男「面白い話が書きたい」(131)

男「そろそろ俺もみんなに絶賛されるようなSSを書いても良い頃だと思うんだ」

友「どういう頃だよ」

男「数回SS書き上げて投稿したし」

友「数回投稿しただけなら普通はせいぜい優しい読者にしか認められないだろ」

男「み、見た人が少ないんだよ」

友「どの人にも平等に掲示板は解放されていると思うが、その掲示板はユーザーが少ないのか?」

男「ぐぬぬ」

友「ところでお前がSSを書いてたなんて初耳なんだが、どんな話を書いたんだ?」

男「ひ・み・つ♡」

バキィッ!

男「酷い」

友「今のはお前が悪い」

友「まあ知人に見せたくないって気持ちは分かるから別にいいや」

友「で、お前は面白い話を書くに当たって何が必要だと思ってるんだ」

男「俺自身が面白いイベントを経験することかな」

友「それはこうして俺と話していて産まれるのか」

男「友がおもしろい人間ならば産まれるはずだ」

友「あ、また手が出そう」

男「そういうの求めてないから!」

友「虐めシーンにリアリティが出せるようになる」

男「そういうシリアスは要らない!」

友「しかしインドア派で知識の偏りの酷いお前が書ける話なんてほとんどないだろ」

男「ディスられている……?」

友「そこに自信が持てないか」

友「お前は人の言うことの字面しか受け取らないよな」

男「裏側に隠さなきゃ言えないようなやましい気持ちを理解したいと思えないんだよ」

友「もう少し人を信用しろって話だよ」

男「何が言いたいんだよ」

友「……まあいいや」

友「話を1つ戻すと、お前が書けそうな話ってせいぜいお前が全て考えた架空の話か、現実的なところでお前のできる事、パソコンやらゲームやらか? の話しかないだろ」

男「プログラミングはテーマではないけど小道具として使った事あるなー」

友「ほう」

男「もの作りに勤しむ男女の話を書いたんだ」

友「探してみるかな」

男「辞めなさい」

友「はいはい」

友「ちなみにそれの評価はどうだったの」

男「面白いって言った人とツマランとかキモイとか言った人と半々くらい」

友「半分も受けたのか」

男「友って俺に対して辛辣だよな」

友「見せたくないって言うくらいだから、ある程度現実を反映したものだろうし、お前の人生少しも面白そうじゃないし」

男「酷すぎる」

友「事実キモイとか言われたのはそういう現実のお前っぽさが出てたからだろ」

友「現実のお前が外に出たらキモイって言われるのは請け合いだわ」

男「友は本当に友達なのだろうか」

友「お前は書くことに対して面白い話は自分の経験した面白いことを題材として書くしかないって思ってそう」

男「そんな感じに思ってるしな」

友「しかしだからといって、何もかも自分を投影してたらそりゃ気持ち悪いわ」

男「自分が感じた以外のことなんて分からないんだから仕方がないだろ」

友「そういう排他的な感じが気持ち悪い」

友「お前は人の気持ちに鈍感過ぎる」

男「確かめられないものを分かった気になってる方がよほど気持ち悪い」

友「あー、、別にお前の考え方が悪いとは思ってないんだ」

友「ただ話を書くと言う点において、全ての登場人物の心理にお前がいるって状況は気持ち悪い」

友「どうせ配役が全部お前になってるんだろ」

男「何それ気持ち悪い」

友「違うのかよ?」

男「うーむ、言われてみればそうかも?」

友「そんな厳密に他人の気持ちを分かれとは言わないがな」

友「多少分かった気になって、他人のつもりでキャラを書き分けないと気持ち悪いんだ」

友「有名なコピペに

「お前は見られている」が宗教。
「見られていなくても」が道徳。
「どう見ているか」が哲学。
「見えているものは何か」が科学。
「見えるようにする」のが数学。
「見ることが出来たら」が文学。
「見えている事にする」のが統計学。
「見られると興奮する」のが変態。

