ことり「ことりと海未ちゃんの」海未「短編集です」 (1000)
ことり「うーん、最近暑くなってきたねぇ」
海未「そうですね。こんなに暑いと登下校も一苦労です」
ことり「その割には全然暑そうに見えないんだけど……」
海未「心頭を滅却すれば火もまた涼し、心の持ち方次第ですよ」
ことり「むー、海未ちゃんずるい」
海未「どうしてそうなるんですか……」
ことり「……そうだ!」
ギュッ
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海未「こ、ことり!? な、何をして///」
ことり「えへへ、海未ちゃんにお熱のお裾分けです」
ことり「あれ? 海未ちゃん、お顔真っ赤だよ? 心頭滅却はどうしたの?」
海未「こんな状況ではできません! 離れてください!」
ことり「え……海未ちゃん、ことりに抱きつかれるの、嫌だった?」シュン
海未「そういうわけではありません! ただ、ことりに触れると、その、心がドキドキして平常心が……///」
ことり「海未ちゃん……」キュン
ことり「大好き!」
海未「わ、私もことりのことが大好きです///」
絵里「なんであの二人は校門前でイチャイチャしてるのよ……」
希「青春やなぁ」
海未(ふむふむ、なるほど)カリカリ
海未(最近は授業内容も難しくなって来ているので、きちんと復習しておかないといけませんね)
海未(ことりはちゃんと理解しているのでしょうか?)チラッ
ことり ニコニコ
海未(っ///)
海未(か、可愛いすぎます///)
海未(ああ、駄目です、ことりの笑顔が気になって授業に集中できません///)
海未(も、もう一度くらい見てもいいですよね……?)
海未 チラッ
ことり フリフリ
海未(ひゃぅ!? 気づかれました!?)
海未「ああ、でも私の視線にことりが気づいてくれるなんて……これは運命ですね」
海未「しかも手を振ってくるなんて……どうしてそんなに可愛い動作ができるんですか! 天使ですか! 毎朝お味噌汁を作ってください!」
先生「園田、廊下に立ってろ」
ことり「///」
ことり「ぅぅ……眠いよぅ」
海未「全く、夜更かしするからですよ。ちゃんと早寝早起きの習慣をーー」
ことり「お休みなさい」パタン
海未「ど、どうして私の膝を枕の代わりにするんですか!」
ことり「えへへ、海未ちゃんのお膝だと安心できるんだもん」
ことり「それに、感触もいいし」スリスリ
海未「く、くすぐったいですよ」
ことり「えへへ、ごめんなさい」
海未「まあでも、寝不足であるのならしかたありませんね」
海未「今日だけですよ?」
ことり「うん、ありがとう」
ことり スゥスゥ
海未 ナデナデ
海未「いつもお疲れ様です、ことり」
先生(もう授業始まってるんだけどなぁ)
ことり「ぅぅ、お弁当作りすぎちゃったよぅ……」
ことり「海未ちゃん、ちょっと食べて?」
海未「もう、仕方が無いですね、ことりは」
ことり「えへへ、ありがとう。あーん」
海未「あーん……///」パクッ
ことり「ど、どうかな?」
海未「とても美味しいですよ」モグモグ
海未「ただ、もう少し塩を抑えたほうがいいかもしれませんね」
ことり「はーい、次から気をつけるね」
ことり「じゃあ次はこっちの卵焼きさんをどうぞ」
海未「もぐっ……今日のは少し甘いですね」
ことり「そ、それはね……」
ことり「ことりの想いを込めたから///」
海未「ぅ……///」
穂乃果(なんで毎日同じやり取りしてるんだろう)
ことり「海未ちゃん、一緒に柔軟しよ?」
海未「いいですよ、それでは座ってください。後ろから押しますので」
ことり「はーい」ペタン
海未「いきますよ……」グググ
ことり「ぁぅっ!?」
海未「だ、大丈夫ですか!?」パッ
ことり「だ、大丈夫だよ。だから続けて?」
海未「無理です! ことりが嫌がることなんて私にはできません!」
ことり「海未ちゃん……」キュン
ことり「でもいいの……柔軟はちゃんとしないといけないから」
海未「ですが……」
ことり「それに……その……う、海未ちゃんになら、痛くされても///」
海未「こ、ことり///」
絵里(なんで練習中にイチャついてんのよ)
ことり「今度はことりが押すね」
海未「はい、お願いします」
ことり「うんしょ……うんしょ……」グググ
海未「ふっ、ふっ」
ことり「…………」
ことり(海未ちゃんいい匂い……)
ことり ポフッ
海未「な、何をしてるんですか///」
ことり「あ……その、海未ちゃんのお背中見てたらくっつきたくなって……」
海未「汗をかいているので変な匂いがしますよ」
ことり「そんなことないよ。ことりの大好きな海未ちゃんの匂いがするもん」
ことり「それに、汗の匂いもなんだか癖になっちゃいそう///」
海未「ふふ、ことりは変態さんですね」
ことり「言わないでぇ///」
絵里(これからは練習相手を変えさせよう)
「凄い! また命中したわ!」
「きゃー!園田先輩ー!」
ことり「むー……」
海未「ことり? どうかしましたか?」
ことり「しーらない」プイッ
海未「えっと、私、何かしましたか?」
ことり「皆にモテモテでなによりですね」プクー
海未「……もしかして、妬いているのですか?」
ことり「そ、そんなこと……」
チュッ
ことり「ひゃぁ!?」
ことり「い、いきなりなにするの!?」
海未「ことりが可愛かったので、つい……」
ことり「か、かわっ///そんなこと言っても誤魔化されないもん///」
海未「誤魔化していません、本当にことりは可愛いんです」
海未「そして、私が好きなのはことりだけなので安心してください」ニコッ
ことり「もう、調子いいんだから///」
「残念だったね」
「知ってた」
ことり「すっかり暗くなっちゃったね」
海未「お待たせして申し訳ありません」
ことり「ううん、いいの。海未ちゃんと一緒に帰れるんだし♪」キュッ
ことり「えへへ、恋人繋ぎだよ」
海未「ち、ちょっと恥ずかしいですね///」
ことり「照れてる海未ちゃん可愛い♪」
海未「からかわないでください///」
ことり「ねえねえ、この後ことりの家で遊ばない?」
海未「いいですね、是非お邪魔させていただきます」
ことり「やったー♪ それじゃあ愛情込めて晩御飯作るね」
海未「ふふ、それなら家に連絡しておかなくてはいけませんね」
ことり「あ、でも、それならお泊まりも」チラッ
海未「……いいですよ。ただ、明日起きられなくなっても知りませんからね」
ことり「そ、それって///」
海未「あ、いえ、そういうわけでは///」
ことり「ことりは……海未ちゃんがしたいなら///」
海未「し、したくないわけではありません///」
ことり「///」
海未「///」
理事長「遅い……また海未ちゃんと一緒にいるのかしら」
ことり「海未ちゃん……大事なお話があるの」
海未「はい、どうしました?」
ことり「その、ことりにね、留学のお話が来てるの」
海未「却下です」
ことり「だから……え?」
海未「話はそれだけですか? それなら宿題に戻りますよ」
ことり「ち、ちょっと待って」
海未「なんですか? おやつなら昨日食べたでしょう」
ことり「いやいや、毎日食べさせてよ! ってそうじゃなくて、留学だよ!」
海未「その話なら先程終わりましたよ?」
ことり「海未ちゃんが『却下です』の一言で切り捨てちゃっただけだよ!?」
海未「?」
ことり「それがどうしたんですかって顔しないでよ! ことりは真面目に聞いてるんだよ!」
ことり「海未ちゃんはことりのことをちゃんと考えてくれてるの!?」
海未「勿論ですよ」
ことり「それじゃあなんで……そんなにそっけないの? ことりの将来に関わってくるんだよ?」
海未「何故、ですか。そんなの決まっていますよ」
海未「ことりは将来、私のお嫁さんになるからですよ」
ことり「っ///」
海未「ですから、私はことりに留学に行って欲しくはありません」
海未「ことりの将来の可能性を奪ってしまいますが、その責任は必ずとります」
海未「絶対に、ことりを幸せにしてみせます」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ことりの未来、私に頂けますか?」
ことり「……はい」
ことり「ことりのことを、幸せにしてください///」
理事長(やっぱりこうなるのね……)
ことり「海未ちゃんのわからず屋!」
海未「ことりが頑固なだけです!」
花陽「あれ、海未ちゃんとことりちゃんが喧嘩してる?」
凛「珍しいね。おーい、二人とも!」
ことり「あ、凛ちゃんと花陽ちゃん」
凛「喧嘩なんかして何かあったのかにゃー?」
海未「聞いてください! ことりが『海未ちゃんは世界で一番可愛いよ♪』って言って聞かないんです!」
海未「ことりの方が女の子らしくって、可愛い服が似合うのに! ことりは自分の上目遣いがどれだけ破壊力を持っているか全く解っていないんです!」
ことり「海未ちゃんだって『ことりより可愛いものなんてありませんよ』なんて言って!」
ことり「いつも凛としててかっこいい海未ちゃんが、デートの時になると手を握ろうとしてもじもじしたり、顔を真っ赤にしたりするんだよ! ことりはギャップで萌え死んじゃいそうだよ!」
海未「そんなこと言ったら、ことりの『おねがぁぃ』で私は何度も死んでいます!」
ことり「ことりだって、手を握ってあげた時の嬉しそうな表情で何度も死んでるもん!」
海未「ことりです!」
ことり「海未ちゃんだもん!」
凛「ちょっと茶番すぎじゃないかにゃー」
花陽「あ、あはは……」
ことり「えへへ、海未ちゃん、お弁当だよ♪」
海未「ありがとうございます、ことり」モグッ
海未「ん……この味は……?」
ことり「あ、気づいた?」
ことり「今日はね、お弁当にことりの血を入れてあるの♪」
海未「なっ!?」
ことり「ねぇねぇ、美味しかった? 嬉しかった? ことりの一部が海未ちゃんに食べられちゃうなんてことり幸せ♪」
海未「……この料理は頂けません」
ことり「……なんで? なんでなの?」
ことり「どうしてことりの料理食べてくれないの? いつも美味しいって全部食べてくれるじゃん」
ことり「ねぇ、食べてよ……食べてよ!」
ことり「海未ちゃん!!!」
海未「巫山戯ないでください!」
海未「ことりが傷ついているというのに私がご飯を食べられると思うんですか!?」
海未「できるわけありません! 私はご飯よりもことりの方が大切なんです!」
海未「ですから、もっと自分を大事にしてください」
海未「私は、貴女が傷つくのを見たくないんです」
ことり「海未ちゃん……!」ダキッ
海未「ふふ、ことりは甘えん坊ですね」ナデナデ
穂乃果(うるさいなぁ……)モグモグ
ことり「海未ちゃん、クレープ食べよ♪」
海未「駄目です、寄り道なんてしてはいけません」
ことり「駄目……なの?」ウルウル
海未「うっ……き、規則は規則です!」
ことり「海未ちゃん……おねがぁぃ」
海未「はぅっ!? き、今日だけですよ……///」
ことり「わーい、ありがとう♪」
ことり「じゃあことりはストロベリー♪」
海未「それでは、私はチョコバナナで」
ことり「美味しいー♪」モグモグ
海未「練習後には、甘いものがいつもより美味しく感じられますね」
ことり「海未ちゃんのも美味しそうだね」チラッ
海未「ふふ、一口食べますか?」
ことり「いいの? ありがとう♪」
ことり「いただきまーす」パクッ
ことり「うん、美味しい♪」
ことり「海未ちゃんもお一つどうぞ」
海未「ええ!? わ、私はいいですよ」
ことり「だーめ♪ はい、あーん」
海未「あ、あーん……」パクッ
海未(ぅぅ……あーん、だなんて破廉恥です……)
海未(というか、これっていわゆる……)
ことり「間接キス……だね///」
海未「っ!?」ゴホッゴホッ
ことり「やーん、海未ちゃん顔真っ赤ー♪」
海未「ぅぅ……///」
店員(他の場所でやってくれ)
ことり「ぅぅ……風邪ひいちゃったよぅ……」ケホケホ
海未「もう、遅くまで衣装作りをしているからですよ」
ことり「ごめんね、海未ちゃん。迷惑かけて」
海未「迷惑でもなんでもありませんよ。この機会にゆっくり休んでください」
海未「もしして欲しいことがあったらなんでも言ってくださね」
ことり「なんでも?」
海未「はい、なんでもです」
ことり「そ、それじゃあ……ぎゅってして欲しい……です」
ことり「なんだか寂しくて……///」
海未「病気になると、不安になってしまいますからね」
海未「そのくらいお安い御用ですよ」ギュッ
ことり「ぁぅ///」
海未「落ち着きましたか?」
ことり「う、うん……」
ことり(む、胸がドキドキして落ち着かないよぅ///)
理事長(入り辛い)
ことり「園田先生、今お時間いいですか?」
海未「構いませんよ、南さん」
ことり「ありがとうございます。実は、ちょっと悩み事があって……」
海未「解りました。話してみてください」
ことり「えっと、実はことりは恋をしてしまったようなんです」
海未「恋……ですか」
ことり「はい」
ことり「それで、その、その人のことを考えるとご飯も食べられなくなっちゃって」
海未「そこまで悩んでいるのなら、告白してしまえばいいのでは?」
ことり「……駄目なんです」
海未「どうしてですか?」
ことり「その人は、立場が違うんです。きっとことりが告白しても、迷惑にしかなりません」
海未「そんなことはありません。好き、という想いを迷惑だなんて思う人は絶対にいません」
海未「それに、立場なんて好きになってしまえばあってないようなものです」
海未「南さんは可愛いんですから、もっと自信を持ってください。必ず上手くいきますよ」ニコッ
ことり「……解りました」
ことり「園田先せ……いえ、海未先生!」
ことり「ずっと好きでした! ことりとお付き合いしてください!」
海未「えっ!?」
ことり「…………」ジー
海未「ぅ……えと……///」
海未「わ、私もことりさんのことが好きです……」プシュー
ことり「本当ですか!?」
海未「はい……一目見た時からずっと///」
ことり「嬉しい/// これからよろしくお願いします」
海未「こちらこそ不束者ですが///」
校長「職員室でやらないでくれ」
ことり「や~ん、海未ちゃんが可愛い♪」
海未「ぅぅ……恥ずかしいです///」
ことり「大丈夫だよ、とっても似合ってるから!」
海未「い、いえ、そういう問題では……」
海未「というか、何故兎なのですか!」
ことり「兎さん嫌だったの?」シュン
海未「そ、そういうわけではありませんが、その、理由が気になりまして……」
ことり「うーんとね……海未ちゃんが兎さんぽいからかな」
海未「わ、私が兎……?」
ことり「うん。寂しがり屋さんな所とか」
海未「べ、別に私は……」
ことり「だからね」ギュッ
ことり「海未ちゃんが寂しくないように、ことりが側にいてあげます」
海未「っ/// 絶対に離してあげませんからね///」
ことり「うん///」
にこ「早くPV撮りたいんだけど」
海未「【序列第三位】≪恋弾の射手≫(ラブアローシューター)園田海未。今こそ私の真の力をお見せしましょう」
花陽「……え?」
にこ「……今の、海未?」
凛「腕に包帯巻いてるけど……ねぇねぇ絵里ちゃん、海未ちゃんは怪我でもしちゃったの?」
絵里「しっ、目を合わせちゃ駄目よ」
穂乃果「……また始まったかぁ」
絵里「穂乃果、海未のあれについて知ってるの? どうやったら元に戻るの?」
穂乃果「直ぐにもどるよ。ことりちゃんが来たら」
ガチャ
ことり「こんにちは、あれ、皆どうしたの?」
海未「おお、ことり姫よ。古き盟約に従い、今ここに再び貴女と合間見えることができたことを感謝いたします」
ことり「…………えい」ポフッ
海未「な、ななななななにをなさるのですかかかかかかか!?」
ことり「うーん」スリスリ
海未「ひぁぁぁ!? や、やめてくださぃ! ことり!」
ことり「あ、治った♪ 今日はいつもより早かったね」
海未「え、いや……わ、我がーー」
ことり「むー」ギュッ
海未「ふぁぁぁ!? だ、駄目です! こんな所で破廉恥です!」
ことり「変な喋り方する海未ちゃんにはお仕置きしちゃうもん♪」
海未「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
穂乃果「ほらね」
絵里「ハラショー」
海未「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番可愛いのは誰?」
鏡「それは、お城の白雪姫です」
海未「な、なんですって……!」
海未「白雪姫、絶対に許しませんよ」
海未「私より可愛い人なんて存在するわけがないのに……!」
コンコン
海未「誰ですか、入りなさい」
ガチャ
ことり「お邪魔します、お義母様」
海未「はぅっ!?」
海未(か、かかかかかかか可愛い!)
ことり「お菓子を作ったので、良かったら食べてください」ニコッ
海未「ええ、頂きます。というか食べさせてください!」
ことり「え?」
海未「はっ!? い、いえ、なんでもありません」モグモグ
海未「とっても美味しいですね」
ことり「本当ですか? えへへ、よかったぁ」
海未(なんだ天使か)
海未「ごちそうさまです。ところで、どうして私にお菓子を作ってくれたのですか?」
ことり「そ、その……お義母様ともっと仲良くなりたくて///」
海未 キュン
海未「ああもう! 可愛いすぎます! 大好きです白雪姫!」ギュッ
ことり「わ、私も大好きです///」
海未「そ、それなら結婚しましょう//」
ことり「はい///」
王子「え?」
穂乃果「海未ちゃんが間違えてお酒飲んじゃった……」
凛「う、海未ちゃん、大丈夫?」
穂乃果「あ、危ない! 凛ちゃん!」
海未「おや、凛ではありませんか。今日も可愛いですね」ニコッ
凛「っ!?///」
海未「ほら、もっとよく見せてください」スッ
凛「あ……う、うみちゃ……」
ことり「駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
凛「っ……はぁ、はぁ、あ、危なかったにゃ……」
穂乃果「気をつけて。海未ちゃんは普段ヘタレだけど、お酒を飲むとたらしになっちゃうから」
ことり「むむむむむむむむ」
海未「そんなに膨れてしまってどうしたんですか? まあ、私はこっちのことりも好きですけどね」ニコッ
ことり「っ///そ、そんなこと言っても許さないもん!」
ことり「海未ちゃんの彼女は誰なの!?」
海未「ことりですよ。もしかして嫉妬してくれたんですか? 嬉しいです」
ことり「ふ、巫山戯ないで///」
海未「ふふ、ごめんなさい、ことり」ギュッ
ことり「あっ……」
海未「貴女の怒った顔が見たくって、ついやってしまいました」
海未「私が好きなのはことりだけですから、安心してください」
ことり「そ、そんな……こと」
海未「可愛いですことり。食べちゃいたいくらいに」チュッ
ことり「ひゃっ!?」
海未「ことりは首筋が感じやすいですよね」チュゥゥ
ことり「ひゃ……や、やめ……皆が見へ……///」
海未「恥ずかしがることりも可愛いです」ニコニコ
ことり「ひゃふぅ……」ビクビク
真姫「ことりが手玉に取られるなんて……」
絵里「海未……恐ろしい子ッ!」
海未「あ、あの、ことり……恥ずかしいのですが……」
ことり「むぅ、今の海未ちゃんはことりだよ。恥ずかしがってちゃ駄目です!」
海未「で、ですが……こ、こんなふわふわした格好……」
ことり「……ことりの服、嫌だった?」シュン
海未「そうではありません! とってもいい匂いがして変な気分に……あっ」
ことり「///」
海未「い、今のは違うんです///」
ことり「もう海未ちゃんたら/// 早く入れ替わりやるよ?」
海未「ぅぅ……わかりました……」
海未「う、海未ちゃん、おは」
ことり「ことり、今日もとても可愛いですね」グイッ
海未「やっ!?」トサッ
ことり「ふふ、どうしたんですか、胸の中に飛び込んで来て。そんなに私に抱きつきたかったんですか?」
海未「ち、ちが、それは……海未ちゃんが」
ことり「それじゃあ離してしまってもいいですね」スッ
海未「だめ、離さないで……」ギュッ
ことり「ことりは甘えん坊さんですね」ナデナデ
海未「海未ちゃんにだけだもん……」
穂乃果「して欲しいことしてるんだって」
絵里「頭痛くなってきたわ……」
カッカッカッカッカッカッ
ことり(むぅ……この問題難しいなぁ)
ことり(うーん、解けないよぅ)
ことり(海未ちゃんはどんな調子かな)チラッ
海未「…………」ウーン
ことり(あ、海未ちゃんも悩んでる)
ことり(えへへ、ことりとお揃いだね♪)
ことり(ぁぁ……でも悩んでる海未ちゃんも可愛い)
ことり(眉をあんなに寄せちゃって……ちょっと苦しそうにしてる顔……変な気分になっちゃいそう)ゾクゾク
ことり(解き方が解って笑顔になってる……得意げな表情もいいなぁ)
ことり(ん? 焦ってる? ああ、時間が残り少しだもんね)
「はい、そこまで」
ことり(ギリギリで解き終わって満面の笑顔……ふふ、表情がころころ変わって可愛いなぁもぅ♪)
ことり「ん? 終わり……?」
ことり「ふぇぇぇん! 海未ちゃんのせいで問題解けなかったよぉぉぉ!」
海未「ええ!?」
穂乃果(これは赤点かなぁ……)
ことり「よろしくね、海未ちゃん♪」
海未「こ、こちらこそ、ふ、不束者ですがっ!」
海未(うああああああこれはただのPV撮影PV撮影……一緒に寝るなんて破廉恥ですけど仕方のないことでして……!)
ことり「んっ」
海未(はうっ!?)
海未(だ、駄目です! 目の前にことりの顔が! 可愛すぎます!)
ギュッ
海未「ひゃぁぁぁぁぁ!?」
ことり スリスリ
海未「あ……っぁ……!」
海未(こ、ことり! 寝ているフリしてなんてことを……こうなったら私も)
海未 サワサワ
ことり「!?」
ことり(ぅぅ……海未ちゃんに髪の毛触られるの……気持ちいい。変な気持ちになっちゃいそう……)スッ
海未(ことり……とってもいい匂いがします。もっと近くで……)スッ
チュッ
ことり「ぁ///」
海未「っ///」
ことり「ご、ごめんね海未ちゃん///」
海未「わ、私の方こそすいません///」
希「撮り直しやな」
絵里「知ってた」
海未(ことりを放課後の教室に呼び出してしまいました)
海未(今日こそは、ことりにこの胸の想いを伝えて見せます!)
海未(ああ……ですが、どうやって切り出せばいいのでしょうか)
海未(ストレートに『ことりのことを愛しています!』と伝えるべきなんでしょうか)
海未(いえ、それとも『毎日私のお味噌汁を作ってください』と柔らかに伝えたほうがいいのか)
海未(もしくは『私の暗く薄れ行く世界に、一輪の華が咲きました。貴女のことですよ、ことり』みたいに少し詩的に言うのもいいですね)
海未(どれにするべきでしょうか……)ウーン
ガラッ
ことり「お待たせ、海未ちゃん」
海未「ひゃぁぁぁぁぁ!?」
ことり「ん? どうかしたの?」
海未「いえ! なんでもありませんよ!」
ことり「ふふ、変な海未ちゃん。それで、放課後に教室に来て欲しいって、何かあったの?」
海未「え、えっとですね……」
海未(あわわわわわわわわ! な、何を言ったらいいのかわからなくなってしまいました!)
海未(落ち着きなさい園田海未! こういう時は、ことりを数えるんです!)
海未(ことりが一人、ことりが二人……ああ、可愛いです)
海未(ってなんでですか! 今はそんなこと考えてる場合じゃありません!)
ことり「?」
海未「そ、その、き、今日はこっこここことりに伝えたいことががががッ!」
ことり「う、海未ちゃん……?大丈夫?」
海未「へ、平気です!」
海未「えと……その……!」
海未「わ、私と! つ……つ……!」
ことり「つ?」
海未「つ……釣りに行きましょう!」
ことり「釣り……?」
海未「は、はい! 最近釣りにはまってしまってことりもよければどうかと思いまして!」
ことり「うーん、釣りは……お魚さんが可哀想だから……」
海未「そ、そうですよね! それならやめておきましょう!」
海未「あっとすいません、今日は弓道部の方に顔を出さなくてはいけないんでした! また明日です、ことり!」
ガラガラガラ
タタタタタタタタタタタタタタ
ことり「はぁ……」
ことり「海未ちゃんの意気地無し」
ことり「これで失敗45回目だよ、どうしてそんなに純情さんなの……」
ことり「ことりはいつまで待てばいいのかなぁ」
ことり「海未ちゃん……ことり、留学するの」
海未「解りました」
ことり「それで……え? 解った……?」
海未「はい」
ことり「えっと……なにが?」
海未「私も留学の用意をしろということですよね?」
ことり「どうしてそうなったの!?」
海未 キョトン
海未「何をそんなに慌てているのですか?」
ことり「え、だって、海未ちゃんが留学するって……」
海未「はい、しますよ」
ことり「な、なんで?」
海未「ことりが言いたかったのは、ことりが留学するから、私にも付いて来て欲しいということだと思ったからですよ」
ことり「そ、そんなことは……」
海未「私と一緒にいたくないのですか?」
ことり「そ、そんなことない! 海未ちゃんと一緒にいたいよ!」
海未「ふふ、それなら問題ありませんね」
ことり「もぅ……海未ちゃんは」ポフッ
海未「ことり?」
ことり「もういいです。留学は止めにします」
海未「どうしてですか? ことりは裁縫の勉強がしたいのでしょう?」
ことり「……それはそうなんだけど、ことりは海未ちゃんと一緒にいたいの」
海未「ですから、私もついていくと……」
ことり「海未ちゃんがついて来たら、真面目にお勉強なんてできないよ」
ことり「きっと、途中で海未ちゃんに甘えちゃう」
海未「…………」
ことり「だから、海未ちゃんはことりから将来を奪った罰として責任をとらなくちゃいけません」
ことり「ことりのこと、受けとめてくれますか?」
海未「もちろんですよ。絶対に、ことりのことを幸せにしてみせます」
ことり「……ありがとう、海未ちゃん」
理事長(ですよねー)
先生「はーい、今日は他己紹介をします。ペアになってください」
ことり「海未ちゃん、一緒にやろ♪」
海未「はい、よろしくお願いします」
先生「まずは相手に質問して、お互いのことをよく知ってください。それじゃあ始めましょう」
ワイワイガヤガヤ
海未「それでは、私から質問させて頂きますね」
ことり「はーい♪」
海未「まずは……好きなものはなんですか?」
ことり「海未ちゃんです♪」
海未「っ///」
海未「え、ええと/// し、趣味はなんですか?」
ことり「海未ちゃんに癒されることです」
海未「ひ、暇な時は何をしていますか?」
ことり「海未ちゃんのことを考えてます」
海未「ど、どういう時間が好きですか?」
ことり「海未ちゃんと一緒にいられる時間です」
海未「こ、心がけていることはなんでしょうか?」
ことり「海未ちゃんに好きになってもらえるように頑張ることです」
海未「い今欲しいものはなんですか?」
ことり「海未ちゃんからの甘い甘いキスです」キャッ
海未「ぅぁ……///」カァッ
ことり「えへへ」ニコニコ
海未(こ、このままでは恥ずかしさで死んでしまいます……)
海未(なんとかしないと……ああ、これなら)
海未「昨日のおかずはなんですか?」
ことり「え……えっと……そのぉ……」モジモジ
ことり「う、海未ちゃんです///」カァァァァ
海未「」
ことり「も、もう、海未ちゃんのえっち/// こんな恥ずかしいことをことりに言わせて……で、でも、なんだかそれも気持ちいいような……」
ことり「…………あれ?」
海未 シュー
ことり「ちょっとからかい過ぎちゃったかな、てへ♪」
先生(園田さん大変そうね)
先生「それじゃあ、次は南さんです。皆に園田さんのことを教えてあげてください」
ことり「はーい」
ことり「海未ちゃんはスクールアイドルと弓道部を両方とも頑張っています」
ことり「朝はお家でお稽古、午後は練習と毎日忙しい日々を過ごしています」
先生(園田さんって凄いのねぇ)
ことり「いつもカッコよくて、後輩の子たちからもきゃーきゃー言われていますが、本当の海未ちゃんはとっても可愛いです」
海未(嫌な予感が……!)
ことり「海未ちゃんはことりと歩いている時、自分から手を繋ぐことができずに、いつもチラチラとことりのことを見てきます」
ことり「それで、ことりが気づいて手を繋いであげると、子犬さんみたいに喜んで笑顔になるのがとっても可愛いの♪」
海未 ビクッ
ことり「それと、皆が思ってるような純情な大和撫子さんじゃなくて、本当はとってもえっちなんだよね」
ことり「ことりが新しい衣装を着ると、いつも最初にお胸に目が行っちゃうもんね♪」
海未 ガタガタ
ことり「それにとってもヘタレさんで、キスするのに10分も待たされたりとか……しかもほっぺで」
海未 ガクガクガクガク
ことり「ことりが寝てる時は大胆にキスして来るのにね♪」
ドンガラガラバターン
キャーソノダサンガタオレター
ことり「えへへ、全部知ってるんだよ♪」
「……穂乃果の幼馴染って凄いわね」
穂乃果「あはは……お騒がせします」
先生「そ、それじゃあ今度は園田さんにお願いします」
海未「はい」
海未「ことりは私と同じμ'sというスクールアイドルグループに属しています」
海未「可愛いものが大好きで、たまにぬいぐるみを作ったりしています」
海未「以上です」
先生「え? あ、あの、もう少しなにかありませんか?」
海未「ありません」
先生「そうですか……」
ことり「海未ちゃん」
海未「どうしました?」
ことり「その……ことりのこと嫌いなの?」
海未「え?」
ことり「だって、さっきの紹介……あんまり乗り気じゃなかったし……」
海未「ああ……確かにあまり乗り気ではありませんでしたね」
海未「だって、ことりの魅力を知っているのは私だけで十分ですからね」ニコッ
ことり「っ///」
海未「ことりの魅力を説明して、ことりに変な虫が付くのは嫌ですので」
海未「ことりの隣にいるのは私だけでいいですから」
ことり「も、もう/// 恥ずかしいこと言わないでよぅ///」
海未「照れてることりも可愛いですよ」
海未「それに、ことりの魅力なんて言葉で語れるものではありませんからね」
海未「言い換えましょう、言葉に表せないほど可愛いですよ、ことり」
ことり「海未ちゃん///」
先生「廊下でやれ」
絵里「海未が相談事を持ってくるなんて珍しいわね」
海未「すいません、絵里も忙しいのに……」
絵里「構わないわよ。それで、どうしたの? なんでも相談して」
海未「ありがとうございます……えっと、実は最近悩んでいることがありまして」
絵里「へぇ、どんな?」
海未「その……こ、ことりのことなんですけど///」
絵里(なんでもとか言わなければよかった)
海未「なんだか、最近ことりの姿を見ると胸がドキドキしてしまって///」
海未「あ、いえ、ドキドキするのは昔からなんですけど、なんというか……触りたいなって思ってしまったりとか……」
海未「あのサラサラな髪の毛をなでなでしたり……柔らかいほっぺたをぷにぷにしたり……ことりにずっと触っていたいって思ってしまって……」
海未「あ、べ、別に胸を触りたいとかそういう破廉恥なことではありませんよ!?」
海未「ま、まあ、ことりがいいって言うのならやぶさかでは……ないですけど///」
海未「ああでも、ちょっと強引にやって、恥ずかしがるけどちょっとしか抵抗しない本当はえっちなことりも見てみたい気も……」
海未「『海未ちゃんの変態』なんて涙目で言われたら……ああもう我慢できません///」
絵里(我慢できないのはこっちよ)
海未「すいません、話がそれてしまいました」
海未「それで相談というのは、どうしたらことりと恋人になれるでしょうか」
絵里「告白すればなれるわよ、一発で」
海未「投げやりに返さないでください! 私は真剣なんです!」
海未「もしもことりに振られてしまったら、私は生きていけません!」
絵里「いや、それで成功すると思うんだけど……ことりはどうみても海未に惚れてるし」
海未「はぁ……絵里は何もことりのことを解っていませんね」
絵里(殴りたい)
絵里「じゃあ聞くけど、ことりは毎朝何をしてるの?」
海未「朝は……私の稽古を見に来て、朝ご飯を作ってくれますね」
絵里「お昼は?」
海未「『あーん♪』って言いながらご飯を食べさせてくれます」
絵里「午後は?」
海未「練習の合間にタオルや飲み物を届けててくれて……『頑張ってね♪』と応援してくれます」
絵里「……夜は?」
海未「一緒にお風呂に入って、一緒に寝まーー」
絵里「それもう付き合ってるじゃない!?」
海未「いえ、付き合ってませんが」
絵里「いや、でも……」
海未「全く……絵里は困ったものですね。乙女心を全く解っていません」
絵里(解ってないのはどっちよ)
海未「ことりは優しいから、私に親切してくれているだけですよ」
絵里(親切でここまでする人なんていないわよ)
海未「……今日の所は失礼します。また来ますので、何か考えておいてくださいね」
絵里(二度と来ないで)
ガラガラガラ
絵里「…………疲れた」
ことり「あの、絵里ちゃん、相談があるんだけど///」
絵里「オコトワリシマス」
海未「ほら、ことり、気持ちいいですか?」
ことり「だ、駄目、海未ちゃん、皆の前で……恥かしいよぅ」
海未「ふふ、真っ赤になってることりも可愛いですよ、ごろごろ~」サスサス
ことり「く、くぅ~ん///」
海未「それじゃ犬ですよ、今のことりは猫さんでしょ?」
ことり「に、にゃー///」
海未「ああ……猫耳尻尾に恥ずかしそうな表情……最高に可愛いです!」
海未「ほら、もっと可愛い声を聞かせてください」サスサス
ことり「や、そ、そんなとこ///」
海未「猫さんが人間の言葉なんて喋ってはいけませんよ」
ことり「にゃ……にゃんにゃん///」
海未「ああもう可愛いです。家で飼いたいです。というか飼います」
ことり「え? う、海未ちゃん、なんだか顔が本気に……」
海未「お持ち帰りです!」ギュッ
ことり「にゃぁぁぁぁぁぁぁん///」
穂乃果「猫さんプレイだって」
凛「ちょっと寒く……いや、暑すぎないかにゃー……」
海未「ふふふふ、今日はことりイベントの始まり……」
海未「ラブカストーンも1000個用意しましたし、これで思う存分ちゅんちゅんできます」
海未「おっと、そろそろ開始の時刻ですね……それでは」
シャンシャンシャンシャン
海未「今日は一日中やりますよ!」
海未「ああ……なんでこんなに可愛いんでしょうかことりは」
海未「すぐに迎えに行きますから待っていてくださいね」
海未「よし、それではイベント曲をやってみましょうか」
海未「花飾りを消費して……っと」
海未「ん? どうしたんですか? 早く走りだしてください」
海未「あ、あれ? エラー!? どういうことですか!」
海未「ん? 画面が……メンテナンス……?」
海未「そ、そんな!? 巫山戯ないでください! ことりがっ、私のことりがっ!」
海未「うっ……こんなのっ……あんまりですよ……」グスッ
ガチャ
ことり「海未ちゃん、どうしたの?」
海未「ぅぅ……ことりぃ……」
ことり「ほら、元気だして。何があったの?」ナデナデ
海未「ことりをっ……早くお迎えしたくて……ぐすっ……水着姿だというのに……!」
ことり「……もう、しょうがないんだから海未ちゃんは」シュル
海未「え……? こ、ことり、その格好……」
ことり「海未ちゃんには、本物のことりをプレゼントです///」
海未「あ、ありがとうございます///」
理事長(メンテ早く終わらないかしら)
ことり「うふふ。今日は海未ちゃんの日ですよ~。海未ちゃんに似合いそうなパジャマを用意してきたの♪」
海未「あの、この服なんだかヒラヒラしすぎていませんか?」
ことり「そんなことないよ! とっても似合ってて可愛い♪」
海未「ぅぅ……恥ずかしいです」
ことり「もう、今は二人きりなんだから気にしなくていいのに」
海未「で、ですが……」
ギュッ
海未「っ!? こ、ことーー」
ことり「いつもお疲れ様、海未ちゃん」
ことり「海未ちゃんが毎日心配しちゃうくらい頑張ってるの、ことりは知ってるよ」
ことり「だから、今日ぐらいはゆっくり休んでください」
ことり「海未ちゃんがぐっすり眠られるように、ことりが抱き枕になっちゃいます」
海未「……ふふ、ありがとうございます、ことり」
海未「ですが、それだとドキドキしすぎて逆に眠れませんよ」
ことり「……じ、じゃあ、海未ちゃんが眠れるように、ことりも頑張ります」
ことり「つ、疲れたらぐっすり眠れるもんね///」
海未「そ、それってつまり///」ゴクリ
ことり「恥ずかしいけど……海未ちゃんになら。や、優しくしてね///」
海未「は、はい/// よろしくお願いします///」
理事長(若いっていいわねぇ)シャンシャン
ことり「にこちゃん、誕生日おめでとう♪」
海未「おめでとうございます、にこ」
にこ「ありがとうにこ☆」
ことり「今日はにこちゃんのためにケーキを作って来ちゃいました♪」
穂乃果「うわー! ことりちゃん凄い!」
凛「お店に置いてありそうだにゃー」
海未「流石です、ことり」
にこ「それじゃあ頂きまーす」モグモグ
にこ「んー! とっても美味しい! ことりちゃんありがとうにこ☆」
ことり「えへへ、喜んでもらえたのなら嬉しいなぁ」
海未「本当に美味しいですね……ですが、今日のはいつもより甘すぎませんか?」
ことり「うん、この間海未ちゃんが『たまには甘々な物が食べたいです』って言ってたから、とっても甘いの作ってきちゃいました♪」
にこ「えっ」
海未「私のために……ありがとうございます」
ことり「ううん、海未ちゃんに美味しく食べてもらえるのが、ことりは一番嬉しいから」
にこ「ち、ちょっと……」
海未「ことり……」
ことり「海未ちゃん……」
にこ「……悲しくなんてないんだから」
花陽「げ、元気出して!」
ザァァァァァァ
ことり「やぁぁぁぁぁん!」タタタタタ
海未「ふっ……!」タタタタタ
ことり ハァハァ
海未 ハァハァ
ことり「ぅぅ……ずぶ濡れだよぅ」
海未「凄い夕立としたね……大丈夫ですかことっ!!?!?」ブッ
海未(あ、雨で服が透けて……!)
ことり「ん? どうしたの?」
海未「な、なんでもありません///」
ことり「顔赤いよ? もしかして風邪ひいちゃったんじゃ……」
海未「だ、大丈夫です!」
海未(ぶ、ブラの形が……!)
ことり「うーん」ピトッ
海未「ひゃぁ!? い、いきなりおでこをくっつけないでください!」
海未(ことりの胸が、め、目の前に……)
海未(な、なんて柔らかそうなんですか)
海未(それにいつのまにこんなに大きく……)
海未(は、破廉恥……です……)ゴフッ
ことり「特に熱はないみたいかなぁ」
ことり「……ん? 海未ちゃん?」
海未 ヘナヘナ
ことり「えええ!? う、海未ちゃん!? しっかりしてー!」
真姫「むっつり症候群よ」
ことり「風邪じゃなくてよかったね」
海未「///」
ことり「ねぇねぇ、海未ちゃん」
海未「どうしました、ことり」
ことり「海未ちゃんって歌詞を作る時どうしてるの?」
海未「……と言いますと?」
ことり「切ない片思いの曲とか、どうやって考えてるのかなって」
ことり「もしかして……実体験だったりする?」
海未「そ、そそそそんなことありませんよ!?」
海未(ばれたぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)
海未(い、いえ、まだ完全に気づかれたわけではありません)
海未(なんとかして上手く誤魔化すのです)
海未(ことりのことを考えながら歌詞を書いています、なんてばれたらもう生きてはいけません!)
