貴音「何もする事がありませんね」 (43)
貴音「今朝、収録先の都合で本日の収録は中止」
貴音「丸一日埋まっていた予定が無くなってしまいました」
貴音「どうしましょうか……」
貴音「暇ですね……」
グゥウウーーー キュルルルル
貴音「……一先ず、朝食を頂くとしましょう」
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貴音「…………」モグモグ
貴音「白米、榎茸の御御御付、鮭の塩焼き、納豆、沢庵、胡瓜と茄子と白菜の浅漬け、ひじきのお浸し、ほうれん草の胡麻和え、里芋と人参の煮物、焼き海苔、生卵、冷奴」モグモグ
貴音「ふむ……やはり朝食は和食ですね」モグモグ
貴音「ふふ……どれも中々上手く出来ました」モグモグ
貴音「…………」モグモグ
貴音「御馳走様です」
貴音「ふぅ……さて、本日はどうしましょうか」
貴音「そういえば先日、じいやがお薦めだと言って、あにめのでぇぶいでぇを送ってくれていましたね」
貴音「良い機会なので、見てみましょう」
貴音「…………」ガサゴソ
貴音「確か、誤ってけーすを壊してしまい、本来のとは別の、無地のけーすに入れたと言っておりましたので……」ゴソゴソ
貴音「ふむ、これですね」
貴音「……しかし、誤ってけーすを壊してしまうとは、じいやもその様な間違いをする事があるのですね……ふふっ」
貴音「題名は……む……『あなざぁ』と読むのでしょうか」
貴音「早速、見てみるとしましょう」
ピッ ウィーン カチャ
貴音「ふふふ………じいやのお薦めとは、真、楽しみです」ワクワク
貴音「…………」ドキドキ
貴音「おや?何やら面妖な雰囲気が……」
貴音「………む?」
貴音「これは…………っ!」
貴音「ほ、ほらぁではありませんか!!」
プチッ
貴音「くっ……じいやめ、謀りましたね」
貴音「わたくしがほらぁの類が駄目……苦手……」
貴音「あまり得意ではないのを知っておきながら、この様な物を薦めてくるとは……」
貴音「ふぅ、危ない所でした……」
キュー……
貴音「む……難を逃れ安心しましたら、小腹が空いてしまいました」
貴音「少々早いですが、朝のおやつにするとしましょう」
貴音「…………」パクパク
貴音「水羊羮、御手洗団子、どら焼き、大福……和菓子は良いですね」パクパク
貴音「…………」パクパク
貴音「御馳走様です」
貴音「ふぅ……さて、どうしましょうか」
貴音「そういえば、じいやがお薦めだと言って送ってくれた、げぇむがあるのでした」
貴音「良い機会なので、やってみるとしましょう」
貴音「…………」ゴソゴソ
貴音「確か、誤ってけーすと説明書を無くしてしまい、ゆぅえむでぇなる物を袋に入れて送ったと言っておりましたので……」ゴソゴソ
貴音「ふむ、これですね」
貴音「操作は難しくないので、説明書を読まずとも出来ると言ってましたので、大丈夫でしょう」
貴音「題名は……えぇ……こぉぷすぱぁてい・ぶらっどかば……り、りぴ……」
貴音「………」
貴音「一先ずやってみるとしましょう」
貴音「ぴぃえすぴぃに入れまして……」カチャカチャ
貴音「いざ!」
叩かれて慌てて方針転換したナポリタンの奴か
いいからさっさとミステリー書けよ
ナポリタン書いてた人?
貴音「…………」ドキドキ
貴音「……おや?またもや、面妖な雰囲気が……」
貴音「…………」
貴音「ひゃっ!?」ポイッ ガチャン
貴音「い……今のは、幽霊……?」
貴音「またしてもほらぁではありませんか!!」
貴音「おのれ、じいや……一度ならず二度までもわたくしを謀るとは……」
千早「なにもする事がないわ」
↑ってのは書きました ナポリタンを意識したつもりはなかったんですが、紛らわしくてすみません
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貴音「……はっ!?ぴぃえすぴぃは何処に!?」キョロキョロ
貴音「ありました……何故、あの様な所に……」テクテク
貴音「……む?……勝手に電源が切れておりますね……面妖な」
貴音「……電源が点きません……何故……」
貴音「仕方ありません……後日、修理に出すとしましょう」
クー
貴音「……驚いたら小腹が空いてしまいました」
貴音「少々早いですが、昼前のおやつにするとしましょう」
貴音「…………」モグモグ
貴音「かすていら、みるふいゆ、しゅぅくりぃむ、ぷりん、てぃらみす……洋菓子も美味ですね」
貴音「…………」モグモグ
貴音「御馳走様です」
貴音「ふぅ……さて、どうしましょうか」
貴音「折角ですから、てれびでも見てみましょう」
ピッ
貴音「…………」
ピッ
貴音「…………」
ピッ
貴音「おや?これは雪歩ではありませんか」
貴音「どらまの様ですが……」
貴音「そういえば、去年の夏にどらまに出ていたのに、都合が悪く見られなかったのでした」
貴音「どうやら、それの再放送の様ですね」
貴音「まだ始まったばかりの様ですし、良い機会なので、見てみましょう」
貴音「題名は何でしたか……確か『ほんこわ』という様な名前だった気が……」
貴音「…………」
貴音「…………」
貴音「…………」
雪歩『いやぁぁぁぁぁ!!!』
貴音「ひやあああぁぁぁああ!?」
プチッ
貴音「はぁ、はぁ……これもほらぁではありませんか!!」
貴音「はぁ…はぁ……なんと恐ろしい」
貴音「一人暮らしの家に一人の時に出現するなど……何処にも安らぐ所が……む?」
貴音「一人暮らしで……一人暮の時……」
シーン……………
貴音「…………」
↑訂正
× 貴音「一人暮らしで……一人暮の時……」
◯ 貴音「一人暮らしで……一人の時……」
シーン……
貴音「…………」
貴音「……な…な、な、な、何をわたくしは恐がって……」
貴音「い…い、いいい今まで、この家で暮らしていて……その様な、事など、なか……無かったではありませんか……」
貴音「……ふ、ふふふ……そうです……今まで何もなかったのですから、何も恐れる事など――」
ガシャン!