ってのがあるだろ」

男「文学の話だけで良いよな」

友「お前の場合は科学、数学、変態は素であるもんな」

男「ホントに失礼だな」

友「まあともかく、多少の自己投影はともかくとして、過度に現実ばかりを見た話を書くなってことだ」

女「君が面白い話を書くために苦心していると聞いた」

男「どこからそんな話を……」

女「友君から」

男「だろうな……、口止めこそしなかったが最低だな」

女「あ、知られたくなかった? ごめん……」

男「まあいいよ、できればこれ以上広まらないようにしてほしいが」

女「それは大丈夫だよー」

男「女が大丈夫でも女に漏らした友が信用ならないな」

女「それも大丈夫だよー」

男「大丈夫じゃないからこうして漏洩してるんだと思うのだが」

女「あははは、、でもホントに大丈夫だよ?」

男「そういうもんかね」

女「そういうものです」

女「もう少し人を信用しても良いんじゃない?」

男「女にまで言われるか」

女「友君にも言われたのかー」

男「信用してなかったらSS書いたなんて話しないんだがなぁ」

女「じゃあ私は信用してないってこと?」

男「ん、まあそれはまた別の話な」

女「むー、不満の残る返事だけどいいや」

女「面白い話作りねー」

男「何か面白いイベントでもあるのか?」

女「……私と付き合ってみたりとか」

男「話題作りのためにするようなことじゃないだろ」

女「ん、そだね。ごめん」

女「友君から聞いたけど、『見ることができたら』ってのを意識して書くのが良いんじゃないの?」

男「……その話はどこまで聞いたんだ?」

女「? これだけだけど」

男「そうか、数学とか科学の話は出なかったんだな」

女「話を書くのに数学や科学なんてほとんど使わないんだから当たり前じゃない」

男「だ、だよな」

男「見ることができたら、ね」

女「こういうことがあったら、ていうイベント自体が想像で、そこから発生する思いも全部空想」

女「そんなので良いんじゃない?」

女「ほら『昔彼女がいたってのはマジで嘘』ってのがあるじゃない」

男「女までコピペを引き合いに出すのか」

女「友君はどんなコピペを出したの?」

男「……まあその話はいいや」

女「むー、、」

女「だからさ、もっとこう現実に囚われないで自由に話を書けば良いんじゃない?」

女「君は理屈っぽいからどうしても現実にありえないような話や、経験したことのない話を書きたくないって思うだろうけれど」

女「誰も経験したことのないような、誰も経験できないような話だから面白いんじゃない?」

男「経験したことのない話、ねえ……」

女「想像力がなきゃ、面白い話は書けないよ」ニコッ

男「む、、そうだな」

友「面白い話作りは進んだのかよ?」

男「友、勝手に女に話したな?」

友「口止めもされてなかったしな」

男「言いふらされて心地のいい話じゃない」

友「あいつ以外には言ってねーよ」

友「あいつはお前がまともに話せる数少ない人間だろうが」

男「だからって」
友「俺が言ってなければお前はあいつに言わなかっただろ」

男「分かってるなら言うなって話だ」

友「でも俺よりはあいつの方がよほど真剣に考えてくれるだろ」

友「お前にとっても有益なはずだ」

男「はぁ、、まあいいや」

男「ちなみに作品作りは全然捗ってないよ」

友「あいつからは良い話もらえなかったのか」

男「全部嘘でも良いから想像力を働かせようってアドバイスをもらったよ」

友「なんか卑屈な言い方をしてる気がするが」

友「でもまあそうだな、現実に則してばかりな話よりも、想像力を使った話の方が面白そうだな」

男「具体案は何も出てないけどな」

友「具体案をお前以外が出したら、お前の作品でなくなるだろ」

男「それもそうだな」

男「友にしろ女にしろ、俺の話の作り方と全く違う方法を提案するから参ってるんだよ」

男「俺は実際にあったことや考えたことを人に伝えて、できればそれを面白いと思ってもらいたいんだ」

男「実際に起こっていないことの話なんて伝えたところでどんなテーマが伝わるって言うんだよ」

友「具体的にはどんなテーマで書きたいんだよ」

男「今回はまだ考えてない」

友「じゃあ前のはどんなことを思って書いたんだ」

男「色々あるけど、一番は"好きな人の使い方"かなあ」

友「どういうテーマだよ……」

男「直球で言うのが恥ずかしいからこれ以上は無理」

友「そういう自分で感じたことは想像上のイベントでは表現できないって思うわけか」

男「うむ」

友「それはお前の書く力が全くないってことだよな」

男「ぐっ」

友「物書きは想像力を働かせてなんぼではないのか」

友「それを放棄して面白い話を書きたいってのは図々しい話だよな」

男「しかし俺としては現実に共感してもらいたいわけで」

友「それはお前の主観ばかりでお前自身が強く反映されすぎるって言っただろ」

友「お前が万人受けする面白い人間ならばそれでも良いのかもしれないが」

友「残念ながらお前と仲良くなれる人間は一部だ」

男「酷い」

友「事実だろう」

友「まあ、面白い話を書きたいなら今のお前のスタイルは向いてないってことだ」

友「今のスタイルを貫くのが悪いとは思わないが、二律背反だな」

男「ぐぬぬ」

友「半分の人には受けたのだから、その半分を大事にして、あとの半分には耳を塞げば良いだろ」

男「それは自分が気持ちの悪い奴だとその半分に認めることになるから嫌だ」

友「ちなみに俺もお前のことを気持ち悪いと思ってるからな」

男「」

友「それでも多分お前の書いた話を読んで気持ち悪いとは思わないと思う」

男「なんでだよ」

友「俺はお前じゃないからな」

男「意味が分からん」

友「人の考えを知って気持ち悪いって思うのは2つくらいしかないんだよ」

友「全く理解できない考えのときか全く同じ考えのときか、だ」

友「言い換えれば無知への恐怖か同族への嫌悪か、だ」

友「お前は変な人間だが少なくとも支離滅裂な考えを持った人間ではない」

友「そんでもって、お前の考えは俺とは全く違う」

友「だから、お前の考えを知ってもそういうこともあるんだな。とは思っても、受け入れられないとは思わない」

男「ほほう」

友「……何を言ってるんだろうな」

男「まあまあ続けたまえ」

友「帰るわ」

男「え、一人で?」

友「お前はここでしばらく待ってろ」

男「え、え?」

女「やほー」

男「まだ帰ってなかったのか」

女「君こそまだ残っててびっくりだよ」

男「友がしばらくここで待ってろってな」

女「友君と待ち合わせ?」

男「いや俺が友に追いつかないようにだな」

女「鬼ごっこ?」

男「そういうわけではない、、いやむしろそういう感じかね」

女「そっか、鬼ごっこか。昔妹とよくやったなー」

女「じゃあ途中まで一緒に帰る? 一人じゃ淋しいでしょ」

男「別に寂しくはないが、、まあそうだなそろそろ帰っても大丈夫かね」

女「よし決定。支度するからちょっと待っててー」

男「思いのほか時間かかったね」

女「い、色々あるのですよ」

男「トイレ長いs」
女「ああああああ、あそこのコンビニでなんか買っていこうよ!」

男「俺は別に菓子もジュースも要らんかな」

女「お菓子は心のカロリーなんだよ!」

男「現実のカロリーな」

女「言わないで!」

男「太るよ」

女「ふ、太ってないよ!」

男「ま、気にするような状況じゃないね」

女「好みの範疇?」

男「ちゃんと見たことないから知らん」

女「むー」

男「見せてくれるの?」

女「見たいの?」

男「特には」

女「むー」

男「結局俺もパフェを買っている……」

女「それ、わたしも食べたいからわたしのと君のとで半分こしよーよ」

男「そのために買わせたんだろ」

女「えへへ」

男「両方自分で買えばいっぱい食べられるのに」

女「うちは妹とわたしだけでいっぱいいっぱいだからねー」

男「ならパフェを買ってる場合では……」

女「心にもカロリーは必要だから良いの!」

女「面白い話作りは進んだ?」

男「いや」

男「俺の話の書き方と面白い話の書き方が合致しないから二律背反だとさ」

女「面白い話の書き方は想像で書いちゃえーって話?」

男「そう」

女「君の書き方は?」

男「自分の考えや実際の行動を基にしてキャラクターを動かす」

女「そしたらみんな君になっちゃうね、楽しそう」

男「友には気持ち悪いって言われたよ」

女「友君は口が悪いだけだから」

男「まあそうだな」

女「君はどっちを選びたいの?」

女「自分の書き方を捨てても面白いもの? 面白くなくとも君の書き方?」

男「できるならどちらも選びたい、けどなぁ」

女「ワガママだねえ」

女「君はまだ考えが固まってないみたいだから、わたしの考えを言ってもいい?」

男「俺に断らなくとも」

女「すぐに面白い話を書くのは無理だと認めちゃいましょう」

男「ええー」

女「すぐには無理、だけどいつかはできると思うの」

女「友君は二律背反だと言ったかもしれないけど、それは永遠に二律背反ではないんだよ」

女「まず一方を選んで、その後にもう一方を選んで、両方の技術を手に入れたら君の書き方で面白いものが書ける」

女「そうやって気長に考えましょう」

男「気長に、ね」

男「そこまでやる気がもつやらね」

女「いつかやる気がなくなっても、またいつかやる気が出るよ!」

男「そういうもんか」

女「そういうものです!」

男「まー、期限のあるものでもないし気楽にやるかねえ」

女「うん」

男「ていう想像力を働かせたんだけどさ」

友「お前に女友達とかいるわけないもんな」

男「い、いいいいるし!!」

友「へー」

友「これで俺もお前の妄想だったら面白いのにな」

男「そうなんだよ、実はお前がこの世に存在していられるのは俺の力なんだよな……」

友「へー」

男「ククク、お前は実は俺が生み出した人造人間だったのだ……」

バキィッ!