海未「えっとですね、歌詞は頭の中でできた物語を反映させたりしているんですよ」
ことり「そうなんだ……過去にあったことを書いてるんじゃないんだね」
海未「はい、そうですよ」
ことり「ちなみに、気軽にじゃれ合う、っていつのお話?」
海未「たまにことりがぎゅって腕に抱きついてくる…………あっ」
海未「い、今のは違っ!」
ことり「じー」
海未「ぅ……ぁ……」カァッ
海未「……こ、ことりのことを考えながら書きました///」
ことり「海未ちゃん///」
海未「で、でも違うんです! ことりに歌わせて『私に恋してるんですねうへへ』とか勘違いはしていませんから!」
ことり「勘違いしてもいいんだよ?」
海未「へ?」
ことり「だって、ことりは……その……海未ちゃんに向けて歌ってるから///」
海未「こ、ことり///」
にこ「ねえ」
絵里「ほっときなさい」
ことり「海未ちゃん♪ 海未ちゃん♪」ギュー
海未「あんまりひっつくと歩きにくいですよ、ことり」
ことり「……嫌だった?」ウルウル
海未「そんなことありませんよ。ことりが転んでしまわないか心配だったんです」
ことり「えへへ、大丈夫だよ。海未ちゃん優しい♪」モギュー
海未「ふふ、今日のことりは甘えん坊さんですね」ナデナデ
ことり「やんやん♪」フルフル
ことり「そうだ……はい、海未ちゃん。あーん」
海未「チョコレートですか? 先程ことりから頂きましたよね?」
ことり「海未ちゃんに喜んで欲しくて別バージョンのも作って来ちゃった♪」
ことり「一口サイズだから食べやすいよ。あーん♪」
海未「あーん」モグモグ
海未「美味しいです。やはりことりのお菓子は美味しいですね」ナデナデ
ことり「もっと褒めてぇ///」
穂乃果「海未ちゃんにチョコレートを渡せないようにするためだってさ」
希「計算高いなぁ」
海未「ことり~♪」ギュー
ことり「う、海未ちゃん!?」
海未「えへへ、ことりぃ」スリスリ
ことり「だ、駄目だよ、皆が見て……そういうのはお家に帰ってから……」
海未「嫌です♪ ことりはとってもいい匂いがします♪」サスサス
ことり「んやっ……そ、そんなとこ触っちゃ駄目ぇ」
海未「疲れちゃいました。ことり、膝枕してください」ゴロン
ことり「ふぇっ!?」
海未「ぁぁ……やっぱりことりの膝枕は気持ちいいです」
ことり「う、海未ちゃん///」
ことり(ぅぅ……皆の視線がぐさぐさ来るよぅ……)
ことり(恥ずかしい……けど、なんだか嬉しいかも)
海未「ことり、ことり♪」
ことり「うんうん、どうしたの、海未ちゃん?」
海未「ちゅーしてください」ニコニコ
ことり「」
ことり「そ、そそそそんなのーー」
海未「駄目……ですか?」ウルウル
ことり ズギューン
ことり「だ、駄目……じゃないよ///」
海未「よかったぁ。それじゃあ……」
ことり「ん……」
チュッ
海未「えへへ、ことり、可愛いです♪」
ことり「も、もう……海未ちゃんたら///」
海未「もう一回お願いします」ムギュー
ことり「い、いいよ///」
先生(保険の実技を前でやらせてやろうか)
ことり「海未ちゃんは、だんだんことりのことが好きにな~る♪」ユラユラ
海未 ウツラウツラ
絵里「……なにしてるの?」
ことり「海未ちゃんがことりのことを好きになってくれるように催眠術をかけてるの♪」
ことり「ほら、海未ちゃんはことりに抱きつきたくな~る♪」
海未「ことり!」ギュー
ことり「やんやん♪」
ことり「ねぇねぇ、海未ちゃんはことりのこと好き?」
海未「はい、大好きです!」
ことり「どのくらい好き?」
海未「ずっと抱きしめていたいくらいです!」
ことり「えへへ、しょうがないなぁ海未ちゃんは♪」
ことり「それじゃあ、もっとぎゅってして♪」
海未「はい」モギュー
ことり「きゃー♪」
絵里(普段と何も変わってないじゃない)
ザァァァァァァァ
ことり(ぅぅ……傘忘れちゃったよぅ)
海未「ことり、どうしたんですか?」
ことり「海未ちゃん……えっとね、傘を忘れてきちゃったの」
海未「そうでしたか……それなら私と一緒に帰りましょう」
ことり「……いいの?」
海未「はい。ことりが濡れて、風をひいてしまっては大変ですからね」
ことり「ありがとう♪」
パシャパシャ
海未「それにしても、凄い雨ですね」
ことり「う、うん///」
ことり(う、海未ちゃんがすごく近い……///)
ことり(だ、駄目だよ……せっかく海未ちゃんが好意で入れてくれてるのに、変なこと考えちゃ)
海未「む……雨脚が強まってきましたね。失礼します」グイッ
ことり「ひゃぅ!?」
ことり(引き寄せられ……!? このまま海未ちゃんにお持ち帰りされちゃうの!?)
ことり(そ、それもいいかも///)
海未「ことり?」
ことり「ひゃぅ!?」
海未「あ、すいません急に……濡れないように引き寄せたんですが、大丈夫ですか?」
ことり「は、はい///」
ことり(うん……そうだよね。海未ちゃんが肉食さんになっちゃうなんてないもんね)
ことり(残念だけど、今はまあ……)ポフッ
ことり(相合傘を楽しんじゃおっと♪)
絵里「傘を忘れてしまった……」
真姫「ちょっと海未! 何よこの曲!」
にこ「そうよ! どういうつもり!?」
海未「はぁ、二人の仲の良さを上手く表現できたと思ったのですが」
にこ「どうしてそうなるのよ!」
真姫「それに、この掛け合いなんなの!? 意味わかんない! こんなの必要ないわよ!」
海未「重要な曲の一部ですが」
にこ「あんたこれ見て恥ずかしいと思わないわけ!?」
海未「もちろんですよ」
真姫「それじゃあ、見本を見せてみなさいよ!」
海未「何故そうなるんですか……まあいいでしょう。ことり、やりますよ」
ことり「はーい」サッ
海未「全く……このくらい照れずにやれるでしょうに」
ことり「なんでいつもこっち見てるの?」
海未「そっちこそ見てーー」
ことり「えっち」
海未「ふぇ!?」
ことり ニコニコ
海未 ドキドキ
海未「み、見て……るでしょ」
ことり「そっちが見るから見るんだってば」
海未「ほら、やっぱりーー」
ことり「お胸ばっかりね」
海未「はぅっ!?」
海未「あ、あの……ことり?」
ことり「どうしたの?」
海未「先程から、歌詞にない台詞が混ざってる気がするのですが」
ことり「うん、そうだね」
海未「え、えっと……」
ことり「にこちゃんと真姫ちゃんはそんなことはしないだろうけど、海未ちゃんはむっつりさんだからことりのお胸ばっかり見てるもんね」
海未「も、もしかして……怒ってます?」
ことり「うん? 怒ってないよ? ことりとお喋りする時に、いつも視線が下がっちゃうのなんてことりは気にしてないよ」
海未「ぅ……ぁ……///」
ことり「えっち」
海未「うぐっ」バタン
ことり「ふふ、真っ赤になっちゃって……海未ちゃん可愛い♪」
にこ「……なんかどうでもよくなってきたわ」
真姫「そうね……収録しちゃいましょう」
絵里「はい、それじゃあ少し休憩よ」
ことり「疲れたぁ……ちょっとお腹空いちゃったなぁ」
海未 ピクッ
タタタタタタタタタタタタタタ
ドン カチャ ボコン
海未「お嬢様、おやつの準備が整いました」
ことり「わー♪ ありがとう♪」
ことり「今日のおやつはなぁに?」
海未「本日は、オレンジ風味のチーズケーキをご用意させて頂きました」
ことり「チーズケーキ! 海未ちゃん大好き♪」
海未「お褒めに預かり、恐悦至極です」
真姫「……こんなものすぐに用意できるなんて凄いわね」
海未「南家の執事たる者、このくらいできなくてどうしますか」
ことり「海未ちゃんあーんして~」
海未「畏まりました、お嬢様。あーん」
ことり「あーん♪」パクッ
ことり「ん~美味しい♪」
海未「ふふ、やはりお嬢様には笑顔がお似合いですよ」
絵里「屋上に机並べられると邪魔なんだけど」
ことり「海未ちゃんなんて大嫌い!」
海未「え……!?」
海未「冗談……ですよね?」
ことり「ふーんだ」プイッ
海未「こ、ことり……」
ことり「二度とことりに話しかけないでね」
海未「そんな!? 嘘だと言ってください! ことり!」
ことり「…………」
海未「……うっ」ポロポロ
ことり(えへへ、大成功♪)
ことり(海未ちゃんの泣き顔が見たかったから嘘ついちゃった♪)
ことり(でも、こんなに泣いちゃうなんて……海未ちゃんはことりのことが大好きなんだね♪)
ことり(可哀想だし、そろそろ……)
海未 スクッ
ことり「? 海未ちゃん?」
海未「死にます」
ことり「えっ」
海未「ことりに嫌われてしまったのなら、生きてる意味などありません」
海未「今までありがとうございました」
ことり「ま、待って! 冗談だから!」
海未「……ことりは優しいですね。大嫌いな私を慰めようとしてくれるなんて」
海未「でも、もういいんです」
ことり「ち、違うの! 本当に嘘なの! 本当は海未ちゃんのこと大好きだもん!」
海未「私も大好きでしたよ、ことり。さようなら」
ことり「お願い話を聞いてぇぇぇぇぇ!!!」
「生徒会長、生徒会のメンバーが中庭で大騒ぎしているらしいです」
穂乃果(行きたくない……)
海未「お断りします! どうして私がお見合いなんてしないといけないんですか!」
海未父「そう言わないでくれ。相手とは古い付き合いがあってだな……」
海未「そんなことは知りません」
海未父「一回だけでいいんだ」
海未「一回会っただけで何が解るというのですか」
海未「私は取り繕われた偽りの恋愛には興味がありません」
海未「帰ります」
海未父「ま、待ってくれ!」
スタスタスタ
スー
ことり「はわっ!?」ビクッ
海未「危ない!」サッ
ことり「……あっ///」ギュッ
海未「大丈夫でしたか?」ニコッ
海未(可愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!)
ことり「はい……ありがとうございます///」ポッ
海未(……堕ちましたね)
海未(これはお持ち帰り余裕です)
海未(お見合いなんて嫌でしたが、これは思わぬ拾い物をしてしまいました)
海未「お嬢さん、お名前はなんと言うんですか?」キリッ
ことり「え、えっと、南ことりです///」
海未「そうですか、素敵なお名前ですね」
海未「儚く可憐な貴女にふさわしいですよ」
ことり「て、照れちゃいます///」
海未(ああ……本当に可愛い……天使の生まれ変わりでしょうか)
ことり「あの……お名前を聞いても……?」
海未「はい。園田海未と申します」
海未(貴女の初めての相手ですよ、なんちゃって)
ことり「園田……さん?」
海未「はい、気軽に海未と呼んでください」
ことり「……もしかして、今日のお見合いの……?」
海未「えっ」
ことり「ご、ごめんなさい! お待たせしてしまって!」
ことり「ことりはいつもこうやって皆に迷惑かけちゃうんです……」
ことり「こんな私とお見合いなんて……本当は嫌ですよね?」
海未「そんなことありません」
海未「私は今日のお見合いをずっと楽しみにしていました」
ことり「えっ……?」
海未父「えっ」
海未「写真で見た時から、貴女の可愛らしい容姿にずった惹かれていました」
海未「そして実際に会ってみて、貴女の優しい心に惹かれました」
海未「私は既に、ことりの虜なのですよ」
ことり「そ、園田さん……」
海未「海未……と呼んでください」
ことり「う、海未さん///」
海未「ふふ、ことりは可愛いですね」
海未「私の、生涯の伴侶になって頂けますか?」
ことり「は、はい///」
ことり「不束者ですがよろしくお願いします///」
海未父(呼吸するように嘘を……育て方を間違えた)
理事長(着いたら娘が陥落してた)
絵里「それじゃあ皆、お休みなさい」
「「「「「お休みなさい」」」」
海未(ふぅ……今日も疲れました)
モゾモゾ
海未(ん? 布団の中になにか……)
ことり「うーみーちゃん♪」ギュッ
海未「なっ、こ、ことり!?」
ことり「えへへ~」スリスリ
海未「い、一体何のようですか///」
ことり「せっかくだから、海未ちゃんと一緒に寝たいなって♪」
海未「い、いけません! 破廉恥です!」
ことり「海未ちゃんはことりと一緒に寝たくないの?」
海未「ことりと一緒に……?」ゴクッ
ことり「……えっち」
海未「なっ!? ちちち違います! 変な想像なんてしていません!」
ことり「本当に?」
海未「本当です!」
ことり「ふふ、じゃあ大丈夫だよね」ギュゥ
海未「ぅ……///」
ことり「それに……ね」
ことり「海未ちゃんになら襲われてもいいよ///」
海未「ことりっ!」ガバッ
ことり「やーん♪」
花陽(と、とても激しいです///)
絵里(場所弁えろ)
希「そぉれ海未ちゃん、わしわし~」
海未「きゃっ!? の、のぞっ……んっ」
希「お~海未ちゃんええ感度やなぁ」ワシワシ
海未「や、やめっ……っ」
穂乃果「海未ちゃんの顔真っ赤になってる!」
凛「凛知ってるよ、海未ちゃんは発情しちゃってるって!」
真姫「部室でイチャイチャしちゃうなんてカップルみたいね」
「「「「「あははははははは」」」」」
グシャァ
シーン
ことり「…………」ニコニコ
にこ「つ、机が……真っ二つに」
ことり「楽しそうだね、海未ちゃん、希ちゃん」
海未「ひっ!?」
希(あかん)
ことり「仲が良過ぎて……ちょっと妬いちゃうなぁ」
海未「ち、違うんですことり! こ、これは希が……」
希「セイトカイノシゴトアッタワー」ダダダダダ
海未「逃げた!? というか貴女はもう生徒会ーー」
ことり「海未ちゃん」
海未「は、はい!」
ことり「服、脱いで」ニコニコ
海未「」
海未「こ、こんな所でーー」
ことり「脱いで」
海未「み、皆がーー」
ことり「海未ちゃん」
海未「っ!」
ことり「脱いでくれるよね?」ニッコリ
海未「は、はい」ブルブル
ことり「大丈夫だよ、そんなに怯えなくて」
ことり「ただ、海未ちゃんがことりの物だって皆に教えてあげるだけだから」
ことり「二度とこんなことがないように……ね」
ことり「ちゃんと反省するんだよ、海未ちゃん」
海未「ひっ……」
ことり「ふふ、海未ちゃん可愛い♪」
凛(凛は悪くない凛は悪くない)ブルブル
絵里(怖くて助けられない)ブルブル
穂乃果(これ長いんだよね……)ハァ
スタスタスタ
海未「今日もお疲れ様でした、ことり」
ことり「えへへ、海未ちゃんもお疲れ様♪」
海未「一緒に帰るなんて、なんだか久しぶりですね」
ことり「海未ちゃんは弓道部もあって忙しいもんね」
ことり「だから今日は一緒に帰れて嬉しいな♪」
海未「ふふ、私もことりと一緒に帰れてーー」
サワッ
海未(っ!?)
海未(い、今、手が触れ……!)
海未(も、もしかしてことり……手を繋ぎたいのですか?)チラッ
ことり「~♪」
海未(何事もなかったかのような笑顔)
海未(ぅぅ、私が意識しすぎているだけなのでしょうか)
海未(……ことりの手、柔らかいんですよね)
海未(ああ! 駄目です! 手を繋ぐなんて破廉恥です!)
海未(そ、そういうのは恋人になってから……って私はなんてことを考えて///)
海未(ああもう、私ばかりこんなに意識して、ことりはずるいです)
ことり(ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!)
ことり(う、海未ちゃんに触っちゃったよぅ///)
ことり(も、もしかして海未ちゃん、ことりと手を繋ぎたかったり?)チラッ
海未「…………」
ことり(……そんなわけないよね。海未ちゃんは鈍感さんだもん)
ことり(もう……ことりばっかりこんなにドキドキして本当に海未ちゃんはずるいよぅ)
ことり(いつになったら、海未ちゃんと手を繋げるようになるんだろうなぁ)
海未・ことり((はぁ……))
花陽「そこです! もう少しです! キマシタワーです!」
凛「凛はこっちのかよちんも好きだにゃー」
海未「ことりの分からず屋!」
ことり「海未ちゃんの頑固さん!」
希「まあまあ、落ち着いてや二人とも」
絵里「一体何があったの?」
海未「希と絵里ですか」
ことり「聞いてよ! 海未ちゃんが酷いんだよ!」
海未「酷くありません! 本当のことです!」
絵里「とりあえず話してみなさい」
海未「私は将来、『園田ことり』にするべきだと思うんです!」
海未「私が帰ると『いつもご苦労様』って笑顔で迎えてくれて、美味しい料理を毎日作ってくれる」
海未「タオルや布団からもことりの匂いが感じられて、毎日が幸せになること間違いなしです!」
ことり「それは違うもん! 『南海未』の方が絶対いいもん!」
ことり「ことりが帰ると海未ちゃんが『ご飯にしますか? お風呂にしますか? それとも……その……わ、私に……///』なんて恥ずかしながら言うのは凄い破壊力だもん!」
ことり「それで毎日海未ちゃんとやんやんしちゃって……やんやん///」
海未「それはことりが言ってください! 毎日頂きますから!」
ことり「海未ちゃんが言うからいいの!」
海未「私の方が正しいです!」
ことり「ことりの方が正しいもん!」
希(交代でやればええんやないかな)
絵里(どっちでもいい)
海未「ふふふ、やっと16時になりました」
海未「最終日は学校をサボって回し続けていましたがはたして……」
海未「ふむ……少し重いですね。まあ仕方ないでしょう」
海未「っと、ダウンロードが終わって……!!」
海未「新URはことりじゃないですか!!」
海未「可愛いです……ユニット組めるまで勧誘しますからね」ニヘラ
海未「っと、その前に順位の確認を……あれ? 集計されていません?」
海未「ど、どうして……? っ!? 緊急メンテナンス!?」
海未「そんな!? どうしてことりの時ばかりこうなるんですか!」
海未「わ、私は早くことりを覚醒させて……けしからん衣装のことりを堪能したいのに……」ポロポロ
ガチャ
ことり「海未ちゃん、どうしたの?」
海未「うっ……ことりが……チャイナ服のことりがぁ……」
ことり「もう、学校来てないなって思ったらまたスクフェスやって……」
海未「だ、だってぇ……」グスグス
ことり「ほら、泣き止んで。ことりがまた衣装着てあげるから」
海未「……水着ですか?」
ことり「うん」
海未「チャイナ服もですか?」
ことり「いいよ」
海未「お触りも……?」
ことり「っ/// う、海未ちゃんにならいいよ///」
海未「ありがとうございます! ことり大好きです!」ギュゥ
ことり「もう、調子いいんだから///」
理事長(あ、ドブった)
3000付近だった
海未「おはようございます、皆さん」
凛「おはようにゃー♪」
絵里「おはよう」
希「これで全員揃ったかな」
海未「おはようございます、ことり」
海未「おや、少し前髪を切りましたね。とても似合ってますよ」ニコッ
ことり「ふぇっ!? あ、ありがとう///」
ことり(だ、誰にも気付かれなかったのに///)
海未「自分で切ったんですか? 綺麗に揃えられていますね」サワッ
ことり「ひゃぅ!?」
ことり(う、海未ちゃんがことりの髪を///)
海未「おっと、急に髪に触ってしまって申し訳ありません」
海未「ことりの髪がさらさらでして、つい」ナデナデ
ことり「はぅ///」
ことり(う、海未ちゃんに撫でられて……)
海未「おや、なんだか顔が赤くありませんか?」
海未「ふむ、熱はありませんね」ピトッ
ことり「ひゃぁ!?」
ことり(ち、近い!近すぎるよ海未ちゃん!!)
海未「うーん、どういうことでしょうか……」サワサワ
ことり(は、恥ずかしくて死んじゃうよぉ///)
絵里(だから部室でやるな)
穂乃果「やっぱり朝はパンだよね!」
花陽「絶対お米ですよ!」
穂乃果「むぅ、海未ちゃんはどっち!?」
花陽「どっちを食べてるんですか!?」
海未「今日の朝ご飯は……ご飯とお味噌汁でしたね」
花陽「ほら、やっぱりーー」
海未「ですが、昨日はトーストでしたね」
海未「ことりの作ってくれるものならなんでも好きですよ」
ことり「何のお話をしているの?」ヒョコ
海未「ことりの料理が美味しい、という話ですよ」
穂乃果(してない)
ことり「本当? 海未ちゃんに美味しいって言ってもらえると嬉しいなぁ♪」
ことり「それじゃあ、明日はスパゲッティに挑戦してみるね」
海未「ふふ、それはとても楽しみです」
海未「ことりの料理はいつもオシャレで食べるのが勿体無くなってしまうんですよ」
ことり「海未ちゃんに食べてもらえるのが嬉しいから張り切っちゃうんだよ♪」
ことり「……えっと、また『あーん』ってしてもいいかな///」
海未「も、もちろんですよ///」
穂乃果「どっちでもよくなってきた……」
花陽「というか一緒に朝ご飯食べてるんですね……」
絵里(チーズケーキ鍋でも食べてなさい)
ことり「~~~~♪」
海未「…………」チラッ
海未「っ///」
海未(ど、どうしてことりはあんなに露出の多い服を着ているんですか///)
海未(いえ、別にことりの部屋だし他の人に見られる心配はないですけど……)チラチラ
ことり「ん? 海未ちゃんどうかしたの?」
海未「な、なんでもありません///」
海未(お、おへそも……は、破廉恥です///)
ことり「ふふ」クスクス
ことり「なんだか暑いねぇ」パタパタ
海未「っ!!?!!?!?!」
海未(ひゃぁぁぁぁぁ!? む、胸がっ!)
海未(や、柔らかそうです……///)ジー
ことり「ふふふ」クスクス
ことり「海未ちゃん、ことりの顔に何かついてる?」
海未「っ!? な、何もついてませんよ!」
ことり「本当に?」
海未「は、はい!」
ことり「もっと近くで確かめて」スッ
海未(ふわっ!? こ、ことりが近く……む、胸のたわみっ)
海未「きゅぅ……」バタン
ことり「もう、純情さんなんだから♪」
ことり「そんなところも可愛いんだけどね」フフッ
理事長(どうしてこんな風に育ったのかしら)
ーーーーUTX前
ガシッ
穂乃果「えっ?」
ツバサ ニコッ
タタタタタタタタタタタタタタ
海未「…………今のは?」
ことり「A-RISEのツバサちゃん……?」
「「…………」」
ことり「二人っきり……だね」ピトッ
海未「そうですね……」ナデナデ
ことり「ねぇ、今からことりの家に来ない?」
海未「ことりの家にですか?」
ことり「うん。今日はことり一人だけだから、泊まっていってくれたら嬉しいなぁ」
ことり「その……一人だと心細いの」
海未「ふふ、ことりは寂しがりやさんですね」
ことり「そうだよ。だから、ことりが眠るまで側から離れないでね」
海未「眠るまででいいんですか?」
ことり「……もう、海未ちゃんの意地悪」
ことり「ずっと……ことりと一緒にいてください」
海未「もちろんですよ、ことり」
海未「ことりも、私から離れては嫌ですからね」
ことり「うん……嫌っていっても離れてあげないもん」ギュッ
海未「それは私もですよ」ギュッ
ツバサ「……なんで二人足りないの?」
絵里「二人きりにして来るわけないでしょ」
prrrrr
ことり「もしもし、園田ですが」
ツバサ『もしも……え!? 園田!? 貴女、南ことりじゃなの!?』
ことり「え、えっと……ことりは海未ちゃんのお嫁さんだから///」
海未「っ……/// はっきり言われると照れてしまいますね///」
ことり「……嫌だった?」
海未「いえ、嬉しいです///」
ことり「ふふ、海未ちゃんのお顔さん真っ赤だよ///」
海未「そう言うことりも真っ赤じゃないですか///」
ことり「///」
海未「///」
ツバサ『ちょっと! 通話中になにしてんのよ!』
ツバサ『というか園田海未! 貴女は常識人のはずでしょ!?』
海未「はず、とは失礼ですね。私はれっきとした常識人ですよ」
ツバサ『だったら普通、目の前で仲間が攫われたら追いかけるでしょ!』
海未「攫った人に常識を説かれる筋合いはありません」
ツバサ『ぐっ……!』
海未「要件はそれだけですか? ことりとお風呂に入りたいのでもう切りますね」
ツバサ『えっ、ちょっ、待ちーー』
プープー
海未「さあ、ことり、一緒にお風呂に入りましょう」
ことり「うん♪ 海未ちゃんのお背中流してあげる♪
海未「それでは、私はことりの体を隅々まで洗うことにしましょう」
ことり「もぅ、えっちなんだから///」
ツバサ「……貴女達、いつも苦労してるのね」
穂乃果「あはは……ごめんね?」
海未「誕生日おめでとうございます、穂乃果」
ことり「おめでとう、穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「ありがとう、海未ちゃん、ことりちゃん」
ことり「せっかくだから、今日はことりの家でお泊まりしていってね♪」
穂乃果「うん! 三人でお泊まりなんて久しぶりだね!」
海未「お喋りもいいですが、そろそろ食事にしましょう」
海未「せっかくの料理が冷めてしまいますよ」
ことり「ご飯の後にはケーキもあるからね♪」
穂乃果「えへへ、ことりちゃんのケーキは美味しいから楽しみ♪」
ーーー
ーー
ー
zzzzzzzzzzzzzzz
ペロッ
海未「ひゃぅ!?」
海未「こ、ことり、何を!?」
ことり「えへへ、おはよう、海未ちゃん♪」
海未「おはよう、ではありません!」
海未「首筋を舐めるなんてなんのつもりですか」
ことり「海未ちゃんが何もしてくれないから、ことりからすることにしました」
海未「え?」
ことり「最近ご無沙汰だったせいで、ことりはもう限界です」
海未「なっ、なにを言ってるんですか」
海未「隣で穂乃果が寝ているんですよ……もし起こしてしまったら……!」
ことり「でも、そっちの方が興奮しない?」
海未「へ?」
ことり「穂乃果ちゃんが起きちゃわないように声を必死で抑える海未ちゃん」
ことり「でも、体は正直に反応しちゃって嬌声が止められない」
ことり「抑えきれない快感と、気づかれるかもしれない恐怖がブレンドした表情……想像するだけでゾクゾクしちゃうなぁ」
海未「こ、ことり……落ち着いてください……!」
ことり「ふふ、海未ちゃん、可愛い♪」
ことり「ことりのおやつにしちゃおうかな♪」
海未「ひっ!?」
穂乃果(せめて誕生日くらいは平和に過ごしたかったなぁ)
海未「ふぅ、やっと歌詞作りが終わりました」
海未「お待たせして申し訳ありません、ことり」
海未「そろそろ帰るとしま……」
ことり「すぅすぅ」スヤスヤ
海未「……寝てしまいましたか」
海未「こんな無防備な寝顔をして……本当に可愛いですね」
海未「…………」
海未(今ならキスしてもばれないのでは?)
海未(い、いけません!そんな破廉恥なこと!)
海未(寝ている最中にするなんて……最低です!)
海未(で、でも……先っちょだけなら……)ゴクッ
天使海未『駄目です! そんなことをしては!』
海未(なっ!? 誰ですか貴女は!)
天使海未『私は貴女の良心です』
天使海未『駄目ですよ、海未。ことりは貴女のことを信頼しているからこうして寝ているのです』
天使海未『それを裏切るようなことをしてはいけません』
悪魔海未『本当にそうなのでしょうか?』
海未(も、もう一人!?)
悪魔海未『目の前でこんなに無防備になるなんて、襲ってくれと言っているようなものではありませんか』
悪魔海未『ことりは貴女のことを誘っているんですよ』
ことり「そうだよ」
天使海未『耳を傾けてはいけません! 寝込みを襲うなんて、ことりに対して失礼です!』
悪魔海未『それは違いますよ、ことりのことをよく見てください』
海未・天使・悪魔「じーーーー」
海未「可愛い」
天使海未『天使ですね』
悪魔海未『悪魔でもぴゅあぴゅあです』
天使海未『それで、ことりが可愛いことがどうかしましたか?』
悪魔海未『よく考えてみてください。こんなに可愛いことりに手を出さないのは、ことりに対して失礼だとは思いませんか?』
天使海未『え?』
悪魔海未『海未ちゃんがことりを襲ってくれないのは、ことりに魅力がないから……』
悪魔海未『そんな風に落ち込んでしまったらどうするのです?』
天使海未『そ、そんな屁理屈……』
海未「ことり……」ウルウル
天使海未『えっ』
海未「ことりは十分魅力的ですから……」フラフラ
天使海未『ま、待ちなーー』
悪魔海未『手出しは無用ですよ。決めたのは本人なのですからね』ニヤニヤ
悪魔海未『さあ、唇に接吻を……!』
チュッ
天使・悪魔『えっ?』
海未「ああ……手の甲にキスをしてしまいました/// 私はなんて破廉恥なんでしょうか///」
天使海未『純情ですね』
悪魔海未『ただのヘタレですよ』
ことり(海未ちゃんの馬鹿)
先生「園田さん、これはどういうことですか?」
海未「どういうこと、とは?」
先生「どうして南さんが園田さんの膝の上に座っているのですか?」
海未「ことりが座りたいと言ったからです」
先生「今は授業中なのでやめてください」
海未「お断りします。こんなにも可愛いことりを手放すなんて悪魔の所業にも等しいですよ」
ことり「海未ちゃん、ちゅーしてー」ギュー
海未「ふふ、甘えん坊さんですね」チュッ
ことり「んっ」
先生「言ってるそばからなにをしているんですか!」
先生「南さんも早く膝の上から降りてください」
ことり「海未ちゃん♪ 海未ちゃん♪」ムギュー
先生「先生の話はちゃんと聞いてください!」
ことり「ひっ!?」
海未「先生、怒鳴るのはやめてください! ことりが怯えているじゃないですか!」
海未「生徒に恐怖感を与えるなんて、それでも貴女は教師ですか! 恥を知りなさい!」
先生「え……その……」
ことり「ぐすっ……海未ちゃん……怖よぅ……」ギュッ
海未「よしよし、大丈夫ですよ。ことりは私が守ってあげますから」ナデナデ
ことり「ふぁ……」
海未「ふふ、ことりは可愛いですね」
先生「私、教師向いてないのかな……」
穂乃果「げ、元気出してください!」
海未「おや、こんなところにノートが……?」
海未「誰かの忘れ物でしょうか、でしたら届けてあげないといけませんね」
海未「『園田ことり』。なんだ、ことりのノートでしたか」
海未「……いつからことりの苗字は園田になったんですか」
海未「ふむ……」
海未(ちょっとだけなら、覗いてもばれませんよね?)
海未「か、歌詞の参考にするだけですから……」ペラッ
○月×日
今日は海未ちゃんと二人で登校しちゃった♪
歩いてる途中で手を繋いでくるなんて、本当に海未ちゃんは大胆なんだから♥️
海未「繋いだ記憶がないのですが……」ペラッ
○月△日
今日は海未ちゃんの応援に行きました♪
弓道着姿の海未ちゃん、とってもかっこよかったよぉ♥️
優勝したら結婚してください、なんて痺れる台詞にことりのお胸はずっとドキドキしてました♥️
海未「……言った覚えがありません」ペラッ
○月□日
海未ちゃんが後輩の子から告白されていました……
ちゃんと断ってくれたけど、ことりの心はチクチクと痛いです
なんで皆海未ちゃんに手を出そうとするの? 海未ちゃんはことりのものなんだよ?
海未「な、なんだか読んではいけないものな気がしてきました」ブルブル
ペラッ
○月☆日
いいこと思いついちゃった♪
海未ちゃんを監禁しちゃえばいいんだ♥️
そうすればずっとことりだけのことを見てくれるもんね♥️
海未「」
ことり「海未ちゃん?」
海未「ひゃい!?」パタン
海未「こ、こここことり!? どうしました!?」
ことり「ノートを忘れちゃったから取りにきたの」
海未「そ、そうでしたか! もしかしてこれのことでしょうか? 次からは忘れないようにしてくださいね」ワタワタ
ことり「ありがとう♪」
海未「それでは私はこれで失礼ーー」
ことり「ねぇ、中身……見た?」
海未「…………見てないですよ」
ことり「そっかぁ、変なこと聞いてごめんね?」
海未「いえ、いいんですよ。それではさようなら」
ことり「またね~♪」
パタン
ことり「ふふ、海未ちゃん、可愛い❤️」
ことり「まあ、妄想日記なんだけどね……」コウダッタライイナァ
ことり「うーん……どうしよぅ……」
ことり「どうすれば海未ちゃんとキスができるのかな」
ことり「海未ちゃん、照れ屋さんだし絶対してくれないもんね……」
ことり「お願いしても断られちゃいそう……」
ことり「…………」
ことり「そうだ! 確かお願いする時は、最初はちょっと無茶なこと言って、次に本当にしてほしいことを言うのがいいんだっけ」
ことり「よーし、これで海未ちゃんの唇をゲットだよ♪」
ガチャ
ことり「海未ちゃーん」
海未「ことり、遅いですよ。もう皆揃っています」
ことり「ごめんねぇ。ちょっと考え事してて……」
海未「考え事ですか?」
ことり「うん。あのね、海未ちゃん」
海未「はい」
ことり「ことりと結婚してください!」
海未「っ!?」
ことり(これがことりが考えた交渉術!)
ことり(さあ、海未ちゃんが断ったところでキスを……)
海未「……ええと、その……」
海未「ふ、不束者ですが、よろしくお願いします///」
ことり(…………あれ?)
海未「わ、私もことりのことが好きだったので……嬉しいです」ニコッ
ことり「っ///」カアッ
ことり「あ、ありがとう/// 大切にしてね///」
海未「もちろんです///」
ことり(ま、いいや♪)
にこ「え? なにこの茶番?」
絵里(動画サイトに投稿してやろうか)
「「「「「王様だーれだ!」」」」」
ことり「ことりが王様だよ!」
希「ことりちゃんかぁ、どんな命令だすんやろ?」
真姫「ことりなら無茶な命令は出さないからちょっと安心ね」
ことり「うーん……そうだねぇ」
ことり「海未ちゃん」
海未「は、はい?」
ことり「一番」
海未「えっ?」
ことり「二番、三番、四番」
海未「あ、あの……なにを……」
ことり「五番」
海未 ビクッ
ことり ニヤァ
ことり「それじゃあねぇ、五番の人が今日一日、ことりのことをずっと抱きしめる♪」
海未「っ!? ずるいですよことり!」
ことり「え? 何がずるいの?」
海未「私の番号を当てにきたのでしょう!」
ことり「えー、海未ちゃんの番号なんてわかんないよ?」
ことり「それよりほら、王様の命令は絶対だよ?」
海未「ぅ……ぅぅぅ……///」
ギュッ
ことり「もう、海未ちゃんてば、だ・い・た・ん♥️」
海未「こ、ことりがやらせているのでしょう!」
ことり「王様の命令は絶対だからね」
ことり「海未ちゃぁん♥️」スリスリ
海未「ぅっ/// や、やめてください!」
海未「こ、こんなことされたら……理性が……///」
ことり「うん、解っててやってるんだよ」
ことり「海未ちゃんになら襲われてもいいから♥️」
海未「そ、そんなこと……しません!」
ことり「ふふ、いつまで我慢できるかな」チュッ
海未「ひゃぅっ!?」
ことり「海未ちゃん可愛い♥️」
ことり「頑張って理性さんと戦ってね♪」
花陽「わわ、すっごくいいです///」
真姫「……意味わかんない」
穂乃果(空が青いなぁ)
ことり「海未ちゃん! 次はこのゲームやろう!」
海未「ガンシューティング……ゾンビが出てきて怖いですよ?」
ことり「海未ちゃんが守ってくれるから平気だよ♪」
海未「ふふ、解りました。ことりは私が守ります」
バンバン
キャー
海未「よし、クリアですよ、ことり!」
ことり「やったー!」
『お二人の相性は…………100点!』
『さっさと結婚しちゃいなよ!』
海未「なっ///」
ことり「ふえっ///」
海未「な、なんですかこのシューティングゲームは///」
ことり「あ、相性がでるんだ……///」
海未「///」
ことり「///」
海未「ほ、他のゲームをやりましょう! クレーンゲームでぬいぐるみをとったりしませんか?」
ことり「えーと、ぬいぐるみは……いいかな……」
海未「え? ことりはぬいぐるみが好きでしたよね?」
ことり「そうだけど……置き場所が……ね?」
海未「そんなにも何を置いているんですか?」
ことり「その……う……」
海未「う……?」
ことり「うみぐるみ///」
海未「っ///」
ことり「そ、その、変な意味じゃなくてね」
ことり「別れてからでも……ずっと海未ちゃんと一緒にいたいなって思って……」
ことり「その……まだ151人くらいしか作ってないから……」
ことり「お願い、嫌いにならないで」ウルウル
海未「ことり」ギュッ
ことり「ふぇ……?」
海未「寂しい思いをさせて申し訳ありません」
海未「……そんなぬいぐるみが無くてもいいように、ずっと私がことりのそばにいます」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ずっと、ですからね。もう離してあげませんよ」
ことり「……うん。ことりも、離れてあげないんだから」
希「……いや、なんやこれ」
真姫「というか、次やりたいんだけど」
ガラッ
絵里「はぁ……」
海未「おや、絵里じゃないですか」
ことり「どうかしたの?」
絵里「海未、ことり……」
絵里「ちょっと悩み事があってね」
海未「でしたら話してみてください」
ことり「ことりたちがお手伝いするよ!」
絵里「……そうね、話したらスッキリするかもだしね」
絵里「実は……恋しちゃったみたいなの」
ことり「そうなの!? わぁぁ……素敵♥️」
海未「まさか絵里が恋とは……解りました。なんでもいってください、力になります」
絵里「ありがとう……実は、お弁当を作ってこようかと思ってるんだけど、そういうのって重くないかしら?」
海未「全然大丈夫ですよ。好きな人からのお弁当は、貰えたら嬉しいです」
ことり「海未ちゃん///」
絵里「そう……それじゃあ帰り道で手を繋ぐのは?」
ことり「全然大丈夫だよ♥️ 繋いでくれるとドキドキしちゃって海未ちゃんのことしか考えられなくなるもん♥️」
海未「むぅ……」ギュッ
ことり「ふぇ……? う、海未ちゃん?///」カァッ
海未「繋いでない時も私のことしか考えられなくしてあげます」ムギュー
ことり「ひゃぅぅ///」
絵里「…………」
絵里 コホン
絵里「えっと、それでね、お泊まりとかもしたいんだけど、急に誘ったりしたら怪しまれるかしら?」
ことり「へ、平気だよ/// 海未ちゃんはいつも来てくれるもん///」
海未「そうですね、大丈夫ですよ。むしろ、誘ってるので絶対に乗ります」
海未「ことりは誘っておいて、私に虐められるのが好きですもんね」
ことり「ち、違うもん///」
海未「そうですか? そんな嘘をついちゃう悪い子は……今日もたっぷりとお仕置きしてあげますからね」
ことり「ひゃっ///」ゾクゾクッ
海未「ふふ、可愛いですよ、ことり」
ことり「も、もう許してぇ///」
絵里「お家に帰るわ」
ことり「はい、海未ちゃん、この服着てみて♪」
海未「い、嫌です! こ、こんなヒラヒラの……///」
ことり「えぇ、絶対似合うのにぃ」
ことり「海未ちゃん……お願い♥️」
海未「はぅっ!?」
海未「ぅぅ……い、一回だけですからね」
ことり「ありがとう♪」
ガチャ
スルスル
海未「こ、この服……露出が多すぎじゃありませんか///」
海未「は、破廉恥すぎます///」
海未「こんなの……私に似合うわけ……」チラッ
海未「…………」
海未「ま、まあ、ことりのお願いですし、とりあえず着てみまーー」
ことり「うーみーちゃん♪」ガチャ
海未「ひゃぅ!?」
海未「こ、ここここことり!? どうして試着室の中に!?」
ことり「えへへ、海未ちゃんのお手伝いをしに来ました」
海未「必要ありません! 出て行ってください!」
ことり「そんなこと言わずに……ことりが着せてあげるね」モミッ
海未「ひゃっ!? ど、何処を触っているんですか!」
ことり「ちょっとお胸のサイズが小さいから、大きくしてあげようと思って♥️」
海未「そ、そんな……んっ……け、結構ですっ」
ことり「あれぇ? そんなにえっちな声だして大丈夫なのぉ?」
ことり「外に声漏れちゃうかもよ?」
海未「くぅ/// ゆ、許してください///」
ことり「海未ちゃん可愛い♥️」
店員(声漏れてるんだよちくしょう)
にこ「いい!? アイドルは恋愛禁止よ!」
海未「恋愛禁止……ですか」
海未「あの……ことり」
ことり「ん? どうしたの?」
海未「ことりは……その……」
ことり「うん」
海未「す、好きな人とか……いるんですか?」
ことり「ふぇっ!?///」
ことり「…………そのぉ//」
ことり「い、いるよぅ///」
海未「っ!? そ、それはどんな人なんですか!?」
ことり「えっと……ね」
ことり「いつも真面目で……他人には厳しいけど、自分にはもっと厳しくて」
ことり「ことりがお願いすると、しょうがないですね、なんて言って聞いてくれて」
ことり「弓道をやってる姿はとってもカッコいいんだけど、本当は可愛い物が大好きで、よく鏡の前でポーズの練習をしてるの」
ことり「それで、ことりの作った料理を毎日美味しいって食べてくれる、とっても優しい人……かな///」
ことり「ぅぅ///」
海未「…………」
ことり「な、なにか言ってよぅ///」
海未「……ですか」
ことり「え?」
海未「誰ですかその人は!!」
ことり「」
海未「ことりの料理を毎日食べているなんて……絶対に許しません!」
海未「ことりの料理を食べるのは私だけで十分です!!」
ことり「あの……えっと……」
海未「さあことり! その不届きものの名前を言うのです! 私が直々に成敗してあげます!」
ことり「ふぇぇ……誰か助けてぇ……」
希「鈍感もここまで来ると病気やな」
にこ「というかあんたら、にこの話を聞きなさいよ!」
海未「私……スクールアイドルを辞めます」
にこ「はぁ!?」
絵里「唐突ね……何があったの?」
海未「実は……その……」
希「…………」ゴクリ
海未「に、妊娠してしまいました……」
「「「「「えええええええ!?」」」」」
絵里「に、妊娠って……」
花陽「子供出来ちゃったのぉ!?」
海未「はい……私のお腹の中に」
真姫「なにそれ、意味わかんない……」
絵里「だ、誰との子供なの!?」
海未「こ、ことりです///」ポッ
ことり「ふぇっ!?」
海未「ことりに強引にされて……でも、嫌ではありませんでした///」
真姫「ことり……いつかやると思ってたけど、遂に無理やり……」
ことり「ふぇぇぇぇぇ!? ち、違うよ! ことりは何もしてないよ!?」
にこ「あんた……妊娠させておいて知らんぷりする気!?」
花陽「そんなの駄目ですよ!」
凛「鬼畜だにゃー!」
ことり「本当に知らないのにぃ……」グスッ
海未「皆さん……ことりを責めないであげてください」
海未「ことりに責任をとって欲しいとは思いません。この子は私一人でも育てます」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ですが……もしも私のことが少しでも好きなのでしたら……一緒にいてくれると、嬉しいです」ニコッ
ことり「…………はい///」キュン
ことり(よくわかんないけど……海未ちゃんとずっと一緒にいられるなら別にいいかな///)
ことり(でもどうして妊娠なんて……ことりがしたのは……)
ことり(ん……?)
