刀や銃剣は脆いし、潮風に弱い」

青葉「対してマチェーテ、つまり屶は斧の様に質量でぶった切るので多少の錆が浮いても切れるし、何よりも頑丈とのことですよぉ。恐縮です!」

司令長官室

長官「陸軍の提督達は何をやっとるのかね?」

金剛「よく分からないデース!潜水艦達が、比叡と大和にチョークスリーパー掛けて急速潜行したりしてマース!」

長官(本当に何やってるんだろうか?)

長官(こっちが彼等に指図すると陸軍が五月蝿いし……)

長官(陸軍にも困ったものだ……)ハァ

執務室

提督「さて、漸く我が陸軍式戦術と保有しとる艦娘の訓練も終わった」

あきつ丸「そうでありますな!」

那智「それで、これから通常業務に戻るそうだが、何をするんだ?」

那智「海軍側からの任務という名の気遣いもかなり溜まっている」

那智「期限未定で、何時でも出来るとはいえ、そろそろ消化してやらんと、大淀も可哀想だぞ」

提督「うむ、では>>下からやろう」

提督「そろそろ、新規の兵隊を入れたい」

提督「大型建造で強力な艦種の艦娘を入手すれば、我が部隊も増強される」

那智「……他の者達に許可は取ったのか?」

提督「うむ。機能の会議でソロソロ新規の兵隊を入れねばいかんと話が出てな」

提督「悪いが貴様、他の3人に俺が大型建造を回すことを伝えて来てくれ」

那智「分かった」

十分後

那智「全員に伝えてきた。頑張れ、だそうだ」

提督「うむ、では行くか」

工廠

明石「あ、久しぶりですね」

提督「ああ、久しぶりだな。明石、だったか?」

明石「はい、そうです。それで、今日は何を?」

提督「大型建造を頼む」

明石「あぁ、貴方もですか……」

明石(この前、別の提督さんがビギナーズラックやって今、鎮守府ではちょっと大型建造が流行ってるんですよねぇ~)

明石「では、何を建造したいのか、教えてください」

提督「>>下」

明石「分かりました。では、建造資材を1,20,100から選択して下さい」

提督「>>2つ下だ」

明石「了解しました。それと、大型建造も通常の建造と同じで、妖精さんが作業をします」

明石「妖精さんも出来るだけ提督の要望に答えようとしますが、基本的に何が出てくるかは、選べません」

提督「開発と同じだということだな。まぁ、どんな奴が出ようが、訓練して強くなれば良い」

明石「ええ、ご理解頂けて幸いです」

執務室

那智「提督、何故、空母を?やはり、航空戦力も欲しいと?」

提督「ああ。ミサイル着弾や砲撃着弾時に航空機が反対側から攻撃してくれれば、連中の背後から飛んでくることになる」

提督「背面からの攻撃は前面からの攻撃より効果的だ」

提督「例え、その攻撃で殺しきれんかった場合も動揺も誘える」

那智「そ、そうか」

那智(航空機を囮に使う発想は無かった)

那智「制空権確保等の考えもあるのだろう?」

提督「空母や戦艦は潜水艦共に、集中的に海中に引き釣り込んで貰う」

提督「第一次は発艦出来ても、第二次の発艦や第一次の着艦は出来んよ」ハッハッハ

那智(おう、そもそも相手に航空機を飛ばさせるという考えがなかったぞ、この提督)

提督「そういえば、この前、鳳翔が訓練を見に来いとも言っていたな」

提督「社交辞令として受け取ったが……」

那智「止めろ!鳳翔さんにあの戦法をするな!他の連中から殺されるぞ!!」

提督「うーむ、仕方ない。加賀とゴコーにセン達に頼んでみるか」

那智(おう、うちの司令官はアクティブな自殺志願者なのか?)

あきつ丸「大尉殿」

提督「何だあきつ丸?」

あきつ丸「空母だけではなく、他の海軍の提督に演習を望むのも良いと思うであります」

提督「成る程な。それも考えに入れておこう」

提督「取り敢えず、他の連中と会議だ」

会議室

提督「と、言うわけで、空母狙いの建造をしてきた」

士官B「俺の時は取り敢えず、戦艦くれって言ったからな」

青葉(そんで大和出しちゃうあたり、うちの提督はかなりの強運の持ち主では?)

士官A「そういえば、航空戦力に付いてはあまり考えていなかったな」

士官C「正直、実際に見たのは発艦と着艦だけで、調べたのは船舶型の空母の方だから」

士官B「マークスマン、否、自走砲的存在として運用するべきだよなぁ?」

提督「ならば、管制役のあきつ丸と同列待機で、航空支援をすれば良いな」

士官A「ああ、空母への爆撃以来は前線に出っ張ってる重巡か戦艦の指示で要請可能としよう」

士官B「軽空母と正規空母の違いについても、役割分けをしておかねば、後々揉めるな」

士官C「提督。貴様、そこら辺はどう思う?」

提督「正規空母は制空権獲得寄りの編成で、軽空母は対艦攻撃主体とすればよかろう」

提督「正規空母は戦闘機中心に配置し、軽空母は艦攻、艦爆を中心だ」

提督「なので、正規空母は空軍、軽空母は陸軍航空隊と言う振り分けだな」

木曾(何言ってるかわからねぇが、取り敢えず、バランスよく配備するって考えは無いようだな!)

那智(司令官達は一体、空母何隻を作戦に投入する気なのだろうか?)

あきつ丸(正規空母一隻でもすさまじい量のボーキサイトを消費するでありますが……)

あきつ丸(この陣形は大規模作戦時にしか使えんで有りますな)

提督「もっとも、空母云々は複数の空母を手に入れてからじゃなければ話にならんのだがな!」ハッハッハ

陸軍提督「「「最もだ!」」」ハッハッハ

初雪「提督、大型建造、終わった……」

提督「分かった。何が出来た?」

初雪「>>下(BismarckとZ1,3以外の大型建造で建造できる艦娘のみ、空母レシピで資材は100)」

初雪「あきつ丸」

あきつ丸2「将校殿、よろしくお願いするであります!」ビシッ

提督「む、あきつ丸が二人に成ったな……」

提督「こういう場合はどうすればよいのか?」

士官A「参謀本部に指示を仰げ」

士官C「そうだな。海軍艦は俺達が好きにしろと上からも海軍からも言われとるが」

士官B「流石に陸軍艦は俺達が好き勝手にやっては怒られる」

士官A「下手に沈めたりなんかしたら、俺達の首が飛ぶしな!」

提督「そうだな。では、少し席を外す」

士官C「ああ。俺達も休憩だ」

士官A「でち公、コーヒーを人数分」

伊58「了解でち」

那智「私も手伝おう」

参謀本部

提督『参謀本部でありますか?上司殿はおられるでしょうか?』モシモシ

提督『自分は横須賀鎮守府に派遣された提督大尉であります』

将校A「おぉ、貴様か!少し待っとれ」オイ

上司「はいはい。やぁ、大尉。元気でやっとるかね?」

提督『はい、なんとかやっとります』

上司「それで、今日はどうした?寂しくて俺の声が聞きたく成ったか?」

提督『何を言っとるのでありますか?』

提督『大型建造を行ったら、あきつ丸が出たのでありますが、どうすればよいでしょうか?』

上司「出ちゃった?貴様も一人持っとるよなぁ?」

提督『ええ、そうでありますな』

上司「正直、俺も欲しい」

提督『憲兵に連絡しましょうか?』

上司「じょ、冗談だって。怖いこと言うなよ、陸軍ジョークだろ?」

提督『知らんであります。それで、どうすれば?』

上司「そうだな、>>下(参謀本部が引き取るか、引き取らないか。引き取らない場合は、カッコカリ以外の具体的な指示も)」

上司「引きとるよ」

上司「正直、海軍からも陸軍提督をどんどん欲しいって話だしね」

提督『は、はぁ……何故でありますか?』

上司「さぁ?陸軍の方が優秀だと認めざる負えないとか?」ハッハッハ

上司(本音言うと、前線のほうが凄くヤバイって話だから、提督不足なんだろうね)

上司「君も二人も同じ名前の船が居ると困るだろう?新しく来た方はこっちで引き取るよ」

上司「じゃ、俺が迎えに行くからよろしく」ガチャン

鎮守府

提督「……まぁ、良いか」

提督(それよりも、問題はあの海軍が陸軍に積極的に士官の勧誘を進めてきていることだ)

長官「おや?陸軍の提督君だったかな?」

提督「これは、司令長官殿!」ビシッ

長官「どうかしたのかい?」

提督「ええ、建造であきつ丸が出たので、それの処遇について上に尋ねておりました」

長官「ほぉ、大型建造か。因みに、何を狙ったのだい?」

提督「空母を狙ったのですが、どうやら、妖精とやらの機嫌が悪かったか、勘違いしたのかあきつ丸でありました」

長官「ハッハッハ、君達も妖精に振り回されたか」

長官「空母ぐらいなら、此方から手配してやろう」

提督(参謀本部へ電話をかけたタイミングで現れ、そして、この提案)

提督(ふむ、何か裏があるか?)

提督(さて、どうするかな?)

提督「>>下(受けるか、断るか)」

提督「では、お言葉に甘えて……」

長官「分かった。どのぐらい欲しいかね?」

提督「4個艦隊分下さると嬉しいです」

長官(おう、24隻寄越せとか抜かし寄ったぞ、この陸軍)

長官(そんだけあれば、先制取って爆撃だけで敵艦隊壊滅できるぞ)

提督(本当は正規空母と軽空母それぞれで欲しいところだが、流石にそれは欲張りすぎだしな)

提督(謙虚に行こうじゃないか)

長官「よ、4個艦隊分はすこし難しいね。まぁ、確保できる分だけ送っておくよ」

提督「了解しました」

>>下、やって来た空母の数(1以上6以下)
>>2個下からやって来た空母の数分 空母艦娘の種類(水母可、潜水空母不可、大鯨不可、航空戦艦及び航空巡洋艦不可)

>>下から5までの多数決

1番の加賀さん

2番の加賀さん

どっちがいいですか?

会議室

提督「という訳で、海軍の好意で空母を数隻貰える事になった」

提督「だがしかし、近いうちに、前線に放り込まれるだろう」

那智「何!?」

木曾「実戦か、面白い!」

伊58「嘘でち!?」

青葉「えぇ!?」

士官A「何?それは断れんのか?」

士官B「練度が全然足りんぞ」

士官C「参謀本部の意向は?」

提督「断る事は可能だ。我々は帝国陸軍であって、帝国海軍ではない」

提督「我々の指揮系統は参謀本部を頂点においている」

提督「故に、海軍からの以来は基本的に聞く必要はない。と、言うか聞くと越権行為として問題になる」

提督「空母は恩義に感じるが、基本的に参謀本部との相談だな」

伊19「提督、空母の人達なのね!」

提督「もう来たのか」

加賀「……加賀です」

蒼龍「二航戦の蒼龍です!飛龍には負けません!」

祥鳳「祥鳳です!」

隼鷹「隼鷹でーす!ヒャッハー!」

龍驤「龍驤や、よろしゅうな!」

千代田「水上機母艦千代田です!千歳お姉は居ませんか!」

秘書艦ズ(((アカン奴一人居る!!)))

提督(水蒸気母艦って何だ?)

士官A(裸族がおる)

士官B(駆逐艦が一隻混じっとるぞ)

士官C(何か酔っぱらいが居るぞ)

あきつ丸(あ、全員加賀殿こと眼中にないであります)

あきつ丸(この加賀殿があの加賀殿だと、大尉殿達は爆撃されるでありますな!)

会議室

提督「という訳で、海軍の好意で空母を数隻貰える事になった」

提督「だがしかし、近いうちに、前線に放り込まれるだろう」

那智「何!?」

木曾「実戦か、面白い!」

伊58「嘘でち!?」

青葉「えぇ!?」

士官A「何?それは断れんのか?」

士官B「練度が全然足りんぞ」

士官C「参謀本部の意向は?」

提督「断る事は可能だ。我々は帝国陸軍であって、帝国海軍ではない」

提督「我々の指揮系統は参謀本部を頂点においている」

提督「故に、海軍からの以来は基本的に聞く必要はない。と、言うか聞くと越権行為として問題になる」

提督「空母は恩義に感じるが、基本的に参謀本部との相談だな」

伊19「提督、空母の人達なのね!」

提督「もう来たのか」

加賀「……加賀です」

蒼龍「二航戦の蒼龍です!飛龍には負けません!」

祥鳳「祥鳳です!」

隼鷹「隼鷹でーす!ヒャッハー!」

龍驤「龍驤や、よろしゅうな!」

千代田「水上機母艦千代田です!千歳お姉は居ませんか!」

秘書艦ズ(((アカン奴一人居る!!)))

提督(水蒸気母艦って何だ?)

士官A(裸族がおる)

士官B(駆逐艦が一隻混じっとるぞ)

士官C(何か酔っぱらいが居るぞ)

あきつ丸(あ、全員加賀殿こと眼中にないであります)

あきつ丸(この加賀殿があの加賀殿だと、大尉殿達は爆撃されるでありますな!)

提督「取り敢えず、貴様等は正規空母と軽空母で別れろ」

提督「正規空母は俺の所に来い」

提督「軽空母はあっちだ」

加賀「……貴方が私達の提督なので?」

提督「おぉ、貴様か。ゴコーセンの訓練は良いのか?」

加賀「……それは別の加賀です。私は前線の方から下がってきた加賀です」

提督「む、そうか。スマンな。同じ艦娘だとそっくりの双子にしか見えんのだ」

加賀「いえ、よく間違えられるので気にしていません」

提督「そう言って貰えると助かる。それで貴様等正規空母だが……」

千代田「あの、すいません」

提督「何だ?」

千代田「私はどうすればよいでしょうか?」

提督「艦種は?」

千代田「水上機母艦です」

提督「……水蒸気母艦とは何だ?」

那智「字を書けば分かる。水上機、つまりはフロート付きの航空機を運用する母艦だ」

提督(そっちの水上機か……)

あきつ丸(これは水蒸気と間違えていたでありますな)

提督「水上機は基本的に何をする?」

千代田「基本的には偵察、観測、哨戒、何でもやりますよ」

千代田「艦上型の偵察機や哨戒機が積めない空母以外の軍艦には無くてはならない存在です!」

提督「で、貴様はそれを運用する母艦と言うことか?」

千代田「はい!」

提督「成る程。貴様の処遇は後で決める。扱いが難しい」

千代田「分かりました……」ショボンヌ

提督「さて、正規空母。貴様等は戦闘時においては制空権を確保して、敵に譲らんことだ。戦闘機を積めば良い」

蒼龍「えぇ!?艦爆や艦攻は!?」

提督「軽空母がやる」

提督「貴様等は軽空母から発艦した艦攻、艦爆を一機たりとも落とさず、そして、敵機は全機落とすのだ」

提督「貴様等の任務は味方の上空に化け物どもの航空機を一機も飛ばさせん事が至上命題であり、それ以外の何物も求めん」

加賀「……分かりました」

蒼龍「加賀さん!?」

水上機母艦は、第二次大戦に成ってからは正直、影の薄い存在ですが、第一次では無くてはならん存在でしたよ

どんな船かってのは、呼んで字のごとく。水上機の母艦です
で、水上機って何するの?って話ですが、これは、まぁ、知ってるでしょうが、哨戒、偵察、着弾観測と縁の下の力持ちですね

で、水上機ってのは、文字通り、水上用の航空機で、水上で離着陸出来るスンバラシイ機体なわけです
しかし、欠点として、ただっぴろい海を行くにはいささか燃料が足りん。また、燃料が足りても、やることいっぱいで乗っ取る人が疲れる、腹減ると結構たいへんな訳です
しかも、敵も味方も、必要としてるわけで、此奴が居ると射撃精度が上がるわ、位置バレるわで、鬱陶しい存在です
なので、積極的に落とされます

戦艦達が積んどるわけですが、戦艦のプラモ作ったことある人はわかると思いますが、水上機飛ばすカタパルトって後方に1個か2個しか無いわけです
WW1だと、このカタパルトも無い奴も有り、一々クレーン使って上げ下ろしする場合もありました