男「酷い」

友「うざい」

男「言い出したの友じゃんかよ」

友「そうだったかね」

男「でどう、少しは面白かった?」

友「……俺のキャラがキモイ。お前からはこんな風に見えてたの? ホモなの?」

男「いや、ただの口が悪いキャラでは可哀想かなと」

友「それで通してくれた方がキモくなくていいわ」

男「今どき暴力を振るうだけのキャラなんて人気でないぞ」

友「お前がうざくなければ暴力も出ない」

男「暴力を振るわれるほどのうざさではない、よな?」

男「友のキャラはともかく、話としてはどーよ」

友「テーマはなんなんだよ」

男「好きなことは気長にあんまり張りつめずやりましょうという話」

友「最後の落ちだけかよ」

男「テーマなんだから読んだ後にぱっと思い出せるところにあるべきだろ」

友「そういうものかぁ?」

友「なんなんだろうな。日常系の枠としてはなしではないんではないか、知らんけど」

男「なしではないって消極的な」

友「腹抱えてオモシレーって話ではないだろ」

友「泣き所があるわけでもないし」

友「これで面白いと思ってくれる人は共感してくれる人だけだと思う」

男「友は共感できたか?」

友「できない」

友「というかお前に共感とかしたくねー」

男「酷い」

男「面白い話を作るのは難しいなあ」

友「作中でも散々に言ってたが、想像力を働かせろよ」

友「なんで想像力を働かせた結果が現実+α程度なんだよ」

男「じゃあどんな想像をしろと」

友「いっそ勇者魔王みたいな王道SS書けばいいんじゃないか」

男「ド○クエやったことない」

友「マジでか。っていうかそこは重要なファクターなのか?」

男「魔王勇者って言ったらドラク○をやった人だけが書く資格を持つんではないのか?」

友「いや知らんが」

男「○ラクエでなくても良いのかも知らんが、俺がやってるゲームなんてポ○モンくらいだ」

男「俺の知ってるゲームには魔王も勇者も出てこないんだよ」

男「だから勇者の型とか魔王の型とか知らねーよ」

友「そんなことで真剣に悩めるお前は凄いな」

男「それほどでも」

友「褒めてないからな」

男「やっぱりそうか」

友「アスペなのかなあ」

男「まあそれでも生きていけるから」

友「少なくとも面白い話からはほど遠そうだな」

男「なおさなきゃ(使命感)」

友「なおるものなんだっけな」

友「で、面白い話作りはどうするんだ」

男「勇者魔王でちょっと頑張って想像力を働かせてくるかな」

男「昨日夢の中に天使が現れてさ」

友「へー」

男「俺は勇者の生まれ代わりで魔王を倒してくれって言われたんだ」

友「へー」

男「魔王はまだ覚醒していなくて誰か分からないけれども、部下たちを従えて既に悪事を働いてるらしい」

友「へー」

男「だから、俺勇者になって魔王たちを倒してくるよ」

友「お、おう」

勇者「じゃあな友、短い付き合いだったが楽しかったよ」

友「お、おい男!」

友「行っちまった……。馬鹿かよアイツ、一人で一体何ができるって言うんだ」

友「クク、たった一人の勇者さま……か」

友「馬鹿な男だったな」

友「俺だ、勇者が北に向かって歩いていった。お前と同じ学校の制服を着ているから分かるはずだ」

友「ああ、問題ない。勇者を生かしておく理由はないからな」

友「奴はまだ自身が生まれ変わりだと気付いただけで、覚醒していない」

友「今なら問題なく討ち取れるはずだ」

友「では宜しく頼むぞ」

勇者「さて、勇者として旅立ったは良いがどうやって魔王一派を探すかね」

??「もし、そこの人」

勇者「はい、なんでしょう?」

??「もしかして、そこの学校の生徒さんですか?」

勇者「あー、元々はそうなんですけど、今はもう違うんです」

??「むー、では魔王さまの仰っていた勇者とはあなたのことですか」

勇者「魔王!? まさかお前は魔王の部下なのか!」

??「ふふ、わたしは魔王さまの一番の部下、女というものです」

勇者「女って、校内一美人と噂の女か」

女「あら、あなたみたいな人にまでわたしの名が知られているなんて光栄ですね」

女「あなたはまだ覚醒していないようですが、脅威は早々に摘み取るものですからね」

女「運が悪かったと諦めてください!」

勇者「な、なんて魔力だ……」

勇者「ぐうぅ……」

女「これだけの攻撃を食らってまだ生きているとは大したものですね」

女「流石は勇者、ということでしょうか」

勇者「ふ、お前が本当は人を殺められないだけのあまちゃんなんじゃないのか」

女「な!!」

女「そこまで言うなら仕方がありませんね、ここであなたの人生は終わりです!」

??「お姉ちゃん待って!!」

女「!!」

女妹?「もうこんなことはやめて! こんなことをしてもお母さんたちはもう帰って来ないんだよ!」

女「うるさい、黙れ!」

女「こんな腐った世の中、壊れてしまえば良いんだ!!」

女妹?「わたしはお姉ちゃんさえいてくれたらそれで良いから……もとの優しいお姉ちゃんに戻ってよ……」

友「あのさー、その話まだ聞かなきゃ駄目?」

男「今良いところなのに!」

友「イヤ色々と唐突すぎてワケわかんねーよ」

男「なんだよ女はさっきの話からの引き続きの出演だし、女妹もさっきの話の中で話題には出てたし、両親がいないみたいなのも若干ほのめかしてただろ!」

友「あ、前の話と繋がりあるのかよ」

男「ねーよ、多分」

友「じゃあ駄目じゃねーか、ていうか多分ってなんだよ」

男「まあもう少し聞けって」

女「妹、わたしは……」

友(念波)『何をやっている早く勇者を殺せ』

女(……わたしは……魔王さまの部下である前に妹の姉なんです)

女(妹が悲しむ顔を見るのは……嫌なんです)

友『そうか、それは残念だ。では貴様の妹もすぐに両親と同じように葬ってやろう』

女(な、それはどういう)

友『我に従わなければお前は大切なものを守れないということだ』

友『なんのために妹を残してやったと思っている』

女(!!)

友『兵隊の一人に過ぎぬお前が、完全覚醒していないとは言え魔王である我に勝てる道理などあるまい』

友『我に従わなければ妹は死ぬだけだ』

女(くっ)