ことり「あの……海未ちゃん?」
海未「どうかしましたか、あなた♥️」
ことり「っ/// え、えっとね……」
海未「はい♥️」
ことり「キスをしても……子供はできないんだよ?///」
海未「……………………え?」
海未「う、嘘……ですよね?」
「「「「「……………」」」」」
海未「そ、そんな……」
海未「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///////」スタタタタ
ことり「あっ!? う、海未ちゃん! 待ってぇぇぇぇぇ!!」
絵里「海未、今日も練習来ないわね」
にこ「まあ……あんなことやったらねぇ」
穂乃果(空が青いなぁ)
ことり「海未ちゃん、ちょっと疲れちゃったよぅ」
海未「解りました、ここで休憩にしましょう」
ことり「ありがとう♪」
ことり「それにしても、結構上の方に来ちゃったね」
海未「ふふ、山頂アタックの本番はまだまだこれからですよ」
海未「……えっと、楽しいですか?」
ことり「うん、とっても楽しいよ! 小鳥さんや狐さんも可愛いし♪」
ことり「それに、海未ちゃんと一緒だからね♪」
海未「ありがとうございます///」
海未「ことりは本当に動物が好きですよね」
ことり「うん、皆可愛いもん♪」
海未「そうですね。ですが、山には危険な動物もいますから気をつけてくださいね」
ことり「大丈夫だよぉ」
ガサガサッ
ことり「ん?」
海未「草むらがゆれてる……? まさか!」
熊「がぉぉぉぉ!」
ことり「熊さんだ~♪」
海未「ことり! 私の後ろに!」
ことり「熊さん可愛い♪」ナデナデ
海未「な、何をしてるんですか!?」
ことり「えー? 熊さんをなでなでしてーー」
熊「ぐわっ!」ピシッ
ことり「ぁぅっ」
熊「ぐるるーー」
海未「ことりになんてことをしてくれるんですか!」バキッ
熊「きゃぅん!?」
海未「毛むくじゃらな獣の分際でことりに牙を向くとは……死にたいようですね」
熊「が、がぅ……」
ことり「ふぇぇ、海未ちゃん、痛いよぉ……」
海未「ごめんなさい、ことり。今からあの獣を血祭りにあげますね」
獣「!?」ビクッ
海未「ふふ、今日の夕飯にしましょうか」
ことり「血生臭いから嫌かなぁ。逃がしてあげよう?」
海未「ことり……なんて優しいんですか」
海未「……ことりの慈悲深さに感謝するのですね」ゲシッ
熊「きゃん!」タッタッタッ
ことり「海未ちゃん、守ってくれてありがとう♥️」
海未「ふふ、このくらい当然ですよ」ナデナデ
熊(人間怖い)
海未「ふぅ、疲れました」ドサッ
海未「ですが収穫はたくさんありましたね」フフッ
海未「今回のコミケでもたくさんのことり本を入手することができました」
海未「さあ、戦利品の鑑賞会といきましょう!」ペラッ
海未「まずはイラスト本から……ふふ、いろんな衣装のことりがたくさんいます……可愛い」
海未「まあでも、本物のことりの可愛さの100分の1にも届きませんけどね」ドヤァ
海未「さて次は……」ガサガサ
海未「じゃじゃーん、ことうみ本♪」
海未「ふふ、ことりと私の甘い生活の物語……見せてください」ペラッ
ことり『ほら、早く足を舐めてよ、海未ちゃん』
海未『は、はい……』ペロペロ
ことり『……本当に舐めるなんて、とんでもない変態さんだね』クスクス
海未「…………」
海未「ドSなことりも可愛いです」ニヘラッ
ことり「海未ちゃん、入るよー」ガラッ
海未「ひゃぁぁぁぁぁ!?」バタバタ
ことり「? どうしたの? こんなに散らかして……」
海未「だ、駄目です! 見ないでください!」
ことり「んー? 『園田海未監禁調教~ことりの罠~』?」
海未「」
ことり「…………」ペラッ
ことり「…………」ペラッ
ことり「…………」パタン
海未 ビクッ
ことり「海未ちゃんは……さぁ」
海未「は、はい……」
ことり「……こ、こういうのが好きなの?///」
海未「え?」
ことり「え、えっと……ことり、あんり慣れてないけど、海未ちゃんがしてほしいなら……頑張るよ?///」
海未「っ/// も、もしご迷惑でないのなら……してほしいです///」
ことり「い、痛くしちゃったらごめんね///」
海未「むしろ痛くしてほしいです///」
理事長(どうして私の本が少ないのかしら)ハァ
ことり「海未ちゃん! どうして今日はことりと登校してくれなかったの!?」
海未「すいません、今日は弓道部の方で練習がありまして……」
ことり「そんなこと言って、本当はことりと一緒にいるのが嫌なんでしょ!?」
海未「そんなことありません! 私はことのことが大好きです!」
ことり「じゃあ証明してみてよ」
海未「証明、ですか? どうやって……」
ことり「キスして」
海未「き、キスなんて……は、破廉恥な……!」
ことり「…………」
海未「……もう、仕方ないですね」
チュッ
ことり「んっ……」
海未「これでいいですか?」
ことり「……まだ駄目。ことりのことギュッとして」
海未「はい」
ギュッ
ナデナデ
ことり「ふぁっ……」
海未「解ってもらえましたか?」
ことり「うん……」
ことり「……ごめんね、海未ちゃん」
海未「なにがですか?」
ことり「ことりね、不安なの」
ことり「海未ちゃんが本当にことりのことを好きなのか」
ことり「だからこうやって海未ちゃんに甘えちゃうの」
ことり「面倒だよね、こんな子……」
海未「そんなことありませんよ」
海未「こうやってことりに我儘言われるのも、私は嬉しいんですから」
ことり「……本当?」
海未「はい、本当ですよ」
ことり「……ありがとう、大好き」ギュッ
海未「私も……大好きですよ」
先生(帰りたい)
ことり「ぅぅ……もう駄目ぇ」
海未「ことり、まだ三十分しか経っていませんよ」
ことり「そんなこと言われても……足が痛いんだもん」
ことり「他の皆ももう崩しちゃってるし」
ことり「もうやめよ?」
海未「駄目です、練習メニューをいきなり変えるなんて認められません」
海未「皆だらしなさすぎます」
ことり「……むぅ」
チョン
海未「ひゃぅ!?」
ことり ニャァ
ことり「あれぇ? 海未ちゃんどうしたの? そんなに可愛い声出して♥️」
海未「こ、ことり……止めてください」
ことり「えー? 何を? ことりはただ、海未ちゃんの足をつんつんしてるだけだよ?」ツンツン
海未「ひゃん!」
ことり「足が痺れちゃってるの? 海未ちゃんはだらしないね♥️」ツンツン
海未「ひんっ! こ、ことっ! やめっ!」
ことり「だーめ♥️」
ことり「えへへ、こんな海未ちゃん滅多に見られないもんね」
ことり「痺れがとれるまで、ずっと弄ってあげる♥️」
海未「そんなっ……んっ……」
海未「こ、ことりぃ……」ウルウル
ことり「海未ちゃん可愛い♥️」
絵里「練習しなさいよ」
ビュォォォォォォォォォ
穂乃果「雪かきしたのに……もうこんなに!?」
穂乃果(……弱気になっちゃ駄目。私が不安になったら、海未ちゃんとことりちゃんも……!)
海未「見てくださいことり、凄い雪ですよ」
ことり「うん、ロマンチックだね♪」
海未「それにしては流石に強すぎます。ことりが風邪をひいたらどうするんですか」
ことり「心配してくれるの? 嬉しい♥️」
海未「当然のことですよ」
穂乃果「…………」
穂乃果「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」タタタタタタ
ビュゥゥゥゥゥゥ
穂乃果「くっ……!」
海未「ことり、寒くありませんか?」
ことり「うん、大丈夫だよ」
ことり「海未ちゃん、とっても暖かい♥️」ギュッ
海未「もっとぎゅっとしてもいいんですよ?」
ことり「……海未ちゃんのえっち」
海未「ことりが可愛すぎるのがいけないんですよ」ギュッ
ことり「ひゃっ!?」
海未「ふふ、雪の中というのも燃えますね」
ことり「ぁっ/// 海未ちゃん……///」
穂乃果(早く皆に会いたい)
海未「穂乃果は何処にいったんですか!」
ことり「まあまあ、きっと用事があったんだよぉ」
海未「ことりは穂乃果に甘すぎます!」
海未「直ぐに連れ戻さないと……」
ことり「…………」ギュッ
海未「っ!? こ、ことり……?」
ことり「行っちゃ……やぁ」
海未「!?」
ことり「ことりと二人きりなの……嫌?」
海未「い、嫌ではありませんが……///」
ことり「だったら……どこにも行かないで」モギュ
海未「ぅ……ぁ……///」
ことり「えへへ、海未ちゃんと二人きりだぁ」スリスリ
海未「こ、ことりっ! ここは学校ですよ!」
ことり「学校じゃなければいいの?」
海未「そ、それは……その……だ、駄目じゃ……ない……です///」ボソッ
ことり「海未ちゃん……///」
ことり「大好き♥️」
海未「わ、私も……好きです///」
絵里「……穂乃果、生徒会はどうしたの?」
穂乃果「サボっても怒られないし」モグモグ
ことり「ね、ねえ、もうこの話はやめよ?」
海未「駄目です! きちんと答えてください!」
海未「そのラブレターは誰から貰ったんですか! 返事はどうするんですか!」
ことり「うーん……別に海未ちゃんが気にすることじゃないと思うんだけど……」
海未「誤魔化さないでください!」
ことり(今日の海未ちゃん……ちょっと疲れるなぁ)
ことり「ごめんね、ことり、この後用事があるから……」ササッ
海未「…………」スッ
バァンッ! (壁ドン)
ことり「ひゃっ!?」
海未「ことり、貴女は私の物です」
ことり「そ、それは……違う……よぅ」カァァ
ことり(う、海未ちゃんが近い///)
海未「そうですか、それなら……」クイッ
ことり「っ///」
海未「私の物になりなさい」チュゥ
ことり「ん///」
ことり「…………ぷはっ……ぁ……海未ちゃぁん」トロン
海未「私の物になりますね?」
ことり「はい……ことりは海未ちゃんの物です///」
海未「ラブレターは誰からですか?」
ことり「後輩の子から……」
海未「そうですか、行く必要はありませんね」
海未「それならこの部屋にいてください」
海未「私がぎゅっとしてあげますよ」ギュッ
ことり「ふぁ♥️」
海未「だらしない顔……可愛いですよ、ことり」
ことり「はぅぅ……♥️」
花陽「にこちゃんのアイドルグッズが倒れちゃった!?」
にこ「少しは加減して叩きなさいよ!」
ことり「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
穂乃果「こ、ことりちゃん落ち着いて」
ことり「いや!! 絶対にいや!!」
ことり「なんで海未ちゃんのデュエットの相手が絵里ちゃんなの!?」
花陽「くじ引きで決まったことですし……」
ことり「そんなの絶対に駄目!!」
ことり「絵里ちゃんは希ちゃんと花園してたよね!?」
ことり「それなのにどうしてことりから海未ちゃんを奪おうとするの!?」
ことり「鬼! 悪魔! 女狐! 泥棒猫!」
ことり「タンスの角に小指ぶつけちゃえ!!」
絵里(ぶん殴りたい)
海未「ことり、落ち着いてください」
ことり「海未ちゃん! 海未ちゃんはそれでいいの!?」
ことり「ことりとは遊びだったの!?」
ことり「ことりより絵里ちゃんの方がいいの!? そんなにおっぱいが好きなの!?」
ことり「ことりに飽きちゃったの!?」
ことり「嫌っ! お願い! 捨てないで!」
ことり「海未ちゃんに捨てられたら……ことり……」
ことり「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん」ポロポロ
希「な、泣き止んでや……」
凛「なんだか怖いにゃ……」
ことり「ひぐっ……ぐすっ……」
ことり「こんな……こんなに悲しい想いをするのなら……」
ことり「海未ちゃんを殺してことりも死ぬっ!!!」
にこ「……冗談に聞こえないんだけど」
真姫(精神科に連れていったほうがいいわね)
海未「はぁ……仕方ありませんね」
ツカツカツカ
ことり「ぐすっ……海未ちゃん……ことりと一緒に……死んでくれる?」
海未「死ぬわけないでしょう……一度落ち着いてください」
ことり「ぅぅ……海未ちゃん……」ギュッ
海未「もう、どうしたんですか? 今日のことりはちょっとおかしいですよ」
ことり「だって……っ……だって……!」
ことり「海未ちゃんが……絵里ちゃんと……」グスッ
海未「ことりとは一度デュエットしたでしょう?」
ことり「でも……」
海未「それとも、私が信用できないんですか?」
ことり「……できるもん」
海未「それならもう少しの間おとなしくしていてください」
海未「きちんとできたら、今日は一緒に寝てあげますから」ナデナデ
海未「解りましたか?」
ことり「……うん」
ことり「あ……で、でもーー」
チュッ
ことり「ふぁっ……」
海未「ふふ、ヤキモチをやくことりも可愛いですよ」
海未「後でたっぷり可愛がってあげますね」ニコッ
ことり「……はい///」
絵里「そろそろ怒ってもいいと思うのよね」ピキピキ
穂乃果「ごめんね……絵里ちゃん」
患者「まきちゃん」
患者「まきちゃん」
ことり「うみちゃん」
患者「まきちゃん」
ことり「うみちゃん」
患者「まきちゃーー」
ことり「うみちゃん」
ことり「うみちゃん」
ことり「うみちゃん」
患者「まーー」
ことり「うみちゃん」
真姫「あんまりにもイチャイチャしてるからことりを精神科に連れて行ってあげたわ!」
真姫「これでことりもちょっとはおとなしくなってるはず」
真姫「さーて、ことりの様子はっと」ガラッ
患者「うみちゃん」
患者「うみちゃん」
真姫「え……?」
真姫「な、なん……」
ガシッ
真姫「ひっ!?」
ことり「うみちゃん」
真姫「あ……こ、ことり……」
ことり「うみちゃん」
真姫「違うの……ゆ、許し……」
ことり「うみちゃん」ニコッ
prrrr
海未「はい、園田でーー」
真姫『海未!? 助けて!』
海未「助け……? 一体何があったんですか?」
真姫『ことりよ! ことりのせいで……早くなんとかしなさいよ!!』
海未「いえ、意味がわから……」
『……みちゃん』
真姫『ひっ!? お願い! 来ないで!』
真姫『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
プープープー
海未「……一体何があったんですか」
絵里「お家に帰る」ガタッ
凛「ラーメン食べにいこっと」ガタッ
穂乃果「後はまかせたよ、海未ちゃん」ガタッ
海未「えー……」
ことり「うみちゃん」
海未「はい、どうしました、ことり」
ことり「うみちゃん」
海未「そうですね、確かにお腹が空いてきましたね」
ことり「うみちゃん」
海未「ええ、お鍋の用意はもうできてますよ」
海未「今度はチーズケーキを入れないでくださいね?」
ことり「うみちゃん」
海未「ふふ、すいません」
グツグツ
ことり「うみちゃん」
海未「ダメです、好き嫌い言わずになんでも食べないといけません」
ことり「うみちゃん」
海未「そうそう、その調子です」
ことり「うみちゃん」
海未「舌を火傷したんですか!? 見せてください!」
海未「ああ……こんなに赤くなって……」
ことり「うみちゃん」
海未「大丈夫です、治してあげますから」チュゥ
海未「ぷはっ……ふふ、ことりの顔も赤くなってますね」
ことり「うみ……ちゃん///」
海未「可愛いですよ、ことり」
にこ「いや、自然に会話してるんじゃないわよ」
希「スピリチュアルなお薬でもしたんやろか……」
理事長「ごめんね園田さん、お昼なのに呼び出しちゃって」
海未「いえ、構いません。ご用件はなんでしょうか?」
理事長「単刀直入に言います。南家に住みませんか?」
海未「えっ!? い、いきなりそんなことを言われても……」
理事長「急な話なのは解っています。ですが、私も焦っているんです」
海未「……何かあったんですか?」
理事長「……最近あったことなんだけどね」
ーーー
ーー
ー
理事長「ことり、海未ちゃんも帰ったし、そろそろご飯ーー」ガチャ
ことり「えへへ、海未ちゃん♪ 海未ちゃん♪」チクチク
ことり「うん、完成♪ 今回も可愛くできちゃいました♥️」
ことり「海未ちゃん大好き♥️」チュッ
理事長「」
ことり「あ、お母さん」
ことり「ことりね、海未ちゃんがいなくても寂しくないよ」
ことり「だって沢山海未ちゃんがいるもん、えへへ♪」
カチャカチャ
ことり「はい、海未ちゃん、あーん♥️」
ことり「今日はことりが作ったんだよ? どうかな?」
ことり「美味しい? ありがとう♪」
ことり「海未ちゃんに喜んで貰えてとっても嬉しい♥️」
ことり「じゃあ今度はこっちの卵焼きを食べてみて?」
ことり「海未ちゃんへの想いみたいにすっごく甘くしたの♥️」
ことり「えへへ、言っちゃった♪」
理事長(人形を園田さんに見たててる……)
理事長(これは……もう駄目ね)
ーーー
ーー
ー
理事長「ということがあったのよ」
海未「」
理事長「最近部屋に収まりきらなくなって、家のあちこちに園田さんの人形があるし」
理事長「ずっと側にいてあげてくれないかしら?」
海未「いやいや、そんな話を聞いてしまったら流石に怖ーー」
ことり「海未ちゃん?」ガチャ
海未「こ、ことり!?」
ことり「こんなところにいたんだ♥️ 探しちゃったよぅ」
ことり「それで、お母さんと何を話してたの?」
海未「えっと……」
理事長「園田さんはこれから私たちの家に住むことになりました」
海未「えっ?」
ことり「本当!? やったぁ!」
ことり「これで海未ちゃんとずっと一緒にいられるね♥️」
ことり「それじゃあ、いこっ、旦那様♥️」ギュッ
海未「いや、なんですか、その呼び方……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ズルズル
理事長「ごめんね、園田さん」
海未「朝の待ち合わせに少し遅れてしまいました」タタタタ
海未「ことりと穂乃果は……もう来ているみたいですね」
海未「っ!? 二人で楽しくお喋りを……!」
海未「ことりは私の物なのに……」ギリッ
海未「絶対に許しません!」
ザッ
海未「穂乃果ッ! 貴女は最低でーー」
ことり「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!」
海未「!?」
海未「こ、ことり? どうしたんですか?」
ことり「海未ちゃんが……海未ちゃんがことりより先に穂乃果ちゃんに声を……ぐすっ」
ことり「ことりよりも穂乃果ちゃんのことが好きなんだぁぁぁぁぁぁぁぁ」ピー
海未「ち、違います! 私はことりのことが好きです!!」
ことり「それならことりのことだけを見てよ! 他の人を見ちゃいや!!」
海未 キュン
海未「そうですね……私がどうかしていました」
海未「でも、ことりも私以外の人とお喋りしてはいけませんよ?」
ことり「うん……海未ちゃん大好き♥️」
海未「私もです……ことり」ギュッ
絵里「あれ? 海未とことりはどうしたの?」
穂乃果「置いて来た」
花陽「もう少し右ですー!」
希「いいや、まっすぐやで!」
海未(くっ……! 皆がバラバラなことを言ってるせいでスイカの位置がわかりません!)
海未(こうなったら……ことりの声だけを頼りにしましょう!)
海未(さあ、ことり! 私を導いてください!)
ことり「海未ちゃん! こっちだよ!」
海未「そっちですね……」フラフラ
ことり「うん、その調子!」
ことり「そこで砂浜にダイブ!」
海未「えっ?」
ことり「早く!」
海未「は、はい!」ピョン
ドカッ
ことり「やん♪」
ドサッ
海未「っ!? ことり、もしかしてぶつかってしまいましたか!?」
海未「すいません、今起き上がります!」モニュ
海未「……? あれ、この柔らかいものは……一体……」モミモミ
ことり「んっ……やぁ……」
海未「…………」パサッ
ことり「海未ちゃんの……えっち///」ウルウル
海未「っっっっっっ!?!!??!」
海未「こ、これはちがっ、事故でぇっ……ぁぅ……」パタン
ことり「ふふ、海未ちゃん可愛い♥️」
にこ「今の間にスイカにチーズケーキいれときましょう」
海未「それでは飲み物を持ってきますので、少し待っていてくださいね」
ことり「はーい」
パタン
ことり「ふふっ、海未ちゃんがいない間にえっちなご本がないか漁っちゃお♪」
ことり「海未ちゃんむっつりさんだし、何か持ってるかもね」ガサゴソ
ことり「ん? このノートは……?」
ことり「『秘密の恋ー海未とことりー』……?」
ことり「もしかして……海未ちゃん自作の小説……かな?」ドキドキ
ことり「もう、海未ちゃんたら。こんなのに書かなくてもして欲しいことがあるならしてあげるのに♥️」
ことり「どんな内容なのかなぁ」ペラッ
「ご主人様、今日は何をするんですか?」
潤んだ瞳に紅潮した頬。そして、何かを期待するような眼差し。
それだけでことりが何を望んでいるのか解ってしまう。
「ことりは何がして欲しいんですか?」
「解ってるくせに……意地悪しないでください……」
恥ずかしそうに目を伏せ、太腿を切なそうに擦り合わせることりを見て私もだんだんとーー
パタン!
ことり「あわわわわわわ」ドキドキ
ことり「う、海未ちゃん……こんなえっちなの書いてたんだ……」
ことり「も、もしかして……いつもそういうこと考えてるの? ことりで?」ドキドキ
ことり「続きはどうなってるんだろう……」ペラペラ
ことり「『第四章~ことりと夜のお散歩~羞恥に悶える瞳』」
ことり「は、裸のことりがリードで繋がれて海未ちゃんとお外に行ってる……」
ことり「あ、あれ、海未ちゃん……?」
ことり「海未ちゃんって……恋愛映画であわあわするような純情さんじゃ……」
ガチャ
海未「お待たせしました、ことり」
ことり「ひゃぁぁぁぁぁ!?」サッ
ことり「ううううう海未ちゃん!?」
海未「はい……どうかしましたか?」
ことり「え、えっとぉ……」
ことり「海未ちゃんは……その……えっちなことに興味があるの?///」
海未「なっ!?/// そんなの破廉恥です!///」
ことり「そ、そうだよね、変なこと聞いてごめんね! ことりちょっと用事思い出したから帰るね!」
ドタドタ パタン
海未「……びっくりしました、あのノートを見られてしまったのかと思いました」スッ
海未「安心してください、ことり。ことりにこんなことはしませんから」
海未「今はまだ……ね」
海未「ふふっ♥️」
理事長(園田さんの小説の続きはまだかしら)
prrrr
ことり「はい、南ですが」
???「私ウミーさん。今学校にいるの」
ことり「え?」
プツッ
ことり「今のは……?」
prrrr
ことり「はい、南ですが……」
???「私ウミーさん。今コンビニの近くにいるの」
プツッ
ことり「どこのコンビニだろう……」
prrrr
ことり「……はい」
???「私ウミーさん。今貴女の家の前にいるの」
プツッ
ことり「玄関には鍵が掛かってるんだけどなぁ」
prrrr
???「私ウミーさん。今貴女の部屋の前にいるの」
ことり「え……鍵は掛かってた……はずなのに……」ブルッ
prrrr
ことり「っ……」ガチャ
ことり「はい……」
???「私ウミーさん」
???「今貴女の後ろにいるの」
ことり「……ぅ……ぁ」ガタガタ
ソー
ウミー「振り向いてしまいましたね」
ことり「あ、貴女……は?」
ウミー「私ウミーさん。貴女の心を奪いに来たの」スッ
チュッ
ことり「あっ……///」
ウミー「これで貴女の心は私の物」
ウミー「これからは、ずっと一緒に暮らしましょうね」
ことり「……はい///」
理事長「玄関の扉が破壊されてる……」
海未「き、今日こそはことりにデートのお誘いのメールを送ります!」
海未「えっと……『よろしければ、今週の日曜日に』……」ポチポチ
海未「ぅぅ……あ、後はこれを送信するだけ……!」
海未「…………」
海未「これでは……素っ気なさ過ぎるでしょうか?」
海未「もう少し……フレンドリーに……」
ブツブツ
海未「駄目です! やっぱり送れません!」
海未「文章を……弄ってみて……」ポチッ
海未「ああ!? 間違えて送信ボタンを押してしまいました!?」
海未「ど、どどどどどうすれば!?」
prrrr
穂乃果『もしもし、海未ちゃん? どうしたの?』
海未「助けてください! 穂乃果!」
穂乃果『!? 何があったの!?』
海未「こ、ことりから返事が来ないんです!」
穂乃果『…………はぁ』
海未「もう送ってから五分も経つのに! どうしましょう、ことりに嫌われてしまいました!」グスッ
穂乃果『ああうん頑張ってね』プツッ
海未「そんな!? 穂乃果!?」
海未「ぅぅ……やっぱりやめておけば……」
ことり「う、海未ちゃんからのデートのお誘い///」ドキドキ
ことり「ふぇぇ……文面に悩んじゃってお返事できないよぅ……」
『本日12時、南ことり殿を頂きに参ります。
怪盗ラブアローシューターより』
絵里「……予告状とは舐められたものね」
理事長「あの……娘は大丈夫なんでしょうか?」
絵里「お任せください。我々の威信にかけて、娘さんはお守りします」
ことり「お母さん……」
理事長「大丈夫よ、ことり。警察の人達が守ってくれるから」
絵里「そうよ。だから貴女は心配しなくていいわ」
「あーはっはっはっはっは!」
絵里「っ!? 現れたわね! 捕まえなさい!」
「人の恋路を邪魔してはいけませんよ……≪Anemone Heart≫!」
絵里「きゃっ!?」ドサッ
海未「これで邪魔者はいなくなりましたね」
ことり「…………何が目的なんですか?」
海未「貴女を攫うことですよ、ことり」スッ
ことり「っ!」
海未「逃げようとしても無駄ですよ」
海未「貴女のハートを撃ち抜かせて頂きます」
海未「≪ラブアローシュート≫」ツン
ことり「はうっ……///」
海未「可愛いお嬢さん、私と一緒に来てくださいますね?」
ことり「はい///」
海未「ふふ、それでは愛の逃避行といきましょう」
ことり「一生付いていきます///」
理事長「ねぇ」
絵里「ごめんなさい」
海未「今日で夏休みも終わりですね」
ことり「うん……そうだね」
海未「なんだ寂しいです……こうやってことりとゆっくりできる時間が無くなってしまうなんて」
ことり「……でも、学校が始まったら毎日会えるよ?」
海未「夏休み中だって毎日会ってたじゃありませんか」
ことり「あはは、それはそうだけど……」
海未「……まあでも、皆で過ごす日々も楽しいですからね」
ことり「うん!」
海未「あの……ことり」ギュッ
ことり「ふぇ?」
海未「学校が始まってしまったら……ご無沙汰になってしまうかもしれないので……」
ことり「もう……海未ちゃんのえっち」
海未「嫌……ですか?」
ことり「ううん、嫌じゃないよ」
ことり「今日はいつもより激しくしてね?」
海未「ふふ、そんなことを言っていいんですか? 今夜は寝かせませんよ?」
ことり「えへへ、楽しみだな♪」
穂乃果「海未ちゃんもことりちゃんも電話に出ない……宿題どうしよう……」
コンコン
海未「はい、どなたですか?」ガラッ
海未「ことり? どうしたんですか、こんな夜中に」
ことり「その……ことり家出したの!」
ことり「だから海未ちゃんの家に泊めてください!」
海未「お義母さんと喧嘩でもしたのですか?」
ことり「……うん」
海未「……解りました、いいですよ」
ことり「本当!? ありがとう! 海未ちゃん大好き!」ギュッ
海未「っ///」
海未「それにしても、どうして喧嘩なんかしたんですか?」
ことり「お母さんがね、これ以上海未ちゃんのぬいぐるみを作っちゃ駄目っていうの」
ことり「そんなことしたら……ことり寂しくて死んじゃうよぅ」
海未「そんなことで喧嘩したんですか?」
ことり「そんなことってーー」
チュッ
ことり「ひゃぅ!?」
海未「それなら……これからはことりが寂しくないようにずっと私が側にいてあげますよ」
ことり「海未ちゃん……///」
理事長「帰ってこない……また園田さんのお家かしら」
海未「どうやら学校の皆で会話ができるチャットルームというのがあるそうです」
海未「ここがそうでしょうか……今チャットルームにいるのは全員で9人のようですね。よし、書き込んで見ましょう」
海未「『初めまして。園田さんと南さんはお似合いのカップルだと思います』っと」
海未「さてさて反応はっと……なっ!?」
ーーーー深海の射手が入室しました。
深海の射手<初めまして。園田さんと南さんはお似合いのカップルだと思います
高嶺のフラワー<園田乙
スピレンズ<ここまで解りやすいのも珍しいね
☆シグナル☆<自演とか寒くないかにゃー?
海未「な、何故私だとばれたんですか……!?」
深海の射手<私は園田海未ではありません!
孤独な天使<いえ、流石にばればれですよ
アイドル大統領<というか練習中にいちゃついてんじゃないわよ!
ハートブレイク<そうね。それと練習相手で一々怒るのもやめてほしいわ
ハートブレイク<海未と組まされた時なんて無言のプレッシャーでありふれた痛みに包まれるもの
高嶺のフラワー<確かに……針の筵に座らされてるみたいになるし
愛は太陽<練習中はどうでもいいから事件だけは起こさないで……
海未「うぐぐ……皆好き放題言って!」
やんやん♪♪<皆やめて! ここは楽しくお話する場所だよ!
やんやん♪♪<深海の射手さん、私もことりと海未ちゃんはお似合いだと思うな♪
海未「おお、ちゃんと解ってくれる人がいました!」
高嶺のフラワー<病ん病ん(笑)
孤独な天使<クレイジーサイコレズさんこんばんは
スピレンズ<二人とも自演解りやすすぎるよ
☆シグナル☆<お似合いだね(笑)
深海の射手<なんなんですか貴女たちは!
深海の射手<園田さんと南さんが何をしたというのですか!
ハートブレイク<授業妨害
☆シグナル☆<先生恐喝
愛は太陽<いろんな場所で大騒ぎ
スピレンズ<いや、皆嫌いなわけやないんやで?
スピレンズ<ただもう少しな、抑えることも重要やと思うんや
やんやん♪♪<そんなの無理だもん! ことりは海未ちゃんにずっと触ってたいんだもん!
深海の射手<私だってずっとことりとイチャイチャしていたいです!
ハートブレイク<ネットの中でまでイチャつかないでほしいんだけど……
孤独な天使<いいです! もっとやってください!
アイドル大統領<あんたはちょっと黙ってなさい!
愛は太陽<生徒会長に迷惑かけないようにしてください……お願いします……
深海の射手<迷惑なんてかけたことありません!
深海の射手<もういいです! こんなところ二度ときません!
ーーーー深海の射手が退室しました。
理事長「なんでこんなにチャットルーム荒れてるの……」
海未「月が綺麗ですね」
ことり「えっ……///」
海未「? どうしました、ことり?」
ことり「い、今のって……その……」
ことり「こ、告白……かな///」
海未「なっ!?///」
海未「べ、別にそんなつもりで言ったわけじゃいんです///」
海未「い、いえ、お付き合いできるのであればしたいのですが///」
ことり「う、海未ちゃん///」
海未「あ、えっと、今のは違うんです//
/」
ことり「あ、あのね、海未ちゃん」
海未「は、はい……」
ことり「こ、ことりも……その……海未ちゃんが好きだよ///」
海未「ことり……!」
ことり「ぅぅ……あんまり見つめないで///」
ことり「今はお月様を見る時間だよぅ……」
海未「無理です……だって、ことりがこんなにも可愛すぎるんですから」
海未「私の瞳を……ことりでいっぱいにしたいです」
ことり「……うん、いいよ。海未ちゃん、来て……」
海未「ことり……大好きです」
ことり「ことりも……海未ちゃんが大好き」
理事長「いや、月見なさいよ」
海未「ことり、今帰りました」
ことり「おかえりなさい、海未ちゃん」
ことり「ご飯にする? お風呂にする? それとも、こ・と・り?」
海未「ことりにします」
ことり「ふふ、そんなに照れないでよ、冗だか……えっ?」
海未「それじゃあさっそく頂きまーー」
ことり「待って! 海未ちゃんちょっとまって!」
海未「? なんですか?」
ことり「いや、えっと……じ、冗談だよ?」
海未「そうでしたか。それじゃあことりを頂きます」
ことり「ことりの話を聞いてないよね!?」
海未「むぅ……ことりは駄目なんですか」
ことり「駄目です!」
海未「解りました。それじゃあご飯にします」
ことり(ほっ)
ことり「今用意するからちょっと待っ海未「それじゃあ服を脱いでください」
ことり「ふえっ!? なんで!?」
海未「女体盛りですよね? それとも服も脱がせながら食べたほうがいいですか?」
ことり「いやいやいや、そんなことしないから!」
ことり「ちゃんとしたお皿に乗せるからね!?」
海未「はぁ……ことりはわがままですね」
ことり「う、海未ちゃんに言われたくないよぅ」
海未「それじゃあお風呂にします」
ことり「はーい、お風呂は沸いてるから、ゆっくりして……」
ことり「……どうしてことりの服に手をかけてるの?」
海未「? ことりは着衣してお風呂に入るんですか?」
ことり「いや、そんなことしないけど……もしかして一緒に入るの?」
海未「何を今更。当然じゃないですか」
海未「ふふっ、私が体の隅々まで洗ってあげますからね」
海未「もちろん、大事な部分も♥️」
ことり「ひっ!?」
海未「さあ、ことり! 新しいふたりに変わりましょう!」ズルズル
ことり「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん///」
ことり「グスン、もうお嫁にいけない……」
海未「ことりは私のお嫁さんでしょう?」
ことり「そ、そうでした///」
ことり「ねぇねぇ、海未ちゃん、一緒に文化祭まわろう♪」
海未「構いませんよ。何処か行きたいところはありますか?」
ことり「えっとね、一年生の三人が喫茶店をしてるらしいの」
海未「なるほど、ではまずはそこに行くとしましょうか」
海未「あ、少しまってください、ことり」
ことり「どうしたの?」
ギュッ
海未「混んでいるので、手を繋ぎましょう」
ことり「……うん///」
スタスタスタ
海未「ここですね」
ことり「うん、入ろっか」
ガラッ
凛「おかえりなさ……え?」
真姫「……海未とことり」
花陽「おかえりなさいませえええええ!!!」
凛(ヤバいのが来たにゃ)
真姫(なにも起きませんように)
花陽(手を繋いでる! キマシタワー!)
