海未「ケンカップルって素晴らしいですよね」にこまき「はぁ?」 (53)

にこ「なんでそんなことを私たちに言うのよ?」

真姫「まったく意味わかんないんだけど…」

海未「いや、だって…」チラッ

凛「ケンカップルって2人のことだもん」

にこまき「はぁ?」

にこ「2人って…」

真姫「私と」にこ「にこのこと?」

うみりん「」コクン

にこまき「はぁぁぁ!?」

にこ「ばっっっっかじゃないの!?あり得ないんですけどー!!」

真姫「そうよ!!そもそもにこちゃんなんかがこの私と釣り合うわけないでしょ!!」

にこ「はぁ!?何よそれ!私がそんなにぶっさいくっていうわけ!?」

真姫「だ、誰もそこまで言ってないわよ!!む、むしろ外見はその…か、かわいい…ほうだと…思う………けど…………」ボソッ

にこ「なによ!?声がちっちゃくて聞こえないんですけどー!?」

真姫「が、外見はまだマシな方よ!!そ、そうだ!中身よ!中身がバカでマヌケでアホでネタキャラなのが悪いのよ!!」カァァ

にこ「はぁ!?あんたこそ中身はネタキャラでしょ!?」

真姫「どこがよ!?」

にこ「この歳になってまで未だにサンタの事を」

凛「わーー!!」

希「まーた痴話喧嘩かな?」

にこまき「痴話喧嘩じゃないわよ!!」

海未「2人とも…やっぱり付き合ってるんですか?」

にこまき「あんたバカぁ!?」カァァ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406387497

にこ「確かに喧嘩はよくしてるかもしれないけど!!」

海未「仲がいいわけでは無いと言いたいのですか?」

真姫「そうよ!別に仲がいいってわけじゃないわ!」

希「喧嘩するほど仲がいいという言葉がありまして」

にこまき「はぁ!?」

凛「さっきからはぁはぁうるさいにゃー。もうはぁはぁケンカップルでいいんじゃ?」

にこまき「だから違うって!!」

海未「違うの…ですか…!?」

にこ「ダメだこの子…本気で私たちが付き合ってると勘違いしてる…!」

真姫「とにかく!あんたたちが思ってるほど仲がいいってわけじゃないから!!」

にこ「そうよ!そんなにケンカップルって言いたいなら、それなりの証拠を持ってきなさいよ!!」

希「証拠…」ピクッ

海未「なるほど…」

凛「ふむふむ」



にこ「まったく…なんなのよあいつら」

真姫「失礼極まりないわね本当に…」

にこ「ねぇ」

真姫「何よ」

にこ「私ってそんなにあんたと釣り合わない?」

真姫「!!」

真姫「ば、馬鹿なこと聞かないでよ…」プイッ

にこ「…ちょっと」

にこ「ちょ~~~~~~っとだけ、ショックだったんだけど」

真姫「うっ…」

真姫「わ、悪かったってば…」

にこ「本当に~?」

真姫「ほ、本当よ。釣り合わないっていうのは言い過ぎた。ごめん」

にこ「ふーん」

にこ「じゃあ私とあんたはちょうど釣り合」

真姫「それはないわ」

にこ「なんでよ!!」

真姫「残念ながら私のほうがちょっと上よ。にこちゃんはせいぜい私の足元に及ぶくらいですー」

にこ「うわ生意気~!!どこからそんなに自信が湧いてくるんだかねぇ」

にこ「でも残念!あんたが思ってるほど私は弱く無いでーす!!」

真姫「所詮強がりでしょー?」

にこ「強がりじゃないわよ!私はこれからまだまだ背が伸びるし、スタイルもよくなるんだから!」

真姫「根拠は?」

にこ「マm……ごほん。お母さんよ!!お母さんを見ていればまだ私にも可能性があると分かるのよ!」

真姫「それはないわ」

にこ「なんで!?」

真姫「なんとなく」