女「勇者を、、殺す!!」

女妹「お姉ちゃん!」

勇者「ここまで、か……」

女「うあああああああああああ!!!!」

女妹「もう、駄目なお姉ちゃんだなあ……」

女「え? ああぁ??」

女妹「大丈夫だよ、わたしは魔王なんかに殺されない……から」

女妹「だから、お姉ちゃんは強く優しく、、生きて……ね?」

女「嘘、でしょ? ねえ嘘だよね」

女「なんで、勇者を庇ったの!?」

女「わたしはあなたを守りたくて、守りたくて……」

女妹「知ってる……よ。わたしのお姉ちゃん、は……優しいもの」

女妹「これまでも、これからも、ずっと、、やさしい……」

女妹「…………」

女「うあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

勇者「……女にも色々あったんだな」

女「わたしは……ただ大切なものを守りたいと思っていたのに……」

女「魔王に付け入られて、利用されて……」

女「今、、悔しくてたまらないです……」

女「勇者さん……虫のいい話かも知れませんが、わたしも魔王を倒すための仲間に入れてもらえませんか」

女「妹はわたしなんかを優しいと言ってくれました」

女「強く優しく生きろと言いました」

女「その約束を果たしたいんです」

勇者「ああ、俺も女みたいに強い仲間がいた方が心強いからな」

女「……ありがとうございます」

勇者「じゃあ女は魔法使いの役職な」

女「大事なんですか、それ?」

勇者「勇者一行って感じがするだろ?」

女「ふふ」

魔法使い「そうですね」

友「ちっ、役立たずな女だ」

友「だがまあいい、奴は我の正体を知らないしな」

友「男は勇者だと分かった途端にいなくなったから目印も付けられなかったからな」

友「奴が常に勇者と一緒にいるというならその場所も逐一分かると言うものだ」

友「裏切り者のお前にはまだまだ働いてもらうさ」

友「死ぬまで、な」

友「俺極悪非道じゃねーか」

男「そういう要望を出したのは友だろうが」

友「ここまで徹底した悪にしろとは言ってねーよ」

男「面白かったか?」

友「なんというか王道なのだが、どこかからパクってきたのかなって感じがなぁ」

男「王道なんだから仕方がないだろ、そこまでが様式美ってものだ」

友「そういうものかね」

友「続きはあるのか?」

男「気になるってことは面白いんだろ」

友「俺が悪役過ぎて納得言ってないんだよ、ていうか一人称我って何キャラだよ」

男「魔王の一人称は私、我、余のどれかと相場が決まってるらしいからな」

勇者「魔法使いは魔王について何を知ってるの?」

魔法使い「すみません、一番の部下なんて言いましたけど、そう聞いていただけで顔を合わせたこともないんですよね……」

勇者「連絡はどうやって?」

魔法使い「魔王さま、いえ魔王から直接頭に念波が送られてきて、それで命令を受けるんです」

勇者「なるほどねえ。念波ではどんな声なんだ?」

魔法使い「なんと言えば良いのでしょうか。濁ったようなノイズがかかったような、多分本当の声ではないのだと思います」

勇者「まるで裏切られることが分かっていたかのような対応だな」

魔法使い「実際魔王さ、魔王もそう思っていたのでしょうね」

魔法使い「冷静に考えれば顔も見せない時点で全く信用なんてされていなかったのに」

魔法使い「両親が死んでしまったことで考えることを辞めてしまったんだと思います」

魔法使い「情けないです……」

勇者「ん、そんなに気に病むことないよ」

勇者「辛いことを思い出させてごめん」

勇者「とはいえ、そうなると情報なしで振り出しだなぁ」

勇者「どうしたものかなー」

魔法使い「そのことなんですけど」

勇者「何か良い案がある?」

魔法使い「あなたの話を聞く限り、魔王はかなり早くあなたの存在に気付いたようです」

勇者「確かに」

魔法使い「そして、あなたを脅威だとも思っているようです」

勇者「ふむ」

魔法使い「だからあなたが強くなろうとすれば必然的に部下を送り込んでくると思います」

魔法使い「そうでなくとも魔法使いに大敗する勇者では様になりませんしね」

魔法使い「ということでひっそりと人気のない場所で特訓をしましょう」

勇者「確かに強くならないと魔王一派と戦えないってのは痛感したよ……」

勇者(俺が強ければ、女妹も女も救えたかもしれないんだもんな……)

友「思いつきのわりにはしっかり考えて話作ってるな」

男「全部思いつきだけどな」

友「前言撤回するわ」

男「はえーよ」

勇者(魔法使い指導の特訓は可愛い顔に似合わず鬼の様な特訓だった)

魔法使い「すみません、わたしは魔法使いなので身体を使う特訓はよく分からないんです……」

勇者「心読まれた!?」

魔法使い「いつでも連絡できるようにってそういう契約をしたじゃないですか」

勇者「慣れないなあ」

魔法使い「一応筒抜けではなく、伝えたいことだけを伝える契約になってるんですけれどね」

勇者「もしかして俺からはほとんど筒抜けになってたりする?」

魔法使い「ノーコメントです……」

勇者「ああああああ、俺もの凄い恥ずかしい考えを魔法使いに送ったんだあああああ」

魔法使い「まあ勇者も男の子ですから、そういうこともあるでしょう……」

勇者「もしかして映像とかも送れるの?」

魔法使い「契約上は可能ですが、思いを送るよりも難しいので自然にできるってことはないと思います」

勇者「そっかー、練習しようかなあ」

魔法使い「送ってみましょうか?」

勇者「魔法使いが風呂に入ってるときに鏡の前で送ってくれると嬉しい」

魔法使い「焼却魔法」

勇者「うわ、死ぬ!」

勇者「酷い」

魔法使い「あんまり変なことを言うと勇者一味を抜けます」

勇者「それにしても、魔王一派は動きが見えないなぁ」

魔法使い「……あまり考えたくないのですが、仲間を増やしているのかも知れません」

魔法使い「勇者が強くなる前に叩きにくると思いましたが、勇者の強さには限度があっても兵の数には限度がありませんから、魔王は魔王で戦力を蓄えている最中なのかも知れないです」

勇者「そういえば魔法使いはどうやって魔法使いの力を得たんだ?」

魔法使い「どうして……?」

魔法使い「すっかり忘れていました。そうだ、両親が死んだときに魔王が囁いてきたんです」

魔法使い「力が欲しいか。俺に従うなら力をくれてやろう。って」

勇者「今は魔王に従ってないのにその力が使えているわけだが」

魔法使い「そうですね。一度力を与えたら支配できない……ということはないと思うのですが」

??「おー、ほんとにこんなところに人がいるとはねー!」

勇者「誰だ!?」

??「誰かなんて関係ない、貴様が勇者だな!」

勇者「それを知ってると言うことは俺と戦いにきたってことか」

??「話が早いねー、助かるよ」

勇者「俺もついに特訓の成果が出せると思ってちょっとだけ心躍ってるよ」

??「馬が合いそうだね」

??「さて戦うには帽子も邪魔だし、登山グッズは置いてしまうかね」

勇者「敵を前にしてずいぶん余裕だな」

??「あはは、勇者"さま"がそんな不意打ちみたいな卑怯なことしないでしょー?」

勇者「ふん」

??「よっし、準備完了」

勇者「あれ、女?」

??「うわ失礼。誰が男なんて言ったんだよ」

勇者(魔王は女ばかりを選んで部下にしてるのかな……外道だ)

友「俺をますます外道にしてるんじゃねーよ」

男「そう言わずもう少し聞いてけって」

??「さて、じゃあ戦おう!」

魔法使い「わたしも一緒に戦います!」

??「えー、わたしは勇者と一騎打ちをしにきたんだよ? 一対二はフェアじゃないでしょ」

魔法使い「問答無用です!」

??「しょーがないなあ」

魔法使い「うっ!!?」

??「ほら、これで一対一だね」

勇者(こいつ、魔法使いの苦手な打撃とは言え一撃で!?)

??「安心してよ、彼女は気絶させただけだから」

勇者「……来い!」

??「なんだか、想像してたよりずっと弱いね」

勇者「まだ特訓の最中なんだよ!」

??「そうだね、まだまだ伸びるって感じが凄いする! 今ここで決着をつけるのがちょっと惜しいと思うくらいにね!」

勇者「そりゃあどーも!!」

勇者(クソ、なんとか持ちこたえているが、攻撃が通らない! 俺が消耗する一方だ!!)

勇者(どうする、負けるわけにはいかない! 俺が負けたら魔法使いの様に魔王に苦しめられている人を救えない!)

勇者(何か逆転の一手が必要だ……!)