花陽「ほら凛ちゃん! ご注文をお聞きしないと!」
凛「り、凛はお腹の調子が悪いから……真姫ちゃんお願いするにゃ!」
真姫「嫌よ! 次は凛の番でしょ!」
凛「ぅぅ……また凛が酷い目に合うの……?」トボトボ
凛「あ、あの、ご注文はお決まりでしょうか?」
ことり「わぁ! 凛ちゃん可愛い服着てる♪」
海未「ふふ、とても似合ってますよ」
凛「あ、ありがとうございます……それで注文は……」
海未「そうでした。梅昆布茶とチーズケーキをお願いします」
凛「お願いだからメニューを見てから言って欲しいにゃ……」
海未「もしかして……ないんですか?」ギロッ
凛「ひっ!? 睨まれても無いものはないにゃぁぁぁ……」
ことり「凛ちゃん、ことりも注文したい物があるんだけどいいかな?」
凛「だ、大丈夫だよ! 何が欲しいの?」
凛(ことりちゃんは海未ちゃんに比べればまだまともなはーー)
ことり「じゃあ海未ちゃんに着せる用の執事衣装が欲しいな♪」
凛「えっ」
海未「……どういうことですか、ことり」
ことり「皆を見てたら、執事服の海未ちゃんが見たくなっちゃったの」
ことり「執事海未ちゃんに『あーん』されたいな♥️」
凛「あ、あの……」
海未「少し恥ずかしいですが、ことりの望みとあらばやらないわけにはいきませんね」
海未「凛、早く持って来てください」
ことり「凛ちゃんお願いね♪」
凛「もう嫌だにゃぁ……誰か助けてぇ……」グスン
花陽「真姫ちゃん! 早く執事服脱いで!」
真姫「えっ!?」
ことり「今度は三年生のお化け屋敷にいこ~♪」
海未「了解しました。それじゃあ行きましょう」
スタスタスタ
にこ「いらっしゃいにこー☆ とーっても怖いお化け屋敷……げっ!?」
絵里「……こんなところでどうしたの?」
希「二人とも相変わらず中ええなぁ」
にこ(驚かしたら殴られる)
絵里(セットが壊されないといいけど)
希(ま、なんとかなるやろ)
にこ(いや……逆に考えるのよ。めっちゃ驚かせて泣かせてやるわ)
にこ「じゃあ懐中電灯を持って進んで欲しいにこ☆」スッ
海未「どうもありがとうございます。ことり」
ことり「うん♪」ギュッ
ガラッ パタン
にこ「さあ、泣かせるわよ!」
にこえりのぞ「「「おー!」」」
ヒュ~ドロドロドロ
ことり「ぅぅ……怖いよぅ」ギュッ
海未「大丈夫です、私がついていますよ」
ことり「海未ちゃん///」
ガサガサガサッ
ことり「ひっ!?」
お化け「う~ら~め~し~や~」
ことり「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
海未「ことり!? くっ、悪霊退散ッ!」ヒュッ
お化け「ちょ!? ほ、本気で殴ってくるんじゃないわよ!」サッ
海未「問答無用! 地獄に落ちなさい!」
お化け「ひっ!? 誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!」タタタタ
海未「くっ……逃がしてしまいましたか」
海未「ことり、大丈夫ですか?」
ことり「ふぇっ……海未ちゃぁん……」
ことり「うっ……ぐすっ……腰が抜けちゃったよぅ……」
海未「……っ」ムラッ
ことり「ふぇぇ……海未ちゃん……」
海未「ことり……」チュッ
ことり「あっ///」
海未「大丈夫、今落ち着かせてあげますからね」プチッ
ことり「やっ……こんな所でぇ///」
海未「暗いから平気ですよ、ふふっ」
絵里「な、何やってんのよ……」
希「これこそホラーやろ……」
「生徒会長、生徒会のメンバーへの苦情が……」
穂乃果「ははっ……またかぁ」
「ああ……かぐや姫……行かないでおくれ……」
ことり「ごめんなさいお婆様。私はもう行かなくてはなりません」
絵里「二年生の劇、凄い人気ね」
真姫「そうね……かぐや姫の切なさをことりが上手く演じられているし」
にこ「ま、にこならもっと上手に演技できるけどね」
希「帝姿の海未ちゃんもかっこええもんなぁ」
凛「穂乃果ちゃんのナレーションも凄くいいよ」
花陽「引き裂かれる二人の恋……でも、だからこそ燃え上がります!」
ことり「それじゃあ……さようなら、皆さん」スッ
海未「行かないでください! ことりぃぃぃぃぃぃぃ!!!」ガタッ
「!?」
「わ、我らは月の使者ですぞ!」
海未「うるさい! 」キッ
「ひっ!?」
海未「もしもことりを連れていくというのであれば、私を倒してからにしなさいッ!」
ことり「海未ちゃん……」キュン
海未「ことり、もう大丈夫ですよ」
海未「どこにも行かせたりなんかしませんから」ギュッ
海未「私と……結婚してください」
ことり「はい///」
穂乃果『……こうして、帝は月の使者を撃退』
穂乃果『その後、かぐや姫と結婚して幸せにくらしました』
「穂乃果、凄い機転だよ! よくアドリブでナレーションできたね!」
穂乃果「こうなると思ってたから……」
海未「真姫、次の曲の歌詞ができました」
真姫「そう、見せてもらうわ」ガサッ
真姫「…………ねぇ、なにこれ」
海未「どうかしましたか?」
真姫「……曲名が『もぎゅっとことりLOVE』とかになってるんだけど」
海未「それがなにか?」
真姫「いや、なんで皆で歌う曲なのに趣味丸出しにしてんのよ」
海未「ことりが可愛いのは全国共通ですから」
真姫「しかもなにこの歌詞……『悪魔でもぴゅあぴゅあ』って」
海未「あんな可愛らしいことりでも心の中には悪魔が住んでいるんですよ」
海未「私のことを一人占めして……自分のものにしたいという可愛い悪魔さんが」
海未「毎日ベッドの上で私を誘惑したり、朝ご飯を作る時に裸エプロンをしたり……ふふ、とっても可愛いんですよ、食べちゃいたいくらい」
海未「まあ毎回食べちゃうんですけどね」
真姫「そんなことまで聞いてないわよ。しかも欲望まるだしで『ぴゅあぴゅあ』の『ぴ』の字もないじゃない」
海未「可愛いですよね」
真姫(知るか)
ガラッ
ことり「海未ちゃん、いる?」
海未「おや、ことり、どうしました?」
ことり「あ、海未ちゃんだぁ……えへへ」ストン
真姫(自然に海未の膝の上に……)
海未「ふふ、どうしたんですか、ことり」
ことり「海未ちゃんと一緒にいたいなって♪」
ことり「ことりも歌詞作り一緒にするね?」
海未「ことりが加われば百人力ですよ」
海未「一緒に最高の曲を作りましょう」
ことり「うん♪」
真姫「一人でやるからデートにでも行ってきなさいよ……」
絵里「今日は平和ね……」
凛(真姫ちゃん……弱い凛を許して欲しいにゃ……)
海未「ことり、誕生日おめでとうございます!」
「「「「おめでとう!!!」」」」
ことり「ありがとう、皆♪」
海未「今日はことりのためにプレゼントを用意しました」
ことり「プレゼント……?」
海未「はい、なんだと思いますか?」
ことり「うーん……わかんないよぅ。ヒントが欲しいな」
海未「ヒントは……ことりの大好きなものです!」
ことり「ふぇっ!?」
ことり(誕生日プレゼントは……う、海未ちゃん!?///)
ことり「ほ、本当に……?」
海未「はい、本当ですよ」
ことり「後で、やっぱり駄目って言ったら嫌だよ?」
海未「言いませんよ」
ことり「ぅ……う、海未ちゃんは……その……いいの?」
海未「? 別にいいですよ。ことりの喜んでくれる顔が見られるなら」ニコッ
ことり「ぁぅ///」
海未「それじゃあプレゼントをーー」
ギュゥ
海未「……ことり?」
ことり「えと……あの……」
ことり「し、幸せに……してね?」カァァァ
海未「…………あの、ことり」
ことり「は、はい///」
海未「プレゼントって……なんだと思ってます?」
ことり「う、海未ちゃん///」
海未「なっ!?///」
海未「ち、違います! プレゼントはぬいぐるみです!」
ことり「ふぇっ……?」
ことり(ということは……ことりの勘違い……?)
海未「あの……ということはさっきまでのは……」
ことり「!」
ことり「ち、違うの、さっきのは勘違いで」
ことり「なんでも、なんでもないから……」グスッ
ことり(ぅぅ……こんなこと考えてたなんて……海未ちゃんに嫌われちゃうよぅ……)
海未「…………」
海未「ことり……申し訳ありませんが、プレゼントに私をあげることはできません」
海未「なぜなら……私はもう、ことりのものなんですから」ニコッ
ことり「っ!」
海未「ふふ、だから泣き止んでください、ことり」
海未「ことりには、笑顔が1番似合いますよ」
ことり「……はい///」
海未「それと……今日は私の家に泊まってください」
ことり「え?」
海未「泣かせてしまったお詫びです……不安にならないように、愛しあいましょう」
ことり「……海未ちゃんのえっち///」
海未「こんな私は嫌いですか?」
ことり「ううん、大好き」
海未「私も大好きですよ、ことり」
海未「ずっと一緒にいましょうね」
ことり「うん……♪」
希「……完全に二人だけの世界に入ってるなぁ」
穂乃果(今の間にケーキ食べよう)モグモグ
パシャパシャ
穂乃果「……海未ちゃん、何してるの?」
海未「見て解りませんか?」
穂乃果「いや、信じたくないだけだよ。なんで応援団の写真なんて撮ってるの」
海未「応援団の写真なんて撮ってません。ことりの写真を撮ってるんです」
海未「ブルマ姿でボンボンを振ることり……ああ、まさしく天使です!」
海未「ことり! こっちに目線ください!」パシャパシャ
穂乃果(通報したい)
ことり「海未ちゃ~ん」タタタタ
海未「ことり!」ギュッ
ことり「ことりの応援どうだった?」
海未「とても可愛かったですよ!」
ことり「えへへ、ありがとう♪」
海未「ですが、ことりが応援していいのは私だけですよ?」
ことり「解ってるよぅ……だから、海未ちゃんには特別な応援をしようかなって」
海未「え?」
ことり「頑張ってね……」チュッ
海未「っ!」
ことり「えへへ///」
海未「ことり! 大好きです!」ギュー
海未「絶対に勝ちますからね!」
ことり「うん♪」
穂乃果「まだ応援終わってないからさっさと戻ってよ……」
ことり「海未ちゃん、疲れちゃったよぅ」
海未「それでしたら自転車に乗ってください」
海未「カゴの荷物は私が持ちますから」
ことり「うーん、海未ちゃんも歩きっぱなしだし、疲れちゃうでしょ?」
ことり「そうだ! 二人乗りしようよ♪」
海未「いけません! 二人乗りは違反です!」
ことり「海未ちゃん、おねがぁぃ♥️」
海未「……もう、仕方ないですね」サッ
海未「それでは乗ってください」
ことり「はーい」
海未「ちゃんと捕まっててくださいね」
ことり「うん」ギュッ
海未「っ!?」
ことり「ふふっ、どうしたの、海未ちゃん?」
海未「な、なんでもありません!」
海未(こ、ことりの胸がっ///」
ことり「ねぇ、海未ちゃん、お顔さん真っ赤になってるよ?」
ことり「本当に大丈夫?」クスクス
海未「し、出発しますからね」キィ
ことり「ふふっ……」チュゥ
海未「ひゃぁ!?」ガタガタ
ことり「やん♪ 海未ちゃん安全運転してよぅ」
海未「そ、それでしたら首筋にっ……」
ことり「首筋に……なに?」
海未「ぅぅ……///」カァッ
ことり「ほら、前向かないと危ないよ」フニッ
海未(はぅっ!?)
ことり「ちゃんと集中して……ね♥️」
ことり「ふふっ」
凛「事故って痛い目みればいいにゃ……」
絵里「凛……」
ことり「海未ちゃんってトランプ弱いよねぇ」
海未「なっ!? そんなことありません!」
ことり「えー、でもすぐに顔にでちゃうしなぁ」
海未「むぅ……そこまで言うのであれば勝負です!」
ことり「いいけど……負けたら罰ゲームだよ?」
海未「構いません!」
ことり(やったぁ♪ 海未ちゃんに恥ずかしい格好たくさんさせちゃおっと♪)
サッ サッ
ことり「海未ちゃんの手札は後二枚……ことりは一枚」
ことり「次はことりの番だから、海未ちゃんの負けだよ♪」
海未「それはどうでしょうね?」スッ
ことり(カードを机の上に置いた……?)
ことり「見なければ顔に出ないってこと?」
海未「ふふ、違いますよ。こうするためです」チュゥ
ことり「んむっ!?」
海未 モミモミ
ことり「んっ……んんっ!」
ことり「それ……ひきょっ……やっ」
海未「ほら、選んでください、右か左か」
ことり「ふっ……み、右っ///」
海未「……ふふっ、残念、ハズレです」
海未「そして……私はことりの持っているカードを頂きます」スッ
ことり「やぁ///」
海未「これで私の勝ちですね」
海未「さて、ゲームに負けたことりはこのまま私に美味しくいただかれます」
海未「罰ゲームにはなりませんけどね」クスッ
ことり「ふぇぇ……///」
海未「可愛いですよ、ことり」
絵里「部室でやんな」
海未「ふっ……ふふっ……ついに、ついにことりの説得に成功しました……!」
希「ご機嫌やな、なにがあったんや?」
海未「はい。実は、前からことりに私の家に住むように言っていたんですよ」
海未「それがようやく了承を得ることができました」
希「ことりちゃん、よくそんなことを了解したなぁ」
希「かなり苦労したんとちゃう?」
海未「はい。ですが、最後の方は自分から来たいと言っていましたし」
希「へぇ、一体なにしたん?」
海未「まずは遊ぶという名目でことりの家にお邪魔しました」
海未「そしてことりが油断している隙に無理やり組み伏せます」
希「いや、おかしいやろ!?」
海未「そして嫌がることりを無理やりイかせまくり……はせずに寸前でストップ」
海未「三回くらいしたところで『海未ちゃんの物になるからお願い!』って言われまして、そのままラブラブエッチに」
海未「20回くらいシた所でことりが気絶してしまったので家に寝かせて来たんです」
希(お猿さんも真っ青やわ)
海未「まあ、そういうわけでことりがお嫁にくることになりました」
海未「おっと、ことりが来ているかもしれないので私は家に帰りますね」
希「あ、はい」
スタスタスタ
海未「ただいま帰りました」ガラッ
ことり「おかえりなさい、海未ちゃん♪」
海未「おや、もう来ていたのですか」
ことり「うん♪ 海未ちゃんにいっぱい可愛がってもらいたいなって♥️」
海未「そうですか、それなら」ドサッ
ことり「やん♪」
海未「ここでたっぷりしてあげますよ、ふふっ」
ことり「うん……いっぱいして?」
ことり「もう離してあげないんだから♥️」
海未「私もですよ、ことり」
海未「永遠に愛しあいましょう」
絵里「……家の玄関でなにやってるのあの子達」
穂乃果「関わらずにさっさと通り過ぎよう」
海未「ことり! 私に女の子らしさを教えてください!」
ことり「ふぇっ?」
海未「私もことりみたいに可愛い女の子になってみたいんです!」
ことり「うーん……」
海未「お願いしますことり! なんでもしますから!」
ことり「……いいよ♪ それじゃあことりの言うとおりにしてね」
海未「はい!」
ことり「まずはことりをぎゅって抱きしめて」
海未「はい」ギュッ
ことり「そのままことりの言葉を真似して言ってね」
海未「解りました」
ことり「ことり」
海未「ことり」
ことり「貴女の可愛らしい仕草の一つ一つが私の胸を焦がします」
海未「貴女の可愛らしい仕草の一つ一つが私の胸を焦がします」
ことり「私と結婚を前提にお付き合いしてください」
海未「私と結婚を前提にお付き合いしてください」
ことり「愛しています、ことり」
海未「愛しています、ことり」
ことり「海未ちゃん///」
ことり「そ、それじゃあ誓いのキスを……///」スッ
海未「はい……ことり……」スッ
海未「ってなんでですかー!」
海未「これではことりが可愛い女の子なだけではないですか!」
海未「からかいましたね! ことり!」
ことり「え、ええー?」
ことり「いや、あの……海未ちゃん?」
海未「……なんですか」プクゥ
ことり「今の……凄く直球だったと思うんだけど……なぁ……」
海未「直球? 女の子らしさにボールは関係ないと思いますが……?」
ことり「ぅぅ……海未ちゃんの馬鹿ぁ!!」タタタタ
海未「え? こ、ことり!? 何処に行くんですか!? 待ってください!!」
にこ「……ことりも大変ねぇ」
花陽「始まりましたよ! 三人のインタビュー!」
にこ「全く……インタビューならにこが出た方がよかったんじゃないの?」
絵里「まあまあ」
凛「三人ともちょっと緊張してるのかな?」
希「そうやなぁ……ちょっと固いね」
真姫「変なこと言わなきゃいいけど」
『それじゃあ次は南ことりさんにお話を伺ってみましょう!』
ことり『は、はい!』
『南さんはとても女の子らしくて皆からとてもモテると思います』
ことり『そ、そんなことないですよぉ』
『ズバリ、南さんには好きな人がいますか?』
ことり『え!? そ、それはぁ……そのぉ……』
『おやぁ!? この反応! どうやら好きな人がいるみたいです!』
ワァァァァァァァァァァァァ!
にこ「ちょっ、何爆弾発言してんのよ!?」
『その人は一体誰なんですか!?』
ことり『ぅ……ゃ……』
『ほらほら、皆が待ってますよ! ほら!』
ことり『ぅぅ……』ウルウル
海未『いい加減になさいッ!』
海未『ことりが嫌がってるのがわからないのですか!?』
海未『他人の秘密を無理やり話させようとするのは最低な行為ですよ!?』
海未『恥を知りなさいッ!』
シーーーーーン
希「流石に……今のはマズイんとちゃう?」
ことり『ぐすっ……海未ちゃん……』
海未『大丈夫ですよ、ことりは私が絶対に守ってあげますから』
ことり『……うん、ありがとう』
ことり『大好き……っ』チュッ
海未『っ!? こ、ことり!?』
ことり『嫌……だった?』
海未『……嫌じゃありませんよ』
海未『私も大好きです』チュッ
ことり『ぁぅ///』カァァ
『な、なんとぉぉぉぉぉぉ南さんの交際相手は同じメンバーの園田さんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
ウオオオオオオオオオオオオオ!!
『二人の馴れ初めを今から聞いちゃうぞぉぉぉぉぉ!!』
イェェェェェェェェェェェェェ!!
穂乃果「……意味わかんないよ」
ことり「綺麗な紅葉だね」
海未「はい、そうですね」
ことり「こんな日に皆で遠足なんて、楽しいなぁ」
海未「ええ、本当に」
ことり「海未ちゃんも楽しい?」
海未「楽しいですよ」
ことり「……むぅ」
海未「どうしたんですか?」
ことり「海未ちゃん、さっきから紅葉を見てない」
海未「うっ……」
ことり「ねぇ、どうして? 本当は楽しくないの?」
海未「いえ……そんなことはありません」
ことり「それじゃあ……」
海未「その……ことりに目がいってしまって」
ことり「え……?」
海未「近くにことりがいると……どうしても……///」
ことり「う、海未ちゃん///」
海未「す、すいません、変なことを言ってしまって///」
ことり「う、ううん、ことりは嬉しいし///」
海未「そ、それって///」
ことり「えっと……そのぉ///」
海未「///」
ことり「///」
穂乃果「平和だなぁ……」
羊ことり「メェーメェー」
海未「ああ……可愛い……」フニフニ
羊ことり「ウミチャンウミチャン」カプカプ
海未「ふふ、私の指は食べ物じゃないですよ」ナデナデ
海未「ほら、マカロンですよ」アーン
羊ことり「ワーイ」ハムハム
海未「はぁ……もふもふです……」モフモフ
羊ことり「ウミチャーン」
海未「はーい、なんでちゅか?」ニヤニヤ
絵里「……何あれ」
凛「海未ちゃんが羊ことりちゃんを拾ったらしいにゃ」
羊ことり「ウミチャンウミチャン」タタタタ
海未「もう、肩になんてのったら危ないですよ」
羊ことり「ウミチャンダイスキ」チュー
海未「っ!?」
羊ことり「エヘヘーウミチャーン」スリスリ
海未「わ、私も大好きです! ことり!!」ムギュー
羊ことり「ウミチャー」ギュー
真姫「そういえば穂乃果は?」
希「海未ちゃんが羊ことりちゃんの安眠妨害とかで先生怒鳴りつけたらしくって」
真姫「……そう」
ことり「うーん……」
ことり(ぅぅ……なんだかムラムラしてきちゃった)
ことり(どうしよう……)
海未「ことり、難しい顔をしてどうかしましたか?」
ことり「海未ちゃん……」
ことり(ああ駄目……海未ちゃんを見ると我慢が……!)
ことり「あれ、海未ちゃんの指、怪我してる?」
海未「ああ、さっき切ってしまったようで……」
ことり「! 早く治療しないと!」グイッ
海未「こ、ことり、何処に行く気ですか!」タタタタ
ガラッ
ことり「海未ちゃん、ベッドに座って」
海未「何も保健室に来なくても……」
ことり「座って」
海未「もぅ……大袈裟なんですから」ストン
海未「それでーー」
ことり「あむっ」
海未「ひゃっ!?」
ことり「んっ……ちゅぅ……」チュルチュル
ことり「ぷはっ」
海未「こ、ことり!? いきなり何をするんですか!?」
海未「指なんてなめたら汚いですよ!」
ことり「えへへ……海未ちゃぁん」スルッ
海未「こ、ことり……? どうして服を脱いで……」
ことり「えっち……しよ?」
海未「なっ!?」
海未「こ、ここは学校ですよ!?」
ことり「ふふ、そう言っても視線はことりの胸から離れないよね」
海未「ぅぅ……///」
ことり「今なら……触り放題だよ」ボソッ
海未「っ! ことりっ!」ガバッ
ことり「やんやんっ♪」
花陽「ぁぁ……素敵ですぅ……」ウットリ
絵里「……なんで花陽は扉に耳押し付けてるのかしら」
海未「よいしょ、よいしょ」
海未「ふぅ……疲れました。ですがもっと頑張らないと」
海未「今の間に冬のための食糧を蓄えなければいけませんからね」
海未「さあ、もうひと頑張りです!」
ことり「海未ちゃーん」ギュッ
海未「なっ!? こ、ことり!?」
ことり「えへへ、今日も海未ちゃんは可愛いなぁ♪」スリスリ
海未「や、やめてください!」
海未「というかことり、遊んでばかりいないで冬のために食糧を蓄えたほうがいいですよ!」
ことり「えー、大丈夫だって」
海未「そんなこと言って、冬に泣いても知りませんからね!」
ビュォォォォォォォ
海未「外は吹雪いていますか……やはり夏の間に頑張っておいてよかった」
海未「この調子では、食糧は手に入らないでしょうね」
海未「……それじゃあ、夏に遊んでいたら飢え死にするしか……」
海未「…………」
ことり「海未ちゃんお腹すいたー」グテー
海未「ああすいません、すぐにご飯にしま……ってなんで人の家でくつろいでるんですかー!」
ことり「だってご飯がないんだもん」
海未「それはことりが夏に遊んでいたからでしょう!」
海未「自業自得です! 食糧はあげませんからね!」
ことり「…………ふぇっ」グスッ
海未「え?」
ことり「ふぇぇぇん、海未ちゃんが怒ったぁ」ポロポロ
海未「な、泣き止んでください! 怒っていませんから!」
ことり「……本当に?」
海未「本当です!」
ことり「……ご飯食べてもいい?」
海未「いいですよ、なんでも作ってあげます!」
ことり「わーい、海未ちゃん大好き♪」
海未「わわっ!?」
こうして、二人は幸せに暮らしました
めでたしめでたし
ことり「って絵本を考えたんだけど」
凛「堕落しすぎだにゃー」
海未「終わらない、パーティー」
ことり「始めよ♪」
ワァァァァァァァァァ
絵里「え、なにこれ」
希「なんかことりちゃんと海未ちゃんが学校巻き込んだパーティー開くとか」
ことり「ほらほら、皆ももっと盛り上がって!」
海未「今日は無礼講です! じゃんじゃか飲んじゃってください!」
海未「ああ、言わなくてもわかると思いますけど、ことりに指一本触れたらその場で打ち首ですからね」
真姫「これお酒じゃない……?」
花陽「お米もたくさんありますぅ!」
海未「ことりのドレス、すっごく可愛いですよ♥️」
ことり「海未ちゃんの着物もとっても素敵だよ♥️」
海未「ふふ、褒めても何もでませんよ?」
ことり「えー、ご褒美が欲しいよぅ」スリスリ
海未「ふふ、どんなご褒美が欲しいんですか?」
ことり「解ってるくせにぃ///」
海未「ことりの口から聞きたいんです」ニコッ
ことり「もぅ……///」
ことり「こ、ことりに……き、キスしてください///」
海未「よく言えました」
チュッ
ことり「はぅぅ///」
凛「……あの二人は恥ずかしくないのかにゃ」
にこ「皆の前でキスして……大スキャンダルじゃない!」
海未「ほら、ことり、もっと飲んでください」
ことり「そ、そんなに飲んだら酔っちゃうよぉ」
海未「大丈夫ですよ、そうなったら私がお持ち帰りしますから」
ことり「酔わなくてもそうするくせにぃ」
海未「嫌ですか?」
ことり「ううん、たくさん可愛がってね♥️」
海未「もちろんです♥️」
穂乃果「…………はぁ」
海未「穂乃果」
穂乃果「え? 海未ちゃん、ことりちゃん?」
ことり「どうしたの、驚いた顔をして」
穂乃果「いや、だって二人でいたんじゃ……」
海未「もう、何を言っているんですか」
ことり「穂乃果ちゃんも大切な友達なんだよ?」
穂乃果「二人とも……」キュン
海未「私たちの間に遠慮は無しです」
ことり「そうだよ、仲良しなんだもん」
穂乃果「うん……ありがとう」
海未「それではまた後で」
海未「行きましょう、ことり」
ことり「うん、今度はケーキ食べたいな♪」
海未「ふふ、いいですよ、たくさん食べさせてあげますからね」
ことり「わーい、海未ちゃん大好き♥️」
海未「私もですよ、ことり♥️」ギュッ
穂乃果「…………」
穂乃果「ふふ、なんだかちょっとネガティブになっちゃってたのかも」
穂乃果「よーし、こうなったら穂乃果も盛り上がーー」
先生「おい高坂、解ってんだろうな」
穂乃果「…………ですよねー」
ことり「嘘発見器を買っちゃった♪」
ことり「これを海未ちゃんに使えば……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「海未ちゃんはことりとキスがしたいと思ってる?」
海未「は、破廉恥です! そんなこと思ってーー」
ブブー
海未「なっ!?」
ことり「へぇ、キスしたいんだぁ」
海未「ぅぅ///」
ことり「それじゃあ……ことりとえっちしたい?」
海未「そんなこと思ってません!!」
ブッブーー
ことり「海未ちゃんのえっち///」
海未「そ、そんな……」
ことり「でもいいんだよ」
海未「え?」
ことり「海未ちゃんがしたいなら……しても」スルッ
海未「っ……ことり!」ギュッ
~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「ってことになっちゃうな♪」ヤンヤン
ことり「海未ちゃん真っ赤っかで可愛い♪」ヤンヤン
海未「……ことり? どうしたんですか?」
ことり「ひゃっ!? う、海未ちゃん!?」
ことり(……これはチャンス!)
ことり「ねぇねぇ、海未ちゃんはことりとキスがしたい?」
海未「はい、したいです」
ことり「…………」
海未「…………」
ことり(あれ?)
ことり「え、えっとぉ……」
海未「? していいんですか?」
ことり「だ、駄目です!」
ことり(このままじゃ作戦が……こうなったら……!)
ことり「海未ちゃんはことりとえっちがしたいと思ってる?///」
海未「もちろんですよ」
ことり「」
海未「それでは頂きますね」
ことり「や、ま、待って! 心の準備がぁ!」
海未「おやつになってる間にでもしてください」プチプチスルッ
ことり「やぁぁぁぁぁん///」
希「人の心を機械で見ようとしたら駄目やで」
にこ「いちゃついてるだけじゃない」
ことり「こーんなにーすーきーだーよー♪ ねーぇーだいーすーきだよー♪」
パチパチパチパチ!!
海未「とっても上手です! ことり!」
ことり「そ、そんなことないよぉ///」
ことり「ただ海未ちゃんを想って歌っただけだから///」
海未「そ、そんなこと言われると照れちゃいます///」
絵里「…………」
海未「ことり、今度は『Anemone Heart』を一緒に歌いましょう!」
ことり「うん、いいよ♪」
希「お、本家の登場やな」
凛「わくわくするにゃー」
~~~~~♪
ことうみ「「でもね……いえなーいあいしてるー♪」」
ことうみ「「愛してる♥️」」チュッ
花陽「ひゃぁ!」
にこ「なっ!?」
ことり「やん、海未ちゃんたら大胆♪」
海未「ことりの方からしてきたんじゃないですか」
ことり「海未ちゃんからだもん」
海未「いいえ、絶対ことりです」
ことり「むぅ……じゃあいいもん。今のはことりからだから、今度は海未ちゃんからして」
海未「ずるいですことり! 私だってことりにキスしてもらいたいです!」
ことり「海未ちゃんが意地悪いうからだもん」
海未「もぅ……それじゃあ私からしますから、ことりもしてくださいね?」
ことり「はーい♪」
チュッ チュゥゥゥ
穂乃果「マイク持ってやらないでよ……」
海未 ウツラウツラ
ことり(海未ちゃんが授業中に居眠りしてる)
ことり(無防備な海未ちゃんも可愛いなぁ♪)
海未「……ことりぃ」ムニャムニャ
ことり(あ、ことりの名前呼んでる)
ことり(もしかしてことりの夢を見てくれてるのかな?)
ことり(えへへ、なんだか嬉しいなぁ)
ことり(後でたくさんからかっちゃおう♪)
海未「ことり……部室でなんて駄目です」
ことり「!?」
海未「もうすぐ皆が来てしまいます……」
ことり「え? え?」
ザワザワ
海未「いえ、したくないわけではないのですが……」
ことり「ちょ、ちょっと海未ちゃん……?」
海未「そ、そういうわけでは……はぅ!?」
海未「もう……ずるいですよことり……」
ことり「や、やめて! 起きて!海未ちゃん!」
海未「好きですよ……ことり」
海未「ちゅっ」
ことり「」
海未「ふふ、なんだか気恥ずかしいですね」
ことり「ぅぅぅぅぅ////」
海未「も、もう一回なんて……しかたないですね、ことりは」
海未「ことりがして欲しいのなら、何度でもしてあげますよ♥️」
ことり「お願いだから起きてぇ……///」
「穂乃果、止めなくても……って……」
穂乃果「ぐぅ……」スヤスヤ
シャンシャン
ことり「へーいーきー♪ だいじょーぶーよー♪」シャンシャン
海未「ことり、お茶が入りましたよ」
ことり「かーなーしーくてーもー♪ そうこーたーえーなきゃー♪」シャンシャン
海未「見てくださいことり、美味しそうなケーキ屋さんがありますよ」
海未「今度一緒に行きませんか?」
ことり「みーんなー♪ きがつーいーてー♪」シャンシャン
海未「…………」
海未「このぬいぐるみ、とっても可愛いです」
海未「やっぱりことりは手が器用ですね」
ことり「ほんとうじゃーなーいー♪ つーよーがりーだーとー♪」シャンシャン
海未「…………むぅ」
ギュッ
ことり「ひゃっ!? な、何するの海未ちゃん!? 」
ことり「ライブ失敗しちゃったよ!」
海未「そんなの知りません」
海未「ことりは私とスクフェスとどっちが大事なんですか?」
ことり「えっ……」ドキッ
ことり「そ、それは……海未ちゃんだけど……でもね、今はイベント中なの……解って?」
海未「嫌です。ことりが構ってくれないなんて嫌です」ウルウル
ことり「ああ、ご、ごめんね海未ちゃん」
ことり「ほら、いい子だから泣かないで?」ナデナデ
海未「……ぅぅ」グスッ
ことり「寂しい思いをさせてごめんね?」
海未「……もうスクフェスはしませんか?」
ことり「うっ……」
海未「じー」
ことり「し、しないよ。海未ちゃんとお話するから」
海未 パァァァ
海未「ことり!」ギュー
ことり「もう、甘えん坊さんなんだから」ヨシヨシ
海未「えへへ、ことりにだけだからいいんです」
ことり「ふふ、海未ちゃんはしょうがないなぁ」ナデナデ
理事長「二枚……いえ、三枚取りましょうか……」シャンシャン
海未「ふぅ……疲れました」スタスタスタ
海未「貴族との会合も楽ではありませんね」
ことり「あ、あの……」
海未「はい、どうかしましたか?」
海未(女の子……私と同じくらいでしょうは)
海未(服はボロボロですが……凄く可愛いですね)ゴクッ
海未「こんな夜更けに歩いていると、悪い人に攫われてしまいますよ?」
海未(むしろ私が攫ってしまいそうです)
ことり「お、お花は入りませんか……?」スッ
海未「花……ですか」
ことり「は、はい……いかがでしょうか?」
海未「そうですね、一輪頂きましょう」
ことり「あ、ありがとうございまーー」
海未「ただし」
ことり「ふぇっ?」
海未「頂くのは……貴女という可憐な花ですよ」ギュッ
ことり「ぁ……///」
ことり「あ、あの……私は……」
海未「……こんなにボロボロになるまで頑張って辛かったでしょう?」
ことり「っ……」
海未「貴女はもう十分頑張りました」
海未「これからは私が守ってあげますから……安心してください」ニコッ
ことり「ぅ……ぅぅ……」ウルウル
海未「辛かったら……私の胸で泣いてください」
ことり「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん」ポロポロ
海未「よしよし」ナデナデ
海未(堕ちましたね)ニヤッ
海未「お名前を聞いてもよろしいですか?」
ことり「南ことり……です……」
海未「ことり……いい名前ですね」
海未「私は園田海未と言います」
ことり「園田……って、あの……」
海未「ええ、自分で言うのもなんですが、この辺りでは有名な貴族ですよ」
海未「そして、貴女が嫁ぐ所です」
ことり「ふぇっ!?」
海未「私と一緒に……来てくれますね?」
ことり「は、はい……///」
海未「ありがとうございます、必ず幸せにしてみせます」ニコッ
海未(もちろん、ベッドの中でもね)
海未「そうそう、花売りというのは自分を買ってくださいという売春の意味もあるんですよ」
ことり「え?」
海未「それでは頂きます」ガバッ
ことり「やぁぁぁ///」
凛「ことりちゃんと海未ちゃんは付き合ってるの?」
ことうみ「「え!?」」
海未「な、ななな何を言ってるんですか凛は!」
ことり「そ、そうだよ! う、海未ちゃんとことりが、その……つ、付き合ってるなんて///」
海未「だいたいアイドルは恋愛禁止です! べ、別にことりのことが嫌いとかそういうことではなくお付き合いできるならするのもやぶさかではないのですが///」
ことり「こ、ことりは海未ちゃんなら別にいいんだけどね///」
海未「こ、ことり、それはどういう意味で……///」
ことり「え、えと……な、なんでもないよぉ///」
凛「……それならどうして海未ちゃんはことりちゃんの頭をナデナデしてるの?」
海未「こ、これは……その……ことりがいつも頑張っているからご褒美にと」パッ
ことり「あっ……」シュン
凛「ことりちゃんはいつも海未ちゃんのことチラチラ見てるし」
ことり「そ、それは海未ちゃんが……その……き、気になるから」チラッ
海未「そ、そうなんですか?」チラッ
ことうみ「「っ///」」
海未「す、すいません///」
ことり「こ、ことりもごめんね///」
海未(め、目が合ってしまうなんて……破廉恥です///)
ことり(ぅぅ、お顔真っ赤になってないかなぁ///)
凛「なんでこれで付き合ってないんだろう」
絵里「ほっときなさい」
海未「ふふふ、ことりを監禁しました」
海未「私以外に愛想を振りまいた罰ですよ」
海未「ほら、ことり、起きてください」ユサユサ
ことり「うーん……」
ことり「……海未ちゃん?」
海未「おはようございます、ことり」
ことり「まだ眠いよぅ……あれ?」ジャラ
海未「ふふ、気づきましたか? ことりは私に監禁されたのです」
海未「出たいと言っても出してはーー」
ことり「お休みなさい……」コテン
海未「って私を枕に寝ないでください!」サッ
ことり「ぅ……ふぇ……」ウルウル
海未「ふふ、泣いても外してあげませーー」
ことり「うわぁぁぁぁぁん!!! 海未ちゃんかことりのことを避けたぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ことり「きっとことりのこと嫌いなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」エーン
海未「ち、違います!! ああもう、泣き止んでください!!」ギュッ
ことり「ん~……海未ちゃぁん……」スリスリ
海未「あのですね……ことりは監禁されたんですよ?」
海未「ちゃんと立場が解っているんですか?」
ことり「海未ちゃんがずっとことりのお世話をしてくれるってことだよね?」
海未「ま、まあ……そうですけど」
ことり「ご飯は口移しで食べさせられて……」
海未「そんな破廉恥なことしません!」
ことり「トイレは海未ちゃんの目の前でさせれれて、お風呂は海未ちゃんに隅々まで洗われて……」
ことり「それでムラムラした海未ちゃんにめちゃめちゃにされちゃうの♥️」
海未「な、ななな何を言ってるんですか!」
ことり「それでそれで、ことりは夜な夜な海未ちゃんの慰み者にされて……やぁん///」
海未「するわけないでしょう! ///」
ことり「不束者ですがよろしくお願いします♥️」
海未「人の話を聞いてください! ことりぃぃぃぃ!!!」
海未母「早く引き取りに来てください」
理事長『そんなこと言わずによろしくね』
ことり「ことりね、おっきくなったら海未ちゃんとけっこんする!」
海未「ほんとうですか? それなら私はしょうらいことりのおよめさんになるんですね」
ことり「ううん、ことりが海未ちゃんのおよめさんになるの!」
海未「いやです! 私もおよめさんがいいです!」
ことり「うーん、それじゃあ二人ともおよめさんになろう?」
海未「え……?」
ことり「ことりは海未ちゃんのおよめさんで、海未ちゃんはことりのおよめさんになるの」
海未「おお! ことりはてんさいです!」
海未「ふつつかものですが、よろしくお願いします」
ことり「ことりこそよろしくね、海未ちゃん」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「やーん♪ 海未ちゃん素敵ー♪」
海未「ことり! どうして私に男装させるんですか!?」
ことり「だってぇ、カッコいいんだもん♥️」
海未「そんなこと言われても嬉しくありません!」
海未「解ってると思いますけど、私はことりのお嫁さんなんですからね!」
ことり「わ、解ってるよぉ……」スッ
海未「どうして目を逸らすんですか!」
海未「ウエディングドレス以外は絶対着ませんよ!」
ことり「絶対似合うと思うのになぁ……」
海未「二人ともお嫁さんって約束だったでしょう!」
ことり「もう、強情さんなんだから」
海未「どっちがですか!」
理事長(小さい時の約束とか覚えてるんじゃないわよ)
海未「ふぅ……今日も仕事が長引いてしまいましたね」
海未「ことり、まだ起きてますか?」ガチャ
ことり「…………」スヤスヤ
海未「……眠っていましたか」
海未「最近ことりとあまりお喋りできていない気がします……」
海未「……ん? ことりが腕に抱いているのは……私のシャツ……でしょうか?」
海未「……寂しい思いをさせて申し訳ありません」ナデナデ
ことり「……んっ」パチッ
ことり「あれ……海未ちゃん?」
ことり「待ってて、今ご飯を……」
海未「ことり」
ことり「どうしたの?」
海未「ごめんなさい……」
ことり「え……?」
ことり「いきなりどうし……」ハッ
ことり「あっ……///」カアッ
ことり「ち、違うの! これは、その……寂しかったとかじゃなくて……」
ことり「海未ちゃんは毎日お仕事頑張ってるから……ことりが我儘を言ったら……駄目で……ぅ……」グスッ
海未「いいんですよ」ギュッ
ことり「え……?」
海未「私だって、ことりとあんまり一緒にいられなくて寂しかったんですから」
海未「今日は、久々に二人でゆっくりしましょう」ニコッ
ことり「で、でも、海未ちゃんは明日もお仕事が……」
海未「一日くらい休んでもどうってことありませんよ」
海未「私は……仕事よりもことりの方が大事なんですから」ギュゥ
ことり「海未ちゃん……ありがとう」ギュッ
ことり「今日は寝かせてあげないんだからね」
海未「はい♪」
穂乃果「今日は久々の休みだー!」prrr
穂乃果「誰かな? はーい!」ガチャ
『高坂、園田が休みだから代わりに出勤な』プツッ
穂乃果「」
>>1に穂乃果か報われるSSを書かないとハゲる呪いをかけた
>>469
書いたから勘弁してくれ
ことり「海未ちゃん、これ教えてー♪」
海未「それはこっちの公式に当てはめるんですよ」
ことり「なるほど……それじゃあこっちは?」
海未「これは先に掛け算をして……」
ことり「ふむふむ……」カキカキ
ことり「できたー♪」
ことり「海未ちゃん教えるの上手だね♪」
海未「ふふ、それほどでもありませんよ」
ことり「……ねぇ、もう一つ教えてもらいたいんだけど、いいかな?」
海未「はい、なんでしょうか?」
ことり「海未ちゃんに触れられると……胸がとくんとくんってなるの……」
海未「え……?」
ことり「それでね……顔が熱くなって……体が震えて……海未ちゃんの顔が真っ直ぐ見られなくなっちゃうの」
海未「ことり……」
ことり「だから……教えて? この気持ちが何なのか……」
海未「…………」ギュッ
ことり「え……?」
海未「すいません、それは教えることはできません」
海未「何故なら……私も同じなんですから」
海未「私もことりを見ると鼓動が早くなって……冷静じゃいられなくなってしまうのです」
海未「だから……教えるのではなく、二人で確かめましょう」
ことり「……うん」
ことり「海未ちゃん……来て……」
海未「はい……優しくできなかったらごめんなさい」
ことり「ふふ、海未ちゃんになら乱暴にされてもいいよ」
穂乃果(勉強しないんなら出てってくれないかな)
>>474 ちなみになんてssですか?
>>478
穂乃果「なんでもない休日」
穂乃果「なんでもない休日」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412169126/)
良かったら読んでみてくれ
海未「ふむ……」
海未「この間ことりに出して頂いた歌詞の意味がよくわかりません」
海未「『友達ならいいけど 恋人ならいやなの』」
海未「これは恋の歌詞みたいですし、恋人の方がいいのでは……?」
海未「ことりの気持ちが解るかと思って個別曲を書いてもらったのですが……困りましたね……」
海未「…………」
海未「とりあえず扉を開けて欲しいと言っていますし、開けてみましょう」キィ
ことり「きゃっ!?」
ことり「う、うううううう海未ちゃん!?」
海未「おや、着替え中でしたか。眼福ですね」
ことり「馬鹿なこと言ってないで出てってよ///」
海未「いえ、ちょっとことりに聞きたいことがありまして」
ことり「あ、後で聞いてあげるから……」
海未「今聞きたいんです」ズイッ
ことり「ぅぅ/// な、なぁに?」
海未「前にことりに歌詞を書いてもらったじゃないですか」
海未「『友達ならいいけど 恋人ならいやなの』ってどういう意味ですか?」
ことり「そ、それは……えっと……」
ことり「う、海未ちゃんは……ことりのことが好き?///」
海未「はい、好きですよ」
ことり「ぅぅ/// ことりも……海未ちゃんが好き……だよ?」
海未「ありがとうございます」
海未「それで、それと何か関係でも?」
ことり「むぅぅぅぅぅ」プクゥ
ことり「海未ちゃんの馬鹿! 朴念仁!」
ことり「さっさと出てって!!」
海未「な、なんで怒ってるんですか!?」
海未「ま、待ってください! ことり!」
バタン
海未「ことり、開けてください」コンコン
ことり「つーん」
海未「あ、今扉を叩いてますよ! ことり!」
ことり「~~~~!/// もう知らない!!」
理事長(うるさくて眠れない……)
ことり(うーん……授業退屈だなぁ……)
ことり(海未ちゃんはよく眠たくならずに聞いてられるよねぇ……)
ことり(…………)
ことり(そうだ、いいこと思い付いちゃった♪)
ことり(海未ちゃんの背中に指を当てて……っと)ピタッ
海未 ビクッ
ことり(あ、今ビクッてなった♪ 可愛い♪)
ことり(それじゃあ……『だ』)ススッ
海未 ビクンッ
ことり(『い』)スッ
海未「っ……」
ことり(『す』)スー
海未「~~~~!!」
ことり(『き』)スススッ
海未「っ……はっ……!」
ことり(えへへ、海未ちゃんお顔さん真っ赤になってる♥️)
ことり(気づいてくれたんだ、嬉しいなぁ)
海未 ガタッ
ことり(え?)