で、戦闘直前に一々そんなことやっとれんし、運悪く、飛ばす前にかち合ったらなしでやらにゃいかん
しかも、積み降ろし中は砲撃できないし、運悪く被弾すると、使えなくなる
困った海軍は考えたわけです

「大量に水上機持たせて、水上機運用するためだけの船作りゃ良いじゃん」

これが水上機母艦ですね
水上機母艦と言っても2種類あって、港湾内で行うタイプと外洋でも出来るタイプの2種類あったそうです
カタパルトが開発されてからは、外洋でも問題なく飛ばせると思うんでちとちよは後者のタイプじゃないでしょうかね?第1次終わった後の船ですし
正直、この水上機用射出カタパルトってのが何時頃出てきたのか私は知らないので、WW1のいつ頃からクレーンで水面に降ろさなくても良くなったのか私は知りません

因みに、BoSで日本海軍の初期戦闘機がこの水上機(二式水上戦闘機)が乗れます
でも、何故か空母上空から飛び立つんですよね~
また、陸軍機も同様に空母上空から飛びます(どうやって持ってきたのかとか考えてはダメ)

ゲーム自体も真珠湾攻撃とかで加賀さんとか赤城は勿論、ゴコーセンの二人や二航戦も見れた気がします
やってみたい人はPCは知りませんが、コンだとソフト殆ど見ません
なのでPSストアかそういうので買って下さい

因みに、エスコン感覚でやると、あっという間にぬっころされます
メタルギアでいうところのノーマルモードあたりから、普通に失速とかしまくります
私のやった中で一番難しいフライトゲームだと思いました
アメリカとドイツ贔屓のゲームのように感じました

因みに、空母達の尻に突っ込みまくる事が可能です(意味深)

随伴艦っていうか、常識的に考えて、艦隊組んでるんで、役割が一挙集中してたってだけでしょうね
直接的な戦闘力はないですし
言ってしまえば、空母だって第二次では戦艦の随伴艦と言えば随伴艦でしたし

正直、WW1の主要海戦とか知らないんで、水上機母艦に付いての説明を読んだ私の解釈ってのが正しです
私、専門は陸軍の鉄砲とか(しかもニワカ)なんで海軍については、存知の通り全く知識無いです
第二次で手一杯ですので、第一次での各艦隊の役割とか、興味があったら自分で調べた方が、手っ取り早いかもしれません

水上機って言われて一番最初に出てくるのが紅の豚ですしその次は月の海のるあぐらいにしか知りません
水上機も、艦これやるまではゼロ式水上観測機だけしか名前知りませんでした

会議室

提督「軽空母だな」

提督「貴様等は艦爆、艦攻を載せろ。戦闘機は正規空母が全乗せする」

龍驤「ちょ、ちょっち待ってや!そんな偏った編成聞いたことあらへんで!」

提督「うん?何故、駆逐艦が居る。貴様は読んどらんぞ」

祥鳳(あ、この提督は平然と地雷原を踏み歩いて行くタイプの人間だ!)スッ

隼鷹(私は知~らない)スッ

龍驤「誰が駆逐艦じゃボケェェ!オンドレ、何処見てウチを駆逐艦思うたか言うてみぃ、タワケコラァ!!」ムガー

提督「落ち着け、貴様」ポイッ

士官A(おう、掴みかかった駆逐艦娘を何の遠慮も無く背負投したぞ)

士官C(幾ら人外とはいえ、手加減なしで投げるとか)

士官B(流石、鉄人と恐れられた提督だけあるな)

提督「それで、貴様は何だ?軽空母なのか?」

龍驤「当たり前や!軽空母龍驤様やで!!」ジタバタ

龍驤「離せコラー!」ジタバタ

提督(マックの店員みたいな格好をしてるな)ジッ

那智(艦娘相手にアームロック掛けてる提督とか初めて見た)

青葉(青葉、見ちゃいました!)パシャパシャ

木曾(写真とってないで止めろよ)

伊58(面白いからもう少し見てるでち)

提督「まぁ、取り敢えず、貴様等の役割だが」

あきつ丸(アームロックした状態で話を始めたでありますな)

龍驤「この体勢のまま話すんかいな!?」ジタバタ

提督「龍驤五月蝿いぞ」

龍驤「なら離せよ!?」

提督「暴れるなよ?」

龍驤「誰のせいや!?」

提督「もう黙ってろ。話が進まん」

龍驤「!?」

提督「貴様等軽空母の任務は艦爆と艦攻で敵艦を一撃の名のもとに轟沈せしめるのだ」

提督「山口某は厳しい訓練を積んでいたそうだな」

提督「山口某の一〇倍はやれ」

蒼龍(おう、魚雷投下で70%の命中率が出さない、夕飯抜きだったぞ)

提督「陸軍は重擲弾筒で80%の命中率叩きだす」

提督「しかも、重擲弾筒は目測だ」

提督「照準器付いてるなら、100%叩きだせ」

提督「直接照準だろう?間接照準なら90%だ」

提督「迫撃砲ですら80%叩き出せるんだ。直接照準できる、なら100%が当たり前だ」

空母一同(((何か凄まじく無茶な要求し始めた!?)))

士官A「流石にそれは無茶だろう」

空母一同(((そうだ!それは無茶だ!!)))ブンブン

士官B「いや、出来るだろう?」

士官C「山口某が命令してやったんだろう?やれん事はない」

提督「いや、装置は完璧だ。後はヤる人間の問題だ」

提督「かつての軍は、弾無し、兵糧無し、兵器無しで米兵と戦った」

提督「そんな中でも上からの無茶苦茶な命令を遂行した」

提督「人間、やる気があれば出来る」

提督「物資がアレば、あの戦争でも勝てた」

提督「俺達は、物資の重要さを士官学校で習った」

提督「だから、物資は心配するな。お前等は死ぬ気でやれ」

加賀「……それでも出来なければ?」

提督「安心しろ。出来るまで出撃はしない」

提督「出来ん奴を前線に出すほど、俺達も鬼じゃない」

那智(それは、果たして海軍が許してくれるのだろうか?)

提督「それと前線張る連中も、移動目標への命中率は85%、静止目標100%だ」

士官B「躍進射での移動目標は80%、静止は95%で良いぞ」

士官C「潜水艦は魚雷より隠密重視で戦え」

士官C「対潜ソナーは五月蠅ければバレやすいんだろう?」

士官C「戦闘中は貴様等の探知は難しくなる」

士官C「だから、戦闘中に出来るだけ静音で行けば、見付からん」

士官A「ニンジャだな。水中の忍者だ」

龍驤「此奴等無茶苦茶言いよるわ、ホンマに」

その日の夜 居酒屋鳳翔 個室

士官A「それで、昼間のアレはどこまで本気だ?」ハッハッハ

士官C「100%とか無理だろ」ハッハッハ

士官B「実戦では30%が限界だって話だろう?」ハッハッハ

提督「実戦で、空母連中に命中率は期待しとらん。貴様等だって、砲兵の支援砲撃と同じだろう?」

提督「当たればラッキー、敵を撤退させる、敵の意志を挫く、敵の士気を折る、味方の士気を上げる、味方の意志を高める」

提督「その程度だ」

士官A「鬼だな、貴様は」

士官C「だが、当たればラッキーだよな。砲兵の砲撃だって、航空支援だって、当たればラッキーだ」

士官B「戦争はやっぱり歩兵の直接射撃と白兵戦でトドメを刺すわけだ。海も陸も、今も昔も変わらん」

提督「そういう事だ。現海軍では戦艦なんぞ存在せんが、艦娘では存在する」

提督「つまり、空母オンリーで戦うより、戦艦で殴りあいして戦う方が確実ってことだろう?」

士官A「まぁ、そうだな。航空機がまだ未熟って事だからな」

士官C「そういえば、艦載機についてもどうにかしなくちゃいかんな」

士官B「ああ、そういえばそうだな。俺、海軍の飛行機なんぞゼロ戦しか知らんぞ」

提督「俺もだ。鳳翔に聞けば良いか。奴は空母だろう」

鳳翔「呼びましたか?焼き鳥ですよ」

提督「噂をすればだな」

鳳翔(長官に空母娘の運用とかを教えてあげるよう言われましたしね)

提督「取り敢えず、F-15やF-35のプラモ乗せても無駄なのだろう?」

鳳翔(昔、いろんな提督や艦娘がやった道ですね)

鳳翔「無理ですよ。艦載機は嘗ての英霊達が妖精となり、乗り居ますから」

鳳翔「彼等が操縦したことのない物は、操縦できません」

鳳翔「提督達も、外国の小銃は撃てないでしょう?」

提督「いや、撃てるぞ」

士官A「フィールドストリップからの組み立ても出来るぞ」

士官C「銃声だけで銃種を当てる訓練もした」

士官B「銃は基本全世界何処も同じ様なものだからな」

陸軍提督「「「ハッハッハッハ!!」」」

鳳翔(どうしよう、良い例えが思い浮かばない!)

あきつ丸(提督達は結構酔っ払ってるでありますな)

まるゆs「「「焼き鳥美味しいであります!!」」」

艦娘の強さについてですが、私個人では通常の艤装なし状態で、プロ格闘家レベルの力があり、艤装付けると本来の力が出ると思ってます

弓とかに付いても、人間が頑張れば辛うじて引ける程度の重さだと思ってます
180ポンド(80kgぐらいだったかな?)ぐらいなら人間が引ける重さなんで大体そんぐらいかもう少し軽いぐらいです
事実、ロングボウは80,90kgの重さあったらしいですし
今、この世界でそんな弓を引ける人間が居るのか、私は知りませんが、この世界の帝国陸軍将校では引けるのです


で、提督が龍驤をアームロックとか背負投してたけど、柔道とかは腕力関係ないので、心得がアレば誰でも出来ます
横鎮に居るまるゆ達は大和やムサシ相手に柔道やっても高確率で勝てます

命中率は、サーフィンしながらブローバックする電動ガン片手に外洋でサバゲしろって言ってるもんです
それで、自分が止まってて相手も止まってる状況で100%、こっちも相手も動いてるなら80%って言ってるわけです
空母に関しては自分揺れない状況から爆弾透過するんだから100%はあたりまえだよね!
だって、山口多聞の70%出来たんだから!行けるいける!的な徹夜明けの謎のテンションにに似たノリで言ってます

取り敢えず、私から言えることは

引ける引けないじゃなくて、引けたんだよ。いいね?

としか言えません
そもそも、ロングボウじたいもピンからキリあって30kgから始まり最高で90kgとかいう話ですからね
どこからその資料出てきたのか知りませんが、明確な数字が出てる以上は何らかしらの根拠があったわけでしょう
まぁ、中世の弓とか正直、全く知らないので、そこら辺は適当に流して下さい
どうしても気になる人は、各自で調べて下さい

個人的に一番好きなのはクロスボウです
特にTac-15です
M16の完全無稼働銃買って、Tac-15のパーツ輸入すれば日本でも持てるんじゃねーのかと思っとります

翌朝 会議室

提督「……しまったな。昨晩はあの後また此処に戻って作戦を考えていたな」

士官A「むぅ……おい、このホワイトボードに書いてある【核爆弾!】ってなんだ?」

士官C「頭イテェ……それは、化け物どもに効くのかって奴だな」

士官B「化け物は殺しちまうと、消えちまうそうだから、詳しい生体が不明だそうだとか何とかって決着付いたな」

提督「ああ、思い出してきたぞ……」

提督「で、実際に化け物をとっ捕まえて見れば良いとか言っていたな」

陸軍提督「「「酔っ払いは恐ろしい」」」ウム

提督「で、あきつ丸達は?」

士官C「そこで一升瓶抱えて寝てる」

士官A「酔っ払いとマックも寝てる」

士官B「隼鷹と龍驤だろうが」

提督「取り敢えず、顔洗ってこよう」

士官ABC「そうだな」

廊下

金剛「ハーイ提督さん達!オハヨーゴザイマース!!」

提督「ああ、貴様は何時ぞやの艦娘か」

士官C「比叡と同じ格好をしとるな」

士官B「金剛型って奴だろう」

士官A「なら、金剛、榛名、霧島のどれかだな」

金剛(オーウ、この人達、私の事知らないヨーデース)

金剛「私は金剛型一番艦の金剛デース!」

士官A「なら、貴様のアダ名はデースだ」

金剛「ファッ!?」

士官A「比叡はヒェーとしか言わんからヒェーだ」

士官B「貴様のあだ名付けは何の捻りもなくて詰まらん」

士官C「全くだ。大和にホテルとアダ名をつけとる時点で、才能がない」

提督「せめて、イスカンダルだの宇宙戦艦だのとアダ名を付ければよいものを」

金剛(そーゆー問題では無いと思いマース)

金剛(でもきっとそんな事言っても聞かないでショーネー)

提督「まぁ、そんなくだらん事はどうでもよいのだ」

提督「さっさと顔を洗って、千代田の処遇について決めねばならん」

金剛(千代田の処遇?千代田は確か、陸軍側に派遣されたはずデース)

金剛(もしかして、勝手に解体するつもりデスカー!?)ハッ!

士官A「そうだったな。水上機運用母艦だったか?」

士官C「ああ、確かそんな感じだ」

提督「劣化版空母だな」

士官B「だが、空母共では出来ん、索敵と砲弾観測を任せられるぞ」

提督「ならば、リコンとして前線に立たせればよかろう」

士官A「武装はどうする?」

士官C「奴さん、武装が対空機関砲ぐらいしか無いぞ。一応、駆逐艦の大砲乗っけられるそうだが……」

金剛(こ、これは、チャンスでーす!)

金剛「千歳型は改造すると甲標的を運用できマース!」

金剛「なので、甲型まで改造することをオススメしマース!」

金剛「また、甲型をから更に改造スレバー、軽空母にも成りマース!」

提督(よく分からんから後で考えよう)

士官A(何でデースはこんな胡散臭い外人みたいなしゃべり方をするんだ?)

士官C(コーヒョーテキって何だよ)

士官B(金剛型って変なのしか居ないのか?デースとヒェー、残り2隻はザンスとかポヨとか付けて喋るのか?)

提督「まぁ、取り敢えず、顔洗って朝飯だ」

士官A「ああ。デース、貴様暇そうだな」

金剛「私は暇じゃありまセーン!」

士官B「そうか。なら、バケツに水汲んで来て、彼処で高鼾掻いとる連中に水をぶっかけてくれ」

士官C「取り敢えず、飯食ったら、コーヒョーテキなる奴を調べてみるか」

士官A「取り敢えず、海軍の資料室と本屋巡りだな」

金剛「Oh!何故、本屋にまで行くのデスカ?」

提督「軍の頭固い本より、それらを読んで書かれた一般書籍のほうが分かりよいだろう」

士官A「図解とか、各所の詳細も載っとるしな」

士官C「じゃあ、誰が行くかじゃんけんだな。勝った奴が資料室、負けた奴が外回りだ」

士官B「いいだろう!負けんぞ!」

提督「ハッハッハ!貴様等如きが俺に勝てるとでも?」

士官A「おいおい、陸士学校で、常に余った菓子を勝ち取ってきたのは誰だったのか、忘れたのか?」

>>下 誰と誰が勝った?(例として、AとBやAとC、提督とA)

金剛(楽しそうデスネー……)オイオイ

加賀(提督達を探しに来たら、廊下でじゃんけん大会を開いていました)

海上封止されてるに近い状況で、逆に原子力に手を出さない国はないと私は思ってます

本SSに出てくる帝国陸海軍は核を持ってます
ただ、使用した際のメリットとデメリットの差から使ってません

海軍「雲霞の如く現れる深海棲艦を核でふっとばそう!」

海軍「でも使用した海域汚染されるし、ふっ飛ばしてもふっ飛ばしても現れまくる」

国会「そんなもんに大量なウラン使うなら発電しろ」

陸軍「つーか、海域汚れるじゃん。陸軍兵士が原爆症掛かるやん。使うんなら使ってもいいけど、上陸から占領まで手前等でやれ」

海軍「使えねーじゃん!」

で、使ってないだけです


私はそんなに酔わない派ですが、友人と去年の冬にボスについて飲み屋で話してた時に

『ボスとか核使えばいいじゃん。運営は核を出せ!核!駆逐艦ばっかり出すんじゃねぇよ!』

と大騒ぎしたので、酔っ払いは平然と「核を使います!」とか言います
私は甲標的の上位種として海龍出して欲しいとか思ってました
あと、一等輸送艦とかも

因みに、私自身、艦これで核が出ないのは上記の理由があるのと、「日本人が核使うのね~?」って理由があるんじゃねーの?と勝手に思ってます

提督「では、外回知りてこい」ハッハッハ

士官C「素晴らしい本を購入してこいよ」ハッハッハ

士官A「ば、馬鹿な……俺が、負けるだと!?」

士官B「糞、次は負けんからな……」

金剛(本当に楽しそうデース)

加賀(そろそろ良いかしら?)

