真姫「2人で作る幸せ」 (58)

※今回は多少の性的表現ないかも
※にこまきです
※思いつきなので書き溜めはないです

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ー『恋』とは一体なんだろうか?
私は今までそんなものしたこともなかったし、これからもするはずがないと思ってた。
けれど、実際にはそれは突然で...私の世界を容易く変えてしまった。

これは私、西木野真姫と小さな先輩、矢澤にこの物語であるー

カタカタと音が響く。無論、音の出処は部長であるにこちゃんである。
狭い部室には今現在、彼女と私しかいない。まあ、今日は部活がないからなのだが。

私は特に用もないので部室で勉強をしている。別に家に帰ってもいいのだが彼女が気になっていつも来てしまう。

たいてい部室に会話はなかった。けれど私はこの静寂、かすかに聞こえる誰かの生活音が好きだ。不思議と安心してくる。もっとも、これは彼女が出す音だからなのかもしれないが...。

よくわかんないけど続きものとか前作あるなら書いて欲しいな

突然中断してすみません、おおまかな部分がて来たので投下します

ふと、にこちゃんがパソコンからこちらを向き直った。ああっ、普段は『あの』キャラなのであまり意識はしていないが、やはり彼女は可愛い。素の彼女は誰よりもカッコよく、可愛らしいのだ。もちろん、にこちゃんに直接言ったことはないが。

真姫「なによ...」


思わずつっけんどんな応対をしてしまう。これもいつも通り。素直になろうとはしているのだが、面と向かうとつい気恥ずかしさを感じてしまう。


にこ「....ねぇ、真姫ちゃん?」


真姫「何よ?今忙しいから手短にお願いね」


....?今日はやけにしおらしく感じる。変なものでも食べたのだろうか、頬もかすかに赤い。これは風邪かもしれないなと思いつつ、発言を促した。


にこ「真姫ちゃんは誰かを好きになったことってある?」



真姫「...えぇっ!?な、何よ急に...」


本当に驚いた...ひょっとすると思っていることが口に出ていたのかと疑ったほどに。しかし、別にそういう訳ではないらしい。
いつもより真剣な表情のにこちゃんに思わず私の手にも力が入る。


真姫「...そういうにこちゃんはどうなの?」


これは少しずるいと思いつつも彼女の返答に耳を傾けた。


にこ「うっ、私は....あるわよ。今もしてるわ」



....そうだったのか。にこちゃんには好きな人がいるのか。そしてそれは恐らく私ではないだろう。だってこんなに生意気な後輩、私だってごめんだ。

....人は本当に悲しいと涙は出ないみたいだ、ただ謎の喪失感と妙なだるさだけが残る。


にこ「ま、真姫ちゃんはどうなのよ!」


ああ、困った。今、表情には出ていないだろうか?出来るだけ感情を殺しながら私は応える。


真姫「別に私はいいでしょ...」


にこ「あんたねぇ...にこは応えたんだから真姫も教えてよ!」



私の気持ちを知らないからなのだろうが、ひどいものだ。私がどれだけ傷ついているのかなんてきっと分かってないのだろう。そう思うとついかっとなって、勢いで言い返してしまった。


真姫「わ、私も恋の一つや二つしたことあるわよ!なんなら彼氏だっているわ!」


にこ「!?そ、そうだったんだ....わ、私も実は彼氏いるのよ!言ってなかったけど!」



これ以上は会話の限界だった。
だがそれ以上ににこちゃんの彼氏というものに興味を惹かれたため、無理に会話を続けた。


真姫「ふーん、ならダブルデートでもしてみる?まぁ、その彼氏っていうのがにこちゃんの妄想じゃなきゃだけどね」


にこ「んなっ...面白いわね!いいわよ!明日の9時に◯△遊園地の前で集合よ!」


ああ、こんな拷問が他にあるだろうか?好きな人が目の前で知らない男と幸せそうにしているのを見なければならないなんて...でも自らが蒔いた種なのでこれは仕方ないのだろう。
そうこれは私がすべて悪いのだ、にこちゃんに非はない。