海未「私も大好きです! ことり!」ガバッ
ことり「ふぇっ////」
海未「授業中に背中に文字を書いてまで私の気を引こうだなんて可愛すぎます! もう放しません!」ギュー
ことり「は、恥ずかしいよぅ///」
「こら、園田さん! 南さんをーー」
海未「何か?」ギロッ
「好きにしててください」
「私……やっぱり先生には向いてないのかな」
穂乃果「ごめんなさい……」
ことり(この間の王子様……すごく素敵だったなぁ)
ことり(もう一度会いたいけど……私は人魚だから……)
ことり(……そうだ)
ことり「あの……魔女さん。ことりを人間にしてくれませんか?」
希「別にええけど、その代わりことりちゃんの声をもらうで?」
ことり「うん……いいよ」
希「……もしも王子様と結婚できんかったら、泡になって消えてしまうんやで?」
希「本当にいいの?」
ことり「もう……決めたから」
希「……それじゃあ頑張ってな」
ことり「……ありがとう」シュワシュワ
コンコン
海未「はい、どなたですか?」
ことり「…………」
ことり(近くで見ると……やっぱり素敵な人)
ことり(声も出せないし、きっと結婚なんてできない)
ことり(でも、少しでも側にいられるだけでも、私は幸せーー)
海未「か、可愛い……」
ことり(……え?)
海未「私と結婚してください!」ガシッ
ことり(!?)
「ち、ちょっと待ってください! 王子様は私と結婚するはずでは」
海未「別に貴女に助けられたわけではないですしさっさと帰っていいですよ」
「」
海未「ふふ、式の日付は何時にしましょうか」
海未「ウェディングドレスがとっても似合いそうです……」ギュゥ
ことり(え? あれ? あれれ?)
海未「む……どうして喋らないんですか?」
ことり(えっと……)
海未「悪い魔女に声を奪われたんですか!? 直ぐに取り戻してあげますね!」
ことり(ち、ちょっと違うけど……)
海未「直ぐに魔女の所に行って声を取り戻しなさい!」
「「「はっ!」」」
タタタタ
「「「魔女! 声を返せ!!」」」
希「勘弁してや……」ダラダラ
海未「嵐の時に私を助けてくれたのは貴女だったのですね……ありがとうございます」ギュッ
ことり「あっ///」
海未「こんな美しい人に助けて頂けるなんて、私はなんて幸せなんでしょうか」
海未「これはもはや運命というしかありません」
海未「私と……結婚してくれますね?」
ことり「は、はい///」
海未「必ず幸せにしてみせます」
ことり「よろしくお願いします///」
希(爆発してしまえ)
海未「…………」イライラ
花陽「…………」ビクビク
海未「花陽は……いいですよね」
花陽「ひゃい!?」ビクッ
海未「私のことりと一緒にデュエットできるなんて……ふふ」
花陽「あ、あの……それは……」
海未「ええ、そうですね。くじ運が無かった私が悪いんですよね。ですが……」
海未「そんなことで納得できるわけないでしょう!!」バリン
花陽「ひっ!? こ、コップが……」
海未「ああ……すいません、ついカッとなってしまいました」
海未「ところで花陽、試し撮りで一番を歌った時、何回ことりが好きと言ったか覚えてますか?」
花陽「え……?」
海未「9回ですよ」
海未「そう……9回も……ことりは……私以外に……好きと……!」ワナワナ
海未「この泥棒猫が! 貴女には解らないでしょう!? 愛する人を奪われる悲しみが!!」
海未「田んぼを全部畑に変えてあげましょうか!?」
花陽「い……いや……」
花陽「誰か助けてぇ……」
ことり「海未ちゃん、もう止めて」
海未「なんですかことり……花陽を庇うのですか?」
海未「ふふ、そうですよね。私みたいな面倒な人よりも花陽みたいな可愛い女の子のほうがことりも好きですよね」
パァン!
海未「っ!?」
ことり「なんでそんなこと言うの!?」
ことり「ことりが好きなのは海未ちゃんなんだよ!?」
ことり「例え海未ちゃんでも、ことりの大好きな海未ちゃんのことを悪く言うのは許さない!」
海未「こと……り……」グスッ
ことり「ほら、おいで、海未ちゃん」
海未「ぅぅ……」ギュッ
海未「ことり……ことり……」ギュゥゥ
ことり「よしよし」ナデナデ
海未「ごめんなさい……ことり……大好きです……」グスグス
ことり「ふふ、今日の海未ちゃんはなんだか甘えん坊さんだね」
海未「ことりが……ぐすっ……悪いんです」
海未「私を不安にさせるから……」
ことり「ごめんね。それじゃあ、海未ちゃんが安心するまでずっとギュッてしてあげる」
海未「離してあげませんからね……」ムギュゥ
ことり「ふふ、いいよ♥️」
ことり「ずーっと抱きしめてあげる♥️」
花陽「た、助かりました……そして眼福です」ホァァ
穂乃果(穂乃果のコップ……)ハァ
ことり「海未ちゃーん♪」ギュッ
海未「離してください!」グイッ
ことり「きゃっ!?」
ことり「海未ちゃん……? どうしたの?」
海未「いつも引っ付いてきて邪魔なんです」
ことり「え……?」
海未「金輪際私に近づかないでくださいね」スタスタ
ことり「ま、待って!」
ことり「いや……いやだよ!」
ことり「海未ちゃん!!」
ことり「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ガバッ
ことり「はぁ……はぁ……夢?」
海未「大丈夫ですか、ことり。随分と魘されていたようでしたが」
ことり「っ……海未ちゃん!」ギュッ
海未「!?」
ことり「夢でね……海未ちゃんが……ことりに近づくなって……」グスグス
海未「……安心してください、私は絶対そんなこと言いませんから」ナデナデ
ことり「うん……うん……!」
海未「大好きですよ、ことり」チュッ
ことり「ことりも……海未ちゃんが好き……!」
海未「ありがとうございます。ことりがぐっすり眠れるように、手を繋いでおきましょう」
ことり「……ありがとう。お休み、海未ちゃん」チュッ
理事長(うるさい)
prrr
ガチャ
海未「もしもし、どうしました、ことり?」
ことり『こんばんは、お風呂上がったばっかりなのにごめんね?』
海未「いえ、別に構いませんよ」
海未(……どうしてお風呂上りだと知っているのでしょうか?)
海未「それでどうしました?」
ことり『えっと、明日のお弁当のおかずどうしようかなって』
海未「なんでもいいですよ。ことりが作ってくれるものはとても美味しいですから」
ことり『あ、ありがとう///』
ことり『それでね、明日はハンバーグ作ろうかなって思ったんだけど、今日お夕飯で食べちゃったもんね?』
海未「え!? ええ、そうですけど……」
海未(ど、どうしてことりがそのことを……)タラッ
ことり『あっ……そういえばさ』
海未「は、はい……」
ことり『机の上のクッキー、誰から貰ったの?』
海未「っ!?」
海未「な、なんのことですか、クッキーなんてーー」
ことり『嘘つかないでよ!!』
ことり『ことり知ってるよ、弓道部の後輩の子から貰ったんだよね?』
ことり『ねぇ、なんで隠し事するの? やましい気持ちでもあったの?』
海未「な、ないです! 絶対にありません!」
ことり『ふーん……それもそうだよね。だって海未ちゃんはことりのことが大好きなんだから』
ことり『他の子なんて目にも留まらないもんね』
海未(そんなこと言った記憶がないんですけど)
ことり『あれ、海未ちゃんお顔さんが青くなってるよ。今日は早目に寝た方がいいんじゃないかな』
海未(なんで解るんですかぁ……)ブルブル
ことり『ふふ、可愛いなぁ♥️』
ことり『大好きだよ、海未ちゃん♥️』
プープー
海未「助けてください! 絵里!」
絵里「私を巻き込まないで……」
ことり「ふむふむ……今はツンデレっていうのが人気なんだね」ペラッ
ことり「よーし、これで海未ちゃんをことりのとりこにしちゃうぞ♪」
海未「失礼します。おや、ことりだけですか?」ガチャ
ことり「あ、海未ちゃん♥️」
ことり「……じゃなかった、えっと……ことりだけだと何か不満なの?」
海未「いえ、ことりと二人きりになれて嬉しいですよ」ニコッ
ことり「う、嬉しい/// ……こ、こほん! べ、別にそんなこと言われても嬉しくないんだからね!」
海未「それは残念です……」スタスタ
ことり「ちょ、ちょっと! 何勝手に近づいてきてるの!」
海未「ことりの側にいたいんですよ」ギュッ
ことり「はぅ……///」トロン
ことり「……はっ!? き、気安く抱きつかないで!」
海未「本当に嫌なんですか?」
ことり「ふぇ?」
海未「離してしまっても……いんですか?」ボソッ
ことり「っっっっ!」ゾクゾクッ
ことり「いや……離さないで」ギュッ
海未「ふふ、仕方ないですね、ことりは」ナデナデ
真姫「さっさと入りなさいよ、凛」
凛「ナニソレ、イミワカンナイ」
ことり『さーて、次は誰を驚かそうかなー』
ことり『あ、可愛い子発見♥️』
ことり『小学生かな? こんな夜中に歩いてたらお化けに驚かされちゃうよぉ』クスクス
ことり スススス
ことり『がおー! 食べちゃうぞー!』
海未「……女の子ですか? こんなじかんにお外にいるときけんですよ」
ことり『あ、あれ……?』
海未「わたしの家がちかくにあります。いっしょにひなんしましょう」グイッ
ことり『な、なんでことりに触れて……ひ、引っ張らないでぇぇぇぇ』ズルズル
ことり『あの時はことりが驚いちゃったよ』
ことり『まさかそのまま海未ちゃんの家で暮らすことになるなんて思わなかったもん』
海未「私だってあの時は普通の女の子だと思ってたんですよ……」
ことり『まあでも、ことりは海未ちゃんが大好きだから別にいいけどね♥️』
海未「ふふ、ありがとうございます」
海未「それにしても……幽霊って成長するんですね」
ことり『……海未ちゃんのえっち』
海未「なんでそうなるんですか!」
ことり『ことりは……海未ちゃんならいいよ?』ウルウル
海未「ぅぅ……その表情は反則です///」
ことり『えへへ、海未ちゃん可愛い♥️』
絵里「ねぇ……海未はいつも誰と喋ってるの?」
穂乃果「脳内彼女」
ことり「うーん、すっかり暗くなっちゃったなぁ」
ことり「早く帰らないと……」
ことり「……あ! そういえば今日は皆既月食の日だったっけ」
ことり「お月様は……うわー! とっても紅くなってて綺麗♪」
ことり「えへへ、海未ちゃんにも見せてあげたいなぁ」
海未「……ことり?」
ことり「あ! 海未ちゃ……え?」
海未「どうかしましたか?」
ことり「う、ううん、なんでもないよ……」
ことり(真っ黒な服を着て指ぬきグローブはめて弓を背負ってる……)
ことり「えっと……その服装はどうしたの?」
海未「っ! そうでした!」
海未「ことり! 早く避難してください! もうすぐ≪奴ら≫が来ます!」
ことり「……? 奴らって?」
海未「かつて月に封じ込められた≪魔族≫です」
海未「私の一族は代々封印の守り手としてその使命を背負い続けてきました」
海未「今度は、私がその使命を果たす番です」
ことり(海未ちゃん生き生きしてるなぁ)
ことり「でも、もう遅いし危険だよ?」
海未「……心配してくれてありがとうございます、ことり」
海未「ですが、私以外に彼らと戦う術を持つ人はいないんです」
海未「どうか……止めないでください」
ことり「…………」
ことり「ぅっ……ぅぁぁぁ……」ヨロッ
海未「っ!? 大丈夫ですか、ことり!?」ダキッ
ことり「ぅ……ごめんね、海未ちゃん」
海未「別に構いません! それよりもどうしたんですか!?」
ことり「ことりね……魔族の呪いに掛けられちゃったの」
海未「…………え?」
ことり「月が紅い内に呪いを解かないと……ことり、死んじゃうの」
海未「なっ!? くっ……魔族め、なんて卑劣な手を!」
ことり「嫌だ……嫌だよぅ……死にたくないよぅ……」グスグス
海未「……大丈夫です、ことり。必ず私が呪いを解いてさしあげます」
ことり「で、でも……方法はわかってるけど……こんなの海未ちゃんにお願いできないよ」
海未「そんなことを言わないでください」
海未「私は……ことりを守るためならなんだってできますよ」
海未「さあ、教えてください。呪いを解く方法を」
ことり「うん……あのね」
ことり「月が紅い内に、ことりの純潔を捧げなくちゃいけないの」
海未「…………えっ?」
ことり「つまり……そのぉ……え、えっちしないといけないの///」
海未「え、いや、その……」
ことり「やっぱり嫌だよね……ことりなんかじゃ……」
海未「そ、そんなことありません!」
ことり「……本当?」
海未「もちろんです! 私はことりが大好きなんですから!」
ことり「海未ちゃん……ありがとう」キュン
ことり「それじゃあ……えっちしよっか?」
海未「えっ」
ことり「お外でっていうのも……なんだか興奮しちゃうね///」
海未「ま、待ってください、ここでなんて……」
ことり「えへへ、海未ちゃんいただきます♥️」
海未「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///」
こころ「お姉様、あそこにバックダンーー」モガッ
にこ「き、きっと勘違いにこっ☆」
にこ(公園でなんてことしてんのよあいつら……)
海未「さて……新曲の歌詞でも考えるとしましょうか」
海未「今回はいつもより気合いをいれなければ……!」
コンコン
海未「はい、どなたですか?」
ことり「お邪魔しまーす」ガチャ
海未「ことり? 衣装作りの方は大丈夫なんですか?」
ことり「むぅ……せっかくことりが会いに来たというのに、海未ちゃんは衣装の心配ですか?」
海未「いえ、そういうわけでは……」
ことり「ね、いいでしょ? 最近二人きりになれなかったんだし」ピトッ
海未「もう……仕方ありませんね」クスッ
ことり「えへへ、海未ちゃんあったかい♥️」
海未「ことりだって暖かいですよ」
ことり「ことりは海未ちゃんにぎゅってしてもらうために暖かいの」
海未「それなら抱きしめてあげないといけませんね」ギュー
ことり「んー……海未ちゃんいい匂い」
海未「こ、ことり……///」
ことり「ん? なぁに?」
海未「その……してもいいです?」
ことり「ふぇっ!?///」
海未「最近ご無沙汰でしたので……」
ことり「……いいよ。久しぶりだから、激しくしてね?」
海未「はい♥️」
真姫「うるさくて作曲ができない……」
真姫「というか人の別荘で何してんのよ……」
海未「予算はこれで大丈夫ですね」
海未「次は生徒の要望を……」ペラペラ
ことり「…………」
海未「! もうこんな時間ですか……すいません、弓道部の練習があるので今日はこれで失礼します」
海未「明日までにはこの書類を終わらせておきますから……」
ことり「海未ちゃん」
海未「なんですか?」
ことり「座ってください」
海未「で、ですが、私はーー」
ことり「座ってください」
海未「……はい」ストン
ことり「横になってください」ヒザポンポン
海未「え!? そ、それは……」
ことり「海未ちゃん」
海未「うっ……」コテン
ことり「えらいえらい」ナデナデ
海未「子供扱いして……いきなりどうしたんですか」
ことり「ことりは海未ちゃんが頑張ってるのを知ってるからね」
海未「え?」
ことり「最近、忙しくてあんまり寝てないでしょ?」
海未「…………」
ことり「海未ちゃんは昔から一人で抱え込んじゃうからね」
ことり「だから、今日はことりが海未ちゃんを甘やかしちゃいます」
海未「で、でも練習が……」
ことり「駄目です。今日は弓道部はお休みです」
海未「……もう、ことりは変なところで頑固なんですから」
ことり「海未ちゃんにだけだよ?」
海未「……参りました」
海未「今日は……ことりに……甘やかされることにします……」グゥ
ことり「うん♪」
ことり「お休みなさい、海未ちゃん♥️」
穂乃果(その分穂乃果の仕事量が増えるんだよね……)
ことり「海未ちゃん、あーんして」
海未「あーん」モグモグ
ことり2「海未ちゃん、ことりのも!」
海未「はい……あーん」モグモグ
ことり3「海未ちゃんマッサージしてあげるね」モミモミ
海未「ああ……気持ちいいです」
ことり4「むぅ……それじゃあことりは海未ちゃんのお膝に座っちゃいます」
ことり5「ずるい! ことりだって海未ちゃんのお膝に座りたいのに!」
海未「ふふ、後で座らせてあげますから喧嘩しないでください」
希「う、海未ちゃん……」
海未「はい……なんでしょうか?」
希「なんや……ことりちゃんいっぱいいるけど……おかしいと思わんの?」
海未「おかしくなんてないですよ、こんなに可愛いことりがいっぱいいるんですから……ふふっ」
ことり6「可愛い/// 海未ちゃんに褒められちゃった///」
ことり7「海未ちゃん……大好き///」チュッ
ことり8「! ことりも海未ちゃんが好き!」チュッ
ことり9「ことりも海未ちゃんにちゅーする!」
ことり10「一回だけだからね!」
ことり11「えへへ、海未ちゃんいい匂い」
ことり12「海未ちゃん結婚してぇぇ///」
海未「ああ……幸せです……」トロン
穂乃果「真姫ちゃん、全員病院に……」
真姫「嫌よ!」
ガチャ
ことり「遅れてごめんね~」
ことり「あれ、皆いない?」
ことり「うーん、先に行っちゃったのかなぁ……」
ことり「あ、海未ちゃんの練習着が出しっ放しになってる……」
ことり「…………」
ことり「…………」クンクン
ことり「ふぁぁ……いい匂いだよぉ///」
ことり「海未ちゃん……海未ちゃん……」クチュクチュ
海未「ふぅ、少し遅れてしまいましたね」
海未「もう皆来て……!」
海未「こ、ことり……何をして……/// しかも私の服で///」
海未「……こんな姿のことりが誰かに見られたら、写真を撮られて脅されてめちゃめちゃにされてしまいます……!」
海未「私がことりを守らなくては!」
にこ「あれ、海未じゃない。部室の前に突っ立ってどうしたの?」
海未「……離れてください」
にこ「え?」
海未「それ以上部室に近づくと……二度と目が見えなくなりますよ?」ニコッ
にこ「」
海未「ふぅ……三十人くらい追い払いましたね」
海未「こんなにもことりのことを狙う人がいるなんて……この学校は犯罪者ばかりです」
海未「……いえ、待ってください。どうして私はここにいるのでしょうか?」
海未「私が乱入して鍵を掛けてしまえばそれでお終いなのでは……?」
海未「よし……それでは失礼します!」ガチャ
ことり「ひゃっ!? 海未ちゃん!?」
海未「ことり! もう安心してください! 私がしてあげますから!」
ことり「ふぇ?」
海未「ふふ、いけないことりにはお仕置きですよ」ガバッ
ことり「やぁぁぁぁぁぁぁぁん///」
「生徒会長、生徒会のメンバーが廊下の生徒や先生を怒鳴りつけてるそうです」
「部室から変な声が漏れているという苦情もあります」
穂乃果(胃が痛い……)キリキリ
海未「おや、もうこんな時間ですか」
海未「すいません、ことり。そろそろ帰りますね」
ことり「あ……うん」
海未「また明日、学校でお会いしましょう」
ことり「……またね」
グッ
海未「……?」
海未「あの、服を引っ張られていると帰れないのですが」
ことり「! ご、ごめんなさい……」
ことり「その……今日は台風で……お母さんもお家にいなくて……」ジワッ
ことり「ちょっと寂しくなっちゃってたの……ごめんね」
海未「…………」
海未「ああ、外は台風のせいで凄い雨ですね」
海未「このまま家に帰ったら、ずぶ濡れになって風邪をひいてしまいそうです」
海未「ですから、よろしければ今日はことりのお家に泊めていただけませんか?」
ことり「!」
ことり「……いいの?」
海未「ふふ、私がお願いしているのですよ。決めるのはことりです」
ことり「……ありがとう、海未ちゃん」
ことり「わがまま言ってごめんね?」
海未「いいんですよ。ことりに頼られるのは嫌ではありませんから」
ことり「……大好き」ピトッ
海未「私もですよ、ことり」ギュッ
理事長(勝手にいないことにされてるんだけど)
ことり「うー……もう勉強やだよぅ」
海未「何を言ってるんですか! もうすぐテストなんですよ!」
海未「だからこうして皆で部室に集まって勉強してるんじゃないですか!」
ことり「でも疲れちゃったら勉強なんてできないもん」プクー
海未「……そうですか、解りました」スタスタ
ことり「……? どうしたの?」
海未「ことりが勉強できるように私が家庭教師をしてあげます」
ことり「本当!? 嬉しいなぁ♪」
ことり「ちょっとやる気でちゃった♥️」
海未「それでは問3を解いてください」
ことり「はーい♪ ふむふむ……うーん難しいなぁ♪」
海未「…………」
ことり「わかんないー♪ 海未ちゃん、教えーー」
チュゥゥゥ
ことり「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
」
チュパッ
ことり「ぅ……ぁぅ……」ビクビク
海未「時間内に解けなかったり、やる気が無かった場合はお仕置きがあります」
ことり「だ、駄目……あ、痕が付いちゃう……」
ことり「それに……皆もいるんだよ……」ブルブル
海未「後5秒です」
ことり「!? お、お願い! 真面目にやるからゆるしーー」
チュゥゥゥゥゥゥ
ことり「やぁぁぁぁぁぁぁっっっっんっっっ」ビクビクッ
ことり「謝るから……もう許してぇ……」
海未「問題を解かずに口を動かしています。やる気がないと判断しました」
ことり「ふぇ……?」
海未「マッサージを開始します」
ことり「やっ// お胸はっ……駄目っ……」
海未「ほら、早く解かないと下のお口もお仕置きされてしまいますよ」モミモミ
ことり「こんなんじゃ……できないっ……んっ♥️」
ことり「やあっ♥️ そこ駄目ぇ♥️」
海未「ことりは普通の勉強よりも保健体育の実技の方が好きなようですね」
海未「私が教えてあげます♥️」
花陽(保健体育……素晴らしいです)
絵里(なんで部室でやんのよ……)イラッ
海未「穂乃果! また宿題をやってこなかったんですか!」
穂乃果「き、昨日は疲れてたから……」
海未「まったく、貴女という人は」ガミガミ
ことり「…………」
ことり(いいなぁ……穂乃果ちゃんは海未ちゃんに怒られて)
ことり(ことりは一度も海未ちゃんに怒られたことないのに……)
ことり(海未ちゃんに怒られたいなぁ……)
海未「穂乃果も少しはことりを見習ってください」
ことり「え?」
海未「ことりだって衣装作りで大変ですが、毎日きちんと宿題をやってきているんですよ」
ことり「…………!」
ことり(これは……チャンス!)
ことり「あ、あのね、海未ちゃん!」
海未「はい、なんですか?」
ことり「ことりね、昨日は疲れてたから宿題やってきてないの……」
ことり(さあ海未ちゃん! 思う存分ことりのことを怒ーー)
海未「疲れてる!? 学校に来て大丈夫なんですかことり!?」
海未「そうだ、私の宿題です。今の間に写してください」サッ
ことり「…………あれ?」
ことり「あの……海未ちゃん?」
海未「なんですか、保健室に行きたいんですか?」
ことり「その……ことり宿題やってないんだよ?」
海未「疲れていたのならしかたありません」
海未「ことりは繊細なんですから、無理はしないでくださいね」ナデナデ
ことり「ぅぅ///」
ことり(海未ちゃんにナデナデされてる///)
ことり(嬉しいけど/// そうじゃなくてぇ///)
ことり(こうなったら……!)
ことり「海未ちゃん、ごめんね!」ギュッ
海未「え?」
穂乃果「穂乃果の宿題ノート!?」
ことり「えいっ!」パシン
海未「???」
ことり「さあ! 海未ちゃん! ことりのことを怒って!!」
海未「…………」ナデナデ
ことり「え……?」
ことり「なんで……怒らないの?」
ことり「ことり、海未ちゃんの頭をノートで叩いたんだよ……?」
海未「はぁ……別に痛くありませんし」
海未「それに……私にはことりを叱ることなんてできません」
ことり「なんで……? ことりのことがどうでもいいから?」
海未「違いますよ。ことりのことが大好きだからです」ニコッ
ことり「っ///」
海未「ですから、私はことりのすることをなんでも許してしまうんですよ」
ことり「海未ちゃん……」キュン
ことり「ごめんね海未ちゃん! ことりも海未ちゃんが大好きだから!」ギュッ
海未「ことり……」ギュゥ
「ノートを丸めて遊ぶとはいい度胸だな、高坂」
穂乃果(なんで穂乃果ばっかり……)
ことり「海未ちゃんの馬鹿!」
ことり「また後輩の子を誑かして……ことりのことは遊びだったんでしょ!?」
海未「違います! 私が好きなのはことりだけです!」
ことり「それならどうしてもっとことりに構ってくれないの!?」
ことり「お昼の時はことりを置いて弓道部に行っちゃうし!」
ことり「その後はお膝の上にも乗せてくれなくて!」
ことり「嫌い! 海未ちゃんなんか嫌い!!」
ことり「大嫌いなんだからぁ……ぐすっ」ギュー
海未「…………」ナデナデ
海未「ことり」
ことり「うっ……言い訳しようとしても……許さないんだからぁ……」ポロポロ
海未「それでも言い訳させてください」
海未「もうすぐ大会があるせいで、最近は忙しいんです」
海未「お昼も練習があって汗をかいてしまったので、膝に乗せなかったのですよ」
海未「寂しい思いをさせてすみません……でも、応援に来てくれることりの笑顔が見たいから、つい頑張ってしまうのです」
ことり「っ……でも嫌だもん! 海未ちゃんの一緒にいれないのなんて嫌!」
海未「それじゃあ、弓道を止めたほうがいいですか?」
ことり「そんなの駄目!」
海未「ではどうすれば……」
ことり「これからはことりも練習の時に連れてってよ!」
海未「え?」
ことり「海未ちゃんが他の子にタオルやドリンクを貰うのなんて嫌だもん!」
ことり「全部ことりにやらせてくれないと嫌!」
海未「……ふふ、ことりは独占欲が強いですね」
ことり「ことりのこと……嫌いになったら嫌だからね……」ウルウル
海未「そんなことありませんから安心してください」ナデナデ
ことり「海未ちゃん……」ギュゥゥ
にこ(嫌いとか言いながら抱きついてる)
希(今日も飛ばしてんなぁ……)
海未「ふむ……クリスマスプレゼントの投票ですか」
海未「悩みますね……ことりは何が欲しいんでしょうか」
海未「やはり年頃の女の子ですしアクセサリーでしょうか……?」
海未「いえ、ですがことりはぬいぐるみが好きですし……」
海未「それとも背伸びをしてディナーを……?」
海未「『この夜景も……貴女の前では霞んでしまいますよ』」
海未「……恥ずかしすぎて死んでしまいそうです」
海未「ことりに直接聞いてみましょうか」
海未「ことり」
ことり「うん? どうしたの?」
海未「クリスマスプレゼントに欲しい物はありますか?」
ことり「うん、あるよ」
海未「! それはなんですか!?」
ことり「海未ちゃん♥️」
海未「えっ!?」
ことり「ことりは、海未ちゃんが欲しいなぁ♥️」
海未「それは……えっと……その///」
ことり「じー」
海未「ふ、不束者ですがよろしくお願いします///」
ことり「わーい♥️ 海未ちゃん大好き♥️」チュッ
海未「私も好きです///」
真姫「まだクリスマスじゃないわよ……」
ことうみ批判じゃ無いけど、穂乃果を損な役にするのはもう辞めてくれ。見てて辛い、モノ壊され、ことうみの代わりに叱られ、ことうみ達から友人と思えない事されたり…
最初は良かったけど、だんだんエスカレートしてことうみSSより穂乃果アンチSSになってるよ。ことうみ批判が最近広がってるのはたぶんこれだと思うぞ。あと周りも
>>558
不快にさせてすまん。ギャグベースだから許されると思って調子に乗ってた。ちょっと苦労してる穂乃果ちゃんが書きたかっただけなんだ
だが穂乃果ちゃんアンチとかdisに対してだけは反対させてくれ。俺は穂乃果ちゃん大好きだから。これだけは絶対
他にも読んでて不快になった人いたらごめん
ことり「うぇぇぇぇん! お家に帰れないよぉ!」グスグス
海未「まさかパンの欠片を食べられてしまうとは……迂闊でした」
ことり「ことりたち……ここで狼さんに食べられちゃうんだぁ……」
海未「大丈夫です。狼が来たら私が退治してお肉にしますから」
ことり「お肉ばっかり食べたくない……甘いお菓子が食べたいよぅ……」ウルウル
海未「ああ、泣かないでください、ことり」
海未「今何か探しますから」キョロキョロ
海未「! 見てください! ことり!」
ことり「ふぇ……? わぁ!」
ことり「凄い……お菓子のお家?」
海未「そのようですね。好きなだけ食べていいですよ」
ことり「わーい♥️」ハムハム
海未(ああ……美味しそうにお菓子を頬張る姿も可愛いです///)
ことり「んー♪ 美味しい♥️」
希「誰や、勝手に人の家を食べんとる悪い子は?」
ことり「海未ちゃんも一緒に食べようよぉ」ハムハム
海未「私は見てるだけでお腹いっぱいですよ♥️」
希「いや、無視せんといてや……」
希(まあええわ。太らせて美味しく食べさせてもらうで)
ガチャン
希「今日から海未ちゃんは鳥籠の中で過ごしてもらう」
希「ことりちゃんは毎日海未ちゃんに料理を作ってあげて」
海未(毎日ことりの料理が食べられる……?)
ことり(毎日海未ちゃんに料理を作ってあげられる……?)
ことうみ「「はーい」」
希(なんで嬉しそうに返事しとるんや)
ことり「海未ちゃん、あーん♥️」
海未「あーん♥️」モグモグ
海未「とっても美味しいですよ、ことり」
ことり「えへへ、よかったぁ♥️」
希(胃もたれ起こしそうや……)
希「……それにしても海未ちゃんは全然太らへんなぁ」
希「しかも鳥籠入れとんのに毎日やんやんやられてこっちも限界や、そろそろ海未ちゃんを食べてしまおうか」
ことり「え?」ピクッ
ことり「海未ちゃんを……食べる?」
希「そうや、うちは悪い魔女……あの、なんか目が恐……」
グサッ
希「痛っ!? ちょ、包丁は人を刺すもんやないって!」
ことり「海未ちゃんに近づく泥棒猫は……排除しないと」ユラッ
希「や、やめ、謝るから、堪忍しーー」
ことり「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ヒュッヒュッ
希「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
ダダダダダ
海未「んっ……ことり、どうかしましたか?」パチッ
ことり「ううん、なんでもないよ。邪魔な女狐を追い払っただけ」
海未「そうでしたか。それにしても、ここは住み心地がいいですね」
海未「こうやって毎日ことりと過ごせるんですから」ギュゥ
ことり「えへへ、そうだね♥️」
ことり「邪魔者もいなくなったから、これからは二人きりだよ♥️」
海未「ずっと二人きり、の間違いですよ♥️」
こうして、海未とことりは幸せに過ごしましたとさ。
希「なんであの二人をうちのいる森に置き去りにしたんやぁ……」グスグス
理事長「だって毎日うるさいし……」
海未「……あれ?」
海未「紙がない?」
海未「予備のトイレットペーパーも見当たりませんし……困りました」
海未「一体どうしたら……」
ことり『あーなたとならーひとーつーにーなりーたいー♪』
海未「! ことり! そこにいるんですか!?」
ことり『いるよー♪ 海未ちゃんがトイレから帰って来ないから様子を見に来ました♪』
海未「そうでしたか……ありがとうございます。実は、トイレットペーパーが無くなってしまったのですが、予備の物はありませんか?」
ことり『あるよぉ』
海未「それを頂けると助かるのですが」
ことり『…………』
海未「あの……ことり?」
ことり『どうしよっかなぁ♪』
海未「え……? ことり……何を……?」
ことり『海未ちゃんはことりのこと好き?』
海未「は、はい……好きですよ」
ことり『海未ちゃんからちゃんと言って欲しいな♥️』
海未「む、無理です! 恥ずかしいです!」
ことり『えー、じゃあ海未ちゃんはこのままトイレに住んじゃう?』
海未「!?」
ことり『それじゃあことりはお部屋に戻るね』
海未「じ、冗談ですよね?」
『…………』
海未「こ、ことり……?」
『…………』
海未「お願いですから意地悪しないでください!」ウルウル
『…………』
海未「…………ぅぅ」
海未「ことり! 好きです! 愛してます!!」
ことり『やーん♥️ ことりも海未ちゃんが大好きだよ♥️』
海未「お願いですからトイレットペーパーを……」
ことり『もっと言ってくれなきゃいやっ♪』
海未「そんな!? もう許してください!」
ことり『えへへ♥️』
理事長「トイレで遊ぶな」
ことり「うう……飲みすぎちゃったよぉ……」
ことり「海未ちゃんは……もう寝ちゃってるし」
ことり「明日早いからしょうがないもんねぇ……」
ことり「もう、お仕事のバカバカ!」
ことり「お仕事がなかったらずっと海未ちゃんといちゃいちゃできるのにぃ」プクゥ
ことり「……あ! いいこと思いついちゃった♪」
ことり「上着を脱いで……っと」スルスル
ことり「海未ちゃんのお布団にお邪魔しまーす♪」
ことり「海未ちゃんの腕の中暖かい♥️」
ことり「お休みなさい、海未ちゃん♥️」チュッ
スヤスヤ
チュンチュン
ことり「ん……」パチッ
ことり「朝かぁ……」
ことり「あ、海未ちゃんだぁ……」
ことり「おはよう、海未ちゃん」チュッ
ことり「……え?」
ことり「海未……ちゃん?」
ことり「なんでことりは海未ちゃんのお布団に……?」
ことり「しかも下着姿……」
ことり「は、早く抜け出さないと……」グッ
ことり「う、海未ちゃんにしっかり捕まえられてる……」
ことり「こうなったら……少し強めに……!」グッ
ことり「あ……」
海未「…………」
ことり「お、起こしちゃった? ご、ごめんね……あは、あはは……」
海未「下着姿で……私の布団に潜り込んで……」
ことり「お、落ち着いて……ね?」
海未「朝から私を誘惑するえっちなことりには……お仕置きが必要です……」ユラッ
ことり「だ、駄目……今日は、大切な会議がある日だから……」ヒクッ
海未「ことりっ!!!」ガバッ
ことり「駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」バタッ
海未「では行ってきますね、ことり」ツヤツヤ
ことり「海未ちゃんのばかぁ……」ヨロヨロ
『やめてください! ことり!』
『えへへ、観念してね、海未ちゃん♥️』
凛「……またことりちゃんが海未ちゃんを襲ってるにゃ」
絵里「部室でやるなとあれほど……」
ガチャ
絵里「ことり! やめなさ……あれ?」
凛「海未ちゃんがことりちゃんを押し倒してる……?」
ことり「ち、違うんです! これは……」
海未「おや、絵里と凛ではありませんか」
海未「すいません、今からことりを頂かなくてはいけませんので、また後で来ていただけますか?」
ことり「何を言っているのですかことり! 冗談はやめーー」
チュゥゥゥ
ことり「んっ……んんっ……」
ことり「ぷはっ……はぁ……ぅぅ……」
海未「ふふ、ことりは恥ずかしがりやですね」
海未「ことりも本当は嬉しいんでしょう?」
海未「そうだ、いいことを思いつきました」ヒョイ
ことり「ひゃっ!?」
海未「このままお姫様抱っこして学校を回りましょう」
海未「ことりが私の物だと皆に教えてあげます♥️」
ことり「こ、ことり……お願いですからやめてください……」
海未「ふふ、私は海未ですよ、ことり」
海未「大丈夫……弓道部にも顔を出して女狐が近づかないようにしてあげるから♥️」
ことり「二度と顔を出せなくなってしまいますよ!」
海未「そしたら放課後はずっと一緒にいられるね♥️」
海未「レッツゴー♪」
ことり「ことり……待っ……」
絵里「……ああ、そういうこと」
凛「海未ちゃんも大変だね」
ことり「絵里ちゃん」
海未「誕生日おめでとうございます」
絵里「……ありがとう二人とも」
ことり「あれ? あんまり嬉しくなさそう?」
絵里「そ、そんなことないわよ」
絵里(今までの誕生日会を見る限り……油断はできない!)
海未「大丈夫ですか……? 絵里はμ'sのお姉さんみたいな存在で、いつも皆のために頑張っているのですから、あまり頑張りすぎて体調を壊さないでくださいね」
ことり「そうだよ、もしも気分が悪いとかなら早めに言ってね?」
絵里「…………」
ことり「そうだ、絵里ちゃんのために美味しい美味しいチーズケーキを焼いたの♪」
海未「朝から頑張って作っていましたからね、お疲れ様です、ことり」ナデナデ
ことり「えへへ」
ことり「絵里ちゃんに喜んでもらいたかったから、このくらい当然だよぉ」
ことり「海未ちゃんも手伝ってくれたしね♪」
絵里「……ありがとう、二人とも」
絵里(はぁ……後輩を疑うなんて、駄目な先輩ね)
絵里(二人だっていつも悪気があるわけじゃないんだし、ちょっとは多めにみてあげたほうがいいのかしら)
ことり「それでね、絵里ちゃん」
絵里「なに、ことり?」
ことり「絵里ちゃんのためにボルシチにチーズケーキを入れてみました♪」
海未「絵里の大好きなチョコレートもたくさん入れてありますよ」ニコッ
絵里(おのれことうみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!)
コトン
絵里(く、黒い……どれだけチョコレート混ぜ込んだのよ……)
絵里(じ、冗談よね……? こんなの食べられるはず……)チラッ
海未「今日もことりの料理は甘々になりましたね」
ことり「海未ちゃんがいてくれるからだよ♥️」
絵里(頭が砂糖だった)
絵里(こうなったら理由を付けて食べるのを拒否するしか……)
海未「亜里沙、絵里に食べさせてあげてください」
絵里「!?」
亜里沙「はーい。お姉ちゃん、あーん♪」
絵里(……断れ……ない!)パクッ
絵里「っ!?」
絵里(甘すぎる……ボルシチじゃなくてただのチョコレート……しかもいろいろ混ざり合ってるせいでまず……)
亜里沙「お姉ちゃん、美味しい?」
海未「今日の料理は亜里沙も少し手伝ってくれたんですよ」
絵里「…………」ギリッ
絵里「と、とても……美味しいわ」ニコッ
亜里沙「本当!? 良かったぁ」
亜里沙「まだまだあるからたくさん食べてね」
絵里「」
ことり「絵里ちゃん喜んでくれたみたい」
ことり「良かったね、海未ちゃん」ギュゥ
海未「ことりのおかげですよ」チュッ
ことり「やんやん♥️」
絵里「覚えて……なさいよ……」ウプッ
凛「次は凛の番なのかにゃ……」ブルブル
「「「「かんぱーい!!!」」」
海未(断れずに合コンに来てしまいました……)
海未(お酒を飲みすぎるとお持ち帰りされるという話を聞いたことがあります……気をつけなくては)
ことり「あの……お隣いいですか?」
海未「え!? は、はい、大丈夫ですよ!」
海未(可愛い……)
ことり「えっと……海未ちゃん……だよね?」
海未「どうして私の名前を?」
ことり「さっき自己紹介したから……」
海未「そ、そうでした……」
海未(それにしても……本当に可愛らしい人ですね)
海未(私と違ってとても女の子っぽくて……きっと凄くモテるのでしょう)
海未「あの、皆さんとお話ししないのですか?」
ことり「うん……あんまりこういうのに慣れてなくて……」
ことり「それに、前に来た時に帰りに無理やり家に連れ込まれそうになったことがあって……」
ことり「怖いん……です」ギュッ
海未「!」
海未(む、胸が腕に当たって///)
ことり「ごめんなさい……なんだかこうしてると落ち着くから……」
海未「……いいんですよ」
海未「今日は私が守ってあげますから安心してください」ナデナデ
ことり「ありがとう……海未ちゃん」
ことり「今日は一日ことりのことをお願いします」
海未「はい、お願いされました」
ことり「それじゃあ、せっかくだしちょっとだけ飲もっか?」
海未「ええ、少しだけですがお付き合いしますよ」
ゴクゴクゴク
海未「ぅぅ~」ヒック
ことり「海未ちゃんお顔さん真っ赤だよ、大丈夫?」
海未「らいじょうぶれふ~」
ことり「大丈夫じゃないよ、このままじゃお家帰れないよね?」
ことり「ことりのお家に行こっか」
海未「ごへいわくをかけへふみまへん~」
ことり「ううん、別にいいんだよ」
ことり「ふふっ」ニヤァ
チュンチュン
海未「はっ!?」ガバッ
海未「ここは一体……うっ」ズキッ
ことり「んっ……」
海未「あ、すいませーー!?」
海未(……裸?)