勇者「!!」

??「スキありィ!」

勇者(今だ!!)

??「!?」ビキィ!!

魔法使い「わたしを、忘れてもらっては困ります!」

??「な、いつのまに目醒め……」

勇者「この勝負俺たちの勝ちだ!」

??「……いやー参ったね、負けちゃったよ」

勇者「お前は魔王に弱みを握られているとかではないのか?」

??「魔王? 弱み? なんの話?」

勇者「はあ?」

??「やー、わたしは前世で女騎士だったから勇者を助けろって夢で天使さまに言われたんだよ」

女騎士「だけど、わたしより弱いヤツを助けるなんて嫌だったから勇者の力を試そうと思ってねー」

女騎士「ま、ホントに一対一だったらわたしが勝ってたのだろうけれど、実践に一対一はないからね!」

女騎士「君らの絆に負けたよ」

魔法使い「絆って」テレッ

女騎士「魔法使いが目覚めるまで信じて粘った勇者と、目覚めてすぐ勇者を助けた魔法使いの力ってこと!」

女騎士「目覚めてすぐに手助けなんて普通できないよ!」

勇者「あーそれはな」

女騎士「なるほどー、念波か。それで起きてすぐに状況が分かったんだ」

女騎士「でもそれもやっぱり君たちの力だよ、一対一を作り切れなかったわたしの力不足」

女騎士「だからわたしはこの剣を勇者に捧げよう」

勇者「……ありがとう」ガチャ

女騎士「君は馬鹿か」

勇者「?」

女騎士「剣を捧げると言うのはその剣で君を守るということだ」

女騎士「それなのにその剣を君が腰に挿してはわたしは一体何で君を守るのだ」

勇者「お、おうスマン。ドラ○エとかやったことないから剣を捧げるとか分からなくてな」

女騎士「何を言ってるんだ君は」

友「ここでドラク○未経験なのが仇になるとはな」

男「実際、有名な某まおゆうSSでも剣を捧げるってあったけど、俺にはいまいち分からなかったよ」

友「俺は俺が女ばかりの軍団を作ってるわけではなさそうで安心したよ」

男「ホモホモしいのを所望か」

女騎士「勇者の特訓、特に体力面の特訓は今後わたしが面倒を見よう」

魔法使い「その方が良さそうですね」

魔法使い「わたしは攻撃魔法系の使い方をお二人に教えましょう」

勇者「お願いします」

友「チッ、勇者に仲間が増えたか」

友「まあいい、1人増えようがあの程度の人数では我の作った軍隊には勝てまい」

友「忌々しい勇者を葬り、今度こそ我は世界の支配者となる…」

勇者「旅に出よう」

女騎士「どうした薮から棒に」

勇者「魔王はいつまで経っても攻めてこないし、俺たちも大分強くなった」

勇者「これからは積極的に魔王やその部下を捜して倒していく段階だと思うんだ」

魔法使い「そうですね、もうこれ以上相手を待つ必要はないくらいに強くなりましたね」

女騎士「勇者が弱すぎたのが悪いんだけどねー」

勇者「俺は魔法使いや女騎士と違って未だに勇者として覚醒してないんだよ……」

勇者「街で最近なにかおかしなことがないかを聴き込みした結果」

勇者「どうやら色々な施設が破壊されて、街の人たちは怯えているらしい」

女騎士「施設が破壊されるって、中の人たちは?」

勇者「聞く限りでは人的被害はないらしいな、深夜誰もいない施設を破壊して中のものを盗んでいるらしい」

魔法使い「どんな風に破壊されているんですか?」

勇者「爆弾かなにかを使ったみたいな破壊跡らしいが、それらしい音は聞こえていない。って話だ」

魔法使い「魔法で音を消しているのか、そもそも音のならない爆発魔法ってことですかね」

勇者「いずれにせよ、高い破壊力を持った相手みたいだな」

??「おにーやん達、なんの話しとんの?」

女騎士「なんだ貴様!」

??「貴様とは酷いなー、ただおにーやん達がおもろそうな話しとるから話に混ぜてくれってだけやのに」

女騎士「ならば名乗れ」

??「怖いなー、自分のことはあんちゃんとでも呼んでくれや」

勇者「俺たちはこの街で最近起こってる事件をなんとかしようと思って調査してるだけだよ」

あんちゃん「勇敢やなー。まさに勇者御一行って感じやな」

勇者一行「!!!」

あんちゃん「おお、素早い反応。魔王さまの言ってた通り強そうやね」

勇者「お前が街の施設を破壊して回っていた犯人なのか」

あんちゃん「せやでー、金が全然足りなくてなぁ。しかし銀行みたいなおっきなところからは怖いからとりあえず地元のちぃさな施設からちまちまと健気に御布施してもらってたんよ」

女騎士「この外道が!」

あんちゃん「自分の能力に見当がついてるのに、こんな街中で戦おうとしてるおねーやんも十分鬼畜やでー」

勇者「……場所を変えようと言ったら」

あんちゃん「まあ、自分もしばらくは平穏に暮らしたいからのう。せやかて後ろから不意打ち、なんてされたら自分も何しでかすかは分からんなあ」

魔法使い「……では人のいないところへ行きましょう」

あんちゃん「おにーやん達、この辺りは詳しくないんやろ? 人のいないところへは自分が案内するで」

女騎士「そう言ってお前が有利な場所に連れて行く気だろう! その手には」
勇者「従おう」

女騎士「勇者!」

魔法使い「いえ、ここで無理を通そうとしてあんちゃんさんが自棄を起こしては元も子もありませんからこれで正しいはずです」

あんちゃん「そっちの可愛い子は話が通じやすくて助かるね。さんは余計やけど」

女騎士「勇者、こいつはわたしがぶっ殺す」

勇者「殺すな」

あんちゃん「お優しいことで」

あんちゃん「さてと、到着でさ」

勇者「念のために聞く。降参する気はないのか」

あんちゃん「降参するとどうなるんで?」

勇者「とりあえず、これ以降の破壊活動と魔王に従うことを辞めてもらう。それ以外のことはあんちゃん…が能力を悪用しないのであれば何も言わない」

あんちゃん「寛大やねぇ、甘ちゃんやねぇ。魔王さまはそんなに甘ないで」

勇者「交渉決裂か」

あんちゃん「当然ね」

女騎士「ではスタートだ!」

あんちゃん「ひぃ!」

ッッッ!