それより今は架空の彼氏とやらを用意しなければならない。
家の湯船で1時間程考えた末に我ながら妙案が浮かんだ。あとは本人に了承を得るだけだ。


真姫「もしもし、海未?こんばんは....夜遅くに悪いんだけどちょっといいかしら?」


海未『こんな夜分に真姫が電話を掛けてくるなんて珍しいですね...今は特に用はないので別にかまいませんよ。」



私の妙案、いや奇策とも言うべき考えとはー



真姫「海未、悪いんだけど明日男装して私とデートしてくれない?」



これだ。



翌朝、海未と共に約束の場所へと向かっていた。私の睨んだ通り海未は本人に男なんじゃないかと思う程男装が型にはまっていた。美少年とでも言うのだろうか?まあ、本人に言ったら怒るだろうが。


海未「しかし、真姫...本当によかったのですか?」


真姫「えっ、ああむしろこれは海未にしか出来ないわよ」


海未「いえ、そちらではなく...にことの件ですよ。耐えられるのですか?」


ひどいことを聞くものだ。そんなの無理に決まっている。だがここまで来てやっぱり帰るなど言えるはずもない。


真姫「大丈夫よ、にこちゃんの彼氏がカッコ悪かったら笑ってやるわ!」


海未「...あまり、無理はしないで下さいね。」







今日はえらく空も曇っていた


にこ「ああ!やっと来た!遅いわよ、真姫!」


そう大声で叫ぶ彼女の横には、認めたくはないが世に言うイケメンとやらが立っていた。
金髪で顔立ちもどことなく中性的でモデルと言われても違和感がない。確かにこれならにこちゃんとも釣り合いがとれているのだろう。...だが、まだどこかに認めたくない自分がいた。


真姫「まだ9時前なんだけど...ふーん、なかなかイケメンみたいだけど、私の彼氏の方がカッコいいわね」


にこ「な、何よ!え....じゃなくて、彼の方がカッコいいわよ!」


にこちゃんの言葉一つ一つが私の心を深くえぐる。まるでわざとやってるかのように。そんな私には気付かずにこちゃんは先を行ってしまう。


にこ「じゃあ行きましょ?えーと....絵里男!そうえりお!行くわよ、えりお!」


絵里男「えりおって....わかったわかった..」


真姫「わ、私達も行きましょう....海未男!」


海未男「わ、私うみおですか....というかあれって絵里じゃ....?」




海未が何か言っていたが私に聞いている余裕などなく、ただだだ憂鬱な気持ちばかり広がっていた。

今回はここまで、続きは需要がありそうなら書きます

>>10


にこ「ユニット対抗!」穂乃果「一週間一万円生活!」凛「ポロリもあるにゃー!」

にこ「勉強するわ!」

花陽「最近子育てが忙しくて...」にこ「!?」

凛「七夕だにゃー!」にこ「そうねぇ」
【安価】にこ「μ’sの公式サイトを作ったわ!」穂乃果「えぇー!?」


にこ「ホノえも~ん!いじめられたから道具出して!」ホノえもん「バイバイン~」


これ以上は思い出せない...あと今回のは実験的に地の文をいれてます

投下していきます、やっぱり僕にラブコメは書けない...これではっきり分かった!