貴音「ひやっ!?」ビクッ
貴音「な、ななななな何ですか、今の音は……」
貴音「風呂場から聞こえた様ですが……」ソロソロ
貴音「……!」
貴音「吸盤式の金具が、一人でに……面妖な……」
貴音「はっ!そういえば、先程のどらまでも風呂場で……」
貴音「まさか……わたくしの家にも……?」
貴音「あ……あわわ……どどど、どうすれば……」
貴音「はっ!そういえばぷろでゅうさぁが、悪霊退治の儀式を知っていると言っていました!」
貴音「もしもの時の為に、儀式の方法を聞いて記録していた筈」ドタドタ
貴音「確か、この辺りにそのめもが……」ガサガサ
貴音「……ありました!これです!」
貴音「万が一の為に記録しておいた甲斐がありました」
貴音「ふふふ、この儀式をもってすれば……」
貴音「この『びっくりする程ゆぅとぴあ』ならば……」
貴音「儀式の方法は……なんと!?」
貴音「なんですか、この儀式は……面妖な……面妖な……」
貴音「……しかし、これをやらなければわたくしは……わたくしの家は……」
貴音「……やらねば」
貴音「すぅー……はぁー……すぅー……はぁー……」
貴音「いざ!」
貴音「まず全裸になり!」バサッ
貴音「尻を突き出し!」プリッ
貴音「両目を見開きながら白目を向き!」クワッ
貴音「べっどを登り降りしながら!」バッ バッ
貴音「両手で思い切り尻を叩きながら……」
貴音「びっくりする程ゆぅとぴあ!!」パンパン
貴音「びっくりする程ゆぅとぴあ!!!びっくりする程ゆぅとぴあ!!!」ペチンペチン
貴音「びっくりする程ゆぅとぴあああああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」バッチーーーン!!!
―――――
―10分後―
貴音「はぁ、はぁ、はぁ…はぁ……はぁ……はぁ…………」ゼェゼェ
貴音「ふ……こ、これで……あの……悪霊も……」ハァハァ
バサッ
貴音「うひゃああっ!?」
貴音「あ……そんな……吸盤で壁に付けていた暦が……独りでに……」
貴音「これでも駄目なら……うっ……わたくしは……ぐす……どうすれば……ふぅ」ポロポロ
グゥーー
貴音「う……えぐ……激しい運動をしたからお腹が……」グスグス
貴音「気分を紛らわす為にも、おやつを……うっく」
貴音「ひっく……わたくしは……これから、どうすれば……くすん」モグモグ
貴音「この家を……えぐ……離れるしか……ぐす……ないのでしょうか……」モグモグ
貴音「ひぐ…………」モグモグ
貴音「うっく……御馳走様です」
ドンドン
貴音「!?」ビクッ
貴音「こ、今度は何が……」
ドンドン
貴音「あ……あぁ……」
ドンドン
『貴音ー!いないのかー?』
貴音「! その声は響!?」
響『あ、いた!うん、遊びに来たぞー!』
貴音「今行きます!」ダッ
ガチャ
響「うわっ!?貴音、急に――」
貴音「響っ!!!」ガバッ
響「ぅゎぷっ!」
貴音「あぁ、響……響…!」ギュウー
響「た、貴音?どうしたんだ?泣いてるの?」
貴音「……えぇ、確かに……嬉しさの余り……涙が……」
響「うえっ!?そ、そんなふうに言われると照れるけど……自分も嬉しいぞっ!へへっ」
貴音「ふふっ、わたくしもです」
響「よし!じゃぁ、一緒に遊びに行くさー!」
貴音「えぇ!」
終わり
ただ、お姫ちんが何かモグモグしてるのを書きたかっただけです
大食いお姫ちんは可愛い!
じいやがアニメやゲームに詳しくて、その影響で貴音も少したしなんでいるという設定があるのには驚いた
読んでくれた人たち、ありがとう
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