女騎士「クっ!」

魔法使い「やはり音のない爆発、ですか」

あんちゃん「その通りやね、ネタがバレてると思うと心許のうてしょうがないね」

勇者「だから降参を」

あんちゃん「降参なんてせんでもおにーやん達は自分を殺したりしないのやろ?」

女騎士「貴様ァ!」

あんちゃん「参りました」

勇者「女騎士つええー……」

女騎士「ふふん」

魔法使い「女騎士さん、相当頭に来てたんですね……」

友『我が配下の者が勇者などに負けを認めるとは情けないな』

勇者・女騎士「なんだ、この声は!?」

魔法使い「あ、あぁ……」

あんちゃん「魔王さま! しかしこれだけの手練を相手に自分が戦うなんてことは」

勇者「魔王!? この声が!?」

友『ふん、この我の配下に役立たずの敗者は要らんのだよ』

友『貴様に与えたその力、返してもらおう』

あんちゃん「魔王さま、どうかお許し、、うぐぁああああああああ!!!!」

勇者「どうしたあんちゃん!!」

勇者「魔王、あんちゃんに何をした!」

友『なに、我が与えていた力を返してもらっただけのことだ』

友『普通の人間は力に取り込まれてしまうからな。力を回収するとソイツの魂も抜けてしまうんだ』

勇者「やめろ! 今すぐあんちゃんに力を、魂を返せ!」

友『もう遅い。ソイツはとっくに死んでいる』

勇者「魔王……!!」

友『ヤツも死ぬまで自由に力をふるえて満足だったろうよ』

魔法使い「……」

友『もう一つ、俺が良いことを教えてやろう』

友『そこの魔法使いは気付いた、というより薄々分かっていたことだろうがな』

魔法使い「!?」ビクッ

勇者「なんの話だ!」

友『なんだ勇者はもう忘れたのか。魔法使いが俺の配下の者だと言うことを』

勇者「!!」

友『つまり俺はいつでも魔法使いを殺せたんだよ』

友『それをしなかった理由が分かるか?』

魔法使い「……勇者を監視させるため」

友『ふふん、分かってるじゃないか』

友『事実、魔法使いと勇者達との契約を中継して勇者達に念波を送っているわけだ』

友『お前達の行動はこっちに筒抜けなんだよ』

友『そんな足手まとい捨ててしまえば良いんではないか?』

友『まあそうしたらそんな役立たずを生かす理由もなくなるんだけどな』

友『クックックッ』

友「お前が俺をどう思っているのかよーく分かったわ」

男「いや、良い場面を作ってやったらきもいって言ったのは友だろう」

友「鬼畜にしろとは言ってないだろうが」

男「まあまあ話を読み進めていけば友も分かるって」

友(思いつきで語ってるヤツが何を言ってるんだ)

魔法使い(わたしは、やっぱりまだ魔王に利用されていたんだ……)

魔法使い(このままじゃ足手まとい、だよね……)

魔法使い(妹を殺して、勇者の情報を魔王に流して、、極悪非道だなあ)

魔法使い(優しく、強くなるためには、魔王の言う通り勇者たちとは距離をおくべき、かな)

魔法使い(うん、大丈夫)

魔法使い(大丈夫、だよ)

魔法使い(だって、妹と同じところに行けるんだ)

魔法使い(お母さんにもお父さんにも会えるんだ……)

魔法使い(怖くなんか、、ない)

魔法使い(本当に会えるのかな)

魔法使い(妹を殺したわたしが妹に会いたい、お母さんお父さんに会いたいなんて)

魔法使い(許されない、かな)

魔法使い(……大丈夫)

魔法使い(例え地獄に堕ちても、魔王に一矢報いることができるのだから)