海未(そういえば私も……)
海未(これって……)サアッ
ことり「あ……おはよう、海未ちゃん♥️」
ことり「昨日は激しかったね♥️」
海未「」
ことり「その……ちょっと恥ずかしいね///」
ことり「初めてが酔った勢いで、っていうのはちょっと残念だけど、海未ちゃんがいっぱい愛してるって言ってくれてとっても嬉しかった♥️」
海未「」
ことり「で、でもね……ことりが止めてって言ったらちゃんと止めて欲しいかな///」
ことり「ことりが動けなくなってもしてくるから……気絶しちゃいそうだったよぉ///」
海未「」
ことり「えへへ、でも海未ちゃんとこうやって恋人になれたから昨日のことは許してあげます♥️」
ことり「これからよろしくね、海未ちゃん♥️」
海未「は、はい……」
理事長(合コン行ってお持ち帰りするなんて……どうしてこんな子に……)
ことり「じー」
海未「……あの、ことり?」
ことり「! な、なぁに?」
海未「先程から私のスカートを凝視しているように見えますが……どうかしましたか?」
ことり「な、なんでもないよ!」アセアセ
海未「そうですか、それならいいんですが……」
ことり「そうだ、今日ことりのお家にお泊まりしない?」
海未「急ですね……ではお邪魔させていただきます」
ことり「やったー♪」
ことり(海未ちゃんには……その……棒が生えてるって聞いたことがあるけど///)
ことり(もし本当なら……いつも大変そう)
ことり(我慢してると凄く辛いってお話だし……今日は一緒にお風呂に入って確かめないと)
ことり(それで……もし生えてたら、ことりがお手伝いしてあげないと///)
ことり(恥ずかしいけど……海未ちゃんのためだもんね///)
ことり(そのまま子供ができちゃったら……えへへ♥️)
ことり「子供の名前、何にしよっか♥️」
海未「えっ?」
希「いや、生えとるわけないやろ……」
ことり「海未ちゃん、ことりを監禁してください!」
海未「い、いきなり何を言い出すのですか!」
ことり「だって、せっかく海未ちゃんと付き合いだしたのに、全然縛ってくれないんだもん!」
海未「え……? 縛る……!?」
海未(ことり……そういうプレイが好きだったんですか……!)
ことり「そうだよ! 海未ちゃん以外と話しちゃ駄目とか、メールはすぐに返す、とかもっと束縛して欲しいの!」
ことり「解った!?」
海未「え!? は、はい、解りました」
ことり「そう……それなら……んっ」
海未「な、なんですか……?」
ことり「今から、縛ってみて」
海未「なっ!?」
海未「そ、そんなこと……」
ことり「ことりは海未ちゃんに縛られたいの!」
海未「……本当にいいんですか?」
ことり「うん……いいよ」
海未「それでしたら……」クルクル
ことり「……ん?」
ことり「あの……海未ちゃん?」
海未「はい、何か?」
ことり「どうしてことりは縄で縛られてるの?」
海未「ことりが縛って欲しいと言ったからですよ♥️」
ことり「ふぇっ!?」
海未「ギャグボールも付けてっと」
ことり「むぐっ」
海未「ああ……縛られて身動きできないことり……凄くゾクゾクします……!」
ことり「んー! んー!」バタバタ
海未「私もことりを縛ってむちゃくちゃにしたかったんですが……ことりも同じ趣味があったなんて嬉しいです♥️」
海未「大好きですよ、ことり……ふふっ」
ことり「んーー!!?!?」
「生徒会長、生徒会の……」
穂乃果「放置しといていいよ」
海未「もう朝ですか……早く起きなければ」スッ
グイッ
海未「!?」
ことり「行っちゃ……やぁ」ギュッ
海未「ことり……起きてたのですか」
海未「すいません、これから稽古がありますので……」
ことり「やっ……寒いよぉ……」ギュゥ
海未「うっ///」
ことり「えへへ、海未ちゃんあったかい」スリスリ
海未「……ことりは冷んやりして気持ちいいですよ」ギュッ
ことり「やんやん♥️」
海未「全く、ことりのせいで今日は稽古に遅刻してしまいます」チュッ
ことり「んっ……ごめんね?」
海未「いいんですよ……私も、ことりの側にいたいんですから」
ことり「嬉しい……それじゃあ、もうちょっとだけこのままでいて」
海未「はい、ことりが望むのであれば、いつまでも」
海未母「海未さん……まだ来てないんですか」クシュン
口避け女「私、綺麗?」
ことり「ひっ!?」
海未「ことりの方が遥かに可愛くて綺麗です」
口避け女「えっ」
海未「さ、ことり、行きましょう」
ことり「う、うん……」
海未「ことりが一番ですから安心してくださいね」ナデナデ
ことり「えへへ♥️」
口避け女「」
prrrr
ことり「誰からだろう……もしもし?」カチッ
メリー『私、メリーさん』
ことり「ふぇっ!?」
メリー『今、駅ーー』
海未「ことりに電話してこないでください」プツッ
ツーツー
海未「全く、ことりに直接電話を掛けてくるなんてストーカーですか」
海未「ことりに電話をしていいのは私だけですからね」
ことり「うん♥️」
メリー「…………」
子泣き爺「えーん、えーん」
ことり「泣いてる……? なんとかしてあげないと……」
海未 ゲシッ
子泣き爺「痛っ!?」
海未「泣いてことりに抱っこしてもらおうとは万死に値します」ゲシゲシ
子泣き爺「ひぃぃぃぃぃぃ!?」タタタ
海未「ことり、知らない人を抱っこしてはいけません」
海未「それなら私を抱きしめてください」
ことり「はーい♥️」ギュー
海未「ふふ、私も抱きしめてしまいます♥️」ギュゥ
真姫「どっちがお化けかわかんないわ」
希(うちもお役御免やなぁ)
ことり「むぅぅぅぅぅぅ」ギュー
海未「ことり……そろそろ離してもらえませんか?」
ことり「駄目! 離したら海未ちゃん、他の子の所に行っちゃうもん!」
ことり「ことり見ちゃったもん! 海未ちゃんの下駄箱にラブレター入ってたの!」
ことり「なんで隠そうとするの……? ことりじゃそんなに不満なの!?」
ことり「やだ! 行かないでよ海未ちゃん!」ポロポロ
海未「…………」
海未「ほら、泣き止んでください」ポンポン
ことり「ふえっ……」
海未「大丈夫です……お断りしにいくだけですから」
ことり「本当……?」
海未「ええ、本当です。私が好きなのはことりだけですよ」
ことり「海未ちゃん……」キュン
海未「すぐに不安になるのは、ことりの悪い癖です」
海未「まあ、そういう所も好きなんですけどね」
ことり「えへへ、好きって言われちゃった♥️」
ことり「お断りしたら、すぐに戻ってきてね」
海未「もちろんですよ、ことり」
絵里(授業中なのに下の階から聞き慣れた声が響いてくる)
海未「ふふふ、同人誌のイベントに来てしまいました」
海未「今回はミナリンスキーの新刊がでるから絶対に買わないといけませんね」
海未「ミナリンスキーさん……どんな人なのでしょうか」
海未「一度会ってお話ししてみたいです」
海未「ああ、今から新刊のことうみ本が待ち遠しいです」
海未「早く始まりませんかね」ソワソワ
ことり「ありがとうございましたー」
ことり「えへへ、今回も盛況で嬉しいなぁ」
海未「すいません」
ことり「はーい……ってふぇっ!?」
海未「……? どうかしましたか?」
ことり「な、なんでもないよぉ」
ことり(ななななんで海未ちゃんがここにいるの!?)
海未「ミナリンスキーさんですか? メイド服姿のことりのコスプレですよね? とってもそっくりです!」
ことり「あ、ありがとぉ」
ことり(本物なんだけど……)
海未「前回のことり誘い受けことうみ本とっても良かったです! 途中で海未に逆転されて恥ずかしくなることりはとても可愛いですよね!」
ことり(海未ちゃん、すっごく生き生きしてる……というか恥ずかしいよぉ///)
海未「今回は監禁物なんですよね? もうそれを聞いただけでワクワクしちゃって夜も眠れませんでした」
ことり「あ、ありがとうございます。それで、何をお渡ししましょうか?」
海未「ああ、すいません。つい熱くなってしまいました」
海未「新刊30冊ください!」
ことり「すいません、一人3部までなので……」
海未「そうですか……でしたら3部お願いします」
「ねぇねぇ、あの二人μ'sのことりさんと海未さんじゃない?」
「そんなわけないでしょ。コスプレよコスプレ」
「でもすっごいそっくり……すいません! 写真いいですか?」
海未「え?」
ことり「うん、いいよ♪」
ことり「うーみちゃん」ギュー
海未「ふあっ」ワタワタ
カシャ
ことり「えへへ~」
海未「ぅぅ……/// 私にはことりという心に決めた人がいるのに///」
穂乃果「穂乃果のえっちな本がででる……」
穂乃果「男の人ってこういうのとかすけべ本好きだよね……」
「毎度ありー」
海未「失礼します」ガチャ
海未「すいません、ことり。稽古が長引いてしまいました」
ことり「すぅすぅ……」
海未「……もう寝てしまいましたか」
海未「毎日遅くまで頑張っていますし、しょうがないですよね」
海未「今日もお疲れ様です、ことり」ナデナデ
海未「…………」
海未(ことりの寝顔……とても愛らしいです)
チュッ
海未「っ///」
海未「わ、私は一体何をしているんですか///」
海未「ことりが寝ている間にほっぺにキスをしてしまうなんて……破廉恥です……」
海未「で、でも……少しくらい……許してくれますよね?」
海未「……唇も、柔らかそう……」
海未「少しだけ……なら……」スゥ
ドキドキドキ
海未「や、やっぱり駄目です///」
海未「く、唇と唇となんて……」
海未「で、でも起きている時では恥ずかしいですし……」
海未「~~~~~///」
海未「今日の私は何かおかしいです……早めに寝てしまいましょう」
海未「…………」
海未「お休みなさい、ことり」ギュー
スヤスヤ
ことり(く、唇にキスされちゃうかと思っちゃったよぅ///)
海未「亀を助けたら変な所に連れて来られました」
ことり「竜宮城へようこそ♥️」
ことり「私は乙姫と言います」
ことり「亀さんを助けてくれてありがとぅ♥️」
ことり「お礼にたくさんお持て成しをさせて頂きます♥️」
海未「体でですか?」
ことり「えっ?」
ことり(体……?)
ことり(あ、踊りのことかぁ)
ことり「はい、もちろんです♥️」
ことり「私の踊る姿、たくさん見てくださいね♥️」
海未「!?」
海未(喘いでえっちに踊り狂う姿をたくさん見てほしい!?)
海未(ふふふ、顔に似合わずとてもえっちな方ですね、これは楽しめそうです)
海未「それでは失礼して」ドサッ
ことり「ふぇっ?」
ことり「あ、あの……何を……」
海未「ふふふ、解っているくせに」シュルシュル
ことり「や、脱がさないで……皆が見て……!」
海未「見られる方が燃えるんですよね?」
海未「私もたくさん見てあげるから安心してください♥️」
海未「それでは、頂きます♥️」
ことり「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁん///」
絵里「……あの人いつまでいるのかしら」
穂乃果(早く玉手箱持ってかないかな)
初カキコ…どもです…
私みたいな高2でことうみ好きな腐れ女郎、他に、いらっしゃいますかっていませんよね、はは
今日のクラスの会話
あのスクールアイドルの曲かっこいい とか あの衣装ほしい とか
まあ、それが普通ですよね
かたや私は学校の教室でことりを見て、呟くのです
it’a puwapu wolrd.脳トロってる?それ、誉め言葉ですね。
好きな音楽 Anemone heart
大好きな人 南ことり(ヤンデレ行為はNO)
などといってる間に下校時間です(笑) ああ、ことりと離れ離れになるのは辛いですね、本当
海未「ふふ、今日も電子の砂漠でスレ立てしますよ!」カタカタ
海未「お、レスが付きました」
海未「どれどれっと」
『と思う海未であった(AA略)』
『海未ちゃん学校行け』
『園田自演すんな』
海未「」
海未「なんで私って解るんですかぁ……」グスッ
希「海未ちゃん毎日2chやっとるなぁ……」カタカタ
真姫「必死が『ことり可愛い』ばっかり……海未ね」カタカタ
海未「まきからもらったくすりを飲んだらせがちぢんでうさぎの耳が生えてしまいました」
海未「うう……こんなかっこうをだれかに見られたらはずかしくてしんでしまいます」
ことり「じー」
海未「っふぇ!? ことり!? いつの間に!?」
ことり「小さい海未ちゃん、可愛い」
海未「あ、あの……ことり?」
ことり「ぎゅー」ムギュ
海未「わ、わ///」
ことり「たかいたかーい」
海未「子供あつかいしないでください!」
ことり「照れなくてもいいんだよ」ナデナデ
海未「ぅぅ~~///」
ことり「えへへ、こっちの海未ちゃんも可愛い♥️」
ことり「大好き♥️」チュッ
海未「な、何をするんですか///」
ことり「可愛いよぉ」スリスリ
ことり「お持ち帰りしちゃお♥️」
海未「い、いやです!」
ことり「えー、でもお姿じゃお家に帰れないよね?」
海未「う……」
ことり「ことりなら上手く匿ってあげられるのになぁ」
ことり「それとも……海未ちゃん、ことりと一緒にいるのが嫌なの?」ウルウル
海未「ち、ちがいます!」
ことり「本当!? それなら決まりだね♥️」ガシッ
海未「え?」
ことり(ロリうさ海未ちゃん……美味しそう)
ことり(今なら襲ってもことりの方が力は強いしね)
ことり(悔しそうにやんやんされちゃう海未ちゃん……ふふっ♥️)
ことり「さ、二人の愛の巣にいこっ♥️」
海未「え? ええ?」ズルズル
理事長(ことりが連れて来た子……園田さんに似てたわね)
理事長(もしかして……もう子供ができちゃったの!?)
海未「今日はハロウィンです!」
海未「お菓子をくれなかった相手を好きにしていい……なんて破廉恥な日なんでしょうか」
海未「これはもうことりを可愛がるしかありません」
海未「ですがことりはお菓子をたくさん持っていますし……」
海未「よし、ことりの鞄からお菓子を全て頂きましょう」ガサゴソ
海未「ふふふ、これでよし」
海未「今日は素敵な日になりそうです♥️」
カキカキ
ことり(……最近海未ちゃんとのえっちが辛い)
ことり(ことりが止めてって言っても止めてくれないから疲労感が凄いし)
ことり(学校の中やお外でもしてくるし……体力がもたないよ)
ことり(だから今日はえっちしないためにたくさんお菓子を用意したもん)
ことり(たまには休まないと)
海未「ことり」
ことり「! ど、どうしたの、海未ちゃん?」
海未「Trick or Treat」
海未「お菓子はいりませんからえっちしましょう」
ことり「なんかおかしいよ!?」
ことり「ふ、ふふ、ごめんね海未ちゃん」
ことり「ことりはお菓子を持ってるから、今日はえっち……」ガサゴソ
ことり「あ、あれ」
ことり「な、ない……」サァー
ことり「なんで……そんな……」ブルブル
海未「ことり、そんなに震えないでください」ギュッ
ことり「あっ……」
海未「私は、ことりに嫌なことをしたいわけではないんです」
ことり「海未……ちゃん……」
海未「ただえっちでだらしない表情になることりを見たいだけなんです♥️」
ことり「そんなの嫌だよ!?」
海未「さあ脱いでください」プチプチスルスル
ことり「脱がさないでぇ……」
海未「ふふふ、放課後の生徒会室、腰が抜けるまでイかされ続けることり」
海未「自分の力で立てなくなり、見回りの人に見つかりたくないことりは私にお願いするんです」
海未「『ことりを海未ちゃんのお家で可愛がってください』ってね」
ことり「あ……あっ……」ガクブル
海未「今夜は寝かせませんよ、ことり♥️」
海未「頂きます♥️」
凛「穂乃果ちゃん、こんなにたくさんのお菓子どうしたの?」モグモグ
穂乃果「海未ちゃんに貰った」モグモグ
ことり「凛ちゃん誕生日おめでとう」
海未「おめでとうございます、凛」
凛「あ、ありがとにゃ……」
凛「あの……二人とも、凛はチーズケーキラーメンとかいらないからね?」
海未「何を言っているのですか、凛」
海未「ラーメンにチーズケーキを入れるわけないでしょう?」
ことり「そうだよぉ、チーズケーキさんが可哀想だよぉ」
凛(どの口が言ってるんだにゃ)
ことり「今日は凛ちゃんのためにぬいぐるみを作ってきたの♪」
海未「ことりはやはり器用ですね」
ことり「海未ちゃんにも作って来たよ」
ことり「はい、ことり人形」
ことり「これをいつもことりだと思って大切にしてね♥️」
海未「ありがとうございます。ですが、いつも大切にするのは無理ですね」
ことり「どうして?」
海未「私は本物のことりの方が大切ですから♥️」ギュー
ことり「やんやん♥️」
凛(別の場所でやってほしい)
ことり「こほん、これがお誕生日プレゼントです」
凛「……ラーメンのぬいぐるみ?」
ことり「凛ちゃんはラーメンが大好きだから、作ってみました♪」
凛「おお……」フワフワ
凛「ありがとう、ことりちゃん!」
ことり「えへへ、どういたしまして」
海未「ふふ、ことりは想像力豊かですからね」
海未「大事にしてくださいね、凛」
凛「もちろんだにゃ!」
凛(凛の誕生日は平和に終わりそうだにゃ……)ホッ
ことり「それともう一つ作って来たんだけど」
凛「うん、何々?」
ことり「お魚さんのぬいぐるみ♪」
凛「」
ことり「でも、凛ちゃんお魚さんが苦手って言ってたから、骨だけにしてみました♪」
海未「ことりの発想力にはいつも驚かされます」ニコニコ
凛(喉が痛くなってきたにゃ……)ズキズキ
ことり「可愛いでしょ、それそれ」ツンツン
凛「や、やめ……ひいっ!?」
凛(しかも怖い! 骨だけって怖すぎるにゃ!)
凛「誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
花陽「ちょっと待っててー」モグモグ
にこ「ご飯食べてないで助けてあげなさいよ……」
絵里「海未の水筒の中身を炭酸に変えたわ!」
希「なにやってんの……」
絵里「食べ物の怨みは恐ろしいのよ」
絵里「ほら、海未が飲みそうよ」
希(楽しそうやなぁ)
海未「寒くなって来たとはいえ、やはり体を動かすと喉が乾きますね」ゴクゴク
海未「んっ!?」ムグッ
ことり「海未ちゃん!?」
海未「んっ! んんっ!!」
ことり「飲み物が炭酸になってたの? あわわわ」アタフタ
ことり「こ、こうなったら……」
ことり「んっ」
チュッ
海未「!」
ことり「んっ……んっ」コクンコクン
ことり「ぷはっ……」
海未「こ、こここことり///」
ことり「えへへ、ご馳走様でした」ニコッ
海未「た、助かりましたけど……は、破廉恥です///」
ことり「嫌……だった?」
海未「嫌ではありませんでしたけど……///」
ことり「良かった♥️」
絵里(負けた……)
希(知ってた)
海未「真姫にお願いがあります」
真姫「お断りします」
海未「実は惚れ薬を作って欲しいんですよ」
真姫「無視すんじゃないわよ」
海未「ほら、ことりって可愛いじゃないですか?」
海未「だから変な虫も寄って来るわけで……ことりが私以外の人を見ないようにしたいんですよ」
真姫「だからってなんで私に頼むのよ」
海未「? 真姫はどんな薬でも作ることができるんですよね?」
真姫「できるわけないじゃない……」
真姫「だいたい、ことりなんていつも『海未ちゃん』しか言ってないじゃない」
海未「はぁ……真姫は見る目がありませんね」
真姫「いや、事実ーー」
ことり「海未ちゃん、お茶をどうぞ」コトン
海未「ありがとうございます、ことり」ズズッ
海未「ことりの入れてくれるお茶は美味しいですね」
ことり「本当?」
海未「本当ですよ」ナデナデ
ことり「えへへ♪ 海未ちゃん海未ちゃん♥️」スリスリ
海未「話を戻しましょう。真姫はもう少し観察眼を養うべきです」
真姫「突っ込まないわよ」
真姫「というか私にもお茶入れなさい」
ことり「ねぇねぇ、海未ちゃん、何のお話してるの?」
海未「ことりが私だけの物になるように、真姫に惚れ薬を作ってもらおうとしているのです」
ことり「ふぇっ/// ことり、海未ちゃんの物にされちゃうの?///」
ことり「どうしよぉ♥️」
海未「ずっと私の側にいるだけでいいですよ」
ことり「はぁい♥️」
ことり「えへへ、海未ちゃんとずっと一緒だぁ///」
真姫(何この三文劇)
海未「それで、明日には完成しますか?」
真姫「作れるわけないでしょ!」
真姫「というか今なにやってんのよ!」
海未「? ことりを膝の上に乗せているのですが?」
ことり「海未ちゃんのお膝の上気持ちいい♥️」
ことり「海未ちゃん、ぎゅってして♥️」
海未「ふふ、ことりは甘えん坊ですね」ギュー
ことり「やんやん/// 言わないでぇ///」
海未「ああ……ことりはなんて愛らしいんでしょうか♥️」
真姫「頭が痛い……」
凛「真面目に聞かないほうがいいにゃ」
海未「電車も結構混んできましたね」
海未「ことり、もう少しこちらへ」
ことり「うん」ススッ
海未「辛くありませんか?」
ことり「うん、大丈夫だよ。海未ちゃんが守ってくれてるもん」
ことり(ことりを壁際にして、押しつぶされちゃわないようにね)
ことり(大事にされてるんだなって……嬉しくなっちゃう)
ことり(それにしても……お顔が近すぎるよぉ///)
ゴトン
チュッ
ことり「ふわっ///」
海未「!? す、すいません///」
ことり「こ、ことりのほうこそごめんなさい///」
ことり(う、海未ちゃんとキスしちゃった///)
ことり(ぅぅ……お耳が熱いよぉ///)
ことり(お顔さん真っ赤になってないかなぁ……)
海未(き、キスなんて破廉恥です///)
海未(でも、ことりの唇……柔らかかった……)
海未(ああ、私は何を考えているんですか///)
ことり(恥ずかしくて海未ちゃんのお顔が見られないよぉ///)
海未(恥ずかしくてことりの顔が見られません///)
(電車の中でやるなよ……)
絵里「皆……大変な事が起きたわ」
真姫「急にどうしたのよ」
凛「どうせあの二人のせいだにゃ」
希(凛ちゃん……)
絵里「そうよ。ただ、今回はちょっと……違うのよ」
穂乃果「今度は何をしたの……」
花陽「結婚しちゃった……とか?」
にこ「もったいぶってないで早く言いなさいよ」
絵里「……これを見て欲しいの」
真姫「『♥️ことりの秘密日記♥️』……流石に人の日記を勝手に読むのはどうなの」
絵里「とりあえず読んでみて」
「海未ちゃん……お願い」
海未ちゃんの指がことりの肌をなぞる度に、火照った身体は更なる刺激を求めて疼き出す。
乳首を摘み、舌を這わせ、少しずつ刺激に敏感になっていく身体は、未だに絶頂を迎えてはいない。
「ことりは何がして欲しいんですか?」
薄っすらと笑いながら投げかけられる問い。嗜虐心を含んだ瞳に射抜かれ、ぎゅっと唇を噛む。
「黙っているだけでは、してあげませんよ?」
「やぁっ……んっ……」
ことりの膣口をなぞるように指を動かされ、抑えきれずに嬌声を漏らす。
焦らすような手つきに、腰が勝手に動いてしまう。
もう駄目だ、これ以上我慢なんてできない。
悔しさと少しの期待を抱きながら、ことりは敗北宣言をするのだった。
「して……ください」
「はっきり言ってくれないとわかりませんよ」
「ことりのっ……大事な所っ……めちゃくちゃにしてください!」
言い終わると同時に、目の前が真っ白になるような快感がことりの身体を突き抜けた。
花陽「わわわわわ///」
希「ただの情事の最中やないか……」
絵里「問題はその先よ」
にこ「先……?」
ペラッ
○月×日
あの時以来、ことりは海未ちゃんのおもちゃになった。
海未ちゃんの性欲を満たすためだけの玩具。
家、学校、公園、海未ちゃんがしたい時は何処であっても無理やり抱かれた。
花陽「か、過激です///」
凛「かよちん戻ってきて……」
穂乃果「…………」
○月□日
今日は体育の時間に犯された。
誰もいない体育倉庫に連れてこられ、縄跳びで身体を縛られた。
ことりが嫌がるほど海未ちゃんは興奮するようで、授業中ずっとイかされ続けた。
○月△日
海未ちゃんに触られるだけで身体が疼くようになってしまった。
もう卑猥な言葉でお願いすることに抵抗が無くなって来ている。
今日もたくさんしてもらった。
○月☆日
ああ、ご主人様ぁ♥️
ことりはえっちが大好きないやらしい女の子です♥️
だからことりにたくさんお仕置きしてください♥️
*月#日
今日もたくさん愛してもらえました♥️
お腹の子も少しずつ大きくなってるみたい♥️
明日もめちゃくちゃにしてくださいね♥️
希「いやいや、これはあかんやろ……」
にこ「子供って……警察に連絡したほうがいいわね」
絵里「……その前に、どうしてこんなことをしたのか海未を問いただしましょう」
ガチャ
海未「すいません、遅れまーー」
真姫「海未、ことりを無理やりレイプしたって本当なの?」
海未「え?」
凛「性奴隷として性欲の捌け口にしてたの!?」
花陽「子供作っちゃったの!?」
穂乃果「最低だよ……健全なお付き合いしてると思ってたのに」
海未「え? え? 何の話ですか??」
にこ「惚けるなんて……ことりの気持ちを考えたことあるの!?」
希「みっちり絞ったらんとあかんな、これは」
海未「な、なんですか……なんで皆そんなに怒って……」
海未「だ、誰か助けてくださいいいいい!!」ダッ
絵里「捕まえなさい!!」
ダダダダダ
ことり「あれ、ことりの日記がない?」ガサゴソ
ことり「うーん、新婚生活編が書きたいのに……」
>>691
>凛「どうせあの二人のせいだにゃ」
>希(凛ちゃん……)
のんたんと全く同じ気持ちになりました
ハート文字化けしてない?
>>699
多分してないと思う
カラン
ことり「お帰りなさいませ、ご主人様」
ことり「!」
海未「こんにちは」
ことり(う、海未ちゃん……!)
ことり「こちらの席へどうぞ」
海未「ありがとうございます」
スタスタスタ
コトン
ことり「お飲物になります」
ことり「あの、お聞きしてもいいですか?」
海未「どうしました?」
ことり「最近よくいらっしゃいますけど……どうかしたんですか?」
ことり(ことりがここで働いてるのが心配だから……なのかな)
海未「えっと……」モジモジ
海未「だ、誰にも話しませんか?」
ことり「はい」
海未「……その……み、ミナリンスキーさんが……好きな人に似ていて///」
ことり「えっ?」
海未「もしも見つめていることがことりにばれてしまったらと思うと、どうしてもことりから目を逸らしてしまうんです」
海未「それで……前にここでミナリンスキーさんがことりにそっくりだったので……」
ことり「だから、代わりに……私を見つめていたんですか?」
海未「はい……」
ことり「……本当に?」
海未「え?」
ことり「本当に……それだけなんですか?」スッ
海未「な、何を……」
ことり「その人じゃなくて……私のことを好きになって……」グッ
海未「うあっ///だ、駄目です……わ、私はっ///」
チョン
海未「ふぇっ?」
ことり「なーんて、冗談ですよ」
海未「ぅぅ///」
海未「もう……からかうなんて酷いですよ」
ことり「えへへ、ごめんなさい」
ことり「でも……」
ことり「好きになって欲しいのは、本当ですよ」ボソッ
海未「っ///」
ことり「それでは、ごゆっくりしていってくださいね、ご主人様♥️」
ことり「ふふっ♥️」
ことり「……なんでことりは自分に妬いてるんだろ///」アウアウ
海未「リレー小説をするために三人一組になりました」
ことり「よろしくね、海未ちゃん、希ちゃん」
希「いっちょ頑張ろか!」
海未「最初は誰から行きましょうか?」
ことり「それじゃあ、ことりからー♪」
希「うちは二番目で」
海未「それでは私が最後ですね」
海未「では、ことりからお願いします」
ことり『あるところに、ことりと海未ちゃんが幸せに暮らしていました』
希(!? なんでいきなりことりちゃんと海未ちゃんが出てくるん!?)
希(一回懲らしめたらなあかんな……)
希『しかし、ある時悪い竜がやってきて、ことりちゃんが連れ去られてしまいました』
海未『汚い手でことりに触れた竜は一瞬で灰塵と化すことになる』
希(えっ)
ことり『海未ちゃん、ありがとう。ことりは海未ちゃんのほっぺにキスをしました』
希(なんですぐに終盤いってるんや……普通竜倒す物語やろ)
希(こうなったら……)
希『海未ちゃんはムラっとしてことりちゃんを押し倒してしまいました』
希(ふっ、悪いね海未ちゃん……主導権はうちが貰うよ)
海未『目の前で頬を赤らめることりに、海未はそっと口付けを落とす』
希(なっ!? 続けたやと!? 破廉恥って言い出して焦るんやないの!?)
ことり『んちゅっ……。熱い吐息を吐き出しながら、二人の唾液を交換するように何度も唇を重ねる』
希(こ、こっちも……ど、どういう神経しとるんや……この二人)
希(うちは……どうしたら……)
海未「どうしたんですか、希の番ですよ?」
ことり「もしかして、イメージがわかないのかな?」
海未「そうでしたか。それなら実演したほうがいいですね」
希「えっ」
ことり「んっ……海未ちゃぁっ」チュッ
海未「ぷはっ……ことりっ……」チュゥ
ことり「んっ……そんなとこ触ったらっ……んやっ」
海未「こんなことりの姿を見せられて我慢なんてできませんよ」モミモミ
ことり「やぁっ……んっ……」
海未「ほら、ことりのここ、凄く濡れてますよ?」クチュ
ことり「だ、駄目っ/// 言わないでぇ///」
海未「ふふ、ことりも準備万端のようですね」
海未「可愛く鳴いてください♥️」
希「うちが悪かったから許してやぁ……」
花陽「ああ、そんなとこまで///」●REC
絵里「海未ってファッションに疎そうよね」
穂乃果「確かにそういう雑誌とか見ないもんね」
海未「……そんなことありません」
絵里「じゃあ証拠を見せてもらおうかしら」
絵里「今から海未にはことりをコーディネートしてもらうから」
海未「なっ!?」
ことり「えへへ、可愛くしてね♥️」
海未「わ、解りました! ことりが一番可愛く見えるようにすればいいんですね!」
海未「楽勝です!」
ーーーー10分後
海未「ほら、座って……こうしてください」
ことり「ほ、本当にこの格好なの……?」
海未「ふふ、もちろんです」
海未「さあ、皆さん見てください」バサッ
ことり「ぁぅぅ///」
絵里「……ワイシャツ一枚に胸元がちょっと開いてる……」
ことり「は、恥ずかしいよぉ///」
海未「照れてる表情も最高です!」
海未「ふふ、どうですか」
海未「あまりの可愛さに声もでないでしょう」
凛「海未ちゃん……これはちょっと違うんじゃないかにゃ?」
海未「え?」
穂乃果「絵里ちゃんが言ってたのはお外とかに行く時の服装だと思うよ……」
絵里「欲望丸出しね」
海未「そ、そんな……」カァァァ
海未「は、破廉恥です!!!」ダッ
ことり「ことりの服持ってかないでぇ~///」
絵里「普段何考えてるのよ……」
ことり「海未ちゃんって何処に住んでるの?」
海未「海未ちゃんではありません、園田先生です」
海未「ほら、口を動かす暇があったら問題を解いてください」
ことり「えー、つまんないー! もっとお話しよーよぉ♥️」
海未「駄目です」
海未「赤点をとったのは南さんだけなんですよ」
海未「全く……他の教科は優秀なのにどうして……」
ことり「むぅ……」
ことり「なんだか暑いなぁ」プチプチ
海未「な、何をしているんですか///」
ことり「前のボタンを外しただけでーす♥️」
ことり「それとも、何か問題あるんですか?」クスクス
海未「そ、そういうのは風紀の乱れになります!」
ことり「ここにはことりと海未ちゃんしかいないんだよ?」
ことり「海未ちゃんがことりのこと襲っちゃうの?」
海未「襲いません!」
ことり「じゃあ大丈夫だよね♥️」
海未「うっ……」
ことり「ふんふーん♪」
海未「…………」チラッ
海未「っ///」カァァァ
ことり「触ってもいいんだよ?」
海未「ふえっ!?」
海未「そ、そんなことしません///」
ことり「へぇ……」
ことり「…………」
ことり「……うっ」
海未「!? どうしました!?」
ことり「む、胸が……苦しくて……」
ことり「痛い……痛い……よぉ……」ポロポロ
海未「ど、どうすれば……」アワアワ
ことり「お願い……さすってください」
海未「っ!? で、ですが……」
ことり「あうっ!」
海未「っ……失礼します」サワサワ
ことり「んっ……もっと、おっぱいも……」
海未「ぅっ……///」
海未(とても柔らかいです///)
海未(っていけない、私は何を考えて━━)
パシャッ
海未「え?」
ことり「えへへ、写真ゲットぉ♥️」
海未「なっ……」
ことり「ことり、海未ちゃんに無理やり犯されちゃったよぉ……しくしく」
海未「そ、それは貴女が……」
ことり「でも、皆がそれを信じてくれるかな?」
海未「…………っ」
ことり「ふふ、ばら撒かれたくなかったら、わかるよね?」
ことり「補習の続き、しよっ♥️」
ことり「保健体育のね♥️」
海未「そ、そんな……」
ことり「あはっ♥️ 海未ちゃん、可愛い♥️」
「教頭、止めなくていいんですか?」
「理事長の娘だ。園田先生には悪いが……仕方ない」
ことり「最近寒くなってきたね」
海未「はい。風邪をひかないように注意してくださいよ?」
ことり「えへへ、もし風邪になったら海未ちゃんに看病してもらいます」
海未「全く……」
ことり「そうだ、海未ちゃんにマフラー編んできたの♪」
ことり「毎日つけてくれると嬉しいな♪」
クルクル
海未「……とても暖かいです」
海未「ありがとうございます、ことり」
ことり「ううん、喜んでくれて嬉しいよ」クシュン
海未「…………」
クルクル
ことり「ふぇっ///」
海未「一緒に巻けば、ことりも暖かいですよね」
ことり「あったかい……けどぉ……///」
海未「? どうしたんですか?」
海未「顔が赤くなって……もしかして本当に風邪を……」
ことり「ち、違うよぉ……///」
ことり「海未ちゃんの馬鹿ぁ……///」
絵里「また登校中にいちゃついてる……」
カリカリカリ
理事長「じー」
海未「…………」カリカリ
海未(なんで試験監督に理事長が来ているのでしょうか)
海未(それにずっと私ばかり見られているような……)
理事長(最近ことりの様子がおかしい)
理事長(きっと園田さん絡みのはず)
理事長(怪しいことをしていないか、ちゃんと監視しないと)
ことり(はぁ……どうやったら海未ちゃんともっと近づけるのかなぁ)
ことり(手を繋いで帰ったりしたいんだけど……)チラッ
ことり(……あれ?)
ことり(お母さんがずっと海未ちゃんを見てる……)
ことり(も、もしかして……お母さんも海未ちゃんのことが……?)
ことり(っ!)
ことり「そんなの駄目ぇ!!」
ガタッ
理事長「えっ?」
ことり「例えお母さんでも、海未ちゃんは渡さないんだから!」
海未「い、いきなり何を言ってるんですか///」
理事長「っ……やはり園田さん絡みでしたか!」
理事長「これから一週間園田さんを禁止にします!」
ことり「その間に海未ちゃんといちゃいちゃする気なの!?」
ことり「そんなの絶対認めないもん!」
理事長「ことりのことを考えて言っているのですよ!」
海未「あ、あの……」
ことり「海未ちゃんは絶対に渡さないもん」ギュッ
海未「っ///」
理事長「私はことりに堕落して欲しくないだけです!」
穂乃果(もう駄目だこの学校)カリカリ
ことり「海未ちゃん、ポッキーゲームやろうよぉ」
海未「……? なんですか、それは」
ことり「えっとね、仲良しなお友達同志でやるゲームだよ」
ことり「ね? いいでしょ?」
海未「はぁ……別に構いませんが」
ことり「本当!? やったぁ♪」
ことり「それじゃあさっそく……」パクッ
ことり「んっ♥️」
海未「!?」
海未「あ、あの、これは一体……」
ことり ジー
海未「ま、まさかこれを私も食べるんですか……?」
ことり コクコク
海未「む、無理です! 恥ずかしすぎます///」
ことり ウルウル
海未「そ、そんな目で見ないでください!」
海未「ああもうわかりました! やります!」
海未「はむっ」パクッ
カリカリ
海未(こ、ことりの顔が目の前に///」
海未(ぅぅ……早く終わってください///)
海未(あれ、でもどうしたら終わりに?)