にこ「ひどい!」ガーン

嘘だろ…書き溜めてあったのが消えてしまった…

ごめんなさい今日はこれくらいで…

にこ「あっつ……」

真姫「同感…」

にこ「真姫っちジュース買ってきて~…」

真姫「何よその希みたいな言い方…」ムスッ

にこ「は?なんで希の名前が出てくるのよ?」

真姫「希ってにこちゃんのことそんな感じで呼ぶでしょ」

にこ「確かにそうだけど…それは昔からそうだったし…」

真姫「ふーん…昔からね…」ガタッ

にこ「んー?なになに、ジュース買ってきてくれるの?」

真姫「そうね。買ってきてあげるわよ」

にこ「さっすが真姫ちゃーん♪」ニヤリ

真姫「ただし!」ガシッ

にこ「ひゃあ!?」

真姫「私にもわしわしさせなさい!」

にこ「ええー!?」

真姫「…」スカッスカッ

にこ「…」

真姫「…ごめん」

にこ「謝るなぁぁぁ!!この胸にはねぇ!!私の未来が詰まってるのよぉ!!」

真姫「希ってすごいのね…私も見習わなきゃ」

にこ「は?なんで見習う必要あるわけ?」

真姫「…買ってくる。後でお金は返してね」

にこ「あ!コーラで!」

真姫「了解」ガチャッ

バタン

にこ「…そんなに触りたいなら素直に言えばいいのに」



真姫「素直に言えるわけがないわよ…触りたいだなんて」




穂乃果「そういえば、にこちゃんってよく真姫ちゃんのこと見てるんだよねー」

真姫「ぶーーーっ!?」

絵里「」

穂乃果「うわあ!?え、絵里ちゃん大丈夫!?」

真姫「ご、ごめんエリー!」フキフキ

絵里「びっくりした…」

真姫「だって穂乃果が馬鹿なことを言うから…」

穂乃果「ひどい!?私のせい!?」

真姫「そうよ!穂乃果のせいよ!あんな意味わかんないデタラメ言うから!」

穂乃果「デタラメじゃないよ!本当だもん!だよね絵里ちゃん?」

絵里「わ、私?うーん…よく分からないけど」

絵里「今度見てみたら?にこのこと。それでわかるんじゃないかしら」

穂乃果「なるほど!絵里ちゃん頭いい!」

真姫「見るまでもなくどうせデタラメよ!私はやらないからね!」

穂乃果「えー!?」

真姫(なんてこと言ったものの、やっぱり気になるわね…)チラッ

にこ「ひーまー」

真姫(本を読むフリをして様子を見ましょう)ペラッ

にこ「ふわぁぁぁ…」

真姫「…」チラッ

にこ「…」ポチポチ

真姫(ふん。やっぱり見てないじゃない)

にこ「…」

真姫(…所詮はデタラメよ。にこちゃんが私を見てるわけない。何を期待してたんだか…)

真姫「…」チラッ

にこ「…」ジー

真姫「!?」

にこ「…」ジー

真姫(う、嘘!?こっち見てる!?)

真姫(な、何よあれ!ちょっとがっつり見過ぎでしょ!)ドキドキ

にこ「…」ジー

真姫「ちょっと!なんでこっち見てるのよ!」

にこ「!!」ビクッ

にこ「そっちこそ!さっきから私のこと見てるじゃない!」

真姫「ち、違うわよ!そっちが見てるから見てるんだってば!」

にこ「ほら!やっぱり見てるじゃない!」

ことり「あのー…」

にこ「こ、ことり!?」ビクッ

真姫「いたの!?」

ことり「ひ、ひど~い!ずっと居たんよ~!?」

にこ「そ、そうなんだ…」

真姫「全く気づかなかった…」

ことり「まあ、2人とも夢中で見つめ合ってたからね~」

にこ「ばっ!?み、見つめ合ってた!?」カァァ

真姫「な、なに言ってんの!?ばっかじゃないの!?」カァァ

ことり「え~?ちがうの?」

にこまき「違うわよ!」

真姫「」ソワソワ

真姫(遅い…)

真姫「」ソワソワ

にこ「あ」バッタリ

真姫(き、来た!)