加賀「……提督」

提督「おぉ、加賀か。何やっとるんだ貴様?」

加賀「……今日の予定を聞こうと思いまして」

提督「予定も何も、貴様等は昨日言っただろう?」

提督「移動しながら動目標に80、静止目標は85、停止して動目標なら95、停止して静止目標なら100だ」

提督「じゃ、出来る様になる迄ずっと続けてくれ」

金剛(鬼ってレベルじゃねーぞ!?)ファッ

加賀「……小粋な陸軍ギャグと言う奴ですか?」

提督「何だそれは?」

士官A「我が陸軍がそんな低俗なものはない」

士官C「全くだ!」

士官B「これがホントの陸軍ギャグ」

陸軍提督「「「ハッハッハッハ!!」」」

加賀金剛((……何処が面白いのかさっぱりわからない(デース)))

顔を洗った後

提督「で、金剛。酔っ払い共は?」

金剛「隼鷹はそこに居ますガー、あきつ丸サンは二日酔いでダウンしてるデース」

金剛「医務室に運んでおきましたネー」

提督「アホかアイツは?」

加賀「……提督」

提督「何だ?貴様、まだこんな所に居たのか。とっとと訓練をしてこい」

加賀「……私と蒼龍は提督の要望はクリアーしています」

提督「なら、他の艦を訓練してこい」

加賀「……教育は第501航空戦隊が担当しています」

陸軍提督(((またなんか変なのが出てきた!)))

金剛(お、おぉう、提督達が全員鬼の形相で加賀サンを睨んでマース!)

加賀(……分かってない?)

提督「貴様と蒼龍が教えればよいだろうが」

加賀「……他人に教えたことはありません」

加賀「……それに、教官には第501航空戦隊が付きます」

加賀「……私達のように教鞭をとったことがない者が教えるよりも、専任の者が教えるほうが効率が良いです」

金剛(おう、加賀はよく目の前の鬼に向かってそんな事を言えるなデース)

提督(第501航空戦隊って教育隊の事だったのか)

士官A(パンツじゃない魔女達が居る場所じゃないのね)

士官B(サカモッサンは居ないんですか!?同じ海軍でしょう!)

士官C(大和と赤城はネウロイに成ったのだ)

提督「良かろう。では、今日から練習が終わるまで、貴様と蒼龍は我々の秘書艦をしろ」

提督「今日は二手に分かれて、資料を集める」

提督「貴様と蒼龍で相談して、外に行くか鎮守府内の書庫を漁るか選べ」

加賀「……了解しました」

提督「0900時に外に行くなら鎮守府正門に、そうでないなら我々の会議室に」

加賀「……了解しました」

金剛(おう、コイツ、今、ナチュラルに『我々の』つったぞデース)

金剛(そういえば、あの会議室、貸出をしたまま返却してないデース)

安価忘れてた

>>下 加賀と蒼龍は何方が外回りか中か
>>下2 加賀と蒼龍の何方を見たいか

0900時 陸軍提督に制圧された会議室前

蒼龍(ど、何処も変なところ無いわよね?)キョロキョロ

蒼龍(よし!行きます!)コンコンコン

蒼龍「蒼龍型一番艦の蒼龍です!」

提督「よし、来たか。行くぞ」

士官C「ああ」

蒼龍(うぅ、緊張するなぁ~)

蒼龍(噂じゃ、かなり厳しい人って話しだし……)

蒼龍(特に、この大尉さんは凄い怖いって話だったし……)

蒼龍(そういえば、私達空母組ってどの提督に配属されるんだろう?)

蒼龍「あの、提督」

提督「何だ?」

蒼龍「あの、私達って提督の所属で良いんですか?」

提督「貴様は我々陸軍の指揮下に入っている」

蒼龍「え、ええ、で、提督は誰ですか?」

提督「だから、我々だろう」

蒼龍「あ、いえ、そう言う話ではなくて、私達の艦隊を指揮して下さる提督のことです」

提督「だから我々だ。我々は前線司令部として、巡洋艦で指揮を執る。貴様等は兵隊として前線で戦う」

蒼龍(何それ聞いてない……)

提督「まぁ、貴様等は上のことを考えずに、敵を如何に効率よく、的確に殺せるかを考え、練習しろ」

提督「では、水上機母艦とコーヒョーテキに千代田の資料を探す」

士官C「と、いう訳で、貴様もがんばれよ」

蒼龍(何だろう、この言い知れぬ不安感は……)

鎮守府内資料室

提督「ずいぶんと狭いな」

士官C「海軍も図書館持っとるんじゃないか?」

提督「……取り敢えず、此処を探してから、その存在を確かめよう」

士官C「そうだな」

蒼龍(結構考えなしに来たのかな?)

提督「資料室の管理係は何処だ?」

下士官「何か御用でしょうか?」ヌッ

蒼龍「ウワァアァッ!?」ビビクンッ

下士官「資料室では静かにして下さい」

蒼龍「あ、貴方が急に現れるからでしょう!気配消して近づかないでくださいよ!」

下士官(生艦娘初めて見た。と、言うか、陸軍さん一切無反応なの?顔怖い)

蒼龍(提督達は何事もなかった様に、加賀さん同様無表情……)

蒼龍(いや、加賀さんよりも無表情だ。ビックリしなかったの?)

陸軍提督((超びっくりしたわ))

提督「貴様が、ここの管理か?」

下士官「はい、そうですよ。何をお探しですか?」

士官C「水上機運用に付いての本に、水上機母艦運用の本。あとは、水上機母艦についての本と水上機についての本」

提督「水上機は特に零式水上偵察機だ」

下士官「えぇっと……ここって、資料室っていうか、過去の出撃報告書とか装備品の一覧みたいなのしか置いてないので」

下士官「そういう奴は江田島に行くか、近くの本屋で手に入れたほうが早いと思いますよ?」

下士官「それか、海軍図書館に行っても良いですね」

下士官「個人的には、九段の海軍図書館行って、アキバ回った方が確実かと思いますよ」

提督(アキバってなんだ?秋葉原の事か?)

士官C(やっぱりそうなるか……コッチは失敗だったな)

蒼龍(うん、やっぱりそう言う本は置いてないわよね)

提督「分かった、海軍図書館とアキバに行くとする」

下士官「ええ、お気をつけて~」

蒼龍(アキバ行くの!?)

蒼龍「アキバに行くので?」

提督「ああ。海軍図書館に行った後にだがな」

蒼龍「じゃあ、着替えても良いですか?」

提督「別に構わんが、軍人らしい格好をしろ」

提督(ぶっちゃけ、一部艦娘達にはその格好で彷徨くのは止めろ怒鳴りたいレベルの者が多い)

士官C(ぶっちゃけ、艦娘の一部は痴女にしか見えんからな。長門型とか島風とか潜水艦娘全般とか)

提督「では10分後に正門に集合だ」

蒼龍「じゅ、10分!?」

提督「む、10分では多いか?なら」

蒼龍「いえ、10分で行きます……」

蒼龍(一応、女の子なんだけどなぁ~……)ハァ

鎮守府正門

提督「取り敢えず、海軍図書館まではなんで行くか?」

士官C「ジープを借りよう。海軍も陸軍と同じ奴だろ?」

提督「ああ。だったら、あれよりも、広い高機動車の方が良かろう」

士官C「馬鹿か、貴様は?ヒーターが付いとらんだろうが」ハッハッハ

提督「そういう事か。全く、軟弱モノめ」ハッハッハ

>>下「あれ?何やってるんですか?」

誰が来た?(4人が保持してる艦娘が出た場合は他の艦隊の艦娘になります。艦娘じゃなくても可)

まさかのほっぽちゃん……

北方「何ヤッテルノ?」

提督(何だこの子供は?)

士官C(迷子か?)

提督「人を待っているのだ。君の親はどうした?」

北方「居ナイ」

士官C(迷子か?)

提督(と、言うか、日本人じゃないな)

提督「迷子か?」

北方「チガウ……」

士官C「どっから来た?」

北方「アッチ」ツイ

士官C(うーむ、北の方指差されても困るぞ)

提督「何しに来た?」

北方「艦娘、見ニ。アト、ゼロ、置イテケ」

陸軍提督((ゼロってなんだ!?))

北方「レップウ、デモ翌良イ」

士官C「ああ、戦闘機の事か?」

北方「!」コクコク

提督「何だそれは?」

士官C「ゼロはゼロ戦だ。レップウは烈風って戦闘機の事だろう」

提督「成る程」

北方「ゼロ!レップウ!」ピョンピョン

提督「生憎何方の戦闘機も持っとらんな」

士官C「個人的には飛燕や鍾馗が好きだ。陸軍的に」

北方「ヒエン?ショーキ?」

提督「ああ。ゼロ戦なんぞと比べ物に成らんぐらい強いぞ」

北方「!?!?」

北方「ソレ、欲シイ!置イテケ!!」ピョンピョン

士官C「そうは言っても、どちらも持ってないな……」

提督「君は此処に一人で来たのか?」

北方「ウン」

提督「ならば、秋葉原に行って、そこでその玩具を買ってやればよいだろう。プラモデルとかあるだろう?」

士官C「だがしかし、勝手に連れて歩いて良い物なのか?あとで親に文句言われると困るぞ」

提督「子供一人でこんな所に放っておく親だぞ?」

士官C「しかしだな……」

>>下連れてく?連れて行かない?

士官C「まぁ、良いか。何か言われたら、女児の保護ということで押し切ろう」

提督「よし、憲兵隊に連絡しておく」

提督「イザという時は、奴等からもこのちびっ子の親を怒鳴って貰おう」

士官C「逮捕権はないとはいえ、治安維持という名目で街中ウロウロしてるからな」

提督「最近では路駐の摘発もやってるから、警察権が云々と言われとるしな」

陸軍憲兵「「今も昔も憲兵は目の上のたんこぶだ」」ハッハッハ

北方「ヒエン!ショーキ!置イテケ!!」ピョンピョン

士官C「はいはい。ほら、これでも齧ってな」つチョコ

北方「コレ、ヒエン?ショーキ?」

提督「チョコレートだ。ほら、こうやって剥けば……」

北方「チョコレート?」

士官C「齧ってみな」

北方「……!?」ガブッ

北方「チョコレート!」

提督「チョコレートを知らないのか?」ヒソヒソ

士官C「親が貧困と言う事もあるぞ」ヒソヒソ

提督「ネグレクトと言う線もある。服を見てみろ」ヒソヒソ

士官C「ああ、身体も細いし、色も白い。児童相談所にも連絡しておくか?」ヒソヒソ

提督「ああ、その方が良いだろう。取り越し苦労ならそれに越したことはない」ヒソヒソ

蒼龍「お待たせしました!」

蒼龍(って、何か幼女を囲んでなんかやってる!?)

提督「おお、来たか。取り敢えず、この子供も連れて行く」

士官C「どうやら、一人で鎮守府に来たらしい。貴様等艦娘が目当てだとか」

提督「ゼロだのレップウだの言っていたから、貴様等空母娘が目当てかもしれんな」

提督「君、此奴が艦娘だ。蒼龍と言う空母娘だ」

北方(艦娘ヲ発見。此奴ガ港湾姉サマの仇)ギロッ

蒼龍「!?」ゾクッ

蒼龍(な、何今の寒気は!?)

提督(何だ?今、このチビは蒼龍を睨んだぞ?)

士官C「取り敢えず、車回してくる」

提督「ああ……」

車内

提督「しかし、本当にこの子の親は何をやってるんだ?」

提督「まだ、小学校低学年ぐらいだろうに」

士官C「全くだな。自分の名前や住所も碌に言えん子供をほっぽり出すなんて」

北方「ショーキ!ヒエン!」

提督「車内では大人しくしてろ」

提督「ホッポ、君の親は何をやってるんだ?」

北方「オヤ?」

蒼龍「えっと、お父さんとかお母さんの事よ」

北方「イナイ。姉サマナライル」

提督(親なしで姉妹で暮らしてるのか?)

士官C「ホッポの姉ちゃんは何やってるんだ?」

北方(港湾姉サマハ、ベッドデ寝テル)

北方「寝テル。怪我シタカラ」

提督「普段は何をしてるんだ?」

北方「船ノ出入リヤ、シューリヲ管理シテル」

陸軍提督((海系の仕事か?))

蒼龍(民間船舶の事務管理かな?)

提督「成る程。他に家族は?」

北方「オ姉サマガ、イッパイ。皆、忙シイ」

北方(ダカラ、私モ、オ手伝イ。艦娘ノ情報、ゼロ、レップウ、情報。持ッテ帰ル)

陸軍提督((親なし姉妹だけで生活しているのか!?))

士官C「複雑そうな家系だな」ヒソヒソ

提督「ああ」ヒソヒソ

提督(大体の事情は分かった)

士官C(せめて今日ぐらいは、一緒に遊んでやるか)

蒼龍(この子、な~んか、ドッカで見たこと有るような気がしないでもないんだけどなぁ~)

???

港湾「北方ガイナイ!?」アセアセ

レ級「アイツナラ、テーサツシテクルッテ、出テッタゾ?」

港湾「何ッ!?何故、貴様ハ止メナカッタ!?」

レ級「ソッチノ方ガ、面白ソーダカラニ、決マッテンダロ?」シッシッシ

港湾「貴様ッ!!」ガチャッ!

レ級「オイオイ、得物ノマズイ側ガコッチ向イテルゾ?」

レ級「薬ノヤリ過ギデ、モーロクシテンノカ?」

港湾「ソレハ貴様ノ方ダロウガ!」

港湾「北方棲姫ハ、マダ戦争ガ出来ル状態ジャナインダゾ!!」

レ級「ッシッシッシ!!」

レ級「別ニ、何時カは糞忌々シイ艦娘共ト戦ウ羽目ニナルンダ」

レ級「処女破ルナラ、早イ方ガ良イイダロウ?」

港湾「ソレデ死ンダラドウスルンダ!!」ガシッ

レ級「死ンダラソレマデダローガ。棲姫ト名乗ルニャ、取ルニ足ランッテ事ダッタ訳ダヨ」

港湾「貴様ッ!!」

レ級「イイ加減離セヨ!」ドンッ!

戦艦「何ヲ、シテイルノカシラ?」ガシッ!

戦艦「港湾棲姫、貴女ハマダ寝テイナクテハイケナイハズヨ?」

港湾「戦艦棲姫!北方ガ勝手ニ、艦娘達ノ所ニ行ッテシマッタンダ!!」

戦艦「ナンデスッテ?」

戦艦「レ級、貴女ニハ北方棲姫ノ子守ヲ頼ンダ筈ヨ?」

レ級「アイツガ、オ前等ノ役ニ立チタイッテ言ッタカラ、偵察デモシテキタラドウダッテイッタラ――ゴシャッ!

戦艦「私ハ、貴様ニ、子守ヲシロト言ッタ」

戦艦「次勝手ナ事ヲシタラ、殺ス」ギロッ

レ級「ッチ……分カッタヨ」

戦艦「北方棲姫ヲ、連レ戻シテコイ」

戦艦「幸イ、貴様モ艦娘達ニハ顔ヲ知ラレテハイナイ」

戦艦「戦闘ヲセズニ、連レ戻シテ来イ、コレハ命令ダ」

レ級「Aye aye Ma`am」

海軍図書館館内

提督「さて、海軍図書館にやって来たわけだが」

士官C「入り口で相当睨まれたな」

蒼龍(そりゃ、海軍の悪口を言ってりゃ睨まれますよ)

蒼龍(何で陸軍の人はこうも怖いものなしなんだろう?)