今日は曇っているはずなのにやたら暑く感じる...特にこの人が溢れかえる遊園地は一層ひどく、ただでさえ滅入っている気持ちがより沈んでいくのを感じていた。


にこ「さて、どれから乗る?」


絵里男「そうね、やっぱり王道にコーヒーカップなんていいんじゃない?」


コーヒーカップ...それは大きな円盤に載せた茶碗の形の乗り物で、円盤と共に乗り物自体も回るというもの。まさにデートにふさわしいモノだろう。たぶん。
私がよく妄想していたときにはにこちゃんと一緒に乗っていたから。なぜ、今彼女の隣にいるのは私ではないのだろう。なぜ、彼女が笑いかけるのが私ではないのだろう。
そんな負の思考スパイラルに陥っていると、黙っている私を心配したのか海未....いや、うみおが話かけてきた。


海未男「....真姫、大丈夫ですか?せっかくですしここは一度何も考えず楽しんでしまいましょう。何の解決にもなりませんが気ぐらいは晴れると思いますよ」


真姫「そう、ね...せめて楽しまないとにこちゃんにも悪いわね」


そうだ、私情を交えず割り切ってしまおう。割り切るのは得意だ。親の言うことに従って医者を目指してきた今までにも、何かしらをそうして生きてきたのだから。


そしてこれが、にこちゃんの幸せのためなのだから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




海未男「ま、真姫.....っ!もう少しゆ、ゆっくり回して下さい!」



真姫「ダメよ!私がまだ満足してないもの!」


海未男「うぅっ....酔ってきました...」


どうやらコーヒーカップで酔うというのは本当らしい。目の前にこうして生き証人がいると流石に信じずにはいられない。


海未男「す、すみません...少しお手洗いの方に行かせて下さい...」


絵里男「あっ、なら私もいくわ」


なんということだ...図らずもにこちゃんと2人きりになってしまった。少し気まずい...しかし黙って居続けられるほど強靭な精神を持ってはいないのでとりとめのない話をふってみた。


真姫「にこちゃんは今日、楽しい?」


にこ「....楽しい...いや正直そんなに楽しくはないわね。」


今まではそんな余裕がなかったので気付かなかったがなぜかにこちゃんも沈痛な面持をしていた。

そんな顔をされるとこっちまで泣きそうになってきてしまう。


真姫「はあ、何が不満なのよ...」


にこ「....真姫ちゃんはあの人のどこが好きなの?」


真姫「.....顔よ」


にこ「.....そう、なんだ...」


だんだんお互いが気まずくなってきたところで2人が帰ってきた。もう打ち解けているのを見てふと、トイレでよくばれなかったななどと益のないことを考えてしまった。

すると、2人何か意気投合でもしたのか今後のプランを提案してきた。


絵里男「み、皆でお化け屋敷に行かない?や、やっぱり遊園地と言ったらお化け屋敷よね!」


にこ「えり....お、あんたそういうの苦手じゃなかったっけ?」


海未男「すみません、私がどうしても行ってみたいもので」


真姫「ふーん、まぁ別にいいんじゃない?」


海未がお化け屋敷が好きだとは知らなかったが、他に行きたい場所があるわけでもないのでとりあえず首肯しておいた。


絵里男「や、やっぱりやめとかない...?」コソコソ


海未男「何を言ってるのですか、こうしないと2人とも...そもそもこの案を出したの絵里じゃないですか」コソコソ


絵里男「だ、だって...」コソコソ


にこ「ほら、何をごちゃごちゃ言ってるのよ!行くならさっさと行くわよ!ふーん、2人1組なのね」


絵里男「えっ!?ちょっと引っ張らないでよ!にこーーー!!」ズリズリ





なんにせよ、これからも私は感情を殺し続けるだけだ。それに比べたらお化け屋敷なんて苦でもない、



と思っていたが、想像以上の暗さと内装の出来にほとんど進まないうちに気後れしてしまった。


真姫「う、うみおは怖くないの.....?.....うみお?どうかした?」


何故か海未からの返事がないので前方によく目を凝らしてみると海未だと思っていたのはただのガイコツだった。なら、本物はどこかしら?なんて思ってる余裕は当然なく、悲鳴をあげながら走り回ってしまう。
そのとき、突然手を掴まれた。