真姫「ぐ、偶然ね!」カミノケクルクル

にこ(まさか今日もここでばったり出会うなんて…)

にこ「本当に偶然なのかしら?」

真姫「な、何言ってるのよ!偶然よ偶然!」アタフタ

にこ「何か企んでるんじゃなーい?」ニヤ

真姫「た、企んでなんかいないわよ!」アタフタ

にこ「なーんか怪しいわねぇ」

真姫「考えすぎでしょ!!ほら、さっさと行くわよ!」

にこ「はいはい。仕方ないわねぇ」

にこ(でもね、やっぱり考えちゃう)

にこ(だって勘違いしちゃうじゃない。こんなに偶然が起きたら、誰だって)

真姫(昨日も結局素直になれなかった…)

真姫(今日…いや、今日は無理!明日こそ、素直に……)

にこ「花火大会?」

真姫「そ、そうよ!」ドキドキ

にこ「それをこの私と一緒に行きたいと?」

真姫「ち、違うわよ!別に一緒に行きたいとかいうわけじゃなくて!!」

真姫「ど、どうせにこちゃんは一緒に行く相手がいないから!!この私が誘ってあげたのよ!」

にこ「むかっ!何よそれ!」

にこ「言っておくけどね!私はもう行く相手が決まってるのよ!!」

にこ「勝手に1人だって決めつけないでよ!」

真姫「えっ…」ズキッ

真姫「そうだったんだ…」ズキズキ

真姫「ごめん…ごめんなさい…」

真姫「じゃあね…っ!」ダッ

にこ「あ!ちょ、ちょっと!!」

にこ「っ…」

にこ(何やってるのよ…私)

にこ「素直に言えば良かった…あなたと一緒に行きたいって…」ボソッ

「だったら」

にこ「!!」

絵里「言ってきなさい。今から」

にこ「絵里…」

絵里「走ればまだきっと間に合うわ。たぶん、真姫はーー」

にこ「わかった。ありがとっ」ダッ

絵里「ふふ。世話が焼けるわね。って、私が言えたことじゃないか」

絵里「さてと、帰ろうかし」ツルッ

ドシン!

絵里「痛ぁーーーー!?」

絵里「な、何かに足を滑らせて…」

絵里「嘘…バナナの皮…?こんなもので滑ったんだ…バナナの皮で滑るなんて漫画の世界だけの出来事だと思ったのに…」

絵里「ハラショー…」ドキドキ

絵里「…もう一度だけ…」ツルッ

ドシッ!

絵里「痛っ!」

絵里「す、すごい!本当に滑った!このバナナの皮すごいわ!持ち帰ろうかし…」

花陽「絵里ちゃん…?何やってるの…?」

絵里「」

ガチャッ

真姫「…誰」

にこ「はぁ…やっぱりここにいたのね」

真姫「!に、にこちゃん…どうしてここに…」

にこ「私の話がまだ終わってないのにあんたが勝手にどこか行っちゃうから来てみたのよ。そしたら案の定音楽室に居たと」

真姫「…」

にこ「あんたに聞く気が無いとしても勝手に言うから」

にこ「あの時、花火大会に一緒に行く相手がいるって言ったでしょ」

真姫「…」ピクッ

にこ「…その相手っていうのが…」

真姫(嫌だ。聞きたくない。聞きたくないのに…!)

にこ「あんたのことよ、真姫」

真姫「…え?今なんて…」

にこ「だーかーらー!あんたと一緒に行くって決めてたのよ!」

にこ「本当は私の方から誘おうと思ってたけど…まさかあんたから誘われるなんてね」

真姫「にこちゃん!」ガバッ

にこ「わっ!」

真姫「ごめんなさい!あの時…あんなこと言っちゃって…」

真姫「本当は…本当はただ、にこちゃんと一緒に行きたいって言いたかっただけなの…だから…」グスッ

にこ「分かってるって。私も同じだからさ。むしろ私こそ、あの時はカッとなっちゃって…ごめんね」ナデナデ

にこ「一緒に行こうね…花火大会」ナデナデ

真姫「……!うん…!」

キリがいいから今日はここまで

書き溜め亡くなってもなんとかなるんだからやっぱり磁石ってすごい

にこ(どーしよ…)ドキドキ

にこ(なんか無駄に緊張してきちゃった…!)

にこ(し、しかも…無駄に張り切って浴衣なんか着てきちゃったし…!!)