5分前

ホッポ「ココ、何?」

提督「海軍が作った図書館だ」

士官C「図書館というよりも、公文書館に近いが、まぁ、図書館に似た所もある」

ホッポ「???」

蒼龍「分からないって顔してますよ」

提督「取り敢えず、此処に来れば、海軍の事は何でも分かるって事だ」

士官C「しかし、無駄にデカくて綺麗だな」

提督「海軍は予算が潤沢にあるからな」

士官C「本来なら、艦娘と前線で戦う兵隊に金をつぎ込むべきなのだろうに」

提督「所詮海軍も官僚主義の能無し共に仕切られて居るという訳だ。嘆かわしい」

士官C「全くだな。こんな薬にも毒にもならんモンを立派にしてどうなる」

蒼龍(おう、入り口ど真ん前で海軍批判ヤメーヤ!同行する者の身にもなって!!)

北方「海軍ハ、ダメダメカ?」

陸軍提督「「ダメダメだ」」

北方「ダメダメカ!」キラキラ

提督「まぁ、陸軍もダメダメだがな」

北方「リクグンモ、ダメダメカ?」ションボリ

士官C「だが、海軍よりはマシだ。なにせ、ダメダメになる程金が無いからな」

提督「つまり、海軍の方がダメダメだ」

北方「ソウカ!海軍ハダメダメカ!!」フンスフンス

蒼龍(そんな大声で止めてェェェ!!!!)

現在

蒼龍(拝啓、前線の飛龍へ。私の胃はもうダメか知れない……)

提督「取り敢えず、受付で欲しい本が有るかどうか聞こう」

士官C「そうだな」

受付「……なにか御用でしょうか?」

提督「水上機母艦の運用に関する本と甲標的に関する本を持って来い」

士官C「序に烈風だとかゼロ戦だとかそう言う海軍の艦載機についての本も用意しろ」

蒼龍(何でそう上から目線何だろうか?)

受付「暫くお待ちを……」カタカタ

受付(陸軍の連中がやって来て、何やら書籍を欲してますが如何しますか?)メルメル

海軍将校(入り口で海軍批判していたバカどもだな?無いと言って帰らせろ!)メルメル

受付(了解しました)メルメル

受付「申し訳御座いません、ご所望の本は全て貸し出されて居るようでして、最短で1か月後になります」

提督「全部か?」

受付「はい。何分、水上機母艦の本と甲標的の本は数が少なく、巷でも何故か人気がある用でして」

受付「ゼロ戦に関しても老若男女問わず人気で常に貸出上位に上がるほどです」

士官C「ほぉ」

北方「ヤッパリ、海軍ハダメダメダナ!!」パァァ!

蒼龍(この子は何でこんなに嬉しそうなのだろうか?)

提督「しょうがない、秋葉原で購入するか」

士官C「だな。聞いた話だと、民間書籍のほうが軍の物よりも詳しく書いてあるそうだぞ」

提督「ああ、らしいな。軍も昔の兵器だしって事で黙認してるようだな」

士官C「取り敢えず行くか」

北方「海軍ハダメダメダナ!」ハッハッハ

蒼龍「ホッポちゃん静かに!」シーッ!

車内

提督「取り敢えず、書籍を買うにしたってどのような本が良いか、だな」

士官C「ネットカフェに寄って、情報収集してから行くほうが賢いな」

提督「何だそれは?」

士官C「幾らかの金を払って、インターネットが出来るカフェだな」

士官C「まぁ、カフェといっても飲み物はドリンクバーみたいなもんだが」

提督「成る程、取り敢えず、そこに行こう」

北方「ヒエン!ショーキ!」ピョンピョン

蒼龍「ホッポちゃん、車の中で暴れないで」

ネットカフェ

店員「何名様ですか?」

提督「大人2、子供1、兵器1だ」

店員「ハ?」

提督「大人が2名、子供が1名に兵器が1名だと言っとるんだ」

蒼龍(違うそうじゃない!)

蒼龍「あの、大人3名で」

店員「あ、艦娘だ」

蒼龍「はい、蒼龍型航空母艦の蒼龍です」ニコッ

店員「スゲー!写真撮ってもイイッスか!?」

提督「ダメだ」

士官C「貴様仕事中だろうが」

店員「……アンタ等はコスプレ?」

店員「この刀と拳銃は本物?」

提督「我々は帝国陸軍所属の提督大尉だ」つ軍人手帳

士官C「同じく士官C大尉だ」つ軍人手帳

店員「!?」

店員「し、失礼しました」

蒼龍(よーやるわ、ホンマニモー)ハァ~

ホッポ「アレ、ナニ」

提督「ジュースだ。欲しいのか?」

ホッポ「ウン」

店員「ど、ドリンバーはご自由にどうぞ、部屋は開いている場所をお使いください」

士官C「ああ」

提督「何がほしい?」

ホッポ「ショーキ!ヒエン!」

提督「いや、飲み物で、だ」

ホッポ(ジュースハ飲ミ物。ゴ飯食ベル時ハ、黒イノ飲ンデルカラ……)

ホッポ「黒イ奴」

提督(コーラか?)

蒼龍(重油置いてないかなぁ~)

ついホッポって書いちゃったよ

提督「ほら、コーラだ」

北方「コーラ?」ゴクッ

北方「!?!?」シュワシュワ

北方「コーラ!?」シュワシュワ

北方「コーラ!!」パァァ

提督「ああ、コーラだ」

提督(コーラ初めて飲んだ子供みたいな反応をするな……)

蒼龍(もしかして、コーラを初めて飲んだのかな?)

ラッシャーセー

??「ホッポ、何ヤッテルンダ?」

北方「レキュー姉チャン!」ダダッ

提督「む、ホッポの姉か?」

レ級「ア゛?何ダオ前?」

提督(ヤンキーと言うやつか?)

提督「この子が一人で鎮守府に来たんでその相手をしていたのだ」

提督「ホッポ、お前のお姉さんが迎えに来たぞ。今度はちゃんと姉と一緒に来いよ?」

北方「!?」

北方「ショーキ!ヒエン!置イテケ!!」

レ級「何ダソレ?」

北方「ゼロ、レップウヨリ、強イ!リクグン強イ!」

レ級(何言ッテルンダ此奴?)

レ級(デモマァ、コノママ北方棲姫連レテ帰ルノモツマンネーシ)

レ級「私モ、ソレ欲シイ。置イテケ」

提督(なんか増えたぞ)

士官C「大体の見当はつけてきたぞって、誰だソイツは?」

提督「北方の姉だそうだ」

士官C「そうか。しかし、何ぜここに居ると分かった?」

レ級「ア゛?妹ガ何処ニ居ルノカ分カルダロ、普通」

蒼龍「いや、普通わからないと思うよ?」

レ級「ア゛ァ?テメェ、誰ダ?」

蒼龍「か、艦娘の蒼龍ですけど」

レ級(ソーリュー?蒼龍カ!港湾ヤッタ奴等ノ中ニ居タナ!)シッシッシ

レ級(早ク、ブッ殺シタイナ!!)

蒼龍「!?」ゾクッ!

蒼龍(な、何なのこの姉妹!殺気ムンムンなんだけど!)

士官C(妹も変なら姉も変だな)

提督(この二人はかなり怪しい……)

陸軍士官((ちょっと作戦会議したい!))

提督「しかし、幾ら安いとは言え直ぐに出て行くのも何だ」

士官C「そうだな。30分は自由に使えるらしいから、休憩だな」

蒼龍「そうですね」

提督「俺はトイレにいく」

士官C「」「俺もトイレに行っておこう」

蒼龍(え!?私がこの二人の相手をするの!?)

北方「私モ」

提督「ホッポは女子トイレだ。君の姉に連れて行って貰え」

レ級「ア゛?何デ私ガソンナコトシナクチャ、イケネーンダヨ」

士官C「お前の妹だろうが」

提督「妹の世話をするのが姉の役割だ」

レ級(ッチ、ココデウダウダ言ッタラ怪シマレルシ……)

レ級「オラ、トイレ行クゾ」ガシッ

北方「自分デ歩ケル」

レ級「ウルセェ」

提督「蒼龍、貴様はあの二人を見張ってろ」

士官C「俺達は作戦会議をしてくる」

蒼龍「は?え、ちょっと!?」

個室

提督「それで、奴等は何者だと思う?」

士官C「少なくとも帝国人ではないな」

士官C「ソ連か、ヨーロッパだろうな」

提督「アメリカは?」

士官C「だったらもっと直接的に来るはずだ」

提督「たしかにな。奴等の常套手段は外交圧力だからな」

提督「だが、ソ連にしてもちと、無謀すぎだろう」

提督「赤の糞犬共に情けが有るならばあんな子供を使わんだろう」

士官C「分からんぞ?超能力部隊を本気で研究している国だ」

提督「馬鹿野郎。それなら、我軍だって怪力線だの何だのとやっとったではないか」

士官C「それは戦前戦中だろうが。今を持っても真面目にやっとるのはソ連かアメ公だけだぞ」

提督「まぁ、今はどうでもよいのだ。連中は何者なんだ?と言うことだ」

士官C「そこだな。少なくとも、日本の国益に対して有利になるのは少ないだろうな」

提督「……余りに荒唐無稽な事を言っても良いか?」

士官C「何だ?」

提督「深海棲艦共は?」

士官C「その心は?」

提督「深海棲艦の特徴にかなり当て嵌まる」

提督「異様なまでに肌の色が白い、日本語を片言ながら喋る、艦娘に異様に対して敵対反応を示す」

士官C「やれやれ、貴様の脳みそも愈々狂ってきたか?」

提督「俺もそう思う」

士官C「だが、敵国かのスパイ活動にしては余りに杜撰だし、ありえんな」

提督「だろう?敵が会話ができるということは、それなりの知的生物であるわけだ」

士官C「バカバカしい、と切り捨てるにしても、少々もったいないな」

提督「取り敢えず、上司に聞いてみるか?」

士官C「宛になるか?」

提督「報告して、バカバカしいと切り捨てるだろう」

提督「だが、俺達は報告をした。つまり、勝手にやって違ったら俺達は馬鹿だ」

士官C「だが、もしそうならば勲章物って事か……」

提督「ああ、どうする?」

>>下上司に電話して報告するかしないか

士官C「まぁ、勲章を狙うにゃ、情報が足らなすぎる」

士官C「もう少し、情報を集めてからでも遅くはないだろう」

提督「では、奴等の日々に対象を掘り下げてみるか」

士官C「ホッポは小学生の低学年ぐらいか?」

提督「そのぐらいだろうな。ホッポの姉は高校生か中学生ぐらいだろう」

士官C「では、そこらへんを狙って会話していこう」

提督「ああ」

ドリンクバー前

蒼龍「あ、提督達帰って来た」

北方「オソイ!!」

提督「すまん」

士官C「さて、ソロソロ行くか」

レ級「オウ」

提督「お前達は、何処らへんに住んでいるんだ?」

レ級「何デソンナ事ヲ聞クンダ?」

士官C「ホッポがそんな軽装で来れるんだから鎮守府の近くに住んでいるんだろう?」

レ級「アア、ソウダ。目ト鼻ノ先ダ」

レ級(ツーカ、真ン前ノ海ダナ)シッシッシ

ホッポ「心配スルナ」

提督(憲兵隊に言って、事前に鎮守府の前に張らせておくか?)

士官C(ニ期上の先輩が憲兵隊に行ったな。後で電話してみるか)

蒼龍(何だろう、提督達が何か企んでる……)

更新遅れてスマン
ちょっと、リアルが忙しいのです

秋葉原

ホッポ(人間バカリ……)

レ級(コンナニモ、人間ガ多イノカ)

提督「秋葉原には初めて来たが、何だこの人の多さは?」

士官C「凄まじいな」

蒼龍(艦娘の服装で来たら大変な事になっていた……)

蒼龍(いや、提督達は軍服だから、下手すると囲まれる?いや、ヘタしなくても囲まれるか……)ハァ

提督「適当に車を停めてプラモデル屋と本屋に行くぞ」

士官C「ああ」

駐車場

提督「30分100円か。経費で落ちるか?」

士官C「落とすんだよ」

オタクA「1/2tトラックだ!」

オタクB「横鎮所属の物だぞ!」

蒼龍(早速囲まれた!?)

オタクC「見ろ!私服の蒼龍だ!!」

蒼龍「え?あ、あのちょっと……」

提督「何だ貴様等?」スッ

蒼龍「あ……」

士官C「身分証明書を見せろ。そのカメラは何だ?」

提督「事と次第によっては警察を呼ぶぞ」

オタクA「コッチは陸軍の制服着てるぞ」

オタクB「なんて陸軍の将校が海軍のパジェロ乗ってるんですか?」

士官C「質問に質問で答えるな。小学校で習わなかったのか?」

蒼龍(おぉう、オタクの人達と一触即発……)

蒼龍(昔みたいに、軍が威張れなく成ってるから突っかかってくるんだろうけど……)

レ級「オイ、サッサトシロヨ」

レ級「チビガ、五月蝿インダ」

北方「ヒエン!ショーキ!」グイグイ

提督「ああ、分かった」

提督(致し方ないな)

提督「我々は任務でここに居る。これ以上首を突っ込むというのなら……」

士官C「憲兵隊に通報する」

オタクC「け、憲兵隊にそんな権限はないぞ!」

オタクA「憲兵が民間人を逮捕するのは、現行犯だけだ!」

提督(知っていたか)

士官C「馬鹿か貴様は?軍の機密に関わることなら憲兵も出られるんだ」

士官C「もちろん、憲兵の他にも公安も出てくる」

蒼龍「と、いう訳で、そのカメラのデータを削除して下さい」アセアセ

今気がついんたんだけど
何かトリップが偽物の奴に変わってるけど、何で?
ちょっと放置したから?

あれ?治った?
テス

成る程、ありがとうございます

提督「それと、もし、この事を周囲に広めるようなことをしたら、翌日には憲兵隊が貴様等の家に向かうからな」ズモモモ

士官C「身分証に記載されている住所氏名年齢電話番号全て覚えたからな」ズモモモ

オタクABC「は、はい…すいませんでした!」

蒼龍(陸軍の軍人超怖い……)

レ級(人間ノ癖ニ、中々強ソウジャネーカ!)シッシッシ

北方(コノ人間、強イ……)

提督「しかし、行く先々でこの格好を咎められるのは鬱陶しいな」

士官C「仕方ないだろう。ちゃっちゃと行ってちゃっちゃと帰ってこようじゃないか」

提督「それが一番だ」

プラモ屋

提督「おい、鍾馗と飛燕のプラモデルは有るか?」

店主「え~っと……スケールは?」

北方「デッカイノガ良イ!!」フンスフンス

店主「……お嬢ちゃんが作るのかい?」

提督「そうだ」

店主「ちょっと、高くなるけど、完成品にしたらどうだい?」ツイ

提督(ふむ、たしかに高いな。だが、この2人にプラモデルが作れるとは思えんな)

士官C(綺麗に逃走し、更に材質は強化プラスチックだから、ブンドドやって壊す心配もあるし)

蒼龍(なんでもいいけど、ホッポちゃんが戦車に興味持ってるみたい……)

北方(コレガ有レバ、陸上デモ戦エル)つティーガー

レ級(艦娘ノ元々ニナッタ軍艦ダト?)つアカギ

提督「なら、それで良い」

北方「コレモ、買エ」つティーガー

提督「陸軍軍人たるもの、外国製の戦車は駄目だ」

提督「国産でなければいかん」

士官C「そうだ。戦前は、外国に後れを取ったが、今では巻き返した」

蒼龍(そういう問題なのだろうか?)