魔法使い「勇者、話があります」

勇者「ん、そっか。俺も魔法使いと話したいって思ってたんだ」

魔法使い「わたしは勇者のもとを離れようと思います」

勇者「死ぬと分かっていてか」

魔法使い「これ以上、魔王の思い通りにさせて勇者の足を引っ張る自分が許せないんです」

魔法使い「わたしが勇者を特訓すると言ったから、魔王は増兵したんです」

魔法使い「わたしがあなたに同行するから魔王はあなたの道を塞ぐんです」

魔法使い「それを分かっていて、勇者と一緒にいるなんてできません」

勇者「色々と言いたいことはあるけどな」

勇者「まずは俺よりも先にきっと魔法使いに生きろって言った人がいたと思うんだ」

魔法使い「……」

勇者「その人と約束したんだろう」

魔法使い「でも、今のわたしが生きていても」

魔法使い「強くも、優しくもありません!!」

魔法使い「ただ、魔王に殺されることに怯えて、勇者の言葉に甘えているだけです!」

勇者「魔法使いが魔王に殺されることに怯える必要なんかない!」

魔法使い「だって! 今のわたしは魔王に心臓を握られているんです!」

魔法使い「これが怖くないなんて、あなたがなんで言えるんですか!!」

勇者「俺が魔法使いを守る! だから魔法使いは殺されない!」

魔法使い「無責任です……。魔王がこの話を聞いて今わたしを殺すかもしれないのに」

勇者「それでも殺させない」

魔法使い「ずるいです……。守り通せる保証なんて全くないのに、そんな風に言うのは」

魔法使い「信じたく、なっちゃう、、じゃないですか……」

魔法使い「まだわたしは妹との約束を守れる、んでしょうか……」

勇者「おい、魔法使い? って寝ちゃったのか、ビックリした……」

女騎士「お楽しみかい?」

勇者「そう見えるか」

女騎士「こんなところで膝枕なんかして、バカップルかとは思う」

勇者「茶化すなよ。魔法使いはそれだけ真剣に悩んでたんだ」

女騎士「……ん、そだね。ごめん」

女騎士「でもまあ勇者もそこまで言ったんだ。ちゃんと言葉に責任を持てよ」

勇者「どういう意味だよ」

女騎士「そのまんまの意味だよ」

女騎士「そうだな、これを勇者にやろう」

魔法使い「んにゃぁ……」

勇者「お、起きたか」

魔法使い「!??」

魔法使い「わわ、すみません! 変なところで寝ちゃって!」

勇者「良いよ、悩んで疲れてたんだろ」

魔法使い「あ、あの」

勇者「あ、そうだ」

魔法使い「はい?」

勇者「ほらこれ」

魔法使い「これは、パフェ? どこから出したんですか?」

勇者「通りすがりの紳士がな、魔法使いが起きるちょっと前にくれたんだ」

勇者「心にもカロリーが必要だろう?」

魔法使い「それもその紳士さんが言ったんですか?」

勇者「いやこれは誰だったかな……。誰かから聞いたんだけどな」

魔法使い「ふふ、変な勇者です」

魔法使い「ありがとうございます。でも1人じゃ多いから2人で半分こにしましょう」

勇者「ん、そうだな」

魔法使い「あの、、勇者さま」

勇者「ブーッ」

魔法使い「わわ、どうしたんですか」

勇者「いや、そっちがどうしたんだよ、さまって」

魔法使い「え、あの、いや別に深い意味はないですよ!?」

魔法使い「ただこれからは勇者さまって呼びたいと思ったんです」

勇者「別にさま付けされるほど立派じゃないよ」

魔法使い「ふふ、そうかもしれません」

魔法使い「でも、ずっとそう呼んでいたような、懐かしい感じがします」

勇者「そうか……」

女騎士「今日は暑いねー」

勇者「な、女騎士、いつから戻ってきてたんだよ」

女騎士「紳士と入れ替わりくらいかな」

勇者「なな」

魔法使い「女騎士さん」

女騎士「はいな」

魔法使い「紳士さんにありがとうございますって伝えてください」

女騎士「ん、承った」

友「勇者って表記されてるから忘れそうになるが、お前なんだよなこれ」

男「そうだな」

友「お前のキャラから乖離してねーか」

男「だんだん普通に勇者を書くのが面白くなってな」

男「もうコイツは俺から巣立ったんだと思ってる」

友「そ、そうか」

友「そういえば地味にパフェは伏線(?)だったのか」

男「作品を跨いでるけどな」

友『ふん、面白くも何ともない結果に落ち着いたな』

勇者一行「魔王!?」

友『俺は常にお前達を監視していると言っただろう』

勇者「魔王、お前が魔法使いをどれだけ利用しようが俺は魔法使いを守る」

友『それは結構なことだが、貴様らの行動が筒抜けである以上、貴様らに対し先手を打ち』

友『貴様らが我の兵を1人倒す間に、我は2人、3人の兵を用意するだけの話だ』

勇者「……そして、俺たちが倒した兵をお前が殺すのか」

友『ああそうだな。しかもわずかとは言え人の魂を吸ってより大きくなった力を回収できるのだ』

友『勇者が我の兵を一人倒せば、次の兵はさらに強くなる』

友『そこの魔法使いがいる限り俺はお前に対して先手を打ち続けるぞ』

勇者「人をなんだと思ってやがる……」

勇者「確かに馬鹿みたいなことをするヤツもいる、クズみたいなやつもいる」

勇者「それでも精一杯に生きているんだ」

勇者「それを自分の欲望のために利用し殺すお前を俺は許さない」

勇者「絶対に許しはしない!!」

勇者「お前が次から次に兵を用意すると言うのなら!」

勇者「俺はお前が1人の兵を用意する間に2人でも3人でもお前の兵を殺す!!」

勇者「そうすればお前は力を回収できないはずだ!!!」

友『ククク、勇者みたいな甘ったれにそんなことできるはずもない』

勇者「今の俺ならできる!」

勇者「お前に殺されて力として人を利用なんてさせない!」

勇者「俺が悪鬼と呼ばれようがお前の兵を殺し尽くす!!」

魔法使い「……勇者さま、凄い気迫」

女騎士「……これが覚醒した真の勇者の力、ということか」

友『我の兵には勇者の愛しの魔法使いもいるのだがな』

勇者「魔法使いは殺させないし殺さない」

友『今、殺してやろうか』

勇者「やってみろよ」

友『……ふん、ハッタリを言える程度には強くなったようだな』

勇者「やはり、魔王に魔法使いは殺せないんだな」

友『なんだと?』

勇者「おかしいと思ってたんだ、一番最初の敵だった魔法使いより、2人目の敵だったあんちゃんの方がずっと弱かった」

勇者「お前の理屈なら、後に作った兵の方が強いのだろう」

勇者「つまり魔法使いは最初から魔法使いだったんだ」

勇者「魔法使いは、強いから、お前の力を自分のものに変えたんだ」

勇者「だからもうお前はその力を吸収できない」

勇者「仮に吸収できたとしても、お前が与えた分だけで、魔法使いの強い魂を引きずり出すことなんてできないんだ」

友『勝手な憶測だな』

勇者「ここまで挑発しても、それをしないということは出来ないか、しても益がないということだからな」

友『生意気なヤツだ』

勇者「魔王め、本当に嫌なヤツだ」

魔法使い「勇者さま、さっきの話……」

勇者「ん、あーほとんど憶測の域を出ないんだけどな」

勇者「俺と女騎士は夢で宣告されて、自分がそういう役割だったって気付いたわけだが」

勇者「魔法使いはそれより前に魔王から役割を与えられてたから宣告が来なかったのかなと思ったんだ」

勇者「あるいは魔法使いが魔法使いだと知っていたから、魔王は役割を与えたのかもしれないな」

女騎士「じゃあわたしも、魔王から何か役割を与えられた可能性があるってこと?」

勇者「女騎士はそもそも魔王につけ込まれるような繊細な心を持ってないんd」
ドスン
勇者「俺に剣を捧げたとか言ったくせに……」

魔法使い「今のは勇者さまが悪いと思います。。」

勇者「四面楚歌か」

女騎士「両手に華と言え」

勇者「まあ冗談はさておき、女騎士も身内に不幸とかはなかったのか?」

女騎士「わたしの家族ちょっと前までみんな運がなくてさー」

女騎士「でもまあそれも全部わたしがわたしの力でフォローしてたからね!」

女騎士「わたしだけが普通だったから、家族にわたしが運を吸ってるじゃないかって笑われたよ」

勇者「それ、魔王からのアプローチだったのでは……」

女騎士「は、は、はは、わたしにだって乙女なところはあるんだよ?」

女騎士「それ以上わたしの繊細さを認めないなら、君はミンチになるよ?」

魔法使い「……わたしが女騎士さんみたいに最初から強ければ、魔王に両親を殺されることも、わたしが妹を殺すことも、なかった……ということですか」

勇者「あ、いや別にそういうつもりで言ったわけでは」

女騎士「……最初から強いなんてありえないよ」

魔法使い「女騎士さん?」

女騎士「確かにわたしは魔王が接触を図ってきた時点では強くなったあとだったけれど、それでも最初から強かったわけじゃない」

女騎士「それだけは絶対に認めない」

魔法使い「そう、ですね。最初から強い人なんていませんよね……。すみません、弱音を吐いちゃいました」

女騎士「ん、分かってくれればいいんだ」