にこ(似合ってるかな…?)ソワソワ

真姫「お、お待たせ!」

にこ(き、来た!)ビクッ

真姫「!!」

にこ「!!」

真姫(ゆ、浴衣…!!にこちゃんが浴衣…!?)

にこ(真姫ちゃんも浴衣!な、何よコレ…!)

にこまき(かわいい…!)

にこ「…」ジー

真姫「な、何よ!」

にこ「別に。馬子にも衣装って言葉がぴったりだなって思っただけよ」

にこ(あああああああああ!!何言ってるのよ私ぃ!)

真姫「ふん。にこちゃんがそんなかしこい言葉を知ってるなんて意外ね。その言葉、そっくりそのままにこちゃんに返しますけどね」

真姫(違う!!そうじゃない!!褒めるのよ私!!似合ってるって!!)

にこ「…」ゴゴゴゴゴゴゴ

真姫「…」ゴゴゴゴゴゴゴ

にこまき「ふん!」プイッ

にこ(ああ…いきなり何やってんだろ…私…)

真姫(今日こそ素直になるって決めたのに…また…)

にこまき「はぁ…」

にこ「…とりあえず歩きましょ」

真姫「そ、そうね」

にこ「わたあめ美味しーい♪」

真姫「子供っぽいにこちゃんにはお似合いね」クスクス

にこ「なんですってー!?」

真姫「冗談よ。真に受けないの」

真姫「はぁ。それにしても、わたあめねぇ」

にこ「あによー?あんか文句でもー?」モグモグ

真姫「文句ってわけじゃないけど…」

真姫「ねぇにこちゃん、わたあめが何で出来てるか知ってる?」

にこ「砂糖!あとなんかふわふわするやつ!それから夢と希望!」

真姫「残念。砂糖だけよ」

にこ「え?ホントに?」

真姫「本当よ。正確にはざらめって種類の砂糖だけど」

にこ「うへぇ…そうだったんだ…砂糖だけで出来てるって噂は本当だったのね…」

真姫「噂って…常識だと思うんだけど」

真姫「まあとにかく、要するにわたあめっていうのは砂糖だけで出来てるのよ。そんな砂糖だけで出来たものをあんな値段で売るなんて…なんだかぼったくりだなぁ、って」

にこ「言われてみればたしかに…」

真姫「でしょ?」

にこ「だけど美味しいから気にしなーい♪えいっ」パクッ

真姫「あ!私のわたあめ!」

にこ「んー♪おいしー♪」

真姫「もー!何勝手に食べてるのよー!」

にこ「隙だらけなのが悪いんですよーだ!」

真姫「まったく…」パクッ

真姫(あ…これって間接キ――)

にこ「どうしたの?」

真姫「な、なんでもないっ!」カァァ

にこ「ふーん…」パクッ

にこ(あれ…さっき私が食べたところを真姫ちゃんが食べたら…間接キ――)

にこ「…」カァァ

にこまき(まともに顔も見れない…///)モグモグ

ヒュー……
ドン!!

にこ「嘘!?もう花火が打ち上げられる時間!?」

真姫「うーん…ここからじゃ見えないわね」

にこ「せめてかき氷を食べたかったところなのに…!!止むを得ないわね!」

真姫「どうする気よ?」

にこ「決まってるじゃない!!」ダッ

真姫「ちょ、ちょっと!!」

にこ「おじさん!いちごとブルーハワイお願い!」

おじさん「あいよ!」

真姫「結局買うの!?」

にこ「よし!かき氷ゲット!はい、ブルーハワイでいいわよね!?」

真姫「トマト味が良かった」

にこ「あるわけないでしょ!時間も無いし早く行くわよ!!」

真姫「何処に行くのよ?」

にこ「内緒よ!ほら、早くこっちきなさい!」グイッ

真姫「分かってるから引っ張らないでってばー!」

にこ「はぁはぁ…着いたー!!」

真姫「な、何なのよー!あんな獣道通って…浴衣が汚れちゃっ…」

ヒュー…

ドン!!