提督「よし、お前にはこの61式戦車をやろう」

士官C「いや、74式だろう」

提督「馬鹿野郎。まずは戦後初の61式戦車だろう」

提督「このパットンを縮小したような構図こそ、日本が列強国に肩を並べる第一歩と成った戦車だ」

提督「この戦車が無ければ、戦後日本の戦車部隊は無きにして在らず!」

北方(アノ戦車サエアレバ、戦車部隊作レル……)

士官C「成る程」

蒼龍(蒼龍です、提督達が訳の分からん話をして盛り上がってます。蒼龍です)

店主「そう言うなら、初の国産戦車である八九式中戦車はどうだい?」

店主「ガルパンも流行ったし、八九式戦車あるよ?」ツイ

提督「うーむ、どうするか……」

士官C「よし、決めた。ホッポは61式の完成品をかってやろう」

士官C「後は俺と貴様で自費購入だ」

提督「だな。よし、俺は八九式を買うから、貴様は九七式を買え」

士官C「砲塔は?」

提督「旧式の鉢巻に決まっとるだろうが」

店主「毎度あり~」

蒼龍(何だこれ)

提督「さて、次は書店だな」

士官C「それに関しては既に目星を付けてある」

蒼龍(凄い注目浴びてる……)

ホッポ(コレガ、世界最強ノ戦車……)ムフー

レ級(ホッポノ奴、世界最強トカ言ッテルケド、戦車ハ海上ヲ走レネーダロ)

レ級(シカモ、1961年採用ダカラモウ50年以上前ノ兵器ダ。使イ物ニナラネーナ)シッシッシ

提督「ほら、行くぞ」

レ級「アア」

提督(そろそろカマかけに入るか)

提督「そういえばお前達学校はどうした?今日は平日だぞ」

レ級(ガッコー……確カ、人間共ノ教育機関ダッタカ?)

レ級(此処デシクルト、私等ノ事ガバレルナ……)

>>下 奇数か偶数か

レ級「サボッタ」

提督(サボり?)

提督「学校をサボる奴が有るか、バカタレ!」

提督「お前、高校生か?」

レ級(コーコーセーッテナンダヨ……)

>>下 奇数か偶数

レ級「……違ウ」

提督「その格好で中学生ではあるまいな?」

提督「お前は何処の学校に通ってるんだ?」

レ級「>>下、何て答える?」

レ級「遠クノ学校」

蒼龍(ワタシ的にはそれは座布団1枚級の答えだけど!)

蒼龍(頭硬い提督達にはダメだよ!)アワワ

士官C(遠くの学校。日本語が不十分である、外人が通える学校は横田の外国人学校ぐらいだろう)

士官C(無断外出したのか?)

士官C(この2人で?)

士官C(米軍がそう安々と子供を外にだすのか?)

士官C(怪しいな)

レ級(コノ話題ハヤバイナ……)

レ級(トットトチビヲ連レテ帰ルカ……)ッチ

レ級「帰ル」

提督(憲兵隊に連絡だ)サッ

士官C(おう)コク

提督「ああ、そうしろ。今からでも遅くない」

提督「送って行ってやろうか?」

レ級「ウッセェ、余計ナオ世話ダ」

レ級「行クゾ、ホッポ」ヒョイ

北方「バイバイ」フリフリ

士官C「ああ」

提督「じゃあな」

蒼龍「え?帰しちゃって良いんですか!?」

提督「構わん。憲兵隊に後を付けさせる」

士官C「おう、元気にしてたか?もしかしたら昇進のチャンスが有るぞ?」

士官C「秋葉原の南口に向かって歩く病的なまでに色白の外人2人だ」

士官C「一人は高校生ぐらいで黒いパーカーでフードを深くかぶっている。手にはプラモデルの玩具だ」

士官C「もう一人は小学生ぐらいの両手に手袋を嵌めた少女だ。ワンピースを着てる」

士官C「そうした方がいい。確りやれよ」ガチャ

士官C「手配は完璧だ」

提督「さてはて、タダの不良娘か、それともバケモノか……」

士官C「それは待ってからのお楽しみだ。買うもん買ってから帰ろう」

提督「ああ。ほら、行くぞ」

蒼龍(何だろうか、この置いてけぼり感!?)

夕張「見てよこの記事!私と提督が…」

リュウ「俺と君がどうかしたのか?」

夕張「って、て、ててて提督!?何でここに!?」

リュウ「いや最初からいたが…」

夕張「いや、そのこれは違くて…じゃなくて、昨日のことはその、えっと…う、うわぁぁぁぁぁああ!」ダダダダダダ

天龍「夕張!?…行っちまった、一体何だってんだ?…お、アイツ持ってた新聞落として行ってんな、何々…?」


【初日からスキャンダル!?艦娘をお持ち帰りする提督!】

天龍「…何だこりゃ?しかも写真は…提督、これお前だよな?夕張をお姫様だっこしてるように見えるが…まさか本当にお持ち帰り…?」

リュウ「ああ、それは昨日の模擬戦の時の写真だな」

大淀「ああ、そういえば提督、気絶した夕張さんをお姫様だっこで抱えて休養室まで運んできましたもんね」

青葉「いやーいいネタになりました!」ズボッ

天龍「急に出てくんな。…ってか、模擬戦って何だ?」

リュウ「言葉の通りだ、俺が昨日彼女と海上での試合をしたんだ。まぁ俺の装備の試用も兼ねてだが」

天龍「…は?お前が夕張とサシでか?」

大淀「ええ、しかも勝ったそうですよ。ですよね、提督?」

リュウ「たまたま運がよかったことと、装備の性能が良かったというだけだよ」

青葉「青葉もその試合、見てみたかったです!…そういえば司令官、やっぱり昨日の夜の爆発も司令官の仕業ですか?」

リュウ「さぁ、どうだろう。気になるなら試しに模擬戦でもするか?」

青葉「遠慮しておきます!」



すみません誤爆しました…

参謀本部

将校A「おい、横須賀の奴等が化け物連中と思われる奴等を見つけたらしい」

将校B「ああ、憲兵を回したんだろう?」

将校C「勝手に憲兵を動かしたのか!?」

将校D「そんな事は許可しとらんぞ!」

将校E「まぁまぁ、良いじゃないか」

将校E「奴等に接触できれば我々陸軍の手柄に成る」

将校A「そうだ。海軍に一歩リードできる」

将校C「連中の鼻を明かしてやれるしな」

将校E「それに、敵対したとして、結局海の中しか動けん」

将校E「上陸をされたとしても十分な装備さえ有れば陸軍でも倒せるとの報告もあったしな」

将校B「そうそう。連中、陸上戦は点でダメだからな」

陸軍将校「「「ワハハハ!!」」」

将校A「しかし、横須賀に送ったレーザー照射器について未だ実戦での報告が上がってこない」

将校C「連中は未だ出撃せずに訓練ばかりしとるそうだ」

将校E「なんでも艦娘共は存外使い物にならんとかで、戦闘訓練ばかりしとるそうだぞ」

将校B「所詮は海軍の化け物か」

将校A「そういう事だ。海軍の連中は伝統ばかり重んじて頭が硬いのだ」

将校C「我等の旧軍見直しを連中も見習えばよいのだ!」

横須賀鎮守府 会議室

提督「さて、本を買ってきたが」

士官A「これまた……」

士官C「モノの見事に」

士官B「被ったな」

加賀(しかも、確り4人分+あきつ丸の分まで買ったので同じ本が2冊づつの計10冊あります)

蒼龍(確認の電話しておけばよかったのに……)

提督「よし、加賀と蒼龍も読んで勉強しろ」

蒼龍「えぇ!?」

加賀「多分、私達が読んでも何のプラスにもならないかと」

提督「馬鹿か貴様等は?お前達もこれを読み、俺達に解説するのだ」

加賀「……成る程。どうしても、私達に教鞭をとらせたいのですね」

提督「我が艦隊に暇な奴は居らんのだ」

蒼龍(にしても、この教科書(仮)の表紙といい中身は……)

教科書《萌え萌え大日本帝国海軍!幕府水軍から艦娘まで》モエモエ~

加賀(可愛い絵ね。さすがに気分が高揚します)ムフー

あきつ丸(加賀殿が何時に無く嬉しそうでありますな)

提督(女児向けの絵本みたいな漫画かと思ったら、文字も大量にあるのか)パラパラ

提督(アメリカの銃器取り扱いや戦車の解説本は全てこんな感じの本だったと言っていたな)パラパラ

提督「では、今日は解散だ」

士官A「明日までに全部目を通しておけよ」

空母達「「え?」」

あきつ丸(ご愁傷さまであります。自分ももう勉強せねば……)パラパラ

軍令部

将校A「陸軍の連中は使えそうか?」

将校B「佐世保、呉、舞鶴は可もなく不可もなしだそうだ」

将校C「横須賀は?」

将校D「未だに遠征にしか行っていないようだ」

将校E「何でも、連中は陸軍独自の戦術を研究しているそうだ」

将校C「バカなのか連中は!?」

将校A「我等海軍の全てが気に入らんのだろう」ハン

将校E「全くだ。我等海軍には昭和20年からの経験と確立された実績がある」

将校E「今更、陸軍のアホ共が介入する余地はない」

将校C「海軍の指示通りに動かせばよいのだ」

将校達「「「全くだ!」」」ハッハッハ

将校A「しかし、早いところ、陸軍の連中が使えるように並んと、南方の諸島を奪還出来んぞ?」

将校B「全くだ。現在、パナマ経由で石油や資源を送っているが……」

将校C「距離が遠すぎる。太平洋を横断だ。資源不足が常に付きまとっている」

将校A「アメ公に大きな顔が出来るのは良いが、それにしてもリスクの方が高い」

将校D「さっさと南方を奪還し、アメ公と陸軍に恩を売りつつ我が帝国と天皇陛下を守らねばならん」

将校B「全くだ。島国である我が国は海軍力を中心にせねば如何のだ」

将校B「陸軍の阿呆共は、恐れ多くも天皇陛下の守護を司っとるからといって調子に乗っとるんだ」

将校E「その通り!陸戦隊が近衛師団の替りになるのだ。アメ公の海兵隊は大統領直轄だ。陛下直轄は近衛師団ではなく、陸戦隊に成るべきだ」

将校A「ともかく、さっさと横須賀のカーキ共に実戦を積ませろ」

将校B「横須賀の司令長官に圧力を掛けろ」

横須賀鎮守府 司令長官室

司令長官「う~む、困ったなぁ……」

金剛「どうしたんですカー?」

司令長官「いやぁ、上の連中にとっとと陸軍連中に戦力を積ませろってせっつかれてね?」

金剛「Oh~、確かに彼等は少し訓練しすぎですネ~」

金剛「100の演習より1の実戦と言いマスシ」

司令長官「取り敢えず、朝一番で彼らを訪ねてみようか」

金剛「お伴しますネ~」

陸軍提督達の会議室

提督「取り敢えず、一晩掛けて読んだ感想でも告げるか?」

士官A「ああ」

士官C「そうだな」

士官B「それが良い」

提督「取り敢えず、海軍の歴史を学ぶには良いだろう」

提督「だが、その程度だ。軍艦の運用が乗っ取らんし、艦娘も然りだ」

加賀(この本はそもそもそういう本なのではなかろうか?)モエモエ~

士官A「この帝国海軍の艦隊運用と作戦と言う本だが、大戦前までの作戦と軍艦運用が乗っていた」

士官A「艦隊運用とは名ばかりの艦隊編成とその所属。また簡単な艦種の役割ぐらいしか乗っ取らん」

士官A「作戦も真珠湾攻撃から始まり、大和の出撃までだが、艦娘をこの作戦のままに投入したら損害過多だろう」

士官A「これは参考書であって教科書には成り得ない」

蒼龍(ま、まぁ、過去の話だし)モエモエ~

士官B「俺はこれだ、艦娘これくしょんと言う本だな」

士官B「これは、カタログだ。艦娘の写真と過去の戦歴を載せとるだけだ」

士官B「糞の役にも立たん」

加賀(提督たちは我々に興味が無いのでしょうか?)

士官C「最後は俺か。艦娘を用いた作戦と言う本か」

士官C「これは先の萌え萌えや艦隊運用と作戦を読んどれば、誰もが思いつく。読む価値もない本だ」ハン

あきつ丸(徹夜して全部読んだでありますが、全て読む意味もなければ価値もないと断定されたであります)

加賀(……確り読んでなかったので正直助かりました)フゥ

蒼龍(……半分ほどしか読めてなかったから正直助かった)フゥ

あきつ丸(あ、此奴等、全然読んでないでありますな!)

提督「と、いう訳で、正規空母2人には今からこの本達の欠点と相違点を述べつつ本来ある作戦と、我々の考えた作戦に合致した物を述べてもらいたい」

正規空母「「!?」」

あきつ丸(ざまぁwwwwwであります)ニタリ

提督「今後は、ちゃんとした戦史研究をしとる連中が出している本を調べて購入するべきだな」

士官A「軍令部第一部第一課に資料を請求すれば良い」

士官B「参謀本部に要請しよう」

士官C「それが良い。軍令部は未だに参謀本部の下だ」

提督「連中は軍の規模では威張っとるが、上の力関係ではどう考えても我軍が勝っとる」

陸軍士官「「「ハッハッハ」」」

あきつ丸(その海軍の基地でよく言えるでありますな)

正規空母((陸軍軍人は怖いもの知らずで私達の方が怖い))

廊下

司令長官(今のは聞かなかったことにしておこう)

司令長官(私は無事に退役したいのだ)

会議室

あきつ丸(外に何やら気配が……)スッ

提督(む……)カチャッ

提督「取り敢えず、水上機母艦はあきつ丸と同じ運用でいいな」

士官A(提督がドアの見ているな。盗聴か?)カチャッ

士官A「だな。しかし、店員に進められて買ったのが悪かったな」

士官B(銃はマズいな、刀か)スッ

士官B「と、言うか貴様等は何処で買ったんだ?俺達は四洋堂書店だ」

士官C(河童共め、見張ってるな?)サッ

士官C「俺達もだ」

加賀(提督たちが朗らかな会話をしながら軍刀を抜き始めた……)

蒼龍(け、拳銃に弾倉入れてるし!?)

あきつ丸(自分も普段から銃刀を携行できるようにしたいであります)

廊下

龍驤「あ゛ぁ~疲れたわ~ホンマしんどいわ~」

龍驤「って、司令長官。何やっとるん?」

司令長官「え?あ、ああ、ちょっとね。君達の提督に用があってね」

金剛「Oh~リュージョーさん。貴女は、訓練してたんじゃ無いんデスカ?」

龍驤「いやぁ~私も提督たちの課題クリアー出来たから、加賀と蒼龍の手伝いをしようと思ってな」

司令長官金剛((あの気違い要求をクリアーしたのか!?))

司令長官「君は凄いな、あんな気が……トンでもない要求をクリアーしたとは」

龍驤「まぁ、うちも一航戦勤めとった時代もあったからな。アレぐらい出来んと後輩に示しが付かへんよ」ハッハッハ

龍驤「立ち話も何やから、そろそろ入ろか」ガチャッ

提督「確保!!」

あきつ丸「ソイッ!」ドスッ

龍驤「グヘッ!?」

司令長官「龍驤君!?」

金剛「Shit!」バッ

士官A「司令長官殿にマック?」

士官B「司令長官とマックか」

士官C「司令長官……とマックだな」

司令長官(マックとは龍驤君の事かな?)アセアセ

金剛(ま、マックてお前……)

あきつ丸「これはこれは、司令長官殿!」ギリギリ

正規空母((龍驤があきつ丸に締め上げられてる!?))アセアセ

司令長官「あ~……これは一体どういうことかね?」

提督「はい、我々の会議室に耳を立てておる奴がいた気がしたので、取っ捕まえて憲兵隊に付き出そうかと思いまして」

提督「もしかして、司令長官殿が?」ジロッ

司令長官(ホントの事言ったらマジで憲兵隊に突き出さん迫力がある)

司令長官「確かに、私達は君達に用があって扉の前に立っていたが、それは龍驤君と話をしていたからだよ」

司令長官「なぁ、金剛」

金剛「Yes!わ、私達が入ろうとしたラーリュージョーと出会って立ち話をしていたデース」

会議室

提督「それで、司令長官。何故、貴方が?」

司令長官「うん、そろそろ出撃して欲しいと思ってね」

提督「まだ練度が足りんので無理でありますな」

司令長官(随分ときっぱり言うね……)

司令長官「しかし、君達も上から出撃しろ言われてるんじゃないのかい?」

あきつ丸(言われては居ないでありますが、速く戦場に出てろと言う威圧は来ているでありますな)

提督「いえ、そのような報告は来てないでありますな」ナァ?