カリカリ
ことり(えへへ、やっぱり海未ちゃんは可愛いなぁ♥️)
ことり(そのまま混乱しててもいいよ♪)
カリカリ
海未(!? だ、だんだん近づいてきて……)
海未(このまま行ったらき、キスを……でも逃げるわけには)
海未(あわわわわわわわわ)
チュッ
ことり「んっ……ぷはっ」
ことり「えへへ、ご馳走様♥️」
海未「だ、騙しましたね、ことり!」
ことり「騙してないよ♪」
ことり「仲良しなお友達でやるゲームでしょ?」
海未「そ、そうですが……」
ことり「それとも……ことりとじゃ嫌だったの?」ウルウル
海未「違います! 嬉しいですけど!」
ことり「えへへ、良かったぁ♥️」ギュー
海未「わわっ!?///」
ことり「海未ちゃん大好きぃ♥️」
海未「ぅぅ……ことりはやっぱりずるいです///」
にこ(部室でやられるとめっちゃ気まずくなるんだけど……)
ことり「海未ちゃん、今日が何の日か知ってる?」
海未「いえ、知りませんが」
ことり「今日はね、ポッキーの日なの」
ことり「だからポッキーゲームしよぉ♪」
海未「ポッキーゲームとはどのような遊びなのですか?」
ことり「二人でポッキーを両側から食べて、先に折った方が負けだよ」
海未「なるほど、わかりました」
ことり「よーし、それじゃあ始めーー」
チュッ
ことり「ふぇっ///」
海未「やはりことりの唇は柔らかいですね」
ことり「い、いきなりなにするの!?」
海未「? ことりは私とキスをしたかったんですよね?」
海未「それなら問題ないじゃないですか」
ことり「そ、そうだけどぉ///」
ことり「でも違うもん! こういうのじゃないもん!!」
海未「はぁ……仕方ありませんね」
ドサッ
ことり「え……?」
海未「そんなにポッキーが食べたいなら、食べさせてあげますよ」
ことり「な、何をする気むぐっ」パクッ
海未「一本目です」カリカリ
ことり「んっ……」チュッ
ことり「ぷはっ……は、早すぎ……むぐっ」
海未「二本目です」カリカリ
ことり「んっ!? んんん!」チュッ
ことり「や、やめ……謝るからむぐぅぅ」
海未「ふふ、遠慮しないでください」
海未「まだまだありますから、たくさんキスをしましょうね♥️」
穂乃果「穂乃果のポッキーがトッポに代わってる……」
ことり「海未ちゃーん♪」
海未「あはは、くすぐったいですよ」ナデナデ
亜里沙「……海未さんと……ことりはん?」
絵里(お散歩してたらイチャイチャしてる二人を見つけてしまった……どうしよう)
絵里「え、えーと……お、幼馴染だから少しくらい……ね?」
ことり「んー」チュッ
海未「んっ……もう、いきなりだとびっくりするじゃないですか」ナデナデ
ことり「えへへ♥️」
亜里沙「…………」
絵里(……すっごい気まずい)
タタタタ
亜里沙「海未さん!」
海未「亜里沙!? どうしてここに……」
亜里沙「亜里沙にもキスをしてください!」
海未「なっ!?」
ことり「ふえっ!? そんなの絶対駄目!」
亜里沙「ことりさんには関係ありません!」
ことり「あるもん! ことりは海未ちゃんのお嫁さんだもん!」
亜里沙「それなら亜里沙は愛人になります!」
亜里沙「海未さん……お願い♥️」
海未「うっ……」
ことり「海未ちゃんを誘惑しないで!」ペチペチ
亜里沙「いたっ! 何するんですか!」
ことり「もし亜里沙ちゃんが海未ちゃんに手を出したら、絵里ちゃんをとっちゃうからね!」
亜里沙「お姉ちゃんは関係ないです!」
海未「そんなの認めません! ことりは私のものです!」
亜里沙「亜里沙も海未さんのものにしてください!」
ことり「駄目です!!」
亜里沙「ことりさんには聞いてません!! それとお姉ちゃんは亜里沙のものだから手を出さないでください!!」
海未「ことり、聞いているのですか!? 浮気は認めませんからね!」
絵里(帰りたい)
希「海未ちゃんできたで!」
希「押すたびにことりちゃんが絶頂するスイッチや!」
海未「ありがとうございます」スッ
希「自分で作っといてなんやけど、突っ込みくらいれてもええんやないの?」
海未「? ことりの恥ずかしい姿を見られるんですよね?」
希「……ああ、もうええわ。好きに使ってや」
海未「はい!」
希「くれぐれも悪用せんようにな~」
「えー、であるからしてここの式は~」
海未(ことりは真面目に授業を受けています)
海未(ふふ、急に絶頂してしまって不安と恐怖に泣きそうになるでも悔しい達しちゃうなことりが見られるんですね♥️)
ことり「~~♪」
海未(涙目で我慢しながら私に助けを求めて……ふふふふ)
海未(さあ、終わらないパーティーの始まりです!)ポチッ
ことり「ふあぁぁぁぁぁ/// 海未ちゃんんんんっっっ♥️」ビクビクッ
海未「」
「「「「…………」」」」
ことり「あへぇ……海未ひゃぁん……」トロン
海未(どうしてこうなったんですか)
「あー……園田、南連れて保健室行って来い」
海未「えっ」
ことり「海未ちゃん……海未ちゃん……」チュッチュッ
海未「ま、待ってください、こ、ここではっ///」
ことり「それじゃあ、保健室いこっ♥️」
ことり「いっぱいしてね♥️」アハッ
海未「だ、誰か助けてくださいぃぃぃぃぃぃ!!」ズルズル
にこ「なんか凄い声が聞こえてきたんだけど///」
希(やっぱこうなるかー)
海未「ことりが小さくなりした……」
ことり「ここどこー?」
海未「成長前のことりも凄く可愛いです」ポタポタ
希「海未ちゃん、鼻血出てるよ」
海未「おっとこれは失礼しました」
ことり「うみちゃん、だいじょうぶ?」
海未「はい、大丈夫ですよ」
海未「ことりは可愛いですね」ナデナデ
ことり「えへへ~」
ことり「ことりね、大きくなったらうみちゃんのおよめさんになってあげる」
海未「!」
ことり「だからね、今からたくさんおりょうりとかれんしゅうするの」
ことり「それでね、うみちゃんにおいしいごはん作ってあげるんだよ」
ことり「たのしみにしててね」
海未「ありがとうございます、ことり」
海未「こんなに想ってもらえるなんて、私は幸せですね……」
海未「お礼に、気持ちいいことをしてあげます」
希「おいこら」
ことり「きもちいいこと?」
海未「はい。結婚するなら絶対にできないといけないことです」
ことり「! やる!」
ことり「やり方とかわからないけど、いっしょうけんめいがんばる!」
海未(幼女なことりが初々しく頑張る姿……やばいですね)ポタポタ
海未「それじゃあ保健室にいきましょうか」
海未「私が手取り足取り教えてあげますから」
ことり「はーい!」
海未「ふふ、幼い果実はどれだけ美味しいんでしょうか♥️」
凛「凛知ってるよ、海未ちゃんはことりちゃんならなんでもいいんだって」
穂乃果「通報した」
ことり「海未ちゃん、えっち禁止です!」
海未「そうですか、それではお布団に行きましょう」
ことり「なんでそうなるの!? ことりの話を聞いてた!?」
海未「『禁止って言ったのに……海未ちゃんのばかぁ♥️』がやりたいんですよね?」
ことり「違うよ!?」
ことり「最近海未ちゃんがどこでもえっちするようになってきたから、一度躾なきゃ駄目です!」
ことり「それに、そろそろことりの体力は限界です!」
ことり「解りましたか!?」
海未「え、嫌ですけど」
ことり「なんで!? あの頃の純粋な海未ちゃんは何処にいったの!?」
ことり「あの時は手を繋ぐだけで照れて赤くなってたのに……今じゃ破廉恥なことに躊躇いがなくなっちゃって」
海未「でも、そんな私が好きなんですよね?」ギュッ
ことり「あっ/// うん……好き///」
ことり「って誤魔化さないで///」
海未「ことり……好きです、してもいいですか?」
ことり「好き……///」キュン
ことり「うん……いいよ……きて///」
海未(チョロいことりも可愛いです♥️)
理事長「毎日毎日飽きないわね……引っ越したい……」
海未「あの……ことり」
ことり「どうしたの?」
海未「どうして私は籠の中に閉じ込められめいるんですか?」ガシャガシャ
ことり「海未ちゃんのためだけに恋の詩を歌いたいからだよ♥️」
海未「いや、意味がわからないのですが……」
ことり「もっと知りたい? ことりの想いを知りたい?」
海未「いえ、なんか怖いからいいです」
ことり「ことりね、ずっとずっと海未ちゃんのことが好きだったの」
ことり「でもね……海未ちゃんは皆の人気者で……ことりなんかじゃ釣り合わないって思って……」
ことり「諦めようと思ったんだよ……?」
ことり「でも、それができないって気づいたの……」
ことり「自分の気持ちに……嘘はつきたくないから」
海未「ことり……」
ことり「だから……自分に正直に生きるために海未ちゃんを監禁することにしちゃいました♥️」
海未「それはおかしいです」
ことり「海未ちゃんに……ことりの大好きな気持ちだけあげる♥️」カチャカチャ
海未「いや、なんであなたまで籠の中に入ってきてるんですか」
ことり「海未ちゃんに寄り添うためだよ」ピトッ
海未「……それなら鍵を奪って私は出ます」グイッ
ことり「やっ」ドサッ
チャリン
ことり「あっ」
海未「え?」
海未「今の……鍵……ですか?」
ことり「……お外に出られなくなっちゃったね」
海未「ど、どうするんですか!」
ことり「閉じ込められた空間に二人きり……ゆっくりと近づいてくる死の足音……」
ことり「二人は永遠を誓って……短い時間で精一杯愛し合うの」
ことり「そう、それは物語のように……」
海未「幸せじゃないですよね!?」
ことり「海未ちゃん、ことりと一緒に死のう♥️」
海未「そんなの嫌です! ことりと結婚するまで死にたくありません!」
ことり「海未ちゃん……」ギュッ
海未「ことり……助けてあげられなくてごめんなさい……ぐすっ」ギュゥ
絵里「何やってんのあれ」
希「コントやん」
「新しい座席になりました」
「もし見えなかったりしたら言ってくださいね」
ことり「先生、見えません!」
「南さん? 一番前だけど、黒板が見えないの?」
ことり「いえ、海未ちゃんが見えません!」
「それは見えなくてもいいんです」
ことり「嫌! それじゃあ授業中に海未ちゃんを見てえへへってできないもん!」
(知るか)
海未「先生、私も席に不満があります」
「園田さん……貴女の席からなら南さんは見えると思いますが」
海未「ことりとの距離が離れすぎています!」
海未「これでは授業中にことりに悪戯できないじゃないですか!」
「家でやってください」
ことり「好き、って書いた紙を渡すと耳を真っ赤にしちゃう海未ちゃんが見たいです!」
海未「髪を弄られて気になりながらもノートを書くことりが見たいんです!」
「もう勝手にしてください……」
「高坂さん、私はどうしたらいいんでしょうか」
穂乃果「ファイトだよ」
ことり「うーん、海未ちゃんと結婚するにはどうしたらいいんだろう」
ことり「お酒で酔わせて既成事実を作ればいいのかな……」
ことり「でも力ずくで押し返されちゃうかもだし……」
ことり「お薬で思考回路をぺんぺんにして……ことりのことを好きって言わせようか……」
ことり「うーん……」
希「あの……ことりちゃん?」
ことり「ん? スピリチュアルパワーで海未ちゃんを監禁してくれるの?」
希「いや、しないけど……それよりも重要なことがあるんとちゃう?」
ことり「重要……あっ! 婚姻届!」
ことり「希ちゃんありがとう! 海未ちゃんを騙してハンコを押してもらえばいいんだね!」
希「え、ちょ、まっ」
コンコンコン
海未「はい、どちら様ですか?」ガラッ
ことり「お届けものでーす」
ことり「ここにハンコをお願いします♥️」
海未「……何をしてるんですか、ことり」
ことり「ふぇっ!? な、なんでばれたの!?」
海未「私がことりのことをわからないわけないでしょう」
ことり「海未ちゃん///」
ことり「と、とりあえずサイン頂戴///」
海未「……お断りします」
ことり「な、なんで!?」
海未「だって夫になる人の所に私の名前が書いてあるじゃないですか!」
海未「ことりが夫じゃなきゃ嫌です! 嫌がる私を無理やり押し倒してください!」
ことり「やっ! お仕事で帰ってきた海未ちゃんにお帰りって言いたいの!」
ことり「それでぇ、『ご飯にする? それともお風呂にする?』って言うと、『ことりにします』って言われて……やぁん♥️」
海未「それよりも、私が裸エプロンで恥ずかしがって料理を作っていると後ろからぎゅっと抱きつかれて『今は駄目です……』っていう私に『本当はしてほしいんだよね?』なんて意地悪にせまってください!」
ことり「普通海未ちゃんが押し倒すでしょ!」
海未「私だってことりに無理やりされたいんです!!」
ことり「海未ちゃんのわからず屋!」
海未「ことりのほうこそ!」
海未母「お願いだから玄関でやらないで……」
希「ふっふっふっ……今日こそこの町を征服するで!」
ことり「そんなこと絶対にさせないもん!」
希「現れたね、ことりちゃん!」
ことり「町の平和を乱す悪者は、ことりが退治しちゃいます!」
希「そんなこと言ってられるのも今のうちやで!」
希「今日はスケットを連れて来たからね!」
希「出番やで! 海未ちゃん!」
海未「……2対1とはあまり気が乗りませんが」
希「そんなこと言わずに、ちゃっちゃとやっちゃって」
海未「はぁ……」
海未「相手はどのような方……なっ!?」
海未「なんと……可憐な……」
ことり「貴女も敵なの!?」チャキ
海未「い、いえ、私は……」
海未(は、話しかけられてしまいました///)
ことり「問答無用! えーい!」ヒュッ
海未「わわっ!?」ペチッ
ことり「あうっ」ドテッ
ことり「ふぇぇ……痛いよぉ……」ポロポロ
海未「あ、あの……大丈夫ですか」オロオロ
希「海未ちゃん良くやったで!」
希「そーれ、にょろにょろ~」
ウネウネ
ことり「やぁぁぁん///」
海未「な、なんて破廉恥な格好をさせているんですか///」
ことり「ことりをどうするつもりなの!?」
希「ふふふ、捕まった魔法少女がされることなんて一つしかないやん?」
希「たっぷりやんやん言わせてあげるからね」
ことり「や、やぁ/// そんなとこっ……だめっ///」
海未「…………」
海未「そんなの駄目ですぅぅぅぅぅぅ!!!」ババババ
希「あっ!? うちの触手達が!?」
希「ちょ、海未ちゃん何すんの!?」
海未「ことりを汚していいのは私だけです!」
ことり「ふえっ///」
希「さっき出会ったばっかやん、何恋に目覚めましたみたいになっとんの」
海未「恋に堕ちるのは一瞬なんですよ」
ことり「海未ちゃん……///」ポッ
希「いやでも、敵同士やん?」
海未「ことりの敵が私の敵です!」
海未「ことりは私が守りますからね」チュ
ことり「はい///」
凛「海未ちゃんが裏切ったって」
絵里「なにやってんのよ……」
海未「あれ……ここは?」
ことり「海未ちゃん、大丈夫!?」
海未「え……?」
ことり「階段から転んだって聞いて……ことり心配して……」
ことり「無事で良かった」グスッ
海未「……あの」
ことり「うん、なぁに?」
海未「貴女は……どなたですか?」
ことり「……え?」
ことり「覚えて……ないの?」
海未「……すいません」
希「海未ちゃん……記憶喪失になってるみたいやな」
ことり「そんな……」
ことり「ことりとの思い出……全部忘れちゃったの?」
海未「…………」
ことり「…………海未ちゃん」
ことり(今の間に洗脳しちゃおう)
希(なんでそうなるんや)
ことり「ことりと海未ちゃんはね、恋人同士だったんだよ」
海未「そう……だったんですか?」
ことり「うん。海未ちゃんがことりのことを好きだって告白してくれて……本当に嬉しかったの」
海未「…………」
ことり「デートも、キスも……えっちなことも……いっぱいしたんだよ?」
真姫(恥ずかしがってキスすらできてなかった人がなに言ってんの)
海未「それを……私は……」ポロポロ
ことり「泣かないで、海未ちゃん」
ことり「無くしたら、もう一度作ればいいんだよ」ニコッ
海未「!」
海未「そう……ですね」
海未「もしかすると、その間に思い出すかもしれませんし」
ことり「それじゃあ……よろしくお願いします///」
海未「え?」
ことり「う、海未ちゃんから……して欲しいな///」
海未「こ、ここでですか!?」
ことり「じー」
海未「ぅ……///」カァッ
海未「ど、どうなっても知りませんからね///」ガバッ
ことり「ふえっ!?///」
海未「い、頂きます///」
ことり「そ、そうじゃなくてぇぇぇぇぇ///」
希(ここはキスする場面やろ)
真姫(シーツにシミができる……)
海未「ふぅ……今日も大変でしたね」
海未「ただいま帰りました」ガラッ
ことり「おかえりなさい、海未ちゃん」
海未「あれ、ことり、どうしてここに?」
ことり「今日はいい夫婦の日だから、ことりが海未ちゃんに感謝を込めてご飯を作りに来ました」
ことり「えへへ、もうちょっとだけ待っててね」
海未「…………」
ギュッ
ことり「ふぇっ!?」
海未「……私は、ことりが側にいてくれるだけで嬉しいですよ」
ことり「えっ、やっ、あっ///」
海未「ありがとうございます、ことり。いつも私といてくれて」
海未「これからも……一緒にいてくださいね」
ことり「は、はい……///」
ことり「ぅぅ……海未ちゃんはずるいよぉ……///」
海未「ふふ、照れてることりも凄く愛おしいですよ」
ことり「もぅ///」
海未母(ご飯はまだかしら)ソワソワ
海未「こ、ことり、もうそろそろ……」
ことり「だーめ♥️次はこっちのワンピースね」
海未「な、なんだか肌の露出が多くありませんか……?」
ことり「そんなことないよぉ」
ことり「ほら、早く早く!」
海未「で、ですが……」
ことり「うーみーちゃん♥️」
海未「し、しょうがないですね……」イソイソ
海未「ど、どうですか?」
ことり「やぁん♥️可愛い♥️」ギュー
海未「ぅぅ……こんなの破廉恥です///」
ことり「海未ちゃんは可愛いからいいの」
ことり「うーん、次はどれにしよっかなぁ」
海未「まだやるんですか!?」
ことり「当然だよぉ♥️」
ことり「んー」
「それなら、こちらの服はいかがですか?」
ことり「え?」
ことり「えーと……」
「今流行りのペアルックですよ」
「とってもお似合いの恋人さんですし、この機会にぜひご購入ください」
ことり「お、お似合いの……///」
海未「こ、恋人……///」
ことり「う、海未ちゃんは……その……どう、かな?」
海未「こ、ことりが……したいのなら///」
ことり「……じ、じゃあ、しちゃおっか///」
海未「は、はい……///」
「毎度ありがとうございました」
(初々しいわねぇ)
海未母「海未さんが連れてきたことりさん……一体どのような方なのでしょうか」
海未母「笑顔が素敵な方でしたが、本当はどんなことを考えているのか解りません」
海未母「もしかすると対して愛してもいないのにお金目当てで近づいてきたのかも……」
海未母「……母として、一度確認しておかなくてはいけませんね」
海未母「ことりさんは今はお部屋で休んでいるはず」
海未母「少し覗いてみましょうか」
スタスタスタ
ことり「えへへ、遂に海未ちゃんと同棲生活になっちゃったよぉ///」
ことり「これからは毎日海未ちゃんと一緒……うふふ♥️」
海未母(……一応、海未のことは好きなようですね)
海未(ですが、恋は冷めやすい物ですから……)
ことり「ずっとずっと……海未ちゃんが好きだったんだよ……諦めないで良かった」
ことり「えへへへへ」
海未母(……健気ですね)
ことり「でも、もしも、海未ちゃんがことりのことを捨てるのなら……」スッ
海未母(刃物!? まさかそれで海未をーー)
ことり「ことり、自殺しちゃうから♥️」
海未母「」
ことり「海未ちゃんの目の前で、目に焼きつくように盛大にね……」
ことり「だって、海未ちゃんに捨てられたらことりには生きてる意味がないもん」
ことり「でも、海未ちゃんは優しいからそんなことしないよね♥️」
ことり「大丈夫……大好きだもん。ふふっ♥️」
ことり「ああ……海未ちゃん、早く帰ってこないかなぁ」
ことり「海未ちゃんに、ことり、って名前が呼ばれたいよぉ……」
ことり「それだけでことりは幸せになっちゃうもん、えへへ」
海未母「」
海未母「海未さん……ことりさんを幸せにしてあげてくださいね」
海未「? はい、もちろんそのつもりですが」
海未「ふむ……」
ことり「? どうしたの、海未ちゃん?」
海未「……私とことりは身長が同じですよね」
ことり「そうだけど、不満なの?」
海未「いえ、そういうわけではないのですが……」
海未「ただ、もう少し私の方が高ければなと」
ことり「どうして?」
海未「そちらのほうがことりのことを守ることができますし、恋人に見られやすいんじゃないかと……」
ことり「…………」
ことり「でも……さ」
ことり「ことりは、今のままの方がいいと思うよ」
海未「どうしてですか?」
ことり「だって……」チュッ
海未「っ/// な、何を///」
ことり「同じ身長の方がキスをしやすいでしょ?」
海未「そ、そうですが///」
ことり「えへへ、だから勝手に成長しちゃ嫌だよ♥️」
海未「は、はい///」
絵里「またキスしてる……」
ことり「海未ちゃん、今週の日曜日はお暇ですか?」
海未「はい、空いていますがどうしたんですか?」
ことり「あのね、イベントに参加する予定なんだけど、売り子さんが来れなくなっちゃったみたいなの」
ことり「だから、もしよかったら海未ちゃんにお願いしたいなって」
海未「ふむ……それはどのようなイベントなのですか?」
ことり「自分で作ったものを皆に買ってもらうの♪」
ことり「ね、海未ちゃん、おねがぁい♥️」
海未「むぅ……しかたないですね」
ことり「やったぁ♥️」
ザワザワ
海未「凄い人ですね」
ことり「よいしょ……っと」ドサッ
海未「これがことりの書いたものですか?」
ことり「うん♪」
ことり「それじゃあ、ことりはちょっと挨拶周りしなくちゃいけないから、一時間くらいお願いね♥️」
海未「えっ、もう始まり……え!?」
ガヤガヤ
「すいません、新刊くださいー」
海未「は、はい!!」
「ここのことうみ本毎回楽しみにしてるんですよー」
海未「あ、ありがとうございます」
海未(ことうみ本とはなんでしょうか?)
「……あれ、もしかして、μ'sの園田さん?」
「……いや、流石にそれはないんじゃ」
海未「え? は、はい……私は園田海未と申しますが……」
「本物だ!?」
「私ファンなんです! 握手してください!」
海未「はい、構いませんよ」
「きゃー/// ありがとうございます///」
「それにしても、まさか園田さんがことうみ本を書いてるなんて思いませんでした」
海未「えっ?」
「ねーねー、どうしたのー?」
「本物の園田さんが……」
「ことうみ書いてるの!?」
海未「あ、あの……え?」
「今回の本もことりさんへの気持ちを打ち明けられない海未さんのお話ですし!」
「自分の伝えられない想いを本にするなんて……」
「やっぱり南さんのことが好きだったんですね!」
海未「いや、えと、これは私が書いたわけでは……」
「Twitterで拡散しないと!」
海未「ま、待ってくださーー」
海未「早く帰って来てください、ことりぃぃぃ!!」
「ことりさんの名前呼んでる!」
「やっぱりそういうことなのね!」
海未「ぅぅ……///」
ことり(これで明日から恋人同士だよ……ふふっ♥️)
ことり「好き、好き、好き、好き」プチプチ
真姫「……ことりは何をやってるの?」
希「ことり式花占いやで」
真姫(意味わかんない)
ことり「好き……好き」プチ
ことり「好き」プチ
ことり「やったー♪ 海未ちゃんはことりのことが好きー♪」
ことり「うーみーちゃーん♥️」ギュー
海未「良くわかりましたね、ことりは凄いです」ナデナデ
ことり「えへへ~♥️」
海未「それでは、ことりが私のことを好きかどうかも占ってもらえませんか?」
ことり「えー、そんなの恥ずかしいよぉ///」
海未「そう言わずに、お願いします」
ことり「もぅ……今回だけだからね?」
海未「はい」
ことり「好き、好き、好き、好き、好き」プチプチ
ことり「大好き♥️」プチ
ことり「ことりは、海未ちゃんのことが大好きだよ///」
海未「ありがとうございます、私もことりのことが大好きです」
ことり「海未ちゃん///」
海未「ことり……」ギュッ
希「スピリチュアルな占い方法やね……」
ことり「海未ちゃん、早く起きて」
海未「後五分……」
ことり「駄目だよぉ、今日は皆と待ち合わせしてるんだから」ユサユサ
海未「んっ……むぅ……」ムクッ
海未「…………」ボー
ことり「おはよう、海未ちゃん」チュッ
海未「んっ……」
ことり「目は覚めてきましたか?」
海未「…………」パタン
ことり「海未ちゃん!?」
海未「もう少しだけ……」グゥ
ことり「だめだよぉ、起きてぇ……」ユサユサ
海未「むぅぅ……」グイッ
ことり「きゃっ!?」ドサッ
海未「ことり、とっても暖かいです……」ギュゥ
ことり「はわっ!? う、海未ちゃん!?」
海未「ぐぅ……」
ことり「ど、どうしよう……」
ことり「…………」
ことり「海未ちゃん、とってもいい匂いがする」スンスン
ことり「ちょっとだけ……ちょっとだけならいいよね?」
ことり「海未ちゃんが離してくらないから悪いんだもんね?」
ことり「それなら……しょうがないもん」
ことり「お休みなさい、海未ちゃん」ギュッ
ことり「えへへ、幸せだなぁ♥️」
にこ「……待ち合わせ時間過ぎてんだけど」
花陽「愛の逃避行で忙しいんですよ!」
カリカリ
海未(今日は皆で勉強会です)
海未(スクールアイドルも大切ですが、日々の勉強を疎かにしてはいけませんからね)
ことり ウツラウツラ
ことり コテン
海未「っ!?」
海未(び、びっくりしました、思わず声をあげてしまうかと)
ことり「んっ……」
海未(こ、ことりの顔がこんなに近くに……///)
海未(それになんだかいい匂いまで……)
海未(だ、駄目です……変なことを考えては!)
海未(きっと疲れてしまってるだけなんでしょう、それなら私の肩くらい貸してあげなくては……)
海未「ことり……いつもお疲れ様です」ナデナデ
ことり「むぅ……海未……ちゃん……」スゥスゥ
海未「っ/// どんな夢を見ているんですか///」
海未「ぅぅ……ことりのせいで集中できません///」
穂乃果(勉強できないのはこっちもなんだけど)
にこ(気になって仕方が無いわよ!)
ことり「あーん」
海未「あーん」パクッ
ことり「美味しい?」
海未「はい、とても美味しいです」モグモグ
海未「やはりことりの作るお菓子は素晴らしいものばかりですね」
ことり「えへへ、海未ちゃんに喜んでもらえるために頑張ってるからね♥️」
海未「それに、とても甘いです」
ことり「それはことりの気持ちが詰まってるからです♥️」
ことり「やんやん♥️」
凛(またいちゃついてるにゃ……)
ガラッ
真姫「今日は皆にプレゼントを持ってきたわ」
穂乃果「プレゼント?」
真姫「ええ、毎日50個限定のお菓子よ」
真姫「全員分買ってきてもらったから、食べていいわ」ドッサリ
凛「やったー!」
絵里(いやいやいや)
にこ(どんだけ買い占めてんのよ)
海未「…………」モグモグ
ことり「美味しいね、海未ちゃん」
海未「そ、そうですね……」ウズウズ
ことり「? どうかしたの?」
海未「えーと、その……ことりのお菓子を貰ってもいいですか?」
ことり「え? でも、これは……」
海未「私の分はことりに上げますから……」
ことり「別にいいけど……」
海未「ありがとうございます」
海未「…………」モグモグ
海未「っ……ああ、これです、この甘さです♥️」
ことり「う、海未ちゃん?」
海未「はっ!? す、すいません、今のは忘れてください///」
ことり「じー」
海未「ぅ……じ、実は、最近ことりのお菓子でしか満足できなくなってしまいまして……」
海未「この絶妙な甘さが、私の舌を捕まえて離してくれないんです」
海未「責任をとって、毎日私にお菓子を作ってくださいね」ウルウル
ことり「はーい♥️」
希「ごめん、もう甘いもんはええわ……」
絵里「私も……食べられそうにないわね」
何が入ってるんですかね・・・
>>813「愛」ですよ
>>813「愛」ですよ
>>813「愛」ですよ
すまんうまく書き込めなくて連投してしまった
>>814
なぜそこで愛っ!?
パタン
海未「どうしましょう……ことりのフィギュアを買ってしまいました」ズーン
海未「ち、違うんです……ちょっとお店によったらたまたま置いてあっただけで!」
海未「み、水着なんて破廉恥な格好をしているから……誰か変な人に使われないようにと……」
海未「…………」ツンツン
海未「はっ!? わ、私は何を……」
海未「いけません、こんな物は早くしまわなくてはパンツはどんな物を履いているのでしょうか」
海未「…………」チラッ
ガチャ
ことり「海未ちゃん?」
海未「ひゃぁぁぁっ!?」
海未「な、なんのようでっ……ってなんて格好してるんですか!?」
ことり「えへへ、水着だよ、似合う?」
海未「と、とても可愛らしいですけど……なぜ……」
ことり「お人形さんよりも、本物のことりを触って?」
海未「なっ、なっ……///」カァッ
ことり「ことりの方が……柔らかいよ?」ウルウル
海未「柔らかっ……」
ことり「ほら、好きなだけ……いいよ?」プルン
海未「あっ……あっ……」ワナワナ
海未「ごふっ……」プシャァァ
ことり「う、海未ちゃん!? しっかりして!! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
凛「部室が血だらけになってる……」
海未「ことり、早くごはんをもってきてください!」
ことり「あわわ、ちょっとまって!」
海未「まったく、しょうらい私のおよめさんになるなら、このくらいのことができなくてどうするんですか」
ことり「ご、ごめんなさい……」
海未「ほら、コップがからになっていますよ」
ことり「す、すぐにのみものもってくるね!」ワタワタ
海未「ちゃんとおちゃをよういしてくださいね」
海未「それがおわったら、私にごはんをあーんするんですよ」
海未母「海未さん、あまりことりちゃんを困らせてはいけませんよ」
海未「甘やかしてはいけません!」
海未「今の内から私がことりをきたえてあげるんです」
海未母「でもねぇ、ことりちゃんだって大変なのよ?」
ことり「そ、そんなことありません!うみちゃんにふさわしくなれるように、いっしょうけんめいがんばります!」
海未「そのこころいきです。では、おふろに入りますから、おせなかを流してください」
ことり「はい!」
海未母「ことりちゃんも大変ねぇ……」
ーーーー今
ことり「海未ちゃん、あーん」
海未「そ、そんな恥ずかしいことできません!」
ことり「だーめ♥️」
ことり「ことりは海未ちゃんのお嫁さんだから、海未ちゃんは断れないんです♥️」
海未「そ、それは小さい時の話で……」
ことり「そんな……ことり、海未ちゃんと結婚するために頑張ったのに」グスッ
ことり「海未ちゃんは……ことりのこと……弄んだんだ……」ポロポロ
ことり「わーーーーーーーん!」ポロポロ
海未「ち、違います! 弄んでなんていません!!」
ことり「ぐすっ……本当?」
海未「当たり前です!」
ことり「ことりと結婚してくれる……?」エグッ
海未「も、もちろんです! だから泣き止んでください!」
ことり「はーい♥️」
ことり「えへへ~海未ちゃんのお嫁さんだぁ♥️」
海未「え? だ、騙しましたねことり!」
ことり「騙してないもーん、海未ちゃんが意地悪なんだもーん」
ことり「はい、あなた、あーん♥️」
海未「ぅぅぅ///」パクッ
理事長「海未さんも大変ねぇ……」
海未「いい加減にしてください!」
海未「弓道部の練習にはついてこないでくださいと何度言えば解るんですか!!」
真姫「……喧嘩?」
希「そんなことあるわけないやん」
ことり「で、でも、ことりは海未ちゃんの応援をしたいし……」
海未「応援をする!? ことりに応援されると嬉しくなってしまって的を上手く狙えなくなるんですよ!?」
海未「ことりに良いとこを見せようとする私の気持ちをちゃんと考えてください!」
ことり「ご、ごめんね……」
海未「だいたいことりは何も解ってないんですよ」
海未「ことりが部室に来た時の部員の様子を知ってますか?」
海未「皆視線がことりに釘付けになってるんですよ?」
海未「もう少し自分の可愛さくらい自覚してください」
海未「変な虫が寄って来たらどうするんですか、そんな奴八つ裂きにしてしまいますよ」
ことり「もう少し勉強します……」
希「……なぁ」
ことり「いいんだよ、希ちゃん、庇おうとしなくても」
希「いや、してないけど」
海未「だいたいなんで毎日お弁当を作ってくれるんですか?」
ことり「う、海未ちゃんにことりの手料理を食べて欲しくって……」
海未「ほら、またそうやって可愛いこと言って」
海未「何回私を惚れさせれは気が済むんですか? そんなに私の心を奪って楽しいんですか?」
ことり「ごめん……なさい」
海未「お弁当が美味しすぎるせいで毎食ことりの料理が食べたくて仕方ないんですよ?」
海未「土日も作りに来てくれるから私はもうことりの料理無しでは生きられなくなってしまったじゃないですか」
海未「とんだ迷惑ですよ、毎日私のお味噌汁を作ってくださいね」
ことり「うん……」
海未「それと、毎朝起こしに来られるのも凄く迷惑です」
海未「起きた時に目の前にことりの顔があるなんて幸せ過ぎて死んでしまいそうなんですよ?」
海未「そのまま布団に連れ込んでずっと一緒に寝たいのを必死に我慢してるというのに……少しは反省してください」
ことり「…………」シュン
海未「我慢と言えば、お風呂上りもです」
海未「暑いからって下着姿で歩かないでください」
海未「私が襲ってしまったらどうするつもりなんですか?」
ことり「それは……その……」
海未「毎日毎日本当に我慢してるんですからね」
ことり「……うん」
海未「さっきから落ち込んだ顔をして……そんな可愛い表情をすれば許されると思ってるんですか?」
海未「そのせいで私の胸がきゅんきゅんしてるんですよ?」
海未「萌え死にしたらことりのせいですからね」
ことり「ごめんなさい……」
海未「はぁ、もういいです」
海未「ことりが可愛すぎて部活に行く気になれません」
海未「家に帰ってずっとイチャイチャしますからね」ギュゥ
ことり「……本当にごめんね?」
海未「悪いと思ってるなら、甘えさせるくらいしたらどうですか?」
ことり「うん、たくさん甘えていいよ……」
海未「ふふっ♥️」ポフッ
絵里「なにあの面倒なの」
希「もう意味わからんわ」
海未(卒業式を終えたと思ったらいきなり視界が暗転しました……)
ことり「海未ちゃん……ことりね、留学しようと思うの」
海未「え?」
ことり「驚いちゃったよね……いきなりこんなこと言われて」
海未(……これは、ことりが留学を打ち明けた時の)
海未(なるほど……つまり過去に戻ってしまった……と)
海未(…………)
海未「そう……ですか。それがことりの夢なら、私は応援させて頂きます」
海未(ふ、勝利への道筋が見えました)
ことり「……ありがとう、海未ちゃん」
ーーーー留学する日
海未「ことりが空港に到着しましたね」
海未「待ち伏せしていましたが、もう少し待たないと……」
海未「本当のギリギリに引き止めることで、ことりの私への想いは計り知れないものとなるはず」
海未「告白すれば……ふふふ」
海未「ああ……ことり、そんなに悲しそうな顔をしないでください」
海未「後でたっぷり鳴かせてあげますから……なんて///」
ことり「…………」スッ
海未「待ってください! ことり!」
ことり「!? 海未ちゃん!?」
海未「本当はことりの夢を応援したかったんです!」
海未「これはことりにとっては一生に一度の機会だということも解っています!」
海未「それでも、私は……私は!」
海未「ことりに留学してほしくないんです!」
海未「お願いです……行かないで……ください……」ポロポロ
海未「私の側に……いてください……」
ことり「海未……ちゃん……」グスッ
海未(堕ちましたね)
海未「ことり……」ギュッ
ことり「あっ……///」
海未「迷惑なのは解っています……」
海未「だから、責任をとって、絶対にことりを幸せにします」
ことり「……うん///」
海未「私と……恋人になってください、ことり」
ことり「……はい」
ことり「不束者ですが、よろしくお願いします」ニコッ
海未「ありがとうございます」ギュゥ
海未(勝ちました! 第一期、完!)
にこ「ちょっとなんで9人いないのよ!?」
凛「海未ちゃんに迎えに行かせたら駄目だにゃ……」
ツバサ「それに……秋葉のカリスマメイドさんもいるしね」
ことり「!?」
ツバサ「いえ、元と言った方がいいのかしら」
ツバサ「今は園田海未の婚約者……だっけ?」
ことり「ぁぅぅ///」
あんじゅ「えっ?」
ツバサ「ふふ、貴女達のことはちゃんと調べているのよ」
ことり「て、照れちゃうよぉ///」
英玲奈(いや絶対おかしいだろ今の)
ツバサ「メンバー同志が婚約しているチームはそうはいない」
ツバサ「全く、最初聞いた時は驚かされたわ」
海未「ど、どうやってそんなことまで調べたんですか!?」
ツバサ「秘密よ。ただ、それを聞いて、応援をしたいと思った」
英玲奈「お、おい、そろそろ矢澤にこについてだな」
海未「応援とは……具体的にどんなことですか!?」
ツバサ「UTXの屋上で、結婚式をあげてもらうわ」
ことり「いいの!?」
ツバサ「ええ、もちろん」
ツバサ「披露宴の日時の希望はある?」
海未「ことり、どうですか?」
ことり「う、海未ちゃんが好きな時でいいよ///」
海未「ふむ……でしたら、思い立ったが吉日です」
海未「なるべく早目にお願いします」
ツバサ「解ったわ、今から準備させる」
あんじゅ(ライブどうすんのよ)
海未「ありがとうございます」
ことり「えへへ、とうとう海未ちゃんのお嫁さんになれるんだぁ///」
ツバサ「ふふ、喜んでくれているようでなによりよ」
にこ「あの……にこは……?」
あんじゅ「えっ? えーと……こ、小悪魔?」
ことり「恋人同志がお部屋の中ですることってなーんだ?」
海未「え? えーと……一緒にテレビを見る……ですか?」
ことり「ぶー」
海未「それでは……一緒に映画を見るとか?」
ことり「ぶー」
海未「難しいですね……一緒にパソコンを見ることですか?」
ことり「海未ちゃん……それ全部似たようなものだよね」
ことり「想像力が足りないよ」
ことり「想像してください、今この家は炎に包まれています」
海未「は、はぁ……」
ことり「部屋に取り残されたのはことりと海未ちゃんだけ」
ことり「二人は幸せそうに手をぎゅっと握ります」
海未「いや、そんなことしてる暇があったら逃げてください」
ことり「炎が道を遮って外にでることができません」
海未「窓から逃げればいいのでは……?」
ことり「……窓への道のりはたくさんのぬいぐるみさんが塞いでしまっています」
海未「捨てればいいでしょう!?」
ことり「ぬいぐるみさんを捨てたらだめっ!」
海未「えー……」
ことり「こほん、というわけで逃げ場はありません」
ことり「二人は不安そうに顔を見合わせます」
海未「幸せそうに手を握ったのでは?」
ことり「…………」ポカポカ
海未「す、すいません、謝りますから無言で叩かないでください」
ことり「……海未ちゃんはことりの不安を無くすためにキスをします」
ことり「そして二人はゆっくりとその場に服を脱ぎ捨てました」
海未「いや、そんな余裕はないでしょう」
ことり「…………」ゲシゲシ
海未「こ、ことり、落ち着いてください……」
ことり「燃え盛る炎よりも熱い愛の炎が二人を繋ぎます」
ことり「残り少ない時間……だからこそ、二人は最後までお互いの愛を確かめるのでした」
海未「えーと……つまり、どういうことですか?」
ことり「むぅ……海未ちゃんはにぶちんさんです」
ことり「解らないなら教えてあげましょう」
ことり「海未ちゃん、えっちしよ♥️」バッ
海未「なっ/// なんで裸になってるんですか///」
ことり「えへへぇ、解ってるくせにぃ♥️」チュッ
海未「だ、駄目です///」
ガチャ
理事長「ことり、ジュースを……」
理事長「…………」
理事長「お話があります、行きますよ」ググッ
ことり「やぁぁぁぁん、海未ちゃぁぁぁぁぁん!」ズルズル
海未「ことりは注意力が足りませんでしたね……」
海未「ことりの好きな天気はなんですか?」
ことり「うーん、晴れかなぁ」
海未「どうしてですか?」
ことり「海未ちゃんと手を繋いで歩けるからっ♪」
海未「そ、そうですか///」
ことり「あー……でもそれなら雨も好きかも」
海未「と言いますと?」
ことり「海未ちゃんと相合傘ができるんだもん♪」
ことり「濡れないように体を寄せ合って……肩が触れて……」
ことり「やんやん♥️」
ことり「海未ちゃんは?」
海未「私は……その……」
ことり「わくわく」
海未「ゆ、雪……でしょうか」
ことり「どうして?」
海未「雪の日は寒くて……その……お布団から出ようとすると、ことりがぎゅって裾を掴んできて」
海未「『行っちゃうの……?』って不安そうに聞いてきて……えっと……それから、その……///」
ことり「……海未ちゃんのえっち///」
海未「ち、違います///忘れてください///」
ことり「わ、忘れられないよ///責任とってよね///」
海未「い、今から……ですか?///」カァッ
ことり「……うん///」
理事長「学校サボった日はそんなことしてたのね……」
ことり「海未ちゃんのもう一人の人格が出ちゃった……」
海未「あー……勉強も部活も面倒です」
海未「なんで真面目に生活なんてしなくちゃいけないんですか」
花陽「あ、あの……海未ちゃんはどうしちゃったんですか?」
穂乃果「今まで隠してたけど、海未ちゃんは真面目な人格と不真面目な人格の両方を持ってるんだよ」
ことり「最近は出てこなかったのに……」
絵里「二重人格だったのね……ハラショー」
海未「学校で食べるお菓子美味しいぜ」モグモグ
にこ「部室でボリボリお菓子食べてんじゃないわよ!」
海未「へぇー」モグモグ
真姫「で、どうすんのよ?」
希「ことりちゃんを与えてみればええんとちゃう?」
ことり「できるかなぁ……あっ」グラッ
ドカッ
海未「っ!? ぶつかって来るとはいい度胸……こ、こここことり!?」
ことり「ご、ごめんね海未ちゃん、躓いちゃった……」
海未「あ、い、いえ、べ、別に気にしてね……ですよ」アセアセ
海未「そ、そうだお菓子食べるか? お、美味しい……ですよ」
ことり「お夕飯前にお菓子を食べたら、めっ!」
海未「ご、ごめん……なさい」シュン
ことり「海未ちゃん、服をだらしなく着ちゃいけません」ズイッ
海未「わ、解ったから……その……もう少し……離れて……」
ことり「……ぐすっ、海未ちゃんは、ことりに近くにいてほしくないんだ……」ポロポロ
海未「ち、ちげ……違います……よ!」
ことり「……じゃあ、ぎゅっとして」
海未「うぇっ!?」
ことり「ぅぅ……」グスン
海未「わ、解った!解ったから泣き止んでくれ!」ギュゥ
ことり「ん~」スリスリ
海未「くぅ///」
ことり「ねぇ海未ちゃん、今日はお家にお泊まりして欲しいなぁ♥️」
海未「な、お泊まりって……は、破廉恥すぎる……!」
ことり「もちろんしてくれるよね♥️」
ことり「だって海未ちゃんはカッコいい不良さんなんだもん♥️」
ことり「お家に帰らないなんて朝飯前だよね♥️」
海未「うっ……あ、当たり前だろ///」
ことり「えへへぇ、やったぁ♥️」
ことり「それでぇ、一緒に寝ることりは、海未ちゃんに無理やり……やぁん///」
海未「んなっ!? そんなことするわけーー」
ことり「海未ちゃんなら、するよね?」
海未「ひっ!?」
ことり「ふふっ♥️ 海未ちゃん可愛い♥️」
穂乃果「こうなるからあんまりでて来ないんだよね」
凛「ことりちゃんの前だとどっちも同じだね」
884 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/12/05(金) 07:53:49.59 ID:dmp5DhSlo
荒らしとかほのうみ厨じゃあるまいし
846 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/03(水) 03:37:34.40 ID:uEpJcwHHO
534 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2014/11/30(日) 16:21:54.27 ID:z5rBt82t0
折角のことほのUR(予定)なのにねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
今どんな気持ちですかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
http://i.imgur.com/Y2mxpU4.jpg
そうだね(棒
海未「体重が増えました……」
海未「こ、このままでは次の衣装が着られなく……」
ことり「大丈夫だよ、海未ちゃん!」
海未「こ、ことり!?」
ことり「ダイエット、しよ?」
ことり「ことりもお手伝いするから!」
海未「……ありがとうございます」
海未「それでは、お願いします」
ザッザッサッ
海未「はぁ……はぁ……」
ことり「頑張って! 海未ちゃん!」
海未「あ、あの、どうしてことりが私の背中におぶさっているんですか?」
ことり「海未ちゃんを応援するためだよ!」
海未「そ、そうですか……」ハァハァ
ことり「えへへぇ、海未ちゃんあったかい」ギュー
海未(や、柔らかい感触が背中に……///)
ことり「ファイトー!」
ことり「次は腕立て伏せです」
海未「何故ことりが私の下にいるんですか……?」
ことり「ことりとキスをするまで腕を曲げなくてはいけません」
海未「なっ!?///」
ことり「早く早くぅ」キャッキャッ
海未「ぅぅぅぅ///」ググッ
チュッ
ことり「やぁん♥️」
ことり「えへへぇ、あと99回♥️」
海未 プシュゥ
海未「中々体重が減りませんね」
ことり「そうだねぇ……はい、あーん」
海未「あーん」モグモグ
海未「やっぱりことりのお菓子は美味しいです♥️」
ことり「ありがとう♪」
ことり「でも、継続は力なり、だよ」
ことり「痩せるまで一緒に頑張ろ♥️」
海未「はい、お手数ですが、よろしくお願いします」モグモグ
ことり「いいんだよぉ、ふふっ♥️」
花陽「凛ちゃん急いで! 早くしないと見逃しちゃうよ!」
凛「ことりちゃんと海未ちゃんを見るために毎日ランニングするのは勘弁してほしいにゃ……」
prrr
ことり「あ、海未ちゃんからの着信だ」
ことり「何かな何かな?」ガチャ
海未『もしもし、絵里ですか?』
ことり「え? 絵里ちゃんじゃなーー」
海未『ことりのことで少し相談がありまして……』
ことり「…………ど、どうしたのかしら?」
海未『最近、ことりを見ていると胸がどきどきしてしまうんです』
海未『私はどうしてしまったんでしょうか?』
ことり「それは『恋』よ、海未」
海未『恋……?』
ことり「ええ、貴女はことりのことを好きになってしまっているの」
海未『なっ/// そ、そんなことーー』
ことり「いい? 自分に素直にならなくちゃ駄目」
ことり「日本でも、思い立ったが吉日って言うでしょ?」
ことり「明日から、思う存分ことりにアタックしなさい」
ことり「それとも、自分の恋心から逃げるというの?」
海未『!』
海未『ありがとうございます……明日にでも、ことりに私の想いをぶつけてみます』
ことり「ハラショー」
ことり「その心があれば、必ず上手く行くわ」
ことり「大丈夫……ことりも貴女のことが好きだから、絶対に成功する」
海未『……本当ですか?』
ことり「ええ、本当よ」
海未『……ありがとうございます』
海未『それでは、お休みなさい』
ことり「ええ、お休みなさい」
プツッ
ことり「あ、明日海未ちゃんに告白されちゃぅ///」
ことり「お顔さん真っ赤になっちゃうよぉ///」
海未「絵里の言った通りに、ことりに電話をかけたら成功しました!」
絵里『間違い電話なんてそうそうあるはずないのにね』
ことり「海未ちゃん、クイズしよっ♪」
海未「どうしたんですか、突然」
海未「別に構いませんが」
ことり「わーい♪ それじゃあ第一問!」
ことり「ことりの好きな人は誰でしょー♪」
海未「なっ///」
ことり「えへへ、海未ちゃんなら解るよね?」
海未「ぅぅ……///」
ことり「あれ……海未ちゃん、解らないの?」ジワッ
ことり「ことりのことなら、なんでも知ってるって……言ってくれたのに」グスッ
海未「! わ、私です! 園田海未です!!」カァァ
ことり「せいかーい♥️」
海未「は、恥ずかしいことを言わせないでください///」
ことり「照れてる海未ちゃん可愛い♥️」
ことり「それじゃあ次は第二問です♪」
海未「ま、まだやるんですか!?」
ことり「好きの反対を行動で示してください」
海未「え……?」
ことり(さーて、海未ちゃんはどうするのかな?)