真姫「た…」

にこ「ふふん。どう?」

真姫「…綺麗」

にこ「周りに何も邪魔なものは無い、私だけの特等席なのよ」

真姫「にこちゃんだけの…?」

にこ「そうよ。私だけの特等席…」

にこ「いつもは誰かと来ていた花火大会も…2年前の今日は、ひとりで来ていた」

にこ「一人だったとしても、この花火だけは見ておきたかった」

にこ「だけどね…」

にこ「周りを見てみると…みんな、隣に誰か居て、みんな笑っていた」

にこ「その光景に耐えられなくなって…私はその場から逃げ出した」

にこ「親には…強がって友達と花火大会に行くなんて嘘ついちゃったから、家には帰れなくて」

にこ「私は、行く当ても無くただ走った」

にこ「走るのに疲れた私は…膝に手をついて、息も切らしてた」

にこ「そしたらね、大きな音と一緒に、光が私を照らしてくれた」

にこ「顔をあげると、夜空いっぱいに大きな光の花が咲いていたんだ」

にこ「すごく綺麗だった。人も、建物も、なーんにも邪魔なものがなくって」

にこ「花火って、こんなに綺麗だなって…改めて私に教えてくれたの」

にこ「その日から、ここは私の特等席」

にこ「誰も来ない、私だけの特等席…だった」

真姫「にこちゃん…」

にこ「だけど、今日からは違う」

にこ「今日からは、私だけの特等席じゃない」

にこ「だって、あんたを連れてきちゃったからね。えへへ…」

真姫「…良かったの?私なんかで…」

にこ「なーに言ってんのよ。あんたじゃなきゃ連れて来ないわよ」

真姫「どうして?」

にこ「似た者同士だから。文句ある?」

真姫「…ふふ。無いわね」

にこ「素直でよろしい!」

にこ「さてと…立ち話もなんだし」

にこ「座りましょ?」

真姫「そうね。歩き疲れちゃったし」

ヒュー…

ドン!!

にこ「…綺麗ね」

真姫「うん…」

にこ「…あのさ」

真姫「なに?」

にこ「…あんたの顔の方が綺麗だ…なんて、キザなセリフをつぶやいたら…引く?」

真姫「…たぶん、照れる」

にこ「そっか…」

真姫「…あの、にこちゃん」

にこ「なーに?」

真姫「…似合ってるわね、その浴衣。かわいいわよ」

にこ「…ありがと。そういう真姫ちゃんこそ、似合ってる。かわいいわ」

真姫「ふふ。ありがと」

にこ(どうしてだろう…)

真姫(自分じゃないみたいに、素直になれてる…)

にこ「…真姫ちゃん」

真姫「…にこちゃん」

にこ(目を瞑って…そのまま――)

真姫(今だけ…今だけなら、きっと――)


「あ!明かりが見えてきたよ!」

「ほ、本当に!?本当に本当!?」

にこ「」ピクッ

真姫「」ピクッ

にこ「…」

真姫「…」

にこまき「~~っ!」バッ

にこ(ああああああああああああああああああああああああああ!!)カァァ

真姫(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ)ドキドキドキドキ

にこ(危なかった…!あのまま雰囲気に飲まれて…!)ドキドキ

真姫(さ、さっきのってアレよね!?キから始まってスで終わるあれよね!?)ドキドキ

にこ(あわよくば出来れば良かった…じゃないでしょうわあああああああ!)ドキドキ

真姫(だ、ダメだ…!心臓が止まるかも…)ドキドキ

にこまき(って、そう言えばさっきの声って…)


穂乃果「着いた!ってうわああ!すごい!すごいよ絵里ちゃん!!」

絵里「は、ハラショー…!光の正体は花火だったのね…!それにしても、本当に綺麗ね…!」

穂乃果「こんな場所があったなんて…」

絵里「こんな場所に巡り会えるなんて…これは何かの運命かしら?」

穂乃果「えへへ。そうだといいなぁ♪」




にこ「」

真姫「」

にこまき(お前らかよ!!)