士官A(まぁ、命令じゃないし良いか。今のままでは、誰も戦場にはだせんからな)

士官A「来てないでありますな」

士官B(戦場はどうか?と聞かれてるが、出撃しろとは言われてないしな)

士官B「左様であります」

士官C(乗っかるか)

士官C「自分も聞いたことはありませんな」

司令長官(アレェ?)

あきつ丸(司令長官殿が完全に困ってるであります)

あきつ丸(まぁ、自分には関係ないでありますが)

司令長官(困るなぁ~困ったなぁ~)

司令長官「100回の演習より1度の出撃で分かるものがあると言うじゃないか」

司令長官「それに、いい加減出撃して貰わないと、海軍の方としてもローテーションとかの関係で困っちゃうんだよねぇ」

あきつ丸(それは海軍の都合であって陸軍の都合ではないのであります)

提督「それは海軍さんの都合でしょう?我々が居ない間も、しっかりとローテーションを回していたんですから、出来るのでは?」

司令長官「いや、人手不足で此処数年はマトモに休暇もやれなくてね?」

士官A「恐れ多くも、天皇陛下と皇国日本を守れるのであれば、休みなんぞいらんでしょう」

士官B「滅私奉公の精神で国に忠を尽くし、陛下と国民をあらゆる外敵から守るのが軍人でしょう」

士官C「それに、その分だけ予算も回っているのでは?」

司令長官(もうヤダこの陸軍!長官、金剛の紅茶が飲みたいねー)

金剛(Oh~テートクが固まってるネ~)

金剛(此処はワタシがテートクを助けるネ~)

金剛「実戦を経験させて、全員に自分の足り無いものを自覚させ、自信を付けさせるとより成長がデキマース!」

金剛「そうして育った艦娘ハ、より精強デース!」

司令長官(金剛……)ジーン

金剛(此処は金剛に任せるデース!)ドヤァ

提督(ふむ……)

提督「確かに確認と言う形で一度実戦に出してみるのも良いな」

提督「貴様等はどう思う?」

士官A「うーむ、まぁ、敵を絞って考えれば良いか」

士官B「いや、まだまだだろう。せめて空母共が全員使い物にならん内は支援火力が薄すぎる」

士官C「俺も賛成は出来んな。火力支援がないという状況で当たらねばならんし」

蒼龍(もしかして、私達レベルの練度を他の空母にも期待しているのだろうか?)

加賀(そんな無茶な)

あきつ丸(龍驤殿をいい加減起こしてやらねばなるまいか?いや、指示がないのでほっとくべきか?)

>>下 どうする?

あきつ丸(まぁ、なんで此処にサボりに来たのか尋問もせねばならんし、起こすでありますか)

あきつ丸「セイ!」ビシッ

龍驤「うっ……ハッ!?」ガバッ

龍驤「誰や!!ウチの腹思っきし殴ったドアホは!」

提督「やかましいぞマック」

士官A「今大事な会議中だ、マック」

士官B「それより訓練はどうしたマック」

士官C「サボりは鉄拳制裁だぞマック」

龍驤「マックマックうっさいわボケェ!」

龍驤「人が漸く課題クリアーしたと思ったらこの仕打か!」

龍驤「それに、マックやない!マクドや!このコノヤロウ!」

あきつ丸(龍驤殿が激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームであります)

加賀(外見のせいで今一怖くない)

蒼龍(小学生がアウトレイジ見た後みたい)

提督「そうか、それは済まなかったな」

提督「それで、他の連中は今のままで出撃できそうか?」

龍驤「>>下」

龍驤「それと、あきつ丸、後で覚えとき」

あきつ丸「自分は大尉殿達の指示に従ったまで。自分に罪はないであります」ドヤァー

龍驤「うっさいボケ!ホンマムカつくやっちゃなぁ!!」

龍驤「普通に考えて、前線部隊に負けず劣らずの練度や」

龍驤「鳳翔さんも褒めとったで、ホンマ」

龍驤(常識的に考えて、全鎮守府の訓練隊の中でトップレベルの練度やろ)

提督「じゃあ、実戦に行ってみるか」

士官A「ああ、強敵が居るような海域はダメだな」

士官B「かと言って、敵が弱すぎるような場所も過信させる」

士官C「戦況報告書と出撃報告書を読み漁って検討会だな」

司令長官(あ、これまた半年ぐらい出撃しないパターンだ)

司令長官「>>下はどうかな?(南東諸島海域までの何処かイベント海域なら13年夏まで可)」

司令長官「暗号名2-4、正式名称では南西諸島沖ノ鳥島海域への出撃はどうかな?」

司令長官「君達の練度なら十分通じると思う。彼処は十分な練度を積んだ部隊でも手こずるから、新任の司令官は彼処をクリアーしてから一人前なんだ」

司令長官「君達には持って来いだと思うんだけども、どうかな?」

提督「成る程、では、そこにします」

士官A「では、出撃準備を整えるか」

士官C「本日現時刻を持って、訓練を終了、出撃に向けて準備」

士官B「出撃はどのぐらいで出来るんだ?」

提督「船の方の準備もあるから1週間ほどだろう」

士官A「なら、出撃は1週間後だな。あのメガネに報告せねばな」

士官C「ああ、淀殿とか言う奴だったか?」

あきつ丸「大淀殿でありますな」

士官B「大淀はどういう軍艦だ?書記艦か?」ハッハッハ

提督「たしかこの本に……」ペラペラ

提督「軽巡洋艦らしい。戦時最新鋭で、艦隊司令部としての機能を持っていたそうだ」

司令長官(良かった、やっと出撃してくれたよ。着任以来ずっと訓練と会議室での謎の話し合いしかしてなかったからね)

金剛(後で謹製茶葉で紅茶を入れてあげまショウ。ティータイムは大事にしないとネ~)ルンルン

加賀(出撃ですか……)

蒼龍(漸く出撃……)ジーン

龍驤(ちょっち、緊張してきたよ)ドキドキ

あきつ丸(そういえば自分、殆ど訓練してないでありますが、大丈夫でありましょうか?)ハタッ!?

夜 居酒屋鳳翔

提督「さて、やむにやまれず出撃することに成ったが、正直、全員が全員出撃できるとは思ってない」

提督「編成はどうする?」

士官A「少数精鋭で、各艦種毎に上位を選んで編成するべきだろう」

士官B「規模が小さいな。提督が遠征でやったのを再現するということか?」

士官A「ああ、そうだ。そうすれば、例え沈むにしても少数だ」

士官C「俺は反対だ。少数精鋭は馬鹿のやることだ。資材はふんだんにある」

士官C「参謀本部からも例の装置が届いとるのだ。全員で出撃すれば良い」

士官C「練度が低いものでも高い者がカバーしてやれば良い」

士官B「まぁ、鉄砲扱えるのが1人でも多く居ればそれだけ火力は上がるしな」

士官A「しかし、其の案では相対的に見て負担が増えるのではないか?」

士官A「実戦経験者が数人居るとは言え、ソイツ等にも仕事がある」

士官A「ソイツ等が練度が低い奴等を庇い、なおかつ戦闘するとなると相当な負担だぞ?」

士官B「確かに、其の通りだな。少数精鋭ならば勝手知ったる何とやら。初陣も少ないし、阿吽の呼吸で動ける確率が上がる」

士官B「だが、そうなると、練度の低い連中ばかりが後回しになって初陣が中々迎えられないのではないのか?」

提督「今回は練度が足りんのを海軍の連中と参謀本部がせっつくもんで仕方なく出撃するだけだ」

提督「本来なら、前期教育を終えたばかりの新人を戦場に放り込むなんて馬鹿なことはせん」

鳳翔(空母しか見てませんけど、あの練度で新人は流石に可哀想なのでは?)

長門(これが噂に聞いていた陸軍艦隊の提督達か……)

陸奥(あらあら……あの凄まじい練習でもまだ練度が足りないっていうのかしら?)

天龍(ヤベェ練度した連中のヤベェ提督達だ……あれで練度が足らんとか、怖すぎワロエナイ)

利根(筑摩よ、アレが気違いと言う奴か?)

筑摩(そうよ、姉さん。だから、あんまりあっちを見てはいけません)

鳳翔(こんなに静かな居酒屋は本当に珍しいわ……)

間宮(どうしましょう?)

士官A「なら、尚の事少数精鋭の方が良かろう」

士官A「言ってみれば、今回は止むを得ず。練度が高いのを選抜して戦わせる」

士官A「練度が低い者は後でまた、出撃させれば良い」

士官A「ムザムザ戦前の二の舞いをする事はない」

士官B「まぁ、ベトナムにしろ、戦前にしろ。練度が低い連中が大勢死んだ」

士官B「ベトナムでは高々3ヶ月の兵士を戦場に放り込んだ」

士官B「其の結果があの敗戦だ」

提督「うむ。確かに、太平洋を横断する為に船を使わず、大量の兵員を輸送出来なかった為、ピストン輸送する必要があった」

提督「だから、短期間の最低限な訓練で仕上げた兵卒を戦場に送り出して居たわけで……」

士官B「あの戦争での最大の敗因はそこだな。戦中で学んだことを何一つ生かせていない」

士官B「ベトコン共は我等が陸軍の戦術を継承していた。人が違えど戦術、戦場が似通ってるならば、対処も同じだろうに」

士官C「確かに。ベトナムの戦死者は異常だ。我が帝国陸軍を打ち倒した米軍にしては、間抜けだ」

士官A「と、いう訳で俺は少数精鋭の選抜チームを押す。現代戦で最も需要な物は未熟な兵士ではなく、熟練の兵士だ」

提督「成る程……」

>>下 士官Aの案と士官Cの何方を採用しますか?

提督「うむ、では士官Aの案を採用しよう」

提督「態々戦前や米兵の二の舞いをせずとも良い」

提督「問題は、メンバーの選出だ」

提督「空母、戦艦、軽重巡、駆逐に潜水艦。どれを選ぶか?」

士官A「今のところ、実戦を経験しているのは正規空母の蒼龍と加賀ぐらいだろう?」

士官B「追加で入ってきた空母達はそれなりに実戦を積んどるそうだ」

士官C「しかし、空母ばかりじゃ戦闘にならんぞ」

提督「遠征を参考にすれば空母2、戦艦1、重巡1,駆逐艦か軽巡が1で潜水艦が1だな」

提督「練度が十分になるまで戦闘に出さんと全員に約束してしまったからな……」

士官C「上官が約束を破るのは流石にな……」

士官A「取り敢えず、艦娘は全員連れて行き、その場その場で編成を決めよう。基本的に少数精鋭だ」

士官B「そうだな。出撃人数とメンバーを決めよう」

>>下1~6までで出撃人数

>>2つ下、出撃する艦種(上の安価を参考に)

>>3つ下、出撃する艦娘(上の安価を参考に)

提督「空母2、重巡1、駆逐艦1、潜水艦1でどうだ?」

士官A「ならば、空母は加賀と龍驤でどうだ?加賀と龍驤は昔一航戦とかいうのでつるん取っただろう?」

士官A「本作戦は出来るだけ損害を抑えるべきだから、気が置けない仲のほうが良かろう」

士官C「そうだな。重巡は那智、駆逐艦はかみなりだな」

士官B「いかづちだろうがいかづち。姉の方だろ?」

提督「そうだ。電は少しビビリな性格をしておるから、そこで足を引っ張られると困る」

鳳翔(電ちゃん、やる時はやるんですよ?)

電(はわわ!別艦隊なのに心が痛いです……)ハワワ

雷(いかづちよ!いなずまじゃないわ!)プンスカ

士官B「潜水艦は伊19だったか?のねのね言っとる方」

士官A「ああ、でちでち言うのは伊58だ。でち公だ」

提督「さしづめ伊19はなの公だな」

陸軍士官「「「ハハハハ」」」

提督「後方連絡係として、あきつ丸を出すか」

提督「まるゆだったか?連中はどうする?」

士官A「いや、彼奴等はまだ精神虚弱のきらいがある。もう少し、訓練を積ませるべきだな」

士官B「やる気は認めるが、それに技能と精神がついてっとらん」

士官C「近い内に演習でもやらせて自身と度胸を付けねばならん」

士官C「陸軍艦として戦場に出すには未熟過ぎる」

提督「あきつ丸も訓練せねばな。奴には俺達のサポートに回って貰っている為に中々訓練出来んようだったしな」

士官A「そうだな。奴は戦場では要の存在に成る。千代田だったか?水上機母艦」

士官B「ああ、チトセオネーがドーノコーノと毎回言っとる奴だな」

提督「アイツは何をやっとるんだ?」

士官C「俺の独断で甲標的の運用を覚えさせとるが、何か悪かったか?」

士官A「いや、構わんだろう。使えるもんは何でも覚えさせておけ」

提督「ああ、全くだ。戦場では何が役に立つか分からんからな」

士官B「確かに。戦場じゃコンドームがイザという時の水筒だったり止血用ゴムだったりしたらしいな」

士官A「銃口カバーとかな」

提督「オヤジが戦場に行くならゴムの1つや2つ必ず持ってけと大真面目な顔して言っとったからな」

天龍(こ、コンドームとか!何つーはなししてるんだよ!!)カァ…

龍田(あらぁ~?)フフフ

提督「それはそうと、艦砲やミサイルが効くなら、拳銃やライフルはどうなんだ?」

士官A「報告がないから分からん。突撃銃が届く距離に近づけんし、拳銃なら尚更だ」

士官C「艦娘に持たせて戦わせてみせるか?」

士官B「ハチキュウをもって行かせてみるか?」

提督「初陣だ、戦場に慣れてからの方だ良いだろう。今の連中では荷が重すぎる」

鳳翔(ひょっとしてそれはギャグで言っているのでしょうか?)

天龍(まぁ、俺や龍田みたいに刃物で傷つけれるんだから、出来そうだけどな)

龍田(海の上で陸の武器は錆びちゃうんじゃないかしら?)

北上(陸軍の人ってホント鉄砲大好きだよねぇ~)

クレイジーサイコレズ(北上さんの極太機関砲で連続射撃されたいわ!)ハァハァ

あきつ丸「此処にいたでありますか、大尉殿!」

提督「どうした、あきつ丸?」

あきつ丸「大和殿と比叡殿が出撃ならば是非とも戦陣に立ちたいと言って聞かんであります」

あきつ丸「他にも色々と自分に出撃陣容を聞いて来いと五月蝿い始末でありまして……」

提督「堪え性のない連中め」

士官A「入り口までどうせ出張っとるのだろう?」

あきつ丸「ええ、其のとおりであります」

士官C「連れて来い、みっともない」

士官B「全くだ。海軍の連中はみんなこうなのか?」ハッハッハ

提督「全くだ」ハッハッハ

鳳翔(正直、陸軍の展開する陣容は私もかなり興味があります)

あきつ丸「連れてきたであります」

大和「提督!私は戦陣に入っていますか!?」ズイッ

比叡「わ、私もです!」

大和比叡((正直あのクソみたいな訓練に付き合わされた恨みを敵で晴らしたい!!))