女騎士「色々と辛いことはあったんだろうけどさ、」

女騎士「それだけ強くなった魔法使いを見たらみんな安心してくれるよ」

魔法使い「……ありがとうございます」

友「なんだか思いつきというわりには伏線回収っぽいことを」

男「話してたら色々と思い浮かんじゃってなー」

男「前世でーって話してるんだから前世の回想も入れたいんだけど、どこに組み込むかって感じで無理そう」

友「もうそろそろ終わらせてくれよ。聞くの疲れたから」

男「それでも聞いてくれる優しさはあるんだな」

友「お前の俺に対する認識を確認するためにな」

結局、勇者さまはほんとうに悪鬼のごとく魔王の兵を殺していきました

力が魔王に回収されるよりも先にわたしがその力を食らう、という形で

だから本当はわたしが殺している、というべきなのでしょうが

魔王の兵達には勇者さまが殺しているように見えるように振る舞っていました

こうして何人かの兵から力を奪ったところで、魔王は勇者さまを警戒し、自ら兵を殺し厳選しました

しかし魔王の厳選の努力も虚しく、覚醒した勇者さまの圧倒的な力にはかないませんでした

友『ついに全ての兵を食らいつくしたか』

勇者「ふん、もう魔法使いがいる、とは言わないんだな」

友『悔しいが、勇者の推測の通りだからな。今となってはその女から力を奪うことはできん』

友『もう兵もない、兵を作る余力もない』

友『そろそろ頂上決戦と行こうじゃないか』

勇者「ようやく魔王本人のおでましか」

友『ああ、ようやくな』

友『お前の故郷に古びた大きな公園があったな。そこで俺とお前達、相見えるとしよう』

勇者「まさか、最後がこの町だとはな」

女騎士「魔王なりの粋な計らいってことかね、わたしは全然知らない町だけれど」

魔法使い「もしかすると、魔王もこの町の人間なのかもしれませんね」

勇者「さて、ここだな」

勇者「まだ誰も来てない、か」

友「お、男じゃねーか! 久しぶりだな!」

女騎士「誰だ貴様!」

魔法使い「あなたが……魔王!?」

勇者「ちょ、二人とも落ち着け、アイツは友って言って俺の友達なんだ」

勇者「友! ここは危ないからさっさと逃げろ!」

友「なんで逃げる必要があるんだよ?」
バキィッ!
勇者「カハッ」
魔法使い「ウグ」
女騎士「ウゥ」

勇者「友、、なん、で……」

勇者「ハッ」

友「お目覚めかい、勇者」

勇者「友お前!」

友「なんだまだ分からないのか?」

勇者「そんな、嘘、だろ?」

友「相変わらず察しの悪いヤツだな」

友「俺が魔王なんだよ」

勇者「魔法使いと女騎士はどうした!?」

友「先に始末したよ。3人まとめては面倒くさいからな」

友「お前が目覚めるまで待ってたのは、お前が元友達だからなんとなくって感じだ」

勇者「始末って、お前まさか……」

友「始末は始末さ。具体的にどうしたかなんて教えてやる義理もない」

勇者「ああ、お前は本当に魔王なんだな……」

勇者「許さねえ、絶対に!!」

友「おお、凄い気迫だ。やはり間近で見ると違うな」

友「とは言え拘束されいては怖くもないがな」

勇者「ふん、こんなもの」

友「おお、さすが勇者」

勇者「お前もいい加減、友みたいな面するの辞めろよ」

友「ふん」

魔王「これで満足か?」

勇者「ああ、これで心置きなくお前を殺せる」

勇者「弱いな」

魔王「ぐ、我が完全覚醒さえしていれば貴様などに負けはしないのに……」

勇者「……殺す!!」

友「待て、待ってくれ! 俺だ! 俺まで殺さないでくれ!」

勇者「!!」

魔王「ククク、やはり貴様には友を殺せないか」

勇者「この、、外道め……!!」

魔王「そうだ、我が完全に覚醒していない今なら友を救えるかも知れないのだぞ」

魔王「だが今お前が我を殺せばそれも適わなくなるだろうな」

魔王「どうだ、一次休戦と……、な、んだ、、これ……は」

友「男! 俺を殺せ! 今ここで殺さなければ魔王はまた悪事を働く!!」

勇者「友、なのか?」

友「ああ、そうだよお前は勇者になってもただの男だったときと変わらず不甲斐ないからな」

友「こうして俺がアドバイスしてやらないと前に進めやしない」

友「この際だから教えてやるけどな、お前の仲間は無事だ」

友「ただお前を怒らせて、魔王を殺させようとしてハッタリを言ったんだ」

勇者「なあ今ならまだ魔王を押さえつけてお前が帰ってくるってことも」

友「それはできない」

友「半分洗脳されていたようなものなのかも知れないが俺は多くの人を殺し過ぎた」

友「それを楽しいと感じてしまっていたことも事実だ」

友「だが、お前が勇者だと知った時、お前なら俺を、魔王を止めてくれると思ったんだ」

男「友……」

友「だから今ここで、俺を殺してくれ」

男「う、あああああああああああああ!!!!!」

魔王「ぐ、ぬぅ!? 何が起こったのだ!?」

勇者「魔王は、俺が、殺す!!!」

男「うああああああああああああああああああああああ!!!!!」

友「そう、これで良いんだ。……これ、で」

魔王「我は認めん、認めんぞおおぉぉぉ……」

勇者「終わった……のか?」

勇者「ああ、俺も罪を背負い過ぎた、な……」

勇者「俺も、すぐにそこに行くからな……友よ」

魔法使い「勇者さま!!」
女騎士「勇者!」

勇者「2人とも、本当に無事だったんだな」

魔法使い「結界が張られていて入ることも、連絡することもできなかったんです」

女騎士「これで魔王との戦いは終わった、、のだな」

勇者「ああ、終わったんだ……」

男「俺の役割もこれで終わりだ」

男「……2人とも、ありがとうな」
ブスリッ!!
魔法使い「勇者さま!!?」
女騎士「勇者!!?」

男「魔王を倒す、ためとは言え、、俺は人を殺し過ぎたからなぁ」

男「だから、、俺も魔王と、、友と同じ場所に行かなきゃ、だめ……なんだよ」

女騎士「何を言ってる! 勇者はやるべきことをやった! それだけだろう!!」

魔法使い「勇者さま、勇者さま、勇者さま!!!」

魔法使い「死なせない死なせない、絶対に死なせはしない」ブツブツブツ

女騎士「魔法……使い?」

男「ここ、は……?」

男「地獄、にしちゃ綺麗だな」

魔法使い「ここは死者との面会所、みたいな場所です」

男「魔法使い」

男「ってことは俺が死んで、魔法使いが会いにきてくれたってことか」

魔法使い「違います。わたしと勇者さまで友さんに会いにきたんです」

友「本当に世話の焼けるヤツだな、お前は」

男「友!」

友「お前はよくやったよ、男」

友「お前まで死ぬ必要なんて全くない」

友「むしろお前には生きていてほしいって思ってるんだ」

友「約束してくれるか」

男「だけど……俺は、お前を」
バキィッ! パチン!
男「なにを!」

友「俺はお前を恨んじゃいないし、お前が殺した魔王の兵もお前がなんのためにそうしたか理解してる」

友「誰もお前に傷ついてほしいなんて思っちゃいないんだよ」

魔法使い「わたしは勇者さまが誰に恨まれようと、勇者さまを死なせるつもりはありません」

男「2人とも……」

男「あり、、がとう」

女騎士「お、お目覚めか」

男「ここは……魔王を倒した場所か」

女騎士「勇者が腹切りなんてするから魔法使いがとっさに治癒魔法で治して」

女騎士「治ったと思ったらまた勇者が死のうとするから魔法使いが必死になだめたのに」

女騎士「それでも言うことを聞かないからって、魔法使いが何やら魔法で勇者を眠らせたんだよ」

女騎士「魔法使いも寝ちゃったけど」

男「寝てたんじゃないよ」

女騎士「そっか」

女騎士「気持ちは落ち着いたか?」

男「ああ、魔法使いのおかげでな」

女騎士「前にも言ったけど、勇者は魔法使いに言った言葉の責任を果たせよな!」

男「なんの話だよ?」

女騎士「勇者も、いや男もかね、強く優しく生きなきゃならんってことだ」

女騎士「男が女にそう言ったんだから、男もそうでなきゃ駄目だろう?」

男「ああ……そうだな。ありがとう」

男「さて、久しぶりに学校でも行きますかね」

ピンポ–ン

男「来るの早いなぁ、はいはい今出ますよーっと」

男「おはよう」

女「おはようございます、男さま」

友「終わりか?」

男「終わりかな」

友「俺のキャラが俺っぽくない」

男「どういうキャラだったら満足してくれたんだよ」

男「友が鬼畜過ぎるとか言うから、操られ設定を付けてやったのに」

友「投げ遣りだなおい」

男「友のせいで無駄に魔王周りの設定を凝らなきゃならなかったからな」

友「そのわりにはノリノリだったじゃねーかよ」

男「まあ思いがけず楽しくかけたわ」

友「まああれだなSSを完結させたんだからこれだけは言ってやるよ、乙」

男「感想を言ってほしいわ」

終わりかな?

>>124
一区切り付けたつもりです
これ以上続くかは不明です

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