ことり(嫌いです、なんて言われたらことりは泣いちゃうかもだけど、海未ちゃんは優しいからそんなことしないもんね)
海未「…………」
ことり(うーん、悩んでる海未ちゃんも可愛いけど、そろそろ助けてあげようかな?)
ことり「海未ちゃーー」
クイッ
チュッ
ことり「っ!?///」
海未「これで、いいですか?」
ことり「い、いきなりなにするのっ///」
海未「……? 『スキ』の反対は『キス』ですよね?」
海未「こ、こんなことするのは本当は恥ずかしいのですが……」
海未「ことりのせいで、私も段々破廉恥になってしまっているようです」カァッ
ことり「っ///」ゴクッ
ことり「う、海未ちゃん……」ギュッ
海未「優しく……してくださいね?」
にこ「……新しい消臭剤買わないと」
海未「何故ここに男性のタキシードがあるんですか」
絵里「ファンから送られてきたのよ」
絵里「海未の男装姿が見たいって」
海未「……意味がわかりません」
穂乃果「うん、とりあえず着ようか」グッ
海未「ほ、穂乃果!? 何を……!?」
希「ファンの要望にはお答えせんとなぁ」
海未「や、やめっ!」
ドタバタ
ガチャ
ことり「お待た……せ?」
海未「…………っ!」
海未(し、しまった……ことりに見つかってしまいました)
ことり「…………」
ことり「し、失礼しまっーー」
海未「ま、待ってください!」グイッ
ことり「きゃっ!?」
ポフッ
ことり「っ///」カァァ
海未「すいません、大丈夫ですか?」
ことり「こ、ことりの方こそ……ごめんなさい……///」
ことり「部室に知らない人がいたから、驚いちゃって……」
海未(……私だと気づいてないのですか?)
海未「…………」ギュゥ
ことり「ふぇっ///」
海未「貴女は……とても可愛らしい方ですね」
ことり「そ、そんなことありません……///」
海未「謙遜しなくてもいいんですよ」
海未「だって、貴女はこんなにも可愛いんですから」ボソッ
ことり「っ!?」ゾクゾクッ
海未「ふふ、照れてしまって本当に可愛い子猫さんですね」
海未「唇も柔らかそうです」サワサワ
ことり「やぁ……そこは……駄目ぇ///」ウルウル
ことり「初めては……好きな人にあげたいの……」
海未「私を好きになれば、問題ありませんよね?」チュゥ
ことり「んっ/// あっ///」トロン
海未「ふふ、これで貴女は私のものですよ」ナデナデ
ことり「海未ちゃん……ごめんなさい///」
絵里「……写真撮って送る?」
希「いや、駄目やろ」
にこ「百合営業をするわよ!」
海未「いきなりどうしたんですか?」
にこ「ラブライブで勝ち抜くためには周囲をあっと言わせるようなインパクトがいるの!」
ことり「だから……えっと、百合……営業?」
にこ「ええ、ちょうど適任がいるしね」
ことり「へー、そんな人いるんだ……んやっ、海未ちゃん、背筋はだめっ」
海未「ふふ、ことりの『駄目』は『もっとして』ですよね」ツツツ
ことり「も、もぅ///」
にこ「…………」
にこ「こほん、と、とにかく! あんたらの行動を撮ってネットにアップするわよ!」
海未「? どうして私たちなんですか?」
にこ「あんたらが四六時中イチャついてるからに決まってるでしょ!」
にこ「そのうち親に勘当されるんじゃないの!?」
海未「面白いジョークだと思いますけれど、笑えるシチュエーションではありませんね」
ことり「むー、勘当されるなんて面白くないよぉ」
ことり「ことりは海未ちゃんのお父さんとお母さんにも認めてもらいたいもん♪」
海未「なるほど……にこ、冗談が面白くありません」
にこ「言い直す必要あった!?」
にこ「はぁ……まあいいわ」
にこ「それじゃあ今からビデオで撮るから、いつも通りにイチャついてなさい」
ことり「人前でイチャイチャなんて恥ずかしいよぉ……///」
ことり「海未ちゃん……」ウルウル
にこ(良くもぬけぬけと……!)
海未「にこ、ことりが嫌がってるじゃないですか」
海未「だいたい、公開するならいろいろ考えた方がいいのでは?」
にこ「あーもー! 解ったわよ!」
にこ「ビデオを貸しとくから、好きに撮ってきなさい!」
海未「はぁ……仕方ありませんね」
にこ(上から目線で……!)
ーーーー次の日
にこ「はぁ……ネットにあげる前に編集しないと」
にこ「とりあえず再生して見てみましょう」カチッ
ことり『やっ、海未ちゃん、だめっ!』
海未『ふふふ、撮られてるといつもより興奮するでしょう?』
ことり『やぁぁ///撮らないでぇ///』
海未『嘘を言ってはいけません。ことりのここ、大変なことになってますよ?』フフッ
ことり『言わないでぇ///』
ギシギシヤンヤン
にこ「」
こころ「お姉様、少しお話が……」ガラッ
こころ「」
にこ「っ! こ、これは、えっと……」
こころ「お、お姉様は……女性に興味がおありなんですか?///」カァァ
にこ「えっ?」
こころ「お姉様が……したいのなら……///」シュル
にこ「」
穂乃果「にこちゃんの目が死んでるんだけど、どうしんだろう?」
絵里「さぁ……昨日まであんなに百合営業って騒いでたのにね」
ことうみ好き、まったく懲りてなかった
作者は過去にことうみSSを何本も書いているとのこと
【ラブライブ!】海未「私は二人のサンタクロースですから」
【ラブライブ!】海未「私は二人のサンタクロースですから」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418212728/)
海未→穂乃果
当人の顔を確認して「ああ、やっぱりな」なんて心で呟き、溜息を吐かずにはいられませんでした。
トラブルメーカーの幼馴染が他愛のない話に意固地になっている。
そんなシチュエーションが頭に浮かびながらもしかたなく声を掛ける私。
troublemaker
【名詞】
1. わざとトラブルを起こす人(someone who deliberately stirs up trouble)
海未→ことり
もう一人の幼馴染のことり──。
普段の明るく優しい様子とは打って変わって。
今は、不安そうにしながら大きな瞳に少し涙を浮かべている。
絵里「海未、後ステップ50回!」
海未「はい!」
絵里「真姫、ちょっと動きが遅いわよ!」
真姫「わ、解ってるわよ!」
ことり「頑張って、海未ちゃん♪」
海未「はい!」
絵里「…………」
真姫(なんでことりがいるのよ)
絵里「それじゃあ少し休憩よ」
ことり「海未ちゃん、お疲れ様」フキフキ
ことり「はい、飲み物どーぞ♥️」
海未「ありがとうございます、ことり」ゴクゴク
ことり「マッサージしてあげるね」モミモミ
海未「あぁ……気持ちいいです」
ことり「痒いところはございませんか?」モミモミ
海未「頭が少し……撫でていただけないでしょうか?」
ことり「はーい♥️」ナデナデ
海未「ほふぅ……」
絵里「花陽が可哀想だからさっさと帰りなさい、ことり」
花陽「お構いなく!」パシャパシャ
ことり「海未、ほっぺたにご飯粒がついていますよ」ヒョイ
海未「え?」
ことり「ふふ、あわてんぼうさんですね、海未は」パクッ
海未「はわっ///」
ことり「おや? 顔が赤くなっていますが、どうかしたんですか?」サワッ
海未「な、なんでもないよぉ///」
ことり「ふふ、照れてるんですか? 可愛いですね」
ことり「ほら、もっとこっちに……」ギュゥ
海未「あっ///」
ことり「っていうのを考えてみたんだけど」
海未「……却下です」
ことり「えー」
海未「なんというか……違和感しかありません」
ことり「むー、そこまで言うなら海未ちゃんがやってみてよ」
海未「なっ!?」
ことり「もちろん、できるよね?」
海未「……いいでしょう。お手本というものを見せてあげます」
海未「ことりぃ♥️」ギュゥ
ことり「う、海未ちゃん!? な、何をいきなりーー」
海未「えへへぇ、ことり、暖かいです」スリスリ
ことり「なっ、なっ///」
海未「ことり、ちゅってしてください♥️」
ことり「そ、そんなこと///」
海未「嫌……なんですか?」ウルウル
ことり「そ、その目は反則……ああもう!」チュッ
海未「んっ♥️」
海未「ことりの唇、柔らかいです♥️」
ことり「ぅぅぅ///」
海未「ふふ、どうですか!」
海未「ただ単に話し方と呼び方を変えればいいというわけではないんです!」
ことり「ちょっと待ってよ!」
ことり「これだとことりがいつも海未ちゃんに甘えてるみたいだよ!?」
海未「ことりだって私がたらしみたいじゃないですか!」
ことり「そんなんだもん!」
海未「ことりだってそうです!」
ことうみ「「むーーーー!!」」
ことり「じゃあいっぱい甘えちゃおっ♥️」
海未「私だってたらしこんじゃいます♥️」ナデナデ
絵里「す、スピリチュアル……やね」
希「は、ハラショー?」
212 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 09:02:37.67 ID:2Wl8l3iN
http://i.imgur.com/foHKjxH.jpg
216 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 12:44:56.10 ID:G56w1SuA
>>212
イチャイチャ
221 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:17:35.30 ID:7FWkJ6tD
海未ちゃんがこんなにナチュラルスキンシップしてるのがちょっと新鮮
あ、ナチュラルだからできるのか
意識したら厳しいだろうな
222 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:37:12.24 ID:G56w1SuA
ことりちゃんだから海未も安心してスキンシップ出来るんやで
223 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:50:28.58 ID:/7ghtZTQ
意外と海未ちゃんが誰かの肩に手を置く描写あるよね
ことりが作詞してるとき穂乃果へとか、絵里が加入するときとか
224 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:58:07.61 ID:QL1k9d96
僕「大して親しくなかった絵里にも肩ポンしてたから、親しさ関係ないんでは?」
ことうみ儲「……」
ほのうみ「穂乃果にもポンしてたし、それ以上に海未ちゃんはナチュラルにほっぺにキスしてたぞw」
ことうみ儲「うわあああああああああああくぁwせdrftgyふじこlp」ブクブクブク
なんだか悲しくなってきた…
ことうみSS頑張れ
ことり「海未ちゃん、ことり疲れちゃったよぉ」
海未「すいません、気づきませんでした……」
海未「どこかこの辺で休憩していきましょうか」
ことり「いいの?」
海未「ええ、構いませんよ」
ことり「ありがとう♪」
ことり「それじゃあ、あのお城に行ってもいい?」
海未「お城……あれですか」
ことり「前から気になってたの」
海未「確かにどのようなお店か気になりますね」
スタスタスタ
海未「あの、ことり?」
ことり「どうしたの?」
海未「どうして服を脱いでいるんですか?」
ことり「汗かいちゃったから、お風呂入ろうかなって」
ことり「先に入ってもいいかな?」
海未「え、ええ、構いませんが……」
ことり「それともぉ……一緒に入る?」
海未「なっ/// そんな破廉恥なことしません///」
ことり「冗談だよ……ふふっ♪」ガチャ
海未「それにしても……なんのお店なのでしょうかここは」
海未「普通のホテル……?」
海未「でしたらお値段が結構するのでは……」
海未「あれ、ここからだと……お、お風呂場が……!?」
海未「こ、ことり……すごく大きくなっています///」ゴクッ
海未「そ、そんなに股を開いたら///」ジー
海未(ことりは気づいていないのでしょうか……それにしても眼福です///)
海未「って私は何を考えているんですか///」
ことり「海未ちゃん、お待たせ」ガチャ
海未「お、おかえりなさい、ことり!」カァァ
ことり「…………」ギュゥ
海未「なっ///」
ことり「ことりの裸……興奮した?」
海未「っ!?」
ことり「ふふっ、やっぱり見てたんだね、海未ちゃんのむっつりすけべさん」
海未「それは……えっと……///」
ことり「そんな悪い子は、ことりのおやつにしちゃおうかな♥️」
海未「だ、だめ……あ、ああ……」
ことり「海未ちゃん……可愛い♥️」
凛「海未ちゃんとことりちゃんが大きなお城に入っていったにゃー」
にこ「スキャンダルになったらとあれほど……!」
ことり「ねぇ海未ちゃん、一緒にお風呂入ろうよぉ♥️」
海未「そ、そんな破廉恥なことできません///」
ことり「もしかして……そこからことりのお風呂が覗きたいの?」
海未「え……? なっ、どうしてここからお風呂が見えるのですか///」
ことり「ねぇねぇ、いいでしょ?」
ことり「一緒に入ろうよぉ」
ことり「おねがぁぃ♥️」
海未「うっ……こ、今回だけですからね///」
ことり「はぁい♥️」
ガチャ
ことり「恥ずかしがらなくてもいいんだよ?」
海未「で、ですが……」
ことり「えへへ、お風呂一緒に入るのって久しぶりだね♪」ギュゥ
海未「っ!??!?」
海未(こ、ことりの胸がっ……や、柔らかっ……///)カァァァァ
ことり「ふふふ」クスクス
ことり「ほら、座って? お背中流してあげる♪」
海未「は、はい///」
ストン
ことり「いくよ~」
海未「お願いします///」
プヨン
海未「なひゃっ!?」
ことり「うんしょ、うんしょ」プニプニ
海未「な、ななななななな何をしてるんですかぁ////」
ことり「えへへ、ことりのおっぱい、気持ちいい?」
海未「や、柔らかくて気持ち……じゃなくて、は、破廉恥っ! 破廉恥ですっ!!」
ことり「……やめてほしい?」ムギュゥ
海未「ぅ……ぁ……///」
ことり「ふふふ♥️」ゴシゴシ
ことり「前も失礼しまーす♥️」
海未「なっ///」
ことり「ふふっ、海未ちゃんのお胸も立派に育ってるね」サワサワ
海未「んっ……やっ……///」
ことり「えっちな声……ふふ、海未ちゃん可愛い♥️」
ことり「下のお口も凄いことになってるしね」
海未「お、お風呂だから当たり前です///」
ことり「言い訳はだーめ♥️」
ことり「そんなに準備万端なら、ここでしちゃおっか♥️」
海未「だ、だめ……やぁぁぁぁぁぁぁ/////」
真姫「海未から生気が感じられないんだけど」
希「昨日はお楽しみやったんちゃう?」
「さようなら、玉子さん」クスクス
海未「さ、さようなら」ヒクヒク
にこ「……あんた、なんで玉子なんて呼ばれてんのよ」
海未「……ことりのせいです」ジロッ
ことり ドキッ
ことり「ぅぅ……ごめんなさい……」
花陽「何があったんですか?」
ことり「えっとね……」
ーーーー三日前
ことり(ぅぅ……眠い……)
「それじゃあ次は南、読んでみろ」
ことり「は、はい!」ガタッ
ことり「『そうやってことりを抱きかかえる海未ちゃんは、まるで玉子様のようで』……」
「……今読むのは教科書だ、お前の妄想日記じゃないぞ」
ことり「ふぇっ!?」
ことり「あっ……あっ……」カァァ
「だいたい、『玉子様』じゃなくて『王子様』だろ」
「「「「あははははは」」」」
海未 ワナワナ
ことり「ってことがあって……」
海未「あの時は顔から火が出るかと思いました」
絵里「それで……あだ名が『玉子』になっちゃった……と」ククッ
海未「……笑いました?」
絵里「いえ、全然?」ニヤニヤ
穂乃果「生徒会室に玉子の差し入れが来るようになったよね」
希「玉子だけにキミが好き、ってことやね」
真姫「っ……くくくっ」
海未「いい加減にしないと割りますよ!?」
ことり「割られるのは海未ちゃんのほうだけどね」
海未「…………」ムニムニ
ことり「ふぇぇ……ごめんなひゃぃ……」
海未「全く……言われる方の身にもなってください」
希「……パカッ」ボソッ
花陽「っっっっっ~~~~!!!」
海未「希!」
ことり「う、海未ちゃん、落ち着いて……ね?」
海未「……元はと言えばことりがノートに変なことを書くのがいけないんですよね」
ことり「えっ」
海未「ふふ、そうですよね……今さら噂が一つ増えても、もう気になりませんもんね」シュルシュルツ
ことり「ち、ちょっと待っ……え、だって、ここ!」
海未「ことりだけに……可愛い声で囀ってくださいね?」ニコッ
ことり「ひっ!?」
凛 (「・w・)「がお~
花陽「凛ちゃんが壊れちゃったよぉ……」
ドンッ
ことり「わわっ!?」
海未「すいません、大丈夫ですか!?」ダキッ
ことり「うん、ありがとう、海未ちゃん♪」
海未「いえ、不注意でぶつかってしまってすいません……」
海未「もしもことりに怪我をさせてしまったら……」
ことり「いいよ」
海未「え?」
ことり「ことりに怪我をさせても、いいよ?」
海未「な、何を言ってるんですか!?」
ことり「だって……さ、ことりに怪我をさせたら、海未ちゃんはずっとことりの世話をしてくれるんでしょ?」
海未「え?」
ことり「もし手が使えなくなっちゃったら……海未ちゃんが責任とってくれるんだよね?」
ことり「ご飯食べる時も、勉強する時も、お風呂入る時も」
ことり「もちろん……えっちな気分になった時も♥️」キャッ
海未「いえ……あの……」
ことり「それで結婚して……毎日海未ちゃんにお世話されて、海未ちゃんがいないと生きていけなくなっちゃうことり」
ことり「ああ……素敵♥️」ゾクゾク
海未 ゾクッ
ことり「責任感のせいで逃げられない海未ちゃん」
ことり「一度喧嘩して、『ことりのことなんか知りません!』って言っちゃうの」
海未「あ、あの……」
ことり「でも、そのせいでことりが自殺未遂をして……罪悪感に押しつぶされそうになる海未ちゃん」
ことり「最後には『ずっと貴女のそばにいます』って泣きながら謝って……」
海未 ガタガタ
ことり「うふふ♥️海未ちゃん、好きなだけことりに暴行してもいいよ?」
海未「絶対にしません!」
海未「ことりとは健全なお付き合いをしたいのですから///」
ことり「ぁぅ///」
真姫「何が健全なんだか」
海未「やっとお茶が入りました」
海未「ことりを部屋でお待たせしているから、早く行かないといけませんね」
スタスタ
海未「? 部屋から声が……何をして……?」
ことり『ふぁぁ///海未ちゃん、いい匂いだよぉ///』スンスン
海未「……なにしてるんですか」
ことり『だめぇ///もうすぐ海未ちゃんが帰って来ちゃうのにぃ///』
海未(ビデオにとりましょう)ピッ
ことり「こ、これらめぇぇぇ///頭が溶けちゃうよぉ///」
海未「私の枕はそんなに気持ちいいですか?」
ことり「うん///頭がくらくらしちゃう///」
海未「そうですか、それは良かった」
ことり「はぁぁぁ///海未ちゃん、海未ちゃん♥️」
海未「そんなに私のことが好きなんですか?」
ことり「うん///海未ちゃんしゅきっ♥️」
海未「ふふ、それは少々照れますね」
ことり「えへへぇ///」
ことり「…………」
ことり「…………え?」
ことり「あの……海未ちゃん?」
海未「はい、どうしました?」
ことり「い、いつからいたの?」
海未「『ふぁぁ///海未ちゃん、いい匂いだよぉ///』と言って枕に顔を押し付けている辺りからです」
ことり「ふぇっ!?」
海未「ああ、お構いなく。好きなだけ私の匂いを堪能してください」
ことり「な、何でビデオ撮ってるの……?」
海未「おかずにするためですけど」
ことり「」
海未「ほら、早くしてください。なんなら自慰行為をしても構いませんよ?」
ことり「こ、ことりが悪かったから許してぇぇ///」
園田母「道場まで声が聞こえてくるんですが……」
ことり「いいもんいいもん……どうせことりなんて……」ブツブツ
絵里(なにこの面倒そうなの)
凛(凛知ってるよ、ことりちゃんは構ってほしいんだよね)
ことり「はぁ……なんでことりはいつもこんなんなのかなぁ」
ことり「思ってることが口に出せないからだよね……」
ことり「ぅぅ……やっぱり、ことりはスクールアイドルなんて向いてないんだよ」
海未「どうしたんですか、ことり? そんな悲しいことばっかり言って」
海未「良かったら、私に話してくれませんか?」
ことり「海未ちゃん……」
ことり「ううん、いいよ……海未ちゃんも、こんなことりの相手するのは嫌でしょ?」
海未「私がことりとお話をして嫌になるわけがありませんよ」
ことり「でも……海未ちゃんに面倒な子って思われちゃう」
海未「思いませんよ。ことりが一人で悲しんでるのを見る方が私は辛いです」
ことり「本当に……? ことり、重たくない? 嫌な子じゃない?」
海未「はい、もちろんです。ですから、いろいろ話してください」
ことり「うん……」
ことり「ことりね、好きな人がいるの」
海未「……そうなんですか?」
ことり「うん……それでね、毎日お弁当やお菓子を作って、部活の応援に行ったりしてるの」
海未「そんなことを……」
ことり「なのにね、その人はことりの気持ちに気づいてくれないの」
ことり「ことりはこんなにも好きですってアピールしてるのに、弓道部の後輩の子に指導だなんて手を握って……!」ギリッ
ことり「ことりの手はいつも繋いでほしいって待ってるのに!」
ことり「どう思う? 最低だよね?」
穂乃果(なんだかことりちゃんが怖い)
絵里(これは海未も怒るわよ……)
海未「はい、確かに最低だと思います」
ことり「そうだよね、やっぱりそういう人って最低だと思うの」
海未「全く……誰ですか、ことりにそんな思いをさせているのは」
ことり「えっ」
海未「ことりのお弁当を毎日食べていいのは私だけだというのに……許せません」
海未「その不届き者にお灸を据えましょう」
海未「誰ですか、その人は」
ことり「……海未ちゃんのそういうところ、嫌い」
ことり「ことりばっかりいつも悩んで……海未ちゃんのにぶちん」
海未「……そうですか」ギュッ
ことり「っ……そうやって優しくばっかして……」
ことり「海未ちゃんなんて嫌い、嫌いなんだから」ギュゥ
海未「私はことりのことが好きですよ」ナデナデ
ことり「っ///またそうやって……ぐすっ」
ことり「嫌い……嫌いだよぉ……」ポロポロ
ことり「でも好きだもん……」ギュゥ
海未「ふふ、どっちだかわかりませんね」
海未「不安なら、好きなだけ私に甘えてください」ナデナデ
真姫「なにこれ」
絵里「手の込んだ愛情表現ね……家でやってくれないかしら」
ことり「今日からことりはダイエットをします!」
海未「そうですか」
ことり「むー……海未ちゃん、投げやりです」
海未「どうせできませんし」
ことり「むぅぅぅ! 今回はちゃんとやるもん!」
海未「そこまで言うのであれば、できなかった時はお仕置きでいいですか?」
ことり「え? そ、それは……」
海未「……ことりの覚悟はその程度ですか」
ことり「! いいよ! できなかったらことりになんでもしていいよ!」
海未「そうですか、それでは」グッ
ことり「な、何をする気なの……?」
海未「いえ、おやつにチーズケーキでも食べようかと思いまして」
ことり「!?」
海未「朝早くから並んでなんとか買うことができたんですよ」
海未「ふふ、見てくださいことり、外側まで綺麗に色づいていて……評判がいいだけありますね」
ことり「…………」ゴクッ
海未「おや、言うまでもなく見ていましたか」
海未「さてさて、お味はどうなんでしょうね」
パクッ
海未「ああっ♥️ 美味しいです♥️」
海未「滑らかな舌触りに、もっちりとした食感♥️」
海未「こんな美味しい物があるなんて知りませんでした♥️」モグモグ
ことり「…………」ジー
海未「ことりも一口如何ですか?」
海未「っと、すみません、今はダイエット中でしたね」
海未「意思は固いようですし、邪魔してはいけませんね」
ことり「ぅぅぅぅ」グスッ
海未「でも、一口だけならいいでしょう」スッ
ことり「!」パァァ
ことり ドキドキ
チョン
ことり「っ!……え?」
海未「ああ、やはり駄目です、ことりの決意を踏みにじるなど、私にはできません」
海未「欠片だけでしたが、味は感じられましたよね?」
ことり「も、もっと……」
海未「ん? どうしたんですか?」
ことり「えっと……その……」
海未「ああ、美味しいです♥️」パクッ
ことり「う~~~~く、ください……」
海未「聞こえません」
ことり「っ! こ、ことりのお口の中に! もっとたくさん入れてください!!」
海未「ふふ、そんなに私のが欲しいんですか?」
ことり「はい! 海未ちゃんのが欲しいです! もっと入れてぇぇぇぇ!!」
海未「よく言えました。ご褒美に大きいのを入れてあげましょう」
ことり「むぐっ!? んっ……ああああ♥️こんなの駄目ぇぇぇぇぇぇぇ♥️止められないよぉぉぉぉぉぉ♥️」モグモグ
海未「はしたないことりも素敵ですよ♥️」
ことり「美味しかった♥️ 海未ちゃんはあんまり食べなくても良かったの?」
海未「私はことりを頂きますから♥️」
ことり「えっ」
ことり「海未ちゃん! 雪だよ雪!」
海未「どうりで寒いわけですね……ことり、転ばないように気をつけてーー」
ことり「えーい!」ヒュッ
海未「わぶっ!? い、いきなり何をするんですか!?」
ことり「えへへ、油断大敵だよ!」
海未「……常在戦場ということですか」
海未「それなら私も負けませんよ!」ヒュッ
ことり「わっ!?」
海未「それそれぇ!」
ことり「ひゃぅ! は、速いよぉ……こうなったら、えーい!」
海未「なっ!?」ドサッ
海未「いつつ……どうしていきなり飛びかかってくるんですか」
ことり「だって……怖かったんだもん」
ことり「海未ちゃんはことりに意地悪しちゃ駄目なんだよ」ギュッ
海未「……すいません、怖い思いをさせてしまって」
海未「許してくれますか?」
ことり「うん……」ギュッ
海未「ふふ、雪に埋もれていても、こうしてると暖かいですね」
ことり「そうだね……」
穂乃果「二人とも風邪引いたって」
凛「……なにしてるの」
ことり「ことりと海未ちゃんの♪」
海未「結婚式です!」
「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」
にこ「今度は何の騒ぎよ……?」
希「二人で結婚式あげるらしいで」
ことり「えへへぇ、海未ちゃん、ことりのドレスどうかな?」
海未「とてもお似合いですよ、ことり」
ことり「ありがとう♥️ 海未ちゃんもとっても可愛いよ♥️」
海未「ふふ、ありがとうございます」
「静粛に。それでは、今から誓約をして頂きます」
「園田海未さん、あなたはこの女性を、健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も、愛し合い敬いなぐさめ助けて、変わることなく愛することを誓いますか」
海未「はい、誓います」
「南ことりさん、あなたはこの女性を、健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も、愛し合い敬いなぐさめ助けて、変わることなく愛することを誓いますか」
ことり「はい、誓います」
「あなた方は自分自身をお互いに捧げますか」
ことうみ「「はい、捧げます」」
「それでは、指輪を交換してください」
スッ
ことり ブルッ
海未「……どうかしたんですか?」
ことり「海未ちゃんと結婚できるだなんて……本当に夢みたい」
ことり「昔からずっと好きで、大好きで……ずっと一緒にいたいって、いつも思ってたの」
ことり「だから今、凄く嬉しい」
ことり「夢なら……一生覚めないでほしいな」
海未「……大丈夫ですよ」
ことり「え……?」
海未「例えこれが夢だとしても、ことりが目を覚ました時には、私が絶対に側にいますから」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ことり、私の言葉で、もう一度誓わせてください」
海未「私はことりのことを、いつでも、どんな時でも愛して、必ず幸せにします」
海未「そして、貴女がいつまでも笑っていられるように、ずっと貴女の隣を歩んでいきます」
ことり「……ことりも」
ことり「ことりも……ずっと海未ちゃんを好きで、それで、側にいます」グスッ
海未「ふふ、ことりは泣き虫さんですね」
ことり「だって……本当に……嬉し……って……」
海未「……そういうところも、大好きですよ」
「それでは、ベールをあげて、誓いのキスをしてください」
海未「失礼します、ことり」スッ
ことり「…………っ」
海未「何度もキスをしましたが、やはり慣れるものではありませんね」
海未「貴女の顔を見る度に、私の心は大きく揺れ動いてしまう」
海未「……ことり、愛しています」
海未「しても……よろしいですか?」
ことり「……はい」
ことり「大切に、してください」ニコッ
チュッ
穂乃果「おめでとう、二人とも!」
花陽「幸せになってくださいね!」
212 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 09:02:37.67 ID:2Wl8l3iN
http://i.imgur.com/foHKjxH.jpg
216 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 12:44:56.10 ID:G56w1SuA
>>212
イチャイチャ
221 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:17:35.30 ID:7FWkJ6tD
海未ちゃんがこんなにナチュラルスキンシップしてるのがちょっと新鮮
あ、ナチュラルだからできるのか
意識したら厳しいだろうな
222 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:37:12.24 ID:G56w1SuA
ことりちゃんだから海未も安心してスキンシップ出来るんやで
223 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:50:28.58 ID:/7ghtZTQ
意外と海未ちゃんが誰かの肩に手を置く描写あるよね
ことりが作詞してるとき穂乃果へとか、絵里が加入するときとか
224 名無しさん@秘密の花園 sage 2014/12/12(金) 14:58:07.61 ID:QL1k9d96
僕「大して親しくなかった絵里にも肩ポンしてたから、親しさ関係ないんでは?」
ことうみ儲「……」
ほのうみ「穂乃果にもポンしてたし、それ以上に海未ちゃんはナチュラルにほっぺにキスしてたぞw」
ことうみ儲「うわあああああああああああくぁwせdrftgyふじこlp」ブクブクブク
おめ!
955 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/12/17(水) 10:19:25.55 ID:cWkSifNxo
ことうみってこんなクソコラで満足するとか惨めだな…
【ラブライブ!】南ことり×園田海未2【うみこと】【ことうみ】
704 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2014/12/16(火) 00:43:45.76 ID:CmjXovqA0
海未ちゃんもちゃんといてよかった
http://i.imgur.com/M5XL6IZ.jpg
いつもレスありがとう、おかげで続けられた
次スレはわからん
ことり「ふんふふーん♪」ジュー
海未「今日はご機嫌ですね、ことり」
ことり「うん♪ 海未ちゃんと一緒にいると、嬉しいからね♪」
海未「そんなのいつものことじゃないですか」
ことり「えへへ、そうだよ。だから、ことりはいつもにこにこしてるの♪」
ことり「ちょっと待っててね、もう少しでご飯できるから」
海未「はい、ありがとうございます」
海未「……本当に、私は果報者ですね」
ことり「今日は早く帰ってこられそう?」
海未「はい、もちろんです」
ことり「全部持った? 忘れ物ない?」
海未「はい、大丈夫ですよ」
海未「……あ、一つだけ忘れていました」
ことり「何を? 今すぐとって━━」
グイッ
チュッ
ことり「っ///」
海未「行ってらっしゃいのキスを、貰っていませんでした」ニコッ
ことり「あ……あぅ……」カァァァ
海未「行ってきます、ことり」
ことり「は、はい。行ってらっしゃい///」
希「毎日熱々やなぁ……」
ことり「ですから、ここはこうなって……」
海未(南先生って不思議な方ですね……)
海未(私よりも年上なのに、子供っぽくて、それでいて大人の魅力もあって……)
ことり「園田さん、ぼーっとしないでください」
海未「っ! す、すみません!」
ことり「今日の範囲はとても大事な所なんですよ?」
ことり「今日、放課後に補習授業を行います」
海未「はい……」
海未(やってしまいました……)
ーーーー放課後
海未「それで、あの、補習というのは……」
ことり「園田さん」
海未「は、はい……なんでしょうか」
ことり「今日の授業中……ことりのことをえっちな目で見てたでしょう?」
海未「えっ!? そ、そんなこと!」
ことり「してないの? 本当に?」ズイッ
海未「っ!?」
海未(み、南先生の胸が……目の前に///)ゴクリ
ことり「くすくす♥️ 海未ちゃんのえっち♥️」
海未「ち、違うんです///」ジー
ことり「もしよかったら、触ってもいいんだよ?」
海未「なっ!? そ、そんな破廉恥なこと……」
ことり「ふふ、破廉恥じゃないよ、保健体育の実習だよ」
ことり「これは、授業なんだよ♥️」
海未「じ、授業……」ゴクッ
ことり「そう……だから、 好きなだけ触って?」ウルッ
海未「あ……あ……」フニ
ことり「んっ♥️ そうそう、その調子♥️」
ことり「えっちな子にしてあげる♥️」
ーーーー一週間後
ことり「やっ/// やめて、駄目なのぉ♥️」
海未「何が駄目なんですか? こんなにえっちな顔をして」
ことり「次っ……授業でぇ♥️ それにっ、誰か……んっ……見られっ……やっ♥️」
海未「ふふ、こっちの方が興奮するんでしょう? 変態」
海未「学校で生徒に無理やり犯されて喜んでるのが本当のことりだって、皆が知ったらどう思うんでしょうね」
ことり「やぁぁぁぁ/// そんなこと言わないでぇぇ♥️」ゾクゾクッ
海未「ま、なんにせよ、ことりはもう私の物です。そうですよね?」グイッ
ことり「ひゃぁぁぁぁ♥️ ことりは、海未ちゃんの物ですぅぅぅぅ♥️」
海未「ふふっ、えっちな子になったのはことりの方でしたね♥️」
「どうしますか教頭先生」
「ほっとけ」
ことり「海未ちゃん」
海未「はい、どうしました?」
ことり「えへへ、呼んでみただけ」
海未「もう……それでは、ことり」
ことり「なーに?」
海未「私も呼んでみただけですよ」
ことり「むぅぅ……ことりの真似ですか」
海未「はい。怒ってしまいましたか?」
ことり「ううん、嬉しいなぁ」
ことり「海未ちゃんに名前呼ばれるの、好きだもん」
海未「……ふふっ」
ことり「? どうしたの?」
海未「いえ、ことりの可愛らしさを改めて実感したんですよ」ギュッ
ことり「ふふふ、海未ちゃんを虜にするなんて、ことりは罪な女の子だね」
海未「ええ、本当に」
ことり「でも、ことりも海未ちゃんの虜だから、おあいこだよ」ギュッ
海未「それでは、私たちは離れることができませんね」
ことり「そうだね」
海未「ことり、ずっと私の側にいてくださいね」
ことり「うん。海未ちゃんも、ずっとことりから離れないでね」
海未「もちろんです」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ことり……」
ことうみ「「大好き」」
チュッ
このSSまとめへのコメント
いいね最高だよ〜
SR確定でドブ……
ことうみ最高だわ
やっぱりことうみがNo1
ことうみ流行らせコラ!
2828が止まらないw
やっぱりことうみいいね!
話も面白いです
やっぱりことうみいいね!
話も面白いです
かよちんが完全に俺たち側の人間になってて面白い
ことうみって同じものしか書けないのはなんでなんだろうな
キャラdisして穂乃果はごみと言って同じことを繰り返す
キャラdisことうみ厨絶滅しろ
これは無いわ
穂乃果やひたすら他キャラが可哀想じゃん…
何SSにマジになってんだか…
アホちゃう?
>>10
大丈夫ですか?
頭
完結したんすね