提督「貴様等は待機だ。今時の作戦では、練度が充分でないものは待機だ」

大和比叡「「ファッ!?」」

士官A「少数精鋭で行く。今此処にいて発表するものは残れ」

士官B「まずは、空母だ加賀と龍驤」

士官C「重巡は那智、駆逐艦は電」

提督「潜水艦は伊19だ。そして、後方連絡要員のあきつ丸だ」

提督「序に、千代田も残れ」


上記あきつ丸を除いた7艦の内この場に居ない艦は?
全員いるなら、なし
全員居ないなら、全員
数は何人でも

>>は下

提督「全員居るな、堪え性のない戦闘処女共め」

提督「今から貴様等には馬鹿でもわかる至極単純な命令を3つ下す」

提督「まず一つ、周囲をよく見ろ。後ろに5割、左右に2割、前方に1割の注意を払え」

提督「次に、味方を意識しろ。戦場では1人ではない。必ず戦友が居る。戦友のミスは貴様のミスだ。貴様のミスは戦友のミスだ。庇い合え」

提督「最後に、貴様等の至上命題は生きて帰還しろ」

提督「例え、俺達が戦死しようと、泳いででもこの祖国に帰れ」

提督「我々の替え入るが、貴様等経験を積んだ艦娘は早々に居らん」

提督「我々も貴様等の内負傷兵が一人でも出れば撤退する」

提督「我々も練度の高い艦娘をまた1から育て上げるのは御免被る」

士官A「それと、出撃前に自分の部屋の整理をしておけ」

士官B「出撃して、戦死した荷物を片付けるのはその隣に寝ている奴だ」

士官B「死んでまで隣人に迷惑をかけるな」

士官C「後は、練習したことをキッチリやれば良い」

士官C「当たり前だが、戦場では敵が撃ってくる。弾なんぞは当たらなければどうということはないのだ」

士官C「敵の砲口と視線をを確り見ろ。まぁ、貴様等の場合は大砲が多くあるから、視線が中心だな」

提督「あと、パニックになるな。パニックになったら死ぬぞ」

提督「味方がパニックになったらぶん殴ってやれ。許可する」

提督「以上、話は終わりだ。何か質問がある者は?」

千代田「は、はい!」ビシッ

提督「何だ」

千代田「な、何故私が呼ばれたのですか?」

提督「簡単な事だ。貴様の任務はあきつ丸と同じで戦場での状況把握と後方に居る我々に報告をするからだ」

提督「今回の出撃、貴様はあきつ丸から仕事を教われ」

提督「あきつ丸。貴様は千代田に貴様の仕事を教えてやれ。千代田の出来が悪いと貴様が罰を食らうぞ」

あきつ丸「了解であります!!」

あきつ丸「千代田殿、否、千代田!これから自分を教官殿と呼べ、であります」ムフーン

千代田「りょ、了解しました、教官殿」アセアセ

提督(……とりあえず、後で腕立て400回だな)ハァ

士官C(スクワット400回かな?)ハァ

士官B(腹筋400回かな?)ハァ

士官C(坂道ダッシュ400回かな?)ハァ

1週間後

あきつ丸(この一週間、腕立て腹筋させられたであります……)プルプル

千代田(私の失敗があきつ丸さんの筋トレに繋がる)

千代田(陸軍の将校があきつ丸さんにだけやたら厳しい……)

提督(あきつ丸の奴、この1週間調子に乗りまくっていたな)

士官A(アホの子って奴だな。腕立て腹筋で無駄に腕力だけ上がってるし)

士官B(あきつ丸は人の上に立つにはまだまだ早かったな)

士官C(結局俺達が持ち回りであきつ丸の監視と千代田への教鞭をしていた訳で)

艦長(陸軍のお客さんが更に増えた……)

砲雷長(重巡1隻じゃ足りないからまさかの6隻出撃……)

機関長(2-4行くにしたって重編成過ぎるぞ……)

大和(出撃出来ないのに、戦場に連れて行かれるっていうね)

大和(またホテルって呼ばれるじゃない!!)

那智(見学組からの視線が……)

比叡(で、でも、一応、艤装も搬入したし、ワンチャンあるで~!!)

加賀(あきつ丸さん、生まれた子鹿のように震えている。可愛い)

提督「艦長殿!お久しぶりであります!」ビシッ

士官ABC「「「お願いするであります!!」」」ビシッ

艦長(相変わらず声でけぇ)

艦長「久し振りだね、提督。みんなもよろしく」

艦長「じゃ、乗ってくれ。君達の部屋は前と一緒だから。提督、君が案内してくれ」

提督「了解であります!全員乗艦しろ」

提督の部屋

提督「さて、久しぶりに来たな」

あきつ丸「失礼するであります」

提督「何用か?」

あきつ丸「艦長が戦闘時の陣形等に付いて二三訪ねたい事があるそうで、艦橋まで来て欲しいとのことであります」

提督「了解した。他の連中とともにすぐに行く」

あきつ丸「了解であります」

提督「そういえば、こちらには3隻居るんだったな。すっかり忘れていた」

提督「火力支援が増えることは良い事だ」ウムウム

士官A「おう、あきつ丸に呼ばれてきたぞ」

士官B「俺もだ」

士官C「なんの用だ?」

提督「お、貴様等随分と速いな」

提督「まぁ、荷物を置くだけだしな。艦長が作戦時について聞きたいことがあるそうだ」

士官A「なら、早く行かねばならんな」

士官C「あきつ丸。貴様は取り敢えず、他の連中に用意を素早く済ませて甲板に出るよう告げろ」

士官B「それがお終わったら、甲板上で各自待機」

あきつ丸「了解であります!」

艦橋

提督「提督以下3名、出頭しました!」ビシッ

艦長(おう、あきつ丸君に忙しそうならまたあとで良いといったんだけど、直ぐに来たね)

提督「戦闘時の陣形に付いて質問があるとのことですが」

艦長「あ、うん。前回は1隻だったけど、今回は3隻だ。前回の様に近づくのかい?」

提督「勿論であります!前回の3倍、火力支援が行えますし、確殺率が上がりました!」

艦長(スンゲーいい笑顔)

砲雷長(そんでもってスンゲーとんでも無いこと言ってる)

機関長(トドメはミサイルと艦砲でどうしても刺したいのな、陸軍の連中)

艦長2(陸軍の提督はキチガイって話だったけど)チラッ

艦長3(これはキチガイってレベルじゃない!下手したら、マジで死ぬじゃないですか!!)チラッ

艦長(他の艦長からの何としてもそれは阻止しろっていう視線が痛い……)

艦長「そ、その話だけどね」

艦長「流石に前回の様に敵が我々を見逃して、艦娘へ向かうとは決まってないからさ」

艦長「安全な距離から艦娘に任せてはどうかな?」

艦長「なーんて……」

提督「それならば、我々は要らんでしょう」

提督「艦娘共に船の操作を教え、海域になったら艦娘が勝手に出撃し、また船に戻ってくる」

提督「提督達は陸の上で指揮を取れば良いのです」

提督「米軍の無人偵察機や攻撃機と同じように」

提督「しかし、人間が操作する船で艦娘を運び作戦を取っています」

提督「それに、海軍の戦術は今一艦娘に適しとらんと思うのですよ」

提督「我々軍人の本懐は、如何に天皇陛下と陛下が愛する帝国日本、臣民を護り抜くかです」

提督「死ぬのが怖くて、前線から100km200km離れとるなら、そこに我々がいる意味が無い」

提督「我々は艦娘の指揮官として前線に立ち、艦娘に指揮をするために存在し、必要ならば艦砲とミサイルで援護するのであります」

提督「正直に言えば、本来ならば15km程に近づいて戦闘指揮を取るのが理想なのです」

提督「ここは前線基地であり、艦娘の具体的な作戦行動を指図する。其のための設備もある」

提督「はっきり言っておきます。我々の作戦を海軍中心で考えるのを止めて頂きたい」

提督「我々は如何に敵を効率良く殺し、味方の損害を減らせるか考えるのであって、自分の命を護るために活動している訳でないのです」

提督「死にたくないのなら、死なぬよう必死に考えて行動すれば宜しい。敵の弾何ぞ当たろうと思ってもそう当たらんのです」

提督「ベトナム戦争では米兵は1人のベトコンを殺すのに約10万発の弾丸を消費した計算になります」

提督「沖縄戦では南部に居た住民や軍人を含めた使者に対して1人殺すのに70発の砲弾を打ち込んだ計算に成ると聞きます」

提督「勿論、書類上の話であり、実際は違うでしょう」

提督「しかし、敵が人一人殺すのに必要な弾丸は一方的に撃ってもそんなもんなのです」

提督「こちらには十分な練度の艦娘が6隻居るし、最悪、連れてきた全員を全面に押し立てて、全員で盲撃ちをすれば、敵を圧倒できます」

提督「少なくとも、艦娘が前線に1隻でも居る限りは、我々に飛んでくる弾の命中率は1%にも満たないでしょう」

提督「それに、全て艦娘に任せるほど信頼しているならば、自分達の命をすらも任せるべきでは?」

提督「なので、作戦展開時は敵のレーダー半径外から3km離れた位置で艦娘の戦闘支援及び指揮を行います」

提督「以上であります」

艦長(ごめんねー僕には彼等を説得するのは無理だよ)チラッ

艦長2(若いって怖い)

艦長3(他の鎮守府じゃ、陸軍軍人は海軍式でやってるはずじゃなかったのか!?)

陸軍は上級将校に成るためには陸軍大学校に入学する必要があります

そんでもって、陸軍大学校に入学する為の試験を受ける為には部隊での2年間勤務と年齢制限があったはず
ンで持って更に大隊長だか師団長の許可証がないと受けれないから、現在の提督達には部隊長レベルの思考しかないです
なので、軍団を扱うレベル(師団長旅団長クラスの人達)に成る為の教育は受けてません

正直、海軍については一切分からん

ただ、艦娘の言っとる司令官は陸軍式で言えば隊長である
つまり、小隊長、中隊長は隊長であり、海軍式に言えば水雷戦隊指揮官だったり空母機動艦隊司令官になる

上記のことを考えるに提督=部隊長レベルの思考で行動する人達って事になります
また、提督の上には司令部があり(電報が届いた時は司令部云々言ってるので)大軍を指揮するのはこっちの人達がやるべき事で
艦娘率いてる彼等は少なくとも、大軍を指揮する能力は要らんと言う事です

で、陸軍的に「前線指揮官は艦娘に戦況に応じた作戦を伝えるべき存在」であると考えてます
海軍的には「戦いが始まったら現場判断で、取り敢えず最初と最後だけ命令して終わり」って感じです

現に、艦これやってると戦闘前に陣形指示して、終わったら撤退か進撃か命令しとるだけですからね
戦闘中は戦艦が旗艦狙おうが、駆逐艦狙おうがお構いなしですし

因みに、陸の自衛隊幹部の特集をNHKでやってて其の際に「小隊長の射撃と一般隊員の射撃は違う」って教官が言っていたのを参考にしてます
以上

甲板上

艦長「帽子振レー!」フリフリ

あきつ丸(いよいよ出撃であります!)フリフリ

加賀(さすがに気分が高揚します)フリフリ

大和(出撃したい!!)フリフリ

那智(大和からの羨望がヤバい)フリフリ

初雪(正直、雷が出ると聞いて安心している。明日から頑張る)フリフリ

雷(電の分も頑張らなくちゃ!)フリフリ

提督(さて、出て来る敵と我が方の練度で行けば、必勝間違いない)

士官A(だがしかし、こちらは海軍の戦法とは違う上に……)

士官B(陸軍基準で行けば、基礎教練を終えたばかりのペーペーだ)

士官C(ここで下手に勝ち進んで自身を付けられても困る)

提督(何か、いい具合に敵にやられてはくれんだろうか?)

提督(味方の負けを望むのは軍人としてどうかと思うが、今回ばかりは負けて欲しい)

提督(演習をしてボコボコにされるべきなのだが、それすらもする暇もなく前線に放り込まれた)

士官A(うーむ、難しいところだな)

士官C(まぁ、事前に高い理想を掲げれば良い。訓練と一緒だ)

士官B(射撃精度、作戦遂行時間、使用した弾薬、燃料全てを考慮して厳しく点数を付ければ良い)

あきつ丸(あ、今回の任務は成功しても提督達の評価は低そうでありますな)

加賀(……今回はどんなに完璧な勝利を収めて作戦評価が低そうですね)

那智(提督達の顔が険しすぎる……それ程迄に心配しているのか?)

艦長(陸軍さん達の顔が既にもうヤバい)

艦長(そりゃ、軍人たるもの国に命を捧げてこそ本懐というものだけど)

艦長(こちらと三百余名の命を預かってるんだから、そうホイホイと死ねとは言えないよね)

艦長(それに、自分だけ生きて帰ったら、遺族からも恨まれるし、世間体も悪いじゃない)

艦長(幾ら、アメリカ式になったとはいえ、今も艦と共に沈めって空気があるんだもん)

作戦会議室

提督「取り敢えず、沖ノ鳥周辺には未だ強力な敵が出現するらしい」

提督「我々の任務はこの化け物を定期的に刈り取り、戦力を低減さる一環である」

提督「重巡、戦艦、空母が現れる。つまり、敵さんもコチラと同等以上の戦力を有していることに成る」

士官A「それに加え、こちらは連戦だろう?奴さんの方が更に有利と成る訳だ」

士官B「我々の作戦達成条件としては侵攻中核艦隊、通称Jと呼ばれる戦艦を中心として編成された艦隊を見付け、潰滅させることだ」

士官C「逆に、敗北条件は、旗艦つまり、我々の撃沈或いは艦娘の全損だが、今回は艦娘が一人中破して時点で我々の敗北とする」

士官C「つまり、撤退だな」

士官A「小破は進撃、Jを撃破しても、この作戦は我軍の敗北とする」

士官B「また、空母が小破した時点でも我々の敗北とし、撤退する」

士官A「空母は甲板がやられると飛ばした航空機が帰って来れない、或いは収容に時間が掛かる為だ」

提督「つまり、加賀と龍驤がやられてはいかんということだな」

提督「まぁ、敵は空母を持っとる訳で、十中八九、Jまでは辿り着かんだろうと予測しいる」

士官A「全くだ!勝利条件がどの艦も無傷でJまで行き、仕留めろなんて」

士官A「物机上演習でも無理な注文だ」

士官B「まったくだ!」

陸軍提督「「「ハッハッハ」」」

あきつ丸(それを分かっていながら、那智殿達に告げるとは、鬼畜の所業)

あきつ丸(もっとも、今回の作戦は自身を付け過ぎない事にあるから)

あきつ丸(死ぬ気で頑張って漸く光が見えるっぽいという際どい条件を付けてるのでありましょう)

あきつ丸(正直、無茶ぶりだろ)

艦娘の部屋

那智「何やら、嫌な気配がする」ゾクッ

伊19「どうせ、提督達がまた気違いな事考えてるのね」

加賀(多分、全員無傷でボス艦隊を倒せとかそう言う辺りでしょう)

龍驤(平気で無傷でボス仕留めて来いとか言うんやろうな)

雷(雷は大丈夫なんだから!)

那智「加賀よ。お前は戦場に出たのだろう?」

那智「戦場の空気とはどういうものなのか、教えてはくれまいか?」

那智「口で説明するのは難しいだろうが……」

加賀「そうね。一言で言えば、真っ白ね」

伊19(何言ってるんだ此奴?)

龍驤(分からんでもないなぁ)

那智「その心は?」

加賀「恐怖と興奮で何もかもが分からなくなるわ」

加賀「そして、体が勝手に動くの。意識とは関係なく」

加賀「意識が漸く周りの景色を把握するときには既に戦いは終わっているわ」

龍驤「ま、訓練は嘘つかんっちゅー事やわ」

龍驤「皆、血反吐吐くほど練習したんや、絶対大丈夫やて!」

龍驤「な!」

加賀「ええ、練習通りにやれば問題ないわ」

加賀「だから、そんなに緊張しなくても大丈夫」ポン

雷「い、雷は大丈夫なんだから!」

電「那智は元気ないわねーそんなんじゃ駄目よぉ!」

那智「そ、そうか?」

電「そうよ!」

加賀(大丈夫そうね)

伊19(イクの魚雷で全艦仕留めれば問題ないの!)

千代田(私も後方支援で戦闘をしないとはいえ、やっぱり戦場に立つのよね……)

千代田(しかも、何時もの偵察機を飛ばすだけじゃなくて、戦場の監視って……)

千代田(あきつ丸さんの仕事振りをしっかりと見ないと!)

千代田(見ててよね!千歳お姉!)

