比企「轢かれて片端になったorz」 (49)
三浦「あーしはーでーがーー。」
葉山「」
下校中、三浦と葉山が仲良さげに前を歩いている。何を興奮しているのやら、三浦が一方的に捲し立てている。まぁ、俺には関係ないのだが、取り敢えずリア充爆発しろと毒づいておく。それにしても、チンタラ歩きやがって。ボッチの俺は、通りすがりに何を言われるかもわからんし、追い抜けないじゃないか。
と、前方から、歩道に乗り上げた乗用車が迫ってくる。咄嗟に気付いた葉山が回避行動をとる。
ちょっおまっ!三浦をかばえよクソったれ!
比企谷「三浦!」ドンッ
三浦「!」
嗚呼、轢かれるの二回目だなぁ。俺死ぬのかな?戸塚。小町。
比企谷「(あっやべぇ)」バキバキバキバキ
比企谷「」バキバキ
比企「」バキバ……
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あ
目が覚めると白い天井が見えた。ああ、このパターンは知っている、進研ゼミでやったところだ。右手にはベッドよりやや高いくらいの化粧台があって、自分の携帯が置いてある。手を伸ばすと、ギリギリ届いた。さて、どうやらあれから2日経ったらしい。よく生きていたものだ。
葉山「起きたんだね。ヒキタニ君。」
比企谷「っ。最初に会うのは、戸塚か小町が良かったぜ。(いや、目が覚めると戸塚がいる。それなんて天国?まずいまずい。ボッチ拗らせて、自ら死を願うとは。はっ!つまり、戸塚=天使。やはり、悪くないな。)」
葉山「それだけ喋れれば、大丈夫そうだね。」
葉山は、ナースコールをする。ビーッというブザーが聞こえた。
葉山に見下ろされているのが嫌な俺はベッドに手をつき、上体を起こそうとする。ところで、何か脚が痛い。
と、葉山に胸を押され、遮られる。
比企谷「なにすんだ!」
葉山は、こっちをじっと見据えて言う。
葉山「起きなくていい。」
葉山「そのっ…。すまなかった。」
葉山「いや、ありがとうと言うべきだな。優美子を救ってくれて。」
脚が痛い。
葉山「本当に君は凄いやつだよ。タフガイだ。」
葉山「俺は、君のその自分を犠牲にするやり方が気に入らなかった。」
葉山「だけどね。ここ迄来ると、君はもはや聖人だ。尊敬に値するよ。」
脚が痛い。脚が痛い。
比企谷「葉山…うゥ…俺の脚は、…どうなっているんだ。脚が…痛いんだ。」
葉山「……くっ!」
比企谷「嘘だろ。嘘だ。嘘だと言ってくれ!(何を取り乱しているんだ。俺は。)」
葉山は何も言わず、強く手を握ってきた。表情は心なしか泣きそうだ。
手を引かれ、上体をわずかに起こしてみると、左脚が膝上からなくなっていた。
嗚呼、もう、戸塚とテニスはできないんだな。そう思うと、途端に胸が苦しくなってきた。
息ができない。
落ち着け俺!
ナースが駆け寄ってきた。…遅いよ。
目が霞んでいく。あっ
小町いたんだ。病室に。
葉山め、兄妹の抱擁を邪魔しやがっ……zzz
次に目を開けたのは、事故から15日経ってからだった。
なんでこないだ目、覚めたの?医療ミス?
なんかチューブ繋がっている。腕と太ももと、あそこ。
太もも刺すなら、腕いらないんじゃないのか?まぁ、いい。
部屋には、誰もいない。面会時間じゃないのだろう。イケメンは何か特別な力を持っているのだろうか。前回、小町がいたのははやまのせいだろう。クソッ。
今回はすぐにナースと主治医が来て、色々と問診?を受けた。
取り敢えず、下の世話をされるのが嫌なので、医者に無理を言い、病室のトイレを使うことにした。尿道カテーテルを抜くのが死ぬ程痛かった。モルヒネを増やしてくれ!クソッ
このSSまとめへのコメント
気になる
はよ
バン はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
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; ' ;
\,( ⌒;;)
(;;(:;⌒)/
(;.(⌒ ,;))'
(´・ω((:,( ,;;),
( ⊃ ⊃/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/ ̄ ̄