真姫「ひぃっ、だ、誰よ!離しなさいよ!」


にこ「お、落ち着きなさいよ!私よ!にこよ!」



真姫「えっ?にこちゃん...?なんでにこちゃんが1人でここにいるの?」


にこ「あのポンコツ...入ってすぐに突然走ってどっか行っちゃったのよ、仕方ないから1人で進んでたら走り回ってる真姫ちゃんを見つけたから話しかけたってわけ」


真姫「そ、そうなの...私もだいたい同じ状況だわ」


単純なものだ。にこちゃんがいるというだけで安心してしまう自分がいる。


そんな自分に嫌気が差しながらも突然溢れ出したこの感情を抑え切ることは出来なかった。


真姫「....ねぇ、にこちゃん?私好きな人がいるの」


にこ「.....知ってるわよ」


真姫「ううん、きっとにこちゃんはわかってない...」



言ってはいけないとはわかっていたが、思ったよりこの暗闇の中にいて精神が疲弊していたのか感情を抑えきれず言葉が矢継ぎ早に出てくる。いや、本当はただこれ以上我慢が出来なかっただけだ。


真姫「私が好きなのは....にこちゃんなのよ」



言ってしまった...突然途方もない後悔の念にかられた。もう元の関係には戻れない。私は自らの手でにこちゃんとの関係を壊してしまったのだ。
これほどの絶望が他にあるのだろうか?膝が笑っているのを如実に感じながらもにこちゃんの応えを待った。


にこ「....ねぇ、それ本気で言ってるの?あんたには彼氏がいるじゃない」


真姫「あ、あれは...実は海未なのよ!彼氏なんていないから男装して来てもらったの!」


にこ「そう、だったんだ...」


何故かにこちゃんは安心しきったような、なぜか満足気な表情で頷いていた。そんなことより早く楽にして欲しい。あまり焦らされると愚かにも期待してしまうから。


にこ「そうね、私も真姫ちゃんのこと、好きよ」


真姫「えっ...?」


何を言われたのか理解が出来なかった。我ながら頭の回転はいい方だと思っていたがどうも不意をつかれるのには弱いらしい。いやそれは当たり前か。


真姫「だ、だってにこちゃんにも彼氏が....」


にこ「くしし、にぶいなぁー真姫ちゃんは!真姫ちゃんとにこって結構似てるのね」


真姫「はぁ...似てる?...まさかあの男って、絵里!?」


にこ「真姫ちゃんってばぜーんぜん気付かないんだもん、面白かったわ」


真姫「に、にこちゃんだって全然海未に気づいてなかったくせに!」




しばらく言い合いをしてから、ふと気付いた。あれ、私がにこちゃんを好きで、にこちゃんが私のことを好きってことは...。


真姫「私達ってもしかして...両思いだったの?」


にこ「...本当だ!」



ならあんなに悩んでたのは全部取り越し苦労だったって訳!?そう思うとにこちゃんについ意地悪したくなった。元はといえば私が原因なのだが。


真姫「ねぇ、仕切り直して今度はにこちゃんから告白してよ」


にこ「うぇっ!?な、なんでにこなのよ...」


真姫「年上なんでしょ?」


にこ「告白するならもっとロマンチックな場所がいいんだけど...どんなやつがお化け屋敷で告白するのよ...」


もっともな話だが今の私はそんなに悠長に待っている余裕なんてなかった。


真姫「いいから!早く!」


にこ「はぁ、.....私は真姫のこと、好きよ付き合って下さい!」


真姫「ふふっ、はい!....あ、あれ?な、何か今私の肩になんか手らしきものが乗ってない?」


にこ「ひぃぃっ!お、お化けーーー!!」ダッ


真姫「ま、待ちなさいよーー!」ダッ



何とも格好が付かないがこれはこれで不器用な私達らしいのかもしれない。そんなことを私の小さな恋人と手を繋ぎ走りながら、つい思ってしまった。










外に出ると空は青く澄み晴れ渡っていた。


おわり

お目汚し申し訳ない


やっぱり思いつき発進はダメだね、次は真面目にギャグ書くんでよかったらよろしくお願いします

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