作戦会議室

提督「艦娘全員を甲板上に整列させろ」

あきつ丸「了解であります」

士官A「さて、細かく採点表を作ったわけだが」

士官B「如何にも揚げ足を取りますと言わんばかりの嫌味な配点だな」

士官C「この隊列とか特にな!」ハッハッハ

あきつ丸「整列完了したであります」コンコン

提督「ご苦労」

甲板上

提督「貴様等兵隊には今後の出撃に際して、こちらの勝利条件と敗北条件を知って貰わねばならん」

士官B「今からその説明をする」

提督「海軍ではどうか知らんが、陸軍では1人の兵士が負傷したら、その兵士を護送するために1人か2人の兵士が付き添う」

提督「つまり、前線には少なくとも2名の兵士が居なくなるということだ」

提督「歩兵一個小隊に付き30名の兵隊が居るとすれば28名で作戦を展開させねばならん」

提督「兵隊はただ鉄砲を撃って敵を殺すだけではなく、占領した地区の警備、戦線を構築するための穴掘り等、様々なことをする」

提督「だから、歩兵一人一人にはしっかりとした基礎基本を叩き込み、更に発展的な戦闘訓練を施す」

士官A「だが、残念な事に貴様等はそれすらも終えていない」

士官C「貴様等は言ってみれば、卵の中の雛鳥だな」

提督「そんなタマゴの殻に辛うじてヒビを入れれた5名を選出した」

提督「だが、貴様等は所詮ヒビを入れたに過ぎん。殻の外にも出ていないわけだ」

提督「だから、戦場での勝利条件をよく理解し、何がダメで何が良いのかしっかりと理解して貰う必要がある」

提督「貴様等が出撃するに辺り、持ち点は100点から始まる」

士官C「そこから戦場に向かい、帰還するまでの間に点数を引いていく。加点はない」

あきつ丸(出来て当たり前が基本でありますからな)

あきつ丸(弾を一発も撃ち漏らさずに当てたら?と言う質問に対し、“それが当たり前だ”と全員が一致して答えた辺り厳しすぎるであります)

提督「何、難しく考える必要はない。基本的には全員無傷で敵部隊を潰滅させて帰って来れば良いのだ」

提督「空母以外は中破したら作戦は失敗、即時撤退。空母が小破したら作戦は失敗、即時撤退」

提督「小破しても、戦闘行動に支障が出る、例えば砲塔が壊れただの魚雷発射管が壊れただのという被害ならば撤退だ」

提督「因みに、詳しい事はこの表にまとめた。出撃組は特に頭に叩き込んでおけ」

士官A「そうでないものも、貴様等が出撃するに辺りこれを基準とする」

提督「あきつ丸、配っておけ」

あきつ丸「了解であります」

艦娘の部屋

那智「出撃に際して、隊列を乱した場合は-5」

那智「出撃に際して、無駄口を叩いた場合は-5」

那智「出撃に際して、喫煙、飲酒を行った場合は-100」

那智「戦闘時、隊列を乱した場合は-3」

那智「戦闘時、許可無く発砲した場合は-90」

那智「戦闘時、発砲合図より遅れた場合は-80」

那智「戦闘時、命中弾を出せなかったら-10」

那智「戦闘時、指示した弾種と違う砲弾を撃った場合は-50」

那智「戦闘時、無駄口を叩い場合は-30」

那智「なんだこれは?」

あきつ丸「戦場で行うと減点対象になる行動の一覧表であります」

那智「喫煙だの無駄口だの、許可無く発砲しただのは良いとして、この命中弾を出さなかったらとはどういうことだ?」

那智「射つ弾全てを当てろということか?」

あきつ丸「そうであります」

あきつ丸「練習時に当たっていたのでありましょう?」

あきつ丸「なら、実戦でも当てれば宜しいだけであります」

あきつ丸「無理ならば、今すぐ出撃する者を変えるだけであります。希望者は多いでありますからな」チラッ

大和(いやいやいや!確かに出陣したいけど、撃つ弾全て命中弾は不可能よ!)

比叡(ヒェ~!)ヒェー

加賀(実際は、当てる気で撃てって事なんでしょう)

加賀(日本海海戦でも血反吐吐くほどの訓練を積みその結果がバルチック艦隊に完勝)

加賀「問題ないわ。それにこの件は了解しました」

龍驤(よく読めば、基本教練でやってはいけないこと並べただけやしな)

龍驤(命中弾を出すのが難しいってのは提督達も知ってるやろうし)

龍驤(にしても、流石にこればっかりはフォローしたらな、色々とマズい艦娘もおるな)チラッ

雷(ヤベェ……)ハハハ

伊19(アスロックを積もう!)ハハハ

勘違いしている人が居るようなので

船についてる機関銃やガトリングガン(当時は無いですけど)、つまり対空砲は飛行機を落とす為の攻撃ではなく、敵機に攻撃進路に入らせないために撃つだけです
要はプレッシャーかけるだけでの武器で、弾当てて落とす兵装では有りません

体中に剣山ぶら下げた奴を殴れと言われて躊躇うように、攻撃進路に入ったら確実に被弾して撃墜するってビジョンをパイロットに見せるのが対空砲の存在意義です

日本軍機はVT信管の開発でバンバン落ちてしまったり、近年のCIWS(ガトリングの奴)の存在から、対空砲=敵機を確殺するべくして存在する的な考えがあるんでしょうけど、実際は敵に攻撃進路に入らせないための存在です
対空砲として撃つマシンガンやガトリングガンは命中率に関与しません

2両のヴィルヴェルヴィントが細い山岳路だかで立ち往生していたパイパー戦闘団をヤーボの編隊から守り切った時も、ヴィルヴェルヴィントは進路妨害しまくってヤーボの爆撃を邪魔しまくっていましたから
提督達が言っとる命中弾は敵艦を沈めるために発射する主砲副砲であって対空砲は勘定に入れません

なので、二次大戦後半から艦艇は対空砲設備を強化し、敵機を近付けさせないようにしていましたし、防空駆逐艦なんて物も開発された訳です
当時は航空機に叶うのは航空機だけであり、今と違ってミサイルなんて便利兵器は無いので、航空機がない状況で敵機に狙われると針山のような対空砲を駆使して敵機の燃料と弾薬が無くなるまで敵を脅かし続けなければいけないのです

大和の場合なんか、特にそうですね
第58任務部隊の空母達VS大和と其の護衛艦で、航空機の燃料弾薬が切れるか、大和達の弾薬あるいはHPが切れるかで、結果は大和達が負けてしまったわけです

>>968
いやいや、勢子の役割の対空砲は兎も角、機関砲は落とす為の物だよ。

>>973
個人的に、初期の頃の対空機関砲は敵機を撃墜する為の物だと思いますが、戦争が進んだ中期、後期は進路妨害用の兵器だと思ってます
現に、ヴィルヴェルヴィントの件なんか撃墜するより進路妨害の方で役立ってますし

日本軍で言えば装甲化されたアメリカ軍の戦闘機を高角砲で追い立てて、機関砲や機関銃で仕留めるのは至難の業だと思います
相手は大馬力で高速で飛んでますし、何よりも突っ込んでくる数が半端ではない訳ですし
なので、機関砲は致命弾を持つ砲弾を攻撃進路上にバラ撒いて置くことによって敵が回避せざるを得ない状況を作り出す兵器として私は考えています

取り敢えず、新しいスレ立てようと思いますが
これって依頼スレに出した方がいいんですかね?
まだ、完結してないんですけど

じゃあ、埋めます
雑談でも何でもどうぞ

埋まってから新しいスレ立てます

そうなの?
じゃあ、立ててきます

小ネタ ある日の訓練風景

那智「提督、皆、提督達の要求する水準に近付いて来ている」

那智「そろそろ、実戦に行ってはどうだ?」

提督「何を言っとるんだ貴様は?」

提督「水準は目安でしかない。それを超える事が出来ん間は出撃させん。馬鹿なことを言っとる暇があったら訓練をしろ」マッタク

天龍「よ、よぉ。お前ん所って厳しすぎやしないか?」

天龍「最大戦速で走って10発中命中弾3発だろ?」

天龍「世界水準軽く超えてる俺でも無理だぜ?」

天龍「つーか、お前等レベルの腕あるなら、とっと前線行って戦った方が活躍できるだろ」

鳳翔「そうなんですよね~」ヌッ

鳳翔「正直、これ以上訓練艦隊に彼女達が居られると、他の空母艦娘達の自信がドンドン無くなっていくので」

鳳翔「いい加減、実戦に行って欲しいんですけどね~」ハァ

那智「私達がそう言っても、聞き入れんのだ。『他人の事を心配する前に自分の心配をしろ』と言ってな」

天龍「なら、俺達から言ってやろうぜ!中の奴が言ってもダメなら、外の奴が言ったら変わるかもしれないしな!」

那智(司令長官が言っても断固として動かない提督達が果たして、一介の艦娘の言葉で動くのだろうか?)

鳳翔「そうですね。今度ははっきりと言ってみましょう」

那智(あいや、二人の行為を無碍にする訳にもいかん)

那智「ああ、だが提督達は長官の言葉ですら動じない。二人が説得できなくとも、落ち込まないで欲しい」

天龍「お、おう」

鳳翔「まぁ……」

提督達の会議室 天龍の場合

天龍(最初は勢いが大事だ。相手をビビらせれば、いくら陸軍だからって俺の言う事を素直に聞くだろう)

天龍「邪魔するぞ」バタン

提督「何だ貴様は?」ギロッ

士官A「ノックしてから入室許可を得ぬか馬鹿者が」ギロッ

士官B「所属艦隊と艦名を名乗れ」ギロッ

士官C「こいつはよく居酒屋で見るぞ」ギロッ

天龍(ヤベェ、超怖い)

天龍「お、俺の名は天龍。ふ、フフ、怖いか?」ド、ドヤー

提督「何を言っとるんだ貴様は?」

天龍「お、お前たちに話がある」

提督「ならば、入室からやり直せ馬鹿者」

天龍「な、何!?」

提督「貴様も海軍の一員ならば礼儀を弁えんか!」

士官A「それと所属艦隊を言え。一体どういう教育をしとるのか、まったく」

天龍「て、提督は関係無いだろう!」

士官B「大有りだ馬鹿者」

士官A「艦娘の管理教育は所属している艦隊の管理者、つまり提督に一任されている」

士官A「しかし、貴様は教育が行き届いとらん。貴様の提督にどういう教育をしとるのか厳しく問い詰めねばいかん」

士官C「そもそも、俺は艦娘共の上官に対する口の聞き方からして教育がなっとらんと思うのだ」

士官C「木曾の奴は行き成り俺をお前呼ばわりしたからな」

士官C「また、タメ口を使いやがる」

士官C「プライベートな場ではまぁ、良いとして公務中までも……」

士官C「自覚がなさ過ぎる!」

提督「全くだな。貴様、こっちに来て座れ。説教してやる」

天龍(助けて龍田!)

2時間後、心配になってやってきた那智と龍田によって救い出された

提督達の会議室 鳳翔の場合

鳳翔「空母達の訓練をしている鳳翔です」コンコンコン

提督「どうぞ」

鳳翔「失礼します。今日は空母達の事でお話があってきました」

士官A「む、奴等何かやらかしたのか!?」

士官B「隼鷹の奴か?奴は体のどこかに酒を隠し持っとるからな……」

士官C「いや、あきつ丸の奴かもしれんぞ」

士官C「彼奴に水上機の使い方を覚えさせようと行かせているはずだな?」

提督「ああ、実際には詰めなんだが、改良すれば積めそうだとのことで事前学習で行かせている」

提督「また彼奴か……」ハァ

鳳翔「い、いえ、彼女達のことでは有りません」

鳳翔(あきつ丸さん、優秀な子なんですけど、ちょっとドジと言うか、なんというか……)

鳳翔(隼鷹さんも、確かに巫山戯て見えますが、訓練自体はちゃんとやってますし)

鳳翔(加賀さんや龍驤さんとくらべても殆ど遜色ないですし)

提督「では、誰が?」

鳳翔「いえ、問題を起こしているのはどちらかというと、提督達の方です」

提督「何?俺達が?」

鳳翔「はい。彼女達は既に実戦に出しても問題有りません」

鳳翔「これ以上、彼女達が訓練をすると、他の艦娘達の自信に関わるのです」

鳳翔「雷撃機を海上から3メートルで飛ばし、急降下爆撃機の命中率は静止目標で9割、移動目標なら7割りです」

鳳翔「彼女達にこれ以上の経験を積ませるには実戦を挟まなければ無理です」

提督「その訓練、目標からの攻撃はあるか?」

鳳翔「あ、有りませんけど……」

士官A「戦闘機の妨害は?」

鳳翔「いえ」

士官C「なら、目標からの攻撃と、目標を護る戦闘機を付けて訓練をさせろ」

士官B「それでその命中率を叩きだせたら、今度は空母たちを狙う敵機を出せろ」

提督「実戦さながらの訓練を積み、そして、各艦との連帯を取らせつつ、他の艦隊と演習をする」

提督「それが出来んまでは新兵にすらなっとらん」

この1週間後提督の下に司令長官が現れるのであった

小ネタ ぬいぬいVS陸軍提督

居酒屋鳳翔

提督「未だに、艦娘の顔と名前が一致せんな」

士官A「ああ、駆逐艦共は特にな。数が多過ぎる」

士官B「体型で判断しようと思ったら龍驤みたいな奴も居る」

士官C「胸の大きさで判断するのが最適だと思ったのだがな」

提督「全くだな。そろそろ帰るか」

士官ABC「「「ああ」」」

カウンター前

不知火(そろそろ帰りましょう)スッ

提督(ここは安いから助かる)スッ

不知火「……」

不知火(こ、これが噂の陸軍提督)

不知火(戦艦型の深海棲艦をも圧倒出来そうな、迫力……)ギロリ

提督(この目付き、そして、その奥に見える自信)

提督(此奴は間違いなく、戦艦だな)ギロリ

不知火(思わず、睨んでしまいましたが、どうしましょう?)

不知火(この前天龍さんが陸軍に説教されて大泣きしていましたが……)

提督(これは、俺先に会計を済ませていいのか?それとも、此奴が払うのか?)

間宮(お会計を頼みたいのに、空気が修羅場になってる……)

伊良湖(せ、戦艦と正規空母を呼びましょう!)

士官A「おい、貴様何しとるのだ?さっさと会計を済ませろ」ギロッ

士官B「そうだぞ。まだ、やる事は大量にあるんだ」ギロッ

士官C「それに眠っとるあきつ丸も運ばにゃ行かんのだ」ギロッ

不知火(さ、3対1……だと!?流石の不知火でもワンパン大破確定です)

不知火(ここは素直に謝っておきましょう)

不知火「すみません」

提督(む、譲ってくれたか)

提督「構わん。会計だ」

不知火(あれ?説教なしですか?)

提督「よし行くぞ」

士官ABC「「「おう」」」

提督(名前を聞いておこう)

提督「貴様、名を名乗れ」

不知火「し、不知火です」

提督「不知火か……覚えたぞ」フッ

提督(戦艦不知火か、覚えておこう)

不知火(目をつけられました!?)

不知火(しかも笑ってる!!)

もう、小ネタ無いんで埋めちゃって下さい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月20日 (土) 09:03:56   ID: Y_eQJz3a

こういうの好き

2 :  SS好きの774さん   2014年09月29日 (月) 01:58:09   ID: AP1hmz0b

く(゜∀ 。)「震電改+彗星(江草隊)+天山一二型(友永隊)÷1の性能の戦闘機なら180機ほど持ってる」

3 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 01:35:47   ID: Y0CA1gLy

合間合間の作者の語りが鬱陶しい

4 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 10:22:13   ID: C6Rz6ETV

先が読めない楽しさが半端ない

5 :  SS好きの774さん   2014年10月18日 (土) 09:55:33   ID: vzJxBW46

※3
わかっとらんなぁ

6 :  SS好きの774さん   2014年11月20日 (木) 19:32:00   ID: ODDal6o-

提督達が試行錯誤していくのが楽しすぎてやばい

7 :  SS好きの774さん   2014年11月23日 (日) 03:11:55   ID: g5NYzvaf

どこから面白くなるのかな?
途中で飽きてしまった

8 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 18:58:32   ID: OHsMj5Qh

こりゃ艦これ関係ないな
ただの陸軍上げ海軍下げの知識ひけらかしだ

9 :  神   2015年03月13日 (金) 17:00:17   ID: F9s_2UBs

我を…崇めよ…

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