穂乃果「花火も綺麗だけど、絵里ちゃんもやっぱり綺麗だね…」

絵里「何言ってるのよ、穂乃果だってすごく綺麗よ?」

穂乃果「そうかな…?」

絵里「ふふ。そうよ」

イチャイチャ イチャイチャ


にこ(人の邪魔しといて…)イラッ

真姫(なーにいちゃついてんのよこの2人は…)イライラ

にこ「ねぇ真姫。にこ、かき氷食べるの飽きちゃった」

真姫「奇遇ねにこちゃん。私もかき氷に飽きたとこよ」

にこ「でも残すのはもったいないし」

真姫「有効活用しなきゃね」

スッ

穂乃果「ん?」

絵里「どうしたの?」

穂乃果「私たち以外に誰かいたみたい」

絵里「わ!ほ、本当だ!恥ずか…」

「爆発しろおおおお!!」バシャッ

穂乃果「ひゃああ!?」

絵里「ど、どうしたの!?」

「邪魔しないで!!!!」バシャッ

絵里「ひゃあ!?つ、冷たい!なにこれ!?なにこれぇ!?」ガタガタ

「「ここは私たちの場所だー!出てけぇー!!」」バシャッ

ほのえり「うわぁぁぁぁぁぁん!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさぁぁぁぁい!!」ダダダダダダ


何はともあれ、2人の距離は縮まったみたいですね。めでたしめでたし。


~おわり~







希「どう?これが証拠やん」

凛「集めるのに苦労したにゃ~」

にこ「…」プシュゥゥゥゥゥゥゥ…

真姫「…」ポッポー

海未「そうですね…」

海未「まさかここまでいちゃ」

にこ「黙れ!黙れぇ!」

真姫「いつ撮ったのよこれ!!意味わかんない!!」

海未「いや、見てのとおりあの直後に」

にこ「暇人か!!」

海未「失礼な!これでもきちんと作詞はしていたんですよ!?」

真姫「黙りなさいよ!そんなことはどーでもいいのよ!」

希「ちなみにさっきの映像以外にも、まだ映像が」

にこまき「わーーー!わーーーーー!!」

凛「まあまあ、ちんすこうでも食べて落ちつくにゃ」

真姫「いらないわよ!!」

海未「ところで、2人にはデュエットを歌ってもらいたいのですが…あ、タイトルは『ずるいよ magnetic today』と言いまして、2人をイメージした曲で…」

にこまき「おことわりします!」

海未「ほほう。そうですかそうですか…それはいけませんねぇ」

海未「では」シュバッ

にこ「はやっ!?」

真姫「な、なにする気!?」

海未「逮捕します」ガチャッ

にこまき「えええええ!?」

にこ「て、手錠で…真姫と」

真姫「にこちゃんが繋がれたぁ!?」

海未「鍵は私が持ってます。2人が歌ってくれれば外してあげますよ」ニヤリ

にこまき「はぁぁぁぁ!?」

海未「さあ!」

真姫「に、にこちゃん!どうするの!?」

にこ「どうするって…決まってでしょ!」

にこ「逃げる!!」ダッ

真姫「ですよねー!」ダッ

海未「あ!待ちなさーい!」ダッ

希「平和やなぁ」ニコニコ

凛「平和だね~」ニコニコ


~おわり~

終わりです。
続編はなんとなく考えてるけどそれよりも先にほのえりサイドを…

あ、一応

穂乃果「こんなの絶対おかしいよ!」にこまき「はぁ?」
穂乃果「こんなの絶対おかしいよ!」にこまき「はぁ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406105311/)

これの続きです。
書き溜め消えたからちょっと変わりましたが…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 11:20:53   ID: uwB0A7Ij

にこまきはあり得ないwww

2 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 20:19:23   ID: NwBw3yJe

花陽一言しか発してない

3 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 23:51:31   ID: Z7tNRpxo



までが回想だったのかw
楽しまさせていただきました。

4 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 03:10:42   ID: 6TMJPRR8

にこまき以外ありえない

5 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 11:44:33   ID: GynOYOH0

死ね、にこまきはねぇよ

6 :  SS好きの774さん   2014年11月04日 (火) 12:17:43   ID: 025axmTL

にこまきはいい。

7 :  SS好きの774さん   2015年02月10日 (火) 10:03:08   ID: tlajyfRU

正しいにこまき。

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